包装用包袋
【課題】包装用包袋において、これに装入する商品等の位置決め固定並びに開口部の封止を同時に行うことができるとともに、環境に与える負荷性を低減するとともに構造が簡素で、しかも経済性に富む包装用包袋および綴じ込み用包装用包袋を提供する。
【解決手段】商品等の装入用開口部23側に包装用包袋の表紙10と裏紙11に封止片3,4を設けるとともに一方の封止片3に商品等のストッパー5を設けるとともに他方の封止片4に前記ストッパー5の切欠穴7に装入して係合する連結片8を設けることにより構成した。
【解決手段】商品等の装入用開口部23側に包装用包袋の表紙10と裏紙11に封止片3,4を設けるとともに一方の封止片3に商品等のストッパー5を設けるとともに他方の封止片4に前記ストッパー5の切欠穴7に装入して係合する連結片8を設けることにより構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品、例えばフィルム状、板状の写真、ファイル、絵ハガキ、バンドエイド、あるいは薄板状の文具類、教材等の商品並びに広告用ビラあるいはパンフレット類さらには、サンプルあるいはサービス用の食品、例えばお茶、チョコレート、ガム、その他の薄板状の食品類等の包装用並びにこれらの商品等を雑誌中等の必要な書類中に綴じ込むことの可能な包装用包袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来CD−ROMを搬送あるいは販売並びに携行する場合等に当たっては、CD−ROMの保護も兼ねてこれを装入する包装状のCDケースが使用されている。例えば、その一例として図20に示す如く封筒本体102をクラフト紙にて形成するとともに窓部104を、前面板103に開口した丸窓106にグラシンフィルム113を貼着して形成することにより構成したCDレーベル用窓付封筒100が実用化されている(特許文献1参照)。
【0003】
又、この封筒タイプの製袋系のCDケース100に替えて、ボール紙の2ヶ所を貼着した箱状の製函系のCDケースも実用化されている。
【0004】
そして、最近の雑誌中にはCD−ROMが綴じ込まれるケースが増加しており、その綴じ込み用CDケースとしては、ビニールあるいはポリプロピレン等の合成樹脂製のケースが使用されている。
【0005】
又、合成樹脂のケースに替えて図22、図23に示す通り、ケース130を紙製材料にて袋状に形成するとともにこのケース130内にCD109を装入し、ケース130の裏面132に両面テープ133を貼着することにより、この両面テープ133を介して雑誌の所要の綴じ込みページに貼着して綴じ込む構成のものが実施されている。
【0006】
さらに、これに対して、雑誌の綴じ込み部に綴じ込む為の綴じ込みしろを設けた図24〜27に示す構成のCDケース134,140が使用されている。
【0007】
図24,図25のCDケース134の場合には、製袋系(封筒状)ケースの形状のもので、CD109を装入する開口部136側に綴じ込みしろ135を突設し、開口部136より、CD109を装入した後、開口部136を封止用シール137にて封止した後、開口部136を封止用シール137にて封止した状態にて綴じ込みしろ135を雑誌の綴じ込み部に綴じ込むことにより使用する。
【0008】
尚、図中138,139はケースのサイド片を示すものである。
【0009】
次に図26,図27のCDケース140は製函系(段ボール紙の2カ所を貼着した箱状)ケースから成るものである。
CDケース140の開口部146側に綴じ込みしろ141を突設したもので、この開口部146よりCD109を装入した後、開口部146を封止用シール147にて封止した状態にて綴じ込みしろ141を雑誌の綴じ込み部に綴じ込むことにより使用する。
【0010】
又、CDケース140の函型部分は段ボール台紙142の折り込み部143を折り返して、開口部146を残して他の2カ所のサイド部144,145をのり止めすることにより函型のCDケース部を形成したものである。
【0011】
さらに、前記図22〜27の綴じ込み用CDケースに替えて、出願人は図28に示す綴じ込み用CDケースを提案している(特許出願1参照)。
【0012】
すなわち、この綴じ込み用CDケース200はCD装入用開口部223側にCDケース200の表紙207と裏紙208の綴じ込みしろ203、204を設けるとともに、綴じ込みしろ204を綴じ込みしろ203より短く形成し、かつこの綴じ込みしろ204にCD封止片205を設けることにより構成したものである。
【特許文献1】特開2004−35113号公報
【特許文献2】特願2004−298103号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
さて、前記した従来使用されているCDケース100内にCD109を装入した後、これを封止する場には、CDケース100のCD109を装入する開口部に設けられた蓋片105の裏面にあらかじめ両面テープ107を貼着しておく。当該CDケース100内にCD109を装入後、蓋片105にてCDケース100を封止するに先立って、両面テープ107の表面側のテープを剥離後、蓋片105を折り返しつつCDケース100の裏面108上に重合し、両面テープ107をこの裏面108に貼着することにより封止する。
【0014】
しかるに、かかる構成のCDケース100の封止方法においては、CDケース100自体が安価であるのに比較して、両面テープ107の材料費に加えてこれを蓋片105に貼着する工程並びに両面テープ107の剥離紙を剥離して、これを貼着する作業工程と作業費が価格に加算される結果、封止費用の方がCDケース100自体の価格より高くなってしまう欠点を有するものであった。
【0015】
しかも、前記製函系のCDケースにおいても、前記製袋系のCDケース100以上に作業性上、経済性に乏しいものである。
【0016】
さて、これに加えて前記綴じ込み用CDケースの場合、前記した合成樹脂系のCDケースを綴じ込んだ場合には、雑誌を古紙として再生する場合に問題となり不適当である。
【0017】
又、同様にして図22,23の場合にも両面テープ133が古紙リサイクル協会の規定における禁忌品B類に当たり、使用は回避したいものになる。
【0018】
しかも両面テープ133の貼着自体の作業と工賃が必要となり、価格が高くなる欠点もある。
【0019】
さらに、図24〜27の製袋系と製函系のCDケース134、140の場合にもCD109の装入用の開口部136,146を封止する封止用シール137,147の貼着の作業と工賃が要求されるのと同時に、この封止用シール137,147が古紙の再生上の欠点となるもので、環境に与える負荷性、材料費、作業と工賃からの経済性の点において、欠点を有するものである。
【0020】
尚、図26,27の場合の製函系のものはCD109の装入部分となる箱状ケースを形成するのに2カ所のサイド片部144,145ののり止めに使用するのり自体にも環境上の問題点を有する。
【0021】
そして、図28の綴じ込み用CDケース200の場合には、前記CDケース100,134,140の欠点を解消し得るものである。又、CD109を封止片205により固定することができるが、この封止片205のみによるCD109の固定が、CD109の装入作業工程あるいは、装入後の搬送工程における衝撃等により、位置ズレするおそれがある。
【0022】
因って、本発明は前記従来のCDケースおよび綴じ込み用CDケースさらには、CD以外の板状並びにこれらに類似する商品等の包装における欠点に鑑みて開発されたもので、装入したCDを的確に固定でき、しかも環境に与える負荷性を低減するとともに構造が簡素でしかも経済性に富むCDケースおよび綴じ込み用CDケースとして使用できる以外に、さらには、CD以外の板状並びにこれらに類似する商品等の包装にも使用できる包装用包袋の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明は、その目的を達成するため、その請求項1の発明は、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設けることにより構成したことを特徴とする。
【0024】
又、請求項2の発明は、請求項1記載の包装用包袋の前記連結片を、前記ストッパーの切欠穴の横幅より若干長く形成することにより構成したことを特徴とする。
【0025】
請求項3の発明は、請求項1記載の包装用包袋の前記ストッパーを、扇形状のストッパーにて形成するとともに前記連結片は、前記扇形状のストッパーの切欠穴の底辺の長さより若干短めの横幅と、前記扇形状のストッパーの切欠穴との係合部を備える長方形状の連結片にて形成することにより構成したことを特徴とする。
【0026】
請求項4の発明は、請求項1〜3記載の包装用包袋の前記表裏用の封止片を、表裏いずれか一方の封止片の長さを他方の封止片より短く形成することにより表裏用の封止片を離反し易くして、CDの装入を容易にすることができるように構成したことを特徴とする。
【0027】
そして、請求項5の発明は、前記請求項1〜3記載の包装用包袋の表裏紙のいずれか一方を、装入されるCDの透視窓を設けることにより構成したことを特徴とする。
【0028】
又、請求項6の発明は、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設け、さらに、前記表裏用の封止片には、雑誌等の書類との綴じ込みしろ部を設けることにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【0029】
請求項7の発明は、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設け、さらに、前記表裏用の封止片には、雑誌等の書類との綴じしろ部を設けるとともに前記封止片には、切り取り用のミシン目を刻設することにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【0030】
請求項8の発明は、請求項6または7記載の包装用包袋の前記連結片を、前記ストッパーの切欠穴の横幅より若干長く形成することにより構成したことを特徴とする。
【0031】
請求項9の発明は、請求項6〜8記載の包装用包袋の前記ストッパーを、扇形状のストッパーにて形成するとともに前記連結片は、前記扇形状のストッパーの切欠穴の底皿の長さより若干短めの横幅と、前記扇形状のストッパーの切欠穴との係合部を備える長方形状の連結片にて形成することにより構成したことを特徴とする。
【0032】
請求項10の発明は、請求項6〜9記載の包装用包袋の前記表裏用の封止片を、表裏いずれか一方の封止片の長さを他方の封止片より短く形成することにより表利用の封止片を離反し易くして、CDの装入を容易にすることができるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部側に、表裏用の封止片あるいはこれに綴じ込みしろ部を具備するとともに、一方の封止片に商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設けることにより、これを商品等の固定手段並びに包装用包袋の封止手段を兼備するものとなして、商品等装入作業工程や商品等搬送工程における商品等のズレ、飛び出しを防止し、しかも環境に与える負荷性を低減するとともに構造が簡素で、しかも経済性に富む包装用包袋並びに雑誌等の書類に綴じ込むことのできる包装用包袋を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態を図面とともに説明する。
【実施例1】
【0035】
図1〜8は本発明包装用包袋の実施例1を示すもので、図1は展開図、図2はこれにより製作した包装用包袋の表面図、図3は同裏面図、図4および図5は商品等の包装状態を示す包装用包袋の表面図、および裏面図、図6はストッパーと連結片による商品等の係止及び封止状態を示す拡大断面図、図7はストッパーによる商品等の係止状態、図8は連結片による封止状態を示す説明図である。
【0036】
さて、本発明の包装用包袋1を制作する場合、図1に示す如く、図2、3の包装用包袋1を展開した状態にて、環境に悪影響を与えることにない紙素材(リサイクル可能である紙素材)、例えばクラフト紙等をプレスにより型抜きして制作する。
【0037】
しかして、この型抜き体2には、図2,3に示す包装用包袋1の表紙10、裏紙11を設けるとともに表紙10および裏紙11の商品等31の装入用の開口部23には、それぞれ表裏2枚の封止片3,4を設ける。
【0038】
また、封止片3には、包装用包袋1内に装入される商品等31の位置決め用のストッパー5を切り込み6により形成するとともに封止片4には、前記位置決め用のストッパー5の切り込み6により生ずる切欠穴7に係合する、係合用の連結片8を、切り込み9により形成する。
【0039】
そして、前記一方の封止片3のストッパー5は、扇形状に形成するとともに他方の封止片4の連結片8は長片状に形成したものである。
【0040】
又、特に連結片8は、ストッパー5を内側に折り込んで包装用包袋1内に装入される商品等31を位置決めした際に生ずる切欠穴7内に係合することができるように形成するもので、その横幅L1は、切欠穴7の底辺の長さl1より若干短い横幅とするとともに連結片8の長さL2は、ストッパー5の長さl2より長く形成することにより、連結片8をストッパー5の切欠穴7内に係合した際に、長さの長い連結片8の長辺部8aが切欠穴7より突出して、これに係止する。長く形成することにより、封止片3,4を連結し、封止片3,4によって包装用包袋1内に装入した商品等31をストッパー5にて位置決めしつつ開口部23を封止することができるものである。
【0041】
さらに、前記表紙10の左右両側には裏紙11の貼付片12,13を設ける。
また、封止片4の中央部には、凹部14aおよび左右両サイドにはテーパー14bを設けてある。
【0042】
前記型抜き体2の型抜き工程においては、ストッパー5および連結片8を形成するための切り込み6および9を同時に刻設することができるものである。
【0043】
そこで、この型抜き体2の折り返し線15より裏紙11側を表紙10側に折り返して重ねた後、表紙10の両サイドの貼付片12,13を折り返し線16より折り返して、これを裏紙11に貼付けることにより包装用包袋1を制作することができる(図2,3参照)。
【0044】
因て、以上の構成から成る包装用包袋1を使用する場合には、包装用包袋1の開口部23より包装用包袋1内に商品等31を装入する。この際、商品等31の開口部23よりの装入は、封止片3,4を開いて装入することになるが、その開口操作は、凹部14aを介して両封止片3,4の開口を容易にすることができる。
【0045】
しかる後、包装用包袋1内に装入した商品等31を、前記ストッパー5を内側に折り込みつつ商品等31の開口部23側の周辺部に沿って当て付けることにより、位置決めしながら係止する(図4,7参照)。
【0046】
これに加えて、封止片4の連結片8を封止片3の、前記ストッパー5を内側に折り込むことにより生じた切欠穴7中に差し込みつつ係合する。
【0047】
