説明

受信装置及び受信方法

【課題】テレビジョンシステムに通信機能を付加し、テレビ電話機能を実現した場合、ユーザがテレビの有料番組や映画の視聴中にテレビ電話が着信した時でも、視聴を邪魔されない機能を提供する。
【解決手段】テレビ電話機能のためのネットワーク処理部116と、放送波を受信するチューナ処理部115と、映像音声復号部127と、受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信の可否とを対応付けて記録し、記録された受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信の可否との対応に基づいてテレビ電話受信を制御する制御部とを有する受信装置であって、復号部は複数の復号手段を備え、受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信を受けたときの処理との対応に基づいて、複数の前記復号手段のうち、必要な復号手段を用いて復号処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野は、テレビジョンシステムの動作制御に関するものであり、特に通信機能を持ったテレビジョンシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータネットワークの普及に伴い、テレビ、レコーダ機器等に加え、通信機能を持ったテレビジョンシステムが開発されている。
【0003】
特許文献1では、「テレビ放送受信中に電話がかかってきたときにより好ましい対応が可能なテレビ放送受信機付テレビ電話装置を提供すること」(特許文献1[0004]参照)を課題とし、その解決手段として「テレビ放送を受信するテレビ放送受信手段と、電話回線を介して受信した相手の電話番号を検知する電話番号検知手段と、電話帳データベースを記憶するデータベース手段と、前記テレビ放送受信手段によるテレビ放送の受信中に電話がかかってきたとき、前記電話番号検知手段の検知した相手の電話番号に基づいて前記データベース手段を検索する検索手段と、前記検索手段の検索結果である相手の情報をテレビ放送画面に合成表示して電話がかかってきたことを報知する報知手段と、を有する」(特許文献1[0005]参照)ことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−30872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、テレビ電話機器において映像音声を使う通信は、電話を拡張した形で行われており、通話していないか通話中の何れかしか、機器の内部状態は存在しない。また、コンピュータを使ったテレビ電話の場合は、コンピュータ自体がマルチタスク、マルチウィンドウであるため、通常コンピュータの内部の状態を考慮して、通話の可否を判断する必要性は低いと考えられる。
【0006】
これらに対して、テレビジョンシステムに通信機能を付加し、テレビ電話機能を実現した場合、ユーザがテレビ番組の視聴中であると、当該テレビ番組の視聴に支障をきたすおそれがある。特許文献1では、テレビ放送の受信中に電話がかかってきたとき、相手の電話番号に基づいてデータベースを検索して相手の情報をテレビ放送画面に合成表示して電話がかかってきたことを報知する。
【0007】
しかし、例えばテレビの有料番組や映画の視聴中に電話がかかってきた場合、電話をかけてきた相手の情報が表示されると、テレビ電話をかけてきた相手を確認する等の呼出への対応で、当該有料番組や映画の視聴が妨げられるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施の態様は、受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信の可否とを対応付けて記録し、記録された受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信の可否との対応に基づいて受信装置を制御する。
【発明の効果】
【0009】
上記手段によれば、ユーザにとって使い勝手の良いテレビジョンシステムを提供できる。例えば、通信機能を持ったテレビジョンシステムにおいて、ユーザによるテレビ番組の視聴の利便性を損なうことのないテレビ電話が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施例1の受信装置の構成の一例である。
【図2】実施例1の受信装置が有する制御テーブルの一例である。
【図3】実施例2の受信装置の構成の一例である。
【図4】実施例2の受信装置が有する制御テーブルの一例である。
【図5】本実施例の全体構成を示す図である。
【図6】実施例1の受信装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】実施例1のセンターサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】実施例1の受信装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】実施例1の受信装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】実施例1の受信装置が表示する設定画面の一例である。
【図11】実施例1の受信装置が表示する設定画面の一例である。
【図12】実施例2の受信装置が表示する設定画面の一例である。
【図13】実施例2の受信装置が表示する設定画面の一例である。
【図14】本実施例の受信装置が表示する画面の一例である。
【図15】実施例4の受信装置の構成の一例である。
【図16】実施例4の受信装置が有する制御テーブルの一例である。
【図17】実施例4の受信装置が有するリソースの割り当てテーブルの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施例について図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0012】
まず、本実施例の全体構成について説明する。
図5は本実施例の全体構成である。501、502は、放送番組やインターネット回線を通じたコンテンツの受信を行う受信装置であって、テレビ電話機能等の通信機能を有するものである。図5において受信装置501はネットワーク117を介してテレビ電話機能を有する他の装置からの発信を受ける側(着信側)の受信装置である。受信装置502はネットワーク117を介してテレビ電話機能を有する他の装置へ(本実施例では受信装置501へ)テレビ電話の発信を行う側(発信側)の受信装置である。なお、本実施例においては発信側である受信装置502に必ずしもテレビ放送を受信する機能は必要でなく、テレビ電話機能のみを有する装置でもよい。503は、ネットワーク117を介してクライアント(本実施例においては受信装置501、502)の要求に対してサービスを提供するセンターサーバである。
【0013】
本実施例においては、受信装置501の状態(例えば電源が入っていなくて通話不可能な場合は「オフライン」、電源が入っていて通話可能であれば「オンライン」、電源が入っているが何等かの事情で通話できなければ「ビジー」等)に関する情報(以下、「状態情報」という。)をセンターサーバ503が管理することで、受信装置501に対してテレビ電話の発信を行う受信装置502は、センターサーバ503が管理する受信装置501の情報により受信装置501の状態を知ることができる。また、多数の受信装置の状態情報を取得したい場合であっても、これらの受信装置の状態情報がセンターサーバ503に集約されていれば、センターサーバ503にアクセスするだけで多数の受信装置の状態情報を取得することができる
ここで、センターサーバ503が受信装置501の状態情報を取得する方法の例を説明する。まず、受信装置501が自端末の状態情報をセンターサーバ503に送信(プッシュ)することで、センターサーバ503は受信装置501の状態情報を取得できる。受信装置501からセンターサーバ503への状態情報の送信は、例えば受信装置501の状態が変化したタイミングで行われればよい。
【0014】
