説明

動画記録装置、動画記録方法およびプログラム

【課題】記録媒体がライトワンス型の記録媒体であったとしても、正確な動画記録可能時間を把握できるようにすることを目的とする。
【解決手段】装着部に装着され、FATファイルシステムによってファイル管理される記録媒体のFATの少なくとも一部を記憶部に読み出す読出手段と、前記装着部に装着された記録媒体がライトワンス型であるか否かを判定する記録媒体判定手段と、前記記録媒体判定手段によってライトワンス型であると判定された場合、前記読出手段によって前記記憶部に読み出されたFATの空きクラスタ数に基づいて動画記録可能時間を算出する動画記録可能時間算出手段と、前記動画記録可能時間算出手段によって算出された動画記録可能時間を表示部に表示する動画記録可能時間表示手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画記録装置、動画記録方法およびプログラムに関するものである。特に、FATファイルシステムによってファイル管理されているライトワンス型の記録媒体に動画データを記録する場合に用いられて好適である。
【背景技術】
【0002】
従来からデジタルカメラ等の小型電子機器のファイル管理には、FATファイルシステムが適用されている。FATファイルシステムにおける先頭領域には、マスタブートレコーダ、ブートセクタ、FAT、ルートディレクトリエントリなどのデータ管理情報からなる管理領域が設定されている。管理領域の後には、データ領域が設定されている。
管理領域には、データ領域のサイズや記憶装置上の論理的な記録の最小単位を示すクラスタサイズ等のFATファイルシステムに関する基本的な情報が書き込まれている。また、データ領域には、データが保存される。
【0003】
FATファイルシステムが適用されている記録媒体(以下、メディアともいう)には、通常の書き換え可能なメディアと1度しか書き込みができないライトワンス型のメディアがある。通常、FATファイルシステムが適用されているメディアに動画データを記録する場合、一度メディアへ書き込んだFATを修正し、追記しながら記録している。しかしながら、ライトワンス型のメディアへ動画データを記録する場合、書き換えが不可能なため、従来の方法では動画データの記録を行うことができない。
【0004】
特許文献1に開示された記録制限装置では、ライトワンス型のメディアへ動画データを記録する場合、複数回に分けてファイルを作成することにより、動画データを記録することを可能にしている。具体的には、書き込み単位数の3クラスタに1を加算した4クラスタ分のクラスタ4〜7を確保し、確保したクラスタ4〜6に読み出した3クラスタ分の動画データを順次割り当てる。最後尾のクラスタには、何も記録せず、まだ動画データがある場合は1回目と同様な処理を繰り返し記録を続けていく。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−020576号公報
【特許文献2】特開2004−228826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、動画データをメディアに記録する場合、使用者は動画データを記録できる動画記録可能時間を知りたい場合がある。しかしながら、特許文献1の記録制限装置では、動画記録可能時間を算出する構成を備えておらず、使用者が動画記録可能時間を知ることができない。また、特許文献1の記録制限装置では、確保したFATを記録しメディアに書き込む処理を数回に渡って繰り返しているために、動画データを記録する処理の高速化を図ることが困難である。そのため、特許文献1の記録制限装置に動画記録可能時間を算出する処理を加えてしまうと、更に処理の負担が増えてしまうという問題がある。
【0007】
また、特許文献2の動画記録時間算出装置では、メディアの残容量を表示するのみであり、ライトワンス型のメディアを装着した場合の動画記録可能時間の算出が考慮されていない。すなわち、ライトワンス型のメディアに動画データを記録しようとすると、メモリ上に読み出したFATに基づいて算出される動画記録可能時間が、メディアの空き容量に基づいて算出される動画記録可能時間よりも短くなってしまう場合がある。特許文献2の動画記録時間算出装置では、ライトワンス型のメディアに動画データを記録する場合、使用者は動画記録可能時間が短くなることを知ることができないという問題がある。
【0008】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、記録媒体がライトワンス型の記録媒体であったとしても、正確な動画記録可能時間を把握できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、装着部に装着され、FATファイルシステムによってファイル管理される記録媒体のFATの少なくとも一部を記憶部に読み出す読出手段と、前記装着部に装着された記録媒体がライトワンス型であるか否かを判定する記録媒体判定手段と、前記記録媒体判定手段によってライトワンス型であると判定された場合、前記読出手段によって前記記憶部に読み出されたFATの空きクラスタ数に基づいて動画記録可能時間を算出する動画記録可能時間算出手段と、前記動画記録可能時間算出手段によって算出された動画記録可能時間を表示部に表示する動画記録可能時間表示手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、記録媒体がライトワンス型の記録媒体であったとしても、正確な動画記録可能時間を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】デジタルカメラの構成を示す図である。
