説明

反射型ディスプレイ装置

本明細書には、ディスプレイ装置で使用される強化反射層が記載される。この強化反射層を含むディスプレイも記載される。この強化反射層は、表示特性を強化するために所望の特性を有する光を反射し、吸収し、または発する粒子を含む。ディスプレイ内でこの強化反射層を使用することによって、とりわけ、アクティブマトリクス方式の反射型または半透過型フルカラーディスプレイが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反射型ディスプレイ(reflective display)および反射型ディスプレイ内の機能強化された反射器(reflector)に関する。
【背景技術】
【0002】
バックライト付き液晶ディスプレイ(backlit liquid crystal display:LCD)、有機発光ダイオードディスプレイ(organic light−emitting diode display:OLED)、エレクトロルミネセンスディスプレイ(erelctorluminescent diplay:EL)などの多くの透過型(transimissive)または発光型(emissive)ディスプレイは、高周囲光条件においてはコントラストが低いため見づらい。対照的に、反射型ディスプレイ技術は、屋外昼光を含む幅広い周囲光条件下で見ることができるため、かなりの注目を集めている。さらに、光エネルギーが周囲の環境から得られ、得られた光エネルギーが単純に、ディスプレイの電気光学応答によって変調されるため、反射型ディスプレイは、ディスプレイの消費電力を低減させる能力を有する。
【0003】
図1は、従来技術のエレクトロクロミックディスプレイ装置(electrochromic display device)100内のイオン透過性ナノ構造反射膜140を示す。装置100では、透明な導体120によってコーティングされたガラス基板105上に、ナノ構造金属酸化物膜130が付着されている。反対側の基板180上には、パターン形成された透明導体170と、吸着発色団(adsorbed chromophore)165を有する別のナノ構造金属酸化物膜160との領域からなるセグメント化された領域(segmented area)が画定されている。これらの2枚の基板105、180間には電解質150がある。このディスプレイは、図1で見たとき、上側から見られる。発色団165は、その酸化還元状態に従って色を変化させ、この酸化還元状態は、印加電圧または電流によって制御される。発色団の酸化還元状態を制御することによって、光を、発色団の発色に応じて、効果的に透過させまたはフィルタリングすることができる。光は次いで、イオン透過性ナノ構造反射膜140から、ディスプレイを見ている人に向かって反射される。パターン形成された透明導体170の領域は、セグメント(segment)を制御する電極を画定する。それぞれのセグメントを制御することによって、それぞれのセグメントの吸着発色団165が、他のセグメントとは独立に光を吸収しまたは光を透過させるようにすることができる。リフレクティビティ(reflectivity)を維持するため、イオン透過性ナノ構造反射膜140は、装置の動作範囲内において、および電解質の性質に関して、電気化学的に不活性(inert)でなければならない。
【0004】
図2は、従来技術のアクティブマトリクスアドレス指定方式(active−matrix addressed)の反射型液晶(LC)ディスプレイ200内のパターン形成された金属反射層267を示す。層290〜293は、当業者に広く知られているTFT構造を画定する。パターン形成された金属反射層267はしばしば、ポリマーとすることができるその下の層251の表面にスパッタリングされる。鏡面反射しない表面を形成するため、その下の層251にパターンを形成して、平面でない表面を形成することができる。LCセルの両面の材料の仕事関数を整合させるため、この金属層の上面に追加のITO層を付着させてもよい。この例では、拡散反射層を形成するのに、パターン形成された2つまたは3つの層が必要である。さらに、セルギャップ(cell gap)は画素の表面を横切って変化し、ディスプレイの光学性能に影響を与える。
【0005】
図3は、従来技術のアクティブマトリクスアドレス指定方式のラテラル電気泳動ディスプレイ(lateral electorphoretic display)300を示す。この場合、液体または気体媒質371中の荷電電気泳動粒子352が、電極334、344間に加えられた電場の作用によって移動する。この加えられた電場の下で、荷電電気泳動粒子352は、その下の表面326の大部分を露出させ、またはこの表面326を見えなくして、荷電電気泳動粒子352の光学特性を提示する。これらの粒子は、画素領域を画定するセル壁361の中に閉じ込められ、その下の表面326は、主に白い状態を示す不透明材料である。あるいは、電極344に、ホワイトネス(whiteness)、リフレクティビティなどの所望の光学状態を持たせることも可能である。しかし、その場合には、鏡面反射しない表面を形成し、または反射層を強化することが難しいかもしれない。
【0006】
一般に、反射型ディスプレイの動作は、反射器と光変調器(light modulator)(例えば電気光学材料)の組合せによって達成することができる。上記の例では、ナノ構造膜160(エレクトロクロミックディスプレイ)に吸着された発色団165、液晶(LCディスプレイ)および荷電電気泳動粒子352(電気泳動ディスプレイ)が、電気光学材料の働きをする。電気光学材料を制御することによって、反射型ディスプレイの個別にアドレス指定可能な部分に入射する光の量を、その部分に入射した光のうちのある一定の割合が、ディスプレイを見ている人に向かって制御可能に反射されるように、調節することができる。あるいは、リフレクティビティの全部または一部を、電気光学材料の機能として与えることもできるが、原理は同様であり、入射光の少なくとも一部分が制御可能に向きを変えて、ディスプレイを見ている人に向かって導かれる。いずれにせよ、向き変えられた光の光強度および/またはスペクトル密度が制御される。このように、この制御可能な領域(普通はセグメントまたは画素として画定される)は、電気光学材料によって与えられた変調に従って視覚情報を伝達することができる。制御可能な画素のアレイを使用して、高解像度画像を描写することができる。
【0007】
非吸収(例えば明画素)状態にあるときの反射型ディスプレイの画素の最大輝度(maximum brightness)は、リフレクティビティおよび開口比(aperture ratio)の関数であり、以下のように定義される:[(材料のリフレクティビティ×開口比)−システム損]。これらのディスプレイのリフレクティビティは、しばしば金属膜または不透明層である反射材料によって与えられ、開口比は一般に、制御可能な画素の面積と全画素面積の比として定義される。最適でない開口比は、より鮮鋭でない表示およびより低いコントラストにつながる。システム損(system loss)は、電気光学材料、フロントスクリーンの偏光子、透明導体、ガラスなどによる非理想的な透過応答を含む。これらの関係に基づき、反射型ディスプレイの輝度の最大化は、反射型ディスプレイのリフレクティビティおよび開口比の最適化、および非理想的な透過応答の寄与の低減にかかっている。
【0008】
リフレクティビティ、開口比、システム損と、これらの因子の輝度に対する効果との間の上記の関係にもかかわらず、多くの高解像度ディスプレイは、通常の照明条件においてコントラストが低いという欠点を有する。この低コントラストの問題が起こるのは、使用可能な反射領域の全面積がセグメント/画素の全面積よりも小さいためである。また、反射領域の低減が起こるのは、電気伝導を回避し、セル構造を画定するために、それぞれの画素領域間に間隔を置く必要があるためである。さらに、多くのディスプレイの反射層または透過層の非理想的な材料特性は、固定された印刷媒体と比較したときに、相対的に暗い画像に寄与する。その結果、反射型LCD、電気泳動法などの現在の多くの反射技術は、絶対輝度値が非常に低いため、低周囲光レベルにおける判読性(readability)が悪い。
【0009】
これらのディスプレイの多くでは、カラーフィルタを使用することによって着色するのが普通である。カラーフィルタ層の追加はしばしば、反射層の生産コストに加えて、カラーフィルタ層の生産コストの追加を招く。さらに、カラーフィルタ層は、位置合せ裕度(alignment tolerance)の追加を要求し、これによって、色歪みが起こらないようにブラックマスク(black mask)のサイズを大きくする必要が生じる可能性がある。この追加のブラックマスクは、反射領域の低減、開口の低減、輝度の低下およびコントラストの低下に寄与する。
【0010】
【特許文献1】米国特許出願第11/536,316号明細書
【非特許文献1】「The Printing Ink Manual」、Leach R.H.およびPierce R.J.編、Kluwer Academic Publishers社刊、オランダ、ドルドレヒト(Dordrecht)、第5版、1993年、第4章、142〜196ページ
