説明

取引決済装置および取引管理システム

【課題】 取引決済装置と取引履歴管理装置との間で障害が発生しても、その障害の影響を可能な限り受けずにポイント算出を行うことを可能とした取引決済装置を提供することである。
【解決手段】 本発明の取引決済装置20は、電子マネー記録媒体から取引履歴を読み出して取引の決済を行う装置である。この装置は、前記電子マネー記録媒体毎に取引毎にカウントアップされるカード取引通番、取引に伴う支払い金額を含む取引履歴情報と、電子マネー記録媒体を識別する識別情報と、その電子マネー記録媒体の電子マネー価値残高の最新値と、をその電子マネー記録媒体から読み出す読み出し処理部21と、読み出した情報を加味して現取引の情報を含む取引履歴情報を生成する取引履歴情報生成部22と、生成された現取引情報を含む取引履歴情報を、複数の電子マネー記録媒体の取引履歴を記憶するデータベースの管理装置あてに送信する取引履歴送信部24を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引決済装置および取引管理システムに関し、特に、電子マネー記録媒体を用いる取引の取引決済装置および取引管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品の販売やサービスの提供等の商取引を行う事業体(店舗、クレジット会社等)では、ユーザ(顧客)の購買意欲等を高めるため、ポイントカードを発行するとともに、支払い金額に応じてポイントを付与し、累積したポイント数に応じて商品や商品券に交換するポイントサービスが行われている。例えば、このサービスを用いることで、貯めたポイントに応じた金額を次回の支払い金額から割り引くことができる。
【0003】
一方、商取引等の支払いを行うに際し、電子マネー記録媒体を用いることも行われている。電子マネー記録媒体においても、上述のポイントサービスが導入されていることが多い。
【0004】
電子マネー記録媒体を利用したポイントシステムの動作を説明する。
まず、ユーザは、電子マネー(ポイントサービス付き)の加盟店で、商取引の代金を電子マネー記録媒体内の電子マネーで支払う。その加盟店に設置してある決済端末によってその取引の決済が行われる。
【0005】
すなわち、その取引で使用した電子マネー記録媒体の識別子(カードID)と、その取引に伴う支払い金額が、複数の電子マネー記録媒体の取引履歴を記憶するデータベースの管理装置(データベースサーバ装置、取引履歴管理装置)あてに通知される。なお、データベースサーバ装置は、決済端末とLAN等のネットワークで接続されている。また、このサーバ装置は、電子マネー記録媒体の使用実績に応じて、電子マネー記録媒体にポイントを付与するとともに、そのポイントについての情報を管理する装置としても機能する。
【0006】
支払い金額とカードIDとを受け取った取引履歴管理装置は、今回の取引に伴う支払い金額に応じたポイントを、そのカードIDのポイント残数(最新値)に加算することで、ポイント残数を更新する。更新されたポイント残数は取引履歴管理装置から決済端末へ通知される。
【0007】
更新されたポイント残数を受け取った決済端末は、本取引の結果を示すレシート等に、その更新されたポイント残数を印字する。ユーザは、更新されたポイント残数が印字されたレシートを受け取ることで、所有する電子マネー記録媒体の最新のポイント残数を知る。
【0008】
店舗Aで、ユーザが電子マネー記録媒体により取引を行った場合に、その店舗Aの決済端末と取引履歴管理装置の間に障害が発生し通信を確立することができなかった場合、そのユーザが、その後、店舗Bでその電子マネー記録媒体を用いて取引を行い、取引履歴管理装置が、その取引に伴う支払い金額に応じたポイントを算出しても、店舗Aでの取引によるポイント残数が反映されていないため、間違ったポイント残数がユーザに提示されてしまう。
【0009】
また、このような取引履歴の抜けを防ぐために、取引情報の項目中に、取引毎にカウントアップされる取引通番(シリアル番号)の項目を設けることが多い。店舗Aで、ユーザが電子マネー記録媒体により取引を行った場合に、その店舗Aの決済端末と取引履歴管理装置の間に障害が発生し通信を確立することができなかった場合、そのユーザが、その後、店舗Bでその電子マネー記録媒体を用いて取引を行っても、取引履歴管理装置は、その店舗Bから通知された取引情報の取引通番を基に、取引履歴に欠けがあると判定する。そして、取引履歴に欠けがある間は、ポイント算出を行わないことから、店舗Aの決済端末と取引履歴管理装置との間の障害が復旧し店舗Aでの取引が取引履歴管理装置のデータベース上に反映されるまでは、そのユーザがその電子マネー記録媒体を用いて取引を行っても、ポイント残数の最新値はユーザには提示されないことになり不便である。
【0010】
電子マネー価値情報の処理システムに関する技術として、例えば、特許文献1には、自身の識別情報と遊戯用有価価値の記録された遊技用記録媒体(ICカード)から情報を読み出して処理する媒体処理装置と、各遊戯用記録媒体の利用情報を管理する管理装置から構成されるシステムが開示されている。
