説明

収納箱

【課題】内容物を充填する作業を効率化した収納箱を提供する。
【解決手段】上方から内容物を取り出し可能な2つの収容部10A,10Bを一体に備える縦長な直方体状の収納箱1において、上面パネル部11と、正面パネル部12と、外側面パネル部と、後面パネル部14A,14Bと、内側面パネル部15A,15Bと、下面パネル部と、上面パネル用差込部17と、下面パネル用差込部とを備え、2つの収容部10A,10Bにそれぞれ備える正面パネル部12が一体に形成されるとともに、2つの収容部10A,10Bにそれぞれ備える内側面パネル部15A,15Bの一端に連続して接合部19A,19Bを設け、接合部19A,19Bを正面パネル部12の裏面に接着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上方から内容物を取り出し可能な2つの収容部を一体に備える縦長な直方体状の収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、直方体状で縦長に形成される収納箱は、正面を塞ぐための正面パネル部と、上方を塞ぐための上面パネル部と、両側面を塞ぐための一対の側面パネル部と、後面を塞ぐための後面パネル部と、下方を塞ぐための下面パネル部などで構成され、内部に収容部を形成している。収容部には、例えば、細長いお菓子などを立てた状態で収納する。そして、上部に備える上面パネル(蓋)を持ち上げて、お菓子(内容物)を収納箱から上方に取り出した後、再び、上面パネルを閉じる。
【0003】
このような収納箱では、例えば、2つの異なる種類のお菓子を区別して収納したいという要請がある。このような場合、収容部に仕切部を設けて、収容部を縦方向に2分割する必要がある。例えば、特許文献1では、収容部に仕切部を備え、収容部を2分割した収納箱が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−290749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の収納箱は、仕切部が固定されておらず、この技術を上記背高の収納箱に適用した場合、仕切部が動いてしまい、お菓子を充填する工程において、効率を悪くしてしまうという問題があった。
【0006】
そこでこの発明の目的は、内容物を充填する作業を効率化した収納箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このため請求項1に記載の発明は、上方から内容物を取り出し可能な2つの収容部を一体に備える縦長な直方体状の収納箱において、
前記2つの収容部のそれぞれが、
上方を塞ぐための略矩形の上面パネル部と、
該上面パネル部に連続して設けられ、正面を塞ぐための略矩形の正面パネル部と、
該正面パネル部および前記上面パネル部に連続して設けられ、外側面を塞ぐための略矩形の外側面パネル部と、
前記上面パネル部に連続するとともに前記正面パネル部に対向するように設けられ、後面を塞ぐための略矩形の後面パネル部と、
該後面パネル部に連続するとともに前記外側面パネル部に対向するように設けられ、内側面を形成するための略矩形の内側面パネル部と、
前記正面パネル部に連続するとともに前記上面パネル部に対向するように設けられ、下方を塞ぐための略矩形の下面パネル部と、
前記上面パネル部に連続して設けられ、前記収容部の前記後面パネル部に沿って差し込んで前記上面パネル部で前記収容部を閉じた状態に留めるための上面パネル用差込部と、
前記下面パネル部に連続して設けられ、前記収容部の前記後面パネル部に沿って差し込んで前記下面パネル部で前記収容部を閉じた状態に留めるための下面パネル用差込部とを備え、
前記2つの収容部にそれぞれ備える正面パネル部が一体に形成されるとともに、
前記2つの収容部にそれぞれ備える内側面パネル部の一端に連続して接合部を設け、該接合部を前記正面パネル部の裏面に固定することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の収納箱において、前記2つの収容部にそれぞれ備える前記下面パネル部および前記下面パネル用差込部が一体に形成されることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の収納箱において、前記2つの収容部にそれぞれ備える前記上面パネル部および前記上面パネル用差込部が一体に形成されることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の収納箱において、前記2つの収容部の前記後面パネル部に切り欠きを設けることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の収納箱において、前記2つの収容部が一定の距離をもって並列に設けられた収納箱であって、前記2つの収容部の間であり、かつ、前記正面パネル部にミシン目またはジッパーを備え、該ミシン目またはジッパーによって前記2つの収容部が分離可能であることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、一枚の板状部材上に折曲部を介して複数の略矩形のパネル部を一体に備え、前記折曲部に沿って折り曲げて組み立てる、2つの収容部を備える縦長な直方体状の収納箱において、
正面パネル部の両側にそれぞれ外側面パネル部を、
該それぞれの外側面パネル部の、前記正面パネル部と反対側に後面パネル部を、
該それぞれの後面パネル部の、前記外側面パネル部と反対側に内側面パネル部を、
該それぞれの内側面パネル部の、前記後面パネル部と反対側に接合パネル部を、
前記正面パネル部の上側に上面パネル部を、
該上面パネル部の上側に上面パネル用差込部を、
前記正面パネル部の下側に下面パネル部を、
該下面パネル部の下側に下面パネル用差込部を備える収納箱であって、
前記2つの接合パネル部を前記内側面パネル部に合わせるよう内側に折り曲げた後、
前記接合パネル部の外面に接着剤を塗布し、前記後面パネル部とともに前記外側面パネル部に合わせるように内側に折り曲げて前記接合パネル部を前記正面パネル部の裏面側に貼着した後、
前記外側面パネル部を前記正面パネル部および前記後面パネル部に対して内側に略直角に、かつ、前記内側面パネル部を前記正面パネル部および前記後面パネル部に対して内側に略直角になるように折り曲げ、
前記下面パネル部を前記正面パネル部に対して内側に略直角に折り曲げ、さらに、前記下面パネル用差込部を前記下面パネル部に対して内側に折り曲げて、前記下面パネル用差込部を前記後面パネル部の内側に差し込む一方、
前記上面パネル部を前記正面パネル部に対して内側に略直角に折り曲げ、さらに、前記上面パネル用差込部を前記上面パネル部に対して内側に折り曲げて、前記上面パネル用差込部を前記後面パネル部の内側に差し込んで、前記2つの収容部を形成した収納箱であって、
前記2つの収容部にそれぞれ備える2つの正面パネル部が一体に形成され、
前記2つの収容部にそれぞれ備える2つの上面パネル部が一体に形成され、
