説明

受け止め装置および受け止め具

【課題】受け止め具の掛け止め体に対する脱落を信頼性よく回避できる受け止め装置を提供する。
【解決手段】掛け止め体と受け止め具とから構成される。掛け止め体は、第1方向に並設された少なくとも第1掛け止め孔および第2掛け止め孔を有する。受け止め具は、掛け止め体に係合し、この係合の際に、掛け止め体から突出して配置される載置片と掛け止め体に面対向して配置される支持片とを備え、前記第1方向に屈曲された先端をもつ鉤状の第1掛け止め爪と第2掛け止め爪を有する。 受け止め具の掛け止め体に対する係合は、第1掛け止め爪と第2掛け止め爪を、それぞれ第1掛け止め孔および第2掛け止め孔に挿入後、前記受け止め具を前記第1方向に移動させることによってなされる。受け止め具は支持片の掛け止め体と対向する面に突起部を備えるとともに、前記支持片は前記突起部を介して前記掛け止め体から弾性変形を受ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受け止め装置および受け止め具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
このような受け止め装置としては、たとえば、下記特許文献1に示すように、一方向に延在する掛け止め体と、この掛け止め体に装着される受け止め具とから構成されるものが知られている。
【0003】
すなわち、掛け止め体は、その長手方向をたとえば垂直方向となるように側壁板に固定させるようになっている。この掛け止め体には長手方向に沿って複数の掛け止め孔が並設されて形成されている。
受け止め具は、掛け止め体に装着された状態で、掛け止め体から突出して配置される載置片と掛け止め体に面対向して配置される支持片とを備え、垂直方向に屈曲された先端をもつ鉤状からなる一対の掛け止め爪を有して構成されている。
【0004】
これら掛け止め爪は、一方において載置片の先端と反対側の端部に形成され、他方において支持片の下端部に形成され、それぞれ、掛け止め体の対応する掛け止め孔に挿入できるようになっている。これにより、受け止め具は、選択される掛け止め孔によって、任意の高さに配置させることができる。また、受け止め具は、一対の掛け止め爪をそれぞれ掛け止め孔に挿入した後に、受け止め具を垂直下方へ移動させることによって、掛け止め体に掛け止め(装着)するようになっている。
【0005】
このように、受け止め具が所望の高さで掛け止め体に装着させた後は、この受け止め具の載置片上に棚板の一辺を載置させることにより、該棚板は載置片に着脱自在に配置させることができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009-302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように構成された受け止め装置は、上述したように、受け止め具は、その掛け止め爪が掛け止め体の掛け止め孔に上方から差し込まれることによって、掛け止め体に掛け止めされるようになっている。このため、受け止め具が何らかの原因で下方から持ち上げられた場合、受け止め具が掛け止め体から外れて脱落し易くなる。
【0008】
このことから、特許文献1では、掛け止め孔を、たとえば、その左右の辺のほぼ中央を互いに近接する方向に出っ張らせた形状に形成し、この出っ張りに、掛け止め孔の下辺側に配置された掛け止め爪が上方に持ち上げられてしまうのを阻止するストッパとしての機能を持たせるようにしている。
【0009】
しかし、掛け止め孔に掛け止め爪のストッパとして信頼性よく機能させるためには、掛け止め孔の形状を寸法面等において正確に決定しなければならないという不都合を有していた。
【0010】
本発明の目的は、このような事情に基づいてなされたものであり、この受け止め具の掛け止め体に対する脱落を信頼性よく回避できる受け止め装置および受け止め具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このような目的を達成するために、本発明の受け止め装置および受け止め具は、以下の構成によって把握される。
なお、下記の構成において形成される凹部は、有底のいわゆる凹陥部はもちろんのこと、底の無い孔(いわゆる透孔)をも含む概念として用いている。
【0012】
(1)本発明の受け止め装置は、第1方向に並設されて少なくとも第1掛け止め孔および第2掛け止め孔を有する掛け止め体と、前記掛け止め体に係合し、この係合の際に、前記掛け止め体から突出して配置される載置片と前記掛け止め体に面対向して配置される支持片とを備え、前記第1方向に屈曲された先端をもつ鉤状の第1掛け止め爪と第2掛け止め爪を有する受け止め具とから構成され、前記受け止め具の前記掛け止め体に対する係合は、第1掛け止め爪と第2掛け止め爪を、それぞれ第1掛け止め孔および第2掛け止め孔に挿入後、前記受け止め具を前記第1方向に移動させることによってなされる受け止め装置であって、前記受け止め具は、前記支持片の前記掛け止め体と対向する面に突起部を備えることを特徴とする。
【0013】
(2)本発明の受け止め装置は、(1)の構成において、前記突起部は、前記受け止め具の前記第1方向の移動によって前記掛け止め体に形成された凹部に係合されるようになっていることを特徴とする。
(3)本発明の受け止め装置は、(2)の構成において、前記凹部として、前記第2掛け止め孔のうち前記第1掛け止め孔側の部分を用いたことを特徴とする。
【0014】
(4)本発明の受け止め装置は、第1方向に並設されて少なくとも第1掛け止め孔および第2掛け止め孔を有する掛け止め体と、前記掛け止め体に係合し、この係合の際に、前記掛け止め体から突出して配置される載置片と前記掛け止め体に面対向して配置される支持片とを備え、前記第1方向に屈曲された先端をもつ鉤状の第1掛け止め爪と第2掛け止め爪を有する受け止め具とから構成され、 前記受け止め具の前記掛け止め体に対する係合は、第1掛け止め爪と第2掛け止め爪を、それぞれ第1掛け止め孔および第2掛け止め孔に挿入後、前記受け止め具を前記第1方向に移動させることによってなされる受け止め装置であって、前記掛け止め体は前記受け止め具の前記支持片と対向する面に突起部を備えることを特徴とする。
【0015】
(5)本発明の受け止め装置は、(4)の構成において、前記突起部は、前記受け止め具の前記第1方向の移動によって前記支持片に形成された凹部に係合されるようになっていることを特徴とする。
(6)本発明の受け止め装置は、(5)の構成において、前記凹部は前記支持片に形成された孔であることを特徴とする。
【0016】
(7)本発明の受け止め装置は、(1)、(5)のいずれかの構成において、前記受け止め具または前記掛け止め体のうち前記突起が設けられる方に前記突起部を弾性変位し易くするためのスリットを設けたことを特徴とする。
(8)本発明の受け止め装置は、(7)の構成において、前記突起部は、片持ちで支持されていることを特徴とする。
(9)本発明の受け止め装置は、(7)の構成において、前記突起部は、両持ちで支持されていることを特徴とする。
(10)本発明の受け止め装置は、(9)の構成において、前記スリットは前記突起部の両側に一対設けられ、前記一対のスリットの間の領域は、前記突起部の裏面側に形成された凹陥部によって他の領域よりも厚さが薄くなっていることを特徴とする。
(11)本発明の受け止め装置は、(1)、(4)のいずれかの構成において、前記突起部は、前記受け止め具あるいは前記掛け止め体に形成された孔に嵌合される樹脂材からなることを特徴とする。
(12)本発明の受け止め装置は、(11)の構成において、前記樹脂材の突起部側における前記孔の周辺に凹陥部が形成され、前記突出部は、その周辺が前記凹陥部内に位置づけられて該凹陥部から突出して構成されていることを特徴とする。
