説明

医用画像管理装置、出力画面表示方法及びプログラム

【課題】出力対象の医用画像を選択する際の操作性を向上させることである。
【解決手段】医用画像を記憶する記憶手段と、操作手段と、診断に用いる医用画像を表示するための診断用画面と、外部への出力対象となる医用画像を前記操作手段の操作により選択するための出力画面と、を表示する表示手段と、前記診断用画面に、前記記憶手段に記憶された医用画像を前記操作手段の操作により診断に用いる医用画像として選択及び表示順変更させ、前記出力画面に、前記出力対象の医用画像を選択する際の出力対象候補として、前記診断用画面に診断に用いる医用画像として表示された医用画像を前記診断用画面における表示順序で並べて表示させる制御手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として小規模な医療施設で用いられる医用画像管理装置、出力画面表示方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ等に出力する画像及び出力順序をユーザが指定するための各種技術が提案されている。例えば、特許文献1には、複写機等において、画像読取装置により読み取られた一連の画像のサムネイル画像を表示手段に表示し、ユーザによる表示されたサムネイル画像の所定位置へのドラッグアンドドロップにより、出力対象の画像の選択、出力順序の指定、出力レイアウトの指定等を可能とする技術が記載されている。
【特許文献1】特開平11−252326号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、医療の分野では、CR(Computed Radiography)、CT(Computed Tomography)、内視鏡撮影装置等の画像生成装置を用いて患者の診断対象部位を撮影し、得られた医用画像を医師が読影する読影診断が行われている。近年では、モニタでの読影作業も一般的となっており、読影のための診断用画面では、医師はマウスやキーボード等の操作手段により、撮影された医用画像の中から診断に必要な医用画像を指定し、適宜並び替えを行って、診断に用いる画像を診断しやすい表示順序で表示して読影診断を行っている。
【0004】
読影診断に用いられた医用画像は、様々な態様で外部に出力される。例えば、他の医療施設に渡すため、フィルムや記録メディアに出力されたり(書き込まれたり)、他の外部機器(システム)に出力されたりする。また、患者へのインフォームドコンセントのため、プリンタにより紙などに印刷されたりする。従来、イメージャ、記録メディア、外部機器、プリンタ等へ医用画像を出力する場合には、診断用画面とは別の出力画面において出力対象の画像が選択され、レイアウト等が指定されている。出力画面には、例えば、撮影された医用画像のサムネイル画像が時系列で並べて表示されており、表示されたサムネイル画像の中からマウス等の操作手段により出力対象の医用画像を選択するのが一般的である。
【0005】
ここで、出力される医用画像は診断用に使われるものであるため、画像の選択間違いは許されない。しかしながら、病変部の経過観察のために同一患者の同一部位の医用画像が撮影されるケースが多く、また、CTなどでは、同一患者の同一部位の医用画像が複数枚撮影される。そのため、出力画面において表示されたサムネイル画像では画像の見分けがつきにくく、出力対象の画像の選択作業に時間がかかるという問題がある。誤った画像を選択したまま出力を行った場合には、正しい画像を選択し直して再出力する必要があり、更に時間がかかり、フィルムや紙等の資源の無駄も発生する。また、出力対象として選択される医用画像は、診断用画面で医師が診断に使用した医用画像であり、診断に使用されていない医用画像が選択されることはほとんどないが、従来の出力画面では、診断用の医用画像とは別に再度出力対象の画像を選び直す必要があり、煩雑である。
【0006】
本発明の課題は、出力対象の医用画像を選択する際の操作性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の医用画像管理装置は、
医用画像を記憶する記憶手段と、
操作手段と、
診断に用いる医用画像を表示するための診断用画面と、外部への出力対象となる医用画像を前記操作手段の操作により選択するための出力画面と、を表示する表示手段と、
前記診断用画面に、前記記憶手段に記憶された医用画像を前記操作手段の操作により診断に用いる医用画像として選択及び表示順変更させ、前記出力画面に、前記出力対象の医用画像を選択する際の出力対象候補として、前記診断用画面に診断に用いる医用画像として表示された医用画像を前記診断用画面における表示順序で並べて表示させる制御手段と、
を備える。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御手段は、前記出力画面に表示された出力対象候補のうち前記操作手段の操作により出力対象として選択された医用画像を他の選択されていない医用画像と区別して表示させる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記制御手段は、前記出力画面に表示された出力対象候補の中から前記操作手段により選択された医用画像を出力対象の医用画像として設定する。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記制御手段は、更に、前記診断用画面に前記診断に用いる医用画像として表示された医用画像の中から前記操作手段の操作により選択された医用画像を出力対象の医用画像として設定する。
【0011】
請求項5に記載の出力画面表示方法は、
診断に用いる医用画像を表示するための診断用画面を表示手段に表示する診断用画面表示工程と、
前記診断用画面において、記憶手段に記憶された医用画像を操作手段の操作により診断に用いる医用画像として選択及び表示順変更する診断用画像表示工程と、
前記操作手段の操作により外部への出力対象となる医用画像を選択するための出力画面を前記表示手段に表示する出力画面表示工程と、
前記出力画面において、前記出力対象の医用画像を選択する際の出力対象候補として、前記診断用画面に診断に用いる医用画像として表示された医用画像を前記診断用画面における表示順序で並べて表示する出力候補表示工程と、
を含む。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記出力候補表示工程は、前記出力画面に表示された出力対象候補のうち前記操作手段の操作により出力対象として選択された医用画像を他の選択されていない医用画像と区別して表示する。
【0013】
請求項7に記載のプログラムは、
コンピュータを、
医用画像を記憶する記憶手段、
診断に用いる医用画像を表示するための診断用画面と、外部への出力対象となる医用画像を操作手段の操作により選択するための出力画面と、を表示する表示手段、
前記診断用画面に、前記記憶手段に記憶された医用画像を前記操作手段の操作により診断に用いる医用画像として選択及び表示順変更させ、前記出力画面に、前記出力対象の医用画像を選択する際の出力対象候補として、前記診断用画面に診断に用いる医用画像として表示された医用画像を前記診断用画面における表示順序で並べて表示させる制御手段、
として機能させる。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
前記制御手段は、前記出力画面に表示された出力対象候補のうち前記操作手段の操作により出力対象として選択された医用画像を他の選択されていない医用画像と区別して表示させる。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の発明において、
前記制御手段は、前記出力画面に表示された出力対象候補の中から前記操作手段により選択された医用画像を出力対象の医用画像として設定する。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、
前記制御手段は、更に、前記診断用画面に前記診断に用いる医用画像として表示された医用画像の中から前記操作手段の操作により選択された医用画像を出力対象の医用画像として設定する。
【発明の効果】
【0017】
請求項1、3、5、7、9に記載の発明によれば、医師等のユーザが外部への出力対象となる医用画像を選択する際に、診断時に用いた医用画像のなかから選択することが可能となり、出力対象の医用画像を選択する際の操作性を向上させることができる。
