説明

包装値付装置

【課題】一個の包装物に対して二枚のラベルを単一装置で効率良く貼付できる包装値付装置を提供する。
【解決手段】商品上面をフィルムで覆い、その包装物G’に商品データを印字したラベルを貼付する包装値付装置において、商品番号、品名、値段を含む商品データを収容した商品ファイルが記憶されている記憶手段と、商品ファイル中から目的の商品データを呼び出す呼出手段と、包装部の近傍に配置した第1,2のラベル発行部B1、B2と、第1のラベル発行部から発行されたラベルを包装物の上面における一側半部に貼付する第1のアプリケータC1と、第2のラベル発行部から発行されたラベルを他側半部に貼付する第2のアプリケータC2と、を備え、呼出手段により選択した商品データに特定事項が関連付けられている場合にのみ、第1のアプリケータと第2のアプリケータが略同時に作動して一個の包装物に二枚のラベルを貼付する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装値付装置に関し、詳しくはフィルムで包装されて排出される包装物の表面に二枚のラベルを貼付するためのラベル発行部とアプリケータを備えた包装値付装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
包装部に張架したフィルムに対してその下方から商品をエレベータに載せて突き上げて商品の上面をフィルムで覆い、そのフィルムの端部を商品の底面側に折り込んで包装した後、包装部から排出し、その排出される包装物に、ラベルを自動的に貼付する包装値付装置が開発提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
その包装値付装置は、包装部近傍にラベル発行部(ラベルプリンタ)と、該ラベル発行部で発行されたラベルを受け取って包装物の上面に貼付するラベル貼付部が配置され、フィルムで包装された包装物に対してラベルが自動的に貼付されるように構成されている。そして、包装物に自動的に貼付されるラベルの枚数は一枚で、通常は商品の名称や値段、単価等が印字された所謂「値段ラベル」が貼付されている。
【0004】
しかし、値段ラベル以外の、例えば、“お買い得”、“SALE”等といったプロモーション的なラベルは、値段ラベルが貼付された包装物が包装値付装置から排出された後、オペレータがその包装物に別途手で貼付するか、或いは包装値付装置から排出された包装物を別のラベル貼付装置にかけてラベル貼付を行っており、ラベルの貼付効率が悪く、叉、ラベル貼付に関する装置も重複するなど、装置全体として大型化していた。
【0005】
また、昨今は、特に生鮮食料品に貼付されるラベルには原産地表示など多くの情報(データ)を印字することが義務付けられているが、前記した値段ラベルに全ての情報を印字することが出来なかったり、或いは一枚のラベルに全ての情報を印字してしまうと、様々な情報が混在することになり、その内容が見難くなる為、印字内容を二枚のラベルに分けて印字したいと言う要望があった。
【0006】
しかしながら、上記したように特許文献1に記載の包装値付装置では、包装部近傍でラベルを自動的に貼付できるのは一個の包装物に対して一枚のラベルであり、残りのラベルは上記したように手貼り、或いは包装値付装置とは別体のラベル貼付装置を使用しなければならず、結果的にラベルの貼付効率が悪く、ラベル貼付に関する装置が大型化になるという問題があった。
【0007】
【特許文献1】特開2000−16413号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、一個の包装物に対して二枚のラベルを手貼り、或いは装置外の別のラベル貼付装置を使用することなく効率良くラベル貼付でき、装置全体として小型な包装値付装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を達成するために本発明が講じた技術的手段は、包装部に張架したフィルムに対してその下方から商品をエレベータに載せて突き上げて該商品の上面をフィルムで覆い、フィルムの端部を商品の底面側に折り込み、その包装物に該商品の商品データを印字したラベルを貼付する包装値付装置において、商品毎に少なくとも商品番号、品名、値段を含む商品データを収容した商品ファイルが記憶されている記憶手段と、前記記憶手段に記憶された商品ファイル中から目的の商品データを呼び出す呼出手段と、前記包装部の近傍に配置した第1のラベル発行部と、前記包装部の近傍に配置した第2のラベル発行部と、前記呼出手段により選択した商品の商品データに基づき前記第1のラベル発行部から発行されたラベルを吸着し、包装物の上面における一側半部に貼付する第1のアプリケータと、前記第2のラベル発行部から発行されたラベルを吸着し、包装物の上面における他側半部に貼付する第2のアプリケータと、を備え、前記呼出手段により選択した商品データに特定事項が関連付けられている場合にのみ、第1のアプリケータと第2のアプリケータが略同時に作動して1個の包装物に二枚のラベルを貼付することを特徴とする(請求項1)。