(13)本発明の受け止め装置は、(1)、(4)のいずれかの構成において、前記第1掛け止め孔および第2掛け止め孔は、前記第1方向と反対側の辺部に一対の切り欠きが形成されることによって、これら切り欠きの間に舌片が設けられていることを特徴とする。
(14)本発明の受け止め装置は、(1)ないし(9)のいずれかの構成において、前記突起部はプレス成形によって形成されていることを特徴とする。
(15)本発明の受け止め装置は、(1)、(4)のいずれかの構成において、前記受け止め具は、その載置片が先端で屈曲された二重構造となっており、前記載置片の先端と反対側の端部に前記第1掛け止め爪が形成され、前記支持片の前記載置片と反対側の端部に前記第2掛け止め爪が形成されていることを特徴とする。
(16)本発明の受け止め装置は、(7)、(8)、(9)、(10)のいずれかの構成において、前記スリットは、舌片のプレスによる膨らみによって、一部に幅の小さい部分を有することを特徴とする。
【0017】
(17)本発明の受け止め具は、載置片と、この載置片に接続され前記載置片とともに断面がL字状となって配置される支持片と、前記載置片の前記支持片側の端部から延在され前記支持片とほぼ平行になるように屈曲された第1掛け止め爪と、前記支持片の先端から延在され前記第1掛け止め爪とほぼ同方向に屈曲された第2掛け止め爪とを備え、前記支持片は、前記第1掛け止め爪および前記第2掛け止め爪の側の面に突起部が形成されていることを特徴とする。
(18)本発明の受け止め具は、載置片と、この載置片に接続され前記載置片とともに断面がL字状となって配置される支持片と、前記載置片の前記支持片側の端部から延在され前記支持片とほぼ平行になるように屈曲された第1掛け止め爪と、前記支持片の先端から延在され前記第1掛け止め爪とほぼ同方向に屈曲された第2掛け止め爪とを備え、前記支持片は、前記第1掛け止め爪および前記第2掛け止め爪の側の面に凹部が形成されていることを特徴とする。
(19)本発明の受け止め具は、(17)の構成において、前記突起部を弾性変位し易くするためのスリットを設けたことを特徴とする。
(20)本発明の受け止め具は、(19)の構成において、前記突起部は、片持ちで支持されていることを特徴とする。
(21)本発明の受け止め具は、(19)の構成において、前記突起部は、両持ちで支持されていることを特徴とする。
(22)本発明の受け止め具は、(20)の構成において、前記スリットは前記突起部の両側に一対設けられ、前記一対のスリットの間の領域は、前記突起部の裏面側に形成された凹陥部によって他の領域よりも厚さが薄くなっていることを特徴とする。
(23)本発明の受け止め具は、(17)の構成において、前記突起部は、樹脂材からなることを特徴とする。
(24)本発明の受け止め具は、(23)の構成において、前記樹脂材の突起部側における前記孔の周辺に凹陥部が形成され、前記突出部は、その周辺が前記凹陥部内に位置づけられて該凹陥部から突出して構成されていることを特徴とする。
(25)本発明の受け止め具は、(17)、(18)のいずれかの構成において、前記載置片は、その先端で屈曲された二重構造となっていることを特徴とする。
(26)本発明の受け止め具は、(19)、(20)、(21)、(22)のいずれかの構成において、前記スリットは、舌片のプレスによる膨らみによって、一部に幅の小さい部分を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の受け止め装置および受け止め具によれば、受け止め具の掛け止め体に対する脱落を信頼性よく回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の受け止め装置の掛け止め体の実施態様1を示す構成図である。
【図2】本発明の受け止め装置の受け止め具の実施態様1を示す構成図である。
【図3】図2に示した受け止め具の突起部の周辺を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の受け止め装置の実施態様1において掛け止め体に対する受け止め具の装着の段階を示す説明図である。
【図5】図4(c)に示した受け止め具の突起部の周辺を示す拡大断面図である。
【図6】本発明の受け止め装置の実施態様3において掛け止め体に対する受け止め具の装着の段階を示す説明図である。
【図7】図6(c)に示した受け止め具の突起部の周辺を示す拡大断面図である。
【図8】本発明の受け止め装置の掛け止め体の実施態様4を示す構成図である。
【図9】本発明の受け止め装置の受け止め具の実施態様4を示す構成図である。
【図10】図9に示す受け止め具の透孔を示す断面図である。
【図11】本発明の受け止め装置の実施態様5において掛け止め体に対する受け止め具の装着の段階を示す説明図である。
【図12】図11(c)に示した掛け止め体の突起部の周辺を示す拡大断面図である。
【図13】本発明の受け止め装置の実施態様6において掛け止め体に対する受け止め具の装着の段階を示す説明図である。
【図14】図13(c)に示した掛け止め体の突起部の周辺を示す拡大断面図である。
【図15】本発明の受け止め装置の受け止め具の他の実施態様を示す断面図である。
【図16】図15(a)に示した受け止め具の掛け止め体への装着の段階を示した説明図である。
【図17】図15に示した受け止め具の掛け止め体への装着における第2掛け止め爪の近傍を示す拡大図である。
【図18】本発明の受け止め装置の受け止め具の他の実施態様を示す断面図である。
【図19】図18に示した受け止め具の第2掛け止め爪の近傍を示す拡大図である。
【図20】本発明の受け止め装置が適用される書籍箱の一部を示す斜視図である。
【図21】図15から、受け止め装置を抜き出して示した斜視図である。
【図22】本発明の受け止め装置の実施態様7における受け止め具の構成を示す図である。
【図23】図22(c)のXXIII−XXIII線における断面図である。
【図24】図22に示した受け止め具の掛け止め体への装着の段階を示した説明図である。
【図25】本発明の受け止め装置の実施態様8における受け止め具の構成を示す図である。
【図26】図25(c)のXXVI−XXVI線における断面図である。
【図27】図25に示した受け止め具の掛け止め体への装着の段階を示した説明図である。
【図28】本発明の受け止め装置の実施態様9における受け止め具の構成を示す図である。
【図29】図28(c)のXXIX−XXIX線における断面図である。
【図30】図28に示した受け止め具の掛け止め体への装着の段階を示した説明図である。
【図31】本発明の受け止め装置の実施態様10における掛け止め体の構成を示す図である。
【図32】図31に示した掛け止め体へ受け止め具を装着する段階を示した説明図である。
【図33】本発明の受け止め装置の実施態様11における受け止め具の構成を示す図である。
【図34】図33(c)のXXXIV−XXXIV線における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
【0021】
(実施態様1)
まず、本発明の受け止め装置についての説明に先立って、当該受け止め装置が適用されるたとえば書籍箱について説明する。
【0022】
図20は、それぞれ、書籍箱の一部を示し、図20(a)は左側上方から観た斜視図、図20(b)は左側下方から観た斜視図である。図20(a)、(b)においては、床面に垂直に配置される側壁板1と、この側壁板1に係止され水平状態で配置される棚板2とを示している。棚板2には複数の書籍(図示せず)を載置できるようになっている。
【0023】
