説明

可視光情報提供装置、可視光情報読取装置、可視光情報提供システム、可視光情報提供方法及びそのプログラム並びにそのプログラムを記録したコンピュータ可読情報記録媒体

【課題】どの範囲に非接触方式で情報が提供されているのかをユーザが認識できる可視光情報提供装置、可視光情報読取装置、可視光情報提供システム、可視光情報提供方法及びそのプログラム並びにそのプログラムを記録したコンピュータ可読情報記録媒体を提供する。
【解決手段】メモリ102と、可視光を発するLED104と、LED104が発光する可視光を変調してメモリ102に記録されている情報を送信する変調回路103と、メモリ102に記録されている情報の情報種別に応じて変調回路103を制御しLED104に所定の可視光パターンを発させるCPU101とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に蓄積した情報を可視光線を用いて他の装置に提供する可視光情報提供装置及び可視光情報提供システム及び可視光情報提供方法に関し、特に、情報がどの範囲に光信号として送信されるのかを装置を用いることなく人間が認識可能な可視光情報提供装置、可視光情報提供システム及び可視光情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報記録媒体に記録させた情報を非接触方式で外部装置に転送する技術が実用化されている。
このような方式の装置の代表的なものとしては、不揮発メモリを備えた非接触型IC(無線タグ)に記録されている情報を無線タグリーダで読み取る構成があげられる。
【0003】
図14に、従来技術による無線タグシステムの構成を示す。無線タグ800内のループアンテナ801は、無線タグリーダから発せられる電磁波によって励振され交流電流を発生させる。交流電流はAC/DCコンバータ802において直流電流に変換され、無線タグ800内の制御部803に供給される。ループアンテナ801から電力が供給された制御部803は、不揮発メモリ804に記録されている情報を読み出し、これを基に無線回路805で生成した電気信号をループアンテナ801で無線信号に変換して放射する。無線タグ800から発せられた無線信号を無線タグリーダ900が受信することによって、無線タグ800に記録されている情報が無線タグリーダ900に転送される。
【0004】
しかし、人間は無線信号を知覚できないため、情報の授受に無線信号を用いる無線タグシステムには、無線タグに何らかの情報が記録されているか否かや、記録されている情報の種類を知るために何らかの装置を用いなければならないという問題がある。
【0005】
この問題を解決する従来技術として特許文献1に開示される「データ表示機能付き無線タグ」がある。これは、情報を表示するための表示部及びその制御部と、これらに電力を供給するための電池部とを無線タグに設けることによって、タグ情報を無線タグ自体に表示させるものである。
特許文献1に開示される発明によれば、表示部に表示された情報を視認することで、無線タグに記録されている情報を、無線タグリーダなどの装置を用いることなく認識できる。
【特許文献1】特開2002−236891号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
非接触方式で送受信する情報が秘匿性の要求されるものである場合、情報の漏洩を防止するために、情報記録媒体は指向性をもって信号を発し、情報を伝送することが好ましい。
しかし、人間は無線信号を知覚できないため、無線タグを用いたシステムの場合にはどの範囲まで無線信号が到達しているかをシステムの利用者が正確に認識することは困難である。
【0007】
上記特許文献1に開示される発明は、このような問題について何ら考慮がなされていない。しかも、上記特許文献1に開示される発明は、表示部、制御部及び電池部という無線タグ本来の目的とは無関係の機能部を別個設けなければならず、無線タグの製造コストが増大したり、無線タグの小型化・軽量化の妨げとなるという問題もある。
【0008】
このように、従来は、どの範囲に非接触方式で情報が提供されているのかをユーザが認識できる情報提供システムは提供されていなかった。
【0009】
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、どの範囲に非接触方式で情報が提供されているのかをユーザが認識できる可視光情報提供装置、可視光情報読取装置、可視光情報提供システム、可視光情報提供方法及びそのプログラム並びにそのプログラムを記録したコンピュータ可読情報記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、第1の態様として、情報記録手段と、可視光を発する発光手段と、発光手段が発光する可視光を変調して情報記録手段に記録されている情報を送信する可視光変調手段と、情報記録手段に記録されている情報の情報種別に応じて所定の可視光パターンで発光手段を制御する可視光パターン制御手段とを有することを特徴とする可視光情報提供装置を提供するものである。
【0011】
上記本発明の第1の態様においては、外部装置からのトリガ信号を受信するトリガ受信手段をさらに有し、トリガ受信手段が外部装置からのトリガ信号を受信しだ際に、可視光パターン制御手段によって、発光手段を制御することが好ましい。
【0012】
本発明の第1の態様の上記のいずれの構成においても、情報記録手段に、複数の種別の情報が記録されている場合には、各情報種別に応じた可視光パターンを発することが好ましい。これに加えて、トリガ信号を受信するたびに、提供する情報を変更すること、又はトリガ信号を受信してから所定の時間が経過するごとに、提供する情報を変更することが好ましい。
【0013】
本発明の第1の態様の上記のいずれの構成においても、情報記録媒体に外部の情報源から情報が書き込まれた際に、該書き込まれた情報を提供することが好ましい。
【0014】
本発明の第1の態様の上記のいずれの構成においても、可視光パターンは、発光手段の点滅のパターンであることが好ましい。または、可視光パターンは、発光手段の発する光の色であることが好ましい。または、可視光パターンは、発光手段の発する光の色と点滅パターンとの組合せであることが好ましい。
【0015】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第2の態様として、ネットワークインタフェースと、可視光を発する発光手段と、発光手段が発する可視光を変調して情報を送信する可視光変調手段と、発光手段を制御して可視光パターンを生成する可視光パターン制御手段とを有し、ネットワークインタフェースを介して受信した情報種別に応じて、可視光パターン制御手段によって可視光パターンを制御し、ネットワークを介して受信した情報を、可視光変調手段によって送信することを特徴とする可視光情報提供装置を提供するものである。