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
以上のことから、強化された反射特性を含む反射型ディスプレイおよび前記ディスプレイ内の強化された反射要素が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
一態様では、本明細書の発明が、制御要素に動作可能に接続された電気光学材料と、電気光学材料の下に位置する反射層とを含むディスプレイを提供する。反射層は第1の媒質および粒子を含む。電気光学材料は、入射光が強化反射層に当たり得る第1の状態および入射光が反射層から少なくとも部分的に遮断される第2の状態から切り替わることができる。電気光学材料の状態は、制御要素によって制御される。
【0013】
第2の態様では、本明細書の発明が、ディスプレイ装置内のリフレクティビティを強化する方法を含む。このディスプレイは、制御要素に動作可能に接続された電気光学材料と、電気光学材料の下の基板上に位置する反射層とを含む。反射層は、第1の媒質および粒子を含む。電気光学材料は、入射光が強化反射層に当たり得る第1の状態および入射光が反射層から少なくとも部分的に遮断される第2の状態から切り替わることができる。電気光学材料の状態は制御要素によって制御される。リフレクティビティを強化するこの方法は、粒子を含む反射層を基板に付着させるステップを含む。この粒子は、浮遊粒子、セグメント粒子および周辺粒子からなるグループから選択される。
【0014】
第3の態様では、本明細書の発明が、強化反射層を提供するステップを含む、ディスプレイの輝度を強化する方法を提供する。強化反射層は、浮遊粒子、セグメント粒子および周辺粒子からなるグループから選択された少なくとも1つのタイプの反射粒子を含む。
【0015】
本発明の好ましい実施形態についての以下の詳細な説明は、添付図面を参照して読むとよりいっそう理解されるだろう。これらの図面には、本発明を例示する目的で、現時点の好ましい実施形態が示される。しかしながら、本発明は、示されたそのままの配置および手段に限定されないことが理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下の説明では、単に便宜のため、ある種の専門用語が使用され、それらは非制限的である。語「右」、「左」、「上」および「下」は、参照する図面上での方向を示す。
【0017】
本明細書で使用される場合、語句「動作可能に接続された」は、2つ以上の要素が機能によって互いに接続されていることを意味し、それらが物理的に、直接に、間接的にまたは化学的に接続されているのか、あるいはその他の方法で接続されているのかを問わない。例えば、たとえ電気光学材料が制御要素に直接に物理的に結合されていない場合であっても、電荷、電圧、電流などを加えることによって電気光学材料が変調される場合、電気光学材料は制御要素に動作可能に接続されている。
【0018】
本明細書で使用される場合、語句「制御要素(control element)」は、ディスプレイ装置を制御するために使用される任意の電気要素を意味し、ディスプレイが、直接駆動方式のディスプレイであるのか、パッシブマトリクス方式のディスプレイであるのか、またはアクティブマトリクス方式のディスプレイであるのかを問わない。この定義では、制御要素が、電極または薄膜トランジスタ(TFT)を含む。ただしこれらに限定されるわけではない。
【0019】
本明細書で使用される場合、語句「荷電電気泳動粒子」は、粒子、反射粒子、浮遊粒子(suspended particle)または周辺粒子(peripheral particle)から区別される。「荷電電気泳動粒子」は、電気泳動ディスプレイの電気光学材料を指す。後述するように、本明細書で使用される「粒子」、「反射粒子」、「浮遊粒子」または「周辺粒子」は、強化反射層または追加層内の要素であり、強化反射層または追加の層に、反射、吸収または発光特性を提供することができる。
【0020】
特許請求の範囲および本明細書の対応箇所で使用される語「a」、「and」、「one」は、特に明示しない限り、参照する品目を1つまたは複数含むと定義される。この用語は、上記の語、それらの派生語、および同様の意味の語を含む。
【0021】
本明細書では、反射型ディスプレイのある層に反射機能が組み込まれた装置および方法が記述される。この層は、コーティング、印刷などの手段によって容易かつ安価にディスプレイに付加することができる。一般に、本明細書の実施形態は、媒質中に浮遊した、所望の光学的性質を有する粒子を含む。ある実施形態ではこの媒質が半透明であり、より好ましい実施形態ではこの媒質が実質的に透明であり、より好ましい実施形態ではこの媒質が透明である。粒子を含むこの媒質を反射型ディスプレイに付加して、強化反射層(enhanced reflective layer)を形成することができる。強化反射層中に浮遊粒子を分散させることにより、平坦でない表面を形成して、鏡面反射が起こらないようにすることができる。好ましい実施形態では、この強化反射層が、反射型ディスプレイの非発光性の電気光学材料の下に提供される。
【0022】
いくつかの実施形態では、この強化反射層を、浮遊粒子を含む媒質の層を印刷(printing)し、スピンコーティング(spin coating)し、積層する(laminating)ことによって付着させることができる。好ましい実施形態では、付着法が、ある材料上へのスピンコーティング(spin−coating)、スクリーン印刷(screen−printing)、ブレードコーティング(blade−coating)、インクジェット印刷(ink jet printing)、ロールコーティング(roll coating)、吹付け(spraying)または積層(laminating)である。好ましい実施形態では、強化反射層を付着させる材料が、反射型ディスプレイの下基板(bottom substrate)である。媒質は半透明でもよいが、好ましい媒質は透明なプラスチックまたはガラスである。粒子は、任意の光散乱または反射材料および/あるいは任意の発光物質(例えば元素、化合物、ポリマー、単量体、二量体、多量体などを含む蛍光または燐光物質)からなることができる。光散乱または反射粒子は顔料を含むことができる。好ましい光散乱または反射材料を表1に示し、好ましい発光物質を表2および3に示す。
【0023】
【表1】

【0024】
本発明の実施形態では、表1の材料だけでなく、他の適当な光散乱または反射材料を使用することもできる。本発明の実施形態において利用することができる光散乱または反射材料は、非特許文献2に記載されており、この文献は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0025】
【表2−1】

【0026】
【表2−2】

【0027】
【表3】

【0028】
いくつかの実施形態では、粒子が、1種類の散乱または発光物質を含み、他の実施形態では、粒子が、散乱物質および発光物質の組合せを含む。この組合せは、異なる複数のタイプの散乱材料、散乱物質と発光物質の組合せ、または異なる複数のタイプの発光物質を含むことができる。好ましい一実施形態では、パターン形成されていない強化反射層の粒子が、TiO粒子および/あるいは蛍光または燐光粒子の組合せを含む。他の好ましい粒子は、銀、アルミニウムなどの反射性の金属および合金である。パターン形成された反射層に関しては、好ましい粒子がさらに、表1に記載された粒子を含む。
【0029】
強化反射層またはいずれかの追加層の媒質または粒子中に発光物質が含まれる実施形態では、発光物質が、相対的に短い波長の光を捕捉し、相対的に長い波長の光を発することができる。発光物質の特性をこのように利用することによって、より明るい反射型ディスプレイを得ることができる。例えば、発光物質が紫外光を捕捉し、可視光を発し、それによってディスプレイを明るくすることができる。
【0030】
他の実施形態では、粒子に含まれる発光物質が、着色散乱または反射粒子、カラーフィルタ、あるいは周波数選択性の電気光学層の色の補色となるように選択される。好ましい実施形態では、発光物質(1種または数種)を含めることによって、粒子、カラーフィルタまたは電気光学材料の非理想的な応答を改善することができる。他の好ましい実施形態では、このように含められた発光物質が、望んでいない波長の光を吸収し、所望の色スペクトルの光を発する。このような系を使用して、彩度(color saturation)および色域(gamut)を向上させることができる。
【0031】
