収容体
【課題】複数の収容物を収容可能であり、取扱性に優れた収容体を提供する。
【解決手段】本発明の収容体１は、収容物を収容した容器２０を個別に複数個装着可能とする容器装着部５を具備したベース部材３と、ベース部材３に設けられ、容器装着部５に装着された容器内の収容物を注出可能にする注出口７と、を有する。
【解決手段】本発明の収容体１は、収容物を収容した容器２０を個別に複数個装着可能とする容器装着部５を具備したベース部材３と、ベース部材３に設けられ、容器装着部５に装着された容器内の収容物を注出可能にする注出口７と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、例えば、インク、薬品等の化学物質や食品などの流動体（以下、収容物と称する）を収容する収容体に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、上記したような収容物を収容する収容体として、合成樹脂製のシート（プラスチックフイルム）を重ねて溶着（熱溶着）したものが知られている。このような収容体は、事務用品分野、医療分野、食品分野、化粧品やサニタリー用品などの日用品分野等、様々な分野で使用されている。通常、このような収容体には、合成樹脂で一体成形された注出部材（スパウトとも称される）を前記合成樹脂製のシートに一体的に熱溶着し、注出部材に形成された注出口（口部）を介して、内部に収容された収容物を注出するものも知られている。
【０００３】
また、そのような注出部材には、その使用用途によって、一旦開封した後、再封止できる再封止機能を備えていることを要求されることがある。一般的に、上記したような収容体は、例えば、特許文献１に開示されているように、樹脂成型された注出部材に、断面が円形或いは舟形の溶着部を形成しておき、この部分に合成樹脂シートを熱溶着することで形成されている。
【０００４】
この場合、収容物は、例えば、注出部材の注出口部分に充填用の針を差し込んで収容体内に充填することが可能である。また、このように収容物を充填した収容体は、例えば、外部装置（事務用品の分野であればプリンタのような外部装置）に設置するような構成であれば、外部装置に組み込まれているケーシング内、或いは、外部装置等に対して着脱されるケーシング内にセットされ、そして、前記注出部材の注出口部分に注出用の針を差し込んで、収容物を注出して所定の箇所に供給がなされる。
【特許文献１】特開２００６−８１３８号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、上記したような従来の収容体は、１つの収容体に１つの注出部材を取着した構成であるため、取扱上、不便になることがある。例えば、用途に応じて複数の収容物から必要なものを注出して使用するようなケースでは、個々の収容体を複数個並べておく必要性がある。
【０００６】
この場合、使用する収容物に応じて、収容体をある程度グループ化しておくことが好ましいが、上記したような１つの収容体に１つの注出部材を取着した構成では、搬送、セッティングする際にバラバラになったり、或いは外部装置等に対してセッティングする際においても、収容体毎に装着する必要がある等、取扱上、不便になることがある。
【０００７】
また、上記のような構成では、外部装置のケーシング（外部装置に対して着脱されるケーシングを含む）は、１種類の収容物を収容した単体の収容体を装着する構造となってしまい、複数の収容物を収容した収容体を装着することはできない。このため、外部装置として、複数の収容物の供給を考慮した場合、ケーシングの設置個数がその分、多くなったり、或いは、その設置スペースを考慮すると、装置全体が大型化してしまうという問題が生じてしまう。
【０００８】
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、複数の収容物を収容可能であり、取扱性に優れた収容体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記した目的を達成するために、本発明に係る収容体は、収容物を収容した容器を個別に複数個装着可能とする容器装着部を具備したベース部材と、前記ベース部材に設けられ、前記容器装着部に装着された容器内の収容物を注出可能にする注出口と、を有することを特徴としている。
【００１０】
上記した構成の収容体によれば、ベース部材に複数個の容器装着部が設けられており、各容器装着部に設けられた容器内に収容された収容物は、ベース部材に設けられた注出口を介して注出されるようになっている。この場合、ベース部材には、複数個の容器が装着されていることから、用途に応じて複数の収容物から必要なものを注出して使用するようなケースでは、ベース部材によって、複数種類の収容物を予めグループ化しておくことが可能となり、取扱性の向上が図れるようになる。また、例えば、外部装置のケーシング（外部装置に対して着脱されるケーシングを含む）に対して、複数の収容物を収容した収容体をセットすることが可能となるため、外部装置のケーシング部分の省スペース化が図れるようになる。
【発明の効果】
【００１１】
本発明によれば、複数の収容物を収容可能であり、取扱性に優れた収容体が得られるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して具体的に説明する。