【0018】
請求項2、6、8に記載の発明によれば、出力画面において、何れの医用画像を出力対象として選択済みであるかを医師等のユーザが容易に把握することが可能となる。
【0019】
請求項4、10に記載の発明によれば、診断用画面においても出力対象の医用画像の全部又は一部を選択することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0021】
〔小規模診断システム1の構成〕
図1は、本実施の形態における小規模診断システム1のシステム構成を示すブロック図であり、図2は、小規模診断システム1を適用した場合の各装置の医療施設における配置例を示すものである。
【0022】
小規模診断システム1は、開業医やクリニック等の比較的小規模の医療施設に適用されるシステムであり、図1に示すように、画像生成装置2である超音波診断装置(US:ultrasonography)2a、内視鏡(ES:endoscope)2b、CR読取装置2cと、医用画像管理装置3と、受付装置4と、イメージャ5と、汎用プリンタ6と、クライアントPC(Personal Computer)7と、から構成されている。小規模診断システム1を構成する各装置は、例えば図示しないスイッチングハブ等を介してLAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク(以下単に「ネットワーク」という)8に接続されている。医用画像管理装置3は、医師の常駐場所である診察室に設けられたWS(ワークステーション)であることが好ましい。なお、この医用画像管理装置3として作動するWSが各画像生成装置2の起動や処理条件等を制御する構成としてもよい。
【0023】
病院内の通信方式としては、一般的に、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格が用いられており、LAN接続された各装置間の通信では、DICOM MWM(Modality Worklist Management)やDICOM MPPS(Modality Performed Procedure Step)が用いられる。なお、本実施形態に適用可能な通信方式はこれに限定されない。
【0024】
開業医やクリニック等のような小規模の医療施設においては、各装置は、例えば図2に示すように配置される。
すなわち、入口10を入ると患者の受付けを行う受付11と待合室12がある。受付11には窓口担当が配置され、当該担当は、来院した患者に対して、例えば、受付順に個々の患者を区別するための受付番号が印刷された受付番号札を付与する。また、受付11には、受付装置4が設けられており、窓口担当は、患者の氏名を聞き取り、受付装置4に受付番号と患者氏名との対応付けを入力する。
【0025】
待合室12の隣には、ドア等を隔てて医師が患者の診察、診断等を行う診察室13が設けられている。例えば診察室13内の診察用のデスク(図示せず)の上には、医師による診断のために、患者の診断対象部位を撮影した医用画像等を表示させる医用画像管理装置3が配置されている。診察室13内にはまた、医用画像を印刷するためのイメージャ5や汎用プリンタ6、プライバシー等の観点から隔離された空間で行う必要性の低い超音波診断装置2a等が設置されている。
【0026】
また、廊下14を隔てて診察室13の向かい側には放射線撮影を行う放射線撮影室15が設けられている。放射線撮影室15内には、CRカセッテを用いて画像を撮影する放射線撮影装置22と、画像が記録されたCRカセッテから画像を読み取るCR読取装置2cと、クライアントPC7とが配設されている。さらに、放射線撮影室15の隣には検査室16が設けられており、検査室16内には内視鏡2bとクライアントPC7とが配設されている。
【0027】
〔小規模診断システム1の各装置の装置構成〕
以下、小規模診断システム1を構成する各装置について説明する。
画像生成装置2は、患者の診断対象部位を被写体として撮影を行い、撮影した画像をデジタル変換して医用画像を生成する画像生成手段(モダリティ)である。医用画像は、医療の分野で読影診断に用いられる画像である。
図1に示すように、本実施形態では、画像生成装置(モダリティ)2として、超音波診断装置(US)2a、内視鏡(ES)2b、CR読取装置2cを備えている。なお、画像生成装置2はこれに限定されず、例えば、CT撮影装置、磁気共鳴画像撮影装置(MRI:magnetic resonance imaging)等を画像生成装置2として設けてもよい。また、皮膚等の身体の外観を撮影するデジタルカメラ等を画像生成装置2としてもよい。
さらに、例えばCR読取装置2cを2台備える等、同種の画像生成装置2を複数備える構成としてもよい。また、小規模診断システム1に設けられる画像生成装置2の組合せはここに例示したものに限定されない。
【0028】
超音波診断装置2aは、超音波を出力する超音波プローブと、超音波プローブに接続され、超音波プローブで受信された音波(エコー信号)を内部組織の撮影画像の画像データに変換する電子装置とから構成されている(いずれも図示せず)。超音波診断装置2aは、超音波プローブから体内に超音波を送り、体内組織に反射した音波(エコー信号)を再び超音波プローブで受信して、このエコー信号に応じた撮影画像を電子装置によって生成するようになっている。
【0029】
超音波診断装置2aには、アナログ信号からデジタル信号への変換等を行う変換手段(コンバータ)である変換装置21が接続されており、超音波診断装置2aは、変換装置21を介してネットワーク8に接続されている。このように変換装置21を介することにより、ネットワーク8に接続された他の外部機器の規格(例えば、通信プロトコル)等に合わない形式のデータが超音波診断装置2aから出力される場合でも適宜変換してネットワーク8に接続された外部機器との間でデータの送受信を行うことができる。
【0030】
本実施の形態において、変換装置21は、DICOM規格に準じた形式で小規模診断システム1内の医用画像を特定するためのUID(ユニークID)を医用画像に付与する機能を備えている。UIDは、画像生成装置2の識別情報(以下、「モダリティID」と称する。)、撮影日付及び時刻を示す数字等から構成される。なお、本実施の形態において、モダリティIDは画像生成装置2の種類を示す情報を含んで構成されているものとする。
【0031】
また、変換装置21は、文字入力キー、数字入力キー等を備えたキーボード等の入力部(図示せず)を備えており、撮影対象である患者を特定する患者情報を入力する入力手段を兼ねている。
ここで、患者情報とは、患者ID、患者氏名(漢字・カナ・ASCII)、性別、生年月日、年齢等の他、診療日、撮影時間、受付番号、担当医等、患者を特定する情報を広く含むが、変換装置21において入力される患者情報は、このうち、例えば患者ID、患者氏名、性別、生年月日である。なお、変換装置21においてこれらすべてを入力する必要はなく、患者情報を何ら入力しないとすることもできる。変換装置21が患者情報として患者IDのみを入力する仕様である場合には、変換装置21の入力部は、例えばテンキー等でもよい。
【0032】
変換装置21により付与されたUID及び患者情報は、超音波診断装置2aにより生成された医用画像に付帯する付帯情報となる。
【0033】
内視鏡2bは、可撓性を有する管の先端部に小型の撮影装置が設けられたものであり(いずれも図示せず)、撮影装置は例えば光学レンズ等で構成される対物光学系と、対物光学系の結像位置に配置された撮像部と、LED(Light Emitting Diode)等で構成され撮像を行うために必要な照明を行う照明部とを備えている(いずれも図示せず)。撮像部は、例えばCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-OxideSemiconductor)等の固体撮像素子を備え、光が入射すると光の入射光量に応じた量の電気的な信号へと光電変換する。対物光学系は、照明部により照明された領域を光学レンズで集光し、撮像部が有する固体撮像素子に結像するように構成されており、固体撮像素子に入射した光が光電変換されることにより、電気信号として撮影画像の画像データが出力されるようになっている。
【0034】
CR読取装置2cは、診断対象部位を撮影した放射線画像情報が記録された放射線画像変換媒体であるCRカセッテ(図示せず)から画像データを読み取るものである。
