医用画像表示装置及び医用画像管理システム
【課題】 多様な医用画像を表示する際のレイアウトの設定作業の負担を軽減し、操作性を向上することが可能な医用画像表示装置等を提供する。
【解決手段】 製造業者やモデル等の異なる複数の医用画像データから所定のタグ情報を抽出し、抽出された各タグ情報のうち、操作者により指定された一つまたは複数のタグ情報の組み合わせを有する画像を同種(検査の種類や撮影条件が同一)の画像と認識するためのグルーピング条件242を設定する。読影の際は、読影対象とする画像に対してグルーピング条件242を判定することにより、製造業者やモデル番号の異なる画像であってもレイアウト設定に使用した画像と同種の画像として認識させて、レイアウトを再現させることが可能となる。
【解決手段】 製造業者やモデル等の異なる複数の医用画像データから所定のタグ情報を抽出し、抽出された各タグ情報のうち、操作者により指定された一つまたは複数のタグ情報の組み合わせを有する画像を同種(検査の種類や撮影条件が同一)の画像と認識するためのグルーピング条件242を設定する。読影の際は、読影対象とする画像に対してグルーピング条件242を判定することにより、製造業者やモデル番号の異なる画像であってもレイアウト設定に使用した画像と同種の画像として認識させて、レイアウトを再現させることが可能となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像の表示処理を行う医用画像表示装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、医療機関では、医用画像や患者の個人カルテ等の情報を電子データとしてネットワーク上で管理するPACS(Picture Archiving and Communication System for medical application)と呼ばれる医用画像管理システムが開発されている。また、被検体の医用画像を撮影する機器も多様化し、X線診断装置、X線CT装置、MRI装置、超音波装置、マンモグラフィ、PET装置、SPECT装置、内視鏡といった様々なモダリティが提供されている。そして、これらの種々のモダリティの医用画像データを閲覧するための画像ビューアが開発され、画像診断に好適な機能が付加されたり、操作性の向上が進められたりしている。
【0003】
ところで、医師による医用画像の読影は単純な作業の繰り返しになることが多い。例えば、検査部位、検査手技が同一の画像は画面上に同じように画像を配置して読影を行うこととなる。また、画像枚数の増加等により画面上で画像の配置をしなおすことも多く、読影時間のうちこのようなレイアウト調整の操作に費やす時間が増える傾向にある。
【0004】
そこで、例えば上述のビューアには、所定のプロトコル(ハンギングプロトコル)に基づいて、読影対象とする画像のレイアウトを自動配置する機能が付加されたものがある。また特許文献1では、検査種や検査日の異なる画像を各モニタ領域に並べて表示する「比較読影」レイアウトと、一つの画像のみを表示する「単一読影」レイアウトとを操作者の操作によって自在に切り替える機能について開示されている。これらの各レイアウトでは、画面分割数や一枚ずつ並べて表示するか重ねて表示するか、スカウト画像(スキャノグラム画像)を表示するか否か、スカウト画像を表示する場合断層像のスライス位置をライン表示するか否かといった各種設定(画面構成、画像配置状態、画像処理等の設定)が操作者により予め行われる。これらの設定情報はタグと呼ばれる情報によって管理されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−73818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のタグの値(以下、タグ情報という)はモダリティ毎に不統一なものであった。実際の医療施設には製造者や型式の異なる多様なモダリティが混在しており、そのため、例えばある検査についてA社のCT画像とB社のCT画像とを同じレイアウトで読影する場合に、同種の画像であるにも関わらずレイアウトを再現できないことがあった。そのためレイアウト設定を再度行う必要があり、レイアウト調整の操作に費やす時間の増加の要因の一つとなっていた。
【0007】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすることは、多様なモダリティの医用画像を表示する際のレイアウトの設定作業の負担を軽減し、操作性を向上することが可能な医用画像表示装置等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、第1の発明は、医用画像を表示する医用画像表示装置であって、製造業者または型式の異なる複数の医用画像について、同一種類の画像であると認識するためのグルーピング条件を設定する設定手段を備えることを特徴とする医用画像表示装置である。
【0009】
また、第2の発明は、医用画像を表示する複数の医用画像表示装置とモダリティとがネットワークを介してサーバと通信接続され、これらの各装置間で医用画像を含む医用情報を共有する医用画像管理システムであって、前記医用画像表示装置は、製造業者または型式の異なる複数の医用画像について、同一種類の画像であると認識するためのグルーピング条件を設定する設定手段と、前記設定手段によって設定されたグルーピング条件を前記サーバに登録する登録手段と、を備え、前記サーバは、前記登録手段によって登録されたグルーピング条件をデータベースに蓄積する第1の蓄積手段を備えることを特徴とする医用画像管理システムである。
【0010】
ここで、同一種類の画像とは、検査の内容または撮影条件が実質的に同じ画像という意味である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の医用画像表示装置及び医用画像管理システムにより、多様なモダリティの医用画像を表示する際のレイアウトの設定作業の負担を軽減し、操作性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】医用画像管理システム1の全体構成図
【図2】画像ビューア端末(医用画像表示装置)2のハードウエア構成を示すブロック図
【図3】グルーピング条件242の設定操作、及びグルーピング条件242について説明する図
【図4】レイアウト保持情報243について説明する図
【図5】ルーチン登録情報244について説明する図
【図6】サーバ3のハードウエア構成を示すブロック図
【図7】画像ビューア端末2の実行する画像検索・設定処理の流れを説明するフローチャート
【図8】各段階での検索画面71の表示例
【図9】画像表示画面9の一例
【図10】グルーピング条件設定処理の流れを説明するフローチャート
【図11】レイアウト設定処理の流れを説明するフローチャート
【図12】レイアウト保存画面10の表示例
【図13】ルーチン設定処理の流れを説明するフローチャート
【図14】ルーチン登録画面15の表示例
【図15】表示処理の流れを説明するフローチャート
【図16】ルーチン、レイアウトのリストの表示例
【図17】表示レイアウト「マンモ比較・全体」の設定例
【図18】表示レイアウト「マンモ比較・CC」の設定例
【図19】表示レイアウト「マンモ比較・MLO」の設定例
【図20】ルーチン「マンモ比較」の設定例
【図21】表示レイアウトを設定した被検者画像とは異なる被検者画像を用いた表示レイアウトの再現について説明する図
【図22】表示レイアウトを設定した被検者画像とは異なる被検者画像を用いたルーチンの実施及びレイアウト再現について説明する図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
まず、図1を参照して、本発明の医用画像管理システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、本発明の医用画像管理システム1は、PACS(Picture Archiving and Communication System for medical application)と呼ばれる医用画像及び医用情報の管理機能を有するものであり、医用画像表示装置(以下、画像ビューア端末という)2、電子カルテ等の医用情報を表示するためのレポート端末4、様々なモダリティ5a,5b,・・・が、ネットワーク6を介してサーバ3と通信接続されている。
【0015】
モダリティ5a,5b,・・・は、X線診断装置、X線CT装置、MRI装置、マンモグラフィ、超音波診断装置、PET装置、SPECT装置、内視鏡等、医用画像を撮影・生成するための医療機器であり、これらのモダリティ5a,5b,・・・で生成された画像データはサーバ3のデータベース35に保存される。
【0016】
ネットワーク6は、医療施設内に敷設され、各設備を通信接続するLAN(Local Area Network)、複数の医療施設内の設備を通信接続するWAN(Wide Area Network)、電話回線や光ケーブル等の通信回線やプロバイダ等を利用したインターネット等、施設の規模に応じた各種ネットワークを含む。
【0017】
画像ビューア端末2及びレポート端末4は、医師や読影医が使用するコンピュータ等の端末である。画像ビューア端末2は操作者によって指定された医用画像をサーバ3のデータベース35から読み込んで表示する端末であり、レポート端末4は、操作者によって指定された医用画像に関する情報や電子カルテ等の情報をサーバ3のデータベース35から読み込んで表示する端末である。
【0018】
本実施の形態では、製造業者や型式(モデル)の異なる医用画像データであっても、同じ検査内容や同じ撮影条件で撮影された画像同士は同種画像であるとして認識することが可能となるように、画像ビューア端末2においてグルーピング条件242を設定する。このグルーピング条件242は、タグと呼ばれる画像付帯情報を用いて設定されるようにすれば、操作者が所望する任意の条件を詳細に指定してグルーピングすることが可能となる。タグ及びグルーピング条件242についての詳細は後述する。また、画像ビューア端末2において、操作者(読影医等)は画像の表示レイアウトを設定したり、或いは設定済み表示レイアウトを所定の順序で表示させるためのルーチンを設定したりする。表示レイアウトの設定、ルーチンの設定についての詳細は後述する。また、画像ビューア端末2は、設定されたグルーピング条件242、設定された表示レイアウト(レイアウト保持情報243)、設定されたルーチン(ルーチン登録情報244)に基づいて医用画像を表示する表示処理(後述)を実行する。
【0019】
サーバ3は、医用画像管理システム1全体を管理するものであり、ネットワーク6内の各画像ビューア端末2に対してデータベース35に保存された画像データ241を提供したり、レポート端末4に対してデータベース35に蓄積されている電子カルテ情報等を提供したりするものである。また、本実施の形態において、サーバ3は、画像ビューア端末2にて設定された各画像データのグルーピング条件242や、画面のレイアウト保持情報243、或いはルーチン登録情報244等をデータベース35に蓄積し、各画像ビューア端末2にてこれらの情報を共有できるようにする。
【0020】
図2は画像ビューア端末2のハードウエア構成を説明する図である。
画像ビューア端末2は、制御装置21、モニタ22、入力部23、記憶装置24、通信I/F(インタフェース)26を備え、これらの各部はバス27によって接続されている。
【0021】
制御装置21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。CPUは、記憶装置、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バスを介して接続された各装置を駆動制御する。ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶装置、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御装置21が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0022】
モニタ22は、一つまたは複数のCRTモニタまたは液晶パネル等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路で構成される。モニタ22は制御装置21の制御により表示データをディスプレイ装置に表示する。
入力部23は、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置であり、これらの入力装置にて入力された信号を制御装置21へ入力する。
【0023】
記憶装置24は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御装置21が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ等が格納される。プログラムに関しては、OSに相当する制御プログラムや、各端末に必要なアプリケーションプログラムが格納されている。これらの各プログラムコードは、制御装置21により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。また、記憶装置24は、各種記録媒体(CD、DVD、メモリカード、ICカード等)の駆動装置を含む。
本実施の形態において、画像ビューア端末2の記憶装置24は、サーバ3のデータベース35等から取得した画像データ241を記憶するとともに、後述する処理によって操作者により設定されるグルーピング条件242、レイアウト保持情報243、及びルーチン登録情報244を記憶する。
【0024】
通信I/F26は、通信制御装置、通信ポート等を有し、コンピュータ(画像ビューア端末2)とネットワーク6間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク6を介して、サーバ3や他の端末との通信制御を行う。バス27は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0025】
次に、図3〜図5を参照してグルーピング条件242、レイアウト保持情報243、ルーチン登録条件244について説明する。
【0026】
図3に示すようにグルーピング条件242とは、各モダリティの製造業者、型式(モデル)の違いに関わらず、検査の種類や撮影条件が実質的に同一の画像を同一種類の画像として画像ビューア端末2の制御装置21に認識させるために操作者により任意に設定される条件である。このグルーピング条件は、各医用画像データの持つタグ情報を用いて設定される。
ここで、タグとは画像データの付帯情報領域(例えばヘッダ部)に記述される情報である。タグは各項目を表す番号と、その項目の内容を表す値(タグ情報)とで記述される。例えば、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine;医用情報を共通化するための規格)では、モダリティを表すタグは(0008,0060)、検査部位を表すタグは(0008,0015)、患者方向を表すタグは(0020,4000)のように、各項目のタグ識別番号が定められている。各タグの内容はタグ情報として記述される。しかし、タグ情報は製造業者や型式によって異なる値であることが多く、また製造業者によって独自のプライベートタグが設けられている場合もある。
【0027】
グルーピング条件242は、例えば、
(1)製造業者の異なる装置Aと装置BのCT画像を同一種として扱う。
(2)装置Aのシリーズ記述「**」と、装置Bのシーケンス名「××」とは、同一種のシリーズとして扱う。
(3)作成したレイアウトのシリーズ記述が「**」の場合は、シーケンス名「××」でも一致するものとして扱う。
といった内容の条件である。
【0028】
グルーピング条件242は、例えば画像ビューア端末2が提供するグルーピング条件設定画面8によって設定される。
図3にグルーピング条件設定画面8と設定操作の一例を示す。
【0029】
制御装置21は操作者の操作によって選択された画像データ(図3の例では画像241a,241e,241h)から所定タグのタグ情報を抽出し、グルーピング条件242を設定するための設定画面8を作成する。抽出されるタグは画像の種類によって異なるものとする。例えば、以下の表1、表2に示す内容の一部または全部のタグが抽出される。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
図3において、画像241aはA社製のモデル「a」、画像241eはB社製のモデル「b」、画像241hはC社製のモデル「c」によって撮影されている。グルーピング条件設定画面8には、各画像から複数のタグ(aaaa,bbbb)、(cccc,dddd)、(eeee,ffff)、(gggg,hhhh)(iiii,jjjj)についてのタグ情報がそれぞれ抽出され一覧表示されている。具体的には、タグ(aaaa,bbbb)についてのA社製モデル「a」のタグ情報は「X01」であり、B社製モデル「b」のタグ情報は「Y01」であり、C社製モデル「c」のタグ情報は「Z01」であることを示す。同様に他のタグについても各画像からタグ情報が抽出され、グルーピング条件設定画面8内に一覧表示される。
【0033】
これらの画像241a,241e,241hを同種の画像として制御装置21に認識させたい場合、操作者はグルーピング条件設定画面8内に一覧表示されたタグ情報のうち、同種画像であることを判定するために参照するタグ情報を指定する。指定するタグ情報は画像毎に1つとしてもよいし、複数のタグ情報の組み合わせとしてもよい。制御装置21は、指定された枠(タグ情報)に例えば図3に示すように「レ」で示されるマークM1を表示する。制御装置21は、指定された1のタグ情報または複数のタグ情報の組み合わせを有する医用画像データを、それぞれ同種の画像であると認識し、グルーピングする。