図１から図４は、本発明の第１の実施形態を示す図であり、図１（ａ）は、容器装着部を有するベース部材の構成を示す斜視図、図１（ｂ）は、ベース部材を折り曲げた状態を示す斜視図、図２は、ベース部材に容器を装着して収容体となった状態を示す斜視図、図３は、図２に示す収容体において溶着部を示した側面図、そして、図４は、図２に示す収容体のベース部材を折り曲げた状態を示す図である。
【００１３】
本発明に係る収容体は、ベース部材、及びこのベース部材に装着される複数の容器を備えている。本実施形態では、図１から図４に示すように、収容体１は、板状のベース部材３と、このベース部材３に装着される複数の容器（本実施形態では、容器は２つ設けられる）２０とを備えている。
【００１４】
図１に示すように、ベース部材３は、矩形で薄板状の外観形状を有しており、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂によって一体形成されている。ベース部材３には、収容物が収容される容器２０を、個別に複数個装着可能とする容器装着部５と、容器装着部５に装着された各容器２０内の収容物を、それぞれ注出可能にする注出口７が一体的に形成されている。
【００１５】
前記容器装着部５は、ベース部材３の裏面側に突出するように形成されており、断面が舟形形状に形成されて、容器２０を構成する柔軟な合成樹脂シートが溶着される表面形状を備えている。容器装着部５には、容器２０に収容された収容物を通過させる連通孔６が形成されており、この連通孔は、ベース部材３の表面側に形成される注出口７と連結されている。
【００１６】
また、前記容器装着部５は、図１に示すように、矩形のベース部材３に対して、長手方向（矢印Ｘ方向）に沿って直列状に配置されており、後述するように形成される容器２０が容易に製造可能となっている。
【００１７】
本実施形態の注出口７は、ベース部材３の表面に開口する孔部として構成されており、夫々の注出口７は、容器装着部５に形成された連通孔６と連結されている。この場合、注出口７の開口部は、ベース部材３の表面と面一状に形成されており、例えば、ゴムのような弾性体をその内部に封入し、表面の開口部に薄膜７ａを被着して構成することが可能である。
【００１８】
前記容器装着部５には、容器２０を構成するための柔軟な合成樹脂シートが溶着される。本実施形態では、各容器装着部５に装着される容器は、２枚の柔軟な合成樹脂シートを重ね、予めその周囲を溶着して袋状に形成されたものを、容器装着部５の表面に対して溶着することで、複数の容器２０が形成される。
【００１９】
具体的には、まず２枚の柔軟な合成樹脂シートを重ねておき、最終的に容器２０の部分が形成されるように、隣接する縦辺２１ａをヒートバーによって溶着すると共に、底辺２１ｂをヒートバーによって溶着したものを準備しておく。
【００２０】
この場合、図２及び図３に示す隣接する容器２０の間となる底辺２１ｃで示す部分については、底辺２１ｂと一体に溶着しておいても良いし、溶着しておかなくても良い（本実施形態では、底辺２１ｂ，２１ｃは、一体的に溶着される）。また、重ねた２枚の合成樹脂シートの周囲を溶着するに際しては、縦辺２１ａ、底辺２１ｂ（２１ｃ）のいずれを先に溶着しても良いし、一度に溶着しても良い。
【００２１】
このように周囲部分が溶着された２枚の合成樹脂シートは、上辺が開口した状態にあり、このように周囲部分が予め溶着された合成樹脂シートを、隣接する容器装着部５を挟持するようにして被せ、この状態で、図３に示す上辺２１ｄの部分をヒートバー（図示せず）によって溶着する。
【００２２】
上辺２１ｄを溶着するに際しては、最初に容器装着部５の部分を溶着しておき、次に、容器装着部５以外の部分を溶着しても良いし、一度の押圧工程で上辺部分を溶着しても良い。これにより、図２及び図３に示すような収容体１を製造することが可能となる。
【００２３】
なお、ベース部材３の表面には、合成樹脂シートを容器装着部５に溶着する際、ベース部材に固定治具を挿入して位置決め保持が成されるように、支持穴８が複数箇所形成されている。また、容器装着部５に装着される容器２０については、単に、２枚の合成樹脂シートを重ねて周囲を溶着した構成となっているが、それ以外にも、更に複数枚の合成樹脂シートを重ねた、いわゆる自立体形式（底面及び側面が形成された容器）に構成しても良い。
【００２４】
このように構成された各容器２０の内部空間には、例えば、注出口７に注入針を刺し込んで、収容物を充填することが可能である。この場合、注出口７に注入針を刺し込んで引き抜くと、内部に封入された弾性体の押圧力によって刺し込み部分は閉塞されるようになっている。もちろん、それ以外にも、合成樹脂シートの周囲の一部を未溶着状態としておき、収容物を充填した後に、その部分を溶着しても良いし、予め収容物を充填した状態の合成樹脂シートを容器装着部５に溶着しても良い。
【００２５】