【図2】FATファイルシステムの概要を示す図である。
【図3】デジタルカメラの起動時処理を示すフローチャートである。
【図4】ライトワンス型の記録媒体への動画記録処理を示すフローチャートである。
【図5】通常の記録媒体への動画記録処理を示すフローチャートである。
【図6】ライトワンス型の記録媒体への動画記録時間算出処理を示すフローチャートである。
【図7】画像表示部に表示される画面表示例を示す図である。
【図8】メモリ上に読み出されたFATの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。本実施形態では、動画記録装置としてのデジタルカメラを例にして説明する。
図1は、デジタルカメラ(以下、カメラという)100の構成を示す図である。
図1において、10は撮影レンズである。12は絞り機能を備えるシャッターである。14は光学像を電気信号に変換する撮像素子である。16は撮像素子14のアナログ信号出力をディジタル信号に変換するA/D変換器である。
【0013】
18は撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生部である。タイミング発生部18は、メモリ制御部22およびシステム制御部50によって制御される。
20は画像処理部である。画像処理部20は、A/D変換器16からのデータ或いはメモリ制御部22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また、画像処理部20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。システム制御部50は、画像処理部20による演算結果に基づいて露光制御部40、測距制御部42を制御し、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行う。また、画像処理部20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
【0014】
22はメモリ制御部である。メモリ制御部22は、A/D変換器16、タイミング発生部18、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮・伸長部32を制御する。A/D変換器16から出力される画像データは、画像処理部20およびメモリ制御部22の双方を介して、またはメモリ制御部22のみを介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。
【0015】
24は画像表示メモリである。26はD/A変換器である。28はTFT_LCD等からなる画像表示部である。画像表示部28は、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データをD/A変換器26を介して表示する。画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダ機能を実現することが可能である。また、画像表示部28は、システム制御部50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能である。画像表示部28の表示をOFFにした場合、カメラ100の電力消費を大幅に低減することができる。
【0016】
30は撮影した静止画像や動画像を格納する記憶部としてのメモリである。メモリ30は、例えばRAMが用いられ、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。したがって、メモリ30には、複数枚の静止画像を連続して撮影する連射撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像データの書き込みが可能である。また、メモリ30は、システム制御部50の作業領域としても使用することが可能である。
【0017】
32は適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長部である。圧縮・伸長部32は、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
40は絞り機能を備えるシャッター12を制御する露光制御部である。露光制御部40は、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能も有している。
【0018】
42は撮影レンズ10のフォーカシングを制御する測距制御部である。44は撮影レンズ10のズーミングを制御するズーム制御部である。46はバリアである保護部102の動作を制御するバリア制御部である。
48はフラッシュである。フラッシュ48は、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。
【0019】
露光制御部40、測距制御部42は、TTL方式を用いて制御されており、撮像した画像データを画像処理部20によって演算した演算結果に基づき、システム制御部50が露光制御部40、測距制御部42に対して制御を行う。
50は、カメラ100全体を制御するシステム制御部である。52はシステム制御部50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリである。
