収納容器投入装置

【課題】針植え等の物品の競り市場における入荷部での重労働を回避すると共に、人件費を削減して運用コストの低減を図る。
【解決手段】複数の物品３００が収納される収納トレー２００とこの収納トレーを収納する搬送ケース２１０とを備える収納容器２９を自動組込みする収納容器投入装置４００である。収納トレーを載置するトレー支持手段４１０と、該トレー支持手段の下方に位置して搬送ケースを載置する搬送ケース保持部４１１とを具備する組込み部４０３を備えている。また、搬送ケース保持部４１１が上昇移動して、搬送ケース２１０と収納トレーとを組み上げるように構成され、さらに、組込み部４０３が、収納トレーを投入する入荷搬送ライン（２５ｈ）の途中に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、例えば針植え等の物品の競り市場において、入出荷搬送ラインに搭載される物品の収納容器投入装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
鉢植え等の物品を競売する市場には、一般に、荷主（生産者）からの入荷を受け付ける受付カウンタ、入荷した物品を受け取る入荷部、入荷した物品の見本を陳列する見本展示部、見本展示部に送られるもの以外の物品を保管する保管部、見本展示部の物品の競売を実施する競り部、競り落とされた物品を保管部の物品と共に買い主に出荷可能に整列集荷する出荷部等が設置されている。
【０００３】
ところで、物品を競売する市場において、入荷から出荷までに必要な作業としては、荷主からの入荷を受け付ける受け付け作業、入荷した物品を見本展示部や保管部に振り分けて保管する入庫作業、見本展示部に保管されている物品を順に競り部に移す競り部搬入作業、競売によって買い主が決った物品を保管部の物品と共に出荷部に集荷する出庫作業が挙げられるが、これらの各種作業は一部しか自動化されていないため、多数の作業員が必要となるばかりか、市場内での買い主と物品との照合作業等に多大の労力を要するという問題がある。
【０００４】
そこで、このような問題を解消するために、従来においては、市場内で、入荷する鉢植え植物に対して与えられた入荷データを例えばタッチパネル式の操作盤を荷主が操作してホストコンピュータ等に登録し、入荷部では入荷データに対応した登録情報が表示された入荷ラベルを予め識別コードが付与された収納容器に貼り付けて、該収納容器に鉢植え植物を入れて搬送し、且つ一つのアイテムの入荷データに対して、複数の収納容器の識別コード全てを対応させて入出荷搬送ラインの駆動を制御し、この識別コードを以て、市場内で、見本仕分部での見本用収納容器のみの見本展示部への搬送と、見本展示部での収納容器への見本用ラベル貼付や該収納容器の競り部への搬送タイミングと、競り部での買付人のデータ入力や競り後の収納容器の出荷部への搬送タイミングと、入荷部から保管部の保管位置への収納容器の搬送及び保管部から出荷部への収納容器の搬送タイミングと、出荷部での買付人毎の搬出とを行い、市場内での一連の作業の自動化を行うようにした入出荷システムが提案されている（例えば特許文献１参照）。
【特許文献１】特開平９−２７８１２７号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、上記特許文献１の入出荷システムにおいては、入荷部では、例えば鉢植え植物を入れた収納トレーを搬送ケースに収納して、入出荷搬送ラインに投入する。この作業は、特に植物を取り扱うことから丁寧な取り扱いが必要であって、収納トレーの取り扱いや搬送ケースの取り扱いはほとんどが人手によるものであり、多くの作業員が必要であるだけでなく、多くの作業が中腰姿勢で行うために作業効率も悪く極めて重労働である。したがって、入出荷システムにおける人件費が高騰して運用コストを低減する妨げになっているのが現状である。
【０００６】
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、針植え等の物品の競り市場における入荷部での重労働を回避すると共に、人件費を削減して運用コストの低減を図ることができる収納容器投入装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の目的を達成するために、請求項１に係る発明は、複数の物品が収納される収納トレーと該収納トレーを収納する搬送ケースとを備える収納容器を自動組込みする収納容器の投入装置であって、収納トレーを載置するトレー支持手段と、該トレー支持手段の下方に位置して搬送ケースを載置する搬送ケース保持部とを具備する組込み部を備えており、前記搬送ケース待機部が上昇移動して、搬送ケースが収納トレーを受容するように構成されたことを特徴とする。
【０００８】
請求項２に係る発明は、請求項１において、組込み部が、収納トレーを投入する入荷搬送ラインの途中に配置されたことを特徴とする。
【０００９】
請求項３に係る発明は、請求項１または２において、搬送ケース保持部が、ローラコンベヤ上で搬送ケースを載置し、トレー支持手段がトレー支持フォークにて構成され、トレー支持フォークの先端側近傍に、収納トレーの前面に係合可能なストッパが設けられており、ストッパの開放と前記ローラコンベヤの駆動により収納容器を入荷搬送ラインの下流側に送り出すように構成されたことを特徴とする。
