説明

台蓋付き絞出し容器

【課題】シート状袋部を口を下にして支持でき、且つ中の流動物の全てを使い切ることが可能となる台蓋付き絞出し容器を提供する。
【解決手段】内面の全てを無空間状態に密接可能としたシート状袋本体3の縁枠部6の一箇所にシート内面が密接して重ね合わせ状態となるように閉鎖される絞出し口4を備えたシート状袋部と1、該シート状袋部1を直立させて支持する台蓋部2とから成り、前記台蓋部2は、下部には前記シート状袋部1を絞出し口4を下にして直立支持可能とする幅を有した台底部5と、上部には前記シート状袋部1の絞出し口4付近の縁枠部へ連結可能とした接続部7と、挿入された前記シート状袋部1の絞出し口4を挟んだ両側から該絞出し口4を閉鎖可能とした口受け部8と、前記シート状袋部1を支持可能に前記シート状袋部1の絞出し口4周辺の下部を挟む支持溝9とがそれぞれ形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流動性のある物質を入れた袋状の容器を口が下向きになるように支持可能とするとともにその容器内に入れた流動性を全て残すことなく出して使用しきることが可能となる台蓋付き絞出し容器に関する。
【背景技術】
【0002】
チューブ状の絞出し容器内に入れた流動物を残すことなく全て使い切るにはどうしたら良いかということについて多くの工夫がなされてきたが、容器の口部分は通常、キャップ用ネジ部の形成などのため硬く形成されているため容器の口部分まで完全に押し潰すことできず、潰れ切れない口部周辺部分に溜まり空間が発生し、流動物を絞って押し出そうとしても少量であるが必ず残ってしまい、全てを使い切ることができないという問題があった。
また、一般には、絞出し口を下に向けて倒立状態で保管して使用する方法が行われており、これは流動物を重力で最下部の口部に集まらせ、そのまま絞出し口を下向きにしてチューブを押すことによって絞出し口に残された流動物を中に溜まっていた空気で後押しして全て排出させようとするものである。
このように積極的に容器を倒立状態に保管するための台蓋付きのチューブ状の絞出し容器が各種提供されているが、このような容器では、空気を中に入れにくかったり、空気に接触させるのは好ましくないものが入っている容器の場合には、容器中の空気で口部周辺部分の中にある流動物を押し出すということができず、全てを使い切ることができないという問題があった。特に、薬品や化粧品など高価なものの場合では残量が僅かでも、それを捨ててしまうには大変もったいないことである。
【0003】
上記の如き流動物が容器に残留される問題に対して、下記特許文献1ではチューブ容器の円形の口を薄肉にすることで押し潰すやすくし、口まで押し潰して口部内に残った流動物を使い切ろうとし、また下記特許文献2では口頸部を押したとき溜まり空間が発生しない菱形に口を形成することが提案されている。
【特許文献1】登録実用新案3136015号公報
【特許文献2】特開2002−255202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の場合には、口部及びそれに繋がる周辺部が屈曲面のある立体的な円筒形を成しているので、たとえ口部を薄肉に潰れやすく形成したとしても口部及びその周辺全体の潰した形状が溜まり空間が発生しないような完全な密接性は得られず、このため、流動物の残留問題の改善にはなったとしても完全に絞り出せるまでには至らなかった。
また上記特許文献2の場合では、キャップ自体が口部分の菱形に合わせた扁平な形状なので容器をその口を下にして直立させて自立させておくことは不可能で、倒れたままの容器では、その口部分が置き場の上面に接触して不衛生面であるだけではなく、多数並べた際に収納性や見映えなどが大変悪く、このためこのような容器は化粧品や衛生品などを入れるために使用するに不適であった。
【0005】
