説明

動脈瘤クリップ挟着用鉗子

【課題】 動脈瘤クリップを動脈瘤の根元部に挟着させる際にクリップの基部のバネ部を挟み潰してしまうことをなくし、クリップの不完全挟着の発生を防止し、確実な挟着を可能とする鉗子を提供することを課題とする。
【解決手段】 交差部が軸22により枢支された一対の鋏部材21、21の鋏部25、25の対向面にクリップ1の基部のバネ部2を受容する凹部26、26を相対向して有するとともにこの凹部の外端にクリップの押圧部4、4を押圧する加圧部27、27を有し、前記凹部の奥端位置にクリップのバネ部の奥側への進入を阻止するクリップ進入阻止部30を設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動脈瘤の根元部に挟着して動脈瘤への血液の流入を阻止し、動脈瘤の破裂による致命的なダメージを未然に防ぐための動脈瘤クリップの挟着用鉗子に関する。
【背景技術】
【0002】
動脈の一部、特に脳内奥部の動脈に動脈瘤が出来ると、これを切除することは技術的に不可能な場合がある。このような動脈瘤を放置すると、動脈瘤内への血液の流入により益々肥大化して遂には内圧により破裂し、脳内出血に及んで致命的な結果を招く。
【0003】
このようなことから、近時、図8(A)に示すように動脈aの一部に動脈瘤bが出来た場合、その動脈瘤bの根元部cに図8(B)に示すように埋込み式の動脈瘤クリップ1を挟着して該部を圧搾し、動脈瘤bへの血液の流入を阻止するようにして動脈瘤bの肥大化を防ぎ、破裂に至ることを未然に防止する技術が開発され、広く採用されて人命を救ううえで大きな貢献を果している。
【0004】
上記クリップ1は、図9にその一例を示しているように、チタン等の弾性および耐蝕性に富む金属線を折曲して形成されたもので、基部にループ状(リング状)に巻成されたバネ部2を有し、先端側の2本の挟着部3、3がたすき掛け状に交差して延び、前記バネ部2と挟着部3、3との間が外方へ膨出した形状の押圧部4、4とされていて、この押圧部4、4に矢印P、P方向の外圧を加えることにより挟着部3、3が開き、外圧を解くことにより挟着部3、3間に動脈瘤bの根元部cを挟在してバネ部2の弾性により強力に挟着され、動脈瘤bへの血液の流入を止める構造とされている。なお符号5は挟着部3、3を確実に閉じるための補助バネである。
【0005】
上記のクリップ1を人体内の動脈瘤bの根元部cに挟着させるには、上記クリップ1を保持して患部へ挿入し、前述のようにクリップ1の挟着部3、3を開らいて動脈瘤bの根元部cへ位置させ、該根元部cへ挟着させるための専用の鉗子が用いられる。
【0006】
現在提供されている鉗子6は、図10に使用状態図として示しているように、通常の手術用鉗子と同様に一対の鋏部材7、7を交差させてその交点が軸8により枢支された鋏構造のもので、鋏部材7、7の軸8よりも先端側の鋏部7a、7aの相対向する内面に前記クリップ1のループ状のバネ部2を受容し得る半円形状の凹部9、9が形成され、この凹部9、9内にバネ部2が位置するとき該凹部9、9の外端の加圧部10、10がクリップ1の前記押圧部4、4の頂部に位置し、鋏部材7、7の操作部11、11を握ることにより鋏部7a、7aが閉じ、これにより押圧部4、4が加圧されてクリップ1の挟着部3、3が開らくように構成されている。
【0007】
上記のようにしてクリップ1の挟着部3、3を開らいてその挟着部3、3間に動脈瘤bの根元部cを位置させ、次いで鋏部材7、7の操作部11、11の握持を解放することによりクリップ1の挟着部3、3がバネ部2の弾性により閉じて動脈瘤bの根元部cを強力に圧搾し、動脈瘤bへの血液の流れを止めるようになっている。
【0008】