すなわち、連結片8の横幅L1および長さL2は、前記したように、連結片8は、ストッパー5を内側に折り込んで包装用包袋1内に装入される商品等31を位置決めした際に生ずる切欠穴7内に係合することができるように形成するもので、その横幅L1は、切欠穴7の底辺の長さl1より若干短い横幅とするとともに連結片8の長さL2は、ストッパー5の長さl2より長く形成することにより、連結片8をストッパー5の切欠穴7内に係合した際に、長さの長い連結片8の長辺部8aが切欠穴7より突出して、これに係止する。長く形成することにより、封止片3,4を連結し、封止片3,4によって包装用包袋1内に装入した商品等31をストッパー5にて位置決めしつつ開口部23を封止することができるものである。
【0048】
因て、封止片3のストッパー5による包装用包袋1内における商品等31の位置決めと連結片8の切欠穴7の係合によって、包装用包袋1内に装入した商品等31を固定することができるとともに封止片3,4をストッパー5、連結片8によって連結しつつ、包装用包袋1の開口部23を封止することができる。(図4〜8参照)。
【0049】
これにより、包装用包袋1内に包装した商品等31が袋詰め作業工程中の振動によって、商品等31が包装用包袋1内にて位置ズレしたり、あるいは包装用包袋1内より飛び出してしまったりするのを完全に防止することができる。
【0050】
又、包装用包袋1の開口部23の封止を両面テープを使用して封止する従来の方法の場合におけるリサイクルの障害をなくすことができる。
【0051】
尚、連結片8を切欠穴7に係合する場合には、連結片8の長辺部8aが切欠穴7に係合するようにするもので、これを切欠穴7に差し込む際に長辺部8aを折り曲げてしまわないように注意する必要がある。
【0052】
また、図7は、包装用包袋1の裏紙11を取り除いた状態にて商品等31の係止と位置決め状態を示したものである。尚、以上の説明において商品等31としては、商品、例えばフィルム状、板状の写真、ファイル、絵ハガキ、バンドエイド、あるいは薄板状の文具類、教材等の商品並びに広告用ビラあるいはパンフレット類さらには、サンプルあるいはサービス用の食品、例えばお茶、チョコレート、ガム、その他の薄板状の食品類等を示すものである。以下の各実施例についても同様である。
【実施例2】
【0053】
図9〜11は本発明の実施例2を示すもので、図9は、包装用包袋の展開図、図10,11は商品等を包装した状態を示す包装用包袋の表面図および裏面図である。
【0054】
しかして、図9〜11の包装用包袋40の実施例は実施例1の包装用包袋1において、特に表紙10に、包装用包袋40内に装入した商品等31を透視することができるように構成した場合の実施例である。
【0055】
さらに、表紙10には装入した商品等31を透視する丸窓17を開口するとともにこれにグラシンフィルム18を貼着した構成を図示している(図10参照)。
【0056】
したがって、前記丸窓17の形成に当たっては、型抜き体42(図9参照)の型抜きと同時に形成することが可能である。
【0057】
そして、丸窓17に貼着するグラシンフィルム18の貼着は、図10の包装用包袋1の形成作業に関連して作業することになる。使用する貼着のりはリサイクルに悪影響のないものを使用する。
【0058】
さて、図9の型抜き体42の工程並びにその包装用包袋40の製作工程については、実施例1と同様であるとともに、図10,11における商品等31の装入並びに包装方法と封止方法についても実施例1と同様の方法によるもので、詳細な説明を省略する。
【0059】
又、構成についても図中、図9〜11には実施例1と同一構成は同一番号を付して説明を省略する。
【実施例3】
【0060】
図12は本発明の実施例3を示すもので、包装用包袋の裏面図である。
【0061】
図12における包装用包袋41の実施例は包装用包袋41の裏紙11に形成する封止片4の形状中、前記実施例1,2の場合はその長さを表紙10に形成する封止片3と略同一長さに形成したが、当該実施例の場合には、封止片3より短く形成することにより、構成した場合を示すものである。
【0062】
かかる構成により、商品等31を包装用包袋41内に装入する際の、封止片3,4の開口操作を封止片4の中央部に設けた凹部14aあるいはテーパー14bによる封止片3,4間の押し開き作業の操作を一方の封止片3より短い封止片4により容易に遂行することができるように構成したものである。
【0063】
この構成は、封止片3,4のいずれか一方の封止片の長さを短くすることによって同一の作用効果を得られるもので、図12の実施例に限られない。
【0064】
又、包装用包袋41の他の構成については、実施例1の構成と同一の構成により実施するもので、図示による説明を省略する。
【0065】
そして、商品等31の固定と封止片3,4のストッパー5および連結片8による封止方法についても同様で、その説明も省略する。
【実施例4】
【0066】
図13a,bは本発明の実施例4を示すもので、図13aは包装用包袋の表面図、図13bは同裏面図である。
【0067】
図13a,bにおける包装用包袋43の実施例は包装用包袋43の裏紙11に形成する封止片4の形状中、前記実施例1,2の場合はその長さを表し10に形成する封止片3と略同一長さに形成したが、当該実施例の場合には、封止片3より短く形成することにより、構成した場合を示すものである。又、包装用包袋43の表紙10には商品等の透視窓(丸窓)17 を設けたものである。
【0068】
かかる構成により、商品等31を包装用包袋43内に装入する際の、封止片3,4の開口操作を封止片4の中央部に設けた凹部14aあるいはテーパー14bによる封止片3,4間の押し開き作業の操作を一方の封止片3より短い封止片4により容易に遂行することができるように構成したものである。
【0069】
この構成は、封止片3,4のいずれか一方の封止片の長さを短くすることによって同一の作用効果を得られるもので、図13の実施例に限られない。
【0070】
又、包装用包袋43の他の構成については、実施例1の構成と同一の構成により実施するもので、図示による説明を省略する。
【0071】
そして、商品等31の固定と封止片3,4のストッパー5および連結片8による封止方法についても同様で、その説明も省略する。
【0072】
尚、透視窓(丸窓)17の構成は前記実施例2と同様の構成により形成することができる。
【実施例5】
【0073】
図14〜16は、本発明の実施例5を示すもので、図14は包装用包袋の展開図、図15a,bは包装用包袋の表面図および裏面図、図16は雑誌中に綴じ込んだ状態を示す説明図である。
【0074】
図14〜16に示す包装用包袋50の場合には、前記実施例1〜3における包装用包袋を雑誌の必要な頁中に綴じ込む場合の包装用包袋の実施例を示すものである。
【0075】
しかして、図14〜16において、特に、封止片3,4における長さを、実施例1〜3の通常の包装用包袋1に比較して、若干長さを長目に(例えば、1cm長くする)に形成することにより封止片3,4に綴じ込みしろ部51,52を設けることにより形成したものである。
【0076】
又、図14の包装用包袋50を製作する方法も同一であるので、同一構成は同一番号を付して説明を省略するとともに制作方法の説明を省略する。
【0077】
さらに、本実施例5の場合には、封止片3,4と包装用包袋50本体との切り離しができるように、切り取り用のミシン目54を設けることにより構成してある。
【0078】
以上の構成から成る包装用包袋50を使用する場合には、親指と人差し指で、CD31を挟み持ち、綴じ込みしろ3,4間より装入しつつ商品等31を包装用包袋50内に装入する。
【0079】
しかる後、親指を包装用包袋50内より抜き出し、親指にてストッパー5を内側に押し込みつつ、包装用包袋50内の人差し指を使って、ストッパー5を包装用包袋50内に装入した商品等31の周縁に沿って折り返すことにより、ストッパー5にて商品等31を係止しつつ位置決めしてセットする。
【0080】
これを雑誌の所要のページに綴じ込む場合には図16に示す如く、雑誌19の綴じ込みページの綴じ込み部20に包装用包袋50の綴じ込みしろ部51,52を装入し、雑誌19の綴じ込み部20の綴じ込み作業と同時に綴じ込みしろ部51,52を綴じ込むことにより、綴じ込みしろ部51,52にて包装用包袋50内に装入した商品等31を封止した状態にて雑誌19に商品等を綴じ込むことができる。
【0081】
従って、包装用包袋1内に装入した商品等31を封止する為の封止用シール等の作業および貼着シールを必要とせずに綴じ込むことができ、作業性、経済性を簡素、低減するとともに環境に与える負荷性をも低減することができる。
【0082】
さらに、綴じ込みしろ部51,52間に商品等を装入する際一方の綴じ込みしろ部51を短く形成すこるとにより、商品等31の装入をする際の押し開き作業をスムースに行うことができ、商品等31の装入作業を容易にすることができる。
【0083】
又、この際、切り込み凹部14aあるいはテーパー14bを介して、綴じ込みしろ部51,52間の押し開き作業をし易くすることができる。
【0084】
そして、ストッパー5を折り込み商品等31を係止しつつ固定することによって、商品等31を包装用包袋50内に位置決めすることができ、かつ連結片8の連結により雑誌19の綴じ込み部20に綴じ込みしろ部51,52を綴じ込む際に包装用包袋50内に装入した商品等31がズレて綴じ込みしろ部51,52に移動したりするのを防止することができる。
【0085】
さらに、雑誌19に閉じこんだ包装用包袋50より商品等31を取り出す際には、ミシン目54を介して包装用包袋50側を綴じ込み部20より切り離すことによって、簡単に商品等31を取り出すことができる。
【実施例6】
【0086】
図17〜19は本発明の実施例6を示すもので、図17は展開図、図18は包装用包袋の表面図、図19は同裏面図である。
【0087】
本実施例6は、実施例5の包装用包袋50の表紙10に、この包装用包袋60内に装入した商品等31を透視する透視窓(丸窓)17を設けた場合の実施例で、その他の構成は実施例5と同一で、同一番号を付して、その説明を省略し、かつ、型抜き体63による包装用包袋60の製作方法並びに商品等31の固定方法さらには雑誌19の綴じ込み部20に対する綴じ込み方法は実施例5と同様であるので、その説明と図示は省略する。
【0088】
又、実施例5,6についての包装用包袋50,60についても、前記実施例3,4の構成を具備した状態の包装用包袋による実施も当然可能であるが、これの具体的な説明と図示は省略する。
【0089】
すなわち、前記包装用包袋50,60における封止片3,4の長さを、一方の長さより若干短く形成することにより実施するもので、CD31の装入の際の封止片3,4間の押し開き操作をし易くすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】実施例1を示す包装用包袋の展開図。
【図2】実施例1を示す包装用包袋の表面図。
【図3】実施例1を示す包装用包袋の裏面図。
【図4】実施例1の包装用包袋の包装状態を示す包装用包袋の表面図。
【図5】実施例1の包装用包袋の包装状態を示す包装用包袋の裏面図。
【図6】実施例1のストッパーと連結片による商品等の係止及び封止状態を示す拡大断面図。
【図7】実施例1のストッパーによる商品等の係止状態の説明図。
【図8】実施例1の連結片による封止状態を示す説明図。
【図9】実施例2を示す包装用包袋の展開図。
【図10】実施例2を示す商品等を包装した状態を示す包装用包袋の表面図。
【図11】実施例2を示す商品等を包装した状態を示す包装用包袋の裏面図。
【図12】実施例3を示す包装用包袋の裏面図。
【図13】図13aは実施例4を示す包装用包袋の表面図および図13bは実施例4を示す包装用包袋の裏面図。
【図14】実施例5を示す包装用包袋の展開図。
【図15】図15aは実施例5を示す包装用包袋の表面図および図15bは実施例5を示す包装用包袋の裏面図。
【図16】実施例5の雑誌中に綴じ込んだ状態を示す説明図。
【図17】実施例6を示す展開図。
【図18】実施例6を示す包装用包袋の表面図。
【図19】実施例6を示す包装用包袋の裏面図。
【図20】従来のCDケースの表面図。
【図21】従来のCDケースの裏面図。
【図22】従来の綴じ込み用CDケースの表面図。
【図23】従来の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【図24】従来の綴じ込み用CDケースの表面図。
【図25】従来の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【図26】従来の綴じ込み用CDケースの表面図。
【図27】従来の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【図28】先願の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【符号の説明】
【0091】
1,50,40,60 包装用包袋
2,42,63 型抜き体
3,4 封止片
5 ストッパー
6 切り込み
7 切欠穴
8 連結片
8a 長辺部
9 切り込み
10 表紙
11 裏紙
11,12 貼付片
14a 切り込み凹部
14b テーパー
15,16 折り返し線
17 丸窓
18 グラシンフィルム
19 雑誌
23 開口部
31 商品等
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品、例えばフィルム状、板状の写真、ファイル、絵ハガキ、バンドエイド、あるいは薄板状の文具類、教材等の商品並びに広告用ビラあるいはパンフレット類さらには、サンプルあるいはサービス用の食品、例えばお茶、チョコレート、ガム、その他の薄板状の食品類等の包装用並びにこれらの商品等を雑誌中等の必要な書類中に綴じ込むことの可能な包装用包袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来CD−ROMを搬送あるいは販売並びに携行する場合等に当たっては、CD−ROMの保護も兼ねてこれを装入する包装状のCDケースが使用されている。例えば、その一例として図22,23に示す如く封筒本体102をクラフト紙にて形成するとともに窓部104を、前面板103に開口した丸窓106にグラシンフィルム113を貼着して形成することにより構成したCDレーベル用窓付封筒100が実用化されている(特許文献1参照)。
【0003】
又、この封筒タイプの製袋系のCDケース100に替えて、ボール紙の2ヶ所を貼着した箱状の製函系のCDケースも実用化されている。
【0004】
そして、最近の雑誌中にはCD−ROMが綴じ込まれるケースが増加しており、その綴じ込み用CDケースとしては、ビニールあるいはポリプロピレン等の合成樹脂製のケースが使用されている。
【0005】
又、合成樹脂のケースに替えて図24、図25に示す通り、ケース130を紙製材料にて袋状に形成するとともにこのケース130内にCD109を装入し、ケース130の裏面132に両面テープ133を貼着することにより、この両面テープ133を介して雑誌の所要の綴じ込みページに貼着して綴じ込む構成のものが実施されている。
【0006】
さらに、これに対して、雑誌の綴じ込み部に綴じ込む為の綴じ込みしろを設けた図24〜27に示す構成のCDケース134,140が使用されている。