これにより、センターサーバ503は受信装置501の状態が変化したタイミングで受信装置501の状態情報を取得できるため、受信装置501の状態の変化をより少ないタイムラグで把握することができる。
【0015】
また、センターサーバ503が受信装置501の状態情報を要求(プル)し、当該要求に対して受信装置501がセンターサーバ503に状態情報を送信することで、センターサーバ503は受信装置501の状態情報を取得できる。センターサーバ503の状態情報の要求は、例えば一定間隔(10分に1回等)で行うようにしたり、センターサーバ503の処理負荷が軽いとき(CPU使用率が一定値以下等)に行うようにすればよい。
【0016】
これにより、受信装置501の状態が変更したとき常に状態情報の送受信行われることはなくなるため、受信装置501やセンターサーバ503の処理負荷を軽減することができる。
【0017】
次に、受信装置502がセンターサーバ503から受信装置501の状態情報を取得する方法の例を説明する。まず、センターサーバ503が受信装置501の状態情報を受信装置502に送信(プッシュ)することで、受信装置502は受信装置501の状態情報を取得できる。センターサーバ503から受信装置502への状態情報の送信は、例えばセンターサーバ503が受信装置501の状態情報の変化を把握したタイミングで行われればよい。
【0018】
これにより、受信装置502はセンターサーバ503が受信装置501の状態情報の変化を把握したタイミングで受信装置501の状態情報を取得できるため、受信装置501の状態の変化をより少ないタイムラグで把握することができる。
【0019】
また、受信装置502がセンターサーバ503に対して受信装置501の状態情報を要求(プル)し、当該要求に対してセンターサーバ503が受信装置502に受信装置501の状態情報を送信することで、受信装置502は受信装置501の状態情報を取得できる。受信装置502の状態情報の要求は、例えば一定間隔(10分に1回等)で行うようにしたり、受信装置502が受信装置501の状態情報を必要とするとき(ユーザが受信装置501の状態を取得する指示を受信装置502に対して行ったとき等)に行うようにすればよい。
【0020】
これにより、センターサーバ503が有する受信装置501の状態情報が変更したとき常に状態情報の送受信行われることはなくなるため、受信装置502やセンターサーバ503の処理負荷を軽減することができる。
【0021】
上記はセンターサーバを介して受信装置501の状態を受信装置502が取得することを説明したが、受信装置502がネットワーク117を介して受信装置501から直接状態情報を取得するように構成してもよい。センターサーバ117を介さないことで、センターサーバの負荷を軽減し、サーバを介することに比べて受信装置501の状態に関する情報の取得についてタイムラグを減少させることができる。
【0022】
ここで、受信装置502が受信装置501の状態情報を取得する方法の例を説明する。まず、受信装置501が自端末の状態情報を受信装置502に送信(プッシュ)することで、受信装置502は受信装置501の状態情報を取得できる。受信装置501から受信装置502への状態情報の送信は、例えば受信装置501の状態が変化したタイミングで行われればよい。
これにより、受信装置502は受信装置501の状態が変化したタイミングで受信装置501の状態情報を取得できるため、受信装置501の状態の変化をより少ないタイムラグで把握することができる。
【0023】
また、受信装置502が受信装置501の状態情報を要求(プル)し、当該要求に対して受信装置501が受信装置502に状態情報を送信することで、受信装置502は受信装置501の状態情報を取得できる。受信装置502の状態情報の要求は、例えば一定間隔(10分に1回等)で行うようにしたり、受信装置502が受信装置501の状態情報を必要とするとき(ユーザが受信装置501の状態を取得する指示を受信装置502に対して行ったとき等)に行うようにすればよい。
これにより、受信装置501の状態が変更したとき常に状態情報の送受信行われることはなくなるため、受信装置501や受信装置502の処理負荷を軽減することができる。
【0024】
そして、受信装置501においては、例えばユーザが有料番組等の視聴をしていてテレビ電話がかかってきても応答したく無い場合には、有料番組の視聴をしている場合にはテレビ電話の着信を拒否する設定を行うことで、テレビ電話の着信により有料番組の視聴を妨げられることを防ぐことができる。
【0025】
次に、本実施例における受信装置501について説明する。図1は本実施例における受信装置501のハードウェア構成の一例である。108は映像音声符号部であり、音声を取り込み電気信号に変換するマイク101、マイク101で変換された音声の電気信号を符号化する音声エンコード処理部103、映像を取り込み電気信号に変換するカメラ104、カメラ104で変換された映像の電気信号を符号化する映像エンコード処理部106、音声エンコード処理部103からの音声データと映像エンコード処理部106からの映像データとを合成するAVパケット合成処理部とからなる。
【0026】
127は映像音声復号部であり、映像データと音声データとを分離するAVパケット分離処理部126と、AVパケット分離処理部126で分離された映像データを復号化する映像デコード処理部123と、映像デコード処理部123で復号化された映像データのスケーリング処理を行うスケーリング処理部122と、スケーリング処理部122でスケーリングされた映像信号をディスプレイに出力するディスプレイドライバ121と、AVパケット分離処理部126で分離された音声データを復号化する音声デコード処理部125と、音声デコード処理部125で復合化された音声信号をスピーカに出力する音声ドライバ124とからなる。
【0027】
119は映像音声復号部127からの音声を出力するスピーカ、120は映像音声復号部127からの映像を表示するディスプレイパネルである。110はプログラム等を格納しているROM(Read-Only Memory)であるプログラムROM、111はデータの読み書きが行われるRAM(Random Access Memory)、109はプログラムROM110やRAM111等のプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)である。
【0028】
117はインターネット回線や電話回線等のネットワーク、116は映像音声符号部108で符号化された映像データや音声データをネットワーク117を通じて外部へ出力したり、ネットワーク117を通じて外部から情報を受信したりする処理を行うネットワーク処理部である。外部から受信する情報としては例えばテレビ電話の通話中における相手側の音声、映像データや、IP(Internet Protocol)を利用して配信されるデジタルテレビ放送(IPTV)の番組、VOD(Video On Demand)のコンテンツ、ネットワーク117を介してダウンロードされるコンテンツ等である。
【0029】
118はBSデジタル放送や地上波デジタル放送等の放送波を受信するアンテナ、115はアンテナで受信した放送波の選局、デスクランブル処理等を行うチューナ処理部である。
114は、ネットワーク処理部116の出力とチューナ処理部115の出力とを、CPU109の制御により選択出力する入力切換処理部である。112はユーザの操作を送信するリモコン、113はリモコン112からのユーザの操作を受信するリモコン処理部である。
図1に示すように各部はバスによりCPU109と接続されており、各部はCPU109により制御される。
【0030】
なお、図1の受信装置501はマイク101、カメラ104、スピーカ119、ディスプレイ20を含む構成としているが、これらは必ずしも具備する必要はなく、受信装置501本体とは別のマイク、カメラ、スピーカ、ディスプレイ等を接続するようにしてもよい。
【0031】
