説明

反射型フォトインタラプタ

【課題】 薄型化を図ることができる反射型フォトインタラプタを提供すること。
【解決手段】 基板材料11および配線パターン12を含む基板1と、基板1上に配置された発光素子2と、基板1上に配置されているとともに、発光素子2から出射され反射対象により反射された光を受光する受光素子3と、を備えている、反射型フォトインタラプタA1であって、基板1の表面15側において一対の凹部1a,1bが形成され、発光素子2および受光素子3は、一対の凹部1a,1bに各別に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反射型フォトインタラプタに関する。
【背景技術】
【0002】
図6は、従来の反射型フォトインタラプタを示している。同図に示されたフォトインタラプタ9Aは、電子機器に設けられている。フォトインタラプタ9Aは、基板91、発光素子92、受光素子93、モールド樹脂95、および遮光樹脂94を備えている。基板91は、長矩形状平板であり、ガラスエポキシ樹脂から構成されている基板材料および金属から構成されている配線パターンから構成されている。発光素子92は、基板91の表面上に配置され、赤外線を発光可能に構成されている。受光素子93は、基板91の表面上に配置され、受光した光量に応じた起電力を生じることが可能に構成されている。受光素子93は、発光素子92から出射され反射対象により反射された光を受けるために用いられる。モールド樹脂95は、基板91の表面上に形成され、発光素子92や受光素子93を覆っている。遮光樹脂94は、発光素子92からの光が、モールド樹脂95を透過し、受光素子93に直接入射してしまうことを防止している。
【0003】
近年、たとえば折りたたみ式の携帯電話機などの電子機器の小型化が進み、フォトインタラプタ9Aをさらに薄型化したいといった要望が強い。しかしながら、従来のフォトインタラプタ9Aでは、かかる要望を十分に満足させることができなかった。
【0004】
【特許文献1】特開2007−13050号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、薄型化を図ることができる反射型フォトインタラプタを提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によって提供される反射型フォトインタラプタは、基板材料および配線パターンを含む基板と、上記基板上に配置された発光素子と、上記基板上に配置されているとともに、上記発光素子から出射され反射対象により反射された光を受光する受光素子と、を備えている、反射型フォトインタラプタであって、上記基板の表面側の部分に一対の凹部が形成され、上記発光素子および上記受光素子は、一対の上記凹部に各別に配置されていることを特徴としている。
【0007】
このような構成によれば、上記基板の裏面から、上記発光素子の上記裏面から最も遠い部分までの大きさを、小さくすることが可能となる。同様に、上記基板の裏面から、上記発光素子の上記裏面から最も遠い部分までの大きさを、小さくすることが可能となる。これにより、上記反射型フォトインタラプタの薄型化を図ることができる。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記配線パターンは、上記凹部の表面の少なくとも一部を構成しており、かつ、上記発光素子または上記受光素子をボンディングしているパッド電極と、上記基板の裏面側に形成され、少なくとも一部が上記基板の面内方向において上記パッド電極と重なっている実装電極と、を備える。このような構成によれば、上記パッド電極と上記実装電極との距離を小さくすることができる。そのため、上記発光素子や上記受光素子において発生した熱が上記パッド電極に伝導した後、上記実装電極に伝導しやすくなる。これは、上記発光素子や上記受光素子の放熱を促進させるのに好適である。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記基板材料は貫通孔を有し、上記パッド電極と上記実装電極とが接している。このような構成によれば、上記パッド電極から上記実装電極に熱が直接伝わることとなる。そのため、上記発光素子や上記受光素子の放熱をさらに促進させることができる。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記基板材料は、光透過性の材料から構成されており、上記パッド電極は、上記凹部の側面の少なくとも一部を構成している。このような構成によれば、上記発光素子から出射した光の少なくとも一部は、上記側面を構成する上記パッド電極により、上記基板材料を透過し上記受光素子に至るまでに遮られる。そのため、上記発光素子から出射した光が、上記基板材料を透過したのち上記受光素子に入射してしまうといった不具合を抑制できる。