また、本実施形態の構成では、前記板状に形成されたベース部材３に、それ自身を折り曲げ可能にする薄肉厚部９が形成されている。この薄肉厚部９は、ベース部材３に対してＸ方向と直交する方向に溝９ａを形成することで、一側面側（側面３ａ，３ｂ側）に形成されている。この場合、成型する上で、他側面側にも薄肉厚部９ｂが形成されるが、この薄肉厚部９ｂは、ベース部材３折り曲げる際に破断される部分となる。このため、薄肉厚部９ｂの肉厚は、容易に破断できるように０．３〜０．４ｍｍ程度あれば良く、薄肉厚部９は、折り曲げても破断しない程度の肉厚、例えば、０．７〜１．０ｍｍ程度あれば良い。そして、図１（ａ）に示すように、薄肉厚部９を介して、ベース部材３を矢印方向に略１８０°折り曲げることでベース部材３の一側面３ａ，３ｂを互いに密着させて、図１（ｂ）に示す状態に変形すること、すなわち、容器装着部５に装着された容器２０を、図２に示す直列状体から、図４に示す並列状態に、その配置態様を変更することが可能となっている。
【００２６】
この場合、ベース部材３には、薄肉厚部９を介して折り曲げた際、折り曲げ状態を保持する固定部と、固定部を係合させる係合部とが設けられている。具体的に、固定部は、一側面３ａの近傍に設けられる弾性変形可能な爪部材１１によって構成され、係合部は、爪部材１１が嵌り込むように、一側面３ｂの近傍に設けられた係止孔１２によって構成することが可能である。これにより、ベース部材３を、薄肉厚部９の部分を支点として、図１（ａ）の矢印方向に略１８０°折り曲げて、一側面３ａ，３ｂを密着させると、一対設けられた爪部材１１が広がって、対応する係止孔１２に入り込み、図４に示すように、容器２０の並列状態が維持されるようになる。
【００２７】
なお、固定部と係合部については、図１に示すような爪部材１１、係止孔１２以外にも種々変形することが可能である。例えば、一側面３ａ，３ｂのいずれか一方の面に、フランジや突起を設けておき、他方の面に、フランジが嵌入される長溝や突起が嵌入される凹部を設けた構成であっても良い。
【００２８】
上記したように構成される収容体１は、１つのベース部材３に対して、複数の容器２０が設けられており、各容器に対応して注出口７が形成されているため、複数の収容物から必要なものを注出して使用するようなケースでは、収容物を予めグループ化しておくことが可能となる。従って、多数の収容体を複数個並べたり、個別に搬送する必要が無く、取扱上の利便性の向上が図れる。
【００２９】
また、外部装置等のケーシング（外部装置に対して着脱されるケーシングを含む）に対しても、容器２０毎に複数の収容物を収容した収容体１を装着することができるため、ケーシングの設置個数を減らしたり、容積を省スペース化することが可能となり、外部装置の小型化を図ることが可能となる。
【００３０】
また、上記した実施形態の構成の収容体では、一度の溶着工程で複数の容器２０を製造することができるため、製造効率の向上が図れ、コストを低減することが可能となる。例えば、各容器２０を取着形成した後、上記した薄肉厚部９の部分を切断することで、容器毎に個々の収容体とすることも可能となり、製造効率が向上するようになる。
【００３１】
さらに、薄肉厚部９を折り曲げることで、容器を直列状体から並列状態に変更できるため、搬送や外部装置のセッティング等に応じて、収容体１を最適な配置態様に設定することが可能となる。この場合、図３に示す底辺部分２１ｃを溶着しておき、隣接する容器２０間に、空洞状部分２５を形成しておくことで、収容体１を多数重ねて搬送したり、図４に示すように並列状にして使用する際に、空洞状部分２５がクッションの役目を果たし、容器２０に収容される収容物を保護することも可能となる。
【００３２】
上記した実施形態では、ベース部材３に対して、容器装着部５を矢印Ｘ方向に沿って直列状に２箇所形成したが、容器装着部の形成個数については限定されることはない。例えば、図５に示すように、直列状に４箇所形成しておくことで、より多数種類の収容物を１つの収容体１内に収容することが可能になる。また、このように構成しても、多数の容器２０は、一度の溶着工程で製造できるため、より製造コストを安くすることが可能となる。
【００３３】
なお、上述した構成において、ベース部材３の形状、薄肉厚部９の形成位置、折り曲げ方向やその角度、折り曲げた後の固定方法等、適宜変形することが可能である。
【００３４】
図６から図８は、本発明の第２の実施形態を示す図であり、図６は、収容体を示す斜視図、図７（ａ）は、収容体の構成を示す分解斜視図、図７（ｂ）は、注出口及び容器装着部の構成を示す分解斜視図、そして、図８は、容器装着部の構成を示す斜視図である。なお、以下に説明する実施形態において、上記した実施形態と同様な構成部分については、同一の参照符号を付し、詳細な説明については省略する。
【００３５】
本実施形態における収容体１は、ベース部材３に対して４つの容器２０Ａが装着された構成となっており、ベース部材３には、上記した第１の実施形態と同様な容器装着部５が直列状に２つ形成され、かつこれが並列状に２列形成されている。
【００３６】
この場合、４つの容器２０Ａは、上記した実施形態と同様、予め周囲が溶着された２枚の合成樹脂シートを、それぞれの容器装着部５に溶着することで製造される。すなわち、上記した第１の実施形態と同様、図７（ａ）に示すように、予め周囲が溶着されて袋状になった２枚の合成樹脂シートの上端開口部分を、それぞれ直列状に配列された容器装着部５を挟持するようにして被せ、各上辺部分をヒートバーで溶着することで製造することが可能である。
【００３７】