前記2つの収容部にそれぞれ備える2つの下面パネル部が一体に形成されることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の収納箱において、前記2つの収容部の前記後面パネル部に切り欠きを設けることを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の収納箱において、前記2つの収容部が一定の距離をもって並列に設けられた収納箱であって、前記2つの収容部の間であり、かつ、前記正面パネル部にミシン目またはジッパーを備え、該ミシン目またはジッパーによって前記2つの収容部が分離可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、上方から内容物を取り出し可能な2つの収容部を一体に備える縦長な直方体状の収納箱において、2つの収容部のそれぞれが、上方を塞ぐための略矩形の上面パネル部と、上面パネル部に連続して設けられ、正面を塞ぐための略矩形の正面パネル部と、正面パネル部および上面パネル部に連続して設けられ、外側面を塞ぐための略矩形の外側面パネル部と、上面パネル部に連続するとともに正面パネル部に対向するように設けられ、後面を塞ぐための略矩形の後面パネル部と、後面パネル部に連続するとともに外側面パネル部に対向するように設けられ、内側面を形成するための略矩形の内側面パネル部と、正面パネル部に連続するとともに上面パネル部に対向するように設けられ、下方を塞ぐための略矩形の下面パネル部と、上面パネル部に連続して設けられ、収容部の後面パネル部に沿って差し込んで上面パネル部で収容部を閉じた状態に留めるための上面パネル用差込部と、下面パネル部に連続して設けられ、収容部の後面パネル部に沿って差し込んで下面パネル部で収容部を閉じた状態に留めるための下面パネル用差込部とを備え、2つの収容部にそれぞれ備える正面パネル部が一体に形成されるとともに、2つの収容部にそれぞれ備える内側面パネル部(すなわち、2つの収容部の仕切部)の一端に連続して接合部を設け、接合部を正面パネル部の裏面に固定する。したがって、内側面パネル部が固定されることで、収容部に内容物を充填しやすくなり、製造工程の作業効率を向上させることができる。したがって、内容物を充填する作業を効率化した収納箱を提供することができる。
【0016】
また、収容部に壊れやすいものを収容した場合に、内側面パネル部が設けられることで、正面パネル部、後面パネル部方向から押圧力が加わった場合であっても、内側面パネル部が押圧力に抵抗し、収納箱が撓んで押しつぶされるのを防ぐことができる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、2つの収容部にそれぞれ備える下面パネル部および下面パネル用差込部が一体に形成されるので、一度の動作で2つの収容部の下面を閉じることができ、作業が容易となる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、2つの収容部にそれぞれ備える上面パネル部および上面パネル用差込部が一体に形成されるので、一度の動作で2つの収容部の上面を閉じることができ、作業が容易となる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、2つの収容部の後面パネル部に切り欠きを設けるので、この切り欠き部分から容易に上面パネル用差込部に触れることができる。これによって、上面パネル用差込部をスライドさせることで、上面パネル部を容易に開いて収納箱の上面を開放させることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、2つの収容部が一定の距離をもって並列に設けられた収納箱であって、2つの収容部の間であり、かつ、正面パネル部にミシン目またはジッパーを備え、ミシン目またはジッパーによって2つの収容部が分離可能であるので、例えば、一方の収容部が不要になった場合にこれを切り離し、収納箱をコンパクトにすることができる。また、2つの収容部を別々の場所に保管することができる。なお、2つの収容部は分離してもそれぞれが6面を有し、箱としての機能を備えている。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、一枚の板状部材上に折曲部を介して複数の略矩形のパネル部を一体に備え、折曲部に沿って折り曲げて組み立てる、2つの収容部を備える縦長な直方体状の収納箱において、正面パネル部の両側にそれぞれ外側面パネル部を、それぞれの外側面パネル部の、正面パネル部と反対側に後面パネル部を、それぞれの後面パネル部の、外側面パネル部と反対側に内側面パネル部を、それぞれの内側面パネル部の、後面パネル部と反対側に接合パネル部を、正面パネル部の上側に上面パネル部を、上面パネル部の上側に上面パネル用差込部を、正面パネル部の下側に下面パネル部を、下面パネル部の下側に下面パネル用差込部を備える収納箱であって、2つの接合パネル部を内側面パネル部に合わせるよう内側に折り曲げた後、接合パネル部の外面に接着剤を塗布し、後面パネル部とともに外側面パネル部に合わせるように内側に折り曲げて接合パネル部を正面パネル部の裏面側に貼着した後、外側面パネル部を正面パネル部および後面パネル部に対して内側に略直角に、かつ、内側面パネル部(すなわち、仕切部)を正面パネル部および後面パネル部に対して内側に略直角になるように折り曲げ、下面パネル部を正面パネル部に対して内側に略直角に折り曲げ、さらに、下面パネル用差込部を下面パネル部に対して内側に折り曲げて、下面パネル用差込部を後面パネル部の内側に差し込む一方、上面パネル部を正面パネル部に対して内側に略直角に折り曲げ、さらに、上面パネル用差込部を上面パネル部に対して内側に折り曲げて、上面パネル用差込部を後面パネル部の内側に差し込んで、2つの収容部を形成した収納箱であって、2つの収容部にそれぞれ備える2つの正面パネル部が一体に形成され、2つの収容部にそれぞれ備える2つの上面パネル部が一体に形成され、2つの収容部にそれぞれ備える2つの下面パネル部が一体に形成される。したがって、内側面パネル部(仕切部)が固定されることで、収納箱を組み立てやすくなり、製造工程を効率化することができる。
【0022】
また、収容部に内容物を充填しやすくなり、製造工程の作業効率を向上させることができる。したがって、内容物を充填する作業を効率化した収納箱を提供することができる。
【0023】
さらに、収容部に壊れやすいものを収容した場合に、内側面パネル部が設けられることで、正面パネル部、後面パネル部方向から押圧力が加わった場合であっても、内側面パネル部が押圧力に抵抗し、収納箱が撓んで押しつぶされるのを防ぐことができる。
【0024】
請求項7に記載の発明によれば、2つの収容部の後面パネル部に切り欠きを設けるので、この切り欠き部分から容易に上面パネル用差込部に触れることができる。これによって、上面パネル用差込部をスライドさせることで、上面パネル部を容易に開いて収納箱の上面を開放させることができる。
【0025】
請求項8に記載の発明によれば、2つの収容部が一定の距離をもって並列に設けられた収納箱であって、2つの収容部の間であり、かつ、正面パネル部にミシン目またはジッパーを備え、ミシン目またはジッパーによって2つの収容部が分離可能であるので、例えば、一方の収容部が不要になった場合にこれを切り離し、収納箱をコンパクトにすることができる。また、2つの収容部を別々の場所に保管することができる。なお、2つの収容部は分離してもそれぞれが6面を有し、箱としての機能を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】この発明の収納箱の一例の斜視図である。