【００１０】
請求項４に係る発明は、請求項３において、ストッパは入荷搬送ラインの搬送面に対して略平行に回転するように構成されたことを特徴とする。
【００１１】
請求項５に係る発明は、請求項３または４の記載において、トレー支持フォークの上面に搬送ローラが配置されたことを特徴とする。
【００１２】
請求項６に係る発明は、請求項３から５の何れかにおいて、トレー支持フォークは、搬送方向の下流側に向かって先端が低くなるように傾斜されたことを特徴とする。
【００１３】
請求項７に係る発明は、請求項３から６の何れかの記載において、トレー支持フォークの上流側には、収納トレーを個別に切出すためのストッパー部が設けられたことを特徴とする。
【００１４】
請求項８に係る発明は、請求項７において、ストッパー部は、収納トレーを保持する搬送面が投入コンベヤの搬送面よりも下方に移動するように構成されたことを特徴とする。
【００１５】
請求項９に係る発明は、請求項７または８に記載において、投入コンベヤおよびストッパ部は搬送方向に向けて下方に傾斜するフリーコンベヤにて構成されたことを特徴とする。
【００１６】
請求項１０に係る発明は、請求項１から９の何れかに記載において、搬送ケース保持部に搬送ケースを供給する搬送ケース供給部は、搬送ケース保持部に隣接する空ケース供給ラインに設けられ、該ケース供給ライン上の前記搬送ケースを切出して供給するように構成されたことを特徴とする。
【００１７】
請求項１１に係る発明は、請求項１０において、搬送ケース供給部は、少なくとも空ケース供給ラインと略直交する向きに搬送ケースを押出すプッシャを備えてなることを特徴とする。
【００１８】
請求項１２に係る発明は、請求項１０または１１に記載において、搬送ケース供給部は、空ケース供給ラインの搬送面を構成する一対の開閉自在な開閉ローラコンベヤを備え、開閉ローラコンベヤの下側位置する横移動ラインに搬送ケースを落下させ、落下した搬送ケースを前記プッシャによって前記搬送ケース保持部に供給することを特徴とする。
【００１９】
請求項１３に係る発明は、請求項１から１２の何れかに記載の収納容器投入装置に適用する収納容器であって、物品を収納する収納トレーと、該収納トレーを収納する搬送ケースとを備え、収納トレーが、トレー投入フォークにより搬送ケース内に装着可能な係合部を有し、係合部が搬送ケースに係合することにより、搬送ケースと収納トレーとの間にトレー投入フォークを遊嵌状に受容する空間部を形成するように構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【００２０】
本発明によれば、複数の物品が収納される収納トレーと該収納トレーを収納する搬送ケースとを備える収納容器を自動組込みを行う収納容器投入装置で、収納トレーを載置するトレー支持手段と、このトレー支持手段の下方に位置して搬送ケースを載置する搬送ケース保持部とを具備する組込み部を備えており、搬送ケース待機部が上昇移動して、搬送ケースと収納トレーを自動的に組み上げるので、針植え等の物品の競り市場における入荷部での重労働を回避することができる。また、搬送ケースを上昇させて植物の入った収納トレーを収納するので、荷に優しい取り扱いができる。さらに、このように自動組み込みができるので、作業効率が向上し作業員を極端にへらすことができるので、人件費を削減して運用コストの低減を図ることができる収納容器投入装置を提供できる。
搬送ケースの供給形態が、コンベヤ開閉の落下方式を採用した場合は、既存の搬送ラインである空ケース供給ラインを利用でき、汎用性の高い搬送ラインを構成できる。
【００２１】
また、本発明によれば、収納容器は、物品を収納する収納トレーと、該収納トレーを収納する搬送ケースとを備え、収納トレーが、前記トレー投入フォークにより搬送ケース内に装着可能な係合部を有し、係合部が搬送ケースに係合することにより、搬送ケースと収納トレーとの間にトレー支持フォークを遊嵌状に受容する空間部を形成するように構成されたので、収納容器投入装置の如き比較的平易な装置でも自動化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２２】
以下、本発明の実施形態の一例を参照して説明する。
図１は本発明の実施形態の一例である収納容器投入装置の平面図、図２は図１のＡ−Ａ線断面図、図３は図１の要部拡大側面図、図４は図１のトレー支持フォークを備えた部分の要部拡大平面図、図５は図４の側面図、図６は図１の組込み部の要部拡大平面図、図７の（Ａ）は図６に示す組込み部の側面図であって(Ｂ)は正面図、図８は図１に示す搬送ケース供給部の要部拡大図であって（Ａ）が平面図で（Ｂ）が正面図、図９は収納容器の分解斜視図、図１０は図９の収納容器を搬送方向から見た図、図１１は入出荷システムの全体図、図１２は入荷ラベルを示す図、図１３は接車指示チケットを示す図、図１４は見本品ラベルを示す図である。また、図１５および図１６は収納容器の他の形態示す概略側面図である。
【００２３】
まず、図１１〜図１４を参照して、本発明の実施の形態の一例である収納容器２９の投入装置４００が入荷搬送ライン２１ｈに設置される入出荷システム１について説明する。
【００２４】
