説明

単一のレーンにある連続する物品を複数のレーンに分流するための装置

単一のレーンから複数のレーンへ物品を分流するための装置及び方法。単一のレーンにある物品は、移動経路に沿ってコンベヤー上を移動する。装置は、コンベヤーの上方に吊るした一対の間隔をあけたフレキシブルレールを含む。フレキシブルレールは、これらの間にガイドチャネルを形成する。ガイドチャネルは、単一のレーンにある物品を受けるように配置した上流部分と、複数のレーンのうちの一つのレーンに物品を分配するように配置した下流部分とを有する。フレキシブルレールは、移動経路と実質的に平行な方向に移動可能である。ガイドチャネルの下流部分は、複数のレーンのうちの一つのレーンに物品を選択的に分配するために、移動経路と実質的に垂直な方向に選択的に移動可能に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連特許出願)この出願は、米国前置特許出願第60/423149号(出願日:2002年11月2日)の優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
物品のパッケージングにおいて、単一のレーンにある連続する物品を、パッケージングのため、二つ又はそれ以上のレーンに分流させることが必要である。この分流プロセスは、容器(又はコンテナ)への詰込みとそのパッケージングを行うラインで使用され、例えば、複数のインフィード(infeed)レーンを有するパッケージング・マシーンへコンテナが供給される。例えば、製品ラインの物品(例えば、製品を詰め込んだコンテナ)は、コンベヤー上の単一のレーンでこれら物品に適用されるシール手段を有する詰込み機からやってきて、複数のレーンに分割されて、パッケージ(例えば、3箱又は6箱)に詰め込まれる。コンベヤー上で輸送される主流の物品ラインの複数のレーンへの分流は、高さにより、又は色により、又は傷が付いていたり、キャップやラベルのような構成成分のない物品を除外するのに必要な検査プロセス中に、同様の断面形状の物品を分離することが望まれる際にも必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
物品の単一のレーンを多数のレーンに分流するための現行の装置の一つでは、一つの上流レーン、二つの下流レーン、及び二つの下流レーンのいずれかに供給されるように上流レーンの可動端を位置決めするように、二つの下流レーン付近の領域で上流レーンの角度を変化させる機構を使用する。しかし、このような構成では、所望の速さで物品を搬送させることができず、また、単一の上流レーンと二つ又はそれ以上の下流レーンとの間での物品の方向転換が失敗したときに、これが傷害物となる危険性が増大する、という問題がある。
【0004】
他の現行の装置では、サーボモータを使用して、一対のスウィングアームを移動させ、単一の物品のレーンを多数のレーンに分流する。これらスウィングアームは、レーンを変えることが望まれると、レーンの全幅にわたって移動する。これらスウィングアームが一方のレーンから他方のレーンへ移動している間に、物品が減速又は停止して、スウィングアームを通じる物品の移動が遅れる、という問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の装置は、単一のレーンから複数のレーンに物品を分流するためのものであり、単一のレーンにある物品が移動経路に沿ってコンベヤー上を移動する。本発明の装置は、コンベヤーの上方に設けられたフレキシブルレールを含み、フレキシブルレールは、上流部分と、下流部分とを有する。フレキシブルレールは、移動経路と実質的に平行な方向に移動できるように配置される。フレキシブルレールは、移動経路と実質的に平行な方向に移動している間、複数のレーンのうちの一つのレーンに物品を向けるために、フレキシブルレールの下流部分が移動経路と実質的に垂直な方向に選択的に移動可能である。
【0006】
本発明の装置は、単一のレーンから複数のレーンに物品を向けるためのものであり、移動経路に沿って前記物品を移動させるように配置したコンベヤー、及びこのコンベヤーの上方に設けられるガイドレールを含む。ガイドレールは、上流部分と、下流部分とを有する。ガイドレールは、移動経路と実質的に平行な方向に移動可能である。ガイドレールが物品搬送速度と実質的に等しい速度で移動経路と実質的に平行な方向に移動している間、複数のレーンのうちの一つのレーンに物品を向けるために、ガイドレールの下流部分が移動経路と実質的に垂直な方向に選択的に移動可能である。
【0007】
本発明の装置は、単一のレーンから複数のレーンのうちの一つのレーンに物品を分流するためのものであり、単一のレーンにある物品が、移動経路に沿ってコンベヤー上を移動する。本発明の装置は、コンベヤーの上方に吊るされる一対の間隔をあけたフレキシブルレールを含む。フレキシブルレールは、これらレールの間にガイドチャネルを形成し、ガイドチャネルが、単一のレーンで物品を受けるように配置される上流部分と、複数のレーンのうちの一つのレーンに物品を分配するように配置される下流部分とを有する。ガイドチャネルは、移動経路と実質的に平行な方向に移動可能である。ガイドチャネルが移動経路と実質的な方向に移動している間、ガイドチャネルの下流部分が、複数のレーンのうちの一つのレーンに物品を選択的に分配するために、移動経路と実質的に垂直な方向に選択的に移動可能である。
【0008】
本発明に従って、単一のレーンから複数のレーンへ物品を分流する。単一のレーンにある前記物品をフレキシブルガイドチャネルの上流部分の間で搬送する。物品搬送速度と実質的に等しい速度で物品搬送方向にフレキシブルガイドチャネルを移動させる。フレキシブルガイドチャネルが物品搬送方向に移動している間、コンベヤー上を移動する物品の速度を減速させずに、複数のレーンのうちの一つのレーンに物品を選択的に分配するために、移動経路と実質的に垂直な方向にフレキシブルガイドチャネルの下流部分を選択的に移動させる。
を含む方法。
【発明の効果】
【0009】
コンベヤーに沿って物品を停止させたり一時的に停止させることなく、連続する物品を単一のレーンから複数のレーンへ連続的に分流できる。搬送速度を変えずに、連続する物品を単一のレーンから複数のレーンへ連続的に分流できる。
【発明を実施するための最良の形状】
【0010】
