説明

双方向通信システム

【課題】受信待機時間を低減して省電力化を図ることが可能な双方向通信システムを提供すること。
【解決手段】リモートエンジンスタートシステムは、リモコン操作を通じて暖機運転を開始するといったかたちで制御対象である車両エンジンを遠隔制御するとともに、制御の完了をリモコン側に知らせるアンサーバック機能を有する。リモコン2は、暖機運転装置3との間で取り決めた所定の時刻T1、T2、T3、・・・で、暖機運転装置3からのデータ送信の所要時間よりも短い期間に亘り受信待機し、その受信待機中に正規のデータを受信したとき、当該受信待機の期間を延長する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモコン操作を通じて制御対象を遠隔操作するとともに、制御の完了をリモコン側に知らせるアンサーバック機能を有する双方向通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、リモコン操作を通じて暖機運転を行うリモートエンジンスタートシステムについて、暖機運転の開始されたことをユーザに知らせる、いわゆるアンサーバック機能を有するものが開示されている。これによると、ユーザは、リモコンによる報知動作に基づき、自らの操作を契機とする暖機運転が正常に行われた旨理解できるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−157030号公報(段落[0064]、[図4])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、リモコン操作を契機とする暖機運転の開始時期は、そのときの気温或いは車両のバッテリ状態等に左右され、したがって車両側からアンサーバック信号が送信されてくるタイミングも不定となりやすい。そうしたところ、この不定のタイミングで送信されてくるアンサーバック信号を受信するリモコンの受信回路を常に受信待機の状態とすれば、受信待機に伴うリモコンの消費電力が増し、当該リモコンに内蔵されている電池がいち早く消耗し、いわゆる電池切れの事態を招きやすくなる。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、受信待機時間を低減して省電力化を図ることが可能な双方向通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、リモコン操作を通じて制御対象を遠隔制御するとともに、制御の完了をリモコン側に知らせるアンサーバック機能を有する双方向通信システムにおいて、前記リモコンは、通信相手との間で取り決めた所定の時刻で、前記通信相手からのデータ送信の所要時間よりも短い期間に亘り受信待機し、その受信待機中に正規のデータを受信したとき、当該受信待機の期間を延長することをその要旨としている。
【0007】
同構成によると、制御の完了を知らせるデータをリモコンが待ち受けるに際し、受信待機の期間が所定の時刻に限定され、しかもその期間は、データ送信の所要時間よりも短い期間に設定される。そして、この受信待機の期間中に正規のデータが受信されると当該受信待機の期間が延長され、一連のデータを全て受信できるようになる。一方、受信待機の期間中に正規のデータが受信されない場合でも、この期間の消費電力は、上記設定に基づき小さなものとなる。従って、受信待機時間を低減して省電力化を図ることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の双方向通信システムにおいて、前記リモコンは、遠隔制御用の操作信号の送信時刻を起点として前記所定の時刻を設定するとともに、前記リモコンの通信相手は、前記操作信号の受信時刻を起点として設定される前記所定の時刻に前記リモコンがアンサーバック機能に関するデータを受信できるよう当該データを送信することをその要旨としている。
【0009】
同構成によると、リモコンと通信相手との間で、遠隔制御用の操作信号の送受信時刻が共有され、アンサーバック機能に関するデータの送受信時期について、同期が図られる。従って、こうした両者の取り決め内容に基づき、上記データがリモコン側で確実に受信されることは勿論、受信待機状態の低減に伴う省電力化が好適に図られる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の双方向通信システムにおいて、前記リモコンは、遠隔制御用の操作信号の送信時刻を起点として通信相手との間で取り決めた限度時刻に達したとき、次回のリモコン操作に伴う操作信号の送信時刻を起点として通信相手との間で取り決められる次回の所定の時刻に達するまでの期間に亘り受信待機の状態を解除することをその要旨としている。
【0011】