【図2】その、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図である。
【図3】その展開図である。
【図4】その寸法を示した展開図である。
【図5】(a)、(b)は、図1〜4の収納箱を組み立てる手順を示す図である。
【図6】(a)はさらに、図1〜4の収納箱を組み立てる手順を示す図、(b)は2つの内容物を充填する手順を示す図である。
【図7】この発明の収納箱の別の例の斜視図である。
【図8】その展開図である。
【図9】その寸法を示した展開図である。
【図10】(a)は、図7〜9の収納箱を分離する様子を説明するための図、(b)は分離後の収納箱を示す図である。
【図11】この発明の収納箱のさらに別の例の斜視図である。
【図12】その、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図である。
【図13】その展開図である。
【図14】その寸法を示した展開図である。
【図15】(a)、(b)はジッパーの詳細を示す図である。
【図16】(a)、(b)は、図11〜15の収納箱を組み立てる手順を示す図である。
【図17】(a)はさらに、図11〜15の収納箱を組み立てる手順を示す図、(b)は2つの内容物を充填する手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1〜4にはこの発明の収納箱の一例を示す。この例の収納箱1は、1つの板紙(ブランク)を適宜折り曲げて(縦長な)略直方体状に形成される。ブランクの材料としては、板紙の他に、紙を主体とした複合シート、プラスチックシートなど一定の厚みを持った折り曲げ性にすぐれた材料(部材)が挙げられる。
【0028】
収納箱1は、2つの収容部、右収容部10A、左収容部10Bを一体に、かつ、一定の距離をもって並列に備えてなる。収容箱1は、正面パネル部12、右外側面パネル部13Aおよび左外側面パネル部13B、右後面パネル部14Aおよび左後面パネル部14B、右内側面パネル部15Aおよび左内側面パネル部15B、上面パネル部11、上面パネル用差込部17、下面パネル部16、下面パネル用差込部18、右接合部(のりしろ部)19A、左接合部(のりしろ部)19B、右上フラップ20Aおよび左上フラップ20B、右下フラップ21Aおよび左下フラップ21Bなどで構成される。
【0029】
言い換えると、右収容部10Aは、正面パネル部12、右外側面パネル部13A、右後面パネル部14A、右内側面パネル部15A、上面パネル部11、上面パネル用差込部17、下面パネル部16、下面パネル用差込部18、右接合部19A、右上フラップ20A、右下フラップ21Aを備える。また、左収容部10Bは、正面パネル部12、左外側面パネル部13B、左後面パネル部14B、左内側面パネル部15B、上面パネル部11、上面パネル用差込部17、下面パネル部16、下面パネル用差込部18、左接合部19B、左上フラップ20B、左下フラップ21Bを備える。
【0030】
上面パネル部11は、収納箱1の上面を塞ぐものであり、縦W2、横L1の矩形に形成される。この上面パネル部11は、右収容部10Aと左収容部10Bの上面を一体的に塞ぐものである。正面パネル部12は、収納箱1の正面を塞ぐためのものであり、罫線K11を挟んで上面パネル部11に連続して設けられる。正面パネル部12は、縦W1、横L1の矩形に形成される。この正面パネル部12は、右収容部10Aと左収容部10Bの正面を一体的に塞ぐものである。
【0031】
なお、正面パネル12の裏面側の中央付近にある符号AT1は、後述する右接合部19Aを接着する接着目標領域、符号AT2は、後述する左接合部19Bを接着する接着目標領域である(接着目標領域AT1,AT2は、正面パネル12の幅方向中央付近に縦方向に沿って設定する)。右外側面パネル部13Aは、収納箱1の右外側面を塞ぐためのものであり、罫線K21を挟んで正面パネル部12に連続して設けられる。左外側面パネル部13Bは、収納箱1の左外側面を塞ぐためのものであり、罫線K22を挟んで正面パネル部12に連続して設けられる。右外側面パネル部13Aおよび左外側面パネル部13Bはそれぞれ、縦W1、横L2の矩形に形成される。
【0032】
右後面パネル部14Aは、収納箱1の後面の右半分を塞ぐためのものであり、罫線K31を挟んで右外側面パネル部13Aに連続して設けられる。右後面パネル部14Aは、縦W1、横L3の矩形に切り欠き30Aを備えてなる。切り欠き30Aは、右後面パネル部14Aの上側角部で、かつ、罫線K31と反対側に円弧状に形成される。また、右後面パネル部14Aの上下端に切り込みC1,C2を備える。切り込みC1は切り欠き30Aに連続して形成される。一方、切り込みC2は右後面パネル部14Aの下端から上部に向けて形成される。切り込みC1,C2の終点では、所定長さだけ右後面パネル部14Aの内側に入った位置に罫線K41が形成される。なお、右後面パネル部14Aは、収納箱1の後面の右半分を構成するので、横幅L3は、正面パネル部12の横幅L1のほぼ1/2となる。
【0033】
一方、左後面パネル部14Bは、収納箱1の後面の左半分を塞ぐためのものであり、罫線K32を挟んで左外側面パネル部13Bに連続して設けられる。左後面パネル部14Bは、縦W1、横L3の矩形に切り欠き30Bを備えてなる。切り欠き30Bは、左後面パネル部14Bの上側角部で、かつ、罫線K32と反対側に円弧状に形成される。また、左後面パネル部14Bの上下端に切り込みC1,C2を備える。切り込みC1は切り欠き30Bに連続して形成される。一方、切り込みC2は左後面パネル部14Bの下端から上部に向けて形成される。切り込みC1,C2の終点では、所定長さだけ左後面パネル部14Bの内側に入った位置に罫線K42が形成される。なお、左後面パネル部14Bは、収納箱1の後面の左半分を構成するので、横幅L3は、正面パネル部12の横幅L1のほぼ1/2となる。
【0034】
右内側面パネル部15Aは、収納箱1の内側面(仕切部)を形成するためのものであり、罫線K41を挟んで右後面パネル部14Aに連続して設けられる。左内側面パネル部15Bは、収納箱1の内側面(仕切部)を形成するためのものであり、罫線K42を挟んで左後面パネル部14Bに連続して設けられる。右内側面パネル部15A、左内側面パネル部15Bはそれぞれ、縦W1、横L4の矩形に円弧部31A,31Bを備えてなる。円弧部31Aは、右内側面パネル部15Aの上側角部で、かつ、罫線K31側(すなわち、切り欠き30A側)に円弧状に形成される。円弧部31Bは、左内側面パネル部15Bの上側角部で、かつ、罫線K32側(すなわち、切り欠き30B側)に円弧状に形成される。なお、右内側面パネル部15Aおよび左内側面パネル部15Bは、収納箱1の内側面を構成するので、これらそれぞれと対向する位置にある右外側面パネル部13Aおよび左外側面パネル部13Bとほぼ同一の横幅となる。
【0035】