また、本実施形態の注出口１７は、ベース部材３から上方に突出形成されており、首部１７ａの上方に円筒状に形成された口部１７ｂと、この口部１７ｂに被着される冠体１７ｃを備えている。このような注出口１７は、口部１７ｂ内に、円板状で中央部分が上方に向けて突出するように湾曲した弾性体（図示せず）を封入し、冠体１７ｃを被着することで弾性体を押圧し、口部１７ｂの内周面に圧接させるようになっている。
【００３８】
冠体１７ｃには、収容物を充填したり、注出するための針を刺し込む薄肉厚部１７ｄが形成されており、針を引き抜くことで、上記した実施形態と同様、弾性体の押圧力によって、針の刺し込み部分が閉塞されるようになっている。
【００３９】
以上のように、ベース部材３に装着される容器の配置態様や形成個数、及び注出口の構成については、適宜変形することが可能である。また、本実施形態のように、ベース部材３については、薄肉厚部を形成することなく、折り曲げられないように構成されていても良い。さらに、上記した注出口については、上記した第１の実施形態と同様、ベース部材３の表面から突出しない注出口７としても良い（図９参照）。
【００４０】
図１０及び図１１は、本発明の第３の実施形態を示す図であり、図１０は、収容体を示す斜視図、図１１（ａ）は、収容体の構成を示す分解斜視図、図１１（ｂ）は、注出口及び容器装着部の構成を示す分解斜視図である。
【００４１】
本実施形態における収容体１の容器２０Ｂは、プラスチック等の素材によって、ボトル状に構成されており、第２の実施形態と同様、ベース部材３に対して４つ装着されるようになっている。
【００４２】
この場合、各容器装着部５Ｂは、ベース部材３の裏面に対して円筒状に突出しており、その内面に雌ネジ５ｃが形成されて、ボトル状の容器２０Ｂの口部に形成された雄ネジ２０ｂを螺合させることで容器２０Ｂを着脱できるように構成されている。
【００４３】
また、注出口２７は、ベース部材３から上方に突出形成されており、円筒状に形成され、雄ネジ２７ａが形成された口部２７ｂと、この口部２７ｂに螺合されるキャップ２７ｃとを備えて構成されている。
【００４４】
このように、ベース部材３に装着される容器２０Ｂについては、合成樹脂シートに限られず、別体として形成しておき、着脱可能に構成することも可能である。このような構成によれば、容器内の収容物がなくなった際、その容器のみを新たな容器に付け替えることも可能となる。
【００４５】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、ベース部材３に形成される容器装着部の構成、及びそこに装着される容器の構成、容器の配置態様、注出口の構成等については適宜変形することが可能であり、また、それに応じてベース部材の構成も適宜変形することが可能である。さらに、容器に対する収容物の充填方法についても、適宜変形することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【００４６】
【図１】本発明に係る収容体のベース部材の構成を示しており、（ａ）は、容器装着部を有するベース部材の構成を示す斜視図、（ｂ）は、ベース部材を折り曲げた状態を示す斜視図。
【図２】ベース部材に容器を装着して収容体となった状態を示す斜視図。
【図３】図２に示す収容体において溶着部を示した側面図。
【図４】図２に示す収容体のベース部材を折り曲げた状態を示す図。
【図５】ベース部材の変形例を示す斜視図。
【図６】本発明の第２の実施形態を示す図であり、収容体を示す斜視図。
【図７】（ａ）は、収容体の構成を示す分解斜視図、（ｂ）は、注出口及び容器装着部の構成を示す分解斜視図。
【図８】容器装着部の構成を示す斜視図。
【図９】注出口の変形例を示す図。
【図１０】本発明の第３の実施形態を示す図であり、収容体を示す斜視図。
【図１１】（ａ）は、収容体の構成を示す分解斜視図、（ｂ）は、注出口及び容器装着部の構成を示す分解斜視図。
【符号の説明】
【００４７】
１ 収容体
３ ベース部材
５，５Ｂ 容器装着部
７，１７，２７ 注出口
９ 薄肉厚部
２０，２０Ａ，２０Ｂ 容器
【技術分野】
【０００１】
本発明は、例えば、インク、薬品等の化学物質や食品などの流動体（以下、収容物と称する）を収容する収容体に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、上記したような収容物を収容する収容体として、合成樹脂製のシート（プラスチックフイルム）を重ねて溶着（熱溶着）したものが知られている。このような収容体は、事務用品分野、医療分野、食品分野、化粧品やサニタリー用品などの日用品分野等、様々な分野で使用されている。通常、このような収容体には、合成樹脂で一体成形された注出部材（スパウトとも称される）を前記合成樹脂製のシートに一体的に熱溶着し、注出部材に形成された注出口（口部）を介して、内部に収容された収容物を注出するものも知られている。
【０００３】
また、そのような注出部材には、その使用用途によって、一旦開封した後、再封止できる再封止機能を備えていることを要求されることがある。一般的に、上記したような収容体は、例えば、特許文献１に開示されているように、樹脂成型された注出部材に、断面が円形或いは舟形の溶着部を形成しておき、この部分に合成樹脂シートを熱溶着することで形成されている。
【０００４】