他の実施形態では、異なる光学特性を有する粒子が分離されるように、強化反射層を複数の領域に分割することができ、これらの個々の領域の電気光学材料を制御することによって、異なる光学粒子の選択表示が可能になる。例えば、さまざまな着色粒子、発光粒子またはこれらの組合せを、異なる領域に分離することができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、強化反射層を、薄い追加の材料層でオーバーコーティングすることができる。強化反射層の媒質と同様に、この追加層の媒質も、半透明、実質的に透明または透明とすることができる。好ましい実施形態では、この追加層が、強化反射層と同様の媒質からなるが、粒子を一切含まない。この追加層は、反射型ディスプレイの後続の層からこれらの粒子が分離されることを保証するために使用することができる。この分離は、粒子に不利な影響を与えるであろう反射型ディスプレイの電気、化学または物理環境からの隔離を含むことができる。例えば、非中性電解質材料は、反射粒子の中に含まれる物質に対して化学的に反応性であることがあり、この追加層はこのような電解質から粒子を隔離するであろう。好ましい一実施形態では、この追加のオーバーコーティング層の屈折率が以前の付着層の屈折率の50%以内にあり、より好ましい実施形態では、屈折率が35%以内にあり、より好ましい実施形態では、これらの2つの層の屈折率が非常に近く、例えば20%以内にある。より好ましくは、オーバーコーティング層が、以前の付着層の媒質に使用された材料と同じ材料である。他の実施形態では2つ以上の追加の層が使用される。
【0033】
いくつかの実施形態では、強化反射層および/または追加層が、反射型ディスプレイの構成要素を互いに隔離する。例えば、これらの層の一方または両方によって、エレクトロクロミックディスプレイの電気構成要素を電解質から隔離することができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、強化反射層または追加層の媒質に適した材料が、ポリイミド(polyimide)、ポリウレタン(polyurethane)、エポキシ樹脂(epoxy)、ポリアクリレート(polyacrylate)およびスピンオンガラス(spin−on−glass)を含む。ただしこれらに限定されるわけではない。
【0035】
後述するように、この粒子は、浮遊粒子、セグメント粒子(segment particle)または周辺粒子とすることができる。用途に応じて、この浮遊、周辺またはセグメント粒子は、同じ組成および/または光学特性、あるいは異なる組成および/または光学特性を含むことができる。
【0036】
他の実施形態では、浮遊、セグメント粒子がインクに加えられ、それらに限定はされないが表1に記載されたものを含む反射粒子に関しては、浮遊、セグメントまたは周辺粒子の固体ローディング(solid loading)が、好ましくはインクの体積の3〜30%、より好ましくは3〜15%である。発光粒子を含むいくつかの実施形態では、発光粒子の好ましい固体ローディングが10%未満、より好ましくは2%未満である。
【0037】
反射粒子を含む好ましい実施形態では、好ましい粒径が、所望の反射率ピークの波長の1/2以下である。これらの実施形態では、白色粒子に関して、粒径は0.2から0.3μmであることが好ましい。
【0038】
図4aを参照すると、エレクトロクロミック装置401内に強化反射層410が含まれる本発明の一実施形態が示されている。エレクトロクロミック装置401は、装置の下面および上面にそれぞれ基板405および480を有する。
【0039】
基板480の下には透明な導電層420があり、透明導電層420の下には、実質的に透明なナノ構造金属酸化物半導体層430がある。好ましい一実施形態では、透明導電層420が、インジウムがドープされた酸化スズ(ITO)であり、ナノ構造金属酸化物半導体層430が、アンチモンがドープされた酸化スズ(ATO)またはフッ素がドープされた酸化スズ(FTO)であり、基板480が、ガラス、プラスチックまたは他の透明な材料である。
【0040】
基板層405の上には強化反射層410がある。基板405は、ガラス、プラスチック、さまざまな組成の織物(fabric)、金属などの材料を含むことができる。したがって、これらの材料は、堅くすることも、柔軟にすることもできる。強化反射層410と基板480に関して、反射層410に近い側の、反射層410の上に、パターン形成された透明導電材料層470がある。透明導電材料470上には、吸着発色団465を含むパターン形成されたナノ構造金属酸化物半導体層460がある。パターン形成された導電材料470およびパターン形成された半導体は、この変色材料の制御可能領域を画定する。好ましい一実施形態では、パターン形成された導電材料470がITOであり、吸着発色団465を含むパターン形成されたナノ構造金属酸化物半導体層460が、酸化チタンおよびビオロゲン(viologen)を含む。
【0041】
導電層420、470間には電解質450が含まれる。層430と460が接触することを防ぐために、上下の基板405、480間にスペーサ(図示せず)を配置してもよい。したがって、組み立てられたエレクトロクロミック装置は、電解質450によって接続された導電層420、470からなる電極を有する。さらに、電極を通して電荷を加えることによって、発色団465を変調するのに必要な酸化還元反応が引き起こされるため、電気光学発色団465は電極に動作可能に接続されている。発色団465を変調することによって、反射層410を入射光に対して選択的に露出させることができる。
【0042】
強化反射層410は、所望の光学的性質の浮遊粒子417を含む。上からの入射光は、上基板480および半導体層430を透過する。パターン形成された層460、470に通電されておらず、発色団465の酸化還元状態を介した実質的に不透明な状態または不透明な状態にない場合、光はパターン形成された層460、470を通過し、反射層410に当たる。次いで、この光の少なくとも一部分が向きを変えて、ディスプレイを見ている人に向かって導かれる。
【0043】
一実施形態では、浮遊粒子が、液体媒質中でコロイド分散の状態にある。混合後、液体媒質は固定される。粒子はコロイド分散状態にあるため、固定中に粒子は実質的に沈降しない。これらの実施形態では、媒質の固定が、溶媒を除去することを含むことができる。溶媒の除去は、いくつかの方法によって実行することができ、好ましい実施形態ではそれが、ベーキング(baking)によって実施される。後に詳述するが、セグメント粒子および周辺粒子も利用できる。
【0044】
浮遊粒子417は均一に分散させても、または非均一に分散させてもよい。好ましい実施形態では、浮遊粒子417が公称上(nominally)、均一に分散される。さらに、浮遊粒子417は全てが同じ種類の粒子を含んでもよく、あるいは粒径および/または組成に関して異なっていてもよい。一実施形態では、強化反射層410の媒質中に、多くの異なる種類の浮遊粒子417が分散される。これらの異なる種類の浮遊粒子417は反射粒子および発光粒子を含むことができる。他の実施形態では、浮遊粒子417が複数の機能特性を含むことができる。例えば、単一の浮遊粒子417は、反射特性および発光特性を浮遊粒子417に与える複数の成分を含むことができる。浮遊粒子の好ましい組成物は、表1に記載された物質の中から選択された物質を含む。反射層の白色状態が望ましい実施形態では、浮遊粒子417の粒径および密度が、ディスプレイを見ている人に向かって入射可視光を散乱させるように設計される。好ましい一実施形態では、粒子417が、直径0.2〜0.3μmのTiOを含み、インクの固体ローディングが3〜30%である。
【0045】
反射層410の媒質中で、浮遊粒子417を、腐食環境から機械的におよび/または化学的に隔離することができる。浮遊粒子417が機械的および/または化学的に隔離されるため、特性が変化する追加の浮遊粒子を使用することが可能である。追加の浮遊粒子417は、特性が変化する物質だけからなることができ、または浮遊粒子417は材料の複合物とすることができる。好ましい一実施形態では、反射層の輝度を増大させるために浮遊粒子417が発光物質を含み、発光物質が、蛍光および/または燐光部分を含む。本発明の好ましい実施形態において使用することができる発光物質は表2および3に記載されている。
【0046】
特に好ましい発光物質は、反射層410内の密度を0.005から1%としたCiba Specialty Chemicals社のUvitex(登録商標)OB、すなわち4、4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベンである。発光物質を含めることによって、ディスプレイを見ている人がより心地よさを感じ、さらに、システムの色応答の調整が可能になる。
【0047】
図4b〜dは、エレクトロクロミックディスプレイ環境における本発明のさまざまな実施形態を示す。図4bは、その用途の要件に応じて、セグメント化された電極層と共通電極層とを交換することができることを示す。図4bに示された特定の実施形態では、層420、430が層460、470と交換されている。示されているように、反射層410の上に透明な導電層420があり、透明導電材料420の上にナノ構造金属酸化物半導体層430がある。さらに、基板480の次に透明導電材料層470があり、層470の下に、吸着発色団465を含むパターン形成されたナノ構造金属酸化物半導体層460がある。この配置では、電気光学物質(すなわち吸着発色団465)およびパターン形成された透明導電層470が、強化反射層410から遠い側にあると言うことができる。
