説明

印鑑照会システム、当該印鑑照会システムに用いる印鑑照会機及びサーバ、並びに、当該印鑑照会機を実現するプログラム

【課題】操作者が本来とは異なる印鑑照会機を使用して照合作業を行う場合に、登録印影画像を操作者にとって好適な位置(操作者から見え易い位置)に表示させることにより、作業効率が低下するのを抑制する。
【解決手段】データベースサーバから取得された登録印影画像情報によって表される印影画像を表示する表示部130と、印影画像の表示位置を決定する表示位置決定部110eとを備えており、表示位置決定部110eは、印鑑照会機11を使用中の操作者を使用操作者とし、照合の対象となる印影が押印された帳票を照合対象帳票とし、使用操作者が印鑑照会機の操作者として登録された登録操作者と異なる場合に、印鑑照会機に対する横方向の使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報に基づいて、印影画像の横方向の表示位置を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票に付された印影画像とデータベースに登録された登録印影画像との照合作業(照らし合わせて確認する作業)を行うための印鑑照会システム、その印鑑照会システムに用いる印鑑照会機及びサーバ、並びに、印鑑照会機を実現するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、帳票に付された印鑑の印影画像とデータベースに登録された印鑑の印影画像(以下、「登録印影画像」と称する)との照合作業(照らし合わせて確認する作業)を行うための印鑑照会システムがあった。その印鑑照会システムは、データベースに登録された登録印影画像を管理するサーバと、サーバと通信可能に接続され、登録印影画像をサーバに照会(問い合わせ)する印鑑照会機(以下、「端末」と称する場合もある)とを有する構成となっている。
【0003】
従来の印鑑照会システムは、登録印影画像の表示位置が印鑑の種類や操作者のIDに応じて印鑑照会機に予め設定されており、照合作業時に、印鑑照会機が登録印影画像をその表示位置に表示する構成となっていた(例えば、特許文献1参照)。
なお、印鑑照会機の中には、操作者が入力部のキーを手動で操作することにより、登録印影画像の表示位置を任意の位置に変更することができる装置もある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−134758号公報
【特許文献2】特開平1−211183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の印鑑照会システムは、以下に説明するように、操作者が操作者本来とは異なる印鑑照会機を使用して照合作業を行う場合に、作業効率が低下するという、課題があった。
【0006】
従来の印鑑照会システムは、操作者が操作者の座席(操作者の着席が許可された座席を含む)に設置された印鑑照会機(以下、「操作者本来の印鑑照会機」と称する)を操作して照合作業を行う場合のみが想定されており、操作者が操作者の座席とは異なる座席に設置された印鑑照会機(以下、「本来とは異なる印鑑照会機」と称する)を操作して照合作業を行うことが想定された構成になっていなかった。
【0007】
しかしながら、実際には、操作者は、操作者の座席とは異なる座席に一時的に着席して、本来とは異なる印鑑照会機を操作して照合作業を行う場合もある。その場合に、印鑑照会機は、操作者から見て、左側に配置されていたり、右側に配置されていたり、正面に配置されていたりする。
【0008】
印鑑照会機は、操作者から見て、左側に配置されている場合に、登録印影画像を表示部の右側寄りの位置に表示したり、又は、操作者から見て、右側に配置されている場合に、登録印影画像を表示部の左側寄りの位置に表示したりすると、登録印影画像が操作者から離れた位置に表示される。そのため、このような場合に、登録印影画像が、操作者から見難くなる。
【0009】
したがって、従来の印鑑照会システムは、操作者が本来とは異なる印鑑照会機を操作して照合作業を行う場合に、登録印影画像が見難くなるときがあった。
【0010】
このような従来の印鑑照会システムは、印鑑照会機が登録印影画像の表示位置を手動で変更できない構成になっていると、見難い登録印影画像の閲覧を操作者に強いる。
【0011】
また、従来の印鑑照会システムは、たとえ、印鑑照会機が登録印影画像の表示位置を手動で変更できる構成になっていても、照合作業を開始する際に、登録印影画像の表示位置の調整作業を操作者に強いる。
【0012】
その結果、従来の印鑑照会システムは、操作者が本来とは異なる印鑑照会機を使用して照合作業を行う場合に、これらの要因によって、作業効率が低下していた。
【0013】
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、操作者が本来とは異なる印鑑照会機を使用して照合作業を行う場合に、作業効率が低下するのを抑制する印鑑照会システムを提供することを主な目的とする。また、本発明は、当該印鑑照会システムに用いる印鑑照会機及びサーバ、並びに、当該印鑑照会機を実現するプログラムを提供することも主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記目的を達成するため、第1発明は、印鑑の印影画像を表す登録印影画像情報を含む、各種の情報を格納するデータベースサーバと通信可能に接続されている複数の印鑑照会機を有する印鑑照会システムであって、前記印鑑照会機は、前記データベースサーバから取得された前記登録印影画像情報によって表される前記印影画像を表示する表示部と、前記印影画像の表示位置を決定する表示位置決定部とを備えており、前記表示位置決定部は、当該印鑑照会機を使用中の操作者を使用操作者とし、照合の対象となる印影が押印された帳票を照合対象帳票とし、前記使用操作者が当該印鑑照会機の操作者として登録された登録操作者と異なる場合に、当該印鑑照会機に対する横方向の前記使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定する構成とする。
【0015】
この印鑑照会システムは、使用操作者が印鑑照会機の操作者として登録された登録操作者と異なる場合に、印鑑照会機の表示位置決定部が、印鑑照会機に対する横方向の使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報に基づいて、印影画像の横方向の表示位置を決定する。そのため、この印鑑照会システムは、操作者が本来とは異なる印鑑照会機を使用して照合作業を行う場合に、登録印影画像を操作者にとって好適な位置(操作者から見え易い位置)に自動的に表示させることができる。これにより、この印鑑照会システムは、操作者が本来とは異なる印鑑照会機を使用して照合作業を行う場合に、作業効率が低下するのを抑制することができる。
【0016】
また、第2発明は、印鑑の印影画像を表す登録印影画像情報を含む、各種の情報を格納するデータベースサーバと通信可能に接続されている印鑑照会機であって、前記データベースサーバから取得された前記登録印影画像情報によって表される前記印影画像を表示する表示部と、前記印影画像の表示位置を決定する表示位置決定部とを備えており、前記表示位置決定部は、当該印鑑照会機を使用中の操作者を使用操作者とし、照合の対象となる印影が押印された帳票を照合対象帳票とし、前記使用操作者が当該印鑑照会機の操作者として登録された登録操作者と異なる場合に、当該印鑑照会機に対する横方向の前記使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定する構成とする。
【0017】
また、第3発明は、印鑑の印影画像を照会する複数の印鑑照会機と通信可能に接続されており、前記印鑑の印影画像を表す登録印影画像情報を含む、各種の情報を格納するデータベースを管理するサーバであって、前記データベースは、帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に対応する前記印影画像の表示位置を規定する情報が、登録印影表示位置情報として、前記印鑑照会機を操作する操作者に予め割り振られた操作者識別情報毎に、前記印鑑照会機に予め割り振られた照会機識別情報と、前記印鑑照会機に対する横方向の前記操作者の座席位置を表す座席位置情報とに対応付けられて登録される第1テーブルデータを格納している構成とする。
【0018】
また、第4発明は、印鑑の印影画像を表す登録印影画像情報を含む、各種の情報を格納するデータベースサーバと通信可能に接続されており、前記データベースサーバから取得された前記登録印影画像情報によって表される前記印影画像を表示する表示部を備えるコンピュータを、印鑑照会機として機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記印影画像の表示位置を決定する表示位置決定部として機能させ、前記表示位置決定部は、当該印鑑照会機を使用中の操作者を使用操作者とし、照合の対象となる印影が押印された帳票を照合対象帳票とし、前記使用操作者が当該印鑑照会機の操作者として登録された登録操作者と異なる場合に、当該印鑑照会機に対する横方向の前記使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、前記照合対象帳票内での押印欄の高さ方向の位置に基づいて、前記印影画像の高さ方向の表示位置を決定する構成とする。
【発明の効果】
【0019】
第1発明によれば、操作者が本来とは異なる印鑑照会機を使用して照合作業を行う場合に、登録印影画像を操作者にとって好適な位置(操作者から見え易い位置)に表示させて、作業効率が低下するのを抑制する印鑑照会システムを提供することができる。
また、第2発明によれば、第1発明に係る印鑑照会システムに用いる印鑑照会機を提供することができる。
また、第3発明によれば、第1発明に係る印鑑照会システムに用いるサーバを提供することができる。
また、第4発明によれば、第2発明に係る印鑑照会機を実現するプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施形態に係る印鑑照会システムの構成を示す図である。
【図2】実施形態に係る印鑑照会機の内部構成を示す図である。
【図3A】実施形態で用いる操作者テーブルの一例を示す図である。
【図3B】実施形態で用いる帳票テーブルの一例を示す図である。
【図3C】実施形態で用いる照会機テーブルの一例を示す図である。
【図3D】実施形態で用いる科目テーブルの一例を示す図である。
【図3E】実施形態で用いる印影テーブルの一例を示す図である。
【図4A】実施形態に係る印鑑照会システムの動作を示すフローチャート(1)である。
【図4B】実施形態に係る印鑑照会システムの動作を示すフローチャート(2)である。
【図5A】変形例に係る印鑑照会システムの動作を示すフローチャート(1)である。
【図5B】変形例に係る印鑑照会システムの動作を示すフローチャート(2)である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0022】
