説明

医療装置、スクリーンロック制御システムおよびスクリーンロック制御プログラム

【課題】スケジュールや運用状況等の使用条件に応じてスクリーンロック機能の動作を制御することが可能な医療装置、スクリーンロック制御システムおよびスクリーンロック制御プログラムである。
【解決手段】医療装置1は、装置の操作状況ステータスとスクリーンロック機能の動作方法とを関連付けた動作設定情報を保存する設定管理部11と、スクリーンロック機能を動作させるスクリーンロック制御部14と、操作状況ステータスを取得し、設定管理部11に保存された動作設定情報に基づいてスクリーンロック機能の動作指示をスクリーンロック制御部14に与えることにより操作状況ステータスに応じてスクリーンロック機能の動作を制御する装置監視部13とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波診断装置、X線CT(computed tomography)装置、X線撮影装置、磁気共鳴イメージング(MRI:magnetic resonance imaging)装置等の画像診断装置や病院情報システム(HIS:hospital information system),放射線情報システム(RIS:radiology information system)、医用画像保管通信システム(PACS:picture archiving and communication system)等の医用情報システムといった医療装置、スクリーンロック制御システムおよびスクリーンロック制御プログラムに係り、特に、検査、診断およびメンテナンス等の運用状況といった条件に応じてスクリーンロック(Screen Lock)機能を制御することが可能な医療装置、スクリーンロック制御システムおよびスクリーンロック制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータ等の各種システムに記憶されたデータ(情報)へのアクセスに対するセキュリティ管理が行われている。従来のセキュリティ管理技術の1つにスクリーンロック機能が挙げられる。スクリーンロック機能は、作業が中断される場合、例えば、一定時間、入力装置からキー入力やマウス操作等の操作がなかった場合や、予め定められた一連の入力装置の操作があった場合に表示装置の画面をロックさせて他者が操作できないようにするセキュリティ管理技術である(例えば非特許文献1参照)。このうち、特にキー入力やマウス操作等の入力装置が操作されることなく一定時間が経過した場合のように、入力装置の操作に依存せずに自動的に表示装置の画面をロックさせる機能はオートスクリーンロック機能と称することができる。
【0003】
一方、医療装置においても同様にデータ(情報)へのアクセスに対するセキュリティ管理が行われている。医療装置においてアクセス制限を行った他のセキュリティ管理技術としては、例えば、端末装置の使用開始前において中断されたままの中断業務の有無を確認する機能、端末装置の使用中断中に所定の情報を秘匿する機能、中断業務が存在する場合に中断業務に係わる情報を待避する機能、端末装置に対するアクセスの正当性を検知する機能を備えたセキュリティ管理機構を医用画像データベースシステムにネットワークを介して接続した技術が考案されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
そして、このようなセキュリティ管理機構により、ユーザが医用画像データベースシステムの端末装置の操作を中断し、端末装置の前を離れたときでも医用画像データベースシステムの使用が許可されていない者に対する情報の漏洩の防止、端末装置の正当使用者の判別による情報の不正な作成、変更、消失の防止が図られている。
【特許文献1】特開平5−197688号公報
【非特許文献1】Linux Documentation Project Guides、[online],Last Modified: 2004-11-03、[平成16年11月9日検索]、インターネット<URL:http://www.tldp.org/guides.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来より、医療装置においても他の商用システムと同様にスクリーンロック機能を実装することが患者情報の保護の観点からもが必要であると考えられている。
【0006】
しかしながら、医療装置では、その使用状況によってはスクリーンロック機能の動作が望ましい場合とスクリーンロック機能の動作が望ましくない場合とがある。例えば、X線CT装置において装置が常にフル稼動する状況ではスクリーンロック機能による画面ロックが業務を阻害する恐れがある。逆に、X線CT装置の稼働率が低い状況では患者情報の保護のためにスクリーンロック機能をむしろ積極的に使用すること重要となる。
【0007】
従って、医療装置に他のシステムに用いられているスクリーンロック機能を単に実装するのみとする場合には、ユーザが医療装置の使用状況に応じて入力装置からのユーザ指示を与えて手動によりスクリーンロック機能のON/OFFを切換えることが必要となる。このため、医療装置では、効率的なスクリーンロック機能の利用が困難となる恐れがある。
【0008】
例えば、スキャン時や患者情報入力時等のように予め決められた特定の状況となった場合にユーザが手動によりスクリーンロック機能をオフにするといった作業が必要となる。逆に、スキャン時や患者情報入力時等のようにスクリーンロック機能の動作を禁止すべき状況において、スクリーンロック機能をオフにするといった作業を怠ると、患者の安全性や診断を阻害する要因となる恐れがある。
【0009】
また、医用装置の操作状況において、操作者が必ずいる場合は、悪意のあるユーザが装置を利用することは出来ないので、スクリーンロック機能の動作は必ずしも必須ではない。
【0010】
つまり、医療装置に従来のスクリーンロック機能をそのまま実装すると、スクリーンロック機能の動作が、実際の医療現場毎あるいはスケジュール毎の運用状況に則さない動作になる恐れがあるという問題がある。