【0011】
このシステムでは、媒体処理装置と管理装置との間で通信が不能の状態では、その間に処理される遊戯用記録媒体の利用情報は媒体処理装置からその遊戯用記録媒体に書き込まれる。そして、媒体処理装置と管理装置との通信が可能な状態では、媒体処理装置は、処理する遊戯用記録媒体中の利用情報を読み出して管理装置に送信する。
【0012】
しかし、電子マネー記録媒体を用いる取引を決済の場合、通常、電子マネー記録媒体の読み出し・書き込みは、決済端末と取引履歴管理装置との間に通信が確立したかどうかの判定まで待つことなく行われるので、特許文献1の技術は、この種の取引に対して運用上現実的ではない。
【特許文献1】特開2002−66078号公報 「遊技用装置」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の課題は、取引決済装置と取引履歴管理装置との間で障害が発生しても、カード取引通番の欠番によりポイントが算出できなくなる期間を可能な限り減らすことを可能とした取引決済装置および取引管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の取引決済装置は、電子マネー記録媒体から取引履歴を読み出して取引の決済を行う取引決済装置において、前記電子マネー記録媒体毎に取引毎にカウントアップされるカード取引通番、取引に伴う支払い金額を含む取引履歴情報と、電子マネー記録媒体を識別する識別情報と、その電子マネー記録媒体の電子マネー価値残高の最新値と、をその電子マネー記録媒体から読み出す読み出し処理部と、読み出した情報を加味して現取引の情報を含む取引履歴情報を生成する取引履歴情報生成部と、生成された現取引情報を含む取引履歴情報を、複数の電子マネー記録媒体の取引履歴を記憶するデータベースの管理装置あてに送信する取引履歴送信部、を備えることを特徴とする取引決済装置である。
【0015】
ここで、決済端末(取引決済装置)と取引履歴管理装置との間で障害が発生しても、別の取引決済装置を介して行われる次回の取引時に、取引履歴送信部により、電子マネー記録媒体から読み出した取引履歴情報に現取引情報を追加した情報が取引履歴を記憶するデータベースの管理装置あてに送信されるので、現取引情報のみを管理装置あてに送信する場合と比較し、カード取引通番の欠番によりポイントが算出できなくなる期間を可能な限り減らすことができる。
【0016】
本発明の取引管理システムは、電子マネー記録媒体から取引履歴を読み出して行う取引の決済を管理する取引管理システムにおいて、前記電子マネー記録媒体毎に取引毎にカウントアップされるカード取引通番、取引に伴う支払い金額を含む取引履歴情報と、電子マネー記録媒体を識別する識別情報と、その電子マネー記録媒体の電子マネー価値残高の最新値と、をその電子マネー記録媒体から読み出す読み出し処理部と、読み出した情報を加味して現取引の情報を含む取引履歴情報を生成する取引履歴情報生成部と、生成された現取引情報を含む取引履歴情報を、複数の電子マネー記録媒体の取引履歴を記憶するデータベースの管理装置あてに送信する取引履歴送信部と、受信した取引履歴情報を取引情報データベースに格納する取引履歴情報格納制御部と、受信した取引履歴情報を反映させた取引情報データベースを基に、その受信した取引履歴情報の電子マネー記録媒体について、カード取引通番の最初の欠番の直前の取引を検出する直前取引検出部と、その受信した取引履歴情報の電子マネー記録媒体について、各取引の支払い金額に基づいて、それぞれのポイントを算出することで、各取引のポイント残数を、検出されたカード取引通番の最初の欠番の直前の取引まで算出するポイント残数算出部と、現取引のポイント残数を電子マネー記録媒体の識別情報とともに、取引履歴情報の送信元の取引決済装置に送信する算出結果情報送信部を備えることを特徴とする取引管理システムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、カード取引通番の欠番によりポイントが算出できなくなる期間を可能な限り減らすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の取引情報管理システムの構成図(その1)である。
図1において、取引情報管理システム10は、取引情報データベース12を管理する取引情報管理装置11と、店舗14、14、14、・・・に設置される決済端末(取引決済装置)15、15、15、・・・によって構成される。各店舗の決済端末と、取引情報管理装置11とは、ネットワーク13を介して接続される。
【0019】
ユーザは、例えば、いずれかの店舗(例えば、店舗14)で商取引を行い、その取引に伴う支払い金額を自己の所有する電子マネー記録媒体16を用いて決済する。この取引に関する情報は、店舗14の決済端末15、ネットワーク13を介して、取引情報管理装置11に送られる。
【0020】
図2は、図1の取引情報管理システムの動作を示すシーケンス図である。
図2において、まず、(1)で、ユーザが店舗14で行った商取引の金額が、その店舗の従業員により決済端末15を介して入力されることで決定する。
