区分に分かれたローマン型窓シェード
キャリア格子と当該キャリア格子に固定された生地の複数の水平ストリップとを有している窓カバーが開示されている。前記ストリップは、窓領域を覆うために、重なり且つ垂直方向に隔置された関係で配置される。
【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
ここに記載された実施形態は、窓領域を覆うために重なり形態で配置されているストリップ状の材料によって製造することができる伸縮自在の窓カバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
(関連出願)
本願は、2005年4月6日に出願された米国仮特許出願第60/669,189号及び2006年2月6日に出願された米国特許出願第11/348,145号による利益を主張しており、これらの出願内容全体が本明細書に参考として組み入れられている。
【0003】
ここに記載された実施形態は、窓領域を覆うために重なり形態で配置されているストリップ状の材料によって製造することができる伸縮自在な窓カバーに関するものである。
旧式であるが常に人気のある形態の窓カバーは、ローマンシェードとして知られている。このタイプのシェードは、一般的には、少なくとも覆われるべき窓と同じ幅であり且つ同じ長さ又はより長い生地シートを含んでいる。生地には、垂直な円柱状に配列された生地の背面(外側を向いている面)上に設けられた周期的な間隔のリング又はそれらの等価物が嵌められている。コードが、リングに通され且つ生地の底部又は時々は堅牢な棒に取り付けられる。コードが引っ張られると(コードは、典型的には頂部レール及び係止装置のコードが無い端部を介して導かれて、オペレータが引っ張ることができるようになされている)、シェードが引き上げられて、窓を通して見ることができ且つ清掃することができる。“ホブル”と呼ばれる変形例は、前側の生地内に一連のうねりを形成するために、第一の生地の背面に結合されたより短い周期の第二の組のコード又は第二の生地層を付加する。生地は、リングの周期的な間隔によって、下方のリングがすぐ上方のリングと接触するまで持ち上げられ且つその中を通るコードによって相対的に固定されると連続的な折り畳み状態に縮められる。このタイプのシェードは如何なる生地によっても容易に作られるので、ローマンシェードは、客が選んだ生地に手作りで作られた高価な特注の仕上げを伴って来た。従って、これらは、極めて望ましい外観を有するものと考えられている。
【0004】
近年においては、ローマンシェードの製造性及び機能を改良するために幾つかの試みがなされて来た。一つの例が、Jelicに付与された米国特許第5,566,735号に提供されており且つ現在Comfortex Corporationによって製造されている。このシェードは、生地上に隔置された列状に押し付けられたU字形状のセクションリブを使用しており、これらのリブは、当該リブに結合された平らな生地からなるうねり又は平坦空間を設定するスナップ嵌合式の数珠状のコードと結合されている。クリップの小穴を貫通して延びている吊り上げコードは、一般的なローマン式の収縮吊り上げを行う。この設計は、ローマンシェードを、その基本的な外観は変更せずに組み立てを簡素化するが、生地部品の切断及び計測並びにリブの位置は依然として労働集約的なままである。
【0005】
ローマンシェードのその他の不利な点としては、熱絶縁性が低いこと、生地が折り畳み状態に集められるので輸送の際に脆く且つ包装の際に容易に圧潰又は折れ、太陽光の反射率が低く(反射率を高めることは、例えば、セル(区画)式のシェードにおいて得られることが多く、外側面を白色にすると内側面の色の選択に困る)、コードが接触可能であること(潜在的な安全上の問題がある)並びに引き上げられたときに折り畳まれた生地が大きくて美しくなく且つ丸く膨らんで集積されることが挙げられる。本明細書に記載した実施形態は、これらの欠点のうちの幾つか又は全てを解決したものである。
【発明の開示】
【0006】
ここに記載した例示的な実施形態においては、キャリア格子及び当該キャリア格子に固定された複数の水平ストリップ状の生地を有する窓カバーが採用されている。これらのストリップは、互いに重ねられ且つ垂直方向に隔置されて窓領域を覆う。
【好ましい実施形態の説明】
【0007】
本発明の構造及び発明的特徴は、以下の詳細な説明、特許請求の範囲及び図面を読むことにより、更に明らかとなるであろう。
図面を参照すると、例示的な実施形態が詳細に示されている。各図面は実施形態を表しているけれども、これらの図面は必ずしも尺度通りではなく、ある種の構造は、実施形態の革新的な特徴をより良く図示し且つ説明するために誇張されているかも知れない。更に、ここに記載されている実施形態は、網羅的であること又はさもなければ本発明を図面に示され且つ以下の詳細な説明に開示された正確な形態及び構造に限定若しくは制限することを意図しているものではない。
【0008】
ここに記載されている実施形態は、水平に重なり且つ垂直方向に間隔が開けられた複数の材料ストリップ22を有しており、当該複数の材料ストリップは、キャリア格子24に固定されて図1に示されているようにそれらの間隔が維持されている。窓カバー20は、最も下のストリップ28又はレール30に固定された吊り上げコード26を含むことができ、この吊り上げコードは、コード26が下方へ引っ張られると、ストリップを上方へ引き上げて入れ子状積層とする。ストリップ22の下方端縁32は、以下において更に説明するように、自由に垂下しており、平らな端縁か強化リブを備えた端縁を有し、その結果、ストリップ22は引き上げられたときに自由に垂下したままである。ストリップ22の別の例においては、ストリップ22の下方端縁32は、同じく、例えば、次の下方のストリップ22の上方端縁34の取り付け位置近くでキャリア格子24に固定されて、引き上げられたときに各ストリップ22の折り畳みを付与し且つ任意的にストリップ22が下げられたときにホブルスカート状の外観を付与する。図1に示された窓カバー20の実施形態においては、各ストリップ22の自由に垂下している下方端縁32はそのすぐ下のストリップの上方端縁34を覆い且つ重なっている。
【0009】
図1は、第一の実施形態による基本的なタイプの部分的に組み立てられた窓カバー20を示している。係合クリップ40によって間隔開け用コード38に固定されている端縁補強材36を有する材料ストリップ22が示されている。窓カバー20の上部にはヘッドレール42が配設されており、当該ヘッドレールは、プラスチック、金属、木材、ポリアミド樹脂等のような材料によって作られる。ヘッドレール42は、吊り上げコード44を、コードロック46及び引っ張り房48から間隔を開けられた吊し玉50を介して底部レール30までガイドする。引っ張り房48は、当該技術において知られているように、窓カバー20を、開放位置と閉鎖位置との間で動かすために設けられている。理解を容易にするために、4つの上方のストリップとを1つの下方のストリップとがこの部分アセンブリから省かれている。一番目のストリップ52及び補強材36に対するクリップ40の係合状態は、図示されている最も上方の第一のストリップ52に見ることができる。更に、ストリップ22の固定補強材36は、間隔開け用コード38の外側の位置から延びている。言い換えると、ストリップ22は、各ストリップ22が他のストリップから独立して容易に取り外せるように、間隔開け用コード38内に固定されていない。各ストリップ22は、係合クリップ40によって固定されて、ユーザーが、目標のストリップ22へアクセスするために、窓カバー20全体を設置位置から取り外すか窓カバー20を分解することなく、単一の目標とするストリップ22を取り外すことができるようにされている。窓カバー20の取り外し又は分解することなく単一のストリップ22の取り外しを可能にした窓カバー20を設けることによって、ユーザーは、ストリップ22の交換時間及び作業を節約できる。係合クリップ40は、ストリップ22をキャリア格子24に固定するようになされた如何なるクリップ機構としても良い。一つの例においては、係合クリップ40は、キャリア格子24の垂直方向の長さに沿った所定位置に、成形、感圧接着、感熱接着、縫合、挟み付け等によって、キャリア格子24に固定することができる。係合クリップ40は、プラスチック、ポリアミド樹脂、金属等によって作ることができる。一つの例示的な例においては、係合クリップ40は、コード44をガイドするための間隔開け吊し玉50と、ストリップ22の補強材36と係合するための所定の水平方向の幅を有しているほぼC形状の本体とを含んでいる。係合クリップ40は、水平方向の幅が比較的狭く且つ2つのストリップ22の固定のために図11に示されている断面を含む如何なる断面を含んでいても良い。更に、クリップ40は、上方のストリップ22と下方のストリップ22とを、窓カバー20の垂直長さに沿った一つの所定位置に固定するために、2つの概してC形状の区分(図示せず)を含んでいても良い。
【0010】
図2を参照すると、窓カバー20の第二の例示的な実施形態が示されている。カバー20は、複数の材料ストリップ22を含んでいる。2つのストリップ22が、領域2A内のカバー20の他の部品を見せるために取り除かれている。カバー20は更に、内側吊り上げコード56を備えたセル式の裏材54を含んでいる。内側吊り上げコード56は吊り上げコード44に類似している。当該第二の例示的な実施形態においては、セル式の裏材54は、概して、窓カバー20の全長に亘って延びるようになされている。底部レール60の重量により、セル壁帯58は、下方へ引っ張られて外部帯58a及び58bの均一なピッチを提供するほぼ整合した状態となり、その結果、セル壁帯58の間隔は図示されている伸長状態においてはほぼ均一となる。
【0011】
セル式の裏材54は、概して垂直方向のセル壁帯58にほぼ直角に配置されているタブ形状の内側帯59を含んでいる。図2A及び2Bに示されているように、各タブ59を形成している結合部又は継ぎ目59aは、少なくとも2つの材料の溶着、縫合、接着又はその他の適当な接合部方法によって提供することができる。一つの例においては、接合部59aは、所定の位置において2つの材料片を超音波溶接することによって、折り畳まれた材料間に接合部又は継ぎ目59aを形成することによって形成される。同様に、一つの例においては、外側帯は、少なくとも2つの材料を溶着、縫合、接着又はその他の適当な結合方法によって、所定の位置において各々のセル壁帯58に固定される。タブ59の長さ(T)は、所望の用途に応じて変わり、0.001”〜5/16”の範囲内とすることができ、襞部分は、タブ59が1/4”〜2”の範囲内で形成された後に、長さ(L)を有することができる。
【0012】
