説明

印刷システム、サーバ装置、端末装置、印刷方法、及びプログラム

【課題】管理の煩雑化を抑制しつつ、運用及び導入のコストの低減を図り得る、印刷システム、サーバ装置、端末装置、印刷方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】端末装置2と、サーバ装置3と、印刷装置4a〜4cとを備える印刷システム1を用いる。印刷装置4a〜4bは、外部からの識別情報に基づき、端末装置2の利用者に対する認証を行う認証部24を備える。端末装置2は、外部からの指示に応じて、印刷機能を選択する選択部20と、印刷内容のみを含む印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成部21とを備える。サーバ装置3は、生成された印刷ジョブを、選択部20が選択した印刷機能を有する印刷装置が利用できるように変換する印刷ジョブ変換部16と、選択部が選択した印刷機能を有する印刷装置が、印刷ジョブを生成した端末装置2の利用者を認証した場合に、当該印刷装置2に、変換後の印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信部19とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータネットワークに接続された複数の印刷装置を用いて、印刷を実行可能な印刷システム、これに用いられるサーバ装置及び端末装置、更には、印刷方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、印刷した文書の置き忘れや不正な印刷等による情報漏洩の防止のため、印刷時に利用者の認証を必要とする認証印刷システムが開発されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0003】
上記特許文献1及び2に開示された認証印刷システムでは、利用者は、端末装置を用いて、ネットワークに接続されている複合機やプリンタ(以下、総称して「印刷装置」とする。)の中から、希望する機種を選択し、そして、印刷ジョブをサーバに送信する。その後、利用者が、印刷を希望する印刷装置に接続された認証装置によって認証を行うと、印刷装置はサーバから印刷ジョブを受け取り、印刷を行う。従って、上記特許文献1及び2に開示された認証印刷システムによれば、情報漏洩の防止が図られると考えられる。
【0004】
ところで、印刷装置のドライバは、印刷装置のベンダ毎に、あるいは印刷装置の機種毎に、異なっている。よって、上記特許文献1又は2に開示された印刷認証システムでは、ネットワークで利用可能な複数の印刷装置を各端末装置が利用可能とするためには、各印刷装置のドライバを、各端末装置にインストールする必要がある。また、ドライバは、随時アップデートされ、更に、印刷装置のリプレイスや追加の度に新たにインストールする必要がある。このため、上記システムには、印刷装置の管理が煩雑であるという問題がある。
【0005】
このため、各端末装置には、印刷の指示を行うだけのソフトのみがインストールされ、各印刷装置に対応するドライバはサーバにのみ搭載されるようにした、認証印刷システムが提案されている。この認証印刷システムによれば、管理者は、各印刷装置に対応するドライバのアップデートや追加をサーバに対して行うだけでよく、管理の煩雑化が抑制される。また、利用者は、印刷の指示を行った後は、上記特許文献1又は2に開示された印刷システムの場合と同様に、印刷を希望する印刷装置に接続された認証装置によって認証を行うだけで良い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−115102号公報
【特許文献2】特開2007−233854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、サーバにのみ各印刷装置のドライバが搭載される印刷システムでは、利用者は、自己の端末装置上で、印刷装置の各種印刷機能(両面印刷機能、集約機能、ステーブル機能等)の設定を行うことができず、印刷指示を行うのみである。
【0008】
このため、上記の印刷システムでは、印刷装置毎に、その各種機能を設定するための専用の操作端末を設置する必要があり、導入及び運用のためのコストが高いという問題が発生している。また、コストの上昇を抑えるため、操作端末としては、表示画面の小さいタ
ッチパネル式コンピュータが利用されることが多いが、この場合は、利用者における操作性を低下させるという問題を引き起してしまう。
【0009】
本発明の目的は、上記問題を解消し、管理の煩雑化を抑制しつつ、運用及び導入のコストの低減を図り得る、印刷システム、サーバ装置、端末装置、印刷方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明における印刷システムは、端末装置と、サーバ装置と、複数の印刷装置とを備える印刷システムであって、
前記複数の印刷装置それぞれは、外部から入力された識別情報に基づいて、前記端末装置の利用者に対する認証を行う認証部を備え、
前記端末装置は、
外部からの指示に応じて、前記複数の印刷装置における印刷機能を選択する選択部と、
