説明

包装用袋とその製造方法

【課題】合成樹脂製シート等からなる包装用袋であって、開封手段の存在を受信者に明確に認識させることができ、しかも、そのように封筒の表面側に開封手段を形成するにもかかわらず、製作を容易に行うことのできる封筒等の包装用袋と、封筒等の包装用袋の製造方法を提供する。
【解決手段】長尺状の合成樹脂製シートを移送する工程と、製造後の包装用袋の底縁となるべき位置を対称軸として対称となる長尺状の合成樹脂製シートの位置、及び製造後の包装用袋の封緘片の折曲部となるべき位置を対称軸として対称となる長尺状の合成樹脂製シートの位置に開封線部を形成する工程と、前記底縁となるべき位置に沿って合成樹脂製シートを半折する工程と、前記半折された合成樹脂製シートの、製造後の包装用袋の側縁となるべき位置をシールした後、切断し、又は該側縁となるべき位置を溶断シールする工程とを含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装用袋とその製造方法、さらに詳しくは、合成樹脂製シート等からなる包装用袋であって、封筒等の郵送用、ダイレクトメール等の輸送用等として使用される包装用袋とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
合成樹脂等の樹脂シートからなる包装用袋は、従来から種々の用途に用いられており、たとえば紙封筒に代えて郵送用として樹脂製の封筒が使用されつつある。このような樹脂製の封筒は、シートに着色や印刷を施すことができ、またコストも紙封筒に比べて安価になることから、需要が増大しつつある。また、シートが透明であることにより封入物を透視させることができる等の紙製の袋にはない特性があるので、近年では特にダイレクトメール用等の輸送用袋も普及しつつある。
【0003】
これらの合成樹脂等の樹脂シートからなる包装用袋は、袋本体の開口部から、該袋本体の一片が他片より延長されて封緘片が形成され、その封緘片によって開口部が開閉する構成とされている。そして、被包装物の取り出しは、封緘片によって開口部を開くことにより行われるのであるが、封緘片は接着剤を介して袋本体に貼着されているので、封緘片による開口部の開閉操作は必ずしも簡易且つ迅速に行えるわけではない。
【0004】
その一方で、封筒やダイレクトメール等の郵送用、輸送用の袋の場合には、送信によって袋の使用目的は一応終了するので、受信者は封緘片による開口部の開閉操作によって被包装物の取り出しを行う必要は必ずしもない。
【0005】
このため、従来の合成樹脂製の封筒やダイレクトメール等の郵送用、輸送用の袋においては、ミシン目等の開封手段が設けられており、封緘片による開口部の開閉操作を行うことなく、ミシン目等の開封手段によって封筒を開封する構造のものも用いられている。そのような開封手段が設けられた合成樹脂製の封筒に関するものとして、たとえば特許文献1のような出願がなされている。この特許文献1に記載された封筒においては、第1図に示すように、開封手段である開封装置4が、封緘片に相当する閉じ込み片2に形成されている。
【0006】
この特許文献1に記載された封筒に限らず、この種のミシン目等の開封手段は、一般には封緘片に形成されることが多い。たとえば特許文献2は包装体に関する出願であるが、当該特許文献2の図2や明細書の段落[0010]には、フラップ8にハーフカットライン6が形成されていることが記載されている。また、特許文献3は封筒の開封構造に関する出願であるが、当該特許文献3の図1や明細書の段落[0010]には、フラップ部11に、2本の切込み部bに挟まれた状態で開封片110が形成されていることが記載されている。
【0007】
さらに、封筒に関する特許出願である特許文献4の明細書の段落[0015]や図2には、ミシン目3が封筒の裏面側に形成されていることが記載されている。ところで、この種の封筒においては、表裏の区別が特に定義されているわけではないものの、一般には、送信先の宛先や宛名が表示される側が表面側であると認識されており、その反対面側が裏面側であると認識されている。従って、上記特許文献1乃至3のように、封緘片にミシン目等の開封手段が形成されている場合も、その封緘片は送信先の宛先や宛名が表示される側とは反対側に折り返されることとなるので、封筒の裏面側に開封手段が設けられていることになる。
【0008】
しかしながら、上記従来の封筒のように、ミシン目等の開封手段が裏面側に形成されている場合には、受信者において、その開封手段の存在が明確ではなく、従って開封手段が設けられているにもかかわらず、封緘片の開閉によって封筒が開封される結果となる。これでは開封手段を設けたことの意義が失われることとなる。
【0009】
このように、ミシン目等の開封手段が封筒の裏面側に形成されているのは、送信先の宛先や宛名が表示される表面側に開封手段が形成されていると、郵送中にミシン目等の開封手段の位置で封筒が不用意に分断されるおそれがあることが1つの理由であるが、封筒の製作工程において、表面側にもミシン目等の開封手段を形成することが必ずしも容易でないことも、1つの理由と考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】実開平2−40040号公報
