説明

原稿搬送装置、原稿搬送読取装置、画像形成装置

【課題】厚手原稿が原稿搬送ローラから浮き上がることによる原稿搬送不良を無くすことができる原稿搬送装置、原稿搬送読取装置を提供する。
【解決手段】第1の搬送ローラ3と第1従動ローラ5、第2搬送ローラ4と第2従動ローラ6のニップ部を結んだシート原稿の搬送路に対し、原稿テーブル1、読取装置7の読取面、ガイド板8を、原稿搬送路に対し、従動ローラ5、6から離れた位置に設ける。すると従動ローラ5、6が厚手の原稿によって押し上げられて浮き上がっても、原稿搬送不良を無くすことができる。また、原稿テーブル1及び読取装置7の読取面、ガイド板8を原稿搬送路に対し、駆動ローラ3、4側の位置に設ける。すると駆動ローラ3、4と厚手の原稿の接触圧が低下したり、駆動ローラ3、4と厚手原稿の間に隙間が発生することが無くなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿搬送読取装置において用いる原稿搬送装置に関し、詳細には、厚手のシート原稿の搬送に適する原稿搬送装置、これを用いた原稿搬送読取装置、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
原稿搬送読取装置において用いるシートの原稿搬送装置においては、一般的にはシート原稿搬送可能な原稿厚さは0.05〜0.2mmほどである。そのため、スチレンボードなどの厚手原稿(厚さが例えば1〜10mm)を搬送するためには、原稿搬送路の隙間を原稿の厚さに応じ合わせる必要がある。
【0003】
そのための技術としては、原稿の厚さをスケール等で計測するか、目盛り付きの表示シート等により目測で原稿厚を決めた後、原稿搬送路の隙間可変調整手段により手動で実施する例が知られている。
【0004】
しかしながら、原稿搬送路の隙間を手動で調整する手段では、厚手原稿と隙間調整手段での隙間の関係が必ずしも一致していない。そのため、隙間が狭い時にはガイド板への接触圧が増え、搬送摩擦抵抗が増大し、隙間が広すぎた時には従動ローラ圧が低下する。
【0005】
また、搬送駆動ローラの前後に設けられたガイド部材等が前後搬送駆動ローラを結ぶ原稿搬送路の従動ローラ側に突き出ている場合、突き出ているガイド部材等に厚手原稿がまたがった状態になることがある。その場合、厚手原稿の腰が強いため、従動ローラ圧による原稿のたわみが少なくなり、そのために、従動ローラは厚手原稿により押し上げられる。また、搬送駆動ローラと厚手原稿の接触圧が低下し、最悪の場合、搬送駆動ローラと厚手原稿間に隙間が発生する。この隙間の発生により、搬送力不足による搬送不良が発生するという問題が生じる。
【0006】
特許文献1には、確実に原稿を搬送できるとともに精度良く原稿を読みと取ることができる原稿搬送装置を提供する目的で、原稿厚みセンサで検出した厚みに基づいて従動ローラ及び白色板を変位機構により変位させる構成が開示されている。しかし、ガイド板への接触圧が増えて摩擦抵抗が増大することや、隙間が広すぎた時の従動ローラ圧の低下により搬送力不足による搬送不良が発生するという問題が解消できていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明においては、原稿搬送路において、搬送駆動ローラの前後にある原稿ガイド部材が従動ローラ側に突出しないようにして、従動ローラが厚手原稿により押し上げられて駆動ローラへの接触圧を低下させることが無く、搬送力不足による搬送不良の発生を防止できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の原稿搬送装置は、シート原稿の搬送に用いる、原稿テーブル、複数の原稿搬送駆動ローラ、ガイド板、及び原稿読取装置を備えた下ユニットと、シート原稿の搬送に用いる、複数の従動ローラ、ガイド板、白色板を備えた上ユニットと、前記上ユニットを上下方向に移動させる駆動手段と、を具備し、前記上ユニットと前記下ユニットの間に原稿の搬送路を形成し、前記駆動手段により、前記上ユニットを移動させて前記搬送路の隙間を可変できる原稿搬送装置において、前記原稿テーブル、前記原稿読取装置の読取面、前記ガイド板を、前記搬送路に対し、前記原稿搬送駆動ローラ側へ離した位置に設けた、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、挿入駆動ローラと後駆動ローラのニップ部を結んだ原稿搬送路に対し、原稿テーブル及び読取装置読取面、ガイド板を前記原稿搬送路に対し、従動ローラより離間した位置に設けることにより、厚手原稿が原稿搬送ローラから浮き上がることによる原稿搬送不良を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係る原稿搬送装置の構成について説明する図