そこで本発明は、上記問題を解決するために、流動物を入れる袋状の容器を口が下向きになるように立てて支持可能とすることで衛生面に好ましく且つ見映えや収納性を高めることが可能となり、同時に容器の中の流動物を容器の口部分内に全く残すことなく全量を完全に使い切ることが可能となる台蓋付きの絞出し容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、本発明の台蓋付き絞出し容器の請求項1に記載の発明は、内面の全てを無空間状態に密接可能としたシート状の袋本体の縁枠部の一箇所にシート内面を密接して閉鎖される絞出し口を備えたシート状袋部と、転倒しない幅を有する台底部の上部に前記絞出し口を下向きにして該シート状袋部を直立させて支持する台蓋部とが、前記シート状袋部の絞出し口付近の縁枠部で前記台蓋部と連結される台蓋付き絞出し容器であって、前記台蓋部には、前記シート状袋部下部の絞出し口の周辺を挟んで該シート状袋部を直立させて支持可能とする支持溝が設けられ、該支持溝内の前記絞出し口の挿入対応部位には、前記絞出し口を両側から挟んで閉鎖可能とした口受け部が設けられて成り、前記シート状袋部に入れられた流動物を全量絞り出し可能としたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の台蓋付き絞出し容器において、前記シート状袋部が弾発性及び可撓性を有するシート材から成り、容量を増加させる方向に附勢させて袋本体を形成したことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1又は2に記載の台蓋付き絞出し容器において、 前記台蓋部の口受け部に、該口受け部の対向面を閉じる方向に附勢する口絞り手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1乃至3のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、前記台蓋部の口受け部の対向面に、それぞれ対向させて嵌合可能な凹条と凸条を形成したことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、上記請求項1乃至4のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、前記シート状袋部の絞出し口の内部に、相互に密接するように嵌合する凹部と凸部を形成したことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、上記請求項1乃至5のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、前記台蓋部の口受け部の対向面に、それぞれ水平に対向させて絞りローラを一対設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、上記請求項1乃至6のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、前記シート状袋部の絞出し口の近傍の縁枠部を両側から挟んで把持する補助部材を該シート状袋部の縁枠部に装着し、該補助部材を介して台蓋部の支持溝に前記シート状袋部の絞出し口の近傍の縁枠部が嵌合されるようにしたことを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、上記請求項1乃至7のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、前記シート状袋部の絞出し口付近の縁枠部で連結される台蓋部の接続部が、シート状袋部の縁枠部と、それを挟む前記台蓋部の支持溝とに、相互に嵌合される突起と嵌合孔とが形成され、前記シート状袋部を前記嵌合孔を中心に前記シート状袋部を擺動させて、シート状袋部の絞出し口が前記台蓋部の口受け部内へ出没可能に接続されたことを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、上記請求項1乃至7のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、前記シート状袋部の絞出し口付近の縁枠部で連結される台蓋部の接続部が、前記台蓋部の支持溝と前記シート状袋部の縁枠部との対向面に設けられたレール突条とレール受溝とで相互にスライド可能に嵌合され、前記シート状袋部の絞出し口が前記台蓋部の口受け部内へ出没可能に接続されたことを