説明

取付部材及び取付部材付き物品

【課題】物品の取付対象物への取付作業時において剥離紙を取り外す手間を省き、取付作業後の屑をなくすことができる取付部材及び取付部材付き物品を提供する。
【解決手段】取付部材10を、剥離シート12に第1接着剤層14を介して剥離可能に接着された基材18と、前記基材18の内側面に設けられた第2接着剤層22及び剥離剤層24とから構成する。第2接着剤層22は剥離剤層24に剥離可能に接着している。取付部材10は、剥離シート12から第1接着剤層14を剥離し、その接着面14aを物品の表面に接着させることにより物品に取り付けられる。物品を取付対象物に取り付ける際は、基材18を広げて剥離剤層24から第2接着剤層22を剥離し、第2接着剤層22の接着面22aを取付対象物に接着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を取付対象物に取り付けるための取付部材及び取付部材付き物品に関する。
【背景技術】
【0002】
新規の商品を販売する際には、商品購入者を対象とするプレゼント応募はがきや景品といった販売促進用資材(以下、「販促資材」という)を商品に取り付けて店頭に並べることがよく行われる。このような販促資材は商品とは別に梱包されて販売店に持ち込まれ、販売店で商品に取り付けられる。
前記販促資材の商品への取付けは、例えば両面接着テープを用いて行われる。販促資材の提供者は、販売店での販促資材の取付作業の効率化を図るため、販促資材に予め両面接着テープを貼付して販売店に提供している。
【0003】
両面接着テープは、接合させたい二物品に両接着面を接着させるだけで、物品同士を接合させることができる。このような取り扱いの容易性、接着力の信頼性等から、両面接着テープは物品同士の接合手段として広く用いられている(特許文献1及び2参照)。
【特許文献1】特開2002-129115号公報(図1)
【特許文献2】特開平9-137136号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記販促資材は、商品に取り付ける際に両面接着テープの接着面から剥離紙を取り外す必要がある。このため、取付作業後に剥離紙が屑として残ってしまうという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、物品の取付対象物への取付作業時において剥離紙を取り外す手間を省き、取付作業後の屑をなくすことができる取付部材及び取付部材付き物品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために成された本発明に係る取付部材の第1の形態は、
a)折曲部において二つ折りにされたシート状の基材と、
b)前記基材の外側面のうち前記折曲部よりも一方側の面に設けられた第1接着面と、
c)前記基材の内側面のうち前記折曲部よりも一方側の面に設けられた第2接着面と、
d)前記基材の内側面のうち前記折曲部よりも他方側の面に設けられ前記第2接着面に対して剥離可能に貼着する剥離面と、
を備えることを特徴とする。
【0006】
また、取付部材の第2の形態は、
a)両面のうちの一方に第1接着面を有する第1取付シートと、
b)両面のうちの一方に第2接着面を有する第2取付シートと、
c)前記第1取付シートの他方の面及び前記第2取付シートの他方の面の少なくとも一方に設けられた第3接着面と、
d)前記第1取付シートの他方の面及び第2取付シートの他方の面の少なくとも一方に設けられ前記第3接着面に剥離可能に貼着する剥離面と、
e)前記第1接着面に剥離可能に貼着された第1剥離シートと
f)前記第2接着面に剥離可能に貼着された第2剥離シートとを有し、
前記第3接着面と前記剥離面とが対向するように前記第1及び第2取付シートが重ね合わされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
第1の形態の取付部材は、第1接着面を介して物品に取り付けられる。取付部材が取り付けられた物品は、取付部材の基材を広げて剥離面から第2接着面を剥離させた後、前記第2接着面を取付対象物に接着させることにより、取付対象物に取り付けられる。
【0008】
一方、第2の形態の取付部材は、一部分を折り畳むことにより形成された折り畳み部を有する物品の前記折り畳み部に取付られる。具体的には、前記取付部材の第1接着面から第1剥離シートを取り外して前記第1接着面を前記折り畳み部の内側面のうちの一方に接着させると共に第2接着面から第2剥離シートを取り外して前記第2接着面を前記折り畳み部の他方の内側面に接着させる。これにより、取付部材が物品に取り付けられる。取付部材が取り付けられた物品は、折り畳み部を広げて第1取付シートから第2取付シートを剥離させた後、前記第3接着面を取付対象物に接着させることにより、当該取付対象物に取り付けられる。