【0034】
具体的には、図3の例では、A社製のモデル「a」のモダリティで撮影された画像241aと、B社製のモデル「b」のモダリティで撮影された画像241eと、C社製のモデル「c」のモダリティで撮影された画像241hと、は、本来同一の検査内容で撮影された画像であるが、製造業者が異なるためタグ情報の持ち方が異なっており、その検査内容を示すタグは各画像でそれぞれ以下の(1)〜(3)のような記述内容になっているものとする。
【0035】
(1)画像241aでは、タグ(cccc,dddd)が「X02」かつタグ(eeee,ffff)が「X03」と記述されている。
(2)画像241eでは、タグ(aaaa,bbbb)が「Y01」かつタグ(cccc,dddd)が「Y02」と記述されている。
(3)画像241hでは、タグ(aaaa,bbbb)が「Z01」かつタグ(cccc,dddd)が「Z02」かつタグ(eeee,ffff)が「Z03」と記述されている。
【0036】
このような場合、画像241a,241e,241hを同一画像であると認識させるために、グルーピング条件242として、それらのタグ情報を指定する。
制御装置21が画像を表示する際は、グルーピング条件242を参照し、表示対象とする画像のタグ情報がこれらのグルーピング条件242を満たしていれば、検査の種類がどの画像と同じ種類であるか認識することが可能となる。したがって検査種類毎に予め設定されているレイアウト等がある場合は、そのレイアウトに従った表示を行うことが可能となる。レイアウトの表示(再現)については後述する。
【0037】
このように設定されたグルーピング条件242は画像ビューア端末2の記憶装置24に記憶される。また操作者の操作に応じてサーバ3のデータベース35に登録するようにしてもよい。
【0038】
また、グルーピング条件242は、検査種や撮影条件に加え、モダリティの種別(例えばCT画像、MR画像、MG画像)毎に複数生成されるものとする。
また、グルーピング条件242は、レイアウトやルーチンの設定前に設定されていることが望ましいが、レイアウトやルーチンの設定の途中や読影(表示処理)の途中で新規に設定したり、所望の画像について追加設定できるようにしてもよい。
【0039】
また、図3の例では、画像毎に複数のタグの組み合わせを指定してグルーピング条件242を設定する例を示しているが、一つのタグによってその画像の検査の種類が特定できるものであれば、グルーピング条件242は一つのタグで設定することも可能である。
更に、グルーピングする画像を追加する場合には、画像をグルーピング条件設定画面8内にドラッグアンドドロップ操作することにより、その画像についてのタグ情報の一覧を追加し、所望のタグ情報を指定すればよい。
画像のグルーピングはシリーズ単位に行われるものとしてもよいし、イメージ単位にされるものとしてもよい。また、タグ情報の全項目一括指定ボタンや全項目解除ボタン等を配置し、一括操作が可能となるようにすれば操作性が向上する。
【0040】
また、グルーピング条件242としては、予め提案することが好ましいグルーピング条件をデフォルト条件として提供してもよく、更にデフォルト条件についても操作者が任意にタグ情報を指定可能としてもよい。
【0041】
次に図4を参照してレイアウト保持情報243について説明する。
レイアウト保持情報243とは、画像の表示レイアウトに関する情報である。図4に示すように、レイアウト保持情報243は、少なくとも画像を特定する情報、画像配置状態に関する情報、及び画像処理に関する情報のうち少なくともいずれか一つを含む。具体的には、画像配置状態に関する情報として、画面構成情報2431(表3)、画像処理に関する情報として画像処理情報2432(表4)、画像を特定する情報として画像配置特定シリーズ情報2434(表1)、画像配置特定イメージ情報2435(表2)、及び相対検査日時比較情報2435等を含むものとする。
【0042】
なお、画像を特定する情報に関しては、一時的に保存される段階(一時保存レイアウト)では、上述の画像配置特定シリーズ情報2433、画像配置特定イメージ情報2434に代えて、一時保存レイアウトUID情報2436(表5)を保持するものとしてもよい。
【0043】
画面構成情報2431は、画面の構成を特定するための情報であり、モニタ数やモニタグループを特定する項目であるモニタグループ、TILE表示やSTACK表示といった表示モード、画面分割、スカウト画像、スコープ、スライスライン等の情報を含む。画面構成情報2431の内容を以下の表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】
画像処理情報2432は、配置された画像に施されている画像処理を特定するための情報であり、例えば、Window Center/Width、画像のソート、白黒反転、FOV、回転・反転、ガンマ、カラーパレット、カラーバー、エッジ、スムージング、画像情報表示有無、オーバレイ表示有無、シャッター、シネ再生、自動リンク、マンモ画像背中合わせ配置判定等の情報を含む。画像処理情報2432の内容を表4に示す。
【0046】
【表4】
【0047】
画像配置特定シリーズ情報2433は、レイアウト内に配置される画像についてのシリーズ単位の情報であり、モダリティ、側性Leterality、プロトコル名、シリーズ記述、検査部位、患者位置、視野位置、汎用タグ(シリーズレベル)、Thinスライス画像判定、造影剤、SecondaryCapture、シリーズタイプ、再投影法、コンボリューションカーネル等を含む。これらの情報はタグ情報として画像に付加されているものである。なお、これらのタグ情報の中からモダリティに応じた一部または全部の情報が保持されることとなる。画像配置特定シリーズ情報2433の内容は上述の表1と同様とする。
【0048】
画像配置特定イメージ情報2434は、レイアウト内に配置される画像についてのイメージ単位の情報であり、画像コメント、患者方向、画像タイプ、スライス面、マルチフレーム判定、位置決め装置タイプ、画像側性、被曝臓器、解剖学的領域シーケンス、視野コードシーケンス、視野修飾子シーケンス、主要解剖学的構造修飾子シーケンス、患者方向コードシーケンス、患者方向修飾子コードシーケンス、患者ガントリ関係コードシーケンス、投影冠名コードシーケンス、カセッテ方向、カセッテサイズ、スキャンオプション、スキャニングシーケンス、シーケンス変形、MRI収集タイプ、シーケンス名、アンジオフラグ、フレーム増分ポインタ、収集終了条件、処理関数、探触子タイプ、断層タイプ、断層クラス等を含む。これらの情報はタグ情報として画像に付加されているものである。なお、これらの情報の中からモダリティに応じた一部または全部の情報が保持されることとなる。画像配置特定イメージ情報2434の内容は表2と同様とする。
【0049】
相対検査日時比較情報2435とは、レイアウト内に配置される各画像の検査時の相対的な比較情報であり、検査日時情報に基づいて決定される。各画像が今回検査であるか、前回検査であるか、前々回検査であるかといった情報である。
【0050】
一時保存レイアウトUID情報2436とは、一時保存されるレイアウトに配置されている画像を特定する情報であり、スタディインスタンスUID(Unique Identifier)、シリーズインスタンスUID、SOP(Service Object−Pair class)インスタンスUID等が含まれる。一時保存レイアウトUID情報2436の内容を表5に示す。
【0051】
【表5】
【0052】
これらのレイアウト保持情報243は、レイアウトの保存操作がされた段階で制御装置21によって生成され、記憶装置24に記憶される。
【0053】
次に図5を参照してルーチン登録情報244について説明する。
ルーチン登録情報244とは、レイアウト保持情報243として保持された複数の表示レイアウトを組み合わせ、これらの表示レイアウトの順序を設定したものである。図5に示す例では、ルーチンAはレイアウト1、レイアウト2、レイアウト3から構成され、この順番で順序が設定されている。またルーチンBはレイアウト15、レイアウト16、レイアウト17から構成され、この順番で順序が設定されている。
【0054】
ルーチン登録情報244は、画像ビューア端末2によって設定され、記憶装置24に記憶される。更に、ルーチンはそのカテゴリに応じて分類に分けて記憶されるようにしてもよい。例えば、読影部位に応じた分類や患者の属する団体に応じた分類等、任意の分類を操作者が自由に作成し、各分類内にルーチン登録情報244を適宜登録するようにしてもよい。
【0055】
次に本医用画像管理システム1のサーバ3の構成について説明する。
図6にサーバ3のハードウエア構成を示す。サーバ3は、制御装置31、モニタ32、入力部33、記憶装置34、データベース35、通信I/F(インタフェース)36を備え、これらの各部はバス37によって接続されている。
【0056】
制御装置31は、CPU、ROM、RAM等で構成される。CPUは、記憶装置34、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス27を介して接続された各装置を駆動制御する。ROMは不揮発性メモリであり、コンピュータ(サーバ3)のブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶装置34、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御装置31が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0057】
モニタ32は、1つまたは複数のCRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路等で構成される。モニタ32は制御装置31の制御により表示データをディスプレイ装置に表示する。入力部33は、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置であり、これらの入力装置から入力された信号を制御装置31へ入力する。
【0058】
記憶装置34は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御装置31が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ等が格納される。プログラムに関しては、OSに相当する制御プログラムや、後述の処理に相当するアプリケーションプログラム等が格納されている。これらの各プログラムに含まれるプログラムコードは、制御装置31により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。また、記憶装置34は、各種記録媒体(CD、DVD、メモリカード、ICカード等)の駆動装置を含む。
【0059】
通信I/F36は、通信制御装置、通信ポート等を有し、サーバ3とネットワーク6との間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク6を介して、他のコンピュータ(画像ビューア端末2、レポート端末4)やモダリティ5a,5b,・・・との通信制御を行う。バス37は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0060】
データベース35は、各モダリティ5a,5b,・・・から収集した画像データ241の他、各画像ビューア端末2から送信されたグルーピング条件242、レイアウト保持情報243、及びルーチン登録情報244等を蓄積して記憶する。サーバ3の制御装置21は、画像ビューア端末2からの要求に応じて、グルーピング条件242、レイアウト保持情報243、及びルーチン登録情報244をデータベース35に登録したり、画像ビューア端末2からの要求に応じて、画像データ241、グルーピング条件242、レイアウト保持情報243、及びルーチン登録情報244をデータベース35から読み出し、要求元の画像ビューア端末2に送信したりする。
【0061】
次に、図7〜図14を参照して、医用画像管理システム1における画像検索・設定処理について説明する。
画像ビューア端末2の制御装置21は、記憶装置24から画像検索・設定処理に関するプログラム及びデータを読み出し、このプログラム及びデータに基づいて画像検索・設定処理を実行する。
【0062】
図7の画像検索・設定処理において、まず画像ビューア端末2の制御装置21は図8(A)に示す画像検索画面71を表示し、医用画像データの検索条件の入力を受け付ける(ステップS101)。画像検索画面71には、患者ID、検査日、部位、モダリティ等の検索条件を入力する各入力欄72,73,74,75と、「検索」ボタン76、検索結果表示エリア77、「画像表示」ボタン78とが設けられている。その他、図示しないが患者氏名や検査受付番号、検査部位等の検索項目の入力欄が設けられるようにしてもよい。
【0063】
この画像検索画面71にて、操作者によって検索条件が入力され、「検索」ボタン76が押下されると、制御装置21は入力された検索条件をサーバ3に送信する。サーバ3はデータベース35から検索条件に基づいて画像データを検索し、検索結果データを検索条件送信元の画像ビューア端末2に送信する(ステップS102)。画像ビューア端末2は、サーバ3から送信された検索結果データを検索結果表示エリア77に表示する(ステップS103)。
【0064】
図8(B)は検索結果の表示画面の一例である。検索結果表示エリア77には検索条件に合致する画像データの一覧が表示される。この検索結果の表示画面において、操作者の操作により所望の画像データが選択され(ステップS104)、「画像表示」ボタン78が押下されると、制御装置21はサーバ3に対して選択された画像データの取得要求を送信する。サーバ3は、要求された画像データを要求元の画像ビューア端末2に送信する。画像ビューア端末2は、受信した画像データを記憶装置24に記憶するとともに、画像表示画面9(図9参照)をモニタ22に表示させる(ステップS105)。
【0065】
図9は画像表示画面9の一例である。この例の画像表示画面9には、被検者情報911や検索結果画像の一覧(サムネイルバー)912等が表示される画像一覧表示エリア91と、後述するルーチン設定、レイアウト設定、或いはグルーピング条件242の設定等を行う際に操作されるメニューバー92と、医用画像や各種設定画面が表示されるビューエリア93と、が設けられている。
【0066】
ステップS101〜ステップS104において取得した画像は画像一覧表示エリア91内に表示される。図9の例では、取得した複数の画像241a,241b,・・・がサムネイル(縮小)表示されている。
【0067】
画像表示画面9において、メニューバー92の「詳細」ボタン92がマウスのクリック操作等によって押下されると(図4のステップS106;Yes)、制御装置21は図10に示すグルーピング条件設定処理を開始する。
【0068】
図10のグルーピング条件設定処理において、制御装置21はまず、グルーピング条件設定画面8をモニタ22に表示させる(ステップS201;図3参照)。
【0069】
制御装置21は操作者の操作によって選択された画像から、その画像の種別に応じたタグ情報を抽出し、グルーピング条件設定画面8内に一覧を作成する。例えば、グルーピング条件設定画面8の空枠(初期段階の表示形態)に対してマウスのドラッグアンドドロップ操作等により、サムネイルバー912から所望の画像が選択され移動されると(ステップS202)、制御装置21はその画像から所定のタグ情報を抽出し、図3に示すような表形式のグルーピング条件設定画面8を作成する(ステップS203)。
【0070】
次に、マウスのクリック操作等によってグルーピング条件を設定したいタグ情報が選択されると、制御装置21は選択されたタグ情報にマークM1を表示する。制御装置21は選択されたタグ情報(1つまたは複数の組み合わせ)を持つ画像については、同種画像として認識する(ステップS204)。
【0071】
このように設定されたグルーピング条件242は、図9の画像表示画面9の「保存」ボタン926の押下操作(ステップS205)により記憶装置24に記憶される(ステップS206)。更に、異なる種別の画像が選択された場合には、その種別の画像についてのグルーピング条件設定画面8を生成して表示し、グルーピング条件242の設定操作を受け付ける。
【0072】
以上のようなステップS201〜ステップS206の処理によって、画像間のグルーピング条件242の設定が完了すると、制御装置21は図4の画像検索・設定処理へ戻り、ステップS108へ移行する。
【0073】
制御装置21は、設定されたグルーピング条件242をサーバ3へ登録するか否かを操作者に問い合わせる画面をモニタ22に表示し、操作者の操作によりサーバ3へ登録する指示が入力されると(ステップS108)、画像ビューア端末2の制御装置21は、通信I/F26を介してサーバ3に対して登録されたグルーピング条件242を送信する(ステップS109)。サーバ3は、画像ビューア端末2から送信されたグルーピング条件242をデータベース35に登録する。
【0074】
サーバ3のデータベース35に登録されたグルーピング条件242は、本医用画像管理システム1内の全ての画像ビューア端末2で共有することが可能となる。すなわち、各画像ビューア端末2はサーバ3に登録されたグルーピング条件242を取得することにより、他の画像ビューア端末2で設定・登録されたグルーピング条件242に基づいて多様な画像を同一種の画像としてレイアウトの再現を行うことが可能となる。なお、操作者が独自のグルーピング条件242を使用したい場合にはサーバ3に登録せず、非公開にしてもよい。
【0075】
図9の画像表示画面9において、メニューバー92の「レイアウト」ボタン923がマウスのクリック操作等によって押下されると(図7のステップS106;No→ステップS110;Yes)、制御装置21は図11に示すレイアウト設定処理を開始する(ステップS111)。