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、上記請求項1乃至7のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、前記シート状袋部の絞出し口付近の縁枠部で連結される台蓋部の接続部が、前記台蓋部が支持溝で縦に2分割され、分割された一方と他方とが相互に嵌合される突起嵌合穴と嵌合突起とが前記シート状袋部の縁枠部を挟んでそれぞれ対向して形成され、前記両方の台蓋部を前記突起嵌合穴と嵌合突起で嵌合させ、前記シート状袋部の絞出し口が前記台蓋部の口受け部内へ出没可能にシート状袋部と接続されることを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明は、上記請求項10に記載の台蓋付き絞出し容器において、前記台蓋部の分割された両方を連結する連結部を設けたことを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明は、上記請求項1乃至11のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、前記シート状袋部の絞出し口付近の縁枠部で連結される台蓋部の接続部を、前記台蓋部とシート状袋部との着脱を可能とする接続部としたことを特徴とする。
【0018】
請求項13に記載の発明は、上記請求項2に記載の台蓋付き絞出し容器において、前記シート状袋部の絞出し口を、細長く突出するとともに該絞出し口内の対向面を閉じる方向に附勢した突出型絞出し口を該シート状袋部に備える。
そして、台蓋部に、前記シート状袋部の突出型絞出し口先端が台底部から下に突き抜け可能とし、該突出型絞出し口が膨らむことを妨害しない程度の開口幅を有する絞出し口挿通孔を形成し、前記台底部の下から前記絞出し口挿通孔に向けて板面を開閉可能に押圧板を装着し、先端が台底部から突出した前記シート状袋部の突出型絞出し口を前記押圧板で突出型絞出し口を押し曲げて該突出型絞出し口の閉鎖を可能としたことを特徴とする。
【0019】
請求項14に記載の発明は、上記請求項2に記載の台蓋付き絞出し容器において、前記シート状袋部の絞出し口を、細長く突出するとともに該絞出し口内の対向面を閉じる方向に附勢した突出型絞出し口を該シート状袋部に備える。
そして、台蓋部に、前記シート状袋部の突出型絞出し口の先端が台底部から下に突き抜け可能とし、該突出型絞出し口が膨らむことを妨害しない程度の開口幅を有する絞出し口挿通孔を形成し、前記台底部の下から前記絞出し口挿通孔に向けて突出させた楔突起を前記絞出し口挿通孔に出没可能とする押圧板を装着し、先端が台底部から突出した前記シート状袋部の突出型絞出し口に対して楔突起の締付け斜面で突出型絞出し口を横に押し遣るようにして該突出型絞出し口を閉鎖可能としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明が上記構成なので、これを使用するときには、袋本体は内面の全てを無空間状態に密接して重ね合わせ可能なシート状袋本体を指などで押して中の流動物を絞れば、絞出し口部分ではシート内面が重ね合わせ状態に密接して閉じられるため、その絞出し口に到った流動物は行き場をなくして全て外に押し出される。その結果、袋本体に入っていた流動物は無駄なく全てを使用することが可能となる。
また、保管しておくときには、前記シート状袋部の絞出し口を下にして、台蓋部の支持溝に前記シート状袋部の絞出し口周辺の下部が嵌って、その台蓋部にシート状袋部を安定的に直立状態で支持して置くことが可能となる。
さらに、前記台蓋部と前記シート状袋部とは接続部で連結され、使用後は台蓋部の口受け部にシート状袋部の絞出し口を挟んで口を封鎖してから絞出し口を下にして直立させた状態に保管して置くことができ、再度使用する際には、流動物は重力で絞出し口の上部分に下がって溜まった状態となっており、最終的にはそのまま絞出し口を先端開口まで絞ることによって、流動物をその絞出し口から全て外に押し出すことが可能となる。
【0021】
請求項2に記載の発明では、シート状袋部の袋本体が弾発性と可撓性とを備えたシート材で容量を増やす方向に附勢されているので、使用して中の流動物が減少してもその減少分の容積に戻るように積極的に空気を吸い入れて袋本体が大きく膨らみ、この結果、袋本体が凹むことで途中から屈曲して容器のバランスが崩れて転倒しやすくなるようなことはなくなる。
