説明

動画配信装置、動画配信システム、動画配信方法、及びプログラム

【課題】端末に機能を追加しなくても、動画配信装置のバッファがオーバーフローまたはアンダーフローすることを抑制できるようにする。
【解決手段】動画受信部210は、第1通信網10を介して動画提供装置100から動画を受信する。バッファ240は、動画受信部210が受信した動画データを一時的に記憶する。動画配信部250は、バッファ240から動画データを読み出して、第1通信網10を介して端末300に配信する。第1ビットレート測定部220は、動画受信部210が動画データを受信するときのビットレートである第1ビットレートを測定する。第2ビットレート決定部230は、第1ビットレートを用いて、動画配信部250が端末300に動画データを配信するときのビットレートである第2ビットレートを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画提供装置から受信した動画を端末に配信する動画配信装置、動画配信システム、動画配信方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットによる通信技術の発達に伴い、動画を、インターネットを介して端末に配信することが行われている。動画を端末に配信するためには、適切な速度で端末に動画データを配信し続ける必要がある。
【0003】
一方、インターネットの通信速度は回線の混み具合などによって刻々と変化する。このため、通信速度によっては、端末のバッファがオーバーフローしたり、逆にアンダーフローする可能性がある。これに対して特許文献1には、以下の技術が記載されている。まず、動画を受信する端末は、その端末のバッファの使用量に基づいて、動画の配信レートの調整を行うよう動画配信装置に指示する。動画配信装置は、受信した指示に従って、動画データの配信レートを調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−148789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通信網を介して動画を端末に配信する場合、通信速度によっては、動画配信装置のバッファもオーバーフローしたり、アンダーフローする可能性がある。特許文献1の技術を応用して、動画配信装置のバッファのオーバーフロー及びアンダーフローを抑制することも考えられる。しかし、特許文献1の技術では、端末に機能を追加する必要がある。これに対して、自分の端末に機能を追加することを望まないユーザもいる。
【0006】
本発明の目的は、端末に機能を追加しなくても、動画の配信レートの調整を行うことができる動画配信装置、動画配信システム、動画配信方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、第1通信網を介して動画提供装置から動画を受信する動画受信手段と、
前記動画受信手段が受信した動画を一時的に記憶するバッファ手段と、
前記バッファ手段から前記動画を読み出して、前記第1通信網を介して端末に配信する動画配信手段と、
前記動画受信手段が前記動画を受信するときのビットレートである第1ビットレートを測定する第1ビットレート測定手段と、
前記第1ビットレートを用いて、前記動画配信手段が前記端末に前記動画を配信するときのビットレートである第2ビットレートを決定する第2ビットレート決定手段と、
を備える動画配信装置が提供される。
【0008】
本発明によれば、動画提供装置と、
第1通信網を介して前記動画提供装置から動画を受信し、受信した前記動画を端末に配信する動画配信装置と、
を備え、
前記動画配信装置は、
前記動画提供装置から前記動画を受信する動画受信手段と、
前記動画受信手段が受信した動画を一時的に記憶するバッファ手段と、
前記バッファ手段から前記動画を読み出して、前記第1通信網を介して端末に配信する動画配信手段と、
前記動画受信手段が前記動画を受信するときのビットレートである第1ビットレートを測定する第1ビットレート測定手段と、
前記第1ビットレートを用いて、前記動画配信手段が前記端末に前記動画を配信するときのビットレートである第2ビットレートを決定する第2ビットレート決定手段と、
を備える動画配信システムが提供される。
【0009】
本発明によれば、動画配信装置が、第1通信網を介して動画提供装置から動画を受信し、
前記動画配信装置が、受信した動画をバッファに一時的に格納した後、前記第1通信網を介して端末に配信し、
前記動画配信装置が、前記動画を受信するときのビットレートである第1ビットレートを測定し、測定した前記第1ビットレートを用いて、前記端末に前記動画を配信するときのビットレートである第2ビットレートを決定する動画配信方法が提供される。
【0010】
本発明によれば、コンピュータを動画配信装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
第1通信網を介して動画提供装置から動画を受信する機能と、
受信した動画をバッファに一時的に格納した後、記第1通信網を介して端末に配信する機能と、
前記動画を受信するときのビットレートである第1ビットレートを測定し、測定した前記第1ビットレートを用いて、前記端末に前記動画を配信するときのビットレートである第2ビットレートを決定する機能と、