【0021】
決済端末15は、(2)で、ユーザの所有する電子マネー記録媒体16から情報(カードID、電子マネー価値残高、1以上の取引情報から構成される取引履歴)を読み込む。
【0022】
なお、電子マネー記録媒体が保持する取引情報は、カード取引通番、取引日時、取引金額(引き去り金額、支払い金額ともいう)、取引後残高、決済端末IDの各項目から構成される。また、カード取引通番とは、電子マネー記録媒体毎に取引毎に設定されるシリアル番号であり、各カードの取引情報を収集する取引情報管理装置11側で、各カードの取引情報に抜けがないかチェックする際に用いる。このカード取引通番は、例えば、4桁の10進数であった場合、「0000」〜「9999」の値をとる。「9999」の次は「0000」に戻る。
【0023】
図2の説明に戻る。続く(3)で、決済端末15は、読み込んだ電子マネー価値残高から現取引の支払い金額を引き去り、(4)で、その支払い金額が引き去られた電子マネー価値残高および現取引の情報を電子マネー記録媒体16に書き込むことで、電子マネー価値残高の更新・現取引情報の記録が行われる。電子マネー記録媒体16は、(5)で、確認的に、引き去り結果(新たな電子マネー価値残高)を決済端末15に通知する。
【0024】
決済端末15は、通知された新たな電子マネー価値残高が、電子マネー記録媒体16へ書き込んだ電子マネー価値残高と一致するか判定し、一致した場合に、(6)で、現取引情報を含む取引履歴情報(カードID、決済日時、決済端末ID、支払い金額、カード取引通番)を決済端末15から取引情報管理装置11に通知する。
【0025】
取引情報管理装置11は、この受信した取引履歴情報を取引情報データベース12に書き込む。そして、(7)で、データベース12を参照して、受信した取引履歴情報のカードIDを持つ電子マネー記録媒体について、取引情報のカード取引通番の最初の欠番の直前の取引情報までポイントの加減を繰り返すことで、ポイント残数を算出する。なお、上記直前の取引情報が今回の取引情報に一致しない場合、すなわち、電子マネー記録媒体について、カード取引通番に欠番は発生している場合、その直前の取引情報以降の取引情報については、ポイント残数の項目の値は空欄(“”)に設定される。
【0026】
今回取引のポイント残数はカードIDとともに、(8)で、取引情報管理装置11から決済端末15に通知される。
決済端末15は、(9)で、受信した新ポイント、カードIDを用いて、その新ポイントが印字されたレシートを発行する。なお、レシートの発行後、受信した新ポイントの情報は破棄される。
【0027】
図3は、本発明の一実施形態の取引情報管理システムの構成図(その2)である。
図3の取引情報管理システム10は、決済端末14と取引情報管理装置11との間に(図中、×印にて示される)通信障害が発生しているため、決済端末14から取引情報管理装置11に、現取引情報を含む取引履歴情報取引情報を通知できない点が図1のシステムと異なっている。
【0028】
図4は、図3の取引情報管理システムの動作を示すシーケンス図である。
図4のシーケンス図は、図2のシーケンス図と(1)〜(5)までの動作は同じである。図2の(6)で、決済端末15と取引情報管理装置11との通信が確立しているのに対して、図4のシーケンス図では、(6’)で、決済端末15と取引情報管理装置11との通信が(通信障害のため)確立せず、決済端末15側では、(9’)で、ポイント残数が印字されていないレシートを発行している。
【0029】
図5は、本発明の一実施形態の取引情報管理システムの構成図(その3)である。
図5の取引情報管理システム10は、決済端末14と取引情報管理装置11との間に(図中、×印にて示される)通信障害が発生しているため、決済端末14から取引情報管理装置11に現取引情報を含む取引履歴情報取引情報を通知できない点で図3のシステムと同様である。図3でユーザは店舗14で取引を行っているのに対し、図5でユーザは店舗14で取引を行っている点が異なる。
【0030】
図6Aは、図5の取引情報管理システムの動作を示すシーケンス図である。
図6Aのシーケンス図は、決済端末が決済端末15ではなく決済端末15であることを除けば、図2と同様である。このように通信障害発生直後に他店の決済端末15を介して取引を決済しても、直ちにポイント残数がレシートに印字されることは本実施形態の特徴である。
【0031】
すなわち、図6Aの(6)では、電子マネー記録媒体16内に保持される取引情報を、自身で生成した(今回)取引情報に追加した取引履歴情報を取引情報管理装置11に送信している。したがって、その取引履歴情報を受信した取引情報管理装置11側では、その取引履歴情報の電子マネー記録媒体について、カード取引通番に欠番は発生せず、最新の取引までポイント残数を算出することができる。
【0032】
図6Bは、従来技術の取引情報管理システムの動作を示すシーケンス図である。
この従来のシステムでは、それぞれの決済端末は現在の取引情報しか取引情報管理装置に送信しない。
【0033】