【0007】
図26,図27のCDケース134の場合には、製袋系(封筒状)ケースの形状のもので、CD109を装入する開口部136側に綴じ込みしろ135を突設し、開口部136より、CD109を装入した後、開口部136を封止用シール137にて封止した後、開口部136を封止用シール137にて封止した状態にて綴じ込みしろ135を雑誌の綴じ込み部に綴じ込むことにより使用する。
【0008】
尚、図中138,139はケースのサイド片を示すものである。
【0009】
次に図28,図29のCDケース140は製函系(段ボール紙の2カ所を貼着した箱状)ケースから成るものである。
CDケース140の開口部146側に綴じ込みしろ141を突設したもので、この開口部146よりCD109を装入した後、開口部146を封止用シール147にて封止した状態にて綴じ込みしろ141を雑誌の綴じ込み部に綴じ込むことにより使用する。
【0010】
又、CDケース140の函型部分は段ボール台紙142の折り込み部143を折り返して、開口部146を残して他の2カ所のサイド部144,145をのり止めすることにより函型のCDケース部を形成したものである。
【0011】
さらに、前記図24〜29の綴じ込み用CDケースに替えて、出願人は図28に示す綴じ込み用CDケースを提案している(特許出願1参照)。
【0012】
すなわち、この綴じ込み用CDケース200はCD装入用開口部223側にCDケース200の表紙207と裏紙208の綴じ込みしろ203、204を設けるとともに、綴じ込みしろ204を綴じ込みしろ203より短く形成し、かつこの綴じ込みしろ204にCD封止片205を設けることにより構成したものである。
【特許文献1】特開2004−35113号公報
【特許文献2】特願2004−298103号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
さて、前記した従来使用されているCDケース100内にCD109を装入した後、これを封止する場には、CDケース100のCD109を装入する開口部に設けられた蓋片105の裏面にあらかじめ両面テープ107を貼着しておく。当該CDケース100内にCD109を装入後、蓋片105にてCDケース100を封止するに先立って、両面テープ107の表面側のテープを剥離後、蓋片105を折り返しつつCDケース100の裏面108上に重合し、両面テープ107をこの裏面108に貼着することにより封止する。
【0014】
しかるに、かかる構成のCDケース100の封止方法においては、CDケース100自体が安価であるのに比較して、両面テープ107の材料費に加えてこれを蓋片105に貼着する工程並びに両面テープ107の剥離紙を剥離して、これを貼着する作業工程と作業費が価格に加算される結果、封止費用の方がCDケース100自体の価格より高くなってしまう欠点を有するものであった。
【0015】
しかも、前記製函系のCDケースにおいても、前記製袋系のCDケース100以上に作業性上、経済性に乏しいものである。
【0016】
さて、これに加えて前記綴じ込み用CDケースの場合、前記した合成樹脂系のCDケースを綴じ込んだ場合には、雑誌を古紙として再生する場合に問題となり不適当である。
【0017】
又、同様にして図22,23の場合にも両面テープ133が古紙リサイクル協会の規定における禁忌品B類に当たり、使用は回避したいものになる。
【0018】
しかも両面テープ133の貼着自体の作業と工賃が必要となり、価格が高くなる欠点もある。
【0019】
さらに、図24〜27の製袋系と製函系のCDケース134、140の場合にもCD109の装入用の開口部136,146を封止する封止用シール137,147の貼着の作業と工賃が要求されるのと同時に、この封止用シール137,147が古紙の再生上の欠点となるもので、環境に与える負荷性、材料費、作業と工賃からの経済性の点において、欠点を有するものである。
【0020】
尚、図26,27の場合の製函系のものはCD109の装入部分となる箱状ケースを形成するのに2カ所のサイド片部144,145ののり止めに使用するのり自体にも環境上の問題点を有する。
【0021】
そして、図28の綴じ込み用CDケース200の場合には、前記CDケース100,134,140の欠点を解消し得るものである。又、CD109を封止片205により固定することができるが、この封止片205のみによるCD109の固定が、CD109の装入作業工程あるいは、装入後の搬送工程における衝撃等により、位置ズレするおそれがある。
【0022】
因って、本発明は前記従来のCDケースおよび綴じ込み用CDケースさらには、CD以外の板状並びにこれらに類似する商品等の包装における欠点に鑑みて開発されたもので、装入したCDを的確に固定でき、しかも環境に与える負荷性を低減するとともに構造が簡素でしかも経済性に富むCDケースおよび綴じ込み用CDケースとして使用できる以外に、さらには、CD以外の板状並びにこれらに類似する商品等の包装にも使用できる包装用包袋の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明は、その目的を達成するため、その請求項1の発明は、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設けることにより構成したことを特徴とする。
【0024】
又、請求項2の発明は、請求項1記載の包装用包袋の前記連結片を、前記ストッパーの切欠穴の横幅より若干長く形成することにより構成したことを特徴とする。
【0025】
請求項3の発明は、請求項1記載の包装用包袋の前記ストッパーを、扇形状のストッパーにて形成するとともに前記連結片は、前記扇形状のストッパーの切欠穴の底辺の長さより若干短めの横幅と、前記扇形状のストッパーの切欠穴との係合部を備える長方形状の連結片にて形成することにより構成したことを特徴とする。
【0026】
請求項4の発明は、請求項1〜3記載の包装用包袋の前記表裏用の封止片を、表裏いずれか一方の封止片の長さを他方の封止片より短く形成することにより表裏用の封止片を離反し易くして、CDの装入を容易にすることができるように構成したことを特徴とする。
【0027】
そして、請求項5の発明は、前記請求項1〜3記載の包装用包袋の表裏紙のいずれか一方を、装入されるCDの透視窓を設けることにより構成したことを特徴とする。
【0028】
又、請求項6の発明は、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設け、さらに、前記表裏用の封止片には、雑誌等の書類との綴じ込みしろ部を設けることにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【0029】
請求項7の発明は、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設け、さらに、前記表裏用の封止片には、雑誌等の書類との綴じしろ部を設けるとともに前記封止片には、切り取り用のミシン目を刻設することにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【0030】
請求項8の発明は、請求項6または7記載の包装用包袋の前記連結片を、前記ストッパーの切欠穴の横幅より若干長く形成することにより構成したことを特徴とする。
【0031】
請求項9の発明は、請求項6〜8記載の包装用包袋の前記ストッパーを、扇形状のストッパーにて形成するとともに前記連結片は、前記扇形状のストッパーの切欠穴の底皿の長さより若干短めの横幅と、前記扇形状のストッパーの切欠穴との係合部を備える長方形状の連結片にて形成することにより構成したことを特徴とする。
【0032】
請求項10の発明は、請求項6〜9記載の包装用包袋の前記表裏用の封止片を、表裏いずれか一方の封止片の長さを他方の封止片より短く形成することにより表利用の封止片を離反し易くして、CDの装入を容易にすることができるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部側に、表裏用の封止片あるいはこれに綴じ込みしろ部を具備するとともに、一方の封止片に商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設けることにより、これを商品等の固定手段並びに包装用包袋の封止手段を兼備するものとなして、商品等装入作業工程や商品等搬送工程における商品等のズレ、飛び出しを防止し、しかも環境に与える負荷性を低減するとともに構造が簡素で、しかも経済性に富む包装用包袋並びに雑誌等の書類に綴じ込むことのできる包装用包袋を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態を図面とともに説明する。
【実施例1】
【0035】
図1〜8は本発明包装用包袋の実施例1を示すもので、図1は展開図、図2はこれにより製作した包装用包袋の表面図、図3は同裏面図、図4および図5は商品等の包装状態を示す包装用包袋の表面図、および裏面図、図6はストッパーと連結片による商品等の係止及び封止状態を示す拡大断面図、図7はストッパーによる商品等の係止状態、図8は連結片による封止状態を示す説明図である。
【0036】
さて、本発明の包装用包袋1を制作する場合、図1に示す如く、図2、3の包装用包袋1を展開した状態にて、環境に悪影響を与えることにない紙素材(リサイクル可能である紙素材)、例えばクラフト紙等をプレスにより型抜きして制作する。
【0037】
しかして、この型抜き体2には、図2,3に示す包装用包袋1の表紙10、裏紙11を設けるとともに表紙10および裏紙11の商品等31の装入用の開口部23には、それぞれ表裏2枚の封止片3,4を設ける。
【0038】
また、封止片3には、包装用包袋1内に装入される商品等31の位置決め用のストッパー5を切り込み6により形成するとともに封止片4には、前記位置決め用のストッパー5の切り込み6により生ずる切欠穴7に係合する、係合用の連結片8を、切り込み9により形成する。
【0039】
そして、前記一方の封止片3のストッパー5は、扇形状に形成するとともに他方の封止片4の連結片8は長片状に形成したものである。
【0040】
又、特に連結片8は、ストッパー5を内側に折り込んで包装用包袋1内に装入される商品等31を位置決めした際に生ずる切欠穴7内に係合することができるように形成するもので、その横幅L1は、切欠穴7の底辺の長さl1より若干短い横幅とするとともに連結片8の長さL2は、ストッパー5の長さl2より長く形成することにより、連結片8をストッパー5の切欠穴7内に係合した際に、長さの長い連結片8の長辺部8aが切欠穴7より突出して、これに係止する。長く形成することにより、封止片3,4を連結し、封止片3,4によって包装用包袋1内に装入した商品等31をストッパー5にて位置決めしつつ開口部23を封止することができるものである。
【0041】
さらに、前記表紙10の左右両側には裏紙11の貼付片12,13を設ける。
また、封止片4の中央部には、凹部14aおよび左右両サイドにはテーパー14bを設けてある。
【0042】
前記型抜き体2の型抜き工程においては、ストッパー5および連結片8を形成するための切り込み6および9を同時に刻設することができるものである。
【0043】
そこで、この型抜き体2の折り返し線15より裏紙11側を表紙10側に折り返して重ねた後、表紙10の両サイドの貼付片12,13を折り返し線16より折り返して、これを裏紙11に貼付けることにより包装用包袋1を制作することができる(図2,3参照)。
【0044】
因て、以上の構成から成る包装用包袋1を使用する場合には、包装用包袋1の開口部23より包装用包袋1内に商品等31を装入する。この際、商品等31の開口部23よりの装入は、封止片3,4を開いて装入することになるが、その開口操作は、凹部14aを介して両封止片3,4の開口を容易にすることができる。
【0045】
しかる後、包装用包袋1内に装入した商品等31を、前記ストッパー5を内側に折り込みつつ商品等31の開口部23側の周辺部に沿って当て付けることにより、位置決めしながら係止する(図4,7参照)。
【0046】
これに加えて、封止片4の連結片8を封止片3の、前記ストッパー5を内側に折り込むことにより生じた切欠穴7中に差し込みつつ係合する。
【0047】
すなわち、連結片8の横幅L1および長さL2は、前記したように、連結片8は、ストッパー5を内側に折り込んで包装用包袋1内に装入される商品等31を位置決めした際に生ずる切欠穴7内に係合することができるように形成するもので、その横幅L1は、切欠穴7の底辺の長さl1より若干短い横幅とするとともに連結片8の長さL2は、ストッパー5の長さl2より長く形成することにより、連結片8をストッパー5の切欠穴7内に係合した際に、長さの長い連結片8の長辺部8aが切欠穴7より突出して、これに係止する。長く形成することにより、封止片3,4を連結し、封止片3,4によって包装用包袋1内に装入した商品等31をストッパー5にて位置決めしつつ開口部23を封止することができるものである。
【0048】
因て、封止片3のストッパー5による包装用包袋1内における商品等31の位置決めと連結片8の切欠穴7の係合によって、包装用包袋1内に装入した商品等31を固定することができるとともに封止片3,4をストッパー5、連結片8によって連結しつつ、包装用包袋1の開口部23を封止することができる。(図4〜8参照)。
【0049】
これにより、包装用包袋1内に包装した商品等31が袋詰め作業工程中の振動によって、商品等31が包装用包袋1内にて位置ズレしたり、あるいは包装用包袋1内より飛び出してしまったりするのを完全に防止することができる。
【0050】
又、包装用包袋1の開口部23の封止を両面テープを使用して封止する従来の方法の場合におけるリサイクルの障害をなくすことができる。
【0051】
尚、連結片8を切欠穴7に係合する場合には、連結片8の長辺部8aが切欠穴7に係合するようにするもので、これを切欠穴7に差し込む際に長辺部8aを折り曲げてしまわないように注意する必要がある。
【0052】
また、図7は、包装用包袋1の裏紙11を取り除いた状態にて商品等31の係止と位置決め状態を示したものである。尚、以上の説明において商品等31としては、商品、例えばフィルム状、板状の写真、ファイル、絵ハガキ、バンドエイド、あるいは薄板状の文具類、教材等の商品並びに広告用ビラあるいはパンフレット類さらには、サンプルあるいはサービス用の食品、例えばお茶、チョコレート、ガム、その他の薄板状の食品類等を示すものである。以下の各実施例についても同様である。
【実施例2】
【0053】
図9〜11は本発明の実施例2を示すもので、図9は、包装用包袋の展開図、図10,11は商品等を包装した状態を示す包装用包袋の表面図および裏面図である。
【0054】
しかして、図9〜11の包装用包袋40の実施例は実施例1の包装用包袋1において、特に表紙10に、包装用包袋40内に装入した商品等31を透視することができるように構成した場合の実施例である。
【0055】
さらに、表紙10には装入した商品等31を透視する丸窓17を開口するとともにこれにグラシンフィルム18を貼着した構成を図示している(図10参照)。
【0056】