ここで、この実施の形態でいう収納容器２９とは、図９を参照して、複数の鉢植え植物（物品）３００を収納する収納トレー２００と、該収納トレー２００を収納する搬送ケース２１０とを備えたもので、荷主側は収納トレー２００に複数の鉢植え植物３００を収納した状態で該鉢植え植物３００を市場にトラック等の車両で持ち込み、入出荷システム１の入荷部で市場側で用意された搬送ケース２１０に荷主等が鉢植え植物３００が収納された収納トレー２００を車両から荷下ろしして後述する収納容器投入装置により搬送ケース２１０に収納する。
なお、収納トレー２００については、市場側が荷主に貸し出しても良いし、荷主側が所有するものでもよい。
【００２５】
この入出荷システム１は、図１１に示すように、荷主からの鉢植え植物３００の入荷を受け付ける受付カウンタ４と、鉢植え植物３００が収納された収納トレー２００が積載されたトラック等の車両が接車するための６基の入荷バース６ａ〜６ｆが装備された入荷部７と、入荷部７で鉢植え植物３００を収納トレー２００と共に搬送ケース２１０に収納した収納容器２９をセットする収納容器投入装置４００を備え、該収納容器２９を所定の位置に搬送する入出荷搬送ライン２５と、入出荷搬送ライン２５にて搬送される複数の収納容器２９の中から見本の鉢植え植物３００が収納された収納容器２９のみを取り出す見本仕分部８と、見本品としての鉢植え植物３００が収納された収納容器２９を陳列・保管する見本棚９が複数列・複数段に装備された見本展示部１１と、見本品以外の鉢植え植物３００が収納された収納容器２９を保管する保管棚１３が複数列・複数段に装備された保管部１５と、見本展示部１１の見本棚９に陳列・保管された収納容器２９の鉢植え植物３００を展示する４基の競り台１７ａ〜１７ｄを有して鉢植え植物３００の競売が実施される競り部１９と、競り落とされた鉢植え植物３００を収納トレー２００と共に買い主に出荷可能に整列集荷する多数基（この例では、１１５基）の出荷用シュート２１を装備した出荷部２３と、入出荷搬送ライン２５の駆動を該入出荷搬送ライン２５の所定位置に配置された複数台の制御コンピュータ３４ａ〜３４ｇ及び読取装置３６等を介して制御するホストコンピュータ２とを備えている。
【００２６】
入出荷搬送ライン２５は、図１１に示すように、入荷部７と保管部１５との間を循環するループ状の保管品搬送ライン２５ｂ、見本の鉢植え植物３００の入った収納容器２９を見本展示部１１に搬送するための見本品搬送ライン２５ｃ、見本展示部１１に保管されている収納容器２９を競り部１９の所定の競り台１７ａ〜１７ｄに搬送する競り部搬送ライン２５ｄ、競り部１９から保管品搬送ライン２５ｂ上に収納容器２９を搬送する復帰搬送ライン２５ｅ、保管品搬送ライン２５ｂから分岐して収納容器２９を出荷部２３の出荷用シュート２１に搬送する出荷搬送ライン２５ｆ、保管品搬送ライン２５ｂと出荷搬送ライン２５ｆとの分岐部に装備されて出荷部２３の出荷用シュート２１を選択可能な仕分けソータ２５ｇ、各入荷バース６ａ〜６ｆを各搬送ライン２５ｂ，２５ｃに連絡する入荷搬送ライン２５ｈの他、出荷用シュート２１で鉢植え植物３００を収納トレー２００と共に出荷した後の空の搬送ケース２１０を入荷バース６ａ〜６ｆの入荷搬送ライン２５ｈに搬送して供給する空ケース供給ライン２５ａを具備している。
【００２７】
収納容器２９の収納トレー２００には鉢植え植物３００（図９参照）が複数個収容できるようになっており、また、収納容器２９の搬送ケース２１０の外表面上には予め識別コードが表記されて、入出荷搬送ライン２５での搬送制御に用いられる。そして、受付カウンタ４及び入荷部７の各入荷バース６ａ〜６ｆには、ホストコンピュータ２に対して搬入開始時データの入出力が可能な端末装置３１及び３２ａ〜３２ｆが配置され、市場事務所３７には、ホストコンピュータ２から送られる入出荷状況の表示やデータの入出力可能な物流管理コンピュータ３８および物流管理用のデータを置いた物流サーバ３９が配置されている。
以上の端末装置３１，３２ａ〜３２ｌ、制御コンピュータ３４ａ〜３４ｇ、読取装置３６、物流管理コンピュータ３８および物流サーバ３９は、いずれもＬＡＮ４１によってホストコンピュータ２に接続されている。
【００２８】
受付カウンタ４での入荷の受け付けの際には、入荷した鉢植え植物３００を特定する入荷データとして、該受付カウンタ４に配備されている端末装置（接車指示コンピュータ）３１により、入荷する荷主の識別コードである荷主コードや、品番、入荷した鉢植え植物の品名、保管に必要な規定寸法の収納容器２９の数量を示すケース数、一つの収納容器２９に入れる鉢植え植物の数量を示す入数、入荷した鉢植え植物の丈を示すサイズ、市場内での保管棚１３を決定するための区分分けに従った荷高区分等の諸データを入力して、入荷した鉢植え植物をホストコンピュータ２に登録する。
【００２９】
一方、ホストコンピュータ２は、端末装置３１から入力された入荷データに基づいて、その入荷データの鉢植え植物群を保管するに適当な保管棚１３の位置を決定すると同時に、決定した保管棚１３に鉢植え植物３００を収納した収納容器２９を入庫させるための入荷バース６ａ〜６ｆを決定し、このホストコンピュータ２の決定に基づいて、荷主が鉢植え植物３００を搬入する入荷バース６ａ〜６ｆを指示した接車指示チケット４４（図１３参照）を発行すると共に、入荷データに基づく管理データ（アイテムデータ）を記述した入荷ラベル４６（図１２参照）を１アイテム単位で発行する。
【００３０】