この場合、収容物は、例えば、注出部材の注出口部分に充填用の針を差し込んで収容体内に充填することが可能である。また、このように収容物を充填した収容体は、例えば、外部装置（事務用品の分野であればプリンタのような外部装置）に設置するような構成であれば、外部装置に組み込まれているケーシング内、或いは、外部装置等に対して着脱されるケーシング内にセットされ、そして、前記注出部材の注出口部分に注出用の針を差し込んで、収容物を注出して所定の箇所に供給がなされる。
【特許文献１】特開２００６−８１３８号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、上記したような従来の収容体は、１つの収容体に１つの注出部材を取着した構成であるため、取扱上、不便になることがある。例えば、用途に応じて複数の収容物から必要なものを注出して使用するようなケースでは、個々の収容体を複数個並べておく必要性がある。
【０００６】
この場合、使用する収容物に応じて、収容体をある程度グループ化しておくことが好ましいが、上記したような１つの収容体に１つの注出部材を取着した構成では、搬送、セッティングする際にバラバラになったり、或いは外部装置等に対してセッティングする際においても、収容体毎に装着する必要がある等、取扱上、不便になることがある。
【０００７】
また、上記のような構成では、外部装置のケーシング（外部装置に対して着脱されるケーシングを含む）は、１種類の収容物を収容した単体の収容体を装着する構造となってしまい、複数の収容物を収容した収容体を装着することはできない。このため、外部装置として、複数の収容物の供給を考慮した場合、ケーシングの設置個数がその分、多くなったり、或いは、その設置スペースを考慮すると、装置全体が大型化してしまうという問題が生じてしまう。
【０００８】
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、複数の収容物を収容可能であり、取扱性に優れた収容体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記した目的を達成するために、本発明に係る収容体は、収容物を収容した容器を個別に複数個装着可能とする容器装着部を具備したベース部材と、前記ベース部材に設けられ、前記容器装着部に装着された容器内の収容物を注出可能にする注出口と、を有することを特徴としている。
【００１０】
上記した構成の収容体によれば、ベース部材に複数個の容器装着部が設けられており、各容器装着部に設けられた容器内に収容された収容物は、ベース部材に設けられた注出口を介して注出されるようになっている。この場合、ベース部材には、複数個の容器が装着されていることから、用途に応じて複数の収容物から必要なものを注出して使用するようなケースでは、ベース部材によって、複数種類の収容物を予めグループ化しておくことが可能となり、取扱性の向上が図れるようになる。また、例えば、外部装置のケーシング（外部装置に対して着脱されるケーシングを含む）に対して、複数の収容物を収容した収容体をセットすることが可能となるため、外部装置のケーシング部分の省スペース化が図れるようになる。
【発明の効果】
【００１１】
本発明によれば、複数の収容物を収容可能であり、取扱性に優れた収容体が得られるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して具体的に説明する。
図１から図４は、本発明の第１の実施形態を示す図であり、図１（ａ）は、容器装着部を有するベース部材の構成を示す斜視図、図１（ｂ）は、ベース部材を折り曲げた状態を示す斜視図、図２は、ベース部材に容器を装着して収容体となった状態を示す斜視図、図３は、図２に示す収容体において溶着部を示した側面図、そして、図４は、図２に示す収容体のベース部材を折り曲げた状態を示す図である。
【００１３】
本発明に係る収容体は、ベース部材、及びこのベース部材に装着される複数の容器を備えている。本実施形態では、図１から図４に示すように、収容体１は、板状のベース部材３と、このベース部材３に装着される複数の容器（本実施形態では、容器は２つ設けられる）２０とを備えている。
【００１４】
図１に示すように、ベース部材３は、矩形で薄板状の外観形状を有しており、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂によって一体形成されている。ベース部材３には、収容物が収容される容器２０を、個別に複数個装着可能とする容器装着部５と、容器装着部５に装着された各容器２０内の収容物を、それぞれ注出可能にする注出口７が一体的に形成されている。
【００１５】
前記容器装着部５は、ベース部材３の裏面側に突出するように形成されており、断面が舟形形状に形成されて、容器２０を構成する柔軟な合成樹脂シートが溶着される表面形状を備えている。容器装着部５には、容器２０に収容された収容物を通過させる連通孔６が形成されており、この連通孔は、ベース部材３の表面側に形成される注出口７と連結されている。
【００１６】
また、前記容器装着部５は、図１に示すように、矩形のベース部材３に対して、長手方向（矢印Ｘ方向）に沿って直列状に配置されており、後述するように形成される容器２０が容易に製造可能となっている。
【００１７】