本実施形態に係る印鑑照会システムは、操作者が本来とは異なる印鑑照会機を使用して照合作業を行う場合であっても、登録印影画像を操作者にとって好適な位置(操作者から見え易い位置)に自動的に表示させる構成とする。そのために、本実施形態に係る印鑑照会システムは、使用操作者が印鑑照会機の操作者として登録された登録操作者と異なる場合に、印鑑照会機が、印鑑照会機(特に、その表示部)に対する横方向の使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報に基づいて、印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、照合対象帳票内での押印欄の高さ方向の位置に基づいて、印影画像の高さ方向の表示位置を決定する。以下、この決定を、「座席位置及び押印欄の位置に基づく表示位置の決定」と称する。
【0023】
ただし、登録印影画像の表示位置は、操作者の好みによって、好適な位置が異なる場合がある。本実施形態に係る印鑑照会システムは、このような場合であっても、登録印影画像の表示位置を好適な位置に表示することができるように、データベースサーバに、操作者の好みに合致した表示位置を予め登録しておき、使用操作者を登録操作者と見なすための所定の条件を満たす場合に、登録印影画像の表示位置をデータベースサーバに登録された表示位置に決定し、所定の条件を満たさない場合に、前記した「座席位置及び押印欄の位置に基づく表示位置の決定」を行う構成とする。なお、本実施形態では、「(使用操作者を登録操作者と見なすための)所定の条件」とは、例えば、後記する「該当表示位置情報が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録されている」ことを意味しているものとして説明する。
【0024】
<印鑑照会システムの構成>
以下、図1を参照して、本実施形態に係る印鑑照会システムの構成につき説明する。なお、図1は、実施形態に係る印鑑照会システムの構成を示す図である。
本実施形態に係る印鑑照会システム1は、帳票に付された印鑑の印影画像とデータベース(以下、「印鑑DB23」と称する)に登録された印鑑の印影画像(以下、「登録印影画像」と称する)との照合作業を行うためのシステムである。
【0025】
図1に示すように、印鑑照会システム1は、印鑑DB23に登録された登録印影画像を表す情報(以下、「登録印影画像情報」と称する)を管理するサーバ(以下、「印鑑DBサーバ22」と称する)と、印鑑DBサーバ22と通信可能に接続され、登録印影画像情報を印鑑DBサーバ22に照会(問い合わせ)する1乃至複数(図示例では、複数)の印鑑照会機11(以下、「端末」と称する場合もある)とを有する構成となっている。
【0026】
印鑑DB23は、印鑑に関する情報が登録されるデータベースである。印鑑DB23は、印鑑DBサーバ22の内部のHDD等の記憶手段、又は、LAN等の通信回線によって印鑑DBサーバ22と通信可能に接続された記憶装置に構築される。印鑑DB23には、印鑑の印影画像や署名画像等の情報が、口座情報に関連付けられて登録される。なお、ここでは、「口座情報」は、店番や、科目、口座番号、枝番等の情報によって構成されているものとして説明する。
【0027】
印鑑DBサーバ22及び印鑑DB23は、主に、データを集中的に管理するデータセンタ20に設置されている。そのデータセンタ20には、印鑑DBサーバ22及び印鑑DB23に加え、印鑑コントローラサーバ21や、エントリPC24等の装置が設置されている。
【0028】
印鑑コントローラサーバ21は、印鑑照会機11からの印鑑DBサーバ22へのアクセスに対して、許可制限を行うサーバである。印鑑コントローラサーバ21は、印鑑照会機11から印鑑DBサーバ22にアクセスがあった場合に、印鑑照会機11から受信された操作者のランクや照会する口座の科目等の情報に基づいて、操作者の権限を確認し、印影照合の可否を判定する。
エントリPC24は、顧客の口座情報の登録・変更・削除等の処理を行うための装置である。
データセンタ20に設置されたこれらの機器は、例えば、LAN29等の通信回線によって、互いに通信可能に接続されている。
【0029】
印鑑照会機11は、印鑑DBサーバ22から、印鑑DB23に登録された印影照合の対象となる登録印影画像や署名画像等の情報を取得して、表示部130(図2参照)に表示する端末装置である。印鑑照会機11は、主に、営業店10に複数台設置されている。各印鑑照会機11は、例えば、LAN19やネットワーク30によって、データセンタ20に設置された印鑑DBサーバ22と通信可能に接続されている。なお、印鑑照会機11は、データセンタ20に設置することもできる。
【0030】
<印鑑照会機の構成>
以下、図2を参照して、印鑑照会機11の構成につき説明する。図2は、実施形態に係る印鑑照会機の内部構成を示す図である。ここでは、印鑑照会機11がパーソナルコンピュータとして構成されている場合を想定して説明する。そのパーソナルコンピュータは、後記する制御部110が後記するプログラム記憶部120aに予め格納された制御プログラムを実行することにより、印鑑照会機11として機能する。なお、印鑑照会機11は、例えば、LCD等の表示部とテンキー等の入力部とを有する専用の端末装置として構成することもできる。
【0031】
図2に示すように、印鑑照会機11は、印鑑照会機11の動作を制御する制御部110、印鑑照会に用いる各種の情報を記憶する記憶部120、各種の情報を表示する表示部130、各種の情報の入力を受け付ける入力部140、及び、外部の機器(ここでは、主に、印鑑DBサーバ22)との通信を行う通信部150を有している。
【0032】
制御部110は、CPUによって構成されている。本実施形態では、制御部110a〜110fは、後記するプログラム記憶部120aに予め格納された制御プログラムを実行することにより、表示制御部110a、入力制御部110b、通信制御部110c、情報取得部110d、表示位置決定部110e、及び、処理実行部110fとして機能する。
【0033】
表示制御部110aは、表示部130の表示を制御する機能手段である。
入力制御部110bは、入力部140からの情報の入力を受け付ける機能手段である。
通信制御部110cは、通信部150による通信を制御する機能手段である。
情報取得部110dは、印鑑照会に必要な情報を取得する機能手段である。
表示位置決定部110eは、表示部130での登録印影画像の表示位置を決定する機能手段である。
処理実行部110fは、例えば、顧客の口座照会情報を閲覧する「口座照会」処理(図4AのS140参照)や、印鑑照会機11(特に、印鑑照会機11の表示部130)の横方向に対する操作者の座席位置を設定する「座席選択」処理(図4AのS140参照)等を実行する機能手段である。
【0034】
記憶部120は、ROMや、RAM、HDD等によって構成されている。本実施形態では、記憶部120は、プログラム記憶部120a、入力情報記憶部120b、及び、取得情報記憶部120cを備えている。
【0035】
プログラム記憶部120aは、コンピュータを印鑑照会機11として機能させるための制御プログラムが予め格納される記憶領域である。
入力情報記憶部120bは、入力部140から操作者によって入力された情報(以下、「入力情報」と称する)が格納される記憶領域である。
取得情報記憶部120cは、印鑑DBサーバ22から取得された情報(以下、「取得情報」と称する)が格納される記憶領域である。
【0036】
<印鑑DBに格納されるデータの構成>
印鑑DB23には、テーブル形式で様々なデータが予め格納される。
以下、図3A〜図3Eを参照して、印鑑DB23に格納されるデータの一例につき説明する。ここでは、印鑑照会機11にログインした操作者と他の操作者とを区別する場合に、印鑑照会機11にログインした操作者を「ログイン操作者」と称する。「ログイン操作者」は、特許請求の範囲に記載された「使用操作者」に相当する。
【0037】
図3Aは、実施形態で用いる操作者テーブルの一例を示す図である。
図3Aに示す操作者テーブルT1は、印鑑照会機11の操作者に関する情報が登録されるテーブル形式のデータである。
図3Aに示す例では、操作者テーブルT1は、操作者IDT1a、照会機IDT1b、座席位置情報T1c、印影表示位置情報T1d等の情報を含む構成となっている。
【0038】
操作者IDT1aは、印鑑照会機11を操作する操作者の各々に予め割り振られた識別情報である。操作者IDT1aの登録は、印鑑照会機11の制御部110によって行われる。例えば、ログイン操作者が印鑑照会機11の入力部140を操作して操作者テーブルT1を印鑑DB23に登録する場合に、印鑑照会機11の制御部110が、ログイン時にログイン操作者によって印鑑照会機11に入力された操作者ID(以下、「ログイン操作者ID」と称する)を操作者IDT1aとして操作者テーブルT1に登録する。
【0039】
照会機IDT1bは、印鑑照会機11の各々に予め割り振られた識別情報である。照会機IDT1bの登録は、操作者によって行われる。例えば、操作者が印鑑照会機11の入力部140を操作して操作者テーブルT1を印鑑DB23に登録する場合に、操作者が、普段使用する印鑑照会機11のIDを照会機IDT1bとして入力し、印鑑照会機11の制御部110が入力された照会機IDT1bを操作者テーブルT1に登録する。
【0040】
座席位置情報T1cは、印鑑照会機11に対する横方向の操作者の座席位置を表す情報である。座席位置情報T1cの登録は、操作者によって行われる。例えば、操作者が印鑑照会機11の入力部140を操作して操作者テーブルT1を印鑑DB23に登録する場合に、座席位置が印鑑照会機11(特に、印鑑照会機11の表示部130)に対して左側になる場合の値を「0」とし、座席位置が印鑑照会機11に対して右側になる場合の値を「1」とし、座席位置が印鑑照会機11に対して正面になる場合の値を「2」として、操作者が該当する値を入力し、印鑑照会機11の制御部110が入力された値を座席位置情報T1cとして操作者テーブルT1に登録する。
【0041】
印影表示位置情報T1dは、帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に対応する印影画像の表示位置を規定する情報である。印影表示位置情報T1dは、操作者によって個別に設定される。ここでは、印影画像の表示位置は、横方向に、左側、右側、及び、中央(正面)の3つに分割され、高さ方向に、上部、下部、及び、中央の3つに分割された、合計9つの領域に区分されているものとして説明する。
【0042】