【0076】
図11のレイアウト設定処理において、まず制御装置21は画像表示画面9(図9参照)のビューエリア93に表示させる画像の選択を受け付ける(ステップS301)。例えば、図9の画像表示画面9のサムネイルバー912に表示されている画像の中から、「2008.12.05」の画像と、「2008.12.12」の画像と「2008.12.12」の画像とが選択されると、まず初期表示用のプロトコル(ハンギングプロトコル)に基づいて、ビューエリア93内に所定のレイアウトでこれらの画像が初期表示される(ステップS301)。画像の初期表示については、特開2005−73818等に詳細が記述されているので説明を省略する。
なお、複数画像の相対検査日時の比較は画像選択時に行われるものとする。
【0077】
その後、操作者の操作によって、モニタの構成や画面分割数といった画面構成が設定され(ステップS302)、画像配置が設定され(ステップS303)、レイアウトされた各画像に対して反転処理、FOV処理、3D処理、シネ表示処理等の各種画像処理が設定される(ステップS304)。
【0078】
ステップS301〜ステップS304の処理によってレイアウトの設定が完了し、メニューバー92の「保存」ボタン926が押下されると(ステップS305;Yes)、制御装置21は、図12に示すレイアウト保存画面10を表示する(ステップS306)。
【0079】
図12はレイアウト保存画面10の一例である。
レイアウト保存画面10には、現在のビューエリア93の画面状態(レイアウト)の縮小画像101が表示されるとともに、確認メッセージ102が表示される。また、レイアウトの名称を入力する入力枠103と、ルーチン作成先を選択する選択欄104と、新しいルーチンを作成する際に押下される「新規ルーチン作成」ボタン105とが表示されている。ルーチンの登録・作成については後述する。現在のレイアウトを一時保存する場合には、選択欄104から「一時保存」を選択した上で「登録」ボタン106を押下する(ステップS307)。
【0080】
また、現在のレイアウトをルーチンの一部として保存する場合には、選択欄104から所望のルーチンを選択するか、新規ルーチン作成ボタン105の押下操作によりルーチンを作成した上で、「登録」ボタン106を押下する(ステップS307)。レイアウト保存画面10におけるこれらの操作により、当該レイアウトについてのレイアウト保持情報243が記憶装置24に記憶されることとなる。
【0081】
なお、「一時保存」としてレイアウトを保存する場合には、配置画像を特定する情報として、上述の表5に示す一時保存レイアウトUID情報2436(スタディインスタンスUID、シリーズインスタンスUID、SOPインスタンスUID)を保持する。また、「ルーチン」にレイアウトを保存する場合には、配置画像を特定する情報として、上述の表1、表2に示す画像配置特定シリーズ情報2433や画像配置特定イメージ情報2434を保持するものとする。
【0082】
ステップS301〜ステップS307の処理によって、レイアウトの設定が完了すると、画像ビューア端末2の制御装置21は図7の画像検索・設定処理へ戻り、ステップS108へ移行する。
【0083】
制御装置21は、設定されたレイアウト保持情報243をサーバ3へ登録するか否かを操作者に問い合わせる画面をモニタ22に表示する。操作者の操作によりサーバ3へ登録する指示が入力されると(ステップS108)、画像ビューア端末2の制御装置21は、通信I/F26を介してサーバ3に対してレイアウト保持情報243を送信する(ステップS109)。サーバ3は、画像ビューア端末2から送信されたレイアウト保持情報243をデータベース35に登録する。
【0084】
サーバ3のデータベース35に登録されたレイアウト保持情報243は、本医用画像管理システム1の全ての画像ビューア端末2で共有することが可能となる。すなわち、各画像ビューア端末2はサーバ3に登録されたレイアウト保持情報243を取得することにより、他の画像ビューア端末2で設定・登録されたレイアウト保持情報243に基づいて画像のレイアウト表示を行うことが可能となる。なお、操作者が独自のレイアウト保持情報243を非公開にしたい場合にはサーバ3に登録しないでもよい。
【0085】
図9の画像表示画面9において、メニューバー92の「ルーチン」ボタン922がマウスのクリック操作等によって押下されると(図7のステップS106;No→ステップS110;No→ステップS112;Yes)、制御装置21は図13に示すルーチン設定処理を開始する(ステップS113)。
【0086】
図13のルーチン設定処理において、まず制御装置21はルーチン登録画面15を表示する(ステップS401)。
図14はルーチン登録画面15の一例を示す図である。
この例のルーチン登録画面15には、記憶装置24に一時保存されているレイアウト保持情報243を一覧表示する一時保存レイアウト一覧151、ルーチンの名称を選択するプルダウンリスト152、新規ルーチンを作成する際に押下される「新規ルーチン作成」ボタン153、ルーチンに含まれるレイアウトを一覧表示するルーチン詳細表示欄154、「追加」ボタン155、「削除」ボタン156、「登録」ボタン157、「キャンセル」ボタン158、「トップへ」ボタン159、「上へ」ボタン160、「下へ」ボタン161、「ラストへ」ボタン162等が設けられている。
【0087】
制御装置21は、記憶装置24に一時保存されているレイアウト保持情報243を一時保存レイアウト一覧151内に表示する(ステップS402)。このとき各レイアウトのサムネイル画像が表示されるようにすれば、レイアウトの確認が容易となる。
【0088】
そして、制御装置21は操作者の操作によりルーチンを設定する(ステップS403)。ルーチンの設定は具体的には、例えばプルダウンリスト152から作成済みのルーチン名称が選択操作されると、制御装置21は選択されたルーチンのルーチン登録情報244を記憶装置24から読み出し、設定されている順序どおりに各レイアウトの情報(サムネイル画像やレイアウト名等)をルーチン詳細表示欄154内に表示する。また、新規ルーチン作成ボタン153が押下された場合には、ルーチン名称入力画面(不図示)を表示し、新規にルーチンを作成する。この場合はこの段階でルーチン詳細表示欄154には何も表示しない。
【0089】
ルーチン登録画面15の一時保存レイアウト一覧151からレイアウトが選択され、「追加」ボタン155が押下されると、選択されたレイアウトが選択中のルーチンまたは作成中のルーチンに追加される。追加される順序は、「トップへ」ボタン159、「上へ」ボタン160、「下へ」ボタン161、「ラストへ」ボタン162等の操作によって適宜並べ替えを行うことができる。ルーチンに登録されたレイアウトは、一時保存レイアウトのメモリエリアから削除され、ルーチン内レイアウトとして保存されるものとする。
【0090】
一時保存レイアウトをルーチン内レイアウトに追加する際、制御装置21は、レイアウト保持情報243の一時保存レイアウトUID情報2436に基づいて配置画像を特定する情報をイメージレベルまで再現する。すなわち配置画像を特定する情報として画像配置特定シリーズ情報2433、画像配置特定イメージ情報2434を取得し、保持する。
【0091】
また、ルーチン登録画面15のルーチン詳細表示欄154からレイアウトが選択され、「削除」ボタン156が押下されると、選択されたレイアウトが一時保存レイアウトに移される。
【0092】
ルーチン登録画面15において上述のようなルーチン設定操作が行なわれ、「登録」ボタン157が押下されると(ステップS404;Yes)、画像ビューア端末2の制御装置21はルーチン詳細欄154に設定されたレイアウト保持情報と各レイアウトの順序情報とを更新登録する(ステップS405)。
【0093】
ステップS401〜ステップS405の処理によって、ルーチンの設定が完了すると、画像ビューア端末2の制御装置21は図7の画像検索・設定処理へ戻り、ステップS108へ移行する。
【0094】
制御装置21は、設定されたルーチン登録情報244をサーバ3へ登録するか否かを操作者に問い合わせる画面をモニタ22に表示する。操作者の操作によりサーバ3へ登録する指示が入力されると(ステップS108;Yes)、画像ビューア端末2の制御装置21は、通信I/F26を介してサーバ3に対してルーチン登録情報244を送信する(ステップS109)。サーバ3は、画像ビューア端末2から送信されたルーチン登録情報244をデータベース35に登録する。
【0095】
サーバ3のデータベース35に登録されたルーチン登録情報244は、本医用画像管理システム1内の全ての画像ビューア端末2で共有することが可能となる。すなわち、各画像ビューア端末2はサーバ3に登録されたルーチン登録情報244を取得することにより、他の画像ビューア端末2で設定・登録されたルーチン登録情報244に基づいて画像のルーチン表示を行うことが可能となる。なお、操作者が独自のルーチン登録情報244を非公開にしたい場合にはサーバ3に登録しないでもよい。
【0096】
図9の画像表示画面9において、メニューバー92の「終了」ボタン927がマウスのクリック操作等によって押下されると(図7のステップS106;No→ステップS110;No→ステップS112;No→ステップS114;Yes)、制御装置21は一連の画像検索・設定処理を終了する。
【0097】
次に、図15を参照して、画像ビューア端末2における表示処理について説明する。
この表示処理の実行前に、グルーピング条件設定処理(図10参照)、レイアウト設定処理(図11参照)、ルーチン設定処理(図13参照)が行なわれ、記憶装置24にはグルーピング条件242、レイアウト保持情報243、ルーチン登録情報244が記憶されているものとする。
【0098】
まず画像ビューア端末2の制御装置21は画像の選択操作を受け付ける(ステップS501)。画像の選択は、例えば図7に示す画像検索・設定処理のステップS101〜ステップS105と同様に行なわれる。画像の選択(検索)が終了すると図9に示す画像表示画面9が表示される。
【0099】
図9の画像表示画面9において、メニューバー92から「分類」921の選択後、「ルーチン」ボタン922が操作されると、制御装置21は記憶装置24に登録されているルーチンのリスト98を表示する(ステップS502)。ルーチンリスト98の表示例を図16に示す。図16の例では、記憶装置24に記憶されている「ルーチンA」、「ルーチンB」、「ルーチンC」、「ルーチンD」がルーチンリスト98として一覧表示されている。また図16の表示例において「ルーチンA」がマウス操作等によって選択されると、そのルーチンAに含まれるレイアウトがその順序に従って一覧表示されるようにしてもよい(図16のレイアウトのリスト99)。
【0100】
この段階で、リスト98及びリスト99から「ルーチンA」が指定されると、制御装置21は画像表示画面9のビューエリア93にステップS501で選択した画像を用いて「ルーチンA」の1番目のレイアウト「レイアウト1」を再現する。
【0101】
すなわち、まず制御装置21は、レイアウトの順序を計数するカウンタnを「1」に初期化し、上限数Nを「ルーチンA」に含まれるレイアウトの数にセットする。次に、制御装置3はレイアウト保持情報243を選択されている画像に対して適用する。
このとき、制御装置21は選択されている画像に対してグルーピング条件242による画像の種類の判定を行う(ステップS506)。
【0102】
具体的には、制御装置21は、1番目のレイアウト「レイアウト1」のレイアウト保持情報243から画面構成情報2431を読み出し、この画面構成情報2431に基づいてモニタグループや画面分割数等の画面構成を再現する。また、各分割画面エリアに配置する画像を取得する。配置する画像を特定するため、制御装置21は、レイアウト保持情報243の画像配置特定シリーズ情報2433、画像配置特定イメージ情報2434、及び相対検査日時比較情報2435を参照して決定する。
【0103】
このとき、制御装置21は表示対象として選択されている複数画像のタグ情報を参照し、記憶装置24に記憶されているグルーピング条件242に基づいて、各分割画面エリアに表示すべき種類の画像を特定する。例えば、ある分割画面エリアに撮影条件「x」で撮影された画像が配置されてレイアウトが設定されていた場合には、この撮影条件「x」と同じ内容の撮影条件を持つもの(同種の画像)としてグルーピングされている画像を選択画像の中から選別する。従って、本表示処理で配置する画像がレイアウト設定時と異なるタグ情報を有する画像であっても、グルーピング条件242によって同種の画像であるとして認識設定されるため、レイアウトの再現が可能となる。
【0104】
更に制御装置21は、レイアウト保持情報243に保持されている画像処理情報2432に基づいて、配置された画像に画像処理を施す。画面が複数のエリアに分割され、各エリアに検査日時が異なる画像を表示させる場合には、制御装置21は相対検査日時比較情報2435に基づいて、選択画像が「今回画像」なのか「前回画像」なのか等を認識する。
【0105】
以上のようにして、制御装置21は、レイアウト保持情報243及びグルーピング条件242に基づいて選択した画像を適切な配置位置にレイアウトする(ステップS507)。
【0106】
次に、メニューバー92の「→」ボタン923が押下されると(ステップS508;Yes)、制御装置21はカウンタnに1を加算し(ステップS509)、カウンタnの値がレイアウト数の上限Nに達したか否かを判定する(ステップS510)。
次のレイアウトがある場合(カウンタnが上限Nに達していない場合)は、ステップS506に戻り、n番目のレイアウトのレイアウト保持情報243を選択された画像に対して適用する。このときも同様に、選択された画像についてグルーピング条件242の判定を行う。
【0107】
メニューバー92の「←」ボタン924が押下されると(ステップS508;No→ステップS511;Yes)、制御装置21はカウンタnから1を減算し(ステップS512)、カウンタnの値が1以上の場合は(ステップS513;No)、ステップS506へ戻り、n番目のレイアウトのレイアウト保持情報243を選択された画像に対して適用する。このときも同様に、選択された画像についてグルーピング条件242の判定を行う。
【0108】
なお、「→」ボタン923または「←」ボタン924の押下操作によって、カウンタnがレイアウト数の上限数Nを超え(ステップS510;No)、或いはカウンタnが1未満になると(ステップS513;Yes)、該当するレイアウトがないため、現在の表示状態を維持する。
【0109】
ステップS502においてメニューバー92から「レイアウト」ボタン923が押下されると(ステップS514;Yes)、制御装置21は記憶装置24に記憶されているレイアウト保持情報243のリスト99を表示する(ステップS515;図16参照)。このレイアウトの一覧99から所望のレイアウトが指定されると(ステップS516)、制御装置21は指定レイアウトのレイアウト保持情報243を選択された画像に対して適用する。このとき、制御装置21は、選択されている画像についてグルーピング条件242の判定を行うことにより、各分割画面エリアにレイアウト設定時と同種の画像として配置すべき画像を特定する(ステップS517)。
制御装置518は、選択された画像を指定されたレイアウト保持情報243に従ったレイアウトに再現する(ステップS518)。
【0110】
その後、終了の指示が入力されるまで、ステップS502〜ステップS518の処理を繰り返す。終了の指示が入力された場合は(ステップS519;Yes)、表示処理を終了する。
【0111】
なお、上述の表示処理によって表示された画像に対して、更に画像処理を施したりレイアウトの編集操作を行うことは自由である。この段階で編集されたレイアウトについては、「保存」ボタン926の操作によって更に一時保存レイアウトとして保存することも可能である。
【0112】
次に、図17〜図22を参照して、レイアウトの設定及びルーチンの設定について具体的な例を用いて説明する。
以下に示す例は、画像ビューア端末2においてマンモ画像(以下、MG画像)の比較読影を行う際に、本実施の形態で行う処理を適用した例を示す。
【0113】
被検者「HITACHI HANAKO」のMG画像の比較読影を行うために、まず読影医は検索画面71にて、2006年6月5日の検査画像(今回)と、2005年6月1日の検査画像(前回)とを選択して画像表示を行う。ここで今回画像には、RCC,LCC,RMLO,LMLOの4枚の画像が含まれるものとする。前回画像も同様にRCC,LCC,RMLO,LMLOの4枚の画像が含まれるものとする。なお、これらのMG画像は、全て製造業者Aのモダリティによって撮影されたMG画像とする。
【0114】
図17(A)に示すように、読影医は左右のモニタを一つのモニタグループとして一つの仮想エリアに設定し、画像の配置をSTACK2×2に設定する。左モニタの左上エリアにRCC(今回)、右上エリアにLCC(今回)、左下エリアにRMLO(今回)、右下エリアにLMLO(前回)を表示する。また右モニタの左上エリアにRCC(前回)、右上エリアにLCC(前回)、左下エリアにRMLO(前回)、右下エリアにLMLO(前回)を表示する。更に、左モニタの右上・右下エリアと右上・右下エリアの画像の左右を反転し、隣り合う画像が背中合わせになるように設定する。その後、「保存」ボタン925の押下操作によってこのレイアウト保存画面10(図12参照)を表示させ、レイアウト名称を「マンモ比較・全体」と入力し、一時保存レイアウトとして登録する。
【0115】
図17(B)はレイアウト「マンモ比較・全体」についてのレイアウト保持情報243として保持される情報の内容の一例を示すものである。例えば、画面構成に関する情報(画面の分割エリア)や、各エリアに配置する画像を特定するための情報(配置画像)や、画像配置状態に関する情報(表示モード等)、画像処理に関する情報(回転・反転)等がそれぞれレイアウト保持情報243として保持される。また、図17(C)に示すように、画像を特定する情報については、各画像のモダリティの種別や撮影条件、患者部位といった内容について、タグ情報の形式で保持されることとなる。