本実施形態の注出口７は、ベース部材３の表面に開口する孔部として構成されており、夫々の注出口７は、容器装着部５に形成された連通孔６と連結されている。この場合、注出口７の開口部は、ベース部材３の表面と面一状に形成されており、例えば、ゴムのような弾性体をその内部に封入し、表面の開口部に薄膜７ａを被着して構成することが可能である。
【００１８】
前記容器装着部５には、容器２０を構成するための柔軟な合成樹脂シートが溶着される。本実施形態では、各容器装着部５に装着される容器は、２枚の柔軟な合成樹脂シートを重ね、予めその周囲を溶着して袋状に形成されたものを、容器装着部５の表面に対して溶着することで、複数の容器２０が形成される。
【００１９】
具体的には、まず２枚の柔軟な合成樹脂シートを重ねておき、最終的に容器２０の部分が形成されるように、隣接する縦辺２１ａをヒートバーによって溶着すると共に、底辺２１ｂをヒートバーによって溶着したものを準備しておく。
【００２０】
この場合、図２及び図３に示す隣接する容器２０の間となる底辺２１ｃで示す部分については、底辺２１ｂと一体に溶着しておいても良いし、溶着しておかなくても良い（本実施形態では、底辺２１ｂ，２１ｃは、一体的に溶着される）。また、重ねた２枚の合成樹脂シートの周囲を溶着するに際しては、縦辺２１ａ、底辺２１ｂ（２１ｃ）のいずれを先に溶着しても良いし、一度に溶着しても良い。
【００２１】
このように周囲部分が溶着された２枚の合成樹脂シートは、上辺が開口した状態にあり、このように周囲部分が予め溶着された合成樹脂シートを、隣接する容器装着部５を挟持するようにして被せ、この状態で、図３に示す上辺２１ｄの部分をヒートバー（図示せず）によって溶着する。
【００２２】
上辺２１ｄを溶着するに際しては、最初に容器装着部５の部分を溶着しておき、次に、容器装着部５以外の部分を溶着しても良いし、一度の押圧工程で上辺部分を溶着しても良い。これにより、図２及び図３に示すような収容体１を製造することが可能となる。
【００２３】
なお、ベース部材３の表面には、合成樹脂シートを容器装着部５に溶着する際、ベース部材に固定治具を挿入して位置決め保持が成されるように、支持穴８が複数箇所形成されている。また、容器装着部５に装着される容器２０については、単に、２枚の合成樹脂シートを重ねて周囲を溶着した構成となっているが、それ以外にも、更に複数枚の合成樹脂シートを重ねた、いわゆる自立体形式（底面及び側面が形成された容器）に構成しても良い。
【００２４】
このように構成された各容器２０の内部空間には、例えば、注出口７に注入針を刺し込んで、収容物を充填することが可能である。この場合、注出口７に注入針を刺し込んで引き抜くと、内部に封入された弾性体の押圧力によって刺し込み部分は閉塞されるようになっている。もちろん、それ以外にも、合成樹脂シートの周囲の一部を未溶着状態としておき、収容物を充填した後に、その部分を溶着しても良いし、予め収容物を充填した状態の合成樹脂シートを容器装着部５に溶着しても良い。
【００２５】
また、本実施形態の構成では、前記板状に形成されたベース部材３に、それ自身を折り曲げ可能にする薄肉厚部９が形成されている。この薄肉厚部９は、ベース部材３に対してＸ方向と直交する方向に溝９ａを形成することで、一側面側（側面３ａ，３ｂ側）に形成されている。この場合、成型する上で、他側面側にも薄肉厚部９ｂが形成されるが、この薄肉厚部９ｂは、ベース部材３折り曲げる際に破断される部分となる。このため、薄肉厚部９ｂの肉厚は、容易に破断できるように０．３〜０．４ｍｍ程度あれば良く、薄肉厚部９は、折り曲げても破断しない程度の肉厚、例えば、０．７〜１．０ｍｍ程度あれば良い。そして、図１（ａ）に示すように、薄肉厚部９を介して、ベース部材３を矢印方向に略１８０°折り曲げることでベース部材３の一側面３ａ，３ｂを互いに密着させて、図１（ｂ）に示す状態に変形すること、すなわち、容器装着部５に装着された容器２０を、図２に示す直列状体から、図４に示す並列状態に、その配置態様を変更することが可能となっている。
【００２６】
この場合、ベース部材３には、薄肉厚部９を介して折り曲げた際、折り曲げ状態を保持する固定部と、固定部を係合させる係合部とが設けられている。具体的に、固定部は、一側面３ａの近傍に設けられる弾性変形可能な爪部材１１によって構成され、係合部は、爪部材１１が嵌り込むように、一側面３ｂの近傍に設けられた係止孔１２によって構成することが可能である。これにより、ベース部材３を、薄肉厚部９の部分を支点として、図１（ａ）の矢印方向に略１８０°折り曲げて、一側面３ａ，３ｂを密着させると、一対設けられた爪部材１１が広がって、対応する係止孔１２に入り込み、図４に示すように、容器２０の並列状態が維持されるようになる。
【００２７】
なお、固定部と係合部については、図１に示すような爪部材１１、係止孔１２以外にも種々変形することが可能である。例えば、一側面３ａ，３ｂのいずれか一方の面に、フランジや突起を設けておき、他方の面に、フランジが嵌入される長溝や突起が嵌入される凹部を設けた構成であっても良い。
【００２８】
上記したように構成される収容体１は、１つのベース部材３に対して、複数の容器２０が設けられており、各容器に対応して注出口７が形成されているため、複数の収容物から必要なものを注出して使用するようなケースでは、収容物を予めグループ化しておくことが可能となる。従って、多数の収容体を複数個並べたり、個別に搬送する必要が無く、取扱上の利便性の向上が図れる。
