説明

化合物、(メタ)アクリル酸エステル単量体、及び重合体

【課題】少ない反応工程での合成が可能な、特定の構造を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体、及びそれを重合して得られる、液晶性を示す重合体を提供する。
【解決手段】反応性の異なる2つの活性部位を有する4−クロロメチルベンゾイルクロライドから誘導される化合物を中間体として用いて合成される、特定の構造を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体。及び、該(メタ)アクリル酸エステル単量体を含有する単量体成分を重合して得られる、液晶性を示す重合体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、(メタ)アクリル酸エステル単量体を合成する際に中間体として用いる化合物、該(メタ)アクリル酸エステル単量体、及び、該(メタ)アクリル酸エステル単量体を重合して得られる、液晶性を示す重合体に関する。
【背景技術】
【0002】
重合性官能基を有する液晶性単量体を、液晶状態で配向させた後、紫外線等の活性エネルギー線を照射することで、液晶性単量体の配向状態を固定化させた液晶性重合体を得ることができる。
このようにして得られた液晶性重合体は、屈折率、誘電率、磁化率、弾性率、熱膨張率等の物理的性質の異方性を有しているため、位相差板、偏光板、輝度向上フィルム、各種光フィルター等の光学異方体として利用可能である。
【0003】
液晶性重合体を得る方法として、液晶性を有する多官能の(メタ)アクリル酸エステル単量体を重合する方法が提案されている(特許文献1)。この方法では、4−(アクリロイルオキシアルキルオキシ)安息香酸を中間体として液晶性を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体を合成しているが、4−(アクリロイルオキシアルキルオキシ)安息香酸を合成するための反応工程が多く、液晶性を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体の生産性が低いという課題を有する。
また、低合成コストで液晶性重合体を得る方法として、液晶性を有する多官能及び単官能の(メタ)アクリル酸エステル単量体を重合する方法が提案されている(特許文献2)。この方法でも、4−(アクリロイルオキシアルキルオキシ)安息香酸を中間体として用いているため、中間体を合成するための反応工程が多く、液晶性を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体の生産性が低いという課題を有する。
【特許文献1】特表平11−513360号公報
【特許文献2】特開2001−055573号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、少ない反応工程での合成が可能な(メタ)アクリル酸エステル単量体、及びそれを重合して得られる、液晶性を示す重合体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は鋭意検討した結果、反応性の異なる2つの活性部位を有する4−クロロメチルベンゾイルクロライドから誘導される化合物を中間体として用いることで、出発原料である4−クロロメチルベンゾイルクロライドから2段階の反応工程で(メタ)アクリル酸エステル単量体が得られ、これを重合することで、液晶性を示す重合体が得られることを見出した。
即ち、本発明の化合物は、下記一般式(1)又は(2)で表される。
【化1】

(一般式(1)及び(2)において、Rはフェニルオキシ基、シアノフェニルオキシ基、炭素数1〜12で直鎖又は分岐構造のアルキル基を有する4−アルキルフェニルオキシ基、炭素数1〜12で直鎖又は分岐構造のアルコキシ基を有する4−アルコキシフェニルオキシ基、シアノビフェニルオキシ基及びコレステリル基を示し、
は水素、炭素数1〜12で直鎖又は分岐構造のアルキル基、炭素数1〜12で直鎖又は分岐構造のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を示す。)
【0006】
また、本発明の(メタ)アクリル酸エステル単量体は、本発明の化合物を用いて合成される。
さらに、本発明の重合体は、本発明の(メタ)アクリル酸エステル単量体を含有する単量体成分を重合して得られる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の化合物を中間体として用いることにより、(メタ)アクリル酸エステル単量体を、出発原料である4−クロロメチルベンゾイルクロライドから2段階の反応工程で得ることができる。
本発明の(メタ)アクリル酸エステル単量体を重合することにより、液晶性を示す重合体を得ることができる。
本発明の重合体は、液晶性を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明について、詳細に説明する。
本発明書において、(メタ)アクリルは、アクリル又はメタクリルを意味する。
【0009】
本発明の化合物は、下記一般式(1)又は(2)で表される。
【化2】

(一般式(1)及び(2)において、Rはフェニルオキシ基、シアノフェニルオキシ基、炭素数1〜12で直鎖又は分岐構造のアルキル基を有する4−アルキルフェニルオキシ基、炭素数1〜12で直鎖又は分岐構造のアルコキシ基を有する4−アルコキシフェニルオキシ基、シアノビフェニルオキシ基及びコレステリル基を示し、
は水素、炭素数1〜12で直鎖又は分岐構造のアルキル基、炭素数1〜12で直鎖又は分岐構造のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を示す。)
【0010】
上記一般式(1)で表される化合物としては、例えば、下記化合物(1−1)〜(1−15)が挙げられる。
【化3】