下面パネル部16は、収納箱1の下方を塞ぐためのものであり、罫線K12を挟んで正面パネル部12に連続して設けられる。下面パネル部16は縦W2、横L1の矩形に形成される。
【0036】
上面パネル用差込部17は、右収容部10Aの右後面パネル部14Aおよび左収容部10Bの左後面パネル部14Bに沿って差し込んで上面パネル部11を右収容部10Aおよび左収容部10Bに留めるためのものである。上面パネル用差込部17は、罫線K51を挟んで上面パネル部11に連続して設けられ、縦W4、横L1の矩形に円弧部32A,32B、嵌合部32Cを備えてなる。円弧部32A,32Bは、上面パネル用差込部17の上側両角部(罫線K51と反対側)に円弧状に形成される。嵌合部32Cは、切り込み32C1を備え、上面パネル部11を閉じて上面パネル用差込部17を右後面パネル部14Aと左後面パネル部14Bとの間に差し込んだとき、切り込み32C1が切り込みC1に嵌合するようになっている。なお、切り込み32C1は、上面パネル用差込部17の幅方向中央(幅L1の中間位置)に形成される。
【0037】
下面パネル用差込部18は、右収容部10Aの右後面パネル部14Aおよび左収容部10Bの左後面パネル部14Bに沿って差し込んで下面パネル部16を右収容部10Aおよび左収容部10Bに留めるためのものである。下面パネル用差込部18は、罫線K52を挟んで下面パネル部16に連続して設けられ、縦W3、横L1の矩形に円弧部33A,33B、嵌合部33Cを備えてなる。円弧部33A,33Bは、下面パネル用差込部18の下側両角部(罫線K52と反対側)に円弧状に形成される。嵌合部33Cは、切り込み33C1を備え、下面パネル部16を閉じて下面パネル用差込部18を右後面パネル部14Aと左後面パネル部14Bとの間に差し込んだとき、切り込み33C1が切り込みC2に嵌合するようになっている。なお、切り込み33C1は、下面パネル用差込部18の幅方向の略中央(幅L1の略中間位置)に形成される。
【0038】
右外側面パネル部13Aと罫線K61を挟んで右上フラップ20Aを連続して設ける。右上フラップ20Aは、矩形のパネルに切り欠き34Aを備えてなる。なお、右上フラップ20Aと上面パネル部11とは切断されており、連続して形成されていない。左外側面パネル部13Bと罫線K62を挟んで左上フラップ20Bを連続して設ける。左上フラップ20Bは、矩形のパネルに切り欠き34Bを備えてなる。なお、左上フラップ20Bと上面パネル部11とは切断されており、連続して形成されていない。
【0039】
右外側面パネル部13Aと罫線K71を挟んで右下フラップ21Aを連続して設ける。右下フラップ21Aは、矩形のパネルに切り欠き35Aを備えてなる。なお、右下フラップ21Aと下面パネル部16とは切断されており、連続して形成されていない。左外側面パネル部13Bと罫線K72を挟んで左下フラップ21Bを連続して設ける。左下フラップ21Bは、矩形のパネルに切り欠き35Bを備えてなる。なお、左下フラップ21Bと下面パネル部16とは切断されており、連続して形成されていない。
【0040】
右内側面パネル部15Aの、右後面パネル部14Aとは反対側には、右接合部19Aを備える。右接合部19Aと右内側面パネル部15Aとは、罫線K81および切り込みC3を挟んで連続して形成されている。罫線K81は所定の間隔をもって不連続に形成されている。また、切り込みC3も所定の間隔をもって不連続に形成されている。さらに、罫線K81と切り込みC3とはそれぞれ一直線上となるように、かつ、互い違いとなるように形成される。
【0041】
左内側面パネル部15Bの、左後面パネル部14Bとは反対側には、左接合部19Bを備える。左接合部19Bと左内側面パネル部15Bとは、罫線K82および切り込みC3を挟んで連続して形成されている。罫線K82は所定の間隔をもって不連続に形成されている。また、切り込みC3も所定の間隔をもって不連続に形成されている。さらに、罫線K82と切り込みC3とはそれぞれ一直線上となるように、かつ、互い違いとなるように形成される。
【0042】
右接合部19Aと左接合部19Bとはそれぞれ上下角部に三角形状の切り欠き36を備える。
【0043】
右収容部10Aと左収容部10Bとは、それぞれ固有部材(右収容部10Aは、右外側面パネル部13A、右後面パネル部14A、右内側面パネル部15A、右上フラップ20A、右下フラップ21A、右接合部19A、左収容部10Bは、左外側面パネル部13B、左後面パネル部14B、左内側面パネル部15B、左上フラップ20B、左下フラップ20B、左接合部19B)に加えて、上面パネル部11、正面パネル部12、下面パネル部16、上面パネル用差込部17、下面パネル用差込部18を共通の部材として備える。すなわち、上面パネル部11は、右収容部10Aと左収容部10Bに共通して用いられるため、右収容部10Aの上面パネル部11と左収容部10Bの上面パネル部11とは一体に形成されている。正面パネル部12、下面パネル部16、上面パネル用差込部17、下面パネル用差込部18についても同様である。なお、紙の目の方向は、図3,4において横方向とする。
【0044】
次に、収納箱1を組み立てて、お菓子を右収容部10Aおよび左収容部10Bに充填する方法について説明する。まず、右接合部19Aを罫線K81にて、右内側面パネル部15Aを覆うように内側に折り返すとともに、左接合部19Bを罫線K82にて、左内側面パネル部15Bを覆うように内側に折り返す(図5(a))。そして、右後面パネル部14Aを罫線K31にて、正面パネル部12を覆うように内側に折り返すとともに、左後面パネル部14Bを罫線K32にて、正面パネル部12を覆うように内側に折り返す(図5(b))。このとき、右接合部19Aおよび左接合部19Bにそれぞれ接着剤を塗布し、正面パネル12の裏面の接着目標領域AT1,AT2それぞれ接着して固定する。
【0045】
そして、罫線K31が形成する稜線R1と、罫線K32が形成する稜線R2とを両側から押し込んで、右外側面パネル部13A、左外側面パネル部13B、右内側面パネル部15A、左内側面パネル部15Bを立てるようにする(図6(a))。そして、右内側面パネル部15Aと左内側面パネル部15Bを合わせるようにした状態を保持しながら、右下フラップ21Aおよび左下フラップ21Bを内側に折り込んで、下面パネル部16を罫線K12で内側に折り込み、さらに、下面パネル用差込部18を罫線K52で内側に折り込んで、切り込み33C1を切り込みC2に嵌め合わせて下面パネル部16で収納箱1の下面を閉じる。なお、この例の収納箱1では、右接合部19A、左接合部19Bを正面パネル12の裏面に接着によって固定しているので、容易に下面パネル用差込部18の切り込み33C1を、右内側面パネル部15Aと左内側面パネル部15Bとに形成された切り込みC2に嵌め合わせることができる。
【0046】
そして、図6(b)に示すように、2つの異なる種類のお菓子(内容物)CO1,CO2をそれぞれ右収容部10A、左収容部10Bに挿入する(なお、お菓子CO1,CO2は同じものであってもよい)。さらに、右内側面パネル部15Aと左内側面パネル部15Bを合わせるようにした状態を保持しながら、右上フラップ20Aおよび左上フラップ20Bを内側に折り込んで、上面パネル部11を罫線K11で内側に折り込み、加えて、上面パネル用差込部17を罫線K51で内側に折り込んで、切り込み32C1を切り込みC1に嵌め合わせて上面パネル部11で収納箱1の上面を閉じる。