印刷内容のみを含む印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成部とを備え、
前記サーバ装置は、
前記端末装置の前記印刷ジョブ生成部によって生成された前記印刷ジョブを、前記選択部が選択した印刷機能を有する印刷装置が利用できるように変換する印刷ジョブ変換部と、前記選択部が選択した印刷機能を有する印刷装置が、前記印刷ジョブを生成した端末装置の利用者を認証した場合に、認証を行った当該印刷装置に、変換後の印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信部とを備える、ことを特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成するため、本発明におけるサーバ装置は、端末装置と、外部から入力された識別情報に基づいて前記端末装置の利用者に対する認証を行う複数の印刷装置とを備え、前記端末装置が、外部からの指示に応じて、前記複数の印刷装置における印刷機能を選択する機能と、印刷内容のみを含む印刷ジョブを生成する機能とを有する、印刷システムを構成する、サーバ装置であって、
前記端末装置によって生成された前記印刷ジョブを、前記端末装置が選択した印刷機能を有する印刷装置が利用できるように変換する印刷ジョブ変換部と、
前記端末装置が選択した印刷機能を有する印刷装置が、当該端末装置の利用者を認証した場合に、認証を行った当該印刷装置に、変換後の印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信部とを、
備えていることを特徴とする。
【0012】
更に、上記目的を達成するため、本発明における端末装置は、サーバ装置と複数の印刷装置とを備える印刷システムに用いられる端末装置であって、
外部からの指示に応じて、前記複数の印刷装置における印刷機能を選択する選択部と、
印刷内容のみを含む印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成部とを備えていることを特徴とする。
【0013】
また、上記目的を達成するため、本発明における印刷方法は、端末装置と、サーバ装置と、複数の印刷装置とを用いた印刷方法であって、
(a)前記複数の印刷装置それぞれにおいて、外部から入力された識別情報に基づいて、前記端末装置の利用者に対する認証を行うステップと、
(b)前記端末装置において、外部からの指示に応じて、前記複数の印刷装置における印刷機能を選択するステップと、
(c)前記端末装置において、印刷内容のみを含む印刷ジョブを生成するステップと、
(d)前記サーバ装置において、前記(c)のステップで生成された前記印刷ジョブを、前記(b)のステップで選択された印刷機能を有する印刷装置が利用できるように変換するステップと、(e)前記(b)のステップで選択された印刷機能を有する印刷装置が、
前記印刷ジョブを生成した端末装置の利用者を認証した場合に、認証を行った当該印刷装置に、変換後の印刷ジョブを送信するステップとを有する、ことを特徴とする。
【0014】
更に、上記目的を達成するため、本発明におけるプログラムは、端末装置と、外部から入力された識別情報に基づいて前記端末装置の利用者に対する認証を行う複数の印刷装置とを備え、前記端末装置が、外部からの指示に応じて、前記複数の印刷装置における印刷機能を選択する機能と、印刷内容のみを含む印刷ジョブを生成する機能とを有する、印刷システムにおいて、サーバ装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記端末装置によって生成された前記印刷ジョブを、前記端末装置が選択した印刷機能を有する印刷装置が利用できるように変換するステップと、
(b)前記端末装置が選択した印刷機能を有する印刷装置が、当該端末装置の利用者を認証した場合に、認証を行った当該印刷装置に、前記(a)のステップで変換された後の印刷ジョブを送信するステップとを、実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
以上の特徴により、本発明における、印刷システム、サーバ装置、印刷方法、及びこれらを実現するためのプログラムによれば、管理の煩雑化を抑制しつつ、運用及び導入のコストの低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明の実施の形態における印刷システム、サーバ装置、及び端末装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示すサーバ装置が備えるIPテーブルの一例を示す図である。
【図3】図3は、図1に示すサーバ装置が備える個別機能設定テーブルの一例を示す図である。
【図4】図4は、図1に示す印刷システムにおける動作の流れの第1例を示すフロー図である。