【0116】
次に読影医は、図18に示すように、左右のモニタを一つのモニタグループとして一つの仮想エリアに設定したまま、STACK2×1に設定する。左モニタの左エリアにRCC(今回)、右エリアにRCC(前回)を表示し、右モニタの左エリアにLCC(今回)、右エリアにLCC(前回)を表示する。更に、左モニタの右エリアと右モニタの右エリアの画像の左右を反転し、隣り合う画像が背中合わせになるように設定する。その後、「保存」ボタン925の押下操作によってレイアウト保存画面10を表示させ、レイアウト名称を「マンモ比較・CC」と入力し、一時保存レイアウトとして登録する(図18(A))。このとき保持されるレイアウト保持情報243を図18(B)に示し、画像のタグ情報を図18(C)に示す。
【0117】
次に読影医は、図19に示すように、左右のモニタを一つのモニタグループとして一つの仮想エリアに設定したまま、STACK2×1に設定する。左モニタの左エリアにRMLO(今回)、右エリアにRMLO(前回)を表示し、右モニタの左エリアにLMLO(今回)、右エリアにLMLO(前回)を表示する。更に、左モニタの右エリアと右モニタの右エリアの画像の左右を反転し、隣り合う画像が背中合わせになるように設定する。その後、「保存」ボタン925の押下操作によってレイアウト保存画面10を表示させ、レイアウト名称を「マンモ比較・MLO」と入力し、一時保存レイアウトとして登録する(図19(A))。このとき保持されるレイアウト保持情報243を図19(B)に示し、画像のタグ情報を図19(C)に示す。
【0118】
更に、画像表示画面9において「ルーチン」ボタン922を押下してルーチン登録画面15(図14参照)を表示させ、「一時保存レイアウト」として登録した「マンモ比較・全体」、「マンモ比較・CC」、「マンモ比較・MLO」の順番を、「マンモ比較・全体」→「マンモ比較・MLO」→「マンモ比較・CC」と並び替え、ルーチン名称を「マンモ比較」と設定する。図20にルーチン「マンモ比較」に含まれるレイアウトとその順序を示す。
【0119】
次に読影医は、被検者「HITACHI SAORI」のMG画像の比較読影を行う。読影医は検索画面71にて、被検者「HITACHI SAORI」の検査画像の中から2006年7月15日の検査画像(今回)と、2005年7月20日の検査画像(前回)とを選択して画像表示を行う。
ここで今回画像には、RCC,LCC,RMLO,LMLOの4枚の画像が含まれるものとする。前回画像も同様にRCC,LCC,RMLO,LMLOの4枚の画像が含まれるものとする。なお、これらのMG画像は、製造業者Bのモダリティによって撮影されたものとし、記述されるタグ情報も製造業者Aのモダリティによって撮影されたものとは異なる部分があるものとする。
【0120】
例えば、図17(C)に示す被検者「HITACHI HANAKO」の画像のRCC画像は、注目する撮影条件について「w」というタグ情報(タグは一つでも複数の組み合わせでもよい)を持っているが、図21(A)に示す被検者「HITACHI SAORI」の画像のRCC画像は、その撮影条件を「w2」というタグ情報で記述しているものとする。そしてこの撮影条件「w」または「W2」についてはグルーピング条件242によってグルーピングされていることとする。すなわち、タグの記述内容は異なるものであるが同種の画像であるとグルーピングされている。同様に、LCC、RMLO、LMLOについても、製造業者Aの画像と製造業者Bの画像とが夫々グルーピングされていることとする。
【0121】
画像が初期表示された後、読影医は「ルーチン」ボタン922の押下操作によって作成ルーチンを一覧表示させ、一覧の中から「マンモ比較」を選択する。
制御装置21は、ルーチン「マンモ比較」の1番目のレイアウト「マンモ比較・全体」のレイアウト保持情報243を記憶装置24から取得する。また制御装置21は選択されている画像のタグ情報を参照し、グルーピング条件242を判定して各エリアに表示する画像を特定する。「HITACHI SAORI」の画像(製造業者B)に付随するタグ情報を参照してグルーピング条件242を判定し、同種画像を特定し、対応する画像位置に表示する。その結果、レイアウトの設定時に左上エリアに表示されたRCC画像と同種のものとしてグルーピングされている画像が、レイアウト再現時にも左上エリアに表示されることとなる。
【0122】
制御装置21は、ルーチン「マンモ比較」の1番目のレイアウト「マンモ比較・全体」のレイアウト保持情報243に基づいてレイアウトを再現する。具体的には、図22(A)に示すように、モニタ設定を「左右のモニタを共に一つのモニタグループとして一つの仮想エリア」に設定し、配置情報を「STACK2×2」に設定し、左モニタの左上エリアにRCC(今回)、右上エリアにLCC(今回)、左下エリアにRMLO(今回)、右下エリアにLMLO(今回)を表示する。また右モニタの左上エリアにRCC(前回)、右上エリアにLCC(前回)、左下エリアにRMLO(前回)、右下エリアにLMLO(前回)を表示する。また、左モニタの右上・右下エリアと右上・右下エリアの画像の左右を反転する。
【0123】
読影医はこの段階で画像を見やすく表示するために、「Window L/W」、「FOV」、「虫眼鏡」、「計測」等の画像処理を実施してもよい。また、画面分割数の変更や画像配置(タイル/スタック)の変更等を実施してもよい。
【0124】
次に、読影医の操作によって「→」ボタンが押下されると、次のレイアウト「マンモ比較・MLO」が再現される。図22(B)に示すように、制御装置21は、モニタ設定を「左右のモニタを一つのモニタグループとして一つの仮想エリア」に設定し、画像配置を「STACK2×1」に設定する。また制御装置は左モニタの左エリアにRMLO(今回)、右エリアにRMLO(前回)を表示し、右モニタの左エリアにLMLO(今回)、右エリアにLMLO(前回)を表示する。更に、左モニタの右エリアと右モニタの右エリアの画像の左右を反転し、隣り合う画像が背中合わせになるように設定する。
【0125】
次に、読影医の操作によって「→」ボタンが押下されると、次のレイアウト「マンモ比較・CC」が再現される。制御装置21は、図22(C)に示すように、モニタ設定を「左右のモニタを一つのモニタグループとして一つの仮想エリア」に設定し、画像配置を「STACK2×1」に設定する。また制御装置21は、左モニタの左エリアにRCC(今回)、右エリアにRCC(前回)を表示し、右モニタの左エリアにLCC(今回)、右エリアにLCC(前回)を表示する。更に、左モニタの右エリアと右モニタの右エリアの画像の左右を反転し、隣り合う画像が背中合わせになるように設定する。
【0126】
最後に、読影医が再度今回・前回の全体の画像を参照するために、レイアウトのリスト99(図16参照)からレイアウト「マンモ比較・全体」を選択すると、制御装置21は、図22(D)に示すように、レイアウト保持情報243に基づいてモニタ設定を「左右のモニタを共に一つのモニタグループとして一つの仮想エリア」に設定し、配置情報を「STACK2×2」に設定し、左モニタの左上エリアにRCC(今回)、右上エリアにLCC(今回)、左下エリアにRMLO(今回)、右下エリアにLMLO(今回)を表示する。また右モニタの左上エリアにRCC(前回)、右上エリアにLCC(前回)、左下エリアにRMLO(前回)、右下エリアにLMLO(前回)を表示する。また、左モニタの右上・右下エリアと右上・右下エリアの画像の左右を反転する。
【0127】
以上のルーチン表示を実施して読影が終了し、読影医によって「終了」ボタンが押下されると、制御装置21は表示画面を検索画面に切り替え、表示処理を終了する。
【0128】
以上説明したように、本実施の形態の医用画像表示装置(画像ビューア端末2)は、複数の異なる種類の医用画像データからそれぞれ所定のタグ情報を抽出し、抽出されたタグ情報が各種類間で異なるものであっても同一種類の画像であるとしてグルーピングするためのグルーピング条件242を設定できるようにする。そのため、製造業者やモデル番号、撮影条件等の異なる画像を同一種類の画像として認識させることが可能となる。
また、制御装置21は、操作者がグルーピング条件242を設定するためのグルーピング条件設定画面8を提供し、グルーピング条件設定画面8において指定された1のタグ情報または複数のタグ情報の組み合わせを有する医用画像データを同種画像としてグルーピングするので、操作者は簡単な操作でグルーピング条件242を設定できる。
【0129】
また、複数の画像を表示画面内に複数レイアウトする場合、画面構成や画像配置状態、画像処理、或いは画像を特定する情報等を含むレイアウト保持情報243をレイアウト単位に保持する。そのため、再度画像を同じレイアウトで表示させる場合にその再現が容易となるばかりでなく、上述のグルーピング条件242を判定することにより、製造業者やモデル番号や撮影条件等の異なる画像であっても同一の検査の種類の画像として認識させて、レイアウトを再現させることが可能となる。
【0130】
更に、画像ビューア端末2ではレイアウトを複数組み合わせ、その順序をルーチンとして登録可能であるため、読影の際は登録された順序どおりにレイアウトを再現できる。よって、読影の都度レイアウトの設定を繰り返し行う必要がなく、作業負担が大幅に減る。特に、「→」ボタンや「←」ボタン等のレイアウトの送りボタンを押下するといった簡単な操作で、前後の順序のレイアウトに容易に切り替えることが可能であるため、読影の効率が向上する。
【0131】
更に、各画像ビューア端末2で作成したグルーピング条件242やレイアウト保持情報243、ルーチン登録情報244をサーバ3に蓄積して保存するようにすれば、医用画像管理システム1全体で、画像のレイアウトやルーチンやタグのグルーピング条件を共有することが可能となる。
【0132】
なお、必ずしもサーバ3にグルーピング条件242やレイアウト保持情報243、ルーチン登録情報244等を登録しなくてもよい。すなわち、読影者の好みに応じた様々な表示レイアウトやルーチンを各画像ビューア端末2で個々に有するようにしてもよい。
【0133】
また、上述の実施形態ではMG画像の読影を例として、グルーピング条件242の設定やレイアウトの設定、ルーチンの設定を説明したが、これに限定されるものではなく、画像の種別や検査部位を問わず適用可能である。
また、抽出するタグ情報や各表示画面の例は、上述の内容に限定されるものではなく適宜変更可能である。例えば、本発明を核医学検査の画像表示に適用することにより、全身表示(2フレームセット、各2画像表示)や比較表示(2フレームセット)等の表示が製造業者の異なる装置間で可能となる。
【0134】
以上、本発明に係る医用画像表示装置及び医用画像管理システムの好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。また、当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0135】
1・・・・・医用画像管理システム
2・・・・・・画像ビューア端末(医用画像表示装置)
21・・・・・制御装置
22・・・・・モニタ
23・・・・・入力部
24・・・・・記憶装置
26・・・・・通信I/F
242・・・・・画像データ
242・・・・・グルーピング条件
243・・・・・レイアウト保持情報
244・・・・・ルーチン登録情報
3・・・・・サーバ
31・・・・・制御装置
35・・・・・データベース
36・・・・・通信I/F
6・・・・・ネットワーク
71・・・・・検索画面
8・・・・・・グルーピング条件設定画面
9・・・・・・画像表示画面
10・・・・・レイアウト保存画面
15・・・・・ルーチン登録画面
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像の表示処理を行う医用画像表示装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、医療機関では、医用画像や患者の個人カルテ等の情報を電子データとしてネットワーク上で管理するPACS(Picture Archiving and Communication System for medical application)と呼ばれる医用画像管理システムが開発されている。また、被検体の医用画像を撮影する機器も多様化し、X線診断装置、X線CT装置、MRI装置、超音波装置、マンモグラフィ、PET装置、SPECT装置、内視鏡といった様々なモダリティが提供されている。そして、これらの種々のモダリティの医用画像データを閲覧するための画像ビューアが開発され、画像診断に好適な機能が付加されたり、操作性の向上が進められたりしている。
【0003】
ところで、医師による医用画像の読影は単純な作業の繰り返しになることが多い。例えば、検査部位、検査手技が同一の画像は画面上に同じように画像を配置して読影を行うこととなる。また、画像枚数の増加等により画面上で画像の配置をしなおすことも多く、読影時間のうちこのようなレイアウト調整の操作に費やす時間が増える傾向にある。
【0004】
そこで、例えば上述のビューアには、所定のプロトコル(ハンギングプロトコル)に基づいて、読影対象とする画像のレイアウトを自動配置する機能が付加されたものがある。また特許文献1では、検査種や検査日の異なる画像を各モニタ領域に並べて表示する「比較読影」レイアウトと、一つの画像のみを表示する「単一読影」レイアウトとを操作者の操作によって自在に切り替える機能について開示されている。これらの各レイアウトでは、画面分割数や一枚ずつ並べて表示するか重ねて表示するか、スカウト画像(スキャノグラム画像)を表示するか否か、スカウト画像を表示する場合断層像のスライス位置をライン表示するか否かといった各種設定(画面構成、画像配置状態、画像処理等の設定)が操作者により予め行われる。これらの設定情報はタグと呼ばれる情報によって管理されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−73818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のタグの値(以下、タグ情報という)はモダリティ毎に不統一なものであった。実際の医療施設には製造者や型式の異なる多様なモダリティが混在しており、そのため、例えばある検査についてA社のCT画像とB社のCT画像とを同じレイアウトで読影する場合に、同種の画像であるにも関わらずレイアウトを再現できないことがあった。そのためレイアウト設定を再度行う必要があり、レイアウト調整の操作に費やす時間の増加の要因の一つとなっていた。
【0007】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすることは、多様なモダリティの医用画像を表示する際のレイアウトの設定作業の負担を軽減し、操作性を向上することが可能な医用画像表示装置等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、第1の発明は、医用画像を表示する医用画像表示装置であって、製造業者または型式の異なる複数の医用画像について、同一種類の画像であると認識するためのグルーピング条件を設定する設定手段を備えることを特徴とする医用画像表示装置である。
【0009】
また、第2の発明は、医用画像を表示する複数の医用画像表示装置とモダリティとがネットワークを介してサーバと通信接続され、これらの各装置間で医用画像を含む医用情報を共有する医用画像管理システムであって、前記医用画像表示装置は、製造業者または型式の異なる複数の医用画像について、同一種類の画像であると認識するためのグルーピング条件を設定する設定手段と、前記設定手段によって設定されたグルーピング条件を前記サーバに登録する登録手段と、を備え、前記サーバは、前記登録手段によって登録されたグルーピング条件をデータベースに蓄積する第1の蓄積手段を備えることを特徴とする医用画像管理システムである。
【0010】
ここで、同一種類の画像とは、検査の内容または撮影条件が実質的に同じ画像という意味である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の医用画像表示装置及び医用画像管理システムにより、多様なモダリティの医用画像を表示する際のレイアウトの設定作業の負担を軽減し、操作性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】医用画像管理システム1の全体構成図
【図2】画像ビューア端末(医用画像表示装置)2のハードウエア構成を示すブロック図
【図3】グルーピング条件242の設定操作、及びグルーピング条件242について説明する図
【図4】レイアウト保持情報243について説明する図
【図5】ルーチン登録情報244について説明する図
【図6】サーバ3のハードウエア構成を示すブロック図
【図7】画像ビューア端末2の実行する画像検索・設定処理の流れを説明するフローチャート
【図8】各段階での検索画面71の表示例
【図9】画像表示画面9の一例
【図10】グルーピング条件設定処理の流れを説明するフローチャート
【図11】レイアウト設定処理の流れを説明するフローチャート
【図12】レイアウト保存画面10の表示例
【図13】ルーチン設定処理の流れを説明するフローチャート
【図14】ルーチン登録画面15の表示例
【図15】表示処理の流れを説明するフローチャート
【図16】ルーチン、レイアウトのリストの表示例
【図17】表示レイアウト「マンモ比較・全体」の設定例
【図18】表示レイアウト「マンモ比較・CC」の設定例
【図19】表示レイアウト「マンモ比較・MLO」の設定例
【図20】ルーチン「マンモ比較」の設定例
