説明

口腔用組成物

【解決手段】 ポリリジン又はその塩を含有する口腔用組成物に、トレハロース及び糖アルコールを総量で組成物全体の10〜40質量%、かつトレハロースの糖アルコールに対する比率が質量比で0.1〜10となる範囲で配合してなることを特徴とする口腔用組成物。
【効果】 本発明の口腔用組成物は、安全性に優れたミュータンス菌付着抑制効果をもつポリリジンの効果が相乗的に向上し、しかも、その使用感が改善され、優れたう蝕予防効果と良好な使用感を有し、安全面でも問題がない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、優れたう蝕予防効果を与え、良好な使用感を有する口腔用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
う蝕原因菌であるストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)菌は、歯面上に形成したプラークの中で糖を資質として酸を産生することによりう蝕を発症させる。そのため、ミュータンス菌の歯面付着の予防はう蝕予防技術の一つとして重要である。
【0003】
ミュータンス菌は、歯のない乳幼児の口腔内からは検出されない。ミュータンス菌感染は、ミュータンス菌が歯面に付着し口腔内に定着することで生じるためで、ミュータンス菌の歯面への付着を抑制することは、う蝕原因菌の感染予防においても極めて重要である。
【0004】
ミュータンス菌の歯面付着を抑制する方法としては、全菌体(特許文献1;特開昭60−38329号公報参照)、あるいは菌体表層タンパク(特許文献2;特開平05−268980号公報参照)を抗原として作成した抗体を用いる方法、菌体表層又は菌体外タンパク抗原を用いたワクチン(特許文献3;特開平04−5243号公報参照)、ペプチドによる付着抑制(特許文献4;特開2003−192608号公報参照)などの方法が開示されているが、これら方法は、安全性、原料供給性等に課題も多く、実用化されるには至っていない。また、本出願人は、食品添加物として用いられ、安全性にも問題のないポリリジンが、ミュータンス菌の付着抑制効果を持つことを見出している(特許文献5;特開2002−12536号公報、特許文献6;特開2004−107310号公報参照)。しかし、ポリリジンは強い苦味を持つため使用感への悪影響が生じる場合があり、高い付着抑制効果及び優れた使用感を兼ね備えたものとすることは難しかった。
【0005】
一方、口腔用組成物の苦味を低減する手段としては、サッカリン、スクラロース等の甘味剤や、グリセリン、ソルビット、キシリトール等の甘味性多価アルコールの配合量を増量することが行われている。
【0006】
しかし、前者のサッカリン等の高甘味度甘味剤は、少量で甘味を呈する反面、苦味を伴った甘味をもつため効果が十分ではない。また、後者のグリセリン等の甘味性多価アルコールを増量する方法では、口腔用組成物のベタベタ感が増加して使用感が悪くなったり、多価アルコールが析出してしまうという問題がある。更に、ポリリジンを配合した口腔用組成物については、その特徴として、口腔用組成物を使用後の苦味残存が強く、単なる上記甘味性成分の増量では使用後の苦味改善効果が十分ではないという問題もある。従って、う蝕予防効果に優れ、かつ満足な使用感を有するポリリジン配合の口腔用組成物の開発が望まれる。
【0007】
なお、トレハロースに苦味改善効果があることは知られている(非特許文献1)が、ポリリジン由来の苦味抑制効果は不十分であり、実用化されるには至っていない。
【0008】
【特許文献1】特開昭60−38329号公報
【特許文献2】特開平05−268980号公報
【特許文献3】特開平04−5243号公報
【特許文献4】特開2003−192608号公報
【特許文献5】特開2002−12536号公報
【特許文献6】特開2004−107310号公報
【特許文献7】特許第1245361号公報
【非特許文献1】株式会社林原商事ホームページ、平成17年6月6日検索、インターネット<URL:http://www.hayashibarashoji.jp/knowledge/02.html#09>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ポリリジンの苦味に伴う使用感の悪さを改善し得、う蝕原因菌であるストレプトコッカス・ミュータンス菌の歯面付着を安全かつ効果的に抑制する上、使用感に優れた口腔用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、ポリリジン又はその塩を含有する口腔用組成物に、トレハロース及び糖アルコールを両成分総量が組成物全体の10〜40%(質量百分率、以下同じ)、かつトレハロースの糖アルコールに対する比率が質量比で0.1〜10の範囲となるように配合することにより、ポリリジン由来の歯牙表面へのミュータンス菌付着抑制効果がトレハロース及び糖アルコールの併用により相乗的に向上し、極めて優れたミュータンス菌付着抑制効果が発揮され、しかも、ポリリジン又はその塩由来の苦味に伴う使用感の悪さを効果的に改善でき、安全性に問題のないポリリジンを配合して、優れたう蝕予防効果を有し、かつ良好な使用感を有する口腔用組成物を得ることができることを知見し、本発明をなすに至った。
【0011】