CRカセッテは、例えば放射線エネルギーを蓄積する輝尽性蛍光体シートを備える放射線画像変換プレートを内蔵しており、撮影時には放射線撮影装置22の放射線源(図示せず)から照射される放射線の照射領域内に配置される。CRカセッテは、放射線が照射されると診断対象部位の放射線透過率分布に従った量の放射線を輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に蓄積させ、この輝尽性蛍光体層に診断対象部位の放射線画像情報を記録する。
【0035】
CR読取装置2cは、診断対象部位の放射線画像情報が記録されたCRカセッテが装填されると、装置内に装填されたCRカセッテ内の輝尽性蛍光体シートに励起光を照射し、これによりシートから発光される輝尽光を光電変換し、得られた画像信号をA/D変換して画像データを生成するようになっている。
なお、CR読取装置2cは、放射線撮影装置22と一体となった一体型の装置であってもよい。
【0036】
内視鏡2b、CR読取装置2cには、生成された医用画像に上述のUIDを付与する機能が備えられている。
また、内視鏡2b、CR読取装置2cは、文字入力キー、数字入力キー等を備えたキーボード等の入力部(図示せず)を備えており、撮影対象である患者を特定する患者情報を入力可能となっている。
なお、各装置の入力部において入力される患者情報は特に限定されず、患者情報を何ら入力しないとすることもできる。当該装置が患者情報として患者IDのみを入力する仕様である場合には、入力部は、例えばテンキーでもよい。
【0037】
上記UID及び患者情報は、各画像生成装置2で生成された医用画像に付帯する付帯情報となる。本実施の形態においては、ネットワーク8に接続された各画像生成装置2は、DICOM規格に則ったDICOMファイル形式で医用画像を医用画像管理装置3に送信する。DICOMファイルは、画像部とヘッダ部とから構成される。画像部には医用画像の画像データ、ヘッダ部に当該医用画像に関する付帯情報が書き込まれている。
なお、画像生成装置2がデジタルカメラ等のDICOM規格に準じていない機器である場合、その画像生成装置2は、JPEG形式で医用画像を医用画像管理装置3に送信する。この場合、UIDは、医用画像管理装置3において、医用画像の撮影日時等に基づいて医用画像に付与される。
【0038】
医用画像管理装置3は、例えば診察室13に設置され、画像生成装置2により生成された医用画像を患者情報と対応付けて画像DB331に保存したり、医師が画像等を表示させて読影診断等を行ったりするための装置であり、一般的なPC(Personal Computer)に用いられるモニタ(表示部)よりも高精細のモニタを備えるものであってもよい。
【0039】
医用画像管理装置3は、図3に示すように、制御部31、RAM32、記憶部33、操作部34、表示部35、通信部36、メディアドライブ37等を備えて構成されており、各部はバス38により接続されている。
【0040】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶部33に記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAM32に展開し、展開されたプログラムに従って後述する表示出力制御処理(図5参照)をはじめとする各種処理を実行する。
【0041】
RAM32は、制御部31により実行制御される各種処理において、記憶部33から読み出された制御部31で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0042】
記憶部33は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成さ
れる。記憶部33には、前述のように各種プログラムが記憶されているほか、医用画像を診断に適した画質に調整するための画像処理パラメータ(階調処理に用いる階調曲線を定義したルックアップテーブル、周波数処理の強調度等)等が記憶されている。
また、記憶部33は、画像DB(Data Base)331を有する。画像DB331は、画像生成装置2から送信された医用画像(オリジナル画像という)、オリジナル画像から作成された診断用画像(詳細後述)、及びオリジナル画像から作成されたサムネイル画像を、撮影対象となった患者の患者情報や上述のUID等と対応付けるこれらの情報をキー情報として検索可能に記憶する。
【0043】
操作部34は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部31に出力する。
【0044】
表示部35は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されており、制御部31から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0045】
通信部36は、ネットワークインターフェース等により構成され、スイッチングハブを介してネットワーク8に接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0046】
メディアドライブ37は、CD−R(Compact Disk Recordable)やDVD−R(Digital Versatile Disk Recordable)、MO(Magnet Optical)ディスク等の可搬型の記録メディアMに対しデータの読み出し又は書き込みを行う装置である。
【0047】
受付装置4は、来院した患者の受付登録、会計計算、保険点数計算等を行うためのコンピュータ装置であり、CPU、ROM、RAM等により構成される記憶部、キーボードやマウス等により構成される入力部、CRTやLCD等により構成される表示部、ネットワーク8に接続された各装置との通信を制御する通信部(いずれも図示せず)等を備えて構成されている。受付装置4は、入力部より受付入力画面の表示が指示されると、CPUと記憶部に記憶されたプログラムとの協働によるソフトウエア処理により、表示部に図示しない受付入力画面を表示する。この受付入力画面を介して入力部により受付情報(受付番号+患者氏名等)が入力されると、受付された患者の患者情報リストを作成(更新)して記憶部に記憶し、通信部により適宜医用画像管理装置3に対して送信する。
【0048】
イメージャ5は、医用画像管理装置3から送信された医用画像に基づいて、透過型記録媒体(フィルム)にレーザ露光することによって潜像を記録し、熱現象処理により潜像を可視化する光熱銀塩方式のプリンタである。
【0049】
汎用プリンタ6は、インクジェット方式或いはレーザ方式で反射型記録媒体(紙媒体、シール等)に画像を記録するプリンタである。
【0050】
クライアントPC7は、例えば、医用画像管理装置3から送信された医用画像を表示するコンピュータ装置である。
【0051】
〔診察の流れ〕
次に、小規模診断システム1が適用された小規模な医療施設における、一の患者についての診察の流れについて説明する。
【0052】
患者が来院すると、受付11において、患者に対し受付番号札が付与され、受付装置4において、入力部の操作により受付された患者の受付番号及び患者氏名等、患者情報リストを構成する各種の患者情報の入力(受付入力)が行われる。受付装置4においては、患者の受付番号及び患者情報等が入力されると、患者情報のリスト(患者情報リスト)が生成(更新)され、受付装置4内の記憶部の所定領域に格納される。患者情報リストは、例えば、その日の最初の患者が受付入力されると生成され、次の患者が受付入力される毎に新しい患者情報リストに更新される。患者情報リストは、受付装置4内の記憶部から適宜医用画像管理装置3に送信され、医用画像管理装置3のRAM32に記憶される。
【0053】
受付番号が付与された患者が診察室13に移動すると、医師は、患者に問診等を行い、撮影を行うか否か、どの画像生成装置2で撮影を行うか等を判断する。撮影が必要であると判断した場合、医師は、医用画像管理装置3において、操作部34の所定の操作により、受付装置4から送信された患者情報リストを表示する患者情報リスト画面(図示せず)を表示部35に表示し、表示された患者情報リストの中から診断対象の患者の患者情報を選択することにより、表示部35に当該患者についてのビューア画面351を表示する。
【0054】