【図21】表示レイアウトを設定した被検者画像とは異なる被検者画像を用いた表示レイアウトの再現について説明する図
【図22】表示レイアウトを設定した被検者画像とは異なる被検者画像を用いたルーチンの実施及びレイアウト再現について説明する図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
まず、図1を参照して、本発明の医用画像管理システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、本発明の医用画像管理システム1は、PACS(Picture Archiving and Communication System for medical application)と呼ばれる医用画像及び医用情報の管理機能を有するものであり、医用画像表示装置(以下、画像ビューア端末という)2、電子カルテ等の医用情報を表示するためのレポート端末4、様々なモダリティ5a,5b,・・・が、ネットワーク6を介してサーバ3と通信接続されている。
【0015】
モダリティ5a,5b,・・・は、X線診断装置、X線CT装置、MRI装置、マンモグラフィ、超音波診断装置、PET装置、SPECT装置、内視鏡等、医用画像を撮影・生成するための医療機器であり、これらのモダリティ5a,5b,・・・で生成された画像データはサーバ3のデータベース35に保存される。
【0016】
ネットワーク6は、医療施設内に敷設され、各設備を通信接続するLAN(Local Area Network)、複数の医療施設内の設備を通信接続するWAN(Wide Area Network)、電話回線や光ケーブル等の通信回線やプロバイダ等を利用したインターネット等、施設の規模に応じた各種ネットワークを含む。
【0017】
画像ビューア端末2及びレポート端末4は、医師や読影医が使用するコンピュータ等の端末である。画像ビューア端末2は操作者によって指定された医用画像をサーバ3のデータベース35から読み込んで表示する端末であり、レポート端末4は、操作者によって指定された医用画像に関する情報や電子カルテ等の情報をサーバ3のデータベース35から読み込んで表示する端末である。
【0018】
本実施の形態では、製造業者や型式(モデル)の異なる医用画像データであっても、同じ検査内容や同じ撮影条件で撮影された画像同士は同種画像であるとして認識することが可能となるように、画像ビューア端末2においてグルーピング条件242を設定する。このグルーピング条件242は、タグと呼ばれる画像付帯情報を用いて設定されるようにすれば、操作者が所望する任意の条件を詳細に指定してグルーピングすることが可能となる。タグ及びグルーピング条件242についての詳細は後述する。また、画像ビューア端末2において、操作者(読影医等)は画像の表示レイアウトを設定したり、或いは設定済み表示レイアウトを所定の順序で表示させるためのルーチンを設定したりする。表示レイアウトの設定、ルーチンの設定についての詳細は後述する。また、画像ビューア端末2は、設定されたグルーピング条件242、設定された表示レイアウト(レイアウト保持情報243)、設定されたルーチン(ルーチン登録情報244)に基づいて医用画像を表示する表示処理(後述)を実行する。
【0019】
サーバ3は、医用画像管理システム1全体を管理するものであり、ネットワーク6内の各画像ビューア端末2に対してデータベース35に保存された画像データ241を提供したり、レポート端末4に対してデータベース35に蓄積されている電子カルテ情報等を提供したりするものである。また、本実施の形態において、サーバ3は、画像ビューア端末2にて設定された各画像データのグルーピング条件242や、画面のレイアウト保持情報243、或いはルーチン登録情報244等をデータベース35に蓄積し、各画像ビューア端末2にてこれらの情報を共有できるようにする。
【0020】
図2は画像ビューア端末2のハードウエア構成を説明する図である。
画像ビューア端末2は、制御装置21、モニタ22、入力部23、記憶装置24、通信I/F(インタフェース)26を備え、これらの各部はバス27によって接続されている。
【0021】
制御装置21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。CPUは、記憶装置、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バスを介して接続された各装置を駆動制御する。ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶装置、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御装置21が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0022】
モニタ22は、一つまたは複数のCRTモニタまたは液晶パネル等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路で構成される。モニタ22は制御装置21の制御により表示データをディスプレイ装置に表示する。
入力部23は、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置であり、これらの入力装置にて入力された信号を制御装置21へ入力する。
【0023】
記憶装置24は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御装置21が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ等が格納される。プログラムに関しては、OSに相当する制御プログラムや、各端末に必要なアプリケーションプログラムが格納されている。これらの各プログラムコードは、制御装置21により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。また、記憶装置24は、各種記録媒体(CD、DVD、メモリカード、ICカード等)の駆動装置を含む。
本実施の形態において、画像ビューア端末2の記憶装置24は、サーバ3のデータベース35等から取得した画像データ241を記憶するとともに、後述する処理によって操作者により設定されるグルーピング条件242、レイアウト保持情報243、及びルーチン登録情報244を記憶する。
【0024】
通信I/F26は、通信制御装置、通信ポート等を有し、コンピュータ(画像ビューア端末2)とネットワーク6間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク6を介して、サーバ3や他の端末との通信制御を行う。バス27は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0025】
次に、図3〜図5を参照してグルーピング条件242、レイアウト保持情報243、ルーチン登録条件244について説明する。
【0026】
図3に示すようにグルーピング条件242とは、各モダリティの製造業者、型式(モデル)の違いに関わらず、検査の種類や撮影条件が実質的に同一の画像を同一種類の画像として画像ビューア端末2の制御装置21に認識させるために操作者により任意に設定される条件である。このグルーピング条件は、各医用画像データの持つタグ情報を用いて設定される。
ここで、タグとは画像データの付帯情報領域(例えばヘッダ部)に記述される情報である。タグは各項目を表す番号と、その項目の内容を表す値(タグ情報)とで記述される。例えば、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine;医用情報を共通化するための規格)では、モダリティを表すタグは(0008,0060)、検査部位を表すタグは(0008,0015)、患者方向を表すタグは(0020,4000)のように、各項目のタグ識別番号が定められている。各タグの内容はタグ情報として記述される。しかし、タグ情報は製造業者や型式によって異なる値であることが多く、また製造業者によって独自のプライベートタグが設けられている場合もある。
【0027】
グルーピング条件242は、例えば、
(1)製造業者の異なる装置Aと装置BのCT画像を同一種として扱う。
(2)装置Aのシリーズ記述「**」と、装置Bのシーケンス名「××」とは、同一種のシリーズとして扱う。
(3)作成したレイアウトのシリーズ記述が「**」の場合は、シーケンス名「××」でも一致するものとして扱う。
といった内容の条件である。
【0028】
グルーピング条件242は、例えば画像ビューア端末2が提供するグルーピング条件設定画面8によって設定される。
図3にグルーピング条件設定画面8と設定操作の一例を示す。
【0029】
制御装置21は操作者の操作によって選択された画像データ(図3の例では画像241a,241e,241h)から所定タグのタグ情報を抽出し、グルーピング条件242を設定するための設定画面8を作成する。抽出されるタグは画像の種類によって異なるものとする。例えば、以下の表1、表2に示す内容の一部または全部のタグが抽出される。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
図3において、画像241aはA社製のモデル「a」、画像241eはB社製のモデル「b」、画像241hはC社製のモデル「c」によって撮影されている。グルーピング条件設定画面8には、各画像から複数のタグ(aaaa,bbbb)、(cccc,dddd)、(eeee,ffff)、(gggg,hhhh)(iiii,jjjj)についてのタグ情報がそれぞれ抽出され一覧表示されている。具体的には、タグ(aaaa,bbbb)についてのA社製モデル「a」のタグ情報は「X01」であり、B社製モデル「b」のタグ情報は「Y01」であり、C社製モデル「c」のタグ情報は「Z01」であることを示す。同様に他のタグについても各画像からタグ情報が抽出され、グルーピング条件設定画面8内に一覧表示される。
【0033】
これらの画像241a,241e,241hを同種の画像として制御装置21に認識させたい場合、操作者はグルーピング条件設定画面8内に一覧表示されたタグ情報のうち、同種画像であることを判定するために参照するタグ情報を指定する。指定するタグ情報は画像毎に1つとしてもよいし、複数のタグ情報の組み合わせとしてもよい。制御装置21は、指定された枠(タグ情報)に例えば図3に示すように「レ」で示されるマークM1を表示する。制御装置21は、指定された1のタグ情報または複数のタグ情報の組み合わせを有する医用画像データを、それぞれ同種の画像であると認識し、グルーピングする。
【0034】
具体的には、図3の例では、A社製のモデル「a」のモダリティで撮影された画像241aと、B社製のモデル「b」のモダリティで撮影された画像241eと、C社製のモデル「c」のモダリティで撮影された画像241hと、は、本来同一の検査内容で撮影された画像であるが、製造業者が異なるためタグ情報の持ち方が異なっており、その検査内容を示すタグは各画像でそれぞれ以下の(1)〜(3)のような記述内容になっているものとする。
【0035】
(1)画像241aでは、タグ(cccc,dddd)が「X02」かつタグ(eeee,ffff)が「X03」と記述されている。
(2)画像241eでは、タグ(aaaa,bbbb)が「Y01」かつタグ(cccc,dddd)が「Y02」と記述されている。
(3)画像241hでは、タグ(aaaa,bbbb)が「Z01」かつタグ(cccc,dddd)が「Z02」かつタグ(eeee,ffff)が「Z03」と記述されている。
【0036】
このような場合、画像241a,241e,241hを同一画像であると認識させるために、グルーピング条件242として、それらのタグ情報を指定する。
制御装置21が画像を表示する際は、グルーピング条件242を参照し、表示対象とする画像のタグ情報がこれらのグルーピング条件242を満たしていれば、検査の種類がどの画像と同じ種類であるか認識することが可能となる。したがって検査種類毎に予め設定されているレイアウト等がある場合は、そのレイアウトに従った表示を行うことが可能となる。レイアウトの表示(再現)については後述する。
【0037】
このように設定されたグルーピング条件242は画像ビューア端末2の記憶装置24に記憶される。また操作者の操作に応じてサーバ3のデータベース35に登録するようにしてもよい。
【0038】
また、グルーピング条件242は、検査種や撮影条件に加え、モダリティの種別(例えばCT画像、MR画像、MG画像)毎に複数生成されるものとする。
また、グルーピング条件242は、レイアウトやルーチンの設定前に設定されていることが望ましいが、レイアウトやルーチンの設定の途中や読影(表示処理)の途中で新規に設定したり、所望の画像について追加設定できるようにしてもよい。
【0039】
また、図3の例では、画像毎に複数のタグの組み合わせを指定してグルーピング条件242を設定する例を示しているが、一つのタグによってその画像の検査の種類が特定できるものであれば、グルーピング条件242は一つのタグで設定することも可能である。
更に、グルーピングする画像を追加する場合には、画像をグルーピング条件設定画面8内にドラッグアンドドロップ操作することにより、その画像についてのタグ情報の一覧を追加し、所望のタグ情報を指定すればよい。
画像のグルーピングはシリーズ単位に行われるものとしてもよいし、イメージ単位にされるものとしてもよい。また、タグ情報の全項目一括指定ボタンや全項目解除ボタン等を配置し、一括操作が可能となるようにすれば操作性が向上する。
【0040】
また、グルーピング条件242としては、予め提案することが好ましいグルーピング条件をデフォルト条件として提供してもよく、更にデフォルト条件についても操作者が任意にタグ情報を指定可能としてもよい。
【0041】
次に図4を参照してレイアウト保持情報243について説明する。
レイアウト保持情報243とは、画像の表示レイアウトに関する情報である。図4に示すように、レイアウト保持情報243は、少なくとも画像を特定する情報、画像配置状態に関する情報、及び画像処理に関する情報のうち少なくともいずれか一つを含む。具体的には、画像配置状態に関する情報として、画面構成情報2431(表3)、画像処理に関する情報として画像処理情報2432(表4)、画像を特定する情報として画像配置特定シリーズ情報2434(表1)、画像配置特定イメージ情報2435(表2)、及び相対検査日時比較情報2435等を含むものとする。
【0042】
なお、画像を特定する情報に関しては、一時的に保存される段階(一時保存レイアウト)では、上述の画像配置特定シリーズ情報2433、画像配置特定イメージ情報2434に代えて、一時保存レイアウトUID情報2436(表5)を保持するものとしてもよい。
【0043】
画面構成情報2431は、画面の構成を特定するための情報であり、モニタ数やモニタグループを特定する項目であるモニタグループ、TILE表示やSTACK表示といった表示モード、画面分割、スカウト画像、スコープ、スライスライン等の情報を含む。画面構成情報2431の内容を以下の表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】
画像処理情報2432は、配置された画像に施されている画像処理を特定するための情報であり、例えば、Window Center/Width、画像のソート、白黒反転、FOV、回転・反転、ガンマ、カラーパレット、カラーバー、エッジ、スムージング、画像情報表示有無、オーバレイ表示有無、シャッター、シネ再生、自動リンク、マンモ画像背中合わせ配置判定等の情報を含む。画像処理情報2432の内容を表4に示す。
【0046】
【表4】
【0047】
画像配置特定シリーズ情報2433は、レイアウト内に配置される画像についてのシリーズ単位の情報であり、モダリティ、側性Leterality、プロトコル名、シリーズ記述、検査部位、患者位置、視野位置、汎用タグ(シリーズレベル)、Thinスライス画像判定、造影剤、SecondaryCapture、シリーズタイプ、再投影法、コンボリューションカーネル等を含む。これらの情報はタグ情報として画像に付加されているものである。なお、これらのタグ情報の中からモダリティに応じた一部または全部の情報が保持されることとなる。画像配置特定シリーズ情報2433の内容は上述の表1と同様とする。
【0048】
画像配置特定イメージ情報2434は、レイアウト内に配置される画像についてのイメージ単位の情報であり、画像コメント、患者方向、画像タイプ、スライス面、マルチフレーム判定、位置決め装置タイプ、画像側性、被曝臓器、解剖学的領域シーケンス、視野コードシーケンス、視野修飾子シーケンス、主要解剖学的構造修飾子シーケンス、患者方向コードシーケンス、患者方向修飾子コードシーケンス、患者ガントリ関係コードシーケンス、投影冠名コードシーケンス、カセッテ方向、カセッテサイズ、スキャンオプション、スキャニングシーケンス、シーケンス変形、MRI収集タイプ、シーケンス名、アンジオフラグ、フレーム増分ポインタ、収集終了条件、処理関数、探触子タイプ、断層タイプ、断層クラス等を含む。これらの情報はタグ情報として画像に付加されているものである。なお、これらの情報の中からモダリティに応じた一部または全部の情報が保持されることとなる。画像配置特定イメージ情報2434の内容は表2と同様とする。
【0049】
相対検査日時比較情報2435とは、レイアウト内に配置される各画像の検査時の相対的な比較情報であり、検査日時情報に基づいて決定される。各画像が今回検査であるか、前回検査であるか、前々回検査であるかといった情報である。
【0050】
一時保存レイアウトUID情報2436とは、一時保存されるレイアウトに配置されている画像を特定する情報であり、スタディインスタンスUID(Unique Identifier)、シリーズインスタンスUID、SOP(Service Object−Pair class)インスタンスUID等が含まれる。一時保存レイアウトUID情報2436の内容を表5に示す。