【００２９】
また、外部装置等のケーシング（外部装置に対して着脱されるケーシングを含む）に対しても、容器２０毎に複数の収容物を収容した収容体１を装着することができるため、ケーシングの設置個数を減らしたり、容積を省スペース化することが可能となり、外部装置の小型化を図ることが可能となる。
【００３０】
また、上記した実施形態の構成の収容体では、一度の溶着工程で複数の容器２０を製造することができるため、製造効率の向上が図れ、コストを低減することが可能となる。例えば、各容器２０を取着形成した後、上記した薄肉厚部９の部分を切断することで、容器毎に個々の収容体とすることも可能となり、製造効率が向上するようになる。
【００３１】
さらに、薄肉厚部９を折り曲げることで、容器を直列状体から並列状態に変更できるため、搬送や外部装置のセッティング等に応じて、収容体１を最適な配置態様に設定することが可能となる。この場合、図３に示す底辺部分２１ｃを溶着しておき、隣接する容器２０間に、空洞状部分２５を形成しておくことで、収容体１を多数重ねて搬送したり、図４に示すように並列状にして使用する際に、空洞状部分２５がクッションの役目を果たし、容器２０に収容される収容物を保護することも可能となる。
【００３２】
上記した実施形態では、ベース部材３に対して、容器装着部５を矢印Ｘ方向に沿って直列状に２箇所形成したが、容器装着部の形成個数については限定されることはない。例えば、図５に示すように、直列状に４箇所形成しておくことで、より多数種類の収容物を１つの収容体１内に収容することが可能になる。また、このように構成しても、多数の容器２０は、一度の溶着工程で製造できるため、より製造コストを安くすることが可能となる。
【００３３】
なお、上述した構成において、ベース部材３の形状、薄肉厚部９の形成位置、折り曲げ方向やその角度、折り曲げた後の固定方法等、適宜変形することが可能である。
【００３４】
図６から図８は、本発明の第２の実施形態を示す図であり、図６は、収容体を示す斜視図、図７（ａ）は、収容体の構成を示す分解斜視図、図７（ｂ）は、注出口及び容器装着部の構成を示す分解斜視図、そして、図８は、容器装着部の構成を示す斜視図である。なお、以下に説明する実施形態において、上記した実施形態と同様な構成部分については、同一の参照符号を付し、詳細な説明については省略する。
【００３５】
本実施形態における収容体１は、ベース部材３に対して４つの容器２０Ａが装着された構成となっており、ベース部材３には、上記した第１の実施形態と同様な容器装着部５が直列状に２つ形成され、かつこれが並列状に２列形成されている。
【００３６】
この場合、４つの容器２０Ａは、上記した実施形態と同様、予め周囲が溶着された２枚の合成樹脂シートを、それぞれの容器装着部５に溶着することで製造される。すなわち、上記した第１の実施形態と同様、図７（ａ）に示すように、予め周囲が溶着されて袋状になった２枚の合成樹脂シートの上端開口部分を、それぞれ直列状に配列された容器装着部５を挟持するようにして被せ、各上辺部分をヒートバーで溶着することで製造することが可能である。
【００３７】
また、本実施形態の注出口１７は、ベース部材３から上方に突出形成されており、首部１７ａの上方に円筒状に形成された口部１７ｂと、この口部１７ｂに被着される冠体１７ｃを備えている。このような注出口１７は、口部１７ｂ内に、円板状で中央部分が上方に向けて突出するように湾曲した弾性体（図示せず）を封入し、冠体１７ｃを被着することで弾性体を押圧し、口部１７ｂの内周面に圧接させるようになっている。
【００３８】
冠体１７ｃには、収容物を充填したり、注出するための針を刺し込む薄肉厚部１７ｄが形成されており、針を引き抜くことで、上記した実施形態と同様、弾性体の押圧力によって、針の刺し込み部分が閉塞されるようになっている。
【００３９】
以上のように、ベース部材３に装着される容器の配置態様や形成個数、及び注出口の構成については、適宜変形することが可能である。また、本実施形態のように、ベース部材３については、薄肉厚部を形成することなく、折り曲げられないように構成されていても良い。さらに、上記した注出口については、上記した第１の実施形態と同様、ベース部材３の表面から突出しない注出口７としても良い（図９参照）。
【００４０】
図１０及び図１１は、本発明の第３の実施形態を示す図であり、図１０は、収容体を示す斜視図、図１１（ａ）は、収容体の構成を示す分解斜視図、図１１（ｂ）は、注出口及び容器装着部の構成を示す分解斜視図である。
【００４１】
本実施形態における収容体１の容器２０Ｂは、プラスチック等の素材によって、ボトル状に構成されており、第２の実施形態と同様、ベース部材３に対して４つ装着されるようになっている。
【００４２】
この場合、各容器装着部５Ｂは、ベース部材３の裏面に対して円筒状に突出しており、その内面に雌ネジ５ｃが形成されて、ボトル状の容器２０Ｂの口部に形成された雄ネジ２０ｂを螺合させることで容器２０Ｂを着脱できるように構成されている。
【００４３】
また、注出口２７は、ベース部材３から上方に突出形成されており、円筒状に形成され、雄ネジ２７ａが形成された口部２７ｂと、この口部２７ｂに螺合されるキャップ２７ｃとを備えて構成されている。
【００４４】