【0011】
そして、このような装置の運用状況にスクリーンロック機能の動作が則さないという問題はX線CT装置のみならず、他の医療装置でも同様に抱えている。そこで、医療装置の運用状況に則してスクリーンロック機能が動作するような技術の開発が望まれる。さらには、医療装置におけるオートスクリーンロック機能の実装技術の開発も重要な課題であると考えられる。
【0012】
本発明はかかる従来の事情に対処するためになされたものであり、スケジュールや運用状況等の使用条件に応じてスクリーンロック機能の動作を制御することが可能な医療装置、スクリーンロック制御システムおよびスクリーンロック制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る医療装置は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、装置の操作状況ステータスとスクリーンロック機能の動作方法とを関連付けた動作設定情報を保存する設定管理部と、前記スクリーンロック機能を動作させるスクリーンロック制御部と、前記操作状況ステータスを取得し、前記設定管理部に保存された前記動作設定情報に基づいて前記スクリーンロック機能の動作指示を前記スクリーンロック制御部に与えることにより前記操作状況ステータスに応じて前記スクリーンロック機能の動作を制御する装置監視部とを有することを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明に係る医療装置は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、装置の操作状況ステータスとオートスクリーンロック機能の動作方法とを関連付けた動作設定情報を保存する設定管理部と、前記オートスクリーンロック機能を動作させるスクリーンロック制御部と、前記操作状況ステータスを取得し、前記設定管理部に保存された前記動作設定情報に基づいて前記オートスクリーンロック機能の動作指示を前記スクリーンロック制御部に与えることにより前記操作状況ステータスに応じて前記オートスクリーンロック機能の動作を制御する装置監視部とを有することを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明に係る医療装置は、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、装置の操作状況ステータスと手動によるスクリーンロック機能の動作方法とを関連付けた動作設定情報を保存する設定管理部と、前記手動によるスクリーンロック機能の動作の指示を入力装置から受けるインタラクティブ動作切換部と、前記スクリーンロック機能を動作させるスクリーンロック制御部と、前記インタラクティブ動作切換部から前記手動によるスクリーンロック機能の動作の指示を受けた場合に前記操作状況ステータスを取得し、前記設定管理部に保存された前記動作設定情報を参照して前記スクリーンロック機能の動作が禁止されていないと判定される場合には前記スクリーンロック機能の動作指示を前記スクリーンロック制御部に与えることにより前記操作状況ステータスに応じて前記スクリーンロック機能の動作を制御する装置監視部とを有することを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明に係るスクリーンロック制御システムは、上述の目的を達成するために、請求項18に記載したように、装置の操作状況ステータスとスクリーンロック機能の動作方法とを関連付けた動作設定情報を保存する設定管理部と、前記スクリーンロック機能を動作させるスクリーンロック制御部と、前記操作状況ステータスを取得し、前記設定管理部に保存された前記動作設定情報に基づいて前記スクリーンロック機能の動作指示を前記スクリーンロック制御部に与えることにより前記操作状況ステータスに応じて前記スクリーンロック機能の動作を制御する装置監視部とを有することを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明に係るスクリーンロック制御プログラムは、上述の目的を達成するために、請求項19に記載したように、コンピュータを、装置の操作状況ステータスとスクリーンロック機能の動作方法とを関連付けた動作設定情報を保存する設定管理部、前記スクリーンロック機能を動作させるスクリーンロック制御部および前記操作状況ステータスを取得し、前記設定管理部に保存された前記動作設定情報に基づいて前記スクリーンロック機能の動作指示を前記スクリーンロック制御部に与えることにより前記操作状況ステータスに応じて前記スクリーンロック機能の動作を制御する装置監視部として機能させることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る医療装置、スクリーンロック制御システムおよびスクリーンロック制御プログラムにおいては、スケジュールや運用状況等の使用条件に応じてスクリーンロック機能の動作を制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明に係る医療装置、スクリーンロック制御システムおよびスクリーンロック制御プログラムの実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0020】
図1は本発明に係る医療装置の第1の実施形態を示す機能ブロック図である。
【0021】
医療装置1は、アプリケーション実行部2およびハードウェア構成部3を備え、スクリーンロック制御システム4が搭載される。尚、医用装置1としては、超音波診断装置、X線CT装置、MRI等の画像診断装置や検体装置並びにHIS,RIS、PACS等の医用情報システムとすることが可能であり、医用装置1に応じた機能を備えるための構成要素が設けられるが、ここでは省略する。
【0022】