【0020】
54は表示部である。表示部54は、システム制御部50がプログラムを実行することで、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示装置、スピーカー等である。表示部54は、カメラ100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置される。表示部54には、例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせによって構成することができる。また、表示部54の一部の機能は、光学ファインダ104内に設置されている。表示部54に表示される情報のうち、LCD等に表示される情報としては、例えば、シングルショット/連写撮像表示、セルフタイマ表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮像可能枚数表示、シャッタスピード表示等がある。この他にも、絞り値表示、露出補正表示、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮像表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示等がある。更には、記録媒体120の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示等がある。また、表示部54に表示される情報のうち、光学ファインダ104内に表示される情報としては、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示等がある。
【0021】
56は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリである。不揮発性メモリ56には、例えばEEPROM等が用いられる。
60、62、64、66、68および70は、システム制御部50の各種の動作指示を入力するための操作部である。60、62、64、66、68および70は、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
【0022】
ここで、操作部を具体的に説明する。60はモードダイアルスイッチである。モードダイアルスイッチ60は、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、動画撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード等の各機能モードを切り替え設定することができる。
62はシャッタースイッチSW1である。シャッタースイッチ(SW1)62は、不図示のシャッターボタンの操作途中でONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始を指示する。
64はシャッタースイッチSW2である。シャッタースイッチ(SW2)64は、不図示のシャッターボタンの操作完了でONとなり、一連の撮像処理が実行される。この一連の撮像処理では、撮像素子14からの画像信号の読み出し、A/D変換器16でのA/D変換処理、画像処理部20での画像処理、メモリ30への書き込み処理等が行われる。また、メモリ30から画像データを読み出して圧縮・伸長部32で圧縮し、その圧縮された画像データを記録媒体120に書込む処理を含む一連の処理(撮像処理)の開始をシステム制御部50に指示する。
【0023】
66は画像表示スイッチである。画像表示スイッチ66は、画像表示部28のON/OFFを設定することができる。この機能により、光学ファインダ104を用いて撮影を行う際に、画像表示部28への電流供給を遮断することができ、省電力を図ることが可能となる。
68はクイックレビューON/OFFスイッチである。クイックレビューON/OFFスイッチ68により、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定する。本実施形態では、クイックレビューON/OFFスイッチ68は、画像表示部28をOFFとした場合におけるクイックレビュー機能の設定をする機能を備えるものとする。
【0024】
70は各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部である。操作部70は、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマ切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタンがある。また、その他に、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等がある。
【0025】
80は電源制御部である。電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されている。電源制御部80は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果およびシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体120を含む各部へ供給する。
82、84はコネクタである。86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源部である。