ところで上記の鉗子6を用いてクリップ1を患部にセットする場合、動脈瘤bが脳の奥部に存在するようなときには、顕微鏡カメラによる二次元画像の画面を見ながら行うことになるので、立体的な位置関係が分かりにくく、クリップ1の動脈瘤bに対する位置合わせのために何度かクリップ1を掴み直し、試行錯誤の後にクリップ1を動脈瘤bに対し適正な位置で挟着させることになる。
【0009】
しかるに上記操作時にクリップ1の挟着部3、3は動脈瘤bで覆い隠されてその位置がよく分からない場合が多く、その結果図10(B)に示すようにクリップ1のバネ部2が鉗子6の鋏部7a、7aの凹部9、9より奥側に入り込んでしまうことがある。そのため押圧部4、4が凹部9、9側へずれ込み、そのまま鋏部材7、7の操作部11、11を握るとバネ部2を挟み潰してしまい、バネ機能を失なわせることになって動脈瘤bの根元部cに所定の力で確実に挟着させることができなくなり、不完全な挟着となって動脈瘤bへの血液の流入を阻止することが不可となるという問題があった。
【0010】
【特許文献1】特開2003−102736号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、クリップを動脈瘤の根元部に挟着させる際に誤ってクリップの基部のバネ部を挟み潰してしまうことを防止し、クリップの不完全挟着の発生を防ぎ、確実な挟着を達成できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決する手段として本発明は、弾性に富む金属線を折曲して形成されその基部にループ状に巻成されたバネ部と、先端側にたすき掛け状に交差して延びる一対の挟着部と、前記バネ部と交差部との間に外方へ突出して形成された押圧部とを有し、該押圧部に外圧を加えることにより挟着部が開らき、外圧を解くことにより挟着部が閉じて動脈瘤の根元部に挟着される動脈瘤クリップを体内にセットするための鉗子であって、交差部が軸により枢支された一対の鋏部材の鋏部の対向面に前記クリップのバネ部を受容する凹部を相対向して有するとともにこの凹部の外端に前記クリップの押圧部を押圧する加圧部を有し、前記凹部の奥端位置に前記クリップのバネ部の奥側への進入を阻止するクリップ進入阻止部を設けたことを特徴とする。
【0013】
また、前記クリップ進入阻止部の構成を、一方の鋏部の凹部の奥端位置の内面左右部に突設された突片と、他方の鋏部の凹部の奥端位置の両端部に形成され鋏部を閉じたとき前記突片が嵌入し得る凹溝とで構成し、鋏部間にクリップを挟持するときクリップのバネ部が前記突片に当接してそれより奥側へ入り込まないようにしたことにある。
【0014】
また、前記クリップ進入阻止部の構成を、一方の鋏部の凹部の奥端位置の内面に突設されたピンと、他方の鋏部の凹部の奥端位置に穿設され鋏部を閉じたとき前記ピンが嵌入し得る穴とで構成し、鋏部間にクリップを挟持するときクリップのバネ部が前記ピンに当接してそれより奥側へ入り込まないようにしたことにある。
【0015】
さらに、前記クリップ進入阻止部の構成を、少くとも一方の鋏部の凹部の奥端位置に該鋏部と一体に形成された衝当面で構成し、鋏部間にクリップを挟持するときクリップのバネ部が前記衝当面に当接してそれより奥側へ入り込まないようにしたことにある。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、鉗子の鋏部間にクリップのバネ部を含む押圧部を挟持して体内に挿入し、動脈瘤の根元部に対し適正な位置にセットする際にクリップの掴み直しを行っても、バネ部が、凹部の奥側に設けられているクリップ進入阻止部に当ってそれより奥側へは入り込むことができず、したがって鋏部の先端の加圧部が常にクリップの押圧部の頂部に正対しておかれ、鋏部による加圧によりクリップの挟着部を確実に開かせることができ、また鋏部による加圧を解けば、バネ部の弾性により挟着部を確実に閉じさせることができ、これにより動脈瘤の根元部の適正位置をクリップにより正確に挟圧して血液の流動を阻止することができる。