【0009】
第1及び第2の形態の取付部材は、いずれも予め物品に取り付けておくことにより、当該物品を取付対象物へ取り付ける際に取り外すべき剥離紙(剥離シート)を不要とすることができる。このため、取付作業後に屑が残ることはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を販促資材を商品に取り付けるための取付部材に適用したいくつかの実施例について図面を参照して説明する。
図1ないし図4は本発明の第1の実施例を示すものである。図1に示すように、本実施例に係る取付部材10は、剥離シート12と、この剥離シート12に第1接着剤層14を介して剥離可能に貼着された接着シール16とから構成されている。前記接着シール16は適宜の大きさ及び形状に予め成形されており、1枚の剥離シート12に1ないし複数枚が接着されている。本実施例では、前記接着シール16は例えば縦2cm×横5cmの長方形状に成形されている。
【0011】
前記接着シール16は、シート状の素材を折曲部20においてほぼ半分に折り曲げて形成された基材18と、この基材18の外側面に設けられた前記第1接着剤層14と、前記基材18の内側面のうち折曲部20の両側にそれぞれ設けられた第2接着剤層22及び剥離剤層24とから構成されている。本実施例では、基材の18の内側面のうち第1接着剤層14の反対側の面に剥離剤層24が設けられ、別の面に第2接着剤層22が設けられている。
【0012】
尚、図1では、第2接着剤層22と剥離剤層24とが離間しているが、実際は、第2接着剤層22が剥離剤層24に剥離可能に接着した状態で基材18は折り畳まれている。本実施例では、第2接着剤層22の下面である接着面22aが第2接着面に相当し、剥離剤層24の上面が剥離面24aに相当する。また、第1接着剤層14の剥離シート12との接着面14aが第1接着面に相当する。
【0013】
前記剥離シート12には、例えば上質紙の両面にポリエチレンをラミネート加工し、さらにアクリル系、或いはシリコーン系剥離剤を塗布したものが用いられている。
前記基材18は、上質紙、和紙、合成紙、樹脂フィルム、不織布等、販促資材の重量や大きさ等に応じた適宜の材料を用いて形成されている。
前記剥離剤層24は、基材18にアクリル系剥離剤、シリコーン系剥離剤などを含む樹脂をコーティングすることにより形成されている。
第1及び第2接着剤層14及び22は、それぞれ前記基材18を販促資材及び商品に貼付するための層であり、アクリル系接着剤、シリコーン系接着剤、天然ゴム系接着剤、合成ゴム系接着剤等を前記基材18に塗布することにより形成されている。
【0014】
尚、基材18の外側面のうち第1接着剤層14が設けられていない面(接着シールの上面)は、「プレゼント実施中」や「取扱注意」等のメッセージや商品名等を書き込んだり印刷したりすることができるメッセージ表示面26として利用できるようになっている。
【0015】
次に、図2ないし図4を参照して、上記構成の取付部材10を用いて販促資材30を商品32に取り付ける方法について説明する。販促資材30は本発明の「物品」に、商品32は本発明の「取付対象物」に相当するものである。
まず、取付部材10の剥離シート12から接着シール16を取り外し、基材18の折曲部20が上に位置するように第1接着剤層14の接着面14aを販促資材30の表面、例えば後側面の上部に貼付する。これにより図2に示すように、販促資材30に接着シール16が取り付けられる。
【0016】
続いて、二つ折りにされた基材18を広げて第2接着剤層22を剥離剤層24から剥離させる。そして、剥離剤層24から剥離させたことにより露出した第2接着剤層22の接着面22aを商品32の適宜の部位に接着させる。これにより、販促資材30が基材18を介して商品32に取り付けられる。
図3は商品32の側面に、図4は商品32の上面の縁部に、第2接着剤層22の接着面22aを接着させたときの様子を示している。
【0017】
このように、本実施例に係る取付部材10は、剥離シート12を取り外し、接着シール16として販促資材30に取り付けておけば、販促資材30を商品32に取り付ける際に取り外すべき剥離シールをなくすことができる。従って、取付作業後に屑が残ることがない。
また、販促資材30の側面の上部に接着シール16を取り付けておくと、接着面22aを商品32に貼付したときに表示面26が外部から視認できる状態となる。従って、取付部材10をメッセージ表示手段として利用することができる。
【0018】