【0026】
90は記録媒体120とデータの送受信を行うカードコントローラである。91は記録媒体120とのインタフェースである。92は記録媒体120と接続を行うコネクタである。98はコネクタ92に記録媒体120が装着スロット122に装着されているか否かを検知する記録媒体着脱検知部である。
【0027】
なお、本実施形態では、記録媒体120を取り付けるインタフェースおよびコネクタを1系統有するものとして説明しているが、これらは2系統以上でもよい。複数系統のインタフェースおよびコネクタを備える場合は、それらは互いに異なる仕様を有していてもよい。インタフェース91およびコネクタ92として例えば、PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを採用することができる。この場合、LANカードやモデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カード等の各種通信カードを接続することができる。そして他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を相互に転送することができる。
【0028】
102は、カメラ100の撮影レンズ10を含む撮像部を覆うことにより、撮像部の汚れや破損を防止する保護部としてのバリアである。
104は、光学ファインダである。画像表示部28による電子ファインダ機能を使用することなしに撮影を行うことを可能にする。光学ファインダ104内には、表示部54の一部を構成する表示素子、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示を行うための表示素子が配置される。
120は、メモリカード等のメディアとしての記録媒体である。記録媒体120は、装着部としての装着スロット122に装着される。
【0029】
さて、上述したように構成されるカメラ100は、装着スロット122に装着した記録媒体120に記録できる動画データの動画記録可能時間を算出して、画像表示部28に表示する。また、カメラ100は、使用者の指示に応じて動画データを記録し、継続して動画記録可能時間を算出して画像表示部28に表示する。以下に、本実施形態の各処理をフローチャートを参照して説明する。フローチャートの各処理は、システム制御部50が、不揮発性メモリ56に記憶されているプログラムを実行し、画像表示部28および記録媒体着脱検知部98などを制御することにより実現される。
【0030】
図3は、カメラ100の起動時処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS301では、システム制御部50は、使用者による電源ONの操作に応じて動作を開始する。なお、本実施形態のカメラ100では、モードダイアルスイッチ60を、写真や動画を撮影する撮影モード、撮影した写真や動画を閲覧する再生モードまたは動画を撮影する動画撮影モード等に設定することで電源ONの操作となる。
ステップS302では、システム制御部50は、記録媒体着脱検知部98を介して記録媒体120が装着スロット122に装着されているか否かを判定する。記録媒体120が装着されている場合、ステップS303へ進み、記録媒体120が装着されていない場合、ステップS319へ進む。
【0031】
ステップS319では、システム制御部50は、記録媒体120が装着されていない旨を画像表示部28に表示したり、音を発生させたりして使用者に通知し、ステップS318へ進む。図7(a)は、画像表示部28に記録媒体120が装着されていない旨を表示する表示例である。図7(a)に示すように、システム制御部50は、画像表示部28の画面701にメッセージ702を表示する。
【0032】
一方、ステップS303では、システム制御部50は、記録媒体120を含む各部に電源供給を行う。また、システム制御部50は、ズーム制御部44を介して撮影レンズ10を所定の位置に動作させる等して、ハードウェアの初期化を行い、撮影準備を行い、ステップS304へ進む。ステップS304では、システム制御部50は、記録媒体120の後述するFATファイルシステムのMBRやBOOT_Sectorを解析し、ステップS305へ進む。
【0033】
ここで、記録媒体120内は、図2に示すようなFATファイルシステムによってファイル管理されている。図2に示すように、FATファイルシステム200には、MBR201、BOOT_Sector202、FAT203、ROOT_Directory_Entry204などのデータ管理情報からなる管理領域205が設定されている。また、管理領域205の後には、DATA(データ)206が保存されるデータ領域207が設定されている。
【0034】
MBR201は、記録媒体120全体の情報等が格納されている。BOOT_Sector(ブートセクタ)202には、フォーマット形式、FAT203の位置、FAT203のサイズ等が格納されている。ROOT_Directory_Entry(ルートディレクトリエントリ)204には、ファイル名、作成した日付、属性、データ206のサイズ、データ206の先頭位置等が格納されている。
FAT203は、データ206の各クラスタ番号に対応するFATエントリ208が設定されている。FATエントリ208には、次に読み出すべきクラスタ番号が記憶される。FATエントリ208内が、「FF」や次のクラスタ番号が記憶されている場合、使用済のクラスタであり、「00」の場合、空きクラスタである。データ206は、複数のセクタがまとまったクラスタ単位で管理され、それぞれにクラスタ番号が付されている。
