説明

印刷紙から成る集積体を形成するための方法及び装置

【課題】サイクルタイムを短縮する。
【解決手段】印刷紙から成る集積体を形成するため、印刷紙は、移送装置4によって水平に延在する集積体台3に供給される。構成される集積体5は、支持装置7により移送装置4とは反対側の集積体側面38と移送装置4側の集積体側面を支持される。集積体5は、第1のプレスワゴン15と第2のプレスワゴン16を備えるプレスユニットに引き渡される。両プレスワゴン15,16の間で集積体5は、集積体5’にプレスされ、結束される。第1のプレスワゴン15は、結束後集積体台3上で構成される別の集積体5に向かって移動され、第2のプレスワゴン16が自由になり、この支持機能を引き継ぐことが可能になるまで、集積体の移送装置4とは反対側の集積体側面38での別の集積体の支持を支持装置7から引き継ぐ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷紙が、移送装置によって、水平に延在する集積体台に供給され、この集積体台上に垂直に並列させられ、構成される集積体が、支持装置によって、移送装置とは反対側の集積体側面と、移送装置側の集積体側面を支持され、構成された集積体が、第1のプレスワゴンと第2のプレスワゴンを備えるプレスユニットに引き渡され、両プレスワゴン間で、1つの集積体にプレスされ、プレスされた集積体が結束される、印刷紙から成る集積体を形成するための方法に関する。加えて、本発明は、相応の、印刷紙から成る集積体を形成するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷機の後で、印刷紙は、本、雑誌等を形成する次処理のために、いわゆる棒として積み重ねられる。この棒を構成するために、印刷紙は、鱗流の形態で、垂直に上から下に向かって水平な集積体台上に移送される。この場合、構成される集積体もしくは棒は、集積体側面を支持装置によって支持される。集積体もしくは棒が、所望の長さに達したら、集積体は、支持装置から2つのプレスワゴンに引き渡される。これら両プレスワゴンによって、集積体がプレスされ、最後に結束される。集積体の結束とは、プレスされた集積体を、次への搬送のために安定化させるもしくは保持する各工程である。結束された集積体は、次処理に供給、例えば給紙機に引き渡される。集積体のプレス及び結束をしている間、集積体台上で、同時に次の集積体が構成される。
【0003】
このような方法は、供給された量の印刷紙を処理することができるように、サイクルタイムと信頼性に関する高い要求が提起される。サイクルタイムは、信頼性を損なうことなく、できるだけ短くすべきである。
【0004】
特許文献1により、サイクルタイムを短縮するために、集積体移送方向前端に付設された持上げ可能な第3の支持要素を備えた支持装置を備える装置が公知である。第3の支持要素は、第1及び第2の支持要素に依存せずに集積体台に沿って駆動可能に制御され、これにより、大きな取扱いの自由度と高い生産効率を実現可能にすべきである。支持装置は、後続の集積体を分離するための分離装置としても使用される。この支持装置もしくは分離装置の比較的複雑な構造が、欠点である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1 405 809号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第0 623 542号明細書
【特許文献3】欧州特許出願公開第0 847 949号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第0 872 443号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の根底にある課題は、同様に短いサイクルタイムを可能にするが、安価な方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、請求項1により、第1のプレスワゴンが、プレスされた集積体の結束後、集積体台上で構成される別の集積体に向かって移動され、集積体の移送装置とは反対側の集積体側面でのこの別の集積体の支持を、支持装置から引き継ぐことによって解決される。支持装置は、その後、直ぐに自由になり、集積体を分離するために使用可能である。これにより、本質的に大きいスペースを使うことなく、短いサイクルタイムを達成することが可能である。支持装置は、比較的簡単に形成可能であり、第3の支持要素を必要としない。サイクル毎の時間の低減は、特に比較的短い集積体セットを形成する時に大きくなる。
【0008】