【0016】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第3の態様として、変調された可視光を受光する手段及び該受光した可視光を復調する手段を備えた可視光情報読取装置であって、可視光情報提供装置内の情報記録手段に記録されている情報種別に応じた可視光パターンで可視光を発させるためのトリガ信号を、可視光情報提供装置へ送信する手段をさらに有することを特徴とする可視光情報読取装置を提供するものである。
【0017】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第4の態様として、変調された可視光を受光する手段及び該受光した可視光を復調する手段を備えた可視光情報読取装置であって、可視光情報提供装置に対し、ネットワークインタフェースを介して受信した情報種別に応じた可視光パターンを発させる為のトリガ信号を送信する手段をさらに有することを特徴とする可視光情報読取装置を提供するものである。
【0018】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第5の態様として、情報記録手段、可視光を発する発光手段、発光手段が発光する可視光を変調して情報記録手段に記録されている情報を送信する可視光変調手段、情報記録手段に記録されている情報の情報種別に応じて所定の可視光パターンで発光手段を制御する可視光パターン制御手段、及び外部装置からのトリガ信号を受信するトリガ受信手段を備えた少なくとも一つの可視光情報提供装置と、変調された可視光を受光する手段及び該受光した可視光を復調する手段を備えた可視光情報読取装置とを有する可視光情報提供システムであって、可視光情報読取装置は、可視光情報提供装置にトリガ信号を送信する手段をさらに有し、可視光情報提供装置は、トリガ信号を受信した際に、可視光パターン制御手段によって、情報記録手段に記録されている情報を送信することを特徴とする可視光情報提供システムを提供するものである。
【0019】
上記本発明の第5の態様においては、情報記録手段に複数の種別の情報が記録されている場合には、各情報種別に応じた可視光パターンを発することが好ましい。これに加えて、可視光情報提供装置は、トリガ信号を受信するたびに、提供する情報を変更すること、又は可視光情報提供装置は、所定の時間が経過するごとに、提供する情報を変更することが好ましい。
【0020】
本発明の第5の態様の上記のいずれの構成においても、可視光情報記録装置は、情報記録媒体に外部の情報源から情報が書き込まれた際に、該書き込まれた情報を提供することが好ましい。
【0021】
本発明の第5の態様の上記のいずれの構成においても、可視光パターンは、発光手段の点滅のパターンであることが好ましい。または、可視光パターンは、発光手段の発する光の色であることが好ましい。または、可視光パターンは、発光手段の発する光の色と点滅パターンとの組合せであることが好ましい。
【0022】
また、本発明の第5の態様の上記のいずれの構成においても、可視光情報読取装置は、ネットワークを介してサーバから情報を取得する手段を有し、可視光情報提供装置から可視光パターンとして受信した情報に基づいて、サーバから情報を取得することが好ましい。
【0023】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第6の態様として、ネットワークインタフェース、可視光を発する発光手段、発光手段が発する可視光を変調して情報を送信する可視光変調手段、発光手段を制御して可視光パターンを生成する可視光パターン制御手段、及び外部装置からのトリガ信号を受信するトリガ受信手段を備えた少なくとも一つの可視光情報提供装置と、変調された可視光を受光する手段及び該受光した可視光を復調する手段を備えた可視光情報読取装置とを有する可視光情報提供システムであって、可視光情報読取装置は、可視光情報提供装置にトリガ信号を送信する手段をさらに有し、可視光情報提供装置は、トリガ信号を受信した際に、ネットワークインタフェースを介して受信した情報を、可視光パターン制御手段によって、可視光パターンとして発することを特徴とする可視光情報提供システムを提供するものである。
【0024】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第7の態様として、情報記録手段と、可視光を発する発光手段と、発光手段が発光する可視光を変調して情報記録手段に記録されている情報を送信する可視光変調手段と、情報記録手段に記録されている情報の情報種別に応じて所定の可視光パターンで発光手段を制御する可視光パターン制御手段とを有する可視光情報提供装置による可視光情報提供方法であって、可視光情報提供装置に、情報記録手段に記録されている情報種別に応じた可視光パターンで発光手段から可視光を発させることを特徴とする可視光情報提供方法を提供するものである。
【0025】
上記本発明の第7の態様においては、外部装置からのトリガ信号を受信するトリガ受信手段をさらに有する可視光情報提供装置による可視光情報提供方法であって、トリガ受信手段が外部装置からのトリガ信号を受信しだ際に、可視光パターン制御手段によって、発光手段を制御することが好ましい。
【0026】
本発明の第7の態様の上記のいずれの可視光情報提供方法においても、情報記録手段に複数の種別の情報が記録されている場合には、可視光情報提供装置に各情報種別に応じた可視光パターンを発させることが好ましい。これに加えて、トリガ信号を受信するたびに、異なる情報を提供すること、又はトリガ信号を受信してから所定の時間が経過するごとに、異なる情報を提供することが好ましい。
【0027】
本発明の第7の態様の上記のいずれの可視光情報提供方法においても、情報記録媒体に外部の情報源から情報が書き込まれた際に、該書き込まれた情報の種別に応じた可視光パターンを発光手段から発させることが好ましい。また、可視光パターンは、発光手段の点滅のパターンであることが好ましい。または、可視光パターンは、発光手段の発する光の色であることが好ましい。または、可視光パターンは、発光手段の発する光の色と点滅パターンとの組合せであることが好ましい。
【0028】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第8の態様として、ネットワークインタフェースと、可視光を発する発光手段と、発光手段が発する可視光を変調して情報を送信する可視光変調手段と、発光手段を制御して可視光パターンを生成する可視光パターン制御手段とを有する可視光情報提供装置による可視光情報提供方法であって、ネットワークインタフェースを介して受信した情報種別に応じて、可視光パターン制御手段によって可視光パターンを制御し、ネットワークを介して受信した情報を、可視光変調手段によって送信することを特徴とする可視光情報提供方法を提供するものである。