ハードウェア構成部3は、各種機能を有する複数のハードウェアで構成され、キーやマウス等の入力装置5や表示装置6の他、医療装置1に応じた機能を設けるための各種ハードウェア7を具備している。例えば、医療装置1が、X線CT装置、X線撮影装置、MRI装置、超音波診断装置等の画像診断装置である場合には、寝台8に患者がセットされているか否かを確認するために寝台8に備えられる重量感知センサ9をハードウェア構成部3の構成要素とすることもできる。そして、ハードウェア構成部3を構成する所要のハードウェアの動作状況ステータスがスクリーンロック制御システム4に通知できるように構成されている。
【0023】
アプリケーション実行部2は、検査アプリケーションや患者情報登録アプリケーション等の各種アプリケーションを実行する機能と、アプリケーションの実行状況ステータスをスクリーンロック制御システム4に通知する機能を有する。
【0024】
スクリーンロック制御システム4は、例えばコンピュータにスクリーンロック制御プログラムを読み込ませて構築することができるが、スクリーンロック制御システム4の全部または一部を回路により構築してもよい。そして、スクリーンロック制御システム4には、医用装置においてスクリーンロック機能の動作を装置の使用条件に応じて制御する機能が備えられる。そのためにスクリーンロック制御システム4は、設定部10、設定管理部11、インタラクティブ動作切換部12、装置監視部13およびスクリーンロック制御部14を具備している。
【0025】
設定部10は、GUI(Graphical User Interface)技術により表示装置6にボタンや入力フィールド等の画像を表示させる一方、入力装置5の操作により医療装置1の使用状況に応じたスクリーンロック機能の動作方法の設定を行う機能と、設定したスクリーンロック機能の動作方法を動作設定情報として設定管理部11に与える機能を有する。動作設定情報は、入力装置5からのユーザ指示を要する手動によるスクリーンロック機能のオンオフ動作のみならず、自動的にスクリーンロック機能を動作させるオートスクリーンロック機能のオンオフ動作並びに作動タイマの時間を任意の事象、例えば医療装置1の操作状況ステータスや操作頻度にユーザごとに関連付けて設定することができる。
【0026】
また、設定部10は、入力装置5から受けた動作設定情報の作成要求や変更要求があった場合に、動作設定情報の作成要求や変更要求があった旨を装置監視部13に通知し、装置監視部13から動作設定情報の作成や変更の可否の指示を受ける機能と、装置監視部13から動作設定情報の作成や変更の許可を受けた場合には動作設定情報の作成情報や変更情報を設定管理部11に与える機能を有する。
【0027】
設定管理部11は、設定部10から受けた動作設定情報を保存する機能を有する。
【0028】
インタラクティブ動作切換部12は、入力装置5から手動によるスクリーンロック機能のオンオフ動作の切換指示を受けて装置監視部13に与える機能を有する。
【0029】
装置監視部13は、アプリケーション実行部2からアプリケーションの実行状況ステータスの通知を受けることにより、またはハードウェア構成部3から各ハードウェアの動作状況ステータスを取得することにより医療装置1の操作状況を監視する機能と、設定管理部11に保存された動作設定情報を参照することにより医療装置1が特定の操作状況ステータスとなった場合やその他特定の状態となった場合またはインタラクティブ動作切換部12からスクリーンロック機能のオンオフ動作の切換指示を受けた場合にスクリーンロック制御部14にスクリーンロック機能の動作切換指示を行う機能を有する。
【0030】
従って、インタラクティブ動作切換部12からのスクリーンロック機能のオンオフ動作の切換指示を受けることなく医療装置1が特定の操作状況ステータスとなった場合にスクリーンロック制御部14にスクリーンロック機能の動作オン指示が行われるとオートスクリーンロック機能が動作する一方、インタラクティブ動作切換部12からのスクリーンロック機能のオンオフ動作の切換指示を受けてスクリーンロック制御部14にスクリーンロック機能の動作切換指示が行われると手動によるスクリーンロック機能が動作することとなる。
【0031】
また、装置監視部13は、設定部10から動作設定情報の作成要求や変更要求があった旨の通知を受けた場合に設定管理部11に保存された動作設定情報を参照し、指示された動作設定情報の作成や変更が禁止されているか否かを判定する機能と、判定結果を設定部10に通知することにより、動作設定情報の作成や変更が禁止されていない場合に動作設定情報を変更または作成させる機能とを有する。
【0032】
スクリーンロック制御部14は、装置監視部13から受けたスクリーンロック機能の動作指示に従って表示装置6を制御し、スクリーンロック機能を動作させる機能を有する。
【0033】
次に医療装置1の動作および作用について説明する。
【0034】
図2は、図1に示す医療装置1によりスクリーンロック機能の動作を制御する際の流れを示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
【0035】
まずステップS1において、スクリーンロック機能の動作方法が動作設定情報として設定される。動作設定情報の作成は、例えば医療装置1の据付時やメンテナンス時等のように検査が行われない期間に行うことができる。動作設定情報の作成は、GUIを介した情報の入力やメディア・リモート等から設定情報を読み込むことによって行うことができる。
【0036】
そして、ユーザが入力装置5を操作し、スクリーンロック機能の設定要求を設定部10に与えると、設定部10はスクリーンロック機能の設定要求に従って動作設定情報を作成して設定管理部11に与える。このため、設定管理部11には、医療装置1の動作状況に応じたスクリーンロック機能の動作方法が動作設定情報として登録される。
【0037】
図3は、図1に示す医療装置1の設定管理部11に保存される動作設定情報の一例を示す図である。
【0038】
図3に示すように、動作設定情報は、スクリーンロック機能の動作方法を医療装置1の動作状況に関連付けて設定することができる。図3に示す動作設定情報は、医療装置1がX線CT装置である場合の一例を示し、X線CT装置を用いた検査の業務フローに即して動作設定情報が作成されている。