本発明の発展形によれば、結束された集積体が装置から排出され、その後、第2にプレスワゴンが、同様に、構成される別の集積体に向かって移動され、この別の集積体の支持を第1のプレスワゴンから引き継ぐ。従って、第1のプレスワゴンは、構成される集積体を一時的に支持するだけである。第2のプレスワゴンによって別の集積体の支持が引き継がれた後、これにより自由になった第1のプレスワゴンは、別の集積体の移送装置側の集積体側面に向かって移動され、そこで、支持装置の支持機能を引き継ぐ。
【0009】
本発明の発展形によれば、第1のプレスワゴンが、少なくとも1つの支持要素を備え、この支持要素が、別の集積体の移送装置とは反対側の集積体側面を支持し、支持のために外側の位置から内側の位置に移動される。構成される別の集積体が、移送装置とは反体側を第2のプレスワゴンによって支持され次第、支持要素は、再び、外側の位置、即ち引戻し位置、に移動される。この場合、特に、少なくとも1つの支持要素が、内側の位置と外側の位置の間を集積体移送方向に対して本質的に横に移動される。
【0010】
本発明は、印刷紙から成る集積体を形成するための装置にも関する。この装置は、第1のプレスワゴンが、構成される集積体の移送装置とは反対側の集積体側面を支持可能な支持要素を備えることを特徴とする。このような装置は、特に、前記方法を実施するために適しており、特に、短いサイクルタイムでの、印刷紙から成る集積体の形成を可能にする。この装置は、比較的安く製造することができるが、信頼性を有する。
【0011】
本発明の発展形によれば、第1のプレスワゴンが、2つのプレス機構を備え、これらプレス機構が、集積体台上で構成された集積体をプレスするために、それぞれ、移送装置とは反体側の背面を備える。これらプレス機構は、特に互いに間隔を置いて配設され、集積体移送方向に対して横に移動可能である。これにより、プレス機構間の間隔は、簡単に、印刷紙のサイズもしくは集積体の幅に適合可能である。
【0012】
本発明の発展形によれば、支持要素は、少なくとも、両プレス機構の一方の、移送装置側に配設されている。従って、支持要素は、プレス機構と共に、集積体移送方向に対して横に位置調整可能である。特に、各プレス機構に1つの支持要素が配設されている場合が、好ましい。特に、支持要素が、内側の位置から外側の位置に移動可能である場合が、好ましい。外側の位置で、支持要素は、プレス機構間のスペースを狭めない。従って、比較的幅の広い集積体も、例えば2倍長の、即ち関連して製造された、後続のステップで初めて分離される2つの同じ製品から成る集積体も、構成可能である。支持要素は、例えば、湾曲部材、プレート等として形成可能であり、旋回、スライド、又は他の方法で、両位置間を移動可能である。その駆動は、例えば調整シリンダによって行なわれるが、他の駆動手段も考えられる。
【0013】
他の有利な特徴は、従属請求項、後続の説明及び図面に記載されている。
【0014】
本発明の実施例を、以下で図面に基づいて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明による装置の概略側面図を示す。
【図2】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の概略側面図を示す。
【図3】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の概略側面図を示す。
【図4】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の概略側面図を示す。
【図5】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の概略側面図を示す。
【図6】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の概略側面図を示す。
【図7】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の概略側面図を示す。
【図8】本発明による装置の一部の概略平面図を示す。
【図9】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の一部の概略平面図を示す。
【図10】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の一部の概略平面図を示す。
【図11】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の一部の概略平面図を示す。
【図12】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の一部の概略平面図を示す。