【特許文献2】特開2002−120870号公報
【特許文献3】特開2006−347595号公報
【特許文献4】特開2001−199448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、ミシン目等の開封手段を封筒の裏面側のみならず表面側にも形成することで、開封手段の存在を受信者に明確に認識させることができ、しかも、そのように封筒の表面側に開封手段を形成するにもかかわらず、製作を容易に行うことのできる封筒等の包装用袋と、封筒等の包装用袋の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、長尺状の合成樹脂製シートを移送する工程と、製造後の包装用袋の底縁となるべき位置を対称軸として対称となる長尺状の合成樹脂製シートの位置、及び製造後の包装用袋の封緘片の折曲部となるべき位置を対称軸として対称となる長尺状の合成樹脂製シートの位置に開封線部を形成する工程と、前記底縁となるべき位置に沿って合成樹脂製シートを半折する工程と、前記半折された合成樹脂製シートの、製造後の包装用袋の側縁となるべき位置をシールした後、切断し、又は該側縁となるべき位置を溶断シールする工程とを含むことを特徴とする包装用袋の製造方法を提供するものである。
【0013】
また本発明は、袋本体の一片及び他片が合成樹脂製シートからなるとともに、前記袋本体の開口部から、前記袋本体の一片が他片より延長されて封緘片が形成された包装用袋において、袋本体の底縁を対称軸として対称となる一片及び他片の位置、並びに封緘片の折曲部を対称軸として対称となる封緘片及び他片の位置に、それぞれ開封線部が形成されていることを特徴とする包装用袋を提供するものである。
【0014】
開封線部としては、ミシン目のようなものが用いられる。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、上述のように、製造後の包装用袋の底縁となるべき位置を対称軸として対称となる長尺状の合成樹脂製シートの位置、及び製造後の包装用袋の封緘片の折曲部となるべき位置を対称軸として対称となる長尺状の合成樹脂製シートの位置に開封線部を形成する工程と、前記底縁となるべき位置に沿って合成樹脂製シートを半折する工程と、前記半折された合成樹脂製シートの、製造後の包装用袋の側縁となるべき位置をシールした後、切断し、又は該側縁となるべき位置を溶断シールする工程とを含むので、製造後の袋の封緘片側、及び袋本体の表裏両面側に開封線部が形成された包装用袋を、長尺状の合成樹脂製シートを用いた上記のような製造工程によって容易に且つ連続的に製造することができ、製造工程の合理化を図ることができ、包装用袋の製造コストも低減することができるという効果がある。
【0016】
しかも、ミシン目等の開封線部を形成する工程においては、製造後の包装用袋の底縁となるべき位置を対称軸として対称となる位置、及び製造後の包装用袋の封緘片の折曲部となるべき位置を対称軸として対称となる位置に開封線部が形成されるので、製造後の包装用袋の表裏両片において開封線部の位置がずれることなく対面する位置にそれぞれ形成されることとなり、さらには被包装物を袋本体内に収納した後、封緘片を封緘した状態においては、前記表裏両片の開封線部と封緘片の開封線部との3箇所の開封線部がすべて対面して重なり合うような状態となる。この結果、封筒等の包装用袋の受信者が、包装用袋を開封する場合において、上記表裏両片の開封線部と封緘片の開封線部との3箇所の開封線部の位置で分断する際に、好適に分断することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】一実施形態としての包装用袋を製造する装置の概略正面図。
【図2】長尺状合成樹脂製シートを移送する工程の概略平面図。
【図3】長尺状合成樹脂製シートにおける側縁となるべき位置及び底縁となるべき位置を仮想線で示す概略平面図。
【図4】長尺状合成樹脂製シートにミシン目を形成する工程の概略平面図。
【図5】打抜装置を示す概略正面図。
【図6】半折工程を示す概略平面図。
【図7】シール及び切断工程の概略平面図。
【図8】製造後の包装用袋の正面図。
【図9】図8のA−A線断面図。
【図10】図8のB−B線断面図。
【図11】被収納物を収納して封緘片を封緘した状態の包装用袋の正面図。
【図12】図11のC−C線断面図。
【図13】ミシン目に沿って分断した状態の包装用袋の正面図。
【図14】図13のD−D線断面図。
【図15】他実施形態の包装用袋の正面図。
【図16】他実施形態の包装用袋の正面図。
【図17】他実施形態の包装用袋の正面図。
【図18】他実施形態の包装用袋の正面図。
【図19】他実施形態の包装用袋の正面図。
【図20】他実施形態の包装用袋の正面図。
【図21】他実施形態の包装用袋の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について図面に従って説明する。
(実施形態1)