【0039】
すなわち、医療装置1の動作状況が、検査待機中、スキャンの準備中、スキャンの実行中、フィルミング中、ファイルの整理中である場合に、スクリーンロック機能の動作方法が緊急時、混雑時、閑散時別に定義されている。例えば、検査待機時において、緊急時にはスクリーンロック機能の動作が禁止とされ、スクリーンロック機能が動作しないように設定されているが、閑散時にはユーザが入力装置5の操作により手動でスクリーンロック機能の動作のオンオフ指示が可能であり、かつ5分間操作がなかった場合には自動的にオートスクリーンロック機能がオンになるように設定されている。このようにオートスクリーンロック機能がオンになるまでの時間も医療装置1の動作状況に関連付けて設定することができる。
【0040】
また、スキャンの造影剤使用開始時には、医療装置1が緊急時、混雑時および閑散時のいずれの状態であってもスクリーンロック機能が動作しないように設定されている。
【0041】
尚、X線CT装置に特有の特徴として、X線の曝射や造影剤の使用といった患者に対する安全性の配慮が必要となる状況があるという点がある。特に造影剤を使用する検査では、X線の曝射時のみスクリーンロック機能の動作を禁止するのではなく、造影剤注入開始からX線の曝射までのタイムラグも考慮して、造影剤注入開始からX線曝射終了までスクリーンロック機能の動作を禁止するように動作設定情報を作成することが実情に則していると言える。
【0042】
同様に、他の画像診断装置を用いて造影剤を使用する検査においても、造影剤注入開始からスキャン開始までのタイムラグを考慮して造影剤注入開始からスキャン終了までスクリーンロック機能の動作を禁止するように動作設定情報を作成することが実情に則していると言える。
【0043】
また、医療装置1がX線CT装置を含めた画像診断装置である場合には、画像診断装置がステータスが状態遷移することから画像診断装置のステータスにスクリーンロック機能の動作方法を関連付けて動作設定情報を作成することができる。
【0044】
図4は、一般的な画像診断装置におけるステータスの遷移図である。
【0045】
一般的な画像診断装置は図4に示すようにステータスが状態遷移する。すなわち、入力装置5の操作により画像診断装置を起動状態とすることができる。さらに、入力装置5の操作により、起動状態から患者登録状態へ、患者登録状態から画像撮影状態へ、画像撮影状態から患者登録状態または画像観察状態へ、画像観察状態から患者登録状態またはファイリング状態へ、ファイリング状態から患者登録状態または起動状態へ、それぞれステータスを遷移させることができる。各ステータスでは、ステータスに応じたアプリケーションが実行され、表示装置3にはアプリケーションごとの操作画面が表示される。
【0046】
そこで、ステータスにスクリーンロック機能の動作方法を関連付けて動作設定情報を作成することができる。すなわち、患者登録状態、画像撮影状態、画像観察状態およびファイリング状態の少なくとも1つの状態においてをスクリーンロック機能の動作を禁止するように動作設定情報を作成することができる。例えば、画像診断装置のステータスが、スクリーンロック機能の動作をオンにすることが望ましくない患者登録状態および画像撮影状態である場合にはスクリーンロック機能の動作を禁止したり、あるいは患者登録状態および画像撮影状態に加えて画像診断装置のステータスが画像観察状態およびファイリング状態である場合にスクリーンロック機能の動作を禁止するように動作設定情報を作成することができる。
【0047】
そして、画像診断装置のステータスが図4の各ステータス間におけるアイドリング状態である場合には、必要に応じて、スクリーンロック機能の動作を禁止しないように動作設定情報を作成することができる。
【0048】
またこのような動作設定情報は、ユーザ別に定義することも可能である。
【0049】
図5は、図1に示す医療装置1の設定管理部11に保存される動作設定情報をユーザ別に定義した例を示す図である。
【0050】
図5に示すように、デフォルトとしてスクリーンロック機能が動作するように設定されているが、医療装置1の状態ごとにユーザ別にスクリーンロック機能の動作を禁止することができる。例えば、医療装置1の状態が患者名登録時である場合に、ユーザAが医療装置1を操作している場合にはスクリーンロック機能が動作するように設定されているが、ユーザBが医療装置1を操作している場合にはスクリーンロック機能が動作しないように設定されている。
【0051】
そして、設定管理部11への動作設定情報の登録が完了すると、スクリーンロック機能の動作を制御することが可能となる。
【0052】
次に、ステップS2において、医療装置1の動作が開始されると、装置監視部13により医療装置1の動作が監視され、設定管理部11に保存された動作設定情報に従って医療装置1の動作状況に応じてスクリーンロック機能の動作が制御される。特に、入力装置5の操作に依らないオートスクリーンロック機能を医療装置1の動作状況に応じて動作させることが可能である。
【0053】
図6は、図1に示す医療装置1の装置監視部13によりオートスクリーンロック機能の動作を制御する際の流れを示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
【0054】
まずステップS11において、装置監視部13は、アプリケーション実行部2やハードウェア構成部3からアプリケーションの実行ステータスまたは医療装置1の動作ステータスの通知を受けて、医療装置1の操作状況ステータスを取得する。
【0055】
装置監視部13が医療装置1の操作状況ステータスを取得する方法の例として、例えば患者を寝台8にセッティングする場合において、装置監視部13は、アプリケーション実行部2から患者セッティング画面表示を行うアプリケーションが実行中であり”患者セッティング画面を表示している”旨の情報をアプリケーションの実行ステータスとして取得することができる。また、患者が寝台8にセットされた場合には、装置監視部13は、ハードウェア構成部3の重量感知センサ9から患者が寝台8にセットされた旨の動作ステータスの通知を受けることができる。