すなわち、図6Bのシーケンス図は、図2のシーケンス図と(1)〜(5)までの動作は同じである。図6Bのシーケンス図は、(6)で、現取引情報のみを取引情報管理装置11に送信している。このため、例えば、直前の他店での取引でその店舗の決済端末と取引情報管理装置との間に通信障害が発生していた場合は、図6Bの(7)の処理で、その電子マネー記録媒体のカード取引通番に欠番が発生することになり、(9)で、レシート上に、「ポイント残数は後日ご確認ください」等のメッセージが印字されることになる。すなわち、ポイント残数が印字されないレシートが発行される。
【0034】
図7は、電子マネー記録媒体に格納される情報のデータ構造を示す図である。
図7に示すように、電子マネー記録媒体の情報は、その電子マネー記録媒体を識別する情報(カードID)、電子マネー価値残高(の最新値)、N個の取引情報から構成される取引履歴情報を備える。
【0035】
それぞれの取引情報は、電子マネー記録媒体毎に取引毎にカウントアップされるカード取引通番、取引日時、取引に伴う支払い金額(取引金額)、取引後残高、取引の決済を行った決済端末を識別する決済端末識別情報(決済端末ID)から構成される。
【0036】
図8は、取引決済装置(決済端末)の構成を示すブロック図である。
図8に示すように、取引決済装置20は、電子マネー記録媒体毎に取引毎にカウントアップされるカード取引通番、取引に伴う支払い金額を含む取引履歴と、電子マネー記録媒体を識別する識別情報と、その電子マネー記録媒体の電子マネー価値残高の最新値と、をその電子マネー記録媒体から読み出す読み出し処理部21、読み出した情報を加味して現取引の情報を含む取引履歴を生成する取引履歴情報生成部22、生成された取引履歴情報中の現取引情報を始めとする自身で決済した取引情報を記憶する取引情報記憶部23、生成された取引履歴情報を、複数の電子マネー記録媒体の取引履歴を記憶する取引情報データベースの管理装置(取引情報管理装置)あてに送信する取引履歴送信部24、生成された取引履歴情報中の現取引情報を電子マネー記録媒体に書き込む取引情報書き込み部26、上記読み出し処理部21、取引情報生成部22、取引情報記憶部23(記憶部への書き込み、または、記憶部からの読み出し)、取引履歴情報送信部24、取引情報書き込み部26、を制御する制御部25、取引情報管理装置との間で通信を確立すべくパケットをやり取りするパケット送受信部27を備える。
【0037】
図9は、取引決済処理(電子マネー記録媒体情報の読み込み、取引情報管理装置への情報送信)のフローチャートである。このフローチャートの処理は、取引決済装置(決済端末)によって行われる。
【0038】
電子マネー記録媒体を用いた取引が行われ、その取引金額が取引決済装置に入力された後に、ステップS101で、電子マネー記録媒体がスキャンされることで、その電子マネー記録媒体の情報(電子マネー記録媒体毎に取引毎にカウントアップされるカード取引通番、取引に伴う支払い金額を含む取引履歴と、電子マネー記録媒体を識別する識別情報と、その電子マネー記録媒体の電子マネー価値残高の最新値)が、読み出し処理部21によって、取引決済装置上に読み出される。
【0039】
続く、ステップS102で、取引履歴情報生成部22によって、読み出した情報を加味して現取引の情報を含む取引履歴が生成され、ステップS103で、生成された取引履歴情報中の現取引情報が、自身で決済した取引情報を記憶する取引決済装置の記憶領域(取引情報記憶部23)に記憶される。なお、この際、その情報が取引情報管理装置あてに送信済みのものであるかどうかを示す送信済フラグの項目が現取引情報に対し追加される。
【0040】
そして、ステップS104で、パケット送受信部27によって、取引決済装置と取引情報管理装置との間で通信を確立するためのパケットが取引情報管理装置あてに送信される。
【0041】
ステップS105では、ステップS104で送信した通信確立パケットに対する取引情報管理装置からの応答パケットがパケット送受信部27によって受信されたかが判定される。
【0042】
ステップS105で応答パケットが受信されていないと判定された場合、ステップS106で所定時間が経過したかが判定される。所定時間が経過していないと判定された場合、ステップS105に戻る。一方、所定時間が経過したと判定された場合、ステップS107において、通信確立パケットの送信回数(リトライ回数)が所定回数を超えたかが判定される。
【0043】
ステップS107で所定回数を超えたと判定された場合、ステップS108で、取引情報管理装置との通信の確立に失敗したことを示すメッセージ(通信障害が発生したことを示すメッセージ)を表示部上に出力し、一連の処理を終了する。
【0044】
一方、ステップS107で所定回数を超えていないと判定された場合、リトライ回数カウント変数をインクリメントして、ステップS104に戻る。
また、ステップS105で応答パケットがパケット送受信部27によって受信されたと判定された場合、ステップS109で、ステップS102で生成された現取引の情報を含む取引履歴が、取引履歴送信部24によって、取引情報管理装置あてに送信される。そして、ステップS110で、ステップS103で記憶領域に格納された現取引情報の送信済フラグがONに設定され、一連の処理を終了する。