【0010】
上記商品ファイルに設定される項目としては、PLU番号、品名、単価、定額商品の場合は値段、バーコード、賞味期限、牛肉製品などにおける牛原体を示す個体識別番号、或いはイメージデータ(POPデータ)等が挙げられる。但し、個体識別番号は牛に限らない。将来的に導入が予想される鳥或いは豚製品でもよい。
叉、本発明で言う特定事項とは、例えば個体識別番号、POPデータ(イメージデータ)等を意味し、絵や図柄などをスキャナで取り込んだ画像データをイメージデータとする場合はそれも特定事項に該当する。
そして、上記特定事項の関連付けの方法としては、商品データ中に特定事項(個体識別番号、イメージデータ等)の項目を設け、その特定項目について後述するそれぞれのファイルデータをリンクさせる方法、或いはその特定項目に直接データを記憶する方法等、何れでもよい。
叉、本発明で言うアプリケータは、ラベル発行部で発行されたラベルを受け取る吸着部と、その吸着部が吸着保持したラベルを包装物の上面所定位置まで運び貼付するラベル貼付部の両機能を備えたもの意味する。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、選択した商品のデータに特定事項が関連付けられている場合は、前記第1のラベル発行部と第2のラベル発行部で発行されたラベルはそれぞれ第1のアプリケータと第2のアプリケータが略同時に作動して二枚のラベルは略同時に貼付される。即ち、包装部近傍にて、二枚のラベルが略同時に貼付されることで人手によることなく包装装置に装備のアプリケータで効率良く貼付することができ、装置全体を小型化することができる。
【0012】
前記選択した商品データに特定事項が関連付けられている場合、特定事項は第2のラベル発行部で発行され、商品名及び値段は第1のラベル発行部で印字発行され、包装物上面の所定位置に貼付されるようにしてもよい(請求項2)。そして、その特定事項は、商品の原体を示す個体識別情報、叉は広告情報とすることができる(請求項3)。
請求項2記載の発明によれば、特定事項を、少なくとも商品名、値段が印字される値段ラベルと別のラベルに印字して発行できる為、必要な情報を目立たせて表示することができる。
【0013】
叉、前記特定事項は、前記第2のラベル発行部で発行されるラベルのラベルフォーマットデータとしてもよい(請求項4)。
請求項4記載の発明によれば、例えば、予め所定事項が印字されたラベルを第二のラベル発行部で発行し、第二のアプリケータによりラベル貼付される場合は、第二のラベル発行部で発行されるラベルのフォーマットさえ商品データに設定しておけば、該商品を選択するだけで自動的に二枚貼付になる。
【0014】
更に、包装部に張架したフィルムに対してその下方から商品をエレベータに載せて突き上げて該商品の上面をフィルムで覆い、フィルムの端部を商品の底面側に折り込み、その包装物にラベルを貼付する包装値付装置において、商品毎に少なくとも商品番号、品名、値段を含む商品データを収容した商品ファイルが記憶されている記憶手段と、その記憶手段に記憶された商品ファイル中から目的の商品データを呼び出す呼出手段と、前記包装部の近傍に配置した第1のラベル発行部と、前記包装部の近傍に配置した第2のラベル発行部と、前記呼出手段により選択した商品の商品データに基づき前記第1のラベル発行部から発行されたラベルを吸着し、包装物の上面における一側半部に貼付する第1のアプリケータと、前記第2のラベル発行部から発行されたラベルを吸着し、包装物の上面における他側半部に貼付する第2のアプリケータと、を備え、前記商品データに設定されるラベルフォーマットデータ毎に、前記第1のラベル発行部、第2のラベル発行部の何れかで発行されるかの選択情報を付与してもよい(請求項5)。
請求項5記載の発明によれば、ラベルフォーマットデータ毎に、第1のラベル発行部叉は第2のラベル発行部のいずれかで発行されるかの選択情報が付与されている為、決まったラベルフォーマットは必ず決まったラベル発行部で発行され、且つ、対応するアプリケータで貼付される。従って、商品が替わってもどちらのラベル発行部でラベルが発行されるか設定する必要がない。
【発明の効果】
【0015】
本発明の包装値付装置は請求項1記載の構成により、予め商品データに特定事項を関連付けておくことで商品の選択によってラベルの二枚貼りが、包装装置内に配置装備した第一及び第2のラベル発行部と第一及び第2のアプリケータによって自動的に行われる。そして、その二枚のラベルは対応するアプリケータが略同時に作動して貼付するため、貼付作業を効率良く行うことができ、単位時間当たりの包装個数を増加することができる。
従って、ラベル貼付の際の作業者の負担が軽く、且つ、包装値付装置全体として小型化を図ることができる。
叉、請求項2記載の構成により、特定事項を、少なくとも商品名、値段が印字される値段ラベルと別のラベルに印字して発行できる為、必要な情報を目立たせて表示することができる。