本実施形態は、包装用袋の製造方法の一実施形態であり、図1は、その製造方法に用いる装置の概略側面図である。この包装用袋の製造装置は、同図に示すように、合成樹脂製の長尺状シート1を巻装するロール2と、トムソン刃3を具備する打抜装置4と、長尺状シート1を2つ折りするための半折装置5と、2つ折りされた長尺状シート1の両側部を所定幅にシールするためのシール装置6と、シールされた両側部を切断するための切断装置7と、両側部が切断されて製造された包装用袋を集積するための集積装置8とを具備して構成されている。このような装置により、本実施形態の包装用袋を製造する方法について説明する。
【0019】
先ず、図2に示すような長尺状の合成樹脂製シート1を準備し、図1に示す装置のロール2に巻装する。この長尺状の合成樹脂製シート1の材質は特に限定されるものではないが、たとえば延伸ポリプロピレンシートと無延伸ポリプロピレンシートとの2層のラミネートシートで構成することができ、或いはこれらの単層のシートで構成することができる。
【0020】
そして、ロール2に巻装された長尺状の合成樹脂製シート1を引き出し、打抜装置4側へ移送する。このような長尺状の合成樹脂製シート1において、図3の2点鎖線に示すように、短手方向の所定間隔毎に隔てた位置が、製造後の包装用袋の側縁となるべき位置9であり、長尺状の合成樹脂製シート1の長手方向の中央が、製造後の包装用袋の底縁となるべき位置10である。底縁となるべき位置10には、後述する半折工程における半折作業が容易となるように、予めカッター等によって切れ目を形成しておくことも可能である。
【0021】
また、後述のように、封緘片20を有する包装用袋が製造されるので、底縁となるべき位置10は、図3に示すように、長尺状の合成樹脂製シート1の中央よりもいずれか一方に偏芯した位置に設定されている。
【0022】
打抜装置4においては、図4に示すように、長尺状の合成樹脂製シート1の所定位置に、開封線部としてのミシン目11を形成する。このミシン目11は、同図に示すように、底縁となるべき位置10を対称軸として対称となる位置、及び封緘片の折曲部となるべき位置12を対称軸として対称となる位置に、それぞれ計3条形成される。
【0023】
上記のように、中央よりもいずれか一方に偏芯した位置に底縁となるべき位置10が設定されていても、後述する半折工程の後には、半折された長尺状の合成樹脂製シート1の重ね合わされた部分においてミシン目11が位置ずれすることがないように、ミシン目11は、図19に示すように底縁となるべき位置10を対称軸として対称となる合成樹脂製シート1上の位置に形成されるのである。
【0024】
これらのミシン目11は、打抜装置4のトムソン刃3で、長尺状の合成樹脂製シート1を打ち抜くことによって形成される。打抜装置4としては、本実施形態では図5に示すようなものを用いている。この打抜装置4の打抜装置本体14の上部に、作業台15が設けられている。また、打抜装置本体14の前面側の略中央には、ハンドル16が設けられている。このハンドル16は、合成樹脂製シート1に対してトムソン刃3が入る深度を調整するためのものである。
【0025】
次に、上記のように打抜装置4のトムソン刃3によって、ミシン目11を形成した後、半折装置5によって図6に示すように底縁となるべき位置10に沿って長尺状の合成樹脂製シート1を長手方向に半折する。この場合において、底縁となるべき位置10には、上記のようにカッター等で切れ目が形成されているため、合成樹脂製シート1の長手方向への半折作業を容易に行うことができる。
【0026】
また、底縁となるべき位置10が、長尺状の合成樹脂製シート1の中央よりもいずれか一方に偏芯した位置に設定されているので、半折工程後には、図6に示すように、重ね合わされた長尺状の合成樹脂製シート1の一片が他片より延長されて延長片23が形成されることとなる。
【0027】
次に、上記のように半折装置5で長尺状の合成樹脂製シート1を長手方向に半折した後、シール装置6によって、合成樹脂製シート1の短手方向を所定間隔毎にシールするとともに、長手方向の一側縁側をシールする。 その後、切断装置7によって、図7に示すように、短手方向のシール部分を切断することによって、図8に示すような包装用袋13が製造されることとなる。製造された包装用袋13は、集積装置8に集積されることとなる。
【0028】
このようにして製造された包装用袋13は、袋本体17の全体が透明な合成樹脂製シートからなり、図8乃至図10に示すように、袋本体17の一片17aと他片17bとの両側縁18a、18bがシールされ、袋本体17の上部には開口部19が形成され、該開口部19から袋本体17の一片17aが他片17bよりも延長されて封緘片20が形成された構成からなるものである。封緘片20の内面側には、接着剤21を介して離型材22が設けられている。
【0029】
さらに、袋本体17の一片17aと他片17bとの所定位置には、開封線部としてのミシン目11が形成されている。この開封線部としてのミシン目11は、封緘片20にも形成されている。袋本体17の一片17aと他片17bに形成されたミシン目11は、上述のように包装用袋の製造工程、より詳しくはミシン目の形成工程において、製造後の包装用袋の底縁となるべき位置10を対称軸として対称となる位置に形成されていたので、製造後の包装用袋の底縁10aに対しても対称となる位置に形成されている。従って、袋本体17の一片17a及び他片17bのミシン目11、11は、位置ずれすることなく対面する位置に形成されたものである。