これにより、上記反射型フォトインタラプタのS/N比を改善することができる。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記発光素子と上記受光素子との間において、上記基板の表面から起立する遮光性の材料から構成された突出部をさらに備えている。このような構成によれば、上記発光素子から出射した光の一部は、上記突出部により遮られる。そのため、上記発光素子から出射した光が、上記基板の表面上を通って、上記受光素子に直接入射するといった不具合を抑制することが可能となる。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記基板および上記凹部の表面には、上記発光素子および上記受光素子を覆う光透過性のモールド樹脂がさらに形成されており、上記突出部は、上記モールド樹脂から露出している部分を有する。このような構成によれば、上記モールド樹脂の表面と、上記突出部との隙間をより小さくすることができる。これにより、上記モールド樹脂内における、上記発光素子からの光が、上記モールド樹脂内を透過し上記受光素子に入射してしまうといった不具合を抑制することができる。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記突出部は、上記配線パターンを構成している材料のいずれかと同一の材料により構成されている。
【0014】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0016】
図1は、本発明の第1実施形態にかかる反射型フォトインタラプタの平面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。これらの図に示されたフォトインタラプタA1は、基板1、発光素子2、受光素子3、突出部4、モールド樹脂5、および、反射フィルム6を備えている。なお、理解の便宜上、図1においては、反射フィルム6を省略している。フォトインタラプタA1は、たとえば折りたたみ式の携帯電話機に組み込まれ、携帯電話機の開閉状態を検出するために用いられる。フォトインタラプタA1は、たとえば、底面が1.4mm×1.3mm、厚さが0.1〜0.2mmの薄板形状である。
【0017】
基板1は、基板材料11および配線パターン12を備えている。基板1の表面15側(図2における上面側)には、一対の凹部1a,1bが形成されている。基板材料11は、たとえば、1.4mm×1.3mmの矩形状平板である。基板材料11の厚さは、たとえば、0.05mmである。基板材料11は、たとえばガラスエポキシ樹脂からなる。ガラスエポキシ樹脂は赤外線を透過させることができるから、基板材料11は、光透過性の材料(本実施形態では赤外線を透過可能な材料)から構成されているといえる。
【0018】
配線パターン12は、パッド電極121a,121b、実装電極122、およびボンディングパッド123a,123bを備えている。パッド電極121aは、凹部1aの表面の全体を構成している。そのため、パッド電極121aは、凹部1aの側面を構成しているともいえる。同様に、パッド電極121bは、凹部1bの表面の全体、および凹部1bの側面を構成している。パッド電極121a,121bは、たとえば銅などの導電体から構成されている。
【0019】
実装電極122は、基板1の裏面16側(図2における下面側)に形成されている。実装電極122は、たとえば銅などの導電体から構成されている。実装電極122は、フォトインタラプタA1が面実装される位置における外部電極と導通させるために用いられる。実装電極122の一部は、基板1の面内方向x1において、パッド電極121aおよびパッド電極121bと重なっている。また、実装電極122は、パッド電極121a,121bと接している。ボンディングパッド123a,123bも、銅などの導電体から構成されている。
【0020】
発光素子2は、赤外線を出射可能なLED素子とされている。発光素子2は、パッド電極121aに銀ペーストなどを用いてダイボンディングされている。そのため、発光素子2は、凹部1aに配置されているといえる。これにより、発光素子2は、パッド電極121aと導通している。一方、発光素子2は、ボンディングワイヤwaにより、ボンディングパッド123aとも導通している。
【0021】
受光素子3は、赤外線を検出可能なフォトトランジスタなどの光電変換素子とされている。受光素子3は、発光素子2から出射され反射対象により反射された光を受光するために用いられる。受光素子3は、パッド電極121bに銀ペーストなどを用いてダイボンディングされている。そのため、受光素子3は、凹部1bに配置されているといえる。これにより、受光素子3は、パッド電極121bと導通している。一方、受光素子3は、ボンディングワイヤwbにより、ボンディングパッド123bとも導通している。