したがって、前記丸窓17の形成に当たっては、型抜き体42(図9参照)の型抜きと同時に形成することが可能である。
【0057】
そして、丸窓17に貼着するグラシンフィルム18の貼着は、図10の包装用包袋1の形成作業に関連して作業することになる。使用する貼着のりはリサイクルに悪影響のないものを使用する。
【0058】
さて、図9の型抜き体42の工程並びにその包装用包袋40の製作工程については、実施例1と同様であるとともに、図10,11における商品等31の装入並びに包装方法と封止方法についても実施例1と同様の方法によるもので、詳細な説明を省略する。
【0059】
又、構成についても図中、図9〜11には実施例1と同一構成は同一番号を付して説明を省略する。
【実施例3】
【0060】
図12は本発明の実施例3を示すもので、包装用包袋の裏面図である。
【0061】
図12における包装用包袋41の実施例は包装用包袋41の裏紙11に形成する封止片4の形状中、前記実施例1,2の場合はその長さを表紙10に形成する封止片3と略同一長さに形成したが、当該実施例の場合には、封止片3より短く形成することにより、構成した場合を示すものである。
【0062】
かかる構成により、商品等31を包装用包袋41内に装入する際の、封止片3,4の開口操作を封止片4の中央部に設けた凹部14aあるいはテーパー14bによる封止片3,4間の押し開き作業の操作を一方の封止片3より短い封止片4により容易に遂行することができるように構成したものである。
【0063】
この構成は、封止片3,4のいずれか一方の封止片の長さを短くすることによって同一の作用効果を得られるもので、図12の実施例に限られない。
【0064】
又、包装用包袋41の他の構成については、実施例1の構成と同一の構成により実施するもので、図示による説明を省略する。
【0065】
そして、商品等31の固定と封止片3,4のストッパー5および連結片8による封止方法についても同様で、その説明も省略する。
【実施例4】
【0066】
図13a,bは本発明の実施例4を示すもので、図13aは包装用包袋の表面図、図13bは同裏面図である。
【0067】
図13a,bにおける包装用包袋43の実施例は包装用包袋43の裏紙11に形成する封止片4の形状中、前記実施例1,2の場合はその長さを表し10に形成する封止片3と略同一長さに形成したが、当該実施例の場合には、封止片3より短く形成することにより、構成した場合を示すものである。又、包装用包袋43の表紙10には商品等の透視窓(丸窓)17 を設けたものである。
【0068】
かかる構成により、商品等31を包装用包袋43内に装入する際の、封止片3,4の開口操作を封止片4の中央部に設けた凹部14aあるいはテーパー14bによる封止片3,4間の押し開き作業の操作を一方の封止片3より短い封止片4により容易に遂行することができるように構成したものである。
【0069】
この構成は、封止片3,4のいずれか一方の封止片の長さを短くすることによって同一の作用効果を得られるもので、図13の実施例に限られない。
【0070】
又、包装用包袋43の他の構成については、実施例1の構成と同一の構成により実施するもので、図示による説明を省略する。
【0071】
そして、商品等31の固定と封止片3,4のストッパー5および連結片8による封止方法についても同様で、その説明も省略する。
【0072】
尚、透視窓(丸窓)17の構成は前記実施例2と同様の構成により形成することができる。
【実施例5】
【0073】
図14〜16は、本発明の実施例5を示すもので、図14は包装用包袋の展開図、図15a,bは包装用包袋の表面図および裏面図、図16は雑誌中に綴じ込んだ状態を示す説明図である。
【0074】
図14〜16に示す包装用包袋50の場合には、前記実施例1〜3における包装用包袋を雑誌の必要な頁中に綴じ込む場合の包装用包袋の実施例を示すものである。
【0075】
しかして、図14〜16において、特に、封止片3,4における長さを、実施例1〜3の通常の包装用包袋1に比較して、若干長さを長目に(例えば、1cm長くする)に形成することにより封止片3,4に綴じ込みしろ部51,52を設けることにより形成したものである。
【0076】
又、図14の包装用包袋50を製作する方法も同一であるので、同一構成は同一番号を付して説明を省略するとともに制作方法の説明を省略する。
【0077】
さらに、本実施例5の場合には、封止片3,4と包装用包袋50本体との切り離しができるように、切り取り用のミシン目54を設けることにより構成してある。
【0078】
以上の構成から成る包装用包袋50を使用する場合には、親指と人差し指で、CD31を挟み持ち、綴じ込みしろ3,4間より装入しつつ商品等31を包装用包袋50内に装入する。
【0079】
しかる後、親指を包装用包袋50内より抜き出し、親指にてストッパー5を内側に押し込みつつ、包装用包袋50内の人差し指を使って、ストッパー5を包装用包袋50内に装入した商品等31の周縁に沿って折り返すことにより、ストッパー5にて商品等31を係止しつつ位置決めしてセットする。
【0080】
これを雑誌の所要のページに綴じ込む場合には図16に示す如く、雑誌19の綴じ込みページの綴じ込み部20に包装用包袋50の綴じ込みしろ部51,52を装入し、雑誌19の綴じ込み部20の綴じ込み作業と同時に綴じ込みしろ部51,52を綴じ込むことにより、綴じ込みしろ部51,52にて包装用包袋50内に装入した商品等31を封止した状態にて雑誌19に商品等を綴じ込むことができる。
【0081】
従って、包装用包袋1内に装入した商品等31を封止する為の封止用シール等の作業および貼着シールを必要とせずに綴じ込むことができ、作業性、経済性を簡素、低減するとともに環境に与える負荷性をも低減することができる。
【0082】
さらに、綴じ込みしろ部51,52間に商品等を装入する際一方の綴じ込みしろ部51を短く形成すこるとにより、商品等31の装入をする際の押し開き作業をスムースに行うことができ、商品等31の装入作業を容易にすることができる。
【0083】
又、この際、切り込み凹部14aあるいはテーパー14bを介して、綴じ込みしろ部51,52間の押し開き作業をし易くすることができる。
【0084】
そして、ストッパー5を折り込み商品等31を係止しつつ固定することによって、商品等31を包装用包袋50内に位置決めすることができ、かつ連結片8の連結により雑誌19の綴じ込み部20に綴じ込みしろ部51,52を綴じ込む際に包装用包袋50内に装入した商品等31がズレて綴じ込みしろ部51,52に移動したりするのを防止することができる。
【0085】
さらに、雑誌19に閉じこんだ包装用包袋50より商品等31を取り出す際には、ミシン目54を介して包装用包袋50側を綴じ込み部20より切り離すことによって、簡単に商品等31を取り出すことができる。
【実施例6】
【0086】
図17〜19は本発明の実施例6を示すもので、図17は展開図、図18は包装用包袋の表面図、図19は同裏面図である。
【0087】
本実施例6は、実施例5の包装用包袋50の表紙10に、この包装用包袋60内に装入した商品等31を透視する透視窓(丸窓)17を設けた場合の実施例で、その他の構成は実施例5と同一で、同一番号を付して、その説明を省略し、かつ、型抜き体63による包装用包袋60の製作方法並びに商品等31の固定方法さらには雑誌19の綴じ込み部20に対する綴じ込み方法は実施例5と同様であるので、その説明と図示は省略する。
【0088】
又、実施例5,6についての包装用包袋50,60についても、前記実施例3,4の構成を具備した状態の包装用包袋による実施も当然可能であるが、これの具体的な説明と図示は省略する。
【0089】
すなわち、前記包装用包袋50,60における封止片3,4の長さを、一方の長さより若干短く形成することにより実施するもので、CD31の装入の際の封止片3,4間の押し開き操作をし易くすることができるものである。
【0090】
尚以上の実施例1〜6における包装用包袋内に商品等を装入して、封止する方法については、ストッパーにて、装入した商品等を係止しつつ封止する場合について説明してきた。
しかるに、作業効率上、あるいは装入する商品等の内容上許容される範囲内の場合には、ストッパーにて係止することなく封止して使用することも可能である。
【0091】
すなわち、実施例1〜6における構成から成る包装用包袋において、これを簡易に封止しつつ使用する場合の実施例について、図20,21により説明する。
図20,21は実施例1における包装用包袋1の場合について開示するもので、この包装用包袋1内に商品等31を装入した後、ストッパー5を商品等31に沿って折り込みこれによる係止作業を省略する。
そして、連結片8を切欠穴7に差し込み封止するものである。
【0092】
図21から明らかな通り、この簡易な封止方法による場合には、ストッパー5による係止作業を省略して作業効率を向上することができる。
たとえば、連結片8を切欠穴7に指で押し込む操作だけの、ワンタッチにて封止作業を完了することが可能である。
しかるにストッパー5による係止がされない為に、図21においても明らかな如く、商品等31と開口部間に2〜3mm程度の遊びが生じてしまう。
しかし、この為に商品等31が包装用包袋1の外に飛び出し、はみ出しは連結片8の切欠穴7への係合により阻止することが可能である。
【0093】
因って、以上のような商品等31の放送状態が許容範囲のものである場合には、実施例1〜6の包装用包袋において、図20,21の封止方法による実施も勿論となる。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】実施例1を示す包装用包袋の展開図。
【図2】実施例1を示す包装用包袋の表面図。
【図3】実施例1を示す包装用包袋の裏面図。
【図4】実施例1の包装用包袋の包装状態を示す包装用包袋の表面図。
【図5】実施例1の包装用包袋の包装状態を示す包装用包袋の裏面図。
【図6】実施例1のストッパーと連結片による商品等の係止及び封止状態を示す拡大断面図。
【図7】実施例1のストッパーによる商品等の係止状態の説明図。
【図8】実施例1の連結片による封止状態を示す説明図。
【図9】実施例2を示す包装用包袋の展開図。
【図10】実施例2を示す商品等を包装した状態を示す包装用包袋の表面図。
【図11】実施例2を示す商品等を包装した状態を示す包装用包袋の裏面図。
【図12】実施例3を示す包装用包袋の裏面図。
【図13】図13aは実施例4を示す包装用包袋の表面図および図13bは実施例4を示す包装用包袋の裏面図。
【図14】実施例5を示す包装用包袋の展開図。
【図15】図15aは実施例5を示す包装用包袋の表面図および図15bは実施例5を示す包装用包袋の裏面図。
【図16】実施例5の雑誌中に綴じ込んだ状態を示す説明図。
【図17】実施例6を示す展開図。
【図18】実施例6を示す包装用包袋の表面図。
【図19】実施例6を示す包装用包袋の裏面図。
【図20】実施例1〜6以外の封止方法を示す包装用包袋の裏面図
【図21】封止状態を示す拡大断面図
【図22】従来のCDケースの表面図。
【図23】従来のCDケースの裏面図。
【図24】従来の綴じ込み用CDケースの表面図。
【図25】従来の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【図26】従来の綴じ込み用CDケースの表面図。
【図27】従来の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【図28】従来の綴じ込み用CDケースの表面図。
【図29】従来の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【図30】先願の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【符号の説明】
【0095】
1,50,40,60 包装用包袋
2,42,63 型抜き体
3,4 封止片
5 ストッパー
6 切り込み
7 切欠穴
8 連結片
8a 長辺部
9 切り込み
10 表紙
11 裏紙
11,12 貼付片
14a 切り込み凹部
14b テーパー
15,16 折り返し線
17 丸窓
18 グラシンフィルム
19 雑誌
23 開口部
31 商品等
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品、例えばフィルム状、板状の写真、ファイル、絵ハガキ、バンドエイド、あるいは薄板状の文具類、教材等の商品並びに広告用ビラあるいはパンフレット類さらには、サンプルあるいはサービス用の食品、例えばお茶、チョコレート、ガム、その他の薄板状の食品類等の包装用並びにこれらの商品等を雑誌中等の必要な書類中に綴じ込むことの可能な包装用包袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来CD−ROMを搬送あるいは販売並びに携行する場合等に当たっては、CD−ROMの保護も兼ねてこれを装入する包装状のCDケースが使用されている。例えば、その一例として図20に示す如く封筒本体102をクラフト紙にて形成するとともに窓部104を、前面板103に開口した丸窓106にグラシンフィルム113を貼着して形成することにより構成したCDレーベル用窓付封筒100が実用化されている(特許文献1参照)。
【0003】
又、この封筒タイプの製袋系のCDケース100に替えて、ボール紙の2ヶ所を貼着した箱状の製函系のCDケースも実用化されている。
【0004】
そして、最近の雑誌中にはCD−ROMが綴じ込まれるケースが増加しており、その綴じ込み用CDケースとしては、ビニールあるいはポリプロピレン等の合成樹脂製のケースが使用されている。
【0005】
又、合成樹脂のケースに替えて図22、図23に示す通り、ケース130を紙製材料にて袋状に形成するとともにこのケース130内にCD109を装入し、ケース130の裏面132に両面テープ133を貼着することにより、この両面テープ133を介して雑誌の所要の綴じ込みページに貼着して綴じ込む構成のものが実施されている。
【0006】
さらに、これに対して、雑誌の綴じ込み部に綴じ込む為の綴じ込みしろを設けた図24〜27に示す構成のCDケース134,140が使用されている。
【0007】
図24,図25のCDケース134の場合には、製袋系(封筒状)ケースの形状のもので、CD109を装入する開口部136側に綴じ込みしろ135を突設し、開口部136より、CD109を装入した後、開口部136を封止用シール137にて封止した後、開口部136を封止用シール137にて封止した状態にて綴じ込みしろ135を雑誌の綴じ込み部に綴じ込むことにより使用する。
【0008】
尚、図中138,139はケースのサイド片を示すものである。
【0009】
次に図26,図27のCDケース140は製函系(段ボール紙の2カ所を貼着した箱状)ケースから成るものである。
CDケース140の開口部146側に綴じ込みしろ141を突設したもので、この開口部146よりCD109を装入した後、開口部146を封止用シール147にて封止した状態にて綴じ込みしろ141を雑誌の綴じ込み部に綴じ込むことにより使用する。
【0010】
又、CDケース140の函型部分は段ボール台紙142の折り込み部143を折り返して、開口部146を残して他の2カ所のサイド部144,145をのり止めすることにより函型のCDケース部を形成したものである。