更に、請求項3、4記載の構成により、ラベル一枚貼りか二枚貼りかを決定するための専用データ設定が不要となり、また、商品データの呼び出しによって、ラベル一枚貼りか或いは二枚貼りかを判断でき、操作が簡単になる。
叉、請求項5記載の構成により、ラベルフォーマットは必ず決まったラベル発行部で発行され、対応するアプリケータで貼付される。従って、商品が替わってもどちらのラベル発行部でラベルが発行されるか設定する必要がなく、操作性を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る包装値付装置の実施の一例を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は計量包装値付装置の全体を示す概略図で、Aはストレッチフィルム包装機、B1は第1のラベル発行部(計量ラベルプリンタ)、B2は第2のラベル発行部、C1は前記第1のラベル発行部B1から発行されたラベルを受け取って包装物に貼付する第1のアプリケータ(ラベル貼付装置)、C2は前記第2のラベル発行部B2から発行されたラベルを受け取って包装物に貼付する第2のアプリケータ(ラベル貼付装置)であり、第1のラベル発行部B1と第2のラベル発行部B2はストレッチフィルム包装機Aにおける包装物の排出路(ヒートシール部)10を挟んで側方上部に対向配置され、第1のアプリケータC1と第2のアプリケータC2は前記排出路の上方に配置されている。
【0017】
ストレッチ包装機Aは、機枠14の前方に商品Gを載置する商品載置部13が配置され、該商品載置部13に載せた商品Gをプッシャコンベア1により機枠内部に設けたエレベータ2まで搬送する。尚、商品Gは容器であるトレイに収容された状態で搬送される場合を例示し、また、商品載置部13は計量部15の計量皿として構成されている。
上記エレベータ2の上方には包装部3が設けられ、その包装部3の側方(プッシャコンベアと直角に交差した方向)にフィルムロール4をセットし、該フィルムロール4から繰り出されるフィルム4’をフィルムフィード機構5により引き出し、所定長さにカットした後に包装部3まで移送する。
【0018】
上記包装部3には、フィルムフィード機構5の上方に、商品Gの上面を覆うフィルム4’の端部を商品の底部側に折り込む後折り込み部材6と左右折り込み部材7,7’、その左右折り込み部材7,7’の上方に位置して包装済みの包装物G’を排出する排出プッシャ8、及び排出プッシャ8の移動方向前方位置に前折り込みローラ9が配設されている。
上記フィルムフィード機構5は、フィルムの幅方向の側端部を挟持する上下一対の無端状の弾性ベルト5a,5bと、下側の弾性ベルト5bを上側の弾性ベルト5a側へ圧接するクランプ板5cとで構成され、それらが包装部3を挟んで前後に配置されている。
【0019】
また、前折り込みローラ9の前方には、商品Gの底面側に折り込まれたフィルムの端部の重なり部を加熱して接着し排出する排出路(ヒートシール部)10とその前部に排出手段11が配設され、機枠14上にはコンソール部12が、更に前記排出路(ヒートシール部)10を挟む一方側(図面ではストレッチ包装機に向かって右側)上部に第1のラベル発行部(計量ラベルプリンタ)B1が、他方側(図面ではストレッチ包装機に向かって左側)上部には第2のラベル発行部B2が、ヒートシール部10の上方で前記第1及び第2のラベル発行部B1,B2間には第1のアプリケータC1と第2のアプリケータC2が設置されている。つまり、包装部3の中心を境に一方側に第1のラベル発行部B1が、他方側に第2のラベル発行部B2が配置されている。
【0020】
上記ストレッチ包装機Aにおいては、エレベータ2上に搬送された商品Gがエレベータ2の上昇により包装部3に張架されたフィルム4’に対して突き上げられ、商品Gの上面を覆ったフィルム4’の端部は、後折り込み部材6と左右折り込み部材7,7’とにより商品Gの底面側に折り込まれる。
次に、排出プッシャ8により商品Gを前記排出路(ヒートシール部)10へ向けて水平に押動しながら前記フィルム4’の前側端部を前折り込みローラ9で商品Gの底面側に折り込み、その底面側に折り込まれたフィルム端部の重なり部は排出路(ヒートシール部)10でヒートシールされ、包装物G’が得られる。
【0021】
第1のラベル発行部B1は、帯状の台紙にラベルが一定間隔で剥離可能に貼付されたラベル用紙に、サーマルヘッドとプラテンロールからなる印字部で所定事項を印字し、印字されたラベルはディスペンサで台紙から剥離されてラベル保持部16に排出され、台紙は台紙巻取り軸に巻き取られる、今日周知のラベルプリンタで構成され、該ラベルプリンタはラベル保持部16を前記排出路10に向けて設置されている。
そして、その第1のラベル発行部B1は商品の値段,品名,重量,単価,バーコード等、一般的に言われる「値段ラベル」を印字発行するように設定されている。図面では、第1のラベル発行部B1はラベルL1を発行する。
【0022】