【図5】図5は、図1に示す印刷システムにおける動作の流れの第2例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における印刷システム、サーバ装置、端末装置、印刷方法、及びプログラムについて、図1〜図5を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態における印刷システム、サーバ装置、及び端末装置の構成について図1〜図3を用いて説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態における印刷システム、サーバ装置、及び端末装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態における印刷システム1は、端末装置2と、サーバ装置3と、複数の印刷装置4a〜4cとを備えている。また、印刷システム1は、各印刷装置4a〜4cでの印刷に利用者の認証を必要とする認証印刷システムである。端末装置2、サーバ装置3、及び印刷装置4a〜4cは、ネットワーク26を介して接続されている。
【0019】
複数の印刷装置4a〜4bそれぞれは、外部から入力された識別情報に基づいて、端末装置2の利用者に対する認証を行う認証部24を備えている。端末装置2は、外部からの指示に応じて、印刷装置4a〜4cにおける印刷機能を選択する選択部20と、印刷内容のみを含む印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成部21とを備えている。
【0020】
ここで、「印刷内容のみを含む印刷ジョブ」とは、印刷対象となるテキスト及び図形を特定する情報や、これらのレイアウトを特定する情報は含むが、印刷装置に関する情報は含まない印刷ジョブを意味する。よって、印刷ジョブ生成部21が生成した印刷ジョブには、印刷装置4a〜4cが個別に備える印刷機能(両面印刷機能、集約機能、ステーブル機能等)の利用に関する情報は含まれていない。
【0021】
サーバ装置3は、印刷ジョブ変換部16と、印刷ジョブ送信部19とを備えている。印刷ジョブ変換部16は、端末装置2の印刷ジョブ生成部21によって生成された印刷ジョブを、選択部20が選択した印刷機能を有する印刷装置が利用できるように変換する。つまり、印刷ジョブ変換部16は、印刷装置に関する情報を含まない印刷情報に、これを含ませる処理を実行する。印刷ジョブ送信部19は、選択部20が選択した印刷機能を有する印刷装置(4a、4b又は4c)が、印刷ジョブを生成した端末装置2を認証した場合に、認証を行った印刷装置に、変換後の印刷ジョブを送信する。印刷装置(4a、4b又は4c)は、変更後の印刷ジョブを受信すると、印刷を実行する。
【0022】
なお、図1には、三つの端末装置2と、三つの印刷装置4a〜4cとが図示されているが、本実施の形態において、端末装置及び印刷装置の数は限定されるものではない。また、印刷装置4a〜4cは、ベンダ及び機種がそれぞれ異なっている。更に、本実施の形態において、印刷装置には、印刷機能のみを有する、いわゆる「プリンタ」のみならず、コピー機能、FAX機能、スキャニング機能等を備える、いわゆる「複合機」も含まれる。
【0023】
このように、印刷システム1では、端末装置2上で、利用者は、求める印刷機能を選択でき、そして、選択した印刷機能を持つ印刷装置に対して認証を行うと、その印刷装置から印刷が行われる。よって、印刷システム1によれば、印刷装置毎に、操作端末を設置しなくても良い。また、印刷システム1では、端末装置2毎に各印刷装置4a〜4cそれぞれのドライバは必要ないため、管理者における管理の煩雑化は抑制されている。印刷システム1によれば、管理の煩雑化を抑制しつつ、運用及び導入のコストの低減を図ることが可能となる。
【0024】
ここで、本実施の形態における印刷システムの構成について、図2及び図3を用いて更に具体的に説明する。図2は、図1に示すサーバ装置が備えるIPテーブルの一例を示す図である。図3は、図1に示すサーバ装置が備える個別機能設定テーブルの一例を示す図である。
【0025】
本実施の形態では、端末装置2は、コンピュータによって構成されており、図示されていないが、表示装置及び入力機器(キーボード及びマウス)を備えている。そして、選択部20及び印刷ジョブ生成部21は、コンピュータにインストールされたドライバ(以下「認証印刷用ドライバ」)22の実行により具現化されている。つまり、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)が選択部20及び印刷ジョブ生成部21として機能している。
【0026】
また、本実施の形態では、端末装置2を利用する利用者は、サーバ装置3が提供するWebインターフェース(操作画面)上で、印刷を希望するファイルの選択や、印刷装置4a〜4cが個別に備える印刷機能の選択を行うことができる。また、認証印刷用ドライバ22は、利用可能なプリンタの一覧を表示する機能、選択した印刷機能を特定する情報や印刷ジョブをサーバ装置3に送信する機能も提供している。なお、「印刷機能」としては、上述したように、例えば、両面印刷機能、集約機能、ステーブル機能等が挙げられる。
【0027】
印刷装置4a〜4cは、印刷機能の点で異なっているが(図3参照)、それぞれ、認証部24と、印刷部23とを備えている。印刷部23は、紙等の媒体に