【0029】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第9の態様として、情報記録手段と、可視光を発する発光手段と、発光手段が発光する可視光を変調して情報記録手段に記録されている情報を送信する可視光変調手段と、情報記録手段に記録されている情報の情報種別に応じて所定の可視光パターンで発光手段を制御する可視光パターン制御手段とを有する可視光情報提供装置を制御する実質的なコンピュータに可視光情報提供方法を実行させるためのプログラムであって、実質的なコンピュータに、情報記録手段に記録されている情報種別に応じた可視光パターンで発光手段から可視光を発させる処理を行わせることを特徴とする可視光情報提供方法のプログラムを提供するものである。
【0030】
上記本発明の第9の態様においては、外部装置からのトリガ信号を受信するトリガ受信手段をさらに有する可視光情報提供装置を制御する実質的なコンピュータに可視光情報提供方法を実行させるためのプログラムであって、実質的なコンピュータに、外部装置からのトリガ信号を受信した際に情報記録手段に記録されている情報の種別に応じた可視光パターンを発光手段から発する処理を行わせることが好ましい。
【0031】
また、本発明の第9の態様の上記のいずれの構成においても、実質的なコンピュータに、情報記録手段に複数の種別の情報が記録されている場合には、各情報種別に応じた可視光パターンを発する処理を行わせることが好ましい。これに加えて、実質的なコンピュータに、トリガ信号を受信するたびに、異なる情報を提供する処理を行わせること、又は実質的なコンピュータに、トリガ信号を受信してから所定の時間が経過するごとに異なる情報を提供する処理を行わせることが好ましい。
【0032】
本発明の第9の態様の上記のいずれの構成においても、実質的なコンピュータに、情報記録媒体に外部の情報源から情報が書き込まれた際に、該書き込まれた情報を提供する処理を行わせることが好ましい。
【0033】
本発明の第9の態様の上記のいずれの構成においても、可視光パターンは、発光手段の点滅のパターンであることが好ましい。または、可視光パターンは、発光手段の発する光の色であることが好ましい。または、可視光パターンは、発光手段の発する光の色と点滅パターンとの組合せであることが好ましい。
【0034】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第10の態様として、ネットワークインタフェース、可視光を発する発光手段、発光手段が発する可視光を変調して情報を送信する可視光変調手段、発光手段を制御して可視光パターンを生成する可視光パターン制御手段、及び外部装置からのトリガ信号を受信するトリガ受信手段とを有する可視光情報提供装置を制御する実質的なコンピュータに可視光情報提供方法を実行させるためのプログラムであって、実質的なコンピュータに、ネットワークインタフェースを介して受信した情報を、可視光パターン制御手段によって、可視光パターンとして発する処理を行わせることを特徴とする可視光情報提供方法のプログラムを提供するものである。
【0035】
また、上記目的を達成するため、本発明は、第11の態様として、本発明の第9の態様又は第10の態様の上記のいずれかの構成にかかる可視光情報提供方法のプログラムを記録されたコンピュータ可読情報記録媒体を提供するものである。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、どの範囲に非接触方式で情報が提供されているのかをユーザが認識できる可視光情報提供装置、可視光情報読取装置、可視光情報提供システム、可視光情報提供方法及びそのプログラム並びにそのプログラムを記録したコンピュータ可読情報記録媒体を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
本発明では、メモリに記録されたデータやネットワークを介して取得したデータを他の装置に転送するために可視光線を用い、メモリに何らかのデータが記録されているか否か(又は、ネットワークを介して情報を受信しているか否か)や、どのような種類のデータが記録されているか(又は、ネットワークを介して受信しているか)といった情報を、データの送信に用いるものと同じ光源を利用してユーザに提示する。
可視光線は、不透明な物体で容易に遮光でき、また回折もしにくいため、光線が到達する範囲を所望の範囲に制限することが容易である。さらに、何かしらの装置を用いることなく人間が目で信号の到達範囲を確認できるため、意図しない範囲にまで信号波が到達して情報が漏洩することがない。また、データの送信用の光源をユーザに対する情報の提示にも用いることによって、可視光情報提供装置の大型化や、重量の増加などを防ぐことができる。
【0038】
以下、上記原理に基づく本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0039】
〔第1の実施形態〕
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。図1に、本実施形態にかかる光タグの構成を示す。本実施形態にかかる光タグ100は、制御部101、メモリ102、変調回路103及びLED104を有する。
制御部101は、光タグが光タグリーダに情報を転送する際の動作を制御する機能部である。制御部101は、一般的にはCPUと、該CPUに所定の動作を実行させるためのプログラムが格納されたROMと、CPUが動作する際のワークエリアであるRAMとを備えて構成される。メモリ102は、光タグリーダ200によって読み出されるデータ(転送の対象であるデータ)が不揮発に記録される。変調回路103は、制御部101からの指示に応じて制御信号をLED104へ出力し、これを点灯又は消灯させる。LED104は、光タグリーダに情報を転送するための可視光線を発する光源であり、変調回路103から入力される制御信号に応じて点灯・消灯が切り替わる。
【0040】
光タグ100の電力源は、不図示の蓄電池であっても良いし、外部から非接触で励振される不図示のループアンテナであっても良い。なお、電力源がループアンテナである場合には、制御部101は、不図示のループアンテナから電力が供給されている間のみ制御部101が動作する。
【0041】
光タグ100の動作について説明する。メモリ102に何のデータも記録されていない場合、制御部101は、変調回路103を常に停止させ、LED104を発光させない。一方、メモリ102に何らかのデータが記録されている場合、制御部101は、変調回路103を駆動し、所定の発光パターンでLED104を発光させる。
【0042】
