説明

印刷制御装置、印刷制御方法、及びプログラム

【課題】 印刷後の文書において、印刷画像上に付箋貼付が行われると書類破損をまねく。本発明は本課題を解決するための以下のような構成を備える。
【解決手段】 有色のトナーを用いて印刷された出力物に対して透明トナーを印刷する画像形成装置を制御する印刷制御装置であって、付箋モードが設定された際に、ユーザにより入力される印刷モードを判別し、当該判別した印刷モードに基づき、前記出力物のページで透明トナーを印刷すべき領域を決定する。ここで、出力物のページで透明トナーを印刷すべき領域とは、前記出力物に対して付箋が貼られるであろうページの上端、下端、左端、及び右端の何れか1つ以上の位置における矩形領域であり、前記決定された領域に対して透明トナー印刷が行われることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録紙に光沢を持たせるための透明トナーを用いた画像形成技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のフルカラーの電子写真画像形成装置に対する高画質化の要望が強くなってきている。さらに、デジタルカメラの普及が一般的に促進していることもあり、高画質な写真調の画像モードを電子写真において均一な濃度で一様性の高い出力できることが望まれている。また、高画質な写真調の画像出力を行った上でその出力媒体上に定着後に透明となるトナー像を更に画像形成するような透明トナー画像形成装置なるものがある。
【0003】
透明トナーを用いた画像形成装置として、トナー画像形成後に、トナー画像表面に透明トナーを全面あるいは局部的に透明トナーを形成する装置が考案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
また、製本時の、用紙の折り位置付近の有色トナーの剥がれを防ぐために、折りモードが指定された際、折り位置付近に透明トナーを印字する装置が考案されている(特許文献2参照)。
【0005】
一方、従来から、シート状の紙片(付箋)の一側端領域に粘着部を設けた付箋紙が事務用品として利用されている。この付箋紙の利用形態としては、付箋の粘着剤が塗布された糊しろ部を、書面の表面に貼り付ける一方、かかる粘着剤が塗布されていない端部領域を書類の外縁から突出させ目印として利用されている。あるいは、書類の特定ページ間に貼り付け、突出した領域に所定の書き込みを行ってインデックス片としたり、さらには簡易なメモ用紙としたりして利用されていた。また、利用形態に応じて、付箋の形状や粘着力が異なる、様々な付箋が利用されている。
【特許文献1】特開平05−232840号公報
【特許文献2】特開2007−322819号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電子写真やインクジェットなどの装置から出力物に付箋を貼って、その後、剥がす際に、出力物表面のトナーや、インクが一緒に剥がれてしまい、出力物を傷めてしまう、出力画像を劣化させてしまうという可能性があった。
【0007】
そこで、本発明においては、上述の透明トナー印刷を利用し、印刷出力物をコーティングして、付箋を剥がすことによる出力画像の劣化を防ぐことを目的とする。加えて、本発明では、透明トナーの無駄な消費を抑えるため、付箋を貼付するであろう部分のみに簡易に透明トナーを印字することを目的とする。
【0008】
さらに、本発明においては様々な付箋の種類に対しても柔軟に対応する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明は、有色のトナーを用いて印刷された出力物に対して透明トナーを印刷する画像形成装置を制御する印刷制御装置であって、ユーザにより入力される印刷モードを取得する取得手段と、付箋モードを設定する設定手段と、前記設定手段により付箋モードが設定された際に、前記取得手段により取得した印刷モードに基づき、前記出力物のページで透明トナーを印刷すべき領域を決定する決定手段とを有し、前記出力物のページで透明トナーを印刷すべき領域とは、前記出力物に対して付箋が貼られるであろうページの上端、下端、左端、及び右端の何れか1つ以上の位置における矩形領域であり、前記決定手段により決定された領域に対して透明トナー印刷が行われることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
従って、透明トナー印刷を利用し、印刷出力物をコーティングして、付箋を剥がすことによる出力画像の劣化を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明を実施する有色及び透明トナーを用いた画像形成を行う画像形成装置(システム)を示している。
【0013】
図1において、100は有色トナーを用いた画像形成を行う画像形成装置本体を示す。
【0014】