図3Aに示す例では、印影表示位置情報T1dは、操作者IDT1a毎に、照会機IDT1b、及び、印鑑照会機11に対する操作者の座席位置情報T1cに対応付けられて操作者テーブルT1に登録されている。印影表示位置情報T1dの登録は、操作者によって個別に行われる。例えば、操作者が印鑑照会機11の入力部140を操作して操作者テーブルT1を印鑑DB23に登録する場合に、操作者が、帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置(ここでは、左側上部、中央上部、右側上部、左側中央、中央、右側中央、左側下部、中央下部、右側下部)毎に、押印欄の各位置(図3Aの一番左側の列の上から4段目〜12段目の欄参照)に対応する印影画像の表示位置(図3Aの左から2列目〜n列目の上から4段目〜12段目の欄参照)を規定する情報を印影表示位置情報T1dとして個別に入力し、印鑑照会機11の制御部110が入力された印影表示位置情報T1dを操作者テーブルT1に登録する。
なお、操作者テーブルT1は、これらの情報以外に、印影の照合作業に必要とされる情報が登録されていてもよい。
【0043】
なお、操作者テーブルT1は、特許請求の範囲に記載された「第1テーブルデータ」に相当する。すなわち、操作者テーブルT1は、帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に対応する印影画像の表示位置を規定する情報(ここでは、印影表示位置情報T1d)が、登録印影表示位置情報として、印鑑照会機11を操作する操作者の各々に予め割り振られた操作者識別情報(ここでは、操作者IDT1a)毎に、印鑑照会機11の各々に予め割り振られた照会機識別情報(ここでは、照会機IDT1b)と、印鑑照会機11に対する横方向の操作者の座席位置を表す座席位置情報(ここでは、座席位置情報T1c)とに対応付けられて登録されるテーブル形式のデータである。
【0044】
図3Bは、実施形態で用いる帳票テーブルの一例を示す図である。
図3Bに示す帳票テーブルT2は、帳票ID毎に、押印欄の位置情報が登録されるテーブル形式のデータである。
【0045】
帳票IDは、印鑑の印影が押印欄に押印される帳票の各々に予め割り振られた帳票識別情報である。
押印欄の位置情報は、帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置を表す情報である。なお、以下、照合の対象となる印影が押印された帳票を「照合対象帳票」と称する。
なお、帳票テーブルT2は、これらの情報以外に、印影の照合作業に必要とされる情報が登録されていてもよい。
【0046】
帳票テーブルT2は、特許請求の範囲に記載された「第2テーブルデータ」に相当する。すなわち、帳票テーブルT2は、照合対象帳票に予め割り振られた帳票識別情報と帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置を表す登録押印欄位置情報とが対応付けて登録されるテーブル形式のデータである。
【0047】
図3Cは、実施形態で用いる照会機テーブルの一例を示す図である。
図3Cに示す照会機テーブルT3は、照会機ID毎に、印鑑照会機11が設置された店の番号(以下、「設置店番」と称する)が登録されるテーブル形式のデータである。
【0048】
照会機IDは、図3Aに示す照会機IDT1bと同様に、印鑑照会機11の各々に予め割り振られた照会機識別情報である。
設置店番は、印鑑照会機11が設置された店を表す識別情報である。
なお、照会機テーブルT3は、これらの情報以外に、印影の照合作業に必要とされる情報が登録されていてもよい。
【0049】
図3Dは、実施形態で用いる科目テーブルの一例を示す図である。
図3Dに示す科目テーブルT4は、科目番号毎に、該当の科目で通常使用される帳票IDが登録されるテーブル形式のデータである。
【0050】
科目番号は、科目(例えば、「普通口座」等)の各々に予め割り振られた識別情報である。
帳票IDは、前記した通り、印影の照合作業を行う帳票の各々に予め割り振られた帳票識別情報である。
なお、科目テーブルT4は、これらの情報以外に、印影の照合作業に必要とされる情報が登録されていてもよい。
【0051】
図3Eは、実施形態で用いる印影テーブルの一例を示す図である。
図3Eに示す印影テーブルT5は、印鑑の印影画像が登録されるテーブル形式のデータである。図3Eに示す例では、印影テーブルT5は、印鑑の印影画像を表す情報(登録印影画像情報)が、店番、科目番号、及び、口座番号等の情報に対応付けられて登録されている。
【0052】
店番は、口座が開設された店を表す識別情報である。
科目番号は、前記した通り、科目の各々に予め割り振られた識別情報である。
口座番号は、顧客が開設した口座を表す識別情報である。
なお、印影テーブルT5は、これらの情報以外に、印影の照合作業に必要とされる情報(例えば、署名画像を表す情報)が登録されていてもよい。
【0053】
<印鑑照会システムの動作>
以下、図4A及び図4Bを参照して、印鑑照会システム1の動作につき説明する。図4A及び図4Bは、それぞれ、実施形態に係る印鑑照会システムの動作を示すフローチャートである。ここでは、操作者テーブルT1(図3A参照)に登録された操作者IDT1a、照会機IDT1b、座席位置情報T1c、及び、印影表示位置情報T1dを、それぞれ、「登録操作者IDT1a」、「登録照会機IDT1b」、「登録座席位置情報T1c」、及び、「登録印影表示位置情報T1d」と称する。
【0054】
なお、各装置は、図示せぬタイマによって計測された時間に基づいて動作する。また、各装置の動作は、各装置の記憶部に読み出し自在に予め格納されたプログラムによって規定されており、各装置の制御部によって実行される。また、装置間の通信は、受信側の装置が通信によって受信されたデータを記憶部に一旦格納し、その後に、データを記憶部から読み出すことによって、行われる。また、各データは、記憶部に読み出し自在に一旦格納されてから、その後の処理を行う所要の構成要素に出力される。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
【0055】
また、印鑑照会機11と印鑑DBサーバ22との間では、印鑑コントローラサーバ21が、印鑑照会機11からの印鑑DBサーバ22へのアクセスに対して、許可制限を行っている。しかしながら、この点については、情報処理では常套手段であり、また、本発明との関連性が低いため、その詳細な説明を省略する。
【0056】
印鑑照会システム1の印鑑照会機11及び印鑑DBサーバ22は、電源が投入されることにより、動作を開始する。このとき、印鑑照会機11は、例えば、表示制御部110aが、操作者ID入力用の画面(図示せず)を表示部130に表示させる。
なお、「操作者ID入力用の画面」は、例えば、操作者IDの入力を操作者に要請する文章と操作者IDの入力欄とが含まれた構成になっているものとする。
【0057】
図4Aに示すように、印鑑照会システム1の印鑑照会機11は、操作者によって操作者ID(ログイン操作者ID)が入力されて、ログインされる(S105)。このとき、入力制御部110b(図2参照)が、入力されたログイン操作者IDを入力情報記憶部120b(図2参照)に格納する。以下、操作者によってログインされた印鑑照会機11の照会機IDを「ログイン照会機ID」と称する場合がある。
【0058】
印鑑照会機11は、ログインされると、通信制御部110c(図2参照)が、ログイン操作者ID及びログイン照会機IDを印鑑DBサーバ22に送信する(S110)。なお、このとき、印鑑コントローラサーバ21が、ログイン操作者ID及びログイン照会機IDに基づいて、印鑑照会機11からの印鑑DBサーバ22へのアクセスが許可できるか否かを判定しているが、この点については、詳細な説明を省略する。
【0059】
印鑑DBサーバ22は、ログイン操作者ID及びログイン照会機IDを受信すると、ログイン操作者IDに基づいて、印鑑DB23に格納された操作者テーブルT1(図3A参照)を参照し、操作者テーブルT1から、ログイン操作者IDに該当する登録操作者IDT1aに対応付けられた、登録照会機IDT1b、登録座席位置情報T1c、及び、登録印影表示位置情報T1dを読み出し、これらの情報を印鑑照会機11に送信する(S120)。
【0060】
印鑑照会機11は、印鑑DBサーバ22から、登録照会機IDT1b、登録座席位置情報T1c、及び、登録印影表示位置情報T1dを受信すると、情報取得部110d(図2参照)が受信された情報を取得情報記憶部120cに格納する。この後、印鑑照会機11の表示位置決定部110e(図2参照)は、取得情報記憶部120cから登録照会機IDT1bを読み出し、自身のログイン照会機IDが登録照会機IDT1bと同じか否かを判定する(S125)。
【0061】
S125の判定で、ログイン照会機IDが登録照会機IDT1bと異なると判定された場合(“No”の場合)に、印鑑照会機11は、表示制御部110aが座席位置の入力を誘導する画面(図示せず)を表示部130に表示させるとともに、入力制御部110bが入力部140から入力される座席位置情報(以下、「入力座席位置情報」と称する)の入力を受け付ける(S130)。なお、S125では、登録照会機IDT1bがS120で送信された情報の中にない場合にも、“No”と判定される。
【0062】
S130で、入力座席位置情報を受け付けると、入力制御部110bは、受け付けた入力座席位置情報を入力情報記憶部120bに格納する。これにより、印鑑照会機11は、操作者の座席位置情報が変更される。以後、印鑑照会機11は、ログイン操作者によって使用されている間は、入力情報記憶部120bに格納された入力座席位置情報が表す座席位置を、ログイン操作者の座席位置と見なして、動作する。この後、処理は、S135に進む。
【0063】
なお、「座席位置の入力を誘導する画面」は、例えば、印鑑照会機11の横方向に対するログイン操作者の座席位置の入力をログイン操作者に要請する文章と座席位置に対応する値の入力欄とが含まれた構成になっているものとする。ここで、座席位置に対応する値(図3Aの上から3段目の欄参照)は、ログイン操作者の座席位置が印鑑照会機11に対して左側の場合に、値が「0」となり、座席位置が印鑑照会機11に対して右側の場合に、値が「1」となり、座席位置が印鑑照会機11に対して正面の場合に、値が「2」となるものとして説明する。
【0064】
一方、S125の判定で、ログイン照会機IDが登録照会機IDT1bと同じと判定された場合(“Yes”の場合)に、印鑑照会機11は、表示制御部110aが、処理選択用のメニュー画面(図示せず)を表示部130に表示させる(S135)。
【0065】
なお、「処理選択用のメニュー画面」は、例えば、複数の選択可能な処理の中からの所望の処理の選択をログイン操作者に要請する文章と各処理に対応する選択ボタンとが含まれた構成になっているものとする。ここでは、複数の選択可能な処理として、例えば、「印影照合」処理、「口座照会」処理、及び、「座席選択」処理の3つの処理があるものとして説明する。
【0066】
「印影照合」処理は、ログイン操作者が、帳票(以下、「照合対象帳票」と称する)の押印欄に押印された照合の対象となる印鑑の印影画像(以下、「照合対象印影画像」と称する)と、印鑑DB23の印影テーブルT5に登録された印鑑の印影画像(以下、「登録印影画像」と称する)との照合作業を行えるように、印鑑DBサーバ22から照合対象印影画像に該当する登録印影画像を取得して、表示部130に表示する処理を意味している。
【0067】