【図13】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の一部の概略平面図を示す。
【図14】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の一部の概略平面図を示す。
【図15】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の一部の概略平面図を示す。
【図16】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の一部の概略平面図を示す。
【図17】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の一部の概略平面図を示す。
【図18】処理サイクルの異なった段階の本発明による装置の一部の概略平面図を示す。
【図19】第1のプレスワゴンの外観図を示す。
【図20】第1のプレスワゴンの別の外観図を示す。
【図21】第1のプレスワゴンの立体図を示す。
【図22】第1のプレスワゴンの別の立体図を示す。
【図23】第1のプレスワゴンの別の外観図を示す。
【図24】第1のプレスワゴンの別の外観図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
装置1は、図1によれば機械フレーム2を備え、この機械フレームは、水平に延在する集積体台3を備える。この集積体台3に、移送装置4によって、印刷紙6(図8)が、鱗流から、ほぼ垂直な方向に上から供給される。例えば2つのコンベヤから成るこのような鱗流のための移送装置4は、当業者によく知られており、従って、ここではこれ以上説明する必要はない。集積体台3は、別の印刷紙6の供給により、連続して増加する集積体5が構成され、この集積体は、移送装置4とは反対側の集積体側面38と移送装置4側の集積体側面39を備える(図3)。図1によれば、集積体5は、移送装置4とは反対側の集積体側面38を、支持装置7の支持分離要素8によって支持される。支持装置7は、別の支持分離要素9を備え、この別の支持分離要素によって、構成される集積体5に、公知の方法で、予め集積体台3に導入された第1のエンドプレート10が供給される。別の印刷紙6の集積体台3への供給により、集積体側面38は、集積体移送方向13に右に向かって移動する。これに応じて、支持装置7は、集積体5の構成時、少なくとも一時的に同様に右に向かって移動される。
【0017】
加えて、装置1は、第1のプレスワゴン15と第2のプレスワゴン16とを有するプレスユニット29を備える。両プレスワゴン15及び16は、集積体移送方向13にも集積体移送方向13とは反対にも移動可能である。両プレスワゴン15と16の間で、上記の方法で構成された集積体5が、後続のステップでプレスされる。これは、本質的に、個々の印刷紙6の間に存在するエアクッションを押し出し、これにより、集積体5を圧縮することを意味する。このため、移送装置4とは反対側の集積体側面38に、前記第1のエンドプレート10が当接し、移送装置4側の集積体側面39に、第2のエンドプレートが当接し、これらエンドプレートは、例えば、木材から成る。図1の右側に図示した矢印32は、予め構成された集積体5を集積体5’にプレスする力の方向を意味する。装置1のこの領域に配設した、当業者に公知の結束装置12は、プレスされた集積体5’を結束するために使用される。どの用に集積体5’が結束され、これにより安定化されるかの方式は、本発明にとって重要ではなく、ここでは、プレスされた集積体5’を後続の次処理に搬出可能となったことが重要である。
【0018】
図2に示したステップで、プレス及び結束された集積体5’は、矢印14に従って、次処理へと搬出される。これにより自由になった第1のプレスワゴン15は、図2では、既に左に向かって、構成される集積体5に向かって移動されているが、第2のプレスワゴン16は、その位置を、装置1の右端に、プレス及び結束された集積体5’によってロックされている。集積体5の支持機能は、この状況で、既に第2の支持分離要素9によって代行され、この第2の支持分離要素は、第1のエンドプレート10を集積体5に押し付ける。第1の支持分離要素8は、既に下に向かって移動され、これにより、もはや、構成される集積体5と係合していない。次いで、構成される集積体5の方向に移動された第1のプレスワゴン15は、例えばフォーク状に形成された第2の支持分離要素9を通過し、集積体5の集積体側面38の支持を引き継ぐ。このため、第2の支持分離要素9は、例えば、ここに示していないスリットを備え、このスリットは、第1のプレスワゴン15によって通過される。
【0019】