次に、本実施例における受信装置501の動作について説明する。一般にテレビの視聴の動作は、ユーザがリモコン112を操作し、その操作情報をリモコン処理部113で受信し、CPU109、プログラムROM10、RAM111上で動作する制御ソフトウェアが、チューナ処理部115に選局制御を行い、入力切換処理部114の出力としてチューナ処理部115からの信号を選択し、映像音声復号部127を制御することで、スピーカ119および、ディスプレイパネル120にテレビ放送が出力される。この際、テレビ視聴に関連しない映像・音声符号化部8に対しては、マイク101および、カメラ104からの入力信号を処理しないよう、CPU109、プログラムROM110、RAM111上で動作する制御ソフトウェアが停止制御する。
【0032】
また、テレビ電話の動作は、CPU109、プログラムROM10、RAM111上で動作する制御ソフトウェアが、入力切換処理部114の出力としてネットワーク処理部116からの信号を選択し、映像音声復号部127を制御することで、スピーカ119および、ディスプレイパネル120に相手方のテレビ電話の信号が出力されると共に、映像音声符号部108に対しては、マイク101および、カメラ104からの入力信号を処理するように制御することで、ネットワーク処理部116に対して、自分のテレビ電話の信号を入力し、ネットワーク117を介して、相手方にテレビ電話の信号を送信する。この際、テレビ電話の動作時に関連しないチューナ処理部115は、CPU109、プログラムROM10、RAM111上で動作する制御ソフトウェアが停止制御する。
【0033】
次に、テレビの視聴中にテレビ電話がかかってきた場合にテレビ視聴の動作からテレビ電話の動作に遷移する処理、及びテレビ電話を切断した後にテレビ視聴の動作に遷移する処理について説明する。
この動作遷移の処理を定義した制御テーブルの例を、図2に示す。図2の制御テーブルは受信装置501内の図示しないメモリ上に保存されている。図2の制御テーブルにおいて、201は受信装置501の電源の状態を示す電源状態である。例えば、「電源オフ」であれば受信装置501の電源が切れていることを示し、「スタンバイ」であれば受信装置501が待機状態であることを示し、「電源オン」であれば受信装置501の電源が入っていることを示す。
【0034】
202は受信装置501の動作の状態を示す動作状態である。例えば、「テレビ電話中」であればテレビ電話をしていることを示し、「テレビ視聴中(無料番組)」であれば無料番組を視聴している最中であることを示し、「テレビ視聴中(有料番組)」であれば有料番組を視聴している最中であることを示し、「設定メニュー操作中」であれば受信装置501の制御テーブルの設定や画面設定等を行っていることを示す。
【0035】
203はネットワーク117を介して受信装置502やセンターサーバ503から受信装置501の状態取得要求があった場合や、ネットワーク117を介して、センターサーバ503に受信装置501の状態変化を通知する場合に受信装置501の状態として通知される通知状態である。例えば、「オフライン」であれば電源が入っていない等により受信装置501がネットワーク117に接続されていない状態、「オンライン」であれば受信装置501がネットワーク117に接続されている状態、「ビジー」であれば有料番組の視聴等によりテレビ電話の着信が受けられない状態であることを示す。
【0036】
204はネットワーク117を介して受信装置501にテレビ電話の相手側からの呼出があった場合の着信の可否を示す着信可否である。例えば、「可」であればテレビ電話の着信を受けられること、「不可」であれば電源が入っていない等の理由でテレビ電話の着信が受けられないこと、「着信拒否」であればユーザの設定等によりテレビ電話の着信を受けないことを示す。なお、受信装置501の電源がオフである等により受信装置501の状態に関する情報が得られない場合、発信側である受信装置502やセンターサーバ503においてオフラインや着信不可の状態であると判断しても良い。
【0037】
205はテレビ電話の着信に応答した場合に受信装置501がどのような処理を行うかを示す着信時処理である。例えば、「視聴中断」であれば視聴してたテレビ番組の視聴を中断することを示し、「電源オン」であれば受信装置501の電源を入れることを示す。
【0038】
206はテレビ電話を終了した後の動作を示す通話後処理である。例えば、「ラストチャンネル表示」であればテレビ電話による通話を開始する直前に視聴していたチャンネルを表示することを示し、「スタンバイ」であれば受信装置501をスタンバイの状態にすることを示し、「電源オフ」であれば受信装置501の電源をオフにすることを示す。
【0039】
図2では、ネットワーク117を介してテレビ電話の着信があったときに、待機状態、テレビ視聴中(無料放送)の場合は着信応答し、現在の動作状態からテレビ電話の動作に移行でき、それ以外の場合は、着信不可または、着信拒否を返し、着信応答しないようになっている。
そして待機状態の場合は受信装置501の電源がオンになり、テレビ視聴中(無料番組)の場合は番組の視聴を中断するようになっている。
通話終了後の処理は、待機状態の場合は受信装置501がスタンバイの状態になり、テレビ視聴中(無料番組)の場合は視聴を中断した番組と同じチャンネルの番組を表示する。
【0040】
次に、受信装置501、502及びセンターサーバ503の動作を、フローチャートを用いて説明する。フローチャートにおいて「S」は「ステップ」を意味する。
図6は、受信装置501の動作の一例を示すフローチャートである。
図6は、着信側である受信装置501において発信側である受信装置502に自端末の状態情報を通知する処理の一例を示すフローチャートである。当該処理は、受信装置501中のCPUが受信装置501の各部を制御することにより実現される。
【0041】
受信装置501は、自端末の状態情報の通知の処理を開始し(S601)、受信装置502やセンターサーバ503からの要求を取得、又は自端末の状態が変化すると(S602)、自端末の状態情報を取得する(S603)。そして受信装置502やセンターサーバ503からの要求を判定し(S604)、状態情報の取得の要求や自端末の状態の変化であった場合(S605)はS603で取得した自端末の状態情報を送信し(S606)、通話の要求であった場合は(S607)前述の図2や後述の図4の着信時処理に基づく処理が行われる。
【0042】
なお、S603とS604との処理の順番は逆でもよく、この場合、S604における判定が通話の要求であった場合はS603の状態情報の取得を行わなくてもよい。
また、通話中であっても図6に示す処理は実行できる。
これにより、受信装置501は受信装置502やセンターサーバ503に対して自端末の状態情報を通知することができる。
【0043】
図7は、センターサーバ503の動作の一例を示すフローチャートである。
図7は、センターサーバにおける状態情報の受信又は通知の処理の一例を示すフローチャートである。当該処理は、センターサーバ530中のCPUがセンターサーバ503の各部を制御することにより実現される。
【0044】
センターサーバ503は処理を開始すると(S701)、受信装置501からの状態情報の通知や受信装置502からの状態情報の要求を取得し(S702)、取得した情報が状態情報の通知か要求かを判定する(S703)。取得した情報が状態情報の通知であった場合(S704)、通知された状態情報に基づいてセンターサーバ503が保持している状態情報を更新する(S705)。
【0045】
取得した情報が状態情報の要求であった場合(S706)、当該要求に応じてセンターサーバ503が保持している状態情報を送信する(S707)。
これにより、センターサーバ503は保持している状態情報の更新をすることや、受信装置に対して保持している状態情報の送信をすることができる。
【0046】
図8、9は、受信装置502の動作の一例を示すフローチャートである。
図8は、発信側である受信装置502において着信側である受信装置501の状態に関する情報を取得する処理の一例を示すフローチャートである。当該処理は、受信装置502中のCPUが受信装置502の各部を制御することにより実現される。
【0047】
受信装置502は、受信装置501の状態情報の取得の処理を開始すると(S801)、受信装置501の状態に関する状態の取得を試み(S802)、受信装置501又はセンターサーバ503から受信装置501の状態に関する情報が取得できない場合(S803でNoの場合)、受信装置501がオフラインであり着信不可であることを表示し(S810)、処理を終了する(S811)。
