説明

加湿機およびそれを備えた加湿温風機

【課題】水位検知部の過度な作用を抑制し、意図しない運転停止を抑制することができる加湿機を提供する。
【解決手段】送風機160と、加湿フィルタ230と、加湿フィルタ230に給水する加湿トレー220と、水位検知部260を備え、水位検知部260は加湿トレー220に形成されたフロート槽240と磁石273を内蔵したフロート270と磁力により開閉するリードスイッチ280とを備え、磁石273はフロート270の浮動端部275に沿ってN極とS極が配置され、リードスイッチ280は浮動端部275と平行に配置されたことにより、リードスイッチを閉状態にさせる範囲を広めることができ、水位検知部の過度な作用を抑制し、加湿機の意図しない運転停止を抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸水した加湿フィルタに空気を送給して気化させる気化式の加湿機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の加湿機は、吸入口から吹出口まで送風するファンと、加湿フィルタと、加湿フィルタに水を供給する水タンクとを備え、水タンクから給水される水は第1貯水槽で受水して加湿フィルタに水を供給する第2貯水槽へ送給される構成となっている。また、第1受水槽と連通する第3貯水槽には水位を検知するフロートスイッチが設けられており、フロートスイッチで水位を検知することにより加湿機の運転を制御している。
【0003】
フロートスイッチは内部にリードスイッチを内蔵した円柱状の支柱に、磁石を内蔵した円筒状のフロートを備え、水位変動に伴うフロートの浮動による磁石の上下移動によりリードスイッチを開閉する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図16は特許文献1に記載された従来の加湿機の断面図を示し、図17は従来の加湿機のフロートスイッチの断面を示すものである。
【0005】
図16に示すように、加湿機の本体の上面には吸入口1と吹出口2が設置されている。本体内部には吸入口1から吹出口に送風するファン3と、加湿に使用する水を貯水する水タンク4と加湿フィルタ5が設置されている。本体の底部には水タンク4から供給される水を受水する第1貯水槽6と加湿フィルタ5へ給水する第2貯水槽は設置されており、第1貯水槽6と第2貯水槽7は水路で連通されている。
【0006】
図16には図示されていないが、第1貯水槽の背部には第3貯水槽が配置されており、第1貯水槽と第3貯水槽は水路で連通されている。
【0007】
図17に示すように第3貯水槽8には中央にはフロートスイッチ9が設置されている。フロートスイッチ9はリードスイッチ10を内蔵した支柱11に、磁石12を内蔵したフロート13が挿入され、第3貯水槽8の水位の変動によりフロートが浮動する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−347279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前記従来の構成では、フロートスイッチはリードスイッチの全周に磁石を配設した構成であり、フロートの僅かな浮動によりリードスイッチの開閉動作が行われることが推察され、例えば加湿機の使用中に加湿機を移動させた場合に水位が上下に変動した場合には、加湿機の運転が何回も停止と再開を繰り返すような意図しない運転状態が発生し、使用者が加湿機の故障と誤認することがあり、性能および機能の安定性の面で改善の余地があった。
【0010】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、水位の変動によるリードスイッチの開閉動作を抑制し、意図しない運転の停止を抑制することにより、安定性の高い加湿機を提供
することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記従来の課題を解決するために、本発明の加湿機は、本体の外面に開口された吸気口と吹出口とを連通する風路と、風路の途中に配置され空気を送風する送風機と、送風機で送風された空気を加湿する加湿フィルタと、加湿フィルタに給水する加湿トレーと、加湿トレーに装着され、加湿トレーに給水する水を貯水する給水タンクとを含み、加湿トレーは、給水タンクからの水を受ける水受部と、加湿フィルタに供給する水を貯水する貯水部と、貯水部の水位を検知する水位検知部のフロート槽とを備え、水位検知部は、磁石を内蔵し水位の変動に従いフロート槽内を浮動するフロートと、磁石の磁力により開閉するリードスイッチとを備え、フロート槽内に貯水された水が所定の水位以上の場合、リードスイッチが閉状態となり、所定の水位を満たさない場合は、リードスイッチが開状態となる構成とし、フロートは平面視略長方形とし、長方形の一辺を含みフロート槽に回動自在に枢支された支持端部と、支持端部に対向する一辺を含む浮動端部とを備え、フロート槽の水位の変動に従い浮動端部が上下に浮動する構成とし、浮動端部に磁石を設置し、磁石は浮動端部に沿ってN極とS極が配置され、リードスイッチは浮動端部と平行に配置されたことを特徴とする加湿機である。