同構成によると、いわば制限時間内にデータ受信が完了されない場合には、限度時刻に達したことを条件にデータ受信が打ち切られるとともに、受信待機の状態が解除され、次のリモコン操作が待たれる。このように受信待機の期間が無期限で延長されるといったことが回避され、省電力化を好適に図れるようになる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の双方向通信システムにおいて、前記リモコンは、通信相手からデータが送信されてくる時刻よりも待機時間だけ早い時刻を前記所定の時刻として設定することをその要旨としている。
【0013】
同構成によると、リモコンは、通信相手からデータが送信されてくる予定の時刻よりも早い段階で受信待機の状態となるので、予定通りに送信されてくるデータを確実に受信できるようになる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、受信待機時間を低減して省電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態のリモートエンジンスタートシステムについて、その構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態のリモートエンジンスタートシステムについて、その作用を示すタイミングチャート。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を車両用のリモートエンジンスタートシステムに具体化した一実施形態について説明する。尚、本実施形態のリモートエンジンスタートシステムは、リモコン操作を通じて暖機運転を開始するといったかたちで制御対象である車両エンジンを遠隔制御するとともに、制御の完了をリモコン側に知らせるアンサーバック機能を有する双方向通信システムである。
【0017】
図1に示すように、リモートエンジンスタートシステム1は、車両ユーザが所持するリモコン2と、車両側に設けられる暖機運転装置3とを備えるとともに、リモコン2と暖機運転装置3との間で双方向通信が可能である。
【0018】
リモコン2は、無線による送受信機能を有するとともに、車両に対し暖機運転の開始等を要求するために操作される操作部21、一連の制御を司る制御部22、送信回路23、送信アンテナ24、受信アンテナ25、受信回路26、報知部27を備えている。尚、上記制御部22は、リモコン2毎に個別に設定されたIDコードを記憶する不揮発性のメモリ22aを備えている。
【0019】
制御部22は、操作部21を通じて暖機運転の開始を要求するための操作が行われると、車両に対して暖機運転の開始を要求するために、暖機運転開始要求コードと上記IDコードとを含むリモコン操作原信号を生成するとともに、これを送信回路23に出力する。送信回路23は、上記原信号を所定周波数の電波に変調するとともに、送信アンテナ24は当該電波をリモコン操作信号として外部に送信する。そして、この信号がリモコン2の通信相手である暖機運転装置3で受信されることに伴い、上記要求が車両側で受け付けられると、この旨を知らせる第1のアンサーバック信号が車両側から送信されるとともに、エンジンが始動されて暖機運転が開始された場合には、その旨を知らせる第2のアンサーバック信号が車両側から送信される。そして、上記各アンサーバック信号が受信アンテナ25で受信されると、受信回路26は、当該信号を復調して受信信号を生成するとともに、それを制御部22に出力する。報知部27は、制御部22による制御のもと、リモコン操作が車両側で受け付けられた旨のメッセージ、或いは、暖機運転が開始された旨のメッセージを表示により視覚的に報知する。
【0020】
車両側の暖機運転装置3は、無線による送受信機能を有するとともに、受信アンテナ31、受信回路32、リモートエンジンスタート制御部33、送信回路34、送信アンテナ35を備えている。尚、上記リモートエンジンスタート制御部33は、暖機運転装置3が搭載されている車両に適合する正規のリモコン2のIDコードに一致する基準IDコードを記憶する不揮発性のメモリ33aを備えている。
【0021】
そして、上記リモコン操作信号が受信アンテナ31で受信されると、受信回路32は、当該信号を復調して受信信号を生成するとともに、それをリモートエンジンスタート制御部33に出力する。リモートエンジンスタート制御部33は、上記受信信号の解析を行い、この解析においてまず、当該信号に含まれているIDコードと上記基準IDコードとが一致しているか否かを判断する。そして、リモートエンジンスタート制御部33は、両IDコードが一致したとき、正規のリモコン2による操作であると肯定判断するとともに、更なる解析の結果、上記受信信号に暖機運転開始要求コードが含まれている場合には、当該リモコン操作による暖機運転開始の要求を容認する。このときリモートエンジンスタート制御部33は、リモコン2に対しリモコン操作の受付完了を知らせるために、第1のアンサーバック原信号を生成するとともに、これを送信回路34に出力する。送信回路34は、上記原信号を所定周波数の電波に変調するとともに、送信アンテナ35は当該電波を第1のアンサーバック信号として外部に送信する。
【0022】