を実現させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、端末に機能を追加しなくても、動画配信装置のバッファがオーバーフローまたはアンダーフローすることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施形態に係る動画配信システムの構成及び使用環境を説明するための図である。
【図2】動画提供装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】動画配信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】動画データを端末に配信しているときの動画配信装置の動作を説明するフローチャートである。
【図5】第2の実施形態に係る動画配信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】動画データを端末に配信しているときの動画配信装置の動作を説明するフローチャートである。
【図7】第3の実施形態に係る動画配信システムの使用環境を説明するための図である。
【図8】第4の実施形態に係る画像配信システムの構成を示す図である。
【図9】端末の機能構成を示すブロック図である。
【図10】第5の実施形態に係る動画配信装置の機能構成を示すブロック図である。
【図11】動画配信装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0014】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る動画配信システムの構成及び使用環境を説明するための図である。本実施形態に係る動画配信システムは、端末300に動画を配信するためのシステムであり、動画提供装置100及び動画配信装置200を備えている。動画提供装置100は、端末300に配信される動画を提供する。動画提供装置100は、例えばライブ映像としての画像データを生成する。動画配信装置200は、動画提供装置100が提供した動画を、少なくとも一つの端末300に配信する。
【0015】
動画配信装置200は、第1通信網10を介して動画提供装置100から動画を受信し、かつ、第1通信網10を介して動画を端末300に配信する。第1通信網10は、例えばインターネットであり、端末300はパーソナルコンピュータなどの固定端末である。端末300に動画を配信するとき、動画配信装置200は、動画提供装置100から動画を受信するときのビットレート(以下、第1ビットレートと記載)を用いて、端末300に動画を配信するときのビットレート(以下、第2ビットレートと記載)を決定する。従って、端末300に機能を追加しなくても、動画配信装置200のバッファがオーバーフロー又はアンダーフローすることを抑制できる。
【0016】
図2は、動画提供装置100の機能構成を示すブロック図である。動画提供装置100は、撮像部110、エンコード部120、及び動画送信部130を有している。撮像部110は、例えばCCDなどの撮像素子を有しており、動画データを生成する。エンコード部120は、撮像部110が生成した動画データを所定のフォーマットにエンコードする。動画送信部130は、エンコード部120がエンコードした後の画像データを、第1通信網10を介して動画配信装置200に送信する。図1に示した動画配信システムがライブ映像の配信システムである場合、動画提供装置100は、撮像部110が生成した画像データをその場で動画配信装置200に送信する。
【0017】
図3は、動画配信装置200の機能構成を示すブロック図である。動画配信装置200は、動画受信部210、第1ビットレート測定部220、第2ビットレート決定部230、バッファ240、及び動画配信部250を備えている。
【0018】
動画受信部210は、第1通信網10を介して動画提供装置100から動画を受信する。バッファ240は、動画受信部210が受信した動画データを一時的に記憶する。動画配信部250は、バッファ240から動画データを読み出して、第1通信網10を介して端末300に配信する。
【0019】
第1ビットレート測定部220は、動画受信部210が動画データを受信するときのビットレートである第1ビットレートを測定する。第2ビットレート決定部230は、第1ビットレートを用いて、動画配信部250が端末300に動画データを配信するときのビットレートである第2ビットレートを決定する。
【0020】
なお、図3に示した動画配信装置200の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。動画配信装置200の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例がある。
【0021】
図4は、動画データを端末300に配信しているときの動画配信装置200の動作を説明するフローチャートである。動画受信部210が動画データを受信している間、動画配信装置200は以下の動作を繰り返し(例えば1分間隔で)行う。まず、第1ビットレート測定部220は、第1ビットレートを測定する(ステップS10)。
【0022】
