説明

可溶型の炭酸脱水酵素IX(s−CAIX)、s−CAIXを検出するためのアッセイ、CAIXとHER−2/neu/c−erbB−2の同時発現、非免疫優性エピトープに対するCAIX特異的モノクローナル抗体

【課題】 MN/CA IX関連発明の中でもMN/CA IX-欠損マウスから作製された新規MN/CA IX-特異的抗体、好ましくはモノクローナル抗体、ならびにその免疫反応性断片および組み換え変異体を提供する。
【解決手段】 新規抗体の部分集合は、MN/CA IXのプロテオグリカン様(PG)ドメインに対する抗体かまたは炭酸脱水酵素(CA)ドメインに対する抗体であり、残りのMN/CA IXドメインに対して抗体を調製するための方法が提供される。そのような新規MN/CA IX-特異的抗体、断片、および変異体は、癌および前癌に対して診断的に/予後診断的におよび治療的に有用である。特に好ましいのは、MN/CA IXの非免疫優性エピトープに特異的である新規モノクローナル抗体、断片、および変異体であり、その抗体は、多数の用途の中でも、体液中の可溶性MN/CA IX(s-CA IX)を、単独で、しかし好ましくはMN/CA IXの免疫優性エピトープに特異的な抗体と組み合わせて、たとえばサンドイッチアッセイで検出するのに有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトMN/CA IX抗原の非免疫優性細胞外炭酸脱水酵素(CA)ドメインに特異的に結合するモノクローナル抗体。
【請求項2】
モノクローナル抗体のエピトープが、配列番号9のアミノ酸配列内または配列番号101のアミノ酸配列内にあることを特徴とする請求項1記載のモノクローナル抗体。
【請求項3】
モノクローナル抗体のエピトープが配列番号67のアミノ酸配列内にあるか、あるいは該モノクローナル抗体が配列番号69のアミノ酸配列内にあるエピトープに特異的に結合することを特徴とする請求項1記載のモノクローナル抗体。
【請求項4】
MN/CA IX抗原結合領域を含む抗原結合断片より成る群から選択されることを特徴とする請求項1記載のモノクローナル抗体。
【請求項5】
前記断片が、ペプチド結合VHおよびVLドメインを含む一本鎖分子であることを特徴とする請求項4記載のモノクローナル抗体。
【請求項6】
前記断片が二量体化されていることを特徴とする請求項5記載のモノクローナル抗体。
【請求項7】
ヒト化されていることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載のモノクローナル抗体。
【請求項8】
標識、放射性同位体、化学療法薬、毒素、または炭酸脱水酵素阻害剤と結合していることを特徴とする、請求項1から7いずれか1項記載のモノクローナル抗体。
【請求項9】
請求項1から8いずれか1項記載のモノクローナル抗体の1以上を含有する、MN/CA IX抗原の異常発現に関連する前癌性および/または癌性疾患を治療するための組成物。
【請求項10】
前癌性および/または癌性疾患を治療するための組成物であって、化学療法薬、炭酸脱水酵素阻害剤、サイトカイン、MN/CA IX抗原の免疫優性エピトープに対する抗体、MN/CA IX抗原以外の癌関連抗原に対する抗体、および/または放射性同位体と共に、請求項1から8いずれか1項記載のモノクローナル抗体を含有し、前記MN/CA IX抗原の免疫優性エピトープが、配列番号98のアミノ酸配列を有するMN/CA IX抗原のプロテオグリカン様ドメイン内にあるか、あるいは配列番号21の配列内のアミノ酸配列を有することを特徴とする組成物。
【請求項11】
体液中に検出可能な可溶型MN/CA IX抗原およびHER-2外部ドメインの両方を含む癌患者に投与されることを特徴とする請求項9または10記載の組成物。
【請求項12】
MN/CA IX抗原を発現する細胞にターゲッティング輸送するためのプラスミド/ベクターと結合した請求項1から3いずれか1項記載の抗体を含有する、MN/CA IX抗原の異常発現に関連する前癌性および/または癌性疾患を遺伝子治療するための組成物。
【請求項13】
MN/CA IX抗原の欠失変異体を検出する方法であって、請求項1から3いずれか1項記載のモノクローナル抗体、および必要に応じてMN/CA IX抗原の免疫優性エピトープに対するモノクローナル抗体を用いることを含み、該MN/CA IX抗原の免疫優性エピトープが、配列番号98のアミノ酸配列を有するMN/CA IX抗原のプロテオグリカン様ドメイン内にあるか、あるいは配列番号21の配列内のアミノ酸配列を有することを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項1から3いずれか1項記載のモノクローナル抗体を分泌するハイブリドーマ。
【請求項15】
MN/CA IX-欠損哺乳動物から作製されたものである請求項1記載のモノクローナル抗体。
【請求項16】
MN/CA IX抗原の異常発現に関連する前癌性および/または癌性疾患の診断および/または予後診断に使用するための組成物であって、請求項1から8いずれか1項記載のモノクローナル抗体の1以上を含むことを特徴とする組成物。
【請求項17】
ヒトMN/CA IX抗原の非免疫優性細胞外炭酸脱水酵素(CA)ドメインに特異的に結合するポリクローナル抗体。
【請求項18】
前記MN/CA IX抗原の非免疫優性細胞外炭酸脱水酵素(CA)ドメインへの結合に関して、ベルギー、ヘント(Gent)のBCCM(商標)/LMBPに受託番号LMBP 6009CBとして寄託されたハイブリドーマVU-V/10によって産生されるモノクローナル抗体V/10と競合することを特徴とする請求項1記載のモノクローナル抗体。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−60452(P2013−60452A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−248466(P2012−248466)
【出願日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【分割の表示】特願2009−288124(P2009−288124)の分割
【原出願日】平成15年2月21日(2003.2.21)
【出願人】(501161745)
【Fターム(参考)】