【0012】
これにより、リードスイッチを閉状態にさせる範囲を広めることができ、水位検知部の過度な作用を抑制し、加湿機の意図しない運転停止を抑制することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の加湿機は、意図しない運転停止を抑制し、安定性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態1における加湿温風機の外観斜視図
【図2】図1にAAで示す断面図
【図3】図1にBBで示す断面図
【図4】本発明の実施の形態1における加湿温風器の給水タンクの着脱操作途中を示す背面側の斜視図
【図5】本発明の実施の形態1における加湿温風機の本体から給水タンクと加湿トレーを取り外した状態を示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態1における給水タンクの斜視図
【図7】本発明の実施の形態1における給水タンクの倒立状態を示す斜視図
【図8】本発明の実施の形態1における加湿トレーとフィルタトレーと加湿フィルタの分解状態を示す斜視図
【図9】本発明の実施の形態1における加湿レートの平面図
【図10】本発明の実施の形態1における加湿レートの水位検知部の斜視図
【図11】本発明の実施の形態1における水位検知部の横断面図
【図12】所定水位の状態における水位検知部の縦断面図
【図13】所定水位を満たしていない状態の水位検知部の縦断面図
【図14】所定水位の状態における加湿トレーの水位を示す模式図
【図15】(a)は加湿温風器を横方向に傾けた場合の加湿トレーの水位を示す模式図、(b)は加湿温風器を反対の横方向に傾けた場合の加湿トレーの水位を示す模式図
【図16】従来の加湿機のトレーと加湿フィルタを取り外した状態の背面の斜視図
【図17】従来の加湿機のタンク挿入部の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0015】
第1の発明は、本体の外面に開口された吸気口と吹出口とを連通する風路と、前記風路の途中に配置され空気を送風する送風機と、前記送風機で送風された空気を加湿する加湿
フィルタと、前記加湿フィルタに給水する加湿トレーと、前記加湿トレーに装着され、前記加湿トレーに給水する水を貯水する給水タンクと、を含み、前記加湿トレーは、前記給水タンクからの水を受ける水受部と、前記加湿フィルタに供給する水を貯水する貯水部と、前記貯水部の水位を検知する水位検知部のフロート槽とを備え、前記水位検知部は、磁石を内蔵し水位の変動に従い前記フロート槽内を浮動するフロートと、前記磁石の磁力により開閉するリードスイッチとを備え、前記フロート槽内に貯水された水が所定の水位以上の場合、前記リードスイッチが閉状態となり、所定の水位を満たさない場合は、前記リードスイッチが開状態となる構成とし、前記フロートは平面視略長方形とし、前記長方形の一辺を含み前記フロート槽に回動自在に枢支された支持端部と、前記支持端部に対向する一辺を含む浮動端部とを備え、前記フロート槽の水位の変動に従い前記浮動端部が上下に浮動する構成とし、前記浮動端部に前記磁石を設置し、前記磁石は前記浮動端部に沿ってN極とS極が配置され、前記リードスイッチは前記浮動端部と平行に配置されたことを特徴とする加湿機である。
【0016】
これにより、リードスイッチを閉状態にさせる範囲を広めることができ、水位検知部の過度な作用を抑制し、加湿機の意図しない運転停止を抑制することができる。
【0017】
第2の発明は、特に第1の発明において 前記本体と前記加湿トレーとは着脱可能は構成とし、前記リードスイッチは前記本体に配置され、前記フロート槽は前記加湿トレーに配置されたものである。
【0018】
これにより、加湿トレーを本体から取り外している場合は、リードスイッチが開状態になることにより加湿機の運転を停止させることができ安全性を向上することができる。
【0019】
第3の発明は、第1または第2の発明の加湿機と、前記風路の前記送風機と前記加湿フィルタとの間に空気を加熱するヒータとを備え、前記吹出口より加湿された温風を吹き出すことを特徴とする加湿温風機である。
【0020】
これにより、湿度が低い温風に加湿することができ、適度な湿度を備えた温風で暖房効果を発揮させることができる。
【0021】
第4の発明は、特に第3の発明において、前記風路は前記ヒータの下流側で、前記加湿フィルタに連通する加湿風路と、前記加湿フィルタを通過させずに前記吹出口に直接連通する温風風路とに分岐し、前記風路の分岐点に、前記加湿風路および前記温風風路のいずれか一方または両方に温風を選択的に送風するダンパと、前記ダンパの操作を行う操作手段を備え、前記ダンパの操作により、温風と加湿温風の吹き出しが選択可能としたものである。
【0022】
これにより、温風のみの送風と加湿温風の選択が可能となり、短時間の暖房をする場合は温風を選択することにより短時間で昇温することが可能となり、長時間の暖房する場合は加湿温風を選択することにより快適な暖房効果を得ることができる。