【図2】本実施形態の装置において、厚さが通常の原稿より厚い、いわゆる厚手原稿を搬送する時における不具合について説明する図
【図3】カールした厚紙原稿の搬送について説明する図
【図4】厚手原稿やカール厚紙原稿等の厚手の原稿を排出する時における不具合について説明する図
【図5】上部ユニットと下部ユニットとの間の原稿搬送路の間隔を可変させる機構の一例を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、原稿搬送装置の構成について説明する図である。図示の原稿搬送装置11は、この装置とともに画像形成装置を構成する画像形成装置本体19(詳細な図示は省略)上に搭載してある。そして。シート状の原稿2を読取装置7に搬送し、原稿の厚さに応じて、読取後の原稿2を図中矢印aで示す方向へ搬送して装置後方(図の右側)の排紙トレイ(図示せず)に排出する。この原稿搬送装置11は、図示しないヒンジ等の連結部材によって互いに連結された上部ユニット20と下部ユニット21とから構成してある。
【0012】
上部ユニット20は、ヒンジ14を介し下部ユニット21上で図中の上下方向に回転させることによって昇降、開閉自在に下部ユニット21に接続してある。また上部ユニット20の上部には、操作表示部13及び従動ローラ5、6及びガイド板8、白色板9が搭載してある。
【0013】
読取装置7は、コンタクトガラス7aと、図示を省略するが、光源、結像レンズ、受光素子等を含む密着イメージセンサを備えており、装置前方(図中左側)から挿入及び搬送されてきた原稿2に光を照射し、その反射光を、結像レンズを介して密着イメージセンサの受光素子に結像し、その画像信号を順次画像信号(画像データ)に変換する。また、原稿2と接触するコンタクトガラス7aの上方には、原稿2をコンタクトガラス7aに圧接させる白色板9を備えている。
【0014】
この白色板9とコンタクトガラス7aの間には、例えば0.2〜0.5mm位の隙間を設ける。なお、読取装置7に密着イメージセンサを用いた場合においては、ジター等が無くフォーカスの合った高品質な読取画像を得るためには、原稿2の搬送速度を一定に保つとともに、読取装置7と原稿2との距離を一定に保つことが重要である。そのため、本実施形態では、コンタクトガラス7aと白色板9との間の間隙が後述するように原稿2の厚さに応じて増減できるようにしてある。
【0015】
原稿挿入用の挿入駆動ローラである、第1の搬送ローラ3の上流側には図示していない原稿厚み検知手段を設けてある。また、この原稿厚み検知手段で検出した信号に基づき、上部ユニット20を上下方向に移動させる駆動手段を備える。この構成により、原稿2の搬送路の隙間を自動調整できるようになっている。そして、原稿読取終了後、ホームポジションの位置に戻すように制御する。なお、搬送路の隙間を自動調整する装置、機構は周知であるので図示、詳細な説明は省略する。
【0016】
操作表示部13は、図示を省略するが、スタートキー、テンキー、クリア/ストップキー、ファンクションキー、Yes/Noキー、カーソルキー、初期設定キー、モードキー等のキー群と液晶タッチパネル、スピーカ等を備え、ユーザの操作により各動作モードの設定や動作開始指示及び動作停止指示ができるようになっている。また操作表示部13は、コピー部数や装置状態等を表示するとともに、装置状態に応じて機能キーを液晶表示パネルに適宜表示するようになっている。
【0017】
読取装置7の搬送方向上流側には、第1の搬送ローラ3と、この第1の搬送ローラ3に圧接して従動する第1従動ローラ5が設けてある。また、読取装置7の搬送方向下流側には、第2搬送ローラ4と、この第2搬送ローラ4に圧接して従動する第2従動ローラ6が設けてある。