101は原稿載置台としてのプラテンガラス、102はスキャナであり、原稿照明ランプ103や走査ミラー104等から構成されている。スキャナ102は不図示のモータによって所定方向に往復走査する。この往復走査中に原稿からの反射光が走査ミラー104〜106を介してレンズ107を透過し、イメージセンサ部108内のCCDセンサに原稿の画像が結像する。170は自動原稿給送装置(AutoDocumentFeeder,以下ADFと呼ぶ)であり、スキャナ102で原稿を読み取ることができる位置まで、自動的に原稿を給送する。171は、ADFの原稿載置台であり、最大100枚の原稿を載置することができる。172は、ADFの原稿を給紙するための原稿給紙ローラである。173は、原稿給紙ローラ172から給紙される原稿を両面読み取るための原稿両面反転ローラである。原稿給紙ローラ172、あるいは原稿両面反転ローラ173から搬送されてくる原稿を、プラテンガラス101上に搬送するのが原稿搬送ベルト174である。原稿を読み取り位置で停止させたり、原稿の裏面を読み取る際には、原稿両面反転ローラ173へと戻すように搬送したり、原稿排出口175に排出するために搬送するように制御される。原稿排出口175は、最大積載枚数は、原稿載置台171と同様に100枚以上である。
【0015】
109はレーザーやポリゴンスキャナ等で構成された露光制御部である。この露光制御部109は、イメージセンサ部108で電気信号に変換され、かつ、後述する所定の画像処理をされた画像信号に基づいて変調されたレーザー光119を画像形成領域110に臨む感光体ドラム111に照射する。感光体ドラム111の周囲には、感光体ドラム111上の電位を消去するための前露光ランプ121がある。また感光体ドラム111に電位を負荷するためのワイヤーに高圧をかけることによってコロナ放電させる1次帯電器112がある。感光体ドラム111上にレーザー光119により静電潜像された画像を現像するトナーが充填されている現像器113〜116が収容されている。各現像器113〜116を順次感光体ドラム111に接するように移動させる現像ロータリ117が配置されている。また感光ドラム111上に現像された画像を一時的に保持する中間転写体118に画像を転写する一次転写ローラ120、クリーニング装置122が配置されている。
【0016】
感光体ドラム111は不図示のモータによって回転しており、1次帯電器112により所望の電位に帯電された後、露光制御部109からのレーザー光119が折り返しミラー110により、感光体ドラム111に向けて、角度を変えて照射される。これにより、感光体ドラム111上に静電潜像が形成される。この静電潜像に現像ロータリ117によって、1色目の現像器113が感光体ドラム111へ接するように移動させ、現像器113内のトナーを静電的に付着させ、感光体ドラム111上に現像されたトナー像を形成できる。
【0017】
現像ロータリ117に収容されている4色の現像器によるトナーによって、フルカラーの画像を形成する場合には、感光体ドラム111上に現像された1色目のトナー像は、1次転写ローラ120により、中間転写体118へ一時的に転写される。現像ロータリ117により、2色目の現像器114が感光体ドラム111に接する。
【0018】
このとき、中間転写体118上に1次転写されている1色目の現像画像の先端と感光体ドラム111上に現像される2色目の現像画像の先端が1次転写ローラ122の位置で完全に一致するタイミングで、再度、露光制御部109からレーザー光119が照射される。
【0019】
2色目の静電潜像画像も同様にして2色目の現像器114によって現像され、中間転写体118上に1次転写されている1色目の現像画像の上に2色目の現像画像を重ね合わせる。この重ね合わせを3色目、4色目と繰り返すことにより、中間転写体118上に4色フルカラーの現像画像を転写する。
【0020】
一方、第1の給紙カセット133、第2の給紙カセット134、第3の給紙カセット135あるいは第4の給紙カセット136からピックアップローラ125、126、127、128によって用紙が給紙される。給紙された用紙は、給紙ローラ129、130、131、132によってレジストローラ143に向けて搬送される。停止しているレジストローラ143の近傍まで搬送された記録紙は、中間転写体118に結像されている未定着トナー画像先端と用紙先端が一致するようにレジストローラ143が駆動されることで2次転写部に搬送される。そして、2次転写ローラ123に転写バイアスがかけられ、用紙上に画像が2次転写される。その後、用紙は搬送ベルト144に搬送される。
【0021】
一方、中間転写体118では、2次転写ローラ123によって用紙に転写されなかった残留トナーが残っており、中間転写体クリーナ124によって、クリーニングが開始される。この中間転写体クリーナ124は、着脱自在で2次転写された画像の残トナーの先端が中間転写体クリーナ124に到達する直前に中間転写体118に接する。そして、次の未定着トナー画像の1色目の画像が1次転写ローラ122によって、中間転写体118に転写され、その画像先端が再び中間転写体クリーナ124の直前に来たら、離れるように制御される。また、1次転写ローラ120によって中間転写体118に転写された画像も、感光体ドラム111に残トナーがあり、こちらは、感光体ドラムクリーナ装置122によって清掃される。この後、前露光ランプ121によって感光体ドラム111の残留電荷が消去される。
【0022】
そして用紙(記録紙)は搬送ベルト144によって定着器145に搬送される。この定着器145は、上部のヒートローラと下部から圧着される定着ベルトからなり、記録紙に転写されたトナー像は、定着器145によって、加圧されると共に加熱されて定着する。その後、記録紙は内排出ローラ147、外排紙ローラ148によって画像形成装置本体100の外部に排出される。