タブ59の各々は、内部に形成された少なくとも1つのコード穴59bを含んでいる。コード用の穴59bの正確な数は、カバー20の水平方向の幅及びセル式裏材54の堅牢性によって変わるであろう。図2、2A、2Bの例示的な実施形態においては、タブ59内に配置された2つのコード用の穴59bが示されている。タブ59内のコード用の穴59bは、内側吊り上げコード56がその中を通過できるように整合されている。タブ59内のコード用の穴59b内を通過することに加えて、コード56は、概して一般的な形態でヘッドレール42内に入り且つヘッドレール42内の係止機構を含む一般的な機構を通過し、その側方から出て行き、カバー20の昇降を制御する。コード56はまた、底部レール60のほぼ中心部分をも通過することができる。コード56の下方端部56は、結ばれていても良く(図示せず)、リング(図示せず)又はワッシャ(図示せず)に取り付けられても良く、又は別の一般的な方法で底部レール60内に保持されても良い。セル式裏材54を通過するコード56は、シェードが下げられたときに、底部レール60がほぼ真っ直ぐに垂下するのを可能にする。
【0013】
図2においては、一貫して隔置されたセル壁帯58に固定された材料ストリップ22もまた、完全に伸長した状態でほぼ均一な間隔、特にセル式裏材54は、底部レール60の重量によって所定の張力状態にある帯58を含んでおり且つ勾配が付けられた外側帯58a及び58bに対する遊びを許容しつつほぼ垂直である。セル式裏材54に対する材料ストリップ22の固定を以下においてより詳細に説明する。
【0014】
図2C、2D及び2Eを参照すると、窓カバー20の第三の例示的な実施形態が示されている。窓カバー20は、複数の材料ストリップ22を含んでいる。領域2D内のカバー20の他の部分を見せるために2つのストリップ22が取り除かれている。カバー20は更に、吊り上げコード56を備えたセル式裏材54を含んでいる。このセル式裏材54は、概して窓カバー20の全長に亘って延びるようになされている。底部レール60の重量のために、セル壁帯58は、ほぼ垂直な向きとなるように下方へ引っ張られて、均一なピッチの外部帯58aを提供し、その結果、当該セル壁間隔はほぼ均一になり且つ上記した図2の第二の例示的な実施形態にほぼ類似している。
【0015】
図2C、2D及び2Eにおいて、連続材料の第一の部分は外側帯58aの襞を形成しており、連続材料の第二の部分は概して垂直なセル壁帯58を形成している。一般的には、各外側帯58aは、襞間に形成され且つセル壁帯58にほぼ直角に配置されているタブ59を含んでいる。しかしながら、タブ59は、可撓性であり且つほぼ水平位置に位置して
いても良い。タブ59は、外側帯58aを形成している材料の第一の部分と、セル壁帯58を形成している材料の第二の部分とのうちの少なくとも一方によって図2Eに示されているような折り畳み配向に形成されている。タブ59を形成している結合部又は継ぎ目59aは、溶着、縫合、接着又はその他の適切な方法によって設けることができる。一つの例においては、結合部59aは、折り畳まれた材料間に結合部又は継ぎ目59aを形成している所定の位置で材料の2つの部片を超音波溶接することによって形成されている。更に、図3及び3Aに示されているように、少なくとも1つのストリップ22をセル状裏材54に固定するために、材料の第一の部分又は第二の部分の折り畳み間の結合部59a内に補強材36を配置しても良い。上記したように、タブ59の長さ(T)は、所望の用途に応じて変わるであろう。長さTは、0.001”〜5/16”の範囲内とすることができ、襞部分は、タブ59が1/4”〜2”の範囲内で形成された後の長さ(L)を有することができる。タブ59は、襞と釣り合ってセル状裏材54の外観及び動作を改良する。
【0016】
図3、3A及び4に示されているように、補強材36が各ストリップ22の下方端縁32に含まれていて、そのほぼ垂直な向き及び均一性を維持し且つそよ風内でのストリップ22の過剰なはためきを防止することができる。接着、縫合、挟み付け、締め付け等のような公知の方法によるセル状裏材54への取り付けによって、ストリップ22の上端縁34の固定が提供される。更に、以下に更に説明するように、ストリップ22をセル状裏材に固定するために、上方端縁34内に補強材36が含まれていても良い。セル状裏材54と材料又はストリップ22との組み合わせは優れた熱絶縁性を提供する。
【0017】
図3は、図2Cの窓カバー20の部分側面図であり、裏クリップ74によってタブ59に固定されたストリップ22を有する伸長状態の窓カバーを示している。裏クリップ74は、以下に更に詳細に説明されており且つ明確化のために拡大されている。図3及び4に示されているように、ストリップ22は、下方端縁32と上方端縁34との両方に補強材36を含んでいる。上方のストリップ22の下方端縁32は、伸長状態においてストリップ22の上方端縁を覆っている。ストリップ22の垂直方向長さは、ユーザーの要望に応じて変えても良い。ストリップ22は、固定箇所で各第二のタブ59に固定されるべきものとして示されている。しかしながら、固定箇所間のタブの数は、ストリップ22の所定の垂直方向長さによって指定される。タブ59は、裏クリップ74を取り付けるための補強材36を含んでいても良い。補強材は、外側帯58aを形成している材料間又はタブ59においてセル壁帯58を形成している材料間に配置することができる。図3Aには、図2Cの窓カバー20が収縮状態で示されており、この状態では、各ストリップ22の上方端縁34は図3の伸長状態よりも比較的互いに接近している。
【0018】
図4は、図1、2及び2Cの材料ストリップ22の第一の例示的な実施形態の詳細図である。材料ストリップ22は、袋状の端縁ポケット64を含んでおり、当該端縁ポケット64は、ストリップ22の下方端縁32と上方端縁34とを折り畳み且つ取り付け領域66において各部分を結合することによって形成することができる。縫合、接着剤の使用、接着剤の熱溶着、飾り縫い、機械的取り付け等を含む如何なる結合方法を使用しても良い。ストリップ22は、層状にされ且つ一方の側面に白色又は反射面を付与し、他方の面に魅力的な色又は質感を付与しても良い。
【0019】
図5は、図1、2及び2Cの材料ストリップ22の第二の例示的な実施形態の詳細図である。材料ストリップ22は、面材料68を含んでおり且つ少なくとも部分的に層状に重ねられた裏材70を含んでいても良い。この材料は、織物、プラスチック、ビニール、ポリエステル、織布及び不織布フィルム等とすることができる。取り付け領域66は、ポケット64を形成するようになされ且つ縫合、接着剤の使用、接着剤の熱溶着、飾り縫い、機械的取り付け等を含む如何なる結合方法によって形成しても良い。裏材は、白色又は反射性又は均一性のための如何なる色としても良い。
【0020】
図6は、図1、2及び2Cの材料ストリップ22の第三の例示的な実施形態の詳細図である。材料ストリップ22は、面材料68と、少なくとも1つの補強材36と、少なくとも1つの取り付け用ストリップ72とを含んでいる。補強材36は、取り付け領域66間のポケット64の内に配置されている。取り付けストリップ72は、上方端縁34に固定されているものとして示されている。しかしながら、取り付けストリップ72は、感圧又は感熱接着の使用、飾り縫い等を含む公知の取り付け方法によってストリップ22の水平方向幅に沿った如何なる位置においてストリップ22に固定されても良い。
【0021】
図7は、窓カバー20の第四の例示的な実施形態である。窓カバー20は、上方端縁34と下方端縁32との両方に補強材36を含んでいる。各端縁34、32は、キャリア格子24に固定されている。キャリア格子24は、図2及び2Cに示され且つ上記したように、間隔開け用コード38又はセル状裏材54を含んでいても良い。ストリップ22の垂直幅が、キャリア格子のピッチPによって付与される係合クリップ40間の距離よりも長い場合には、ストリップ22は、うねり72aを形成し且つ一般的なホブルスカート型のローマンシェードと似ている。ストリップ22の垂直方向の幅がキャリア格子のピッチPとほぼ同じ長さである場合には、ストリップ22は、一般的な平らなローマンシェードと似ている。一つの例においては、補強材36は、係合クリップ40内で相互に係合する。一番目の補強材36を有している第一のストリップ22の上方端縁34は、二番目の補強材36を有している隣接するストリップ22の下方端縁32に当接している。このことは、例えば、ストリップ22をその全長に沿って連結させることによって達成される。別の方法として、補強材36同士は互いに隣接し且つキャリア格子24によって相互にクリップされても良い。キャリア格子24がセル状材料である場合には、端縁補強材36の一方又は両方を省略しても良い。
【0022】
図8は、窓カバー20の第四の例示的な実施形態の詳細図である。特に、図8は、細長い裏クリップ74を使用しているセル状裏材54のポケット部分73とストリップ22との間の例示的な結合を示している詳細図である。細長い裏クリップ74は、窓カバー20の水平幅からユーザーが所望する所定の長さまでの如何なる長さを有していても良い。ポケット部分73は、図2〜3Aの外側帯58a及び58bを含むあらゆる帯を示している。裏材54は、複数のポケット部分73を含んでいる。一つの材料ストリップ22を固定しているセル状の裏材54の部分が示されている。材料ストリップ22は、裏クリップ74から下方向へ突出している面材料68を含んでいる。補強材36がポケット64内に配置され、それによって、ストリップ22が裏クリップ74の第一の細長い本体部分76に固定されている。裏クリップ74の第二の細長い本体部分78は、ポケット部分73内に配置されている補強材36によってセル状の裏材54に固定されており且つ裏クリップ74の第二の部分78内に固定されている。裏クリップ74は、所定の結合ラインにおいてセル状裏材54を捕捉する。第一の部分の穴80は、ストリップ22及び補強材36を固定し且つストリップ22と裏クリップ74との間の滑りを最少化するセル状裏材54の歪みを最少化する大きさとされている。しかしながら、クリッピング、溶着、縫合、接着又はその他の適当な方法を含む材料ストリップ22をポケット部分73に固定することができる他の適当な取り付け方法がある。
【0023】
作動中には、裏クリップ74は、ポケット64及び補強材36の上を滑らされて、ストリップを裏クリップ74に固定する。次いで、裏クリップ74は、ポケット部分73及び補強材36上を摺動され、それによって、裏クリップがセル状裏材54に固定される。図9及び10に示されているように、上記した組立を可能にするために、裏クリップ74は、少なくとも2つの受け入れ穴、すなわち、第一の部分の穴80と第二の部分の穴82とを含んでいる。第一の部分の口部84は、補強材36及びポケット64が設置中に補強材36とポケット64とを設置の向きに固定しつつ、通過させる構造とされている。第二の部分の口部86は、補強材36及びポケット部分73を設置の向きに固定させつつ、設置中に補強材36及びポケット部分73の一部分が通過できる構造とされている。第一の部分76と第二の部分78とが、互いにほぼ直角であるものとして示されている。しかしながら、第一の部分76と第二の部分78との間の如何なる角度も考えられる。図9は、第二の部分78よりも概して大きな第一の部分76を示している。しかしながら、第一の部分76と第二の部分78との如何なる組み合わせも考えられる。更に、もう一つ別の例においては、穴80、82の一端又は両端は、補強材36を保持するために、区分の長さを合わせるとき又はその後にシールされる。材料の区分に対して、切断による長さ合わせは。熱溶断によって行っても良い。例えば、ポケット端部をほぼ同時にシールするために、熱線カッター、超音波カッター等を使用しても良い。補強材36を挿入するために、ポケット64の裏側に小さなスリット(図示せず)を形成しても良い。