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0024】
(実施の形態1)
図1は本実施の形態における加湿機を備えた加湿温風機の外観を示す斜視図であり、図2は図1に示すAA断面図を示し、図3は図1に示すBB断面図を示し、図4は貯水タンクの着脱操作途中を示す斜視図であり、図5は本体から給水タンクと給水トレーを取り外した状態を示す斜視図である。
【0025】
なお、本実施の形態においては、図1に示す加湿温風機の吹出口を設けた前面側を前とし、吸気口を設けた背面側を後とし、前面から背面に向かって右側を右とし、左側を左として説明をおこなう。また着脱可能な部材については本体に設置した状態での方向に従って説明を行う。
【0026】
<1>加湿機の構成
図1および図4に示すように、加湿温風機100の本体110の上面には操作部120が、背面には吸気口130が、前面には吹出口140が設けられており、図2に示すように本体110内には吸気口130から吹出口140まで風路150が連通している。風路150には、吸気口130に近い最も上流側には送風機160が配置されており吸気口130から吸引した外気を風路150に送風する。
【0027】
送風機160の下流にはヒータ170が配置されている。ヒータ170は全体で1200Wの容量であるが、全体を2分割した構成であり、低容量の加熱を行うときは、その半分にのみに通電することで600Wの容量で加熱することができる。
【0028】
風路150は送風機160とヒータ170との間で2本に分岐しており、分岐した風路は静電霧化部180を介して吹出口140に連通する静電霧化風路151を形成している。送風機160から送風された少量(約5%)の風量は常時静電霧化風路151に供給される構成となっている。
【0029】
また、風路150はヒータ170の下流で2本に分岐しており、一方は吹出口140に直接連通する温風風路152と、他方は加湿部190を介して吹出口140に連通する加湿風路153が形成されている。
【0030】
風路150の分岐点にはダンパ200が設置されており、ダンパ200はタイミングモータとギアとクランク等で構成された駆動機構(図示せず)を備えており、ヒータ170で加熱された温風を、温風風路152のみ、または温風風路152と加湿風路153の両方に送風することを操作部120の操作で選択的に切り替えることができる。
【0031】
図2に示すようにダンパ200が位置Cの場合、温風は温風風路152と加湿風路153の両方に同時に送風される。この場合、風量の約10%を温風風路152に送風し、残りを加湿風路153に送風する。
【0032】
ダンパ200が加湿風路153を閉じる位置Dに切り替えられた場合は、温風風路152にのみ温風が送風される。
【0033】
操作部120には、加湿温風機100の電源の「入」、「切」を行う電源スイッチ121と、温風運転を連続的に行う温風連続スイッチ122と、設定温度に合わせて温風運転を行う温風室温スイッチ123と、加湿運転を行う加湿スイッチ124と、静電霧化運転を行う静電霧化スイッチ125と、入タイマを設定する入タイマスイッチ126と、切タイマを設定する切タイマスイッチ127と、子供のいたずら等の誤操作をロックするロックスイッチ128と、加湿部190のメンテナンス後に操作するリセットスイッチ129が設けられている。
【0034】
また、操作部120には上記の各種スイッチの操作状態を表示する複数の表示ランプが設置されている。
【0035】
なお、本実施の形態における加湿温風機100は、加湿風路153とは別に温風風路1
52を設けるとともに、風路を切り替えるダンパ200と切り替え操作を行う操作スイッチとを設け、「温風」と「加湿温風」とが選択できる構成としたが、これに限るものではなく、例えば、風路は加湿風路153のみとし、ダンパ200および切り替え操作を行う操作スイッチを設けない構成とし、送風機160による送風が全て加湿部190に供給されるものを加湿機と定義する。なお、ヒータ170は加湿機の必須の構成要素ではないが、加湿性能を向上するためにヒータ170を備えた構成であってもよい。また、静電霧化部180も加湿機の必須の構成要素ではない。
【0036】
<2>静電霧化部の構成
図2に示すように、静電霧化部180は、送風機160とヒータ170との間の風路150から分岐した静電霧化風路151内に静電霧化ユニット181が設置されている。
【0037】
静電霧化ユニット181は、送風機160で送風された空気中の水分を結露させて水を生成する結露水生成部と、生成された水に電圧を印加する霧化電極と、霧化電極に対向して設けられた対向電極とで構成されている。
【0038】
結露水生成部は、冷却基板と放熱基板とを有するペルチェ素子を主構成部材とし、ペルチェ素子の冷却基板には尖鋭形状の霧化電極が設置されており、ペルチェ素子の冷却基板に結露した水が霧化電極に搬送される構成となっている。
【0039】
尖鋭形状の霧化電極と対向する位置に、霧化電極を包囲するように略ドーム状の対向電極が配置されており、霧化電極と対向電極の間に約3500Vの直流電流が印加することにより、霧化電極に搬送された結露水にレイリー分裂を生じさせ、ナノメートルサイズの帯電微粒子水が発生する。