図4に、ビューア画面351の一例を示す。ビューア画面とは、診断に用いる医用画像を表示し、医師が読影診断を行うための診断用画面である。図4に示すように、ビューア画面351には、診断対象として選択された患者の患者ID及び患者氏名を表示する患者表示欄71があり、現在どの患者のビューア画面351が表示されているかが視認できるようになっている。なお、リスト画面ボタン72を操作すると、患者情報リスト画面に戻ることができる。
【0055】
ビューア画面351には、診断対象患者の医用画像のうち、診断に用いる医用画像を表示する画像表示欄73と、診断対象の患者の医用画像のサムネイル画像を一覧表示するサムネイル画像表示欄74とが設けられている。サムネイル画像の生成については後述する。
【0056】
また、ビューア画面351には、画像取込みボタン81aと、画像取込みボタン81bとが設けられている。
画像取込みボタン81aは、ネットワーク8に接続されている各種画像生成装置2から送信される医用画像を現在診断対象となっている患者(患者表示欄71に表示されている患者)の画像として取り込むことを指示するためのボタンである。本実施形態において、画像取込みボタン81aは、ネットワーク8に接続されている画像生成装置2の種別(超音波診断装置(US)2a、内視鏡(ES)2b、CR読取装置2c)に対応して、「CR」「US」「ES」の3種類がビューア画面351上に配置されるようになっている。なお、その他の種別(例えば、CTやMRI等)の画像生成装置2がネットワーク8に接続されている場合には、それに対応した画像取込みボタン81aが設けられる。
画像取込みボタン81bは図示しないUSB等のインターフェースを介してデジタルカメラ等の画像生成装置2から送信される医用画像を現在診断対象となっている患者(患者表示欄71に表示されている患者)の画像として取り込むことを指示するためのボタンである。
【0057】
ビューア画面351において、操作部34により、何れかの画像取込みボタン81a又は81bが押される(クリックされる)と、当該診断対象患者のビューア画面351が閉じられる、若しくは取り込みボタンが解除されるまでの間に、押下された画像取り込みボタン81a又は81bに対応する種別の画像生成装置2から送信された医用画像が当該診断対象患者の医用画像として取り込まれ、取り込まれた医用画像がオリジナル画像として当該患者の患者情報と対応付けて画像DB331に保存される。また、取り込まれた医用画像は、診断に用いる医用画像として画像表示欄73に表示されるとともに、そのサムネイル画像が生成されてサムネイル画像表示欄74に表示される(図9参照)。
【0058】
なお、画像取込みボタン81a又は81bが押下されていない種別の画像生成装置2から医用画像が送信されてきた場合には、記憶部33に設けられた未確定画像記憶部(図示せず)に記憶される。
【0059】
また、ビューア画面351には、日付ボタン75が設けられている。日付ボタンのいずれかが押下されると、画像DB331から診断対象患者の押下された日付ボタンが示す日付に撮影された医用画像のサムネイル画像が読み出され、読み出されたサムネイル画像がサムネイル画像表示欄74に追加表示される。
【0060】
また、ビューア画面351には、画像表示欄73に表示された画像を見やすく表示するための各種ツールボタン83が設けられている。ツールボタン83としては、例えば、表示された診断用画像に濃度コントラスト調整処理、白黒反転処理、拡大縮小処理等の画像処理を施すための各種画像処理ボタン、診断用画像の病変部に重畳するアノテーションの形状を選択するためのボタン等がある。
【0061】
更に、ビューア画面351には、医用画像の出力先としてイメージャ5を指定するための画像出力ボタン82a、医用画像の出力先として汎用プリンタ6を指定するための画像出力ボタン82b、医用画像の出力先として記録メディアを指定するための画像出力ボタン82c、医用画像の出力先として外部機器(ここでは、クライアントPC7等)指定するための画像出力ボタン82dが設けられている。
【0062】
医師は、上記のビューア画面351が表示されると、操作部34により、患者の撮影を行う画像生成装置2に対応する画像取込みボタン81a又は82bを押下する。撮影技師又は看護士等の撮影を行う撮影実施者は、患者を、撮影を行う画像生成装置2(超音波診断装置2a、内視鏡2b)や放射線撮影装置22の前に連れて行き、その患者の診断対象部位を被写体として撮影を行う。例えば、撮影実施者は、放射線撮影装置22において撮影を行い、放射線撮影装置22において撮影済みのカセッテをCR読取装置2cにセットし、カセッテに記録された放射線画像の読み取りを行う。画像生成装置2においては、撮影に基づいて医用画像が生成され、医用画像管理装置3へ送信される。
【0063】
医用画像管理装置3においては、画像生成装置2から送信された医用画像が受信されると、受信された医用画像に付帯されているUIDの参照や受信経路等により、医用画像の送信元の画像生成装置2の種別に対応する画像取込みボタン81a又は81bが予め押下されたか否かが判断される。送信元の画像生成装置2の種別に対応する画像取込みボタン81a又は81bが予め押下されている場合、受信された医用画像がビューア画面351の患者表示欄71に表示されている患者の医用画像として取り込まれ、画像表示欄73に表示される。
【0064】
撮影が終了すると、患者は診察室13に戻り、医師は、ビューア画面351に表示されている診断用画像に基づいて、患者の画像診断を行う。
【0065】
〔医用画像管理装置3の動作〕
次に、医用画像管理装置3の動作について詳細に説明する。
図5に、操作部34により表示部35に表示された患者情報リスト画面から診断対象となる患者の患者情報が選択された際に、制御部31により実行される表示出力制御処理のフローを示す。当該処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される。
【0066】
まず、表示部35に、患者情報リスト画面において選択された患者についてのビューア画面351が表示される(ステップS1)。次いで、画像取込み処理が実行される(ステップS2)。
【0067】
図6に、図5のステップS2において実行される画像取込み処理のフローを示す。当該処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される。
【0068】
操作部34により画像取込みボタン81a又は81bが押下され、押下された画像取込みボタン81a又は81bに応じた画像生成装置2から送信された医用画像が通信部36又は図示しないインターフェースを介して受信されると(ステップS100)、RAM32に表示画像配列が生成され、表示画像配列の初期値として、受信された医用画像の画像ID及び受信順番が格納される(ステップS101)。
【0069】
図7に、表示画像配列の一例を示す。表示画像配列は、ビューア画面351の画像表示欄73における医用画像の表示情報(画像ID、順番)を格納するための配列である。図7(a)に示すように、表示画像配列は、配列NO.、表示順序を示す番号(順番)、画像を識別するための画像ID、出力対象(印刷対象)の画像としての選択状態を示す情報、が対応付けて格納されるようになっている。ステップS101では、まず、受信された(取り込まれた)医用画像枚数分の配列が生成され、「選択状態」に初期値として「No」が設定される。次いで、各医用画像について、配列の「順番」にその医用画像の受信順を示す番号が順番に格納され、「画像ID」に画像IDが格納される。例えば、ステップS100で受信された医用画像が画像ID=A1、A2、A3の3枚であり、A1、A2、A3の順で受信された場合、表示画像配列は、図7(a)に示す配列となる。なお、本例示では、便宜上、画像IDをA1、A2、A3としたが、本実施の形態においては、画像IDとしてUIDを使用するものとする。
【0070】
次いで、受信された医用画像が前記患者情報リスト画面において選択された患者の患者情報と対応付けられ、オリジナル画像として画像DB331に登録(記憶)される(ステップS102)。
【0071】
次いで、オリジナル画像に基づいて診断用画像が生成され(ステップS103)、上記選択された患者の患者情報及びオリジナル画像と対応付けて画像DB331に登録(記憶)される(ステップS104)。ここで、診断用画像は、ビューア画面351において画像表示欄73に表示する際に使用される画像であり、オリジナル画像が受信したままの状態で画像DB331に保存されるのに対し、診断用画像は、医師の操作に応じて画像処理が施されると、画像処理済みの画像に上書きされて保存される。ステップS103においては、オリジナル画像のファイル名を変更した別ファイルが作成される。