「口座照会」処理は、顧客の情報を管理する管理サーバ(図示せず)から顧客の口座情報を取得して、表示部130に表示する処理を意味している。
【0068】
「座席選択」処理は、印鑑照会機11の横方向に対する座席位置を選択する処理を意味している。「座席選択」処理は、例えば、ログインされた印鑑照会機11がログイン操作者の登録照会機であっても、印鑑照会機11の横方向に対するログイン操作者の座席位置を変更する場合に、選択される。なお、「登録照会機」とは、ログイン操作者の操作者IDT1aと対応付けられて操作者テーブルT1に登録された照会機IDT1b(図3A参照)と一致する照会機IDの印鑑照会機11を意味している。
【0069】
S135の後、印鑑照会機11の入力制御部110b(図2参照)は、ログイン操作者が、処理選択用のメニュー画面で、何を選択したのかを判定する(S140)。
【0070】
S140の判定で、ログイン操作者が「印影照合」処理を選択したと判定された場合に、印鑑照会機11は、印影照合作業を開始する(SA1)。
【0071】
また、S140の判定で、ログイン操作者が「口座照会」処理を選択したと判定された場合に、印鑑照会機11は、処理実行部110fが口座照会作業を実行する(SB1)。この後、処理は、S135に戻る。なお、「口座照会」作業は、顧客の口座照会情報を閲覧する作業を意味している。「口座照会」作業では、印鑑照会機11が、顧客の口座照会情報を管理する図示せぬ管理サーバから、顧客の口座照会情報を取得して、表示部130に表示する処理を行う。なお、「口座照会」作業については、公知の処理であり、また、本発明との関連性が低いので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0072】
また、S140の判定で、ログイン操作者が「座席選択」処理を選択したと判定された場合に、印鑑照会機11は、S130と同様に、表示制御部110aが座席位置の入力を誘導する画面(図示せず)を表示部130に表示させるとともに、入力制御部110bが入力座席位置情報の入力を受け付ける(SC1)。そして、入力制御部110bは、受け付けた入力座席位置情報を入力情報記憶部120bに格納する。これにより、印鑑照会機11は、操作者の座席位置の設定が変更される。以後、印鑑照会機11は、ログイン操作者によって使用されている間は、入力情報記憶部120bに格納された入力座席位置情報が表す座席位置を、ログイン操作者の座席位置と見なして、動作する。この後、処理は、S135に戻る。
【0073】
印鑑照会機11は、SA1で、印影照合作業を開始すると、表示制御部110aが口座情報入力用の画面(図示せず)を表示部130に表示させるとともに、入力制御部110bが入力部140から入力される口座情報の入力を受け付ける(S205)。
【0074】
なお、「口座情報入力用の画面」は、例えば、店番や、科目、口座番号、帳票ID(任意)等の情報の入力をログイン操作者に要請する文章とこれらの情報の入力欄とが含まれた構成になっているものとする。
【0075】
入力制御部110bは、口座情報の入力を受け付けると、帳票IDの入力があったか否かを判定する(S210)。
S210の判定で、帳票IDの入力があったと判定された場合(“Yes”の場合)に、印鑑照会機11は、通信制御部110cが、店番、科目、及び、口座番号等の口座情報と、帳票IDとを印鑑DBサーバ22に送信する(S215)。
一方、S210の判定で、帳票IDの入力がなかったと判定された場合(“No”の場合)に、印鑑照会機11は、通信制御部110cが、店番、科目、及び、口座番号等の口座情報を印鑑DBサーバ22に送信する(S220)。
【0076】
S215又はS220の後、印鑑DBサーバ22は、印鑑照会機11から口座情報を受信すると、口座情報に基づいて、印鑑DB23に格納された印影テーブルT5(図3E参照)を参照し、印影テーブルT5から、店番、科目、及び、口座番号等の口座情報に対応付けられた印影画像情報を読み出す。
【0077】
そして、印鑑DBサーバ22は、S215で印鑑照会機11から送信された帳票IDに基づいて、印鑑DB23に格納された帳票テーブルT2(図3B参照)を参照し、帳票テーブルT2から、押印欄の位置情報を読み出す。
又は、印鑑DBサーバ22は、S220で印鑑照会機11から送信された「科目」情報に基づいて、印鑑DB23に格納された科目テーブルT4(図3D参照)を参照し、科目テーブルT4から、科目番号に対応する帳票IDを読み出し、読み出された帳票IDに基づいて、印鑑DB23に格納された帳票テーブルT2(図3B参照)を参照し、帳票テーブルT2から、押印欄の位置情報を読み出す。
【0078】
なお、「押印欄の位置情報」は、例えば、図3Aに示す左から2列目のデータであれば、操作者IDが「1000」で、照会機IDが「100」で、座席位置情報が左側を表す値「0」という情報に対応付けられて操作者テーブルT1に登録された、「押印欄=左側上部」に対する「左側上部」という情報、「押印欄=中央上部」に対する「中央」という情報、「押印欄=右側上部」に対する「右側中央」という情報、「押印欄=左側中央」に対する「中央」という情報、「押印欄=中央」に対する「左側中央」という情報、「押印欄=右側中央」に対する「中央」という情報、「押印欄=左側下部」に対する「左側下部」という情報、「押印欄=中央下部」に対する「左側下部」という情報、及び、「押印欄=右側下部」に対する「左側下部」という情報を意味する。
【0079】
印鑑DBサーバ22は、印影画像情報及び押印欄の位置情報を読み出すと、読み出された印影画像情報及び押印欄の位置情報を印鑑照会機11に送信する(S225)。これにより、印鑑DBサーバ22は、一連のルーチンの処理を終了する。
【0080】
図4Bに示すように、印鑑照会機11は、印鑑DBサーバ22から印影画像情報及び押印欄の位置情報を受信すると、情報取得部110d(図2参照)が受信された情報を取得情報記憶部120cに格納する。この後、印鑑照会機11の表示位置決定部110e(図2参照)は、S120で印鑑DBサーバ22から送信されかつ取得情報記憶部120cに格納された情報の中に、登録照会機IDT1bがあるか否かを判定する(S230)。
【0081】
S230の判定で、S120で印鑑DBサーバ22から送信された情報の中に、登録照会機IDT1bがあると判定された場合(“Yes”の場合)に、表示位置決定部110eは、自身のログイン照会機IDが登録照会機IDT1bと同じか否かを判定する(S235)。
【0082】
一方、S230の判定で、S120で印鑑DBサーバ22から送信された情報の中に、登録照会機IDT1bがないと判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S260に進む。
【0083】
S235の判定で、自身のログイン照会機IDが登録照会機IDT1bと同じであると判定された場合(“Yes”の場合)に、表示位置決定部110eは、操作者の座席位置の変更がないかを判定する(S236)。
【0084】
S236の判定は、図4Aに示すSC1の「座席位置の入力受付」処理が実行されていない場合に、操作者の座席位置の変更がない(“Yes”)と判定され、一方、図4Aに示すSC1の「座席位置の入力受付」処理が実行されて、操作者の座席位置の設定が変更された場合に、操作者の座席位置の変更がある(“No”)と判定される。
【0085】
S236の判定で、操作者の座席位置の変更がないと判定された場合(“Yes”の場合)に、処理は、S245に進む。一方、S236の判定で、操作者の座席位置の変更があると判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S240に進む。
【0086】
また、S235の判定で、自身のログイン照会機IDが登録照会機IDT1bと異なると判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S240に進む。
【0087】
S235の判定で、自身のログイン照会機IDが登録照会機IDT1bと異なると判定された場合(“No”の場合)、又は、S236の判定で、操作者の座席位置の変更があると判定された場合(“No”の場合)に、表示位置決定部110eは、入力座席位置情報が表す座席位置(以下、「入力座席位置」と称する)が、S120で印鑑DBサーバ22から送信されかつ取得情報記憶部120cに格納された登録座席位置情報T1cが表す座席位置(以下、「登録座席位置」と称する)と同じか否かを判定する(S240)。
【0088】
S240の判定で、入力座席位置が登録座席位置と同じであると判定された場合(“Yes”の場合)に、処理は、S245に進む。一方、S240の判定で、入力座席位置が登録座席位置と異なると判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S260に進む。
【0089】
S236の判定で、操作者の座席位置の変更がないと判定された場合(“Yes”の場合)、又は、S240の判定で、入力座席位置が登録座席位置と同じであると判定された場合(“Yes”の場合)に、表示位置決定部110eは、S120で印鑑DBサーバ22から送信されかつ取得情報記憶部120cに格納された登録印影表示位置情報T1dの中に、照合対象帳票の押印欄の位置に合致する帳票の情報があるか否かを判定する(S245)。なお、ここで、S205で帳票IDが入力されていれば、その帳票IDの帳票が「照合対象帳票」となり、S205で帳票IDが入力されていなければ、S205で入力された口座情報の科目番号に対応する帳票が「照合対象帳票」となる。
【0090】
S245の判定で、S120で印鑑DBサーバ22から送信されかつ取得情報記憶部120cに格納された登録印影表示位置情報T1dの中に、照合対象帳票の押印欄の位置に合致する帳票の情報があると判定された場合(“Yes”の場合)に、表示位置決定部110eは、登録印影表示位置情報T1dに従って印影画像の表示位置を決定する(S250)。すなわち、表示位置決定部110eは、印影画像の表示位置を、登録印影表示位置情報T1dの表す位置に決定する。
【0091】
S230の判定で、S120で印鑑DBサーバ22から送信された情報の中に、登録照会機IDT1bがないと判定された場合(“No”の場合)、S240の判定で、入力座席位置が登録座席位置と異なると判定された場合(“No”の場合)、又は、S245の判定で、S120で印鑑DBサーバ22から送信されかつ取得情報記憶部120cに格納された登録印影表示位置情報T1dの中に、照合対象帳票の押印欄の位置に合致する帳票の情報がないと判定された場合(“No”の場合)に、表示位置決定部110eは、印鑑照会機11の横方向に対するログイン操作者の座席位置がどの方向であるのかを判定する(S260)。なお、「印鑑照会機11の横方向に対するログイン操作者の座席位置」情報は、図4Aに示すS130又はSC1で入力され、入力情報記憶部120bに格納されている。
【0092】
S260の判定で、ログイン操作者の座席位置が印鑑照会機11に対して左側である場合に、表示位置決定部110eは、横方向の印影画像の表示位置を「左側」に設定する(S261)。
【0093】
