説明

化粧料又は医薬部外品組成物

【課題】ジメチコンコポリオールを使用せずに安価なノニオン界面活性剤とオレイン酸オレイルアルコールエステルを使用する事でシリコーンの乳化性を向上させて低コスト化を可能にする。
【解決手段】オレイン酸オレイルアルコールエステルを0.1〜50重量%含有する化粧料および医薬部外品。ジメチコンコポリオールを使用しなくても一般的に安価なノニオン界面活性剤とオレイン酸オレイルアルコールエステルを組み合わせることでシリコーンの乳化性が向上し、その乳化物の安定性も向上する。シリコーンを含有する乳化型化粧料又は、医薬部外品に優れた乳化特性を提供する事と低コスト化を可能にする事にある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は化粧料または医薬部外品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
化粧料および医薬部外品のクリームや乳液等の乳化製剤にはジメチコンやトリメチルシロキシケイ酸、シクロメチコン、フェニルトリメチコン等のシリコーン製品が多く利用されている。しかし、シリコーン製品は一般的な乳化剤では乳化が困難なため、ジメチコンコポリオールを用いて乳化を行うのが一般的であるが、ジメチコンコポリオールが高価であり、多量に使用する事が難しいため一般的な界面活性剤を組み合わせて利用されている。シリコーンは重要な原料であり、製剤化においては更なる低コスト化が課題となっている。
【特許文献1】特開平06−256135
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的はジメチコンコポリオールを使用せずに各種シリコーンの乳化性を向上させると同時に化粧品や医薬部外品の低コスト化を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
オレイン酸オレイルアルコールエステルの性質を調べてみたところ、驚くべきことに、上記課題を解決することができるものであることがわかった。オレイン酸オレイルアルコールエステルは合成後、水洗等の精製をして用いる事が出来るが、本発明者等が提案したカラムクロマトグラフ的手法(特開昭 02−205005)は特に本発明に適して優れた方法である。この方法によれば無色、無臭で経時酸化安定性に優れたものが得られる。
【発明の効果】
【0005】
オレイン酸オレイルアルコールエステルを処方中に配合する事により、ジメチコンコポリオールを使用せず一般的に使用される安価なノニオン界面活性剤で、各種シリコーンを安定で低コストに化粧品や医薬部外品に配合することが出来る極めて有用なものである。又、オレイン酸オレイルアルコールエステルはエモリエント性に優れ、ホホバ油に類似した特徴を持っている。
【0006】
本発明の化粧料としては乳液、クリーム、サンスクリーン、入浴剤、リップスティック、リキッドファンデーション、ファンデーション、コンシーラー等があげられる。また、医薬部外品としてはクリーム、乳液、入浴剤、酸化染毛剤、縮毛矯正剤、パーマネントウェーブ剤等があげられる
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明に使用されるシリコーン又はその誘導体は、特に限定されず、通常化粧品に使用されるものであればいずれのものも使用することができるが、例えば、メチルポリシロキサン等のジメチルシリコーンオイル;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルシクロポリシロキサン等の環状ジメチルシリコーンオイル;メチルハイドロジェンポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン等のメチルハイドロジェンシリコーンオイル;ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等のポリエーテル変性シリコーンオイル;メチルフェニルポリシロキサン等のメチルフェニルシリコーンオイル;ステアロキシメチルポリシロキサン等のステアロキシ変性シリコーン;シリコーン樹脂、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等が挙げられる。
【0008】
本発明の組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、前記成分の他に、界面活性剤、天然油脂、鉱物油、合成エステル、保湿剤、皮膜形成剤、酸化防止剤、防腐剤、香料等を配合することが可能である。
【0009】
たとえば、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、ラウロイルリジン、二酸化チタン、二酸化亜鉛等の粉末成分、ホホバ油、マカデミアナッツ油、アボカド油、月見草油、ミンク油、ナタネ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、トーモロコシ油、カカオ脂、ヤシ油、コメヌカ油、オリーブ油、アーモンド油、ごま油、サフラワー油、大豆油、椿油、パーシック油、綿実油、モクロウ、パーム油、パーム核油、レッドパーム油、卵黄油、ラノリン、スクワレン等の天然動植物油脂類;合成トリグリセライド、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、イソパラフィン等の炭化水素類;カルナウバロウ、パラフィンワックス、鯨ロウ、ミツロウ、キャンデリラワックス、ラノリン等のワックス類;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール等の高級アルコール類、
【0010】
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、オキシステアリン酸、ウンデジレン酸、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、軟質ラノリン脂肪酸等の高級脂肪酸類;コレステロールおよびその誘導体、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、2エチルヘキサン酸グリセリル、プチルステアリン酸等の高級エステル類、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンペンタエリスリトールエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル等の極性オイル、
【0011】