第2のラベル発行部B2は、第1のラベル発行部B1と同様、今日周知のラベルプリンタで構成され、前記第1のラベル発行部B1で印字しない特定事項、例えば、「お買い得」、「SALE」、「特売品」といった広告情報を印字発行するように構成されている。従って、第2のラベル発行部B2で使用するラベルは、一般的な矩形ではなく、人目を引く異形、例えば、楕円形、菱形等を使用すると好適である(図4参照)。図面では、第2のラベル発行部B2はラベルL2を発行する。
【0023】
上記の如く構成した第1のラベル発行部B1と第2のラベル発行部B2は、前記した排出路(ヒートシール部)10を挟むようにその側方に、ラベル保持部(ラベル発行口)16側を後述する第1及び第2のアプリケータC1,C2側(包装機内方)に向けて配置してある。
【0024】
上記した第1のラベル発行部B1からラベルを受け取り包装物G’に自動貼付する第1のアプリケータC1は、第1のラベル発行部B1のラベル保持部16に発行保持されたラベルを吸着するラベル吸着部17と、その吸着部17を移動させる駆動機構18と、前記駆動機構18の動作を制御する制御手段(図示省略)とで構成されている。
又、第2のラベル発行部B2からラベルを受け取り包装物G’に自動貼付する第2のアプリケータC2は、前記した第1のアプリケータC1と同様、第2のラベル発行部B2のラベル保持部16に発行保持されたラベルを吸着するラベル吸着部17と、その吸着部17を移動させる駆動機構18と、前記駆動機構18の動作を制御する制御手段(図示省略)とで構成されている。そして、第1のアプリケータC1の駆動機構18と、第2のアプリケータC2の駆動機構18は左右に夫々独立しており、お互いに干渉することなく自由に作動するように構成されている。
【0025】
ラベル吸着部17は、ラベルを吸着保持するラベル吸着面17aと、ラベル吸着面17aの上部に配置され前記ラベル吸着面17aにラベル吸着力を発生させる吸引ボックス部17bとからなり、吸引ボックス部17bはファン17cが回転することで該ボックス内が負圧となり、ラベル吸着面17aに吸着力が生じるようになっている。
【0026】
上記ラベル吸着部17を移動させる駆動機構18は、ラベル吸着部17を包装物G’の搬送方向と直交する方向、即ち包装物G’が排出される排出路(ヒートシール部)10及びこれに連接した排出手段11の幅方向に移動させる第1の駆動機構18aと、ラベル吸着部17を包装物G’の搬送面に対して上下方向に移動させる第2の駆動機構18bと、ラベル吸着部17におけるラベル吸着面17aを包装物G’の搬送面と平行な水平面内で回転させる第3の駆動機構18cとで構成されている。
【0027】
第1の駆動機構18aは、ストレッチ包装機の包装部3の上方位置に排出プッシャ8の押動方向と直交して横架固定した2本のガイド杆19と、そのガイド杆19に嵌合してスライド自在としたケース20と、前記ガイド杆19に沿って平行に配置した無端ベルト21と、その無端ベルト21を正逆方向に移動走行させるステッピングモータ(水平移動用モータ)22とプーリ23とで構成され、前記ケース20は無端ベルト21に連結固定され、ガイド杆19は機枠14にブラケットを介して取り付けられており、ステッピングモータ22の作動でケース20がガイド杆19に沿って移動される。
【0028】
そして、前記したラベル吸着部17は、図2に示すようにガイド杆19に沿って移動されるケース20に基端が取り付けられた上下一対の平行アーム24,24’の先端に取り付けられると共に、その一対の平行アーム24,24’は第2の駆動機構18bによってラベル吸着部17を包装物G’に対して上下方向に移動させるように支持されている。
ラベル吸着部17を保持する一対の平行アーム24,24’は、夫々の基端側がケース20に対して上下方向に所定の間隔をおいて横架した2本のピン25,25’に回転可能に取り付けられ、上側の平行アーム24の他端側(先端側)はラベル吸着部17の上部に連結された取付筒26の円弧溝27に移動可能に嵌合横架したピン28に連結され、下側の平行アーム24’の他端側(先端側)は前記ピン28の下側に位置して取付筒26に回転可能に横架された回転軸29に対して取り付けられている。従って、ラベル吸着部17は回転軸29を中心として包装物G’の搬送方向に首振り揺動自在で、その首振り揺動する範囲は前記円弧溝27で規制される(首振り機構)。そして、前記した上側の平行アーム24の基端側に第2の駆動機構18bが取り付けられ、下側の平行アーム24’周りには前記したラベル吸着部17におけるラベル吸着面を水平面内で回転させる第3の駆動機構18cが取り付けられている。更に、上記ラベル吸着部17が首振りした場合、その揺動した傾き角度に維持する角度維持手段が前記ケース20内に設けられている。
【0029】
第2の駆動機構18bは、上側の平行アーム24の基端側が支持されているピン25に歯車30が固着され、その歯車30と噛み合って駆動回転させる歯車31がケース20の上面に載置固定したモータ(上下移動用モータ)32の回転軸に固着されており、更に前記ピン25のケース20より外側に突出した両側部に亘って支持腕33が一体的に固着され、その支持腕33でピン25に対して回動可能に支持されている上側の平行アーム24の下側面を支持するように構成されている。