【0011】
さらに、前記図22〜27の綴じ込み用CDケースに替えて、出願人は図28に示す綴じ込み用CDケースを提案している(特許出願1参照)。
【0012】
すなわち、この綴じ込み用CDケース200はCD装入用開口部223側にCDケース200の表紙207と裏紙208の綴じ込みしろ203、204を設けるとともに、綴じ込みしろ204を綴じ込みしろ203より短く形成し、かつこの綴じ込みしろ204にCD封止片205を設けることにより構成したものである。
【特許文献1】特開2004−35113号公報
【特許文献2】特願2004−298103号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
さて、前記した従来使用されているCDケース100内にCD109を装入した後、これを封止する場には、CDケース100のCD109を装入する開口部に設けられた蓋片105の裏面にあらかじめ両面テープ107を貼着しておく。当該CDケース100内にCD109を装入後、蓋片105にてCDケース100を封止するに先立って、両面テープ107の表面側のテープを剥離後、蓋片105を折り返しつつCDケース100の裏面108上に重合し、両面テープ107をこの裏面108に貼着することにより封止する。
【0014】
しかるに、かかる構成のCDケース100の封止方法においては、CDケース100自体が安価であるのに比較して、両面テープ107の材料費に加えてこれを蓋片105に貼着する工程並びに両面テープ107の剥離紙を剥離して、これを貼着する作業工程と作業費が価格に加算される結果、封止費用の方がCDケース100自体の価格より高くなってしまう欠点を有するものであった。
【0015】
しかも、前記製函系のCDケースにおいても、前記製袋系のCDケース100以上に作業性上、経済性に乏しいものである。
【0016】
さて、これに加えて前記綴じ込み用CDケースの場合、前記した合成樹脂系のCDケースを綴じ込んだ場合には、雑誌を古紙として再生する場合に問題となり不適当である。
【0017】
又、同様にして図22,23の場合にも両面テープ133が古紙リサイクル協会の規定における禁忌品B類に当たり、使用は回避したいものになる。
【0018】
しかも両面テープ133の貼着自体の作業と工賃が必要となり、価格が高くなる欠点もある。
【0019】
さらに、図24〜27の製袋系と製函系のCDケース134、140の場合にもCD109の装入用の開口部136,146を封止する封止用シール137,147の貼着の作業と工賃が要求されるのと同時に、この封止用シール137,147が古紙の再生上の欠点となるもので、環境に与える負荷性、材料費、作業と工賃からの経済性の点において、欠点を有するものである。
【0020】
尚、図26,27の場合の製函系のものはCD109の装入部分となる箱状ケースを形成するのに2カ所のサイド片部144,145ののり止めに使用するのり自体にも環境上の問題点を有する。
【0021】
そして、図28の綴じ込み用CDケース200の場合には、前記CDケース100,134,140の欠点を解消し得るものである。又、CD109を封止片205により固定することができるが、この封止片205のみによるCD109の固定が、CD109の装入作業工程あるいは、装入後の搬送工程における衝撃等により、位置ズレするおそれがある。
【0022】
因って、本発明は前記従来のCDケースおよび綴じ込み用CDケースさらには、CD以外の板状並びにこれらに類似する商品等の包装における欠点に鑑みて開発されたもので、装入したCDを的確に固定でき、しかも環境に与える負荷性を低減するとともに構造が簡素でしかも経済性に富むCDケースおよび綴じ込み用CDケースとして使用できる以外に、さらには、CD以外の板状並びにこれらに類似する商品等の包装にも使用できる包装用包袋の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明は、その目的を達成するため、その請求項1の発明は、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設けることにより構成したことを特徴とする。
【0024】
又、請求項2の発明は、請求項1記載の包装用包袋の前記連結片を、前記ストッパーの切欠穴の横幅より若干長く形成することにより構成したことを特徴とする。
【0025】
請求項3の発明は、請求項1記載の包装用包袋の前記ストッパーを、扇形状のストッパーにて形成するとともに前記連結片は、前記扇形状のストッパーの切欠穴の底辺の長さより若干短めの横幅と、前記扇形状のストッパーの切欠穴との係合部を備える長方形状の連結片にて形成することにより構成したことを特徴とする。
【0026】
請求項4の発明は、請求項1〜3記載の包装用包袋の前記表裏用の封止片を、表裏いずれか一方の封止片の長さを他方の封止片より短く形成することにより表裏用の封止片を離反し易くして、CDの装入を容易にすることができるように構成したことを特徴とする。
【0027】
そして、請求項5の発明は、前記請求項1〜3記載の包装用包袋の表裏紙のいずれか一方を、装入されるCDの透視窓を設けることにより構成したことを特徴とする。
【0028】
又、請求項6の発明は、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設け、さらに、前記表裏用の封止片には、雑誌等の書類との綴じ込みしろ部を設けることにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【0029】
請求項7の発明は、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設け、さらに、前記表裏用の封止片には、雑誌等の書類との綴じしろ部を設けるとともに前記封止片には、切り取り用のミシン目を刻設することにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【0030】
請求項8の発明は、請求項6または7記載の包装用包袋の前記連結片を、前記ストッパーの切欠穴の横幅より若干長く形成することにより構成したことを特徴とする。
【0031】
請求項9の発明は、請求項6〜8記載の包装用包袋の前記ストッパーを、扇形状のストッパーにて形成するとともに前記連結片は、前記扇形状のストッパーの切欠穴の底皿の長さより若干短めの横幅と、前記扇形状のストッパーの切欠穴との係合部を備える長方形状の連結片にて形成することにより構成したことを特徴とする。
【0032】
請求項10の発明は、請求項6〜9記載の包装用包袋の前記表裏用の封止片を、表裏いずれか一方の封止片の長さを他方の封止片より短く形成することにより表利用の封止片を離反し易くして、CDの装入を容易にすることができるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部側に、表裏用の封止片あるいはこれに綴じ込みしろ部を具備するとともに、一方の封止片に商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設けることにより、これを商品等の固定手段並びに包装用包袋の封止手段を兼備するものとなして、商品等装入作業工程や商品等搬送工程における商品等のズレ、飛び出しを防止し、しかも環境に与える負荷性を低減するとともに構造が簡素で、しかも経済性に富む包装用包袋並びに雑誌等の書類に綴じ込むことのできる包装用包袋を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態を図面とともに説明する。
【実施例1】
【0035】
図1〜8は本発明包装用包袋の実施例1を示すもので、図1は展開図、図2はこれにより製作した包装用包袋の表面図、図3は同裏面図、図4および図5は商品等の包装状態を示す包装用包袋の表面図、および裏面図、図6はストッパーと連結片による商品等の係止及び封止状態を示す拡大断面図、図7はストッパーによる商品等の係止状態、図8は連結片による封止状態を示す説明図である。
【0036】
さて、本発明の包装用包袋1を制作する場合、図1に示す如く、図2、3の包装用包袋1を展開した状態にて、環境に悪影響を与えることにない紙素材(リサイクル可能である紙素材)、例えばクラフト紙等をプレスにより型抜きして制作する。
【0037】
しかして、この型抜き体2には、図2,3に示す包装用包袋1の表紙10、裏紙11を設けるとともに表紙10および裏紙11の商品等31の装入用の開口部23には、それぞれ表裏2枚の封止片3,4を設ける。
【0038】
また、封止片3には、包装用包袋1内に装入される商品等31の位置決め用のストッパー5を切り込み6により形成するとともに封止片4には、前記位置決め用のストッパー5の切り込み6により生ずる切欠穴7に係合する、係合用の連結片8を、切り込み9により形成する。
【0039】
そして、前記一方の封止片3のストッパー5は、扇形状に形成するとともに他方の封止片4の連結片8は長片状に形成したものである。
【0040】
又、特に連結片8は、ストッパー5を内側に折り込んで包装用包袋1内に装入される商品等31を位置決めした際に生ずる切欠穴7内に係合することができるように形成するもので、その横幅L1は、切欠穴7の底辺の長さl1より若干短い横幅とするとともに連結片8の長さL2は、ストッパー5の長さl2より長く形成することにより、連結片8をストッパー5の切欠穴7内に係合した際に、長さの長い連結片8の長辺部8aが切欠穴7より突出して、これに係止する。長く形成することにより、封止片3,4を連結し、封止片3,4によって包装用包袋1内に装入した商品等31をストッパー5にて位置決めしつつ開口部23を封止することができるものである。
【0041】
さらに、前記表紙10の左右両側には裏紙11の貼付片12,13を設ける。
また、封止片4の中央部には、凹部14aおよび左右両サイドにはテーパー14bを設けてある。
【0042】
前記型抜き体2の型抜き工程においては、ストッパー5および連結片8を形成するための切り込み6および9を同時に刻設することができるものである。
【0043】
そこで、この型抜き体2の折り返し線15より裏紙11側を表紙10側に折り返して重ねた後、表紙10の両サイドの貼付片12,13を折り返し線16より折り返して、これを裏紙11に貼付けることにより包装用包袋1を制作することができる(図2,3参照)。
【0044】
因て、以上の構成から成る包装用包袋1を使用する場合には、包装用包袋1の開口部23より包装用包袋1内に商品等31を装入する。この際、商品等31の開口部23よりの装入は、封止片3,4を開いて装入することになるが、その開口操作は、凹部14aを介して両封止片3,4の開口を容易にすることができる。
【0045】
しかる後、包装用包袋1内に装入した商品等31を、前記ストッパー5を内側に折り込みつつ商品等31の開口部23側の周辺部に沿って当て付けることにより、位置決めしながら係止する(図4,7参照)。
【0046】
これに加えて、封止片4の連結片8を封止片3の、前記ストッパー5を内側に折り込むことにより生じた切欠穴7中に差し込みつつ係合する。
【0047】
すなわち、連結片8の横幅L1および長さL2は、前記したように、連結片8は、ストッパー5を内側に折り込んで包装用包袋1内に装入される商品等31を位置決めした際に生ずる切欠穴7内に係合することができるように形成するもので、その横幅L1は、切欠穴7の底辺の長さl1より若干短い横幅とするとともに連結片8の長さL2は、ストッパー5の長さl2より長く形成することにより、連結片8をストッパー5の切欠穴7内に係合した際に、長さの長い連結片8の長辺部8aが切欠穴7より突出して、これに係止する。長く形成することにより、封止片3,4を連結し、封止片3,4によって包装用包袋1内に装入した商品等31をストッパー5にて位置決めしつつ開口部23を封止することができるものである。
【0048】
因て、封止片3のストッパー5による包装用包袋1内における商品等31の位置決めと連結片8の切欠穴7の係合によって、包装用包袋1内に装入した商品等31を固定することができるとともに封止片3,4をストッパー5、連結片8によって連結しつつ、包装用包袋1の開口部23を封止することができる。(図4〜8参照)。
【0049】
これにより、包装用包袋1内に包装した商品等31が袋詰め作業工程中の振動によって、商品等31が包装用包袋1内にて位置ズレしたり、あるいは包装用包袋1内より飛び出してしまったりするのを完全に防止することができる。
【0050】
又、包装用包袋1の開口部23の封止を両面テープを使用して封止する従来の方法の場合におけるリサイクルの障害をなくすことができる。
【0051】
尚、連結片8を切欠穴7に係合する場合には、連結片8の長辺部8aが切欠穴7に係合するようにするもので、これを切欠穴7に差し込む際に長辺部8aを折り曲げてしまわないように注意する必要がある。
【0052】
また、図7は、包装用包袋1の裏紙11を取り除いた状態にて商品等31の係止と位置決め状態を示したものである。尚、以上の説明において商品等31としては、商品、例えばフィルム状、板状の写真、ファイル、絵ハガキ、バンドエイド、あるいは薄板状の文具類、教材等の商品並びに広告用ビラあるいはパンフレット類さらには、サンプルあるいはサービス用の食品、例えばお茶、チョコレート、ガム、その他の薄板状の食品類等を示すものである。以下の各実施例についても同様である。
【実施例2】
【0053】
図9〜11は本発明の実施例2を示すもので、図9は、包装用包袋の展開図、図10,11は商品等を包装した状態を示す包装用包袋の表面図および裏面図である。
【0054】
しかして、図9〜11の包装用包袋40の実施例は実施例1の包装用包袋1において、特に表紙10に、包装用包袋40内に装入した商品等31を透視することができるように構成した場合の実施例である。
【0055】
さらに、表紙10には装入した商品等31を透視する丸窓17を開口するとともにこれにグラシンフィルム18を貼着した構成を図示している(図10参照)。
【0056】
したがって、前記丸窓17の形成に当たっては、型抜き体42(図9参照)の型抜きと同時に形成することが可能である。
【0057】
そして、丸窓17に貼着するグラシンフィルム18の貼着は、図10の包装用包袋1の形成作業に関連して作業することになる。使用する貼着のりはリサイクルに悪影響のないものを使用する。
【0058】
さて、図9の型抜き体42の工程並びにその包装用包袋40の製作工程については、実施例1と同様であるとともに、図10,11における商品等31の装入並びに包装方法と封止方法についても実施例1と同様の方法によるもので、詳細な説明を省略する。
【0059】
又、構成についても図中、図9〜11には実施例1と同一構成は同一番号を付して説明を省略する。
【実施例3】
【0060】
図12は本発明の実施例3を示すもので、包装用包袋の裏面図である。
【0061】
図12における包装用包袋41の実施例は包装用包袋41の裏紙11に形成する封止片4の形状中、前記実施例1,2の場合はその長さを表紙10に形成する封止片3と略同一長さに形成したが、当該実施例の場合には、封止片3より短く形成することにより、構成した場合を示すものである。