【0024】
上記した例示的な実施形態によって、3つの別個の外観すなわちホブルスカート状の外観、平らで連続している外観及び平らな屋根板状の外観が形成される。一つの例は、図7に図示されているようなホブルスカート状の外観を有することである。クリップ74(図示せず)又は40が各ストリップ22の下方端縁32及び上方端縁34の両方に配置されており、下方端縁32は、次の下方のストリップ22の上方端縁34とほぼ同じ位置(クリップ74又は40は相互に近接している)において且つストリップ22の垂直幅よりも短い距離のところでポケット部分73(図示せず)に固定されており、その結果、各ストリップ22は、次の下方ストリップ22を覆うように湾曲し、少なくとも概してクリップ74、40をうねりによって覆っている。ホブルスカート状の外観の別の例としては、上記と同じ方法で窓カバー20の垂直長さに沿って配置されたクリップ74又は40に対する固定のために、材料の垂直長さに沿った所定位置に配置された補強材36を有している連続的な材料を提供することが含まれる。ホブルスカート状の外観の更に別の例としては、図11に示され且つ以下において更に説明されるように、一番目のストリップ22の上方端縁と二番目のストリップの下方端縁32との両方を選択的に固定するために図11の例示的な実施形態の断面を有しているクリップ74又は40を提供することがある。ストリップ22によって作られた平らな連続的な用途に対しては、一つのストリップ22の下方端縁32とこれに隣接するストリップ22の上方端縁34とを図11に図示されているような単一のより大きな穴80内へ嵌合させるために使用しても良い。図11は、穴80を共有している2つの互いに隣接しているストリップ22を示している。別の方法として、クリップ74及び40は、隣接するストリップ22に対して2つのポケットを含む3つのポケット(図示せず)を有していても良い。更に、ストリップ22は、成形、感圧接着、感熱接着、飾り縫い、クリップ留め等を含む如何なる方法によってキャリア格子24に固定しても良い。
【0025】
当業者にとって明らかであると考えられるように、ここに記載されている実施形態は、コンパクトさ及び便宜性という特別な利点を有しているけれども、本発明の範囲内に含まれる唯一の実施形態又は構造ではない。幾つかの例示的な変形例としては、a)間隔を設けるためにセル状裏材54の代わりに襞付きの格子を使用すること、b)内側の代わりに外側のポケット付きの補強材36を使用すること、c)キルト風の又はその他の多層材料ストリップ22を含むこと、d)ストリップ22がほぼ平らである特に平らな屋根板状の実施形態のために、ストリップ22上に非直線の(波打った又は貝殻状の)自由端縁32,34を有すること、e)特に、平らな屋根板状の実施形態において生地材料の代わりに剛性又は弾性で強ばったストリップを使用すること、f)ボトムアップ(上向き)動作の代わりにトップダウン(下向き)動作を有すること、並びに、g)一組みの共有取り付け部の代わりに、ホブルスカート状の実施形態において2つの間隔開け用コードを使用することを含み、それによって、ストリップ22の下方端縁32に取り付けられたスペーサの組を持ち上げることによって隣接するストリップ間の隙間を開くことによってベネシャン状の透視を提供する。
【0026】
上記の実施形態は、種々の従来技術によるシェードに優る多数の利点を提供する。これらの利点のうちの幾つかは、美的であり且つその他は最終製品の製造コスト又は保守容易性において実用的である。以下は、以前の方法に対する比較注記を有する上記した実施形態の幾つかの例示的な部材である。
【0027】
巻き上げ可能なストリップ:上記したストリップ22は、窓全体を覆っている単一のシートの外観及び機能を提供するが、その代わりに製品の効率の良い使用及び製造の最少のスクラップを可能にする材料の制御されたストリップ22によって作られている。ストリップ22(補強材36の挿入前)はまた、ロール状に在庫できるので、製造前の包装及び在庫貯蔵をも容易にする。損傷した場合に、窓カバー20全体を失うよりも最少のコストで容易に交換される。
【0028】
組立の速さ:窓と同じ程度の単一の大きなシート材料によって作られた一般的なローマン窓カバーの取り扱いと比較して、ストリップ二次加工装置は、必要最小の床スペース及び便宜的な装置によって迅速に形成できる。大きい平らな切断用テーブルは必要とされない。ストリップに対して固有の寸法によって自動的に配置される多数のリング又はその他の取り付け装置を配置するために、広い製品のマーキング及び計測は必要とされない。
【0029】
絶縁:通常のローマン窓カバーと比較することにより、セル状の裏材を設けられた実施形態は、面の背後に多数の空気セルを提供して、製品の熱絶縁値を著しく高める。
白色の背面:最近の家庭においては、室内は一般的に異なる色で装飾され、しかも、家は外界に対してより一定の形式の均一な面を提供する。白い外側面を提供することができる製品は、内側面が異なる部位の色を保持しているときでさえ、上記の均一性を維持する。多くの分譲マンション及び自宅所有者組合は、窓処理の均一な外観を必要とする。上記の実施形態は、その層状の又は層状に重ねられた構造によってこのような二種類の要件を可能にする。
【0030】
含まれているコード:安全性は、窓カバー20における主要な問題である。主要な恐れのうちの一つは、小さな子供を窒息の危険性に巻き込み得るアクセス可能なコードに関連している。セル状の裏材を備えた実施形態は、他のローマン式のシェードと異なり、カバー20を吊り上げるコードをセル内へ完全に封入して前記危険性を減じている。図2Cに示されているセル状裏材を備えている実施形態の第二の例は、コードを完全に封入しないけれども、それらをストリップ22と裏材54との間に包囲することによって、偶発的に巻き添えにならないようにコードを遮蔽している。
【0031】
透視選択性:一般的なローマン式のシェードは連続材料によって作られる。ここに記載した実施形態は、多数のストリップによって作られているけれども、このような連続部片の外観を真似することによって、これらのストリップの独立した関節結合の選択肢を提供して、ベネチア型ブラインドのもののようなより多くの透視形態を可能にする。
【0032】
同じ在庫からの多数の製品の外観:ここに記載した実施形態は、全て、同じ基本的な部品(材料ストリップ、コード又はセル状裏材及びハードウエア)によって組み立てて、著しい規模の利益及び加工業者及び小売業者のための低い在庫保管費用を提供することができる。この後者の特徴は、小売り段階における直仕上げによって及び流通における一つの段階を排除することによって、このようなオーダーメイドの窓処理のコストを下げる点において特に重要である。
【0033】
種々のストリップのアセンブリからの多数の製品の外観:ここに記載された実施形態は、全て、多数のストリップ22によって組み立てることができ、各々は、異なる色又はスタイルの生地を有していて、ユーザーがストリップ22のアセンブリによってより創造的になる自由度を提供する。
【0034】
欠陥の除去及び切断効率を含むストリップ構造からの廃棄材料の少なさ:従来のローマン形式におけるように、大きな矩形物を反物から切り取らなければならないときに、異なる大きさの矩形が限定された幅の製品に合わされるので、より高い廃棄ファクタが常に存在する。ここに記載された実施形態においては、後続のストリップ間に廃棄部分がほとんど又は全くない状態で連続リボンが窓の大きさのストリップに切断される。幅の広い製品の切断においては、やっかいな場所に位置する傷は大きな面積の生地が使用できなくし得るリボンにおいて傷が発生したときでさえ、損失は1つのストリップの長さ以下とすることができる。
【0035】
制限のない幅及び長さ:リボン−ストリップによる無駄の少なさと組み合わせると、最終製品の寸法に対して原料の向きをより良好な向きとすることができる。幅の広い製品から切り取られる場合には、原材料の水平方向の幅によって、垂直長さか水平幅が制限される。リボン−ストリップでは、これらのリボンの制限されない長さ(原材料の製造送り方向に対応する)は、窓カバー20の幅方向に向けられ、従って、シェードの制限されない幅が提供される。次いで、窓カバー20の長さは、限定されない数のこのようなストリップによって構成されるので、シェードの長さもまた限定されない。このことは、“窓の壁”がデザインの一部(一般的な窓カバーに対して大きすぎる高く且つ広いガラス面積)である近年の家庭においてはより重要となりつつある。
【0036】
全体の損失はない状態での損傷した又は汚れた領域の容易な交換:これは、ストリップの構造からもたらされる経済性及び便宜性のもう一つ別の特徴である。材料の単一の広がりではなく、窓カバー20は、使用中において損傷又は変色を受けたストリップ22のみを交換することによって、低コストで修復することができる。いくつかの材料においては、清掃及び交換のために個々のストリップ22を取り外すことさえ可能であるかも知れない。
【0037】
以上、本発明を、上記の実施形態を参考にして特に示し且つ記載したが、上記の実施形態は、本発明を実施するための最良モードを単に例示したものである。ここに記載した発明の実施形態に対する種々の変形例が、特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明を実施する際に採用することができることが当業者によって理解されるべきである。特許請求の範囲は、本発明の範囲を規定することを意図し且つ特許請求の範囲及びそれらの等価物に含まれるこれらの方法及び装置が特許請求の範囲によって保護されることを意図している。本発明のこの説明は、ここに記載された新規で且つ非自明な組み合わせの全てを含んでおり且つこれらの部材の新規で且つ非自明な組み合わせに対する特許請求の範囲が本願において提供されている。更に、上記の実施形態は例示的なものであり、本願において請求することができる全ての可能な組み合わせに対していずれかの単一の特徴又は部材が不可欠な訳ではない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、部分的に組み立てられた窓カバーの第一の例示的な実施形態の斜視図である。
【図2】図2は、セル状の裏地材料上のストリップ材料及び内側吊り上げコードを示している部分的に組み立てられた窓カバーの第二の例示的な実施形態の斜視図である。
【図2A】図2Aは、図2の窓カバーの詳細な側面図であり、図2の細部2Aを示している。
【図2B】図2Bは、図2の窓カバーの詳細な側面図であり、図2の細部2Bを示している。