【0048】
受信装置501の状態に関する情報が取得できる場合(S803でYesの場合)、受信装置501の状態がどのようになっているかを判断する(S804)。受信装置501の状態がオンラインの場合(S805)、受信装置501がオンラインで着信可であることを表示し(S806)、処理を終了する(S811)。
【0049】
受信装置501の状態がビジーの場合(S807)、受信装置501がオンラインで着信不可であることを表示し(S808)、処理を終了する(S811)。受信装置501がオフラインの場合(S809)、受信装置501がオフラインで着信不可であることを表示し(S810)、処理を終了する(S811)。
【0050】
これにより、受信装置502においてテレビ電話の発信先である受信装置501の状態を取得することができる。なお、S803でNoの場合、受信装置501がオフラインであり着信不可であることを表示する(S810)構成としたが、受信装置501の状態に関する情報を取得できなかった旨を表示して処理を終了するようにしてもよい。
【0051】
図9は、受信装置502から受信装置501へテレビ電話の発信を行う場合の受信装置502における処理の一例を示すフローチャートである。の状態に関する情報を取得する処理のフローチャートの一例である。当該処理は、受信装置502中のCPUが受信装置502の各部を制御することにより実現される。
【0052】
受信装置502は、受信装置501に対してテレビ電話による通話の要求を開始すると(S901)、受信装置501の状態に関する状態の取得を試み(S902)、受信装置501又はセンターサーバ503から受信装置501の状態に関する情報が取得できない場合(S903でNoの場合)、受信装置501を呼び出すことができない旨を表示して(S909)処理を終了する(S910)。
【0053】
受信装置501の状態に関する情報が取得できる場合(S903でYesの場合)、受信装置501の状態がどのようになっているかを判断する(S904)。受信装置501の状態がオンラインの場合(S905)、受信装置501を呼び出していることを表示し(S906)、受信装置501との通話処理を開始する(S907)。
【0054】
受信装置501の状態がビジーの場合(S908)、受信装置501を呼び出すことができないことを表示し(S909)、処理を終了する(S910)。受信装置501がオフラインの場合(S911)、受信装置501を呼び出すことができないことを表示し(S909)、処理を終了する(S910)。
【0055】
これにより、受信装置502において、テレビ電話の発信先である受信装置501の状態に応じた処理を行うことができる。
このように、上記実施例1によれば、テレビに通信機能を付加し、テレビ電話機能を実現した場合、テレビ電話の着信側(実施例1における受信装置501)の動作状態により着信側における着信の可否や着信時の処理、通話後の処理が設定でき、有料番組等の視聴を妨げることのない快適なテレビ電話機能付きの受信装置を実現できる。
【0056】
また、テレビ電話の発信側(実施例1における受信装置502)は、実際の呼び出しの前に、着信側の動作状態が把握できるため、発信側において無駄な呼出を行わないようにする事ができる。
更に、着信側は、着信側の動作状態に依存しない発信側からの非同期な呼出が行われない為、着信側の安定動作に寄与することができる。
【0057】
本実施例において、図2の制御テーブルの情報は、任意に設定変更可能となるようにすることで、ユーザの好みに応じたテレビ電話の着信条件を決定することができる。ユーザはリモコン112を操作すること等により制御テーブルの設定を変更することができ、受信装置501においてはリモコン112等を通じたユーザの指示に基づきCPU109が図示しないメモリ上の制御テーブルの各パラメータを変更することにより制御テーブルの設定が変更される。
【0058】
図10は、受信装置501の制御テーブルの通知状態203、及び着信可否204の設定を行う設定画面の一例である。1001は受信装置501の電源の状態を示す電源状態で、図2の制御テーブルの201に対応する。1002は受信装置501の動作の状態を示す動作状態であり、図2の制御テーブルの202に対応する。
【0059】
1003は図2の制御テーブルの通知状態203を設定する通知状態設定である。1004は図2の制御テーブルの着信可否203を設定する着信可否設定である。1005は図10の設定画面においてユーザがリモコン112等を通じて選択している箇所を示すカーソルである。設定画面においては、ユーザがリモコン112等によりカーソル1005を移動させて設定を変更する箇所を選択し、設定の変更を行う。そして、図10の設定画面において設定する各項目について、★は変更できない状態、○は選択されていない状態、●は選択されている状態を示している。
【0060】
図10においては、例えば動作状態1002が待機状態であれば、通知状態設定1003ではオフライン、オンライン又はビジーの何れかが選択可能であり、図10ではオンラインが選択されている。そして、着信可否設定1004では着信可又は着信不可の何れかが選択可能であり、現在は着信可が選択されている。
【0061】
動作状態1002がテレビ視聴中(無料番組)であれば、通知状態設定1003ではオフライン、オンライン又はビジーの何れかが選択可能であり、図10ではオンラインが選択されている。そして、着信可否設定1004では着信可又は着信不可の何れかが選択可能であり、図10では着信可が選択されている。
【0062】
動作状態1002がテレビ視聴中(有料番組)であれば、通知状態設定1003ではオフライン、オンライン又はビジーの何れかが選択可能であり、図10ではビジーが選択されている。そして、通知状態設定1003でビジーが選択されているため、着信可否設定1004は着信不可で変更できない状態となっている。
【0063】
動作状態1002がテレビ電話中であれば、通知状態設定1003ではオフライン又はビジーの何れかが選択可能であり、図10ではビジーが選択されている。そして、着信可否設定1004は着信不可で変更できない状態となっている。
【0064】
上述のように、通知状態設定1003でオンラインが選択された場合には着信可否設定1004では着信可又は着信不可の何れかが選択可能であるが、通知状態設定1003でオフライン又はビジーが選択された場合には、着信可否設定1004は着信不可で変更できない状態となる。
【0065】
図11は、受信装置501の制御テーブルの着信時処理205、及び通話後処理206の設定を行う設定画面の一例である。図10と同様に、1001は受信装置501の電源の状態を示す電源状態で、図2の制御テーブルの201に対応し、1002は受信装置501の動作の状態を示す動作状態であり、図2の制御テーブルの202に対応する。
【0066】
1006は図2の制御テーブルの着信時処理205を設定する着信時処理設定である。1007は図2の制御テーブルの通話後処理206を設定する通話後処理設定である。図10と同様に、1005は図11の設定画面においてユーザがリモコン112等を通じて選択している箇所を示すカーソルである。設定画面においては、ユーザがリモコン112等によりカーソル1005を移動させて設定を変更する箇所を選択し、設定の変更を行う。そして、図11の設定画面において設定する各項目について、★は変更できない状態、○は選択されていない状態、●は選択されている状態を示している。
【0067】
図11の設定画面はテレビ電話の着信時や通話後の処理の設定に関するものであるため、図11は着信可否設定1004で着信可が選択された場合についての設定を行う設定画面である。
図11の設定画面では、図10の着信可否設定で着信可に設定された動作状態である待機状態、テレビ視聴中(無料番組)についての着信時処理、通話後処理を設定することができる。図11では、待機状態でテレビ電話の着信を受けると受信装置501の電源がオンになり(設定不可)、通話後はスタンバイ状態になるように設定されている。
【0068】