側壁板1の棚板2側の面には、たとえば一対の掛け止め体10が固定されている。掛け止め体10は、それぞれ側壁板1の長手方向(図中Z方向)に延在した金属ストリップから構成され、側壁板1の幅方向(図中X方向)に並設されている。掛け止め体10は、それに形成された螺子孔(図示せず)を通して螺合される螺子11によって側壁板1に固定されるようになっている。この場合、掛け止め体10の側壁板1に対する固定は螺子11に限定されることはなく他の周知の固定手段を用いるようにしてもよい。掛け止め体10は、その長手方向(図中Z方向)に沿って複数の掛け止め孔13が所定の間隔でたとえば等間隔に形成されている。それぞれの掛け止め孔13はたとえば矩形状をなしている。
【0024】
掛け止め体10には、図20(b)に示すように、複数の掛け止め孔13のうち選択された一の掛け止め孔(第1掛け止め孔と称する場合がある)と、この掛け止め孔の下方にたとえば隣接して配置される他の掛け止め孔(第2掛け止め孔と称する場合がある)とを通して受け止め具20が装着(係合)されるようになっている。受け止め具20は、一対の掛け止め体10のそれぞれにおいて、高さが等しい位置に装着されるようになっており、これにより、これら受け止め具20に支持(載置)される棚板2は水平状態を保って配置できるようになる。
【0025】
図21は、図20(a)、(b)から、掛け止め体10と受け止め具20を抜き出して示した図で、受け止め具20の掛け止め体10に対する装着の状態を示した斜視図である。受け止め具20は、ほぼ逆“L”字状をなす金属部材からなり、前記棚板2と当接し得る水平片(この明細書では載置片21と称する場合がある)と、前記掛け止め体10と当接し得る垂直片(この明細書では支持片22と称する場合がある)とを有する。また、図では明確になっていないが、載置片21の先端とは反対側の端部に掛け止め爪23(この明細書では第1掛け止め爪23と称する場合がある)が、また、支持片の載置片21とは反対側の端部に掛け止め爪24(この明細書では第2掛け止め爪24と称する場合がある)が設けられている。これら第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24は、それぞれ、受け止め具20の掛け止め体10に対する装着の際に、掛け止め体10の掛け止め孔13(第1掛け止め孔、第2掛け止め孔)に係合されるようになっている。なお、掛け止め体10には、側壁板1に固定させる場合の螺子11が螺入される螺子孔12が掛け止め孔13とともに並設されている。
【0026】
図1は、本発明の実施態様1における掛け止め体10の詳細な構成を示す図である。図1(a)は平面図、図1(b)は側面図、図1(c)は図1(a)のc−cにおける断面図、図1(d)は図1(a)のd−dにおける断面図、図1(e)は図1(a)のe−eにおける断面図である。
【0027】
図1において、一方向に延在して形成される掛け止め体10は、その長手方向辺14a、14bのそれぞれが一方の側(側壁板1の側)へ屈曲されて形成されている。これにより掛け止め体10は、その幅方向における断面が“コ”字形状をなして構成されている(図1(d)、(e)参照)。このような構成によって、掛け止め体10と側壁板1との間に間隙を形成させるためである。また、このような形状とすることによって、掛け止め体10の機械的強度を向上させることができる。
【0028】
掛け止め体10には、その長手方向に沿って、複数の螺子孔12および掛け止め孔13が並設されて形成されている。掛け止め孔13は、それぞれ、所定の間隔で、たとえば等間隔に並列されている。掛け止め孔13の形状は矩形状となっている。ここでは、各掛け止め孔13の幅をW’、長さをL’とする。この場合、W’=L’の関係があってもよい。螺子孔12は、掛け止め体10の長さに応じた個数を有し、並設された掛け止め孔13の両端のそれぞれに、また、掛け止め孔13の間の所定の領域に設けられている。
【0029】
図2は、本発明の実施態様1における受け止め具20の詳細な構成を示す図である。図2(a)は側面図、図2(b)は正面図、図2(c)は裏面図、図2(d)は平面図、図2(e)は裏面図である。
図2において、受け止め具20は、載置片21と支持片22とを有し、断面逆“L”字状をなして構成されている(図1(a)参照)。この受け止め具20を前記掛け止め体10に装着させた際には、支持片22は掛け止め体に面対向した状態で垂直に配置され、載置片21は掛け止め体10から突出した状態で水平に配置されるようになっている。
【0030】
受け止め具20は、板状部材のプレス成形によって形成され、載置片21は、その先端が折り返された二重構造となっている。これにより、載置片21の機械的強度を向上させることができる。
【0031】
また、載置片21の先端と反対側の端部(基端)は、たとえば図2(a)に示すように、支持片22の背面後方に延在され、支持片22の端部(先端)側(第2掛け止め爪24が形成されている側)に指向するようにほぼ直角に屈曲された後に、該支持片22と平行に延在された先端部を有する鉤状の第1掛け止め爪23が一体に形成されている。この第1掛け止め爪23の幅Wは、載置片21の幅よりも小さく、掛け止め体10の掛け止め孔13の幅W’よりも若干小さく形成されている。また、第1掛け止め爪23の屈曲部から先端部までの部分において、支持片22との間隙Gは掛け止め体10の肉厚にほぼ等しくなっている。また、第1掛け止め爪23の屈曲部から先端部までの長さLは掛け止め体10の掛け止め孔13の長さL’よりも若干小さく形成されている。また、支持片22の端部(先端)側は、たとえば図2(a)に示すように、支持片22の背面後方に指向するように屈曲し、さらに、前記第1掛け止め爪23の指向方向と同じ方向に指向する先端部を有する鉤状の第2掛け止め爪24が一体に形成されている。この第2掛け止め爪24は、前記第1掛け止め爪23と同一の平面(支持片22と平行な平面)内にあるとともに、第1掛け止め爪23の寸法とほぼ同様の寸法で形成されている。
【0032】
そして、このように構成された受け止め具20は、支持片22において、第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24が配置される面に突起部25が形成されている。この突起部25は、第1掛け止め爪23よりも第2掛け止め爪24に近接する側に設けられ、後述の説明で明らかとなるように、受け止め具20の掛け止め体10への装着の際に、第2掛け止め爪24が挿入される掛け止め孔13に係合されるようになっている。なお、図3は、前記突起部25が形成される支持片22の近傍を示す断面図である。支持片22の前記突起部25が形成されている面と反対側の面には凹部25dが形成されており、突起部25がたとえばプレスで形成されていることを示している。
【0033】
次に、図4を用いて、受け止め具20の掛け止め体10への装着の過程を説明し、その際における前記突起部の機能を明らかにする。図4において、図4(a)は受け止め具20の装着への初期段階を、図4(b)は受け止め具20の装着への中段階を、図4(c)は受け止め具の装着が完了された段階を示している。
【0034】