集積体5が、第1のプレスワゴン5によって支持されるので、第2の支持分離要素9は、同様に自由となる。従って、第2の支持分離要素9は、先ず、下及び左に向かって移動され、第1の支持分離要素8と共に、図3に示した位置に達する。この場合、両支持分離要素8及び9は、下から集積体5に入り、これにより、後続の形成される集積体5”を集積体5から分離する。集積体5”のこの分離は、当業者にそれ自体知られている。従来技術については、例えば、特許文献2〜4を参照されたい。
【0020】
プレス及び拘束された集積体5’の搬出後同様に自由になった第2のプレスワゴン16は、同様に左に向かって移動し、最終的に第1のプレスワゴン15の支持機能を引き継ぐ。これは、図3に示されている。従って、両支持分離要素8及び9は、図4に応じて離間するように移動し、これにより、集積体5”が更に構成され得る。次いで、第2の支持分離要素9と第2のプレスワゴン16は、右に向かって、図5に示した位置に移動し、第2の支持分離要素9は、本質的に移動されない第1のプレスワゴン15によって通過される。この場合、連行される集積体5が、図5に示した位置に達したら、第1のプレスワゴン15が、近づけられ、移送装置4側の集積体側面39に対する第2の支持分離要素9の支持機能を引き継ぐ。これにより、支持装置7の第2の支持分離要素9は、自由に成り、図6に示した下の位置に移動される。両プレスワゴン15及び16は、集積体5をプレスし、図7に示した位置に移動し、この位置で集積体が結束される。同時に、第2の支持分離要素9が、再び図1に示した位置に移動される。この方法の経過は、後続の集積体5”でも繰り返される。
【0021】
簡単に理解するため、方法の経過が、図8〜18では装置1の一部の平面図で示されている。図8では、第1のプレスワゴン15の、互いに間隔を置いて配設された2つのプレス機構18だけが示されており、これらプレス機構は、本質的に同じに形成可能であり、集積体移送方向13に延在する。各プレス機構18は、プレスジョー21(図19,20)を備え、このプレスジョーに、可動の支持要素30が配設されている。
【0022】
図9では、構成される集積体5が、第1の支持分離要素8によって支持される。その後、第1のエンドプレート10が、ここに示してない第2の支持分離要素9によって集積体9に向かって移動され、これにより、第1の支持分離要素8が、除去可能となる。図10は、集積体5が移送装置4とは反対側の集積体側面38に第1のプレスワゴン15によって支持される次のステップの装置1を示す。このため、両支持要素30は、それぞれ第1のエンドプレート10に当接する。この場合、集積体5は、部分的に、両プレス機構18間のスペース33内に存在する。
【0023】
図11は、集積体5に向かう第2のプレスワゴン16の移動を示す。第2のプレスワゴン16の2つのジョー34が、両プレス機構18間のスペース33内の図12に示した位置に移動する。両ジョー34の前端が、第1のエンドプレート10に当接し、この第1のエンドプレートを支持し、これにより、集積体5は、集積体側面38を、第2のプレスワゴン16によって支持される。従って、第1のプレスワゴン15の両プレス機構18が、集積体移送方向13に対して横に離間するように移動される。同時に、両支持要素30が、図13に示した引戻し位置に移動される。この移動は、旋回移動、スライド移動、又はそれ以外の移動とすることができる。明らかなように、支持要素30は、この引戻し位置で、プレス機構18間のスペース33を限定しない。従って、スペース33は、移送方向13に行なわれる集積体5の通過が自由であり、この場合、集積体5は、図13に示したものよりも本質的に広い幅になっている。
【0024】
図14及び15は、既に予め支持分離要素8,9によって集積体5”から分離された集積体15の堆積体移送方向13、即ち結束装置12の方向、の移動を示す。この場合、集積体5は、集積体側面39を第2の支持分離要素9によって支持され、集積体側面38を第2のプレスワゴン16によって支持される。支持分離要素8は、構成される集積体5”を支持する。図16及び17は、第1のプレスワゴン15の支持位置への次の移動を示し、この支持位置で、第1のプレスワゴン15は、集積体側面39に当接し、これにより、第2の支持分離要素9は、下に向かって離間するように移動可能である。最終的に、図7に相当する図18は、拘束装置12の領域にある集積体5を示す。
【0025】
図19〜22に基づいて、以下で第1のプレスワゴン15を詳細に説明する。
【0026】