また、リモートエンジンスタート制御部33は、リモコン操作を受け付けたことに伴い、暖機運転を開始するに相応しい車両状況にあるか否かを検証する目的で、図示しないドア開閉センサ等のセンサ群からの入力信号を監視する。そして、車両搭載のドアが全て閉状態にある等、暖機運転を開始するに相応しい車両状況にあると判断したとき、リモートエンジンスタート制御部33はエンジンを始動する。そして、エンジンが始動されたことを図示しないエンジン回転センサからの入力信号に基づき判断したとき、リモートエンジンスタート制御部33は、リモコン2に対し暖機運転が開始されたことを知らせるために、第2のアンサーバック原信号を生成するとともに、これを送信回路34に出力する。送信回路34は、上記原信号を所定周波数の電波に変調するとともに、送信アンテナ35は当該電波を第2のアンサーバック信号として外部に送信する。
【0023】
次に、リモートエンジンスタートシステム1の作用について説明する。
暖機運転の開始を要求するリモコン操作が行われると、リモコン2からリモコン操作信号が送信され、同信号が車両側の暖機運転装置3で受信される。尚、図2に示す時刻T0は、リモコン2側でのリモコン操作信号の送信完了時刻を示すとともに、暖機運転装置3側での同信号の受信完了時刻を示す。そして、この時刻T0がリモコン2と暖機運転装置3との間で共有され、この時刻T0を両者が基準とすることで、アンサーバック信号の送受信時期について両者間で同期が図られる。すなわち、リモコン2は、後に暖機運転装置3から送信されてくるアンサーバック信号の受信待機時刻として、上記時刻T0を起点とする時刻T1、T2、T3、・・・を設定する。一方、暖機運転装置3は、上記時刻T1、T2、T3、・・・のいずれかでリモコン2がアンサーバック信号を受信できるよう、同信号の送信開始時刻として、上記時刻T0を起点とする時刻T1、T2、T3、・・・を設定する。こうした両者間での取り決めに基づき、暖機運転装置3から時刻T1、T2、T3、・・・のいずれかでアンサーバック信号が送信されたとき、この信号は当該時刻においてリモコン2で好適に受信されることになる。
【0024】
そして、リモコン2は、上記設定した時刻のうちまず時刻T1において、その時刻T1よりも待機時間Twだけ早い時刻から受信待機時間Trが経過するまでの期間に亘り、第1のアンサーバック信号を受信待機する。上記待機時間Twは、時刻T1に第1のアンサーバック信号が送信されてきた場合に、その時刻T1に達した時点で直ちに第1のアンサーバック信号を受信開始できるようにするための準備期間として設定される。また、上記受信待機時間Trは、第1のアンサーバック信号の送信所要時間Tsよりも短い期間に設定される。尚、図2には、リモコン2が時刻T1で第1のアンサーバック信号を受信待機するも、その時刻T1に第1のアンサーバック信号を受信できなかった様子が示されている。ちなみに、この時刻T1では、暖機運転装置3においてリモコン操作信号の解析処理が行われており、この様子が「動作1」として示されている。
【0025】
そして、リモコン2は、次の時刻T2よりも待機時間Twだけ早い時刻から受信待機時間Trが経過するまでの期間に亘り、第1のアンサーバック信号を受信待機する。尚、図2には、この時刻T2でも、リモコン2が第1のアンサーバック信号を受信できなかった様子が示されている。
【0026】
そして、リモコン2は、次の時刻T3よりも待機時間Twだけ早い時刻から受信待機時間Trが経過するまでの期間に亘り、第1のアンサーバック信号を受信待機する。ここで、暖機運転装置3において、時刻T2の直後付近で「動作1」が完了されることに伴い、同暖機運転装置3は、この「動作1」の完了後に最初に迎える設定時刻である時刻T3で第1のアンサーバック信号の送信を開始する。尚、図2には、この第1のアンサーバック信号が「動作1の返信」として示されるとともに、この「動作1の返信」の所要時間が上記送信所要時間Tsとなっている。
【0027】
そして、この「動作1の返信」が受信待機中のリモコン2によって時刻T3で受信されると、同リモコン2において、それが暖機運転装置3から送信されてきた正規のデータであるか否かの検証が行われる。そして、正規のデータであるとリモコン2が肯定判断すると、同リモコン2は、時刻T3での受信待機の期間を当初の受信待機時間Trから「動作1の返信」のデータ長さに応じて適宜延長することで、この「動作1の返信」を最後まで受信完了できる態勢をとる。ただし、リモコン2は、時刻T10を限度時刻Tendとして設定し、この時刻T10に達した場合には、たとえ「動作1の返信」が受信途中であっても、次回のリモコン操作に伴うリモコン操作信号の送信完了時刻を起点とする所定の時刻に達するまでの期間に亘り受信待機の状態を解除する。尚、図2には、「動作1の返信」が時刻T4の直後付近で完了され、すなわち時刻T10に達する前に「動作1の返信」が受信完了され、したがって「動作1の返信」が全て受信される様子が示されている。ちなみに、リモコン2は、時刻T4において受信待機の状態となっているが、これは時刻T3で「動作1の返信」を受信したことに伴う延長によるものであり、言い換えると、時刻T4で新たに受信待機することはしない。