【0030】
また、袋本体17の一片17aと封緘片20に形成されたミシン目11は、上述のようにミシン目の形成工程において、製造後の包装用袋の封緘片20の折曲部12となるべき位置12を対称軸として対称となる位置に形成されていたので、製造後の包装用袋の封緘片20の折曲部12aに対しても対称となる位置に形成されている。
【0031】
これらのミシン目11は、図8に示すように、封緘片20の折曲部12aに近い位置となるように袋本体17の横方向に形成されたミシン目主部11aと、該ミシン目主部11aの両側において、該ミシン目主部11aよりも折曲部12aから遠い位置となるように該ミシン目主部11aの両側に形成されたミシン目側部11b、11cと、前記ミシン目主部11a及びミシン目側部11b、11cを接続すべく、袋本体17の縦方向に短く形成された接続部11d、11eとで構成されている。
【0032】
袋本体17を構成する合成樹脂製シートとしては、たとえば上記のように延伸ポリプロピレンシートと無延伸ポリプロピレンシートとをラミネートしたようなもの、或いはこれらの単層のシートが用いられる。また袋本体17の一片17aの上部の一方の側縁18aに近い側には、図8に示すように開封表示24が設けられている。この開封表示24は、たとえば「OPEN」の文字等を印刷することによって設けられている。
【0033】
そして、このような構成からなる包装用袋13は、図11及び図12に示すように開口部19から袋本体17内に被収納物25を収納し、離型材22を剥離して封緘片20を折り曲げるとともに、該封緘片20を、接着剤21を介して袋本体17の他片17b側に接着することで、封筒として使用される。
【0034】
このように封筒として使用される包装用袋は、その封筒の送信者によって上記のような袋本体17内への被収納物25の収納、及び封緘片20の封緘の作業が行われ、封筒の受信者において包装用袋の開封作業が行われることとなる。包装用袋の開封作業を行う場合には、開封表示24を開封起点の目安として、図13に示すように、ミシン目11の位置で、袋本体17の上部の分断片26を、袋本体17から分断する。
【0035】
このようにして分断片26を袋本体17から分断することで、袋本体17の本来の開口部19とは別の位置に開口部19aが新たに形成されることとなり、受信者は、その新たな開口部19aから被収納物25を取り出すことが可能となる。従って、受信者は、封緘片20を袋本体17から剥離して本来の開口部19を開く必要がなく、上記のようにミシン目11の位置で袋本体17の上部の分断片26を袋本体17から分断するだけの簡易な作業で袋本体17を開口させ、被収納物25を取り出すことができる。
【0036】
この場合において、ミシン目11は、封緘片20の折曲部12aに近い位置となるように袋本体17の横方向に形成されたミシン目主部11aと、該ミシン目主部11aの両側において、該ミシン目主部11aよりも折曲部12aから遠い位置となるように該ミシン目主部11aの両側に形成されたミシン目側部11b、11cと、前記ミシン目主部11a及びミシン目側部11b、11cを接続すべく、袋本体17の縦方向に短く形成された接続部11d、11eとで構成されているため、封緘片20が封緘された状態において、袋本体17の上部左右の両側部における、前記ミシン目11のミシン目側部11b、11cと接続部11d、11e、さらには前記封緘片20の折曲部12aとで包囲される領域に、図11に示すように摘み部27a、27bが形成されることとなる。
【0037】
このような摘み部27a、27bは、同図に示すように、ミシン目主部11aと封緘片20の折曲部12aとの間に形成される分断片26の中央部分に比べて幅広に形成されることとなり、従って、受信者は、その幅広な摘み部27a、27bを把持することにより、該摘み部27a、27bを開封起点として、前記ミシン目11に沿って袋本体17を容易に開封させることができる。
【0038】
しかも、上記摘み部27a、27bは、袋本体17の上部の左右両側に形成されているため、その左右の摘み部27a、27bのいずれをも開封起点とすることができ、その結果、受信者が右利き、左利きのいずれであっても、それぞれの摘み部27a、27bを開封起点として、袋本体17を容易に開封させることができる。
【0039】
さらに、これらのミシン目主部11a、ミシン目側部11b、11c、及び接続部11d、11eからなるミシン目11は、上述のように、包装用袋の製造工程において、製造後の包装用袋の封緘片20の折曲部12aとなるべき位置12を対称軸として対称となる位置に形成されるとともに、製造後の包装用袋の底縁10aとなるべき位置10を対称軸として対称となる位置に形成されるので、製造後の包装用袋の表裏両片17a、17bにおいてミシン目11の位置がずれることなく対面する位置にそれぞれ形成されることとなり、さらには被収納物25を袋本体17内に収納した後、封緘片20を封緘した状態においては、表裏両片17a、17bのミシン目11と、封緘片20のミシン目11との3箇所のミシン目11が、すべて対面して重なり合うような状態となる。この結果、受信者は、前記3箇所のミシン目11の位置で分断片26を袋本体17から分断する際に、好適に分断することができる。