また、テレビ視聴中(無料番組)でテレビ電話の着信を受けると当該テレビの視聴を中断し、通話後はテレビの視聴を再開するように設定されている。なお、着信時処理設定の選択肢の一つである「2画面表示」とは、視聴してたテレビ番組の映像とテレビ電話の映像との2画面をディスプレイ120に表示することを示す。2画面表示を実現するためには、映像音声復号部においてデコーダを複数設ける等により複数の映像をデコード処理できるようにし、デコードした複数の映像を合成する映像合成部を設ければよい。
【0069】
このように、ユーザにより制御テーブルの各パラメータを設定できるようにすることで、各ユーザの好みに応じた受信装置501を提供することができる。なお、制御テーブルの設定画面は図10、11に示すものに限られず、例えば図2に示す制御テーブルをディスプレイ120に表示し、各項目を選択するとプルダウンメニューから設定を変更できるようにする等、他の方法を用いても良い。
【0070】
次に、テレビ電話の発信側である受信装置502において、複数の発信先の状態等を表示する場合について説明する。図5に示した本実施例の全体構成では、発信先として受信装置501のみが示されているが、実際には複数の受信装置がネットワーク117に接続している。発信側である受信装置502においては、ネットワーク117に接続された複数の受信装置それぞれについて、受信装置の状態、通話の可否を対応付けて記録することで、当該複数の受信装置それぞれの状態、通話の可否を表示することができる。
【0071】
図14は受信装置502の所有者をAとした場合の、複数の発信先の状態等を表示する画面の一例である。1401は発信先の受信装置の所有者の名前を示しており、例えば発信先の受信装置を特定するIDと当該発信先の受信装置の所有者の名前を対応付けて記録することで実現できる。
【0072】
1402は発信先の受信装置の状態を示しており、当該発信先の受信装置が図10において設定した通知状態(オフライン、オンライン又はビジー)を取得及び記録し、それに対応する表示(例えばオフラインであれば「つながっていません」、オンラインであれば「つながっています」、ビジーであれば「とりこみ中」)を行うことで実現できる。
【0073】
1403は発信先の受信装置の通話の可否を示しており、当該発信先の受信装置が図10において設定した着信可否(可又は不可)を取得及び記録し、それに対応する表示(例えば可であれば「通話できます」、不可であれば「通話できません」)を行うことで実現できる。
【0074】
1404は図14の表示画面に表示されている発信先の受信装置がユーザにより選択されていることを示すカーソルである。カーソル1404は例えばリモコン112をユーザが操作することで動かすことができ、図14の表示画面からテレビ電話の発信を行う相手を選択して発信することができる。図14では「おじちゃん」の受信装置が選択されていることが示されている。
【0075】
図14では、「おじいちゃん」の受信装置は、つながっていない、つまり、オフラインである為、通話が不可能な状態であり、「おじちゃん」、「Cさん」は、つながっている、つまり、オンラインで通話可能であることを示しており、「Bさん」、「Dさん」は、とりこみ中、つまり、ビジーであり、通話不可であることを示している。
【0076】
このように、複数の発信先に対応する当該発信先の状態、通話の可否を記録、表示をすることで、複数の発信先それぞれの状態、通話の可否を把握でき、発信先の都合に合わせてテレビ電話の発信をすることができる。
【0077】
発信先の状態情報の取得については、例えば予めセンターサーバ503に発信先を登録しておき、センターサーバ503が登録された発信先の状態情報を保持しておくようにすれば、センターサーバ503にアクセスするだけで登録された発信先の状態情報を取得することができる。特に、登録する発信先が複数であった場合、複数の発信先それぞれに対して状態情報を要求することなく、センターサーバ503にアクセスするだけで複数の発信先の状態情報を取得できる。
【0078】
また、発信先それぞれから状態情報を取得する場合は、センターサーバ503を介さない分、発信先の状態情報をより少ないタイムラグで取得することができる。
【実施例2】
【0079】
次に、第2の実施例について説明する。実施例2の全体構成は、実施例1の全体構成と同様である。図3は第2の実施例における受信装置501のハードウェア構成の一例である。図3の構成と図1の構成との違いは、HDD(Hard Disk Drive)インターフェース128と、HDD129とを設けた点であり、その他の構成については図1で説明したとおりである。HDDインターフェース128、HDD129を設けたことにより、HDD129にデータを蓄積する(例えば放送番組を録画する等)ことができる。なお、HDDインターフェース128、HDD129は必ずしもHDDでなくてもよく、DVDやブルーレイディスク、フラッシュメモリ等の他の蓄積媒体でもよい。
【0080】
データを蓄積する動作は、ユーザの操作に基づいて(例えばリモコン112からの操作情報を、リモコン処理部113で受信)、CPU109、プログラムROM110、RAM111上で動作する制御ソフトウェアにより、HDDインターフェース128を介して、HDD129にデータが書き込まれる。例えば放送番組を録画する場合は、チューナ処理部115に選局制御を行い、チューナ処理部115からの情報をHDDインターフェース128を介して、HDD129に書き込むようにする。
【0081】
また、蓄積したデータの再生の動作は、ユーザの操作に基づいて(例えばリモコン112からの操作情報を、リモコン処理部113で受信)、CPU109、プログラムROM110、RAM111上で動作する制御ソフトウェアにより、HDDインターフェース128を介して、HDD129より、データが読み出されることで行われる。例えば録画された放送番組を再生する場合は、HDDインターフェース128を介して、HDD129から読み出された録画番組のデータがチューナ処理部115または、入力切換処理部114に入力され、映像音声復号部127を制御することで、スピーカ119および、ディスプレイパネル120に録画した番組が出力される。
【0082】
次に、テレビの視聴中やデータの蓄積(放送番組の録画、コンテンツのダウンロード等)中、蓄積されたデータの再生(録画番組の再生等)中にテレビ電話がかかってきた場合に、これらの動作からテレビ電話の動作に遷移する処理、及びテレビ電話を切断した後の処理について説明する。
【0083】
この動作遷移の処理を定義した制御テーブルの例を、図4に示す。図4の制御テーブルも受信装置501内の図示しないメモリ上に保存されている。図4の制御テーブルが示す内容については図2の制御テーブルと同様である。図4の制御テーブルは、受信装置501がHDD129を備えたことにより、図2の制御テーブルに比べて動作状態202について「テレビ録画中」や「録画番組再生中」等の状態、着信時処理205について「録画開始」や「録画継続」等の処理、通話後処理206に「自動再生」や「続き再生」等が加わった。
【0084】
動作状態202の「テレビ録画中(無料番組)」は無料番組をHDD129に録画している状態を示し、「録画番組再生中」はHDD129に録画されている番組を再生している状態を示し、「録画番組編集中」はHDD129に録画されている番組を編集している状態を示し、「ストリーミング視聴中(無料)」は無料のVOD等のストリーミング配信されるコンテンツを視聴している状態を示している。
【0085】
着信時処理205の「録画開始」はテレビ電話の着信を受けると視聴中の番組のHDD129への録画を開始することを示し、「録画継続」はテレビ電話の着信を受けても番組のHDD129への録画を継続することを示し、「再生一時停止」はテレビ電話の着信を受けるとHDD129に録画した番組の再生を一時停止することや、視聴中のストリーミング配信されるコンテンツの再生を一時停止することを示し、「URL記録」はテレビ電話の着信を受けると操作中であったブラウザに表示されたWebページのURLを記録することを示している。
【0086】
通話後処理206の「自動再生」はテレビ電話の通話が終了するとテレビ電話着信時にHDD129への録画が開始された番組の再生を開始することを示し、「続き再生」はテレビ電話の通話が終了するとテレビ電話着信時に一時停止されたHDD129に録画した番組の再生やストリーミング配信されるコンテンツの再生を再開することを示し、「ブラウザ表示」はテレビ電話着信時に記録されたWebページのURLに基づきブラウザで当該Webページを表示することを示している。