印刷を行う印刷ユニットである。各印刷装置の認証部24は、認証機器5に接続されている。認証機器5は、外部から入力される識別情報の読込が可能な機器であれば良い。具体的には、本実施の形態では、利用者による認証は、利用者に付与されたICカード25によって行うことができ、認証機器5としては、カードリーダを用いることができる。
【0028】
サーバ装置3は、本実施の形態では、印刷ジョブ変換部16及び印刷ジョブ送信部19に加え、Webインターフェース10部と、記憶部11と、リスト作成部15と、端末装置2からの印刷ジョブを受信する印刷ジョブ受信部18とを備えている。Webインターフェース部10は、端末装置2の表示画面上にWebインターフェースを提供するため、Webページを作成し、これを各端末装置2に送信する。
【0029】
記憶部11は、ハードディスク等の記憶装置によって構成されている。記憶装置11の記憶領域には、印刷ジョブデータベース10、印刷装置のIPアドレスを特定するIPテーブル13、及び各印刷装置に設定された個別の印刷機能を特定する個別機能設定テーブル14が構築されている。
【0030】
具体的には、印刷ジョブデータベース10は、利用者が端末装置2を介して送信し、印刷ジョブ受信部によって受信された印刷ジョブを格納し、これらを管理している。IPテーブル13は、図2に示すように、印刷装置4a〜4bそれぞれの「IPアドレス」を、それぞれの「名称」、「ベンダ名・機種名」、及び「設置場所」と紐付けて登録及び保持している。個別機能設定テーブル14は、図3に示すように、印刷装置4a〜4cそれぞれの「IPアドレス」と、それぞれが備える個別の印刷機能とを紐付けて登録及び保持している。
【0031】
リスト生成部15は、端末装置2の選択部20が選択した印刷機能を有する印刷装置が特定されたリスト(以下「印刷機能リスト」)を生成することができる。生成された印刷機能リストは、Webインターフェース部10により、端末装置2の表示画面に表示される。例えば、利用者が、選択部20によって両面印刷機能を選択した場合は、両面印刷機能を備えた印刷装置が一覧表示される。リスト生成部15による印刷機能リストの生成は、後述するように、利用者が最初に印刷機能の設定を行いたい場合に有効である。
【0032】
また、リスト生成部15は、使用可能な印刷装置、つまり、印刷装置4a〜4dが特定されたリスト(印刷装置リスト)を生成することもできる。印刷装置リストも、端末装置2の表示画面に表示される。印刷装置リストによって表示される内容は、図2に示したIPテーブルに登録されている内容と同様である。また、この場合、Webインターフェース部10は、印刷装置リストに表示されている印刷装置のいずれかを、利用者が選択部20を介して選択できるようにすることができる。
【0033】
そして、印刷装置リストに表示されている印刷装置のいずれかが選択されると、リスト生成部15は、選択された印刷装置と、その印刷機能とを特定するリスト(選択印刷機能リスト)を生成することができる。選択印刷機能リストも、Webインターフェース部10によって端末装置2の表示画面に表示される。
【0034】
印刷装置リスト及び選択印刷機能リストの表示により、利用者は、設置場所やベンダ名等に基づいて予め選択した印刷装置の中から、求める印刷機能を備える印刷装置を選択することができる。リスト生成部15による印刷装置リスト及び選択印刷機能リストの生成は、後述するように、利用者が、印刷ジョブを送信してから、印刷装置の選択及び印刷機能の設定を行いたい場合に有効である。
【0035】
印刷ジョブ変換部16は、本実施の形態では、各印刷装置4a〜4bそれぞれの専用ド
ライバ(印刷装置ドライバ)17を備えており、これらを利用して、端末装置2から送信された印刷ジョブを、各印刷装置4a〜4bが認識できるデータに変換する。
【0036】
このとき、本実施の形態では、印刷ジョブ変換部16は、変換元の印刷ジョブを印刷ジョブデータベース12から取り出すが、変換元の印刷ジョブは削除せず、そのまま残し、変換元の印刷ジョブのコピーを作成し、これに対して変換を行うことができる。このため、一の印刷装置によって印刷を行った後に、別の印刷装置によって印刷を行うこともできる。
【0037】
次に、本発明の実施の形態における印刷方法について図4及び図5を用いて説明する。但し、本実施の形態における印刷方法は、図1に示した印刷システム1動作させることによって実施される。よって、本実施の形態における印刷方法の説明は、印刷システムの動作の説明に代える。
【0038】
また、本実施の形態では、図1に示した印刷システム1は、2種類の動作(第1例及び第2例)を実行することができる。図4は、図1に示す印刷システムにおける動作の流れの第1例を示すフロー図である。図5は、図1に示す印刷システムにおける動作の流れの第2例を示すフロー図である。以下に、第1例及び第2例を順に説明する。その際、適宜、図1〜図3を参酌する。
【0039】
図4を用いて第1例を説明する。図4に示すように、第1例においては、先ず、端末装置2において、利用者は、認証印刷ドライバ22によって、即ち、選択部20を介して、希望する印刷機能を選択する(ステップA1)。続いて、選択された印刷機能を特定する情報は、サーバ装置3に送信され、サーバ装置3によって受信される。
【0040】