【0048】
図4cは、追加の隔離材料層を利用して、反射層410またはその下の電子部品を保護することができることを示す。図4cに示されているように、浮遊粒子417を不利な環境、例えば電解質からさらに隔離することができる追加の透明層425が提供される。好ましくは、追加の透明層425が、層410に使用されている媒質と同じ媒質の、粒子が加えられていない薄層である。これらの層はともに、中間ステップを必要とすることなく印刷またはコーティングによって付着させることができ、したがって、追加の透明層425を含めることによって、この工程が大幅に複雑になったり、または大幅なコスト高になったりすることはない。
【0049】
代替実施形態では、強化反射層410と追加の透明層425の材料が異なる。いくつかの実施形態では、追加の透明層425が絶縁材料からなり、強化反射層410の材料が、浮遊粒子417の性質に合うように適合される。例えば、媒質中で適当に分散するために、浮遊粒子417が、非絶縁性の媒質を要求することがある。これらの実施形態では、反射層410が絶縁特性を提供する代わりに、追加の層425が絶縁特性を提供することになろう。
【0050】
他の実施形態では、追加の透明層425を付着させて、反射型ディスプレイ装置が組み立てられるときに反射型ディスプレイ装置の外側の層を「平坦化」し、またはなめらかにすることができる。これらの実施形態では、透明層425が平らな表面を提供するため、後続の層の付着が容易になる。反射層410の媒質を第1の媒質、追加の層425の媒質を第2の媒質と呼ぶことがある。
【0051】
図4dは、図4bおよび4cで企図された実施形態を組み合わせることができることを示す。示された特定の実施形態では、セグメント化された電極層と共通電極層とが交換され、追加の透明層425が追加されている。
【0052】
図4e〜hはそれぞれ、図4a〜dで企図された実施形態に基づく本発明の他の実施形態を示す。図4e〜4hではそれぞれ、反射層410のセグメント化された追加の領域(追加のセグメント化領域)445および455が示されている。セグメント化領域445、455の内部にはセグメント粒子418がある。セグメント粒子418は、浮遊粒子417と同じかまたは異なる量、質および組成を有することができる。示されているように、セグメント領域445とセグメント領域455とで、異なる性質のセグメント粒子418を使用することが可能である。好ましい実施形態では、反射光を選択的に着色するために、異なるセグメント化ディスプレイ領域445と455に、互いに異なる組合せの着色反射粒子と蛍光粒子とを堆積させることができる。このようにすると、多彩色性を強化することができるカラー表示を生み出すことができる。いくつかの実施形態では、セグメント粒子418を隔離するため、セグメント領域445、455に追加の透明層を付着させることができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、所与の1つのセグメント化ディスプレイ領域445または455に、着色粒子と発光粒子の両方を含めることができる。単一のセグメント化領域445または455内の1種類のセグメント粒子418または異なるセグメント粒子418の中で、この色または発光特性を組み合わせることができる。さらに、所望の色応答に対してそのセグメント領域からの反射光を最適化するために、反射粒子および/または蛍光粒子の色を、オンまたはオフ状態における発色団(1種または数種)の吸収特性に調和させ、あるいは互いに調和させることができる。選択的フィルタリングに影響を及ぼすため、任意の数のセグメント領域を提供することができることを当業者は認識するであろう。実施形態では、セグメント化領域の数が、特定の用途に適するように適合される。例えば、フルカラー表示は、3つの異なるセグメント化領域の中に収容することができる赤、緑および青の反射領域を必要とする。
【0054】
図4e〜4hに提供された実施形態では、反射層410を、セグメント化された層445、455を含むパターン形成された層として製作することができる。セグメント化領域445および455は、パターン形成された層410内の空間に付着させることができる。好ましい一実施形態では、セグメント化領域445、455および粒子418の成分が印刷によって付着され、このことは、後続の付着のために表面を実質的に平らにすること(すなわち平坦化)を可能にする。
【0055】
図4g〜4hは、追加の透明層425の包含を示す。反射層上に追加の層425を付着させて、反応性の粒子を電解質から分離し、さらに、この組み合わされた層をさらに平坦にすることができる。
【0056】
図4i〜lはそれぞれ、図4g〜hの実施形態に基づく本発明の他の実施形態を示す。図4i〜lではそれぞれ、反射層410が、セグメント化領域445、455および周辺粒子419を有するパターン形成された層として示されている。周辺粒子419は、浮遊粒子417またはセグメント粒子418と同じでも、または異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、セグメント化領域445、455の周辺領域が、特定の光学特性を有する周辺粒子419を含むことができ、この特定の光学特性は、隣接するセグメント化領域445、455の光学特性とは異なっていてもよい。これらの実施形態では、周辺粒子419を含めることによって、発光粒子などによる輝度の強化を追加することができる。さらに、周辺粒子419によって、ディスプレイのリフレクティビティ、および背景に対する着色セグメントのコントラストを強化することができる。
【0057】
図4mを参照すると、粒子417、418および/または419が、入射光を反射しまたは発光するのではなしに、入射光を吸収することができる。図4mは、着色セグメント領域445、455との間にコントラストを与えるために周辺粒子419が吸収する実施形態を示す。
【0058】
図5a〜dは、アクティブマトリクス方式のエレクトロクロミックディスプレイ環境における本発明の実施形態を示す。図5a〜dでは、特許文献1(その全体が参照によって本明細書に組み込まれる)に開示されたものと同様のアクティブマトリクス方式のエレクトロクロミックディスプレイが、強化反射層510に追加の粒子を含むように変更されている。電気光学発色団565は、その下の強化反射層510を選択的に露出させるために薄膜トランジスタ(TFT)590〜593に動作可能に接続されていることを当業者は容易に理解するであろう。いくつかの図に示された実施形態では、TFT制御要素がX90〜X93で示されている。Xは図の番号である。例えば、590〜593は、図5a〜5dに示された実施形態のTFTを表す。
【0059】
好ましい実施形態では、浮遊粒子517が、表1〜3に記載された蛍光または燐光物質を含み、いくつかの代替実施形態ではポリマーを含む。
【0060】
図5aおよび5bを参照すると、反射層510が、異なる組合せの複数の段(tier)ないしサブレイヤ(sublayer)を含む本発明の実施形態が示されている。一実施形態では、図5aに示されているように、反射層510が2つの層511および512からなる。層510は、光を透過させるように設計された中性媒質を含むことができ、または、さらに周辺粒子(図示せず)を含むことができる。図5bに示された他の実施形態では、反射層510が1つの層を含む。1つおよび2つの層の使用は、所望の反射機能に基づく材料の付着を容易にすることができる。例えば、浮遊粒子517を含む第1の層512の中に反射機能を付着させることができる。次いで、第1の層512の上に、電気光学材料を含むように設計されたウェル521を、第2の層511として付着させることができる。あるいは、同じ粒子が、浮遊粒子517と周辺粒子の両方であるように設計される場合には、1回の付着で1つの層を付着させることができる。これらの層は、使用される付着法および/またはエッチング法に応じて、これらの方法のうちのどちらかの方法で付着させることが好ましい。
【0061】
いくつかの実施形態では、反射層510が、導電性粒子、またはそのままでは隣接する層と反応する可能性がある粒子を含むことがある。図5cは、任意選択の層531および541の使用を示し、これらの層の一方または両方を追加することができる。一実施形態では、一方または両方の任意選択の層531、541が、層510を構成する媒質材料と同じ媒質材料でできており、浮遊、周辺またはセグメント粒子を含まない。これらの実施形態では、任意選択の層531、541が、層510とTFT590〜593との間、または層510と電気光学層との間の保護層の働きをする。任意選択の層541の媒質を、(追加の層425(例えば図4g参照)と同様に)第2の媒質と呼び、媒質531を第3の媒質と呼ぶことがある。
【0062】
図5dを参照すると、任意選択の層541の配置の代替実施形態が示されている。この実施形態では、任意選択の層541が第2の層511(図5a参照)の構造を提供する。
【0063】