【0087】
図4では、ネットワーク117を介してテレビ電話の着信があったときに、待機状態、テレビ視聴中(無料放送)、テレビ録画中(無料放送)、録画番組再生中、ブラウザ操作中、ストリーミング視聴中(無料)の場合は着信応答し、現在の動作状態からテレビ電話の動作に移行でき、それ以外の場合は、着信不可または、着信拒否を返し、着信応答しないようになっている。
【0088】
そして待機状態の場合は受信装置501の電源がオンになり、テレビ視聴中(無料番組)の場合は視聴していた番組の録画を開始し、テレビ録画中(無料放送)の場合はそのまま録画を継続し、録画番組再生中の場合は、再生を一時停止し、ブラウザ操作中の場合は、URLを記録し、ストリーミング視聴中(無料)の場合は、再生を一時停止するようになっている。
【0089】
通話終了後の処理は、待機状態の場合は受信装置501がスタンバイの状態になり、テレビ視聴中(無料番組)又はテレビ録画中(無料放送)の場合はHDD129への録画を開始又は継続したデータの再生を開始し、録画番組再生中の場合は一時停止した録画番組の再生を再開し、ブラウザ操作中の場合は、記録したURLに基づいてブラウザによりWebページを表示し、ストリーミング視聴中(無料)の場合は、一時停止したストリーミング配信されるコンテンツの再生を再開するようになっている。
【0090】
これにより、実施例1で示したメリットに加え、例えば録画番組の視聴中にテレビ電話の着信があった場合でもユーザによるテレビ番組の視聴の利便性を損なうことのない受信装置を提供することができる。また、例えば放送番組の視聴中にテレビ電話の着信があった場合に、テレビ電話による通話の終了後、視聴していた放送番組をいわゆるタイムシフト再生により視聴することができ、ユーザにとって利便性の高い受信装置を提供することができる。
【0091】
実施例2においても、実施例1と同様に図4の制御テーブルの情報を任意に設定変更可能とすることで、ユーザの好みに応じたテレビ電話の着信条件を決定することができる。実施例1と同様に、ユーザはリモコン112を操作すること等により制御テーブルの設定を変更することができ、受信装置501においてはリモコン112等を通じたユーザの指示に基づきCPU109が図示しないメモリ上の制御テーブルの各パラメータを変更することにより制御テーブルの設定が変更される。
【0092】
図12は、受信装置501の制御テーブルの通知状態203、及び着信可否204の設定を行う設定画面の一例であり、実施例1における図10と同様の設定画面である。HDDインターフェース128、HDD129を設けたことにより、動作状態1002の項目が増えているが、各動作状態は図4の制御テーブルの動作状態202で説明したものと同様である。
【0093】
図13は、受信装置501の制御テーブルの着信時処理205、及び通話後処理206の設定を行う設定画面の一例であり、実施例1における図11と同様の設定画面である。HDDインターフェース128、HDD129を設けたことにより、動作状態1002、着信時処理設定1006及び通話ご処理設定1007の項目が増えているが、各項目は図4で説明したものと同様である。
なお、実施例2における発信側の受信装置502についても、実施例1において説明した図14の表示を行う構成としても良い。
【実施例3】
【0094】
次に、実施例3について説明する。実施例1や実施例2において、例えば受信装置501の状態がビジーで受信装置502からのテレビ電話の着信が受けられなかった場合、受信装置501やセンターサーバ503において受信装置502から受信装置501にテレビ電話の発信があったことを記録しておき、受信装置501の状態がビジーからテレビ電話が着信可能な状態に変わったら受信装置502に対して受信装置501又はセンターサーバ503から、受信装置501がテレビ電話の着信が可能になった旨を通知するように構成しても良い。
【0095】
これにより、テレビ電話の発信先がビジー状態で通話できなかったときに、その後発信先が通話可能な状態になったかどうかを発信元が確認することなく、発信先が通話可能な状態になったことを発信元が知ることができる。また、発信元は発信先がビジー状態から通話可能な状態になったことをより少ないタイムラグで知ることができる。
【0096】
上記の通知は、発信先の着信履歴からテレビ電話の発信元の電話番号(発信元を特定する番号、アドレス等でもよい)に対して行えばよい。また、例えば発信先が発信元の電話番号とEメールアドレスとを対応付けて記録している場合、当該Eメールアドレスに対して上記の通知を行ってもよい。Eメールアドレスに対して通知を行うことで、例えば発信元が携帯電話等の移動端末で電話番号に対する通知ができない場合(トンネルの中等、電波状態の悪いところにいた場合)であっても、発信元に対して上記の通知を行うことができる。
【実施例4】
【0097】
次に実施例4について説明する。本実施例の特徴は、テレビ電話において自分の映像(以降、自映像と呼ぶ)を、相手方の映像と重畳させて画面上に表示させる機能を持つ点である。実施例4の全体構成は、実施例2の全体構成と同様である。
図15は第4の実施例における受信装置501のハードウェア構成の一例である。図15の構成と図3の構成との違いは、映像音声復号部127が映像音声復号手段A130と映像音声復号手段B131とを備え、映像音声符号部108が映像音声符号手段A138と映像音声符号手段B139とを備えている点、映像音声符号部108の出力を入力切換処理114へ入力できる点および、スケーリング処理122が映像の合成を行うことも可能である点である。
【0098】
入力切換処理114は、ネットワーク処理部116の出力とチューナ処理部115の出力と、映像音声符号部108の出力を、CPU109の制御により選択出力する。出力先は映像音声復号手段A130と映像音声復号手段B131から選ぶことができる。また入力切換部114に対する2つ入力信号を選択して、映像音声復号手段A130と映像音声復号手段B131へそれぞれ同時に出力することもできる。
【0099】
映像音声復号手段A130はAVパケット分離処理126と同様の機能をもつAVパケット分離処理A132と、映像デコード処理123と同様の機能をもつ映像デコード処理A133と、音声デコード処理125と同様の機能をもつ音声デコード処理A134から構成される。復号の手順は実施例1の場合と変わりない。映像音声復号手段B131は映像音声復号手段A130と同様の機能を持っているが、復号可能なフォーマット、復号のために占有するCPU109の計算能力や、RAM111の容量などの仕様に相違点がある。映像音声復号手段A130と映像音声復号手段B131は同時に動作することが可能である。またスケーリング処理122に入力された2映像を重ね合わせることができる。
【0100】
映像音声符号手段A138は、AVパケット合成処理107と同様の機能をもつAVパケット合成処理A140と、音声エンコード処理103と同様の機能をもつ音声エンコード処理A141と、映像エンコード処理106と同様の機能を持つ映像エンコード処理A142から構成される。符号化の手順は実施例1の場合と変わりない。映像音声符号手段B139は映像音声符号手段A138と同様の機能を持っているが、符号化可能なフォーマット、符号化のために占有するCPU109の計算能力や、RAM111の容量などの仕様に相違点がある。
【0101】
図16に、本実施例の制御テーブルを示す。図16の制御テーブルも受信装置501内の図示しないメモリ上に保存されている。本実施例では自映像と相手方の映像とを重畳させて表示するようにしたことに伴って、自画像表示207を追加した。自映像表示207は自映像をディスプレイパネル120上に表示するか否かを示している。「自映像を表示する」とは、相手方の映像に重畳して自映像を同じ画面上に表示することを示す。「自映像を表示しない」とは、相手方の映像のみを表示することを示す。自映像を表示するか否かはユーザによって指定することができる。
【0102】
指定のタイミングは、あらかじめ設定しておく方法のほか、相手との通話中にに自映像を表示するか否かをユーザの操作によって動的に変更させることもできる。