まず、図4(a)に示すように、受け止め具20の第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24を掛け止め体10の側に向け、受け止め具20を図中矢印αの方向へ移動させる。これにより、第1掛け止め爪23を所望の掛け止め孔(第1掛け止め孔)13へ挿入させるとともに、第2掛け止め爪24を第1掛け止め孔に隣接する他の掛け止め孔(第2掛け止め孔)13に挿入させる。上述したように、第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24の屈曲部から先端までの部分の幅W、長さLは、掛け止め孔の幅W’、長さL’より若干小さく形成されているため、図4(a)に示すように、受け止め具20を図中矢印αの方向へ移動させるのみで、第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24は、それぞれ、第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24に容易に挿入される。この場合、支持片22に形成された突起部25は掛け止め体10に当接された状態となっている。ここで、掛け止め体10と受け止め具20は、突起部25によって、逆方向の相互反発力が働き、この反作用で受け止め具20(少なくとも支持片22)は掛け止め体10へ弾性力が作用するようになっている。
【0035】
次に、図4(b)に示すように、受け止め具20を掛け止め体10の長手方向に沿って図中β方向に移動させる。すなわち、受け止め具20を第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24の先端の指向方向に移動させる。すなわち、第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24を掛け止め体10の掛け止め孔13に上方から差し込ませ、掛け止め体10に掛け止めするようにするためである。受け止め具20は、その第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24が支持片22との間の掛け止め体10を支持片22とともに挟持しながら移動するようになる。この段階では、突起部25は、図4(a)に示したと同様、いまだ掛け止め体10に当接された状態となっている。
【0036】
次に、図4(c)に示すように、第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24は、それぞれ、第1掛け止め孔13の下辺、第2掛け止め爪24の下辺に干渉(当接)することにより、受け止め具20のこれ以上の移動が抑止されるようになる。このとき、支持片22に設けられた突起部25は、第2掛け止め孔13の周辺に当接していた状態から弾力をもって第2掛け止め孔13へ押し入る状態に移行するようになる。図5は、図4(c)において、掛け止め体10の第2掛け止め孔13、支持片22の突起部25の部分を拡大して示した図である。すなわち、図5に示すように、突起部25は第2掛け止め孔13の上辺(図中符号Pで示す)に近接した状態で第2掛け止め孔13に係合されるようになっている。これにより、受け止め具20を、図4(c)中の矢印γ方向に移動させようとしても、この移動は、第2掛け止め孔13に係合された突起部25によって妨げられることになる。このため、受け止め具20に、矢印γ方向に所定以上の力を加えない限り、受け止め具20は掛け止め体10から脱落しないようにできる。
【0037】
このように、実施態様1に示す受け止め装置は、その受け止め具20に突起部25を設ける極めて簡単な構成を採用することにより、受け止め具20の掛け止め体10に対する脱落を信頼性よく回避することができるようになる。
【0038】
なお、この実施態様では、受け止め具20に形成した突起部25が係合する掛け止め孔13は、この明細書において、上位概念的に凹部として扱う。突起部25が係合する構成としては底の無い孔(いわゆる透孔)に限らず、有底のいわゆる凹陥部も適用できるからである。
【0039】
(実施態様2)
実施態様1に示した受け止め装置は、受け止め具20に設けた突起部25が掛け止め体10に形成された第2掛け止め孔13に係合されるようにして、受け止め具20の掛け止め体10からの脱落を防止した構成としたものである。
【0040】
しかし、これに限定されることはなく、掛け止め体10において第2掛け止め孔13(あるいは第1掛け止め孔13)が形成されていない領域に別個の凹部(透孔あるいは凹陥部)を設け、この凹部に受け止め具20の突起部25が係合するようにしてもよい(この場合、突起部25は前記凹部と対応した位置に形成されることになる)。このようにした場合にも同様の効果が得られることはもちろんである。
【0041】
(実施態様3)
実施態様1、実施態様2に示した受け止め装置は、受け止め具20に設けた突起部25が掛け止め体10に形成された凹部(透孔あるいは凹陥部)に係合されるようにして、受け止め具20の掛け止め体10からの脱落を防止した構成としたものである。しかし、受け止め具20に設けた突起部25は、掛け止め体10の面に当接されたままの状態とするのみで、上述のように、掛け止め体10に形成された凹部に係合するように構成しなくてもよい。このようにしても実施態様1、実施態様2と同様の効果が得られるからである。
【0042】
図6は、本発明の受け止め装置の実施態様3を示す構成図で、図4に対応させて描画した図となっている。図6に示す受け止め装置は、図4に示した構成と比較した場合、受け止め具20の掛け止め体10と当接する面に形成された突起部25は、たとえば第1掛け止め爪23と第2掛け止め爪24のほぼ中間あたりに形成されている(図2(a)に示すように第2掛け止め孔13に近接して形成していない)。
【0043】
この場合、図6(a)に示すように、受け止め具20の第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24を、それぞれ、掛け止め体10の第1掛け止め孔13、第2掛け止め孔13に挿入し、図6(b)に示すように、受け止め具20を掛け止め体10の長手方向に沿って図中β方向に移動させるまでの状態は、それぞれ、図4(a)、図4(b)と同様となっている。しかし、図6(c)に示すように、第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24が、それぞれ、第1掛け止め孔13の下辺、第2掛け止め孔13の下辺に干渉(当接)することにより、受け止め具20のこれ以上の移動が抑止された段階では、前記突起部25は掛け止め体10の面に当接されたままの状態となっており、図6(c)の場合と異なっている。図7は、図6(c)において、掛け止め体10の突起部25が掛け止め体10と当接している状態を拡大して示した図である。
【0044】
受け止め具20は、第1掛け止め爪23および第2掛け止め爪24の鉤状の先端によって掛け止め体10によって係止されているため、受け止め具20の掛け止め体10に対向する面に突起部25を設けることにより、受け止め具20と掛け止め体10との間に逆向きの相互反発力が生じることになる。この反発力は突起部25の高さが大きい程大きくなる。このため、図6(c)に示すように、受け止め具20の図中矢印γ方向に移動に対して大きな摩擦力が作用することになり、ある一定以上の力を加えて図中矢印γ方向に移動させない限り、受け止め具20は掛け止め体10から脱落するようなことがなくなる。
【0045】
このように、実施態様3に示す受け止め装置においても、その受け止め具20に突起部25を設ける極めて簡単な構成を採用することにより、受け止め具20の掛け止め体10に対する脱落を信頼性よく回避することができるようになる。この場合、受け止め具20に対する突起部25の取り付け位置は広い範囲にわたって設定でき、たとえば掛け止め体10の掛け止め孔13の位置に対応させる必要がないことから、極めて簡単な構成によって形成することができる。
【0046】
(実施態様4)
実施態様1ないし実施態様3に示した受け止め装置は、いずれも、受け止め具20に突起部25を形成した構成としたものである。しかし、これに限定されず、掛け止め体10に上述と同様の機能を有する突起部(図中符号15で示す)を設けるようにしてもよい。このような趣旨から、以下、本発明の受け止め装置の実施態様4の構成について説明する。