第1のプレスワゴン15は、フレーム17を備え、このフレームに、4つのガイドローラ19が固定されている。更に、フレーム17には、横に延在する軸26が固定され、この軸上で、両プレス機構18が、それぞれ1つの軸受27によって移動可能に軸受けされている。プレス機構18は、それぞれ1つのモータ23と無端の駆動装置31によって、図19に示した間隔35を変更するために、軸26上を移動可能である。従って、プレス機構18間の間隔35は、縮小可能又は拡大可能である。これにより、異なった集積体幅への適合が可能であり、これにより、例えば、非常に幅の狭い又は非常に幅の広い集積体も処理可能である。幅の広い集積体5は、例えば2倍長の集積体である。
【0027】
フレーム17に、別のモータ22が固定されており(図21)、このモータは、集積体5のプレス時に必要なプレス力を加えるために使用される。この場合、モータ22は、2つの歯車37(図19)を介して、示してないラックに作用する。当然、他の動力伝達装置も考えられる。ケーブル20は、モータ22への電力供給のために使用される。更に、図示してない気圧又は電気接続部と、示してない制御装置用の接続部が設けられている。
【0028】
両プレス機構18には、それぞれ1つの支持要素30が配設されており、この支持要素は、特に棒状又はアーチ状に形成されている。支持要素30は、上端のところで、それぞれリンケージ28(図22)を介して旋回可能にプレスジョー21に支承されている。各支持要素30は、リンケージ28を介して気圧式調整シリンダ25に結合され、この調整シリンダは、対応するプレスジョー21に固定されている。調整シリンダ25の操作により、支持要素30は、図19,20及び23に示した外側の引戻し位置と、図20,22及び24に示した内側の作動位置の間を移動可能である。作動位置では、支持要素は、両プレスジョー21間のスペース33内に突出する。調整シリンダ25によって行なわれる支持要素30の移動は、ここの示してない制御装置を介して制御される。引戻し位置で、支持要素30は、プレスジョー21の背後に配設されており、これにより、支持要素は、スペース33を狭めず、集積体5を通過させるための最大幅が使用可能である。比較的幅の広い集積体5も、衝突することなく、第1のプレスワゴン15を通過可能である。特に図24から分かるように、支持要素30は、プレスジョー21の、従って第1のプレスワゴン15の移送装置4側36に存在する。プレスジョー21の背面24は、集積体5をプレスする面を構成する。
【0029】
支持要素30は、ここでは下に向いた棒状の湾曲部材である。しかしながら、これら支持要素は、プレート状に形成可能であり、横に移動可能に支承してもよい。基本的に、支持要素30は、プレスジョー21の移送装置4側36の不動の面として形成してもよい。第2のプレスワゴン16が使用可能になるまで、集積体5,5”の構成時に支持機能を引き継ぐことができる支持要素30のこのような形成が重要である。従って、第1のプレスワゴン15は、これまで普通のプレス機能以外に、有利なことに支持機能も担うことができる。支持要素30は、比較的小さいスペースしか使わずに実現可能であり、これにより、本質的に高い製造コストを生じさせない。それにもかかわらず、最栗タイムは、本質的に低減可能である。
【0030】
第2のプレスワゴン16が、集積体のプレス後、場合によっては集積体の結束後、その長さに依存せずに、必然的に、形成される集積体を支持するために集積体移送方向13とは反対に移動可能になる前に、搬出の実施を待たなければならないので、本発明による方法と相応の装置によって達成可能な時間の低減もしくは効率の向上は、集積体5が比較的短い場合には特に大きくなる。
【符号の説明】
【0031】
1 装置
2 機械フレーム
3 集積体台
4 移送装置
5 集積体
5’ 集積体
5” 集積体
6 印刷紙
7 支持装置
8 第1の支持分離要素
9 第2の支持分離要素
10 第1のエンドプレート
11 第2のエンドプレート
12 結束装置
13 集積体移送方向
15 第1のプレスワゴン
16 第2のプレスワゴン
17 フレーム
18 プレス機構
19 ガイドローラ
20 ケーブル
21 プレスジョー
22 モータ
23 モータ
24 背面
25 調整シリンダ
26 軸
27 軸受
28 リンケージ
29 プレスユニット
30 支持要素
31 駆動装置
33 スペース
34 ジョー
35 間隔
36 移送装置側
37 歯車
38 集積体側面
39 集積体側面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷紙(6)が、移送装置(4)によって、水平に延在する集積体台(3)に供給され、この集積体台上に垂直に並列させられ、構成される集積体(5)が、支持装置(7)によって、移送装置(4)とは反対側の集積体側面(38)と、移送装置(4)側の集積体側面(39)を支持され、構成された集積体(5)が、第1のプレスワゴン(15)と第2のプレスワゴン(16)を備えるプレスユニット(29)に引き渡され、両プレスワゴン(15,16)間で、1つの集積体(5’)にプレスされ、プレスされた集積体(5’)が結束される、印刷紙から成る集積体を形成するための方法において、