【0035】
ステップS305では、システム制御部50は、FATのサイズやクラスタサイズ等、記録媒体120のデータ管理情報を取得し、ステップS306へ進む。この処理は、読出手段による処理の一例に対応する。
ステップS306では、システム制御部50は予め使用者が設定した撮影動画サイズや圧縮率の各モードの設定を不揮発性メモリ56から取得し、ステップS307へ進む。ステップS307では、システム制御部50は、取得したデータ管理情報のうちFATの空きクラスタ数に基づいて記録媒体120の動画記録可能時間を算出し、ステップS308へ進む。この処理は、媒体記録可能時間算出手段による処理の一例に対応する。この処理により算出される動画記録可能時間は、記録媒体120のデータ領域の空き容量に応じた時間となる。
【0036】
ステップS308では、システム制御部50は、装着スロット122に装着された記録媒体120がライトワンス型であるか否かを判定する。この処理は、記録媒体判定手段による処理の一例に対応する。ライトワンス型であるか否かの判定は、記録媒体120内に記載された記録媒体120の種別を示すレジスタを参照すること等により行う。ライトワンス型の場合、ステップS309へ進み、ライトワンス型ではない場合、ステップS315へ進む。
ステップS309では、システム制御部50は、取得した記録媒体120のデータ管理情報のうちFATおよびファイルディレクトリをメモリ30上に読み出す(展開する)。システム制御部50は、メモリ30上に読み出したFATの空きクラスタ数から動画記録可能時間を算出し、ステップS310へ進む。この処理は、動画記録可能時間算出手段による処理の一例に対応する。
【0037】
ステップS310では、システム制御部50はステップ307で算出した動画記録可能時間と、ステップS309で算出した動画記録可能時間とが一致しているか否かを判定する。この処理は、時間判定手段による処理の一例に対応する。一致している場合、ステップS311へ進み、一致していない場合、ステップS312へ進む。ここで、上述したステップS309では、メモリ30が他の処理に使用されている場合等では、メモリ30上に読み出されるFATの領域を十分に確保できない場合がある。この場合、メモリ30に確保されたFATの空きクラスタ数自体が少なくなってしまうために、ステップS310で算出される動画記録可能時間が、ステップS307で算出される動画記録可能時間よりも短くなることがある。
【0038】
ステップS311では、システム制御部50はステップS309で算出した動画記録可能時間を画像表示部28に表示し、ステップS316へ進む。その処理は、動画記録可能時間表示手段による処理の一例に対応する。図7(b)は、画像表示部28に動画記録可能時間を表示する表示例である。図7(b)に示すように、システム制御部50は、画像表示部28の画面701に動画記録可能時間703を表示する。
ステップS316では、システム制御部50はライトワンス型の記録媒体120に動画記録処理を行う。
【0039】
一方、ステップS312では、システム制御部50はステップS307で算出した動画記録可能時間と、ステップS309で算出した動画記録可能時間との両方を画像表示部28に表示し、ステップS316へ進む。ステップS307で算出した動画記録可能時間を表示する処理は、媒体記録可能時間表示手段による処理の一例に対応する。図7(c)は、画像表示部28に両方の動画記録可能時間を表示する表示例である。図7(c)に示すように、システム制御部50は、画像表示部28の画面701にステップS307で算出した動画記録可能時間704、ステップS309で算出した動画記録可能時間705を表示する。システム制御部50は、実際には、動画記録可能時間704の動画データを記録することができない。したがって、ここでは、システム制御部50は、記録媒体120には動画記録可能時間704の時間分の空き容量があるが、動画記録可能時間705の時間分しか動画データを記録できないことを使用者に通知することとなる。図7(c)では、記録媒体120に空き容量があるが、動画記録可能時間704までは記録できないことを使用者に認識させるために、動画記録可能時間704を動画記録可能時間705と異なる態様(例えば、グレーアウトや網かけ等)で表示している。
【0040】
ステップS315では、システム制御部50は、記録媒体120の空き容量が存在するか否かを判定する。記録媒体120の空き容量が存在する場合、ステップS313へ進み、存在しない場合、ステップS314へ進む。
ステップS313では、システム制御部50はステップS307で算出した動画記録可能時間を画像表示部28に表示し、ステップS317へ進む。図7(b)は、画像表示部28に動画記録可能時間を表示する表示例である。図7(b)に示すように、システム制御部50は、画像表示部28の画面701に動画記録可能時間703を表示する。
【0041】
ステップS317では、システム制御部50は、ライトワンス型ではない通常の記録媒体120に対応した動画記録処理を行う。
ステップS314では、システム制御部50は、記録媒体120に空き容量がない旨を画像表示部28に表示し、ステップS318へ進む。図7(d)は、画像表示部28に記録媒体120の空き容量がない旨を表示する表示例である。図7(d)に示すように、システム制御部50は、画像表示部28の画面701にメッセージ706を表示する。