次に、サーバ装置3において、リスト生成部15は、IPテーブル13(図2参照)と個別機能設定テーブル14とにアクセスし、ステップA1で選択された印刷機能を有する印刷装置が特定された印刷機能リストを生成する(ステップB1)。また、サーバ装置3は、印刷機能リストを、印刷機能の選択を行った端末装置2に送信する。
【0041】
次に、端末装置2は、印刷機能リストを受け取ると、それを表示画面に表示し、そして、利用者の指示に応じて、印刷ジョブを生成し、これをサーバ装置3に送信する(ステップA2)。端末装置2における処理は、ステップA2の実行により終了する。
【0042】
次に、サーバ装置3では、印刷ジョブ受信部18が、ステップA2で端末装置2から送信された印刷ジョブを受信し、これを印刷ジョブデータベース12に登録させる(ステップB2)。ステップB2が実行されると、サーバ装置3は、印刷装置4a〜4cのいずれかからの認証の通知を受け取るまで、待機状態となる。
【0043】
ステップB2の実行後、いずれかの印刷装置において、利用者が、ICカードによって認証を行い、印刷装置の認証部24が認証を承認すると、印刷装置からサーバ装置3に対して、認証の完了が通知される(ステップC1)。
【0044】
次に、サーバ装置3では、認証完了通知を受信すると、印刷ジョブ変換部16は、印刷ジョブデータベース12から印刷ジョブを取り出し、認証完了通知を送信した印刷装置での印刷が可能となるように、取り出した印刷ジョブの変換を行う(ステップB3)。続いて、印刷ジョブ送信部19は、変換された印刷ジョブを印刷装置に送信する。なお、これにより、サーバ装置での処理は終了する。また、ステップB3の実行後も、変換元の印刷ジョブは削除されず、印刷ジョブデータベース12に保存されたままの状態である。
【0045】
次に、印刷装置では、変換された印刷ジョブを受信すると、受信した印刷ジョブに従い、印刷を実行する(ステップC2)。印刷が終了すると、印刷装置での処理も終了する。
【0046】
このように、図4に示す第1例によれば、利用者が印刷機能を選択した後に、印刷装置においてICカード25等によって認証を行うと、サーバ装置3は認証が行われた印刷装置用に印刷ジョブを変換して、印刷機能の設定がされた新たな印刷ジョブを生成する。そして、新たな印刷ジョブがサーバ装置3から印刷装置(4a〜4cのいずれか)に送信され、利用者の求める印刷機能が設定された印刷が実行される。
【0047】
従って、第1例では、印刷装置に操作用の端末装置を設置することなく、印刷機能の設定が行えるので、印刷システムの導入及び運用に掛かるコストの削減が可能となる。また、利用者は、自己の端末装置で印刷機能の設定可能となるので、専用の操作端末を設置する場合と異なり、画面サイズによる制約を受け難いため、利用者における操作性の向上も図られている。
【0048】
また、第1例では、サーバ装置3によるステップB1の実行により、利用者が選択した任意の印刷機能を満足する印刷装置が一覧表示される。このため、利用者は、どの印刷装置で印刷すれば、要求した印刷結果となるかを容易に確認できる。更に、印刷ジョブの変換が行われても、変換元の印刷ジョブが削除されずに保管されているため、利用者が、後から、別の印刷装置を用いて、印刷を行うことも可能となっている。つまり、第1例では、どの場所にある印刷装置からでも印刷が可能なロケーションフリー機能が保持されている。
【0049】
次いで、図5を用いて、第2例について説明する。先ず、図5に示すように、端末装置2では、利用者の指示に応じて、認証印刷ドライバ22が、印刷ジョブを生成し、これをサーバ装置3に送信する(ステップA11)。
【0050】
次に、サーバ装置3では、印刷ジョブ受信部18が、ステップA11で端末装置2から送信された印刷ジョブを受信し、これを印刷ジョブデータベース12に登録させる(ステップB11)。
【0051】
次に、端末装置2において、利用者は、サーバ装置3のWebインターフェース部10が提供しているWEBインターフェースにアクセスする(ステップA12)。ステップA12では、サーバ装置3は、利用者を特定するため、利用者に対して、コンピュータ名、ログインユーザID、パスワードといった、認証を行うための情報の入力を求める。
【0052】
次に、サーバ装置3では、利用者が入力した情報により、利用者を特定すると、印刷ジョブデータベースから、特定された利用者が送信した印刷ジョブを一覧表示するための情報を取得し、これを端末装置2に送信する(ステップB12)。ステップB12により、端末装置2の表示画面には、印刷ジョブが一覧表示される。
【0053】
次に、端末装置2において、利用者は、認証印刷ドライバ22を用いて、一覧表示されている印刷ジョブの中から、印刷機能の設定を求める印刷ジョブを選択する(ステップA13)。また、認証印刷ドライバ22は、選択された印刷ジョブを、サーバ装置3に通知する。
【0054】
次に、サーバ装置3では、リスト生成部15は、使用可能な印刷装置、つまり、印刷装置4a〜4dを端末装置2で一覧表示させるため、印刷装置リストを生成し、これを端末装置2に送信する(ステップB13)。印刷装置リストには、図2に示すように、印刷装置の「名称」、「IPアドレス」、「ベンダ名・機種名」、及び「設置場所」等が含まれ