図示の要素(例えば、箱、又は箱のグループ)の境界線は、境界線の一例を示しただけのものである。単一の要素が多数の要素として設計され得ること、又は多数の要素が単数の要素として設計され得ることは、当業者には理解できることである。他の要素の内部の構成成分として示される要素は、外部の構成成分として与えられ得るし、逆に、他の要素の外部の構成成分として示される要素は、内部の構成成分として与えられ得る。
【0011】
また、添付図面及び以下の説明において、同様の部品は、それぞれ、同一の符号で示す。図面は、同一のスケールで描いてはおらず、特定の部品について、その大きさは、図説の利便性から、大きめになっている。
【0012】
図1に、コンベヤー装置100の一つの実施例を示す。コンベヤー装置100は、ボトル、コンテナなどの詰込み、ラベル貼り、及び/又はパッケージングのために使用され得るものである。一つの実施例では、コンベヤー装置100は、物品供給装置105のような物品ハンドリング機構を含み得る。物品供給装置105は、物品を連続して送る単一のレーンを複数のレーンに分流させるための物品分流装置110に、移動経路に沿った単一のレーンの物品を供給する形状にある。ここで、用語"レーン"は、ストリーム、ロー(row)又はカラム(column)としても参照され得るものである。
【0013】
別々のレーンに分流させた物品は、次に、出力ステーション115へ送られる。一つの実施例では、出力ステーション115は、物品をパッケージングするための物品パッケージング装置を含むことができる。例えば、物品は、2箱、4箱、6箱等のようにパッケージングされ得る。他の実施例では、出力ステーション115は、同一のラベルを各々の物品のストリームに適用させるためのマルチプルラベリング装置を含むことができる。また、出力ステーション115は、異なったラベルを各々の物品のストリームに適用させるためのマルチラベリングデバイスを含むことができる。選択的に、出力ステーション115は、ラベリングデバイスとパッケージャーの両方を含み、これら直列に設けてもよい。ここで、出力ステーション115は、マルチプル物品パッケージング装置、パレタイザー、リジェクトステーション、品質管理ステーション、又はこれらを任意に組み合わせたものを含む他の構成成分を含み得る。
【0014】
図2は、物品を連続して送る単一のレーンを複数のレーンに分流させるための装置200の一つの実施例の斜視図である。一つの実施例では、装置200は、単一のレーンの移動経路(矢印Bで示す)に沿って物品Aを係合し、移動する物品キャリヤ205の上方に設けられる。一つの実施例では、この物品キャリヤは、例えば、エンドレスベルト又はチェーンコンベヤーを含むことができる。他のタイプの物品キャリヤが、エアーコンベヤー又はローラーコンベヤーのようなエンドレスベルト又はチェーンコンベヤーに代えて使用できることがわかる。
【0015】
装置200は、移動経路Bと実質的に平行な方向に長い一対の間隔をあけたレール210を含むことができる。一つの実施例では、これらレール210は、フレキシブルであるが、剛性で真直ぐなものであってもよい。ここで、用語"フレキシブルレール"は、ガイドレール又はフェンスとしても参照され得るものである。各フレキシブルレール210は、下流部分215と上流部分220とを有する。フレキシブルレール210は、金属、プラスチック、又は他の複合材料のような様々な材料からなるものである。
【0016】
一つの実施例では、フレキシブルレール210は、相互に実質的に平行に方向付けられ、これらの間にフレキシブルガイドチャネル225が形成されている。フレキシブルレール210とフレキシブルガイドチャネル225は、フレキシブルガイドシューとしても参照され得る。一つの実施例では、このガイドチャネル225は、物品Aを単一のレーンから複数のレーンに案内し、方向付ける際の補助をするものである。物品Aを複数のレーンに分流することによって、各レーンの物品Aは、適宜に、ラベリング及び/又はパッケージングできる。
【0017】
一つの実施例では、ガイドチャネル225は、単一のレーンの物品Aを受ける上流部分230、及び複数のレーンのうちの一つのレーンに物品Aを配分するための下流部分235を含む。ガイドチャネル225の幅Wの寸法は、これらの間で物品Aを十分に通過させることのできる距離にある。
【0018】
物品Aを単一のレーンから複数のレーンへ案内し、向けるようにフレキシブルレール210を移動させるために、装置200は、さらに、フレキシブルレール210に連結した駆動手段を含む。一つの実施例では、駆動手段は、線形駆動機構のような一つ又はそれ以上の位置決めデバイスを含む。例えば、線形駆動機構は、第一の線形アクチュエータ240、及び第二の線形アクチュエータ245を含む。
【0019】
第一の線形アクチュエータ240は、移動経路Bの方向と実質的に垂直な線形方向(矢印Cで示す方向)にフレキシブルレール210の下流部分215を移動させるものである。また、第二の線形アクチュエータ245は、移動経路Bの方向と実質的に平行な線形方向(矢印Dで示す方向)にフレキシブルレール210を移動させるものである。第二の線形アクチュエータ245は、例えば、引き位置(又はホーム位置(最上流位置))と伸び位置(最下流位置)との間で、移動経路Bの方向に実質的に平行な線形方向に移動可能である。当然に、移動距離は、使用される線形アクチュエータの長さに従う。
【0020】
適当な線形アクチュエータの一つは、市販の電気機械式のベルト駆動線形アクチュエータ(製品名:ERVシリーズValueシリーズ・ロッドレス線形アクチュエータ、Parker Hannifin社、アメリカ合衆国オハイオ州ワズワース)である。リードスクリュー組立体、ラック・ピニオン組立体、及び線形サーボモータのような他のタイプの電気機械式線形アクチュエータを使用してもよい。また、水圧、空気圧又は電磁気により駆動されるようなスライド式の他のタイプの線形アクチュエータを使用してもよい。
【0021】
一つの実施例では、モータ242と遊星ギヤ装置243が第一の線形アクチュエータ240を独立して駆動し、モータ247と遊星ギヤ装置248が第二の線形アクチュエータ245を独立して駆動する。モータ242、247は、例えば、双方向サーボモータであり得る。また、ACモータ、DCモータ、及びステップモータのような他のタイプのモータを使用してもよい。
【0022】