【0017】
特にクリップのリング状のバネ部が鋏部の凹部の位置に必ず整合しておかれるので、バネ部が鋏部により挟み潰されることが回避され、これによりクリップ機能を損うことが防がれ、動脈瘤の根元部への挟着不全が生じることを未然に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は本発明による動脈瘤クリップ挟着用鉗子20の一実施形態を示す斜視図であり、使用対象となる動脈瘤クリップ1(以下単にクリップという)は前述の図9に示したものと同様であるので、以下においては図9と同一符号を用いて説明する。
【0019】
上記鉗子20は、通常の手術用鉗子と同様に一対の鋏部材21、21を交差させてその交点が軸22により枢支され、これら鋏部材21、21の後部(図1において右方)は握りやすい滑り止め付きの操作部23、23とされているとともに、その後方23aは薄いバネ性を有する構造とされていてその後端が連結部24により一体的に連結され、このバネ性により鋏部材21、21の先端の鋏部25、25が開らく習性が与えられている。
【0020】
前記鋏部25、25の先端の相対向する内面には、従来と同様に前記クリップ1の基部のループ状のバネ部2を受容し得る半円形状の凹部26、26が相対応して形成され、これら凹部26、26の先端部分がクリップ1の押圧部4、4を加圧するための加圧部27、27とされており、この加圧部27、27は前記押圧部4、4を確実に押せるよう該押圧部4、4が嵌入する溝27a、27aを有している。
【0021】
本発明においては、鋏部25、25の凹部26、26の奥端位置にクリップ1のバネ部2が該凹部26、26より奥側へ進入することを阻止するクリップ進入阻止部30が設けられている。
【0022】
図1〜図3に示す実施形態におけるクリップ進入阻止部30は、一方の鋏部25の凹部26の奥端位置の内面左右両側部に突設された一対の突片31、31と、他方の鋏部25の凹部26の奥端位置の左右両側部に形成され鋏部25、25を閉じたとき前記突片31、31が嵌入し得る凹溝32、32とで構成されている。
【0023】
上記突片31、31は、鋏部25、25が開らいているとき、すなわちクリップ1を挟持しようとする前段階(図2(A)示)に突片31、31の上端が他方の鋏部25の凹溝32、32に僅かに進入するか乃至は近接した位置におかれる高さとされている。
【0024】
図1において符号33、34は、操作部23、23を握って鋏部25、25を閉じた状態(クリップ1を保持した状態)に維持するため、操作部23、23の内面に設けられた仮係止用のフック部で、薄いバネ板で構成され、その先端の屈曲部33a、34aが互に係合し合うことにより鋏部25、25を閉じ状態に維持し、再び操作部23、23を握って係合を解くことにより鋏部25、25が解放されるようになっている。
【0025】
したがって図2(A)のようにクリップ1を挟持しようとするときは鋏部25、25を開らいた状態としておき、この状態で鋏部25、25間にクリップ1のバネ部2側から挿入する。
【0026】
このとき図2(B)にみられるようにクリップ1のバネ部2の末端部は鋏部25の突片31、31の側面に突き当り、それ以上奥側へは進入し得ず、バネ部2が凹部26、26と整合する位置に留まる。
【0027】
これにより鋏部25、25の加圧部27、27はクリップ1の押圧部4、4の頂部に正対しておかれ、操作部23、23を握って鋏部25、25を閉じれば加圧部27、27により押圧部4、4が確実に押され、クリップ1の挟着部3、3を確実に開らかせることができる。
【0028】
こうしてクリップ1の挟着部3、3が動脈瘤bの根元部cを挟むように位置させたのち操作部23、23の把持を解いて鋏部25、25を開放させれば、クリップ1の挟着部3、3はバネ部2の弾性により閉じ、動脈瘤bの根元部cに挟着させることができる。