図6aおよび6bは、アクティブマトリクス方式の他のエレクトロクロミックディスプレイ環境における本発明の実施形態を示す。図6aに示されているように、本発明の実施形態は、隣接するセグメント645、655を含み、これらのセグメントは、異なる色の粒子を含み、かつ/あるいは励起および発光特性が異なる発光粒子の組合せを含むことができる。図6bに示されているように、他の実施形態は、中間領域690および/または695において特定の光学応答を示すように、これらの中間領域内に周辺粒子619を含む。好ましい一実施形態では、中間領域690および/または695が光を吸収し、ブラックマスクの等価物の役目を果たす(ブラックマスクは、さまざまな画像歪みまたはカラークロストーク(color crosstalk)の問題を防ぐためにディスプレイでしばしば使用される)。光の吸収は周辺粒子619によって提供することができる。
【0064】
図7aは、反射型LCディスプレイにおける本発明の実施形態を示す。一実施形態では、金属反射層とは対照的に、強化反射層710が絶縁体であり、画素間においてパターン形成されない。強化反射層710が絶縁体であるため、パターン形成された画素電極791を反射層710に直接に接続することができる。この場合、強化反射層710に蛍光/燐光粒子を追加することによって、強化反射層710の輝度を強化することができる。
【0065】
図7bは、任意選択の分離層731、741を含む反射型LCディスプレイにおける本発明の実施形態を示す。以前の実施形態と同様に、強化反射層710に浮遊粒子717を含めることができる。
【0066】
その下の強化反射層710を入射光に対して選択的に露出させることができるように電気光学液晶がTFTに動作可能に接続されていることを当業者は容易に理解するであろう。
【0067】
図8aおよび8bは、アクティブマトリクスアドレス指定方式のラテラル電気泳動装置における本発明の実施形態を示す。図8aを参照すると、電気泳動装置内に通常見られる不透明な反射層の代わりに、強化反射層810が使用されている。この場合、この反射層は、浮遊粒子817によって強化することができる。好ましい実施形態では、浮遊粒子817が、可視放射の輝度を増大させる蛍光/燐光粒子を含む。さらに、着色反射器の隣接領域を形成するため、この反射器材料をパターン形成することができる。図8bは、電気泳動ディスプレイ環境における本発明の実施形態がさらに、追加の透明層831、841の一方または両方を含むことができることを示す。他のディスプレイと同様に、荷電電気泳動粒子852は、その下の強化反射層810が入射光に対して選択的に露出されるようにTFTに動作可能に接続されていることを当業者は容易に理解するであろう。
【0068】
追加のLCおよび電気泳動の実施形態は、エレクトロクロミック環境において記載された、反射層の構造および組成のバリエーションを含む実施形態から推測することができる。これらのバリエーションには、周囲の領域(例えば異なる層、浮遊粒子、セグメント粒子、周辺粒子、中間領域、反射層の段など)のバリエーション、および反射材料(例えば特定の色または発光特性を与える浮遊、セグメントまたは周辺粒子中の物質(1種または数種))の組成のバリエーションが含まれる。ただしこれらに限定されるわけではない。さらに、エレクトロウェッティング(electrowetting)、誘電泳動、リキッドパウダ(liquid powder)または他のLC効果など、記載しなかった他の表示効果も、本明細書に開示された実施形態に記載された強化反射層を利用することができる。
【0069】
したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲によって定義された本発明の趣旨および範囲、上記の説明に含まれ、かつ/または添付図面に示された全ての変更をカバーすることが意図されることが理解される。
【0070】
(実施形態)
1.制御要素に動作可能に接続された電気光学材料と、
前記電気光学材料に関連付けられた反射層と
を含むことを特徴とするディスプレイ。
【0071】
2.前記反射層は、前記ディスプレイを見ている人から見て、前記電気光学材料の下に配置されていることを特徴とする実施形態1に記載のディスプレイ。
【0072】
3.前記反射層は、第1の媒質および粒子をさらに含むことを特徴とする前記実施形態のいずれかに記載のディスプレイ。
【0073】
4.前記電気光学材料は、第1の状態から第2の状態に切り替わることができることを特徴とする前記実施形態のいずれかに記載のディスプレイ。
【0074】
5.前記電気光学材料の状態は、前記反射層から遮断された光の量によって特徴づけられることを特徴とする実施形態4に記載のディスプレイ。
【0075】
6.前記電気光学材料の状態は、前記制御要素によって制御されることを特徴とする実施形態5に記載のディスプレイ。
【0076】
7.前記粒子は、浮遊粒子を含むことを特徴とする実施形態3に記載のディスプレイ。
【0077】
8.前記粒子は、光散乱または反射粒子および発光物質からなるグループから選択された少なくとも1種の物質を含むことを特徴とする実施形態7に記載のディスプレイ。
【0078】
9.前記光散乱または反射粒子は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、アルミノケイ酸ナトリウム、酸化クロム(III)およびカーボンブラックからなるグループから選択されることを特徴とする実施形態8に記載のディスプレイ。
【0079】
10.前記発光物質は、ルシファーイエロー、NBD、R−フィコエリトリン、PE−Cy5共役体(conjugate)、4、4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン、ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Ag(P4)、YS:Eu+Fe(P22R)、ZnS:Ag+Co−on−Al(P22B)およびZnS:Cu,Al(P22G)からなるグループから選択されることを特徴とする実施形態8に記載のディスプレイ。
【0080】
11.前記反射層は、セグメント化された領域を含むパターン形成された層を含み、前記セグメント化された領域内の前記粒子は、セグメント粒子を含むことを特徴とする前記実施形態のいずれかに記載のディスプレイ。
【0081】
12.前記セグメント粒子は、光散乱または反射粒子および発光物質からなるグループから選択された少なくとも1種の物質を含むことを特徴とする実施形態11に記載のディスプレイ。
【0082】
13.前記光散乱または反射粒子は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、アルミノケイ酸ナトリウム、酸化クロム(III)およびカーボンブラックからなるグループから選択されることを特徴とする実施形態12に記載のディスプレイ。
【0083】
14.前記発光物質は、ルシファーイエロー、NBD、R−フィコエリトリン、PE−Cy5共役体、4、4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン、ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Ag(P4)、YS:Eu+Fe(P22R)、ZnS:Ag+Co−on−Al(P22B)およびZnS:Cu,Al(P22G)からなるグループから選択されることを特徴とする実施形態12に記載のディスプレイ。
【0084】
15.前記粒子は、前記セグメント化された領域以外の領域に位置する周辺粒子をさらに含むことを特徴とする実施形態11〜14のいずれかに記載のディスプレイ。
【0085】
16.前記周辺粒子は、光散乱または反射粒子および発光物質からなるグループから選択された少なくとも1種の物質を含むことを特徴とする実施形態11に記載のディスプレイ。
【0086】
17.前記光散乱または反射粒子は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、アルミノケイ酸ナトリウム、酸化クロム(III)およびカーボンブラックからなるグループから選択されることを特徴とする実施形態16に記載のディスプレイ。
【0087】
18.前記発光物質は、ルシファーイエロー、NBD、R−フィコエリトリン、PE−Cy5共役体、4、4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン、ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Ag(P4)、YS:Eu+Fe(P22R)、ZnS:Ag+Co−on−Al(P22B)およびZnS:Cu,Al(P22G)からなるグループから選択されることを特徴とする実施形態16または17に記載のディスプレイ。
【0088】
19.前記セグメント化された領域間に中間領域をさらに含むことを特徴とする実施形態11に記載のディスプレイ。
【0089】
20.前記中間領域は、周辺粒子をさらに含むことを特徴とする実施形態19に記載のディスプレイ。