一つの実施例では、第一の線形アクチュエータ240は、連結機構250を介して、フレキシブルレール210の下流部分215に連結される。このやり方では、第一の線形アクチュエータ240の移動が、フレキシブルレール210の下流部分215(及びガイドチャネル225の下流部分235)を同一の方向に移動させる一方、フレキシブルレール210の上流部分230は、移動経路Bと垂直な方向に固定されたままである。一つの実施例では、連結機構250は、取付ブロック260に固定されるレール支持部225と、取付ブロック260及び第一の線形アクチュエータ240に固定される取付プレート265とを含むことができる。明かに、連結機構250がその構成成分のサイズ、形状及び方位に従ってそれ以上又はそれ以下の構成成分を含むことができることが理解できる。
【0023】
一つの実施例では、第二の線形アクチュエータ245は、二つの場所でフレキシブルレール210に連結される。第一に、第二の線形アクチュエータ245は、連結機構270を介してフレキシブルレール210の上流部分220に連結される。第二に、第二の線形アクチュエータ245は、フレキシブルレール210の下流部分215でブラケット275を介して第一の線形アクチュエータ240に連結される。このやり方では、第二の線形アクチュエータ245の方向Dの一方の方向の移動が、フレキシブルレール210(及びガイドチャネル225)を同一の方向に移動させる。また、第二の線形アクチュエータ245が第二の線形アクチュエータ240を担持することから、第二の線形アクチュエータ245第一の線形アクチュエータを方向Dの一方の方向に移動させることが理解できる。図面では、第二の線形アクチュエータ245が二つの場所でフレキシブルレール210に連結されているが、第二の線形アクチュエータ245は、任意の所望の数の場所でフレキシブルレール210に連結できることが理解できる。
【0024】
一つの実施例では、連結機構270は、取付ブロック285に固定されるレール支持部280と、取付ブロック285及び第二の線形アクチュエータ245に固定される取付プレート290とを含むことができる。明かに、連結機構270が、その構成成分のサイズ、形状及び方位に従って、より多く又はより少ない構成成分を含むことが理解できる。
【0025】
一つの実施例では、第一及び第二の線形アクチュエータ240、245は、フレキシブルレール210(及びガイドチャネル225)の上流部分215を移動経路Bの方向と直交する方向に移動させることができ且つフレキシブルレール210(及びガイドチャネル225)を移動経路Bと実質的に平行な方向に移動させることができるコンベヤーのように個別に作動する。しかし、第一及び第二の線形アクチュエータ240、245は、複数のレーンのうちの任意に選択した一つのレーンに物品Aを分流させるために、様々な曲線形状にフレキシブルレール210を移動、操作できるように、組合せて配置される。例えば、フレキシブルレール210が引込み位置にあるときにレーンの変更(つまり、一つのレーンから他のレーンへの物品Aの分流)を開始するために、フレキシブルレール210は、物品搬送速度に等しい速度で移動経路Bに沿った前方向に移動する。一旦フレキシブルレール210が物品搬送速度に達すると、フレキシブルレール210の下流部分215が移動経路Bと実質的に垂直な方向に移動される一方、フレキシブルレール210は移動経路Bに沿って移動し、ガイドチャネル225が、曲がったレール形状か又は真直ぐなレール形状に形成される。ガイドチャネル225の曲がった形状又は真直ぐな形状によって物品Aの経路が設けられ、これら物品は、選択されたレーンに向けられる。
【0026】
一つの実施例では、レーンの変更の開始は、コンベヤー205に沿って配置されるセンサ295によって生成された信号によって起動される。例えば、センサ295は、フレキシブルレール215が引込み位置にあるときにその下流部分215から上流にコンベヤー205に沿って配置できる。センサは、例えば、物品Aがコンベヤー205に沿ってセンサ295を通過したときに物品Aを計数できる光電管(又は光電セル)であり得る。所定の数の物品Aが特定のレーンに分配された後、センサ295は、最後の物品Aの後部エッジを検出し、電気信号を制御装置(図示せず)に送って、レーンの変更を開始させる。この制御装置は、モータ242、247に接続され、これらモータを制御する。これらモータ242、247は、第一及び第二の線形アクチュエータ240、245にそれぞれ連結される。制御装置(図示せず)は、フレキシブルレールの加速度と速度を制御し、フレキシブルレールを任意の所望の形状にして、選択したレーンに物品Aを向ける。適当な制御装置の一例は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)である。
【0027】
図3に、フレーム装置300に取り付けた装置200の一つの実施例を示す。上述のように、装置200は、コンベヤー205の上方に設けられる。一つの実施例では、装置200は、コンベヤー205の上方に吊るすことができる。このやり方では、第二の線形アクチュエータ245は、コンベヤー205の上方に装置200を吊るすために、フレーム装置300に取り付けられる。フレーム装置300は、また、装置200の周囲の安全シールドとして働くように使用できる。
【0028】
図4に、単一のレーンから複数のレーンに連続的に物品を分流することに関連した方法の一つの実施例を示す。図示の要素は、"手順(又はプロセス)ブロック"であり、単一のレーンから複数のレーンへ連続的に物品を分流するための機能及び/又は作用を表すものである。一つの実施例では、プロセスブロックは、作動を実行させ、及び/又はプロセスを実行するように他のデバイスや機械を制御する決定をコンピュータ又はプロセッサにさせるコンピュータソフトウェアのインストラクション又はインストラクションのグループを表し得る。図示のブロックが、図示のものと異なる他のシーケンスで行いえ、及び/又はブロックが、多重のコンポーネントに組み合わされ又は連結され得るように、ダイナミックでフレキシブルな工程を含み得る。上述したことは、ここに記載されている全ての方法にする。
【0029】
図4を参照する。プロセス400は、単一のレーンから複数のレーンへ連続的に物品を分流するための工程を含む。プロセス400は、間隔をあけたフレキシブルレールの間に形成されるガイドチャネルの上流部分の間の単一のレーンにある物品を搬送する工程を含む(ブロック405)コンベヤー上を移動する物品の速度を一致させるために、ガイドチャネルは、物品搬送速度と同一又はそれ以上の速度で物品搬送方向に移動させる(ブロック410)。