【0023】
さらに、図1において、146は排紙フラッパであり、記録紙の進路を搬送経路139と排出経路138の何れか一方に切り替える。用紙の両面に画像を形成する両面記録(両面複写)の際には、排紙フラッパ146を上方に上げることによって、内排紙ローラ147から送り出される用紙を反転経路139に進入させ、両面反転搬送経路140に搬送する。これにより、記録紙は裏返された状態で再給紙経路141に導かれる。142は記録紙を画像形成領域110に再給紙する再給紙ローラである。148は排紙フラッパ146の近傍に配置されており、この排紙フラッパ146により進路を排出経路143側に切り替えられた記録紙を画像形成装置本体100の外部に排出する外排出ローラである。画像形成装置本体100から記録紙を反転して排出する際には、排紙フラッパ150を上方に上げ、反転ローラ149によって記録紙の後端が反転フラッパ150を通過した状態の位置まで反転経路139へ送り込む。この後、反転ローラ149を逆転させることによって記録紙を裏返して反転外排紙経路151を経由して、排出ローラ148側に送り出す。
【0024】
200は透明トナーを用いた画像形成を行う画像形成装置本体を示す。209はレーザーやポリゴンスキャナ等で構成された露光制御部である。この露光制御部209は、後述する所定の画像処理をされた画像信号に基づいて変調されたレーザー光を画像形成領域210に臨む感光体ドラム211に照射する。感光体ドラム211の周囲には、感光体ドラム211上の電位を消去するための前露光ランプ221が配置されている。また感光体ドラム211に電位を負荷するためのワイヤーに高圧をかけることによってコロナ放電させる1次帯電器212が収容されている。さらに感光体ドラム211上にレーザー光により静電潜像された画像を現像するトナーが充填されている現像器213が収容されている。感光ドラム211上に現像された画像を一時的に保持する中間転写体218に画像を転写する一次転写ローラ220、クリーニング装置222が配置されている。
【0025】
感光体ドラム211は不図示のモータによって回転しており、1次帯電器212により所望の電位に帯電された後、露光制御部209からのレーザー光が折り返しミラー210により、感光体ドラム211に向けて、角度を変えて照射される。これにより、感光体ドラム211上に静電潜像が形成される。現像器213内のトナーを静電的に付着させ、感光体ドラム211上に現像されたトナー像を形成できる。
【0026】
現像器213に収容されている透明トナーの現像器によるトナーによって、静電潜像画像を形成する。
【0027】
一方、画像形成装置100によって画像形成された記録紙がローラ148により画像形成装置200内に搬送されてくる。画像形成装置200内のローラにより記録紙の受け渡しが行われ、シートを搬送し、レジストローラ243に向けて搬送される。
【0028】
停止しているレジストローラ243の近傍まで搬送された記録紙は、中間転写体218に結像されている未定着トナー画像先端と用紙先端が一致するようにレジストローラ243が駆動されることで2次転写部に搬送される。そして、2次転写ローラ223に転写バイアスがかけられ、用紙上に画像が2次転写される。その後、用紙は搬送ベルト244に搬送される。
【0029】
一方、中間転写体218では、2次転写ローラ223によって用紙に転写されなかった残留トナーが残っており、中間転写体クリーナ224によって、クリーニングが開始される。この中間転写体クリーナ224は、着脱自在で2次転写された画像の残トナーの先端が中間転写体クリーナ224に到達する直前に中間転写体218に接するように制御される。また、1次転写ローラ220によって、中間転写体218に転写された画像も、感光体ドラム211に残トナーがあり、こちらは、感光体ドラムクリーナ装置222によって清掃される。この後、前露光ランプ221によって感光体ドラム211の残留電荷が消去される。
【0030】
用紙は搬送ベルト244によって定着器245に搬送される。この定着器245は、上部のヒートローラと下部から圧着される定着ベルトからなり、記録紙に転写されたトナー像は、定着器245によって、加圧されると共に加熱されて定着する。その後、記録紙は内排出ローラ247、外排紙ローラ248によって透明トナー画像形成装置本体200の外部に排出される。
【0031】
さらに、図1において、246は排紙フラッパであり、記録紙の進路を搬送経路239と排出経路238の何れか一方に切り替える。用紙の両面に画像を形成する両面記録(両面複写)の際には、排紙フラッパ246を上方に上げることによって、内排紙ローラ247から送り出される用紙を反転経路239に進入させ、両面反転搬送経路240に搬送する。これにより、記録紙は裏返された状態で再給紙経路241に導かれる。242は記録紙を画像形成領域210に再給紙する再給紙ローラである。248は排紙フラッパ246の近傍に配置されており、この排紙フラッパ246により進路を排出経路243側に切り替えられた記録紙を透明トナー画像形成装置本体200の外部に排出する外排出ローラである。画像形成装置本体200から記録紙を反転して排出する際には、排紙フラッパ250を上方に上げ、反転ローラ249によって記録紙の後端が反転フラッパ250を通過した状態の位置まで反転経路239へ送り込む。この後、反転ローラ249を逆転させることによって記録紙を裏返して反転外排紙経路251を経由して、排出ローラ248側に送り出す。