【図2C】図2Cは、部分的に組み立てられた窓カバーの第三の例示的な実施形態の斜視図であり、吊り上げコードが帯又はセルの内側になく、当該窓カバーの面から外方へ延びているタブを有している部分的に組み立てられた窓カバーを示している。
【図2D】図2Dは、図2Cの窓カバーの詳細な側面図であり、図2C内の細部2Dを示している。
【図2E】図2Eは、図2Cの窓カバーの詳細な側面図であり、図2D内の細部2Eを示している。
【図3】図3は、伸長状態にある図2Cの窓カバーの側面図であり、裏クリップによってタブに固定されている材料ストリップを示している。
【図3A】図3Aは、ヘッドレールに最も近い収縮状態にある図2Cの窓カバーの側面図である。
【図4】図4は、2つの折り返されたポケットを有している材料ストリップの第一の側の詳細斜視図である。
【図5】図5は、2つの比較的小さい材料片を結合することによって形成されたポケットを有している材料ストリップの第二の例の詳細斜視図である。
【図6】図6は、第一の側面にポケットを有し且つ第二の側面に取り付けストリップを有する材料ストリップの第三の側の詳細斜視図である。
【図7】図7は、材料ストリップの上端縁及び下端縁の両方に補強材を有している部分的に組み立てられた窓カバーの第四の例示的実施形態の斜視図である。
【図8】図8は、細長い裏クリップを使用している窓カバー及び材料ストリップの第四の例示的な実施形態のポケットセル間の例示的な結合の詳細斜視図である。
【図9】図9は、図3、3A及び8の裏クリップの第一の例の側面図である。
【図10】図10は、図3、3A及び8の裏クリップの第二の例の側面図である。
【図11】図11は、2つの補強材を受け入れるようになされたより大きな開口を示している裏クリップの第三の例の側面図である。
【発明の分野】
【0001】
ここに記載された実施形態は、窓領域を覆うために重なり形態で配置されているストリップ状の材料によって製造することができる伸縮自在の窓カバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
(関連出願)
本願は、2005年4月6日に出願された米国仮特許出願第60/669,189号及び2006年2月6日に出願された米国特許出願第11/348,145号による利益を主張しており、これらの出願内容全体が本明細書に参考として組み入れられている。
【0003】
ここに記載された実施形態は、窓領域を覆うために重なり形態で配置されているストリップ状の材料によって製造することができる伸縮自在な窓カバーに関するものである。
旧式であるが常に人気のある形態の窓カバーは、ローマンシェードとして知られている。このタイプのシェードは、一般的には、少なくとも覆われるべき窓と同じ幅であり且つ同じ長さ又はより長い生地シートを含んでいる。生地には、垂直な円柱状に配列された生地の背面(外側を向いている面)上に設けられた周期的な間隔のリング又はそれらの等価物が嵌められている。コードが、リングに通され且つ生地の底部又は時々は堅牢な棒に取り付けられる。コードが引っ張られると(コードは、典型的には頂部レール及び係止装置のコードが無い端部を介して導かれて、オペレータが引っ張ることができるようになされている)、シェードが引き上げられて、窓を通して見ることができ且つ清掃することができる。“ホブル”と呼ばれる変形例は、前側の生地内に一連のうねりを形成するために、第一の生地の背面に結合されたより短い周期の第二の組のコード又は第二の生地層を付加する。生地は、リングの周期的な間隔によって、下方のリングがすぐ上方のリングと接触するまで持ち上げられ且つその中を通るコードによって相対的に固定されると連続的な折り畳み状態に縮められる。このタイプのシェードは如何なる生地によっても容易に作られるので、ローマンシェードは、客が選んだ生地に手作りで作られた高価な特注の仕上げを伴って来た。従って、これらは、極めて望ましい外観を有するものと考えられている。
【0004】
近年においては、ローマンシェードの製造性及び機能を改良するために幾つかの試みがなされて来た。一つの例が、Jelicに付与された米国特許第5,566,735号に提供されており且つ現在Comfortex Corporationによって製造されている。このシェードは、生地上に隔置された列状に押し付けられたU字形状のセクションリブを使用しており、これらのリブは、当該リブに結合された平らな生地からなるうねり又は平坦空間を設定するスナップ嵌合式の数珠状のコードと結合されている。クリップの小穴を貫通して延びている吊り上げコードは、一般的なローマン式の収縮吊り上げを行う。この設計は、ローマンシェードを、その基本的な外観は変更せずに組み立てを簡素化するが、生地部品の切断及び計測並びにリブの位置は依然として労働集約的なままである。
【0005】
ローマンシェードのその他の不利な点としては、熱絶縁性が低いこと、生地が折り畳み状態に集められるので輸送の際に脆く且つ包装の際に容易に圧潰又は折れ、太陽光の反射率が低く(反射率を高めることは、例えば、セル(区画)式のシェードにおいて得られることが多く、外側面を白色にすると内側面の色の選択に困る)、コードが接触可能であること(潜在的な安全上の問題がある)並びに引き上げられたときに折り畳まれた生地が大きくて美しくなく且つ丸く膨らんで集積されることが挙げられる。本明細書に記載した実施形態は、これらの欠点のうちの幾つか又は全てを解決したものである。
【発明の開示】
【0006】
ここに記載した例示的な実施形態においては、キャリア格子及び当該キャリア格子に固定された複数の水平ストリップ状の生地を有する窓カバーが採用されている。これらのストリップは、互いに重ねられ且つ垂直方向に隔置されて窓領域を覆う。
【好ましい実施形態の説明】
【0007】
本発明の構造及び発明的特徴は、以下の詳細な説明、特許請求の範囲及び図面を読むことにより、更に明らかとなるであろう。
図面を参照すると、例示的な実施形態が詳細に示されている。各図面は実施形態を表しているけれども、これらの図面は必ずしも尺度通りではなく、ある種の構造は、実施形態の革新的な特徴をより良く図示し且つ説明するために誇張されているかも知れない。更に、ここに記載されている実施形態は、網羅的であること又はさもなければ本発明を図面に示され且つ以下の詳細な説明に開示された正確な形態及び構造に限定若しくは制限することを意図しているものではない。
【0008】
ここに記載されている実施形態は、水平に重なり且つ垂直方向に間隔が開けられた複数の材料ストリップ22を有しており、当該複数の材料ストリップは、キャリア格子24に固定されて図1に示されているようにそれらの間隔が維持されている。窓カバー20は、最も下のストリップ28又はレール30に固定された吊り上げコード26を含むことができ、この吊り上げコードは、コード26が下方へ引っ張られると、ストリップを上方へ引き上げて入れ子状積層とする。ストリップ22の下方端縁32は、以下において更に説明するように、自由に垂下しており、平らな端縁か強化リブを備えた端縁を有し、その結果、ストリップ22は引き上げられたときに自由に垂下したままである。ストリップ22の別の例においては、ストリップ22の下方端縁32は、同じく、例えば、次の下方のストリップ22の上方端縁34の取り付け位置近くでキャリア格子24に固定されて、引き上げられたときに各ストリップ22の折り畳みを付与し且つ任意的にストリップ22が下げられたときにホブルスカート状の外観を付与する。図1に示された窓カバー20の実施形態においては、各ストリップ22の自由に垂下している下方端縁32はそのすぐ下のストリップの上方端縁34を覆い且つ重なっている。
【0009】
図1は、第一の実施形態による基本的なタイプの部分的に組み立てられた窓カバー20を示している。係合クリップ40によって間隔開け用コード38に固定されている端縁補強材36を有する材料ストリップ22が示されている。窓カバー20の上部にはヘッドレール42が配設されており、当該ヘッドレールは、プラスチック、金属、木材、ポリアミド樹脂等のような材料によって作られる。ヘッドレール42は、吊り上げコード44を、コードロック46及び引っ張り房48から間隔を開けられた吊し玉50を介して底部レール30までガイドする。引っ張り房48は、当該技術において知られているように、窓カバー20を、開放位置と閉鎖位置との間で動かすために設けられている。理解を容易にするために、4つの上方のストリップとを1つの下方のストリップとがこの部分アセンブリから省かれている。一番目のストリップ52及び補強材36に対するクリップ40の係合状態は、図示されている最も上方の第一のストリップ52に見ることができる。更に、ストリップ22の固定補強材36は、間隔開け用コード38の外側の位置から延びている。言い換えると、ストリップ22は、各ストリップ22が他のストリップから独立して容易に取り外せるように、間隔開け用コード38内に固定されていない。各ストリップ22は、係合クリップ40によって固定されて、ユーザーが、目標のストリップ22へアクセスするために、窓カバー20全体を設置位置から取り外すか窓カバー20を分解することなく、単一の目標とするストリップ22を取り外すことができるようにされている。窓カバー20の取り外し又は分解することなく単一のストリップ22の取り外しを可能にした窓カバー20を設けることによって、ユーザーは、ストリップ22の交換時間及び作業を節約できる。係合クリップ40は、ストリップ22をキャリア格子24に固定するようになされた如何なるクリップ機構としても良い。一つの例においては、係合クリップ40は、キャリア格子24の垂直方向の長さに沿った所定位置に、成形、感圧接着、感熱接着、縫合、挟み付け等によって、キャリア格子24に固定することができる。係合クリップ40は、プラスチック、ポリアミド樹脂、金属等によって作ることができる。一つの例示的な例においては、係合クリップ40は、コード44をガイドするための間隔開け吊し玉50と、ストリップ22の補強材36と係合するための所定の水平方向の幅を有しているほぼC形状の本体とを含んでいる。係合クリップ40は、水平方向の幅が比較的狭く且つ2つのストリップ22の固定のために図11に示されている断面を含む如何なる断面を含んでいても良い。更に、クリップ40は、上方のストリップ22と下方のストリップ22とを、窓カバー20の垂直長さに沿った一つの所定位置に固定するために、2つの概してC形状の区分(図示せず)を含んでいても良い。
【0010】
図2を参照すると、窓カバー20の第二の例示的な実施形態が示されている。カバー20は、複数の材料ストリップ22を含んでいる。2つのストリップ22が、領域2A内のカバー20の他の部品を見せるために取り除かれている。カバー20は更に、内側吊り上げコード56を備えたセル式の裏材54を含んでいる。内側吊り上げコード56は吊り上げコード44に類似している。当該第二の例示的な実施形態においては、セル式の裏材54は、概して、窓カバー20の全長に亘って延びるようになされている。底部レール60の重量により、セル壁帯58は、下方へ引っ張られて外部帯58a及び58bの均一なピッチを提供するほぼ整合した状態となり、その結果、セル壁帯58の間隔は図示されている伸長状態においてはほぼ均一となる。