【0047】
収納箱1からお菓子CO1,CO2を取り出すには、左後面パネル部14B、左内側面パネル部15Bに形成された切り欠き30A,30Bに見えている上面パネル用差込部17に親指をあてて上方に向けてスライドさせて、右収容部10Aおよび左収容部10Bから外す。すると、上面パネル部11が開き、右収容部10A、左収容部10Bが開放される。そして、所望のお菓子(ここでは、お菓子CO1)を取り出す。
【0048】
蓋を閉める(すなわち、上面パネル部11を閉じる)には、上面パネル用差込部17の先端部を右収容部10Aの右後面パネル部14Aおよび左収容部10Bの左後面パネル部14Bに沿って差し込む。これによって、上面パネル部11によって右収容部10Aと左収容部10Bとが閉じる状態(蓋を閉めた状態)に留められる。
【0049】
この例の収納箱1では、右内側面パネル部15Aと左内側面パネル部15Bとを正面パネル部12の裏面側の幅方向略中央に固定して備えるので、右内側面パネル部15Aと左内側面パネル部15Bとが正面パネル部12の裏面に沿ってずれることがない。また、右内側面パネル部15Aおよび左内側面パネル部15Bと正面パネル部12、右内側面パネル部15Aと右後面パネル部14A、左内側面パネル部15Bと左後面パネル部14Bとがそれぞれ略直角となるように保持しやすい。このため、収納箱1が厚み方向(すなわち、右内側面パネル部15Aと左内側面パネル部15Bの幅方向)から押圧力を受けた場合に、右外側面パネル部13Aと左外側面パネル部13Bに加えて、右内側面パネル部15Aと左内側面パネル部15Bがこれに抵抗するように機能し、内容物が破損する可能性を低減することができる。したがって、壊れやすい内容物(例えば、お菓子など)を右収容部10Aおよび左収容部10Bに収容することが可能となる。
【0050】
図7〜9にはこの発明の別の例の収容箱100を示す。収容箱100には、ミシン目Mを備える点で前の例の収容箱1と異なる。収容箱100は、2つの収容部、右収容部10A、左収容部10Bを一体に備えてなる。収容箱100は、正面パネル部112、右外側面パネル部13Aおよび左外側面パネル部13B、右後面パネル部14Aおよび左後面パネル部14B、右内側面パネル部15Aおよび左内側面パネル部15B、上面パネル部111、上面パネル用差込部117、下面パネル部116、下面パネル用差込部118、右接合部19A、左接合部19B、右上フラップ20Aおよび左上フラップ20B、右下フラップ21および左下フラップ21Bなどで構成される。これらの部材のそれぞれの寸法は、前述の例と同様である。
【0051】
上面パネル用差込部117、上面パネル部111、正面パネル部112、下面パネル部116、下面パネル用差込部118の幅方向の中央部には、一連のミシン目Mを備える。このミシン目Mは、切り込み32C1,33C1と同一線上に形成される。ミシン目Mは切断部と非切断部とで構成されるが、これらの長さや間隔は適宜設定できるものとする。接着目標領域AT1,AT2は、ミシン目Mと重ならないように設定される。換言すると、一定の距離2dをもって並列に右収容部10Aと左収容部10Bを設け、両者の間にミシン目Mを設けるものである。その他の構成においては前述の例と同様であるので説明を省略する。また、収納箱100を組み立てて、お菓子を右収容部10Aおよび左収容部10Bに充填する方法についても、前述の例と同様であるので説明を省略する。
【0052】
お菓子CO1,CO2をそれぞれ充填した右収容部10Aと左収容部10B(収納箱100)は、必要に応じて分離することができる(例えば、お菓子CO1を食べ終わったときや、お菓子CO1,CO2を分けて保管したいときなど)。この場合、図10(a)に示すように収納箱100を左右に引っ張る。すると、ミシン目Mに沿って断裂が形成されて右収容部10Aと左収容部10Bとが分離する(図10(b))。箱を構成する6面全てを独立して備えるので、分離された右収容部10Aと左収容部10Bは、それぞれ独立した収納箱として機能することができる。
【0053】
図11〜14にはこの発明のさらに別の収納箱の一例を示す。この例の収納箱200は、1つの板紙(ブランク)を適宜折り曲げて(縦長な)略直方体状に形成される。ブランクの材料としては、板紙の他に、紙を主体とした複合シート、プラスチックシートなど一定の厚みを持った折り曲げ性にすぐれた材料(部材)が挙げられる。
【0054】
収納箱200は、2つの収容部、右収容部210A、左収容部210Bを一体に、かつ、一定の距離をもって並列に備えてなる。収容箱200は、正面パネル部212、右外側面パネル部213Aおよび左外側面パネル部213B、右後面パネル部214Aおよび左後面パネル部214B、右内側面パネル部215Aおよび左内側面パネル部215B、上面パネル部211、上面パネル用差込部217、下面パネル部216、下面パネル用差込部218、右接合部(のりしろ部)219A、左接合部(のりしろ部)219B、右上フラップ220Aおよび左上フラップ220B、右下フラップ221および左下フラップ221Bなどで構成される。
【0055】
言い換えると、右収容部210Aは、正面パネル部212、右外側面パネル部213A、右後面パネル部214A、右内側面パネル部215A、上面パネル部211、上面パネル用差込部217、下面パネル部216、下面パネル用差込部218、右接合部219A、右上フラップ220A、右下フラップ221Aを備える。また、左収容部210Bは、正面パネル部212、左外側面パネル部213B、左後面パネル部214B、左内側面パネル部215B、上面パネル部211、上面パネル用差込部217、下面パネル部216、下面パネル用差込部218、左接合部219B、左上フラップ220B、左下フラップ221Bを備える。
【0056】
上面パネル部211は、収納箱200の上面を塞ぐものであり、縦W2、横L1´の矩形に形成される。この上面パネル部211は、右収容部210Aと左収容部210Bの上面を一体的に塞ぐものである。正面パネル部212は、収納箱200の正面を塞ぐためのものであり、罫線K211を挟んで上面パネル部211に連続して設けられる。正面パネル部212は、縦W1、横L1´の矩形に形成される。この正面パネル部12は、右収容部10Aと左収容部10Bの正面を一体的に塞ぐものである。下面パネル部216は、収納箱200の下方を塞ぐためのものであり、罫線K212を挟んで正面パネル部212に連続して設けられる。下面パネル部216は縦W2、横L1´の矩形に形成される。
【0057】
上面パネル用差込部217は、右収容部210Aの右後面パネル部214Aおよび左収容部210Bの左後面パネル部214Bに沿って差し込んで上面パネル部211を右収容部210Aおよび左収容部210Bに留めるためのものである。上面パネル用差込部217は、罫線K251を挟んで上面パネル部211に連続して設けられ、縦W4´、横L1´の矩形に円弧部232A,232B,232C,232D、間隙部232Eを備えてなる。間隙部232Eは、上面パネル用差込部217の上端のほぼ中央部に形成される切り欠きである。この間隙部232Eを挟んで上面パネル用差込部217の上端部は上端右部217UA,上端左部217UBの2つに分割される(図15にて後述)。