【0056】
さらに、図3に示すような医療装置1が緊急時、混雑時および閑散時、さらには昼休みのいずれの状態であるかといった医療現場ごと、スケジュールごとの運用状況によるステータスもアプリケーション実行部2やハードウェア構成部3における入力装置5等のハードウェアから装置監視部13に対して同様に伝達することができる。
【0057】
また、ユーザ毎にスクリーンロック機能の詳細な利用方法が異なる場合もあるため、図5に示すように、設定管理部11にユーザ別に動作設定情報が登録されている場合には、アプリケーション実行部2やハードウェア構成部3の入力装置5からログイン情報等のユーザの識別情報が装置監視部13に伝達されるように構成することができる。このようにユーザの識別情報を装置監視部13が監視するように構成すれば、ユーザの属性や役割に合わせたスクリーンロック機能の運用も実現可能である。
【0058】
次に、ステップS11において、装置監視部13は、取得した操作状況ステータスをキーにして設定部10を参照し、オートスクリーンロック機能に関する動作設定情報を取得する。つまり、設定管理部11に対して現在行うべきオートスクリーンロック機能の動作方法を問い合わせる。
【0059】
次に、ステップS12において、装置監視部13は、取得したオートスクリーンロック機能の動作設定情報に従って、オートスクリーンロック機能のオンオフ動作指示をスクリーンロック制御部14に与える。このため、スクリーンロック制御部14は、装置監視部13から受けたオートスクリーンロック機能の動作指示に従って表示装置6を制御し、オートスクリーンロック機能を動作させる。
【0060】
この結果、医療装置1では、使用状況に応じてオートスクリーンロック機能の動作が自動的に制御される。このため、ユーザは手動によりオートスクリーンロック機能の動作を指示する必要がなくなり、利便性が向上する。さらに、医療装置1の検査等の使用中において、ユーザは入力装置5の操作により手動でオートスクリーンロック機能の動作を指示することもできる。
【0061】
その場合には、図2のステップS3において、医療装置1が例えば検査中であり稼動している際に、ユーザが入力装置5からスクリーンロック機能の動作を指示するとスクリーンロック機能の動作指示がインタラクティブ動作切換部12に与えられる。そして、インタラクティブ動作切換部12からスクリーンロック機能の動作指示が装置監視部13に与えられる。そうすると、装置監視部13は、アプリケーション実行部2やハードウェア構成部3から取得した医療装置1の操作状況ステータスをキーとして設定管理部11に対して問い合わせを行い、現在の操作状況ステータスに対応する動作設定情報を取得する。
【0062】
そして、装置監視部13は、現在の操作状況ステータスと動作設定情報に基づいて、スクリーンロック機能の手動による動作が禁止されていないかを確認する。さらに、手動によるスクリーンロック機能の動作が禁止されていないと判定された場合には、装置監視部13は、スクリーンロック機能の動作指示をスクリーンロック制御部14に与えてスクリーンロック機能を動作させる。
【0063】
この結果、入力装置5からスクリーンロック機能の動作指示が入力された場合には、現在の操作状況ステータスにおいてスクリーンロック機能の動作が禁止されていない場合に限り手動によりスクリーンロック機能がオン状態となる。また、スクリーンロック機能のオフ操作もオン操作と同様に入力装置5からインタラクティブ動作切換部12を介して行うことができる。
【0064】
さらに、医療装置1の検査等の使用中において、ユーザは入力装置5の操作により設定管理部11に登録された動作設定情報の設定変更や新規登録を行うこともできる。
【0065】
その場合には、図2のステップS4において、医療装置1が例えば検査中であり稼動している際に、ユーザが入力装置5から動作設定情報の変更情報や作成情報を入力して動作設定情報の変更または作成を指示すると、入力された動作設定情報の変更情報や作成情報が設定部10に与えられる。そして、設定部10は、動作設定情報の変更または作成が指示された旨を装置監視部13に通知する。
【0066】
そうすると、装置監視部13は、アプリケーション実行部2やハードウェア構成部3から取得した医療装置1の操作状況ステータスをキーとして設定管理部11に対して問い合わせを行い、現在の操作状況ステータスに対応する動作設定情報を取得する。
【0067】
そして、装置監視部13は、現在の操作状況ステータスと動作設定情報に基づいて、動作設定情報の変更または作成が禁止されていないかを確認する。さらに、動作設定情報の変更または作成が禁止されていないと判定された場合には、装置監視部13は、その旨を設定部10に通知して動作設定情報の変更または作成を許可する。
【0068】
次に、設定部10は、装置監視部13から動作設定情報の変更または作成の許可を受けると、入力装置5から受けた動作設定情報の変更情報や作成情報を設定管理部11に与える。この結果、設定管理部11に保存された動作設定情報の変更または動作設定情報の新規登録が行われる。
【0069】
つまり、動作設定情報の作成要求や変更要求を受けるか否かの判断が現在の操作状況ステータスと動作設定情報により行われ、医療装置1の動作状況によっては動作設定情報の作成や変更が禁止される。
【0070】
以上のような医療装置1は、医療現場ごとまたはスケジュールごとの運用状況に合わせて作業内容別にスクリーンロック機能のオンオフ動作やオートスクリーンロック機能の作動タイマの時間等の動作方法を設定できるようにしたものである。
【0071】