【0047】
まず、図8は、本発明の実施態様4における掛け止め体10の詳細な構成を示す図で、図1と対応して描画した図となっている。すなわち、図8(a)は平面図、図8(b)は側面図、図8(c)は図8(a)のc−cにおける断面図、図8(d)は図8(a)のd−dにおける断面図、図8(e)は図8(a)のe−eにおける断面図である。
【0048】
図8において、図1に示す構成と比較して異なる構成は、掛け止め体10に隣接して配置される各掛け止め孔13の間に突起部15が形成されていることにある。突起部15は隣接する各掛け止め孔13のたとえばほぼ中央の個所に形成されている。また、突起部15は受け止め具20が装着される側の面に形成されている。
【0049】
次に、図9は、本発明の実施態様4における受け止め具20の詳細な構成を示す図で、図2に対応させて描画した図となっている。すなわち、図9(a)は側面図、図9(b)は正面図、図9(c)は裏面図、図9(d)は平面図、図9(e)は裏面図である。
【0050】
図9において、図2に示す構成と比較して異なる構成は、受け止め具20の支持片22において、第1掛け止め爪23と第2掛け止め爪24との間に透孔27が形成されていることにある。この透孔27は、受け止め具20の掛け止め体10への装着が完了した際に、掛け止め体10に形成された前記突起部15が係合される透孔として構成されている。図10は、図9(d)のX−X線における断面図を示し、受け止め具20に形成した凹部がたとえば透孔27となっていることを示している。この凹部は有底のいわゆる凹陥部であってもよいことはもちろんである。
【0051】
さらに、図11は、受け止め具20の掛け止め体10への装着の過程を示した図で、図4と対応させて描画した図となっている。すなわち、図11(a)は受け止め具20の装着への初期段階を、図11(b)は受け止め具20の装着への中段階を、図11(c)は受け止め具20の装着がなされた段階を示している。
【0052】
図11において、図4に示した場合と異なる部分は、受け止め具20が掛け止め体10に装着された際(図11(c)参照)に、掛け止め体10に形成された突起部15は受け止め具20に形成された透孔27に係合されていることにある。図12は、図11(c)において、掛け止め体10に形成された突起部15が受け止め具20に形成された透孔27に係合している状態を拡大して示した図である。
【0053】
(実施態様5)
実施態様4に示した受け止め装置は、掛け止め体10に設けた突起部15が受け止め具20に形成された凹部(透孔27)に係合されるようにして、受け止め具20の掛け止め体10からの脱落を防止した構成としたものである。しかし、掛け止め体10に設けた突起部15は、受け止め具20の面に当接されたままの状態にするのみで、上述のように、掛け止め体10の凹部(透孔27)に係合するように構成しなくてもよい。このようにしても実施態様4と同様の効果が得られるようになるからである。
【0054】
図13は、本発明の受け止め装置の実施態様5を示す構成図で、図11に対応させて描画した図となっている。
【0055】
図13に示す受け止め装置は、図11に示した構成と比較した場合、その受け止め具20に実施態様4に示したような透孔27が形成されていないことにある。このように構成された受け止め装置は、図13(a)に示すように、受け止め具20の第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24を、それぞれ、掛け止め体10の第1掛け止め孔13、第2掛け止め孔13に挿入し、図13(b)に示すように、受け止め具20を掛け止め体10の長手方向に沿って図中β方向に移動させるまでの状態は、それぞれ、図11(a)、図11(b)と同様となっている。しかし、図13(c)に示すように、第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24が、それぞれ、第1掛け止め孔13の下辺、第2掛け止め孔13の下辺に干渉(当接)することにより、受け止め具20のこれ以上の移動が抑止された段階では、前記突起部15は掛け止め体10の面に当接されたままの状態となっており、図11(c)の場合と異なっている。図14は、図13(c)において、掛け止め体10の突起部15が掛け止め体10と当接している状態を拡大して示した図である。
【0056】
受け止め具20は、第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24の鉤状の先端によって掛け止め体10によって係止されているため、掛け止め体10の受け止め具20に対向する面に突起部15を設けることにより、受け止め具20と掛け止め体10との間に逆方向の相互反発力が生じることになる。この反発力は突起部15の高さが大きい程大きくなる。このため、図13(c)に示すように、受け止め具20の図中矢印γ方向に移動に対して大きな摩擦力が作用することになり、ある一定以上の力を加えて図中矢印γ方向に移動させない限り、受け止め具20は掛け止め体10から脱落するようなことがなくなる。
【0057】
(実施態様6)
上述した各実施態様で示した受け止め具20は、その第1掛け止め爪23、第2掛け止め爪24が、いずれも、支持片22を含む平面(仮想平面)とほぼ平行な面内にあるように構成されたものとなっている。
【0058】
しかし、図15(a)に示すように、たとえば第2掛け止め爪24において、その先端を広げる方向に若干屈曲させるように構成し、あるいは、図15(b)に示すように、第1掛け止め爪23においても、その先端を広げる方向に若干屈曲させるように構成するようにしてもよい。すなわち、第1掛け止め爪23あるいは第2掛け止め爪24は、支持片22を含む平面(仮想平面)との距離が屈曲部から先端部にかけて大きくなるように屈曲されて構成されている。
【0059】
図16(a)、(b)は、たとえば図15(a)に示した受け止め具20を掛け止め体10に装着する際の過程を示した図である。図16(a)に示すように、たとえば第2掛け止め爪24が先端を広げる方向に屈曲されていることから、第2掛け止め爪24を対応する掛け止め孔(第2掛け止め孔)13に挿入し易くなるという効果を奏する。この場合、たとえば、受け止め具20を図中α方向に移動させる際に、該受け止め具20を若干傾け、第1掛け止め爪23あるいは第2掛け止め爪24のいずれか一方を対応する掛け止め孔13に挿入し、その後、他の掛け止め爪を対応する掛け止め孔13に挿入するようにでき、これにより、融通性のある受け止め具20の掛け止め体10への係合を実現できるようになる。
【0060】
また、掛け止め体10への挿入後の受け止め具20の図中β方向への移動において、第2掛け止め爪24が先端は広がっているように構成されているため、たとえば、先端が掛け止め体10の掛け止め孔13の周辺に干渉するということなく、円滑な移動を実現できるという効果を奏す。そして、図16(b)に示すように、受け止め具20の掛け止め体10への完全な装着がなされた際には、第2掛け止め爪24の先端とは反対側の屈曲部近傍において、掛け止め体10の第2掛け止め孔13の周辺に当接し、支持片22(突起部25)を掛け止め体10側に確実に付勢させるようにすることができる。図17は、受け止め具20の掛け止め体10への装着における第2掛け止め爪24の近傍を示す拡大図である。図17に示すように、第2掛け止め爪24の先端の開きを大きくしても、第2掛け止め爪24は第2掛け止め孔13に何ら支障なく係合されていることが明らかとなる。このような効果は、図15(b)に示した構成の受け止め具20を用いた場合にも同様であることはもちろんである。
【0061】