【0028】
そして、このように「動作1の返信」がリモコン2で受信されると、同リモコン2の報知部27には、「受け付けました。これからエンジンをかけます。」といったメッセージが表示される。
【0029】
ところで、図2の例では、リモコン2は、第1のアンサーバック信号に相当する「動作1の返信」の受信待機時刻として、時刻T1、T2、T3、T4、T5、T6を設定している。そして、リモコン2は、「動作1の返信」が予定最終時刻Tlimとして規定される上記時刻T6までに得られない場合には、当該「動作1の返信」及び後の「動作2の返信」を含む一連のアンサーバック信号の受信動作を行わない。尚、図2の例では、時刻T3で「動作1の返信」が受信されたことに伴い、リモコン2は、後の「動作2の返信」の受信態勢をとることになる。また、リモコン2は、第2のアンサーバック信号に相当する「動作2の返信」の最初の受信待機時刻として、時刻T7を設定している。ここで、上記の通り、リモコン2は、時刻T4の直後付近で「動作1の返信」を受信完了しているため、当初「動作1の返信」の受信待機時刻として予定していた時刻T5及びT6では、受信待機の状態を解除する。
【0030】
そして、リモコン2は、時刻T7よりも待機時間Twだけ早い時刻から受信待機時間Ttが経過するまでの期間に亘り、第2のアンサーバック信号を受信待機する。上記受信待機時間Ttは、第2のアンサーバック信号の送信所要時間Tuよりも短い期間に設定される。尚、図2には、リモコン2が時刻T7で第2のアンサーバック信号を受信待機するも、その時刻T7に第2のアンサーバック信号を受信できなかった様子が示されている。ちなみに、この時刻T7では、暖機運転装置3において車両状況の検証処理、並びに、エンジン始動処理、さらにはエンジン始動の検知処理が行われており、この様子が「動作2」として示されている。
【0031】
そして、リモコン2は、次の時刻T8よりも待機時間Twだけ早い時刻から受信待機時間Ttが経過するまでの期間に亘り、第2のアンサーバック信号を受信待機する。ここで、暖機運転装置3において、時刻T8の直前付近で「動作2」が完了されることに伴い、同暖機運転装置3は、この「動作2」の完了後に最初に迎える設定時刻である時刻T8で第2のアンサーバック信号の送信を開始する。尚、図2には、この第2のアンサーバック信号が「動作2の返信」として示されるとともに、この「動作2の返信」の所要時間が上記送信所要時間Tuとなっている。
【0032】
そして、この「動作2の返信」が受信待機中のリモコン2によって時刻T8で受信されると、同リモコン2において、それが暖機運転装置3から送信されてきた正規のデータであるか否かの検証が行われる。そして、正規のデータであるとリモコン2が肯定判断すると、同リモコン2は、時刻T8での受信待機の期間を当初の受信待機時間Ttから「動作2の返信」のデータ長さに応じて適宜延長することで、この「動作2の返信」を最後まで受信完了できる態勢をとる。ただし、リモコン2は、先に触れた通り、限度時刻Tendとして設定した時刻T10に達した場合には、たとえ「動作2の返信」が受信途中であっても、次回のリモコン操作に伴うリモコン操作信号の送信完了時刻を起点とする所定の時刻に達するまでの期間に亘り受信待機の状態を解除する。尚、図2には、「動作2の返信」が時刻T9の直後付近で完了され、すなわち時刻T10に達する前に「動作2の返信」が受信完了され、したがって「動作2の返信」が全て受信される様子が示されている。ちなみに、リモコン2は、時刻T9において受信待機の状態となっているが、これは時刻T8で「動作2の返信」を受信したことに伴う延長によるものであり、言い換えると、時刻T9で新たに受信待機することはしない。
【0033】
そして、このように「動作2の返信」がリモコン2で受信されると、同リモコン2の報知部27には、「エンジンがかかりました。」といったメッセージが表示される。
ここで、上記の通り、リモコン2は、時刻T10を限度時刻Tendとして設定しているため、この時刻T10では、受信待機の状態を解除する。そして、リモコン2及び暖機運転装置3は、次回のリモコン操作の待機状態となる。
【0034】
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)アンサーバック信号というかたちで制御の完了を知らせるデータをリモコン2が待ち受けるに際し、受信待機の期間が所定の時刻に限定され、しかもその期間は、データ送信の所要時間よりも短い期間に設定される。そして、この受信待機の期間中に正規のデータが受信されると当該受信待機の期間が延長され、一連のデータを全て受信できるようになる。一方、受信待機の期間中に正規のデータが受信されない場合でも、この期間の消費電力は、上記設定に基づき小さなものとなる。従って、受信待機時間を低減して省電力化を図ることができる。
【0035】