【0030】
ガイドチャネルが物品搬送速度と同一の速度で物品搬送方向に移動している間、ガイドチャネルの下流部分は、物品搬送方向と実質的に垂直な方向に選択的に移動し、物品搬送速度を落とさずに、物品を複数のレーンのうちの一つに選択的に分配する(ブロック415)。従って、物品搬送速度と同一の速度でその方向にガイドチャネルを移動させること、及び物品搬送方向と実質的に垂直な方向にガイドチャネルの下流部分を移動させることの総合的な効果によって、フレキシブルレール(及びガイドチャネル)を曲げて曲線形状を形成させ、て、物品を所望のレーンに向ける。選択的に、他のレーンの変更のために、同じ形状のまま、フレキシブルレールを、その引込み位置へ、物品搬送方向と反対の方向に後方移動させる。
【0031】
図5A〜5Fには、図2に示す装置200を使用して、単一のレーンから複数のレーンへ連続的に物品を分流する一つの実施例の平面図である。図5A〜5Fは、分流の手順(又はシーケンス)の一例にすぎず、単一のレーンから複数のレーンへ連続的に物品を分流することを達成し得る多くの異なった分流のシーケンスがあることを当業者は理解し得る。これらシーケンスの工程は、反復され又は再仕立て(リオーダー(re-order))されて、異なったシーケンスで物品を分流し得る。シーケンスにおける各工程は、単に説明を目的とするものであり、図5A〜5Fに図説するシーケンスに限定することを意図とするものではない。また、図5A〜5Fには三つのレーンが示されるが、装置200は、単一のレーンを三つ以下のレーン(例えば、二つのレーン)又は三つ以上のレーン(例えば、12レーン)へ連続して物品を分流することができる。
【0032】
図5Aに示すように、物品Aは、移動経路Bに沿って、単一のレーン(この例では、レーン2)でコンベヤー205で連続して輸送される。物品Aは、ガイドチャネル225の上流部分230に入り、フレキシブルレール210が真直ぐな形状にあることから、ガイドチャネル225の下流部分235を通じてレーン2へと出ていく。
【0033】
図5Bに示すように、物品Aをレーン2からレーン3へ分流するための信号によって、フレキシブルレール210(破線で示す)が、物品搬送速度と同一の速度に達するまで、移動経路Bと実質的に平行な方向(矢印Dで示す)に移動する。一旦フレキシブルレール210が物品搬送速度に達すると、フレキシブルレール210は矢印Dの方向に前進したまま、フレキシブルレール210の下流部分が移動経路Bと実質的に垂直な方向(矢印Cで示す)に移動する。総合的な効果は、フレキシブルレール210が曲線形状(例えば、細長い逆S字曲線)となるように操作され、ガイドチャネル225の下流部分235がレーン3(実線で示す)と一直線に整列し、これにより、レーン2にある物品Aがレーン3に分流されることである。物品Aは、フレキシブルレール210が異なったレーンに物品Aを分流するように移動するまで、レーン3に供給され続ける。選択的に、レール210がフレキシブルでなかった場合、レール210は、真直ぐな形状に維持される。このようにフレキシブルでないレールは、ここで説明される全てのレール形状に適用する。
【0034】
図5Cに示すように、異なったレーン(例えばレーン2又はレーン1)に物品Aを分流する工程を開始するために、フレキシブルレール210(破線で示す)は、同一の曲線形状(実線で示す)を維持したまま、移動経路Bの方向と反対の方向(矢印D´で示す)に引き込められる。このとき、物品Aは、依然、レーン3に供給される。
【0035】
図5Dに示すように、レーン3からレーン1に物品Aを分流させる信号によって、フレキシブルレール210(破線で示す)は、物品搬送速度と同一の速度に達するまで、移動経路Bと実質的に平行な方向(矢印Dで示す)に移動する。一旦フレキシブルレール210が物品搬送速度に達すると、フレキシブルレール210が矢印Dの方向に前進したまま、フレキシブルレール210の下流部分が、移動経路Bと実質的に垂直な方向(矢印C´で示す)に移動する。総合的な効果は、フレキシブルレール210が曲線形状(例えば、細長いS字曲線)となるように操作され、ガイドチャネル225の下流部分235がレーン1(実線で示す)と一直線に整列し、これにより、レーン2にある物品Aがレーン1に分流されることである。物品Aは、フレキシブルレール210が異なったレーンに物品Aを分流するように移動するまで、レーン1に供給され続ける。
【0036】
図5Eに示すように、異なったレーン(例えば、レーン2又はレーン3)に物品Aを分流させる工程を介しするために、フレキシブルレール210(破線で示す)は、同一の曲線形状(実線で示す)を維持したまま、移動経路Bの方向と反対の方向(矢印D´で示す)に引き込められる。このとき、物品Aは、依然、レーン1に供給されている。
【0037】
図5Fに示すように、レーン3からレーン2に物品Aを分流させる信号によって、フレキシブルレール210(破線で示す)は、物品搬送速度と同一の速度に達するまで、移動経路Bと実質的に平行な方向(矢印Dで示す)に移動する。一旦フレキシブルレール210が物品搬送速度に達すると、フレキシブルレール210が矢印Dの方向に前進したまま、フレキシブルレール210の下流部分が、移動経路Bと実質的に垂直な方向(矢印Cで示す)に移動する。総合的な効果は、直線的な形状となるように操作され、ガイドチャネル225の下流部分235がレーン2(実線で示す)と一直線に整列し、これにより、レーン2にある物品Aがレーン2に維持されることである。物品Aは、フレキシブルレール210が異なったレーンに物品Aを分流するように移動するまで、レーン2に供給され続ける。
【0038】
一般に、単一のレーンで連続的に移動する物品Aは、図5A〜5Fに関連して上説したように、フレキシブルレール210の位置に従って、複数のレーンのうちの任意の一つのレーンに分流できる。所定の数の物品が特定のレーンに分配された後、センサが、最後の物品の後部エッジを感知し、レーンの変更を開始させる。センサが最後の物品の後部エッジを感知した直後、フレキシブルレール210は、物品搬送速度と同一の速度に達するまで、移動経路Bと実質的に平行な方向に移動する。フレキシブルレール210が移動経路Bと同一の方向に移動している間に、フレキシブルレール210の下流部分を移動経路Bと実質的に垂直な方向に選択的に移動して、フレキシブルレール210の形状を変更し、選択したレーンに物品Aを分流できる。一旦フレキシブルレール210が位置決めされ、物品Aを分流すると、フレキシブルレール210は、移動経路Bと反対の方向に引き込まれ、異なったレーンへ物品Aを分流するために、それ自身を位置決めすることができる。