ステップS318では、システム制御部50は、シャッタースイッチ(SW1)62およびシャッタースイッチ(SW2)64による動画記録処理を許可せず、起動時処理を終了する。
【0042】
次に、図3のステップS316の動画記録処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。図4は、ライトワンス型の記録媒体120への動画記録処理を示すフローチャートである。
ステップS401では、システム制御部50は、使用者によるモードダイアルスイッチ60を動画撮影モードに設定する操作に応じて、撮影準備を開始し、ステップS402へ進む。このとき、図3に示すフローチャートの起動時処理により、記録媒体120に対する書き込み可能セクタ数および動画記録可能時間は算出済みである。
ステップS402では、システム制御部50は、動画撮影モードを終了するか否かを判定する。動画撮影モードを終了する場合、ステップS413へ進み、動画撮影モードを継続する場合、ステップS403へ進む。なお、動画撮影モードを終了する場合とは、使用者によってモードダイアルスイッチ60が再生モード等に設定されたり、電源OFFの操作が行われたり、システム制御部50がシステム異常を検知し、電源OFFした場合等である。
【0043】
ステップS403では、システム制御部50は動画記録処理を開始するか否かを判定する。動画記録処理を開始する場合、ステップS404へ進み、開始しない場合、ステップS401へ戻る。動画記録処理の開始は、システム制御部50が使用者によるシャッタースイッチ(SW1)62およびシャッタースイッチ(SW2)64の操作を受け付けることにより行う。
ステップS404では、システム制御部50は、記録媒体120のデータ領域に動画データの書き込みを行い、ステップS405へ進む。この処理は、動画記録手段による処理の一例に対応する。
【0044】
ステップS405では、システム制御部50は、書き込み済みセクタ数に、記録した動画データのセクタ数を設定し、ステップS406へ進む。
ステップS406では、システム制御部50は、動画データを記録している記録媒体120に基づいて、メモリ30上に読み出したFATおよびディレクトリエントリなどのデータ管理情報を更新し、ステップS407へ進む。具体的には、書き込まれている記録媒体120のクラスタ番号を、FATのFATエントリに書き込んだり、必要に応じて編集したりすることでデータ管理情報を更新する。
ステップS407では、システム制御部50は、動画記録処理を停止するか否かを判定する。動画記録処理を停止する場合、ステップS417へ進み、停止しない場合、ステップS408へ進む。動画記録処理の停止は、使用者によるシャッタースイッチ(SW1)62およびシャッタースイッチ(SW2)64の操作を受け付けることにより行う。
【0045】
ステップS408では、システム制御部50は、記録媒体120が動画データを蓄積したことで記録媒体120の容量がフルであるか否かを判定する。容量がフルの場合、ステップS417へ進み、容量がフルでない場合、ステップS409へ進む。ここで、容量がフルとは、記録媒体120のデータ領域に動画データを記録し、空き容量がないことをいう。
ステップS409では、システム制御部50は、更新したデータ管理情報が所定サイズ以上か否かを判定する。この処理は、クラスタ判定手段による処理の一例に対応する。所定サイズ以上の場合、ステップS417へ進み、所定サイズ以上ではない場合、ステップS410へ進む。ここで、データ管理情報が所定サイズ以上とは、更新したFATのサイズがメモリ30上に読み出したFATのサイズ以上になる場合やFATエントリにクラスタ番号を追加することでメモリ30上に読み出したFATの空きクラスタ数がなくなる場合をいう。
【0046】
ステップS410では、システム制御部50は、書き込み済みセクタ数に、ステップS406で更新されることで新たに書き込まれたデータ管理情報のセクタ数を加算し、ステップS411へ進む。
ステップS411では、システム制御部50は、現在の書き込み可能セクタ数から、ステップS411において加算した後の書き込み済みセクタ数を減算し、ステップS412へ進む。
ステップS412では、システム制御部50は、後述する動画記録可能時間算出処理を行い、ステップS404へ戻る。
【0047】
一方、ステップS417では、システム制御部50は、動画記録処理を停止し、ステップS418へ進む。ステップS418では、システム制御部50は、メモリ30上のFATやディレクトリエントリ等のデータ管理情報を記録媒体120に書き込み、ステップS419へ進む。この処理は、書込手段による処理の一例に対応する。
ステップS419では、システム制御部50は、後述する動画記録可能時間算出処理を行い、動画記録処理を終了する。
【0048】
ステップS413では、システム制御部50は、ステップS402の動画撮影モードを終了する場合に、未書き込みのデータ管理情報があるか否かを判定する。未書き込みデータ管理情報がある場合、ステップS414へ進み、未書き込みデータ管理情報がない場合、動画記録処理を終了する。
ステップS414、S415、S416は、それぞれ上述したステップS418、S411、S412と同様であるので説明は省略する。
【0049】
次に、図3のステップS317の動画記録処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。図5は、通常の複数回書き換え可能な記録媒体への動画記録処理を示すフローチャートである。