ている。
【0055】
次に、端末装置2では、利用者は、認証印刷ドライバ22を用いて、印刷装置リストの中から任意の一又はニ以上の印刷装置を選択する(ステップA14)。また、認証印刷ドライバ22は、選択された印刷装置を、サーバ装置3に通知する。
【0056】
次に、サーバ装置3では、リスト生成部15は、ステップA14で選択された印刷装置と、その印刷機能とを、端末装置2で一覧表示させるため、選択印刷機能リストを生成し、これを端末装置2に送信する(ステップB14)。
【0057】
また、ステップB14では、選択印刷機能リストを端末装置2の表示画面に表示させるため、リスト生成部15は、予め、HTMLファイル等によって表示画面そのものを生成し、これを送信することができる。また、リスト生成部15は、他の端末装置2で既に同じ画面を表示させている場合は、他の端末装置2に送信した表示画面のデータを、表示対象となる端末装置2に転送させることもできる。
【0058】
次に、ステップB14の実行後、端末装置2では、利用者は、表示画面上で、求める印刷機能を備えた印刷装置を選択することにより、印刷機能の設定を行う(ステップA15)。選択された印刷装置は、サーバ装置3に通知される。ステップA14の実行により、端末装置2における処理は終了する。
【0059】
次に、サーバ装置3では、印刷ジョブ変換部16は、ステップA13で選択された印刷ジョブを、印刷ジョブデータベース12から取り出し、これに対して、ステップA15で選択された印刷装置での印刷が可能となるように変換を行う(ステップB15)。
【0060】
ステップB15の実行後、ステップA15で選択された印刷装置において、利用者が、ICカードによって認証を行い、印刷装置の認証部24が認証を承認すると、この印刷装置からサーバ装置3に対して、認証の完了が通知される(ステップC11)。
【0061】
次に、サーバ装置3では、印刷ジョブ送信部19は、変換された印刷ジョブを、ステップA15で選択された印刷装置に送信する(ステップB16)。なお、これにより、サーバ装置での処理は終了する。また、ステップB16の実行後も、変換元の印刷ジョブは削除されず、印刷ジョブデータベース12に保存されたままの状態である。
【0062】
次に、印刷装置では、変換された印刷ジョブを受信すると、受信した印刷ジョブに従い、印刷を実行する(ステップC12)。印刷が終了すると、印刷装置での処理も終了する。
【0063】
このように、図5に示す第2例によれば、利用者は、印刷ジョブを送信した後に、任意の印刷装置を選択できる。よって、例えば、利用者は、印刷対象となるファイルが多く存在する場合等に、とりあえず印刷ジョブを送り、その後、状況を見ながら、適切な印刷装置を選択することができる。
【0064】
更に、第2例でも、第1例と同様に、印刷装置に操作用の端末装置を設置することなく、印刷機能の設定が行えるので、印刷システムの導入及び運用に掛かるコストの削減が可能となる。利用者は、自己の端末装置で印刷機能の設定可能となるので、利用者における操作性の向上も図られている。また、第2例においても、印刷ジョブの変換後、変換元の印刷ジョブが削除されずに保管されている。このため、第1例と同様に、第2例によっても、どの場所にある印刷装置からでも印刷が可能なロケーションフリー機能を保持できる。
【0065】
本発明の実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図4に示すステップB1〜B3、又は図5に示すステップB11〜B16を実行させるプログラムであれば良い。本実施の形態におけるプログラムを、コンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態におけるサーバ装置3を実現することができる。
【0066】
この場合、コンピュータのCPUは、Webインターフェース部10、リスト生成部15、印刷ジョブ生成部16、印刷ジョブ受信部18、及び印刷ジョブ送信部19として機能し、処理を行なう。また、記憶部11は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置に、これを構成するデータファイルを格納することによって実現できる。
【符号の説明】
【0067】
1 印刷システム
2 端末装置
3 サーバ装置
4a、4b、4c 印刷装置
5 認証機器
10 Webインターフェース部
11 記憶部
12 印刷ジョブデータベース
13 IPテーブル
14 個別機能設定テーブル
15 リスト生成部
16 印刷ジョブ変換部
17 印刷装置ドライバ
18 印刷ジョブ受信部
19 印刷ジョブ送信部
20 選択部
21 印刷ジョブ生成部
22 認証印刷ドライバ
23 印刷部
24 認証部
25 ICカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と、サーバ装置と、複数の印刷装置とを備える印刷システムであって、
前記複数の印刷装置それぞれは、外部から入力された識別情報に基づいて、前記端末装置の利用者に対する認証を行う認証部を備え、
前記端末装置は、
外部からの指示に応じて、前記複数の印刷装置における印刷機能を選択する選択部と、
