説明

包装体の製造方法及びその製造装置

製造装置1の回転ローラ13,14は、表面に形成された窪み部131,141内にシート23,24の一部を吸引して凹部211,221を形成するとともに、シート23,24を挟持して溶着する。回転ローラ13,14の外部には加熱装置16が設置されている。回転ローラ13,14のシート挟持部分近傍に配置された充填ノズル171からは、充填物が凹部211,221に供給される。さらに、回転ローラ13,14の後段に配置される切断手段18は、表面から打ち抜き刃が突出した一対のローラ181を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、包装体の製造方法及び製造装置に関する。
【背景技術】
従来、粘性調味料、液状の薬品等の流動性物質を充填するための包装体が知られている。このような包装体の製造方法としては、例えば特許第2824337号に記載されるようなものが知られている。
この製造方法は、複数個の容器を把持した容器ホルダを搬送して容器に充填物を充填し、密封を行うものである。しかしながら、このような製造方法では、容器に充填物を充填している間、容器の搬送を停止しなければならず、流れが間欠的になってしまうという問題点があった。また、容器満杯に充填物を充填した場合には、搬送時に充填物があふれ出るおそれがあった。
そこで、以上の問題を解決するために、特開平11−180401号公報および特開平9−226708号公報に記載されるような製造方法が提案されている。この製造方法は、連続移送される筒状のフィルムを横シール機構によりシールして充填物を充填する方法である。
しかしながら、特許文献2及び特許文献3に記載されるような製造方法では、フィルムを予め筒状にしなければならず、平坦な幅広の一対のシート同士から包装体を形成することができないという問題がある。
【発明の開示】
本発明の主な目的は、満杯に充填物を充填することができ、連続的に成形することができ、さらには、平坦な幅広のシートから包装体を形成することができる製造方法及び製造装置を提供することである。
本発明の製造方法は、凹部と、この凹部周縁に形成されたフランジ部とを有する一対の成形体の前記凹部を対向配置して前記フランジ部を溶着するとともに、前記凹部内に充填物が収納された包装体の製造方法であって、表面に前記凹部に対応した窪み部が形成された一対の回転ローラ(成形ローラ)の表面に前記一対の成形体の原反となるシートを連続的に供給するシート供給工程と、前記シートと回転ローラとが接触する前又は接触した後において、回転ローラの外部に配置された加熱装置により前記シートを加熱する加熱工程と、前記回転ローラの窪み部に接続された真空吸引手段により生じる吸引力で窪み部内にシートの一部を吸引し、前記凹部を形成する凹部形成工程と、この凹部形成工程で形成された凹部よりもシート供給方向先端側部分を少なくとも一対の回転ローラ(シールローラ)により挟持して溶着し、前記凹部同士を対向配置させた後、凹部よりもシート供給方向後端側部分を少なくとも一対の回転ローラ(シールローラ)により挟持して溶着する溶着工程と、前記一対の回転ローラ(シールローラ)の前記シート挟持部分近傍に配置された充填ノズルにより、前記シートに形成された凹部よりもシート供給方向先端側部分が前記一対の回転ローラ(シールローラ)により溶着された後、凹部よりもシート供給方向後端側部分が前記一対の回転ローラ(シールローラ)により溶着されるまでの間に、凹部に充填物を充填する充填工程と、一対のローラ(切断ローラ)と、このローラ表面から突出するとともに、前記包装体のフランジ部の外形形状に応じた形状の打ち抜き刃とを有する切断手段により、前記溶着工程で溶着されたシートの溶着部分を切断する切断工程とを備えていることを特徴とする。
本発明では、一対の回転ローラ(成形ローラ)の表面で各シートに凹部を形成するとともに、この回転ローラによりシートを挟持することで、シートを互いに溶着しているため、シートを予め筒状等に成形する必要がなく、幅広のシートから包装体を成形することができる。
また、本発明の製造方法では、回転ローラ(シールローラ)の回転に伴い凹部のシート供給方向先端側部分が挟持されて溶着され、さらに、凹部同士が対向配置された後、後端側部分が挟持されて溶着する。このように、回転ローラの回転に伴って包装体を連続的に成形することができるので、製造スピードを向上させることができる。
さらに、ローラ(切断ローラ)表面に抜き打ち刃が形成された切断手段を用いているため、フィルムの供給速度に応じて切断手段のローラを回転させることで、包装体の打ち抜きも連続的に行うことができる。これにより製造スピードをさらに向上させることができる。
また、本発明の製造方法では、凹部に充填物を供給した後、凹部よりもシート供給方向後端側部分を回転ローラ(シールローラ)により溶着する構成であるため、充填物を充填した後、凹部はすぐに完全密閉されるか、あるいは完全に密閉されなくても流れ方向外周が溶着されることとなる。従って、凹部内の充填物が後工程においてこぼれる可能性がなく、これにより凹部内に満杯に充填物を供給することができる。