(2)リモコン2と暖機運転装置3との間で、リモコン操作信号の送受信時刻が共有され、アンサーバック機能に関するデータの送受信時期について、同期が図られる。従って、こうした両者の取り決め内容に基づき、上記データがリモコン2側で確実に受信されることは勿論、受信待機状態の低減に伴う省電力化が好適に図られる。
【0036】
(3)リモコン2は、限度時刻Tendである時刻T10に達したとき、次回のリモコン操作信号の送信完了時刻を起点とする所定の時刻に達するまでの期間に亘り受信待機の状態を解除する。このように、いわば制限時間内にデータ受信が完了されない場合には、限度時刻Tendに達したことを条件にデータ受信が打ち切られるとともに、受信待機の状態が解除され、次のリモコン操作が待たれる。このように受信待機の期間が無期限で延長されるといったことが回避され、省電力化を好適に図れるようになる。
【0037】
(4)リモコン2は、暖機運転装置3からデータが送信されてくる予定の時刻よりも待機時間Twだけ早い段階で受信待機の状態となるので、予定通りに送信されてくるデータを確実に受信できるようになる。
【0038】
(5)一般に、リモコン操作の受付完了に比べ、エンジン始動に伴う暖機運転の開始といった遠隔制御の完了は、暖機運転装置3側の影響を受け易く、その完了のタイミング、ひいては第2のアンサーバック信号の受信のタイミングを捉え難い。このため特に第2のアンサーバック信号を受信待機する際、第1のアンサーバック信号を受信完了して以後、常時間欠的に受信待機すれば受信が確実なものとなるが、その一方で受信待機に伴う消費電力が増大することになる。この点、本実施形態による構成では、第1のアンサーバック機能及び第2のアンサーバック機能といったアンサーバック機能の種類を問わず、暖機運転装置3との取り決めにより、いわばタイミングをアンサーバック機能毎に限定するかたちでデータの送受信が行われるよう工夫が凝らされ、したがって消費電力が低減されるようになる。
【0039】
(6)両者の取り決め内容からして、「動作1の返信」を受信完了して以後、時刻T7を迎えるまでの期間に「動作2の返信」が送信されてくることはなく、したがってこの期間において受信待機の状態を解除しても何ら差し支えない。むしろそのような構成を採用した本実施形態によると、後に「動作2の返信」が送信されてくるまでの期間にあって、受信待機に伴う消費電力を無くすることで省電力化を図れるようになる。
【0040】
(7)「動作1の返信」及び「動作2の返信」を共に受信することで一連のアンサーバック機能が成立するところ、予定最終時刻Tlimとして規定される時刻T6までに「動作1の返信」を受信できなかった場合には、アンサーバックの意味合いが薄れる。そこで本実施形態による構成では、上記のような場合に一連のデータの受信動作を行わないこととし、これにより、受信待機に伴う消費電力の低減に注力できるようになる。
【0041】
(8)上記説明では言及していないが、リモコン2のような電池で動作するものにあって、返信待ちに伴う消費電力を低減することは有効となる。例えば、リモコン2が一次電池で動作するものである場合には、電池交換の頻度が低減されるし、一方、リモコン2が二次電池で動作するものである場合には、充電の頻度が低減され、いずれにせよ、ユーザによるメインテナンスの頻度が低減されることになる。
【0042】
(9)受信待機の候補となる複数の期間に対し、仮想的に偶奇を割り当てることとし、例えば奇数番目の期間でのみ受信待機する構成を想定してみるに、こうした構成は、単純に受信待機の期間を50%カットするものに過ぎず、応答性の低下を招く虞がある。これに対し、本実施形態による構成では、応答性の低下を招くことなく、省電力化を図ることができる。
【0043】
尚、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・前記実施形態では、リモコン2側において、リモコン操作信号の送信完了時刻を起点として、アンサーバック信号の受信待機時刻が設定されていたが、リモコン2側において、リモコン操作信号の送信開始時刻を起点として、アンサーバック信号の受信待機時刻が設定されてもよい。この場合、暖機運転装置3側において、リモコン操作信号の受信開始時刻を起点として、アンサーバック信号の送信開始時刻が設定される。尚、リモコン操作信号の送信開始時刻(暖機運転装置3にあって同信号の受信開始時刻)から所定の時間が経過した時刻が起点として用いられてもよい。
【0044】
・時刻T0を起点として設定される時刻T1〜T10について、例えば時刻T0から時刻T1までの間隔に倣うかたちで等間隔に設定されてもよいし、必ずしも等間隔でなくてもよい。例えば、時刻T1〜T6までに着目して、これらは必ずしも等間隔である必要はない。ちなみに、「動作1の返信」が完了されてから「動作2の返信」が開始されるまでには所要の時間が必要であるため、この期間については、比較的広い間隔に設定することが可能となる。尚、間隔が広がる程、より高い省電力効果が得られるとともに、間隔が狭まる程、より高い応答性が得られる。
【0045】