また、図18(a)、(b)は、図15(a)、(b)と同様の趣旨で構成された受け止め具20の他の実施態様を示す図である。図18(a)、(b)は、それぞれ、図15(a)、(b)と対応づけて描画した図となっている。図18(a)、(b)において、図15(a)、(b)と比較して異なる構成は、第1掛け止め爪23あるいは第2掛け止め爪24は、その支持片22側の面において傾斜が設けられていることにある。このような傾斜はたとえばプレス加工における潰しによって構成することができる。この傾斜によって、第1掛け止め爪23あるいは第2掛け止め爪24は、支持片22を含む平面(仮想平面)との距離が屈曲部から先端部にかけて大きくなるように構成される。このため、図18(a)、(b)に示す第1掛け止め爪23あるいは第2掛け止め爪24は、図15(a)、(b)に示したように先端を広げるように屈曲させることなく、図15(a)、(b)に示したと同様の効果を奏するようにすることができる。図19は、受け止め具20の第2掛け止め爪24の近傍を示す拡大図である。図19に示す受け止め具20は、たとえば第2掛け止め爪24において、その内面(支持片22側の面)と支持片22を含む平面(仮想平面)との距離が屈曲部から先端部にかけて大きく形成されていることにおいて、図17に示した受け止め具20と同様となっていることが明らかとなる。
【0062】
なお、図15ないし図19に示す受け止め具20あるいは掛け止め体10は、それぞれ、図4および図5に示した受け止め具20あるいは掛け止め体10(実施態様1)を例にして示したものとなっている。したがって、図15ないし図19に示す受け止め具20の構成は実施態様1以外の他の実施態様においても適用できることはもちろんである。
【0063】
以上、説明したことから明らかなように、本発明の受け止め装置によれば、極めて簡単な構成にも拘わらず、受け止め具の掛け止め体に対する脱落を信頼性よく回避できるようになる。
【0064】
なお、上述した各実施態様では、突起部15、25はいずれも点状とて形成したものである。しかし、これに限定されることはなく、たとえば長さの比較的短い線状として形成するようにしてもよく、また、比較的面積の大きな丸、あるいは多角形状とするようにしても同様の効果が得られることはいうまでもない。
(実施態様7)
図22(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、本発明の実施態様7を示す受け止め具20の構成図で、図2(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に対応づけて描いた図となっている。また、図23は、図22(c)のXXIII−
XXIII線における断面図を示している。
図22(a)、(b)、(c)、(d)、(e)において、図2(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の場合と異なる点は、突起部25の周辺にスリット30が形成されていることにある。スリット30は、たとえば載置片21側に開放端を有するU字状をなしている。これにより、スリット30の間には舌片32が形成され、この舌片32の先端に突起部25が位置づけられるようになっている。
このように構成された舌片32は、受け止め具20との接続部である基部を中心に支持片22の表裏方向に弾性をもって揺動変形し得るようになる。このため、受け止め具20の掛け止め体10への係合の際に、受け止め具20の突起部25は、掛け止め体10への押圧を前記弾性によって和らげることができるようになる。これにより、受け止め具20の掛け止め体10への係合を滑らかに行うことができるとともに、受け止め具20と掛け止め体10との当接部において傷(あるいは塗布材の剥がれ)の発生を回避させることができる。
また、図24(a)、(b)、(c)は、受け止め具20の掛け止め体10に対する装着の段階を示す説明図で、図4(a)、(b)、(c)に対応づけて描いた図である。本実施態様における受け止め具20の掛け止め体10に対する装着は、図4(a)、(b)、(c)の場合と異なるところはないが、図24(a)、(b)、(c)の各段階において、図4(a)、(b)、(c)の場合よりも、受け止め具20の突起部25の掛け止め体10への押圧が和らげられるようになっている。
この場合、前記舌片32の長さをスリット30の形状によって任意に設定することにより、受け止め具20の突起部25の掛け止め体10への押圧力を調整することができる効果を奏する。
なお、この実施態様7では、受け止め具20について説明したものである。しかし、掛け止め体10に突起部15を有する場合には、この掛け止め体10にも適用することができることはいうまでもない。
(実施態様8)
図25(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、本発明の実施態様8を示す受け止め具20の構成図で、図2(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に対応づけて描いた図となっている。また、図26は、図25(c)のXXVI−
XXVI線における断面図を示している。
図25(a)、(b)、(c)、(d)、(e)において、図2(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の場合と異なる点は、突起部25の周辺にスリット40が形成されていることにある。スリット40は、突起部25を間にして、ほぼ平行に配置される一対のスリットから構成されている。また、これらスリット40は、たとえば支持片22の長手方向に延在されて形成されている。これにより、スリット40の間には架橋部42が形成され、架橋部42の一部に突起部25が位置づけられるようになっている。また、受け止め具20の突起部25の周辺の裏面には凹陥部44が形成され、この凹陥部44によって少なくとも前記架橋部42の厚さが、受け止め具20の他の領域よりも厚さが薄く構成されるようになっている。
このように構成された、架橋部42は、支持片22の表裏方向に弾性をもって揺動変形し得るようになる。このため、受け止め具20の掛け止め体10への係合の際に、受け止め具20の突起部25は、掛け止め体10への押圧を前記弾性によって和らげることができるようになる。このため、受け止め具20の掛け止め体10への係合を滑らかに行うことができるとともに、受け止め具20と掛け止め体10との当接部において傷(あるいは塗布材の剥がれ)の発生を回避させることができる。
また、図27(a)、(b)、(c)は、受け止め具20の掛け止め体10に対する装着の段階を示す説明図で、図4(a)、(b)、(c)に対応づけて描いた図である。本実施態様における受け止め具20の掛け止め体10に対する装着は、図4(a)、(b)、(c)の場合と異なるところはないが、図27(a)、(b)、(c)の各段階において、図4(a)、(b)、(c)の場合よりも、受け止め具20の突起部25の掛け止め体10への押圧が和らげるようになっている。
そして、架橋部42の長さをスリット40の長さによって任意に設定し、あるいは架橋部42の厚さを凹陥部44の形成によって任意に設定することにより、受け止め具20の突起部25の掛け止め体10への押圧力を調整することができる効果を奏する。
なお、この実施態様8では、受け止め具20について説明したものである。しかし、掛け止め体10に突起部15を有する場合には、この掛け止め体10にも適用することができることはいうまでもない。
(実施態様9)
図28(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、本発明の実施態様9を示す受け止め具20の構成図で、図2(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に対応づけて描いた図となっている。また、図29は、図28(c)のXXIX−