【0022】
図1,図2によく表れているように、突出部4は、発光素子2と受光素子3との間に形成されている。突出部4は、基板1の表面15から、図2の上方に向かって起立している。本実施形態では、突出部4は、複数の銅メッキ層などが積層された構造とされている。突出部4は、発光素子2と受光素子3を結ぶ直線に垂直な方向に沿って延びるように形成されている。
【0023】
図1,2によく表れているように、モールド樹脂5は、樹脂部5a,5bから構成されている。樹脂部5aは、基板1および凹部1aの表面上に形成されており、発光素子2を覆っている。樹脂部5bは、基板1および凹部1bの表面上に形成されており、受光素子3を覆っている。樹脂部5a,5bは、たとえば染料を含んだエポキシ樹脂材料により構成されている。このエポキシ樹脂材料は、赤外線をほとんど透過させる一方、可視光をほとんど遮蔽する。
【0024】
モールド樹脂5の表面からは、図1の上下方向にわたって、突出部4が露出している。そのためモールド樹脂5は、突出部4により、樹脂部5aおよび樹脂部5bに分割させられた格好となっている。
【0025】
図2に表れているように、反射フィルム6は、モールド樹脂5の表面に形成されている。反射フィルム6は、発光素子2から、同図の上方へ光を透過させる。一方、反射フィルム6は、同図の上方から受光素子3に向かって入射してくる可視光領域における光を、ほとんど反射する。一方、反射フィルム6は、同図の上方から受光素子3に向かって入射してくる赤外線領域における光をほとんど透過させる。
【0026】
カバー面7は、折りたたみ式携帯電話機の一部である。上記携帯電話機が折りたたまれている場合には、図2に示すようにカバー面7が反射フィルム6の表面を覆っている。一方、上記携帯電話機が開かれている場合には、図示していないが、カバー面7は反射フィルム6を覆わない格好となる。
【0027】
次に、フォトインタラプタA1の製造方法について説明する。
【0028】
まず、図3(a)に示すように、基板材料11の表面(図3(a)の上面)および裏面(図3(b)の下面)に、メッキにより銅などの導電膜を形成する。次に、同様の方法により、形成した銅の表面に突出部4を形成する。次に、図3(b)に示すように、YAGレーザを照射することにより、凹部1a,1bとなるべき凹部1a’,1b’を形成する。なお、CO2レーザを用いる場合には、基板材料11の表面に形成された銅をエッチングした後、凹部1a’,1b’を形成する。その後、図3(c)に示すように、銅メッキを行う。これにより、凹部1a’,1b’の表面や基板材料11の表面に形成された導電膜上に、さらに導電膜が形成される。次に、図3(d)に示すように、基板材料11の表面や裏面に形成された導電膜をエッチングする。これにより、配線パターン12が形成される。その後、図2に示した発光素子2や受光素子3を配置し、モールド樹脂5を形成し、反射フィルム6を配置する。これにより、フォトインタラプタA1が製造される。
【0029】
次に、フォトインタラプタA1の作用について説明する。
【0030】
本実施形態によれば、基板1の裏面16から、発光素子2の裏面16から最も遠い部分までの大きさを、小さくすることが可能となる。同様に、基板1の裏面16から、受光素子3の裏面16から最も遠い部分までの大きさを、小さくすることが可能となる。これにより、フォトインタラプタA1の薄型化を図ることが可能となる。
【0031】
また、ボンディングワイヤwa,wbの基板1の表面15からの高さを、より低くすることができる。これにより、フォトインタラプタA1の薄型化をさらに図ることが可能となる。
【0032】
発光素子2や受光素子3において発生した熱は、パッド電極121a,121bから実装電極122に熱が直接伝わる。実装電極122はフォトインタラプタA1の外部の上記外部電極と接続しているから、実装電極122における熱は上記外部電極に容易に放出される。そのため、発光素子2や受光素子3の放熱を促進させることができる。
【0033】
発光素子2から出射した光は、受光素子3に至るまでに、基板材料11を透過することなく、パッド電極121aに遮られる。そのため、発光素子2から出射した光が、基板材料11を透過したのち受光素子3に入射することがない。また、モールド樹脂5内においては、突出部4により、発光素子2から受光素子3に至る光の経路が塞がれている。そのため、発光素子2からの光が、モールド樹脂5内を透過し、受光素子3に入射することもない。これにより、フォトインタラプタA1のS/N比の改善を図ることができる。
【0034】
また、発光素子2および受光素子3は凹部1a,1bに配置されているから、形成するべきモールド樹脂5の基板1の表面15からの厚みを小さくすることができる。これにより、モールド樹脂5を形成する前に、突出部4を配線パターン12と同様に形成することができる。そのため、モールド樹脂5を形成した後に、モールド樹脂5の一部を切除し、その切除した部分に遮光性の樹脂を注入し突出部4に相当する部分を形成する、などといった煩わしい工程を経る必要がない。その結果、フォトインタラプタA1の製造工程を簡略化することができる。