【0045】
なお、図9のフローチャートからは定かでないが、ステップS102で、取引履歴情報生成部22によって、現取引の情報を含む取引履歴が生成された際に、ステップS103以降の処理を行うのと並行して、取引情報書き込み部によって、生成された現取引情報が電子マネー記録媒体内の取引履歴を保持する記憶領域に書き込まれる。この書き込み処理の結果として、例えば、電子マネー記録媒体の2以上のN個の取引履歴が保持できる記憶領域上の最も古い取引情報が現取引情報により上書きされる。
【0046】
図10は、図8の取引決済装置中の取引履歴情報生成部22の詳細な構成を示すブロック図である。
図10に示すように、取引決済装置20中の取引履歴情報生成部22は、現取引に伴う支払い金額に対応する電子マネー価値が、読み出し処理部21によって読み出された電子マネー価値残高の最新値より小さい場合に、その差額を現取引後の電子マネー価値残高として算出する電子マネー価値残高算出部31、読み出したカード取引通番をカウントアップする取引通番変更部32、算出された電子マネー価値残高、カウントアップされたカード取引通番を含む現取引の情報を生成する現取引情報生成部33、現取引情報生成部33によって生成された現取引情報を、読み出し処理部21によって読み出された取引履歴情報に追加することで、現取引情報を含む取引履歴情報を生成する取引情報連結部34を備える。
【0047】
図11は、取引履歴情報生成処理のフローチャートである。このフローチャートの処理は、図8の取引決済装置中の取引履歴情報生成部22によって行われる。また、この処理の結果として生成された取引履歴情報は、取引決済装置から取引情報管理装置に送信される。
【0048】
まず、ステップS201で、現取引に伴う支払い金額に対応する電子マネー価値が、読み出し処理部21によって読み出された電子マネー価値残高の最新値より小さい場合に、電子マネー価値残高算出部31によって、その差額が現取引後の電子マネー価値残高として算出され、ステップS202で、読み出し処理部21によって読み出されたカード取引通番が取引通番変更部32によってカウントアップされる。
【0049】
そして、ステップS203で、算出された電子マネー価値残高、カウントアップされたカード取引通番、取引決済装置の識別情報、取引日時を含む現取引の情報が現取引情報生成部33によって生成される。
【0050】
そして、ステップS204で、取引情報連結部34によって、現取引情報生成部33によって生成された現取引情報が、読み出し処理部21によって読み出された取引履歴情報に追加されることで、現取引情報を含む取引履歴情報が生成される。
【0051】
なお、上記ステップS204で、取引情報連結部34は、現取引情報生成部33によって生成された現取引情報に対して、読み出し処理部21によって読み出された取引履歴情報と、取引情報記憶部23に記憶される取引情報中で取引情報管理装置に未送信の取引情報を追加することで、現取引情報および未送信取引情報を含む取引履歴情報を生成し、取引履歴送信部24は、生成された現取引情報および未送信取引情報を含む取引履歴情報を、取引情報管理装置に送信するようにしてもよい。
【0052】
このようにすれば、例えば、取引発生時に、取引決済装置と取引情報管理装置との間で通信障害が発生し、取引情報管理装置に未送信のままの取引情報が残ってしまった場合でも、通信障害復旧時の最初の取引発生時点で、その発生した取引情報とともに未送信の取引情報を取引情報管理装置に送信できるので、いつまでも取引情報が未送信のままになることを防ぐことができる。
【0053】
図12は、取引情報管理装置の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、取引情報管理装置40は、受信した取引履歴情報を取引情報データベースに格納する取引履歴情報格納制御部41、受信した取引履歴情報を反映させた取引情報データベースを基に、その受信した取引履歴情報の電子マネー記録媒体について、カード取引通番の最初の欠番の直前の取引を検出する直前取引検出部42、その受信した取引履歴情報の電子マネー記録媒体について、各取引の支払い金額に基づいて、それぞれのポイントを算出することで、各取引のポイント残数を、検出されたカード取引通番の最初の欠番の直前の取引まで算出するポイント残数算出部43、検出された直前の取引が現取引に一致するか判定することで、カード取引通番に欠番があるかを判定する取引通番欠番判定部44、取引通番欠番判定部44によって欠番がないと判定された場合に、算出された直前の取引、すなわち、現取引のポイント残数を電子マネー記録媒体の識別情報とともに、取引履歴情報の送信元の取引決済装置に送信するポイント残数送信部45、を備える。
【0054】
図13は、取引情報管理処理(取引情報データベースへの取引情報の書き込み処理、ポイント残数算出処理)のフローチャートである。このフローチャートの処理は、図12の取引情報管理装置40によって行われる。