図2(a)に、LED104の発光パターンの一例を示す。図に示すように、メモリ102に記録されているデータの種類に応じて、それぞれ異なる発光パターンが割り当てられている。この発光パターンは、図2(b)に示す発光パターンテーブルとして、制御部101の不図示のROMに記録されている。
【0043】
制御部101は、メモリ102に何らかの情報が記録されている場合には、発光パターンテーブルに定義されている発光パターンに従って変調回路103を駆動してLED104を発光させる。これにより、何らかの装置を用いなくても、光タグ100に情報が記録されているか否かやどのような情報が記録されているかをユーザが認識できる。
【0044】
LED104が発する光が照射される領域は、LED104の種類によって予め決まっている。なお、LED104の発光面近傍に遮光板を設けて、光が照射される領域を任意に設定することも可能である。
【0045】
このように、本実施形態にかかる光タグ100は、メモリ102に記録されている情報を光タグリーダへ送るのに可視光線を用いる。不透明の物体を透過しない可視光線は、到達する範囲を任意の範囲に制限することは容易であるため、メモリ102に記録されている情報を非接触方式で送信しても情報は漏洩しにくい。
また、メモリ102にデータが記録されているか否かなど示す情報を、光タグリーダへ情報を転送するためのLED104を用いてユーザに通知するため、光タグ100が大型化したりすることはない。
【0046】
ここでは、LEDの発光パターンとして、点滅パターンを例にあげたが、光タグが複数色のLEDを備える場合には、図3に示すようにデータ種別を色の違いで表現するようにしてもよい。また、光タグ100が、複数個のLEDを配列したLEDアレイを有する場合には、図4(a)に示すように個々のLEDの点滅によってデータ種別を表すようにしても良い。この場合には、不図示のROMに格納されている発光パターンテーブルは、図4(b)に示すものとなる。同様に、光タグ100が複数個のLEDを配列したLEDマトリクスを有する場合も、図5(a)に示すように個々のLEDの点滅によってデータ種別を表すようにしても良い。この場合には、不図示のROMに格納されている発光パターンテーブルは、図5(b)に示すものとなる。
【0047】
〔第2の実施形態〕
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。図6に本実施形態にかかる光タグの構成を示す。本実施形態の光タグ100は、第1の実施形態とほぼ同様の構成であるが、トリガ受信部105をさらに有する点が異なる。
【0048】
トリガ受信部105は、外部装置からのトリガ信号を受信するための回路である。本実施形態においては、制御部101は、トリガ受信部105でトリガ信号を受信した場合にのみ変調回路103を制御してLED104に可視光パターンを発させる。
これにより、LED104において不必要に可視光パターンが発されることが無くなり、消費電力を低減できる。
【0049】
〔第3の実施形態〕
本発明を好適に実施した第3の実施形態について説明する。図7に、本実施形態にかかる光タグの構成を示す。本実施形態の光タグ100は第1の実施形態と同様に、制御部101、変調回路103及びLED104を有する。ただし、メモリ102は有しておらず、その代わりにネットワークインタフェース(ネットワークI/F)106を有している。ネットワークインタフェース106は、ネットワークを介してネットワーク上の情報記録装置107から送られてくる情報を受信するためのインタフェースである。
すなわち、本実施形態にかかる光タグ100は、第1の実施形態においてはメモリ102として光タグ100内に内蔵していた情報記録装置を、情報記録装置107として装置外に設けた等価系の構成である。
【0050】
本実施形態にかかる光タグ100の動作について説明する。ネットワーク上の情報記録装置107から何の情報も受信していない場合(情報記録装置107に何の情報も記録されていない場合)、制御部101は変調回路103を駆動させず、LED104を発光させない。一方、ネットワーク上の装置から何らかの情報を受信した場合(情報記録装置107に情報が記録されている場合)、制御部101は変調回路103を駆動し、受信した情報に応じた所定の発光パターンでLED104を発光させる。なお、発光パターンは第1の実施形態と同様のパターンを適用できる。
【0051】
なお、ここでは第1の実施形態にかかる光タグのメモリをネットワークインタフェースで置き換えた構成を例に説明したが、第2の実施形態と同様に、トリガ受信部を備えた構成であってもよいことは言うまでもない。
【0052】
〔第4の実施形態〕
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。図8に、本実施形態にかかる光タグシステムの構成を示す。この光タグシステムは、光タグ100と光タグリーダ200とで構成されるシステムである。
本実施形態にかかる光タグシステムに用いる光タグ100は、第2の実施形態のものと同様である。
【0053】
光タグリーダ200は、制御部201、メモリ202、受信回路203、受光素子204、操作部205及びトリガ送信部206を有する。
制御部201は、光タグ100と間でデータを授受するための機能部である。制御部201は、一般的にはCPUと、該CPUに所定の動作を実行させるためのプログラムが格納されたROMと、CPUが動作する際のワークエリアであるRAMとを備えて構成される。メモリ202は、光タグ100から取得した情報が記録される。受信回路203は、光タグから送信されてきた光信号を基とする電気信号をデジタルデータに変換する。受光素子204は、受信した光信号を電気信号に変換する素子である。操作部205は、光タグ100に記録されているデータを読み取る際にユーザが入力操作を行うためのインタフェースである。トリガ送信部206は、操作部205におけるユーザに入力操作に応じて、光タグ100へトリガ信号を送出する。
【0054】
操作部205におけるユーザの入力操作に応じて、制御部201はトリガ送信部206を駆動し、トリガ信号を光タグ100へ送信する。
光タグリーダ200から発せられたトリガ信号をトリガ受信部105が受信すると、受信されたトリガ信号は制御部101へ入力される。制御部101は、トリガ信号に応じて変調回路103を駆動し、LED104を点灯させる。この時のLEDの点灯パターンは、第1の実施形態と同様に、メモリ102に記録されているデータの種類に対応するものである。
【0055】
図9に、メモリ102に複数のデータが記録されている場合に、制御部101がLED104の発光パターンをどのように変化させるかを示す図である。
(a)は、トリガ信号を受信した光タグ100が、所定時間ごとにLED104の発光パターンを変化させる例である。また、(b)は、光タグ100がトリガ信号を受信する度にLEDの発光パターンを変化させる例である。なお、この場合には、制御部101は、あるタイミングでトリガ信号を受信してから所定期間内に、トリガ信号もデータの送信要求も受信しなかった場合に、LED104を消灯させることが好ましい。