【0032】
画像形成装置200の外排紙ローラ248から排出された用紙は、製本装置600に搬送される。折りモードが指定されない時、切替フラッパ604をストレート搬送路605に用紙を搬送する方向にしておく。切替フラッパ604を通過した用紙は、ストレート搬送路605を経由し、排紙ローラ603により機外に排出され、第一排紙トレイ601に積載される。
【0033】
折りモードが指定された時、切替フラッパ604を折り搬送路606に用紙を搬送する方向にしておく。切替フラッパ604を通過した用紙は、折り搬送路606を経由し、一次スタック607に格納される。複数枚格納すると、押し出し機構611が、折りローラ609の方向に移動し、格納された用紙の中央部が押し出し機構611に押されながら、折りローラ609に押し出され、折りローラ609により用紙副走査方向中心で折目がつく。ここで、用紙副走査方向中心で折目がつくように、用紙サイズに応じて、一次スタック607は、上下に移動可能である。折りローラ609で折目がついた用紙は、搬送路610を経由して、第二排紙トレイ602に積載される。折りモードに加え、ステイプルが指定された時は、ステイプル機構608により、用紙副走査方向中心にステイプルを行うことができる。
【0034】
ここで画像形成装置100、200を1つの装置として構成したとしても本発明は実現できる。
【0035】
<操作パネル>
図3〜6を用いて画像形成装置100の操作パネル(不図示)における表示について説明する。
【0036】
図3の操作パネル300は、図1の画像形成装置100と図7で後述する回路構成に含まれる画像形成装置の操作部パネル上に配置され、画像形成装置のモード設定や状態表示などを行うタッチパネル式のLCD表示部である。ここでは、仕上げ設定キー301、両面印刷設定キー302、及び応用モード設定キーなどが表示され、これらは各種動作モードを設定するためのキーである。
【0037】
例えば、仕上げ設定キー301は、ステイプルや、パンチ穴空けなどの設定を行うためのキーである。
【0038】
両面印刷設定キー302は、両面印刷の設定を行うためのキーである。ユーザが両面印刷設定キー302を押下すると、図4で示すような両面印刷時の仕上がりの開き方を設定するための両面詳細設定画面310が表示される。
【0039】
両面左右開きキー311を設定すると、文書方向に対して左右に開くもの(例えば、書籍)のような状態で仕上がり、両面上下開きキー312を設定すると、文書方向に対して上下に開くもの(例えば、カレンダー)のような状態で仕上がる。
【0040】
図4における付箋モード323を押下すると、両面詳細設定画面302で設定された仕上がりの開き方と、印刷される文書の余白量に応じて透明トナー画像を形成する。これにより、出力物に付箋を貼られるようなことがあっても、所定位置に透明トナー画像を形成してあるので文書を保護できる。
【0041】
付箋モード323は、製本のように出力する製本モードを設定する図5の製本詳細設定画面320にも存在する。この画面320で付箋モード323が押下されると、印刷される文書の余白量、開き方(311、312で設定可能)に応じて、所定位置に透明トナー画像が形成される。ここで所定位置とは、出力物の各ページのページ端(左右)とページ上部などの付箋が一般的によく貼られる部分とする。
【0042】
また、付箋モード323は、両面印刷時、製本印刷時のみならず、設定することが可能であり、設定されたら、後述するジョブ制御部401で判断される文書方向と、印刷される文書の余白量に応じて透明トナー画像を形成する。
【0043】
さらに、画像形成装置100の操作パネルにおいては、図6で示す付箋モード323に関する詳細な設定を選択できる選択画面330を表示する。選択画面330では、付箋種類を選択することができる。強粘着タイプキー331は、粘着力が強い付箋を使用する場合に設定するためのキーであり、形成された透明トナー画像に対して、透明トナー乗り量を基準値の2倍で制御する。ノートタイプキー332は、図2で示すような、メモ書きができるようなノートタイプの大きな付箋1201を貼付するときに設定するためのキーである。見出しタイプキー333は、図2で示すような見出しタイプの付箋1202を貼付するための設定キーである。それぞれ設定すると、付箋の糊しろ部の大きさにあった領域を考慮して透明トナー画像を形成する。当然、ノートタイプの付箋1201の糊しろ部は、見出しタイプの付箋1202の糊しろ部の大きいので、形成される透明トナー画像も大きくなる。
【0044】
<ブロック図>
図7は、画像形成装置100の回路構成を示した回路ブロック図である。図中400は、操作部であり、図3〜図6の300を制御するための回路である。これは、画像形成装置100を制御するためのプログラムが書き込まれたROMやプログラムが展開されるRAM、またそのプログラムを実行するCPUなどを含む回路であるジョブ制御部401に接続されている。
【0045】