・前記実施形態では、各時刻に共通する待機時間Twが設定されていたが、時刻毎に互いに異なる或いは一部共通する待機時間Twが設定されてもよい。
・前記実施形態では、受信待機時間Tr及び受信待機時間Ttといった2種類の受信待機時間が設定されていたが、各時刻に共通する単一の受信待機時間が設定されてもよいし、時刻毎に互いに異なる或いは一部共通する受信待機時間が設定されてもよい。
【0046】
・前記実施形態では、「動作1の返信」及び「動作2の返信」といったように2段階に分かれるかたちでアンサーバック信号が送信される構成であったが、例えば、「動作3の返信」が追加される3段階の構成が採用されてもよく、また、それ以上に細分化されてもよい。
【0047】
例えば、3段階の構成が採用される場合、「動作3の返信」の送受信時刻が時刻T0を起点として新たに設定されるとともに、リモコン2において、「動作2の返信」を受信完了してから、当該新たに設定された「動作3の返信」の受信予定時刻に達するまでの期間に亘り、受信待機の状態が解除される。また、この場合、「動作2の返信」について予定最終時刻Tlimを設定し、この予定最終時刻Tlimとして規定される時刻までに「動作2の返信」が得られない場合には、当該「動作2の返信」及び後の「動作3の返信」を含む以降の一連のアンサーバック信号を行わないようにしてもよい。ちなみに、この場合、「動作1の返信」については正常に受信完了されているため、リモコン2の報知部27には、「受け付けました。これからエンジンをかけます。」といったメッセージが表示された後、表示がなされないことになる。或いは、上記メッセージが表示された後、「エンジンが始動されたかどうかアンサーがありません。」といったメッセージが表示されてもよい。従って、この場合、ユーザは、暖機運転が開始されたことを知らせるメッセージが表示されない、或いは、アンサー無しを知らせる上記メッセージが表示されたことを受け、操作部21を再び操作し、これにより暖機運転の開始を再度要求することになる。
【0048】
・暖機運転装置3は、「動作2の返信」の送信開始時刻を示す情報として時刻Tnextを含むかたちで「動作1の返信」を送信してもよい。この場合、リモコン2は、上記時刻Tnextによって示される時刻を「動作2の返信」の受信開始時刻として設定するとともに、「動作1の返信」を受信完了してから当該時刻Tnextによって示される時刻に達するまでの期間に亘り、受信待機の状態を解除する。同構成によると、リモコン2において、次のデータが送信されてくる予定の時刻まで受信待機の状態が解除されるので、省電力化を好適に図れるようになる。
【0049】
・暖機運転装置3は、「動作2の返信」の送信時期が、当初予定していた時刻に対し遅延する場合に、当初予定の時刻に対する遅延時間Tderayを示す情報を含むかたちで「動作1の返信」を送信してもよい。この場合、リモコン2は、上記遅延時間Tderayを当初予定の時刻に加算した時刻を「動作2の返信」の受信開始時刻として設定するとともに、「動作1の返信」を受信完了してから当該加算後の時刻に達するまでの期間に亘り、受信待機の状態を解除する。同構成によると、リモコン2において、次のデータが送信されてくる予定の時刻が変更される場合には、その変更後の新たな時刻まで受信待機の状態が解除されるので、省電力化を好適に図れるようになる。尚、「動作2の返信」の送信時刻が当初予定よりも早まる場合には、負値の遅延時間Tderayが用いられる。また、加算後の時刻が当初の時刻T1、T2、T3、・・・でない場合も許容される。なぜなら双方での加算により新たな時刻合わせができるからである。
【0050】
・リモコン2は、「動作1の返信」の受信待機時刻として設定した時刻に対する「動作1の返信」の実際の受信時刻のずれ時間を求め、これにより、リモコン2が当該リモコン2自らの基準時間に対する暖機運転装置3の基準時間のずれを算出し、このずれを補正するかたちで「動作2の返信」の受信待機時刻を設定してもよい。この場合、リモコン2は、「動作1の返信」の実際の受信時刻が当初予定の時刻よりも前の場合には、「動作1の返信」の受信完了後、「動作2の返信」の受信待機時刻として当初設定した時刻よりも上記ずれ時間だけ前の時刻に達するまでの期間に亘り受信待機の状態を解除する。また、リモコン2は、「動作1の返信」の実際の受信時刻が当初予定の時刻よりも後の場合には、「動作1の返信」の受信完了後、「動作2の返信」の受信待機時刻として当初設定した時刻よりも上記ずれ時間だけ後の時刻に達するまでの期間に亘り受信待機の状態を解除する。同構成によると、リモコン2において、いわば時刻補正がなされるので、両者間の基準時間のずれや「動作1の返信」送受信時の通信事情等による時間的なずれが吸収され、省電力の効果が高められる。
【0051】
尚、リモコン2は、暖機運転装置3のデータ通信速度等を分析することで上記ずれ時間を求めるようにしてもよい。また、暖機運転装置3が当該暖機運転装置3自らの基準時間を示す情報を送信することで、この情報をもとにリモコン2が上記ずれ時間を求めるようにしてもよい。そして、両者間での双方向通信が段階を重ねる度に、両者間での基準時間のずれが蓄積されるため、通信が成立する都度、時刻を補正することとすれば、確実な通信が期待できる。