【0018】
第2搬送ローラ4は、例えばフッ素系ゴムから構成し、例えば金属からなる、第2搬送ローラ4の軸4aの軸線方向に複数個配置してある。また、第1の搬送ローラ3は、第2搬送ローラ4と同様に構成してある。さらに第2従動ローラ6は、例えば樹脂により構成し、例えば金属からなる、第2従動ローラ6の軸6aの軸線方向に複数個配置してある。
【0019】
第1従動ローラ5は、第2従動ローラ6と同様に構成してある。この第1従動ローラ5は、例えばバネ等によって下方に押して第1の搬送ローラ3に押し付けてある。第2従動ローラ6も、例えばバネ等によって下方に押して第2搬送ローラ4に押し付けてある。本実施形態では、第1の搬送ローラ3、第1従動ローラ5、第2搬送ローラ4及び第2従動ローラ6のいずれのローラにも発泡ゴム等を用いないようにし、圧力により発泡ゴムがクリープ変形して搬送性能が低下することが無いようにすることが好ましい。
【0020】
第1の搬送ローラ3及び第2搬送ローラ4は、図示していな搬送モータにより、例えばタイミングベルトを有する駆動伝達手段を介して駆動する。また、第1の搬送ローラ3は、図示しない電磁ブレーキ・クラッチを介して駆動制御し、原稿挿入検知信号により電磁ブレーキ・クラッチが結合して図示しない搬送モータからの駆動力を伝達するとともに、原稿2の先端が第2搬送ローラ4を通過してから原稿2の後端が抜けるまでは電磁ブレーキ・クラッチが切れることにより、先行している原稿が原稿搬送装置11から排出されるまで、次の原稿が原稿搬送装置11に進入できないようにしてある。
【0021】
原稿搬送装置11の下部には既述のように画像形成装置本体19が配置してある。図示は省略するが、画像形成装置本体19は、転写紙を収納する給紙ユニット、転写紙に画像形成を行う作像ユニットを備えている。
【0022】
なお、作像ユニットは、例えばドラム状の感光体、この感光体を中心として、電子写真プロセスの工程順に、帯電チャージャ、書込ユニット、現像ユニット、転写チャージャ、分離チャージャ等を備えているものが好ましい。またなお、この種の原稿搬送装置と組み合わせる画像形成装置本体は、ロール状に巻かれた転写紙を収納しており、原稿2の長さに応じて切断して感光体の転写位置へ搬送する構成のものが一般的である。
【0023】
図2は、本実施形態の装置において、厚さが通常の原稿より厚い、いわゆる厚手原稿を搬送する時における不具合について説明する図である。
第1の搬送ローラ3と後駆動ローラ4のニップ部を結んだ原稿搬送路に対し、原稿テーブル1及び読取装置7が原稿搬送路よりも従動ローラ5側に食い込んだ位置にある場合、厚手原稿12が従動ローラ5を押し上げるとともに、第1の搬送ローラ3と厚手原稿12との接触圧の低下や、第1の搬送ローラ3と厚手原稿12との間の隙間の発生が生じてしまう。すると、原稿搬送力が落ちて原稿搬送不良が発生してしまう。また、後駆動ローラ4も前記と同様な動作となり、原稿搬送不良を発生する原因となる。前記のような不具合を無くすため、図1に示すように、原稿テーブル1及び読取装置7を原稿搬送路に対し、同位置から離した位置に設ける。そのことにより、第1の搬送ローラ3から原稿2が浮き上がることによる原稿搬送不良を低減させることが可能になる。
【0024】
図3は、カールした厚紙原稿12a(以下では、カール厚紙原稿12aと記載する。)の搬送について説明する図である。
原稿テーブル1は、第1の搬送ローラ3と従動ローラ5から遠ざかるにしたがって図中の左側が原稿搬送路から下方へ離れるように傾斜を付けて設けである。
【0025】
カール厚紙原稿12aの搬送時、第1の搬送ローラ3と後駆動ローラ4のニップ部を結んだ原稿搬送路に対し、原稿テーブル1及び読取装置7が原稿搬送路よりも駆動側になる位置にしても、カール厚紙原稿12aの場合、従動ローラ5、6は押し上げられるとともに、第1の搬送ローラ3とカール厚紙原稿12aとの接触圧の低下や、第1の搬送ローラ3とカール厚紙原稿12aとの間に隙間が発生してしまう。すると、原稿搬送力が落ちて原稿搬送不良が発生してしまうことがある。このような不具合を無くすため、図3に示すように、第1の搬送ローラ3から遠ざかるに従い原稿テーブル1が原稿搬送路から離れるように傾斜を付けて設けることにより、第1の搬送ローラ3からカール厚紙原稿12aが浮き上がることによる原稿搬送不良を低減することが可能になる。