さらに、本発明の製造方法では、回転ローラ(シールローラ)近傍に配置された充填ノズルにより充填物を充填しており、充填物供給時に充填物がこぼれてしまうことを防止できる。
本発明では、シートと回転ローラ(シールローラ)とが接触する前又は接触した後において回転ローラの外部からシートを加熱しており、シートを凹部成形に応じた温度に加熱することができる。加熱装置を凹部成形に応じた高い温度に設定しても、回転ローラ外部からシートを加熱する構成であるため、回転ローラの窪み部にシートに形成された凹部が溶着してしまうことがなく、回転ローラの窪み部から凹部を容易に剥離させることができる。
また、回転ローラ(シールローラ)の外部からシートを加熱することで、シートの溶着部分を暖めることができ、確実に溶着させることができる。
さらに、本発明の製造方法により製造される包装体は、一対の成形体の凹部と、フランジ部とを対向配置させたものであり、フランジ部を中心として上下略対称構造となっている。したがって、本発明の製造方法では、意匠性の高い包装体を製造することができる。
なお、包装体の凹部の形状は、任意であり、例えば、凹部を対向配置させた形状を球状、四角形状、ハート型等とすることが可能である。
溶着用の回転ローラ(シールローラ)は一対でもよく、複数対であってもよい。すなわち、一対のローラだけでも凹部の先端側と後端側とを同時にシールすることもできる。複数のローラで包装体本体部分と後端側の充填部分とを別個にシールしてもよい。すなわち、シールに際しては包装体の外周を一度にシールするのではなく、一部を残しておき充填物の充填に用い、その後下流の他のローラで当該充填部分を改めてシールするようにしてもよい。
すなわち、本発明の製造方法では、凹部よりもシート供給方向後端部分の溶着は、回転ローラ(シールローラまたは成形ローラと兼用のシールローラ)により、充填物の充填後に完全シールすることができる。一方、他の方法として次のような手順を採用することができる。
本発明の製造方法において、前記溶着工程は、前記充填工程の前に、前記凹部の外周部のうち充填物を充填するための部分を除いて溶着する一次溶着工程と、前記充填工程の後に、前記充填物を充填するための部分を溶着する二次溶着工程と、を備えることが望ましい。
このような一次溶着と二次溶着とを行うために、シート供給方向の上流側と下流側との2つの回転ローラを用いることができる。
この構成においては、一次溶着工程で先ず包装体の外周部の溶着を行うが、充填物を充填するための部分は未溶着とする。そして、充填工程において凹部には充填物が充填される。この際、例えば、先行する一次溶着工程用の回転ローラと続く二次溶着用の回転ローラとの間の領域に充填ノズルの先端を配置し、一次溶着工程から送り出されたシートに形成された容器内に充填物を充填する。これにより、充填物は、一次溶着工程により一部を除き溶着されて形成された容器内に充填されるが、この容器は未溶着の部分があるため、充填物は完全に密閉されず、未溶着の部分にも充満した状態となる。続いて、二次溶着工程において、包装体の未溶着の部分の溶着が行われる。この際、未溶着の部分には充填物があり、充填物を遮断するように溶着が行われる。
これにより、充填物以外に空洞部分等がない完全充填の包装体を得ることができる。
本発明の製造方法において、前記包装体の一方の成形体の凹部の前記フランジ部側の一部は、他方の成形体のフランジ部と対向配置され、このフランジ部と溶着されない非溶着部となっており、この非溶着部には、開封用の切込みが形成され、前記加熱工程においてシートを加熱する前に、前記一対の回転ローラの前段に配置された切込み形成手段により、前記一方の成形体の原反となるシートに前記切込みを形成する切込み形成工程を備えていることが好ましい。
切込み形成工程を設けることで、本発明の製造方法により製造される包装体を開封しやすいものとすることができる。例えば、非溶着部の外側(包装体の外側)から切込みが形成されている場合には、ユーザが切込みから他方の成形体側に非溶着部を折り曲げると、包装体が破断され、これにより充填物を取り出すことができる。
本発明の製造装置は、凹部と、この凹部周縁に形成されたフランジ部とを有する一対の成形体の前記凹部を対向配置して前記フランジ部を溶着するとともに、前記凹部内に充填物が収納された包装体の製造装置であって、前記一対の成形体の原反である一対のシートを連続的に供給するシート供給手段と、前記凹部に対応して表面に形成されるとともに、真空吸引手段が接続された窪み部内に、前記真空吸引手段により生じる吸引力で前記シート供給手段により供給されたシートの一部を吸引して前記凹部を形成する一対の回転ローラ(成形ローラ)と、前記凹部よりもシート供給方向先端側部分を挟持して溶着し、前記凹部同士を対向配置させた後、凹部よりもシート供給方向後端側部分を挟持して溶着する少なくとも一対の回転ローラ(シールローラ)と、前記溶着を行う回転ローラの外部に配置され、前記シートとこの回転ローラとが接触する前又は接触した後において、この回転ローラの外部から前記シートを加熱する加熱装置と、前記溶着を行う回転ローラ(シールローラ)の前記シート挟持部分近傍に配置され、前記シートに形成された凹部よりもシート供給方向先端側部分が前記この回転ローラにより溶着された後、凹部よりもシート供給方向後端側部分がこの回転ローラにより溶着されるまでの間に、凹部に充填物を充填する充填ノズルと、前記一対の回転ローラの後段に配置され、前記シートの溶着部分を切断する切断手段とを備え、前記切断手段は、一対のローラ(切断ローラ)と、このローラの表面から突出しかつ前記包装体のフランジ部の外形形状に応じた形状の打ち抜き刃とを有するものであることを特徴とする。