【0051】
【表5】
【0052】
これらのレイアウト保持情報243は、レイアウトの保存操作がされた段階で制御装置21によって生成され、記憶装置24に記憶される。
【0053】
次に図5を参照してルーチン登録情報244について説明する。
ルーチン登録情報244とは、レイアウト保持情報243として保持された複数の表示レイアウトを組み合わせ、これらの表示レイアウトの順序を設定したものである。図5に示す例では、ルーチンAはレイアウト1、レイアウト2、レイアウト3から構成され、この順番で順序が設定されている。またルーチンBはレイアウト15、レイアウト16、レイアウト17から構成され、この順番で順序が設定されている。
【0054】
ルーチン登録情報244は、画像ビューア端末2によって設定され、記憶装置24に記憶される。更に、ルーチンはそのカテゴリに応じて分類に分けて記憶されるようにしてもよい。例えば、読影部位に応じた分類や患者の属する団体に応じた分類等、任意の分類を操作者が自由に作成し、各分類内にルーチン登録情報244を適宜登録するようにしてもよい。
【0055】
次に本医用画像管理システム1のサーバ3の構成について説明する。
図6にサーバ3のハードウエア構成を示す。サーバ3は、制御装置31、モニタ32、入力部33、記憶装置34、データベース35、通信I/F(インタフェース)36を備え、これらの各部はバス37によって接続されている。
【0056】
制御装置31は、CPU、ROM、RAM等で構成される。CPUは、記憶装置34、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス27を介して接続された各装置を駆動制御する。ROMは不揮発性メモリであり、コンピュータ(サーバ3)のブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶装置34、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御装置31が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0057】
モニタ32は、1つまたは複数のCRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路等で構成される。モニタ32は制御装置31の制御により表示データをディスプレイ装置に表示する。入力部33は、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置であり、これらの入力装置から入力された信号を制御装置31へ入力する。
【0058】
記憶装置34は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御装置31が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ等が格納される。プログラムに関しては、OSに相当する制御プログラムや、後述の処理に相当するアプリケーションプログラム等が格納されている。これらの各プログラムに含まれるプログラムコードは、制御装置31により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。また、記憶装置34は、各種記録媒体(CD、DVD、メモリカード、ICカード等)の駆動装置を含む。
【0059】
通信I/F36は、通信制御装置、通信ポート等を有し、サーバ3とネットワーク6との間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク6を介して、他のコンピュータ(画像ビューア端末2、レポート端末4)やモダリティ5a,5b,・・・との通信制御を行う。バス37は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0060】
データベース35は、各モダリティ5a,5b,・・・から収集した画像データ241の他、各画像ビューア端末2から送信されたグルーピング条件242、レイアウト保持情報243、及びルーチン登録情報244等を蓄積して記憶する。サーバ3の制御装置21は、画像ビューア端末2からの要求に応じて、グルーピング条件242、レイアウト保持情報243、及びルーチン登録情報244をデータベース35に登録したり、画像ビューア端末2からの要求に応じて、画像データ241、グルーピング条件242、レイアウト保持情報243、及びルーチン登録情報244をデータベース35から読み出し、要求元の画像ビューア端末2に送信したりする。
【0061】
次に、図7〜図14を参照して、医用画像管理システム1における画像検索・設定処理について説明する。
画像ビューア端末2の制御装置21は、記憶装置24から画像検索・設定処理に関するプログラム及びデータを読み出し、このプログラム及びデータに基づいて画像検索・設定処理を実行する。
【0062】
図7の画像検索・設定処理において、まず画像ビューア端末2の制御装置21は図8(A)に示す画像検索画面71を表示し、医用画像データの検索条件の入力を受け付ける(ステップS101)。画像検索画面71には、患者ID、検査日、部位、モダリティ等の検索条件を入力する各入力欄72,73,74,75と、「検索」ボタン76、検索結果表示エリア77、「画像表示」ボタン78とが設けられている。その他、図示しないが患者氏名や検査受付番号、検査部位等の検索項目の入力欄が設けられるようにしてもよい。
【0063】
この画像検索画面71にて、操作者によって検索条件が入力され、「検索」ボタン76が押下されると、制御装置21は入力された検索条件をサーバ3に送信する。サーバ3はデータベース35から検索条件に基づいて画像データを検索し、検索結果データを検索条件送信元の画像ビューア端末2に送信する(ステップS102)。画像ビューア端末2は、サーバ3から送信された検索結果データを検索結果表示エリア77に表示する(ステップS103)。
【0064】
図8(B)は検索結果の表示画面の一例である。検索結果表示エリア77には検索条件に合致する画像データの一覧が表示される。この検索結果の表示画面において、操作者の操作により所望の画像データが選択され(ステップS104)、「画像表示」ボタン78が押下されると、制御装置21はサーバ3に対して選択された画像データの取得要求を送信する。サーバ3は、要求された画像データを要求元の画像ビューア端末2に送信する。画像ビューア端末2は、受信した画像データを記憶装置24に記憶するとともに、画像表示画面9(図9参照)をモニタ22に表示させる(ステップS105)。
【0065】
図9は画像表示画面9の一例である。この例の画像表示画面9には、被検者情報911や検索結果画像の一覧(サムネイルバー)912等が表示される画像一覧表示エリア91と、後述するルーチン設定、レイアウト設定、或いはグルーピング条件242の設定等を行う際に操作されるメニューバー92と、医用画像や各種設定画面が表示されるビューエリア93と、が設けられている。
【0066】
ステップS101〜ステップS104において取得した画像は画像一覧表示エリア91内に表示される。図9の例では、取得した複数の画像241a,241b,・・・がサムネイル(縮小)表示されている。
【0067】
画像表示画面9において、メニューバー92の「詳細」ボタン92がマウスのクリック操作等によって押下されると(図4のステップS106;Yes)、制御装置21は図10に示すグルーピング条件設定処理を開始する。
【0068】
図10のグルーピング条件設定処理において、制御装置21はまず、グルーピング条件設定画面8をモニタ22に表示させる(ステップS201;図3参照)。
【0069】
制御装置21は操作者の操作によって選択された画像から、その画像の種別に応じたタグ情報を抽出し、グルーピング条件設定画面8内に一覧を作成する。例えば、グルーピング条件設定画面8の空枠(初期段階の表示形態)に対してマウスのドラッグアンドドロップ操作等により、サムネイルバー912から所望の画像が選択され移動されると(ステップS202)、制御装置21はその画像から所定のタグ情報を抽出し、図3に示すような表形式のグルーピング条件設定画面8を作成する(ステップS203)。
【0070】
次に、マウスのクリック操作等によってグルーピング条件を設定したいタグ情報が選択されると、制御装置21は選択されたタグ情報にマークM1を表示する。制御装置21は選択されたタグ情報(1つまたは複数の組み合わせ)を持つ画像については、同種画像として認識する(ステップS204)。
【0071】
このように設定されたグルーピング条件242は、図9の画像表示画面9の「保存」ボタン926の押下操作(ステップS205)により記憶装置24に記憶される(ステップS206)。更に、異なる種別の画像が選択された場合には、その種別の画像についてのグルーピング条件設定画面8を生成して表示し、グルーピング条件242の設定操作を受け付ける。
【0072】
以上のようなステップS201〜ステップS206の処理によって、画像間のグルーピング条件242の設定が完了すると、制御装置21は図4の画像検索・設定処理へ戻り、ステップS108へ移行する。
【0073】
制御装置21は、設定されたグルーピング条件242をサーバ3へ登録するか否かを操作者に問い合わせる画面をモニタ22に表示し、操作者の操作によりサーバ3へ登録する指示が入力されると(ステップS108)、画像ビューア端末2の制御装置21は、通信I/F26を介してサーバ3に対して登録されたグルーピング条件242を送信する(ステップS109)。サーバ3は、画像ビューア端末2から送信されたグルーピング条件242をデータベース35に登録する。
【0074】
サーバ3のデータベース35に登録されたグルーピング条件242は、本医用画像管理システム1内の全ての画像ビューア端末2で共有することが可能となる。すなわち、各画像ビューア端末2はサーバ3に登録されたグルーピング条件242を取得することにより、他の画像ビューア端末2で設定・登録されたグルーピング条件242に基づいて多様な画像を同一種の画像としてレイアウトの再現を行うことが可能となる。なお、操作者が独自のグルーピング条件242を使用したい場合にはサーバ3に登録せず、非公開にしてもよい。
【0075】
図9の画像表示画面9において、メニューバー92の「レイアウト」ボタン923がマウスのクリック操作等によって押下されると(図7のステップS106;No→ステップS110;Yes)、制御装置21は図11に示すレイアウト設定処理を開始する(ステップS111)。
【0076】
図11のレイアウト設定処理において、まず制御装置21は画像表示画面9(図9参照)のビューエリア93に表示させる画像の選択を受け付ける(ステップS301)。例えば、図9の画像表示画面9のサムネイルバー912に表示されている画像の中から、「2008.12.05」の画像と、「2008.12.12」の画像と「2008.12.12」の画像とが選択されると、まず初期表示用のプロトコル(ハンギングプロトコル)に基づいて、ビューエリア93内に所定のレイアウトでこれらの画像が初期表示される(ステップS301)。画像の初期表示については、特開2005−73818等に詳細が記述されているので説明を省略する。
なお、複数画像の相対検査日時の比較は画像選択時に行われるものとする。
【0077】
その後、操作者の操作によって、モニタの構成や画面分割数といった画面構成が設定され(ステップS302)、画像配置が設定され(ステップS303)、レイアウトされた各画像に対して反転処理、FOV処理、3D処理、シネ表示処理等の各種画像処理が設定される(ステップS304)。
【0078】
ステップS301〜ステップS304の処理によってレイアウトの設定が完了し、メニューバー92の「保存」ボタン926が押下されると(ステップS305;Yes)、制御装置21は、図12に示すレイアウト保存画面10を表示する(ステップS306)。
【0079】
図12はレイアウト保存画面10の一例である。
レイアウト保存画面10には、現在のビューエリア93の画面状態(レイアウト)の縮小画像101が表示されるとともに、確認メッセージ102が表示される。また、レイアウトの名称を入力する入力枠103と、ルーチン作成先を選択する選択欄104と、新しいルーチンを作成する際に押下される「新規ルーチン作成」ボタン105とが表示されている。ルーチンの登録・作成については後述する。現在のレイアウトを一時保存する場合には、選択欄104から「一時保存」を選択した上で「登録」ボタン106を押下する(ステップS307)。
【0080】
また、現在のレイアウトをルーチンの一部として保存する場合には、選択欄104から所望のルーチンを選択するか、新規ルーチン作成ボタン105の押下操作によりルーチンを作成した上で、「登録」ボタン106を押下する(ステップS307)。レイアウト保存画面10におけるこれらの操作により、当該レイアウトについてのレイアウト保持情報243が記憶装置24に記憶されることとなる。
【0081】
なお、「一時保存」としてレイアウトを保存する場合には、配置画像を特定する情報として、上述の表5に示す一時保存レイアウトUID情報2436(スタディインスタンスUID、シリーズインスタンスUID、SOPインスタンスUID)を保持する。また、「ルーチン」にレイアウトを保存する場合には、配置画像を特定する情報として、上述の表1、表2に示す画像配置特定シリーズ情報2433や画像配置特定イメージ情報2434を保持するものとする。
【0082】
ステップS301〜ステップS307の処理によって、レイアウトの設定が完了すると、画像ビューア端末2の制御装置21は図7の画像検索・設定処理へ戻り、ステップS108へ移行する。
【0083】
制御装置21は、設定されたレイアウト保持情報243をサーバ3へ登録するか否かを操作者に問い合わせる画面をモニタ22に表示する。操作者の操作によりサーバ3へ登録する指示が入力されると(ステップS108)、画像ビューア端末2の制御装置21は、通信I/F26を介してサーバ3に対してレイアウト保持情報243を送信する(ステップS109)。サーバ3は、画像ビューア端末2から送信されたレイアウト保持情報243をデータベース35に登録する。
【0084】
サーバ3のデータベース35に登録されたレイアウト保持情報243は、本医用画像管理システム1の全ての画像ビューア端末2で共有することが可能となる。すなわち、各画像ビューア端末2はサーバ3に登録されたレイアウト保持情報243を取得することにより、他の画像ビューア端末2で設定・登録されたレイアウト保持情報243に基づいて画像のレイアウト表示を行うことが可能となる。なお、操作者が独自のレイアウト保持情報243を非公開にしたい場合にはサーバ3に登録しないでもよい。
【0085】
図9の画像表示画面9において、メニューバー92の「ルーチン」ボタン922がマウスのクリック操作等によって押下されると(図7のステップS106;No→ステップS110;No→ステップS112;Yes)、制御装置21は図13に示すルーチン設定処理を開始する(ステップS113)。
【0086】
図13のルーチン設定処理において、まず制御装置21はルーチン登録画面15を表示する(ステップS401)。
図14はルーチン登録画面15の一例を示す図である。
この例のルーチン登録画面15には、記憶装置24に一時保存されているレイアウト保持情報243を一覧表示する一時保存レイアウト一覧151、ルーチンの名称を選択するプルダウンリスト152、新規ルーチンを作成する際に押下される「新規ルーチン作成」ボタン153、ルーチンに含まれるレイアウトを一覧表示するルーチン詳細表示欄154、「追加」ボタン155、「削除」ボタン156、「登録」ボタン157、「キャンセル」ボタン158、「トップへ」ボタン159、「上へ」ボタン160、「下へ」ボタン161、「ラストへ」ボタン162等が設けられている。
【0087】
制御装置21は、記憶装置24に一時保存されているレイアウト保持情報243を一時保存レイアウト一覧151内に表示する(ステップS402)。このとき各レイアウトのサムネイル画像が表示されるようにすれば、レイアウトの確認が容易となる。
【0088】
そして、制御装置21は操作者の操作によりルーチンを設定する(ステップS403)。ルーチンの設定は具体的には、例えばプルダウンリスト152から作成済みのルーチン名称が選択操作されると、制御装置21は選択されたルーチンのルーチン登録情報244を記憶装置24から読み出し、設定されている順序どおりに各レイアウトの情報(サムネイル画像やレイアウト名等)をルーチン詳細表示欄154内に表示する。また、新規ルーチン作成ボタン153が押下された場合には、ルーチン名称入力画面(不図示)を表示し、新規にルーチンを作成する。この場合はこの段階でルーチン詳細表示欄154には何も表示しない。
【0089】
ルーチン登録画面15の一時保存レイアウト一覧151からレイアウトが選択され、「追加」ボタン155が押下されると、選択されたレイアウトが選択中のルーチンまたは作成中のルーチンに追加される。追加される順序は、「トップへ」ボタン159、「上へ」ボタン160、「下へ」ボタン161、「ラストへ」ボタン162等の操作によって適宜並べ替えを行うことができる。ルーチンに登録されたレイアウトは、一時保存レイアウトのメモリエリアから削除され、ルーチン内レイアウトとして保存されるものとする。
【0090】
一時保存レイアウトをルーチン内レイアウトに追加する際、制御装置21は、レイアウト保持情報243の一時保存レイアウトUID情報2436に基づいて配置画像を特定する情報をイメージレベルまで再現する。すなわち配置画像を特定する情報として画像配置特定シリーズ情報2433、画像配置特定イメージ情報2434を取得し、保持する。
【0091】