【0039】
一つの実施例では、装置200は、コンベヤーに沿って物品を停止させたり一時的に停止させることなく、連続する物品を単一のレーンから複数のレーンのうちの任意の一つのレーンに連続的に分流することができる。例えば、装置200は、コンベヤーの速度を変えずに、連続する物品を単一のレーンから複数のレーンのうちの任意の一つのレーンに連続的に分流できる。
【0040】
図6に、連続する物品を単一のレーンから複数のレーンに分流させるための他の実施例の装置600を示す。一つの実施例では、装置600は、単一のレーンの移動経路Bに沿って物品Aを係合し、移動させる物品キャリヤ605の上方に設けられる。装置600は、下流部分615と上流部分620とを有する単一のレール610を含んでいる以外は、図2に示す装置200と構造的に類似する。一つの実施例では、レール610はフレキシブルである。しかし、レールは剛性且つ真直ぐなものでもよいことがわかる。
【0041】
物品Aを単一のレーンから複数のレーンに案内し、向けるように、フレキシブルレール610を移動し、操作するために、装置600は、さらに、フレキシブルレール615に連結した駆動手段を含む。一つの実施例では、駆動手段は、線形駆動機構のような一つ又はそれ以上の位置決めデバイスを含む。例えば、線形駆動機構は、第一の線形アクチュエータ625、第二の線形アクチュエータ630、及び第三の線形アクチュエータ635を含むことができる。第一の線形アクチュエータ625は、移動経路Bの方向と実質的に垂直な直線方向(矢印Cで示す)フレキシブルレール610の下流部分615を移動させるように配置される。第二の線形アクチュエータ630は、移動経路Bの方向と実質的に垂直な直線方向(矢印Cで示す)にフレキシブルレール610の上流部分620を移動させるように配置される。第三の線形アクチュエータ635は、移動経路Bの方向と実質的に平行な直線方向(矢印Dで示す)にフレキシブルレール610を移動させるように配置される。第三の線形アクチュエータ635は、例えば、引込み位置(最上流位置)と伸ばした位置(最下流位置)との間で移動経路Bの方向に実質的に平行な直線方向で移動できるように配置される。当然に、移動の長さは、使用される線形アクチュエータの長さに依存する。
【0042】
一つの実施例では、第一の線形アクチュエータ625は、モータ627及び遊星ギヤ装置628によって独立的に駆動され、第二の線形アクチュエータ630は、モータ632及び遊星ギヤ装置633によって独立的に駆動され、第三の線形アクチュエータ635は、モータ637及び遊星ギヤ装置638によって独立的に駆動される。モータ627、632、637は、例えば、双方向サーボモータである。しかし、ACモータ、DCモータ又はステップモータのような他のタイプのモータを使用できることがわかる。
【0043】
一つの実施例では、第一の線形アクチュエータ625は、連結機構640を介してフレキシブルレール610の下流部分615に連結される。このやり方では、第一の線形アクチュエータ625の移動が、これと同一の方向にフレキシブルレール610の下流部分615を移動させる。一つの実施例では、連結機構640は、取付ブロック650に固定されるレール支持部645と、取付ブロック650及び第一の線形アクチュエータ625に固定される取付プレート655とを含むことができる。明かに、連結機構640は、その構成成分のサイズ、形状及び方位に従って、より多く又はより少ない構成成分を含むことができる。
【0044】
一つの実施例では、第二の線形アクチュエータ630は、連結機構660を介してフレキシブルレール610の上流部分620に連結される。個のやり方では、第二の線形アクチュエータ630の移動が、これと同一の方向にフレキシブルレール610の上流部分615を移動させる。一つの実施例では、連結機構660は、取付ブロック670に固定されるレール支持部665と、取り付けブロック670及び第二の線形アクチュエータ630に固定される取付プレート675とを含むことができる。明かに、連結機構660は、その構成成分のサイズ、形状及び方位に従って、より多く又はより少ない構成成分を含むことができる。
【0045】
一つの実施例では、第三の線形アクチュエータ635は、二つの場所でフレキシブルレール610に連結される。第一に、第三の線形アクチュエータ635は、フレキシブルレール610の下流部分615で取付ブラケット680を介して第一の線形アクチュエータ625に連結できる。第二に、第三の線形アクチュエータ635は、フレキシブルレール610の上流部分620で取付ブラケット635を介して第二の線形アクチュエータ630に連結できる。このやり方では、移動経路Bに実質的に平行な方向での第三の線形アクチュエータ635の移動が、これと同一の方向にフレキシブルレール610、第一及び第二の線形アクチュエータ625、630を移動させる。第三の線形アクチュエータ635が二つの場所でフレキシブルレール610に連結されるように図示されているが、第三の線形アクチュエータ635は任意の所望の数の場所でフレキシブルレール610に連結できる。
【0046】
個別的に、第一の線形アクチュエータ625は、移動経路Bの方向と実質的に垂直な方向にフレキシブルレール610の下流部分615を移動させることのできるコンベヤーとして作動する。第二の線形アクチュエータ630は、移動経路Bの方向と実質的に垂直な方向にフレキシブルレール610の上流部分620を移動できるコンベヤーとして作動する。第三の線形アクチュエータ635は、移動経路Bと実質的に平行な方向にフレキシブルレール610を移動できるコンベヤーとして茶道する。しかし、第一、第二及び第三の線形アクチュエータ625、630、635は、連続する物品Aを単一のレーンから複数のレーンへ分流するために、様々な曲線形状にフレキシブルレール610を移動し、操作できるように、組み合わせて配置される。
【0047】