【0035】
さらに、本実施形態によれば、フォトインタラプタA1が屋外などの太陽光の照射が強い状況下において用いられる場合にも、上記携帯電話機の開閉状態を的確に把握することが可能となっている。すなわち、反射フィルム6は、図2の上方から入射してくる太陽光の可視光領域における光の大半を反射させる。さらに、反射フィルム6を透過した太陽光の可視光領域における光は、モールド樹脂5により吸収され、ほとんど受光素子3に入射しない。また、太陽光の赤外線領域における光の強度はかなり小さい。そのため、上記携帯電話機が開いている状態であっても、受光素子3は、太陽光の影響を受けず、小さい出力値しか示さない。一方、上記携帯電話機が折りたたまれている状態である場合、受光素子3には、発光素子2から出射しカバー面7により反射された、強度の大きい赤外線が入射する。このとき、受光素子3は大きな出力値を示す。このようにして、上記携帯電話機の開閉状態を的確に把握することが可能となっている。
【0036】
図4および図5は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
【0037】
図4は、本発明の第2実施形態にかかるフォトインタラプタの断面図を示している。同図に示されたフォトインタラプタA2は、パッド電極121a,121bと実装電極122とが離間している点、および、突出部4が赤外光を遮光する樹脂により形成されている点、および、レンズ6a’,6b’が形成されている点、において、第1実施形態にかかるフォトインタラプタA1と異なる。
【0038】
このような構成によっても、フォトインタラプタA2の薄型化を図ることができる。また、パッド電極121aやパッド電極121bが、実装電極122と重なっていない場合と比較して、パッド電極121a,121bと実装電極122との距離を小さくすることができる。そのため、発光素子2や受光素子3において発生した熱がパッド電極121a,121bに伝わった後、実装電極122に伝導しやすくなる。また、実装電極122は、放熱性の高いフォトインタラプタA2の外部の電極と接続している。そのため、発光素子2や受光素子3の放熱を促進させることができる。
【0039】
モールド樹脂5内においては、突出部4により、発光素子2から受光素子3に至る赤外線の経路が塞がれている。そのため、発光素子2からの赤外線が、モールド樹脂5内を透過し、受光素子3に入射することもない。これにより、フォトインタラプタA2のS/N比の改善を図ることができる。
【0040】
レンズ6a’を形成したことにより、発光素子2から出射した赤外線の指向角を広げることができる。また、レンズ6b’を形成したことにより、受光素子3に向かって入射してくる赤外線の指向角を広げることもできる。これにより、フォトインタラプタA2の検出距離を向上させることができる。
【0041】
また、図5は、本発明の第3実施形態にかかるフォトインタラプタの断面図を示している。同図に示されたフォトインタラプタA3は、反射フィルム6が形成されておらず、モールド樹脂5の表面がシボ加工されている点において、第1実施形態にかかるフォトインタラプタA1と異なっている。このような構成によれば、モールド樹脂5の表面において、発光素子2から出射した赤外線が屈折することにより、発光素子2から出射した赤外線の指向角を広げることができる。同様に、受光素子3に向かって入射してくる赤外線の指向角を広げることもできる。これにより、フォトインタラプタA3の検出距離を向上させることができる。
【0042】
本発明に係る反射型フォトインタラプタは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る反射型フォトインタラプタの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0043】
たとえば、第1実施形態に示したパッド電極121aと実装電極122とが一体とされていてもよい。このときも、パッド電極121aと実装電極122とが接続しているといえる。このような構成によって、発光素子2の放熱を促進させることができる。同様に、パッド電極121bと実装電極122とが一体とされている場合には、受光素子3の放熱を促進させることができる。
【0044】
発光素子2は、凹部1aの底面に配置されている必要はなく、凹部1aの側面に配置されていてもよい。この場合、発光素子2からの光を基板1の厚さ方向に沿って出射できるように、凹部1aの側面のうち発光素子2の出射面に対向する面を、上記厚さ方向と略45度の角をなすように形成し、反射面としてもよい。受光素子3、凹部1bについても同様である。