【0011】
セル式の裏材54は、概して垂直方向のセル壁帯58にほぼ直角に配置されているタブ形状の内側帯59を含んでいる。図2A及び2Bに示されているように、各タブ59を形成している結合部又は継ぎ目59aは、少なくとも2つの材料の溶着、縫合、接着又はその他の適当な接合部方法によって提供することができる。一つの例においては、接合部59aは、所定の位置において2つの材料片を超音波溶接することによって、折り畳まれた材料間に接合部又は継ぎ目59aを形成することによって形成される。同様に、一つの例においては、外側帯は、少なくとも2つの材料を溶着、縫合、接着又はその他の適当な結合方法によって、所定の位置において各々のセル壁帯58に固定される。タブ59の長さ(T)は、所望の用途に応じて変わり、0.001”〜5/16”の範囲内とすることができ、襞部分は、タブ59が1/4”〜2”の範囲内で形成された後に、長さ(L)を有することができる。
【0012】
タブ59の各々は、内部に形成された少なくとも1つのコード穴59bを含んでいる。コード用の穴59bの正確な数は、カバー20の水平方向の幅及びセル式裏材54の堅牢性によって変わるであろう。図2、2A、2Bの例示的な実施形態においては、タブ59内に配置された2つのコード用の穴59bが示されている。タブ59内のコード用の穴59bは、内側吊り上げコード56がその中を通過できるように整合されている。タブ59内のコード用の穴59b内を通過することに加えて、コード56は、概して一般的な形態でヘッドレール42内に入り且つヘッドレール42内の係止機構を含む一般的な機構を通過し、その側方から出て行き、カバー20の昇降を制御する。コード56はまた、底部レール60のほぼ中心部分をも通過することができる。コード56の下方端部56は、結ばれていても良く(図示せず)、リング(図示せず)又はワッシャ(図示せず)に取り付けられても良く、又は別の一般的な方法で底部レール60内に保持されても良い。セル式裏材54を通過するコード56は、シェードが下げられたときに、底部レール60がほぼ真っ直ぐに垂下するのを可能にする。
【0013】
図2においては、一貫して隔置されたセル壁帯58に固定された材料ストリップ22もまた、完全に伸長した状態でほぼ均一な間隔、特にセル式裏材54は、底部レール60の重量によって所定の張力状態にある帯58を含んでおり且つ勾配が付けられた外側帯58a及び58bに対する遊びを許容しつつほぼ垂直である。セル式裏材54に対する材料ストリップ22の固定を以下においてより詳細に説明する。
【0014】
図2C、2D及び2Eを参照すると、窓カバー20の第三の例示的な実施形態が示されている。窓カバー20は、複数の材料ストリップ22を含んでいる。領域2D内のカバー20の他の部分を見せるために2つのストリップ22が取り除かれている。カバー20は更に、吊り上げコード56を備えたセル式裏材54を含んでいる。このセル式裏材54は、概して窓カバー20の全長に亘って延びるようになされている。底部レール60の重量のために、セル壁帯58は、ほぼ垂直な向きとなるように下方へ引っ張られて、均一なピッチの外部帯58aを提供し、その結果、当該セル壁間隔はほぼ均一になり且つ上記した図2の第二の例示的な実施形態にほぼ類似している。
【0015】
図2C、2D及び2Eにおいて、連続材料の第一の部分は外側帯58aの襞を形成しており、連続材料の第二の部分は概して垂直なセル壁帯58を形成している。一般的には、各外側帯58aは、襞間に形成され且つセル壁帯58にほぼ直角に配置されているタブ59を含んでいる。しかしながら、タブ59は、可撓性であり且つほぼ水平位置に位置して
いても良い。タブ59は、外側帯58aを形成している材料の第一の部分と、セル壁帯58を形成している材料の第二の部分とのうちの少なくとも一方によって図2Eに示されているような折り畳み配向に形成されている。タブ59を形成している結合部又は継ぎ目59aは、溶着、縫合、接着又はその他の適切な方法によって設けることができる。一つの例においては、結合部59aは、折り畳まれた材料間に結合部又は継ぎ目59aを形成している所定の位置で材料の2つの部片を超音波溶接することによって形成されている。更に、図3及び3Aに示されているように、少なくとも1つのストリップ22をセル状裏材54に固定するために、材料の第一の部分又は第二の部分の折り畳み間の結合部59a内に補強材36を配置しても良い。上記したように、タブ59の長さ(T)は、所望の用途に応じて変わるであろう。長さTは、0.001”〜5/16”の範囲内とすることができ、襞部分は、タブ59が1/4”〜2”の範囲内で形成された後の長さ(L)を有することができる。タブ59は、襞と釣り合ってセル状裏材54の外観及び動作を改良する。
【0016】
図3、3A及び4に示されているように、補強材36が各ストリップ22の下方端縁32に含まれていて、そのほぼ垂直な向き及び均一性を維持し且つそよ風内でのストリップ22の過剰なはためきを防止することができる。接着、縫合、挟み付け、締め付け等のような公知の方法によるセル状裏材54への取り付けによって、ストリップ22の上端縁34の固定が提供される。更に、以下に更に説明するように、ストリップ22をセル状裏材に固定するために、上方端縁34内に補強材36が含まれていても良い。セル状裏材54と材料又はストリップ22との組み合わせは優れた熱絶縁性を提供する。
【0017】
図3は、図2Cの窓カバー20の部分側面図であり、裏クリップ74によってタブ59に固定されたストリップ22を有する伸長状態の窓カバーを示している。裏クリップ74は、以下に更に詳細に説明されており且つ明確化のために拡大されている。図3及び4に示されているように、ストリップ22は、下方端縁32と上方端縁34との両方に補強材36を含んでいる。上方のストリップ22の下方端縁32は、伸長状態においてストリップ22の上方端縁を覆っている。ストリップ22の垂直方向長さは、ユーザーの要望に応じて変えても良い。ストリップ22は、固定箇所で各第二のタブ59に固定されるべきものとして示されている。しかしながら、固定箇所間のタブの数は、ストリップ22の所定の垂直方向長さによって指定される。タブ59は、裏クリップ74を取り付けるための補強材36を含んでいても良い。補強材は、外側帯58aを形成している材料間又はタブ59においてセル壁帯58を形成している材料間に配置することができる。図3Aには、図2Cの窓カバー20が収縮状態で示されており、この状態では、各ストリップ22の上方端縁34は図3の伸長状態よりも比較的互いに接近している。
【0018】
図4は、図1、2及び2Cの材料ストリップ22の第一の例示的な実施形態の詳細図である。材料ストリップ22は、袋状の端縁ポケット64を含んでおり、当該端縁ポケット64は、ストリップ22の下方端縁32と上方端縁34とを折り畳み且つ取り付け領域66において各部分を結合することによって形成することができる。縫合、接着剤の使用、接着剤の熱溶着、飾り縫い、機械的取り付け等を含む如何なる結合方法を使用しても良い。ストリップ22は、層状にされ且つ一方の側面に白色又は反射面を付与し、他方の面に魅力的な色又は質感を付与しても良い。
【0019】
図5は、図1、2及び2Cの材料ストリップ22の第二の例示的な実施形態の詳細図である。材料ストリップ22は、面材料68を含んでおり且つ少なくとも部分的に層状に重ねられた裏材70を含んでいても良い。この材料は、織物、プラスチック、ビニール、ポリエステル、織布及び不織布フィルム等とすることができる。取り付け領域66は、ポケット64を形成するようになされ且つ縫合、接着剤の使用、接着剤の熱溶着、飾り縫い、機械的取り付け等を含む如何なる結合方法によって形成しても良い。裏材は、白色又は反射性又は均一性のための如何なる色としても良い。
【0020】
図6は、図1、2及び2Cの材料ストリップ22の第三の例示的な実施形態の詳細図である。材料ストリップ22は、面材料68と、少なくとも1つの補強材36と、少なくとも1つの取り付け用ストリップ72とを含んでいる。補強材36は、取り付け領域66間のポケット64の内に配置されている。取り付けストリップ72は、上方端縁34に固定されているものとして示されている。しかしながら、取り付けストリップ72は、感圧又は感熱接着の使用、飾り縫い等を含む公知の取り付け方法によってストリップ22の水平方向幅に沿った如何なる位置においてストリップ22に固定されても良い。
【0021】
図7は、窓カバー20の第四の例示的な実施形態である。窓カバー20は、上方端縁34と下方端縁32との両方に補強材36を含んでいる。各端縁34、32は、キャリア格子24に固定されている。キャリア格子24は、図2及び2Cに示され且つ上記したように、間隔開け用コード38又はセル状裏材54を含んでいても良い。ストリップ22の垂直幅が、キャリア格子のピッチPによって付与される係合クリップ40間の距離よりも長い場合には、ストリップ22は、うねり72aを形成し且つ一般的なホブルスカート型のローマンシェードと似ている。ストリップ22の垂直方向の幅がキャリア格子のピッチPとほぼ同じ長さである場合には、ストリップ22は、一般的な平らなローマンシェードと似ている。一つの例においては、補強材36は、係合クリップ40内で相互に係合する。一番目の補強材36を有している第一のストリップ22の上方端縁34は、二番目の補強材36を有している隣接するストリップ22の下方端縁32に当接している。このことは、例えば、ストリップ22をその全長に沿って連結させることによって達成される。別の方法として、補強材36同士は互いに隣接し且つキャリア格子24によって相互にクリップされても良い。キャリア格子24がセル状材料である場合には、端縁補強材36の一方又は両方を省略しても良い。
【0022】
図8は、窓カバー20の第四の例示的な実施形態の詳細図である。特に、図8は、細長い裏クリップ74を使用しているセル状裏材54のポケット部分73とストリップ22との間の例示的な結合を示している詳細図である。細長い裏クリップ74は、窓カバー20の水平幅からユーザーが所望する所定の長さまでの如何なる長さを有していても良い。ポケット部分73は、図2〜3Aの外側帯58a及び58bを含むあらゆる帯を示している。裏材54は、複数のポケット部分73を含んでいる。一つの材料ストリップ22を固定しているセル状の裏材54の部分が示されている。材料ストリップ22は、裏クリップ74から下方向へ突出している面材料68を含んでいる。補強材36がポケット64内に配置され、それによって、ストリップ22が裏クリップ74の第一の細長い本体部分76に固定されている。裏クリップ74の第二の細長い本体部分78は、ポケット部分73内に配置されている補強材36によってセル状の裏材54に固定されており且つ裏クリップ74の第二の部分78内に固定されている。裏クリップ74は、所定の結合ラインにおいてセル状裏材54を捕捉する。第一の部分の穴80は、ストリップ22及び補強材36を固定し且つストリップ22と裏クリップ74との間の滑りを最少化するセル状裏材54の歪みを最少化する大きさとされている。しかしながら、クリッピング、溶着、縫合、接着又はその他の適当な方法を含む材料ストリップ22をポケット部分73に固定することができる他の適当な取り付け方法がある。