【0056】
図10に、本実施形態にかかる光タグシステムの動作シーケンスを示す。
光タグ100は、光タグリーダ200からのトリガ信号に応じて、所定の発光パターンでLED104を発光させる。所定の発光パターンでLED104を発光させている間に光タグリーダ200からデータ送信要求を受信すると、データ送信要求の発信元である光タグリーダ200の認証処理を行う。認証に成功した場合には、その時のLED104の発光パターンに対応するデータをメモリ102から読み出す。そして、そのデータを変調回路103に入力して電気信号を生成し、生成した電気信号に応じてLED104を駆動させ、データを光タグリーダ200へ転送する。
例えば、制御部101がパターンAでLED104を発光させている間に光タグリーダ200からデータ送信要求を受信した場合には、制御部101は発光パターンAに対応するデータをメモリ102から読み出し、変調回路103で電気信号に変換した後、LED104から光信号として送出する。
【0057】
光タグリーダ200は、光タグ100からの光信号を受光素子204で電気信号に変換し、受信回路203で元のデータに復号化する。このようにして、光タグ100のメモリ102に記録されている情報が、光タグリーダ200に読み出される。
【0058】
このように、本実施形態にかかる光タグシステムにおいて、光タグ100は、メモリ102に記録されている情報を光タグリーダ200へ送るのに可視光線を用いる。不透明の物体を透過しない可視光線は、到達する範囲を任意の範囲に制限することが容易であるため、メモリ102に記録されている情報を非接触方式で送信しても情報は漏洩しにくい。
また、システムの利用者は、何らかの装置を用いなくても、光タグ100に情報が記録されているか否かやどのような情報が記録されているかをユーザが認識できる。さらに、光タグ100は、メモリにデータが記録されているか否かなど示す情報を、光タグリーダ200へ情報を転送するためのLED104を用いてユーザに通知するため、光タグ100が大型化したりすることはない。
【0059】
なお、ここでは、第2の実施形態にと同様の光タグを用いた構成を例に説明したが、第3の実施形態にかかる光タグにトリガ受信部を追加したものを用いてシステムを構成しても良い。
また、第3の実施形態と同様に、光タグ100内のメモリ102を備えず、外部に情報記録装置を備えた構成であっても良い。
【0060】
〔第5の実施形態〕
本発明を好適に実施した第5の実施形態について説明する。図11に、本実施形態にかかる可視光情報提供システムの構成を示す。このシステムは、可視光情報提供装置300、可視光情報読取装置400及び情報源500で構成される。
可視光情報提供装置300及び可視光情報読取装置400は、第4の実施形態における光タグ100及び光タグリーダ200とそれぞれほぼ同様の構成であるが、いわゆる「タグ」と呼ばれるスタンドアローン型ではなく、メモリ内のデータが外部から書き換え可能である点が相違する。
【0061】
可視光情報提供装置300は、制御部301、メモリ302、変調回路303、LED304及びトリガ受信部305を有する。これらは、第2の実施形態における制御部101、メモリ102、変調回路103LED104及びトリガ受信部105とそれぞれ同様である。
また、可視光情報読取装置400は、制御部401、メモリ402、受信回路403、受光素子404、操作部405及びトリガ送信部406を有する。これらは、第2の実施形態における制御部201、メモリ202、受信回路203、受光素子204、操作部205及びトリガ送信部206とそれぞれ同様である。
【0062】
情報源500は、可視光情報提供装置300内のメモリ302に記録されているデータを書き換える装置であり、コンピュータ端末、サーバ、携帯情報端末などである。
【0063】
本実施形態においては、可視光情報提供装置300は、情報源500によってメモリ302内のデータが追加・更新された際に、LED304を所定の発光パターンで発光させて、メモリ302内のデータが追加・更新されたことをユーザに通知する。
【0064】
このように、本実施形態にかかる可視光情報提供システムにおいて、可視光情報提供装置300は、メモリ302に記録されている情報を可視光情報読取装置へ送るのに可視光線を用いる。不透明の物体を透過しない可視光線は、到達する範囲を任意の範囲に制限することは容易であるため、メモリ302に記録されている情報を非接触方式で送信しても情報は漏洩しにくい。
【0065】
なお、上記第3の実施形態の光タグと同様に、可視光情報提供装置300がメモリ302の代わりにネットワークI/Fを備え、装置外に情報記録装置を設けた構成であってもよいことはいうまでもない。この場合には、可視光情報提供装置の外部に設けられた情報記録装置の情報が書き換えられたことをユーザに通知する。
【0066】
〔第6の実施形態〕
本発明を好適に実施した第6の実施形態について説明する。図12に、本実施形態にかかる可視光情報提供システムの構成を示す。可視光情報提供装置300を複数備えた構成である点で、第5の実施形態にかかる可視光情報提供システムと相違する。なお、ここでは、可視光情報提供装置300が四台(300a〜300d)の構成を示すが、これは装置の数を限定するものではない。
【0067】
ここで、可視光情報提供装置300が避難口誘導灯である場合を具体例として、本実施形態にかかる可視光情報提供システムの動作について説明する。なお、避難口誘導灯である可視光情報提供装置300a〜300dは、部屋の出入り口である各扉に設置されており、図13に示す発光パターンテーブルが予め格納されているものとする。ここで、「安全」とは、そのパターンで発光している避難口誘導灯が設置されている扉から外にでても安全(避難可能)であることを示し、「危険」とは、そのパターンで発光している避難口誘導灯が設置されている扉から外に出ると危険(避難不能)であることを示す。
【0068】
災害発生時には、各可視光情報提供装置300には、情報源500から発生した災害に関する情報が入力される。例えば、可視光情報提供装置300bが設置された扉から建物外に至る通路が災害によって通行できなくなったとすると、可視光情報提供装置300a〜300dには、その情報と各扉から建物外までの避難経路を示す画像データとが情報源500から入力される。
【0069】
可視光情報提供装置300の制御部301は、情報源500によってメモリ302に新たに記録された情報を参照し、LED304を所定の発光パターンで発光させる。上記の例では、制御部301a、304c及び304dは、LED304a、304c及び304dを青く発光させる。また制御部304bは、LED304bを赤く発光させる。これにより、可視光情報提供装置300bのみが危険を意味する発光パターンで光を発する。よって、避難口誘導灯を見た者は、可視光情報提供装置300bが設置された扉から部屋の外に出ても避難できないことを認識できる。