従って、本発明は、ポリリジン又はその塩を含有する口腔用組成物に、トレハロース及び糖アルコールを総量で組成物全体の10〜40%、かつトレハロースの糖アルコールに対する比率が質量比で0.1〜10となる範囲で配合してなることを特徴とする口腔用組成物を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の口腔用組成物は、安全性に優れたミュータンス菌付着抑制効果をもつポリリジンの効果が相乗的に向上し、しかも、その使用感が改善され、優れたう蝕予防効果と良好な使用感を有し、安全面でも問題がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明につき更に詳細に説明すると、本発明の口腔用組成物は、ポリリジン又はその塩、トレハロース、及び糖アルコールを含有してなるものである。
【0014】
本発明で用いるポリリジンは、塩基性アミノ酸であるリジンの重合体である。重合するアミノ基の位置によりα−ポリリジンとε−ポリリジンの二つの構造を取り得るが、ε−ポリリジンは、既存添加物辞典に収載の食品保存料であり、安全性の点からε−ポリリジンを用いる方が好ましい。
【0015】
本発明において使用されるε−ポリリジンは、何れの方法によって得られたものであってもよく、例えば、特許文献7;特許第1245361号公報に記載のストレプトマイセス・アルプラス・サブスピーシーズ・リジノポリメラスを、その組成が、グルコース5%、酵母エキス0.5%、硫酸アンモニウム1%、リン酸水素二カリウム0.08%、リン酸二水素カリウム0.136%、硫酸マグネシウム・7水和物0.05%、硫酸亜鉛・7水和物0.004%、及び硫酸鉄・7水和物0.03%であり、pHが6.8に調整された培地にて培養し、得られた培養物から分離・採取することによって得ることができる。
【0016】
本発明で用いるポリリジンにおいて、その数平均分子量は特に制限されるものではないが、300〜500,000、特に1,000〜50,000であることが好ましい。なお、ここで数平均分子量とは、分子量Miの分子がNi個存在するとき、数平均分子量MnはMn=ΣMiNi/ΣNiで与えられる平均分子量であり、測定法としては浸透圧法、沸点上昇法、凝固点降下法やGPC(Gel Permeation Chromatography)法などが挙げられる。GPC法は分子量分布を測定するが、分子量をポリスチレンなどの標準物質に換算する方法と低角度光散乱法(LALLS:Low Angle Laser Light Scattering)や多角度光散乱法(MALLS:Multi Angle Laser Light Scattering)により測定するGPC−LALLS法、GPC−MALLS法がある。また、GPCはSEC(Size Exclusion Chromatography)とも呼ばれる。数平均分子量の測定法は特に限定されるものではないが、たとえば以下の条件にて測定することができる。
GPC−LALLS法
カラム :Tosoh Biosep G5000 PWXL、7.8mm×30cm
移動層 :0.1mol/L リン酸ナトリウムバッファー(pH7.0)
流量 :0.5mL/min
カラム温度:40℃
【0017】
本発明においては、ポリリジンは遊離の形態及び/又は塩の形態で用いることができる。塩の形態には、塩酸塩や硫酸塩等の無機酸塩の他、クエン酸塩やリンゴ酸塩等の有機酸塩が包含される。
【0018】
本発明の口腔用組成物において、組成物中のポリリジン又はその塩の配合量は0.001〜1.0%、特に0.01〜0.5%が好適である。配合量が0.001%より少ないと配合効果が十分発揮されない場合があり、1.0%より多いと苦味のマスキング及び製剤の安定化が困難となる場合がある。
【0019】
本発明に用いるトレハロースは、2分子のグルコースが1,1結合した非還元性の二糖である。α,α型構造のトレハロース(α−D−グルコピラノシルα−D−グルコピラノシド)が代表的なトレハロースであり、その他にα,β型(ネオトレハロース)、β,β型(イソトレハロース)の2種の異性体が存在している。本発明においては、いずれの型を用いてもよいが、特にα,α型が好ましい。
【0020】
本発明に用いる糖アルコールとしては、キシリトール、ソルビトール、パラチノース、マルチトール、エリスリトールから選ばれる1種又は2種以上を組み合わせて用いることができるが、特にキシリトール、ソルビトールが好ましい。
【0021】
本発明の口腔用組成物において、組成物中のトレハロース及び糖アルコールの配合量は、トレハロース及び糖アルコールの総配合量が組成物全体の10〜40%、好ましくは10〜20%であり、かつ、トレハロースの糖アルコールに対する比率が質量比で0.1〜10、好ましくは0.5〜2の範囲とするもので、このような範囲になるように製剤化の可能な範囲で配合量を調整することが必要である。トレハロース及び糖アルコールの総配合量が10%より少ないと、配合効果が十分でなく、40%より多いと製剤のベタツキが増し使用感が悪くなる。また、トレハロースの糖アルコールに対する比率が質量比で0.1より少なかったり、又は、10より大きいと、いずれも配合効果が十分に発揮されず、本発明の目的を達成できない。
【0022】
本発明の口腔用組成物は、練歯磨、潤製歯磨、液体歯磨等の歯磨剤、洗口剤、口中清涼剤、うがい用錠剤、義歯用洗浄剤、チューインガム等の形態とすることができ、それぞれの剤型の特徴に応じその他の成分を本発明の効果を損ねない範囲で使用し、通常の方法で調製することができる。歯磨剤として調製される場合、任意成分としては、例えば練歯磨の場合、リン酸水素カルシウム二水和物、リン酸水素カルシウム無水物、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、無水ケイ酸等の研磨剤、グリセリン、プロピレングリコール等の粘稠剤、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム等の粘結剤、ラウリル硫酸ナトリウム等の界面活性剤、サッカリン等の甘味剤、その他防腐剤、香料、着色剤、pH調整剤、賦形剤、各種薬効成分等を配合することができる。