操作部400で指示される内容は回路を介してジョブ制御部401へと通知される。ジョブ制御部401のプログラムにより、通知された操作モードに応じてコピージョブやスキャンジョブなどが生成される。また、ジョブ制御部401は、原稿画像を読み取るリーダー401を制御する不図示のCPU回路との通信I/F(Interface)であるリーダー制御通信I/F406と接続される。さらに透明トナー画像形成装置との制御を司る透明トナー画像形成装置制御通信I/F419と接続される。そして不図示のパソコンなどから送られてくるPDL画像データをビットマップ画像に展開する不図示のPDL画像制御部のCPU回路との通信I/FであるPDL制御通信I/Fと接続される。またPDL画像やリーダー画像を図1で説明した画像形成装置100の各現像ステーションに送出するための画像データを生成するまでの画像データを制御する画像制御部402と接続される。各負荷を駆動制御して画像を形成するプリント制御部411、などと接続される。また、ジョブ制御部401は、PDL画像データやリーダー画像データの文字列方向を検知し、画像データの文書方向を判断する。すなわち、画像形成装置100の全体の制御を司っている。
【0046】
画像制御部402は、ジョブ制御部401で生成されたジョブに従った各画像関連回路の設定を行う回路である。
【0047】
本実施の形態においては、この画像制御部402に、PDL画像I/F408からPDL画像データが、また、リーダー画像I/F409からリーダー画像データが送られる。
【0048】
揮発性のメモリからなる画像メモリ403にどちらの画像データを有効にするかを決める画像セレクタ410を設定し、また、画像メモリ403に対して、画像セレクタ410からの画像データをどの領域に記憶するかを設定する。更に、HDDに代表されるような不揮発性のメモリで構成される画像蓄積部405の設定や画像メモリ403からのビットマップ画像データを圧縮して画像蓄積部405へ送り込む設定が行われる。また、画像蓄積部405からの圧縮画像データを伸長して再び画像メモリ403へ戻す画像圧縮伸長部404の設定も行う。
【0049】
また、実際に画像データを現像し、印字するために画像メモリ403からカラー画像データを読み出し、画像処理部414で所望の画像処理を行う。プリント制御部411では、ジョブ制御部401から指示された内容で設定される画像制御部402の各設定に従って、最終的にプリント画像制御部413によって送出されてくる各色の画像データを受け取り、プリント画像制御部413に指示を出す。プリント画像制御部413は各色のレーザー416へ画像データを送出する。
【0050】
また、プリント画像制御部413では、プリント制御部411からの指示にしたがって、画像データを感光体の感度特性が反映されているLUT(LookUpTable)415の設定を行う。LUT415は、感光体上の感度特性、レーザー露光量、一次帯電器からの帯電量などの変化によって、画像の濃度が所望の濃度にならない場合に、入力画像データに対して画像濃度を変化させ、所望の濃度が出るように変換する働きを兼ね備えている。この各色のLUT415を経由した画像データが、レーザー回路部417に出力され、各現像器113〜116により、感光体上に潜像形成される。
【0051】
更に、プリント制御部411は、用紙搬送制御部412に対してプリント画像制御部413と同期させて、各給紙段130乃至133から給紙した用紙に対して、中間転写体118上に結像された全色のトナー画像を転写し、印字を行うように制御する。
【0052】
図8は、画像形成装置200の回路構成を示した回路ブロック図である。これは、画像形成装置200を制御するためのプログラムが書き込まれたROMやプログラムが展開されるRAM、またそのプログラムを実行するCPUなどを含む回路であるジョブ制御部501に接続されている。本体制御通信I/Fを介して本体から指示される内容がジョブ制御部501へと通知される。ジョブ制御部501のプログラムにより、通知された操作モードに応じて片面透明トナー画像形成動作、両面透明トナー画像形成動作などが生成される。
【0053】
ジョブ制御部501は、画像制御部502、各負荷を駆動制御して画像を形成するプリント制御部511と接続される。
【0054】
画像制御部502は、ジョブ制御部501で生成されたジョブに従った各画像関連回路の設定を行う回路である。本実施例においては、この画像制御部502に、本体画像I/F509から送られる画像データは画像メモリ503に記憶される。更に、HDDに代表されるような不揮発性のメモリで構成される画像蓄積部505の設定や画像メモリ503からのビットマップ画像データを圧縮して画像蓄積部505へ送り込む設定を行う。また、画像蓄積部505からの圧縮画像データを伸長して再び画像メモリ503へ戻す画像圧縮伸長部504の設定も行う。また、実際に画像データを現像し、印字するために、画像メモリ503からクリアコート画像データを読み出し、画像処理部514で所望の画像処理を行う。
【0055】
プリント制御部511では、ジョブ制御部501から指示された内容で設定される画像制御部502の各設定にしたがって、最終的に透明トナー色分解部513によって送出されてくる各色の画像データを受け取り、プリント画像制御部513に指示を出す。また、プリント画像制御部513では、プリント制御部511からの指示にしたがって、画像データを感光体の感度特性が反映されているLUT(LookUpTable)515の設定を行う。このLUT515は、感光体上の感度特性の変化や、レーザー露光量、一次帯電器からの帯電量などが変化することによって、画像の濃度が所望の濃度にならない場合に、入力される画像データに対して画像濃度を変化させ、所望の濃度が出るように変換する。この各色のLUT515を経由した画像データが、レーザー516に出力され、現像器213により、感光体上に潜像形成される。