XXIX線における断面図を示している。
図28(a)、(b)、(c)、(d)、(e)において、図2(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の場合と異なる点は、突起部25は受け止め具20とは別体の樹脂材によって形成されていることにある。樹脂材からなる突起部25(以下、符号50で示す)は、受け止め具20に形成された孔52に嵌合されて形成されている。すなわち、突起部50は、孔52の一方の側(掛け止め体10と対向する側)に該孔52の径よりも大きな径を有する突起面50Aを有し、他方の側に該孔52の径よりも大きな径を有する基部50Bを有して構成されている。また、受け止め具20において、突起部50の突起面50A側の前記孔52の周辺に凹陥部54(図29参照)が形成され、突起面50Aは、その周辺が凹陥部54内に位置づけられた状態で該凹陥部54から突出するようにして構成されている。凹陥部54は、突起面50Aの周辺を凹陥部54内に位置づけさせることによって、突起面50Aの周辺が他の部材によって引っ掛かって捲れてしまうのを回避させるようになっている。
なお、受け止め具20の孔52への突起部50の嵌合は、たとえば、前記孔52へ樹脂材を注入成形することによって行うことができる。
このように構成した場合、突起部50はそれ自体弾性を有して構成されることになる。このため、受け止め具20の掛け止め体10への係合を滑らかに行うことができるとともに、受け止め具20と掛け止め体10との当接部において傷(あるいは塗布材の剥がれ)の発生を回避させることができる。
また、図30(a)、(b)、(c)は、受け止め具20の掛け止め体10に対する装着の段階を示す説明図で、図4(a)、(b)、(c)に対応づけて描いた図である。本実施態様における受け止め具20の掛け止め体10に対する装着は、図4(a)、(b)、(c)の場合と異なるところはないが、図30(a)、(b)、(c)の各段階において、図4(a)、(b)、(c)の場合よりも、受け止め具20の突起部25の掛け止め体10への押圧が和らげるようになっている。
なお、この実施態様9では、受け止め具20について説明したものである。しかし、掛け止め体10に突起部15を有する場合には、この掛け止め体10にも適用することができることはいうまでもない。
(実施態様10)
図31は、本発明の実施態様10を示す掛け止め体10の構成図で、図1(a)に対応づけて描いた図となっている。
図31において、図1(a)の場合と比較して異なる点は、掛け止め孔13にある。すなわち、掛け止め孔13は、その上側の辺部に、掛け止め体10の長手方向に沿って互いに平行に配置される一対の切り欠き60が形成されることによって、これら切り欠き60の間に舌片62が設けられて構成されている。これにより、掛け止め孔13の舌片62は、掛け止め体10との接続部である基部を中心に支持片22の表裏方向に弾性を有して揺動変形し得るようになる。
このように構成した掛け止め体10は、受け止め具20を該掛け止め体10に対して着脱させる場合、受け止め具20の突起部15が掛け止め孔13に係止される際、あるいは掛け止め孔13の係止から解除される際に、受け止め具20の掛け止め体10への押圧を低減できるようになる。このため、受け止め具20の掛け止め体10への係合を滑らかに行うことができるとともに、受け止め具20と掛け止め体10との当接部において傷(あるいは塗布材の剥がれ)の発生を回避させることができる。図32(a)、(b)、(c)は、受け止め具20の掛け止め体10に対する装着の段階を示す説明図で、図4(a)、(b)、(c)に対応づけて描いた図である。図32(a)、(b)、(c)のうち図32(b)に示す段階において、舌片62は、受け止め具20の突起部15に押圧され、その押圧方向に変形するようになっている。
(実施態様11)
図33(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、本発明の実施態様11を示す受け止め具20の構成図で、図22(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に対応づけて描いた図となっている。また、図34は、図33(c)のXXXIV−
XXXIV線における断面図を示している。
図33(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に示す受け止め具20は、突起部25の周辺にスリット30が形成され、該スリット30は載置片21側に開放端を有するU字状をなしている点において、図22(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に示す受け止め具20と同様となっている。しかし、図33(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に示す受け止め具20は、スリット30によって形成される舌片32が、その基部(支持片22との接続部)と先端部(突起部25が設けられている部分)との間の両脇のそれぞれに、スリット30の間隙を若干狭くするような膨らみを有する形状となっている点において、図22(a)、(b)、(c)、(d)、(e)に示す受け止め具20の場合と異なっている。
すなわち、図33(b)、(c)に示すように、舌片32は、その両脇における膨らみ32aによって、その基部から先端部にかけて、幅が徐々に大きくなり最大幅を有した後に徐々に小さくなるように形成され、スリット30は、最大幅を有する舌片32の部分において最小幅を有するように形成されている。
舌片32のこのような形状は、受け止め具20の形成の際のプレスによって圧延させることによって構成することができる。図34は、図33(c)のXXXIV−XXXIV線における断面図であり、舌片32は、プレスによって、基部(支持片22との接続部)から先端部(突起部25が設けられている部分)にかけて厚さが徐々に小さくなっていることを示している。この場合、舌片32の突起部25が形成された側の面は支持片22の同方向側の面と面一となっており、舌片32の突起部25が形成されていない側の面は支持片22の同方向側の面に対して窪みが形成されるように構成されている。舌片32に、このようなプレス加工を施すことにより、前記膨らみ32aを形成することができ、スリット30の一部において幅の狭い部分を形成することができる。
このように、スリット30の一部に幅の狭い部分を形成することによって、このスリット30内に当該受け止め具20以外の他の部材の一部が侵入してしまうのを防止でき、舌片32が屈曲してしまうのを回避できる効果を奏するようにできる。たとえば、受け止め具20を搬送する場合、通常、一つの袋に複数(たとえば100個)の受け止め具20を収納させて行うが、ある受け止め具20のスリット30に他の受け止め具20の第2掛け止め爪24が侵入し、舌片32が屈曲してしまうことによって、当該受け止め具20の掛け止め機能を低下させてしまう場合がある。このことから、本実施態様で示した受け止め具20は、上述した不都合を解消するものとして構成することができる。
また、プレスによって、舌片32の厚さをたとえば支持片22の厚さよりも小さくすることによって、舌片32の弾性力を制御でき、突起部25の掛け止め体10に対する押圧力を調整することが可能となる効果を奏する。
なお、本実施態様で示した発明は、実施態様8(図25)における受け止め具20、また掛け止め体10に形成されるスリットにおいても適用できることはいうまでもない。
【0065】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0066】