【0070】
可視光情報読取装置400のユーザは、可視光情報提供装置300a、300c及び300dのいずれかから上記第2の実施形態と同様の手順にて可視光情報読取装置400にデータを読み取る。可視光情報読取装置400のユーザは、可視光情報提供装置300a、300c及び300dのいずれかから可視光情報読取装置400に取得した画像データを参照して、速やかに避難することが可能となる。
【0071】
このように、本実施形態にかかる可視光情報提供システムは、可視光情報提供装置に自装置の状態を示す情報(上記の例では、これが設置された扉から避難できるか否かを示す情報)をリアルタイムで記録させる。これにより、システムが設置されている環境が変化しても、ユーザは所望の情報が記録されている可視光情報提供装置がどれであるかを視認できる。
なお、上記第5の実施形態と同様に、メモリ302に記録されている情報を非接触方式で送信しても情報は漏洩しにくいことはいうまでもない。
【0072】
また、上記第3の実施形態の光タグと同様に、可視光情報提供装置300がメモリ302の代わりにネットワークI/Fを備え、装置外に情報記録装置を設けた構成であってもよいことはいうまでもない。
【0073】
〔第7の実施形態〕
本発明を好適に実施した第5の実施形態について説明する。図14に、本実施形態にかかかる光タグシステムの構成を示す。本実施形態にかかる光タグシステムは、第4の実施形態にかかる光タグシステムとほぼ同様であるが、光タグリーダ200は通信回路207を備えており、ネットワークを介してサーバ600と接続されている。また、サーバ600は、データベース(DB)700に接続されている。
なお、通信回路207とネットワークとの接続は、有線接続であっても無線接続であっても良い。
【0074】
本実施形態において、光タグ100のメモリ102には、光タグIDのみが記録されている。光タグIDとは、光タグに固有のユニークな情報である。また、DB700には、光タグIDと関連付けられた情報が記録されており、サーバ600は光タグIDを基にしてそれに関連づけられている情報をDB700から読み出す。
【0075】
本実施形態にかかる光タグシステムの動作について説明する。図15に、本実施形態にかかる光タグシステムの動作の流れを示す。
光タグ100のメモリ102に記録されている情報(光タグID)を光タグリーダ200が読み出すまでの動作は、上記第2の実施形態と同様である。
【0076】
光タグリーダ200の制御部201は、光タグ100から端末IDを取得すると、ネットワークを介してサーバに600に光タグIDを送信する。サーバ600は、光タグリーダ200から取得した光タグIDに関連付けられてDB700に格納されている情報を取得する。サーバ600は、DB700から読み出した情報をネットワークを介して光タグリーダ200へ送信する。
【0077】
このようにして、光タグリーダ200は、光タグ100に記録されている情報(光タグID)に関連付けられている情報を取得する。
【0078】
本実施形態においても、可視光線が到達する範囲を任意の範囲に制限することは容易であるため、情報が漏洩しにくい。
また、本実施形態においては、光信号を用いて授受されるのは、光メモリIDのみであり、これに関連付けられた情報は光信号として送受信されない。よって、光信号が傍受されたとしても、DB700に格納されている情報は漏洩しない。
【0079】
ここでは、メモリを備えた光タグを用いたシステム構成を例に説明したが、上記第3の実施形態において説明したようにネットワークI/Fを備え、ネットワークを介して情報記録装置と接続された光タグを用いたシステム構成であっても良い。
【0080】
なお、上記各実施形態は、本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれらに限定されることはない。
例えば、上記各実施形態においては、可視光情報提供装置(光タグ)や可視光情報読取装置(光タグリーダ)の制御部は、ROMに格納されているプログラムをCPUがRAM上に展開して実行する構成を例としたが、DSPを用いた構成であってもよい。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明を好適に実施した第1の実施形態にかかる光タグの構成を示す図である。
【図2】(a)は、LEDの発光パターンの一例を示す図であり、(b)は、発光パターンテーブルの一例を示す図である。
【図3】光タグが複数色のLEDを有する場合に、データ種別を色の違いで示す発光パターンテーブルの一例を示す図である。
【図4】(a)は、LEDアレイを有する光タグの発光パターンの一例を示す図であり、(b)は発光パターンテーブルの一例を示す図である。
【図5】(a)は、LEDマトリクスを有する光タグの発光パターンの一例を示す図であり、(b)は発光パターンテーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明を好適に実施した第2の実施形態にかかる光タグの構成を示す図である。
【図7】本発明を好適に実施した第3の実施形態にかかる光タグの構成を示す図である。
【図8】本発明を好適に実施した第4の実施形態にかかる光タグシステムの構成を示す図である。
【図9】メモリに複数のデータが記録されている場合のLEDの発光パターンを示す図である。
【図10】第4の実施形態にかかる光タグシステムの動作シーケンスの一例を示す図である。
【図11】本発明を好適に実施した第5の実施形態にかかる可視光情報提供システムの構成を示す図である。
【図12】本発明を好適に実施した第6の実施形態にかかる可視光情報提供システムの構成を示す図である。
【図13】データの種類とLEDの発光パターンとの対応を示す図である。
【図14】本発明を好適に実施した第7の実施形態にかかる光タグシステムの構成を示す図である。
【図15】第7の実施形態にかかる光タグシステムの動作シーケンスの一例を示す図である。
【図16】従来技術による無線タグシステムの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0082】
100 光タグ
101、201、301、401 制御部
102、202、302、402 メモリ
103、303 変調回路
104、304 LED
105、305 トリガ受信部
106 ネットワークインタフェース
107 情報記録装置
200 光タグリーダ
203、403 受信回路
204、404 受光素子
205、405 操作部
206、406 トリガ送信部
207 通信回路
300 可視光情報提供装置
400 可視光情報読取装置
500 情報源