【0055】
例えば、取引決済装置のいずれかから取引履歴情報または現取引情報が受信されたことをトリガとして一連の処理が起動される。まず、ステップS301で、取引履歴情報格納制御部41によって、受信した取引履歴情報が取引情報データベースに格納される。
【0056】
続く、ステップS302では、直前取引検出部42によって、受信した取引履歴情報を反映させた取引情報データベースを基に、その受信した取引履歴情報の電子マネー記録媒体について、カード取引通番の最初の欠番の直前の取引が検出される。
【0057】
そして、ステップS303で、ポイント残数算出部43によって、その受信した取引履歴情報の電子マネー記録媒体について、各取引の支払い金額に基づいて、それぞれのポイントを算出することで、各取引のポイント残数が、検出されたカード取引通番の最初の欠番の直前の取引まで算出される。すなわち、直前の取引が現取引に一致する場合は、その電子マネー記録媒体について、取引情報に欠番がないことになる。なお、直前の取引が現取引に一致しない場合、その直前の取引以降の取引(最初の欠番の直後の取引以降の取引)については、ポイント残数が算出できないため、その項目の値は“”(空欄)になる。
【0058】
ステップS304では、算出結果情報送信部44によって、現取引のポイント残数が電子マネー記録媒体の識別情報とともに、取引履歴情報の送信元の取引決済装置に送信され、一連の処理を終了する。
【0059】
この情報を受信した送信元の取引決済装置では、現取引のポイント残数に値が設定されている場合は、その値をポイント残数の最新値としてレシートに印字する。一方、現取引のポイント残数が空欄になっている場合(その電子マネー記録媒体の取引情報に欠番がある場合)は、「ポイント残数は後日ご確認ください」等のメッセージがレシートに印字される。
【0060】
図14は、取引情報データベースのデータ構造を示す図である。
図14に示すように、取引情報データベースは、取引に使用された電子マネー記録媒体を識別する電子マネー記録媒体識別情報(カードID)、その取引までの各取引でのポイントの加算、その取引までのいくつかの取引でのポイント使用によるポイント減算を加味したポイント残数、取引日時、取引に伴う支払い金額(引去り金額)、取引に使用された取引決済装置を識別する決済装置識別情報(決済端末ID)、電子マネー記録媒体毎に取引毎にカウントアップされるカード取引通番、の各項目を備える。
【0061】
図3、図5および以下の図15A、図15B、図16、図17を用いて、本実施形態の取引管理システムの特徴的な動作を説明する。
まず、図3で、ユーザが電子マネー記録媒体16を用いて決済端末(取引決済装置)15で取引を決済すると、その取引決済装置15と取引情報管理装置11の間で通信が確立するかどうかに関わらず、図15Aに示す取引情報が取引決済装置15の記憶領域(取引情報記憶部)に追加される。図15A中、「A001」は、電子マネー記録媒体16のカードIDを示し、「T001」は決済端末15の決済端末IDを示している。また、この取引のカード取引通番は「215」である。送信済フラグの項目は、記憶領域に取引情報を格納する際に追加された項目である。
【0062】
続いて、図5で、同じユーザが電子マネー記録媒体16を用いて決済端末(取引決済装置)15で取引を決済すると、その取引決済装置15と取引情報管理装置11の間で通信が確立するかどうかに関わらず、図15Bに示す取引情報が取引決済装置15の記憶領域(取引情報記憶部)に追加される。図15B中、「T002」は決済端末15の決済端末IDを示している。また、この取引のカード取引通番は「216」である。
【0063】
従来技術においては、取引決済端末からは、自身が決済した取引の情報についてしか、取引情報管理装置へは送信していなかった。したがって、図15Aのデータについては通信障害のため取引情報管理装置に送信できないが、図15Bのデータについては、取引情報管理装置に送信できた場合には、図16に示すように、カードIDが「A001」の電子マネー記録媒体16については、カード取引通番に欠番が発生する(「214」の次が「216」になる)。
【0064】
そして、このため、取引決済装置15と取引情報管理装置11の間の通信障害が復旧して、図15Aのデータが取引情報管理装置11に受信されるまでは、カードIDが「A001」の電子マネー記録媒体16については、ポイントが算出できなくなり、ユーザにとって、電子マネー記録媒体のポイントを常に把握することができず、また、ポイントを使用する機会も制限されて、使い易いカードではなかった。
【0065】
本実施形態においては、取引決済装置15は、図17に示すような、電子マネー記録媒体内に保持される取引情報を、自身で生成した図15Bに示す取引情報に追加した取引履歴情報を取引情報管理装置11に送信している。したがって、その取引履歴情報を受信した取引情報管理装置11側では、その取引履歴情報の電子マネー記録媒体について、カード取引通番に欠番は発生せず、最新の取引までポイント残数を算出することが略100%可能となる。