一つの実施例では、レーンの変更(つまり、一つのレーンから他のレーンへの物品Aの分流)の介しは、コンベヤー605に沿って配置されたセンサ690によって生成される信号によって起動される。例えば、センサ690は、引込み位置にあるときのフレキシブルレール610の下流部分より上流側のコンベヤー605に沿って配置される。例えば、センサは、物品Aがコンベヤー605に沿ってセンサ690を通過するときに物品Aを計数するように配置される光電セルであり得る。他の実施例では、他のセンサ695が、物品Aの後部エッジを追尾するようにレール610の上流に配置され、レーンの変更の起動を補助する。
【0048】
所定の数の物品Aが特定のレーンに分配された後、センサ690は、最後の物品Aの後部エッジを掲出し、制御装置(図示せず)に電気的信号を送ってレーンの変更を開始させる。制御装置(図示せず)は、第一、第二及び第三の線形アクチュエータ625、630、635にそれぞれ連結されるモータ627、632、637を制御するように配置される。制御装置(図示せず)は、フレキシブルレール610の加速度と速度を制御し、任意の所望の形状にフレキシブルレール610を形成して、選択したレーンに物品Aを向ける。
【0049】
図7A〜7Jに、図6に示す装置を使用して、連続する物品を単一のレーンから複数のレーンに分流するための手順(又はシーケンス)の一つの実施例の平面図を示す。図7A〜7Jは、分流の手順(又はシーケンス)の一例にすぎず、単一のレーンから複数のレーンへ連続的に物品を分流することを達成し得る多くの異なった分流のシーケンスがあることを当業者は理解し得る。これらシーケンスの工程は、反復され又は再仕立て(リオーダー(re-order))されて、異なったシーケンスで物品を分流し得る。シーケンスにおける各工程は、単に説明を目的とするものであり、図7A〜7Jに図説するシーケンスに限定することを意図とするものではない。また、図7A〜7Jには三つのレーンが示されるが、装置600は、単一のレーンを三つ以下のレーン(例えば、二つのレーン)又は三つ以上のレーン(例えば、12レーン)へ連続して物品を分流することができる。
【0050】
図7Aに示すように、物品Aは、移動経路Bに沿って単一のレーン(つまり、この例ではレーン2)で、コンベヤー605で連続的に輸送される。フレキシブルレール610がレーン2において真直ぐな形状にあり、引込み位置にあり、物品Aの右側に配置されているので、物品Aは、分流されることなく、このフレキシブルレール610を通過する。ここで、便宜上、この方向"右側"は移動経路Bに沿って移動する物品Aに関する方向をいう。
【0051】
図7Bに示すように、レーン2からレーン1へ物品Aを分流するための信号によって、フレキシブルレール610(破線で示す)が、物品搬送速度と同一の速度に達するまで、移動経路Bと実質的に平行な方向(矢印Dで示す)に移動される。一旦フレキシブルレール610が物品搬送速度に達すると、フレキシブルレール610が矢印Dの方向に前進し続けたまま、フレキシブルレール610の下流部分615が移動経路Bと実質的に垂直な方向(矢印Cで示す)に移動する。総合的な効果は、フレキシブルレール610が曲線形状(例えばり、細長いS字曲線形状)となるように操作され、レーン2にある物品Aがレーン1に分流される。物品Aは、フレキシブルレール610が異なったレーンに物品Aを分流するように移動するまで、レーン1に供給され続ける。選択的に、レール610がフレキシブルでない場合、レール610は、真直ぐな形状に維持される。このようにフレキシブルでないレールは、ここに記載される全ての形状に適用する。
【0052】
図7Cに示すように、異なったレーン(例えばレーン2)に物品Aを分流するプロセスを開始するために、フレキシブルレール610(破線で示す)は、同一の曲線形状(実線で示す)を維持したまま、その引込み位置へ戻るように、移動経路Bの方向と反対の方向(矢印D´で示す)に移動する。このとき、物品Aは、依然、レーン1に供給されている。
【0053】
図7Dに示すように、レーン1からレーン2に物品Aを分流するための信号によって、フレキシブルレール610(破線で示す)は、物品搬送速度と同一の速度に達するまで、移動経路Bと同一の方向に移動される。一旦フレキシブルレール610が物品搬送速度に達すると、フレキシブルレール610が矢印Dで示す方向に前進しつづけながら、フレキシブルレール610の上流部分620が、移動経路Bと実質的に垂直な方向(矢印Cで示す)に移動する。総合的な効果は、フレキシブルレール610が、真直ぐなレール形状(実線で示す)に操作され、
物品Aの左側に配置されるので、物品Aは、分流されることなく、このフレキシブルレール610を通過してレーン2に供給される。物品Aは、フレキシブルレール610が、異なったレーンに物品Aを分流するように移動されるまで、レーン2に供給され続ける。
【0054】
図7Eに示すように、異なったレーン(例えば、レーン3)に物品Aを分流するプロセスを開始するために、フレキシブルレール610(破線で示す)は、同一の真直ぐなレール形状(実線で示す)を維持したまま、その引込み位置に戻るように、移動経路Bの方向と反対の方向(矢印D´で示す)に移動する。このとき、物品Aは、依然、レーン2に供給されている。
【0055】
図7Fに示すように、レーン2からレーン3に物品Aを分流させるための信号によって、フレキシブルレール610(破線で示す)は、物品搬送速度に達するまで、移動経路Bと同一の方向に移動される。一旦フレキシブルレール610が物品搬送速度に達すると、フレキシブルレール610が矢印Dで示す方向に前進し続けたまま、移動経路Bと実質的に垂直な方向(矢印C´で示す)に移動する。総合的な効果は、フレキシブルレール610が曲線形状(例えば、細長い逆S字曲線形状)に操作され、レーン2にある物品Aがレーン3に分流される。物品Aは、フレキシブルレール610が、異なったレーンに物品Aを分流するように移動するまで、レーン3に供給され続ける。
【0056】
図7Gに示すように、異なったレーン(例えば、レーン2)に物品Aを分流するプロセスを開始するために、フレキシブルレール610(破線で示す)は、同一の曲線形状(実線で示す)を維持したまま、その引込み位置から戻るように、移動経路Bの方向と反対の方向(矢印D´弟子雌)に移動する。このとき、物品Aは、依然、レーン3に供給され続ける。
【0057】