【0023】
また、本発明組成物は、ポリリジン由来の苦味を効果的に低減できることから、洗口剤として好適に調製することができる。洗口剤として調製する場合は、任意成分として例えばラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンセンスルホン酸ナトリウム、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル・ナトリウム、アルキルリン酸エステル塩などのアニオン性界面活性剤、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルグリコシド類、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルジメチルアミンオキシドなどの非イオン性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの酢酸ベタイン型両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩などのイミダゾリン型両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−L−アルギネート塩等のアミノ酸型界面活性剤、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、タウマチン、スクラロース、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル、ショ糖、果糖、サクラミン酸ナトリウム等の甘味料、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ素剤、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等の殺菌剤、トリクロサン等の非カチオン性殺菌剤や、各種香料、更には、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カラギーナン、アルギン酸塩、カチオン化セルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドなどの水溶性高分子化合物、イプシロンアミノカプロン酸、トラネキサム酸、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵素、リテックエンザイム等の酵素、クロルヘキシジン塩類、グルコン酸銅、ヒドロコレステロール、グリチルレチン塩類、グリチルレチン酸、クロロフィル、カロペプタイド、ビタミン類、アズレン、塩化リゾチーム、歯石防止剤、歯垢防止剤、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム、エタノール、水等の溶剤などを、本発明の効果を妨げない範囲で添加することができる。
【実施例】
【0024】
以下、実験例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において配合量はいずれも質量%である。
【0025】
また、下記実施例及び比較例において、ε−ポリリジンはチッソ株式会社の商品名「ポリリジン50%粉末」(質量比ε−ポリリジン:デキストリン=1:1、低角度光散乱法(GPC−LALLS法)で測定した数平均分子量4,000)を、トレハロースは株式会社林原商事の商品名「トレハオース」(α,α型トレハロース)を、ソルビトール及びキシリトールは東和化成工業株式会社製のもの、エリスリトールは日研化成(株)のものを用いた。なお、ソルビトールは70%ソルビトール液を用いたが、配合量は純分換算した配合量を示した。同様に、ポリリジンも、50%粉末を用いたが、配合量は純分換算した配合量を示した。
【0026】
〔実験例1〕
表1,2に示される組成の洗口剤組成物を通常の方法により調製し、下記方法で口腔内細菌(ミュータンス菌)の歯面への付着抑制率を評価した。結果を表1,2に示す。
付着抑制率の評価方法:
モデル歯面であるハイドロキシアパタイトビーズ(旭光学工業社製)5mgを、96穴プレート中でヒト濾過唾液200μLで60分間インキュベートすることで唾液コートし、更に、非特異的部分をコートするため5mg/mLのアルブミン(和光純薬(株)製)溶液200μLで30分間インキュベートした。KCl緩衝液(50mmol/L KCl、1mmol/L KH2PO4、1mmol/L CaCl2、0.1mmol/L MgCl2、1N NaOHにてpH7.0に調整)で洗浄した後、同緩衝液に縣濁した[H3]ラベルミュータンス菌(Streptococcus mutans ingbritt)溶液(約107個/mL)100μLと表1,2記載の洗口剤組成物50μLを加えて60分間反応させた。なお、ミュータンス菌の[H3]ラベルは、ミュータンス菌を[H3]チミジン0.37MBqを含むTHB培地で20時間、37℃で培養することで行った。反応終了後、ハイドロキシアパタイトビーズをバイアルに移し、液体シンチレーションカウンター(アロカ(株)製)でその放射線量を測定し、付着した菌量及び付着抑制率を下記の式に従って算出した。
【0027】
【数1】