【0062】
かかる構成により、商品等31を包装用包袋41内に装入する際の、封止片3,4の開口操作を封止片4の中央部に設けた凹部14aあるいはテーパー14bによる封止片3,4間の押し開き作業の操作を一方の封止片3より短い封止片4により容易に遂行することができるように構成したものである。
【0063】
この構成は、封止片3,4のいずれか一方の封止片の長さを短くすることによって同一の作用効果を得られるもので、図12の実施例に限られない。
【0064】
又、包装用包袋41の他の構成については、実施例1の構成と同一の構成により実施するもので、図示による説明を省略する。
【0065】
そして、商品等31の固定と封止片3,4のストッパー5および連結片8による封止方法についても同様で、その説明も省略する。
【実施例4】
【0066】
図13a,bは本発明の実施例4を示すもので、図13aは包装用包袋の表面図、図13bは同裏面図である。
【0067】
図13a,bにおける包装用包袋43の実施例は包装用包袋43の裏紙11に形成する封止片4の形状中、前記実施例1,2の場合はその長さを表し10に形成する封止片3と略同一長さに形成したが、当該実施例の場合には、封止片3より短く形成することにより、構成した場合を示すものである。又、包装用包袋43の表紙10には商品等の透視窓(丸窓)17 を設けたものである。
【0068】
かかる構成により、商品等31を包装用包袋43内に装入する際の、封止片3,4の開口操作を封止片4の中央部に設けた凹部14aあるいはテーパー14bによる封止片3,4間の押し開き作業の操作を一方の封止片3より短い封止片4により容易に遂行することができるように構成したものである。
【0069】
この構成は、封止片3,4のいずれか一方の封止片の長さを短くすることによって同一の作用効果を得られるもので、図13の実施例に限られない。
【0070】
又、包装用包袋43の他の構成については、実施例1の構成と同一の構成により実施するもので、図示による説明を省略する。
【0071】
そして、商品等31の固定と封止片3,4のストッパー5および連結片8による封止方法についても同様で、その説明も省略する。
【0072】
尚、透視窓(丸窓)17の構成は前記実施例2と同様の構成により形成することができる。
【実施例5】
【0073】
図14〜16は、本発明の実施例5を示すもので、図14は包装用包袋の展開図、図15a,bは包装用包袋の表面図および裏面図、図16は雑誌中に綴じ込んだ状態を示す説明図である。
【0074】
図14〜16に示す包装用包袋50の場合には、前記実施例1〜3における包装用包袋を雑誌の必要な頁中に綴じ込む場合の包装用包袋の実施例を示すものである。
【0075】
しかして、図14〜16において、特に、封止片3,4における長さを、実施例1〜3の通常の包装用包袋1に比較して、若干長さを長目に(例えば、1cm長くする)に形成することにより封止片3,4に綴じ込みしろ部51,52を設けることにより形成したものである。
【0076】
又、図14の包装用包袋50を製作する方法も同一であるので、同一構成は同一番号を付して説明を省略するとともに制作方法の説明を省略する。
【0077】
さらに、本実施例5の場合には、封止片3,4と包装用包袋50本体との切り離しができるように、切り取り用のミシン目54を設けることにより構成してある。
【0078】
以上の構成から成る包装用包袋50を使用する場合には、親指と人差し指で、CD31を挟み持ち、綴じ込みしろ3,4間より装入しつつ商品等31を包装用包袋50内に装入する。
【0079】
しかる後、親指を包装用包袋50内より抜き出し、親指にてストッパー5を内側に押し込みつつ、包装用包袋50内の人差し指を使って、ストッパー5を包装用包袋50内に装入した商品等31の周縁に沿って折り返すことにより、ストッパー5にて商品等31を係止しつつ位置決めしてセットする。
【0080】
これを雑誌の所要のページに綴じ込む場合には図16に示す如く、雑誌19の綴じ込みページの綴じ込み部20に包装用包袋50の綴じ込みしろ部51,52を装入し、雑誌19の綴じ込み部20の綴じ込み作業と同時に綴じ込みしろ部51,52を綴じ込むことにより、綴じ込みしろ部51,52にて包装用包袋50内に装入した商品等31を封止した状態にて雑誌19に商品等を綴じ込むことができる。
【0081】
従って、包装用包袋1内に装入した商品等31を封止する為の封止用シール等の作業および貼着シールを必要とせずに綴じ込むことができ、作業性、経済性を簡素、低減するとともに環境に与える負荷性をも低減することができる。
【0082】
さらに、綴じ込みしろ部51,52間に商品等を装入する際一方の綴じ込みしろ部51を短く形成すこるとにより、商品等31の装入をする際の押し開き作業をスムースに行うことができ、商品等31の装入作業を容易にすることができる。
【0083】
又、この際、切り込み凹部14aあるいはテーパー14bを介して、綴じ込みしろ部51,52間の押し開き作業をし易くすることができる。
【0084】
そして、ストッパー5を折り込み商品等31を係止しつつ固定することによって、商品等31を包装用包袋50内に位置決めすることができ、かつ連結片8の連結により雑誌19の綴じ込み部20に綴じ込みしろ部51,52を綴じ込む際に包装用包袋50内に装入した商品等31がズレて綴じ込みしろ部51,52に移動したりするのを防止することができる。
【0085】
さらに、雑誌19に閉じこんだ包装用包袋50より商品等31を取り出す際には、ミシン目54を介して包装用包袋50側を綴じ込み部20より切り離すことによって、簡単に商品等31を取り出すことができる。
【実施例6】
【0086】
図17〜19は本発明の実施例6を示すもので、図17は展開図、図18は包装用包袋の表面図、図19は同裏面図である。
【0087】
本実施例6は、実施例5の包装用包袋50の表紙10に、この包装用包袋60内に装入した商品等31を透視する透視窓(丸窓)17を設けた場合の実施例で、その他の構成は実施例5と同一で、同一番号を付して、その説明を省略し、かつ、型抜き体63による包装用包袋60の製作方法並びに商品等31の固定方法さらには雑誌19の綴じ込み部20に対する綴じ込み方法は実施例5と同様であるので、その説明と図示は省略する。
【0088】
又、実施例5,6についての包装用包袋50,60についても、前記実施例3,4の構成を具備した状態の包装用包袋による実施も当然可能であるが、これの具体的な説明と図示は省略する。
【0089】
すなわち、前記包装用包袋50,60における封止片3,4の長さを、一方の長さより若干短く形成することにより実施するもので、CD31の装入の際の封止片3,4間の押し開き操作をし易くすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】実施例1を示す包装用包袋の展開図。
【図2】実施例1を示す包装用包袋の表面図。
【図3】実施例1を示す包装用包袋の裏面図。
【図4】実施例1の包装用包袋の包装状態を示す包装用包袋の表面図。
【図5】実施例1の包装用包袋の包装状態を示す包装用包袋の裏面図。
【図6】実施例1のストッパーと連結片による商品等の係止及び封止状態を示す拡大断面図。
【図7】実施例1のストッパーによる商品等の係止状態の説明図。
【図8】実施例1の連結片による封止状態を示す説明図。
【図9】実施例2を示す包装用包袋の展開図。
【図10】実施例2を示す商品等を包装した状態を示す包装用包袋の表面図。
【図11】実施例2を示す商品等を包装した状態を示す包装用包袋の裏面図。
【図12】実施例3を示す包装用包袋の裏面図。
【図13】図13aは実施例4を示す包装用包袋の表面図および図13bは実施例4を示す包装用包袋の裏面図。
【図14】実施例5を示す包装用包袋の展開図。
【図15】図15aは実施例5を示す包装用包袋の表面図および図15bは実施例5を示す包装用包袋の裏面図。
【図16】実施例5の雑誌中に綴じ込んだ状態を示す説明図。
【図17】実施例6を示す展開図。
【図18】実施例6を示す包装用包袋の表面図。
【図19】実施例6を示す包装用包袋の裏面図。
【図20】従来のCDケースの表面図。
【図21】従来のCDケースの裏面図。
【図22】従来の綴じ込み用CDケースの表面図。
【図23】従来の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【図24】従来の綴じ込み用CDケースの表面図。
【図25】従来の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【図26】従来の綴じ込み用CDケースの表面図。
【図27】従来の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【図28】先願の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【符号の説明】
【0091】
1,50,40,60 包装用包袋
2,42,63 型抜き体
3,4 封止片
5 ストッパー
6 切り込み
7 切欠穴
8 連結片
8a 長辺部
9 切り込み
10 表紙
11 裏紙
11,12 貼付片
14a 切り込み凹部
14b テーパー
15,16 折り返し線
17 丸窓
18 グラシンフィルム
19 雑誌
23 開口部
31 商品等
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品、例えばフィルム状、板状の写真、ファイル、絵ハガキ、バンドエイド、あるいは薄板状の文具類、教材等の商品並びに広告用ビラあるいはパンフレット類さらには、サンプルあるいはサービス用の食品、例えばお茶、チョコレート、ガム、その他の薄板状の食品類等の包装用並びにこれらの商品等を雑誌中等の必要な書類中に綴じ込むことの可能な包装用包袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来CD−ROMを搬送あるいは販売並びに携行する場合等に当たっては、CD−ROMの保護も兼ねてこれを装入する包装状のCDケースが使用されている。例えば、その一例として図22,23に示す如く封筒本体102をクラフト紙にて形成するとともに窓部104を、前面板103に開口した丸窓106にグラシンフィルム113を貼着して形成することにより構成したCDレーベル用窓付封筒100が実用化されている(特許文献1参照)。
【0003】
又、この封筒タイプの製袋系のCDケース100に替えて、ボール紙の2ヶ所を貼着した箱状の製函系のCDケースも実用化されている。
【0004】
そして、最近の雑誌中にはCD−ROMが綴じ込まれるケースが増加しており、その綴じ込み用CDケースとしては、ビニールあるいはポリプロピレン等の合成樹脂製のケースが使用されている。
【0005】
又、合成樹脂のケースに替えて図24、図25に示す通り、ケース130を紙製材料にて袋状に形成するとともにこのケース130内にCD109を装入し、ケース130の裏面132に両面テープ133を貼着することにより、この両面テープ133を介して雑誌の所要の綴じ込みページに貼着して綴じ込む構成のものが実施されている。
【0006】
さらに、これに対して、雑誌の綴じ込み部に綴じ込む為の綴じ込みしろを設けた図24〜27に示す構成のCDケース134,140が使用されている。
【0007】
図26,図27のCDケース134の場合には、製袋系(封筒状)ケースの形状のもので、CD109を装入する開口部136側に綴じ込みしろ135を突設し、開口部136より、CD109を装入した後、開口部136を封止用シール137にて封止した後、開口部136を封止用シール137にて封止した状態にて綴じ込みしろ135を雑誌の綴じ込み部に綴じ込むことにより使用する。
【0008】
尚、図中138,139はケースのサイド片を示すものである。
【0009】
次に図28,図29のCDケース140は製函系(段ボール紙の2カ所を貼着した箱状)ケースから成るものである。
CDケース140の開口部146側に綴じ込みしろ141を突設したもので、この開口部146よりCD109を装入した後、開口部146を封止用シール147にて封止した状態にて綴じ込みしろ141を雑誌の綴じ込み部に綴じ込むことにより使用する。
【0010】
又、CDケース140の函型部分は段ボール台紙142の折り込み部143を折り返して、開口部146を残して他の2カ所のサイド部144,145をのり止めすることにより函型のCDケース部を形成したものである。
【0011】
さらに、前記図24〜29の綴じ込み用CDケースに替えて、出願人は図28に示す綴じ込み用CDケースを提案している(特許出願1参照)。
【0012】
すなわち、この綴じ込み用CDケース200はCD装入用開口部223側にCDケース200の表紙207と裏紙208の綴じ込みしろ203、204を設けるとともに、綴じ込みしろ204を綴じ込みしろ203より短く形成し、かつこの綴じ込みしろ204にCD封止片205を設けることにより構成したものである。
【特許文献1】特開2004−35113号公報
【特許文献2】特願2004−298103号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
さて、前記した従来使用されているCDケース100内にCD109を装入した後、これを封止する場には、CDケース100のCD109を装入する開口部に設けられた蓋片105の裏面にあらかじめ両面テープ107を貼着しておく。当該CDケース100内にCD109を装入後、蓋片105にてCDケース100を封止するに先立って、両面テープ107の表面側のテープを剥離後、蓋片105を折り返しつつCDケース100の裏面108上に重合し、両面テープ107をこの裏面108に貼着することにより封止する。
【0014】
しかるに、かかる構成のCDケース100の封止方法においては、CDケース100自体が安価であるのに比較して、両面テープ107の材料費に加えてこれを蓋片105に貼着する工程並びに両面テープ107の剥離紙を剥離して、これを貼着する作業工程と作業費が価格に加算される結果、封止費用の方がCDケース100自体の価格より高くなってしまう欠点を有するものであった。
【0015】
しかも、前記製函系のCDケースにおいても、前記製袋系のCDケース100以上に作業性上、経済性に乏しいものである。
【0016】
さて、これに加えて前記綴じ込み用CDケースの場合、前記した合成樹脂系のCDケースを綴じ込んだ場合には、雑誌を古紙として再生する場合に問題となり不適当である。
【0017】
又、同様にして図22,23の場合にも両面テープ133が古紙リサイクル協会の規定における禁忌品B類に当たり、使用は回避したいものになる。
【0018】
しかも両面テープ133の貼着自体の作業と工賃が必要となり、価格が高くなる欠点もある。
【0019】
さらに、図24〜27の製袋系と製函系のCDケース134、140の場合にもCD109の装入用の開口部136,146を封止する封止用シール137,147の貼着の作業と工賃が要求されるのと同時に、この封止用シール137,147が古紙の再生上の欠点となるもので、環境に与える負荷性、材料費、作業と工賃からの経済性の点において、欠点を有するものである。