図7Hに示すように、レーン3からレーン2に物品Aを分流する信号によって、フレキシブルレール610(破線で示す)は、物品搬送速度と同一の速度に達するまで、移動経路Bと同一の方向に移動される。一旦フレキシブルレール610が物品搬送速度にたっせ売ると、フレキシブルレール610が矢印Dで示す方向に前進し続けたまま、移動経路Bと実質的に垂直な方向(矢印C´で示す)に移動する。総合的な効果は、フレキシブルレール610が真直ぐなレール形状(破線で示す)に操作され、物品Aの右側に配置されるので、物品Aは、分流されることなく、このフレキシブルレール610を通過してレーン2に供給される。物品Aは、フレキシブルレール610が、異なったレーンに物品Aを分流するように移動されるまで、レーン2に供給され続ける。
【0058】
図7Iに示すように、異なったレーン(例えば、レーン2)に物品Aを分流するプロセスを開始するために、フレキシブルレール610(破線で示す)は、同一の真直ぐなレール形状(実線で示す)を維持したまま、その引込み位置に戻るように、移動経路Bの方向と反対の方向(矢印D´で示す)に移動する。このとき、物品Aは、依然、レーン2に供給されている。
【0059】
図7Jに示すように、レーン2からレーン1へ物品Aを分流するための信号によって、フレキシブルレール610(破線で示す)が、物品搬送速度と同一の速度に達するまで、移動経路Bと実質的に平行な方向(矢印Dで示す)に移動される。一旦フレキシブルレール610が物品搬送速度に達すると、フレキシブルレール610が矢印Dの方向に前進し続けたまま、フレキシブルレール610の下流部分615が移動経路Bと実質的に垂直な方向(矢印Cで示す)に移動する。総合的な効果は、フレキシブルレール610が曲線形状(例えば、実線で示す細長いS字曲線形状)となるように操作され、レーン2にある物品Aがレーン1に分流される。物品Aは、フレキシブルレール610が異なったレーンに物品Aを分流するように移動するまで、レーン1に供給され続ける。
【0060】
一般に、単一のレーンで連続的に移動する物品Aは、図7A〜7Jに関連して上説したように、フレキシブルレール610の位置に従って任意の隣接するレーンに分流できる。所定の数の物品が特定のレーンに分配された後、センサは最後の物品の後部エッジを感知し、レーンの変更を開始させる。センサが最後の物品の後部エッジを感知した直後、フレキシブルレール610は、物品搬送速度と同一の速度に達するまで、移動経路Bと実質的に平行な方向に移動する。フレキシブルレール610が移動経路Bと同一の方向に移動している間、フレキシブルレール610の下流部分615が移動経路Bと実質的に垂直な方向に選択的に移動し、隣接したレーンに物品Aを分流するようにフレキシブルレール610の形状を変える。一旦フレキシブルレール610が位置決めされ、物品Aを分流すると、フレキシブルレールAは、移動経路Bと反対の方向に引き込み、異なったレーンへ物品Aを分流するために配置される。
【0061】
一つの実施例では、装置600は、コンベヤーに沿って物品を停止させたり一時的に停止させることなく、連続する物品を単一のレーンから複数のレーンへ連続的に分流できる。例えば、装置600は、搬送速度を変えずに、連続する物品を単一のレーンから複数のレーンへ連続的に分流できる。
【0062】
本発明について実施例によって図説され、実施例について詳細に説明したが、これは、本発明の範囲を限定することを意図とするものではない。付加的な利点や変更が当業者には明かにわかることである。したがって、本発明は、これら特定的に詳細に説明したものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】図1は、コンベヤー装置100の実施例のダイヤグラムである。
【図2】図2は、連続する物品を単一のレーンから複数のレーンに分流するための装置200の一つの実施例を示す。
【図3】図3は、フレーム装置300に取りつけた装置200のひとつの実施例を示す。
【図4】図4は、連続する物品を単一のレーンから複数のレーンに分流することに関連した方法の一つの実施例を示す。
【図5】図5A〜5Fは、図2に示す装置200を使用して、連続する物品を単一のレーンから複数のレーンへ分流するシーケンスの一つの実施例の平面図である。
【図6】図6は、連続する物品を単一のレーンから複数のレーンへ分流するための装置600の他の実施例を示す。
【図7】図7A〜7Jは、図6に示す装置600を使用して、連続する物品を単一のレーンから複数のレーンへ分流するシーケンスの一つの実施例の平面図である。
【符号の説明】
【0064】
100・・・コンベヤー装置
105・・・物品供給装置
110・・・物品分流装置
115・・・出力ステーションパッケージング装置
200・・・装置
205・・・物品キャリヤ
210・・・フレキシブルレール
215・・・下流部分
220・・・上流部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一のレーンから複数のレーンに物品を分流するための装置であって、
前記単一のレーンにある物品が移動経路に沿ってコンベヤー上を移動し、
当該装置が、
前記コンベヤーの上方に設けられたフレキシブルレールであって、前記フレキシブルレールが、上流部分と、下流部分とを有する、ところのフレキシブルレール、
を含み、
前記フレキシブルレールが、前記移動経路と実質的に平行な方向に移動できるように配置され、
前記フレキシブルレールが、前記移動経路と実質的に平行な方向に移動している間、前記複数のレーンのうちの一つのレーンに前記物品を向けるために、前記フレキシブルレールの前記下流部分が前記移動経路と実質的に垂直な方向に選択的に移動可能である、
ところの装置。
【請求項2】
請求項1の装置であって、
前記フレキシブルレールが、物品搬送速度に実質的に等しい速度で前記移動経路と実質的に平行な方向に移動するように配置される、
ところの装置。
【請求項3】
請求項1の装置であって、
前記物品を前記複数のレーンのうちの一つのレーンに案内する形状に前記フレキシブルレールを選択的に移動させるために、前記フレキシブルレールに連結した駆動手段、
をさらに含む装置。
【請求項4】
請求項3の装置であって、
前記駆動手段が、
前記フレキシブルレールの前記下流部分に連結され、前記移動経路の方法と実質的に垂直な直線的な方向に前記フレキシブルレールを移動させるように配置される第一の線形アクチュエータ、
前記フレキシブルレールの前記上流部分に連結され、前記移動経路の方向と実質的に垂直な直線的な方向に前記フレキシブルレールを移動させるように配置される第二の線形アクチュエータ、及び