その他アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、メタクリル変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、フェノール変性シリコーン、片末端反応性シリコーン、異種官能基変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルスチリル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、親水性特殊変性シリコーン、高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸含有シリコーン、フッ素変性シリコーン等、より具体的にはシリコン樹脂、メチルフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン、メチルシクロポリシシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン、セトキシメチルポリシロキサン、メチルポリシロキサンエマルション、高重合メチルポリシロキサン(1)および(2)、トリメチルシロキシケイ酸、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン(2)等の各種誘導体を含むシリコーン類;パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フロオロアルコール等のフッ素化合物、
【0012】
パラアミノ安息香酸およびその誘導体、ホモメチル−7−N−アセチルアラントイラニレート、ブチルメトキシベンゾイルメタン、ジーパラメトキシケイ皮酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、オクチルシンナメート等のパラメトキシケイ皮酸誘導体、アミルサリシレート等のサリチル酸誘導体、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオン酸エチルヘキシル、コガネバナ根抽出エキス、トリアニリノ−p−カルボエチルヘキシルオキシ−トリアジン等の有機系紫外線吸収剤;微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化チタン、微粒子酸化鉄、微粒子酸化セリウム、微粒子酸化クロム、微粒子酸化コバルト、微粒子酸化スズ、タルク、カオリン等の無機系紫外線散乱剤、
【0013】
マルチトール、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリコール等の多価アルコール、ピロリドンカルボン酸ソーダ、乳酸ソーダ、クエン酸ソーダなど有機酸およびその塩、ヒアルロン酸ソーダなどヒアルロン酸およびその塩、酵母および酵母抽出液の加水分解物、酵母培養液、乳酸菌培養液など発酵代謝産物、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、セリシン等の水溶性蛋白;
【0014】
コラーゲン加水分解物、カゼイン加水分解物、シルク加水分解物、ポリアスパラギン酸ナトリウム等のペプチド類およびその塩;トレハロース、キシロビオース、マルトース、蔗糖、ブドウ糖、植物性粘質多糖等の糖類・多糖類およびその誘導体、水溶性キチン、キトサン、ペクチン、コンドロイチン硫酸およびその塩等のグリコサミノグリカンおよびその塩;グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、アスパラギン酸、チロシン、バリン、ロイシン、アルギニン、グルタミン、プロリン酸等のアミノ酸、アミノカルボニル反応物等の糖アミノ酸化合物;アロエ、マロニエ糖の植物抽出液、トリメチルグリシン、尿素、尿酸、アンモニア、レシチン、ラノリン、スクワラン、スクワレン、グルコサミン、クレアチニン、DNA、RNA等の核酸関連物質等の保湿剤、
【0015】
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、ペクチン、マンナン、デンプン、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、ポリアクリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、シリコーンレジン、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ジステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド等のポリオキシエチレン脂肪酸エステルメチルグリコシド、テトラデセンスルホン酸等のα−オレフィンスルホン酸等の増粘剤、
【0016】
エチレンジアミン四酢酸およびその塩類、ヒドロキシエチレンジアミン3酢酸およびその塩類、リン酸、アスコルビン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン酸塩類、メタリン酸塩類、などの金属イオン封鎖剤;エタノール、プロピレングリコール、1,3―ブチレングリコール等の有機溶剤、ジブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、フィチン酸等の酸化防止剤;安息香酸およびその塩、サリチル酸およびその塩、ソルビン酸およびその塩、パラオキシ安息香酸アルキルエステル(エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等)およびその塩、デヒドロ酢酸およびその塩類、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、ホウ酸、レゾルシン、トリブロムサラン、オルトフェニルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、チラム、感光素201号、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ハロカルバン、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニド、酢酸トコフェロール、ジンクピリチオン、ヒノキチオール、フェノール、イソプロピルメチルフェノール、2,4,4−トリクロロ−2−ヒドロキシフェノール、ヘキサクロロフェン等の抗菌.防腐剤;クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、アジピン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、マレイン酸等の有機酸、
【0017】