それにより、第2の駆動機構18bは、モータ32が回転すると歯車31、歯車30を介してピン25が回転され、そのピン25の回転によって支持腕33が上下方向に回動されるため、ピン25に対して回転可能に支持されている平行アーム24は前記支持腕33で下側から支えられ、支持腕33の上下回動に連動して上下されると共に、該平行アーム24は支持腕33との当接から離してピン25を中心として上方に回動自在となる。
【0030】
第3の駆動機構18cは、図3に示すように下側の平行アーム24’の基端側が支持されているピン25’の一側端に歯車34が固着され、その歯車34と噛み合う歯車35がケース20の外側にブラケットを介して取り付けられたモータ(水平回転用モータ)36の回転軸に固着されており、前記ピン25’の他側端にスプロケット37が固着されている。又、前記したラベル吸着部17に固着した取付筒26に回転可能に横架されている回転軸29の一側端にスプロケット38が固着され、そのスプロケット38と前記スプロケット37とに亘って歯付ベルト39が巻回され、且つ前記回転軸29の中間部には歯車40が固着され、その歯車40と噛み合う歯車41が、ラベル吸着面を一体回転状に係合支持した支持軸に固着されて構成されている。(尚、駆動機構の詳細は特開平9−323720号公報を参照)
【0031】
上記したラベル吸着部17を移動させる駆動機構18は、第1のアプリケータC1及び第2のアプリケータC2とも同じであるが、第1のアプリケータC1は排出路を押動排出される包装物Gの幅方向中央から右半部の範囲にラベルを貼付し、第2のアプリケータC2は排出路を押動排出される包装物G’の幅方向中央から左半部の範囲にラベルを貼付するため、第1のアプリケータC1における第1の駆動機構18aと第2のアプリケータにおける第1の駆動機構18aは、排出路の幅方向の略中央位置で左右に分離して配置されているが、両アプリケータとも最も中央辺りに動かすと若干干渉する機構になっている。しかし、両者が干渉しないよう中央方向への限界値を記憶してこれを越えないように移動制御している。
それにより、第1のアプリケータC1と第2のアプリケータC2がラベルを貼付する動作においてお互いに干渉することはない。
【0032】
上記第1のアプリケータC1と第2のアプリケータC2のラベル貼付のタイミングは、排出プッシャ8が押動を開始して所定位置に到達した時点で二つのタイマをスタートさせ、予め設定した時間の経過により貼付動作を開始させる。尚、第1のアプリケータC1によるラベル貼付と第2のアプリケータC2によるラベル貼付のタイミングは、同じタイミングにして包装物G’の略左右同一線上に貼付(図4参照)したり、或いは時間差をつけて左右ラベルの貼付位置を前後方向にずらすなど、適宜可能である。
【0033】
上記した第1のアプリケータC1と第2のアプリケータC2で2枚のラベルを貼付するためには、包装物G’が少なくとも2枚のラベルを貼付できるだけの幅寸法を有している必要があり、幅寸法が所定幅以下の場合は前記した第1のアプリケータC1と第2のアプリケータC2の何れか一方のみが作動し、もう一方のアプリケータは作動しないように設定してある。
その為に、商品Gの幅を検出する必要があるが、その検出手段としては商品Gを載置する商品載置部13の手前近傍に反射型光センサを幅方向移動可能に配置し、該センサを移動して商品載置部上の商品Gの幅寸法を測定する方法(詳しくは、特許第2770774号公報参照)、或いは、商品の幅データを予め商品データに入力設定し、これを呼出す方法等何れでもよい。
【0034】
又、前記第1のアプリケータC1または第2のアプリケータC2は、予め設定されたラベル貼付に関する包装物上の位置データと、他方のアプリケータの位置に基づいて移動が制御されるように構成されている。例えば、包装物G’に対してラベルを1枚しか貼らない場合には、第1のアプリケータC1または第2のアプリケータC2の何れか一方のみしか作動しないため、作動するアプリケータによるラベルの貼付は、包装物G’上の自由な位置に移動して貼付することが出来る。
【0035】
図5は上述した装置の電気的構成を示すブロック図で、包装機の制御部とラベル発行部及びアプリケータの制御部が電気的にリンクして構成されている。包装機における各種動作の制御はマイコン制御によって行なわれる。図中、42はマイクロコンピュータで構成されるCPU(中央処理装置)で、そのCPU42にはバス43を介してROM44、RAM45、コンソール部12、包装機構部47、第1のアプリケータC1、第2のアプリケータC2、第1のラベル発行部(印字部1)B1、第2のラベル発行部(印字部2)B2が接続されている。
ROM44には、CPU42が実行する制御プログラムが記憶されている。RAM45には、CPU42がROM44の制御プログラムを実行する場合に用いる各種レジスタ及びフラグのエリアの他に、商品毎に予め各種データが記憶されたプリセットデータエリアとを備えている。