【0072】
次いで、オリジナル画像が縮小されてサムネイル画像が生成され(ステップS105)、上記選択された患者の患者情報、オリジナル画像、診断用画像と対応付けて画像DB331に登録(記憶)され(ステップS106)、処理は図5のステップS3に移行する。
例えば、画像DB331は、UID、患者ID、患者氏名、オリジナル画像のファイル格納場所、診断用画像のファイル格納場所、サムネイル画像のファイル格納場所等を項目とした画像情報テーブルを有し、画像DB331に各画像を登録する際には、当該画像情報テーブルへの情報の登録も行われる。これにより、オリジナル画像、オリジナル画像から作成された診断用画像及びサムネイル画像は、患者情報やUIDと対応付けられ、患者情報、画像生成装置2の種別、撮影日付により検索可能に保存される。
【0073】
画像取込み処理が終了すると、診断用画像指定処理が実行される(ステップS3)。
【0074】
図8に、図5のステップS3において実行される診断用画像指定処理のフローを示す。当該処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される。
【0075】
まず、取り込まれた医用画像がビューア画面351に表示される(ステップS201)。即ち、RAM32に記憶されている表示画像配列に基づいて、画像取込み処理により取り込まれた医用画像の診断用画像が画像DB331から読み出されて画像表示欄73に表示されるとともに、対応するサムネイル画像が読み出されて撮影日時順にサムネイル画像表示欄74に表示される。図9(a)に、ステップS201において表示されるビューア画面351の一例を示す。
【0076】
ビューア画面351において、操作部34により画像表示欄73に表示する診断用画像を変更する指示が入力されると(ステップS202;YES)、当該指示が画像表示欄73に表示する診断用画像を追加する指示であるか否かが判断され、診断用画像を追加する指示ではないと判断されると(ステップS203;NO)、処理はステップS206に移行する。当該指示が診断用画像を追加する指示であると判断されると(ステップS203;YES)、RAM32の表示画像配列に追加表示が指示された画像の情報が追加書き込みされ(ステップS204)、画像表示欄73の最後尾に追加指示された診断用画像が表示される(ステップS205)。画像表示欄73に表示する診断用画像を追加する指示は、例えば、サムネイル画像表示欄74の追加対象のサムネイル画像を操作部34によりダブルクリックして選択する等により行うことができる。なお、サムネイル画像表示欄74に表示するサムネイル画像は、同一患者の他の医用画像が画像DB331に記憶されていれば、追加することができる。例えば、操作部34により日付ボタン75により所望の日付を押下すると、サムネイル画像表示欄74に、当該日付に撮影された診断対象患者のサムネイル画像が表示される。
【0077】
図7(b)に、操作部34により診断用画像の追加が指示された場合の、表示画像配列への情報の書き込みの一例を示す。例えば、図7(a)に示す表示画像配列に基づいて診断用画像を表示している状態において、画像ID=A4〜A7の診断用画像の追加表示が指示された場合、表示画像配列は、図7(b)に示す配列に変更される。
【0078】
ステップS206においては、操作部34により入力された指示が画像表示欄73に表示された診断用画像の何れかを画像表示欄73から削除する指示であるか否かが判断され、画像表示欄73から診断用画像を削除する指示ではないと判断されると(ステップS206;NO)、処理はステップS209に移行する。当該指示が診断用画像を画像表示欄73から削除する指示であると判断されると(ステップS206;YES)、RAM32の表示画像配列から削除が指示された画像の情報が削除されるとともに(ステップS207)、削除指示された診断用画像が画像表示欄73から削除される(ステップS208)。画像表示欄73に表示されている診断用画像を画像表示欄73から削除する指示は、例えば、画像表示欄73の削除対象の診断用画像を操作部34によりクリックして選択し、ツールボタン83の「選択して表示クリア」ボタンを押下する等により行うことができる。
【0079】
図7(c)に、操作部34により診断用画像の削除が指示された場合の、表示画像配列からの情報の削除の一例を示す。例えば、図7(b)に示す表示画像配列に基づいて診断用画像を表示している状態において、画像ID=A3の診断用画像の削除が指示された場合、表示画像配列は、図7(c)に示す配列に変更される。
【0080】
ステップS209においては、操作部34により入力された指示が画像表示欄73に表示された診断用画像の表示順序の変更の指示であるか否かが判断され、当該指示が診断用画像の表示順序の変更指示ではないと判断されると(ステップS209;NO)、処理はステップS202に戻る。当該指示が診断用画像の表示順の変更指示であると判断されると(ステップS209;YES)、RAM32の表示画像配列において、変更対象となった画像の「順番」が変更され(ステップS210)、画像表示欄73に表示されている診断用画像の表示順序が変更される(ステップS211)。画像表示欄73に表示されている診断用画像の表示順序の変更指示は、例えば、画像表示欄73の一つの画像を、表示順序を入れ替える他の画像にドラッグアンドドロップする、画像表示欄73の一つの画像を、挿入する画像間の境界ラインにドラッグアンドドロップする等により行うことができる。
【0081】
図7(d)に、診断用画像の表示順序の変更が指示された場合の、表示画像配列における情報の変更の一例を示す。例えば、図7(c)に示す表示画像配列に基づいて診断用画像を表示している状態において、画像IDがA2とA6の表示順番の入れ替えが指示された場合、表示画像配列は、図7(d)に示す配列に変更される。図7(e)に、図7(d)に示す表示画像配列に基づいて診断用画像を表示している状態から、更に診断用画像の表示順序の変更が指示された場合の、表示画像配列における変更の一例を示す。例えば、画像IDがA7の画像をA6の後ろに挿入することが指示された場合、表示画像配列は、図7(e)に示す配列に変更される。
【0082】
一方、ステップS202において、操作部34によりビューア画面351に表示する診断用画像を変更する指示が入力されない場合(ステップS202;NO)、処理は図5のステップS4に移行する。
【0083】
上記の診断用画像指定処理によって、操作部34の操作に応じて診断に用いる医用画像及び表示順序を指定することができる。
【0084】
図5のステップS4においては、ビューア画面351に表示されている診断用画像に対し、操作部34の入力に応じて、診断のための各種処理(画像処理やアノテーション表示)等が行われる。画像処理が施された診断用画像のファイルは、画像処理後の画像に上書きされて画像DB331に記憶される。なお、画像処理が施されたファイルにおいて、画像そのものを上書きしてもよいし、付帯情報に画像処理パラメータを上書きするようにしてもよい。
【0085】
ビューア画面351において、操作部34により、画像表示欄73に表示されている診断用画像のうち何れか一以上の画像が出力対象(印刷対象)の画像(出力画像という)として選択されると(ステップS5;YES)、表示画像配列の「選択状態」が、選択された画像について「No」から「Yes」に変更される(ステップS6)。例えば、ステップS5において、図7(e)に示す表示画像配列に基づいて表示されたビューア画面351上で画像ID=A1、A2、A5の画像が選択された場合、表示画像配列は図10に示すように変更される。画像表示欄73に表示されている診断用画像の選択は、例えば、操作部34によりクリックする、またはShiftキーを押下したままクリックして複数画像を選択する等して行うことができる。また、図9(b)に示すように、画像表示欄73に表示されている診断用画像のうち選択された画像が太い色枠で囲まれる等、他の選択されていない画像と区別して表示される。
【0086】
操作部34により、画像出力ボタン82a〜82dの何れかが押下されると(ステップS7)、表示画像配列の「選択状態」の内容に基づいて、RAM32に、出力画像を設定するための出力画像配列が生成される(ステップS8)。
【0087】
