説明

加熱蒸散装置

【課題】高精度な加熱蒸散温度制御が出来る低廉で簡単な構成の加熱蒸散装置を提供することである。
【解決手段】 二つ以上の異なる温度に設定が可能で各々の設定温度で薬剤を加熱蒸散させることが出来る加熱蒸散装置であって、電源部と、サーミスタと、前記電源部からの給電によって前記サーミスタに流れる電流値を検出する電流検出部と、タイマと、前記電流検出部で検出された電流値が所定電流値Aの場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を停止させ、前記タイマの設定時間経過後に前記電源部から前記サーミスタへの給電を行わせる制御部とを具備してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二つ以上の異なる温度に設定が可能で各々の設定温度で薬剤を加熱蒸散させることが出来る加熱蒸散装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、器体内に収納した液体容器内の液体を、該容器に備えた吸液芯により吸揚げしつつ、上記器体に備えた電気加熱式の発熱体により前記吸液芯を加熱して前記液体を蒸散させる加熱蒸散装置において、前記発熱体への通電時間を任意時間に制御するタイマー手段と、該タイマー手段による通電時間を選択表示する時間表示手段と、前記時間表示手段とは別個の、蒸散の状態を発光により明示する蒸散表示手段とを備え、前記発熱体が正特性サーミスタを有し、前記タイマー手段による通電時間内に前記発熱体の温度を30〜150℃の範囲内で変化させて蒸散量を制御する電気回路を備え、前記蒸散表示手段は、発光源が上下方向に複数個並べられ、下方側の発光源から上方側に向かって順次点滅させる構成とされ、スイッチ操作により前記時間表示手段と蒸散表示手段とが同時に作動するように構成されたことを特徴とする加熱蒸散装置が提案(実用新案登録第2607789号公報)されている。
【0003】
又、液体容器に充填された薬液を吸い上げるための吸液芯の周りに設けられる発熱体と、前記発熱体に電力を供給する電力源と、前記電力源から前記発熱体に供給される電力量を予め設定されたシーケンスに従って順次制御する制御手段とを具備した加熱蒸散装置であって、前記シーケンスが、所定時間前記発熱体の温度を高温に設定する促進モードと、前記温度を前記高温より低い通常温度に設定する通常モードと、前記発熱体の温度を前記通常温度より低い低温に設定する抑制モードとからなり、前記各モードを適宜選択ないし組み合わせて、前記発熱体を夫々異なる温度に発熱させる手段を更に具備したことを特徴とする加熱蒸散装置が提案(特許第3587322号公報)されている。
【0004】
又、器体内に薬液容器が収納され、前記薬液容器から上方に突出した吸液芯を前記器体内に備えられた発熱体により加熱して前記吸液芯に吸い上げられた薬液を蒸散させる加熱蒸散装置において、前記発熱体の温度を複数の範囲に変更する加熱温度制御手段と、前記発熱体及び前記薬液容器の少なくとも一方の前記器体内における上下方向位置を調節して前記吸液芯の被加熱面積を変更可能な被加熱面積変更手段とを備えたことを特徴とする加熱蒸散装置が提案(特開2002−58414号公報)されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第2607789号公報
【特許文献2】特許第3587322号公報
【特許文献3】特開2002−58414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記先行技術文献の加熱蒸散装置は加熱蒸散温度を制御できる加熱温度制御手段を備えている。この為、部屋が広い場合とか薬液濃度が低い場合には、加熱温度制御手段による制御によって加熱蒸散温度を高温に設定すれば、短時間での適度な薬液の蒸散が可能となり、スピーディな対応が得られ、逆に、部屋が狭い場合、幼児が居る場合、薬液濃度が高い場合、蚊が少ない場合、又は忌避効果のみを得たい場合等には、加熱温度制御手段による制御によって加熱蒸散温度を比較的低温に設定すれば、その目的に合致した対応が得られる。すなわち、目的とする用途に応じて加熱蒸散温度を設定できることから、有効な対処が可能になる。
【0007】
よって、加熱蒸散温度の制御により薬液の加熱蒸散具合を制御できることは非常に好ましい。
【0008】
ところが、上記先行技術文献の加熱蒸散装置にあっては、加熱蒸散温度の制御技術に改善が求められるものであった。例えば、加熱蒸散温度の高精度な制御や加熱蒸散装置の低コスト化が求められた。
【0009】
従って、本発明が解決しようとする課題は、高精度な加熱蒸散温度制御が出来る低廉で簡単な構成の加熱蒸散装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の課題は、
二つ以上の異なる温度に設定が可能で各々の設定温度で薬剤を加熱蒸散させることが出来る加熱蒸散装置であって、
電源部と、
サーミスタと、
前記電源部からの給電によって前記サーミスタに流れる電流値を検出する電流検出部と、
タイマと、
前記電流検出部で検出された電流値が所定電流値Aの場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を停止させ、前記タイマの設定時間経過後に前記電源部から前記サーミスタへの給電を行わせる制御部