前記第一及び第二の線形アクチュエータに連結され、前記移動経路の方向と実質的に平行な直線的な方向に前記フレキシブルレールを移動させるように配置される第三の線形アクチュエータ、
を含む、
ところの装置。
【請求項5】
請求項1の装置であって、
前記フレキシブルレールから間隔をあけた他のフレキシブルレールをさらに含み、これらフレキシブルレールの間にガイドチャネルが形成される、
ところの装置。
【請求項6】
請求項5の装置であって、
前記ガイドチャネルが、
前記単一のレーンにある前記物品を受けるように配置される上流部分、及び
前記複数のレーンのうちの一つのレーンに前記物品を分配するように配置される下流部分、
を有する、
ところの装置。
【請求項7】
単一のレーンから複数のレーンに物品を向けるための装置であって、
移動経路に沿って前記物品を移動させるように配置したコンベヤー、及び
前記コンベヤーの上方に設けられるガイドレールであって、前記ガイドレールが、上流部分と、下流部分とを有する、ところのガイドレール、
を含み、
前記ガイドレールが、前記移動経路と実質的に平行な方向に移動可能であり、
前記ガイドレールが物品搬送速度と実質的に等しい速度で前記移動経路と実質的に平行な方向に移動している間、前記複数のレーンのうちの一つのレーンに前記物品を向けるために、前記ガイドレールの前記下流部分が前記移動経路と実質的に垂直な方向に選択的に移動可能である、
ところの装置。
【請求項8】
請求項7の装置であって、
少なくとも前記ガイドレールの一部がフレキシブルである、
ところの装置。
【請求項9】
請求項7の装置であって、
単一のレーンで前記コンベヤーに連続する物品を供給するための物品供給装置をさらに含む装置。
【請求項10】
別々のレーンで前記物品をパッケージングするために、前記ガイドレールの下流側に設けられるパッケージング・マシーンをさらに含む装置。
【請求項11】
請求項7の装置であって、
レーンの変更を開始させるセンサをさらに含む装置。
【請求項12】
単一のレーンから複数のレーンのうちの一つのレーンに物品を分流するための装置であって、
前記単一のレーンにある前記物品が、移動経路に沿ってコンベヤー上を移動し、
当該装置が、
前記コンベヤーの上方に吊るされる一対の間隔をあけたフレキシブルレールであって、前記フレキシブルレールが、これらレールの間にガイドチャネルを形成し、前記ガイドチャネルが、単一のレーンで前記物品を受けるように配置される上流部分と、前記複数のレーンのうちの一つのレーンに前記物品を分配するように配置される下流部分とを有する、ところのフレキシブルレール、
を含み、
前記ガイドチャネルが、前記移動経路と実質的に平行な方向に移動可能であり、
前記ガイドチャネルが前記移動経路と実質的な方向に移動している間、前記ガイドチャネルの前記下流部分が、前記複数のレーンのうちの一つのレーンに物品を選択的に分配するために、前記移動経路と実質的に垂直な方向に選択的に移動可能である、
ところの装置。
【請求項13】
請求項12の装置であって、
前記フレキシブルレールが、物品搬送速度に実質的に等しい速度で前記移動経路と実質的に平行な方向に移動するように配置される、
ところの装置。
【請求項14】
請求項12の装置であって、
前記ガイドチャネルが前記複数のレーンのうちの一つのレーンに前記物品を案内し、向けるように配置されるように、前記フレキシブルレールを選択的に移動させるために、前記フレキシブルレールに連結した駆動手段をさらに含む装置。
【請求項15】
請求項14の装置であって、前記ガイドチャネルの形状が、曲線形状である、ところの装置。
【請求項16】
請求項14の装置であって、
前記駆動手段が、
前記フレキシブルレールの前記下流部分に連結され、前記移動経路の方法と実質的に垂直な直線的な方向に前記フレキシブルレールを移動させるように配置される第一の線形アクチュエータ、及び
前記第一の線形アクチュエータ及び前記フレキシブルレールの前記上流部分に連結され、前記移動経路の方向と実質的に平行な直線的な方向に前記フレキシブルレールを移動させるように配置される第二の線形アクチュエータ、
を含む、
ところの装置。
【請求項17】
単一のレーンから複数のレーンへ物品を分流する方法であって、
前記単一のレーンにある前記物品をフレキシブルガイドチャネルの上流部分の間で搬送する工程、
物品搬送速度と実質的に等しい速度で物品搬送方向に前記フレキシブルガイドチャネルを移動させる工程、
前記フレキシブルガイドチャネルが前記物品搬送方向に移動している間、コンベヤー上を移動する前記物品の速度を減速させずに、前記複数のレーンのうちの一つのレーンに前記物品を選択的に分配するために、移動経路と実質的に垂直な方向に前記フレキシブルガイドチャネルの下流部分を選択的に移動させる工程、
を含む方法。
【請求項18】
請求項17の方法であって、
レーンの変更の準備ため、前記フレキシブルガイドチャネルを、引込み位置へ向けて、物品搬送方向と反対の方向に移動させる工程をさらに含む方法。
【請求項19】
請求項17の方法であって、
前記の最初の移動工程の前に、レーンの変更を開始させるために、前記コンベヤーに沿ってハイチされるセンサからの信号を受信する工程をさらに含む方法。
【請求項20】
請求項19の方法であって、
前記フレキシブルガイドチャネルが、その伸び位置にあるとき、前記フレキシブルガイドチャネルの形状に実質的に類似する形状で、その引込み位置に移動される、ところの方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−504602(P2006−504602A)
【公表日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−550497(P2004−550497)
【出願日】平成15年11月3日(2003.11.3)
【国際出願番号】PCT/US2003/035207
【国際公開番号】WO2004/041683
【国際公開日】平成16年5月21日(2004.5.21)
【出願人】(505163431)アムベック・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】AMBEC Incorporated
【住所又は居所原語表記】10330 S. Dolfield Road, Owings Mills, Meryland 21117 the United States of America
【Fターム(参考)】