このため、医療装置1によれば、使用条件に則したスクリーンロック機能の動作制御が可能となり、スムーズで安全な検査と患者情報保護の両立が実現できる。特にオートスクリーンロック機能を動作させることが可能となるため、医療装置1の使用状況に応じたスクリーンロック機能の手動操作が不要となる。例えば医療装置1が常にフル稼動する状況ではオートスクリーンロック機能を常にオフにして業務を円滑にする一方、逆に医療装置1の稼働率が低い場合には患者情報保護のためにオートスクリーンロック機能を積極的に利用することが可能となる。
【0072】
また、例えば、X線CT装置においてフィルミング時にユーザが断続的に装置に入力を行うようなケースでは、オートスクリーンロック機能のみならず手動によるスクリーンロック機能を動作させないようにすることができる。同様にスキャン時において、X線や造影剤を使用する場合に安全上の観点からスクリーンロック機能を動作させないように制御することもできる。
【0073】
さらには医療現場ごとのスケジュールやユーザの属性、役割に合わせ、ユーザが医療装置1の操作を行わない時間帯にはオートスクリーンロックの起動までの時間を短くするといった運用も実現できる。
【0074】
図7は本発明に係る医療装置の第2の実施形態を示す機能ブロック図である。
【0075】
図7に示された医療装置は、MRI装置20を対象としており、ハードウェア構成部3にアラートボタン21が設けられた点が図1に示す医療装置1と相違する。他の構成および作用については図1に示す医療装置1と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0076】
一般にMRI装置20では、ハードウェア構成部3にアラートボタン21が設けられる。アラートボタン21は、MRI装置20に特徴的な構成要素であり、被験者が緊急時にアラートボタン21を押して緊急停止要求を行うことができるように構成される。
【0077】
そこで、被験者からのアラートボタン21が押されて緊急停止要求があった場合についてスクリーンロック機能の動作方法を定義し、被験者からの緊急停止要求が存在するか否かというステータスにスクリーンロック機能の動作方法を関連付けて動作設定情報を作成することができる。
【0078】
そして、装置監視部13がアラートボタン21から操作された旨の通知を受けて被験者からの緊急停止要求というステータスの有無を監視できるように構成することができる。
【0079】
このようにMRI装置20を構成すれば、アラートボタン21が押されて被験者からの緊急停止要求があった場合には、スクリーンロック機能の動作を禁止して、被験者の安全性を確保するといった運用が可能となる。
【0080】
尚、MRI装置20に限らず、緊急停止要求を行うための医療装置において、同様にアラートボタン21が押されて緊急停止要求があった場合についてスクリーンロック機能の動作方法を定義することができる。また、装置監視部13がアラートボタン21から通知を受けて医療装置のステータスを監視できるように構成することができる。
【0081】
図8は本発明に係る医療装置の第3の実施形態を示す機能ブロック図である。
【0082】
図8に示された医療装置は、X線撮影装置30を対象としており、ハードウェア構成部3の構成要素であるコンソール31が複数箇所、例えば第1のコンソール31a、第2のコンソール31bの2箇所に分かれている点が図1に示す医療装置1と相違する。他の構成および作用については図1に示す医療装置1と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0083】
X線撮影装置30には、コンソール31が第1のコンソール31a、第2のコンソール31bの2箇所に分かれているものがある。このような場合には、第1のコンソール31a、第2のコンソール31bのそれぞれから動作状況ステータスが装置監視部13に通知され、かつ各入力装置5からの情報が設定部10およびインタラクティブ動作切換部12に与えられるように構成し、スクリーンロック制御部14から第1のコンソール31a、第2のコンソール31bにスクリーンロック機能の動作指示が与えられるように構成することができる。また、この場合、コンソール31別にスクリーンロック機能の動作方法を設定して動作設定情報を作成することができる。
【0084】
このような構成により、X線撮影装置30にコンソール31が複数存在したとしても、コンソール31ごとにスクリーンロック機能の動作を制御することが可能となる。
【0085】
尚、X線撮影装置30に限らず、コンソール31が複数存在する医療装置において、同様にコンソール31ごとにスクリーンロック機能の動作を制御することが可能である。
【0086】
図9は本発明に係る医療装置の第4の実施形態を示す機能ブロック図である。
【0087】
図9に示された医療装置は、超音波診断装置40を対象としており、ハードウェア構成部3の構成要素として使用個所情報取得部41を設けた点が図1に示す医療装置1と相違する。他の構成および作用については図1に示す医療装置1と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0088】
超音波診断装置40には、装置を移動して検査室、手術室、病室等の様々な使用個所で利用できるものがある。そこで、超音波診断装置40の使用個所ごとにスクリーンロック機能の動作方法を設定して設定管理部11に保存される動作設定情報を作成することができる。
【0089】
そして、装置監視部13に超音波診断装置40の使用個所を監視する機能を設けることができる。超音波診断装置40の使用個所の監視方法としては、例えばIP(Internet Protocol)アドレス等の使用個所を特定するための使用個所情報を取得する使用個所情報取得部41をハードウェア構成部3に設け、使用個所情報取得部41から使用個所情報が装置監視部13に通知されるようにする方法が挙げられる。また、例えば、入力装置5からIPアドレスや”手術室”等の超音波診断装置40の使用個所を特定するための使用個所情報の入力を受けて装置監視部13が使用個所情報を取得するように構成することもできる。
【0090】
このように構成された超音波診断装置40によれば、超音波診断装置40の使用個所に応じたスクリーンロック機能の運用が実現可能である。
【0091】