【0023】
作動中には、裏クリップ74は、ポケット64及び補強材36の上を滑らされて、ストリップを裏クリップ74に固定する。次いで、裏クリップ74は、ポケット部分73及び補強材36上を摺動され、それによって、裏クリップがセル状裏材54に固定される。図9及び10に示されているように、上記した組立を可能にするために、裏クリップ74は、少なくとも2つの受け入れ穴、すなわち、第一の部分の穴80と第二の部分の穴82とを含んでいる。第一の部分の口部84は、補強材36及びポケット64が設置中に補強材36とポケット64とを設置の向きに固定しつつ、通過させる構造とされている。第二の部分の口部86は、補強材36及びポケット部分73を設置の向きに固定させつつ、設置中に補強材36及びポケット部分73の一部分が通過できる構造とされている。第一の部分76と第二の部分78とが、互いにほぼ直角であるものとして示されている。しかしながら、第一の部分76と第二の部分78との間の如何なる角度も考えられる。図9は、第二の部分78よりも概して大きな第一の部分76を示している。しかしながら、第一の部分76と第二の部分78との如何なる組み合わせも考えられる。更に、もう一つ別の例においては、穴80、82の一端又は両端は、補強材36を保持するために、区分の長さを合わせるとき又はその後にシールされる。材料の区分に対して、切断による長さ合わせは。熱溶断によって行っても良い。例えば、ポケット端部をほぼ同時にシールするために、熱線カッター、超音波カッター等を使用しても良い。補強材36を挿入するために、ポケット64の裏側に小さなスリット(図示せず)を形成しても良い。
【0024】
上記した例示的な実施形態によって、3つの別個の外観すなわちホブルスカート状の外観、平らで連続している外観及び平らな屋根板状の外観が形成される。一つの例は、図7に図示されているようなホブルスカート状の外観を有することである。クリップ74(図示せず)又は40が各ストリップ22の下方端縁32及び上方端縁34の両方に配置されており、下方端縁32は、次の下方のストリップ22の上方端縁34とほぼ同じ位置(クリップ74又は40は相互に近接している)において且つストリップ22の垂直幅よりも短い距離のところでポケット部分73(図示せず)に固定されており、その結果、各ストリップ22は、次の下方ストリップ22を覆うように湾曲し、少なくとも概してクリップ74、40をうねりによって覆っている。ホブルスカート状の外観の別の例としては、上記と同じ方法で窓カバー20の垂直長さに沿って配置されたクリップ74又は40に対する固定のために、材料の垂直長さに沿った所定位置に配置された補強材36を有している連続的な材料を提供することが含まれる。ホブルスカート状の外観の更に別の例としては、図11に示され且つ以下において更に説明されるように、一番目のストリップ22の上方端縁と二番目のストリップの下方端縁32との両方を選択的に固定するために図11の例示的な実施形態の断面を有しているクリップ74又は40を提供することがある。ストリップ22によって作られた平らな連続的な用途に対しては、一つのストリップ22の下方端縁32とこれに隣接するストリップ22の上方端縁34とを図11に図示されているような単一のより大きな穴80内へ嵌合させるために使用しても良い。図11は、穴80を共有している2つの互いに隣接しているストリップ22を示している。別の方法として、クリップ74及び40は、隣接するストリップ22に対して2つのポケットを含む3つのポケット(図示せず)を有していても良い。更に、ストリップ22は、成形、感圧接着、感熱接着、飾り縫い、クリップ留め等を含む如何なる方法によってキャリア格子24に固定しても良い。
【0025】
当業者にとって明らかであると考えられるように、ここに記載されている実施形態は、コンパクトさ及び便宜性という特別な利点を有しているけれども、本発明の範囲内に含まれる唯一の実施形態又は構造ではない。幾つかの例示的な変形例としては、a)間隔を設けるためにセル状裏材54の代わりに襞付きの格子を使用すること、b)内側の代わりに外側のポケット付きの補強材36を使用すること、c)キルト風の又はその他の多層材料ストリップ22を含むこと、d)ストリップ22がほぼ平らである特に平らな屋根板状の実施形態のために、ストリップ22上に非直線の(波打った又は貝殻状の)自由端縁32,34を有すること、e)特に、平らな屋根板状の実施形態において生地材料の代わりに剛性又は弾性で強ばったストリップを使用すること、f)ボトムアップ(上向き)動作の代わりにトップダウン(下向き)動作を有すること、並びに、g)一組みの共有取り付け部の代わりに、ホブルスカート状の実施形態において2つの間隔開け用コードを使用することを含み、それによって、ストリップ22の下方端縁32に取り付けられたスペーサの組を持ち上げることによって隣接するストリップ間の隙間を開くことによってベネシャン状の透視を提供する。
【0026】
上記の実施形態は、種々の従来技術によるシェードに優る多数の利点を提供する。これらの利点のうちの幾つかは、美的であり且つその他は最終製品の製造コスト又は保守容易性において実用的である。以下は、以前の方法に対する比較注記を有する上記した実施形態の幾つかの例示的な部材である。
【0027】
巻き上げ可能なストリップ:上記したストリップ22は、窓全体を覆っている単一のシートの外観及び機能を提供するが、その代わりに製品の効率の良い使用及び製造の最少のスクラップを可能にする材料の制御されたストリップ22によって作られている。ストリップ22(補強材36の挿入前)はまた、ロール状に在庫できるので、製造前の包装及び在庫貯蔵をも容易にする。損傷した場合に、窓カバー20全体を失うよりも最少のコストで容易に交換される。
【0028】
組立の速さ:窓と同じ程度の単一の大きなシート材料によって作られた一般的なローマン窓カバーの取り扱いと比較して、ストリップ二次加工装置は、必要最小の床スペース及び便宜的な装置によって迅速に形成できる。大きい平らな切断用テーブルは必要とされない。ストリップに対して固有の寸法によって自動的に配置される多数のリング又はその他の取り付け装置を配置するために、広い製品のマーキング及び計測は必要とされない。
【0029】
絶縁:通常のローマン窓カバーと比較することにより、セル状の裏材を設けられた実施形態は、面の背後に多数の空気セルを提供して、製品の熱絶縁値を著しく高める。
白色の背面:最近の家庭においては、室内は一般的に異なる色で装飾され、しかも、家は外界に対してより一定の形式の均一な面を提供する。白い外側面を提供することができる製品は、内側面が異なる部位の色を保持しているときでさえ、上記の均一性を維持する。多くの分譲マンション及び自宅所有者組合は、窓処理の均一な外観を必要とする。上記の実施形態は、その層状の又は層状に重ねられた構造によってこのような二種類の要件を可能にする。
【0030】
含まれているコード:安全性は、窓カバー20における主要な問題である。主要な恐れのうちの一つは、小さな子供を窒息の危険性に巻き込み得るアクセス可能なコードに関連している。セル状の裏材を備えた実施形態は、他のローマン式のシェードと異なり、カバー20を吊り上げるコードをセル内へ完全に封入して前記危険性を減じている。図2Cに示されているセル状裏材を備えている実施形態の第二の例は、コードを完全に封入しないけれども、それらをストリップ22と裏材54との間に包囲することによって、偶発的に巻き添えにならないようにコードを遮蔽している。
【0031】
透視選択性:一般的なローマン式のシェードは連続材料によって作られる。ここに記載した実施形態は、多数のストリップによって作られているけれども、このような連続部片の外観を真似することによって、これらのストリップの独立した関節結合の選択肢を提供して、ベネチア型ブラインドのもののようなより多くの透視形態を可能にする。
【0032】
同じ在庫からの多数の製品の外観:ここに記載した実施形態は、全て、同じ基本的な部品(材料ストリップ、コード又はセル状裏材及びハードウエア)によって組み立てて、著しい規模の利益及び加工業者及び小売業者のための低い在庫保管費用を提供することができる。この後者の特徴は、小売り段階における直仕上げによって及び流通における一つの段階を排除することによって、このようなオーダーメイドの窓処理のコストを下げる点において特に重要である。
【0033】
種々のストリップのアセンブリからの多数の製品の外観:ここに記載された実施形態は、全て、多数のストリップ22によって組み立てることができ、各々は、異なる色又はスタイルの生地を有していて、ユーザーがストリップ22のアセンブリによってより創造的になる自由度を提供する。
【0034】
欠陥の除去及び切断効率を含むストリップ構造からの廃棄材料の少なさ:従来のローマン形式におけるように、大きな矩形物を反物から切り取らなければならないときに、異なる大きさの矩形が限定された幅の製品に合わされるので、より高い廃棄ファクタが常に存在する。ここに記載された実施形態においては、後続のストリップ間に廃棄部分がほとんど又は全くない状態で連続リボンが窓の大きさのストリップに切断される。幅の広い製品の切断においては、やっかいな場所に位置する傷は大きな面積の生地が使用できなくし得るリボンにおいて傷が発生したときでさえ、損失は1つのストリップの長さ以下とすることができる。
【0035】
制限のない幅及び長さ:リボン−ストリップによる無駄の少なさと組み合わせると、最終製品の寸法に対して原料の向きをより良好な向きとすることができる。幅の広い製品から切り取られる場合には、原材料の水平方向の幅によって、垂直長さか水平幅が制限される。リボン−ストリップでは、これらのリボンの制限されない長さ(原材料の製造送り方向に対応する)は、窓カバー20の幅方向に向けられ、従って、シェードの制限されない幅が提供される。次いで、窓カバー20の長さは、限定されない数のこのようなストリップによって構成されるので、シェードの長さもまた限定されない。このことは、“窓の壁”がデザインの一部(一般的な窓カバーに対して大きすぎる高く且つ広いガラス面積)である近年の家庭においてはより重要となりつつある。
【0036】
全体の損失はない状態での損傷した又は汚れた領域の容易な交換:これは、ストリップの構造からもたらされる経済性及び便宜性のもう一つ別の特徴である。材料の単一の広がりではなく、窓カバー20は、使用中において損傷又は変色を受けたストリップ22のみを交換することによって、低コストで修復することができる。いくつかの材料においては、清掃及び交換のために個々のストリップ22を取り外すことさえ可能であるかも知れない。
【0037】