そして第2ビットレート決定部230は、第1ビットレート測定部220が測定した第1ビットレートを用いて、第2ビットレートを決定する(ステップS20)。このとき第2ビットレート決定部230は、直前の一定時間における第1ビットレートの平均値を用いて、第2ビットレートを決定しても良い。具体的には、第2ビットレート決定部230は、第1ビットレートが上がると、第1通信網10が混雑していないと判断して、第2ビットレートを上げる。逆に第2ビットレート決定部230は、第1ビットレートが低下すると、第1通信網10が混雑していると判断し、第1ビットレートを低下させる。なお、第2ビットレート決定部230は、第1ビットレート測定部220が測定した第1ビットレートをそのまま第2ビットレートとして使用しても良い。
【0023】
そして動画配信部250は、動画を端末300に配信するときのビットレートである第2ビットレートを、ステップS20で決定されたビットレートに変更する(ステップS30)。
【0024】
以上、本実施形態によれば、動画配信装置200の第2ビットレート決定部230は、動画受信部210が動画データを受信するときのビットレート(第1ビットレート)を用いて、動画配信部250がバッファ240から動画データを読み出して端末300に配信するときのビットレート(第2ビットレート)を定める。従って、端末300に機能を追加しなくても、動画配信装置200のバッファがオーバーフロー又はアンダーフローすることを抑制できる。
【0025】
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る動画配信装置200の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る動画配信システムは、動画配信装置200の第2ビットレート決定部230の機能を除いて、第1の実施形態に係る動画配信システムと同様の構成である。
【0026】
本実施形態において、第2ビットレート決定部230は、第1ビットレートのみではなく、バッファ240が記憶している動画データのデータ量も用いて、第2ビットレートを決定する。例えば第2ビットレート決定部230は、バッファ240が記憶している動画データのデータ量が第1の基準値を超えたときに、第2ビットレートを増加させる。また第2ビットレート決定部230は、バッファ240に記憶されている動画データのデータ量が、第1の基準値よりも低い第2の基準値を下回ったときに、第2ビットレートを減少させる。
【0027】
図6は、動画データを端末300に配信しているときの動画配信装置200の動作を説明するフローチャートである。第1の実施形態と同様に、動画受信部210が動画データを受信している間、動画配信装置200は以下の動作を繰り返し行う。まず、第1ビットレート測定部220は、第1ビットレートを測定する(ステップS10)。また第2ビットレート決定部230は、バッファ240が記憶している動画データの量(又はバッファの空きの残量)を測定する(ステップS15)。
【0028】
そして第2ビットレート決定部230は、第1ビットレート測定部220が測定した第1ビットレート及びバッファ240が記憶している動画データの量を用いて、第2ビットレートを決定する(ステップS20)。具体的には、第1ビットレート測定部220が測定した第1ビットレートに基づいて定められたビットレート量(例えば第1ビットレートそのもの)に対し、バッファ240が記憶している動画データの量に基づいて定められたビットレートの調整量を加算(又は減算)することにより、第2ビットレート量を算出する。
【0029】
第2ビットレート決定部230は、例えば、バッファ240が記憶している動画データの量が、第2の基準値以上第1の基準値以下の場合、ビットレートの調整量を0にする。また第2ビットレート決定部230は、バッファ240が記憶している動画データの量が第1の基準値を超えたとき、ビットレートの調整量を正の値に設定する。また第2ビットレート決定部230は、バッファ240が記憶している動画データの量が第2の基準値未満になったとき、ビットレートの調整量を負の値に設定する。この調整量の大きさは、バッファ240が記憶している動画データの量と、第1の基準値(又は第2の基準値)との差に基づいて定められてもよい。
【0030】
そして動画配信部250は、動画を端末300に配信するときのビットレートである第2ビットレートを、ステップS20で決定されたビットレートに変更する(ステップS30)。
【0031】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第2ビットレート決定部230は、バッファ240が記憶している動画データの量を用いて第2ビットレートを補正するため、動画配信装置200のバッファがオーバーフロー又はアンダーフローすることを、さらに抑制できる。
【0032】
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係る動画配信システムの使用環境を説明するための図である。本実施形態において、端末300は、第2通信網20に接続している。端末300が無線通信端末である場合、第2通信網20は、無線通信網である。第2通信網20は、中継装置30を介して第1通信網10に接続している。そして動画配信装置200は、第1通信網10を介して第2通信網20に接続することにより、第1通信網10に動画を配信する。
【0033】
なお、動画配信装置200の構成は、第1の実施形態又は第2の実施形態と同様である。