また、S260の判定で、ログイン操作者の座席位置が印鑑照会機11に対して右側である場合に、表示位置決定部110eは、横方向の印影画像の表示位置を「右側」に設定する(S262)。
【0094】
また、S260の判定で、ログイン操作者の座席位置が印鑑照会機11に対して正面である場合に、表示位置決定部110eは、横方向の印影画像の表示位置を「正面」に設定する(S263)。
【0095】
S261、S262、又は、S263の後、表示位置決定部110eは、照合対象帳票の押印欄の高さがどの位置であるのかを判定する(S270)。なお、ここで、S205で帳票IDが入力されていれば、その帳票IDの帳票が「照合対象帳票」となり、S205で帳票IDが入力されていなければ、S205で入力された口座情報の科目番号に対応する帳票が「照合対象帳票」となる。
【0096】
S270の判定で、照合対象帳票の押印欄の高さが上部である場合に、表示位置決定部110eは、高さ方向の印影画像の表示位置を「上部」に設定する(S271)。
【0097】
また、S270の判定で、照合対象帳票の押印欄の高さが下部である場合に、表示位置決定部110eは、高さ方向の印影画像の表示位置を「下部」に設定する(S272)。
【0098】
また、S270の判定で、照合対象帳票の押印欄の高さが中央である場合に、表示位置決定部110eは、高さ方向の印影画像の表示位置を「中央」に設定する(S273)。
【0099】
S250、S271、S272、又は、S273の後、表示制御部110c(図2参照)が、取得情報記憶部120c(図2参照)から登録印影画像情報を読み出し、表示部130(図2参照)に対し、登録印影画像情報が表す登録印影画像を、表示位置決定部110eによって決定された印影画像の表示位置に表示させる(S280)。これにより、印鑑照会機11は、印影照合作業を終了する(SA2)。その結果、印鑑照会機11は、一連のルーチンの処理を終了する。
なお、登録印影画像情報は、S225で印鑑DBサーバ22から送信された後、情報取得部110dによって取得情報記憶部120cに格納されている。
【0100】
<変形例>
図4A及び図4Bに示すフローは、例えば、図5A及び図5Bに示すフローに変更することができる。図5A及び図5Bは、それぞれ、変形例に係る印鑑照会システムの動作を示すフローチャートである。
【0101】
変形例では、図5Aに示すように、図4Aに示されたS135の処理(「メニュー画面表示」処理)、S140の判定処理(「何を選択か?」の判定処理)、SB1の処理(「口座照会作業実行」処理)、及び、SC1の処理(「座席位置の入力受付」処理)が削除されている。そのため、変形例では、S125の判定で、ログイン照会機IDが登録照会機IDT1bと同じと判定された場合(“Yes”の場合)、又は、S130の処理(「座席位置の入力受付」処理)の後に、処理は、SA1に進む。その結果、印鑑照会機11は、SA1で、印影照合作業を開始する。
【0102】
また、変形例では、図4Aに示されたSC1の処理(「座席位置の入力受付」処理)が削除されているため、図4Bに示されたS236の判定処理(「座席位置変更なし?」の判定処理)を行う必要がない。したがって、変形例では、図5Bに示すように、図4Bに示されたS236の判定処理(「座席位置変更なし?」の判定処理)が削除されている。そのため、変形例では、S235の判定で、自身のログイン照会機IDが登録照会機IDT1bと同じであると判定された場合(“Yes”の場合)に、処理は、S245に進む。その結果、印鑑照会機11の表示位置決定部110eは、S245で、S120で印鑑DBサーバ22から送信されかつ取得情報記憶部120cに格納された登録印影表示位置情報T1dの中に、照合対象帳票の押印欄の位置に合致する帳票の情報があるか否かを判定する。
【0103】
このような印鑑照会システム1の動作は、以下のような特徴を有している。なお、ここでは、照合の対象となる印影が押印された帳票を「照合対象帳票」とし、ログイン操作者を「使用操作者」とし、ログイン照会機(すなわち、使用操作者(ログイン操作者)が使用している印鑑照会機11)を「使用照会機」とし、操作者テーブルT1を「第1テーブルデータ」とし、帳票テーブルT2を「第2テーブルデータ」として説明する。
【0104】
(1)印鑑照会システム1は、使用操作者が印鑑照会機11の操作者として登録された登録操作者(使用照会機11に該当する照会機IDT1b(図3A参照)に対応付けられた操作者IDT1aの操作者)と異なる場合に、印鑑照会機11の表示位置決定部110e(図2参照)が、印鑑照会機11に対する横方向の使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報(図4Aに示すS130で入力された入力座席位置情報、又は、SC1で入力された入力座席位置情報)に基づいて、印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、照合対象帳票内での押印欄の高さ方向の位置に基づいて、印影画像の高さ方向の表示位置を決定する。すなわち、この場合に、表示位置決定部110eが、前記した「座席位置及び押印欄の位置に基づく表示位置の決定」を行う。そのため、この印鑑照会システム1は、操作者が本来とは異なる印鑑照会機11を使用して照合作業を行う場合に、登録印影画像を操作者にとって好適な位置(操作者から見え易い位置)に表示させることができる。
【0105】
(2)印鑑照会機11の表示位置決定部110eは、印鑑照会機11に対する横方向の使用操作者の座席位置に合致する位置を表す座席位置情報T1c(図3A参照)に対応付けられた登録印影表示位置情報T1d(図3A参照)であって、かつ、照合対象帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する登録印影表示位置情報を、「該当表示位置情報」とし、該当表示位置情報が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録されていると見なされる場合に、印影画像の表示位置を該当表示位置情報の表す位置に決定する。なお、本実施形態では、「該当表示位置情報が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録されている」ことが、前記した「(使用操作者を登録操作者と見なすための)所定の条件」を意味しているものとして説明する。
【0106】
一方、印鑑照会機11の表示位置決定部110eは、該当表示位置情報が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録されていないと見なされる場合に、印鑑照会機11に対する横方向の使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報(図4Aに示すS130で入力された入力座席位置情報、又は、SC1で入力された入力座席位置情報)に基づいて、印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、照合対象帳票内での押印欄の高さ方向の位置に基づいて、印影画像の高さ方向の表示位置を決定する。すなわち、表示位置決定部110eが、前記した「座席位置及び押印欄の位置に基づく表示位置の決定」を行う。
【0107】
なお、印鑑照会機11の表示位置決定部110eは、使用照会機11の照会機識別情報(照会機ID)が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録された照会機識別情報(登録照会機IDT1b(図3A参照))と同じ場合(図4Bに示すS235の判定で“Yes”の場合)で、かつ、照合対象帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する登録印影表示位置情報T1d(図3A参照)が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録されている場合(図4Bに示すS245の判定で“Yes”の場合)に、該当表示位置情報が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録されていると見なす。その結果、印鑑照会機11は、図4Bに示すS250の処理を行う。
【0108】
また、印鑑照会機11の表示位置決定部110eは、(1)使用照会機11の照会機識別情報(照会機ID)が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録された照会機識別情報(登録照会機IDT1b(図3A参照))と異なる場合(図4Bに示すS235の判定で“No”の場合)であっても、図4Aに示すS130又はSC1で、入力座席位置情報が入力されている場合には、(2)入力座席位置情報が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録された登録座席位置情報T1c(図3A参照)と同じで、かつ、照合対象帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する登録印影表示位置情報T1d(図3A参照)が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録されているとき(図4Bに示すS240の判定が“Yes”で、かつ、図4Bに示すS245の判定が“Yes”のとき)に、該当表示位置情報が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録されていると見なす。その結果、印鑑照会機11は、図4Bに示すS250の処理を行う。
【0109】
また、印鑑照会機11の表示位置決定部110eは、(1)使用照会機11の照会機識別情報(照会機ID)が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録された照会機識別情報(登録照会機IDT1b(図3A参照))と同じ場合(図4Bに示すS235の判定で“Yes”の場合)で、かつ、座席位置が変更されていない場合(図4Bに示すS236の判定で“Yes”の場合)には、(2)照合対象帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する登録印影表示位置情報T1d(図3A参照)が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録されているとき(図4Bに示すS245の判定が“Yes”のとき)に、該当表示位置情報が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録されていると見なす。その結果、印鑑照会機11は、図4Bに示すS250の処理を行う。
【0110】