【0022】
請求項3に記載の発明では、台蓋部の口受け部に設けた口絞り手段によって口受け部がシート状袋部の絞出し口に対して両側から締め付けて前記絞出し口から流動物が漏れ出てしまうのを防止することが可能となる。
【0023】
請求項4に記載の発明では、台蓋部の対向面に設けた凹条と凸条によって台蓋部の口受け部でシート状袋部の絞出し口を両側から強く集中的に締め付けできるので前記絞出し口から流動物が漏れ出るのを防止できる。
【0024】
請求項5に記載の発明では、シート状袋部の絞出し口の内部で、凹部と凸部が嵌め込まれて密接し、絞出し口からの流動物の漏れが強く防止できるようになる。
【0025】
請求項6記載の発明では、口受け部に絞出し口が差し込まれると、シート状袋部の絞出し口の対向面の一対の絞りローラによりに絞出し口が絞られて、流動物が袋本体内に戻され閉鎖され漏れ出るのが防止できるようになる。
【0026】
請求項7に記載の発明では、シート状袋部は柔軟に変形しやすく、変形したままでは台蓋部の支持溝に入れにくくなる場合があるのが、そのシート状袋部の縁枠部を挟む硬質な板で形成された補助部材を嵌めるなどして、シート状袋部の縁枠部を直線的な一定の形に矯正でき、円滑に台蓋部の支持溝に差し込めるようになる。
【0027】
請求項8に記載の発明では、前記台蓋部の支持溝の内面と前記シート状袋部の縁枠部とに設けた突起と嵌合孔との嵌合による接続部によって、前記台蓋部に前記シート状袋部が擺動可能に接続され、前記シート状袋部と前記台蓋部を持って押し引きすることによって、前記シート状袋部の絞出し口が前記台蓋部の口受け部から出没させることがで、引いて開けば簡単にシート状袋部の絞出し口を露出させて使用することが可能となり、押して閉じれば絞出し口を容易に閉鎖させることが可能となる。
【0028】
請求項9に記載の発明では、前記台蓋部の支持溝と前記シート状袋部に縁枠部との対向面に設けたレール突条とレール受溝との嵌合で前記台蓋部とシート状袋部とがスライド可能に接続され、前記台蓋部に対して前記シート状袋部を押し引きすることで、前記シート状袋部の絞出し口が前記台蓋部の口受け部に出没可能とすることができる。
【0029】
請求項10及び請求項11に記載の発明では、前記台蓋部が縦に2分割されるので、汚れが着きやすいく落とし難いシート状袋部の絞出し口やその付近の縁枠部及び台蓋部の支持溝内などに付着した汚れを、綺麗に拭き取ったり洗ったりするこが可能となる。
【0030】
請求項12に記載の発明では、前記台蓋部とシート状袋部とが着脱できるので、使い切り後に、再度、流動物が充填された別のシート状袋部と交換して使用することが可能となる。
【0031】
請求項13に記載の発明では、台蓋部の絞出し口挿通孔から台底部を突き抜けた細長い突出型絞出し口が、押圧板で押し曲げられて閉鎖されて確実に漏れが防止できるとともに前記台蓋部と前記シート状袋部からも外れないように確実に固定できるようになる。
そして、再度押圧板を開いて、前記台底部の下から突出させた前記絞出し口は開口幅まで膨らなせることができるので、そのまま流動物を絞り出して使用することができる。
使用後は、押すのをやめると、膨らむように附勢された袋本体内に流動物が戻り、また絞出し口は対向面を閉じる方向に附勢されているので前記突出型絞出し口には流動物がなくなって自動的に閉じられ、再度押圧板を閉じれば、突出型絞出し口を板面が押して閉鎖される。
このため突出型絞出し口付近が汚れることがなく衛生的に使用できる。
【0032】
請求項14に記載の発明では、上記と同様に、押圧板を開いて、前記台底部の下から突出させた前記絞出し口は開口幅まで膨らませることができるので、そのまま流動物を絞り出して使用することができ、また、突出型絞出し口付近を汚さずに衛生的に使用することができる。
さらに、先端が台底部から突出した突出型絞出し口は、楔突起の締付け斜面で横に押し遣られて強く締め付けられ、確実に閉鎖することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