【0034】
本実施形態によっても、第1の実施形態又は第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0035】
(第4の実施形態)
図8は、第4の実施形態に係る画像配信システムの構成を示す図である。本実施形態に係る画像配信システムは、動画配信装置200及び複数の端末400を有している。本実施形態に係る画像配信システムは、会議システム、又は映像音声による掛け合いを行う映像伝送中継システムであり、端末400が、第1〜第3の実施形態における動画提供装置100の機能及び端末300の機能を有している。
【0036】
図9は、端末400の機能構成を示すブロック図である。端末400は、撮像部410、エンコード部420、動画送信部430、動画受信部440、デコード部450、及び表示部460を有している。撮像部410は、例えばCCDなどの撮像素子を有しており、動画データを生成する。エンコード部420は、撮像部410が生成した動画データを所定のフォーマットにエンコードする。動画送信部430は、エンコード部420がエンコードした後の画像データを、第1通信網10を介して動画配信装置200に送信する。
【0037】
動画配信装置200は、ある端末400から受信した動画データを、他の端末400に送信する。動画配信装置200は、第1〜第3の実施形態と同様の構成を有している。
【0038】
端末400の動画受信部440は、動画配信装置200から動画データを受信する。デコード部450は、動画受信部440が受信した動画データをデコードする。表示部460は、デコード部450がデコードした動画データを表示する。
【0039】
本実施形態によっても、第1〜第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0040】
(第5の実施形態)
図10は、第5の実施形態に係る動画配信装置200の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る動画配信システムは、例えば録画配信システム又はCGM(Consumer Generated Media)システムである。この動画配信システムは、動画配信装置200が動画記憶部260及び動画読出部270を備える点を除いて、第1〜第3の実施形態のいずれかと同様の構成である。
【0041】
本実施形態において、動画受信部210が受信した動画データは、動画記憶部260に記憶される。動画読出部270は、端末300から動画データの配信を希望することを示す情報を受信したときに、動画記憶部260に記憶されている動画データを読み出す。ここで読み出された動画データは、バッファ240を介して動画配信部250によって配信される。
【0042】
なお、動画読出部270は、動画データの冒頭から読み出して動画配信部250に配信させても良い(スタートオーバー)し、動画データを途中から読み出して動画配信部250に配信させて(タイムシフト)も良い。また動画読出部270は、動画記憶部260が動画データを記憶している途中に、既に動画記憶部260が記憶している動画データを読み出して動画配信部250に配信させても良い。また動画読出部270は、動画記憶部260が動画データの記憶を終了した後、その動画データを動画記憶部260から読み出して動画配信部250に配信させても良い。
【0043】
そして本実施形態において、第2ビットレート決定部230は、動画配信部250が動画データを端末300に配信するタイミングにおける第1ビットレートを用いて、第2ビットレートを決定する。なお、第2ビットレートを決定するときの第1ビットレートは、動画配信部250が配信している動画データとは異なる動画データを動画受信部210が受信しているときのビットレートとなることもある。
【0044】
図11は、動画配信装置200の動作を示すフローチャートである。動画受信部210は、任意のタイミングで動画提供装置100から動画データを受信し、受信した動画データを動画記憶部260に記憶させている。
【0045】
そして動画読出部270は、第1通信網10を介して端末300から動画データの配信要求を受信すると、動画記憶部260から動画データを読み出し、バッファ240に一時的に記憶させた後、動画配信部250に配信させる(ステップS4〜ステップS8)。このとき、第1ビットレート測定部220、第2ビットレート決定部230、及び動画配信部250は、図4又は図6に示した処理を行うことにより、第2ビットレートを制御する(ステップS6)。
【0046】
本実施形態によっても、第1〜第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0047】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【符号の説明】
【0048】
10 第1通信網
20 第2通信網
30 中継装置
100 動画提供装置
110 撮像部
120 エンコード部
130 動画送信部
200 動画配信装置
210 動画受信部
220 第1ビットレート測定部
230 第2ビットレート決定部
240 バッファ
250 動画配信部
260 動画記憶部
270 動画読出部
300 端末
400 端末
410 撮像部
420 エンコード部
430 動画送信部
440 動画受信部