ビタミンAおよびその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2及びその誘導体等のビタミンB類;アスコルビン酸、アスコルビン酸硫酸エステルおよびその塩、アスコルビン酸リン酸エステルおよびその塩等のビタミンC類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸等のビタミン類;ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、アラントイン、グリチルリチン酸およびその誘導体、グリチルレチン酸塩およびその誘導体、ヒノキチオール、ムシジン、ビサボロール、ユーカリプトール、チモールイノシトール、サポニン類(キラヤサポニン、アズキサポニン、ヘチマサポニン等)トラネキサム酸、パントテルエチルエーテル、エチニルエストラジオール、セファランジン、プラセンタエキス、センプリエキス、セファランチン、ビタミンEおよびその誘導体、γ−オリザノールなどの血行促進剤、
【0018】
トウガラシチンキ、ショオウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステルなどの局所刺激剤;ビタミンA類、ビタミンB群、ビタミンD群、ビタミンE、パントテン酸、ビタミンHなどの各種ビタミンやアミノ酸などの栄養剤;グリチルレチン酸、グリチルリチン酸誘導体、アラントイン、アズレン、アミノカプロン酸、ヒドロコルチゾンなのど抗炎症剤;酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛、タンニン酸などの収斂剤;メントール、カンフルなどの清涼剤;抗ヒスタミン剤、高分子シリコーン、環状シリコーン等のシリコン系物質、トコフェロール類、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、没食子酸およびその誘導体、NDGA(ノルジヒドログアヤレチック酸)などの酸化防止剤等の各種薬剤、
【0019】
サッカロマイセスなどの酵母、糸状菌、バクテリア、酵母、牛乳由来蛋白、小麦、大豆、ブタ血液、鶏冠、カミツレ、キュウリ、コメ、シアバター、シラカバ、茶、トマト、ニンニク、ハマメリス、バラ、ヘチマ、ホップ、モモ、アンズ、レモン、キウイ、ドクダミ、トウガラシ、クララ、ギシギシ、コウホネ、セージ、ノコギリ草、ゼニアオイ、センキュウ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、アロエベラ、オウゴン、オウバク、コウカ、ベニバナ、サンシン、シコン、タイソウ、チンピ、ニンジン、ヨクイニン、ハトムギ、クチナシ、サワラ等の動植物・微生物およびその一部から有機溶媒、アルコール、多価アルコール、水等で抽出または加水分解して得た天然エキス、
【0020】
色素、モノラウリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル、モノラウリン酸POE(ポリオキシエチレン)ソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、トリステアリン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノイソステアリン酸POEソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモノオレート、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ポリエチレングリコールジオレート、ポリエチレングリコールジイソステアレート等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、ジオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリコールジエステル、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウロイルモノエタノールアミド、ミリストイルモノエタノールアミド、ラウロイルジエタノールアマイド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウロイルイソプロパノールアマイド、ミリストイルイソプロパノールアマイド、ヤシ油脂肪酸イソプロパノールアマイド等の脂肪酸アルカノールアマイド;マルチトールヒドロキシアルキルエーテル、マルチトール脂肪酸エステル、アルキル化多糖、アルキルグルコシド、シュガーエステル糖の糖誘導体、
【0021】
ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸プロピレングリコール、自己乳化型モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル、モノステアリン酸グリセリル、自己乳化型モノステアリン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸POEグリセリルなどのポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ヘキサステアリン酸POEソルビット、テトラステアリン酸POEソルビット、テトラオレイン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;POEオクチルフェノールエーテル、POEノニルフェノールエーテル、POEクロロフェノールエーテル、ポリエチレングリコール等の非イオン界面活性剤;ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、牛脂アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ヤシ油アルキルトリメチルアンモニウムブロミド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロミド等のアルキルアンモニウム塩、ラノリン誘導第4級アンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、ラウリルアミンオキシド、ヤシ油アルキルアミンオキシド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド等のカチオン界面活性剤、
【0022】
ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、パーム核油脂肪酸ナトリウム、ラウリン酸リジン、ミリスチン酸リジン、ヤシ油脂肪酸リジン、パーム核油脂肪酸リジン、ラウリン酸アルギニン、ミリスチン酸アルギニン、ヤシ油脂肪酸アルギニン、パーム核油脂肪酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、パーム核油脂肪酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、パーム核油脂肪酸トリエタノールアミン、ラウリン酸アンモニウム、ミリスチン酸アンモニウム、ヤシ油脂肪酸アンモニウム、パーム核油脂肪酸アンモニウムなどの脂肪酸およびその塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸カリウム等のアルキル硫酸エステルおよびその塩、ラウリルリン酸ナトリウム、ミリスチルリン酸ナトリウムなどのアルキルリン酸およびその塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミンエーテル、ミリスチルリン酸トリエタノールアミンエーテル、ヤシ油脂肪酸アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテルなどのアルキル硫酸トリエタノールアミンエーテルおよびその塩、ラウリルスルホン酸ナトリウム、ミリスチルスルホン酸ナトリウム、ヤシ油アルキルスルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸およびその塩、ラウリルリン酸ナトリウム、ミリスチルリン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸リン酸ナトリウム等のアルキルリン酸およびその塩、ドデセンスルホン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ドデセンスルホン酸カリウム、テトラデセンスルホン酸カリウムなどのα−オレフィンスルホン酸およびその塩、リニアドデシルベンゼン硫酸およびその塩などの直鎖および分岐鎖アルキルベンゼン硫酸およびその塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸およびその塩などの直鎖および分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸およびその塩、
【0023】
ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンカリウム、ミリストイルメチルタウリンカリウム、ヤシ油脂肪酸アシルメチルタウリンカリウム、ラウロイルメチルタウリントリエタノールアミン、ミリストイルメチルタウリントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸アシルメチルタウリントリエタノールアミンなどのアシルメチルタウリンおよびその塩、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、ミリストイルメチル−β−アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルメチル−βアラニンナトリウム、ラウロイルメチル−β−アラニンカリウム、ミリストイルメチル−β−アラニンカリウム、ヤシ油脂酸アシルメチル−β−アラニンカリウム、ラウロイルメチル−β−アラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチル−β−アラニントリエタノールアミン、ヤシ油脂酸アシルメチル−β−アラニントリエタノールアミンなどのアシルメチル−β−アラニンおよびその塩、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、N−ヤシ油油脂酸アシルグルタミン酸ナトリウム、N−硬化牛脂脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、N−牛脂/ヤシ油混合脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸カリウム、N−ミリストイルグルタミン酸カリウム、N−ヤシ油脂酸アシルグルタミン酸カリウム、N−硬化牛脂脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、N−牛脂/ヤシ油混合脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、N−ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ミリストイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油油脂酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−硬化牛脂脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−牛脂/ヤシ油混合脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン等のN−アシルグルタミン酸およびその塩、ラウロイルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシン、パルミトイルサルコシン、オレオイルサルコシン等のN−アシルサルコシンおよびその塩等のN−アシルアミノ酸およびその塩、
【0024】
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸およびその塩、ポリオキシエチレンラウリルエ−テルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸およびその塩、カルボキシル化ポリオキシエチレントリデシルエーテルナトリウム塩、などのエーテルカルボン酸およびその塩、ラウロイルイセチオン酸、ミリストイルイセチオン酸、ヤシ油脂肪酸アシルイセチオン酸等のアニオン界面活性剤、
【0025】
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルソジウムカルボキシメチルカルボキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリルベタイン等のアルキルベタイン、ビス(ステアリルヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体等の両性活性;レシチン、ラノリン、コレステロール、サポニン等の天然界面活性剤、アルギン酸ナトリウム、澱粉誘導体、トラガントゴム等の高分子界面活性剤;香料、精製水等を配合することができる。
【実施例1】
【0026】
次に実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0027】
試験例1:界面張力
ジメチコン200センチストークスを対象試料としてオレイン酸オレイルアルコールエステルを始め各種エステルや油脂との界面張力を測定してその数値の低さから乳化特性を判断する。
【0028】
【表1】