接車指示チケット４４は、図１３に示すように、荷下ろしする入荷バースを特定する番号データ４４ａと、荷主コードデータ４４ｂとを記載したものである。
【００３１】
入荷ラベル４６は、図１２に示すように、受付カウンタ４の端末装置３１で入力した入荷データを１アイテム毎に記述したもので、図示のように、入荷する荷主コードを示すデータ４６ａ、品番４６ｂ、入荷した鉢植え植物の品名４６ｃ、保管に必要な規定寸法の収納容器２９の数量を示すケース数４６ｄ、一つの収納容器２９に入れる鉢植え植物の数量を示す入数４６ｅ、入荷した鉢植え植物の丈を示すサイズ４６ｆ、市場内での保管棚１３を決定するための区分分けに従った荷高区分４６ｇ、荷受番号４６ｈ、以上の各データを機械読み取りし易いようにバーコード表示したバーコード部４６ｉが記述されている。
【００３２】
そして、接車指示チケット４４による指示先の入荷バース６ａ〜６ｆでは、該入荷バース６ａ〜６ｆに配備されている端末装置３２ａ〜３２ｌに装備されたバーコードスキャナ（図示せず）で入荷ラベル４６のバーコード部４６ｉを読み取ることによって、取引の１アイテム毎に入庫の開始をホストコンピュータ２に通知した後に、搬入車両から入荷バースへの実際の鉢植え植物３００の搬入作業を開始する。
なお、入庫の開始をホストコンピュータ２に通知すると、ホストコンピュータ２は空ケース供給ライン２５ａを介して空の搬送ケース２１０を該当する入荷バースに向けて搬送するように該空ケース供給ライン２５ａの駆動を制御し、この空の搬送ケース２１０に複数の鉢植え植物３００を収納した状態の収納トレー２００を後述するように自動収納して入荷搬送ライン２５ｈに搭載する。
【００３３】
そして、収納容器２９の搬送ケース２１０の識別コードが入荷搬送ライン２５ｈの読取装置３６から通知されると、ホストコンピュータ２は、取引の１アイテム毎に、入荷ラベル４６の情報と収納容器２９の搬送ケース２１０の識別コードとをリンクさせて管理する。そして、該ホストコンピュータ２が、市場内の入出荷搬送ライン２５の動作を制御するための信号を各制御コンピュータ３４ａ〜３４ｇに出力して、市場内での収納容器２９の搬送動作や保管処理を実施する。
【００３４】
また、保管品搬送ライン２５ｂ上には、ホストコンピュータ２からの指示に従って保管品搬送ライン２５ｂ上の収納容器２９を保管棚１３の指定のレーン４８に搬送する入庫トラバーサ５０と、ホストコンピュータ２からの指示に従って指定のレーン４８上の収納容器２９を保管品搬送ライン２５ｂ上に搬送する出庫トラバーサ５１とが装備されている。
【００３５】
次に、入出荷システムの制御について説明する。
ホストコンピュータ２が制御コンピュータ３４ａ〜３４ｇを介して行う処理動作は、見本仕分部８及び見本展示部１１の場合、入荷バース６ａ〜６ｆに搬入された収納容器２９の鉢植え植物３００を見本品とそうでない物とに分別して見本品の鉢植え植物３００を収納した収納容器２９を見本棚９に搬送する。
【００３６】
そして、見本品以外の鉢植え植物３００を収納した収納容器２９を先にホストコンピュータ２が決定した保管棚１３に搬送して保管する入庫処理を行うと共に、見本棚９に保管されている収納容器２９を順に競り台１７ａ〜１７ｄに送る競り部搬入処理を行い、更に、競売によって買い主が決った鉢植え植物３００を収納した収納容器２９を競り台１７ａ〜１７ｄ及び保管棚１３から所定の出荷用シュート２１に集荷する出庫処理等を行う。
【００３７】
入庫処理の場合では、１アイテム分に使用される複数個の収納容器２９の内、最初に入荷搬送ライン２５ｈの読取装置３６で搬送ケース２１０の識別コードが読み取られた収納容器２９に収納された鉢植え植物３００を見本品と見做し、その１ケース分の収納容器２９は入荷搬送ライン２５ｈから見本品搬送ライン２５ｃを経て見本展示部１１に送られ、その他の収納容器２９は入荷搬送ライン２５ｈから保管品搬送ライン２５ｂを介して保管棚１３に搬送されるように入出荷搬送ライン２５の各搬送ラインの動作が制御される。
【００３８】
なお、各入荷バース６ａ〜６ｆから延びる見本品搬送ライン２５ｃは、途中までは中鉢品を収容した収納容器２９の搬送ラインとしても利用されるため、入出荷搬送ライン２５の途中から中鉢用搬送ライン２５ｍが分岐している。各入荷バース６ａ〜６ｆから見本品搬送ライン２５ｃに送り出された収納容器２９は、該見本品搬送ライン２５ｃから中鉢用搬送ライン２５ｍが分岐する分岐点の手前に配置されたスキャナ６７で搬送ケース２１０２１０の識別コードが確認され、該スキャナ６７が接続されている制御コンピュータ３４ｆによる搬送ライン切替によって、中鉢用搬送ライン２５ｍに誤送されることが防止される。
【００３９】
入荷バース６ａ〜６ｆにおける搬入の際、１アイテム分の全ての収納容器２９を入荷搬送ライン２５ｈに出し終わったら、作業者は端末装置３２ａ〜３２ｌに装備されているアイテム完了釦（図示せず）を押下して、１アイテム分の作業の終了をホストコンピュータ２に通知する。続いて処理する別のアイテムがある場合には、再び、入荷ラベル４６を端末装置３２ａ〜３２ｌに装備されたスキャナに読み込ませて、同様の荷下ろし作業を繰り返す。そして、全てのアイテムが完了したら、作業者は、端末装置３２ａ〜３２ｌに装備されている作業完了釦（図示せず）を押下して、同一荷主による全ての搬入作業が完了したことをホストコンピュータ２に通知する。
【００４０】