プリセットデータエリアには、商品Gに対応して、値段計算及びラベル印字用のデータである「品名」、「単価」、ラベル発行部の指定、特定事項(個体識別番号、POPデータ等)等Dが記憶された商品ファイル(記憶手段)(図7参照)、個体識別番号ファイル(図8(a)参照)、イメージデータファイル(図8(b)参照)、ラベル発行部毎のラベルフォーマットファイル(図8(c)、(d)、図9(a)参照)、さらに商品の寸法データに基づいて包装制御データを決定する為の各種テーブルが記憶されている。その各ファイルの詳細については後述する。
コンソール部12は、キーボードとタッチパネルからなる操作部と、液晶表示器で構成された表示部を備えており、各種データ及び指令の入力、或いはCPU42の指令に基づいて入力データの表示、プリセットデータの表示、各種メッセージを行なうものである。従って、商品データの呼び出し選択は、このコンソール部12の操作部を操作することで行うことができる。
【0036】
包装機構部47は、包装を実行する場合にストレッチ包装機の各機構部を駆動するための回路で、具体的にはエレベータ2を駆動するためのモータ、商品を搬入するコンベアのモータ、フィルム搬送機構のモータ、フィルムの端部を折り込む折込部材を移動させるモータ等がある。
第1のアプリケータC1及び第2のアプリケータC2は、それぞれ図6に示す構成を備えており、それにより各アプリケータは独立して作動できるように構成されている。
第1のラベル発行部B1は、通常の値段ラベルを印字発行するラベルプリンタで構成されている。
第2のラベル発行部B2は、特殊ラベル(例えば、「お買い得」、「特売品」等)を印字発行するものである。
【0037】
商品ファイルは、商品毎に商品データ及びその商品に関連付けた特定事項を記憶したもので、例えば、図7に示すように、「PULNo.」、「品名」、「単価」、「バーコード」、「賞味期限」、「個体識別番号」、「イメージデータ」、「ラベル発行部No.1」(第一のラベル発行部)、「ラベル発行部No.2」(第二のラベル発行部)、「連動/非連動」の項目が設定されている。
「個体識別番号」は、牛肉製品における牛原体を示す番号が一般的であるが、将来的に導入が予想される鳥或いは豚製品に利用してもよい。尚、個体識別番号を当該ファイルに記憶させるには、入荷した食肉に基づいて番号を置数入力するか、或いは入荷した食肉に印字されているバーコード表示をスキャナ等で読み取ることで記憶させるようにしてもよい。
「イメージデータ」は、“お買い得”や“SALE”などという太い文字で記載されたPOPデータ、或いは絵や図柄などをスキャナで取り込んだ画像データ(例えば、BMPファイル)等が該当し、図8(b)に示すイメージデータファイルに記憶されている。そして、イメージデータファイルに記憶されているイメージデータ群の中から所望のデータを商品毎に選択して記憶される。
「ラベル発行部No.1」と「ラベル発行部No.2」のラベルフォーマットファイルには、それぞれのアプリケータが貼付するラベルフォーマットが設定記憶されている。ラベルフォーマットとは、一般のラベルプリンタ等で用いられるものと同じで、ラベルサイズの他、ラベル上の各印字項目のレイアウト(図9(b)参照)を規定したものであり、このレイアウトに基づいて各印字データが第1のラベル発行部B1叉は第2のラベル発行部B2で印字される。
そして、上記商品ファイル中の「個体識別番号」、「イメージデータ」、「ラベル発行部No.1」、「ラベル発行部No.2」、「連動/非連動」の各項目は特定事項Dに該当し、この特定事項の何れかの項目が商品データに関連付けて記憶設定されているか否かによって、第1のアプリケータC1、第2のアプリケータC2の駆動が制御される。例えば、選択した商品にイメージデータとラベル発行部No.2に該イメージデータのレイアウトを含むラベルフォーマットが設定されていれば、該イメージデータは第二のラベル発行部で発行され、値段ラベルは第一のラベル発行部が発行し、それぞれ対応するアプリケータによって2枚のラベルが包装部近傍に位置する包装物G’の上面に貼付される。
【0038】
尚、上記特定事項Dの「個体識別番号」叉は「イメージデータ」は、アプリケータNo.2のラベルフォーマットにて印字され、「品名」、「単価」、「値段(単価と重量を乗算した値)」、「バーコード」等の値段ラベルはアプリケータNo.1のラベルフォーマットで印字されるようになっている。
【0039】
また、特定事項Dの個体識別番号とイメージデータとのラベルフォーマットを、それぞれ予め定められた固定されたフォーマットとするようにしてもよい。その場合は、個体識別番号のデータ或いはイメージデータさえ設定されていれば、別途、ラベル発行部No.2用のラベルフォーマットファイル(図8(d)参照)からフォーマットデータを選択する必要が無くなる。つまり、選択された商品の商品データに個体識別番号のデータ或いはイメージデータさえ設定しておけば、所定のラベルがラベル発行部No.2から発行され、値段ラベルと共に包装物の上面にそれぞれ対応するアプリケータによって貼付される。