600 サーバ
700 データベース(DB)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報記録手段と、
可視光を発する発光手段と、
前記発光手段が発光する可視光を変調して前記情報記録手段に記録されている情報を送信する可視光変調手段と、
前記情報記録手段に記録されている情報の情報種別に応じて所定の可視光パターンで前記発光手段を制御する可視光パターン制御手段とを有することを特徴とする可視光情報提供装置。
【請求項2】
外部装置からのトリガ信号を受信するトリガ受信手段をさらに有し、
前記トリガ受信手段が外部装置からのトリガ信号を受信しだ際に、前記可視光パターン制御手段によって、前記発光手段を制御することを特徴とする請求項1記載の可視光情報提供装置。
【請求項3】
前記情報記録手段に、複数の種別の情報が記録されている場合には、各情報種別に応じた可視光パターンを発することを特徴とする請求項1又は2記載の可視光情報提供装置。
【請求項4】
前記トリガ信号を受信するたびに、提供する情報を変更することを特徴とする請求項3記載の可視光情報提供装置。
【請求項5】
前記トリガ信号を受信してから所定の時間が経過するごとに、提供する情報を変更することを特徴とする請求項2記載の可視光情報提供装置。
【請求項6】
前記情報記録媒体に外部の情報源から情報が書き込まれた際に、該書き込まれた情報を提供することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の可視光情報提供装置。
【請求項7】
前記可視光パターンは、前記発光手段の点滅のパターンであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の可視光情報提供装置。
【請求項8】
前記可視光パターンは、前記発光手段の発する光の色であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の可視光情報提供装置。
【請求項9】
前記可視光パターンは、前記発光手段の発する光の色と点滅パターンとの組合せであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の可視光情報提供装置。
【請求項10】
ネットワークインタフェースと、
可視光を発する発光手段と、
前記発光手段が発する可視光を変調して情報を送信する可視光変調手段と、
前記発光手段を制御して可視光パターンを生成する可視光パターン制御手段とを有し、
前記ネットワークインタフェースを介して受信した情報種別に応じて、前記可視光パターン制御手段によって可視光パターンを制御し、
ネットワークを介して受信した情報を、前記可視光変調手段によって送信することを特徴とする可視光情報提供装置。
【請求項11】
変調された可視光を受光する手段及び該受光した可視光を復調する手段を備えた可視光情報読取装置であって、
可視光情報提供装置内の情報記録手段に記録されている情報種別に応じた可視光パターンで可視光を発させるためのトリガ信号を、前記可視光情報提供装置へ送信する手段をさらに有することを特徴とする可視光情報読取装置。
【請求項12】
変調された可視光を受光する手段及び該受光した可視光を復調する手段を備えた可視光情報読取装置であって、
可視光情報提供装置に対し、ネットワークインタフェースを介して受信した情報種別に応じた可視光パターンを発させる為のトリガ信号を送信する手段をさらに有することを特徴とする可視光情報読取装置。
【請求項13】
情報記録手段、可視光を発する発光手段、前記発光手段が発光する可視光を変調して前記情報記録手段に記録されている情報を送信する可視光変調手段、前記情報記録手段に記録されている情報の情報種別に応じて所定の可視光パターンで前記発光手段を制御する可視光パターン制御手段、及び外部装置からのトリガ信号を受信するトリガ受信手段を備えた少なくとも一つの可視光情報提供装置と、変調された可視光を受光する手段及び該受光した可視光を復調する手段を備えた可視光情報読取装置とを有する可視光情報提供システムであって、
前記可視光情報読取装置は、前記可視光情報提供装置にトリガ信号を送信する手段をさらに有し、
前記可視光情報提供装置は、前記トリガ信号を受信した際に、前記可視光パターン制御手段によって、前記情報記録手段に記録されている情報を送信することを特徴とする可視光情報提供システム。
【請求項14】
前記情報記録手段に複数の種別の情報が記録されている場合には、各情報種別に応じた可視光パターンを発することを特徴とする請求項13記載の可視光情報提供システム。
【請求項15】
前記可視光情報提供装置は、前記トリガ信号を受信するたびに、提供する情報を変更することを特徴とする請求項14記載の可視光情報提供システム。
【請求項16】
前記可視光情報提供装置は、所定の時間が経過するごとに、提供する情報を変更することを特徴とする請求項14記載の可視光情報提供システム。
【請求項17】
前記可視光情報記録装置は、前記情報記録媒体に外部の情報源から情報が書き込まれた際に、該書き込まれた情報を提供することを特徴とする請求項13から16のいずれか1項記載の可視光情報提供システム。
【請求項18】
前記可視光パターンは、前記発光手段の点滅のパターンであることを特徴とする請求項13から17のいずれか1項記載の可視光情報提供システム。
【請求項19】
前記可視光パターンは、前記発光手段の発する光の色であることを特徴とする請求項13から17のいずれか1項記載の可視光情報提供システム。
【請求項20】
前記可視光パターンは、前記発光手段の発する光の色と点滅パターンとの組合せであることを特徴とする請求項13から17のいずれか1項記載の可視光情報提供システム。
【請求項21】
前記可視光情報読取装置は、ネットワークを介してサーバから情報を取得する手段を有し、
前記可視光情報提供装置から可視光パターンとして受信した情報に基づいて、前記サーバから情報を取得することを特徴とする請求項13から20のいずれか1項記載の可視光情報提供システム。
【請求項22】
ネットワークインタフェース、可視光を発する発光手段、前記発光手段が発する可視光を変調して情報を送信する可視光変調手段、前記発光手段を制御して可視光パターンを生成する可視光パターン制御手段、及び外部装置からのトリガ信号を受信するトリガ受信手段を備えた少なくとも一つの可視光情報提供装置と、変調された可視光を受光する手段及び該受光した可視光を復調する手段を備えた可視光情報読取装置とを有する可視光情報提供システムであって、
前記可視光情報読取装置は、前記可視光情報提供装置にトリガ信号を送信する手段をさらに有し、
前記可視光情報提供装置は、前記トリガ信号を受信した際に、ネットワークインタフェースを介して受信した情報を、前記可視光パターン制御手段によって、可視光パターンとして発することを特徴とする可視光情報提供システム。