とを具備してなることを特徴とする加熱蒸散装置によって解決される。
【0011】
又、二つ以上の異なる温度に設定が可能で各々の設定温度で薬剤を加熱蒸散させることが出来る加熱蒸散装置であって、
電源部と、
第2電源部と、
サーミスタと、
前記電源部または前記第2電源部からの給電によって前記サーミスタに流れる電流値を検出する電流検出部と、
前記電源部からの給電時に前記電流検出部で検出された電流値が所定電流値Aの場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を停止させ、該給電停止時における前記第2電源部からの給電時に前記電流検出部で検出された電流値が所定電流値Bの場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を行わせる制御部
とを具備してなることを特徴とする加熱蒸散装置によって解決される。
【0012】
又、二つ以上の異なる温度に設定が可能で各々の設定温度で薬剤を加熱蒸散させることが出来る加熱蒸散装置であって、
電源部と、
サーミスタと、
前記サーミスタにパルス電圧を印加するパルス電圧印加部と、
前記パルス電圧印加部によって前記サーミスタに流れるパルス電流値を検出する電流検出部と、
前記電流検出部で検出されたパルス電流値が所定電流値Aの場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を停止させ、前記電流検出部で検出されたパルス電流値が所定電流値Bの場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を行なわせる制御部
とを具備してなることを特徴とする加熱蒸散装置によって解決される。
【発明の効果】
【0013】
加熱蒸散温度の制御が高精度であり、しかも加熱蒸散装置は低廉なコストで得られる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1実施形態の加熱蒸散装置のブロック図
【図2】第2実施形態の加熱蒸散装置のブロック図
【図3】第3実施形態の加熱蒸散装置のブロック図
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は加熱蒸散装置である。この加熱蒸散装置は、特に、二つ以上の異なる温度に設定が可能で各々の設定温度で薬剤(例えば、殺虫剤、忌避剤、消臭剤、又は芳香剤など)を加熱蒸散させることが出来るように構成されている。尚、本発明の加熱蒸散装置は、容器内に薬液が充填されたタイプ、又は薬液が含漬されたマットタイプ何れのものであっても良い。
【0016】
そして、この加熱蒸散装置は、例えばPTC素子と言ったサーミスタを具備する。又、電源部を具備する。この電源部からの給電によって前記サーミスタに流れる電流値を検出する電流検出部を具備する。又、タイマを具備する。又、前記電流検出部で検出された電流値が所定電流値の場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を停止させ、前記タイマの設定時間経過後に前記電源部から前記サーミスタへの給電を行わせる制御部を具備する。この制御部の作動により、加熱蒸散温度の高精度な制御が可能になる。すなわち、PTC素子の抵抗値(PTC素子に流れる電流値)はPTC素子の発熱温度の関数である。そして、PTC素子に流れる電流値(抵抗値)とPTC素子の発熱温度とは所定の関係が存在していることから、電流値を測定すれば、PTC素子の発熱温度が何℃であるかの知見が得られる。すなわち、PTC素子を流れる電流値がXアンペアの場合、PTC素子の発熱温度はY℃であることが判っているから、加熱蒸散温度をY℃に制御したい場合、PTC素子を流れる電流値がXアンペアになったか否かを検出し、Xアンペアに到達した場合にはPTC素子への電力供給を停止してやれば、発熱温度をY℃に保持できる。そして、電力供給が停止されると、時間の経過に伴ってPTC素子の温度は周囲の影響で低下するから、T時間後にPTC素子への電力供給が再開されるようにしておけば、PTC素子の発熱温度は略Y℃に保持されるようになる。
【0017】
或は、例えばPTC素子と言ったサーミスタを具備する点や電源部(主電源部)を具備する点は、上記の加熱蒸散装置と同様である。又、サーミスタ(PTC素子)に流れる電流値を検出する電流検出部を具備する点も、上記の加熱蒸散装置と同様である。しかしながら、この例では、第2電源部(補助電源部)を具備させ、又、前記電流検出部は、前記電源部(主電源部)または前記第2電源部(補助電源部)からの給電によって前記サーミスタに流れる電流値を検出することが出来るように構成されている。そして、制御部は、前記電源部からの給電時に前記電流検出部で検出された電流値が所定電流値Aの場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を停止させ、該給電停止時における前記第2電源部からの給電時に前記電流検出部で検出された電流値が所定電流値Bの場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を行わせるように構成させていても良い。このように構成させても、PTC素子の発熱温度を高い精度で制御できる。
【0018】