ステップS501では、システム制御部50は、図4のステップS401と同様の処理を行い、ステップS502へ進む。ステップS502では、システム制御部50は、記録媒体120の空き容量に応じて動画記録可能時間があるか否かを判定する。動画記録可能時間がある場合、ステップS503へ進み、動画記録可能時間がない場合、ステップS515へ進む。ステップS503〜S510の処理は、図4のステップS402〜S409の処理と同様であるので説明は省略する。
【0050】
ステップS511では、システム制御部50は、記録媒体120へデータ管理情報の書き込みを行い、ステップS512へ進む。ステップS512〜S514の処理は、図4のステップS410〜S412の処理と同様であるので説明は省略する。また、ステップS515〜S521の処理は、図4のステップS413〜S419の処理と同様であるので説明は省略する。
【0051】
次に、図4のステップS412の動画記録可能時間算出処理について、図6のフローチャートおよび図8を参照して説明する。図6は、動画記録可能時間算出処理を示すフローチャートである。図8は、記録媒体120のFATファイルシステムからFATをメモリ30に読み出した状態を示す模式図である。
【0052】
ステップS601では、システム制御部50は、メモリ30上のFATから空きクラスタ数をカウントして、ステップS602へ進む。ここで、図8(a)は、記録媒体120のFATファイルシステムを示している。また、図8(b)は、記録媒体120のFATファイルシステムのFAT203をメモリ30上に読み出したFAT801を示している。図8(c)は、メモリ30上のFAT801の一部(図8(a)、図8(b)の斜線部分)の内容を示している。図8(c)は、何も記録していないライトワンス型の記録媒体120のFAT203を読み出したFAT801の一部の内容である。図8(c)に示すFAT801において、FATエントリ802内の「FF」が使用済クラスタを示し、「00」が空きクラスタを示している。
したがって、ステップS601では、システム制御部50は、FAT801のうち空きクラスタ数をカウントする。
【0053】
ステップS602では、システム制御部50は、撮影動画サイズや圧縮率の各モードの設定を不揮発性メモリ56から取得し、ステップS603へ進む。
ステップS603では、システム制御部50は、取得したモードに基づいて標準動画サイズを計算し、ステップS604へ進む。
【0054】
ステップS604では、システム制御部50は、メモリ30上のFATの空きクラスタ数から動画記録可能時間を算出する。具体的には、1セクタをAバイト、1クラスタをBセクタとし、メモリ30上のFATの空きクラスタ数をXとする。この場合、メモリ30のFATには、(A×B×X)バイトのデータをキャッシュすることが可能である。更に、動画ビットレートをY[バイト/S]とすると、システム制御部50は、動画記録可能時間を(A×B×X)/Y[S]によって算出することが可能である。
【0055】
なお、図8(d)は、上述した図4に示すフローチャートのステップS406によって、FAT803の空きクラスタにクラスタ番号が書き込まれた状態を示している。図8(d)では、動画記録処理が停止され、クラスタ番号10にファイルの終端を示す「EOF」の書き込みが行われている。システム制御部50は、図8(d)に示すFAT803の情報を記録媒体120に書き込む。
【0056】
このように本実施形態のカメラ100は、FATファイルシステムを適用しているライトワンス型の記録媒体120に動画データを記録する場合、メモリ30上に確保したFATの空きクラスタ数に基づいて動画記録可能時間を表示する。したがって、使用者は正確な動画記録可能時間を把握することができる。
また、本実施形態のカメラ100は、動画記録処理を停止した後に、メモリ30上のFATを記録媒体120に書き込むので、動画データを記録しているときの処理の負担を低減させることができる。したがって、カメラ100は、動画データを記録したり動画記録可能時間を算出したりする処理を高速で行うことができる。
【0057】
なお、本発明は上述したような実施形態にのみ限られるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。例えば、カメラ100は、メモリ30上に記録媒体120のFATの少なくとも一部を読み出すように処理してもよい。
また、上述した本実施形態は、動画記録中に静止画を撮影する機能(動画中静止画撮影手段)を備えるカメラにも適用することができる。動画記録中に静止画を撮影するには、使用者がモードダイアルスイッチ60を操作して動画中静止画モードに設定する。このようなカメラでは、装着されている記録媒体がライトワンス型の記録媒体であるか否かを判定し、通常の記録媒体120が装着されている場合、動画中静止画モードを有効にする。一方、ライトワンス型の記録媒体120が装着されている場合、動画中静止画モードを無効にする。これにより、メモリ30に確保されたFATの空きクラスタが静止画データの記録の為に利用されないようになるので、メモリ30に確保されたFATの空きクラスタから算出された動画の記録時間を確保できる。
【符号の説明】
【0058】