また本実施例では、動作状態202の「テレビ録画中」は有料番組か無料番組かを区別しないこととしたが、有料番組か無料番組の区別をつけるようにしてもよい。
【0103】
テレビ電話において自映像を相手方の映像と重畳させて表示する処理を下記に示す。相手方のテレビ電話の信号を表示する手順と、相手方へテレビ電話の信号を送る手順は、映像音声復号部127および映像音声符号部108の内部での2種類存在する復号手段および符号化手段のどちらか一方が制御ソフトウェアによって選択されていることを除いて、基本的に実施例1と同様である。自映像を表示するためには、映像音声符号部108からの出力を入力切換処理114へ送り、制御ソフトウェアが使用可能と判断した復号手段でテレビ電話の信号の復号を行い、復号された映像信号のみをスケーリング処理122へ送り、そこで映像信号の重ね合わせを行うことが必要である。以上により自映像と相手方の映像を同時に表示することが可能になる。
【0104】
以下には本実施例の処理の詳細を示す。上記に示したように相手方の映像と自映像を重畳させて表示させるためには、制御ソフトウェアが上記複数の映像音声符号手段および映像音声復号手段を状態に応じて適切に選択する必要がある。そのために、本実施例ではリソース割り当てテーブルを定義する。リソース割り当てテーブルの例の一部を図17に示す。
【0105】
リソース割り当てテーブルは制御テーブルと同様に、受信装置501内の図示しないメモリ上に保存されている。リソースの割り当てテーブルは201〜207の状態と条件の組み合わせに応じて、どのようにリソースを割り当てるかを示している。
【0106】
リソース割り当て208は、所定の動作を行うために必要なリソースの割り当て内容を定義している。リソース割り当て208内の符号手段Aは映像音声符号手段Aをどのような用途で使用するかを示している。符号手段B、復号手段A、復号手段Bも同様である。また「自映像符号化」とは自映像の符号を所定の映像音声符号手段を用いて行うことを示す。例えば符号手段Aの列に「自映像符号化」とある場合は、映像音声符号手段A138を用いて自映像符号化を行うことを示す。「相手映像復号」の場合も同様である。
【0107】
「未使用」とある場合は、指定の映像音声符号手段、または映像音声復号手段が使用されないことを示す。「使用不可」とある場合は、CPU109の計算量の負荷の要因、RAM111の空き容量の要因、録画処理等の負荷の要因で、指定の映像音声符号手段、または映像音声復号手段が使用できないことを示す。
【0108】
下記により具体的に図17のリソース割り当てテーブルを用いた処理について説明する。なおこの例においては、テレビ録画中は録画処理のために映像音声符号手段A138が占有されており、かつ相手映像のフォーマットに対応していないため映像音声復号手段A130を用いて相手映像を復号できないという制約が存在するという場合を仮定して説明する。
【0109】
行209に示すように、電源がオン、テレビ視聴中の状態で、オンラインかつ着信可能で、自映像表示207が「表示する」である場合の着信時は、映像音声符号手段A138を用いて自映像符号化を行い、映像音声復号手段A130で相手方映像を復号し、映像音声復号手段B131で自映像を復号し、自映像と相手方映像を重畳してディスプレイパネル120に表示する。そして通話終了後はラストチャンネルを表示する。
【0110】
行210に示すように、電源がオン、テレビ視聴中の状態で、オンラインかつ着信可能で、自映像表示207が「表示しない」である場合の着信時は、映像音声符号手段A138を用いて自映像符号化を行い、映像音声復号手段A130で相手方映像を復号し、相手方映像をディスプレイパネル120に表示する。そして通話終了後はラストチャンネルを表示する。
【0111】
行211に示すように、電源がオン、テレビ録画中、オンラインかつ着信可能で、自映像表示207が「表示する」である場合の着信時は、映像音声符号手段A138が使用不可であるため、映像音声符号手段B139を用いて自映像符号化を行う。ここで、相手映像は映像音声復号手段A130で復号できないため、映像音声復号手段B131で相手方映像を復号し、映像音声復号手段A130で自映像を復号し、自映像と相手方映像を重畳してディスプレイパネル120に表示する。そして通話終了後はラストチャンネルを表示する。
【0112】
行212に示すように、電源がオン、テレビ録画中、オンラインかつ着信可能で、自映像表示207が「表示しない」である場合の着信時は、映像音声符号手段A138が録画に掛かる負荷で使用不可であるため、映像音声符号手段B139を用いて自映像符号化を行い、相手映像は映像音声復号手段A130で復号できないため、映像音声復号手段B131で相手方映像を復号し、相手方映像をディスプレイパネル120に表示する。そして通話終了後はラストチャンネルを表示する。
【0113】
以上のような設定を制御テーブルに対して行うことによって、録画中に制約が存在する場合においても適切な映像音声符号手段および映像音声復号手段を選ぶことが可能になる。よってテレビ電話以外の要因による負荷が発生している場合においても、ユーザに録画を中断しなくてはならないなどの不便を強いることなくテレビ電話機能を提供することが可能になる。
【0114】
リソース割り当て208において、複数の映像音声符号手段および映像音声復号手段から使用する手段を設定する基準として、CPU109の計算量の負荷と、RAM111の空き容量が最適になるような組み合わせを選択するという方法がある。このようにすることで、リソースを適切に配分し、安定した処理を実現できる。または固有のフォーマットの信号を処理する場合には、フォーマットに対応する手段を優先的に選択する方法もある。
【0115】
本実施例では映像音声復号手段および映像音声符号手段はそれぞれ2種類を提示したが、これは2種類以上でも制御ソフトウェアが選択する要素が増えるのみで、本実施例を適用可能である。
【0116】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0117】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0118】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0119】
101 マイク
103 音声エンコード処理部
104 カメラ
106 映像エンコード処理部
107 AVパケット合成処理部
108 映像音声符号部
109 CPU
110 プログラムROM
111 RAM
112 リモコン
113 リモコン処理部
114 入力切換処理部
115 チューナ処理部
116 ネットワーク処理部
117 ネットワーク
118 アンテナ
119 スピーカ
120 ディスプレイパネル
121 ディスプレイドライバ
122 スケーリング処理部
123 映像デコード処理部
124 音声ドライバ
125 音声デコード処理部
126 AVパケット分離処理部
127 映像音声復号部
128 HDDインターフェース
129 HDD
130 映像音声復号手段A
131 映像音声復号手段B
138 映像音声符号手段A
139 映像音声符号手段B

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ電話機能を有する受信装置であって、
ネットワークを介して符号化された音声データと符号化された映像データとの送信、受信を行うネットワーク処理部と、
放送波を介して放送番組を受信する放送受信部と、
前記ネットワーク処理部で受信したデータと前記放送受信部で受信した放送番組とを復号する復号部と、
前記復号部で復号されたデータ又は放送番組を出力する出力部と、
前記受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信の可否とを対応付けて記録する記録部と、
前記記録部に記録された前記受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信の可否との対応に基づいて前記ネットワーク処理部における映像データと音声データとの受信を制御する制御部とを有する受信装置。
【請求項2】
請求項1の受信装置であって、
前記記録部は前記受信装置の動作の状態と他の装置へ通知する当該受信装置の状態である通知状態とを対応付けて記録し、