【0040】
そして、このようにミシン目主部11a、ミシン目側部11b、11c、及び接続部11d、11eからなるミシン目11に沿って開封することのできる包装用袋を、上記のような合成樹脂製シート1へのミシン目11の形成工程、合成樹脂製シート1の半折工程、所定間隔毎のシール及び切断工程を経ることによって、特殊な形態であるにもかかわらず、多数の包装用袋を連続的、自動的に製造することができる。
【0041】
(実施形態2)
本実施形態の包装用袋13は、図15に示すように、ミシン目11が、ミシン目主部11aと、一方のミシン目側部11bと接続部11dとで構成されている。すなわち、本実施形態では、ミシン目側部11bと接続部11dが一方の側(本実施形態では、正面視で左側)のみに設けられており、この点で、ミシン目側部11b、11c及び接続部11d、11eが左右両側に設けられていた上記実施形態1と相違する。このようにミシン目側部11bと接続部11dが一方の側のみに設けられている結果、摘み部27aも図16に示すように一方の側(正面視で左側)のみに設けられている。
【0042】
袋本体17の開口部19から一片17a側が他片17b側より延長されて封緘片20が形成されている点、袋本体1の全体が透明な合成樹脂製シートからなる点等の袋本体17の基本的な構成は、実施形態1と共通する。
【0043】
本実施形態の包装用袋18も、上記実施形態1と同様に、長尺状の合成樹脂製シート1の移送工程、ミシン目11の形成工程、合成樹脂製シート1の半折工程、所定間隔毎にシール及び切断する工程を経ることによって製造される。
【0044】
本実施形態においても、摘み部27aが、ミシン目主部11aと封緘片20の折曲部12aとの間に形成される分断片26の中央部分に比べて幅広に形成されているので、受信者は、その幅広な摘み部27aを把持することにより、該摘み部27aを開封起点として、前記ミシン目11に沿って袋本体17を容易に開封させることができる。
【0045】
また、これらのミシン目主部11a、ミシン目側部11b、及び接続部11dからなるミシン目11は、実施形態1と同様に、包装用袋の製造工程において、製造後の包装用袋の封緘片20の折曲部12aとなるべき位置12を対称軸として対称となる位置に形成されるとともに、製造後の包装用袋の底縁10aとなるべき位置10を対称軸として対称となる位置に形成されるので、製造後の包装用袋の表裏両片17a、17b、及び封緘片20の3箇所のミシン目11の位置がずれるおそれもなく、これら3箇所のミシン目11が、すべて対面して重なり合うような状態となり、ミシン目11の位置で分断片26を袋本体17から分断する際に、好適に分断することができる。
【0046】
(実施形態3)
本実施形態の包装用袋13は、図17に示すように、ミシン目11が、直線状のミシン目主部11aのみで形成されている。この点で、ミシン目側部11b、11cや接続部11d、11eが形成されていた上記実施形態1、2と相違する。ミシン目側部11b、11cや接続部11d、11eが形成されていないため、本実施形態では、上記実施形態1、2のような摘み部27a、27b等は形成されていない。
【0047】
袋本体17の開口部19から一片17a側が他片17b側より延長されて封緘片20が形成されている点、袋本体1の全体が透明な合成樹脂製シートからなる点等の袋本体17の基本的な構成は、実施形態1と共通する。
【0048】
本実施形態の包装用袋18も、上記実施形態1と同様に、長尺状の合成樹脂製シート1の移送工程、ミシン目11の形成工程、合成樹脂製シート1の半折工程、所定間隔毎にシール及び切断する工程を経ることによって製造される。
【0049】
本実施形態においては、上記実施形態1、2のような摘み部27aが形成されていないが、開封表示24の位置の近辺でミシン目11よりも上部の位置を把持することによって、ミシン目11に沿って袋本体17を容易に開封させることができる。ただし、摘み部27aが形成されていないので、開封表示24の位置の近辺でミシン目11よりも上部の位置を把持するためには、ミシン目11と封緘片20の折曲部12a間の幅がある程度の寸法となるようにミシン目11の位置を設定する必要がある。
【0050】
本実施形態においても、ミシン目11は、実施形態1、2と同様に、包装用袋の製造工程において、製造後の包装用袋の封緘片20の折曲部12aとなるべき位置12を対称軸として対称となる位置に形成されるとともに、製造後の包装用袋の底縁10aとなるべき位置10を対称軸として対称となる位置に形成されるので、製造後の包装用袋の表裏両片17a、17b、及び封緘片20の3箇所のミシン目11の位置がずれるおそれもなく、これら3箇所のミシン目11が、すべて対面して重なり合うような状態となり、ミシン目11の位置で分断片26を袋本体17から分断する際に、好適に分断することができる。
【0051】
(実施形態4)
本実施形態の包装用袋13は、図18に示すように、ミシン目11が、直線状のミシン目主部11aと、袋本体17の一方の側縁18aから前記ミシン目主部11aに至るように斜めの軌道を描いて形成された斜線部11f、11fとで構成されている。この斜線部11f、11fは、図18に示すように、袋本体17の一方の側(本実施形態では、正面視で左側)のみに形成されている。