【0040】
又、前記第2のアプリケータC2は、第2のラベル発行部B2にて所定事項が印字されたラベルを受け取り貼付するのみならず、予め所定事項が印字されたラベルを該第2のラベル発行部B2から受け取って貼付するようにしてもよい。
その場合、ラベル発行部No.2のラベルフォーマットのみが選択される商品データに設定されることになる。そして、ラベル発行部No.2のラベルフォーマット(ラベルの大きさや、台紙上に貼付されているラベルの間隔等が設定されている。)が特定事項Dになる。
【0041】
そして、商品ファイルから選択した商品データに個体識別番号、イメージデータ、或いはラベル発行部No.2に所定のデータが設定されていれば、図10のラベル貼付フローに示すように第1のラベル発行部B1から発行される値段ラベルを貼付する第1のアプリケータC1と共にラベル発行部No.2から発行されたラベルを第2のアプリケータC2にて略同時に2枚のラベルが包装物G’の上面に貼付される。
以下、図10のラベル貼付フローについて説明する。
(ステップ1)…コンソール部(呼出手段)の操作部を操作して商品ファイルから目的の商品データを選択する。
(ステップ2)…選択した商品データに、特定事項(個体識別番号、イメージデータ、或いはラベル発行部No.2に所定のデータが設定されているか)が関連付けられているか判断される。
(ステップ3)…特定事項の関連付けがある場合は、第1のラベル発行部B1で値段ラベルが発行され、第2のラベル発行部B2でPOPラベル等が発行される。
(ステップ4)…第1のラベル発行部で発行された値段ラベルは第1のアプリケータC1で、又第2のラベル発行部B2で発行されたPOPラベル等は第2のアプリケータで、包装物の上面における所定の位置に貼付される。
(ステップ5)…特定事項の関連付けが無い場合は、第1のラベル発行部で値段ラベルが発行される。
(ステップ6)…値段ラベルは対応する第1のアプリケータC1で包装物の上面における所定位置に貼付される。
【0042】
上記したラベル2枚貼りの確実性を高める為に、別途、第1のアプリケータC1と第2のアプリケータC2の動作に関する連動/非連動のフラグを設けてもよい。つまり、第1のアプリケータC1が貼付を受け持つ品名等の値段ラベルに該当するデータと、第2のアプリケータC2が貼付を受け持つ特定事項Dに該当する個体識別番号やイメージデータ等が設定されていたとしても、連動のフラグが選択されていなければ、第1のアプリケータC1と第2のアプリケータC2は略同時に駆動しないようにしてもよい。この場合、連動/非連動の項目は特定事項Dに該当する。
尚、連動/非連動の変更は、コンソール部12における表示部と操作部にて変更することで、商品ファイルの当該フラグを変更することが可能である。
【0043】
叉、上記したラベル発行部No.1、ラベル発行部No.2のそれぞれのラベルフォーマット(図8(c)、(d)参照)を設定する他に、図9(a)に示すように各ラベルフォーマットについて第1のラベル発行部No.1を使用するか、或いは第2のラベル発行部No.2を使用するかを設定記憶するようにしてもよい。
それにより、例えば予め所定事項、例えば“特価”などがPOP文字で印字されたラベルのラベルフォーマットに対してラベル発行部No.2を設定すれば、商品の種類に係わらずラベル発行部No.2で発行し、対応する第2のアプリケータC2にて包装物G’の左側に貼付することができる。
即ち、当該ラベルを第2のラベル発行部B2にセットし、選択する商品の商品データにラベル発行部No.2のラベルフォーマット(台紙上のラベル間隔や、各ラベルの縦幅、横幅のラベルサイズ)さえ設定すれば、それに基づいてラベル貼付が可能である。
【0044】
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で変更し得るものである。
(1)包装装置の機構は上記実施の形態で説明されているタイプに限らない。つまり、包装部にて包装された商品が排出プッシャにて包装装置外へ排出されるようになっているが、排出プッシャを持たず、包装部に張架しているフィルムに対してエレベータが突き上げて、商品の上面をフィルムで覆い、前後左右の折り込み板でフィルム端部を商品の底部へ折り込み、包装されたその位置でラベル発行部No.1,2にて発行されたラベルが、それぞれ対応するアプリケータにて貼付されるようにしてもよい。
(2)ラベル発行部No.1,2、第1のアプリケータC1,第2のアプリケータC2の配置位置はこれに限らない。例えば、各ラベル発行部に対応するアプリケータを、発行されたラベルがアプリケータ下部の吸着部に位置するように、ラベル発行部と縦列関係になるよう一体的に構成し、該一体的に構成されたラベル発行部とアプリケータ部を、略包装部上方に位置させるようにしてもよい。