【0011】
【化4】

【0012】
【化5】

【0013】
【化6】

【0014】
【化7】

【0015】
上記一般式(2)で表される化合物としては、例えば、下記化合物(2−1)〜(2−6)が挙げられる。
【化8】

【0016】
【化9】

【0017】
上記一般式(1)で表される化合物は、例えば、4−クロロメチルベンゾイルクロライドと、対応するアルコールとを、塩基存在下で反応させることにより合成することができる。対応するアルコールとして、化合物(1−1)の場合にはフェノールを、化合物(1−2)の場合にはp−シアノフェノールを用いる。
上記の反応によって得られた化合物は、再結晶等の公知の方法によって精製することができる。
【0018】
上記一般式(2)で表される化合物は、例えば、2倍量の4−クロロメチルベンゾイルクロライドと、対応する2官能のアルコールとを、塩基存在下で反応させることにより合成することができる。対応する2官能のアルコールとして、化合物(2−1)の場合にはヒドロキノンを、化合物(2−2)の場合にはメチルヒドロキノンを用いる。
上記の反応によって得られた化合物は、再結晶等の公知の方法によって精製することができる。
【0019】
上記一般式(1)又は(2)で表される化合物は、クロロメチル基を有することに特徴がある。クロロメチル基を他の化合物と反応させることにより、本発明の(メタ)アクリル酸エステル単量体を得ることができる。
これより、上記一般式(1)又は(2)で表される化合物は、本発明の(メタ)アクリル酸エステル単量体の中間体として有用である。
【0020】
本発明の(メタ)アクリル酸エステル単量体は、上記一般式(1)又は(2)で表される化合物を中間体として用いて合成される。
上記一般式(1)で表される化合物を中間体として用いて合成される(メタ)アクリル酸エステル単量体としては、例えば、下記化合物(3−1)〜(3−9)が挙げられる。
【化10】

【0021】
【化11】

【0022】
【化12】

【0023】
上記一般式(2)で表される化合物を中間体として用いて合成される(メタ)アクリル酸エステル単量体としては、例えば、下記化合物(4−1)〜(4−6)が挙げられる。
【化13】