以上、本発明を、上記の実施形態を参考にして特に示し且つ記載したが、上記の実施形態は、本発明を実施するための最良モードを単に例示したものである。ここに記載した発明の実施形態に対する種々の変形例が、特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明を実施する際に採用することができることが当業者によって理解されるべきである。特許請求の範囲は、本発明の範囲を規定することを意図し且つ特許請求の範囲及びそれらの等価物に含まれるこれらの方法及び装置が特許請求の範囲によって保護されることを意図している。本発明のこの説明は、ここに記載された新規で且つ非自明な組み合わせの全てを含んでおり且つこれらの部材の新規で且つ非自明な組み合わせに対する特許請求の範囲が本願において提供されている。更に、上記の実施形態は例示的なものであり、本願において請求することができる全ての可能な組み合わせに対していずれかの単一の特徴又は部材が不可欠な訳ではない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、部分的に組み立てられた窓カバーの第一の例示的な実施形態の斜視図である。
【図2】図2は、セル状の裏地材料上のストリップ材料及び内側吊り上げコードを示している部分的に組み立てられた窓カバーの第二の例示的な実施形態の斜視図である。
【図2A】図2Aは、図2の窓カバーの詳細な側面図であり、図2の細部2Aを示している。
【図2B】図2Bは、図2の窓カバーの詳細な側面図であり、図2の細部2Bを示している。
【図2C】図2Cは、部分的に組み立てられた窓カバーの第三の例示的な実施形態の斜視図であり、吊り上げコードが帯又はセルの内側になく、当該窓カバーの面から外方へ延びているタブを有している部分的に組み立てられた窓カバーを示している。
【図2D】図2Dは、図2Cの窓カバーの詳細な側面図であり、図2C内の細部2Dを示している。
【図2E】図2Eは、図2Cの窓カバーの詳細な側面図であり、図2D内の細部2Eを示している。
【図3】図3は、伸長状態にある図2Cの窓カバーの側面図であり、裏クリップによってタブに固定されている材料ストリップを示している。
【図3A】図3Aは、ヘッドレールに最も近い収縮状態にある図2Cの窓カバーの側面図である。
【図4】図4は、2つの折り返されたポケットを有している材料ストリップの第一の側の詳細斜視図である。
【図5】図5は、2つの比較的小さい材料片を結合することによって形成されたポケットを有している材料ストリップの第二の例の詳細斜視図である。
【図6】図6は、第一の側面にポケットを有し且つ第二の側面に取り付けストリップを有する材料ストリップの第三の側の詳細斜視図である。
【図7】図7は、材料ストリップの上端縁及び下端縁の両方に補強材を有している部分的に組み立てられた窓カバーの第四の例示的実施形態の斜視図である。
【図8】図8は、細長い裏クリップを使用している窓カバー及び材料ストリップの第四の例示的な実施形態のポケットセル間の例示的な結合の詳細斜視図である。
【図9】図9は、図3、3A及び8の裏クリップの第一の例の側面図である。
【図10】図10は、図3、3A及び8の裏クリップの第二の例の側面図である。
【図11】図11は、2つの補強材を受け入れるようになされたより大きな開口を示している裏クリップの第三の例の側面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリア格子と、
前記キャリア格子の外側部分に固定された生地の複数の水平ストリップであって、重なり且つ垂直方向に隔置された関係で窓領域を覆うようになされ、各々が上端縁と下端縁とを有している生地の複数の水平ストリップと、を含み、
前記上方端縁及び前記下方端縁のうちの少なくとも1つが前記外側部分に固定されている、窓カバー。
【請求項2】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記キャリア格子が、前記複数の水平ストリップの各々を相互に間隔を開け且つ固定するための間隔開け用コードを含んでいる窓カバー。
【請求項3】
請求項2に記載の窓カバーであり、
前記間隔開け用コードが、前記上方端縁及び下方端縁のうちの少なくとも1つを固定するようになされた係合クリップを含んでいる窓カバー。
【請求項4】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記キャリア格子が裏材である窓カバー。
【請求項5】
請求項4に記載の窓カバーであり、
前記裏材の少なくとも1つの側が襞が付けられていない窓カバー。
【請求項6】
請求項4に記載の窓カバーであり、
前記裏材がセル状裏材である窓カバー。
【請求項7】
請求項6に記載の窓カバーであり、
前記セル状裏材が複数のセル壁帯を含んでいる窓カバー。
【請求項8】
請求項7に記載の窓カバーであり、
前記上方端縁及び下方端縁のうちの少なくとも1つが、裏クリップによって少なくとも1つのセル壁帯に固定されている窓カバー。
【請求項9】
請求項8に記載の窓カバーであり、
前記裏クリップが少なくとも2つのほぼ“C”字形状部分を含んでいる窓カバー。
【請求項10】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記複数の水平ストリップの各々が、上方端縁及び下方端縁のうちの少なくとも1つに近接して補強材を含んでいる窓カバー。
【請求項11】
請求項10に記載の窓カバーであり、
前記補強材が、前記キャリア格子に固定された少なくとも1つの係合クリップによって固定されている窓カバー。
【請求項12】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記複数の水平ストリップの各々が、上方端縁に近接した第一の補強材と、下方端縁に近接した第二の補強材とを含んでいる窓カバー。
【請求項13】
請求項12に記載の窓カバーであり、
前記上方端縁に近接した第一の補強材と、前記下方端縁に近接した第二の補強材とが、前記キャリア格子に固定されている窓カバー。
【請求項14】
請求項13に記載の窓カバーであり、
前記複数の水平ストリップの各々の幅が、当該複数の水平ストリップの各々にうねりを形成している第一の補強材と第二の補強材との間の距離よりも広い窓カバー。
【請求項15】
窓カバーの生地ストリップを固定するための裏クリップであり、
細長い本体と、
前記生地ストリップ及び補強材を前記本体に固定するようになされた前記本体の第一の部分と、
前記本体を窓カバー材料に固定するようになされた前記本体の第二の部分と、を含む裏クリップ。
【請求項16】
請求項15に記載された裏クリップであり、
前記第一の部分がほぼC字形状である裏クリップ。
【請求項17】
請求項15に記載された裏クリップであり、
前記第二の部分がほぼC字形状である裏クリップ。
【請求項18】
請求項15に記載された裏クリップであり、
前記第二の部分が、前記窓カバーの材料と補強材とを係合させるようになされている裏クリップ。
【請求項19】
請求項15に記載された裏クリップであり、
前記第一の部分が第一の穴を含んでおり、前記第二の部分が第二の穴を含んでおり、前記第一の穴が前記第二の穴に対してほぼ直角である裏クリップ。
【請求項20】
垂直方向の間隔開け用コードを有するキャリア格子と、
前記キャリア格子の外側部分に固定されている生地の複数の水平ストリップであり、窓領域を覆うために重なり且つ垂直方向に隔置された状態になされ、前記複数の水平ストリップが上方端縁と下方端縁とのうちの少なくとも一方に近接して補強材を有している複数の水平ストリップとを含み、
前記間隔開け用コードは、前記複数の水平ストリップを前記間隔開け用コードに固定するようになされた係合ストリップを有し、
前記キャリア格子が、前記複数の水平ストリップ間に間隔が開いた関係を維持している窓カバー。
【請求項21】
外方へ延びている複数のタブを有しているキャリア格子と、
前記タブに固定され且つ窓領域を覆うために重なり且つ垂直方向に間隔を開けられた関係にある生地の複数の水平ストリップであって、各々が上方端縁と下方端縁とを有し、それによって、前記端縁の少なくとも1つが前記タブの少なくとも1つに固定されるようになされた窓カバー。
【請求項22】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記タブの少なくとも1つが補強材を含んでいる窓カバー。
【請求項23】
請求項2に記載の窓カバーであり、
前記タブの各々が上面と下面とを含んでおり、前記補強材が、前記上面と前記下面との間に配置されている窓カバー。
【請求項24】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記キャリア格子が、前記複数の水平ストリップの各々を間隔を開け且つ固定するための間隔開け用コードを含んでいる窓カバー。
【請求項25】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記キャリア格子が裏材である窓カバー。
【請求項26】
請求項5に記載の窓カバーであり、
前記裏材が、襞が付けられた少なくとも1つの側を含んでいる窓カバー。
【請求項27】
請求項5に記載の窓カバーであり、
前記裏材がセル状裏材である窓カバー。
【請求項28】
請求項5に記載の窓カバーであり、
前記セル状裏材が複数のセル壁帯を含んでいる窓カバー。
【請求項29】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記上方端縁及び下方端縁のうちの少なくとも一方が、裏クリップによって前記タブに固定されている窓カバー。
【請求項30】
請求項9に記載の窓カバーであり、
前記クリップが少なくとも2つのほぼ“C”字形状部分を含んでいる窓カバー。
【請求項31】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記複数の水平ストリップの各々が、上方端縁及び下方端縁のうちの少なくとも一方に近接して補強材を含んでいる窓カバー。
【請求項32】
請求項11に記載の窓カバーであり、
前記裏クリップが、前記水平ストリップのうちの一つと前記タブのうちの一つとの間に固定されている窓カバー。
【請求項33】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記複数の水平ストリップの各々が、上方端縁に近接して第一の補強材を含み、下方端縁に近接して第二の補強材を含んでいる窓カバー。
【請求項34】
各々が補強材を有しており且つ複数のタブが外方へ延びているキャリア格子と、
少なくとも1つのタブに固定されている少なくとも1つの生地の水平ストリップであり、窓領域を選択的に覆い、上方端縁及び下方端縁のうちの少なくとも一方に近接して補強材を有している少なくとも1つの生地の水平ストリップと、
前記少なくとも1つの水平ストリップを選択的に固定するための少なくとも1つの間隔開け用コードとを含み、
それによって、前記上方端縁と下方端縁とのうちの少なくとも一方が前記裏クリップによって前記タブの少なくとも1つに固定されている窓カバー。
【請求項35】
請求項14に記載の窓カバーであり、
前記タブの各々が、上面と下面とを含んでおり、前記補強材が、前記上面と下面との間に配置されている窓カバー。