【0026】
図4は、上述した厚手原稿12やカール厚紙原稿12a等の厚手の原稿(以下では、厚手原稿12bと記載する。)の排出時における不具合について説明する図である。
第1の搬送ローラ3と後駆動ローラ4のニップ部を結んだ原稿搬送路に対し、排紙トレイが原稿搬送路よりも従動ローラ5側に食い込んだ位置にある場合、厚手原稿12bにより従動ローラ5は押し上げられるとともに、第2従動ローラ6と厚手原稿12bとの接触圧が低下したり、第1の搬送ローラ3と厚手原稿12bとの間に隙間Xが発生したりしてしまい、原稿搬送力が落ちて原稿搬送不良が発生してしまう。このような不具合を無くすため、図示のように排紙トレイ26を原稿搬送路に対して同一面をなすか、あるいは後駆動ローラ4側から離した位置に設けることにより、後駆動ローラ4から厚手原稿12bが浮き上がることによる原稿搬送不良を低減することが可能になる。
【0027】
また、排紙トレイ26を、上部ユニット20を移動させる図示していない上下可変機構と連動させ、排紙トレイ26の角度を可変させ得るように構成しても良い。これによっても上述のような不具合を無くすことができる。
【0028】
この構成では、薄紙原稿の排出時には排紙トレイ26を起こした状態にしておき、複数枚の薄紙原稿をスタック可能とし、上部ユニット20を移動させる上下可変機構で、上方向に移動させる時に排紙トレイ26を寝かせ、既述のように原稿搬送ローラ4から原稿が浮き上がることによる原稿搬送不良を無くすことが可能になる。
【0029】
図5は、上部ユニット20と下部ユニット21との間の原稿搬送路の間隔を可変させる機構の一例を示す模式図である。
本機構は、下部ユニット21の下側板21aにガイドピン22が設けてあり、ギヤ23はスライドカム24に形成してあるラック(図示を省略する)と噛み合っておいる。そして、ギヤ23を回転させることにより、スライドカム24は矢印b方向に移動し、上部ユニット20の側板20aに上下方向で斜めに設けた長穴20bによりガイドし、上部ユニット20を上方向(矢印c方向)へ移動させる。
【0030】
上部ユニット20の上側板20aと下部ユニット21の下側板21aは、図示は省略するが、前後方向には移動しないように上下方向の規制手段により規制してある。
【0031】
なお本実施形態では、上ユニット20全体を移動させるものとして説明しているが、ガイド板8と従動ローラ5、6、白色板9のみをユニット化して上下方向に移動させても良い。
【0032】
すなわち、挿入駆動ローラである第1の搬送ローラ3と第1従動ローラ5、後駆動ローラである第2搬送ローラ4と第2従動ローラ6のニップ部を結んだシート原稿の搬送路に対し、原稿テーブル1、読取装置7の読取面、ガイド板8を、原稿搬送路に対し、従動ローラ5、6から離れた位置に設けることにより、従動ローラ5、6が厚手の原稿によって押し上げられて浮き上がっても、原稿搬送不良を無くすことができる。また、原稿テーブル1及び読取装置7の読取面、ガイド板8を原稿搬送路に対し、駆動ローラ3、4側の位置に設けることにより、駆動ローラ3、4と厚手の原稿の接触圧が低下したり、駆動ローラ3、4と厚手原稿の間に隙間が発生したりすることが無くなり、厚手原稿でも原稿搬送ローラから浮き上がることが無く、搬送不良を無くすことが防止できる。
【0033】
なお本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
【符号の説明】
【0034】
2:原稿
3:第1の搬送ローラ
4:第2搬送ローラ
5:第1従動ローラ
6:第2従動ローラ
7:読取装置
7a:コンタクトガラス
8:ガイド板
9:白色板
12:厚手原稿
12a:カール厚紙原稿
12b:厚手原稿
13:操作表示部
14:ヒンジ
11:原稿搬送装置
19:画像形成装置本体
20:上部ユニット
20a:上部ユニットの側板
20b:長穴
21:下部ユニット
21a:下部ユニットの下側板
22:ガイドピン