又は、例えばPTC素子と言ったサーミスタを具備する点や電源部を具備する点は、上記の加熱蒸散装置と同様である。又、サーミスタ(PTC素子)に流れる電流値を検出する電流検出部を具備する点も、上記の加熱蒸散装置と同様である。しかしながら、この例では、サーミスタ(PTC素子)にパルス電圧を印加するパルス電圧印加部を具備させ、又、前記電流検出部は、前記パルス電圧印加部によって前記サーミスタ(PTC素子)に流れるパルス電流値を検出することが出来るように構成されている。そして、制御部は、前記電流検出部で検出されたパルス電流値が所定電流値Aの場合に前記電源部から前記サーミスタ(PTC素子)への給電を停止させ、前記電流検出部で検出されたパルス電流値が所定電流値Bの場合に前記電源部から前記サーミスタ(PTC素子)への給電を行なわせるように構成させていても良い。このように構成させても、PTC素子の発熱温度を高い精度で制御できる。
【0019】
以下、本発明を図面と共に説明する。
【0020】
図1は、本発明になる第1実施形態の加熱蒸散装置のブロック図である。
【0021】
図1中、1はPTC素子である。2は電源部である。この電源部2は交流型または直流型いずれのものでも良い。すなわち、PTC素子1を発熱させる為に電力を供給できるものであれば良い。そして、PTC素子1への給電によってPTC素子1が発熱し、この発熱により薬液が加熱蒸散するように構成されている。
【0022】
3は電流計(電流検出部)である。そして、この電流計3により、PTC素子1に流れる電流値が検出される。
【0023】
4はタイマである。
【0024】
5は制御部である。この制御部5は、電流計3で検出された電流値が電流値A(下記の例では0.025A)になった場合、電源部2からPTC素子1への給電を停止(電源オフ)させ、タイマ4の設定時間経過後に電源部2からPTC素子1への給電を再開(電源オン)させる機能を備えている。例えば、PTC素子1に100vの電圧を印加した場合において、PTC素子1は、100℃で抵抗値が40kΩ(電流値が0.0025A)、50℃では抵抗値が4kΩ(電流値が0.025A)の特性を有するものであったとする。そして、電源オンによってPTC素子1には電流が流れ始める。この通電によりPTC素子1は発熱し、温度が上昇する。そして、温度上昇に伴って抵抗値は徐々に増大する。従って、電流値は小さくなって行く。電流計3による計測値(電流値)が0.025Aに到達すると、PTC素子1の発熱温度は50℃に到達していることになる。ここで、PTC素子1の発熱温度を約50℃に維持したい場合、PTC素子1を流れる電流の値が0.025Aに到達したことを電流計3が検出すると、電流計3からの信号を受けて制御部5は電源部2をオフに切り替えるように構成させておく。これにより、PTC素子1には電流が流れなくなり、周囲への放熱により、PTC素子1の温度が多少低下する。この温度が多少低下した時点、例えば予めタイマ4によって設定された時間(例えば、10秒)が経過した時点、即ち、タイマ4による設定時間後にタイマ4からの信号を受けると、制御部5は電源部2をオンに切り替えるように構成させておく。これによって、PTC素子1には電流が流れ始めるから、PTC素子1は再度の発熱が開始する。すなわち、PTC素子1を流れる電流の値(電流計3による計測値)が0.025Aになると、PTC素子1は50℃に発熱したことになるから、その時点でPTC素子1には通電を停止する。通電停止により、PTC素子1の発熱が停止するから、これ以降はPTC素子1の温度は低下し始める。温度低下は時間の関数であるから、例えば10秒経過後には温度が1℃だけ低下するものとすると、10秒経過後にPTC素子1への通電が再開されるようにしていると、PTC素子1を49℃〜50℃に保持できる。つまり、PTC素子1の発熱温度をほぼ50℃にコントロール出来る。尚、上記説明では、設定温度が50℃の場合のみを説明した。しかしながら、発熱温度と電流値(抵抗値)との関係を捉えておれば、PTC素子1を60℃に維持することも出来、又、70℃に維持することも出来、又、80℃に維持することも可能である。すなわち、電流計3による計測値が如何なる値の場合に、電源オフとさせるかのみである。従って、PTC素子1を50℃の温度に維持するのみばかりか、70℃の温度にも維持できるようにすることは可能である。さて、上記のPTC素子1は100℃に到達すると、抵抗値は40kΩに急上昇する。そして、電流が殆ど流れなくなることから、PTC素子1は100℃に維持される。勿論、電流が殆ど流れなくなると、PTC素子1の発熱が減少するから、温度は低下する。ところが、温度が低下すると、抵抗値が低下するから、PTC素子1には電流が流れ始める。この100℃の維持はPTC素子1自体の機能により制御が行なわれる。すなわち、PTC素子を用いれば、制御部5の力を借りずとも、PTC素子1を或る特定の温度(上記の例では100℃)に維持することが可能になる。
【0025】
図2は、本発明になる第2実施形態の加熱蒸散装置のブロック図である。
【0026】
図2中、11はPTC素子である。12は電源部である。そして、電源部12からPTC素子11への給電によってPTC素子11が発熱し、この発熱により薬液が加熱蒸散するように構成されている。尚、12aは第2電源部(補助電源部:低電圧(例えば、10v)の電源部)である。
【0027】