図11に、出力画像配列の一例を示す。図11(a)に示すように、出力画像配列は、出力画像を設定するための配列であり、配列NO.、出力順番(順番)、画像IDが格納されるようになっている。ステップS8では、選択された出力画像分の配列が生成され、表示画像配列において「選択状態」がYesの配列の画像IDが「画像ID」に、ビューア画面351における選択された画像間での表示順を示す番号が出力順番として「順番」に格納される。例えば、表示画像配列が図10に示す状態である場合において、ステップS8で生成される出力画像配列は、図11(a)に示す配列となる。このように、ビューア画面351で操作部34の操作により出力画像として選択された画像は、出力画像配列において出力画像として設定される。
【0088】
次いで、押下された画像出力ボタンに基づいて、画像出力先が判断される。画像出力先が外部機器であると判断されると(ステップS9;ホスト出力)、表示部35にホスト出力画面352が表示される(ステップS10)。
【0089】
図12に、ホスト出力画面352の一例を示す。図12に示すように、ホスト出力画面352は、送信先選択ボタン91、出力画像選択欄92、送信ボタン93等が設けられている。送信先選択ボタン91は、出力画像の送信先となる外部機器(予め登録されている。例えば、クライアントPC7等)を選択するための操作ボタンである。出力画像選択欄92は、外部機器への出力対象となる画像を選択するための領域であり、外部機器への出力対象候補の画像がサムネイル画像により一覧表示されている。送信ボタン93は、出力画像の送信を指示するための操作ボタンである。
【0090】
ステップS10においては、RAM32に記憶されている表示画像配列に基づいて、ホスト出力画面352に切り替えられる直前にビューア画面351の画像表示欄73に表示されていた診断用画像のサムネイル画像が表示されていた表示順序で出力画像選択欄92に並べて表示される。例えば、ビューア画面351の画像表示欄73の表示状態が図9(b)に示す状態であった場合、図12に示す出力画像選択欄92が表示される。このように、医師がビューア画面351で診断に用いていた画像が表示順序をくずさずに出力対象候補として表示されるので、医師は診断に用いた画像のなかから外部機器に送信する出力画像を容易に選択することが可能となり、出力画像選択時の操作性を向上させることができる。
また、ステップS10においては、RAM32に記憶されている表示画像配列に基づいて、ビューア画面351での出力画像の選択状態がホスト出力画面352に引き継がれ、出力画像選択欄92において、ビューア画面351で選択された出力画像が他の選択されていない画像と区別して表示される。例えば、ビューア画面351で選択された出力画像が太い色枠で囲われる等によりに強調表示される。
【0091】
画像出力先が記録メディアであると判断されると(ステップS9;メディア出力)、表示部35にメディア出力画面353が表示される(ステップS11)。
【0092】
図13に、メディア出力画面353の一例を示す。図13に示すように、メディア出力画面353は、書き込み先指定欄94、出力画像選択欄95、書き込みボタン96等が設けられている。書き込み先指定欄94は、出力画像の出力(書き込み)先を指定するための領域である。出力画像選択欄95は、記録メディアへの出力対象となる画像を選択するための領域であり、記録メディアへの出力対象候補の画像がサムネイル画像により一覧表示されている。書き込みボタン96は、出力画像の記録メディアへの出力(書き込み)を指示するための操作ボタンである。
【0093】
ステップS11においては、RAM32に記憶されている表示画像配列に基づいて、メディア出力画面353に切り替えられる直前にビューア画面351の画像表示欄73に表示されていた診断用画像のサムネイル画像が表示されていた表示順序で出力画像選択欄95に並べて表示される。例えば、ビューア画面351の画像表示欄73の表示状態が図9(b)に示す状態であった場合、図13に示す出力画像選択欄95が表示される。このように、医師がビューア画面351で診断に用いていた画像が表示順序をくずさずに出力対象候補として表示されるので、医師は診断に用いた画像のなかから記録メディアに出力する出力画像を容易に選択することが可能となり、出力画像選択時の操作性を向上させることができる。
また、ステップS11においては、RAM32に記憶されている表示画像配列に基づいて、ビューア画面351での出力画像の選択状態がメディア出力画面353に引き継がれ、出力画像選択欄95おいて、ビューア画面351で選択された出力画像が他の選択されていない画像と区別して表示される。例えば、ビューア画面351で選択された出力画像が太い色枠で囲われる等によりに強調表示される。
【0094】
画像出力先がイメージャであると判断されると(ステップS9;イメージャ出力)、表示部35にイメージャ印刷画面354が表示される(ステップS12)。
【0095】
図14に、イメージャ印刷画面354の一例を示す。図14に示すように、イメージャ印刷画面354には、出力画像選択欄97、印刷イメージ表示欄98、ページ番号表示欄99、印刷レイアウト選択ボタン100、印刷ボタン101、画像クリアボタンC3等が設けられている。出力画像選択欄97は、イメージャ5への出力対象となる画像、即ち、イメージャ5における印刷対象とする画像を選択するための領域であり、印刷対象候補の画像がサムネイル画像により一覧表示されている。印刷イメージ表示欄98は、イメージャ5において印刷されるページ毎のイメージを表示する領域である。ページ番号表示欄99は、印刷イメージ表示欄98に表示されているページのページ番号を表示するとともにページ送りを指示するための領域である。印刷レイアウト選択ボタン100は、イメージャから出力する画像のレイアウト(印刷レイアウト)を指定するための操作ボタンである。
【0096】
ステップS12においては、RAM32に記憶されている表示画像配列に基づいて、イメージャ印刷画面354に切り替えられる直前にビューア画面351の画像表示欄73に表示されていた診断用画像のサムネイル画像が表示されていた表示順序で出力画像選択欄97に表示される。例えば、ビューア画面351の画像表示欄73の表示状態が図9(b)に示す状態であった場合、図14に示す出力画像選択欄97が表示される。このように、医師がビューア画面351で診断に用いていた画像が表示順序をくずさずに印刷対象候補として表示されるので、医師は診断に用いた画像のなかからイメージャ5で印刷する出力画像を容易に選択することが可能となり、出力画像選択時の操作性を向上させることができる。
また、ステップS12においては、RAM32に記憶されている表示画像配列に基づいてビューア画面351での出力画像の選択状態がイメージャ印刷画面354に引き継がれ、出力画像選択欄97において、ビューア画面351で選択された出力画像が他の選択されていない画像と区別して表示される。例えば、ビューア画面351で選択された出力画像が太い色枠で囲われる等によりに強調表示される。更に、印刷イメージ表示欄98には、ビューア画面351やこの出力画像選択欄97において印刷対象として選択された画像の診断用画像が、印刷レイアウトに基づき出力画像配列で決めた順番で配置されて表示される。なお、ステップS12においては、印刷イメージ表示欄98は、デフォルトで予め定められている印刷レイアウト(例えば、3×3、4×4等)に基づいて表示され、印刷レイアウト情報がRAM32に記憶される。
【0097】
このように、イメージャ印刷画面354においては、印刷対象の画像である出力画像を選択するための出力画像選択欄97と、選択された出力画像を印刷レイアウトに基づき配置したページ毎の印刷イメージを表示する印刷イメージ表示欄98が設けられているので、医師等のユーザは、印刷対象の画像を選択したら同一の画面上で直ちに印刷対象の画像の診断用画像及び印刷イメージを確認することが可能となり、迅速及び的確な印刷対象の画像の選択及び印刷レイアウトの決定を行うことが可能となる。
【0098】
画像出力先が汎用プリンタであると判断されると(ステップS9;汎用プリンタ出力)、表示部35に汎用印刷画面355が表示される(ステップS13)。汎用印刷画面355は、見出しがイメージャ印刷画面354と異なるほかは同じであるので説明及び図示を省略する。
【0099】
操作部34により押下された画像出力ボタン82a〜82dに応じた出力画面352〜354が表示部35に表示されると、出力画像設定処理が実行される(ステップS14)。