見本品搬送ライン２５ｃを搬送される収納容器２９は、その搬送ラインの途中に装備された制御コンピュータ３４ｇに接続されたスキャナ３６で搬送ケース２１０の識別コードが確認された上で、該制御コンピュータ３４ｇによって動作制御されるオートラベラ（ラベル発行・貼付装置）６８によって搬送ケース２１０に見本ラベル６９（図１４参照）が貼付される。見本展示部１１における見本棚９の保管エリアは、保管品搬送ライン２５ｂ寄りの位置から順に、苗物見本を保管しておく苗物保管エリア６１、小鉢見本を保管しておく小鉢見本保管エリア６２、中鉢見本を保管しておく中鉢見本保管エリア６３の３つの保管エリアに区分されている。そして、搬送ケース２１０の識別コードが確認された収納容器２９は制御コンピュータ３４ｇによって各見本保管エリアに分けられる。
【００４１】
上記オートラベラ６８は、見本品搬送ライン２５ｃ上を搬送されてくる収納容器２９の搬送ケース２１０の両外側面に、見本ラベル６９を張るわけであるが、この見本ラベル６９は、見本展示部１１における展示の際に、その商品の入荷数量や荷主等の情報を買付け人に対して明らかにするためのものである。即ち、図１４に示すように、ホストコンピュータ２が管理するリンクデータに基づいて、荷主コード４６ａ、荷受番号４６ｈ、品番４６ｂ、品名４６ｃ、ケース数４６ｄ、サイズ４６ｆ、荷高区分４６ｇ、競り台番号６９ａ、１ケース当たりに収容された鉢の数量である入数４６ｅ、競り台番号を記述したバーコード６９ｂなどの諸データが記述される。この見本ラベル６９に記述される競り台番号は、予め荷主コード４６ａに応じて設定されたものである。
【００４２】
競り部１９では、競り台１７ａ〜１７ｄの前方に買付け人席７３が装備されている。そして、競り部搬送ライン２５ｄによって見本棚９から競り部１９に搬送された見本品の収納容器２９は、競り部搬送ライン２５ｄに装備された読取装置（スキャナ）３６によって搬送ケース２１０の見本ラベル６９上に表示されたバーコード６９ｂが読み取られて、搬入する競り台が確認され、指定の競り台で競売にかけられた後、出荷に備えて、復帰搬送ライン２５ｅ及び保管品搬送ライン２５ｂを経て、指定の出荷用シュート２１に集荷される。
【００４３】
入荷バース６ａ〜６ｆにおいて組上げられる収納容器２９の内、見本以外の鉢植え植物３００が収納された収納容器２９は、入荷搬送ライン２５ｈから保管品搬送ライン２５ｂに送り出され、入出荷搬送ライン２５上で保管部１５の近くに配備された読取装置（スキャナ）３６によって搬送ケース２１０の識別コードの確認がなされ、その確認結果に基づいて、入庫制御用の制御コンピュータ３４ａが入庫トラバーサ５０の動作を制御して、保管棚１３の所定のレーン４８に収容させる。どの識別コードの収納容器２９を、どのレーン４８に収納するかは、ホストコンピュータ２から制御コンピュータ３４ａに指示されている。ホストコンピュータ２は、一つのアイテムの収納容器２９が、同一のレーン４８に並ぶように配慮して、レーン番号の小さな空きレーンから順に棚が埋まるように、収容するレーンを決定している。
【００４４】
競り部１９における競売では、競り落とした買い主の識別コード（買い主コード）等がオペレータ等を介してホストコンピュータ２に通知され、ホストコンピュータ２は買い主コードに対する出荷部２３のシュート割り付けを行って、どの識別コードを持つ収納容器２９をどの出荷用シュート２１に送出するかを、仕分けソータ２５ｇを制御する制御コンピュータ３４ｂや出荷仕分け用の制御コンピュータ３４ｃに通知する。
【００４５】
そして、競り部１９から搬送される見本品の鉢植え植物３００が収納された収納容器２９の搬送ケース２１０の識別コードを入出荷搬送ライン２５上で保管部１５の近くに配備された読取装置（スキャナ）３６で読み取り、この識別コードから読みだされる同一の買取人に出荷する収納容器２９を保管部１５から出庫トラバーサ５１を介して引き出して仕分けソータ２５ｇに送る。そして、出荷搬送ライン２５ｆに配備した出荷仕分け用の制御コンピュータ３４ｃによって、同一の買取人向けの見本品とその他の収納容器２９をまとめて所定の出荷用シュート２１に集荷させる。
【００４６】
ここで、この実施の形態では、図１に示すように入荷搬送ライン２５ｈに、収納容器２９の収納トレー２００と搬送ケース２１０とを組み立てる組込み部４１１が配置された形態として収納容器投入装置４００が構成されている。
【００４７】
説明の便宜上、収納容器２９から詳述すると、この収納容器２９は、図９及び図１０に示すように、鉢植え植物３００を収納する収納トレー２００と、該収納トレー２００を収納する搬送ケース２１０とを備えている。
【００４８】
収納トレー２００は、搬送方向に長い略長方形状の板状フランジ２０３の上面に鉢植え植物３００を収納する複数の凹部２０１が搬送方向に略等間隔で３箇所、幅方向に２列、合計６箇所形成されて、６個の鉢植え植物３００を収納できるようになっている。また、板状フランジ２０３の下面側には凹部２０１の形状に対応した凸部２０２が形成されている。
【００４９】
一方、搬送ケース２１０は、搬送方向に長い直方体状で上方が開口した箱状をなしており、その底部には収納トレー２００の２列の凸部２０２が挿入される２本の凹条２１１が互いに幅方向に離間して搬送方向に沿って形成されている。２本の凹条２１１の間は仕切り壁２１２とされ、また、２本の凹条２１１の幅方向の両側には収納トレー２００の板状フランジ２０３を支持する支持面２１３が搬送方向に沿って設けられている。