【0040】
すなわち、静電霧化ユニット181を通過後の空気は、ナノメートルサイズの帯電微粒子水が含まれたものであり、吹出口140から帯電微粒子水が放出される。ナノメータサイズの帯電微粒子水は、アンモニア、アセトアルデヒド、酢酸、メタン、一酸化炭素、一酸化窒素、ホルムアルデヒド等の臭気成分の分解除去と各種菌類への殺菌効果を備えており、室内に浮遊および壁面や床面に付着した臭気成分や菌類に対して脱臭と除菌および殺菌の効果を発揮することができる。
【0041】
<3>加湿部の構成
図6は給水タンクの正立状態の斜視図を示し、図7は給水タンクの倒立状態の斜視図を示し、図8は加湿レートとフィルタトレーと加湿フィルタの分解状態を示す斜視図であり、 図9は加湿レートの平面図を示すものである。なお、図8および図9は加湿トレーを後ろ側から見た状態を示したものである。
【0042】
図2および図3に示すように、加湿部190は、加湿に使用する水を貯水する給水タンク210と、給水タンク210から流出した水を貯溜する加湿トレー220と、水を気化させる加湿フィルタ230と、加湿フィルタ230を加湿トレー220に取り付けるフィルタトレー250を主構成部材として構成されている。
【0043】
図6に示すように、給水タンク210は、半透明の樹脂材料で成型された容量約3リットルのボトル形状のタンク本体211と、タンク本体211の下面に設けた給水口211aに着脱自在に螺合する蓋212と、タンク本体211の上面に設けられた略コの字型の取っ手213と、タンク本体211の側部に設置されタンク開口111を閉塞する閉塞部材214で構成されている。
【0044】
蓋212には、ばねの付勢力により自動的に閉止される閉止栓212aが設けられてお
り、給水タンク210が加湿トレー220の所定位置にセットされた場合に閉止栓212aが自動的に開放され、給水タンク210の水が加湿トレー220に供給される。
【0045】
取っ手213は略コの字型の形状をしており両端部がタンク本体211の上部に起倒自在に枢支されている。図6に示すように取っ手213はタンク本体211の上面に倒置した収容位置に収容された状態で本体110内に収容される。また、給水タンク210を本体110から取り出した状態では、取っ手213を起立させることにより保持部213aを握って給水タンク210を容易に持ち運びすることができる。
【0046】
図7に示すように、取っ手213を起立させて最も開放した起立位置で係止されるストッパ211bがタンク本体211に一体に形成されており、取っ手213をストッパ211bに係止した状態で給水タンク210を倒立させると、閉塞部材214の上縁214aと取っ手213が給水タンク210の脚となり、給水口211aを上方に配置した状態で平坦面に自立させることができ、この状態で給水作業を容易に行うことができる。
【0047】
特に本実施に形態における取っ手213には起立位置に起立させた状態で保持部213aの一方の端部が他の部分より突出する突起部213bが形成される構成となっており、給水タンク210は閉塞部材214の上縁214aと突起部213bの3点支持の形態で支持されるため安定性がよい。なお、突起部213bは必須の構成要素ではなく、突起部213bがなくても給水タンク210を倒立させることは可能である。
【0048】
閉塞部材214はタンク本体211の側部に設置されており、給水タンク210を本体110に設置した状態で、タンク開口111の全面を閉塞し、外表面は本体110の外表面と連続的な形状を成すように形成されており、タンク本体211にねじで固定されている。
【0049】
閉塞部材214の上端部には閉塞部材214を本体110に係止する係止部214bが設置されている。係止部214bは弾性により本体110に係止され、開放する場合は閉塞部材214の上部に設けられたロック解除ボタン214cを押すことにより開放される。
【0050】
また、閉塞部材214の上部には表面より凹陥した引き手214dが形成されており、引き手214dに指をかけて引き出すことにより給水タンク210を本体110より取り外すことができる。
【0051】
図8および図9に示すように、加湿トレー220は給水タンク210から水を受ける水受部221と、加湿フィルタ230に供給する水を貯水する貯水部222と、貯水部の水位を検知する水位検知部260の構成部材であるフロート槽240で構成されている。本実施の形態においては、加湿トレー220の右側に水受部221と、中央部に貯水部222と左側にフロート槽240が配置されている。
【0052】
水受部221は略円形の凹陥形状であり、その中央には円柱状の突出部223が形成されており、給水タンク210の閉止栓212aが突出部223に当接することにより、閉止栓212aが開放される構成となっている。
【0053】
貯水部222は略長方形の箱状に形成されており、貯水部222の内部には貯水部222と略相似形のフィルタトレー250が設置されている。フィルタトレー250の底面には複数の開口が設けられており、貯水部222に貯水された水が流入する構成となっている。フィルタトレー250は加湿トレー220より耐熱性の高い樹脂材料で成型されており、加湿部190に送風される温風で加湿トレー220が変形することを防止する目的と