【請求項23】
情報記録手段と、可視光を発する発光手段と、前記発光手段が発光する可視光を変調して前記情報記録手段に記録されている情報を送信する可視光変調手段と、前記情報記録手段に記録されている情報の情報種別に応じて所定の可視光パターンで前記発光手段を制御する可視光パターン制御手段とを有する可視光情報提供装置による可視光情報提供方法であって、
前記可視光情報提供装置に、前記情報記録手段に記録されている情報種別に応じた可視光パターンで前記発光手段から可視光を発させることを特徴とする可視光情報提供方法。
【請求項24】
外部装置からのトリガ信号を受信するトリガ受信手段をさらに有する可視光情報提供装置による可視光情報提供方法であって、
前記トリガ受信手段が外部装置からのトリガ信号を受信しだ際に、前記可視光パターン制御手段によって、前記発光手段を制御することを特徴とする請求項23記載の可視光情報提供方法。
【請求項25】
前記情報記録手段に複数の種別の情報が記録されている場合には、前記可視光情報提供装置に各情報種別に応じた可視光パターンを発させることを特徴とする請求項23又は24記載の可視光情報提供方法。
【請求項26】
前記トリガ信号を受信するたびに、異なる情報を提供することを特徴とする請求項25記載の可視光情報提供方法。
【請求項27】
前記トリガ信号を受信してから所定の時間が経過するごとに、異なる情報を提供することを特徴とする請求項25記載の可視光情報提供方法。
【請求項28】
前記情報記録媒体に外部の情報源から情報が書き込まれた際に、該書き込まれた情報を提供することを特徴とする請求項23から27のいずれか1項記載の可視光情報提供方法。
【請求項29】
前記可視光パターンは、前記発光手段の点滅のパターンであることを特徴とする請求項23から28のいずれか1項記載の可視光情報提供方法。
【請求項30】
前記可視光パターンは、前記発光手段の発する光の色であることを特徴とする請求項23から28のいずれか1項記載の可視光情報提供方法。
【請求項31】
前記可視光パターンは、前記発光手段の発する光の色と点滅パターンとの組合せであることを特徴とする請求項23から28のいずれか1項記載の可視光情報提供方法。
【請求項32】
ネットワークインタフェースと、可視光を発する発光手段と、前記発光手段が発する可視光を変調して情報を送信する可視光変調手段と、前記発光手段を制御して可視光パターンを生成する可視光パターン制御手段とを有する可視光情報提供装置による可視光情報提供方法であって、
前記ネットワークインタフェースを介して受信した情報種別に応じて、前記可視光パターン制御手段によって可視光パターンを制御し、ネットワークを介して受信した情報を、前記可視光変調手段によって送信することを特徴とする可視光情報提供方法。
【請求項33】
情報記録手段と、可視光を発する発光手段と、前記発光手段が発光する可視光を変調して前記情報記録手段に記録されている情報を送信する可視光変調手段と、前記情報記録手段に記録されている情報の情報種別に応じて所定の可視光パターンで前記発光手段を制御する可視光パターン制御手段とを有する可視光情報提供装置を制御する実質的なコンピュータに可視光情報提供方法を実行させるためのプログラムであって、
前記実質的なコンピュータに、前記情報記録手段に記録されている情報種別に応じた可視光パターンで前記発光手段から可視光を発させる処理を行わせることを特徴とする可視光情報提供方法のプログラム。
【請求項34】
外部装置からのトリガ信号を受信するトリガ受信手段をさらに有する可視光情報提供装置を制御する実質的なコンピュータに可視光情報提供方法を実行させるためのプログラムであって、
前記実質的なコンピュータに、外部装置からのトリガ信号を受信した際に前記情報記録手段に記録されている情報の種別に応じた可視光パターンを前記発光手段から発する処理を行わせることを特徴とする請求項33記載の可視光情報提供方法のプログラム。
【請求項35】
前記実質的なコンピュータに、前記情報記録手段に複数の種別の情報が記録されている場合には、各情報種別に応じた可視光パターンを発する処理を行わせることを特徴とする請求項33又は34記載の可視光情報提供方法のプログラム。
【請求項36】
前記実質的なコンピュータに、前記トリガ信号を受信するたびに、異なる情報を提供する処理を行わせることを特徴とする請求項35記載の可視光情報提供方法のプログラム。
【請求項37】
前記実質的なコンピュータに、前記トリガ信号を受信してから所定の時間が経過するごとに異なる情報を提供する処理を行わせることを特徴とする請求項35記載の可視光情報提供方法のプログラム。
【請求項38】
前記実質的なコンピュータに、前記情報記録媒体に外部の情報源から情報が書き込まれた際に、該書き込まれた情報を提供する処理を行わせることを特徴とする請求項33から37のいずれか1項記載の可視光情報提供方法のプログラム。
【請求項39】
前記可視光パターンは、前記発光手段の点滅のパターンであることを特徴とする請求項33から38のいずれか1項記載の可視光情報提供方法のプログラム。
【請求項40】
前記可視光パターンは、前記発光手段の発する光の色であることを特徴とする請求項33から38のいずれか1項記載の可視光情報提供方法のプログラム。
【請求項41】
前記可視光パターンは、前記発光手段の発する光の色と点滅パターンとの組合せであることを特徴とする請求項33から38のいずれか1項記載の可視光情報提供方法のプログラム。
【請求項42】
ネットワークインタフェース、可視光を発する発光手段、前記発光手段が発する可視光を変調して情報を送信する可視光変調手段、前記発光手段を制御して可視光パターンを生成する可視光パターン制御手段、及び外部装置からのトリガ信号を受信するトリガ受信手段とを有する可視光情報提供装置を制御する実質的なコンピュータに可視光情報提供方法を実行させるためのプログラムであって、
前記実質的なコンピュータに、前記ネットワークインタフェースを介して受信した情報を、前記可視光パターン制御手段によって、可視光パターンとして発する処理を行わせることを特徴とする可視光情報提供方法のプログラム。
【請求項43】
請求項33から42のいずれか1項に記載の可視光情報提供方法のプログラムが記録されたコンピュータ可読情報記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−141250(P2007−141250A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−341654(P2006−341654)
【出願日】平成18年12月19日(2006.12.19)
【分割の表示】特願2004−271902(P2004−271902)の分割
【原出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】