【0028】
〔実験例2〕
表1,2に示した洗口剤組成物を調製し、下記方法で使用感を評価した。
使用感の評価方法:
被験者10名(男6、女4)で、表1,2の洗口剤組成物をサンプルとして、それぞれの使用感について官能評価を行った。評価は、サンプル10mlを口に含み、30秒間ゆすいだ後、使用感の評価を苦味について下記の4段階の評価基準に従って行なった。10名の平均点を算出した結果を表1,2に示す。
<評価基準>
4 苦みを全く感じない
3 ほとんど苦みを感じない
2 わずかに苦みを感じる
1 かなり苦みを感じる
【0029】
表1,2から明らかな通り、トレハロース及び糖アルコールの総量が組成物全体の10〜40%で、かつトレハロースの糖アルコールに対する比率が質量比で0.1〜10の範囲である場合(実施例)、ポリリジン由来の苦味に起因する使用感の悪さが改善され、更に、ポリリジンによるミュータンス菌付着抑制効果が相乗的に向上することが確認された。
【0030】
【表1】

【0031】
【表2】

【0032】
〔実施例13〕歯磨剤
リン酸カルシウム 25.0%
無水ケイ酸 5.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
ミリスチン酸ジエタノールアミド 0.6
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.8
カラゲナン 0.5
ゼラチン 0.8
ε−ポリリジン 0.05
トレハロース 5.0
ソルビトール 15.0
香料 1.0
水 バランス
合計 100%
【0033】
〔実施例14〕歯磨剤
無水ケイ酸 15.0%
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
キサンタンガム 0.5
アルギン酸ナトリウム 0.5
サッカリンナトリウム 0.1
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.1
ε−ポリリジン 0.2
トレハロース 5.0
ソルビトール 10.0
キシリトール 5.0
香料 1.0
水 バランス
合計 100%
【0034】
〔実施例15〕口腔用パスタ
セタノール 5.0%
スクワラン 20.0
沈降性シリカ 5.0
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.1
ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.2
サッカリンナトリウム 0.6
ε−ポリリジン 0.05
トレハロース 5.0
ソルビトール 10.0
香料 0.6
水 バランス
合計 100%
【0035】
〔実施例16〕洗口剤
エタノール 10.0%
ε−ポリリジン 0.05
トレハロース 5.0
ソルビトール 5.0
キシリトール 5.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.5
サッカリンナトリウム 0.2
香料 0.8
水 バランス
合計 100%
【0036】
〔実施例17〕ガム
ガムベース 20.0%
香料 1.0
水飴 20.0
粉糖 10.0
クエン酸3ナトリウム 1.5
ε−ポリリジン 0.5
トレハロース 5.0
ソルビトール 15.0
キシリトール 10.0
水 バランス
合計 100%

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリリジン又はその塩を含有する口腔用組成物に、トレハロース及び糖アルコールを総量で組成物全体の10〜40質量%、かつトレハロースの糖アルコールに対する比率が質量比で0.1〜10となる範囲で配合してなることを特徴とする口腔用組成物。
【請求項2】
糖アルコールが、キシリトール及び/又はソルビトールであることを特徴とする請求項1記載の口腔用組成物。

【公開番号】特開2007−8824(P2007−8824A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−188326(P2005−188326)
【出願日】平成17年6月28日(2005.6.28)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】