【0066】
なお、障害の復旧が遅れるとともに、ユーザが短期間に多くの店舗で電子マネー記録媒体を使用して取引を決済した場合、電子マネー記録媒体内の記憶領域の情報が上書きされてなくなる場合があるが、その発生確率はかなり低く、運用上、特に考慮する必要はないものと思われる。
【0067】
このように、本実施形態においては、決済端末(取引決済装置)と取引履歴管理装置との間で障害が発生しても、別の取引決済装置を介して行われる次回の取引時に、取引履歴送信部により、電子マネー記録媒体から読み出した取引履歴情報に現取引情報を追加した情報が取引情報管理装置に送信されるので、現取引情報のみを管理装置あてに送信する場合と比較し、カード取引通番の欠番によりポイントが算出できなくなる期間を可能な限り減らすことができる。
【0068】
なお、図12の取引情報管理装置40において、受信した取引履歴情報中の取引情報で、その決済端末の識別情報が送信元の取引決済装置と異なる取引情報については、仮登録フラグをオンに設定し、受信した取引履歴情報中の取引情報で、その決済端末の識別情報が送信元の取引決済装置と一致する取引情報については、仮登録フラグをオフに設定する仮登録フラグ設定部をさらに備えるようにしてもよい。
【0069】
この場合、取引履歴情報格納制御部41は、受信した取引履歴情報を取引情報データベース中に格納するに際し、仮登録フラグがオンに設定された取引情報については、新規追加の場合だけ取引情報データベースに格納し、仮登録フラグがオフに設定された取引情報については、新規追加、上書きいずれの場合も取引情報データベースに格納する。
【0070】
このようにすることで、電子マネー記録媒体から取引決済装置を介して取引情報が取引情報データベース上に登録された場合と、取引決済装置が自身で決済処理した取引情報が取引決済装置を介して取引情報データベースに登録された場合とを区別でき、取引情報データベース上の取引情報の信頼性を保つことが可能となる。
【0071】
図18は、記憶媒体例を示す図である。
本発明の取引決済処理は当然一般的なコンピュータ50によって実現することが可能である。この場合、コンピュータ50の記憶装置51から本発明の処理のためのプログラムなどをコンピュータ50のメモリにロードして実行することも、可搬型記憶媒体63から本発明の処理のためのプログラムなどをコンピュータ50のメモリにロードして実行することも、また、外部記憶装置61からネットワーク62を介して本発明の処理のためのプログラムなどをコンピュータ50のメモリにロードして実行することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の一実施形態の取引情報管理システムの構成図(その1)である。
【図2】図1の取引情報管理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図3】本発明の一実施形態の取引情報管理システムの構成図(その2)である。
【図4】図3の取引情報管理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図5】本発明の一実施形態の取引情報管理システムの構成図(その3)である。
【図6A】図5の取引情報管理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図6B】従来技術の取引情報管理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図7】電子マネー記録媒体に格納される情報のデータ構造を示す図である。
【図8】取引決済装置(決済端末)の構成を示すブロック図である。
【図9】取引決済処理(電子マネー記録媒体情報の読み込み、取引情報管理装置への情報送信)のフローチャートである。
【図10】図8の取引決済装置中の取引履歴情報生成部22の詳細な構成を示すブロック図である。
【図11】取引履歴情報生成処理のフローチャートである。
【図12】取引情報管理装置の構成を示すブロック図である。
【図13】取引情報管理処理(取引情報データベースへの取引情報の書き込み処理、ポイント残数算出処理)のフローチャートである。
【図14】取引情報データベースのデータ構造を示す図である。
【図15A】図3の取引決済装置15の記憶領域(取引情報記憶部)に追加された取引情報の一例を示す図である。
【図15B】図5の取引決済装置15の記憶領域(取引情報記憶部)に追加された取引情報の一例を示す図である。
【図16】従来技術における図15Bの取引情報が反映された取引情報データベースの一例を示す図である。
【図17】電子マネー記録媒体内に保持される取引情報の一例を示す図である。
【図18】記憶媒体例を示す図である。
【符号の説明】
【0073】
10 取引情報管理システム
11、40 取引情報管理装置
12 取引情報データベース
13 ネットワーク
14、20 決済端末(取引決済装置)
15 店舗
16 電子マネー記録媒体
21 読み出し処理部
22 取引履歴情報生成部
23 取引情報記憶部
24 取引履歴情報送信部