本発明では、一対の回転ローラ(成形ローラ)の表面で各シートに凹部を形成するとともに、回転ローラ(シールローラ)によりシートを挟持することで、溶着する構成となっているので、シートを予め筒状等に成形する必要がなく、平坦な幅広の一対のシートから包装体を成形することができる。
また、本発明の製造装置では、回転ローラ(シール)の回転に伴い凹部のシート供給方向先端側部分が挟持されて溶着され、さらに、凹部同士が対向配置された後、シート供給方向後端側部分が挟持されて溶着する。このように、回転ローラの回転に伴って包装体を連続的に成形することができるので、製造スピードを向上させることができる。
切断手段は、ローラ(切断ローラ)表面に抜き打ち刃が形成されたものであるため、シートの供給速度に応じて切断手段のローラを回転させることで、包装体の打ち抜きも連続的に行うことができる。これにより製造スピードをさらに向上させることができる。
また、本発明の製造装置は、凹部に充填物を供給した後、凹部よりもシート供給方向後端側部分を少なくとも一対の回転ローラ(シールローラ)により溶着する構成であるため、充填物を充填した後、凹部はすぐに完全密閉されるか、あるいは完全に密閉されなくても流れ方向外周が溶着されることとなる。従って、凹部内の充填物がこぼれる可能性がなく、これにより凹部内に満杯に充填物を供給することができる。
さらに、充填ノズルは、回転ローラ(シールローラ)のシート挟持部分近傍に配置されているため、凹部に充填物を供給する際に充填物がこぼれてしまうことを防止できる。更に、凹部の成形時に凹部へ充填ノズルを挿入できるようにすることで、ノズルが太くても容器内に深く挿入することができ、粘度の大きな充填物にも対応を容易にできる。
また、本発明では、シートと回転ローラ(シールローラ)とが接触する前又は接触した後においてこの回転ローラの外部からシートを加熱しており、シートを凹部成形に応じた温度に加熱することができる。このため、成形ローラとシールローラとを一つの回転ローラで兼用する構成において、加熱装置を凹部成形に応じた高い温度に設定しても、回転ローラ(成形用およびシール用)の外部からシートを加熱する構成であるため、この回転ローラの窪み部にシートに形成された凹部が溶着してしまうことがなく、窪み部から凹部を容易に剥離することができる。
また、回転ローラの外部からシートを加熱することで、シートの溶着部分を暖めることができ、確実に溶着させることができる。
本発明の製造装置において、前記シートを挟持して溶着する少なくとも一対の回転ローラは、前記シートの流れ方向上流側に設けられて前記充填ノズルによる充填部分を残して前記シートを溶着する一対の回転ローラと、この回転ローラよりも前記シートの流れ方向下流側に設けられて前記シートの充填部分を溶着する一対の回転ローラとを含むことが望ましい。
この構成により、前述した本発明の製造方法における一次溶着工程と二次溶着工程とが容易に実現でき、未溶着部分からの充填物の充填およびその後の溶着による完全密封が簡単かつ確実に実現できる。
特に、一次溶着のための回転ローラと二次溶着のための回転ローラを用いるとともに、一次溶着のための回転ローラの未溶着部分の隙間を確保し、充填ノズルを挿通させることにより、充填ノズルの先端を先行する一次溶着工程用の回転ローラと続く二次溶着用の回転ローラとの間の領域に充填ノズルの先端を配置し、一次溶着工程から送り出されたシートに形成された容器内に充填物を充填する。これにより、充填物は、一次溶着工程により一部を除き溶着されて形成された容器内に充填されるが、この容器は未溶着の部分があるため、充填物は完全に密閉されず、未溶着の部分にも充満した状態となる。続いて、二次溶着工程において、包装体の未溶着の部分の溶着が行われる。この際、未溶着の部分には充填物があり、充填物を遮断するように溶着が行われる。
これにより、充填物以外に空洞部分等がない完全充填の包装体を得ることができる。
本発明の製造装置において、前記包装体の一方の成形体の凹部の前記フランジ部側の一部は、他方の成形体のフランジ部と対向配置され、この他方の成形体のフランジ部と溶着されない非溶着部となっており、この非溶着部には、開封用の切込みが形成され、前記一対の回転ローラの前段には、前記一方の成形体の原反となるシートに前記切込みを形成するための切込み形成手段が配置されていることが好ましい。
本発明の製造装置では、回転ローラの前段に切込みを形成するための切込み形成手段が配置されているので、包装体製造工程において、切込みを形成することができる。