【0090】
21.前記周辺粒子は、光散乱または反射粒子および発光物質からなるグループから選択された少なくとも1種の物質を含むことを特徴とする実施形態20に記載のディスプレイ。
【0091】
22.前記光散乱または反射粒子は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、アルミノケイ酸ナトリウム、酸化クロム(III)およびカーボンブラックからなるグループから選択されることを特徴とする実施形態21に記載のディスプレイ。
【0092】
23.前記発光物質は、ルシファーイエロー、NBD、R−フィコエリトリン、PE−Cy5共役体、4、4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン、ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Ag(P4)、YS:Eu+Fe(P22R)、ZnS:Ag+Co−on−Al(P22B)およびZnS:Cu,Al(P22G)からなるグループから選択されることを特徴とする実施形態21または22に記載のディスプレイ。
【0093】
24.前記セグメント化された領域以外の領域に位置する周辺粒子をさらに含むことを特徴とする前記実施形態のいずれかに記載のディスプレイ。
【0094】
25.前記周辺粒子は、光散乱または反射粒子および発光物質からなるグループから選択された少なくとも1種の物質を含むことを特徴とする実施形態24に記載のディスプレイ。
【0095】
26.前記光散乱または反射粒子は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、アルミノケイ酸ナトリウム、酸化クロム(III)およびカーボンブラックからなるグループから選択されることを特徴とする実施形態24または25に記載のディスプレイ。
【0096】
27.前記発光物質は、ルシファーイエロー、NBD、R−フィコエリトリン、PE−Cy5共役体、4、4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン、ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Ag(P4)、YS:Eu+Fe(P22R)、ZnS:Ag+Co−on−Al(P22B)およびZnS:Cu,Al(P22G)からなるグループから選択されることを特徴とする実施形態25に記載のディスプレイ。
【0097】
28.前記反射層は、複数の段を含むことを特徴とする前記実施形態のいずれかに記載のディスプレイ。
【0098】
29.前記第1の媒質は、ポリイミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリアクリレートおよびスピンオンガラスからなるグループから選択された物質を含むことを特徴とする前記実施形態のいずれかに記載のディスプレイ。
【0099】
30.第2の媒質を含む透明層をさらに含むことを特徴とする前記実施形態のいずれかに記載のディスプレイ。
【0100】
31.前記透明層は、前記ディスプレイを見ている人から見て、前記反射層の上に配置されていることを特徴とする実施形態30に記載のディスプレイ。
【0101】
32.前記第2の媒質は、ポリイミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリアクリレートおよびスピンオンガラスからなる前記グループから選択された物質を含むことを特徴とする実施形態31に記載のディスプレイ。
【0102】
33.前記第2の媒質は、前記第1の媒質の50%以内の屈折率を有することを特徴とする実施形態30に記載のディスプレイ。
【0103】
34.前記ディスプレイを見ている人から見て、前記強化反射層の下に位置する第3の媒質をさらに含むことを特徴とする実施形態24〜32のいずれかに記載のディスプレイ。
【0104】
35.前記第3の媒質は、ポリイミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリアクリレートおよびスピンオンガラスからなるグループから選択された物質を含むことを特徴とする実施形態34に記載のディスプレイ。
【0105】
36.エレクトロクロミックディスプレイであり、前記電気光学材料は発色団を含むことを特徴とする前記実施形態のいずれかに記載のディスプレイ。
【0106】
37.ラテラル電気泳動ディスプレイであり、前記電気光学材料は荷電電気泳動粒子を含むことを特徴とする実施形態1〜35のいずれかに記載のディスプレイ。
【0107】
38.液晶ディスプレイであり、前記電気光学材料は液晶を含むことを特徴とする実施形態1〜35のいずれかに記載のディスプレイ。
【0108】
39.前記実施形態のいずれかに記載のディスプレイ装置内のリフレクティビティを強化する方法において、前記ディスプレイは、(a)制御要素に動作可能に接続された電気光学材料と、(b)前記電気光学材料の下の基板上に位置する反射層とを含み、前記反射層は第1の媒質および粒子を含み、前記電気光学材料は、入射光が前記強化反射層に当たり得る第1の状態および入射光が前記反射層から少なくとも部分的に遮断される第2の状態から切り替わることができ、前記電気光学材料の状態は前記制御要素によって制御される方法であって、
前記反射層を前記基板に付着させるステップを含み、前記反射粒子は、浮遊粒子、セグメント粒子および周辺粒子からなるグループから選択されることを特徴とする方法。
【0109】
40.反射層を付着させる前記ステップは、前記反射粒子を含む前記第1の媒質を、印刷、スピンコーティングおよび積層からなるグループから選択された方法によって付着させるステップを含むことを特徴とする実施形態39に記載の方法。
【0110】
41.前記印刷法は、スクリーン印刷およびインクジェット印刷からなるグループから選択されることを特徴とする実施形態40に記載の方法。
【0111】
42.前記付着ステップは、ブレードコーティング、ロールコーティングおよび吹付けからなるグループから選択されることを特徴とする実施形態39〜41のいずれかに記載の方法。
【0112】
43.浮遊粒子、セグメント粒子および周辺粒子からなるグループから選択された少なくとも1つのタイプの反射粒子を含む強化反射層を提供するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態39〜42のいずれかに記載の方法。
【0113】
44.少なくとも1つの前記反射粒子は、光散乱または反射粒子および発光物質からなるグループから選択された少なくとも1種の物質を含むことを特徴とする実施形態43に記載の方法。
【0114】
45.前記光散乱または反射粒子は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、アルミノケイ酸ナトリウム、酸化クロム(III)およびカーボンブラックからなるグループから選択されることを特徴とする実施形態44に記載の方法。
【0115】
46.前記発光物質は、ルシファーイエロー、NBD、R−フィコエリトリン、PE−Cy5共役体、4、4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン、ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Ag(P4)、YS:Eu+Fe(P22R)、ZnS:Ag+Co−on−Al(P22B)およびZnS:Cu,Al(P22G)からなるグループから選択されることを特徴とする実施形態44または45のいずれかに記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】従来技術のエレクトロクロミックディスプレイ装置の一部分を示す図である。
【図2】従来技術のアクティブマトリクスアドレス指定方式の反射型LCDディスプレイの一部分を示す図である。
【図3】従来技術のアクティブマトリクスアドレス指定方式のラテラル電気泳動ディスプレイを示す図である。
【図4a】エレクトロクロミックディスプレイ内の強化反射層を示す図である。電気光学材料およびパターン形成された透明導電層は強化反射層に近い側にある。
【図4b】エレクトロクロミックディスプレイ内の強化反射層を示す図である。電気光学材料およびパターン形成された透明導電層は強化反射層から遠い側にある。
【図4c】エレクトロクロミックディスプレイ内の強化反射層および追加の透明層を示す図である。電気光学材料およびパターン形成された透明導電層は追加の透明層に近い側にある。
【図4d】エレクトロクロミックディスプレイ内の強化反射層および追加の透明層を示す図である。電気光学材料およびパターン形成された透明導電層は追加の透明層および強化反射層から遠い側にある。
【図4e】エレクトロクロミックディスプレイ内の、セグメント化領域を含む強化反射層を示す図である。電気光学材料およびパターン形成された透明導電層は強化反射層に近い側にある。