、加湿フィルタ230を加湿トレー220に固定する機能を備えている。
【0054】
水受部221と貯水部222とフロート槽240は連通溝で連通しており、水受部221で給水タンク210より給水された水は連通溝を介して貯水部222とフロート槽240に供給されて一定の水位で維持される。フロート槽240の水位は水位検知部260で検知され検知結果に基づいて加湿温風機100の運転が制御される。水位検知部260の詳細は別途後述する。
【0055】
また、加湿トレー220の後方上部には、加湿トレー220を本体110にロックするロック機構224が設置されており、背面下部には加湿トレー220を本体110から引き出すときに使用する引き手225が一体に形成されている。
【0056】
加湿フィルタ230は樹脂材料で成型した略直方体のフィルタケース231と、フィルタケース231に内装されたフィルタ材232で構成されている。フィルタケース231は網目状に形成されており、その内外が通風可能な構成となっている。フィルタ材232は樹脂繊維の不織布を蛇行形状に折り曲げて形成した吸水性能および耐熱性の優れたものである。
【0057】
図5に示すように、加湿トレー220は本体110背面の下部に設けられたトレー開口112より収容および取り出しを行うことができる。また、本実施の形態におけるタンク開口111とトレー開口112は中間部に仕切等を配設せず連続して一体的に形成された開口となっている。
【0058】
<4>水位検知部の構成
図9は加湿トレーの平面図を示し、図10加湿トレーの水位検知部の斜視図を示し、図11は水位検知部の横断面図を示し、図12は所定水位の状態における水位検知部の縦断面図を示し、図13は所定水位を満たしていない状態の水位検知部の縦断面図を示し、図14は所定水位の状態における加湿トレーの背面側から見た断面図、図15(a)は加湿温風機を横方向(左側)に傾けた場合の加湿トレーの背面側から見た模式図を示し、図15(b)は加湿温風機を反対の横方向(右側)に傾けた場合の加湿トレーの背面側から見た模式図を示すものである。
【0059】
水位検知部260は加湿トレー220に配置されたフロート槽240と、フロート槽に設置されたフロート270と、本体110に設置されたリードスイッチ280を主構成部材として構成されている。
【0060】
図9および図10に示すように、フロート槽240の3辺は加湿トレー220の底面に立設された区画壁241により形成され、他の1辺は加湿トレー220の前面の外壁により形成されている。また、区画壁241の外側(右側)の一辺と加湿トレー220の右側の側壁とで連通路242が形成されている。
【0061】
連通路242は貯水部222とフロート槽240の内部とを連通しており、連通路242とフロート槽240との接続部は区画壁241が底面まで切り欠かれたきり切り欠きにより同レベルの底面で接続されている。一方、連通路242と貯水部222との接続部には連通路242の下部を閉塞する障壁243が設けられている。
【0062】
フロート槽240の内部にはフロート270が上下回動自在に設置されている。フロート270は樹脂製のフロート枠271と、フロート枠271の内部に設置された発泡スチロール製の浮揚体272と、フロート枠271の内部の前方には設置された磁石273で構成されている。フロート270は一方の端部である支持端部274の両側に突出した回
動軸271aを介してフロート枠271の区画壁241に枢支されており、他方の端部である浮動端部275はフロート槽240の水位変動に従い浮動する構成となっている。
【0063】
フロート270の浮動端部275に対応する区画壁241の上縁部にはフロート槽240の内方に向かって突出する規制片241aが形成されており、フロート270の上面が規制片241aに当接することにより浮動範囲の上限位置を規制する構成となっている。
【0064】
磁石273は、フロート270の浮動端部275に端辺に対してN極とS極が平行となるように配置されている。このように磁石273を配置することにより、図11に示すようにN極からS極に向かう矢印Eで示すように磁力線により磁界が形成される。
【0065】
図11、図12、図13に示すように、フロート槽240の前方の本体110内部には基板にリードスイッチ280配設されており、リードスイッチ280は磁石273のN極とS極の配列と平行になるように設置されている。このように配置することによりリードスイッチのONする範囲を広めることができ、水位検知部260の過度な動作を抑制することができる。
【0066】
図11、図12に示すようにフロート槽240が所定の水位に到達した状態では、フロート270に内蔵された磁石273がリードスイッチ280に近接する。この状態においては図11に示すようにN極からS極に向かう磁力線により形成された磁界によりリードスイッチ280のリードにN極とS極が誘起され、磁気吸引力により接点がONする。また、図13に示すように水位が低下した場合には、磁石273がリードスイッチ280より離れることによりリードスイッチ280近傍の磁界が低下するため接点はOFFする。