なお、非溶着部の外側から切込みが形成されている場合には、ユーザが切込みから他方の成形体側に非溶着部を折り曲げると、包装体が破断され、これにより充填物を取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の実施形態にかかる包装体を示す斜視図である。
図2は前記包装体の断面図である。
図3は本発明の製造装置を示す模式図である。
図4は本発明の製造装置の一部を示す模式図である。
図5は前記包装体の変形例を示す斜視図である。
図6は前記製造装置の変形例を示す模式図である。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[包装体の構成]
図1には、本実施形態の製造装置1(図3参照)により製造される包装体2が示されている。
この包装体2は、例えば、粘性調味料、液体状の薬品等の流体状の物質や、顆粒状の物質などの充填物9(図2(A)、図2(B)参照)等を密封収納するものである。
図2(A)にも示すように、包装体2は、凹部211,221を有する一対の成形体21,22を備えている。一対の成形体21,22の凹部211,221は互いに向き合わせて配置されており、凹部211,221の周縁部に形成されたフランジ部212,222は溶着されている。凹部211,221の形状は本実施形態では、断面略半楕円形状であり、凹部211,221を対向配置させた形状は断面略楕円形形状となっている。
また、本実施形態では、フランジ部212,222の外形形状は、矩形形状となっている。
一方の成形体21の凹部211のフランジ部212側の一部は、他方の成形体22のフランジ部222と対向配置し、このフランジ部222に溶着しない非溶着部211Aとなっている。
この非溶着部211Aの包装体外側面には、この非溶着部211Aを跨るように切込み211Bが形成されている。
以上のような一方の成形体21は、包装体2の外側から凹部211をつぶす方向に手で把持した際に、変形しない程度の硬さを有する硬質材料から構成されている。例えば、一方の成形体21はポリスチレンを主成分とする多層構造のシートから構成されており、充填物9と接する内側の層は、低密度ポリエチレンとなっている。
他方の成形体22は把持力により変形する可撓性材料から構成されている。例えば、ポリエチレンを主成分とする多層構造のシートから構成されており、流動性物質と接する内側の層は、直鎖状低密度ポリエチレンとなっている。
このような包装体2から充填物9を取り出す場合には、非溶着部211Aを他方の成形体22側に折り曲げる。すると、切込み211Bが破断されて開口が形成される。そして、他方の成形体22の凹部221を把持し、押しつぶすと、把持力が作用することにより他方の成形体22の凹部221は徐々に反転し、図2(B)に示すように、充填物9がすべて取り出された時点では、他方の成形体22の凹部221は一方の成形体21の凹部211に密着する。このことにより内部の充填物9を完全に排出させることができる。
[製造装置の構成]
次に、図3,図4を参照して、以上のような包装体2を製造するための製造装置1について説明する。
この製造装置1は、成形体21,22の原反となる一対のシート23,24をそれぞれ連続的に供給する一対のシート供給手段11と、切込み形成手段12と、一対の回転ローラ13,14と、加熱装置16と、充填装置17と、切断手段18と、回収装置19とを備えたものである。なお、本実施形態の一対の回転ローラ13,14は、本発明における成形ローラとシールローラとを兼ねるものである。
シート供給手段11は、それぞれ、送りローラ111を備えており、送りローラ111の回転に伴い、シート23,24がそれぞれ、回転ローラ13,14の表面に供給される。
切込み形成手段12は、前述した切込み211Bを形成するものであり、回転ローラ13の前段に配置されている。この切込み形成手段12は、切込み211Bを形成するための刃121と、この刃121を受けるための受け部122とを備えている。刃121は、シート23の包装体外側となる側に配置され、受け部122はこのシート23を挟んで刃121と反対側に配置されている。
一方の成形体21の原反となるシート23が供給される回転ローラ13は、金属製のローラであり、その外周には凹部211に応じた窪み部131が複数個所定間隔で形成されている。この窪み部131は、回転ローラ13の回転中心に向かって窪んだものであり、窪み部131の底部には、回転ローラ13の回転中心方向に延びる通気孔132が形成されている。この通気孔132は、回転ローラ13の回転軸を通る管133に連通しており、この管133は、真空吸引手段である真空ポンプ134に接続されている。
他方の成形体22の原反となるシート24が供給される回転ローラ14も回転ローラ13と同様に、金属製のものであり、その外周には凹部221に応じた窪み部141が複数個所定間隔で形成されている。そして、回転ローラ13と同様に、窪み部141の底部に通気孔132が形成され、この通気孔132は、回転ローラ14の回転軸を通る管133に連通しており、この管133は、真空ポンプ134に接続されている。