本発明を実施するための最良の形態を次に実施例を示して詳細に説明する。
本発明の台蓋付き絞出し容器は、図1、2及び図3に示すように、シート状袋部1と台蓋部2とが接続部7で接続された構成となっている。
前記シート状袋部1は、内面の全てを無空間状態に重ね合わせ密接可能となるように合成樹脂シートや金属と樹脂との複合シートなどの袋本体3の縁枠部6の一箇所にシート内面が密接状態に重ね合わせられるように閉鎖される絞出し口4を備える。
【0034】
前記シート状袋部1の袋本体3の形状は、図15に示すように、袋本体3の内面の全てを無空間状態に重ね合わせ可能とするものなので、合成樹脂シート製を単に二枚張り合わせたものだけではなく、襞や折り目25を設けて大きく膨らむように形成した袋本体3であっても使用することができ、また別の折り方もでき、内面の全てを無空間状態に重ね合わせて密接されるものであれば特に限定するものではない。
【0035】
前記台蓋部2は、下部に前記シート状袋部1の袋本体3を支えて倒れない程度の広さと形状の台底部5を備える。この台底部5は倒れない程度であれば、平面状や3本以上の下向きの脚状などに形成しても良い。
その台底部5の上部には、図1に示すように、前記シート状袋部の絞出し口4を下向きにしてシート状袋部を直立させ、そのシート状袋部1の絞出し口4付近の縁枠部6の一部に対して連結可能とする接続部7を設ける。
【0036】
また、前記台蓋部2には、図2に示すように、前記シート状袋部1下部の絞出し口4の周辺を挟んで該シート状袋部1を直立させて支持可能とする支持溝9が設けられ、該支持溝9内の前記絞出し口4の挿入対応部位には、前記絞出し口4を両側から挟んで閉鎖可能とした口受け部8が設けられる。
【0037】
またシート状袋部1の縁枠部6は柔軟に変形しやすく前記支持溝9に入れにくい面もあるので、例えば、図11に示すように、前記シート状袋部1の絞出し口4の近傍の縁枠部6を両側から挟んで把持する断面コ字形を硬質樹脂板製の補助部材22を該シート状袋部1の縁枠部6に嵌めて取り付けることが可能である。
この場合では、前記シート状袋部1の縁枠部6が嵌め込まれた補助部材22でその縁枠部6を直線的な一定の形に矯正でき、この部分が円滑に台蓋部2の支持溝9に差し込めるようになる。
【0038】
上記本発明の台蓋付き絞出し容器のシート状袋部1には流動物が充填されて使用される。
この流動物が充填された台蓋付き絞出し容器を保管して置くときには、絞出し口4を下向きにして、図1に示すように、前記台蓋部2の口受け部8に前記シート状袋部1の絞出し口4を差し込み、中の流動物が出ないように絞出し口4を閉鎖して前記シート状袋部1を前記台蓋部2に立てて支持し、そのままで保管して置く。
そして、中の流動物を使用するときには、図2に示すように、前記台蓋部2から前記シート状袋部1を外し、図3に示すように、前記台蓋部2が邪魔しない程度に前記台蓋部2と前記シート状袋部1を開いて、前記袋本体3を押圧して、前記絞出し口4から前記シート状袋部1の中の流動物Mを外に絞り出す。
【0039】
前記前記シート状袋部1は薄いシート状なので流動物Mを使用して、中の流動物が少なくなると、袋本体3の膨らみがなくなった部分が凹んでそこから袋本体3が屈曲してしまい、全体がバランスを崩して直立を維持させることができずに倒れてしまうおそれがある。
このような事態になるのを防ぐには、図13に示すように、前記台蓋部2の支持溝9の両側上部に高い直立支持片23を設ければ、シート状袋部1の側面が高い位置で支えられて、前記シート状袋部1の屈曲を防止できるようになる。
しかし、直立支持片23を設けない場合には、中の流動物が少なくなっても袋本体3の膨らみが維持できるようにするため、前記シート状袋部1を弾発性と可撓性とを備えたシート材を用いて、容量を増やす方向に附勢するように形成した袋本体3aを使用すると良い。
この場合、図5に示すように、上記シート材を用いた袋本体3aは、中の流動物Mが使用により減少すると、袋本体3a自身が膨らむので、中の流動物Mが減少した分の容積だけ自動的に空気が入って膨らみ空間Kが発生し、袋本体3aの屈曲が防止され、図1に示すように、前記シート状袋部1の縁枠部6部分が前記支持溝9に嵌って支えられ、倒れずに袋本体3aの直立が維持される。