また、印鑑照会機11の表示位置決定部110eは、(1)使用照会機11の照会機識別情報(照会機ID)が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録された照会機識別情報(登録照会機IDT1b(図3A参照))と同じ場合(図4Bに示すS235の判定で“Yes”の場合)で、かつ、座席位置の設定が変更されている場合(図4Bに示すS236の判定で“No”の場合)であっても、使用照会機11に対する横方向の使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報が入力されている場合には、(2)入力座席位置情報が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録された登録座席位置情報T1c(図3A参照)と同じで、かつ、照合対象帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する登録印影表示位置情報が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録されているとき(図4Bに示すS240の判定が“Yes”で、かつ、図4Bに示すS245の判定が“Yes”のとき)に、該当表示位置情報が第1テーブルデータ(操作者テーブルT1)に登録されていると見なす。その結果、印鑑照会機11は、図4Bに示すS250の処理を行う。
【0111】
このような印鑑照会システム1は、登録印影画像を操作者にとって好適な位置(操作者から見え易い位置)に表示させることができる。
また、印鑑照会システム1は、印鑑照会機11の表示位置決定部110eが、ログイン操作者IDや、座席位置、帳票の押印欄の位置等を基にして、登録印影画像の表示位置を最適な位置に決定することができる。
【0112】
以上の通り、本実施形態に係る印鑑照会システム1によれば、操作者が本来とは異なる印鑑照会機11を使用して照合作業を行う場合に、登録印影画像を操作者にとって好適な位置(操作者から見え易い位置)に表示させることができる。これにより、作業効率が低下するのを抑制することができる。
【0113】
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
【0114】
(変形例1)
例えば、印鑑照会機11の表示位置決定部110eは、操作者によって、入力部140から、印鑑照会機11に対する横方向の使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報及び照合対象帳票内での押印欄の高さ方向の位置を表す入力押印欄位置情報が入力された場合に、入力座席位置情報の表す使用操作者の座席位置に基づいて、印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、入力押印欄位置情報の表す押印欄の高さ方向の位置に基づいて、印影画像の高さ方向の表示位置を決定する構成にしてもよい。
【0115】
(変形例2)
また、例えば、印鑑照会機11の表示位置決定部110eは、操作者によって、入力部140から、印鑑照会機11に対する横方向の使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報及び帳票識別情報(帳票ID)が入力された場合に、情報取得部110d(図2参照)が、印鑑DBサーバ22から、帳票識別情報(帳票ID)に対応付けられて第2テーブルデータ(帳票テーブルT2)に登録された登録押印欄位置情報を取得し、表示位置決定部110e(図2参照)が、入力座席位置情報の表す使用操作者の座席位置に基づいて、印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、登録押印欄位置情報の表す押印欄の高さ方向の位置に基づいて、印影画像の高さ方向の表示位置を決定する構成にしてもよい。
【0116】
(変形例3)
また、例えば、印鑑照会システム1は、個々の操作者毎に、想定されるパタン分(図3Aに示す例では、左側、右側、及び、正面の3パタン分)の座席位置情報T1c(図3A参照)に対応する印影表示位置情報T1d(図3A参照)を操作者テーブルT1(図3A参照)に予め登録しておき、操作者が本来とは異なる印鑑照会機11で照合作業を行う場合に、印鑑照会機11が、印鑑DBサーバ22から、操作者テーブルT1に登録された、自身の座席位置のパタンに該当する印影表示位置情報T1dを取得し、印影画像の表示位置をその取得された印影表示位置情報T1dの表す位置に決定するようにしてもよい。このような印鑑照会システム1は、例えば、以下のような構成によって、実現することができる。
【0117】
すなわち、データベースサーバ(ここでは、印鑑DBサーバ22)は、帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に対応する印影画像の表示位置を規定する情報が、登録印影表示位置情報T1d(図3A参照)として、印鑑照会機11を操作する各々の操作者に予め割り振られた操作者識別情報(操作者IDT1a(図3A参照))毎に、想定されるパタン分の、印鑑照会機11に対する横方向の操作者の座席位置を表す座席位置情報T1c(図3A参照)とに対応付けられて登録される第1テーブルデータ(ここでは、操作者テーブルT1(図3A参照))を格納するものとする。
【0118】
そして、各々の印鑑照会機11は、運用開始前に、印鑑照会機11に対する横方向の操作者の座席位置が、入力座席位置情報として、入力情報記憶部120bに予め格納される。印鑑照会機11の表示位置決定部は、照合作業時に、データベースサーバ(ここでは、印鑑DBサーバ22)から、第1テーブル(ここでは、操作者テーブルT1(図3A参照))に登録された、使用操作者の操作者識別情報(操作者IDT1a(図3A参照))と、入力情報記憶部120bに格納された入力座席位置情報に合致するパタンの座席位置情報T1c(図3A参照)とに対応付けられた登録印影表示位置情報T1d(図3A参照)を、該当表示位置情報として取得し、印影画像の表示位置を該当表示位置情報の表す位置に決定する。
【符号の説明】
【0119】
1 印鑑照会システム
10 営業店
11 印鑑照会機
19,29 LAN
20 データセンタ
21 印鑑コントローラサーバ
22 印鑑DBサーバ
23 印鑑DB
24 エントリPC
110 制御部(CPU)
110a 表示制御部
110b 入力制御部
110c 通信制御部
110d 情報取得部
110e 表示位置決定部
110f 処理実行部
120 記憶部(ROM,RAM,HDD等)
120a プログラム記憶部
120b 入力情報記憶部
120c 取得情報記憶部
130 表示部
140 入力部
150 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印鑑の印影画像を表す登録印影画像情報を含む、各種の情報を格納するデータベースサーバと通信可能に接続されている複数の印鑑照会機を有する印鑑照会システムにおいて、
前記印鑑照会機は、
前記データベースサーバから取得された前記登録印影画像情報によって表される前記印影画像を表示する表示部と、
前記印影画像の表示位置を決定する表示位置決定部とを備えており、
前記表示位置決定部は、
当該印鑑照会機を使用中の操作者を使用操作者とし、照合の対象となる印影が押印された帳票を照合対象帳票とし、
前記使用操作者が当該印鑑照会機の操作者として登録された登録操作者と異なる場合に、当該印鑑照会機に対する横方向の前記使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定する
ことを特徴とする印鑑照会システム。
【請求項2】
請求項1に記載の印鑑照会システムにおいて、
前記表示位置決定部は、さらに、前記照合対象帳票内での押印欄の高さ方向の位置に基づいて、前記印影画像の高さ方向の表示位置を決定する
ことを特徴とする印鑑照会システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の印鑑照会システムにおいて、
前記データベースサーバは、帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に対応する前記印影画像の表示位置を規定する情報が、登録印影表示位置情報として、前記印鑑照会機を操作する操作者に予め割り振られた操作者識別情報毎に、前記印鑑照会機に予め割り振られた照会機識別情報と、前記印鑑照会機に対する横方向の前記操作者の座席位置を表す座席位置情報とに対応付けられて登録される第1テーブルデータを格納しており、
前記印鑑照会機の前記表示位置決定部は、
当該印鑑照会機に対する横方向の前記使用操作者の座席位置に合致する位置を表す前記座席位置情報に対応付けられた前記登録印影表示位置情報であって、かつ、前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報を、該当表示位置情報とし、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なされる場合に、前記印影画像の表示位置を前記該当表示位置情報の表す位置に決定し、
一方、当該該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていないと見なされる場合に、前記入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、前記照合対象帳票内での押印欄の高さ方向の位置に基づいて、前記印影画像の高さ方向の表示位置を決定する
ことを特徴とする印鑑照会システム。
【請求項4】
請求項3に記載の印鑑照会システムにおいて、
前記表示位置決定部は、
前記使用操作者が使用している前記印鑑照会機を使用照会機とし、
前記使用照会機の前記照会機識別情報が前記第1テーブルデータに登録された前記照会機識別情報と同じ場合で、かつ、前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されている場合に、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なす
ことを特徴とする印鑑照会システム。
【請求項5】
請求項4に記載の印鑑照会システムにおいて、
前記表示位置決定部は、
前記使用照会機の前記照会機識別情報が前記第1テーブルデータに登録された前記照会機識別情報と異なる場合であっても、前記入力座席位置情報が入力されている場合には、
前記入力座席位置情報が前記第1テーブルデータに登録された前記座席位置情報と同じで、かつ、前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されているときに、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なす
ことを特徴とする印鑑照会システム。
【請求項6】
請求項4に記載の印鑑照会システムにおいて、
前記表示位置決定部は、
前記使用照会機の前記照会機識別情報が前記第1テーブルデータに登録された前記照会機識別情報と同じ場合で、かつ、前記座席位置が変更されていない場合には、
前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されているときに、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なす