【００５０】
また、搬送ケース２１０の高さ方向の略中央部には全周に渡って段部２１４が設けられて、段部２１４の下部の幅方向の両外側面及び搬送方向の両外側面（以下、下部外側部という）２１５が下方に向けて次第に幅狭になるテーパ形状とされている。そして、この下部外側部２１５は搬送ケース２１０の上部内側部２１６の開口より小さくされており、これにより、搬送ケース２１０の上部内側部２１６の開口に他の搬送ケース２１０の下部外側部２１５が挿入可能とされると共に、かかる挿入状態においては他の搬送ケース２１０（上側）の段部２１４が下側の搬送ケース２１０の上端面に支持されて、複数の搬送ケース２１０が段積み可能とされている。
【００５１】
ここで、この実施の形態では、搬送ケース２１０の搬送方向前後の両側板について、上端面から下方に向けて切欠き２１７を形成して搬送ケース２１０の底部に形成された凹条２１１の搬送方向の両端部を開口させ、これにより、収納トレー２００の板状フランジ２０３が支持面２１３に支持された状態において、収納トレー２００の凸部２０２を搬送ケース２１０から露出させている。
【００５２】
すなわち、収納トレー２００が、トレー投入フォーク４１０により搬送ケース２１０内に装着可能な係合部２１９を有し、係合部２１９が搬送ケース２１０に係合することにより、搬送ケース２１０と収納トレー２００との間にトレー投入フォーク４１０をフリーな状態にする空間部２１８を形成するように構成されている。
【００５３】
次に、図１〜図８を参照して、本発明の実施の形態の一例である収納容器投入装置４００を説明する。
【００５４】
この収納容器投入装置４００は図１および図２に示すように、入荷搬送ライン２５ｈに設けられている。そして、複数の物品３００（図２参照）が収納される収納トレー２００搬送する上流側の投入コンベヤ６００と、収納トレー２００を収納した搬送ケース２１０を搬送する下流側の投入コンベヤ６２０との間に組込み部４０３を備える。
また、組込み部４０３は、収納トレー２００を載置するトレー支持手段であるトレー支持フォーク４１０と、このトレー支持フォーク４１０の下方に位置して搬送ケース２１０を載置する搬送ケース保持部４１１とを備えており、搬送ケース保持部４１１が上昇移動することによって、搬送ケース２１０が収納トレー２００を収納するように組み合わせられる。
【００５５】
ここで、入荷搬送ライン２５ｈの上流側は図３に示すように、投入コンベヤ６００の終端側には、ローラが駆動される切出しコンベヤ６１０が設けられ、その上流側には、収納トレー２００を一個ずつ送り出すためのストッパー部６０１が設けられている。また、投入コンベヤ６００は、基部フレーム６０５が脚部６０２により適宜支持されたフリーローラ６０３を備え、収納トレー２００を位置規制するガイド６０４が長手方向に沿って設けられている。
【００５６】
ストッパー部６０１は、基部フレーム６０６にはフリーローラ６０３が設けられ、この基部フレーム６０６の上流側が回転軸６０７によって回転可能に支持されている。また、基部フレーム６０６は回転軸６０７よりも下流側に、エアシリンダ等のアクチュエータ６０９の一端が取り付けられている。したがって、このアクチュエータ６０９の作動により、ストッパー部６０１の下流端部が上下動し、ローラ６１８の搬送面との段差を形成することができ、この段差によって収納トレー２００を止めることができる。また、このような段差構造によると、大きさが異なる収納トレー（図の２００Ａまたは２００Ｂ）であっても、複雑な制御装置を用いることなく確実に係止することができる。
【００５７】
前述のストッパー部６０１の下流側には、図４および図５に拡大して示すような切出しコンベヤ６１０が設けられている。この切出しコンベヤ６１０は脚部６０２にて支持された基部フレーム６１１には、駆動系に繋げられた駆動ローラ６１３が配置され、左右の両脇にはガイド６１４が設けられている。この駆動ローラ６１３によって、ストッパー部６０１から送り出された収納トレー２００を一対のトレー支持フォーク４１０側に送り出す。このトレー支持フォーク４１０は、その上面に多数の搬送ローラ４１０ａが配置されている。また、トレー支持フォーク４１０は、搬送方向の下流側に向かって先端が低く（図中の高さｈ）なるように傾斜されている。このような傾斜によって、収納トレー２００がフォーク先端側に確実に運ばれ、該収納トレー２００が組込み部４０３の位置に確実に移動する。
【００５８】
図６および図７に示すように、組込み部４０３には搬送ケース保持部４１１が設置されている。
この搬送ケース保持部４１１はローラコンベヤ４１５上で搬送ケース２１０を載置するもので、このローラコンベヤ４１５を保持した昇降フレーム４３０が上下移動可能に構成されている。この昇降フレーム４３０は四隅のガイドシャフト４３２にスライド可能に装着されたスライド部４３１によって適宜支持されると共にエアシリンダ等のアクチュエータ４３５によって上下駆動される。
【００５９】