【0052】
このような斜線部11f、11fが形成されている点で、上記のようなミシン目側部11b、11cや接続部11d、11eが形成されていた上記実施形態1、2とは、ミシン目11が描く形態が相違する。しかしながら、斜線部11f、11fが形成されることによって、その斜線部11f、11fと封緘片20の折曲部12a間が幅広となり、その部分が実施形態1、2と同様に摘み部27aとして形成されることとなる。
【0053】
袋本体17の開口部19から一片17a側が他片17b側より延長されて封緘片20が形成されている点、袋本体1の全体が透明な合成樹脂製シートからなる点等の袋本体17の基本的な構成は、実施形態1と共通する。
【0054】
本実施形態の包装用袋18も、上記実施形態1と同様に、長尺状の合成樹脂製シート1の移送工程、ミシン目11の形成工程、合成樹脂製シート1の半折工程、所定間隔毎にシール及び切断する工程を経ることによって製造される。
【0055】
また摘み部27aが、ミシン目主部11aと封緘片20の折曲部12aとの間に形成される分断片26の中央部分に比べて幅広に形成されているので、受信者は、その幅広な摘み部27aを把持することにより、該摘み部27aを開封起点として、前記ミシン目11に沿って袋本体17を容易に開封させることができる。
【0056】
さらにミシン目11は、実施形態1乃至3と同様に、包装用袋の製造工程において、製造後の包装用袋の封緘片20の折曲部12aとなるべき位置12を対称軸として対称となる位置に形成されるとともに、製造後の包装用袋の底縁10aとなるべき位置10を対称軸として対称となる位置に形成されるので、製造後の包装用袋の表裏両片17a、17b、及び封緘片20においてミシン目11の位置がずれるおそれもなく、これら3箇所のミシン目11が、すべて対面して重なり合うような状態となり、ミシン目11の位置で分断片26を袋本体17から分断する際に、好適に分断することができる。
【0057】
(実施形態5)
本実施形態の包装用袋13は、図19に示すように、ミシン目11が、直線状のミシン目主部11aと、該ミシン目主部11aの一端側から該ミシン目主部11aに直交するように、封緘片20の折曲部12aに向かう方向に配置された直交線部11g、11gとで構成されている。この直交線部11g、11gは、図19に示すように、袋本体17の一方の側(本実施形態では、正面視で右側)のみに形成されている。
【0058】
本実施形態においては、上記実施形態1、2のようなミシン目側部11b、11cや接続部11d、11e、或いは上記実施形態4のような斜線部11f、11fが形成されていないため、実施形態3と同様に摘み部27a、27bは形成されていない。
【0059】
袋本体17の開口部19から一片17a側が他片17b側より延長されて封緘片20が形成されている点、袋本体1の全体が透明な合成樹脂製シートからなる点等の袋本体17の基本的な構成は、実施形態1と共通する。
【0060】
本実施形態の包装用袋18も、上記実施形態1と同様に、長尺状の合成樹脂製シート1の移送工程、ミシン目11の形成工程、合成樹脂製シート1の半折工程、所定間隔毎にシール及び切断する工程を経ることによって製造される。
【0061】
本実施形態においては、上記実施形態1、2、4のような摘み部27aが形成されていないが、開封表示24の位置の近辺でミシン目11よりも上部の位置を把持することによって、ミシン目11に沿って袋本体17を容易に開封させることができる。ただし、摘み部27aが形成されていないので、上記実施形態3と同様に、ミシン目11と封緘片20の折曲部12a間の幅がある程度の寸法となるようにミシン目11の位置を設定する必要がある。
【0062】
本実施形態においても、ミシン目11は、実施形態1乃至4と同様に、包装用袋の製造工程において、製造後の包装用袋の封緘片20の折曲部12aとなるべき位置12を対称軸として対称となる位置に形成されるとともに、製造後の包装用袋の底縁10aとなるべき位置10を対称軸として対称となる位置に形成されるので、製造後の包装用袋の表裏両片17a、17b、及び封緘片20においてミシン目11の位置がずれるおそれもなく、これら3箇所のミシン目11が、すべて対面して重なり合うような状態となり、ミシン目11の位置で分断片26を袋本体17から分断する際に、好適に分断することができる。
【0063】
尚、本実施形態では、ミシン目11の一部として、封緘片20の折曲部12aに向かう方向に配置された直交線部11g、11gが形成されているので、ミシン目主部11a及び直交線部11gに沿って分断片 が袋本体17から分断されることとなり、袋本体17の一側縁側18aを開封起点としてミシン目11に沿って形成される開口部19aは、袋本体17の他側縁側18bにまで至ることがなく、従って、上記実施形態1乃至4のように、袋本体17の上部の全域が開口されるわけではない。
【0064】
しかしながら、直交線部11gの位置に至る袋本体17の上部の大部分が開口されるので、開口部19aからの被包装物26の取り出しに不都合が生じるわけではない。
【0065】
(実施形態6)