尚、超音波診断装置40に限らず、装置を移動して使用される医療装置において、同様に使用個所ごとにスクリーンロック機能の動作を制御することが可能である。また、使用個所情報取得部41から医療装置の使用個所情報が装置監視部13に通知されるようにすることもできる。
【0092】
以上のような各実施形態の他、様々な医療装置を対象として、所望の事象に関連付けてスクリーンロック機能の動作方法を定義することが可能である。そして、スクリーンロック機能の動作方法に関連付けられた事象のステータスを装置監視部13が監視するように構成することができる。そして、装置監視部13によるステータスの監視方法は、アプリケーション実行部2やハードウェア構成部3からステータスの監視に必要な情報の通知を受ける方法の他、入力装置5からの入力を受付ける方法が挙げられる。
【0093】
例えば、医療装置がPACSである場合には、PACSに特有な特徴として、PACSは多人数の医師が集まって行う読影において利用される場合や依頼科でのカンファレンスにおいて利用される場合があるという点が挙げられる。そこで、PACSの利用対象の種別ごとにスクリーンロック機能の動作方法を定義することができる。そして、例えば入力装置5から入力された”読影”や”カンファレンス”等の利用対象の種別を装置監視部13が取得するように構成することができる。
【0094】
また、例えば、医療装置がRISである場合には、RISに特有な特徴として、RISは帳票出力やオーダ作成といった目的で利用されるという点が挙げられる。そこで、RISの利用目的別にスクリーンロック機能の動作方法を定義することができる。そして、例えば入力装置5から入力された”帳票出力”や”オーダ作成”等の利用目的を装置監視部13が取得するように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明に係る医療装置の第1の実施形態を示す機能ブロック図。
【図2】図1に示す医療装置によりスクリーンロック機能の動作を制御する際の流れを示すフローチャート。
【図3】図1に示す医療装置の設定管理部に保存される動作設定情報の一例を示す図。
【図4】一般的な画像診断装置におけるステータスの遷移図。
【図5】図1に示す医療装置の設定管理部に保存される動作設定情報をユーザ別に定義した例を示す図。
【図6】図1に示す医療装置の装置監視部によりオートスクリーンロック機能の動作を制御する際の流れを示すフローチャート。
【図7】本発明に係る医療装置の第2の実施形態を示す機能ブロック図。
【図8】本発明に係る医療装置の第3の実施形態を示す機能ブロック図。
【図9】本発明に係る医療装置の第4の実施形態を示す機能ブロック図。
【符号の説明】
【0096】
1 医療装置
2 アプリケーション実行部
3 ハードウェア構成部
4 スクリーンロック制御システム
5 入力装置
6 表示装置
7 ハードウェア
8 寝台
9 重量感知センサ
10 設定部
11 設定管理部
12 インタラクティブ動作切換部
13 装置監視部
14 スクリーンロック制御部
20 MRI装置
21 アラートボタン
30 X線撮影装置
31 コンソール
31a 第1のコンソール
31b 第2のコンソール
40 超音波診断装置
41 使用個所情報取得部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置の操作状況ステータスとスクリーンロック機能の動作方法とを関連付けた動作設定情報を保存する設定管理部と、
前記スクリーンロック機能を動作させるスクリーンロック制御部と、
前記操作状況ステータスを取得し、前記設定管理部に保存された前記動作設定情報に基づいて前記スクリーンロック機能の動作指示を前記スクリーンロック制御部に与えることにより前記操作状況ステータスに応じて前記スクリーンロック機能の動作を制御する装置監視部と、
を有することを特徴とする医療装置。
【請求項2】
装置の操作状況ステータスとオートスクリーンロック機能の動作方法とを関連付けた動作設定情報を保存する設定管理部と、
前記オートスクリーンロック機能を動作させるスクリーンロック制御部と、
前記操作状況ステータスを取得し、前記設定管理部に保存された前記動作設定情報に基づいて前記オートスクリーンロック機能の動作指示を前記スクリーンロック制御部に与えることにより前記操作状況ステータスに応じて前記オートスクリーンロック機能の動作を制御する装置監視部と、
を有することを特徴とする医療装置。
【請求項3】
装置の操作状況ステータスと手動によるスクリーンロック機能の動作方法とを関連付けた動作設定情報を保存する設定管理部と、
前記手動によるスクリーンロック機能の動作の指示を入力装置から受けるインタラクティブ動作切換部と、
前記スクリーンロック機能を動作させるスクリーンロック制御部と、
前記インタラクティブ動作切換部から前記手動によるスクリーンロック機能の動作の指示を受けた場合に前記操作状況ステータスを取得し、前記設定管理部に保存された前記動作設定情報を参照して前記スクリーンロック機能の動作が禁止されていないと判定される場合には前記スクリーンロック機能の動作指示を前記スクリーンロック制御部に与えることにより前記操作状況ステータスに応じて前記スクリーンロック機能の動作を制御する装置監視部と、
を有することを特徴とする医療装置。
【請求項4】
各種アプリケーションを実行するアプリケーション実行部を備え、
前記装置監視部は、前記アプリケーション実行部から前記アプリケーションの実行状況ステータスの通知を受けることにより前記操作状況ステータスを取得するように構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医療装置。
【請求項5】
各種機能を有するハードウェアを具備するハードウェア構成部を備え、
前記装置監視部は、前記ハードウェア構成部から所要のハードウェアの動作状況ステータスの通知を受けることにより前記操作状況ステータスを取得するように構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医療装置。