【0024】
【化14】

【0025】
本発明の(メタ)アクリル酸エステル単量体は、例えば、上記一般式(1)又は(2)で表される化合物と、(メタ)アクリル酸、カルボキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステル、又はヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステルとを、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の塩基存在下で反応させることにより合成することができる。
具体的には、化合物(3−1)は、化合物(1−2)とメタクリル酸とを反応させることによって、化合物(3−2)は、化合物(1−2)とメタクリル酸2−ヒドロキシエチルとを反応させることによって合成することができる。
【0026】
また、化合物(4−1)は、化合物(2−1)と2倍量のメタクリル酸とを反応させることによって、化合物(4−2)は、化合物(2−1)と2倍量のメタクリル酸2−ヒドロキシエチルとを反応させることによって合成することができる。
上記の反応によって得られた化合物は、再結晶等の公知の方法によって精製することができる。
【0027】
本発明の重合体は、本発明の(メタ)アクリル酸エステル単量体を含有する単量体成分を重合することにより得られる。単量体成分は、本発明の(メタ)アクリル酸エステル単量体を、1種を単独で含有してもよく、2種以上を含有してもよい。
【0028】
単量体成分は、必要に応じて他の単量体を含んでもよい。
他の単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸ドデシル、メタクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸トリシクロデカニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタジエニル、(メタ)アクリル酸アダマンチル、メタクリル酸トリフルオロエチル、メタクリル酸テトラフルオロプロピル、メタクリル酸ペンタフルオロプロピル、メタクリル酸オクタフルオロペンチル、メタクリル酸2−(ペルフルオロオクチル)エチル等の(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。
【0029】
単量体成分(100質量%)中の、本発明の(メタ)アクリル酸エステル単量体の含有率は、10質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好ましい。
単量体成分(100質量%)中の、本発明の(メタ)アクリル酸エステル単量体の含有率が10質量%以上であれば、得られる重合体が液晶性を示す。
【0030】
単量体成分の重合方法としては公知の重合方法が挙げられ、溶液重合、乳化重合等が実施可能である。この中では、乳化剤等に由来する不純物の影響が無いことから、溶液重合が好ましい。
また、分子量分布の狭い重合体や、ブロック共重合体を得るためには、リビングアニオン重合や制御ラジカル重合等を実施することも可能である。
【0031】
本発明の重合体は、(メタ)アクリル酸エステル単量体を含有する単量体成分を重合して得られるものであり、液晶性を示す。
本発明の重合体は液晶性を示すことから、位相差板、偏光板、輝度向上フィルム、各種光フィルター等の光学異方性体として有用である。
【実施例】
【0032】
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
各実施例では、以下の(1)〜(3)の評価を行なった。
【0033】
(1)H−NMRスペクトル
化合物の構造をH−NMRスペクトルにより確認した。
測定溶媒にCDCl、基準物質にテトラメチルシランを用い、核磁気共鳴装置(JNM EX−270:日本電子(株)製)を使用して測定した。測定温度は室温、積算回数は16回で測定した。
【0034】
(2)分子量測定
重合体の数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)を、ポリスチレンをスタンダードとして、GPC(HLC−8220:東ソー(株)製、カラム:TSK−GEL SUPER H−4000とTSK−GEL SUPER H−2000の直列接続)により測定した。
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)、測定温度:40℃、流速:0.6mL/分の条件で測定した。
【0035】
(3)示差走査熱量測定
重合体のガラス転移温度(Tg)及び液晶相転移温度を、示差走査熱量計(DSC220C:セイコーインスツル(株)製)により、−30〜250℃の温度範囲で、窒素雰囲気下、10℃/分の昇温速度で測定した。
【0036】
(実施例1) 化合物(1−2)の合成
攪拌機を備えたセパラブルフラスコに、THF 100ml、p−シアノフェノール6.7g(0.056mol)、トリエチルアミン6.7g(0.066mol)を仕込み、溶解させた。
次いで、氷冷下で、4−クロロメチルベンゾイルクロライド12.5g(0.066mol)を少量ずつ滴下して攪拌した。
2時間攪拌の後、室温に戻し、さらに6時間攪拌した。攪拌終了後、THFをエバポレーターで留去して、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液200mlで洗浄した。
洗浄後の残渣をTHF/ヘキサン混合溶媒(50/50質量%)で再結晶して精製し、白色固体12.5g(収率82%)を得た。
【0037】
得られた白色固体について、H−NMRを測定した結果を以下に示す。測定結果から、得られた白色固体が化合物(1−2)であることを確認した。
H−NMR
4.66(s;2H),7.26−7.4(m;2H),7.54−7.58(m;2H),7.73−7.78(m;2H),8.13−8.2(m;2H)
【0038】
(実施例2) 化合物(1−7)の合成
p−シアノフェノール6.7g(0.056mol)をp−ペンチルフェノール9.23g(0.056mol)に変更し、再結晶溶媒をTHF/ヘキサン混合溶媒からエタノールに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、白色固体16.0g(収率90%)を得た。
得られた白色固体について、H−NMRを測定した結果を以下に示す。測定結果から、得られた白色固体が化合物(1−7)であることを確認した。
H−NMR