【0058】
下面パネル用差込部218は、右収容部210Aの右後面パネル部214Aおよび左収容部210Bの左後面パネル部214Bに沿って差し込んで下面パネル部216を右収容部210Aおよび左収容部210Bに留めるためのものである。下面パネル用差込部218は、罫線K252を挟んで下面パネル部216に連続して設けられ、縦W3´、横L1´の矩形に円弧部233A,233B,233C,233D、間隙部233Eを備えてなる。間隙部233Eは、下面パネル用差込部218の上端のほぼ中央部に形成される切り欠きである。この間隙部233Eを挟んで下面パネル用差込部218の下端部は下端右部218DA,下端左部218DBの2つに分割される(図15にて後述)。
【0059】
上面パネル用差込部217、上面パネル部211、正面パネル部212、下面パネル部216、下面パネル用差込部218の中央には、2つのミシン目によって構成されるジッパーZが形成される。ジッパーZは、縦W5、横L7に形成される(L7+2×L6=L1´である。ジッパーZの詳細については図15にて後述)。
【0060】
正面パネル212の裏面側で、ジッパーZの両側にある符号AT1´,AT2´は接着目標領域であり、それぞれ、右接合部219A(後述)、左接合部219B(後述)を接着するものである(接着目標領域AT1´,AT2´は、正面パネル212のジッパーZの両側で、かつジッパーZに沿って設定する)。
【0061】
右外側面パネル部213Aは、収納箱200の外側面を塞ぐためのものであり、罫線K221を挟んで正面パネル部212に連続して設けられる。左外側面パネル部213Bは、収納箱200の外側面を塞ぐためのものであり、罫線K222を挟んで正面パネル部212に連続して設けられる。右外側面パネル部213Aおよび左外側面パネル部213Bはそれぞれ、縦W1、横L2の矩形に形成される。
【0062】
右後面パネル部214Aは、収納箱200の後面の右部分を塞ぐためのものであり、罫線K231を挟んで右外側面パネル部213Aに連続して設けられる。右後面パネル部214Aは、縦W1、横L3´の矩形に切り欠き230Aを備えてなる。切り欠き230Aは、右後面パネル部214Aの上側角部で、かつ、罫線K231と反対側に円弧状に形成される。また、右後面パネル部214Aの上下端に切り込みC1,C2を備える。切り込みC1は切り欠き230Aに連続して形成される。一方、切り込みC2は右後面パネル部214Aの下端から上部に向けて形成される。切り込みC1,C2の終点では、所定長さだけ右後面パネル部214Aの内側に入った位置に罫線K241が形成される。
【0063】
一方、左後面パネル部214Bは、収納箱200の後面の左部分を塞ぐためのものであり、罫線K232を挟んで左外側面パネル部213Bに連続して設けられる。左後面パネル部214Bは、縦W1、横L3´の矩形に切り欠き230Bを備えてなる。切り欠き230Bは、左後面パネル部214Bの上側角部で、かつ、罫線K232と反対側に円弧状に形成される。また、左後面パネル部214Bの上下端に切り込みC1,C2を備える。切り込みC1は切り欠き230Bに連続して形成される。一方、切り込みC2は左後面パネル部214Bの下端から上部に向けて形成される。切り込みC1,C2の終点では、所定長さだけ左後面パネル部214Bの内側に入った位置に罫線K242が形成される。
【0064】
右内側面パネル部215Aは、収納箱200の内側面を塞ぐためのものであり、罫線K241を挟んで右後面パネル部214Aに連続して設けられる。左内側面パネル部215Bは、収納箱200の内側面を塞ぐためのものであり、罫線K242を挟んで左後面パネル部214Bに連続して設けられる。右内側面パネル部215A、左内側面パネル部215Bはそれぞれ、縦W1、横L4の矩形に円弧部231A,231Bを備えてなる。円弧部231Aは、右内側面パネル部215Aの上側角部で、かつ、罫線K231側(すなわち、切り欠き230A側)に円弧状に形成される。円弧部231Bは、左内側面パネル部215Bの上側角部で、かつ、罫線K232側(すなわち、切り欠き230B側)に円弧状に形成される。なお、右内側面パネル部215Aおよび左内側面パネル部215Bは、収納箱200の内側面を構成するので、これらそれぞれと対向する位置にある右外側面パネル部213Aおよび左外側面パネル部213Bとはほぼ同一の横幅となる。
【0065】
右外側面パネル部213Aと罫線K261を挟んで右上フラップ220Aを連続して設ける。右上フラップ220Aは、矩形のパネルに切り欠き234Aを備えてなる。なお、右上フラップ220Aと上面パネル部211とは切断されており、連続して形成されていない。左外側面パネル部213Bと罫線K262を挟んで左上フラップ220Bを連続して設ける。左上フラップ220Bは、矩形のパネルに切り欠き234Bを備えてなる。なお、左上フラップ220Bと上面パネル部211とは切断されており、連続して形成されていない。
【0066】
右外側面パネル部213Aと罫線K271を挟んで右下フラップ221Aを連続して設ける。右下フラップ221Aは、矩形のパネルに切り欠き235Aを備えてなる。なお、右下フラップ221Aと下面パネル部216とは切断されており、連続して形成されていない。左外側面パネル部213Bと罫線K272を挟んで左下フラップ221Bを連続して設ける。左下フラップ221Bは、矩形のパネルに切り欠き235Bを備えてなる。なお、左下フラップ221Bと下面パネル部216とは切断されており、連続して形成されていない。
【0067】
右内側面パネル部215Aの、右後面パネル部214Aとは反対側には、右接合部219Aを備える。右接合部219Aと右内側面パネル部215Aとは、罫線K281および切り込みC3を挟んで連続して形成されている。罫線K281は所定の間隔をもって不連続に形成されている。また、切り込みC3も所定の間隔をもって不連続に形成されている。さらに、罫線K281と切り込みC3とはそれぞれ一直線上となるように、かつ、互い違いとなるように形成される。
【0068】
左内側面パネル部215Bの、左後面パネル部214Bとは反対側には、左接合部219Bを備える。左接合部219Bと左内側面パネル部215Bとは、罫線K282および切り込みC3を挟んで連続して形成されている。罫線K282は所定の間隔をもって不連続に形成されている。また、切り込みC3も所定の間隔をもって不連続に形成されている。さらに、罫線K282と切り込みC3とはそれぞれ一直線上となるように、かつ、互い違いとなるように形成される。
【0069】
右接合部219Aと左接合部219Bとはそれぞれ上下角部に三角形状の切り欠き236を備える。
【0070】