【0040】
また、台蓋部2の口受け部8に、図6の(イ)に示すように、該口受け部8の対向面を閉じる方向に附勢する口絞り手段12を設けることもできる。
この図6に示す口絞り手段12では、前記シート状袋部1の絞出し口4を挟んだ状態で閉鎖する口受け部8を、前記台蓋部2の口受け部8に挿入されたシート状袋部1の絞出し口4を挟むように形成し、対向面12a、12bを閉じる方向に附勢している例が示されている。
この例の場合、前記口受け部8にシート状袋部1の絞出し口4を挿入するとき口受け部8が附勢に抗して開いて絞出し口4を押し絞るように閉鎖でき、また口受け部8は、図6の(ロ)に示すように、弾力的に開くのでシート状袋部1の絞出し口4が差し込み易くなる。
【0041】
また、前記口受け部8ついては、図7の(イ)に示すように、前記台蓋部3の口受け部8の対向面に、それぞれ対向させて凹条13bと凸条13aを形成することもできる。
この図7では、前記台蓋部2の口受け部8の対向面の一部に相互に密接可能な凹条13bと凸条13aを対向させて設け、その間にシート状袋部1の絞出し口4が挿入されると、図7の(ロ)に示すように、その凹条13bと凸条13a部分が集中して密着状態に接し、前記絞出し口4からの漏れが起こらないように確実に前記絞出し口4を閉鎖することができるようになる。
【0042】
また、前記シート状袋部1の絞出し口4については、図8に示すように、シート状袋部1の絞出し口4内部の対向した内面に、相互に密接するように嵌合する凹部14bと凸部14aを形成することが可能である。
この場合でも、前記絞出し口4が前記台蓋部2の口受け部8の対向両面から押圧されるとその凹部14bと凸部14aとが噛み合って確実に前記絞出し口4を閉鎖することが可能となる。
【0043】
この他に、図14に示すように、前記台蓋部2の支持溝9及び口受け部8に該口受け部8の対向面から突出させて水平に絞りローラ24a、24bを一対設ければ、ここで前記絞出し口4内に残った流動物が効果的に袋本体3の内部に戻されるよう絞られつつシート状袋部1を前記台蓋部2の支持溝9に円滑に納められるようになるのでこのような手法も有効である。
前記絞りローラ24a、24bは、前記絞出し口4が絞れるように間隔を狭めて接近させて設けるが、台蓋部2の口受け部8が、その口受け部8の対向面を閉じる方向に附勢する口絞り手段12を設けた形態では、前記絞りローラ24a、24bを軽く接触した状態で設けてもその間が前記絞出し口4の差し込みで押し開けられて絞るように入れるころができるので良い。
【0044】
また、前記シート状袋部1の絞出し口4付近の縁枠部で連結される台蓋部2の接続部7は各種形態が可能である。
その一例を示すと、図3に示すように、シート状袋部1の縁枠部6と、それを挟む前記台蓋部2の支持溝9とに、図4に示すように、相互に嵌合される突起10とその突起10が嵌合される嵌合孔11とを形成する形態が可能である。
この図4では、前記シート状袋部1を前記嵌合孔11を中心に前記シート状袋部1を擺動させて、シート状袋部1の絞出し口4が前記台蓋部2の口受け部8内へ出没可能に接続してある。
このような接続部7の場合、前記シート状袋部1と前記台蓋部2とを口受け部8側を持って押し引きすることによって、前記シート状袋部1の絞出し口4が前記台蓋部2の口受け部8に対して出没可能となる。
【0045】
また、前記接続部7は、図4に示す形態のほかに、図9に示すように、前記台蓋部2の支持溝9と前記シート状袋部1の縁枠部6との対向面に設けられたレール突条15aとレール受溝15bとで相互にスライド可能に嵌合され、前記シート状袋部1の絞出し口4が前記台蓋部2の口受け部8内へ出没可能に接続されるようにした形態も可能である。
この場合、前記台蓋部2とシート状袋部1とが相互に前記レール上を往復するが、一方に進んで抜き取られるように分離される態様と、ストッパーを設けて抜き取れないようにする態様とが可能である。
【0046】
また別に前記接続部7は、図12に示すように、前記台蓋部2が支持溝9で縦に2分割され、分割された一方2aと他方2bとが相互に嵌合される突起嵌合穴20と嵌合突起19とが前記シート状袋部1の縁枠部6を挟んでそれぞれ対向して形成され、前記両方2a、2bの台蓋部2を前記突起嵌合穴20と嵌合突起19で嵌合させ着脱可能になるようにし、前記シート状袋部1の絞出し口4が前記台蓋部2の口受け部8内へ出没可能にシート状袋部1と接続される形態も可能である。