【0020】
尚、図26,27の場合の製函系のものはCD109の装入部分となる箱状ケースを形成するのに2カ所のサイド片部144,145ののり止めに使用するのり自体にも環境上の問題点を有する。
【0021】
そして、図28の綴じ込み用CDケース200の場合には、前記CDケース100,134,140の欠点を解消し得るものである。又、CD109を封止片205により固定することができるが、この封止片205のみによるCD109の固定が、CD109の装入作業工程あるいは、装入後の搬送工程における衝撃等により、位置ズレするおそれがある。
【0022】
因って、本発明は前記従来のCDケースおよび綴じ込み用CDケースさらには、CD以外の板状並びにこれらに類似する商品等の包装における欠点に鑑みて開発されたもので、装入したCDを的確に固定でき、しかも環境に与える負荷性を低減するとともに構造が簡素でしかも経済性に富むCDケースおよび綴じ込み用CDケースとして使用できる以外に、さらには、CD以外の板状並びにこれらに類似する商品等の包装にも使用できる包装用包袋の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明は、その目的を達成するため、その請求項1の発明は、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設けることにより構成したことを特徴とする。
【0024】
又、請求項2の発明は、請求項1記載の包装用包袋の前記連結片を、前記ストッパーの切欠穴の横幅より若干長く形成することにより構成したことを特徴とする。
【0025】
請求項3の発明は、請求項1記載の包装用包袋の前記ストッパーを、扇形状のストッパーにて形成するとともに前記連結片は、前記扇形状のストッパーの切欠穴の底辺の長さより若干短めの横幅と、前記扇形状のストッパーの切欠穴との係合部を備える長方形状の連結片にて形成することにより構成したことを特徴とする。
【0026】
請求項4の発明は、請求項1〜3記載の包装用包袋の前記表裏用の封止片を、表裏いずれか一方の封止片の長さを他方の封止片より短く形成することにより表裏用の封止片を離反し易くして、CDの装入を容易にすることができるように構成したことを特徴とする。
【0027】
そして、請求項5の発明は、前記請求項1〜3記載の包装用包袋の表裏紙のいずれか一方を、装入されるCDの透視窓を設けることにより構成したことを特徴とする。
【0028】
又、請求項6の発明は、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設け、さらに、前記表裏用の封止片には、雑誌等の書類との綴じ込みしろ部を設けることにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【0029】
請求項7の発明は、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設け、さらに、前記表裏用の封止片には、雑誌等の書類との綴じしろ部を設けるとともに前記封止片には、切り取り用のミシン目を刻設することにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【0030】
請求項8の発明は、請求項6または7記載の包装用包袋の前記連結片を、前記ストッパーの切欠穴の横幅より若干長く形成することにより構成したことを特徴とする。
【0031】
請求項9の発明は、請求項6〜8記載の包装用包袋の前記ストッパーを、扇形状のストッパーにて形成するとともに前記連結片は、前記扇形状のストッパーの切欠穴の底皿の長さより若干短めの横幅と、前記扇形状のストッパーの切欠穴との係合部を備える長方形状の連結片にて形成することにより構成したことを特徴とする。
【0032】
請求項10の発明は、請求項6〜9記載の包装用包袋の前記表裏用の封止片を、表裏いずれか一方の封止片の長さを他方の封止片より短く形成することにより表利用の封止片を離反し易くして、CDの装入を容易にすることができるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部側に、表裏用の封止片あるいはこれに綴じ込みしろ部を具備するとともに、一方の封止片に商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設けることにより、これを商品等の固定手段並びに包装用包袋の封止手段を兼備するものとなして、商品等装入作業工程や商品等搬送工程における商品等のズレ、飛び出しを防止し、しかも環境に与える負荷性を低減するとともに構造が簡素で、しかも経済性に富む包装用包袋並びに雑誌等の書類に綴じ込むことのできる包装用包袋を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態を図面とともに説明する。
【実施例1】
【0035】
図1〜8は本発明包装用包袋の実施例1を示すもので、図1は展開図、図2はこれにより製作した包装用包袋の表面図、図3は同裏面図、図4および図5は商品等の包装状態を示す包装用包袋の表面図、および裏面図、図6はストッパーと連結片による商品等の係止及び封止状態を示す拡大断面図、図7はストッパーによる商品等の係止状態、図8は連結片による封止状態を示す説明図である。
【0036】
さて、本発明の包装用包袋1を制作する場合、図1に示す如く、図2、3の包装用包袋1を展開した状態にて、環境に悪影響を与えることにない紙素材(リサイクル可能である紙素材)、例えばクラフト紙等をプレスにより型抜きして制作する。
【0037】
しかして、この型抜き体2には、図2,3に示す包装用包袋1の表紙10、裏紙11を設けるとともに表紙10および裏紙11の商品等31の装入用の開口部23には、それぞれ表裏2枚の封止片3,4を設ける。
【0038】
また、封止片3には、包装用包袋1内に装入される商品等31の位置決め用のストッパー5を切り込み6により形成するとともに封止片4には、前記位置決め用のストッパー5の切り込み6により生ずる切欠穴7に係合する、係合用の連結片8を、切り込み9により形成する。
【0039】
そして、前記一方の封止片3のストッパー5は、扇形状に形成するとともに他方の封止片4の連結片8は長片状に形成したものである。
【0040】
又、特に連結片8は、ストッパー5を内側に折り込んで包装用包袋1内に装入される商品等31を位置決めした際に生ずる切欠穴7内に係合することができるように形成するもので、その横幅L1は、切欠穴7の底辺の長さl1より若干短い横幅とするとともに連結片8の長さL2は、ストッパー5の長さl2より長く形成することにより、連結片8をストッパー5の切欠穴7内に係合した際に、長さの長い連結片8の長辺部8aが切欠穴7より突出して、これに係止する。長く形成することにより、封止片3,4を連結し、封止片3,4によって包装用包袋1内に装入した商品等31をストッパー5にて位置決めしつつ開口部23を封止することができるものである。
【0041】
さらに、前記表紙10の左右両側には裏紙11の貼付片12,13を設ける。
また、封止片4の中央部には、凹部14aおよび左右両サイドにはテーパー14bを設けてある。
【0042】
前記型抜き体2の型抜き工程においては、ストッパー5および連結片8を形成するための切り込み6および9を同時に刻設することができるものである。
【0043】
そこで、この型抜き体2の折り返し線15より裏紙11側を表紙10側に折り返して重ねた後、表紙10の両サイドの貼付片12,13を折り返し線16より折り返して、これを裏紙11に貼付けることにより包装用包袋1を制作することができる(図2,3参照)。
【0044】
因て、以上の構成から成る包装用包袋1を使用する場合には、包装用包袋1の開口部23より包装用包袋1内に商品等31を装入する。この際、商品等31の開口部23よりの装入は、封止片3,4を開いて装入することになるが、その開口操作は、凹部14aを介して両封止片3,4の開口を容易にすることができる。
【0045】
しかる後、包装用包袋1内に装入した商品等31を、前記ストッパー5を内側に折り込みつつ商品等31の開口部23側の周辺部に沿って当て付けることにより、位置決めしながら係止する(図4,7参照)。
【0046】
これに加えて、封止片4の連結片8を封止片3の、前記ストッパー5を内側に折り込むことにより生じた切欠穴7中に差し込みつつ係合する。
【0047】
すなわち、連結片8の横幅L1および長さL2は、前記したように、連結片8は、ストッパー5を内側に折り込んで包装用包袋1内に装入される商品等31を位置決めした際に生ずる切欠穴7内に係合することができるように形成するもので、その横幅L1は、切欠穴7の底辺の長さl1より若干短い横幅とするとともに連結片8の長さL2は、ストッパー5の長さl2より長く形成することにより、連結片8をストッパー5の切欠穴7内に係合した際に、長さの長い連結片8の長辺部8aが切欠穴7より突出して、これに係止する。長く形成することにより、封止片3,4を連結し、封止片3,4によって包装用包袋1内に装入した商品等31をストッパー5にて位置決めしつつ開口部23を封止することができるものである。
【0048】
因て、封止片3のストッパー5による包装用包袋1内における商品等31の位置決めと連結片8の切欠穴7の係合によって、包装用包袋1内に装入した商品等31を固定することができるとともに封止片3,4をストッパー5、連結片8によって連結しつつ、包装用包袋1の開口部23を封止することができる。(図4〜8参照)。
【0049】
これにより、包装用包袋1内に包装した商品等31が袋詰め作業工程中の振動によって、商品等31が包装用包袋1内にて位置ズレしたり、あるいは包装用包袋1内より飛び出してしまったりするのを完全に防止することができる。
【0050】
又、包装用包袋1の開口部23の封止を両面テープを使用して封止する従来の方法の場合におけるリサイクルの障害をなくすことができる。
【0051】
尚、連結片8を切欠穴7に係合する場合には、連結片8の長辺部8aが切欠穴7に係合するようにするもので、これを切欠穴7に差し込む際に長辺部8aを折り曲げてしまわないように注意する必要がある。
【0052】
また、図7は、包装用包袋1の裏紙11を取り除いた状態にて商品等31の係止と位置決め状態を示したものである。尚、以上の説明において商品等31としては、商品、例えばフィルム状、板状の写真、ファイル、絵ハガキ、バンドエイド、あるいは薄板状の文具類、教材等の商品並びに広告用ビラあるいはパンフレット類さらには、サンプルあるいはサービス用の食品、例えばお茶、チョコレート、ガム、その他の薄板状の食品類等を示すものである。以下の各実施例についても同様である。
【実施例2】
【0053】
図9〜11は本発明の実施例2を示すもので、図9は、包装用包袋の展開図、図10,11は商品等を包装した状態を示す包装用包袋の表面図および裏面図である。
【0054】
しかして、図9〜11の包装用包袋40の実施例は実施例1の包装用包袋1において、特に表紙10に、包装用包袋40内に装入した商品等31を透視することができるように構成した場合の実施例である。
【0055】
さらに、表紙10には装入した商品等31を透視する丸窓17を開口するとともにこれにグラシンフィルム18を貼着した構成を図示している(図10参照)。
【0056】
したがって、前記丸窓17の形成に当たっては、型抜き体42(図9参照)の型抜きと同時に形成することが可能である。
【0057】
そして、丸窓17に貼着するグラシンフィルム18の貼着は、図10の包装用包袋1の形成作業に関連して作業することになる。使用する貼着のりはリサイクルに悪影響のないものを使用する。
【0058】
さて、図9の型抜き体42の工程並びにその包装用包袋40の製作工程については、実施例1と同様であるとともに、図10,11における商品等31の装入並びに包装方法と封止方法についても実施例1と同様の方法によるもので、詳細な説明を省略する。
【0059】
又、構成についても図中、図9〜11には実施例1と同一構成は同一番号を付して説明を省略する。
【実施例3】
【0060】
図12は本発明の実施例3を示すもので、包装用包袋の裏面図である。
【0061】
図12における包装用包袋41の実施例は包装用包袋41の裏紙11に形成する封止片4の形状中、前記実施例1,2の場合はその長さを表紙10に形成する封止片3と略同一長さに形成したが、当該実施例の場合には、封止片3より短く形成することにより、構成した場合を示すものである。
【0062】
かかる構成により、商品等31を包装用包袋41内に装入する際の、封止片3,4の開口操作を封止片4の中央部に設けた凹部14aあるいはテーパー14bによる封止片3,4間の押し開き作業の操作を一方の封止片3より短い封止片4により容易に遂行することができるように構成したものである。
【0063】
この構成は、封止片3,4のいずれか一方の封止片の長さを短くすることによって同一の作用効果を得られるもので、図12の実施例に限られない。
【0064】
又、包装用包袋41の他の構成については、実施例1の構成と同一の構成により実施するもので、図示による説明を省略する。
【0065】
そして、商品等31の固定と封止片3,4のストッパー5および連結片8による封止方法についても同様で、その説明も省略する。
【実施例4】
【0066】
図13a,bは本発明の実施例4を示すもので、図13aは包装用包袋の表面図、図13bは同裏面図である。
【0067】
図13a,bにおける包装用包袋43の実施例は包装用包袋43の裏紙11に形成する封止片4の形状中、前記実施例1,2の場合はその長さを表し10に形成する封止片3と略同一長さに形成したが、当該実施例の場合には、封止片3より短く形成することにより、構成した場合を示すものである。又、包装用包袋43の表紙10には商品等の透視窓(丸窓)17 を設けたものである。
【0068】
かかる構成により、商品等31を包装用包袋43内に装入する際の、封止片3,4の開口操作を封止片4の中央部に設けた凹部14aあるいはテーパー14bによる封止片3,4間の押し開き作業の操作を一方の封止片3より短い封止片4により容易に遂行することができるように構成したものである。
【0069】
この構成は、封止片3,4のいずれか一方の封止片の長さを短くすることによって同一の作用効果を得られるもので、図13の実施例に限られない。
【0070】
又、包装用包袋43の他の構成については、実施例1の構成と同一の構成により実施するもので、図示による説明を省略する。
【0071】
そして、商品等31の固定と封止片3,4のストッパー5および連結片8による封止方法についても同様で、その説明も省略する。
【0072】
尚、透視窓(丸窓)17の構成は前記実施例2と同様の構成により形成することができる。
【実施例5】
【0073】
図14〜16は、本発明の実施例5を示すもので、図14は包装用包袋の展開図、図15a,bは包装用包袋の表面図および裏面図、図16は雑誌中に綴じ込んだ状態を示す説明図である。
【0074】
図14〜16に示す包装用包袋50の場合には、前記実施例1〜3における包装用包袋を雑誌の必要な頁中に綴じ込む場合の包装用包袋の実施例を示すものである。
【0075】