本実施形態の包装用袋13は、図20に示すように、ミシン目11が、直線状のミシン目主部11aと、該ミシン目主部11aよりも折曲部12aから遠い位置となるように形成されたミシン目側部11bと、前記ミシン目主部11a及びミシン目側部11bの一端側を接続すべく、袋本体17の縦方向に短く形成された接続部11dと、該接続部11dとは反対側のミシン目側部11bの他端側から、該ミシン目側部11bに直交するように、封緘片20の折曲部12aに向かう方向に配置された直交線部11g、11gとで構成されている。
【0066】
これら直交線部11g、11g、ミシン目側部11b、11b、及び接続部11d、11dは、図20に示すように、袋本体17の一方の側(本実施形態では、正面視で左側)のみに形成されている。
【0067】
本実施形態では、ミシン目11の直交線部11g、11gが袋本体17の一側縁側18aより内側に形成されているため、ミシン目11は袋本体17の一側縁側18aにまでは至っていない。従って、本実施形態では、上記実施形態1乃至5のように袋本体17の一側縁側18aがミシン目11の開封の起点となるわけではなく、直交線部11gの位置が開封起点となり、袋本体17の一側縁側18aからミシン目11に沿って直ちに袋本体17を開封できるわけではない。
【0068】
しかしながら、本実施形態においては、ミシン目11が、ミシン目主部11a、ミシン目側部11b、接続部11d、及び直交線部11gで構成されているため、その接続部11d、ミシン目側部11b、及び直交線部11gで包囲された部分が摘み部27aとして形成されることとなり、受信者は、その摘み部27aを把持することにより、ミシン目11に沿って袋本体17を容易に開封させることができる。この場合、摘み部27aは、ミシン目主部11aと封緘片20の折曲部12aとの間に形成される分断片26の中央部分に比べて幅広に形成されているので、上記のようにミシン目11が袋本体17の一側縁側18aにまで至っていないにもかかわらず、その幅広な摘み部27aを把持することにより袋本体17を容易に開封させることができるのである。
【0069】
袋本体17の開口部19から一片17a側が他片17b側より延長されて封緘片20が形成されている点、袋本体1の全体が透明な合成樹脂製シートからなる点等の袋本体17の基本的な構成は、実施形態1と共通する。
【0070】
本実施形態の包装用袋18も、上記実施形態1と同様に、長尺状の合成樹脂製シート1の移送工程、ミシン目11の形成工程、合成樹脂製シート1の半折工程、所定間隔毎にシール及び切断する工程を経ることによって製造される。
【0071】
本実施形態においても、ミシン目11は、実施形態1乃至5と同様に、包装用袋の製造工程において、製造後の包装用袋の封緘片20の折曲部12aとなるべき位置12を対称軸として対称となる位置に形成されるとともに、製造後の包装用袋の底縁10aとなるべき位置10を対称軸として対称となる位置に形成されるので、製造後の包装用袋の表裏両片17a、17b、及び封緘片20においてミシン目11の位置がずれるおそれもなく、これら3箇所のミシン目11が、すべて対面して重なり合うような状態となり、ミシン目11の位置で分断片26を袋本体17から分断する際に、好適に分断することができる。
【0072】
(実施形態7)
本実施形態の包装用袋13は、図21に示すように、ミシン目11が、直線状のミシン目主部11aと、該ミシン目主部11aよりも折曲部12aから遠い位置となるように形成されたミシン目側部11bと、前記ミシン目主部11a及びミシン目側部11bの一端側を接続すべく、袋本体17の縦方向に短く形成された接続部11dと、該接続部11dとは反対側のミシン目側部11bの他端側から、該ミシン目側部11bに直交するように、封緘片20の折曲部12aに向かう方向に配置された直交線部11g、11gとで構成されている。この点で、上記実施形態6と共通する。
【0073】
本実施形態においては、さらに、袋本体17の一方の側縁18aから、前記直交線部11gと封緘片20の折曲部12aとが交差部分に至るように、斜めの軌道を描いて形成された斜線部11f、11fが形成されている。この斜線部11f、11f、及び前記直交線部11g、11g、ミシン目側部11b、11b、及び接続部11d、11dは、図21に示すように、袋本体17の一方の側(本実施形態では、正面視で左側)のみに形成されている。
【0074】
本実施形態では、上記のような斜線部11f、11fが形成されているため、上記実施形態4と同様に、斜線部11f、11fと封緘片20の折曲部12a間が幅広となり、その部分が摘み部27aとして形成されることとなる。本実施形態においては、またミシン目主部11a、ミシン目側部11b、接続部11d、及び直交線部11gが形成されているため、その接続部11d、ミシン目側部11b、及び直交線部11gで包囲された部分も摘み部27bとして形成されることとなる。
【0075】
従って、受信者は、上記斜線部11f、11fと封緘片20の折曲部12a間で包囲された摘み部27a、又は接続部11d、ミシン目側部11b、及び直交線部11gで包囲された摘み部27bのいずれを把持することによっても、その摘み部27a、又は摘み部27bを開封起点として、ミシン目11に沿って袋本体17を容易に開封させることができる。その場合、摘み部27a、又は摘み部27bのいずれも、ミシン目主部11aと封緘片20の折曲部12aとの間に形成される分断片26の中央部分に比べて幅広に形成されているので、その幅広な摘み部27a、又は摘み部27bを把持することにより袋本体17を容易に開封させることができるのである。