【図4f】エレクトロクロミックディスプレイ内の、セグメント化領域を含む強化反射層を示す図である。電気光学材料およびパターン形成された透明導電層は追加の透明層および強化反射層から遠い側にある。
【図4g】エレクトロクロミックディスプレイ内の、セグメント化領域を含む強化反射層および強化反射層の上の追加の透明層を示す図である。電気光学材料およびパターン形成された透明導電層は追加の透明層に近い側にある。
【図4h】エレクトロクロミックディスプレイ内の、セグメント化領域を含む強化反射層および強化反射層の上の追加の透明層を示す図である。電気光学材料およびパターン形成された透明導電層は追加の透明層および強化反射層から遠い側にある。
【図4i】エレクトロクロミックディスプレイ内の、セグメント化領域および周辺粒子を含む強化反射層を示す図である。電気光学材料およびパターン形成された透明導電層は強化反射層に近い側にある。
【図4j】エレクトロクロミックディスプレイ内の、セグメント化領域および周辺粒子を含む強化反射層を示す図である。電気光学物質およびパターン形成された透明導電層は強化反射層から遠い側にある。
【図4k】エレクトロクロミックディスプレイ内の、セグメント化領域および周辺粒子を含む強化反射層ならびに強化反射層の上の追加の透明層を示す図である。電気光学材料およびパターン形成された透明導電層は追加の透明層に近い側にある。
【図4l】エレクトロクロミックディスプレイ内の、セグメント化領域および周辺粒子を含む強化反射層ならびに強化反射層の上の追加の透明層を示す図である。電気光学材料およびパターン形成された透明導電層は追加の透明層から遠い側にある。
【図4m】吸収性周辺粒子を示す図である。
【図5a】2段強化反射層を含むアクティブマトリクスアドレス指定方式のエレクトロクロミック装置を示す図である。
【図5b】単段強化反射層を含むアクティブマトリクスアドレス指定方式のエレクトロクロミック装置を示す図である。
【図5c】2段強化反射層および追加の透明層を含むアクティブマトリクスアドレス指定方式のエレクトロクロミック装置を示す図である。
【図5d】単段強化反射層および追加の透明層を含むアクティブマトリクスアドレス指定方式のエレクトロクロミック装置を示す図である。
【図6a】セグメント化された2段強化反射層、追加の透明層およびセグメントごとにタイプが異なる粒子を含むアクティブマトリクスアドレス指定方式のエレクトロクロミック装置を示す図である。
【図6b】セグメント化された2段強化反射層、追加の透明層、セグメントごとにタイプが異なる粒子および周辺粒子を含むアクティブマトリクスアドレス指定方式のエレクトロクロミック装置を示す図である。
【図7a】反射型LCディスプレイに組み込まれた強化反射層を示す図である。
【図7b】反射型LCディスプレイに組み込まれた強化反射層および追加の透明層を示す図である。
【図8a】アクティブマトリクスアドレス指定方式のラテラル電気泳動装置内の強化反射層を示す図である。
【図8b】アクティブマトリクスアドレス指定方式のラテラル電気泳動装置内の強化反射層および追加の透明層を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)制御要素に動作可能に接続された電気光学材料と、
(b)前記電気光学材料の下に位置し、第1の媒質および粒子を含む反射層と
を含み、
前記電気光学材料は、入射光が前記強化反射層に当たり得る第1の状態、および入射光が前記反射層から少なくとも部分的に遮断される第2の状態から切り替わることができ、前記電気光学材料の前記状態は、前記制御要素によって制御されることを特徴とするディスプレイ。
【請求項2】
前記粒子は、光散乱または反射粒子および発光物質からなるグループから選択された少なくとも1種の物質を含む浮遊粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項3】
前記光散乱または反射粒子は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、アルミノケイ酸ナトリウム、酸化クロム(III)およびカーボンブラックからなるグループから選択されることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイ。
【請求項4】
前記発光物質は、ルシファーイエロー、NBD、R−フィコエリトリン、PE−Cy5共役体、4、4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン、ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Ag(P4)、YS:Eu+Fe(P22R)、ZnS:Ag+Co−on−Al(P22B)およびZnS:Cu,Al(P22G)からなるグループから選択されることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイ。
【請求項5】
前記反射層は、セグメント化された領域を含むパターン形成された層を含み、前記セグメント化された領域内の前記粒子は、セグメント粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項6】
前記セグメント粒子は、光散乱または反射粒子および発光物質からなるグループから選択された少なくとも1種の物質を含むことを特徴とする請求項5に記載のディスプレイ。
【請求項7】
前記光散乱または反射粒子は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、アルミノケイ酸ナトリウム、酸化クロム(III)およびカーボンブラックからなるグループから選択されることを特徴とする請求項6に記載のディスプレイ。
【請求項8】
前記発光物質は、ルシファーイエロー、NBD、R−フィコエリトリン、PE−Cy5共役体、4、4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン、ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Ag(P4)、YS:Eu+Fe(P22R)、ZnS:Ag+Co−on−Al(P22B)およびZnS:Cu,Al(P22G)からなるグループから選択されることを特徴とする請求項6に記載のディスプレイ。
【請求項9】
前記粒子は、前記セグメント化された領域以外の領域に位置する周辺粒子をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のディスプレイ。
【請求項10】
前記周辺粒子は、光散乱または反射粒子および発光物質からなるグループから選択された少なくとも1種の物質を含むことを特徴とする請求項9に記載のディスプレイ。
【請求項11】
前記光散乱または反射粒子は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、アルミノケイ酸ナトリウム、酸化クロム(III)およびカーボンブラックからなるグループから選択されることを特徴とする請求項10に記載のディスプレイ。
【請求項12】
前記発光物質は、ルシファーイエロー、NBD、R−フィコエリトリン、PE−Cy5共役体、4、4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン、ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Ag(P4)、YS:Eu+Fe(P22R)、ZnS:Ag+Co−on−Al(P22B)およびZnS:Cu,Al(P22G)からなるグループから選択されることを特徴とする請求項10に記載のディスプレイ。
【請求項13】
前記セグメント化された領域間に中間領域をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のディスプレイ。
【請求項14】
前記中間領域は、周辺粒子をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載のディスプレイ。
【請求項15】
前記周辺粒子は、光散乱または反射粒子および発光物質からなるグループから選択された少なくとも1種の物質を含むことを特徴とする請求項14に記載のディスプレイ。
【請求項16】
前記光散乱または反射粒子は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、アルミノケイ酸ナトリウム、酸化クロム(III)およびカーボンブラックからなるグループから選択されることを特徴とする請求項15に記載のディスプレイ。
【請求項17】
前記発光物質は、ルシファーイエロー、NBD、R−フィコエリトリン、PE−Cy5共役体、4、4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン、ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Ag(P4)、YS:Eu+Fe(P22R)、ZnS:Ag+Co−on−Al(P22B)およびZnS:Cu,Al(P22G)からなるグループから選択されることを特徴とする請求項15に記載のディスプレイ。