【0029】
この挟着時にクリップ1が根元部cに対し適正な位置でなかった場合にはクリップ1を再び持ち直す必要がある。このときは、再び操作部23、23を握って鋏部25、25を開らき、挟着されているクリップ1を再度保持する。
【0030】
その際に鋏部25、25間にクリップ1を挿入するときそのバネ部2が突片31、31に当るのでその感じが手に伝わり、クリップ1を挟持してもよいことが感覚的にも分かる。その状態で鋏部25、25を閉じれば前述のように加圧部27、27で押圧部4、4が確実に押され、挟着部3、3が開らいて動脈瘤bの根元部cを挟み直すことができ、適正な位置に挟着させることができる。
【0031】
このようにクリップ1を何度か掴み直しを行っても、常にクリップ1を正しく保持することができ、これにより動脈瘤bの根元部cへ正確に挟着させることができる。
【0032】
なお図3は上記各動作時における鉗子20とクリップ1との関係を図示したもので、図3(A)は鉗子20の全閉状態、同(B)は鉗子20の鋏部25、25間でクリップ1を保持しかつ鋏部25、25を閉じてクリップ1の挟着部3、3を全開させた状態、同(C)は鉗子20の把持を解いてクリップ1の挟着部3、3が全閉した状態、同(D)は鉗子20の鋏部25、25を全開した状態をそれぞれ示している。
【0033】
図4は本発明による動脈瘤クリップ挟着用鉗子20のクリップ進入阻止部30の他の実施形態を示すもので、この実施形態におけるクリップ進入阻止部30は、一方の鋏部25の凹部26の奥端位置の幅方向中央部内面に突設されたピン35と、他方の鋏部25の凹部26の奥端位置に穿設され前記ピン35が嵌入し得る穴36とで構成されている。
【0034】
上記ピン35は、鋏部25、25が開らいているときその上端が前記穴36に僅かに進入するか乃至は近接した位置におかれる高さとされている。
【0035】
この実施形態においても、鋏部25、25間にクリップ1を保持するときそのバネ部2が図4(B)に示すようにピン35に当ってそれ以上奥側へは入り込めず、鋏部25、25の加圧部27、27がクリップ1の押圧部4、4の頂部に正対してクリップ1を確実に開らかせることができる。
【0036】
またクリップ1を掴み直す際も前述の実施形態と同様にバネ部2がピン35に当ることによって正しく保持し得ることが分かり、クリップ1の不完全挟着の回避はもとより、バネ部2の挟み潰しも生じることがなく、動脈瘤bの根元部cへの確実な挟着を行うことができる。
【0037】
図5〜図7は本発明による動脈瘤クリップ挟着用鉗子20のクリップ進入阻止部30のさらに他の実施形態を示すもので、この実施形態におけるクリップ進入阻止部30は、鋏部25、25の凹部26、26の奥端位置に該鋏部25、25と一体に形成された衝当面37、37により構成されている。
【0038】
この衝当面37、37は、鋏部25、25が開らいた状態時には図5(A)、(B)にみられるように側面視において両衝当面37、37が略直線状をなすように形成されており、クリップ1を挟むときそのバネ部2がいずれかの鋏部25、25の衝当面37、37に当ってそれ以上奥側へは入り込まないように構成されている。
【0039】
なお鋏部25、25の側面同士の重なり幅が広い場合は、衝当面はいずれか一方(幅の広い方)のみに設けるようにしてもよい。
【0040】
この実施形態によっても、クリップ1のセット操作は前述の実施形態と同様に機能するので、その詳細説明は省略する。
【0041】
なお、上述の説明において、一対の鋏部21、21の各々を概略的に同一の形状として示したが、一対の鋏部21、21の各々はクリップ進入阻止部が形成されていさえすれば、互いに異なる形状を有していてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明による動脈瘤クリップ挟着用鉗子の一実施形態を示す外観斜視図。