【0056】
更に、プリント制御部511は、用紙搬送制御部512に対して以下の制御を行う。即ち、プリント画像制御部514と同期させて、画像形成装置100から搬送された用紙に対して、中間転写体218上に結像されたクリアコート画像を転写し、印字を行い、定着器245を通して、用紙上に画像を作像するように制御を行う。
【0057】
<具体的な処理例>
次に、図9〜13を用いて、実際に透明トナー画像を形成する際の処理を、製本設定時の例を用いて説明する。ここでは、印刷出力物のページで透明トナーを印刷すべき領域として、各印刷モードでの出力物に対して付箋が貼られるであろうページの上端、下端、左端、及び右端の何れか1つ以上の位置における矩形領域を決定する処理について説明している。
【0058】
<製本設定の場合>
まず、製本詳細設定画面320上の付箋モード323が設定された時の透明トナー画像形成について説明する。便宜上、有色画像形成装置で形成される画像は、一面均一の画像とし、図9の用紙1600のように、例えば用紙に対して余白が左ページの左側1cm、上側1cm、右ページの右側6cm、上側1cmあるような画像とする。
【0059】
製本時は、透明トナー画像は、左ページの左側と上側、右ページの右側と上側にそれぞれ矩形の画像データとして作成する。
【0060】
左ページ左側、右ページ右側の矩形画像は、透明トナー画像X1=(3cm−それぞれの左右余白(cm))+0.2mm、Y1=(有色画像Y1+0.2mm+0.2mm)の幅で作成する。このとき、透明トナー画像X1=(3cm−余白(cm))がマイナスになった場合、透明トナー画像は作成しない。
【0061】
左ページ上側の矩形画像は、透明トナー画像X2=(有効画像X1+0.2mm+0.2mm)、透明トナー画像Y2=(3cm−左ページ上側余白(cm))+0.2mmの幅で作成する。右ページ上側の矩形画像は、透明トナー画像X3=(有効画像X2+0.2mm+0.2mm)、透明トナー画像Y3=(3cm−右ページ上側余白(cm))の幅で作成する。このとき、透明トナー画像Y2=(3cm−左ページ上側余白(cm))がマイナスになった場合、透明トナー画像は作成しない。透明トナー画像Y3=(3cm−右ページ上側余白(cm))に関しても同様である。
【0062】
<両面印刷+ノートタイプ型設定の場合>
次に、図11を用いて、両面詳細設定画面310で両面上下開きキー312と付箋モード323が設定され、さらに、選択画面330でノートタイプキー332が設定された場合の透明トナー画像形成について説明する。
【0063】
便宜上、画像形成装置100で形成される画像は、一面均一の画像とする。両面上下開きが設定された場合、透明トナー画像は、表面は左右下側に、裏面は左右上側に、それぞれ矩形の画像データとして作成される。
【0064】
ノート型タイプが設定された場合は、矩形の幅を大きくするため、透明トナー画像X1、透明トナー画像X2、透明トナー画像Y2のそれぞれの幅を、(5cm−それぞれ余白cm+0.2mm)で設定する。透明トナー画像Y1幅は、(有色画像のY方向の画像幅+0.2mm+0.2)で設定する。図11の用紙表面1620、用紙裏面1630に、それぞれの出力結果イメージを示す。
【0065】
<片面の通常印刷の場合>
次に、図12、13を用いて、片面の通常印刷において、付箋モードが設定された場合について説明する。
【0066】
図12は、A4サイズの用紙に縦書き文字の有色画像が印字された場合の出力イメージであり、A4に対して文書方向が上であった場合、透明トナー画像は左右上に矩形の画像データとして作成される。図13は、A4R用紙に横書き文字の有色画像が印字されている場合の出力イメージであり、A4Rに対して文書方向が上であった場合、透明トナー画像は上下右のページ端に矩形の画像データとして作成される。矩形の幅の計算式は、上述の両面印刷時と同様である。
【0067】
作成された透明トナー画像は、画像形成装置100から、本体制御通信IF506を介して、画像形成装置200に転送され、画像形成装置100から出力された用紙に、透明トナーで転写定着する。また、強粘着タイプが選択された場合は、本体制御通信IF506に、透明トナーを基準値の2倍の乗り量で制御するように指示が送られ、画像形成装置200は、指示に従い2倍の乗り量で透明トナー印刷を行う。
【0068】
次に、図14、図15のフローチャートを用いて、本実施の形態にかかる、“付箋モード“が設定された際の、画像形成装置100における印刷制御に関する処理について説明する。
【0069】
尚、フローチャートで示す印刷制御方法は、ジョブ制御部401、ROM、RAMなどに格納されるプログラムを、ジョブ制御部401内のCPUで実行されることで実現される。
【0070】
まず、S701で、操作パネル300から設定された印刷モードが製本モードか両面モードか片面モードかを判別する。片面モードであった場合はS702、製本モードであった場合はS706、両面モードであった場合はS714(図15)にそれぞれ進む。
【0071】
