説明

化粧料

【課題】ネイルエナメルを、安全で、短時間で、除去出来きる上、爪に負担をかけず、除去力の強い溶剤タイプでは、白化、におい、引火性の危険性がなく、ブチロラクトン、炭酸プロピルをベースにしたネイルエナメルリムーバーでは、除去力が強く時間がかからず、後の始末が容易で、直ちに塗りなおしまでに時間がかからず、油で除去するタイプでは、時間がかかる、乾燥しない及び水分を補充できない等の欠点がなく、水分の蒸発を防ぐことができ、爪、爪周りにモイスチャー性が与えられる美爪料を提供する。
【解決手段】界面活性剤を使用せず水、月桃水の一種又は二種の合計が0.1〜4重量%と、コハク酸ジエトキシエチルが50重量%以上を含有することを特長とするモイスチャー美爪料。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【発明の属する技術の分野】
【0001】
この発明は、揮発性の溶剤を用いず、環境にやさしい臭いのない短い時間でネイルエナメルを除去し、爪が白化せず、爪に負担のかからない爪、爪周りの皮膚にモイスチャー性を与える美爪料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術によれば、ネイルエナメル除去剤は、ネイルエナメルの塗布膜形成のために用いられているニトロセルロース、樹脂等を溶解するために、アセトン、酢酸エチル、酢酸メチル、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール等のにおいの強い溶剤を含むものが主流であった。しかし、この方法では、除去が早く乾燥も速い利点があるが、過脱脂により爪を白くし、爪、爪周りの皮膚に負担をかけ、においが強く、引火性が高く危険性がある等の欠点がある。
【0003】
揮発性の溶剤を用いず、揮発性の強いにおいのないネイルエナメル除去の方法としては、特許公表2006−520798に、カルボニル部分を有する複素環式溶剤、たとえばブチロラクトン80部以上を含むものがある。これは、においも少なく、危険性(引火点約100度)も少ないが、ネイルエナメルの除去に時間がかかる上、爪、爪周りがべとつく等の欠点がある。
【0004】
ネイルエナメルの除去の際、つめの水分や脂分の蒸発を防ぎ、更に、爪に潤いを与えるものとして、特許公開2005−206560に、炭酸プロピレンを40−80重量%と、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル及びコハク酸ジエトキシエチルかなる群から選ばれる一種又は二種以上を10〜50重量%とを含有するネイルエナメル除去剤も見られる。これは、引火の危険性も余りないが、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル及びコハク酸ジエトキシエチルに臭いがあり、乾燥性が遅く、爪、爪周りがべとつき問題がある。ネイルエナメルの除去に時間がかかる等の欠点がある。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最近のネイルエナメルは、ベースコートの上に数回塗りや、ラメ入り、オーバーコート等の多重塗りが多くネールナメルの除去に時間がかかる。安全で、短時間で、除去出来きる上、爪に負担をかけないものの出現が待たれる。除去力の強い溶剤タイプは、白化、におい、引火性の危険性がある。ブチロラクトン、炭酸プロピルをベースにしたネイルエナメルリブーバーは、除去力が弱く時間がかかり、ベトベトして後の始末が大変で、直ちに塗りなおしまでに時間がかかりすぎる。
【0006】
更に、油で除去するタイプは、時間がかかる、乾燥しない及び水分を補充できない等の欠点がある。水分の蒸発を防ぐことができるが、水を含まないので、爪、爪周りにモイスチャー性が与えられないので、爪に負担をかける。
【0007】
本発明は、乾燥性を解決するため、界面活性剤を用いず、不揮発性油の組み合わせで水若しくは月桃水の相溶性を鋭意検討することによりモイスチャー性のある美爪料を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明での水のみでは、爪、爪周りにモイスチャー性を与える力が弱い。モイスチャー性を向上させるためには、水に可溶なエキス、植物水はいろいろあるが、太陽の恵みの下沖縄地方を含む亜熱帯、熱帯地方で成育する月桃の草木の花葉茎から蒸留法で得られるハーブ水、月桃水がある。月桃水は紫外線から守り、しみ、ソバカスを抑え、美白効果が有る。細胞賦活効果のある月桃水は、抗菌、消臭、抗菌性があり、更に爪、爪周りの皮膚に保湿性が高い性質を持つ。
【0009】
ネイルエナメル除去剤としての性質を持つものとして、上述の特許からコハク酸ジエトキシエチル、炭酸プロピレンおよび、γ−ブチロラクトンがある。コハク酸ジエトキシエチルは沸点℃、引火点181℃で水に3%可溶する。重量%10〜50以外の配合範囲で行う必要がある。
【0010】
炭酸プロピレンは、沸点241℃、引火点132℃。水に重量1〜10%可溶である。40〜80%以外の配合範囲で行う必要がある。
【0011】
γ−ブチロラクトン沸点203〜204、引火点101℃で、水に無限に可溶である。重量80%以下の配合範囲で行う必要がある。
【0012】
コハク酸ジエトキシエチル、炭酸プロピレンおよび、γ−ブチロラクトンは相溶しない。水とコハク酸ジエトキシエチルは相溶しないので、界面活性剤を使用せず、コハク酸ジエトキシエチルが10%以下50%以上の範囲、炭酸プロピレンが40%以下80%以上および、γ−ブチロラクトンが80%以下の範囲で水と相溶する範囲で、ネイルエナメルがべとつき無く除去できる範囲を見出した。
【0013】
しかし、ここでの水のみでは、爪、爪周りにモイスチャー性を与える力が弱い。植物水の中から抗菌性の強い月桃水は、モイスチャー性が有り、パラベン類の防腐剤を用いなくてすむ硬貨もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例】
【0014】
表1の様に配合重量%を室温で混合して、20代から40代までの女性モニター5名に市販マニキュアを3回重ね塗りしてもらい、試料をコットンに湿らし、5分間室温で放置、5分後に、各試料の相対評価をしてもらった。
【表−1】

【発明の効果】
(除去性)
【0015】
【表−2】

(ヌメリ性)
【0016】
【表−3】

(モイスチャー性)
【0017】
【表−4】

(総合評価)
【0018】
表―2、3、4から試料―1 が最も良い評価を得た。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水、月桃水の一種又は二種の合計が0.1〜4重量%と、コハク酸ジエトキシエチルが50重量%以上を含有することを特長とするモイスチャー美爪料。

【公開番号】特開2009−256296(P2009−256296A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−127679(P2008−127679)
【出願日】平成20年4月14日(2008.4.14)
【出願人】(502411805)
【Fターム(参考)】