図5及び図6は本発明の第2の実施例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明する。即ち、本実施例では、取付部材の第2接着剤層22及び剥離剤層24のいずれもが基材18の内側面の折曲部20の両側に設けられている。具体的には、基材18の内側面のうち第1接着剤層14の反対側の面の図5における右半部には剥離剤層24が、左半部には第2接着剤層22が設けられている。一方、基材18の内側面の別の面のうち右半部には第2接着剤層22が、左半部には剥離剤層24が設けられている。
【0019】
上記構成により、基材18の内側面のうち折曲部20よりも一方側に設けられた第2接着剤層22は折曲部20よりも他方側の内側面に設けられた剥離剤層24と対向し、折曲部20よりも一方側に設けられた剥離剤層24は他方側に設けられた第2接着剤層22と対向する。
【0020】
上記取付部材10は、第1の実施例に示す取付部材10と同様の手順で剥離シート12から接着シール16が取り外されて販促資材30の表面に取り付けられる。販促資材30に取り付けられた接着シール16は、二つ折りにされた基材18を広げることにより、第2接着剤層22が剥離剤層24から剥離する。そして、第2接着剤層22の接着面22aを商品32の適宜の部位に接着させることにより、販促資材30が商品32に取り付けられる。
【0021】
このとき、基材18の内側面のうち折曲部20の両側に第2接着剤層22を設けたため、メッセージ表示面26及び販促資材30の取付面の両方を商品32に接着させることができる。従って、販促資材30を商品に近接させておくことができる。
【0022】
図7ないし図10は本発明の第3の実施例を示している。図7に示すように、本実施例に係る取付部材40は、第1剥離シート42と、この上に貼付された接着シール44とから構成されている。本実施例においても、接着シール44は適宜の形状や大きさ、例えば縦1.5cm×横7cmの長方形状に予め成形されており、1枚の剥離シート42に複数枚の接着シール44が貼付されている。
【0023】
前記接着シール44は、第1剥離シート42に剥離可能に貼着された第1取付シート46と、この第1取付シート46の上に重ね合わされた第2取付シート48とから構成されている。前記第1取付シート46の下面には第1接着剤層50が設けられており、この第1接着剤層50を介して第1剥離シート42に貼着されている。第2取付シート48の上面には第2接着剤層52が設けられており、この第2接着剤層52の上面には第2剥離シート54が剥離可能に貼着されている。第1取付シート46の上面には第3接着剤層56が設けられており、前記第2取付シート48はこの第3接着剤層56に剥離可能に貼着されている。
【0024】
本実施例では、第1接着剤層50の下面が第1接着面50aとして機能し、第2接着剤層52の上面が第2接着面52aとして機能する。また、第2取付シート48の下面が剥離面48aとして機能する。
【0025】
詳しい説明は省略するが、上記した第1ないし第3の接着剤層50,52,56は、第1の実施例の接着剤層14,22と同様の材料を用いて形成されている。第1及び第2剥離シート42,54は、上述した第1の実施例の剥離シート12と同様の材料を用いて形成されている。また、第2取付シート48には透明な樹脂フィルムが用いられ、第3接着剤層56は、透明な接着剤を第2取付シート48に塗布することにより形成されている。
【0026】
次に、図8ないし図10を参照して、上記構成の取付部材40を用いて販促資材30を商品32に取り付ける方法について説明する。本実施例の取付部材40は、例えばビニル袋に景品などを収容して成る販促資材30を商品32に取り付ける際に用いられる。
【0027】
前記販促資材30は、袋の一部を折り畳むことにより折り畳み部60を形成することができる。前記折り畳み部60では販促資材30の一部分が折り重なった状態となっており、その内側に取付部材40が取り付けられる。ここでは、販促資材30の上部を折り畳み線(図8及び図10に実線L1で示す)で折り畳むことにより折り畳み部60を形成している。販促資材30を折り畳み線L1で折り畳んだとき、販促資材30の上端部は二点鎖線L2の辺りに位置する。従って、販促資材30の上端部から二点鎖線L2までが折り畳み部60となる。
【0028】
まず、取付部材40の第1剥離シート42から接着シール44を取り外し、第1接着面50aを販促資材30の折り畳み部60の内側面のうち折り畳み線L1よりも上方部に貼付する(図8参照)。そして、接着シール44から第2剥離シート54を取り除いた後、販促資材30の折り畳み部60を折り畳む。この結果、第2接着面52aが折り畳み部60の内側面のうち折り畳み線L1よりも下方部に接着する。これにより、接着シール44のうち第2剥離シート54を除く部分が折り畳み部60内に取り付けられる(図9参照)。