このように、ベース部材３に装着される容器２０Ｂについては、合成樹脂シートに限られず、別体として形成しておき、着脱可能に構成することも可能である。このような構成によれば、容器内の収容物がなくなった際、その容器のみを新たな容器に付け替えることも可能となる。
【００４５】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、ベース部材３に形成される容器装着部の構成、及びそこに装着される容器の構成、容器の配置態様、注出口の構成等については適宜変形することが可能であり、また、それに応じてベース部材の構成も適宜変形することが可能である。さらに、容器に対する収容物の充填方法についても、適宜変形することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【００４６】
【図１】本発明に係る収容体のベース部材の構成を示しており、（ａ）は、容器装着部を有するベース部材の構成を示す斜視図、（ｂ）は、ベース部材を折り曲げた状態を示す斜視図。
【図２】ベース部材に容器を装着して収容体となった状態を示す斜視図。
【図３】図２に示す収容体において溶着部を示した側面図。
【図４】図２に示す収容体のベース部材を折り曲げた状態を示す図。
【図５】ベース部材の変形例を示す斜視図。
【図６】本発明の第２の実施形態を示す図であり、収容体を示す斜視図。
【図７】（ａ）は、収容体の構成を示す分解斜視図、（ｂ）は、注出口及び容器装着部の構成を示す分解斜視図。
【図８】容器装着部の構成を示す斜視図。
【図９】注出口の変形例を示す図。
【図１０】本発明の第３の実施形態を示す図であり、収容体を示す斜視図。
【図１１】（ａ）は、収容体の構成を示す分解斜視図、（ｂ）は、注出口及び容器装着部の構成を示す分解斜視図。
【符号の説明】
【００４７】
１ 収容体
３ ベース部材
５，５Ｂ 容器装着部
７，１７，２７ 注出口
９ 薄肉厚部
２０，２０Ａ，２０Ｂ 容器
【特許請求の範囲】
【請求項１】
収容物を収容した容器を個別に複数個装着可能とする容器装着部を具備したベース部材と、
前記ベース部材に設けられ、前記容器装着部に装着された容器内の収容物を注出可能にする注出口と、
を有することを特徴とする収容体。
【請求項２】
前記ベース部材は、板状に形成されると共に折り曲げ可能な薄肉厚部を備えており、
前記ベース部材を、薄肉厚部を介して折り曲げることで、前記容器装着部に装着される複数の容器の配置態様を変更可能としたことを特徴とする請求項１に記載の収容体。
【請求項３】
前記ベース部材には、前記薄肉厚部を介して折り曲げた際、折り曲げ状態を保持する固定部と、固定部を係合させる係合部とが設けられていることを特徴とする請求項２に記載の収容体。
【請求項４】
前記容器は、前記容器装着部に対して溶着される合成樹脂製のシート部材で構成され、
前記複数の容器が夫々溶着される容器装着部は、前記ベース部材に突出して直列状に配置されていることを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の収容体。
【請求項１】
収容物を収容した容器を個別に複数個装着可能とする容器装着部を具備したベース部材と、
前記ベース部材に設けられ、前記容器装着部に装着された容器内の収容物を注出可能にする注出口と、
を有することを特徴とする収容体。
【請求項２】
前記ベース部材は、板状に形成されると共に折り曲げ可能な薄肉厚部を備えており、
前記ベース部材を、薄肉厚部を介して折り曲げることで、前記容器装着部に装着される複数の容器の配置態様を変更可能としたことを特徴とする請求項１に記載の収容体。
【請求項３】
前記ベース部材には、前記薄肉厚部を介して折り曲げた際、折り曲げ状態を保持する固定部と、固定部を係合させる係合部とが設けられていることを特徴とする請求項２に記載の収容体。
【請求項４】
前記容器は、前記容器装着部に対して溶着される合成樹脂製のシート部材で構成され、
前記複数の容器が夫々溶着される容器装着部は、前記ベース部材に突出して直列状に配置されていることを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の収容体。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【公開番号】特開２０１０−１２０６７４（Ｐ２０１０−１２０６７４Ａ）
【公開日】平成２２年６月３日（２０１０．６．３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−２９５１６９（Ｐ２００８−２９５１６９）
【出願日】平成２０年１１月１９日（２００８．１１．１９）
【出願人】（０００２２８４０８）日本キム株式会社 (37)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年６月３日（２０１０．６．３）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年１１月１９日（２００８．１１．１９）
【出願人】（０００２２８４０８）日本キム株式会社 (37)
【Ｆターム（参考）】
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