【0052】
・上記別例とは逆に、暖機運転装置3が当該暖機運転装置3自らの基準時間に対するリモコン2の基準時間のずれを算出し、このずれを補正するかたちで「動作2の返信」の送信時刻を設定してもよい。この場合、暖機運転装置3は、リモコン2のデータ通信速度等を分析することでずれ時間を求めてもよいし、リモコン2が当該リモコン2自らの基準時間を示す情報を送信することで、この情報をもとにずれ時間を求めるようにしてもよい。
【0053】
・報知部27による報知態様は、音によるもの或いは振動によるもの等であってもよい。尚、前記実施形態に倣って視覚的な報知を行う場合、例えば液晶画面やインジケータランプといった表示器による報知が行われてもよい。
【0054】
・暖機運転を行うリモートエンジンスタートシステムに代えて、車内空調を行うリモートエアコンシステム等に本発明が適用されてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
【0055】
(イ)リモコン操作を契機とする制御対象の遠隔制御に先立ち、当該リモコン操作の受付完了を前記制御の完了としてリモコン側に知らせる第1のアンサーバック機能を有するとともに、このリモコン操作に基づく制御対象の遠隔制御が完了したとき、その遠隔制御の完了を前記制御の完了としてリモコン側に知らせる第2のアンサーバック機能を有し、前記リモコンは、前記第1のアンサーバック機能及び前記第2のアンサーバック機能の双方について、通信相手との間で取り決めたそれぞれの所定の時刻で、前記各機能に関するデータを受信待機する請求項1〜4のいずれか一項に記載の双方向通信システム。一般に、リモコン操作の受付完了に比べ、遠隔制御の完了は、制御対象側の影響を受け易く、その完了のタイミング、ひいては第2のアンサーバック機能についてデータ受信のタイミングを捉え難い。このため特に第2のアンサーバック機能のデータを受信待機する際、第1のアンサーバック機能のデータを受信完了して以後、常時間欠的に受信待機すれば受信が確実なものとなるが、その一方で受信待機に伴う消費電力が増大することになる。この点、本発明による構成では、アンサーバック機能の種類を問わず、通信相手との取り決めにより、いわばタイミングをそれぞれ限定するかたちでデータの送受信が行われるよう工夫が凝らされ、したがって消費電力が低減されるようになる。
【0056】
(ロ)前記リモコンは、前記第1のアンサーバック機能に関する第1のデータが通信相手から送信されてくる第1の時刻を当該通信相手との間で取り決めてその第1の時刻で前記第1のデータを受信待機するとともに、前記第2のアンサーバック機能に関する第2のデータが通信相手から送信されてくる第2の時刻を当該通信相手との間で取り決めてその第2の時刻で前記第2のデータを受信待機し、さらに前記リモコンは、前記第1のデータの受信待機中に当該第1のデータを受信完了したとき、前記第2のデータが送信されてくる時刻として通信相手との間で取り決めた前記第2の時刻に達するまでの期間に亘り受信待機の状態を解除する上記(イ)に記載の双方向通信システム。両者の取り決め内容からして、第1のデータを受信完了して以後、第2の時刻を迎えるまでの期間にアンサーバックに関するデータが送信されてくることはなく、したがってこの期間において受信待機の状態を解除しても何ら差し支えない。むしろそのような構成を採用した本発明によると、後に第2のデータが送信されてくるまでの期間にあって、受信待機に伴う消費電力を無くすることで省電力化を図れるようになる。
【0057】
(ハ)前記リモコンは、前記第1のアンサーバック機能に関する第1のデータが送信されてくる時刻として通信相手との間で取り決めた第1の時刻で前記第1のデータを受信待機するも、その第1の時刻に前記第1のデータを受信できなかったとき、当該第1のデータ及び前記第2のアンサーバック機能に関する第2のデータを含む一連のデータの受信待機の状態を解除する上記(イ)又は(ロ)に記載の双方向通信システム。第1のデータ及び第2のデータを共に受信することで一連のアンサーバック機能が成立するところ、第1の時刻に第1のデータを受信できなかった場合には、アンサーバックの意味合いが薄れる。そこで本発明による構成では、上記のような場合に一連のデータの受信動作を行わないこととし、これにより、受信待機に伴う消費電力の低減に注力できるようになる。
【0058】
(ニ)前記リモコンは、前記第1のアンサーバック機能に関する第1のデータが通信相手から送信されてくる第1の時刻を当該通信相手との間で取り決めてその第1の時刻で前記第1のデータを受信待機するとともに、その受信待機中に受信した前記第1のデータに、前記第2のアンサーバック機能に関する第2のデータの送信時刻を示す情報が含まれているとき、当該第1のデータの受信完了後、前記情報によって示される前記第2のデータの送信時刻に達するまでの期間に亘り受信待機の状態を解除する上記(イ)〜(ハ)に記載の双方向通信システム。同構成によると、次のデータが送信されてくる予定の時刻まで受信待機の状態が解除されるので、省電力化を好適に図れるようになる。