【0067】
図12に示す水位線290は加湿トレー220に所定の水が貯水されている満水状態の水位を示すものであり、水位線291はリードスイッチ280がON状態となる下限の水位を示すものであり、これより水位が低下するとリードスイッチ280がOFFし、加湿運転が停止される。
【0068】
上記構成の水位検知部について、以下その動作、作用を説明する。
【0069】
図14は貯水部が所定水位の状態における加湿トレーの水位を示す模式図であり、図15(a)は加湿温風機を横方向(左側)に約10度傾けた場合の加湿トレーの水位を示す模式図であり、図15(b)は加湿温風機を反対の横方向(右側)に約10度傾けた場合の加湿トレーの水位を示す模式図である。
【0070】
図14に示すように加湿トレー220の貯水部222に所定水位の水が貯水されており加湿温風機100の運転が可能な正常状態の場合、加湿トレー220の水位は水位線290で示すように、フロート槽240の区画壁241の上端近傍まで上昇しており、フロート270がフロート槽240の規制片241aに当接しリードスイッチ280はONの状態となっている。
【0071】
この状態で加湿温風機100は、加湿運転が可能な状態であり、加湿トレー220の水位が低下して水位が水位線291以下に低下するとリードスイッチ280がOFFし、加湿運転が自動的に停止される。
【0072】
加湿運転中に加湿温風機100を移動させた場合などで、加湿温風機100のフロート槽240の側(左側)が低くなるように傾いた場合、図15(a)に示すように、フロート槽240における水位線290は正常状態より高くなり、フロート270はフロート槽240の規制片241aに当接した状態であり、リードスイッチ280はONの状態を維
持している。
【0073】
一方、フロート槽240の側(左側)が高くなるように傾いて場合、図15(b)に示すように貯水部222の水は水受部221に逆流し貯水部222の水位線290は低くなる。しかしながらフロート槽240の水位は、連通路242の入口に設けた障壁243によりフロート槽240と連通路242の内部に残溜した残水により、フロート槽240内の水位線292は貯水部222の水位より高く維持されてフロート270を高い位置に維持することができるため、リードスイッチ280をONの状態に維持することができる。
【0074】
上記のように、この状態においては、加湿トレー220の貯水部222とフロート槽240とは、異なる水位を形成している。
【0075】
上記のように、加湿温風機を運転中に移動させた場合等で加湿温風機が横方向に傾いた場合でも水位検知部260のリードスイッチ280はONの状態を維持することができるので、加湿温風機の運転が不用意に停止することを抑制することができる。
【0076】
なお、本実施の形態における加湿温風機は左右に10度以上傾けた場合にリードスイッチ280がOFFし、加湿運転が停止するように設定されている。
【0077】
<5>加湿温風機の動作、作用
加湿温風機100を使用する場合、準備作業として第1に給水タンク210への水の充填作業を行う。水の充填作業を行うときは、給水タンク210を倒立させて取っ手213を起立位置まで回動させてストッパ211bで固定することにより自立させることができる。
【0078】
この状態で蓋212をタンク本体211から取り外し給水口211aからタンク本体211内に水を充填する。充填終了後蓋212を閉めることにより充填作業は終了する。
【0079】
次に、加湿フィルタ230とフィルタトレー250を加湿トレー220の貯水部222にセットし、本体110背面のトレー開口112から押し込む。加湿トレー220が所定位置まで押し込まれたら、ロック機構224により本体110に固定される。
【0080】
次に水を充填した給水タンク210を取っ手213が上になる起立状態で保持し、タンク開口111から蓋212を加湿トレー220の水受部221に挿入して、上部をタンク開口111に押し付けることにより、閉塞部材214の係止部214bが本体110に係止して給水タンク210は本体110に固定される。
【0081】
上記の準備作業完了状態において、給水タンク210の水は加湿トレー220の水受部221に流出して貯水部222およびフロート槽240に流入し、所定の水位に達したら停止する。この状態で加湿フィルタ230の下側の約1/3は水没した状態になり、毛細管現象によりフィルタ材232全体が吸水状態となる。
【0082】
貯水部222が所定の水位に達して給水が停止した状態において、フロート270はフロート槽240の規制片241aに当接する位置に浮き上がっており、リードスイッチ280はONの状態となっており、操作部120の電源スイッチ121の操作が可能な状態となる。
【0083】
加湿温風機100の運転を開始する場合、まず操作部120の電源スイッチ121を「入」にし、次に好みの運転モードを選択する。運転モードとしては、「温風」、「加湿」、「静電霧化」3つの基本的な運転モードがあるが、これに加え「温風」と「加湿」を同