【0076】
袋本体17の開口部19から一片17a側が他片17b側より延長されて封緘片20が形成されている点、袋本体1の全体が透明な合成樹脂製シートからなる点等の袋本体17の基本的な構成は、実施形態1と共通する。
【0077】
本実施形態の包装用袋18も、上記実施形態1と同様に、長尺状の合成樹脂製シート1の移送工程、ミシン目11の形成工程、合成樹脂製シート1の半折工程、所定間隔毎にシール及び切断する工程を経ることによって製造される。
【0078】
本実施形態においても、ミシン目11は、実施形態1乃至6と同様に、包装用袋の製造工程において、製造後の包装用袋の封緘片20の折曲部12aとなるべき位置12を対称軸として対称となる位置に形成されるとともに、製造後の包装用袋の底縁10aとなるべき位置10を対称軸として対称となる位置に形成されるので、製造後の包装用袋の表裏両片17a、17b、及び封緘片20においてミシン目11の位置がずれるおそれもなく、これら3箇所のミシン目11が、すべて対面して重なり合うような状態となり、ミシン目11の位置で分断片26を袋本体17から分断する際に、好適に分断することができる。
【0079】
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、包装用袋を郵送用の封筒として用いる場合について説明したが、包装用袋の用途も上記実施形態に限定されるものではなく、郵送用の封筒以外の用途の包装用袋に本発明を適用することも可能である。
【0080】
また、包装用袋の形態も用途に応じて適宜変更することができる。たとえば上記実施形態のように封筒として使用される場合には、上記のような封緘片20が形成されることとなり、他の用途の包装用袋の場合には、形態が適宜変更されることとなる。
【0081】
さらに、上記実施形態では、2つ折りされた長尺状シート1をシールした後、そのシールした位置を切断することによって袋本体17の一片17aと他片17bとの両側縁18a、18bが形成されていたが、このようなシールを行う工程は本発明に必須のものではなく、たとえば熱などによって溶断シールすることによって袋本体17の両側縁18a、18bが形成されていてもよい。
【0082】
さらに、合成樹脂製シート1の材質も、上記実施形態のポリプロピレンに限らず、ポリエチレン等のものを用いることも可能である。
【0083】
その他、本発明の意図する範囲内で任意に変更可能である。
【符号の説明】
【0084】
1 合成樹脂製シート
9 側縁となるべき位置
10 底縁となるべき位置
10a 底縁
11 ミシン目
12 封緘片の折曲部となるべき位置
12a 封緘片の折曲部
17 袋本体
17a 一片
17b 他片
19 開口部
20 封緘片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状の合成樹脂製シート(1)を移送する工程と、製造後の包装用袋の底縁(10a)となるべき位置(10)を対称軸として対称となる長尺状の合成樹脂製シート(1)の位置、及び製造後の包装用袋の封緘片の折曲部(12a)となるべき位置(12)を対称軸として対称となる長尺状の合成樹脂製シート(1)の位置に開封線部を形成する工程と、前記底縁(10a)となるべき位置(10)に沿って合成樹脂製シート(1)を半折する工程と、前記半折された合成樹脂製シート(1)の、製造後の包装用袋の側縁となるべき位置(9)をシールした後、切断し、又は該側縁となるべき位置(9)を溶断シールする工程とを含むことを特徴とする包装用袋の製造方法。
【請求項2】
開封線部がミシン目(11)、(11)である請求項1記載の包装用袋の製造方法。
【請求項3】
袋本体(17)の一片(17a)及び他片(17b)が合成樹脂製シートからなるとともに、前記袋本体(17)の開口部(19)から、前記袋本体(17)の一片(17a)が他片(17b)より延長されて封緘片(20)が形成された包装用袋において、袋本体(17)の底縁(10a)を対称軸として対称となる一片(17a)及び他片(17b)の位置、並びに封緘片(20)の折曲部(12a)を対称軸として対称となる封緘片(20)及び他片(17b)の位置に、それぞれ開封線部が形成されていることを特徴とする包装用袋。
【請求項4】
開封線部がミシン目(11)、(11)である請求項3記載の包装用袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2011−148160(P2011−148160A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−10345(P2010−10345)
【出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【出願人】(000133537)株式会社チャレンジファイブ (13)
【Fターム(参考)】