また、トレー支持フォーク４１０の先端側近傍には、収納トレー２００の前面に係合可能なストッパ４２１が設けられている。このストッパ４２１は入荷搬送ライン２５ｈの搬送面に対して略平行に回転するように構成されている。すなわち、略Ｌ字形状のストッパ４２１は、その回転支点４２１ａを中心に一端側が収納トレー２００との係合面で、他端側がエアシリンダ等のアクチュエータ４２０との連結部４２１ｂを備えており、これにより、矢印Ａ方向に開閉する。なお、搬送ケース２１０の側面を位置規制するガイド壁面４１６等を設けても良い。
このストッパ４２１の開放とローラコンベヤ４１５の駆動により収納容器２９を入荷搬送ライン２５ｈの下流側のコンベヤ６２０に送り出すことができる。
【００６０】
また、本実施形態においては、図１に示すように、搬送ケース保持部４１１に搬送ケース２１０を供給する搬送ケース供給部７００は、搬送ケース保持部４１１に隣接する空ケース供給ライン２５ａに設けられている。そして、この空ケース供給ライン２５ａ上の搬送ケース２１０を適宜切出して供給する。
【００６１】
図８に示すように、搬送ケース供給部７００は、少なくとも空ケース供給ライン２５ａと略直交する向きに搬送ケース２１０を押出すプッシャ７３０が設けられている。さらに、搬送ケース２１０の移動を容易にする移動面を構成する横移動ライン７０５を備えている。この移動面は基盤面７０７でもよい。
【００６２】
搬送ケース供給部７００は、空ケース供給ライン２５ａの搬送面を構成する一対の開閉自在な開閉ローラコンベヤ７０２を備えている。この開閉ローラコンベヤ７０２は、支持フレーム７０１，７０６に保持された一対のガイドシャフト７０８にスライド自在に保持されており、それぞれがアクチュエータ７１０によって開閉移動するようになっている。
【００６３】
このような構成によれば、空ケース供給ライン２５ａの上流側コンベヤ８００から送り込まれた搬送ケース２１０は、この開閉ローラコンベヤ７０２が開き動作（矢印Ｃ方向の動作）によって、該開閉ローラコンベヤ７０２に保持されていた横移動ライン７０５に落下する。その後、落下した搬送ケース２１０はプッシャ７３０によって搬送ケース保持部４１１に供給される。
また、搬送ケース保持部４１１への搬送ケース２１０の供給が不要の場合には、開閉ローラコンベヤ７０２が閉じていることで、搬送ケース２１０を下流側コンベヤ８０１に流すことができる。
【００６４】
本発明の実施の形態としては、搬送ケースと収納トレーとの組み合わせ構造は、例えば図１５および図１６に図示するような形態でもよい。
なお、図１５および図１６における図中符号は、前記実施の形態に示したものと同じ構成については同符号を付して説明を適宜省略する。
図１５に示す実施の形態の場合、図１０に示す場合と同様に、鉢植え植物３００を収納する収納トレー４００と、この収納トレー４００を収納する搬送ケース２１０とを備えている。
【００６５】
しかし、本実施の形態においては、収納トレー４００は、図１０に示す場合に比べて凸部４０２が大きく形成されており、図１０に示す場合のように、板状フランジ４０３が支持されるのではなく、凸部４０２の底部分である係合部４１９が支持面２１３の上に乗るように構成されている。このような構成の場合は、空間部２１８が大きく構成されるので、フォーク１１０の挿入領域が大きくなり、フォーク１１０の挿入位置精度が比較的ラフであってもフォーク１１０の挿入を容易に行うことができる。
【００６６】
また、図１６に示す実施の形態の場合においても、図１０に示す場合と同様に、鉢植え植物３００を収納する収納トレー５００と、この収納トレー５００を収納する搬送ケース２１０とを備えている。
【００６７】
この実施の形態においては、収納トレー５００は、図１０に示す場合に比べて凸部５０２が大きく形成されており、さらに凸部５０２が三列有する構成である。そして、本実施の形態においても板状フランジ５０３が支持される構成ではなく、この凸部５０２の底部分である係合部５１９は、支持面２１３の上に乗るとともに、仕切り壁２１２の上に乗るように構成されていてもよい。このような構成の場合は、空間部２１８が大きく構成できるだけでなく、収納トレー５００を、その中央領域にて保持できるので、比較的大きな鉢植え植物３００を収納する場合でも、収納トレー５００を確実に保持することができる。
【００６８】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、その他、上記実施の形態において例示した物品、入出荷搬送ライン、収納容器、収納トレー、搬送ケース、下部外側部、上部内側部、係合部、切欠き、出荷搬送ライン、搬送ケース供給部、組込み部、投入コンベヤ、フォーク、搬送ローラ、フリーコンベヤ等の材質，形状，寸法，形態，数，配置個所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【図面の簡単な説明】
【００６９】
【図１】本発明の実施形態の一例である収納容器投入装置の平面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】図１の要部拡大側面図である。
【図４】図１のトレー支持フォークを備えた部分の要部拡大平面図である。
【図５】図４の側面図である。
【図６】図１の組込み部の要部拡大平面図である。
【図７】（Ａ）は図６に示す組込み部の側面図であって(Ｂ)は正面図である。
【図８】図１に示す搬送ケース供給部の要部拡大図であって（Ａ）が平面図で（Ｂ）が正面図である。
【図９】収納容器の分解斜視図である。
【図１０】図９の収納容器を搬送方向から見た図である。