時に行う「加湿温風」の運転モードがある。また、「静電霧化」の運転モードは単独の運転モードに加え、他の「温風」、「加湿」、「加湿温風」の運転モードとの同時運転が可能な構成となっている。
【0084】
温風モードの運転を行う場合は、温風連続スイッチ122か温風室温スイッチ123のどちらかを選択操作する。温風連続スイッチ122を選択した場合には、加湿温風機100はヒータ170が「強」または「弱」の容量で室温に関係なく温風を吹き出す。また、温風室温スイッチ123を選択した場合、室温に連動してヒータ170の容量を切り換えて室温を所定温度に保つように運転する。
【0085】
温風モードの運転を行う場合は、ダンパ200は加湿風路153を閉じる位置Dに配置され、温風は温風風路152のみに供給され直接吹出口140から吹き出す。この場合、吹き出す温風は高温で乾燥した状態のものであり、このモードは短時間の部屋の暖房や、乾燥を目的とした使用に適している。
【0086】
加湿モードの運転を行う場合は加湿スイッチ124を操作する。加湿モードの運転の場合、ヒータ170の容量は低容量(約600)に設定される。ダンパ200は温風を主に加湿風路153に送風する位置Cに配置され、低温の温風は温風風路152と加湿風路153の両方に送風され、温風風路152を通過した乾燥状態の温風と、加湿風路153を通過し加湿部190で加湿された加湿空気が吹出口140の手前で混合され、吹出口140から吹き出す。
【0087】
このモードの場合、温風の一部を温風風路152から直接吹き出させることにより、流速の早い温風が吹出口140の手前で混合する加湿空気を効率的に吸引して吹き出す効果を得ることができる。
【0088】
温風モードの運転と加湿モードの運転を同時に行う加湿温風モードの運転を行う場合を、上記のように温風連続スイッチ122か温風室温スイッチ123のどちらかと加湿スイッチを操作する。
【0089】
加湿温風モードの運転の場合、ダンパ200の位置および送風状態は加湿運転の場合と同じであるが、ヒータ170の容量が1200Wの最大容量で運転される。そのため、適度に加湿された温風が吹き出し、長時間に亘り部屋を快適に暖房する場合に最も適したモードである。
【0090】
静電霧化モードの運転を行う場合は静電霧化スイッチ125を操作する。静電霧化スイッチ125を操作することにより、静電霧化ユニット181に通電され、静電霧化ユニット181は送風機160から送風された空気に含まれる水分からナノメートルサイズの帯電微粒子を発生し、帯電微粒子を含む空気を吹出口140から吹き出す。
【0091】
静電霧化モードの運転は、単独運転で実施することに加え、温風運転、加湿運転、加湿温風運転の各運転モードと同時に運転することが可能であり、いずれ運転モードにおいても室内に浮遊および壁面や床面に付着した臭気成分や菌類に対して脱臭と除菌および殺菌の効果を発揮することができる。
【0092】
運転を停止する場合は、電源スイッチ121を「切」操作することにより、加湿温風機100の運転が停止する。
【0093】
運転停止の状態で、給水タンク210の水の補充や加湿フィルタ230のメンテナンス等を実施することができる。給水タンク210を本体110から取り外す場合は、閉塞部
材214の上部に設置されたロック解除ボタン214cを押しながら引き手214dに指を掛けて引けば上部を手前に引き出すことができ、取っ手213を回動させて保持部213aを保持して上方に引き出せば本体110より取り外すことができる。
【0094】
加湿トレー220を本体110から取り外すときは、加湿トレー220の背面の引き手225に指を掛けて強く引っ張ることにより本体110から引き出すことができる。
【0095】
加湿フィルタ230メンテナンスを行う場合は、加湿フィルタ230とフィルタトレー250を加湿トレー220から取り外して水洗いをすることによりフィルタ材の中に堆積したスケールやごみを取り除ことができる。
【0096】
以上のように、本実施に形態の加湿温風機100は、加湿トレー220と給水タンク210は本体110の背面に設けられた開口部より着脱可能な構成としたことにより、給水タンク210の着脱作業には給水タンク210を高い位置まで持ち上げる必要がなく、本体110の低い位置のタンク開口111から着脱可能となり安全かつ容易に着脱作業を行うことができる。
【0097】
特に、給水タンク210はタンク本体211と閉塞部材214を一体構造として形成し、ワンタッチで着脱可能としたことにより、着脱作業を容易に行うことができるとともに、タンク本体211を閉塞部材で隠蔽することにより加湿温風機の外観のデザイン性を向上することができる。
【0098】
また、給水タンク210を倒立した状態で自立可能な構成としたことにより、給水タンク210への給水作業を容易に行うことができる。
【0099】
また、タンク開口111とトレー開口112を本体110の背面に設けたことにより、本体110の前面と上面および側面に発生する接合部を少なくすることができ、特に本体110上面には広いスペースの操作部120を設置することが可能となり、デザイン性が高くかつ操作性の高い使い勝手のより加湿温風機を提供することができる。