右収容部210Aと左収容部210Bとは、それぞれ固有部材(右収容部210Aは、右外側面パネル部213A、右後面パネル部214A、右内側面パネル部215A、右上フラップ220A、右下フラップ221A、右接合部219A、左収容部210Bは、左外側面パネル部213B、左後面パネル部214B、左内側面パネル部215B、左上フラップ220B、左下フラップ220B、左接合部219B)に加えて、上面パネル部211、正面パネル部212、下面パネル部216、上面パネル用差込部217、下面パネル用差込部218を共通の部材として備える。すなわち、上面パネル部211は、右収容部210Aと左収容部210Bに共通して用いられるため、右収容部210Aの上面パネル部211と左収容部210Bの上面パネル部211とは一体に形成されている。正面パネル部212、下面パネル部216、上面パネル用差込部217、下面パネル用差込部218についても同様である。なお、紙の目の方向は、図13において横方向とする。
【0071】
図15(a),(b)にはジッパーZの詳細を示す。上面パネル用差込部217の上端部は間隙部232Eを挟んで上端右部217UA,上端左部217UBの2つに分割される。上端右部217UAの両角は円弧状に切り取られて、円弧部232A,232Bとなる。上端左部217UBの両角は円弧状に切り取られて、円弧部232C,232Dとなる。下面パネル用差込部218の下端部は間隙部233Eを挟んで下端右部218DA,下端左部218DBの2つに分割される。下端右部218DAの両角は円弧状に切り取られて、円弧部233A,233Bとなる。下端左部218DBの両角は円弧状に切り取られて、円弧部233C,233Dとなる。
【0072】
間隙部232Eに連続してジッパーZの始点ZSを、間隙部233Eに連続してジッパーZの終点ZEを形成する(なお、始点と終点は逆であってもよい)。ジッパーZは、略くの字状の誘導部ZA1と直線状の追随部ZA2とでジッパーユニットZAを構成し、このジッパーユニットZAを複数セット連続して設けることで形成される。
【0073】
ジッパーユニットZAは、上面パネル用差込部217の上辺217ULから所定量D3だけ内側に入った位置から形成される(なお、図15(a)では、追随部ZA2が始点ZS付近に形成されているが、これに限定されるものではない)。そして、下面パネル用差込部218の下辺218BLから所定量D4だけ内側に入った位置まで形成される(なお、D3=D4であってもよい)。また、隣接するジッパーユニットZAは所定の間隔D5を隔てて形成される。
【0074】
次に、収納箱200を組み立てて、お菓子を右収容部210Aおよび左収容部210Bに充填する方法について説明する。まず、右接合部219Aを罫線K281にて、右内側面パネル部215Aを覆うように内側に折り返すとともに、左接合部219Bを罫線K282にて、左内側面パネル部215Bを覆うように内側に折り返す(図16(a))。そして、右後面パネル部214Aを罫線K231にて、正面パネル部212を覆うように内側に折り返すとともに、左後面パネル部214Bを罫線K232にて、正面パネル部212を覆うように内側に折り返す(図16(b))。このとき、右接合部219Aおよび左接合部219Bにそれぞれ接着剤を塗布し、正面パネル212の裏面の接着目標領域AT1´,AT2´それぞれ接着して固定する。
【0075】
そして、罫線K231が形成する稜線R1´と、罫線K232が形成する稜線R2´とを両側から押し込んで、右外側面パネル部213A、左外側面パネル部213B、右内側面パネル部215A、左内側面パネル部215Bを立てるようにする(図17(a))。そして、右下フラップ221Aおよび左下フラップ221Bを内側に折り込んで、下面パネル部216を罫線K212で内側に折り込み、さらに、下面パネル用差込部218を罫線K252で内側に折り込んで、下端右部218DAと下端左部218DBをそれぞれ、右収容部210A,210Bに差し込んで、下面パネル部216で収納箱200の下面を閉じる。
【0076】
そして、図17(b)に示すように、2つの異なる種類のお菓子CO1,CO2をそれぞれ右収容部210A、左収容部210Bに挿入する(なお、お菓子CO1,CO2は同じものであってもよい)。さらに、右上フラップ220Aおよび左上フラップ220Bを内側に折り込んで、上面パネル部211を罫線K211で内側に折り込み、さらに、上面パネル用差込部217を罫線K251で内側に折り込んで、上端右部217UAと上端左部217UBをそれぞれ、右収容部210A,210Bに差し込んで、上面パネル部211で収納箱200の上面を閉じる。
【0077】
収納箱200からお菓子CO1,CO2を取り出すには、左後面パネル部214B、左内側面パネル部215Bに形成された切り欠き230A,230Bに見えている上面パネル用差込部217に親指をあてて上方に向けてスライドさせて、右収容部210Aおよび左収容部210Bから外す。すると、上面パネル部211が開き、右収容部210A、左収容部210Bが開放される。そして、所望のお菓子(ここでは、お菓子CO1)を取り出す。
【0078】
蓋を閉める(すなわち、上面パネル部211を閉じる)には、上面パネル用差込部217の先端部を右収容部210Aの右後面パネル部214Aおよび左収容部210Bの左後面パネル部214Bに沿って差し込む。これによって、上面パネル部211によって右収容部210Aと左収容部210Bとが閉じる状態(蓋を閉めた状態)に留められる。
【0079】
なお、お菓子CO1,CO2をそれぞれ充填した右収容部210Aと左収容部210B(収納箱200)は、必要に応じて分離することができる(例えば、お菓子CO1を食べ終わったときや、お菓子CO1,CO2を分けて保管したいときなど)。この場合、ジッパーZの始点ZSまたは終点ZEを指でつまんで、ジッパーZに沿って引っぱる。すると、ジッパーZが収納箱200から外れ、右収容部210Aと左収容部210Bとが分離する。右収容部210Aと左収容部210Bとの間にジッパーZを設けることで、右収容部10Aと左収容部10Bとの間にミシン目Mを設けた前の例に比べて、いっそう確実に右収容部210Aと左収容部210Bとの間に断裂を形成することができる。したがて、右収容部210Aと左収容部210B者をいっそう容易に分離することができる。
【0080】
この例の収納箱200では、右内側面パネル部215Aと左内側面パネル部215Bとを正面パネル部212の裏面側の幅方向略中央に固定して備えるので、右内側面パネル部215Aおよび左内側面パネル部215Bと正面パネル部212、右内側面パネル部215Aと右後面パネル部214A、左内側面パネル部215Bと左後面パネル部214Bとがそれぞれ略直角となるように保持しやすい。このため、収納箱200が厚み方向(すなわち、右内側面パネル部215Aと左内側面パネル部215Bの幅方向)から押圧力を受けた場合に、右外側面パネル部213Aと左外側面パネル部213Bに加えて、右内側面パネル部215Aと左内側面パネル部215Bがこれに抵抗するように機能し、内容物が破損する可能性を低減することができる。したがって、壊れやすい内容物(例えば、お菓子など)を右収容部210Aおよび左収容部210Bに収容することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明において、収容箱に収容する内容物はお菓子に限定されるものではない。また、本発明の収容箱は、お菓子などを入れる比較的小型の収容箱はもとより、大型の収容箱にも適用しうる。
【符号の説明】
【0082】
1,100,200 収納箱
10A,210A 右収容部
10B,210B 左収容部
11,111,211 上面パネル部