また、ルーチン登録画面15のルーチン詳細表示欄154からレイアウトが選択され、「削除」ボタン156が押下されると、選択されたレイアウトが一時保存レイアウトに移される。
【0092】
ルーチン登録画面15において上述のようなルーチン設定操作が行なわれ、「登録」ボタン157が押下されると(ステップS404;Yes)、画像ビューア端末2の制御装置21はルーチン詳細欄154に設定されたレイアウト保持情報と各レイアウトの順序情報とを更新登録する(ステップS405)。
【0093】
ステップS401〜ステップS405の処理によって、ルーチンの設定が完了すると、画像ビューア端末2の制御装置21は図7の画像検索・設定処理へ戻り、ステップS108へ移行する。
【0094】
制御装置21は、設定されたルーチン登録情報244をサーバ3へ登録するか否かを操作者に問い合わせる画面をモニタ22に表示する。操作者の操作によりサーバ3へ登録する指示が入力されると(ステップS108;Yes)、画像ビューア端末2の制御装置21は、通信I/F26を介してサーバ3に対してルーチン登録情報244を送信する(ステップS109)。サーバ3は、画像ビューア端末2から送信されたルーチン登録情報244をデータベース35に登録する。
【0095】
サーバ3のデータベース35に登録されたルーチン登録情報244は、本医用画像管理システム1内の全ての画像ビューア端末2で共有することが可能となる。すなわち、各画像ビューア端末2はサーバ3に登録されたルーチン登録情報244を取得することにより、他の画像ビューア端末2で設定・登録されたルーチン登録情報244に基づいて画像のルーチン表示を行うことが可能となる。なお、操作者が独自のルーチン登録情報244を非公開にしたい場合にはサーバ3に登録しないでもよい。
【0096】
図9の画像表示画面9において、メニューバー92の「終了」ボタン927がマウスのクリック操作等によって押下されると(図7のステップS106;No→ステップS110;No→ステップS112;No→ステップS114;Yes)、制御装置21は一連の画像検索・設定処理を終了する。
【0097】
次に、図15を参照して、画像ビューア端末2における表示処理について説明する。
この表示処理の実行前に、グルーピング条件設定処理(図10参照)、レイアウト設定処理(図11参照)、ルーチン設定処理(図13参照)が行なわれ、記憶装置24にはグルーピング条件242、レイアウト保持情報243、ルーチン登録情報244が記憶されているものとする。
【0098】
まず画像ビューア端末2の制御装置21は画像の選択操作を受け付ける(ステップS501)。画像の選択は、例えば図7に示す画像検索・設定処理のステップS101〜ステップS105と同様に行なわれる。画像の選択(検索)が終了すると図9に示す画像表示画面9が表示される。
【0099】
図9の画像表示画面9において、メニューバー92から「分類」921の選択後、「ルーチン」ボタン922が操作されると、制御装置21は記憶装置24に登録されているルーチンのリスト98を表示する(ステップS502)。ルーチンリスト98の表示例を図16に示す。図16の例では、記憶装置24に記憶されている「ルーチンA」、「ルーチンB」、「ルーチンC」、「ルーチンD」がルーチンリスト98として一覧表示されている。また図16の表示例において「ルーチンA」がマウス操作等によって選択されると、そのルーチンAに含まれるレイアウトがその順序に従って一覧表示されるようにしてもよい(図16のレイアウトのリスト99)。
【0100】
この段階で、リスト98及びリスト99から「ルーチンA」が指定されると、制御装置21は画像表示画面9のビューエリア93にステップS501で選択した画像を用いて「ルーチンA」の1番目のレイアウト「レイアウト1」を再現する。
【0101】
すなわち、まず制御装置21は、レイアウトの順序を計数するカウンタnを「1」に初期化し、上限数Nを「ルーチンA」に含まれるレイアウトの数にセットする。次に、制御装置3はレイアウト保持情報243を選択されている画像に対して適用する。
このとき、制御装置21は選択されている画像に対してグルーピング条件242による画像の種類の判定を行う(ステップS506)。
【0102】
具体的には、制御装置21は、1番目のレイアウト「レイアウト1」のレイアウト保持情報243から画面構成情報2431を読み出し、この画面構成情報2431に基づいてモニタグループや画面分割数等の画面構成を再現する。また、各分割画面エリアに配置する画像を取得する。配置する画像を特定するため、制御装置21は、レイアウト保持情報243の画像配置特定シリーズ情報2433、画像配置特定イメージ情報2434、及び相対検査日時比較情報2435を参照して決定する。
【0103】
このとき、制御装置21は表示対象として選択されている複数画像のタグ情報を参照し、記憶装置24に記憶されているグルーピング条件242に基づいて、各分割画面エリアに表示すべき種類の画像を特定する。例えば、ある分割画面エリアに撮影条件「x」で撮影された画像が配置されてレイアウトが設定されていた場合には、この撮影条件「x」と同じ内容の撮影条件を持つもの(同種の画像)としてグルーピングされている画像を選択画像の中から選別する。従って、本表示処理で配置する画像がレイアウト設定時と異なるタグ情報を有する画像であっても、グルーピング条件242によって同種の画像であるとして認識設定されるため、レイアウトの再現が可能となる。
【0104】
更に制御装置21は、レイアウト保持情報243に保持されている画像処理情報2432に基づいて、配置された画像に画像処理を施す。画面が複数のエリアに分割され、各エリアに検査日時が異なる画像を表示させる場合には、制御装置21は相対検査日時比較情報2435に基づいて、選択画像が「今回画像」なのか「前回画像」なのか等を認識する。
【0105】
以上のようにして、制御装置21は、レイアウト保持情報243及びグルーピング条件242に基づいて選択した画像を適切な配置位置にレイアウトする(ステップS507)。
【0106】
次に、メニューバー92の「→」ボタン923が押下されると(ステップS508;Yes)、制御装置21はカウンタnに1を加算し(ステップS509)、カウンタnの値がレイアウト数の上限Nに達したか否かを判定する(ステップS510)。
次のレイアウトがある場合(カウンタnが上限Nに達していない場合)は、ステップS506に戻り、n番目のレイアウトのレイアウト保持情報243を選択された画像に対して適用する。このときも同様に、選択された画像についてグルーピング条件242の判定を行う。
【0107】
メニューバー92の「←」ボタン924が押下されると(ステップS508;No→ステップS511;Yes)、制御装置21はカウンタnから1を減算し(ステップS512)、カウンタnの値が1以上の場合は(ステップS513;No)、ステップS506へ戻り、n番目のレイアウトのレイアウト保持情報243を選択された画像に対して適用する。このときも同様に、選択された画像についてグルーピング条件242の判定を行う。
【0108】
なお、「→」ボタン923または「←」ボタン924の押下操作によって、カウンタnがレイアウト数の上限数Nを超え(ステップS510;No)、或いはカウンタnが1未満になると(ステップS513;Yes)、該当するレイアウトがないため、現在の表示状態を維持する。
【0109】
ステップS502においてメニューバー92から「レイアウト」ボタン923が押下されると(ステップS514;Yes)、制御装置21は記憶装置24に記憶されているレイアウト保持情報243のリスト99を表示する(ステップS515;図16参照)。このレイアウトの一覧99から所望のレイアウトが指定されると(ステップS516)、制御装置21は指定レイアウトのレイアウト保持情報243を選択された画像に対して適用する。このとき、制御装置21は、選択されている画像についてグルーピング条件242の判定を行うことにより、各分割画面エリアにレイアウト設定時と同種の画像として配置すべき画像を特定する(ステップS517)。
制御装置518は、選択された画像を指定されたレイアウト保持情報243に従ったレイアウトに再現する(ステップS518)。
【0110】
その後、終了の指示が入力されるまで、ステップS502〜ステップS518の処理を繰り返す。終了の指示が入力された場合は(ステップS519;Yes)、表示処理を終了する。
【0111】
なお、上述の表示処理によって表示された画像に対して、更に画像処理を施したりレイアウトの編集操作を行うことは自由である。この段階で編集されたレイアウトについては、「保存」ボタン926の操作によって更に一時保存レイアウトとして保存することも可能である。
【0112】
次に、図17〜図22を参照して、レイアウトの設定及びルーチンの設定について具体的な例を用いて説明する。
以下に示す例は、画像ビューア端末2においてマンモ画像(以下、MG画像)の比較読影を行う際に、本実施の形態で行う処理を適用した例を示す。
【0113】
被検者「HITACHI HANAKO」のMG画像の比較読影を行うために、まず読影医は検索画面71にて、2006年6月5日の検査画像(今回)と、2005年6月1日の検査画像(前回)とを選択して画像表示を行う。ここで今回画像には、RCC,LCC,RMLO,LMLOの4枚の画像が含まれるものとする。前回画像も同様にRCC,LCC,RMLO,LMLOの4枚の画像が含まれるものとする。なお、これらのMG画像は、全て製造業者Aのモダリティによって撮影されたMG画像とする。
【0114】
図17(A)に示すように、読影医は左右のモニタを一つのモニタグループとして一つの仮想エリアに設定し、画像の配置をSTACK2×2に設定する。左モニタの左上エリアにRCC(今回)、右上エリアにLCC(今回)、左下エリアにRMLO(今回)、右下エリアにLMLO(前回)を表示する。また右モニタの左上エリアにRCC(前回)、右上エリアにLCC(前回)、左下エリアにRMLO(前回)、右下エリアにLMLO(前回)を表示する。更に、左モニタの右上・右下エリアと右上・右下エリアの画像の左右を反転し、隣り合う画像が背中合わせになるように設定する。その後、「保存」ボタン925の押下操作によってこのレイアウト保存画面10(図12参照)を表示させ、レイアウト名称を「マンモ比較・全体」と入力し、一時保存レイアウトとして登録する。
【0115】
図17(B)はレイアウト「マンモ比較・全体」についてのレイアウト保持情報243として保持される情報の内容の一例を示すものである。例えば、画面構成に関する情報(画面の分割エリア)や、各エリアに配置する画像を特定するための情報(配置画像)や、画像配置状態に関する情報(表示モード等)、画像処理に関する情報(回転・反転)等がそれぞれレイアウト保持情報243として保持される。また、図17(C)に示すように、画像を特定する情報については、各画像のモダリティの種別や撮影条件、患者部位といった内容について、タグ情報の形式で保持されることとなる。
【0116】
次に読影医は、図18に示すように、左右のモニタを一つのモニタグループとして一つの仮想エリアに設定したまま、STACK2×1に設定する。左モニタの左エリアにRCC(今回)、右エリアにRCC(前回)を表示し、右モニタの左エリアにLCC(今回)、右エリアにLCC(前回)を表示する。更に、左モニタの右エリアと右モニタの右エリアの画像の左右を反転し、隣り合う画像が背中合わせになるように設定する。その後、「保存」ボタン925の押下操作によってレイアウト保存画面10を表示させ、レイアウト名称を「マンモ比較・CC」と入力し、一時保存レイアウトとして登録する(図18(A))。このとき保持されるレイアウト保持情報243を図18(B)に示し、画像のタグ情報を図18(C)に示す。
【0117】
次に読影医は、図19に示すように、左右のモニタを一つのモニタグループとして一つの仮想エリアに設定したまま、STACK2×1に設定する。左モニタの左エリアにRMLO(今回)、右エリアにRMLO(前回)を表示し、右モニタの左エリアにLMLO(今回)、右エリアにLMLO(前回)を表示する。更に、左モニタの右エリアと右モニタの右エリアの画像の左右を反転し、隣り合う画像が背中合わせになるように設定する。その後、「保存」ボタン925の押下操作によってレイアウト保存画面10を表示させ、レイアウト名称を「マンモ比較・MLO」と入力し、一時保存レイアウトとして登録する(図19(A))。このとき保持されるレイアウト保持情報243を図19(B)に示し、画像のタグ情報を図19(C)に示す。
【0118】
更に、画像表示画面9において「ルーチン」ボタン922を押下してルーチン登録画面15(図14参照)を表示させ、「一時保存レイアウト」として登録した「マンモ比較・全体」、「マンモ比較・CC」、「マンモ比較・MLO」の順番を、「マンモ比較・全体」→「マンモ比較・MLO」→「マンモ比較・CC」と並び替え、ルーチン名称を「マンモ比較」と設定する。図20にルーチン「マンモ比較」に含まれるレイアウトとその順序を示す。
【0119】
次に読影医は、被検者「HITACHI SAORI」のMG画像の比較読影を行う。読影医は検索画面71にて、被検者「HITACHI SAORI」の検査画像の中から2006年7月15日の検査画像(今回)と、2005年7月20日の検査画像(前回)とを選択して画像表示を行う。
ここで今回画像には、RCC,LCC,RMLO,LMLOの4枚の画像が含まれるものとする。前回画像も同様にRCC,LCC,RMLO,LMLOの4枚の画像が含まれるものとする。なお、これらのMG画像は、製造業者Bのモダリティによって撮影されたものとし、記述されるタグ情報も製造業者Aのモダリティによって撮影されたものとは異なる部分があるものとする。
【0120】
例えば、図17(C)に示す被検者「HITACHI HANAKO」の画像のRCC画像は、注目する撮影条件について「w」というタグ情報(タグは一つでも複数の組み合わせでもよい)を持っているが、図21(A)に示す被検者「HITACHI SAORI」の画像のRCC画像は、その撮影条件を「w2」というタグ情報で記述しているものとする。そしてこの撮影条件「w」または「W2」についてはグルーピング条件242によってグルーピングされていることとする。すなわち、タグの記述内容は異なるものであるが同種の画像であるとグルーピングされている。同様に、LCC、RMLO、LMLOについても、製造業者Aの画像と製造業者Bの画像とが夫々グルーピングされていることとする。
【0121】
画像が初期表示された後、読影医は「ルーチン」ボタン922の押下操作によって作成ルーチンを一覧表示させ、一覧の中から「マンモ比較」を選択する。
制御装置21は、ルーチン「マンモ比較」の1番目のレイアウト「マンモ比較・全体」のレイアウト保持情報243を記憶装置24から取得する。また制御装置21は選択されている画像のタグ情報を参照し、グルーピング条件242を判定して各エリアに表示する画像を特定する。「HITACHI SAORI」の画像(製造業者B)に付随するタグ情報を参照してグルーピング条件242を判定し、同種画像を特定し、対応する画像位置に表示する。その結果、レイアウトの設定時に左上エリアに表示されたRCC画像と同種のものとしてグルーピングされている画像が、レイアウト再現時にも左上エリアに表示されることとなる。
【0122】
制御装置21は、ルーチン「マンモ比較」の1番目のレイアウト「マンモ比較・全体」のレイアウト保持情報243に基づいてレイアウトを再現する。具体的には、図22(A)に示すように、モニタ設定を「左右のモニタを共に一つのモニタグループとして一つの仮想エリア」に設定し、配置情報を「STACK2×2」に設定し、左モニタの左上エリアにRCC(今回)、右上エリアにLCC(今回)、左下エリアにRMLO(今回)、右下エリアにLMLO(今回)を表示する。また右モニタの左上エリアにRCC(前回)、右上エリアにLCC(前回)、左下エリアにRMLO(前回)、右下エリアにLMLO(前回)を表示する。また、左モニタの右上・右下エリアと右上・右下エリアの画像の左右を反転する。
【0123】
読影医はこの段階で画像を見やすく表示するために、「Window L/W」、「FOV」、「虫眼鏡」、「計測」等の画像処理を実施してもよい。また、画面分割数の変更や画像配置(タイル/スタック)の変更等を実施してもよい。
【0124】
次に、読影医の操作によって「→」ボタンが押下されると、次のレイアウト「マンモ比較・MLO」が再現される。図22(B)に示すように、制御装置21は、モニタ設定を「左右のモニタを一つのモニタグループとして一つの仮想エリア」に設定し、画像配置を「STACK2×1」に設定する。また制御装置は左モニタの左エリアにRMLO(今回)、右エリアにRMLO(前回)を表示し、右モニタの左エリアにLMLO(今回)、右エリアにLMLO(前回)を表示する。更に、左モニタの右エリアと右モニタの右エリアの画像の左右を反転し、隣り合う画像が背中合わせになるように設定する。
【0125】
次に、読影医の操作によって「→」ボタンが押下されると、次のレイアウト「マンモ比較・CC」が再現される。制御装置21は、図22(C)に示すように、モニタ設定を「左右のモニタを一つのモニタグループとして一つの仮想エリア」に設定し、画像配置を「STACK2×1」に設定する。また制御装置21は、左モニタの左エリアにRCC(今回)、右エリアにRCC(前回)を表示し、右モニタの左エリアにLCC(今回)、右エリアにLCC(前回)を表示する。更に、左モニタの右エリアと右モニタの右エリアの画像の左右を反転し、隣り合う画像が背中合わせになるように設定する。
【0126】
最後に、読影医が再度今回・前回の全体の画像を参照するために、レイアウトのリスト99(図16参照)からレイアウト「マンモ比較・全体」を選択すると、制御装置21は、図22(D)に示すように、レイアウト保持情報243に基づいてモニタ設定を「左右のモニタを共に一つのモニタグループとして一つの仮想エリア」に設定し、配置情報を「STACK2×2」に設定し、左モニタの左上エリアにRCC(今回)、右上エリアにLCC(今回)、左下エリアにRMLO(今回)、右下エリアにLMLO(今回)を表示する。また右モニタの左上エリアにRCC(前回)、右上エリアにLCC(前回)、左下エリアにRMLO(前回)、右下エリアにLMLO(前回)を表示する。また、左モニタの右上・右下エリアと右上・右下エリアの画像の左右を反転する。