【0045】
本発明にかかる凹部の表面は湾曲していてもよいのは、もちろんである。このような構成によれば、上記発光素子の放射強度や上記受光素子の受信感度を良好にすることができる。
【0046】
本発明にかかる基板材料が、赤外線を透過させない材料により構成されているときには、本発明にかかるパッド電極を形成しなくても、上記発光素子から上記基板材料を透過し上記受光素子に光が入射してしまう事態を防止できる。この赤外線を透過させない材料は、たとえば、液晶ポリマー、セラミック、ポリイミドなどから構成されている。
【0047】
本発明にかかるフォトインタラプタは、携帯電話機に用いられるものに限られないのはもちろんである。また、本発明にかかる発光素子および受光素子が、赤外線を発光および受光するものに限られず、可視光を発光および受光するものであってもよい。
【0048】
第1実施形態にかかるフォトインタラプタA1に、さらに、第2実施形態で示したレンズ6a’,6b’を設けてもよい。また、第2実施形態にかかるフォトインタラプタA2において、レンズ6a’,6b’を設けずに、モールド樹脂5の表面に、第3実施形態で示したシボ加工を施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる反射型フォトインタラプタの平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図2に示すフォトインタラプタの製造工程を示した図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかるフォトインタラプタの断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態にかかるフォトインタラプタの断面図である。
【図6】従来の反射型フォトインタラプタの要部断面図である。
【符号の説明】
【0050】
A1,A2,A3 (反射型)フォトインタラプタ
1 基板
1a,1b,1a’,1b’ 凹部
11 基板材料
12 配線パターン
121a,121b パッド電極
122 実装電極
123a,123b ボンディングパッド
15 表面
16 裏面
2 発光素子
3 受光素子
4 突出部
5 モールド樹脂
5a,5b 樹脂部
6 反射フィルム
6a’,6b’ レンズ
7 カバー面
wa,wb ボンディングワイヤ
x1 面内方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板材料および配線パターンを含む基板と、
上記基板上に配置された発光素子と、
上記基板上に配置されているとともに、上記発光素子から出射され反射対象により反射された光を受光する受光素子と、
を備えている、反射型フォトインタラプタであって、
上記基板の表面側の部分に一対の凹部が形成され、
上記発光素子および上記受光素子は、一対の上記凹部に各別に配置されていることを特徴とする、反射型フォトインタラプタ。
【請求項2】
上記配線パターンは、
上記凹部の表面の少なくとも一部を構成しており、かつ、上記発光素子または上記受光素子をボンディングしているパッド電極と、
上記基板の裏面側に形成され、少なくとも一部が上記基板の面内方向において上記パッド電極と重なっている実装電極と、
を備える、請求項1に記載の反射型フォトインタラプタ。
【請求項3】
上記基板材料は貫通孔を有し、
上記パッド電極と上記実装電極とが接している、請求項2に記載の反射型フォトインタラプタ。
【請求項4】
上記基板材料は、光透過性の材料から構成されており、
上記パッド電極は、上記凹部の側面の少なくとも一部を構成している、請求項2または3に記載の反射型フォトインタラプタ。
【請求項5】
上記発光素子と上記受光素子との間において、上記基板の表面から起立する遮光性の材料から構成された突出部をさらに備えている、請求項1ないし4のいずれかに記載の反射型フォトインタラプタ。
【請求項6】
上記基板および上記凹部の表面には、上記発光素子および上記受光素子を覆う光透過性のモールド樹脂がさらに形成されており、
上記突出部は、上記モールド樹脂から露出している部分を有する、請求項5に記載の反射型フォトインタラプタ。
【請求項7】
上記突出部は、上記配線パターンを構成している材料のいずれかと同一の材料により構成されている、請求項6に記載の反射型フォトインタラプタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−114114(P2010−114114A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−282826(P2008−282826)
【出願日】平成20年11月4日(2008.11.4)
【出願人】(000116024)ローム株式会社 (3,539)
【Fターム(参考)】