【0029】
販促資材30を商品32に取り付けるときは、折り畳み部60を広げて第2取付シート48から第3接着面56aを剥離する。これにより、第3接着面56aが露出するため(図10参照)、当該第3接着面56aを商品32の適宜の部位に接着させることにより、販促資材30を商品32に取り付けることができる。このとき、第2取付シート48及び第2接着剤層52を透明にしたため、販促資材30に取り付けられた第2取付シート48が目立つことがない。
【0030】
このように、本実施例に係る取付部材40は、第1及び第2の剥離シート42,54を取り除いた上で販促資材30に取り付けられるため、販促資材30を商品32に取り付ける際に取り外すべき剥離シートをなくすことができる。従って、剥離シートを取り外す手間を省き、取付作業後の屑をなくすことができる。
【0031】
図11及び図12は本発明の第4の実施例を示している。この第4の実施例は次の点が第3の実施例を異なっている。即ち、第6の実施例では、第1取付シート46の上面と第2取付シート48の下面のそれぞれに、第3接着剤層56及び剥離剤層61を設けている。具体的には、第1取付シートの上面の図11における右半部には接着剤層56が、左半部には剥離剤層61が設けられている。一方、第2取付シート48の下面の右半部には剥離剤層61が、左半部には接着剤層56が設けられている。
【0032】
第1取付シート46の上面に第2取付シート48が重ね合わされたとき、第1取付シート46の接着剤層56及び剥離剤層61と、第2取付シート48の剥離剤層61及び接着剤層56とがそれぞれ対向し、互いに剥離可能に貼着する。
【0033】
上記取付部材40は第3の実施例の取付部材40と同様の手順で第1剥離シート42から接着シール44が取り外されて折り畳み部60の内側面に取り付けられる。そして、折り畳み部60を広げて第1取付シート46から第2取付シート48を剥離する。この結果、第3接着剤層56の接着面56aが露出するため、前記接着面56aを商品32に接着させることにより、販促資材30が商品32に取り付けられる。
【0034】
このような構成によれば、第1及び第2の取付シート46,48の両方に接着剤層56を設けたため、販促資材30の折り畳み部60の内側面のうち折り畳み線L1の両側に接着面56aを配置させることができる。このため、販促資材30を2箇所で商品32に取り付けることができる。
【0035】
図13は本発明の第5の実施例を示している。この第5の実施例では、次の点が第3の実施例の取付部材と異なっている。即ち、第2取付シート48を第1取付シート46よりも若干大きくしている。具体的には、第2取付シート48,第2接着剤層52,第2剥離シート54が第1取付シート46の周縁から約1mmはみ出るように構成されている。第2取付シート48,第2接着剤層52,第2剥離シート54はほぼ同じ大きさを有している。
【0036】
また、第2剥離シート54の例えば長手方向中心付近に切り目71を入れていると共に、第1剥離シート42のうち第1接着面50aの貼着部分に切り目72を入れている。第1剥離シート42に貼着された複数の取付部材40に設けられた全ての切り目72は連続するように構成されている。
【0037】
上記構成においては、第2取付シート48の方が第1取付シート46よりも大きいため、第3接着面56aに対する第2取付シート48の貼着部分が多少ずれても、第3接着面56aが第2取付シート48からはみ出ることを防止できる。従って、折り畳み部60内に接着シール44を取り付けたときに第3接着面56aが折り畳み部60の内面のうち第2取付シート48が取り付けられている面に接着してしまうことを防止できる。また、第2取付シート48から剥離させた第2接着面48aを、第2取付シート48に再貼着し易い。
【0038】
尚、第2取付シート48等を第1取付シート46よりも大きくしたため、第1剥離シート42から接着シール44を剥離させようとしたときに第2取付シート48に手指が引っかかり易い。このため、第2取付シート48等だけが剥離され、第1取付シート46が第1剥離シート42に残ってしまうおそれがある。これに対して、本実施例では、第1剥離シート42に切り目72を入れたため、この切り目72を利用して第1剥離シート42から接着シール44を剥離しやすくなる。
更に、折り畳み部60の内面に取り付けられた接着シール44から第2剥離シート54を剥離させる際も、切り目71を利用して容易に剥離させることができる。
【0039】
図14は、本発明の第6の実施例を示している。この実施例は、前記取付部材40の第1取付シート46を接着剤層のみからなる所謂基材レスタイプの両面接着テープとしたものである。このような構成によれば、第2の実施例と同様の作用、効果の他、第1取付シート46の厚み寸法を小さくすることができるという効果が得られる。