さらに、図10に示すように、そのように台蓋部2の分割された両方2a、2bを連結する連結部18を設けて、前記台蓋部2の分割した両方を開閉させて前記突起嵌合穴17と嵌合突起16とを嵌合して前記シート状袋部1を挟み付けて接続できるようにすることもできる。
【0047】
また、前記シート状袋部1の絞出し口4付近の縁枠部6で連結される台蓋部2の接続部7は、台蓋部2とシート状袋部1との着脱を可能とする接続部7としても良い。
例えば、図4に示すように、相互に嵌合される突起10と嵌合孔11とが外れるように僅か緩く嵌合されるようにすれば前記シート状袋部1と前記台蓋部2とが着脱が可能となる。
このように前記台蓋部2とシート状袋部1とが着脱できると、中の流動物を使い切った後、空のシート状袋部1を取り外し、流動物が充填されている別のシート状袋部1と交換することができ、台蓋部2も捨てずに使用することが可能となるので資源のリサイクルに役立たせることができる。そして、空となったシート状袋部1も流動物を再充填して使用することもできる利点もある。
【0048】
次に、図16に示すように、シート状袋部1の絞出し口4を細長く突出させて突出型絞出し口26に形成し、図17及び図18に示すように、その細長い絞出し口4を前記台蓋部2の台底部5から先端が突き抜けるように差し込み、前記台蓋部2の台底部5に設けた押圧板30で突出型絞出し口26の先端側を台蓋部2の一部に押し当てて、絞出し口4を閉鎖させる形態を説明する。
【0049】
この形態では、図17及び図18の(イ)に示すように、前記シート状袋部1を前記台蓋部2に固定したままで、細長く突出させた絞出し口4から流動物を押し出せるようにするため、前記台蓋部2の口受け部8に台底部5を貫通した絞出し口挿通孔27を形成する。
この絞出し口挿通孔27は、絞出し口4から流動物が通過できるようにするため対向面27a、27b間を、図17及び図18の(イ)に示すように、前記突出型絞出し口26が膨らむことを妨害しない程度の開口幅Wが確保されるように形成する。
こうすれば前記シート状袋部1の前記突出型絞出し口26は、前記開口幅Wまで膨らんで、図17及び図18の(ロ)に示すように、袋本体3を押すと容易に中の流動物Mが袋本体3から押し出すことが可能となる。
【0050】
この形態で使用する前記シート状袋部1の袋本体3は、絞出し口4に着いた流動物Mが押圧板に付着して汚れるのを防止するために、前記突出型絞出し口26は両側から閉じる方向に附勢され、また袋本体3は弾発性及び可撓性を有して大きく膨らむように附勢されるように形成した袋本体3aのシート状袋部1を使用する。
このシート状袋部1は 使用して絞出し口4に着いた流動物Mは、袋本体3を押圧するのをやめると、自動的に膨らんで袋本体3a内に流動物Mを引き戻し、この際、絞出し口4から出ている流動物Mも中に引き入れられ、さらに、前記突出型絞出し口26は対向面が閉じる方向に附勢されているので前記突出型絞出し口26には流動物がなくなって自動的に絞出し口4も閉じられる。
このように前記突出型絞出し口26に流動物がない状態で、図17の形態ではその図7の(ロ)に示すように、押圧板30で突出型絞出し口26を押し当てても前記突出型絞出し口26の付近が汚れることがなく衛生的である。
【0051】
この図17の形態では、前記台蓋部2の台底部5の下から前記絞出し口挿通孔27に向けて板面を開閉可能に押圧板30を装着され、前記台蓋部2は台底部5に前記押圧板30は納まる切欠部28が形成され、その切欠部28の前記絞出し口挿通孔27に繋がる部分に突出型絞出し口26を受け入れる絞出し口受止段差部29が形成される。
また、前記押圧板30の基部は前記切欠部28に設けた枢支部31に擺動可能に枢支される。
なお、前記押圧板30の先端部には爪掛け部30aを設けると開閉しやすくなる。
この押圧板30を閉じると、突出型絞出し口26を絞出し口受止段差部29内に押し曲げて該突出型絞出し口26を絞出し口受止段差部29に押さえつけた状態で絞出し口4が閉鎖される。
【0052】