このような一対の回転ローラ13,14は対向配置されており、詳しくは後述するが、真空ポンプ134により生じる吸引力で、シート23,24の一部を窪み部131,141内に吸引し、凹部211,221を形成するとともに、シート23,24を挟持して溶着する。
また、回転ローラ13,14の内部には、図示しないが、例えばヒータ等の加熱装置が配置されており、この加熱装置により、回転ローラ13,14の表面が加熱されている。この加熱装置の加熱温度は、フランジ部212,222が溶着するのに適した温度、例えば、シート23,24の内側の層(互いに溶着される側の層)の融点以上に設定されている。
なお、以上のような回転ローラ13,14の回転速度は、シート供給手段11によるシート供給速度に応じた速度となっている。
加熱装置16は、回転ローラ13,14の外部(回転ローラ13,14の表面側)に配置されており、回転ローラ13,14に供給されたシート23,24を加熱するものである。この加熱装置16は、回転ローラ13,14の長手方向に沿って設けられており、回転ローラ13,14の表面の一部、例えば、回転ローラ13,14の表面の1/4以上の面積を覆っている。従って、加熱装置16は、回転ローラ13,14に接触したシート23,24を広い面積で加熱している。
この加熱装置16の加熱温度は、シート23,24の一部を窪み部131に密着させ、シート23,24に凹部211,221を形成するのに適した温度、例えば、シート23,24の軟化点に設定されている。
ここで、加熱装置16としては、例えば、ヒータ等があげられる。
なお、本実施形態では、加熱装置16は、回転ローラ13,14の表面側に配置され、回転ローラ13,14に供給されたシート23,24を加熱するものとしたが、回転ローラ13,14に供給される前(回転ローラ13,14に接触する前)のシート23,24を加熱するようにしてもよい。すなわち、回転ローラ13,14と切込み形成手段12との間に加熱装置を配置してもよい。この場合には、シート23,24を挟むように、シート23,24の両側に加熱装置を配置してもよく、また、シート23,24の一方の側にのみ加熱装置を配置してもよい。
充填装置17は、シート23,24に形成された凹部211,221に充填物9を供給するものであり、充填ノズル171と、この充填ノズル171に充填物9を供給するためのポンプ172とを備えている。
この充填ノズル171は、回転ローラ13,14のシート挟持部分近傍に配置されており、その先端部は、凹部211,221に充填物9を充填する際に、凹部211,221の中心部分に位置する。
この充填ノズル171からは、シート23,24に形成された凹部211,221よりもシート供給方向先端側部分が一対の回転ローラ13,14により溶着された後、凹部211,221よりもシート供給方向後端側部分が一対の回転ローラ13,14により溶着されるまでの間に充填物9が凹部211,221に供給されることとなる。
また、充填ノズル171には、充填物9の供給量を調整するためのバルブ173が設けられている。
切断手段18は、回転ローラ13,14の後段に配置されたものであり、本実施形態では、回転ローラ13,14の下方に配置されている。
この切断手段18は、一対のローラ181を備えている。図4(A)、(B)に示すように、このローラ181の表面には、凹部211,221を収納するための窪み部182が形成されている。また、この窪み部182が形成された部分の周囲には、ローラ181の表面から突出する環状の打ち抜き刃183が設けられている。この打ち抜き刃183の外形形状は、包装体2のフランジ部212,222の外形形状に対応している。
図4(B)に示すように、一対のローラ181の回転に伴い、打ち抜き刃183が対向配置することとなり、これにより、溶着された一対のシート23,24から包装体2のフランジ部212,222の外周部分が打ち抜かれる。
図3に示すように、打ち抜かれた包装体2は、切断手段18の下方に配置されたレール150上に流れ、レール150先端に設置された回収箱151内に回収される。
なお、切断手段18のローラ181の回転速度は、シート供給手段11のシート供給速度に応じた速度となっている。
回収装置19は、包装体2が打ち抜かれたシート23,24を巻き取り、回収するものであり、巻き取りローラ191を備えている。本実施形態では切断手段18の下方に配置されている。
次に、以上のような製造装置1を用いて、包装体2を製造する方法について説明する。
まず、シート供給手段11によりシート23,24を回転ローラ13,14に供給する(シート供給工程)。なお、シート23,24が回転ローラ13,14に到達する前に、切込み形成手段12によりシート23に所定間隔で切込み211Bが形成される(切り込み形成工程)。
回転ローラ13,14表面にシート23,24がそれぞれ供給されると、回転ローラ13,14内部に配置された加熱装置及び回転ローラ13,14外部に配置された加熱装置16によりシート23,24が加熱される(加熱工程)。
さらに、真空ポンプ134の可動により回転ローラ13,14の窪み部131,141の通気孔132から窪み部131,141内の空気が吸気される。そして、真空ポンプ134により生じた吸引力によりシート23,24の一部が窪み部131,141内に吸引され、これにより凹部211,221が形成されることとなる(凹部形成工程)。