【請求項36】
請求項14に記載の窓カバーであり、
前記キャリア格子が裏材である窓カバー。
【請求項37】
請求項16に記載の窓カバーであり、
前記裏材が少なくとも1つの襞が付けられた側を含んでいる窓カバー。
【請求項38】
請求項16に記載の窓カバーであり、
前記裏材がセル状裏材である窓カバー。
【請求項39】
請求項16に記載の窓カバーであり、
前記セル状裏材が複数のセル壁帯を含んでいる窓カバー。
【請求項40】
請求項14に記載の窓カバーであり、
前記裏クリップが少なくとも2つのほぼ“C”字形状部分を含んでいる窓カバー。
【請求項41】
請求項14に記載の窓カバーであり、
前記少なくとも1つの水平ストリップのうちの少なくとも2つのストリップが異なる色又は異なる形式である窓カバー。
【請求項1】
キャリア格子と、
前記キャリア格子の外側部分に固定された生地の複数の水平ストリップであって、重なり且つ垂直方向に隔置された関係で窓領域を覆うようになされ、各々が上端縁と下端縁とを有している生地の複数の水平ストリップと、を含み、
前記上方端縁及び前記下方端縁のうちの少なくとも1つが前記外側部分に固定されている、窓カバー。
【請求項2】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記キャリア格子が、前記複数の水平ストリップの各々を相互に間隔を開け且つ固定するための間隔開け用コードを含んでいる窓カバー。
【請求項3】
請求項2に記載の窓カバーであり、
前記間隔開け用コードが、前記上方端縁及び下方端縁のうちの少なくとも1つを固定するようになされた係合クリップを含んでいる窓カバー。
【請求項4】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記キャリア格子が裏材である窓カバー。
【請求項5】
請求項4に記載の窓カバーであり、
前記裏材の少なくとも1つの側が襞が付けられていない窓カバー。
【請求項6】
請求項4に記載の窓カバーであり、
前記裏材がセル状裏材である窓カバー。
【請求項7】
請求項6に記載の窓カバーであり、
前記セル状裏材が複数のセル壁帯を含んでいる窓カバー。
【請求項8】
請求項7に記載の窓カバーであり、
前記上方端縁及び下方端縁のうちの少なくとも1つが、裏クリップによって少なくとも1つのセル壁帯に固定されている窓カバー。
【請求項9】
請求項8に記載の窓カバーであり、
前記裏クリップが少なくとも2つのほぼ“C”字形状部分を含んでいる窓カバー。
【請求項10】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記複数の水平ストリップの各々が、上方端縁及び下方端縁のうちの少なくとも1つに近接して補強材を含んでいる窓カバー。
【請求項11】
請求項10に記載の窓カバーであり、
前記補強材が、前記キャリア格子に固定された少なくとも1つの係合クリップによって固定されている窓カバー。
【請求項12】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記複数の水平ストリップの各々が、上方端縁に近接した第一の補強材と、下方端縁に近接した第二の補強材とを含んでいる窓カバー。
【請求項13】
請求項12に記載の窓カバーであり、
前記上方端縁に近接した第一の補強材と、前記下方端縁に近接した第二の補強材とが、前記キャリア格子に固定されている窓カバー。
【請求項14】
請求項13に記載の窓カバーであり、
前記複数の水平ストリップの各々の幅が、当該複数の水平ストリップの各々にうねりを形成している第一の補強材と第二の補強材との間の距離よりも広い窓カバー。
【請求項15】
窓カバーの生地ストリップを固定するための裏クリップであり、
細長い本体と、
前記生地ストリップ及び補強材を前記本体に固定するようになされた前記本体の第一の部分と、
前記本体を窓カバー材料に固定するようになされた前記本体の第二の部分と、を含む裏クリップ。
【請求項16】
請求項15に記載された裏クリップであり、
前記第一の部分がほぼC字形状である裏クリップ。
【請求項17】
請求項15に記載された裏クリップであり、
前記第二の部分がほぼC字形状である裏クリップ。
【請求項18】
請求項15に記載された裏クリップであり、
前記第二の部分が、前記窓カバーの材料と補強材とを係合させるようになされている裏クリップ。
【請求項19】
請求項15に記載された裏クリップであり、
前記第一の部分が第一の穴を含んでおり、前記第二の部分が第二の穴を含んでおり、前記第一の穴が前記第二の穴に対してほぼ直角である裏クリップ。
【請求項20】
垂直方向の間隔開け用コードを有するキャリア格子と、
前記キャリア格子の外側部分に固定されている生地の複数の水平ストリップであり、窓領域を覆うために重なり且つ垂直方向に隔置された状態になされ、前記複数の水平ストリップが上方端縁と下方端縁とのうちの少なくとも一方に近接して補強材を有している複数の水平ストリップとを含み、
前記間隔開け用コードは、前記複数の水平ストリップを前記間隔開け用コードに固定するようになされた係合ストリップを有し、
前記キャリア格子が、前記複数の水平ストリップ間に間隔が開いた関係を維持している窓カバー。
【請求項21】
外方へ延びている複数のタブを有しているキャリア格子と、
前記タブに固定され且つ窓領域を覆うために重なり且つ垂直方向に間隔を開けられた関係にある生地の複数の水平ストリップであって、各々が上方端縁と下方端縁とを有し、それによって、前記端縁の少なくとも1つが前記タブの少なくとも1つに固定されるようになされた窓カバー。
【請求項22】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記タブの少なくとも1つが補強材を含んでいる窓カバー。
【請求項23】
請求項2に記載の窓カバーであり、
前記タブの各々が上面と下面とを含んでおり、前記補強材が、前記上面と前記下面との間に配置されている窓カバー。
【請求項24】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記キャリア格子が、前記複数の水平ストリップの各々を間隔を開け且つ固定するための間隔開け用コードを含んでいる窓カバー。
【請求項25】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記キャリア格子が裏材である窓カバー。
【請求項26】
請求項5に記載の窓カバーであり、
前記裏材が、襞が付けられた少なくとも1つの側を含んでいる窓カバー。
【請求項27】
請求項5に記載の窓カバーであり、
前記裏材がセル状裏材である窓カバー。
【請求項28】
請求項5に記載の窓カバーであり、
前記セル状裏材が複数のセル壁帯を含んでいる窓カバー。
【請求項29】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記上方端縁及び下方端縁のうちの少なくとも一方が、裏クリップによって前記タブに固定されている窓カバー。
【請求項30】
請求項9に記載の窓カバーであり、
前記クリップが少なくとも2つのほぼ“C”字形状部分を含んでいる窓カバー。
【請求項31】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記複数の水平ストリップの各々が、上方端縁及び下方端縁のうちの少なくとも一方に近接して補強材を含んでいる窓カバー。
【請求項32】
請求項11に記載の窓カバーであり、
前記裏クリップが、前記水平ストリップのうちの一つと前記タブのうちの一つとの間に固定されている窓カバー。
【請求項33】
請求項1に記載の窓カバーであり、
前記複数の水平ストリップの各々が、上方端縁に近接して第一の補強材を含み、下方端縁に近接して第二の補強材を含んでいる窓カバー。
【請求項34】
各々が補強材を有しており且つ複数のタブが外方へ延びているキャリア格子と、
少なくとも1つのタブに固定されている少なくとも1つの生地の水平ストリップであり、窓領域を選択的に覆い、上方端縁及び下方端縁のうちの少なくとも一方に近接して補強材を有している少なくとも1つの生地の水平ストリップと、
前記少なくとも1つの水平ストリップを選択的に固定するための少なくとも1つの間隔開け用コードとを含み、
それによって、前記上方端縁と下方端縁とのうちの少なくとも一方が前記裏クリップによって前記タブの少なくとも1つに固定されている窓カバー。
【請求項35】
請求項14に記載の窓カバーであり、
前記タブの各々が、上面と下面とを含んでおり、前記補強材が、前記上面と下面との間に配置されている窓カバー。
【請求項36】
請求項14に記載の窓カバーであり、
前記キャリア格子が裏材である窓カバー。
【請求項37】
請求項16に記載の窓カバーであり、
前記裏材が少なくとも1つの襞が付けられた側を含んでいる窓カバー。
【請求項38】
請求項16に記載の窓カバーであり、
前記裏材がセル状裏材である窓カバー。
【請求項39】
請求項16に記載の窓カバーであり、
前記セル状裏材が複数のセル壁帯を含んでいる窓カバー。
【請求項40】
請求項14に記載の窓カバーであり、
前記裏クリップが少なくとも2つのほぼ“C”字形状部分を含んでいる窓カバー。
【請求項41】
請求項14に記載の窓カバーであり、
前記少なくとも1つの水平ストリップのうちの少なくとも2つのストリップが異なる色又は異なる形式である窓カバー。
【図1】
【図2】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図3】
【図3A】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図3】
【図3A】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2008−535579(P2008−535579A)
【公表日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−505588(P2008−505588)
【出願日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/013133
【国際公開番号】WO2006/108152
【国際公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願人】(501150680)コンフォーテックス・コーポレーション (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/013133
【国際公開番号】WO2006/108152
【国際公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願人】(501150680)コンフォーテックス・コーポレーション (1)
【Fターム(参考)】
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