【図2】(A)、(B)は図1に示した鉗子の作用説明図。
【図3】(A)〜(D)は図1に示した鉗子によるクリップの挟着動作を示す作用説明図。
【図4】本発明による動脈瘤クリップ挟着用鉗子の他の実施形態を示し、(A)、(B)は図2(A)、(B)相当図。
【図5】本発明による動脈瘤クリップ挟着用鉗子のさらに他の実施形態を示し、(A)、(B)は図2(A)、(B)相当図。
【図6】(A)、(B)は図5の分解図。
【図7】図6の鋏部材を組み立てた状態の要部の側面図。
【図8】(A)は血管に生じた動脈瘤を示し、(B)はその動脈瘤の根元部に動脈瘤クリップを挟着した状態を示す説明図。
【図9】従来から用いられている動脈瘤クリップの一例を示す側面図。
【図10】従来の動脈瘤クリップ挟着用鉗子を示し、(A)、(B)はその作用説明図。
【符号の説明】
【0043】
1 クリップ
2 バネ部
3 挟着部
4 押圧部
6、20 鉗子
7、21 鋏部材
9、26 凹部
10、27 加圧部
11、23 操作部
25 鋏部
30 クリップ進入阻止部
31 突片
32 凹溝
33、34 フック部
35 ピン
36 穴
37 衝当面
a 血管(動脈)
b 動脈瘤
c 根元部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性に富む金属線を折曲して形成されその基部にループ状に巻成されたバネ部と、先端側にたすき掛け状に交差して延びる一対の挟着部と、前記バネ部と交差部との間に外方へ突出して形成された押圧部とを有し、該押圧部に外圧を加えることにより挟着部が開らき、外圧を解くことにより挟着部が閉じて動脈瘤の根元部に挟着される動脈瘤クリップを体内にセットするための鉗子であって、交差部が軸により枢支された一対の鋏部材の鋏部の対向面に前記クリップのバネ部を受容する凹部を相対向して有するとともにこの凹部の外端に前記クリップの押圧部を押圧する加圧部を有し、前記凹部の奥端位置に前記クリップのバネ部の奥側への進入を阻止するクリップ進入阻止部を設けたことを特徴とする動脈瘤クリップ挟着用鉗子。
【請求項2】
前記クリップ進入阻止部が、一方の鋏部の凹部の奥端位置の内面左右両側部に突設された突片と、他方の鋏部の凹部の奥端位置の左右両側部に形成され鋏部を閉じたとき前記突片が嵌入し得る凹溝とで構成され、鋏部間にクリップを保持するときクリップのバネ部が前記突片に当接してそれより奥側へ入り込まないようになされている請求項1記載の動脈瘤クリップ挟着用鉗子。
【請求項3】
前記クリップ進入阻止部が、一方の鋏部の凹部の奥端位置の内面に突設されたピンと、他方の鋏部の凹部の奥端位置に穿設され鋏部を閉じたとき前記ピンが嵌入し得る穴とで構成され、鋏部間にクリップを保持するときクリップのバネ部が前記ピンに当接してそれより奥側へ入り込まないようになされている請求項1記載の動脈瘤クリップ挟着用鉗子。
【請求項4】
前記クリップ進入阻止部が、少くとも一方の鋏部の凹部の奥端位置に該鋏部と一体に形成された衝当面で構成され、鋏部間にクリップを保持するときクリップのバネ部が前記衝当面に当接してそれより奥側へ入り込まないようになされている請求項1記載の動脈瘤クリップ挟着用鉗子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−81597(P2006−81597A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−266851(P2004−266851)
【出願日】平成16年9月14日(2004.9.14)
【出願人】(000193612)瑞穂医科工業株式会社 (53)
【Fターム(参考)】