0.9(m;3H),1.3−1.4(m;4H),1.5−1.7(m;2H),2.55−2.65(m;2H),4.64(s;2H),7.0−7.3(m;4H),7.5(m;2H),8.2(m;2H)
【0039】
(実施例3) 化合物(1−14)の合成
p−シアノフェノール6.7g(0.056mol)を4−シアノ−4’−ヒドロキシビフェニル10.93g(0.056mol)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、白色固体17.5g(収率90%)を得た。
得られた白色固体について、H−NMRを測定した結果を以下に示す。測定結果から、得られた白色固体が化合物(1−14)であることを確認した。
H−NMR
4.65(s;2H),7.26−8.23(m;12H)
【0040】
(実施例4) 化合物(2−1)の合成
p−シアノフェノール6.7g(0.056mol)をヒドロキノン2.5g(0.022mol)に変更し、4−クロロメチルベンゾイルクロライドを10.22g(0.054mol)、トリエチルアミン5.47g(0.054mol)用いたこと以外は、実施例1と同様にして、白色固体8.72g(収率93%)を得た。
得られた白色固体について、H−NMRを測定した結果を以下に示す。測定結果から、得られた白色固体が化合物(2−1)であることを確認した。
H−NMR
4.67(s;2H),7.0−7.3(m;4H),7.5(m;2H),8.2(m;2H)
【0041】
(実施例5) 化合物(2−2)の合成
ヒドロキノン2.5g(0.022mol)をメチルヒドロキノン2.5g(0.020mol)に変更し、4−クロロメチルベンゾイルクロライドを9.1g(0.048mol)、トリエチルアミン4.87g(0.048mol)用いた以外は、実施例4と同様にして、白色固体7.24g(収率84%)を得た。
得られた白色固体について、H−NMRを測定した結果を以下に示す。測定結果から、得られた白色固体が化合物(2−2)であることを確認した。
H−NMR
2.26(s;3H),4.67(s;2H),7.0−7.3(m;4H)、7.5(m;2H),8.2(m;2H)
【0042】
(実施例6) 化合物(3−5)の合成
温度計、冷却管及び攪拌装置を備えたセパラブルフラスコに、アセトン150ml、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル9.86g(0.0758mol)、炭酸カリウム10.47g(0.0758mol)、ヨウ化カリウム5.32g(0.00317mol)、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.5gを仕込み、60℃に加熱した。
次いで、アセトン50mlに、化合物(1−7)である4−ペンチルフェニル−4−(クロロメチル)ベンゾエート20g(0.0631mol)を溶解させた溶液を、少量ずつ滴下して、24時間還流した。
【0043】
還流終了後、アセトンをエバポレーターで留去して、残渣を脱イオン水200ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液200mlで洗浄した。洗浄後の残渣を塩化メチレン100mlに溶解し、硫酸マグネシウムを少量添加して乾燥し、濾過した。
エバポレーターで、濾液から塩化メチレンを留去した。塩化メチレン留去後の残渣をエタノールで再結晶して精製し、白色固体18g(収率70%)を得た。
【0044】
得られた白色固体について、H−NMRを測定した結果を以下に示す。測定結果から、得られた白色固体が化合物(3−5)であることを確認した。
H−NMR
0.9(m;3H),1.3(m;4H),1.6(m;2H),1.95(s;3H),2.51(m;2H),4.47−4.67(m;4H),5.1(s;2H),5.8(s;1H),6.13(s;1H),6.86−6.91(m;2H),7.08−7.12(m;2H),7.49−7.52(m;2H),8.03−8.06(m;2H)
【0045】
(実施例7) 化合物(3−5)の重合
化合物(3−5)を2.0g(0.0049 mol)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.01g(6.1×10−5 mol)をトルエン4.0gに溶解させ、温度70℃、重合時間7.0時間で重合を行なった。
重合終了後、重合溶液にトルエン36.0gを添加して希釈し、希釈した溶液をメタノール800gに投入した。沈殿物を濾過して、化合物(3−5)の重合体を得た。
【0046】
得られた重合体のMnは17600、Mwは103600、Mw/Mnは5.9であった。また、得られた重合体のTgは28℃、液晶相転移温度は215℃であった。得られた重合体は、液晶性を示すことが確認された。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明の、一般式(1)又は(2)で表される化合物を中間体として用いることにより、(メタ)アクリル酸エステル単量体を、出発原料から2段階の反応工程で得ることができる。本発明の(メタ)アクリル酸エステル単量体を重合することによって、液晶性を示す重合体を得ることができる。
本発明の重合体は、液晶性を示すことから、位相差板、偏光板、輝度向上フィルム、各種光フィルター等の光学異方性体として有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)又は(2)で表される化合物。
【化1】

(一般式(1)及び(2)において、Rはフェニルオキシ基、シアノフェニルオキシ基、炭素数1〜12で直鎖又は分岐構造のアルキル基を有する4−アルキルフェニルオキシ基、炭素数1〜12で直鎖又は分岐構造のアルコキシ基を有する4−アルコキシフェニルオキシ基、シアノビフェニルオキシ基及びコレステリル基を示し、
は水素、炭素数1〜12で直鎖又は分岐構造のアルキル基、炭素数1〜12で直鎖又は分岐構造のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を示す。)
【請求項2】
請求項1記載の化合物を用いて合成される(メタ)アクリル酸エステル単量体。
【請求項3】
請求項2記載の(メタ)アクリル酸エステル単量体を含有する単量体成分を重合して得られる重合体。

【公開番号】特開2009−149620(P2009−149620A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−300390(P2008−300390)
【出願日】平成20年11月26日(2008.11.26)
【出願人】(000006035)三菱レイヨン株式会社 (2,875)
【Fターム(参考)】