第1のプレスワゴン(15)が、プレスされた集積体(5’)の結束後、集積体台(3)上で構成される別の集積体(5)に向かって移動され、集積体の移送装置(4)とは反対側の集積体側面(38)でのこの別の集積体の支持を、支持装置(7)から引き継ぐことを特徴とする方法。
【請求項2】
結束された集積体(5’)が排出され、その後、第2にプレスワゴン(16)が、同様に、構成される別の集積体(5)に向かって移動され、この別の集積体の支持を第1のプレスワゴン(15)から引き継ぐことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1のプレスワゴン(15)が、第2のプレスワゴン(16)によって別の集積体(5)の支持が引き継がれた後、別の集積体(5)の移送装置(4)側の集積体側面(39)に向かって移動され、この集積体側面(39)での別の集積体の支持を、支持装置(7)から引き継ぐことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
第1のプレスワゴン(15)が、少なくとも1つの支持要素(30)を備え、この支持要素が、別の集積体(5)の移送装置(4)とは反対側の集積体側面(39)を支持することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つの支持要素(30)が、別の集積体(5)の支持のために外側の位置から内側の位置に移動されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
印刷紙(6)を集積体台(3)に供給する移送装置(4)と、集積体(5)を構成するためにこの集積体に係合する支持装置(7)とを有し、この支持装置によって、構成される集積体(5)が支持可能で、プレスユニット(29)に引渡し可能であり、このプレスユニットが、第1のプレスワゴン(15)と第2のプレスワゴン(16)を備え、これらプレスワゴンの間に、構成された集積体(5)がプレス可能であり、第1のプレスワゴン(15)の移送装置(4)とは反対側の背面(24)が、プレスすべき集積体(5)に当接可能である、水平に延在する集積体台(3)に連続的に供給され、垂直に並列させられた印刷紙(6)から成る集積体を形成するための装置において、
第1のプレスワゴン(15)が、構成される集積体(5)の移送装置(4)とは反対側の集積体側面(38)を支持可能な支持要素(30)を備えることを特徴とする装置。
【請求項7】
第1のプレスワゴン(15)が、少なくとも1つ、好ましくは2つ、の移動可能な支持要素(30)を備えることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
少なくとも1つの支持要素(30)が、内側の位置と外側の位置の間を移動可能であることを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
少なくとも2つの支持要素(30)が、内側の位置と外側の位置の間を移動可能であることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
少なくとも1つの支持要素(30)が、旋回可能な湾曲部材であることを特徴とする請求項8又は9に記載の装置。
【請求項11】
第1のプレスワゴン(15)が、集積体移送方向(13)に対して横に移動可能に支承された2つのプレス機構(18)を備えることを特徴とする請求項6〜10のいずれか1つに記載の装置。
【請求項12】
少なくとも1つの支持要素(30)が、両プレス機構(18)の一方に配設されていることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
支持要素(30)が、第1のプレスワゴン(15)の移送装置(4)側(36)に配設されていることを特徴とする請求項6〜12のいずれか1つに記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2010−52946(P2010−52946A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−196171(P2009−196171)
【出願日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【出願人】(502200092)ミュラー・マルティニ・ホルディング・アクチエンゲゼルシヤフト (51)
【Fターム(参考)】