S702において、入力されたデータの方向を検出する。そして、S703で文書の方向が図12のような縦型か、または図13のような横型かの判定を行う。縦型であった場合、入力された画像データの左右上側の余白量を算出し(S704)、横型であった場合、上下右側の余白量を算出する(S705)。
【0072】
S701で製本モードと判定された場合は、製本レイアウト後の左右上側の余白量を算出する(S706)。
【0073】
S701で両面モードと判定された場合、図15に示すS714からの処理を行う。まず、S714で表面に印刷するか裏面に印刷するかを判定する。次に表面であれば、入力画像データの左右下側の余白量を算出し(S715)、裏面であれば、入力画像データの左右上側の余白量を算出する(S716)。その後、図14のS707に戻る。
【0074】
S707では、選択された付箋の種類がノート型付箋か、見出し型付箋かを判定する。ここで、ノート型付箋と判定された場合、S706、S705、S704で算出された余白量に基づいて、ノート型付箋用の透明トナーを印刷すべき画像(矩形領域)の幅を算出する(S708)。また、見出し型付箋と判定された場合、S706、S705、S704で算出された余白量に基づいて、見出し型付箋用の透明トナーを印刷すべき画像(矩形領域)の幅を算出する(S709)。S710では、S708、S709で算出され、決定された矩形領域に対応した透明トナー画像を作成する。
【0075】
次に、選択された付箋の種類が強粘着型か否かを判定する(S711)。強粘着型が選択されていれば、画像形成装置200に、S710で作成した画像と、透明トナーの乗り量を基準値の2倍で制御するよう、印刷指示を送信する(S712)。強粘着型が選択されなかった場合、画像形成装置200に、S710で作成した画像と、透明トナーの乗り量を基準値で制御するよう印刷指示を送信する(S713)。
【0076】
なお本実施例では、画像形成装置100が透明トナー印刷を行うための印刷指示など行う印刷制御装置として動作したが、外部のクライアント装置において同様な印刷制御を行ってもよい。
【0077】
[他の実施の形態]
以上、様々な実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。例えば、プリンタ、ファクシミリ、PC、サーバとクライアントとを含むコンピュータシステムなどの如くである。
【0078】
本発明は、前述した実施形態の各機能を実現するソフトウェアプログラムを、システム若しくは装置に対して直接または遠隔から供給し、そのシステム等に含まれるコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0079】
従って、本発明の機能・処理をコンピュータで実現するために、情報処理装置にインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、上記機能・処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
【0080】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0081】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、記録媒体としては、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0082】
また、プログラムは、クライアントの情報処理装置のブラウザを用いてインターネットのホームページからダウンロードしてもよい。すなわち、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードしてもよいのである。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の構成要件となる場合がある。
【0083】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布してもよい。この場合、所定条件をクリアしたユーザにのみ、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報で暗号化されたプログラムを復号して実行し、プログラムを情報処理装置にインストールしてもよい。
【0084】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現されてもよい。なお、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ってもよい。もちろん、この場合も、前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0085】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、情報処理装置に挿入された機能拡張ボードや情報処理装置に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ってもよい。このようにして、前述した実施形態の機能が実現されることもある。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明で用いる画像形成装置(システム)本体の断面図である。