450 デコード部
460 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信網を介して動画提供装置から動画を受信する動画受信手段と、
前記動画受信手段が受信した動画を一時的に記憶するバッファ手段と、
前記バッファ手段から前記動画を読み出して、前記第1通信網を介して端末に配信する動画配信手段と、
前記動画受信手段が前記動画を受信するときのビットレートである第1ビットレートを測定する第1ビットレート測定手段と、
前記第1ビットレートを用いて、前記動画配信手段が前記端末に前記動画を配信するときのビットレートである第2ビットレートを決定する第2ビットレート決定手段と、
を備える動画配信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の動画配信装置において、
前記第2ビットレート決定手段は、前記第1ビットレートの平均値を用いて前記第2ビットレートを決定する動画配信装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の動画配信装置において、
前記第2ビットレート決定手段は、さらに、前記バッファ手段が記憶している前記動画のデータ量を用いて前記第2ビットレートを決定する動画配信装置。
【請求項4】
請求項3に記載の動画配信装置において、
前記第2ビットレート決定手段は、
前記バッファ手段に記憶されている前記動画のデータ量が第1の基準値を超えたときに、前記第2ビットレートを増加させ、
前記バッファ手段に記憶されている前記動画のデータ量が、第1の基準値よりも低い第2の基準値を下回ったときに、前記第2ビットレートを減少させる動画配信装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の動画配信装置において、
前記動画受信手段が受信した前記動画を記憶する動画記憶手段と、
前記端末から前記動画の配信要求があったときに、前記動画記憶手段から前記動画を読み出す動画読出手段と、
を備え、
前記第2ビットレート決定手段は、前記動画配信手段が前記動画を前記端末に配信するタイミングにおける前記第1ビットレートを用いて、前記第2ビットレートを決定する動画配信装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の動画配信装置において、
前記端末は第2通信網に接続しており、
前記動画配信手段は、前記第1通信網を介して第2通信網に接続することにより、前記端末に前記動画を配信する動画配信装置。
【請求項7】
請求項6に記載の動画配信装置において、
前記端末は無線通信端末であり、
前記第2通信網は無線通信網である動画配信装置。
【請求項8】
動画提供装置と、
第1通信網を介して前記動画提供装置から動画を受信し、受信した前記動画を端末に配信する動画配信装置と、
を備え、
前記動画配信装置は、
前記動画提供装置から前記動画を受信する動画受信手段と、
前記動画受信手段が受信した動画を一時的に記憶するバッファ手段と、
前記バッファ手段から前記動画を読み出して、前記第1通信網を介して端末に配信する動画配信手段と、
前記動画受信手段が前記動画を受信するときのビットレートである第1ビットレートを測定する第1ビットレート測定手段と、
前記第1ビットレートを用いて、前記動画配信手段が前記端末に前記動画を配信するときのビットレートである第2ビットレートを決定する第2ビットレート決定手段と、
を備える動画配信システム。
【請求項9】
請求項8に記載の動画配信システムにおいて、
前記動画提供装置は、
撮像により動画を生成する撮像手段を備える動画配信システム。
【請求項10】
請求項9に記載の動画配信システムにおいて、
前記動画提供装置は、前記端末を兼ねている動画配信システム。
【請求項11】
動画配信装置が、第1通信網を介して動画提供装置から動画を受信し、
前記動画配信装置が、受信した動画をバッファに一時的に格納した後、前記第1通信網を介して端末に配信し、
前記動画配信装置が、前記動画を受信するときのビットレートである第1ビットレートを測定し、測定した前記第1ビットレートを用いて、前記端末に前記動画を配信するときのビットレートである第2ビットレートを決定する動画配信方法。
【請求項12】
コンピュータを動画配信装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
第1通信網を介して動画提供装置から動画を受信する機能と、
受信した動画をバッファに一時的に格納した後、前記第1通信網を介して端末に配信する機能と、
前記動画を受信するときのビットレートである第1ビットレートを測定し、測定した前記第1ビットレートを用いて、前記端末に前記動画を配信するときのビットレートである第2ビットレートを決定する機能と、
を実現させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−42457(P2013−42457A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−179717(P2011−179717)
【出願日】平成23年8月19日(2011.8.19)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】