【図１１】入出荷システムの全体図である。
【図１２】入荷ラベルを示す図である。
【図１３】接車指示チケットを示す図である。
【図１４】見本品ラベルを示す図である。
【図１５】本発明の他の実施形態において、収納容器を搬送方向から見た図である。
【図１６】本発明の他の実施形態において、収納容器を搬送方向から見た図である。
【符号の説明】
【００７０】
２５入出荷搬送ライン
２５ｆ出荷搬送ライン
２９収納容器
２００，４００，５００収納トレー
２１０搬送ケース
２１５下部外側部
２１６上部内側部
２１９係合部
２１７切欠き
２１８空間部
３００鉢植え植物（物品）
４００収納容器投入装置
４０３組込み部
４１０トレー支持フォーク（トレー支持手段）
４１１搬送ケース保持部
６００投入コンベヤ
６０１ストッパー部
７００搬送ケース供給部

【特許請求の範囲】
【請求項１】
複数の物品（３００）が収納される収納トレー（２００）と該収納トレー（２００）を収納する搬送ケース（２１０）とを備える収納容器（２９）を自動組込みする収納容器の投入装置（４００）であって、
前記収納トレー（２００）を載置するトレー支持手段（４１０）と、該トレー支持手段（４１０）の下方に位置して前記搬送ケース（２１０）を載置する搬送ケース保持部（４１１）とを具備する組込み部（４０３）を備えており、前記搬送ケース保持部（４１１）が上昇移動して、前記搬送ケース（２１０）が前記収納トレー（２００）を受容するように構成された収納容器投入装置（４００）。
【請求項２】
前記組込み部（４０３）が、前記収納トレー（２００）を投入する入荷搬送ライン（２５ｈ）の途中に配置された請求項１に記載の収納容器投入装置（４００）。
【請求項３】
前記搬送ケース保持部（４１１）が、ローラコンベヤ（４１５）上で前記搬送ケース（２１０）を載置し、前記トレー支持手段がトレー支持フォーク（４１０）にて構成され、前記トレー支持フォーク（４１０）の先端側近傍に、前記収納トレー（２００）の前面に係合可能なストッパ（４２１）が設けられており、前記ストッパ（４２１）の開放と前記ローラコンベヤ（４１５）の駆動により前記収納容器（２９）を前記入荷搬送ライン（２５ｈ）の下流側に送り出すように構成された請求項１または２記載の収納容器投入装置（４００）。
【請求項４】
前記ストッパ（４２１）は前記入荷搬送ライン（２５ｈ）の搬送面に対して略平行に回転するように構成された請求項３に記載の収納容器投入装置（４００）。
【請求項５】
前記トレー支持フォーク（４１０）の上面に搬送ローラ（４１０ａ）が配置された請求項３または４に記載の収納容器投入装置（４００）。
【請求項６】
前記トレー支持フォーク（４１０）は、搬送方向の下流側に向かって先端が低くなるように傾斜された請求項３から５の何れかに記載の収納容器投入装置（４００）。
【請求項７】
前記トレー支持フォーク（４１０）の上流側には、前記収納トレー（２００）を個別に切出すためのストッパ部（６０１）が設けられた請求項３から６の何れかに記載の収納容器投入装置（４００）。
【請求項８】
前記ストッパ部（６０１）は、前記収納トレー（２００）を保持する搬送面（６０３ａ）がその前後の搬送面よりも下方に移動するように構成された請求項７に記載の収納容器投入装置（４００）。
【請求項９】
前記ストッパ部（６０１）および該ストッパ部（６０１）の上流側の投入コンベヤ（６００）は搬送方向に向けて下方に傾斜するフリーコンベヤにて構成された請求項７または８に記載の収納容器投入装置（４００）。
【請求項１０】
前記搬送ケース保持部（４１１）に前記搬送ケース（２１０）を供給する搬送ケース供給部（７００）は、前記搬送ケース保持部（４１１）に隣接する空ケース供給ライン（２５ａ）に設けられ、該空ケース供給ライン（２５ａ）上の搬送ケース（２１０）を切出して供給するように構成された請求項１から９の何れかに記載の収納容器投入装置（４００）。
【請求項１１】
前記搬送ケース供給部（７００）は、少なくとも前記空ケース供給ライン（２５ａ）と略直交する向きに前記搬送ケース（２１０）を押出すプッシャ（７０１）を備えてなる請求項１０に記載の収納容器投入装置（４００）。
【請求項１２】
前記搬送ケース供給部（７００）は、前記空ケース供給ライン（２５ａ）の搬送面を構成する一対の開閉自在な開閉ローラコンベヤ（７０２）を備え、前記開閉ローラコンベヤ（７０２）の下側位置する横移動ライン（７０５）に前記搬送ケース（２１０）を落下させ、落下した前記搬送ケース（２１０）を前記プッシャ（７０１）によって前記搬送ケース保持部（４１１）に供給する請求項１０または１１に記載の収納容器投入装置（４００）。
【請求項１３】
請求項１から１２の何れかに記載の収納容器投入装置（４００）に適用する収納容器（２９）であって、
前記物品（３００）を収納する収納トレー（２００）と、該収納トレー（２００）を収納する搬送ケース（２１０）とを備え、前記収納トレー（２００）が、前記トレー投入フォーク（４１０）により前記搬送ケース（２１０）内に装着可能な係合部（２１９）を有し、前記係合部（２１９）が前記搬送ケース（２１０）に係合することにより、前記搬送ケース（２１０）と前記収納トレー（２００）との間に前記トレー投入フォーク（４１０）を遊嵌状に受容する空間部（２１８）を形成するように構成された収納容器（２９）。

【図１】