【0040】
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような変形が可能である。
取付部材10、40を、ロール状に巻かれたテープ状に構成し、適宜の大きさに切断して用いるタイプのものとすることができる。この場合は、基材18及び第2剥離シート54を第1接着剤層14、50の剥離シートとして兼用することができるため、剥離シート12及び第1剥離シート42を省略することができる。
【0041】
物品(販促資材)の製造工程に取付部材を取り付ける工程を組み込み、取付部材付き物品として提供することも可能である。このように構成すると、取付部材から取り外されて屑となる剥離シートを完全になくすことができるため、省資源化を図ることができる。
【0042】
接着シール16の基材18の内側面のうち第1接着剤層14の反対側の面に第2接着剤層22を設け、別の面に剥離剤層24を設けても良い。
第5の実施例では、第2取付シート48,第2接着剤層52,第2剥離シート54の全てを第1取付シート46よりも大きくしたが、第2取付シート48だけを第1取付シート46よりも大きくしても良い。
【0043】
第2の実施例における第2接着剤層22及び剥離剤層24,或いは、第4の実施例における第3接着剤層56及び剥離剤層48は、基材18の内側面や第1及び第2の取付シート46,48の他方の面に縦縞状、横縞状、格子状等、適宜の配置で交互に配置することができる。要は、基材の内側面の一方或いは第1取付シートの他面に設けられた接着剤層及び剥離剤層と、基材の内側面の他方或いは第2取付シートの他面に設けられた剥離剤層及び接着剤層が対向して位置していればよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1の実施例を示す取付部材の全体構成図
【図2】販促資材に接着シールを取り付けた状態を示す図
【図3】接着シールを用いて販促資材を商品に取り付けた様子の一例を示す図
【図4】接着シールを用いて販促資材を商品に取り付けた様子の他の例を示す図
【図5】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図6】販促資材に接着シールを取り付けた状態を示す図
【図7】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図8】販促資材が入った袋に形成された折り畳み部に接着シールを取り付ける途中の状態を示す図
【図9】販促資材が入った袋の折り畳み部に接着シールを取り付けられた状態を示す側面図
【図10】販促資材が入った袋の折り畳み部を広げて第1取付シートから第2取付シートを剥離させた状態を示す図
【図11】本発明の第4の実施例を示す図7相当図
【図12】図10相当図
【図13】本発明の第5の実施例を示す図7相当図
【図14】本発明の第6の実施例を示す図7相当図
【符号の説明】
【0045】
10,40…取付部材
12…剥離シート
14a…第1接着面
18…基材
20…折曲部
22a…第2接着面
24a…剥離面
30…販促資材(物品)
32…商品(取付対象物)
42…第1剥離シート
46…第1取付シート
48…第2取付シート
48a…剥離面
50a…第1接着面
52a…第2接着面
54…第2剥離シート
56a…第3剥離面
60…折り畳み部
71,72・・・切り目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)折曲部において二つ折りにされたシート状の基材と、
b)前記基材の外側面のうち前記折曲部よりも一方側の面に設けられた第1接着面と、
c)前記基材の内側面に設けられた第2接着面と、
d)前記基材の内側面に設けられ前記第2接着面に対して剥離可能に貼着する剥離面と、
を備えることを特徴とする取付部材。
【請求項2】
前記第2接着面及び前記剥離面は、いずれも前記基材の内側面のうち前記折曲部よりも一方側及び他方側の面のそれぞれに設けられ、
前記基材の内側面のうちの一方側の第2接着面と対向する部位に他方側の剥離面が位置し、他方側の第2接着面と対向する部位に一方側の剥離面が位置することを特徴とする請求項1に記載の取付部材。
【請求項3】
前記第2接着面及び前記剥離面は、対向して位置するように前記基材の内側面のうち前記折曲部よりも一方側及び他方側の面に分かれて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の取付部材。
【請求項4】