(3)図示の実施の形態では、包装機に向かって右側を値段ラベルの発行部とし、左側を特定事項Dが印字される発行部としたが、逆の配置としてもよいものである。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係る包装値付装置の概略を示す縦断側面図。
【図2】同平面図。
【図3】アプリケータ(ラベル貼付装置)を示す拡大側面図。
【図4】包装物に2枚のラベルが貼付された状態を示す平面図。
【図5】制御手段の電気的構成を示すブロック図。
【図6】アプリケータの駆動構成を示すブロック図。
【図7】メモリに記憶される商品ファイルの構成を示す説明図。
【図8】メモリに記憶される各種ファイルを示し、(a)は個体識別番号ファイル、(b)はイメージファイル、(c)はラベル発行部No.1用ラベルフォーマットファイル、(d)はラベル発行部No.2用ラベルフォーマットファイル。
【図9】メモリに記憶されるその他のファイルを示し、(a)はラベルフォーマットファイル、(b)はラベルの印字フォーマットの一例を示す平面図。
【図10】ラベル貼付のフローチャート図。
【符号の説明】
【0046】
B1…第1のラベル発行部 B2…第2のラベル発行部
C1…第1のアプリケータ C2…第2のアプリケータ
G…商品 G’…包装物
L1…第1のアプリケータで貼付されるラベル(値段ラベル)
L2…第2のアプリケータで貼付されるラベル(特殊ラベル)
2…エレベータ 3…包装部
4’…フィルム 12…コンソール部(呼出手段)
45…メモリ(RAM) D…特定事項

【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装部に張架したフィルムに対してその下方から商品をエレベータに載せて突き上げて該商品の上面をフィルムで覆い、フィルムの端部を商品の底面側に折り込み、その包装物に該商品の商品データを印字したラベルを貼付する包装値付装置において、
商品毎に少なくとも商品番号、品名、値段を含む商品データを収容した商品ファイルが記憶されている記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された商品ファイル中から目的の商品データを呼び出す呼出手段と、
前記包装部の近傍に配置した第1のラベル発行部と、
前記包装部の近傍に配置した第2のラベル発行部と、
前記呼出手段により選択した商品の商品データに基づき前記第1のラベル発行部から発行されたラベルを吸着し、包装物の上面における一側半部に貼付する第1のアプリケータと、
前記第2のラベル発行部から発行されたラベルを吸着し、包装物の上面における他側半部に貼付する第2のアプリケータと、
を備え、前記呼出手段により選択した商品データに特定事項が関連付けられている場合にのみ、第1のアプリケータと第2のアプリケータが略同時に作動して一個の包装物に二枚のラベルを貼付することを特徴とする包装値付装置。
【請求項2】
前記選択した商品データに特定事項が関連付けられている場合、特定事項は第2のラベル発行部で発行され、商品名及び値段は第1のラベル発行部で発行され、包装物上面の所定位置に貼付されることを特徴とする請求項1記載の包装値付装置。
【請求項3】
前記特定事項は、商品の原体を示す個体識別情報、叉は広告情報であることを特徴とする請求項1叉は2記載の包装値付装置。
【請求項4】
前記特定事項は、前記第2のラベル発行部で発行されるラベルのラベルフォーマットデータであることを特徴とする請求項2叉は3記載の包装値付装置。
【請求項5】
包装部に張架したフィルムに対してその下方から商品をエレベータに載せて突き上げて該商品の上面をフィルムで覆い、フィルムの端部を商品の底面側に折り込み、その包装物にラベルを貼付する包装値付装置において、
商品毎に少なくとも商品番号、品名、値段を含む商品データを収容した商品ファイルが記憶されている記憶手段と、
その記憶手段に記憶された商品ファイル中から目的の商品データを呼び出す呼出手段と、
前記包装部の近傍に配置した第1のラベル発行部と、
前記包装部の近傍に配置した第2のラベル発行部と、
前記呼出手段により選択した商品の商品データに基づき前記第1のラベル発行部から発行されたラベルを吸着し、包装物の上面における一側半部に貼付する第1のアプリケータと、
前記第2のラベル発行部から発行されたラベルを吸着し、包装物の上面における他側半部に貼付する第2のアプリケータと、
を備え、前記商品データに設定されるラベルフォーマットデータ毎に、前記第1のラベル発行部、第2のラベル発行部の何れかで発行されるかの選択情報が付与されていることを特徴とする包装値付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−69571(P2006−69571A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−252173(P2004−252173)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】