ことを特徴とする印鑑照会システム。
【請求項7】
請求項6に記載の印鑑照会システムにおいて、
前記表示位置決定部は、
前記使用照会機の前記照会機識別情報が前記第1テーブルデータに登録された前記照会機識別情報と同じ場合で、かつ、前記座席位置が変更されている場合であっても、前記入力座席位置情報が入力されている場合には、
前記入力座席位置情報が前記第1テーブルデータに登録された前記座席位置情報と同じで、かつ、前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されているときに、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なす
ことを特徴とする印鑑照会システム。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の印鑑照会システムにおいて、
前記印鑑照会機は、
さらに、操作者によって各種の情報が入力される入力部を備えており、
前記操作者によって、前記入力部から、前記入力座席位置情報及び前記照合対象帳票内での前記押印欄の高さ方向の位置を表す入力押印欄位置情報が入力された場合に、
前記表示位置決定部が、前記入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、前記入力押印欄位置情報に基づいて、前記印影画像の高さ方向の表示位置を決定する
ことを特徴とする印鑑照会システム。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の印鑑照会システムにおいて、
前記データベースサーバは、前記照合対象帳票に予め割り振られた帳票識別情報と前記帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置を表す登録押印欄位置情報とが対応付けて登録される第2テーブルデータを格納しており、
前記印鑑照会機は、
さらに、操作者によって各種の情報が入力される入力部と、
前記データベースサーバから、前記登録印影画像情報を含む、各種の情報を取得する情報取得部とを備えており、
前記操作者によって、前記入力部から、前記入力座席位置情報及び前記帳票識別情報が入力された場合に、
前記情報取得部が、前記データベースサーバから、前記帳票識別情報に対応付けられて前記第2テーブルデータに登録された前記登録押印欄位置情報を取得し、
前記表示位置決定部が、前記入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、前記登録押印欄位置情報に基づいて、前記印影画像の高さ方向の表示位置を決定する
ことを特徴とする印鑑照会システム。
【請求項10】
請求項1に記載の印鑑照会システムにおいて、
前記データベースサーバは、帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に対応する前記印影画像の表示位置を規定する情報が、登録印影表示位置情報として、前記印鑑照会機を操作する操作者に予め割り振られた操作者識別情報毎に、前記印鑑照会機に対する横方向の前記操作者の座席位置の想定される複数パタンに対応付けられて登録される第1テーブルデータを格納しており、
前記印鑑照会機は、
さらに、前記入力座席位置情報が予め格納される記憶部を有しており、
前記表示位置決定部が、前記データベースサーバから、前記第1テーブルに登録された、前記使用操作者の前記操作者識別情報と、前記記憶部に格納された前記入力座席位置情報に合致するパタンの前記登録印影表示位置情報を、該当表示位置情報として取得し、前記印影画像の表示位置を前記該当表示位置情報の表す位置に決定する
ことを特徴とする印鑑照会システム。
【請求項11】
印鑑の印影画像を表す登録印影画像情報を含む、各種の情報を格納するデータベースサーバと通信可能に接続されている印鑑照会機において、
前記データベースサーバから取得された前記登録印影画像情報によって表される前記印影画像を表示する表示部と、
前記印影画像の表示位置を決定する表示位置決定部とを備えており、
前記表示位置決定部は、
当該印鑑照会機を使用中の操作者を使用操作者とし、照合の対象となる印影が押印された帳票を照合対象帳票とし、
前記使用操作者が当該印鑑照会機の操作者として登録された登録操作者と異なる場合に、当該印鑑照会機に対する横方向の前記使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定する
ことを特徴とする印鑑照会機。
【請求項12】
請求項11に記載の印鑑照会機において、
前記表示位置決定部は、さらに、前記照合対象帳票内での押印欄の高さ方向の位置に基づいて、前記印影画像の高さ方向の表示位置を決定する
ことを特徴とする印鑑照会機。
【請求項13】
請求項11又は請求項12に記載の印鑑照会機において、
前記データベースサーバは、帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に対応する前記印影画像の表示位置を規定する情報が、登録印影表示位置情報として、前記印鑑照会機を操作する操作者に予め割り振られた操作者識別情報毎に、前記印鑑照会機に予め割り振られた照会機識別情報と、前記印鑑照会機に対する横方向の前記操作者の座席位置を表す座席位置情報とに対応付けられて登録される第1テーブルデータを格納しており、
前記表示位置決定部は、
当該印鑑照会機に対する横方向の前記使用操作者の座席位置に合致する位置を表す前記座席位置情報に対応付けられた前記登録印影表示位置情報であって、かつ、前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報を、該当表示位置情報とし、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なされる場合に、前記印影画像の表示位置を前記該当表示位置情報の表す位置に決定し、
一方、当該該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていないと見なされる場合に、前記入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、前記照合対象帳票内での押印欄の高さ方向の位置に基づいて、前記印影画像の高さ方向の表示位置を決定する
ことを特徴とする印鑑照会機。
【請求項14】
請求項13に記載の印鑑照会機において、
前記表示位置決定部は、
前記使用操作者が使用している前記印鑑照会機を使用照会機とし、
前記使用照会機の前記照会機識別情報が前記第1テーブルデータに登録された前記照会機識別情報と同じ場合で、かつ、前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されている場合に、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なす
ことを特徴とする印鑑照会機。
【請求項15】
請求項14に記載の印鑑照会機において、
前記表示位置決定部は、
前記使用照会機の前記照会機識別情報が前記第1テーブルデータに登録された前記照会機識別情報と異なる場合であっても、前記入力座席位置情報が入力されている場合には、
前記入力座席位置情報が前記第1テーブルデータに登録された前記座席位置情報と同じで、かつ、前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されているときに、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なす
ことを特徴とする印鑑照会機。
【請求項16】
請求項14に記載の印鑑照会機において、
前記表示位置決定部は、
前記使用照会機の前記照会機識別情報が前記第1テーブルデータに登録された前記照会機識別情報と同じ場合で、かつ、前記座席位置が変更されていない場合には、
前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されているときに、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なす
ことを特徴とする印鑑照会機。
【請求項17】
請求項16に記載の印鑑照会機において、
前記表示位置決定部は、
前記使用照会機の前記照会機識別情報が前記第1テーブルデータに登録された前記照会機識別情報と同じ場合で、かつ、前記座席位置が変更されている場合であっても、前記入力座席位置情報が入力されている場合には、
前記入力座席位置情報が前記第1テーブルデータに登録された前記座席位置情報と同じで、かつ、前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されているときに、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なす
ことを特徴とする印鑑照会機。
【請求項18】
請求項11乃至請求項17のいずれか一項に記載の印鑑照会機において、
さらに、操作者によって各種の情報が入力される入力部を備え、
前記操作者によって、入力部から、前記入力座席位置情報及び前記照合対象帳票内での前記押印欄の高さ方向の位置を表す入力押印欄位置情報が入力された場合に、
前記表示位置決定部が、前記入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、前記入力押印欄位置情報に基づいて、前記印影画像の高さ方向の表示位置を決定する
ことを特徴とする印鑑照会機。
【請求項19】
請求項11乃至請求項18のいずれか一項に記載の印鑑照会機において、
前記データベースサーバは、前記照合対象帳票に予め割り振られた帳票識別情報と前記帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置を表す登録押印欄位置情報とが対応付けて登録される第2テーブルデータを格納しており、
さらに、操作者によって各種の情報が入力される入力部と、
前記データベースサーバから、前記登録印影画像情報を含む、各種の情報を取得する情報取得部とを備え、
前記操作者によって、前記入力部から、前記入力座席位置情報及び前記帳票識別情報が入力された場合に、
前記情報取得部が、前記データベースサーバから、前記帳票識別情報に対応付けられて前記第2テーブルデータに登録された前記登録押印欄位置情報を取得し、
前記表示位置決定部が、前記入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、前記登録押印欄位置情報に基づいて、前記印影画像の高さ方向の表示位置を決定する
ことを特徴とする印鑑照会機。
【請求項20】
請求項11に記載の印鑑照会機において、
さらに、前記入力座席位置情報が予め格納される記憶部を有しており、
前記データベースサーバは、帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に対応する前記印影画像の表示位置を規定する情報が、登録印影表示位置情報として、前記印鑑照会機を操作する操作者に予め割り振られた操作者識別情報毎に、前記印鑑照会機に対する横方向の前記操作者の座席位置の想定される複数パタンに対応付けられて登録される第1テーブルデータを格納しており、