しかして、図14〜16において、特に、封止片3,4における長さを、実施例1〜3の通常の包装用包袋1に比較して、若干長さを長目に(例えば、1cm長くする)に形成することにより封止片3,4に綴じ込みしろ部51,52を設けることにより形成したものである。
【0076】
又、図14の包装用包袋50を製作する方法も同一であるので、同一構成は同一番号を付して説明を省略するとともに制作方法の説明を省略する。
【0077】
さらに、本実施例5の場合には、封止片3,4と包装用包袋50本体との切り離しができるように、切り取り用のミシン目54を設けることにより構成してある。
【0078】
以上の構成から成る包装用包袋50を使用する場合には、親指と人差し指で、CD31を挟み持ち、綴じ込みしろ3,4間より装入しつつ商品等31を包装用包袋50内に装入する。
【0079】
しかる後、親指を包装用包袋50内より抜き出し、親指にてストッパー5を内側に押し込みつつ、包装用包袋50内の人差し指を使って、ストッパー5を包装用包袋50内に装入した商品等31の周縁に沿って折り返すことにより、ストッパー5にて商品等31を係止しつつ位置決めしてセットする。
【0080】
これを雑誌の所要のページに綴じ込む場合には図16に示す如く、雑誌19の綴じ込みページの綴じ込み部20に包装用包袋50の綴じ込みしろ部51,52を装入し、雑誌19の綴じ込み部20の綴じ込み作業と同時に綴じ込みしろ部51,52を綴じ込むことにより、綴じ込みしろ部51,52にて包装用包袋50内に装入した商品等31を封止した状態にて雑誌19に商品等を綴じ込むことができる。
【0081】
従って、包装用包袋1内に装入した商品等31を封止する為の封止用シール等の作業および貼着シールを必要とせずに綴じ込むことができ、作業性、経済性を簡素、低減するとともに環境に与える負荷性をも低減することができる。
【0082】
さらに、綴じ込みしろ部51,52間に商品等を装入する際一方の綴じ込みしろ部51を短く形成すこるとにより、商品等31の装入をする際の押し開き作業をスムースに行うことができ、商品等31の装入作業を容易にすることができる。
【0083】
又、この際、切り込み凹部14aあるいはテーパー14bを介して、綴じ込みしろ部51,52間の押し開き作業をし易くすることができる。
【0084】
そして、ストッパー5を折り込み商品等31を係止しつつ固定することによって、商品等31を包装用包袋50内に位置決めすることができ、かつ連結片8の連結により雑誌19の綴じ込み部20に綴じ込みしろ部51,52を綴じ込む際に包装用包袋50内に装入した商品等31がズレて綴じ込みしろ部51,52に移動したりするのを防止することができる。
【0085】
さらに、雑誌19に閉じこんだ包装用包袋50より商品等31を取り出す際には、ミシン目54を介して包装用包袋50側を綴じ込み部20より切り離すことによって、簡単に商品等31を取り出すことができる。
【実施例6】
【0086】
図17〜19は本発明の実施例6を示すもので、図17は展開図、図18は包装用包袋の表面図、図19は同裏面図である。
【0087】
本実施例6は、実施例5の包装用包袋50の表紙10に、この包装用包袋60内に装入した商品等31を透視する透視窓(丸窓)17を設けた場合の実施例で、その他の構成は実施例5と同一で、同一番号を付して、その説明を省略し、かつ、型抜き体63による包装用包袋60の製作方法並びに商品等31の固定方法さらには雑誌19の綴じ込み部20に対する綴じ込み方法は実施例5と同様であるので、その説明と図示は省略する。
【0088】
又、実施例5,6についての包装用包袋50,60についても、前記実施例3,4の構成を具備した状態の包装用包袋による実施も当然可能であるが、これの具体的な説明と図示は省略する。
【0089】
すなわち、前記包装用包袋50,60における封止片3,4の長さを、一方の長さより若干短く形成することにより実施するもので、CD31の装入の際の封止片3,4間の押し開き操作をし易くすることができるものである。
【0090】
尚以上の実施例1〜6における包装用包袋内に商品等を装入して、封止する方法については、ストッパーにて、装入した商品等を係止しつつ封止する場合について説明してきた。
しかるに、作業効率上、あるいは装入する商品等の内容上許容される範囲内の場合には、ストッパーにて係止することなく封止して使用することも可能である。
【0091】
すなわち、実施例1〜6における構成から成る包装用包袋において、これを簡易に封止しつつ使用する場合の実施例について、図20,21により説明する。
図20,21は実施例1における包装用包袋1の場合について開示するもので、この包装用包袋1内に商品等31を装入した後、ストッパー5を商品等31に沿って折り込みこれによる係止作業を省略する。
そして、連結片8を切欠穴7に差し込み封止するものである。
【0092】
図21から明らかな通り、この簡易な封止方法による場合には、ストッパー5による係止作業を省略して作業効率を向上することができる。
たとえば、連結片8を切欠穴7に指で押し込む操作だけの、ワンタッチにて封止作業を完了することが可能である。
しかるにストッパー5による係止がされない為に、図21においても明らかな如く、商品等31と開口部間に2〜3mm程度の遊びが生じてしまう。
しかし、この為に商品等31が包装用包袋1の外に飛び出し、はみ出しは連結片8の切欠穴7への係合により阻止することが可能である。
【0093】
因って、以上のような商品等31の放送状態が許容範囲のものである場合には、実施例1〜6の包装用包袋において、図20,21の封止方法による実施も勿論となる。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】実施例1を示す包装用包袋の展開図。
【図2】実施例1を示す包装用包袋の表面図。
【図3】実施例1を示す包装用包袋の裏面図。
【図4】実施例1の包装用包袋の包装状態を示す包装用包袋の表面図。
【図5】実施例1の包装用包袋の包装状態を示す包装用包袋の裏面図。
【図6】実施例1のストッパーと連結片による商品等の係止及び封止状態を示す拡大断面図。
【図7】実施例1のストッパーによる商品等の係止状態の説明図。
【図8】実施例1の連結片による封止状態を示す説明図。
【図9】実施例2を示す包装用包袋の展開図。
【図10】実施例2を示す商品等を包装した状態を示す包装用包袋の表面図。
【図11】実施例2を示す商品等を包装した状態を示す包装用包袋の裏面図。
【図12】実施例3を示す包装用包袋の裏面図。
【図13】図13aは実施例4を示す包装用包袋の表面図および図13bは実施例4を示す包装用包袋の裏面図。
【図14】実施例5を示す包装用包袋の展開図。
【図15】図15aは実施例5を示す包装用包袋の表面図および図15bは実施例5を示す包装用包袋の裏面図。
【図16】実施例5の雑誌中に綴じ込んだ状態を示す説明図。
【図17】実施例6を示す展開図。
【図18】実施例6を示す包装用包袋の表面図。
【図19】実施例6を示す包装用包袋の裏面図。
【図20】実施例1〜6以外の封止方法を示す包装用包袋の裏面図
【図21】封止状態を示す拡大断面図
【図22】従来のCDケースの表面図。
【図23】従来のCDケースの裏面図。
【図24】従来の綴じ込み用CDケースの表面図。
【図25】従来の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【図26】従来の綴じ込み用CDケースの表面図。
【図27】従来の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【図28】従来の綴じ込み用CDケースの表面図。
【図29】従来の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【図30】先願の綴じ込み用CDケースの裏面図。
【符号の説明】
【0095】
1,50,40,60 包装用包袋
2,42,63 型抜き体
3,4 封止片
5 ストッパー
6 切り込み
7 切欠穴
8 連結片
8a 長辺部
9 切り込み
10 表紙
11 裏紙
11,12 貼付片
14a 切り込み凹部
14b テーパー
15,16 折り返し線
17 丸窓
18 グラシンフィルム
19 雑誌
23 開口部
31 商品等
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設けることにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【請求項2】
前記連結片は、前記ストッパーの切欠穴の横幅より若干長く形成することにより構成したことを特徴とする請求項1記載の包装用包袋。
【請求項3】
前記ストッパーは、扇形状のストッパーにて形成するとともに前記連結片は、前記扇形状のストッパーの切欠穴の底辺の長さより若干短めの横幅と、前記扇形状のストッパーの切欠穴との係合部を備える長方形状の連結片にて形成することにより構成したことを特徴とする請求項1記載の包装用包袋。
【請求項4】
前記表裏用の封止片は、
表裏いずれか一方の封止片の長さを他方の封止片より短く形成することにより表裏用の封止片を離反し易くして、商品等の装入を容易にすることができるように構成したことを特徴とする請求項1〜3記載の包装用包袋。
【請求項5】
前記包装用包袋の表裏紙のいずれか一方に、装入される商品等の透視窓を設けることにより構成したことを特徴とする請求項1〜4記載記載の包装用包袋。
【請求項6】
商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設け、さらに、前記表裏用の封止片には、雑誌等の書類との綴じ込みしろ部を設けることにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【請求項7】
商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設け、さらに、前記表裏用の封止片には、雑誌等の書類との綴じしろ部を設けるとともに前記封止片には、切り取り用のミシン目を刻設することにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【請求項8】
前記連結片は、前記ストッパーの切欠穴の横幅より若干長く形成することにより構成したことを特徴とする請求項6または7記載の包装用包袋。
【請求項9】
前記ストッパーは、
扇形状のストッパーにて形成するとともに前記連結片は、前記扇形状のストッパーの切欠穴の底辺の長さより若干短めの横幅と、前記扇形状のストッパーの切欠穴との係合部を備える長方形状の連結片にて形成することにより構成したことを特徴とする請求項6〜8記載の包装用包袋。
【請求項10】
前記表裏用の封止片は、
表裏いずれか一方の封止片の長さを他方の封止片より短く形成することにより表裏用の封止片を離反し易くして、商品等の装入を容易にすることができるように構成したことを特徴とする請求項6〜9記載の包装用包袋。
【請求項1】
商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設けることにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【請求項2】
前記連結片は、前記ストッパーの切欠穴の横幅より若干長く形成することにより構成したことを特徴とする請求項1記載の包装用包袋。
【請求項3】
前記ストッパーは、扇形状のストッパーにて形成するとともに前記連結片は、前記扇形状のストッパーの切欠穴の底辺の長さより若干短めの横幅と、前記扇形状のストッパーの切欠穴との係合部を備える長方形状の連結片にて形成することにより構成したことを特徴とする請求項1記載の包装用包袋。
【請求項4】
前記表裏用の封止片は、
表裏いずれか一方の封止片の長さを他方の封止片より短く形成することにより表裏用の封止片を離反し易くして、商品等の装入を容易にすることができるように構成したことを特徴とする請求項1〜3記載の包装用包袋。
【請求項5】
前記包装用包袋の表裏紙のいずれか一方に、装入される商品等の透視窓を設けることにより構成したことを特徴とする請求項1〜4記載記載の包装用包袋。
【請求項6】
商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設け、さらに、前記表裏用の封止片には、雑誌等の書類との綴じ込みしろ部を設けることにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【請求項7】
商品等の包装用包袋において、商品等の装入用の開口部に、表裏用の封止片を設けるとともに一方の封止片に前記装入後の商品等のストッパーを設け、他方の封止片に、前記ストッパーの切欠穴に装入して係合する連結片を設け、さらに、前記表裏用の封止片には、雑誌等の書類との綴じしろ部を設けるとともに前記封止片には、切り取り用のミシン目を刻設することにより構成したことを特徴とする包装用包袋。
【請求項8】
前記連結片は、前記ストッパーの切欠穴の横幅より若干長く形成することにより構成したことを特徴とする請求項6または7記載の包装用包袋。
【請求項9】
前記ストッパーは、
扇形状のストッパーにて形成するとともに前記連結片は、前記扇形状のストッパーの切欠穴の底辺の長さより若干短めの横幅と、前記扇形状のストッパーの切欠穴との係合部を備える長方形状の連結片にて形成することにより構成したことを特徴とする請求項6〜8記載の包装用包袋。
【請求項10】
前記表裏用の封止片は、
表裏いずれか一方の封止片の長さを他方の封止片より短く形成することにより表裏用の封止片を離反し易くして、商品等の装入を容易にすることができるように構成したことを特徴とする請求項6〜9記載の包装用包袋。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
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【図5】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
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【図17】
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【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公開番号】特開2006−137443(P2006−137443A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−327141(P2004−327141)
【出願日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(300054457)有限会社大日プリンティング (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(300054457)有限会社大日プリンティング (7)
【Fターム(参考)】
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