【請求項6】
寝台に患者がセットされているか否かを確認するための重量感知センサを備え、
前記装置監視部は、前記重量感知センサから動作状況ステータスの通知を受けることにより前記操作状況ステータスを取得するように構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医療装置。
【請求項7】
前記装置監視部は、入力装置から前記動作設定情報の変更情報を受けた場合に前記操作状況ステータスと現在の前記動作設定情報とから前記動作設定情報の変更が禁止されているか否かを判定し、禁止されていない場合に前記動作設定情報の変更情報を前記設定管理部に与えて前記動作設定情報を変更させるように構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医療装置。
【請求項8】
前記医療装置は、画像診断装置であり、
前記設定管理部は、造影剤注入開始からスキャン開始までのタイムラグを考慮して、造影剤注入開始からスキャン終了までスクリーンロック機能の動作を禁止するように作成された前記動作設定情報を保存するように構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医療装置。
【請求項9】
前記医療装置は、画像診断装置であり、
前記設定管理部は、患者登録状態、画像撮影状態、画像観察状態およびファイリング状態の少なくとも1つの状態においてスクリーンロック機能の動作を禁止するように作成された前記動作設定情報を保存するように構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医療装置。
【請求項10】
被験者が緊急時に緊急停止要求を行うためのアラートボタンを備え、
前記設定管理部は、前記被験者からの前記緊急停止要求が存在するか否かというステータスに前記スクリーンロック機能の動作方法を関連付けて作成された前記動作設定情報を保存するように構成される一方、前記装置監視部は、前記アラートボタンから動作状況ステータスの通知を受けることにより前記操作状況ステータスを取得するように構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医療装置。
【請求項11】
複数のコンソールを備え、
前記スクリーンロック制御部は、前記各コンソールにそれぞれ前記スクリーンロック機能の動作指示を与えるように構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医療装置。
【請求項12】
前記設定管理部は、前記コンソール別に前記スクリーンロック機能の動作方法を関連付けて作成された前記動作設定情報を保存するように構成されることを特徴とする請求項11記載の医療装置。
【請求項13】
前記設定管理部は、前記医療装置の使用個所ごとに前記スクリーンロック機能の動作方法を関連付けて作成された前記動作設定情報を保存するように構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医療装置。
【請求項14】
前記使用個所を特定するための使用個所情報を取得する使用個所情報取得部を設け、
前記装置監視部は前記使用個所情報取得部から前記使用個所情報を受けることにより前記操作状況ステータスを取得するように構成されることを特徴とする請求項13記載の医療装置。
【請求項15】
前記医療装置は、医用画像保管通信システムであり、
前記設定管理部は、前記医用画像保管通信システムの利用対象の種別ごとに前記スクリーンロック機能の動作方法を関連付けて作成された前記動作設定情報を保存するように構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医療装置。
【請求項16】
前記医療装置は、放射線情報システムであり、
前記設定管理部は、前記放射線情報システムの利用目的別に前記スクリーンロック機能の動作方法を関連付けて作成された前記動作設定情報を保存するように構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の医療装置。
【請求項17】
前記設定管理部は、オートスクリーンロック機能の動作タイマの時間を前記操作状況ステータスに関連付けて作成された前記動作設定情報を保存するように構成されることを特徴とする請求項1または2記載の医療装置。
【請求項18】
装置の操作状況ステータスとスクリーンロック機能の動作方法とを関連付けた動作設定情報を保存する設定管理部と、
前記スクリーンロック機能を動作させるスクリーンロック制御部と、
前記操作状況ステータスを取得し、前記設定管理部に保存された前記動作設定情報に基づいて前記スクリーンロック機能の動作指示を前記スクリーンロック制御部に与えることにより前記操作状況ステータスに応じて前記スクリーンロック機能の動作を制御する装置監視部と、
を有することを特徴とするスクリーンロック制御システム。
【請求項19】
コンピュータを、
装置の操作状況ステータスとスクリーンロック機能の動作方法とを関連付けた動作設定情報を保存する設定管理部、
前記スクリーンロック機能を動作させるスクリーンロック制御部、および
前記操作状況ステータスを取得し、前記設定管理部に保存された前記動作設定情報に基づいて前記スクリーンロック機能の動作指示を前記スクリーンロック制御部に与えることにより前記操作状況ステータスに応じて前記スクリーンロック機能の動作を制御する装置監視部、
として機能させることを特徴とするスクリーンロック制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−230648(P2006−230648A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−48500(P2005−48500)
【出願日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】