13は電流計(電流検出部)である。そして、この電流計13により、PTC素子11に流れる電流値が検出される。尚、PTC素子11に電源部12からの電力が停止されている場合、補助電源部12aからPTC素子11には電力が供給されている。従って、電源部12からの電力供給が停止されている場合でも、電流計13はPTC素子11に流れる電流値を計測している。
【0028】
15は制御部である。この制御部15は、電流計13で検出された電流値が電流値A(例えば、0.025A)になった場合、電源部12からPTC素子11への給電を停止(電源オフ)させる。しかしながら、電源部12のオフ状態でも、上述した通り、第2電源部12aからの電力がPTC素子11には供給される。従って、依然として、電流計13は電流を計測している。この計測電流が、例えば0.026Aになった場合、制御部15は、電源部12からの電力供給を再開、即ち、電源オンとする。そして、制御部15を斯くの如く構成させておけば、第1実施形態の場合の如きのタイマを用いなくても済む。
【0029】
図3は、本発明になる第3実施形態の加熱蒸散装置のブロック図である。
【0030】
図3中、21はPTC素子である。22は電源部である。そして、電源部22からPTC素子21への給電によってPTC素子21が発熱し、この発熱により薬液が加熱蒸散するように構成されている。22aは、PTC素子21にパルス電圧を印加する為の補助電源部である。
【0031】
23は電流計(電流検出部)である。そして、この電流計23により、PTC素子21に流れる電流値が検出される。尚、PTC素子21に電源部22からの電力が停止されている場合、補助電源部22aからPTC素子11にはパルス電流が供給されている。従って、電源部22からの電力供給が停止されている場合でも、電流計23はPTC素子21に流れる電流値を計測している。
【0032】
25は制御部である。この制御部25は、電流計23で検出された電流値が電流値A(例えば、0.025A)になった場合、電源部22からPTC素子21への給電を停止(電源オフ)させる。しかしながら、電源部22のオフ状態でも、上述した通り、補助電源部22aからのパルス電流がPTC素子21には流れている。従って、依然として、電流計23は電流を計測している。この計測電流が、例えば0.026Aになった場合、制御部15は、電源部12からの電力供給を再開、即ち、電源オンとする。そして、制御部25を斯くの如く構成させておけば、第1実施形態の場合の如きのタイマを用いなくても済む。
【符号の説明】
【0033】
1,11,21 PTC素子(サーミスタ)
2,12,22 電源部
12a,22a 補助電源部
3,13,23 電流計(電流検出部)
4 タイマ
5,15,25 制御部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つ以上の異なる温度に設定が可能で各々の設定温度で薬剤を加熱蒸散させることが出来る加熱蒸散装置であって、
電源部と、
サーミスタと、
前記電源部からの給電によって前記サーミスタに流れる電流値を検出する電流検出部と、
タイマと、
前記電流検出部で検出された電流値が所定電流値Aの場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を停止させ、前記タイマの設定時間経過後に前記電源部から前記サーミスタへの給電を行わせる制御部
とを具備してなることを特徴とする加熱蒸散装置。
【請求項2】
二つ以上の異なる温度に設定が可能で各々の設定温度で薬剤を加熱蒸散させることが出来る加熱蒸散装置であって、
電源部と、
第2電源部と、
サーミスタと、
前記電源部または前記第2電源部からの給電によって前記サーミスタに流れる電流値を検出する電流検出部と、
前記電源部からの給電時に前記電流検出部で検出された電流値が所定電流値Aの場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を停止させ、該給電停止時における前記第2電源部からの給電時に前記電流検出部で検出された電流値が所定電流値Bの場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を行わせる制御部
とを具備してなることを特徴とする加熱蒸散装置。
【請求項3】
二つ以上の異なる温度に設定が可能で各々の設定温度で薬剤を加熱蒸散させることが出来る加熱蒸散装置であって、
電源部と、
サーミスタと、
前記サーミスタにパルス電圧を印加するパルス電圧印加部と、
前記パルス電圧印加部によって前記サーミスタに流れるパルス電流値を検出する電流検出部と、
前記電流検出部で検出されたパルス電流値が所定電流値Aの場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を停止させ、前記電流検出部で検出されたパルス電流値が所定電流値Bの場合に前記電源部から前記サーミスタへの給電を行なわせる制御部
とを具備してなることを特徴とする加熱蒸散装置。
【請求項4】
サーミスタがPTCであることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかの加熱蒸散装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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