【0127】
以上のルーチン表示を実施して読影が終了し、読影医によって「終了」ボタンが押下されると、制御装置21は表示画面を検索画面に切り替え、表示処理を終了する。
【0128】
以上説明したように、本実施の形態の医用画像表示装置(画像ビューア端末2)は、複数の異なる種類の医用画像データからそれぞれ所定のタグ情報を抽出し、抽出されたタグ情報が各種類間で異なるものであっても同一種類の画像であるとしてグルーピングするためのグルーピング条件242を設定できるようにする。そのため、製造業者やモデル番号、撮影条件等の異なる画像を同一種類の画像として認識させることが可能となる。
また、制御装置21は、操作者がグルーピング条件242を設定するためのグルーピング条件設定画面8を提供し、グルーピング条件設定画面8において指定された1のタグ情報または複数のタグ情報の組み合わせを有する医用画像データを同種画像としてグルーピングするので、操作者は簡単な操作でグルーピング条件242を設定できる。
【0129】
また、複数の画像を表示画面内に複数レイアウトする場合、画面構成や画像配置状態、画像処理、或いは画像を特定する情報等を含むレイアウト保持情報243をレイアウト単位に保持する。そのため、再度画像を同じレイアウトで表示させる場合にその再現が容易となるばかりでなく、上述のグルーピング条件242を判定することにより、製造業者やモデル番号や撮影条件等の異なる画像であっても同一の検査の種類の画像として認識させて、レイアウトを再現させることが可能となる。
【0130】
更に、画像ビューア端末2ではレイアウトを複数組み合わせ、その順序をルーチンとして登録可能であるため、読影の際は登録された順序どおりにレイアウトを再現できる。よって、読影の都度レイアウトの設定を繰り返し行う必要がなく、作業負担が大幅に減る。特に、「→」ボタンや「←」ボタン等のレイアウトの送りボタンを押下するといった簡単な操作で、前後の順序のレイアウトに容易に切り替えることが可能であるため、読影の効率が向上する。
【0131】
更に、各画像ビューア端末2で作成したグルーピング条件242やレイアウト保持情報243、ルーチン登録情報244をサーバ3に蓄積して保存するようにすれば、医用画像管理システム1全体で、画像のレイアウトやルーチンやタグのグルーピング条件を共有することが可能となる。
【0132】
なお、必ずしもサーバ3にグルーピング条件242やレイアウト保持情報243、ルーチン登録情報244等を登録しなくてもよい。すなわち、読影者の好みに応じた様々な表示レイアウトやルーチンを各画像ビューア端末2で個々に有するようにしてもよい。
【0133】
また、上述の実施形態ではMG画像の読影を例として、グルーピング条件242の設定やレイアウトの設定、ルーチンの設定を説明したが、これに限定されるものではなく、画像の種別や検査部位を問わず適用可能である。
また、抽出するタグ情報や各表示画面の例は、上述の内容に限定されるものではなく適宜変更可能である。例えば、本発明を核医学検査の画像表示に適用することにより、全身表示(2フレームセット、各2画像表示)や比較表示(2フレームセット)等の表示が製造業者の異なる装置間で可能となる。
【0134】
以上、本発明に係る医用画像表示装置及び医用画像管理システムの好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。また、当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0135】
1・・・・・医用画像管理システム
2・・・・・・画像ビューア端末(医用画像表示装置)
21・・・・・制御装置
22・・・・・モニタ
23・・・・・入力部
24・・・・・記憶装置
26・・・・・通信I/F
242・・・・・画像データ
242・・・・・グルーピング条件
243・・・・・レイアウト保持情報
244・・・・・ルーチン登録情報
3・・・・・サーバ
31・・・・・制御装置
35・・・・・データベース
36・・・・・通信I/F
6・・・・・ネットワーク
71・・・・・検索画面
8・・・・・・グルーピング条件設定画面
9・・・・・・画像表示画面
10・・・・・レイアウト保存画面
15・・・・・ルーチン登録画面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用画像を表示する医用画像表示装置であって、
製造業者または型式の異なる複数の医用画像について、同一種類の画像であると認識するためのグルーピング条件を設定する設定手段を備えることを特徴とする医用画像表示装置。
【請求項2】
前記設定手段は、
製造業者または型式の異なる複数の医用画像データから夫々所定のタグ情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出されたタグ情報を画像毎に一覧表示し、一覧表示されたタグ情報のうち同種画像の判定条件として参照するタグ情報を画像毎に操作者に指定させるためのグルーピング条件設定画面を提供する設定画面提供手段と、を備え、
当該医用画像表示装置は、前記グルーピング条件設定画面において画像毎に指定された1のタグ情報または複数のタグ情報の組み合わせを有する医用画像データを、それぞれ同一種類の画像として認識することを特徴とする請求項1または2に記載の医用画像表示装置。
【請求項3】
1または複数の医用画像データの表示レイアウトを設定するレイアウト設定手段と、
前記レイアウト設定手段によって設定された表示レイアウトに関する情報をレイアウト保持情報として保持する保持手段と、
前記レイアウト設定手段において表示レイアウトの設定を行う際に利用した医用画像データとは異なる医用画像データを対象に表示を行う際、表示対象とする医用画像データについて前記設定手段によって設定されたグルーピング条件にしたがって同種画像を認識するとともに、前記保持手段によって保持されたレイアウト保持情報を適用し、前記表示レイアウトを再現するレイアウト再現手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の医用画像表示装置。
【請求項4】
前記レイアウト保持情報は、少なくとも画像を特定する情報、及び画像配置状態に関する情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の医用画像表示装置。
【請求項5】
前記表示レイアウトを複数組み合わせ、表示順序を設定し、保持するルーチン設定手段と、
前記ルーチン設定手段によって設定・保持された表示順序に従って、指定された医用画像データの表示レイアウトを順次切り替えて表示させるルーチン表示手段と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の医用画像表示装置。
【請求項6】
前記ルーチン設定手段は、
前記レイアウト設定手段によって設定された各表示レイアウトを縮小し、一覧表示する一覧表示手段と、
前記一覧表示手段によって表示された複数の表示レイアウトから任意の表示レイアウトを選択し、順序を設定する順序設定手段と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載の医用画像表示装置。
【請求項7】
医用画像を表示する複数の医用画像表示装置とモダリティとがネットワークを介してサーバと通信接続され、これらの各装置間で医用画像を含む医用情報を共有する医用画像管理システムであって、
前記医用画像表示装置は、
製造業者または型式の異なる複数の医用画像について、同一種類の画像であると認識するためのグルーピング条件を設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定されたグルーピング条件を前記サーバに登録する登録手段と、を備え、
前記サーバは、
前記登録手段によって登録されたグルーピング条件をデータベースに蓄積する第1の蓄積手段を備えることを特徴とする医用画像管理システム。
【請求項8】
前記設定手段は、
製造業者または型式の異なる複数の医用画像データから夫々所定のタグ情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出されたタグ情報を画像毎に一覧表示し、一覧表示されたタグ情報のうち同種画像の判定条件として参照するタグ情報を画像毎に操作者に指定させるためのグルーピング条件設定画面を提供する設定画面提供手段と、を備え、
前記医用画像表示装置は、前記グルーピング条件設定画面において画像毎に指定された1のタグ情報または複数のタグ情報の組み合わせを有する医用画像データを、それぞれ同一種類の画像として認識することを特徴とする請求項7に記載の医用画像管理システム。
【請求項9】
前記医用画像表示装置は、
1または複数の医用画像データの表示レイアウトを設定するレイアウト設定手段と、
前記レイアウト設定手段によって設定された表示レイアウトに関する情報をレイアウト保持情報として保持するとともに、前記サーバに登録する保持手段と、を更に備え、
前記サーバは、前記保持手段によって登録されたレイアウト保持情報をデータベースに蓄積する第2の蓄積手段を更に備え、
前記医用画像表示装置は、更に、
前記レイアウト設定手段において表示レイアウトの設定を行う際に利用した医用画像データとは異なる医用画像データを対象に表示を行う際、表示対象とする医用画像データについて前記設定手段によって設定されたグルーピング条件にしたがって同種画像を認識するとともに、前記保持手段によって保持されたレイアウト保持情報を適用し、前記表示レイアウトを再現するレイアウト再現手段を備えることを特徴とする請求項7または8に記載の医用画像管理システム。
【請求項10】
前記レイアウト保持情報は、少なくとも画像を特定する情報、及び画像配置状態に関する情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の医用画像管理システム。
【請求項11】
前記医用画像表示装置は、
前記表示レイアウトを複数組み合わせ、表示順序を設定し、データベースに登録するルーチン設定手段を更に備え、
前記サーバは、ルーチン設定手段によって登録された表示レイアウトの組み合わせ及び表示順序をデータベースに蓄積する第3の蓄積手段を更に備え、
前記医用画像表示装置は、更に、
前記ルーチン設定手段によって設定・保持されるかまたは前記第3の蓄積手段によってデータベースに蓄積された表示順序に従って、前記医用画像データの表示レイアウトを順次切り替えて表示させるルーチン表示手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の医用画像管理システム。
【請求項1】
医用画像を表示する医用画像表示装置であって、
製造業者または型式の異なる複数の医用画像について、同一種類の画像であると認識するためのグルーピング条件を設定する設定手段を備えることを特徴とする医用画像表示装置。
【請求項2】
前記設定手段は、
製造業者または型式の異なる複数の医用画像データから夫々所定のタグ情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出されたタグ情報を画像毎に一覧表示し、一覧表示されたタグ情報のうち同種画像の判定条件として参照するタグ情報を画像毎に操作者に指定させるためのグルーピング条件設定画面を提供する設定画面提供手段と、を備え、
当該医用画像表示装置は、前記グルーピング条件設定画面において画像毎に指定された1のタグ情報または複数のタグ情報の組み合わせを有する医用画像データを、それぞれ同一種類の画像として認識することを特徴とする請求項1または2に記載の医用画像表示装置。
【請求項3】
1または複数の医用画像データの表示レイアウトを設定するレイアウト設定手段と、
前記レイアウト設定手段によって設定された表示レイアウトに関する情報をレイアウト保持情報として保持する保持手段と、
前記レイアウト設定手段において表示レイアウトの設定を行う際に利用した医用画像データとは異なる医用画像データを対象に表示を行う際、表示対象とする医用画像データについて前記設定手段によって設定されたグルーピング条件にしたがって同種画像を認識するとともに、前記保持手段によって保持されたレイアウト保持情報を適用し、前記表示レイアウトを再現するレイアウト再現手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の医用画像表示装置。
【請求項4】
前記レイアウト保持情報は、少なくとも画像を特定する情報、及び画像配置状態に関する情報を含むことを特徴とする請求項3に記載の医用画像表示装置。
【請求項5】
前記表示レイアウトを複数組み合わせ、表示順序を設定し、保持するルーチン設定手段と、
前記ルーチン設定手段によって設定・保持された表示順序に従って、指定された医用画像データの表示レイアウトを順次切り替えて表示させるルーチン表示手段と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の医用画像表示装置。
【請求項6】
前記ルーチン設定手段は、
前記レイアウト設定手段によって設定された各表示レイアウトを縮小し、一覧表示する一覧表示手段と、
前記一覧表示手段によって表示された複数の表示レイアウトから任意の表示レイアウトを選択し、順序を設定する順序設定手段と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載の医用画像表示装置。
【請求項7】
医用画像を表示する複数の医用画像表示装置とモダリティとがネットワークを介してサーバと通信接続され、これらの各装置間で医用画像を含む医用情報を共有する医用画像管理システムであって、
前記医用画像表示装置は、
製造業者または型式の異なる複数の医用画像について、同一種類の画像であると認識するためのグルーピング条件を設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定されたグルーピング条件を前記サーバに登録する登録手段と、を備え、
前記サーバは、
前記登録手段によって登録されたグルーピング条件をデータベースに蓄積する第1の蓄積手段を備えることを特徴とする医用画像管理システム。
【請求項8】
前記設定手段は、
製造業者または型式の異なる複数の医用画像データから夫々所定のタグ情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出されたタグ情報を画像毎に一覧表示し、一覧表示されたタグ情報のうち同種画像の判定条件として参照するタグ情報を画像毎に操作者に指定させるためのグルーピング条件設定画面を提供する設定画面提供手段と、を備え、
前記医用画像表示装置は、前記グルーピング条件設定画面において画像毎に指定された1のタグ情報または複数のタグ情報の組み合わせを有する医用画像データを、それぞれ同一種類の画像として認識することを特徴とする請求項7に記載の医用画像管理システム。
【請求項9】
前記医用画像表示装置は、
1または複数の医用画像データの表示レイアウトを設定するレイアウト設定手段と、
前記レイアウト設定手段によって設定された表示レイアウトに関する情報をレイアウト保持情報として保持するとともに、前記サーバに登録する保持手段と、を更に備え、
前記サーバは、前記保持手段によって登録されたレイアウト保持情報をデータベースに蓄積する第2の蓄積手段を更に備え、
前記医用画像表示装置は、更に、
前記レイアウト設定手段において表示レイアウトの設定を行う際に利用した医用画像データとは異なる医用画像データを対象に表示を行う際、表示対象とする医用画像データについて前記設定手段によって設定されたグルーピング条件にしたがって同種画像を認識するとともに、前記保持手段によって保持されたレイアウト保持情報を適用し、前記表示レイアウトを再現するレイアウト再現手段を備えることを特徴とする請求項7または8に記載の医用画像管理システム。
【請求項10】
前記レイアウト保持情報は、少なくとも画像を特定する情報、及び画像配置状態に関する情報を含むことを特徴とする請求項9に記載の医用画像管理システム。
【請求項11】
前記医用画像表示装置は、
前記表示レイアウトを複数組み合わせ、表示順序を設定し、データベースに登録するルーチン設定手段を更に備え、
前記サーバは、ルーチン設定手段によって登録された表示レイアウトの組み合わせ及び表示順序をデータベースに蓄積する第3の蓄積手段を更に備え、
前記医用画像表示装置は、更に、
前記ルーチン設定手段によって設定・保持されるかまたは前記第3の蓄積手段によってデータベースに蓄積された表示順序に従って、前記医用画像データの表示レイアウトを順次切り替えて表示させるルーチン表示手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の医用画像管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2011−41585(P2011−41585A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−189684(P2009−189684)
【出願日】平成21年8月19日(2009.8.19)
【出願人】(000153498)株式会社日立メディコ (1,613)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月19日(2009.8.19)
【出願人】(000153498)株式会社日立メディコ (1,613)
【Fターム(参考)】
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