さらに、回転ローラ13,14の回転に伴い、まず凹部211,221よりもシート供給方向先端側の部分が回転ローラ13,14に挟持され溶着される。その後、凹部211,221が対向配置され、さらに、回転ローラ13,14の回転に伴い凹部211,221よりもシート供給方向後端側の部分が挟持され、溶着されて凹部211,221が完全密封される(溶着工程)。
なお、凹部211,221よりもシート供給方向先端側の部分が回転ローラ13,14に挟持された後、凹部211,221よりもシート供給方向後端側の部分が回転ローラ13,14に挟持されるまでの間に、凹部211,221に充填ノズル171から充填物9が供給される(充填工程)。なお、この充填は連続的に行われてもよいし、間欠的に行われてもよい。
次に、溶着されたシート23,24は、切断手段18に供給される。凹部211,221はローラ181に形成された窪み部182に収納され、凹部211,221周縁部(フランジ部212,222の外周)が打ち抜かれる(切断工程)。これにより包装体2を得ることができる。
そして、包装体2は、前述したように、回収箱151内に回収され、また、包装体2が打ち抜かれたシート23,24は回収装置19に回収される。
従って、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1−1)一対の回転ローラ13,14の表面で各シート23,24に凹部211,221を形成するとともに、回転ローラ13,14によりシート23,24を挟持することで、溶着する構成となっているので、シート23,24を予め筒状等に成形する必要がなく、幅広の平坦なシート23,24から包装体2を成形することができる。
(1−2)また、回転ローラ13,14の回転に伴い凹部211,221のシート供給方向先端側部分が挟持されて溶着され、さらに、凹部211,221同士が対向配置された後、後端側部分が挟持されて溶着する。このように、本実施形態では、回転ローラ13,14の回転に伴って包装体2を連続的に成形することができるため、製造スピードを向上させることができる。
(1−3)また、シート23,24から包装体2を打ち抜くための切断手段18はローラ181表面に抜き打ち刃183が形成されたものであるため、シート23,24の供給速度に応じてローラ181を回転させることで、包装体2の打ち抜きも連続的に行うことができる。これにより製造スピードをさらに向上させることができる。
(1−4)また、本実施形態では、凹部211,221に充填物9を供給した後、凹部211,221よりもシート供給方向後端側部分を回転ローラ13,14により溶着する構成であるため、充填物9を充填した後、凹部211,221は、すぐに密閉されることとなる。従って、凹部211,221内の充填物9が後工程においてこぼれる可能性がなく、これにより凹部211,221内に満杯に充填物9を供給することができる。
(1−5)さらに、充填ノズル171は、回転ローラ13,14近傍に配置されているため、供給時に充填物9がこぼれてしまうことを防止できる。
(1−6)また、回転ローラ13,14の内部にのみ加熱装置を配置した場合、回転ローラ13,14内部の加熱装置では、窪み部131,141内のシート23,24を凹部211,221成形に応じた温度まで充分に加熱することが困難であり、シート23,24に凹部211,221を形成することができない場合がある。
これに対し、本実施形態では、回転ローラ13,14の外部に加熱装置16を配置しているため、加熱装置16により、シート23,24を凹部211,221成形に応じた温度に暖めることができ、凹部211,221を確実に成形することができる。また、加熱装置16は回転ローラ13,14の外部に配置されているため、加熱装置16を凹部211,221成形に応じた高い温度に設定しても、回転ローラ13,14の窪み部131,141に凹部211,221が溶着してしまうことがなく、窪み部131,141から凹部211,221を容易に剥離させることができる。
また、回転ローラ13,14の外部に加熱装置16を配置しているため、シート23,24の溶着部分も暖めることができ、確実に溶着させることができる。特に、本実施形態では、加熱装置16は、回転ローラ13,14の表面の1/4以上をも覆うような構造であるため、シート23,24の溶着部分を確実に暖めることができる。
(1−7)さらに、本実施形態で製造された包装体2は、凹部211,221と、フランジ部212,222とを対向配置させたものであり、フランジ部212,222を中心として上下略対称のものである。したがって、本実施形態の製造方法及び製造装置1では、意匠性の高い包装体2を得ることができる。