前記表示位置決定部は、前記データベースサーバから、前記第1テーブルに登録された、前記使用操作者の前記操作者識別情報と、前記記憶部に格納された前記入力座席位置情報に合致するパタンの前記登録印影表示位置情報を、該当表示位置情報として取得し、前記印影画像の表示位置を前記該当表示位置情報の表す位置に決定する
ことを特徴とする印鑑照会機。
【請求項21】
印鑑の印影画像を照会する複数の印鑑照会機と通信可能に接続されており、前記印鑑の印影画像を表す登録印影画像情報を含む、各種の情報を格納するデータベースを管理するサーバにおいて、
前記データベースは、帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に対応する前記印影画像の表示位置を規定する情報が、登録印影表示位置情報として、前記印鑑照会機を操作する操作者に予め割り振られた操作者識別情報毎に、前記印鑑照会機に予め割り振られた照会機識別情報と、前記印鑑照会機に対する横方向の前記操作者の座席位置を表す座席位置情報とに対応付けられて登録される第1テーブルデータを格納している
ことを特徴とするサーバ。
【請求項22】
請求項21に記載のサーバにおいて、
前記データベースは、さらに、前記照合対象帳票に予め割り振られた帳票識別情報と前記帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置を表す登録押印欄位置情報とが対応付けて登録される第2テーブルデータを格納している
ことを特徴とするサーバ。
【請求項23】
印鑑の印影画像を表す登録印影画像情報を含む、各種の情報を格納するデータベースサーバと通信可能に接続されており、前記データベースサーバから取得された前記登録印影画像情報によって表される前記印影画像を表示する表示部を備えるコンピュータを、印鑑照会機として機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記印影画像の表示位置を決定する表示位置決定部として機能させ、
前記表示位置決定部は、
当該印鑑照会機を使用中の操作者を使用操作者とし、照合の対象となる印影が押印された帳票を照合対象帳票とし、
前記使用操作者が当該印鑑照会機の操作者として登録された登録操作者と異なる場合に、当該印鑑照会機に対する横方向の前記使用操作者の座席位置を表す入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、前記照合対象帳票内での押印欄の高さ方向の位置に基づいて、前記印影画像の高さ方向の表示位置を決定する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項24】
請求項23に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータは、帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に対応する前記印影画像の表示位置を規定する情報が、登録印影表示位置情報として、前記印鑑照会機を操作する操作者に予め割り振られた操作者識別情報毎に、前記印鑑照会機に予め割り振られた照会機識別情報と、前記印鑑照会機に対する横方向の前記操作者の座席位置を表す座席位置情報とに対応付けられて登録される第1テーブルデータを格納している前記データベースサーバと通信可能に接続されており、
前記表示位置決定部は、
当該印鑑照会機に対する横方向の前記使用操作者の座席位置に合致する位置を表す前記座席位置情報に対応付けられた前記登録印影表示位置情報であって、かつ、前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報を、該当表示位置情報とし、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なされる場合に、前記印影画像の表示位置を前記該当表示位置情報の表す位置に決定し、
一方、当該該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていないと見なされる場合に、前記入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、前記照合対象帳票内での押印欄の高さ方向の位置に基づいて、前記印影画像の高さ方向の表示位置を決定する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項25】
請求項24に記載のプログラムにおいて、
前記表示位置決定部は、
前記使用操作者が使用している前記印鑑照会機を使用照会機とし、
前記使用照会機の前記照会機識別情報が前記第1テーブルデータに登録された前記照会機識別情報と同じ場合で、かつ、前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されている場合に、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なす
ことを特徴とするプログラム。
【請求項26】
請求項25に記載のプログラムにおいて、
前記表示位置決定部は、
前記使用照会機の前記照会機識別情報が前記第1テーブルデータに登録された前記照会機識別情報と異なる場合であっても、前記入力座席位置情報が入力されている場合には、
前記入力座席位置情報が前記第1テーブルデータに登録された前記座席位置情報と同じで、かつ、前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されているときに、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なす
ことを特徴とするプログラム。
【請求項27】
請求項25に記載のプログラムにおいて、
前記表示位置決定部は、
前記使用照会機の前記照会機識別情報が前記第1テーブルデータに登録された前記照会機識別情報と同じ場合で、かつ、前記座席位置が変更されていない場合には、
前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されているときに、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なす
ことを特徴とするプログラム。
【請求項28】
請求項27に記載のプログラムにおいて、
前記表示位置決定部は、
前記使用照会機の前記照会機識別情報が前記第1テーブルデータに登録された前記照会機識別情報と同じ場合で、かつ、前記座席位置が変更されている場合であっても、前記入力座席位置情報が入力されている場合には、
前記入力座席位置情報が前記第1テーブルデータに登録された前記座席位置情報と同じで、かつ、前記照合対象帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置に合致する前記登録印影表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されているときに、
前記該当表示位置情報が前記第1テーブルデータに登録されていると見なす
ことを特徴とするプログラム。
【請求項29】
請求項23乃至請求項28のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータは、さらに、操作者によって各種の情報が入力される入力部を備えており、
前記操作者によって、入力部から、前記入力座席位置情報及び前記照合対象帳票内での前記押印欄の高さ方向の位置を表す入力押印欄位置情報が入力された場合に、
前記表示位置決定部が、前記入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、前記入力押印欄位置情報に基づいて、前記印影画像の高さ方向の表示位置を決定する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項30】
請求項23乃至請求項29のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータは、前記照合対象帳票に予め割り振られた帳票識別情報と前記帳票内での前記押印欄の横方向及び高さ方向の位置を表す登録押印欄位置情報とが対応付けて登録される第2テーブルデータを格納している前記データベースサーバと通信可能に接続されており、
前記コンピュータは、さらに、操作者によって各種の情報が入力される入力部と、前記データベースサーバから、前記登録印影画像情報を含む、各種の情報を取得する情報取得部とを備えており、
前記操作者によって、前記入力部から、前記入力座席位置情報及び前記帳票識別情報が入力された場合に、
前記情報取得部が、前記データベースサーバから、前記帳票識別情報に対応付けられて前記第2テーブルデータに登録された前記登録押印欄位置情報を取得し、
前記表示位置決定部が、前記入力座席位置情報に基づいて、前記印影画像の横方向の表示位置を決定するとともに、前記登録押印欄位置情報に基づいて、前記印影画像の高さ方向の表示位置を決定する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項31】
請求項23に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータは、
さらに、前記入力座席位置情報が予め格納される記憶部を有するとともに、
帳票内での押印欄の横方向及び高さ方向の位置に対応する前記印影画像の表示位置を規定する情報が、登録印影表示位置情報として、前記印鑑照会機を操作する操作者に予め割り振られた操作者識別情報毎に、前記印鑑照会機に対する横方向の前記操作者の座席位置の想定される複数パタンに対応付けられて登録される第1テーブルデータを格納している前記データベースサーバと通信可能に接続されており、
前記表示位置決定部は、
前記データベースサーバから、前記第1テーブルに登録された、前記使用操作者の前記操作者識別情報と、前記記憶部に格納された前記入力座席位置情報に合致するパタンの前記登録印影表示位置情報を、該当表示位置情報として取得し、前記印影画像の表示位置を前記該当表示位置情報の表す位置に決定する
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図3D】
image rotate

【図3E】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate


【公開番号】特開2013−37397(P2013−37397A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170414(P2011−170414)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(591051645)株式会社OKIソフトウェア (173)
【Fターム(参考)】