【図2】本発明の一実施例で説明する付箋の形状を説明するためのイメージ図である。
【図3】本発明の一実施例である画像形成装置100の操作部を説明した図である。
【図4】本発明の一実施例である画像形成装置100の両面詳細設定画面を示した図である。
【図5】本発明の一実施例である画像形成装置100の製本詳細設定画面を示した図である。
【図6】本発明の一実施例である画像形成装置100の付箋の種類の選択画面を示した図である。
【図7】本発明で用いる画像形成装置100の回路を説明した図である。
【図8】本発明で用いる画像形成装置200の回路を説明した図である。
【図9】本発明の一実施例である製本印刷時の有色トナー印刷による出力イメージを示す図である。
【図10】本発明の一実施例である製本設定、付箋モードを設定した際の、有色・透明トナー印刷による出力トナー画像イメージを示す図である。
【図11】本発明の一実施例である両面設定、付箋モードを設定した際、有色・透明トナー印刷による出力イメージを示す図である。
【図12】本発明の一実施例である片面設定、付箋モードを設定した際の入力データが縦型文書であった場合における、有色・透明トナー印刷による出力イメージを示す図である。
【図13】本発明の一実施例である片面設定、付箋モードを設定した際の入力データが横型文書であった場合における、有色・透明トナー印刷による出力イメージを示す図である。
【図14】本発明の一実施例である付箋モードが選択された場合のフローチャートである。
【図15】本発明の一実施例である付箋モードが選択された場合のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有色のトナーを用いて印刷された出力物に対して透明トナーを印刷する画像形成装置を制御する印刷制御装置であって、
ユーザにより入力される印刷モードを判別する判別手段と、
付箋モードを設定する設定手段と、
前記設定手段により付箋モードが設定された際に、前記判別手段により判別した印刷モードに基づき、前記出力物のページで透明トナーを印刷すべき領域を決定する決定手段とを有し、
前記出力物のページで透明トナーを印刷すべき領域とは、前記出力物に対して付箋が貼られるであろうページの上端、下端、左端、及び右端の何れか1つ以上の位置における矩形領域であり、前記決定手段により決定された領域に対して透明トナー印刷が行われることを特徴とする印刷制御装置。
【請求項2】
前記印刷モードは、製本モード、両面モード、及び片面モードの何れかであることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
【請求項3】
ユーザの入力に基づき、前記付箋の種類を選択する選択手段をさらに有し、
前記決定手段は、前記選択された付箋の種類に応じて、前記出力物のページで透明トナーを印刷すべき領域の大きさを調整することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷制御装置。
【請求項4】
ユーザの入力に基づき、前記付箋の種類を選択する選択手段と、
前記選択された付箋の種類に応じて、前記透明トナー印刷における透明トナーの載り量を調整するよう制御する制御手段とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷制御装置。
【請求項5】
有色のトナーを用いて印刷された出力物に対して透明トナーを印刷する画像形成装置を制御する印刷制御装置における印刷制御方法であって、
ユーザにより入力される印刷モードを判別する判別工程と、
付箋モードを設定する設定工程と、
前記設定工程において付箋モードが設定された際に、前記判別工程で判別した印刷モードに基づき、前記出力物のページで透明トナーを印刷すべき領域を決定する決定工程とを有し、
前記出力物のページで透明トナーを印刷すべき領域とは、前記出力物に対して付箋が貼られるであろうページの上端、下端、左端、及び右端の何れか1つ以上の位置における矩形領域であり、前記決定工程で決定された領域に対して透明トナー印刷が行われることを特徴とする印刷制御方法。
【請求項6】
前記印刷モードは、製本モード、両面モード、及び片面モードの何れかであることを特徴とする請求項5に記載の印刷制御方法。
【請求項7】
ユーザの入力に基づき、前記付箋の種類を選択する選択工程をさらに有し、
前記決定工程は、前記選択された付箋の種類に応じて、前記出力物のページで透明トナーを印刷すべき領域の大きさを調整することを特徴とする請求項5または6に記載の印刷制御方法。
【請求項8】
ユーザの入力に基づき、前記付箋の種類を選択する選択工程と、
前記選択された付箋の種類に応じて、前記透明トナー印刷における透明トナーの載り量を調整するよう制御する制御工程とを有することを特徴とする請求項5または6に記載の印刷制御方法。
【請求項9】
請求項5乃至8の何れか1項に記載の印刷制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−66299(P2010−66299A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229853(P2008−229853)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】