12,112,212 正面パネル部
13A,213A 右外側面パネル部
13B,213B 左外側面パネル部
14A,214A 右後面パネル部
14B,214B 左後面パネル部
15A,215A 右内側面パネル部
15B,215B 左内側面パネル部
16,116,216 下面パネル部
17,117,217 上面パネル用差込部
18,118,218 下面パネル用差込部
19A,219A 右接合部
19B,219B 左接合部
20A,220A 右上フラップ
20B,220B 左上フラップ
21A,221A 右下フラップ
21B,221B 左下フラップ
30A,30B,34A,34B,35A,35B,36,230A,230B,234A,234B,235A,235B,236 切り欠き
31A,31B,32A,32B,33A,33B,231A,231B,232A,232B,233A,233B 円弧部
32C 嵌合部
32C1,33C1 切り込み
217UA 上端右部
217UB 上端左部
217UL 上辺
218BL 下辺
218DA 下端右部
218DB 下端左部
232E,233E 間隙部
AT1,AT2,AT1´,AT2´ 接着目標領域
C1,C2,C3 切り込み
CO1,CO2 お菓子(内容物)
K11,K12,K21、K22,K31,K32,K41,K42、K51,K52,K61,K62,K71,K72,K81,K82,K211,K212,K221、K222,K231,K232,K241,K242、K251,K252,K261,K262,K271,K272,K281,K282 罫線
M ミシン目
R1,R2,R1´,R2´
Z ジッパー
ZA ジッパーユニット
ZA1 誘導部
ZA2 追随部
ZS (ジッパーの)始点
ZE (ジッパーの)終点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方から内容物を取り出し可能な2つの収容部を一体に備える縦長な直方体状の収納箱において、
前記2つの収容部のそれぞれが、
上方を塞ぐための略矩形の上面パネル部と、
該上面パネル部に連続して設けられ、正面を塞ぐための略矩形の正面パネル部と、
該正面パネル部および前記上面パネル部に連続して設けられ、外側面を塞ぐための略矩形の外側面パネル部と、
前記上面パネル部に連続するとともに前記正面パネル部に対向するように設けられ、後面を塞ぐための略矩形の後面パネル部と、
該後面パネル部に連続するとともに前記外側面パネル部に対向するように設けられ、内側面を形成するための略矩形の内側面パネル部と、
前記正面パネル部に連続するとともに前記上面パネル部に対向するように設けられ、下方を塞ぐための略矩形の下面パネル部と、
前記上面パネル部に連続して設けられ、前記収容部の前記後面パネル部に沿って差し込んで前記上面パネル部で前記収容部を閉じた状態に留めるための上面パネル用差込部と、
前記下面パネル部に連続して設けられ、前記収容部の前記後面パネル部に沿って差し込んで前記下面パネル部で前記収容部を閉じた状態に留めるための下面パネル用差込部とを備え、
前記2つの収容部にそれぞれ備える正面パネル部が一体に形成されるとともに、
前記2つの収容部にそれぞれ備える内側面パネル部の一端に連続して接合部を設け、該接合部を前記正面パネル部の裏面に固定することを特徴とする、収納箱。
【請求項2】
前記2つの収容部にそれぞれ備える前記下面パネル部および前記下面パネル用差込部が一体に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の収納箱。
【請求項3】
前記2つの収容部にそれぞれ備える前記上面パネル部および前記上面パネル用差込部が一体に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の収納箱。
【請求項4】
前記2つの収容部の前記後面パネル部に切り欠きを設けることを特徴とする、請求項1に記載の収納箱。
【請求項5】
前記2つの収容部が一定の距離をもって並列に設けられた収納箱であって、前記2つの収容部の間であり、かつ、前記正面パネル部にミシン目またはジッパーを備え、該ミシン目またはジッパーによって前記2つの収容部が分離可能であることを特徴とする、請求項1に記載の収納箱。
【請求項6】
一枚の板状部材上に折曲部を介して複数の略矩形のパネル部を一体に備え、前記折曲部に沿って折り曲げて組み立てる、2つの収容部を備える縦長な直方体状の収納箱において、
正面パネル部の両側にそれぞれ外側面パネル部を、
該それぞれの外側面パネル部の、前記正面パネル部と反対側に後面パネル部を、
該それぞれの後面パネル部の、前記外側面パネル部と反対側に内側面パネル部を、
該それぞれの内側面パネル部の、前記後面パネル部と反対側に接合パネル部を、
前記正面パネル部の上側に上面パネル部を、
該上面パネル部の上側に上面パネル用差込部を、
前記正面パネル部の下側に下面パネル部を、
該下面パネル部の下側に下面パネル用差込部を備える収納箱であって、
前記2つの接合パネル部を前記内側面パネル部に合わせるよう内側に折り曲げた後、
前記接合パネル部の外面に接着剤を塗布し、前記後面パネル部とともに前記外側面パネル部に合わせるように内側に折り曲げて前記接合パネル部を前記正面パネル部の裏面側に貼着した後、
前記外側面パネル部を前記正面パネル部および前記後面パネル部に対して内側に略直角に、かつ、前記内側面パネル部を前記正面パネル部および前記後面パネル部に対して内側に略直角になるように折り曲げ、
前記下面パネル部を前記正面パネル部に対して内側に略直角に折り曲げ、さらに、前記下面パネル用差込部を前記下面パネル部に対して内側に折り曲げて、前記下面パネル用差込部を前記後面パネル部の内側に差し込む一方、
前記上面パネル部を前記正面パネル部に対して内側に略直角に折り曲げ、さらに、前記上面パネル用差込部を前記上面パネル部に対して内側に折り曲げて、前記上面パネル用差込部を前記後面パネル部の内側に差し込んで、前記2つの収容部を形成した収納箱であって、
前記2つの収容部にそれぞれ備える2つの正面パネル部が一体に形成され、
前記2つの収容部にそれぞれ備える2つの上面パネル部が一体に形成され、
前記2つの収容部にそれぞれ備える2つの下面パネル部が一体に形成されることを特徴とする、収納箱。
【請求項7】
前記2つの収容部の前記後面パネル部に切り欠きを設けることを特徴とする、請求項6に記載の収納箱。
【請求項8】
前記2つの収容部が一定の距離をもって並列に設けられた収納箱であって、前記2つの収容部の間であり、かつ、前記正面パネル部にミシン目またはジッパーを備え、該ミシン目またはジッパーによって前記2つの収容部が分離可能であることを特徴とする、請求項6に記載の収納箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−1241(P2012−1241A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−137610(P2010−137610)
【出願日】平成22年6月16日(2010.6.16)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】