前記制御部は前記記録部に記録された前記受信装置の動作の状態に対応した通知状態を前記ネットワーク処理部を介して他の装置へ通知する受信装置。
【請求項3】
請求項1の受信装置であって、
前記記録部は前記受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信を受けたときの処理とを対応付けて記録し、
前記制御部はテレビ電話の着信を受けると前記記録部に記録された前記受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信を受けたときの処理との対応に基づいて前記ネットワーク処理部及び放送受信部とを制御する受信装置。
【請求項4】
請求項1の受信装置であって、
前記記録部は前記受信装置の動作の状態とテレビ電話の通話が終了したときの処理とを対応付けて記録し、
前記制御部はテレビ電話の通話が終了すると前記記録部に記録された前記受信装置の動作の状態とテレビ電話の通話が終了したときの処理との対応に基づいて前記ネットワーク処理部と前記放送受信部とを制御する受信装置。
【請求項5】
請求項3の受信装置であって、
前記放送受信部で受信した放送番組を蓄積する蓄積部を有し、
前記記録部に記録されたテレビ電話の着信を受けたときの処理には前記放送受信部で受信した放送番組の前記蓄積部への蓄積の開始が含まれる受信装置。
【請求項6】
請求項4の受信装置であって、
前記放送受信部で受信した放送番組を蓄積する蓄積部を有し、
前記記録部に記録されたテレビ電話の通話が終了したときの処理には前記復号部による前記蓄積部に蓄積された放送番組の復号の開始が含まれる受信装置。
【請求項7】
請求項1の受信装置であって、
前記記録部に記録されているテレビ電話の着信の可否はユーザにより設定される受信装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかの受信装置であって、
前記制御部は、テレビ電話の着信を拒否した後に、前記受信装置の動作の状態が変化して当該変化後の前記受信装置の動作の状態に対応するテレビ電話の着信の可否が着信可であった場合、前記着信を拒否したテレビ電話の発信元にテレビ電話の着信が可能になった旨を通知する受信装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかの受信装置であって、
前記復号部は複数の復号手段を備え、
前記記録部は前記受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信を受けたときの処理とを対応付けて記録し、
前記制御部はテレビ電話の着信を受けると前記記録部に記録された前記受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信を受けたときの処理との対応に基づいて、複数の前記復号手段のうちの一つを選択し、選択された前記復号手段を用いて復号処理を行う受信装置
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかの受信装置であって、
音声を符号化する音声符号化部と、
映像を符号化する映像符号化部とを有する受信装置。
【請求項11】
請求項10の受信装置であって、
前記音声符号化部は複数の音声符号化手段を備え、
前記映像符号化部は複数の映像符号化手段を備え、
前記制御部はテレビ電話の着信を受けると前記記録部に記録された前記受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信を受けたときの処理との対応に基づいて、複数の前記音声符号化手段および前記映像符号化手段の一つを選択し、選択された前記復号手段を用いて符号化処理を行う受信装置。
【請求項12】
ネットワークを介して符号化された音声データと符号化された映像データとを送信又は受信を行い、
放送波を介して放送番組を受信し、
前記ネットワークを介して受信したデータ又は前記放送波を介して受信した放送番組を復号し、
前記復号されたデータ又は放送番組を出力する受信方法であって、
受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信の可否とを対応付けて記録し、
前記記録した受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信の可否との対応に基づいて前記ネットワークを介した映像データと音声データとの受信を制御する受信方法。
【請求項13】
請求項12の受信方法であって、
受信装置の動作の状態と他の装置へ通知する当該受信装置の状態である通知状態とを対応付けて記録し、
前記記録した前記受信装置の動作の状態に対応した通知状態を前記ネットワーク介して他の装置へ通知する受信方法。
【請求項14】
請求項12の受信方法であって、
受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信を受けたときの処理とを対応付けて記録し、
テレビ電話の着信を受けると前記記録した受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信を受けたときの処理との対応に基づいて前記ネットワークを介した映像データと音声データとの受信及び前記放送波を介した放送番組の受信を制御する受信方法。
【請求項15】
請求項12の受信方法であって、
受信装置の動作の状態とテレビ電話の通話が終了したときの処理とを対応付けて記録し、
テレビ電話の通話が終了すると前記記録した受信装置の動作の状態とテレビ電話の通話が終了したときの処理との対応に基づいて前記ネットワークを介した映像データと音声データとの受信及び前記放送波を介した放送番組の受信を制御する受信方法。
【請求項16】
請求項14の受信方法であって、
前記放送波を介して受信した放送番組を蓄積し、
前記記録したテレビ電話の着信を受けたときの処理には前記放送波を介して受信した放送番組の蓄積の開始が含まれる受信方法。
【請求項17】
請求項15の受信方法であって、
前記放送波を介して受信した放送番組を蓄積し、
前記記録したテレビ電話の通話が終了したときの処理には蓄積した放送番組の復号の開始が含まれる受信方法。
【請求項18】
請求項12の受信方法であって、
前記記録しているテレビ電話の着信の可否を設定する受信方法。
【請求項19】
請求項12〜18のいずれかの受信方法であって、
テレビ電話の着信を拒否した後に、受信装置の動作の状態が変化して当該変化後の受信装置の動作の状態に対応するテレビ電話の着信の可否が着信可であった場合、前記着信を拒否したテレビ電話の発信元にテレビ電話の着信が可能になった旨を通知する受信方法。
【請求項20】
請求項12〜19のいずれかの受信方法であって、
符号化された音声データと符号化された映像データを処理する復号化ステップを複数備え、
受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信を受けたときの処理とを対応付けて記録し、
テレビ電話の着信を受けると前記記録した受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信を受けたときの処理との対応に基づいて複数の前記復号ステップのうちの一つを選択し、選択された前記復号ステップにより復号を行う受信方法。
【請求項21】
請求項12〜20のいずれかの受信方法であって、
音声を符号化し、
映像を符号化する受信方法。
【請求項22】
請求項21の受信方法であって、
前記音声をと前記映像を符号化する符号化ステップを複数備え、
テレビ電話の着信を受けると前記記録した受信装置の動作の状態とテレビ電話の着信の可否との対応に基づいて、複数の前記符号化ステップのうち、必要な前記符号化ステップを用いて符号化を行う受信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−205464(P2011−205464A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−71668(P2010−71668)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】