【0100】
また、水位検知部260のフロート槽240の外周に連通路242を設け、連通路242の入口に障壁243を設けたことにより、加湿温風機を左右に傾けた場合にフロート槽240の内部の水位を維持することにより、加湿温風機の移動等により使用中に傾いた場合に、加湿運転が不用意に停止することを抑制することができる。
【0101】
また、水位検知部260のリードスイッチ280を本体110内に設置し、加湿トレー220に磁石273を設置し、リードスイッチ280と磁石273のS極とN極とが平行になるように配置したことにより、リードスイッチのONする範囲を広めることにより、水位検知部260の過度な作用を抑制するとともに、加湿トレー220を本体110から取り外している場合は、リードスイッチがOFFすることにより加湿運転を停止させることができ安全性を向上することができる。
【0102】
なお、本実施の形態においては、加湿トレー220の右側に水受部221と、中央部に貯水部222と左側にフロート槽240が配置された構成としたが、特に水受け部とフロート槽の配置はこれに限るものではなく、左右反対または本体の形状によっては前後に配置してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0103】
以上のように、本発明にかかる加湿機は、移動等に伴う水位の変動による意図しない運転停止を抑制することができるので、水および他の液体を使用する小型の民生用機器等の
用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0104】
100 加湿温風機
110 本体
120 操作部(操作手段)
130 吸気口
140 吹出口
150 風路
152 温風風路
153 加湿風路
160 送風機
170 ヒータ
200 ダンパ
210 給水タンク
220 加湿トレー
221 水受部
222 貯水部
230 加湿フィルタ
240 フロート槽
260 水位検知部
270 フロート
273 磁石
274 支持端部
275 浮動端部
280 リードスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体の外面に開口された吸気口と吹出口とを連通する風路と、
前記風路の途中に配置され空気を送風する送風機と、
前記送風機で送風された空気を加湿する加湿フィルタと、
前記加湿フィルタに給水する加湿トレーと、
前記加湿トレーに装着され、前記加湿トレーに給水する水を貯水する給水タンクと、を含み、
前記加湿トレーは、前記給水タンクからの水を受ける水受部と、前記加湿フィルタに供給する水を貯水する貯水部と、前記貯水部の水位を検知する水位検知部のフロート槽とを備え、
前記水位検知部は、磁石を内蔵し水位の変動に従い前記フロート槽内を浮動するフロートと、前記磁石の磁力により開閉するリードスイッチとを備え、前記フロート槽内に貯水された水が所定の水位以上の場合、前記リードスイッチが閉状態となり、所定の水位を満たさない場合は、前記リードスイッチが開状態となる構成とし、
前記フロートは平面視略長方形とし、前記長方形の一辺を含み前記フロート槽に回動自在に枢支された支持端部と、前記支持端部に対向する一辺を含む浮動端部とを備え、前記フロート槽の水位の変動に従い前記浮動端部が上下に浮動する構成とし、
前記浮動端部に前記磁石を設置し、前記磁石は前記浮動端部に沿ってN極とS極が配置され、前記リードスイッチは前記浮動端部と平行に配置されたことを特徴とする、
加湿機。
【請求項2】
前記本体と前記加湿トレーとは着脱可能は構成とし、
前記リードスイッチは前記本体に配置され、前記フロート槽は前記加湿トレーに配置されたことを特徴とする、
請求項1に記載の加湿機。
【請求項3】
請求項1または2に記載の加湿機と、
前記風路の前記送風機と前記加湿フィルタとの間に空気を加熱するヒータと、を備え、
前記吹出口より加湿された温風を吹き出すことを特徴とする、
加湿温風機
【請求項4】
前記風路は前記ヒータの下流側で、前記加湿フィルタに連通する加湿風路と、前記加湿フィルタを通過させずに前記吹出口に直接連通する温風風路とに分岐し、
前記風路の分岐点に、前記加湿風路および前記温風風路のいずれか一方または両方に温風を選択的に送風するダンパと、
前記ダンパの操作を行う操作手段を備え、
前記、ダンパの操作により、温風と加湿温風の吹き出しが選択可能な、
請求項3に記載の加湿温風機。

【図16】
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【図17】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−32866(P2013−32866A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−168108(P2011−168108)
【出願日】平成23年8月1日(2011.8.1)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】