23:ギヤ
24:スライドカム
26:排紙トレイ
X:隙間
【先行技術文献】
【特許文献】
【0035】
【特許文献1】特開2009−143696号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート原稿の搬送に用いる、原稿テーブル、複数の原稿搬送駆動ローラ、ガイド板、及び原稿読取装置を備えた下ユニットと、
シート原稿の搬送に用いる、複数の従動ローラ、ガイド板、白色板を備えた上ユニットと、
前記上ユニットを上下方向に移動させる駆動手段と、を具備し、
前記上ユニットと前記下ユニットの間に原稿の搬送路を形成し、
前記駆動手段により、前記上ユニットを移動させて前記搬送路の隙間を可変できる原稿搬送装置において、
前記原稿テーブル、前記原稿読取装置の読取面、前記ガイド板を、前記搬送路に対し、前記原稿搬送駆動ローラ側へ離した位置に設けた、
ことを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項2】
請求項1に記載の厚手原稿搬送装置において、
前記原稿読取装置が備える原稿を読取る読取手段よりも原稿搬送方向で上流側に設け、前記原稿を挟んで搬送する第1の搬送ローラ対を、前記下ユニットが備える前記原稿搬送駆動ローラの一つと、前記上ユニットが備える前記複数の従動ローラの一つとで構成し、
前記原稿読取装置が備える原稿を読取る読取手段よりも原稿搬送方向で下流側に設け、前記原稿を挟んで搬送する第2の搬送ローラ対を、前記下ユニットが備える前記原稿搬送駆動ローラの他の一つと、前記上ユニットが備える前記複数の従動ローラの他の一つとで構成し、
前記第1の搬送ローラ対の前記原稿搬送駆動ローラと前記第2の搬送ローラ対の前記駆動ローラの間に位置する前記読取装置の原稿読取面は、前記第1の搬送ローラ対の前記原稿搬送駆動ローラと、前記第2の搬送ローラ対の前記駆動ローラのニップ部を結んだ線上に沿う前記搬送路に対し、前記両駆動ローラ側に離した位置に設けたことを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項3】
請求項2に記載の厚手原稿搬送装置において、
前記搬送路に対し、前記原稿テーブルを、前記前記第1の搬送ローラ対の前記原稿搬送駆動ローラから遠ざかるにしたがって前記搬送路から離れるように傾斜を付けて設けたことを特徴とする厚手原稿搬送装置。
【請求項4】
請求項2に記載の厚手原稿搬送装置において、
前記第1の搬送ローラ対の前記原稿搬送駆動ローラと、前記第2の搬送ローラ対の前記駆動ローラのニップ部を結んだ搬送路に対し、原稿排出トレイのガイド位置を、駆動ローラ側に離した位置に設けたことを特徴とする請求項1に記載の厚手原稿搬送装置。
【請求項5】
請求項4に記載の原稿搬送装置において、
前記排紙トレイが、前記上ユニットを移動させる上下可変機構と連動して角度が可変することを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項6】
請求項4に記載の原稿搬送装置において、
前記排紙トレイが、前記上ユニットを移動させる上下可変機構と連動して角度が可変することを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載の原稿搬送装置と、該原稿搬送装置が搬送してきた原稿の画像を読取る手段を備えたことを特徴とする原稿搬送読取装置。
【請求項8】
請求項1ないし6のいずれかに記載の原稿搬送装置を画像形成装置本体上に搭載してなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項7に記載の原稿搬送読取装置を画像形成装置本体上に搭載してなることを特徴とする画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−38480(P2013−38480A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170734(P2011−170734)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】