10:撮影レンズ 12:シャッター 14:撮像素子 16:A/D変換器 18:タイミング発生部 20:画像処理部 22:メモリ制御部 24:画像表示メモリ 26:D/A変換器 28:画像表示部 30:メモリ(記憶部) 32:圧縮・伸長部 40:露光制御部 42:測距制御部 44:ズーム制御部 46:バリア制御部 50:システム制御部 52:メモリ 54:表示部 56:不揮発性メモリ 60:モードダイアルスイッチ 62:シャッタースイッチ(SW1) 64:シャッタースイッチ(SW2) 70:操作部 80:電源制御部 82:コネクタ 84:コネクタ 86:電源部 90:カードコントローラ 91:インタフェース 92:コネクタ 98:記録媒体着脱検知部 100:デジタルカメラ 102:保護部 104:光学ファインダ 120:記録媒体 122:装着スロット(装着部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着部に装着され、FATファイルシステムによってファイル管理される記録媒体のFATの少なくとも一部を記憶部に読み出す読出手段と、
前記装着部に装着された記録媒体がライトワンス型であるか否かを判定する記録媒体判定手段と、
前記記録媒体判定手段によってライトワンス型であると判定された場合、前記読出手段によって前記記憶部に読み出されたFATの空きクラスタ数に基づいて動画記録可能時間を算出する動画記録可能時間算出手段と、
前記動画記録可能時間算出手段によって算出された動画記録可能時間を表示部に表示する動画記録可能時間表示手段と、を備えることを特徴とする動画記録装置。
【請求項2】
前記装着部に装着された記録媒体に動画データを記録する動画記録手段と、
前記動画記録手段によって記録されている記録媒体に基づいて、前記記憶部に読み出されたFATを更新する更新手段と、
前記動画データの記録が終了したときに、前記更新手段によって更新されたFATを前記記録媒体に書き込む書込手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の動画記録装置。
【請求項3】
前記更新手段によって更新されたFATに空きクラスタがあるか否かを判定するクラスタ判定手段を更に備え、
前記クラスタ判定手段によって空きクラスタがないと判定された場合、前記動画記録手段は、前記動画データの記録を終了することを特徴とする請求項2に記載の動画記録装置。
【請求項4】
前記装着部に装着された記録媒体の空き容量に基づいて動画記録可能時間を算出する媒体記録可能時間算出手段と、
前記媒体記録可能時間算出手段によって算出された動画記録可能時間を前記表示部に表示する媒体記録可能時間表示手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の動画記録装置。
【請求項5】
前記動画記録可能時間算出手段によって算出された動画記録可能時間と、前記媒体記録可能時間算出手段によって算出された動画記録可能時間とが一致するか否かを判定する時間判定手段を更に備え、
前記時間判定手段によって動画記録可能時間が一致しないと判定された場合、前記動画記録可能時間表示手段および前記媒体記録可能時間表示手段は、それぞれ動画記録可能時間を前記表示部に表示することを特徴とする請求項4に記載の動画記録装置。
【請求項6】
前記媒体記録可能時間表示手段は、動画記録可能時間を前記動画記録可能時間表示手段によって表示される動画記録可能時間とは異なる態様で表示することを特徴とする請求項5に記載の動画記録装置。
【請求項7】
前記動画記録手段によって動画データが記録されている場合に、使用者の操作に応じて静止画を撮影する動画中静止画撮影手段を更に備え、
前記記録媒体判定手段によってライトワンス型であると判定された場合、前記動画中静止画撮影手段は、使用者の操作があっても、静止画の撮影を無効にすることを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項に記載の動画記録装置。
【請求項8】
装着部に装着され、FATファイルシステムによってファイル管理される記録媒体のFATの少なくとも一部を記憶部に読み出す読出ステップと、
前記装着部に装着された記録媒体がライトワンス型であるか否かを判定する記録媒体判定ステップと、
前記記録媒体判定ステップによってライトワンス型であると判定された場合、前記読出ステップによって前記記憶部に読み出されたFATの空きクラスタ数に基づいて動画記録可能時間を算出する動画記録可能時間算出ステップと、
前記動画記録可能時間算出ステップによって算出された動画記録可能時間を表示部に表示する動画記録可能時間表示ステップと、を有することを特徴とする動画記録方法。
【請求項9】
装着部に装着され、FATファイルシステムによってファイル管理される記録媒体のFATの少なくとも一部を記憶部に読み出す読出ステップと、
前記装着部に装着された記録媒体がライトワンス型であるか否かを判定する記録媒体判定ステップと、
前記記録媒体判定ステップによってライトワンス型であると判定された場合、前記読出ステップによって前記記憶部に読み出されたFATの空きクラスタ数に基づいて動画記録可能時間を算出する動画記録可能時間算出ステップと、
前記動画記録可能時間算出ステップによって算出された動画記録可能時間を表示部に表示する動画記録可能時間表示ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−146381(P2012−146381A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−6297(P2011−6297)
【出願日】平成23年1月14日(2011.1.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】