【請求項18】
前記反射層は、セグメント化された領域を含むパターン形成された層を含み、前記粒子は、前記セグメント化された領域以外の領域に位置する周辺粒子をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項19】
前記周辺粒子は、光散乱または反射粒子および発光物質からなるグループから選択された少なくとも1種の物質を含むことを特徴とする請求項18に記載のディスプレイ。
【請求項20】
前記光散乱または反射粒子は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、アルミノケイ酸ナトリウム、酸化クロム(III)およびカーボンブラックからなるグループから選択されることを特徴とする請求項19に記載のディスプレイ。
【請求項21】
前記発光物質は、ルシファーイエロー、NBD、R−フィコエリトリン、PE−Cy5共役体、4、4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン、ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Ag(P4)、YS:Eu+Fe(P22R)、ZnS:Ag+Co−on−Al(P22B)およびZnS:Cu,Al(P22G)からなるグループから選択されることを特徴とする請求項19に記載のディスプレイ。
【請求項22】
前記強化反射層は、2つの段を含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項23】
前記第1の媒質は、ポリイミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリアクリレートおよびスピンオンガラスからなるグループから選択された物質を含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項24】
前記強化反射層の上に、第2の媒質を含む追加の透明層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項25】
前記第2の媒質は、ポリイミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリアクリレートおよびスピンオンガラスからなるグループから選択された物質を含むことを特徴とする請求項24に記載のディスプレイ。
【請求項26】
前記第2の媒質は、前記第1の媒質の50%以内の屈折率を有することを特徴とする請求項24に記載のディスプレイ。
【請求項27】
第3の媒質を含み、前記強化反射層の下に位置する別の追加層をさらに含むことを特徴とする請求項26に記載のディスプレイ。
【請求項28】
前記第3の媒質は、ポリイミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリアクリレートおよびスピンオンガラスからなるグループから選択された物質を含むことを特徴とする請求項27に記載のディスプレイ。
【請求項29】
エレクトロクロミックディスプレイであり、前記電気光学材料は発色団を含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項30】
ラテラル電気泳動ディスプレイであり、前記電気光学材料は荷電電気泳動粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項31】
液晶ディスプレイであり、前記電気光学材料は液晶を含むことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項32】
ディスプレイ装置内のリフレクティビティを強化する方法において、前記ディスプレイは、(a)制御要素に動作可能に接続された電気光学材料と、(b)前記電気光学材料の下の基板上に位置する反射層とを含み、前記反射層は第1の媒質および粒子を含み、前記電気光学材料は、入射光が前記強化反射層に当たり得る第1の状態、および入射光が前記反射層から少なくとも部分的に遮断される第2の状態から切り替わることができ、前記電気光学材料の前記状態は、前記制御要素によって制御される方法であって、
前記反射層を前記基板に付着させるステップを含み、前記粒子は、浮遊粒子、セグメント粒子および周辺粒子からなるグループから選択されることを特徴とする方法。
【請求項33】
反射層を付着させる前記ステップは、前記粒子を含む前記第1の媒質を、印刷、スピンコーティングおよび積層からなるグループから選択された方法によって付着させるステップを含むことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記印刷は、スクリーン印刷およびインクジェット印刷からなるグループから選択されることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記付着ステップは、ブレードコーティング、ロールコーティングおよび吹付けからなるグループから選択されることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項36】
ディスプレイの輝度を強化する方法であって、浮遊粒子、セグメント粒子および周辺粒子からなるグループから選択された少なくとも1つのタイプの粒子を含む強化反射層を提供するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項37】
少なくとも1つの前記粒子は、光散乱または反射粒子および発光物質からなるグループから選択された少なくとも1種の物質を含むことを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記光散乱または反射粒子は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、アルミノケイ酸ナトリウム、酸化クロム(III)およびカーボンブラックからなるグループから選択されることを特徴とする請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記発光物質は、ルシファーイエロー、NBD、R−フィコエリトリン、PE−Cy5共役体、4、4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−イル)スチルベン、ZnS:Ag+(Zn,Cd)S:Ag(P4)、YS:Eu+Fe(P22R)、ZnS:Ag+Co−on−Al(P22B)およびZnS:Cu,Al(P22G)からなるグループから選択されることを特徴とする請求項37に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図4e】
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【図4f】
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【図4g】
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【図4h】
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【図4i】
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【図4j】
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【図4k】
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【図4l】
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【図4m】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8a】
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【図8b】
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【公表番号】特表2009−524083(P2009−524083A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−550447(P2008−550447)
【出願日】平成19年1月12日(2007.1.12)
【国際出願番号】PCT/US2007/000951
【国際公開番号】WO2007/084421
【国際公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(504000096)エヌテラ リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】NTERA LIMITED
【Fターム(参考)】