【0100】
図15に、図5のステップS14において実行される出力画像設定処理のフローを示す。当該処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される。なお、以下の説明では、表示部35に表示されている各出力画面352〜355を出力画面と総称する。
【0101】
まず、画像の出力先が判断され、画像の出力先が外部機器又は記録メディアであると判断されると(ステップS301;ホスト出力、メディア出力)、処理はステップS305に移行する。画像の出力先がイメージャ5又は汎用プリンタ6であると判断されると(ステップS301;イメージャ出力、汎用印刷)、操作部34により印刷レイアウト選択ボタン100の何れかが操作されることにより印刷レイアウトの変更が指示されたか否かが判断される(ステップS302)。操作部34により印刷レイアウト選択ボタン100の何れかが押下されることにより印刷レイアウトの変更が指示されたと判断されると(ステップS302;YES)、操作部34により指示された印刷レイアウトを示す情報がRAM32の印刷レイアウト情報に記憶(上書き)されるとともに(ステップS303)、印刷イメージ表示欄98の画像配置数が指示された印刷レイアウトの画像配置数に変更される(ステップS304)。そして、処理はステップS305に移行する。
【0102】
操作部34により出力画像を変更する指示が入力されると(ステップS305;YES)、当該指示が出力画像を追加する指示であるか否かが判断され、出力画像を追加する指示ではないと判断されると(ステップS306;NO)、処理はステップS311に移行する。当該指示が出力画像を追加する指示であると判断されると(ステップS306;YES)、RAM32に記憶されている出力画像配列に対し、追加が指示された(追加の出力画像として選択された)画像の情報が当該出力画像配列に追加書き込みされる(ステップS307、図11(b)参照))。また、出力画像選択欄(出力画像選択欄92、95、又は97。以下同じ)に表示されている、当該追加指示された画像のサムネイル画像が、例えば太いの色枠で囲われる等により他の選択されていない画像のサムネイル画像と区別して強調表示される(ステップS308)。更に、出力先がイメージャ5又は汎用プリンタ6である場合には(ステップS309;YES)、印刷イメージ表示欄98の最後尾に追加指示された画像が表示され(ステップS310)、処理はステップS311に移行する。出力画像を追加する指示は、例えば、出力画像選択欄に表示されているサムネイル画像を操作部34によりダブルクリックして選択することにより行うことができる。
【0103】
図11(b)に、出力画像の追加が指示された場合の、出力画像配列への情報の書き込みの一例を示す。例えば、図11(a)に示す出力画像配列に基づいてサムネイル画像を表示している状態において、画像ID=A4、A6、A7の画像を出力画像として追加する指示が入力された場合、出力画像配列は、図11(b)に示す配列に変更される。
【0104】
ステップS311においては、操作部34により入力された指示が出力画像としての選択状態を解除する指示であるか否かが判断され、当該指示が出力画像としての選択状態を削除する指示ではないと判断されると(ステップS311;NO)、処理はステップS301に戻る。当該指示が出力画像としての選択状態を解除する指示であると判断されると(ステップS311;YES)、RAM32の出力画像配列から選択解除が指示された画像の情報が削除されるとともに(ステップS312)、出力画像選択欄における選択解除が指示された画像のサムネイル画像の強調表示が解除される(ステップS313)。更に、出力先がイメージャ5又は汎用プリンタ6である場合には(ステップS314;YES)、印刷イメージ表示欄98から、選択解除が指示された画像が削除され(ステップS315)、処理はステップS301に戻る。出力画像としての選択を解除する指示は、例えば、出力画像選択欄の選択解除対象のサムネイル画像を操作部34により1クリックして選択し、「選択画像クリア」ボタン(画像クリアボタンC3)を押下する等により行うことができる。
【0105】
図11(c)に、出力画像としての選択を解除する指示が入力された場合の、出力画像配列からの情報の削除の一例を示す。例えば、図11(b)に示す出力画像配列に基づいてサムネイル画像を表示している状態において、画像ID=A4の画像の選択解除が指示された場合、出力画像配列は、図11(c)に示す配列に変更される。
【0106】
一方、操作部34により出力画像を変更する指示が入力されない場合(ステップS305;NO)、処理は図5のステップS15に移行する。
上記の出力画像設定処理によって、操作部34により出力対象候補から選択された画像を出力画像として設定することができる。
【0107】
操作部34により、表示されている出力画面上の出力ボタン(送信ボタン93、書き込みボタン96、印刷ボタン101)が押下されると(ステップS15)、出力先に出力画像として選択された画像(診断用画像)が出力される(ステップS16)。
例えば、出力先が外部機器である場合には、出力画像配列において出力画像として設定されている画像(診断用画像のファイル)が通信部36を介して指定された外部機器(例えば、クライアントPC7)に送信される。
出力先が記録メディアである場合には、出力画像配列において出力画像として設定されている画像(診断用画像のファイル)が指定されたメディアドライブ37に装填された記録メディアMに書き込まれる。
出力先がイメージャである場合には、出力画像配列において出力画像として設定されている画像(診断用画像のファイル)が印刷レイアウト情報とともに通信部36を介してイメージャ5に送信される。或いは、出力画像配列及び指定された印刷レイアウトに基づいて印刷対象の診断用画像が合成され、合成画像がイメージャ5に送信される。
出力先が汎用プリンタである場合には、出力画像配列において出力画像として設定されている画像(診断用画像のファイル)が印刷レイアウト情報とともに通信部36を介して汎用プリンタ6に送信される。或いは、出力画像配列及び指定された印刷レイアウトに基づいて印刷対象の診断用画像が合成され、合成画像が汎用プリンタ6に送信される。
【0108】
操作部34により、出力画面を閉じる指示が入力されると(ステップS17)、表示部35の画面はビューア画面351に戻り(ステップS18)、ビューア画面351において終了ボタン84がクリックされると(ステップS19)、本処理は終了する。
【0109】
以上説明したように、本実施の形態における医用画像管理装置3によれば、操作部34の操作応じてビューア画面351の画像表示欄73に診断に用いる医用画像として表示された医用画像のサムネイル画像を画像表示欄73における表示順序で並べて出力画面(ホスト出力画面352、メディア出力画面353、イメージャ印刷画面354、汎用印刷画面355)の出力画像選択欄に出力対象候補(印刷対象候補)として表示する。
【0110】
従って、医師等のユーザがビューア画面351で診断に用いていた画像のサムネイル画像が表示順序をくずさずに出力対象候補として出力画面に表示されるので、医師等のユーザは診断に用いた画像のなかから外部に出力する出力画像を容易に選択することが可能となり、出力画像選択時の操作性を向上させることができる。
【0111】
また、ビューア画面351において、画像サイズの小さいサムネイル画像ではなく診断用画像を見ながら出力対象候補として表示する画像や表示順序を指定することもできるので、同一患者の同一部位などの似たような画像を見分けることが容易となり、出力画像の選択ミスによる再出力を低減し、フィルムや紙などの資源や時間の無駄を減らすことができる。
【0112】
また、出力画面において、出力対象として選択されたサムネイル画像を他の選択されていない画像と区別して色枠などで強調表示するので、印刷イメージが表示されないホスト出力画面352、メディア出力画面353のような画面においても、何れの画像を選択済みであるかを医師等のユーザが容易に認識することが可能となり、出力画像選択時の操作性を向上させることができる。
【0113】
また、ビューア画面351の画像表示欄73に診断に用いる医用画像として表示された画像のなかから操作部34の所定の操作により選択された画像を出力画像として設定することができ、更にその設定が出力画面に引き継がれるので、医師等のユーザは、ビューア画面351においてサムネイル画像より大きな診断用画像を見ながら出力画像の全部又は一部を選択することが可能となり、出力画像選択時の操作性を向上させることができる。