25 制御部
26 取引情報書き込み部
27 パケット送受信部
31 電子マネー価値残高算出部
32 取引通番変更部
33 現取引情報生成部
34 取引情報連結部
41 取引情報格納制御部
42 直前取引検出部
43 ポイント残数算出部
44 算出結果情報送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子マネー記録媒体から取引履歴を読み出して取引の決済を行う取引決済装置において、
前記電子マネー記録媒体毎に取引毎にカウントアップされるカード取引通番、取引に伴う支払い金額を含む取引履歴情報と、電子マネー記録媒体を識別する識別情報と、その電子マネー記録媒体の電子マネー価値残高の最新値と、をその電子マネー記録媒体から読み出す読み出し処理部と、
読み出した情報を加味して現取引の情報を含む取引履歴情報を生成する取引履歴情報生成部と、
生成された現取引情報を含む取引履歴情報を、複数の電子マネー記録媒体の取引履歴を記憶するデータベースの管理装置あてに送信する取引履歴送信部、を備えることを特徴とする取引決済装置。
【請求項2】
前記取引履歴情報生成部は、
現取引に伴う支払い金額に対応する電子マネー価値が、前記読み出した電子マネー価値残高の最新値より小さい場合に、その差額を現取引後の電子マネー価値残高として算出する電子マネー価値残高算出部と、
前記読み出したカード取引通番をカウントアップする取引通番変更部と、
算出された電子マネー価値残高、カウントアップされたカード取引通番を含む現取引の情報を生成する現取引情報生成部と、
現取引情報生成部によって生成された現取引情報を、読み出し処理部によって読み出された取引履歴情報に追加することで、前記現取引情報を含む取引履歴情報を生成する取引情報連結部と、を備えることを特徴とする請求項1記載の取引決済装置。
【請求項3】
自身で決済した取引情報を記憶する取引情報記憶部をさらに備え、
前記取引情報連結部は、現取引情報生成部によって生成された現取引情報に対して、読み出し処理部によって読み出された取引履歴情報と、前記取引情報記憶部に記憶される取引情報中で取引情報管理装置に未送信の取引情報を追加することで、前記現取引情報および前記未送信取引情報を含む取引履歴情報を生成し、
取引履歴送信部は、生成された前記現取引情報および前記未送信取引情報を含む取引履歴情報を、複数の電子マネー記録媒体の取引履歴を記憶するデータベースの管理装置あてに送信することを特徴とする請求項2記載の取引決済装置。
【請求項4】
生成された現取引情報を前記電子マネー記録媒体の取引履歴に書き込む取引情報書き込み部、を備えることを特徴とする請求項1記載の取引決済装置。
【請求項5】
電子マネー記録媒体から取引履歴を読み出して行う取引の決済を管理する取引管理システムにおいて、
前記電子マネー記録媒体毎に取引毎にカウントアップされるカード取引通番、取引に伴う支払い金額を含む取引履歴情報と、電子マネー記録媒体を識別する識別情報と、その電子マネー記録媒体の電子マネー価値残高の最新値と、をその電子マネー記録媒体から読み出す読み出し処理部と、
読み出した情報を加味して現取引の情報を含む取引履歴情報を生成する取引履歴情報生成部と、
生成された現取引情報を含む取引履歴情報を、複数の電子マネー記録媒体の取引履歴を記憶するデータベースの管理装置あてに送信する取引履歴送信部と、
受信した取引履歴情報を取引情報データベースに格納する取引履歴情報格納制御部と、
受信した取引履歴情報を反映させた取引情報データベースを基に、その受信した取引履歴情報の電子マネー記録媒体について、カード取引通番の最初の欠番の直前の取引を検出する直前取引検出部と、
その受信した取引履歴情報の電子マネー記録媒体について、各取引の支払い金額に基づいて、それぞれのポイントを算出することで、各取引のポイント残数を、検出されたカード取引通番の最初の欠番の直前の取引まで算出するポイント残数算出部と、
現取引のポイント残数を電子マネー記録媒体の識別情報とともに、取引履歴情報の送信元の取引決済装置に送信する算出結果情報送信部を備えることを特徴とする取引管理システム。
【請求項6】
受信した取引履歴情報中の取引情報で、その決済端末の識別情報が送信元の取引決済装置と異なる取引情報については、仮登録フラグをオンに設定し、
受信した取引履歴情報中の取引情報で、その決済端末の識別情報が送信元の取引決済装置と一致する取引情報については、仮登録フラグをオフに設定する仮登録フラグ設定部をさらに備え、
取引履歴情報格納制御部は、
受信した取引履歴情報を取引情報データベース中に格納するに際し、仮登録フラグがオンに設定された取引情報については、新規追加の場合だけ取引情報データベースに格納し、
仮登録フラグがオフに設定された取引情報については、新規追加、上書きいずれの場合も取引情報データベースに格納することを特徴とする請求項5記載の取引管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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