以上のようにオレイン酸オレイルアルコールエステルはジメチコンとの界面張力が低く乳化特性に優れていることがわかる。
【0029】
試験例2:乳化特性
オレイン酸オレイルアルコールエステル配合処方の乳化安定性について検証する。
【0030】
【表2】

以上のようにオレイン酸オレイルアルコールエステルを配合した処方は、乳化物調製直後から粘度が高くなり、安定な乳化が得られている事がわかる。
【0031】
試験例3:乳化性試験
乳化安定性の悪いクリーム処方にオレイン酸オレイルアルコールエステルを添加して乳化安定性が向上する事を確認する。
【0032】
【表3】

以上のように乳化安定性の悪い処方にオレイン酸オレイルアルコールエステルを添加する事で乳化安定性が向上した。また、乳化安定剤として用いられるワセリンやベヘニルアルコールの一部を置き換えても乳化性に問題がないことを確認した。
【実施例2】
【0033】
オレイン酸オレイルアルコールを使用して下記の処方で乳液を調整し、安定性および使用感の試験を行った。10人のパネラーによる使用感および、30日間での乳化安定性試験を表5にまとめた。オレイン酸オレイルアルコールエステルを配合した乳液は30日後も分離することなく非常に安定であった。また、べたつきがなく、使用感もすぐれていた。これらの結果から、オレイン酸オレイルアルコールエステルを配合する事で比較例よりも使用感、安定性とも優れていることがわかる。
【0034】
【表4】

【表5】

安定性:30日後の外観(40℃)
使用感:
使用感 評価点 評価
5 非常に良い
4 良い
3 普通
2 良くない
1 使用感が悪い

べたつき感 5 べたつきが全くない
4 べたつきがほとんどない
3 普通
2 べたつきがある
1 ひどくべたつく

使用感、べたつき感とも10人のパネラーの評価点の平均とした。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、オレイン酸オレイルアルコールエステルを含有する化粧料または医薬部外品組成物に関するスキンケア、メイクアップ、ヘアケアの各分野におけるシリコーンの乳化特性に優れる原料。ジメチコンコポリオールを使用せずに各種シリコーンをオレイン酸オレイルエステルとノニオン界面活性剤を組み合わせる事で乳化が可能となる。又、ヘアケアにおいてはカチオン界面活性剤を組み合わせることも可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
【化1】

化1で表されるオレイン酸オレイルアルコールエステルを0.1〜50%含有し、シリコーン類を乳化させる為のジメチコンコポリオールを含有しない化粧料または医薬部外品組成物

【公開番号】特開2007−126375(P2007−126375A)
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−319003(P2005−319003)
【出願日】平成17年11月2日(2005.11.2)
【出願人】(000104995)クローダジャパン株式会社 (35)
【Fターム(参考)】