【0059】
(ホ)前記リモコンは、前記第1のアンサーバック機能に関する第1のデータが通信相手から送信されてくる第1の時刻を当該通信相手との間で取り決めてその第1の時刻で前記第1のデータを受信待機するとともに、前記第2のアンサーバック機能に関する第2のデータが通信相手から送信されてくる第2の時刻を当該通信相手との間で取り決めてその第2の時刻で前記第2のデータを受信待機し、さらに前記リモコンは、前記第1のデータの受信待機中に受信した前記第1のデータに、前記第2のデータの送信時刻を示唆する情報として、前記第2の時刻に対する遅延時間を示す情報が含まれているとき、当該第1のデータの受信完了後、前記情報によって示される遅延時間を前記第2の時刻に加算した時刻に達するまでの期間に亘り受信待機の状態を解除する上記(イ)〜(ニ)に記載の双方向通信システム。同構成によると、次のデータが送信されてくる予定の時刻が変更される場合には、その変更後の新たな時刻まで受信待機の状態が解除されるので、省電力化を好適に図れるようになる。尚、第2のデータの送信時刻が当初予定よりも早まる場合には、負値の遅延時間が用いられる。
【0060】
(ヘ)前記リモコンは、前記第1のアンサーバック機能に関する第1のデータが通信相手から送信されてくる第1の時刻を当該通信相手との間で取り決めてその第1の時刻で前記第1のデータを受信待機するとともに、前記第2のアンサーバック機能に関する第2のデータが通信相手から送信されてくる第2の時刻を当該通信相手との間で取り決めてその第2の時刻で前記第2のデータを受信待機し、さらに前記リモコンは、前記第1のデータの受信待機中に前記第1のデータを受信したとき、前記第1の時刻に対する前記第1のデータの受信時刻のずれ時間を求め、前記第1のデータの受信時刻が前記第1の時刻よりも前の場合には、当該第1のデータの受信完了後、前記第2の時刻よりも前記ずれ時間だけ前の時刻に達するまでの期間に亘り受信待機の状態を解除する一方、前記第1のデータの受信時刻が前記第1の時刻よりも後の場合には、当該第1のデータの受信完了後、前記第2の時刻よりも前記ずれ時間だけ後の時刻に達するまでの期間に亘り受信待機の状態を解除する上記(イ)〜(ホ)に記載の双方向通信システム。同構成によると、いわば時刻補正がなされるので、両者間の基準時間のずれや第1のデータ送受信時の通信事情等による時間的なずれが吸収され、省電力の効果が高められる。
【符号の説明】
【0061】
1…リモートエンジンスタートシステム(双方向通信システム)、2…リモコン、3…暖機運転装置(リモコンの通信相手)、21…操作部、22…制御部、22a…メモリ、23…送信回路、24…送信アンテナ、25…受信アンテナ、26…受信回路、27…報知部、31…受信アンテナ、32…受信回路、33…リモートエンジンスタート制御部、33a…メモリ、34…送信回路、35…送信アンテナ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモコン操作を通じて制御対象を遠隔制御するとともに、制御の完了をリモコン側に知らせるアンサーバック機能を有する双方向通信システムにおいて、
前記リモコンは、通信相手との間で取り決めた所定の時刻で、前記通信相手からのデータ送信の所要時間よりも短い期間に亘り受信待機し、その受信待機中に正規のデータを受信したとき、当該受信待機の期間を延長する
ことを特徴とする双方向通信システム。
【請求項2】
前記リモコンは、遠隔制御用の操作信号の送信時刻を起点として前記所定の時刻を設定するとともに、前記リモコンの通信相手は、前記操作信号の受信時刻を起点として設定される前記所定の時刻に前記リモコンがアンサーバック機能に関するデータを受信できるよう当該データを送信する
請求項1に記載の双方向通信システム。
【請求項3】
前記リモコンは、遠隔制御用の操作信号の送信時刻を起点として通信相手との間で取り決めた限度時刻に達したとき、次回のリモコン操作に伴う操作信号の送信時刻を起点として通信相手との間で取り決められる次回の所定の時刻に達するまでの期間に亘り受信待機の状態を解除する
請求項1又は2に記載の双方向通信システム。
【請求項4】
前記リモコンは、通信相手からデータが送信されてくる時刻よりも待機時間だけ早い時刻を前記所定の時刻として設定する
請求項1〜3のいずれか一項に記載の双方向通信システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−93766(P2013−93766A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−235131(P2011−235131)
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】