印刷内容のみを含む印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成部とを備え、
前記サーバ装置は、
前記端末装置の前記印刷ジョブ生成部によって生成された前記印刷ジョブを、前記選択部が選択した印刷機能を有する印刷装置が利用できるように変換する印刷ジョブ変換部と、前記選択部が選択した印刷機能を有する印刷装置が、前記印刷ジョブを生成した端末装置の利用者を認証した場合に、認証を行った当該印刷装置に、変換後の印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信部とを備える、ことを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記サーバ装置が、更に、前記選択部が選択した印刷機能を有する印刷装置が特定されたリストを生成するリスト生成部を備え、
前記端末装置が、前記リストを表示画面に表示させる、請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記リストによって特定される印刷装置が、前記印刷ジョブを生成した端末装置の利用者を認証した場合に、前記サーバ装置の前記印刷ジョブ変換部が、前記印刷ジョブを、認証を行った当該印刷装置での印刷に利用可能なように変換する、請求項2に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記サーバ装置が、更に、前記複数の印刷装置のみを特定する第1のリストと、前記複数の印刷装置とそれぞれが有する印刷機能とを特定する第2のリストとを生成するリスト生成部を備え、
前記端末装置が、前記第1のリスト及び前記第2のリストを表示画面に表示させる、請求項1に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記端末装置の前記選択部が、更に、外部の指示に応じて、前記第1のリストによって特定されている前記複数の印刷装置の中から、一又は二以上の印刷装置を選択し、
前記サーバ装置の前記リスト生成部が、前記第2のリストとして、前記選択部が選択した印刷装置とその印刷機能とを特定するリストを生成する、請求項4に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記端末装置の前記選択部が、前記第2のリストから前記印刷機能を選択する、請求項5に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記サーバ装置が、前記印刷ジョブを格納する印刷ジョブデータベースを備え、
前記印刷ジョブデータベースは、前記印刷ジョブ変換部による前記印刷ジョブの変換後においても、変換元の前記印刷ジョブを格納している、請求項1〜6のいずれかに記載の印刷システム。
【請求項8】
端末装置と、外部から入力された識別情報に基づいて前記端末装置の利用者に対する認証を行う複数の印刷装置とを備え、前記端末装置が、外部からの指示に応じて、前記複数の印刷装置における印刷機能を選択する機能と、印刷内容のみを含む印刷ジョブを生成する機能とを有する、印刷システムを構成する、サーバ装置であって、
前記端末装置によって生成された前記印刷ジョブを、前記端末装置が選択した印刷機能
を有する印刷装置が利用できるように変換する印刷ジョブ変換部と、
前記端末装置が選択した印刷機能を有する印刷装置が、当該端末装置の利用者を認証した場合に、認証を行った当該印刷装置に、変換後の印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信部とを、備えていることを特徴とするサーバ装置。
【請求項9】
前記選択部が選択した印刷機能を有する印刷装置が特定された、リストを生成するリスト生成部を更に備えている、請求項8に記載のサーバ装置。
【請求項10】
前記リストによって特定される印刷装置が、前記印刷ジョブを生成した端末装置の利用者を認証した場合に、前記印刷ジョブ変換部が、前記印刷ジョブを、認証を行った当該印刷装置での印刷に利用可能なように変換する、請求項9に記載のサーバ装置。
【請求項11】
前記複数の印刷装置のみを特定する第1のリストと、前記複数の印刷装置とそれぞれが有する印刷機能とを特定する第2のリストとを生成するリスト生成部を更に備えている、請求項8に記載のサーバ装置。
【請求項12】
前記端末装置から、前記第1のリストによって特定されている前記複数の印刷装置のうち一又は二以上の印刷装置が選択されたことが通知された場合に、
前記リスト生成部が、前記第2のリストとして、選択された印刷装置とその印刷機能とを特定するリストを生成する、請求項11に記載のサーバ装置。
【請求項13】
前記印刷ジョブを格納する印刷ジョブデータベースを更に備え、
前記印刷ジョブデータベースは、前記印刷ジョブ変換部による前記印刷ジョブの変換後においても、変換元の前記印刷ジョブを格納している、請求項8〜12のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項14】
サーバ装置と複数の印刷装置とを備える印刷システムに用いられる端末装置であって、