1……側壁板、2……棚板、10……掛け止め体、11……螺子、12……螺子孔、13……掛け止め孔、15……突起部、20……受け止め具、21……載置片、22……支持片、23……第1掛け止め爪、24……第2掛け止め爪、25……突起部、27……透孔、30……スリット、32……舌片、32a……膨らみ、40……スリット、42……架橋部、44……凹陥部、50……突起部(樹脂材)、52……孔、54……凹陥部、60……切り欠き、62……舌片。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に並設された少なくとも第1掛け止め孔および第2掛け止め孔を有する掛け止め体と、
前記掛け止め体に係合し、この係合の際に、前記掛け止め体から突出して配置される載置片と前記掛け止め体に面対向して配置される支持片とを備え、前記第1方向に屈曲された先端をもつ鉤状の第1掛け止め爪と第2掛け止め爪を有する受け止め具とから構成され、
前記受け止め具の前記掛け止め体に対する係合は、前記第1掛け止め爪と前記第2掛け止め爪を、それぞれ第1掛け止め孔および第2掛け止め孔に挿入後、前記受け止め具を前記第1方向に移動させることによってなされる受け止め装置であって、
前記受け止め具は、前記支持片における前記掛け止め体と対向する面に突起部を備えることを特徴とする受け止め装置。
【請求項2】
前記突起部は、前記受け止め具の前記第1方向の移動によって前記掛け止め体に形成された凹部に係合されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の受け止め装置。
【請求項3】
前記凹部として、前記第2掛け止め孔のうち前記第1掛け止め孔側の部分を用いたことを特徴とする請求項2に記載の受け止め装置。
【請求項4】
第1方向に並設された少なくとも第1掛け止め孔および第2掛け止め孔を有する掛け止め体と、
前記掛け止め体に係合し、この係合の際に、前記掛け止め体から突出して配置される載置片と前記掛け止め体に面対向して配置される支持片とを備え、前記第1方向に屈曲された先端をもつ鉤状の第1掛け止め爪と第2掛け止め爪を有する受け止め具とから構成され、
前記受け止め具の前記掛け止め体に対する係合は、前記第1掛け止め爪と前記第2掛け止め爪を、それぞれ第1掛け止め孔および第2掛け止め孔に挿入後、前記受け止め具を前記第1方向に移動させることによってなされる受け止め装置であって、
前記掛け止め体は前記受け止め具における前記支持片と対向する面に突起部を備えることを特徴とする受け止め装置。
【請求項5】
前記突起部は、前記受け止め具の前記第1方向の移動によって前記支持片に形成された凹部に係合されるようになっていることを特徴とする請求項4に記載の受け止め装置。
【請求項6】
前記凹部は前記支持片に形成された孔であることを特徴とする請求項5に記載の受け止め装置。
【請求項7】
前記受け止め具または前記掛け止め体のうち前記突起が設けられる方に前記突起部を弾性変位し易くするためのスリットを設けた請求項1、4のいずれか記載の受け止め装置。
【請求項8】
前記突起部は、片持ちで支持されていることを特徴とする請求項7に記載の受け止め装置。
【請求項9】
前記突起部は、両持ちで支持されていることを特徴とする請求項7に記載の受け止め装置。
【請求項10】
前記スリットは前記突起部の両側に一対設けられ、前記一対のスリットの間の領域は、前記突起部の裏面側に形成された凹陥部によって他の領域よりも厚さが薄くなっていることを特徴とする請求項9に記載の受け止め装置。
【請求項11】
前記突起部は、前記受け止め具あるいは前記掛け止め体に形成された孔に嵌合される樹脂材からなることを特徴とする請求項1、4のいずれか記載の受け止め装置。
【請求項12】
前記樹脂材の突起部側における前記孔の周辺に凹陥部が形成され、前記突出部は、その周辺が前記凹陥部内に位置づけられて該凹陥部から突出して構成されていることを特徴とする請求項11に記載の受け止め装置。
【請求項13】
前記第1掛け止め孔および第2掛け止め孔は、前記第1方向と反対側の辺部に一対の切り欠きが形成されることによって、これら切り欠きの間に舌片が設けられていることを特徴とする請求項1、4のいずれか記載の受け止め装置。
【請求項14】
前記突起部はプレス成形によって形成されていることを特徴とする請求項1ないし9のうちいずれかに記載の受け止め装置。
【請求項15】
前記受け止め具は、その載置片が先端で屈曲された二重構造となっており、前記載置片の先端と反対側の端部に前記第1掛け止め爪が形成され、前記支持片の前記載置片と反対側の端部に前記第2掛け止め爪が形成されていることを特徴とする請求項1または4に記載の受け止め装置。
【請求項16】
前記スリットは、舌片のプレスによる膨らみによって、一部に幅の狭い部分を有することを特徴とする請求項7、8、9、10のいずれかに記載の受け止め装置。
【請求項17】
載置片と、
この載置片に接続され前記載置片とともに断面がL字状となって配置される支持片と、
前記載置片の前記支持片側の端部から延在され前記支持片とほぼ平行になるように屈曲された第1掛け止め爪と、
前記支持片の先端から延在され前記第1掛け止め爪とほぼ同方向に屈曲された第2掛け止め爪とを備え、
前記支持片は、前記第1掛け止め爪および前記第2掛け止め爪の側の面に突起部が形成されていることを特徴とする受け止め具。
【請求項18】
載置片と、
この載置片に接続され前記載置片とともに断面がL字状となって配置される支持片と、
前記載置片の前記支持片側の端部から延在され前記支持片とほぼ平行になるように屈曲された第1掛け止め爪と、
前記支持片の先端から延在され前記第1掛け止め爪とほぼ同方向に屈曲された第2掛け止め爪とを備え、
前記支持片は、前記第1掛け止め爪および前記第2掛け止め爪の側の面に凹部が形成されていることを特徴とする受け止め具。
【請求項19】
前記突起部を弾性変位し易くするためのスリットを設けた請求項17に記載の受け止め具。
【請求項20】
前記突起部は、片持ちで支持されていることを特徴とする請求項19に記載の受け止め具。
【請求項21】
前記突起部は、両持ちで支持されていることを特徴とする請求項19に記載の受け止め具。
【請求項22】
前記スリットは前記突起部の両側に一対設けられ、前記一対のスリットの間の領域は、前記突起部の裏面側に形成された凹陥部によって他の領域よりも厚さが薄くなっていることを特徴とする請求項20に記載の受け止め具。
【請求項23】
前記突起部は、樹脂材からなることを特徴とする請求項17に記載の受け止め具。
【請求項24】
前記樹脂材の突起部側における前記孔の周辺に凹陥部が形成され、前記突出部は、その周辺が前記凹陥部内に位置づけられて該凹陥部から突出して構成されていることを特徴とする請求項23に記載の受け止め具。
【請求項25】
前記載置片は、その先端で屈曲された二重構造となっていることを特徴とする請求項17、18のいずれかに記載の受け止め具。
【請求項26】
前記スリットは、舌片のプレスによる膨らみによって、一部に幅の狭い部分を有することを特徴とする請求項19、20、21、22のいずれかに記載の受け止め具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2012−40353(P2012−40353A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−47144(P2011−47144)
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【出願人】(000107572)スガツネ工業株式会社 (153)
【Fターム(参考)】