(1−8)本実施形態の製造装置1では、回転ローラ13,14の前段に切込み211Bを形成するための切込み形成手段12が配置されているので、包装体製造工程において、切込み211Bを形成することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、製造装置1により製造される包装体2は、切込み211Bで非溶着部211Aを切断し、開封するものであったが、本発明の製造装置は、このような開封方式の包装体2を製造するものに限られない。例えば、図5に示すように、一方の成形体41と他方の成形体42の溶着されたフランジ部412,422を引き剥がすことで、開封する方式の包装体4を製造する製造装置であってもよい。この包装体4のフランジ部412,422の隅部には、互いに溶着されていないタブ部412A,422Aが形成されており、このタブ部412A,422Aを把持し、引き剥がすことで、包装体4が開封される。
この場合には、切込み形成手段に変えて、製造装置にタブ部を形成するためのタブ部形成手段を設ければよい。
また、前記実施形態では、製造装置1は切込み形成手段12を備えるものとしたが、切込み形成手段12を備えない構成としてもよい。例えば、包装体を製造した後に別工程で切込みを形成する場合には、切込み形成手段12は不要である。
さらに、前記実施形態では、非溶着部211Aの包装体外側面に切込み211Bを形成したが、非溶着部211Aの包装体内側面に切込みを形成してもよい。
また、前記実施形態では、回転ローラ13,14の外部に設けられる加熱装置は加熱装置16のみであったが、これに限らず、図6に示すような予熱用の加熱装置30を用いてもよい。この予熱用の加熱装置30は、回転ローラ13,14と切込み形成手段12との間にシート23,24を挟むように配置されている。このような予熱用の加熱装置30を設けることで、シート23,24に凹部211,221を確実に形成することができる。
また、図6に示すように、一対の回転ローラ13,14の後段に、更に一対の回転ローラであるシールドラム31を配置してもよい。このシールドラム31の表面には凹部211,221に応じた窪み部311が形成されている。このようなシールドラム31を配置することで、シート23,24の溶着部分をより強固に確実に溶着することができるとともに、溶着シールのタイミングを回転ローラ13,14と異なるものとし、充填物9の封入シールを確実に行うことができる。
更に、前記実施形態では一対の回転ローラ13,14が成形ローラとシールローラとを完全に兼ねるものであったが、これらの機能を部分的に独立させてもよい。
すなわち、図6において、回転ローラ13,14は凹部211,221の成形と包装体の流れ方向外周部の溶着を行い、充填物9を充填するための部分は未溶着とする(一次溶着工程)。この場合には、充填工程においては充填物9が完全に密閉されず、充填物9の一部は後段のシールドラム31に移動し、未溶着の部分に充填物9がある部分で(充填物9を遮断するように)溶着が行われる(二次溶着工程)。これにより、充填物9以外の空洞部分等がない完全充填の包装体を得ることができる。
このような溶着を行う場合、回転ローラ13,14の互いの対向部分の、未溶着とする部分の断面形状は、溶着性を考慮してやや扁平な形状とすることが望ましい。そして、未溶着とする部分の回転ローラ13,14の互いの対向部分の隙間をなるべく大きくとり、この隙間に充填ノズル171を挿通させ、その先端を回転ローラ13,14とシールドラム31との間の領域に配置させる。このように延長された充填ノズル171により、充填物9は回転ローラ13,14による一次溶着により形成された容器、つまりシートの流れ方向の側方と横断方向の中間部を除く部分とが溶着された容器の内部に充填される。そして、充填物9は充填ノズル171からの充填圧力により容器内に行き渡り、一部は未溶着部分に進入する。この状態で、シールドラム31による二次溶着が行われれば、前述した充填物9の遮断による完全充填が行われる。
従って、この方法により、包装体本体部を形成するための大部分のシール(一次溶着)と、充填物9の充填と、完全密封のためのシール(二次溶着)とを、それぞれ分離して行うことができるため、連続製造性、溶着の完全性、100%の完全充填性を同時に、かつ容易に達成することができる。
また、本発明の製造方法により製造される包装体の形状は、前記実施形態の包装体2の形状には限られない。例えば、前記実施形態では、凹部211,221を対向配置させた形状を断面略楕円形状としたが、断面矩形形状としてもよく、また、断面ハート型形状としてもよい。また、前記実施形態では、フランジ部212,222の外形形状を矩形形状としたが、これに限られず、例えば、円形形状としてもよい。
【産業上の利用可能性】
本発明は、包装体の製造方法及び製造装置に関し、粘性調味料、液状の薬品等の流動性物質を充填するための包装体の製造に利用できる。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
凹部と、この凹部周縁に形成されたフランジ部とを有する一対の成形体の前記凹部を対向配置して前記フランジ部を溶着するとともに、前記凹部内に充填物が収納された包装体の製造方法であって、
表面に前記凹部に対応した窪み部が形成された一対の回転ローラ表面に前記一対の成形体の原反となるシートを連続的に供給するシート供給工程と、
前記シートと回転ローラとが接触する前又は接触した後において、回転ローラの外部に配置された加熱装置により前記シートを加熱する加熱工程と、