前記剥離面は、前記基材の内側面のうち前記第1接着面の反対側の面に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の取付部材。
【請求項5】
前記第1接着面は剥離シートで覆われていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の取付部材。
【請求項6】
前記基材の外側面のうち前記折曲部よりも他方側の面は、メッセージ表示面として利用可能であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の取付部材。
【請求項7】
取付対象物に取付け可能な取付部材を有する取付部材付き物品において、
前記取付部材は、
a)折曲部において二つ折りにされたシート状の基材と、
b)前記基材の外側面のうち前記折曲部よりも一方側に設けられ前記物品に接着された第1接着面と、
c)前記基材の内側面に設けられ前記取付対象物に接着される第2接着面と、
d)前記基材の内側面に設けられ前記第2接着面に対して剥離可能に貼着する剥離面とを有し、
前記基材を広げて前記剥離面から前記第2接着面を剥離させた後、前記第2接着面を前記取付対象物に接着させることにより前記物品が前記取付対象物に取り付けられることを特徴とする取付部材付き物品。
【請求項8】
a)両面のうちの一方に第1接着面を有する第1取付シートと、
b)両面のうちの一方に第2接着面を有する第2取付シートと、
c)前記第1取付シートの他方の面及び前記第2取付シートの他方の面の少なくとも一方に設けられた第3接着面と、
d)前記第1取付シートの他方の面及び第2取付シートの他方の面の少なくとも一方に設けられ前記第3接着面に剥離可能に貼着する剥離面と、
e)前記第1接着面に剥離可能に貼着された第1剥離シートと
f)前記第2接着面に剥離可能に貼着された第2剥離シートとを有し、
前記第3接着面と前記剥離面とが対向するように前記第1及び第2取付シートが重ね合わされていることを特徴とする取付部材。
【請求項9】
前記第3接着面及び剥離面は、いずれも前記第1及び第2取付シートの他方の面のそれぞれに設けられ、
前記第1取付シートの他方の面の前記第3接着面と対向する部位に前記第2取付シートの剥離面が位置し、前記第1取付シートの他方の面の前記剥離面と対向する部位に前記第2取付シートの第3接着面が位置することを特徴とする請求項8に記載の取付部材。
【請求項10】
前記第3接着面及び前記剥離面は、前記第1取付シートの他方の面と前記第2取付シートの他方の面とに分かれて設けられていることを特徴とする請求項8に記載の取付部材。
【請求項11】
前記第1及び第2剥離シートの少なくとも一方には切り目が設けられていることを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載の取付部材。
【請求項12】
前記第1及び第2取付シートは、大きさが若干異なることを特徴とする請求項8ないし11のいずれかに記載の取付部材。
【請求項13】
前記第1及び第2取付シートのうち小さい方の取付シートの他方の面に取り付けられた剥離シートには切り目が設けられていることを特徴とする請求項12に記載の取付部材。
【請求項14】
一部分を折り畳むことにより形成された折り畳み部を有する物品と、
前記折り畳み部の内部に設けられ、前記物品を取付対象物に取り付けるための取付部材とを備えた取付部材付き物品において、
前記取付部材は、
a)両面のうちの一方に第1接着面を有し、当該第1接着面において前記折り畳み部の内側面のうちの一方に接着された第1取付シートと、
b)両面のうちの一方に第2接着面を有し、当該第2接着面において前記折り畳み部の内側面のうちの他方に接着された第2取付シートと、
c)前記第1取付シートの他方の面及び前記第2取付シートの他方の面の少なくとも一方に設けられた第3接着面と、
d)前記第1取付シートの他方の面及び第2取付シートの他方の面の少なくとも一方に設けられ前記第3接着面に剥離可能に貼着された剥離面とを有し、
前記折り畳み部を広げて前記第1取付シートから前記第2取付シートを剥離させた後、前記第3接着面を前記取付対象物に接着させることにより、前記物品が前記取付対象物に取り付けられることを特徴とする取付部材付き物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−101036(P2008−101036A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−282110(P2006−282110)
【出願日】平成18年10月17日(2006.10.17)
【出願人】(592123990)市川甚商事株式会社 (3)
【Fターム(参考)】