外部からの指示に応じて、前記複数の印刷装置における印刷機能を選択する選択部と、
印刷内容のみを含む印刷ジョブを生成する印刷ジョブ生成部とを備えていることを特徴とする端末装置。
【請求項15】
端末装置と、サーバ装置と、複数の印刷装置とを用いた印刷方法であって、
(a)前記複数の印刷装置それぞれにおいて、外部から入力された識別情報に基づいて、前記端末装置の利用者に対する認証を行うステップと、
(b)前記端末装置において、外部からの指示に応じて、前記複数の印刷装置における印刷機能を選択するステップと、
(c)前記端末装置において、印刷内容のみを含む印刷ジョブを生成するステップと、
(d)前記サーバ装置において、前記(c)のステップで生成された前記印刷ジョブを、前記(b)のステップで選択された印刷機能を有する印刷装置が利用できるように変換するステップと、
(e)前記(b)のステップで選択された印刷機能を有する印刷装置が、前記印刷ジョブを生成した端末装置の利用者を認証した場合に、認証を行った当該印刷装置に、変換後の印刷ジョブを送信するステップとを有する、ことを特徴とする印刷方法。
【請求項16】
(f)前記サーバ装置において、前記(b)のステップで選択された印刷機能を有する印刷装置が特定されたリストを生成するステップと、
(g)前記端末装置において、前記リストを表示画面に表示させるステップとを、更に有し、
前記(b)のステップが、前記(f)及び前記(g)のステップの実行後に実行される、請求項15に記載の印刷方法。
【請求項17】
前記(b)のステップで前記リストによって特定された印刷装置が、前記印刷ジョブを生成した端末装置の利用者を認証した場合に、
前記(d)のステップにおいて、前記印刷ジョブを、認証を行った当該印刷装置での印刷に利用可能なように変換する、請求項16に記載の印刷方法。
【請求項18】
(h)前記サーバ装置において、前記複数の印刷装置のみを特定する第1のリストを生成するステップと、
(i)前記端末装置において、外部の指示に応じて、前記第1のリストによって特定されている前記複数の印刷装置の中から、一又は二以上の印刷装置を選択するステップと、
(j)前記サーバ装置において、前記(i)のステップで選択された印刷装置とその印刷機能とを特定する第2のリストを生成するステップと、
(k)前記端末装置において、前記第1のリスト又は前記第2のリストを表示画面に表示させるステップとを、更に有し、
前記(h)のステップ、前記(i)のステップ、前記(j)のステップ、前記(k)のステップが順に実行された後に、前記(b)のステップが実行され、
前記(b)のステップにおいて、前記第2のリストから前記印刷機能を選択する、請求項15に記載の印刷方法。
【請求項19】
端末装置と、外部から入力された識別情報に基づいて前記端末装置の利用者に対する認証を行う複数の印刷装置とを備え、前記端末装置が、外部からの指示に応じて、前記複数の印刷装置における印刷機能を選択する機能と、印刷内容のみを含む印刷ジョブを生成する機能とを有する、印刷システムにおいて、サーバ装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記端末装置によって生成された前記印刷ジョブを、前記端末装置が選択した印刷機能を有する印刷装置が利用できるように変換するステップと、
(b)前記端末装置が選択した印刷機能を有する印刷装置が、当該端末装置の利用者を認証した場合に、認証を行った当該印刷装置に、前記(a)のステップで変換された後の印刷ジョブを送信するステップとを、実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項20】
(c)前記端末装置が選択した印刷機能を有する印刷装置が特定された、リストを生成するステップを、前記コンピュータに、更に実行させる、請求項19に記載のプログラム。
【請求項21】
前記リストによって特定される印刷装置が、前記印刷ジョブを生成した端末装置の利用者を認証した場合に、
前記(a)のステップで、前記印刷ジョブを、認証を行った当該印刷装置での印刷に利用可能なように変換する、請求項20に記載のプログラム。
【請求項22】
(d)前記複数の印刷装置のみを特定する第1のリストを生成するステップと、
(e)前記端末装置から、前記第1のリストによって特定されている前記複数の印刷装置のうち一又は二以上の印刷装置が選択されたことが通知された場合に、選択された印刷装置とその印刷機能とを特定する第2のリストを生成するステップとを、前記コンピュータに、更に実行させる、請求項19に記載のプログラム。
【請求項23】
前記(a)のステップで、変換元の前記印刷ジョブの格納が行われる、請求項19〜22のいずれかに記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−204807(P2010−204807A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−47882(P2009−47882)
【出願日】平成21年3月2日(2009.3.2)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】