【0114】
更に、イメージャ印刷画面354及び汎用印刷画面355には、印刷対象の画像である出力画像を選択するための出力画像選択欄97と、選択された出力画像の診断用画像を印刷レイアウトに基づき配置したページ毎の印刷イメージを表示する印刷イメージ表示欄98とが設けられており、診断に用いた印刷対象候補の画像(サムネイル画像)、印刷対象として選択された画像(診断用画像)、及びページ毎の印刷イメージが1画面上で提供される。そのため、医師等のユーザは、印刷対象の画像を選択したら同一の画面上で直ちに印刷対象の画像の診断用画像及び印刷イメージを確認することが可能となり、迅速及び的確な印刷対象の画像の選択及び印刷レイアウトの決定を行うことが可能となる。
【0115】
なお、上述した本実施の形態における記述は、本発明に係る好適な小規模診断システムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、医用画像の出力先となる外部機器を医療施設内のクライアントPCとして説明したが、これに限定されない。例えば、WAN(Wide Area Network)やインターネット等を介して、連携している他の医療施設のシステムに医用画像を送信する構成であってもよい。
【0116】
また、例えば、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0117】
その他、小規模診断支援システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本実施形態における小規模診断システムの全体構成例を示す図である。
【図2】図1に示す小規模診断システムを適用した場合の各装置の医療施設における配置例を示す図である。
【図3】図1に示す医用画像管理装置の機能的構成を示す要部ブロック図である。
【図4】図3の表示部に表示されるビューア画面の一例を示す図である。
【図5】図3の制御部により実行される表示出力制御処理を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップS2において実行される画像取込み処理を示すフローチャートである。
【図7】図3のRAMに生成される表示画像配列の一例を示す図である。
【図8】図5のステップS3において実行される診断用画像指定処理を示すフローチャートである。
【図9】図4に示すビューア画面に取り込んだ医用画像を表示した場合の表示の一例を示す図である。
【図10】図5のステップS5における出力画像の選択後の表示画像配列の一例を示す図である。
【図11】図3のRAMに生成される出力画像配列の一例を示す図である。
【図12】図3の表示部に表示されるホスト出力画面の一例を示す図である。
【図13】図3の表示部に表示されるメディア出力画面の一例を示す図である。
【図14】図3の表示部に表示されるイメージャ印刷画面の一例を示す図である。
【図15】図5のステップS14において実行される出力画像設定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0119】
1 小規模診断システム
2 画像生成装置
2a 超音波診断装置
2b 内視鏡
2c CR読取装置
3 医用画像管理装置
4 受付装置
5 イメージャ
6 汎用プリンタ
7 クライアントPC
8 ネットワーク
21 変換装置
22 放射線撮影装置
31 制御部
32 RAM
33 記憶部
331 画像DB
34 操作部
35 表示部
351 ビューア画面
352 ホスト出力画面
353 メディア出力画面
354 イメージャ印刷画面
36 通信部
37 メディアドライブ
38 バス
73 画像表示欄
74 サムネイル画像表示欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用画像を記憶する記憶手段と、
操作手段と、
診断に用いる医用画像を表示するための診断用画面と、外部への出力対象となる医用画像を前記操作手段の操作により選択するための出力画面と、を表示する表示手段と、
前記診断用画面に、前記記憶手段に記憶された医用画像を前記操作手段の操作により診断に用いる医用画像として選択及び表示順変更させ、前記出力画面に、前記出力対象の医用画像を選択する際の出力対象候補として、前記診断用画面に診断に用いる医用画像として表示された医用画像を前記診断用画面における表示順序で並べて表示させる制御手段と、
を備える医用画像管理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記出力画面に表示された出力対象候補のうち前記操作手段の操作により出力対象として選択された医用画像を他の選択されていない医用画像と区別して表示させる請求項1に記載の医用画像管理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記出力画面に表示された出力対象候補の中から前記操作手段により選択された医用画像を出力対象の医用画像として設定する請求項1又は2に記載の医用画像管理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、更に、前記診断用画面に前記診断に用いる医用画像として表示された医用画像の中から前記操作手段の操作により選択された医用画像を出力対象の医用画像として設定する請求項3に記載の医用画像管理装置。
【請求項5】
診断に用いる医用画像を表示するための診断用画面を表示手段に表示する診断用画面表示工程と、
前記診断用画面において、記憶手段に記憶された医用画像を操作手段の操作により診断に用いる医用画像として選択及び表示順変更する診断用画像表示工程と、
前記操作手段の操作により外部への出力対象となる医用画像を選択するための出力画面を前記表示手段に表示する出力画面表示工程と、
前記出力画面において、前記出力対象の医用画像を選択する際の出力対象候補として、前記診断用画面に診断に用いる医用画像として表示された医用画像を前記診断用画面における表示順序で並べて表示する出力候補表示工程と、
を含む出力画面表示方法。
【請求項6】
前記出力候補表示工程は、前記出力画面に表示された出力対象候補のうち前記操作手段の操作により出力対象として選択された医用画像を他の選択されていない医用画像と区別して表示する請求項5に記載の出力画面表示方法。
【請求項7】
コンピュータを、
医用画像を記憶する記憶手段、
診断に用いる医用画像を表示するための診断用画面と、外部への出力対象となる医用画像を操作手段の操作により選択するための出力画面と、を表示する表示手段、
前記診断用画面に、前記記憶手段に記憶された医用画像を前記操作手段の操作により診断に用いる医用画像として選択及び表示順変更させ、前記出力画面に、前記出力対象の医用画像を選択する際の出力対象候補として、前記診断用画面に診断に用いる医用画像として表示された医用画像を前記診断用画面における表示順序で並べて表示させる制御手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項8】
前記制御手段は、前記出力画面に表示された出力対象候補のうち前記操作手段の操作により出力対象として選択された医用画像を他の選択されていない医用画像と区別して表示させる請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記制御手段は、前記出力画面に表示された出力対象候補の中から前記操作手段により選択された医用画像を出力対象の医用画像として設定する請求項7又は8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記制御手段は、更に、前記診断用画面に前記診断に用いる医用画像として表示された医用画像の中から前記操作手段の操作により選択された医用画像を出力対象の医用画像として設定する請求項9に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−207508(P2009−207508A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−50283(P2008−50283)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】