前記回転ローラの窪み部に接続された真空吸引手段により生じる吸引力で窪み部内にシートの一部を吸引し、前記凹部を形成する凹部形成工程と、
この凹部形成工程で形成された凹部よりもシート供給方向先端側部分を一対の回転ローラにより挟持して溶着し、前記凹部同士を対向配置させた後、凹部よりもシート供給方向後端側部分を少なくとも一対の回転ローラにより挟持して溶着する溶着工程と、
前記一対の回転ローラの前記シート挟持部分近傍に配置された充填ノズルにより、前記シートに形成された凹部よりもシート供給方向先端側部分が前記一対の回転ローラにより溶着された後、凹部よりもシート供給方向後端側部分が前記一対の回転ローラにより溶着されるまでの間に、凹部に充填物を充填する充填工程と、
一対のローラと、このローラ表面から突出するとともに、前記包装体のフランジ部の外形形状に応じた形状の打ち抜き刃とを有する切断手段により、前記溶着工程で溶着されたシートの溶着部分を切断する切断工程とを備えていることを特徴とする製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の製造方法において、
前記溶着工程は、前記充填工程の前に、前記凹部の外周部のうち充填物を充填するための部分を除いて溶着する一次溶着工程と、前記充填工程の後に、前記充填物を充填するための部分を溶着する二次溶着工程と、を備えていることを特徴とする製造方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の製造方法において、
前記包装体の一方の成形体の凹部の前記フランジ部側の一部は、他方の成形体のフランジ部と対向配置され、このフランジ部と溶着されない非溶着部となっており、この非溶着部には、開封用の切込みが形成され、
前記加熱工程においてシートを加熱する前に、前記一対の回転ローラの前段に配置された切込み形成手段により、前記一方の成形体の原反となるシートに前記切込みを形成する切込み形成工程を備えていることを特徴とする製造方法。
【請求項4】
凹部と、この凹部周縁に形成されたフランジ部とを有する一対の成形体の前記凹部を対向配置して前記フランジ部を溶着するとともに、前記凹部内に充填物が収納された包装体の製造装置であって、
前記一対の成形体の原反である一対のシートを連続的に供給するシート供給手段と、
前記凹部に対応して表面に形成されるとともに、真空吸引手段が接続された窪み部内に、前記真空吸引手段により生じる吸引力で前記シート供給手段により供給されたシートの一部を吸引して前記凹部を形成する一対の回転ローラと、
前記凹部よりもシート供給方向先端側部分を挟持して溶着し、前記凹部同士を対向配置させた後、凹部よりもシート供給方向後端側部分を挟持して溶着する少なくとも一対の回転ローラと、
前記溶着を行う回転ローラの外部に配置され、前記シートとこの回転ローラとが接触する前又は接触した後において、この回転ローラの外部から前記シートを加熱する加熱装置と、
前記溶着を行う回転ローラの前記シート挟持部分近傍に配置され、前記シートに形成された凹部よりもシート供給方向先端側部分がこの回転ローラにより溶着された後、凹部よりもシート供給方向後端側部分がこの回転ローラにより溶着されるまでの間に、凹部に充填物を充填する充填ノズルと、
前記一対の回転ローラの後段に配置され、前記シートの溶着部分を切断する切断手段とを備え、
前記切断手段は、一対のローラと、このローラの表面から突出しかつ前記包装体のフランジ部の外形形状に応じた形状の打ち抜き刃とを有するものであることを特徴とする製造装置。
【請求項5】
請求項4に記載の製造装置において、
前記シートを挟持して溶着する少なくとも一対の回転ローラは、前記シートの流れ方向上流側に設けられて前記充填ノズルによる充填部分を残して前記シートを溶着する一対の回転ローラと、この回転ローラよりも前記シートの流れ方向下流側に設けられて前記シートの充填部分を溶着する一対の回転ローラとを含むことを特徴とする製造装置。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載の製造装置において、
前記包装体の一方の成形体の凹部の前記フランジ部側の一部は、他方の成形体のフランジ部と対向配置され、この他方の成形体のフランジ部と溶着されない非溶着部となっており、この非溶着部には、開封用の切込みが形成され、
前記一対の回転ローラの前段には、前記一方の成形体の原反となるシートに前記切込みを形成するための切込み形成手段が配置されていることを特徴とする製造装置。

【国際公開番号】WO2004/092017
【国際公開日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【発行日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−505425(P2005−505425)
【国際出願番号】PCT/JP2004/005313
【国際出願日】平成16年4月14日(2004.4.14)
【出願人】(500163366)出光ユニテック株式会社 (128)
【Fターム(参考)】