また、前記台蓋部2の押圧板及びそれを受ける台底部5の形状は上記形態とは別の形態も可能である。
別の形態は、例えば、図18の(イ)に示すように、上記形態と同様の弾発性及び可撓性で膨らむシート状袋部1を使用し、台蓋部2も上記形態と同様に前記シート状袋部1の突出型絞出し口26の先端が台底部5から下に突き抜け可能で該突出型絞出し口26が膨らむことを妨害しない程度の間隔Wを有する絞出し口挿通孔27を形成する。
さらに、前記台底部5の下から前記絞出し口挿通孔27に向けて突出させた楔突起35を前記絞出し口挿通孔27に出没可能とする押圧板34を装着する。
そして、先端が台底部5から突出した前記シート状袋部1の突出型絞出し口26に対して楔突起35の締付け斜面35bで突出型絞出し口26を横に押し遣るようにして該突出型絞出し口26が閉鎖できるようにする。
【0053】
この図18の形態をさらに詳しく説明すると、前記台蓋部2の台底部5の下から前記絞出し口挿通孔27に向けて板面を開閉可能に板面に楔突起35を設けた押圧板34を装着する。
そして、前記台蓋部2は台底部5に前記押圧板34は納まる切欠部32が形成され、その切欠部32の前記絞出し口挿通孔27に繋がる部分に押圧板34に設けた楔突起35を受け入れる空間に向けて楔突起締付け斜面33を形成する。
また、前記押圧板34の基部は前記切欠部32に設けた枢支部36に擺動可能に枢支する。
前記押圧板34に設けた楔突起35と前記絞出し口挿通孔27及び楔突起締付け斜面33との関係は、図18の(ロ)に示すように、前記押圧板34が枢支部36を中心に擺動するとき、前記楔突起の先端部35aが前記絞出し口挿通孔27内に入り(図18(ロ)の一点鎖線で示す)、前記絞出し口挿通孔27内の一面27aに形成された楔突起締付け斜面33に対して楔突起外側の楔突起の締付け斜面35bが当接する(図18(イ)の一点鎖線で示す)ように前記押圧板34に楔突起の締付け斜面35を形成する。
そして、図18の(イ)に示すように、前記楔突起35内側は前記押圧板34が閉じられて切欠部32に納まったとき、前記絞出し口挿通孔27内の対向27bと突出型絞出し口26とを挟む間隔が得られるように形成する。
この形態では、台底部5から突出した前記シート状袋部1の突出型絞出し口26が楔突起35で強く締め付けられて絞出し口4が完全に閉鎖できるようになる。
なお、前記押圧板34の先端部には爪掛け部34aを設けると開閉しやすくなる。
【0054】
本発明は以上のように、前記台蓋部2に前記シート状袋部1が絞出し口4が下向きになるように立てた状態で安定的に支持され、且つ前記袋本体3は内面の全てを無空間状態になるので指などで押して中の流動物を絞れば、前記袋本体3内及び絞出し口4内に流動物が全く残ることなく綺麗に押し出され、全量完全に使い切ることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は上記の如き構造の台蓋付き絞出し容器であり、シート状袋部に入れる物質は口を下にするので水を入れるには不適である。しかし、接着剤、化粧品及び薬品用などゲル状などの流動性のある物質であれば多様な物質を入れことができ、容量の大小に係らず各種用途に利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明のシート状袋部に台蓋部を立てて支持している状態を示す斜視図である。
【図2】シート状袋部を台蓋部から少し開いた状態を示す斜視図である。
【図3】シート状袋部を台蓋部から大きく開いて流動物を絞り出した状態を示す斜視図である。
【図4】シート状袋部と台蓋部との接続部を示す要部の縦断側面図である。
【図5】シート状袋部の袋本体が膨らんだ状態を示す縦断側面図である。
【図6】台蓋部の口受け部に口絞り手段を備えた形態を示し、(イ)がシート状袋部を外した台蓋部の状態、(ロ)がシート状袋部を台蓋部に差し込んだ状態の要部の縦断斜視図である。
【図7】別の形態の台蓋部の口受け部に口絞り手段を備えた形態を示し、(イ)がシート状袋部を外した台蓋部の状態、(ロ)がシート状袋部を台蓋部に差し込んだ状態の要部の縦断斜視図である。
【図8】シート状袋部の絞出し口を台蓋部の口受け部に差し込んだ状態の要部の縦断側面図である。
【図9】台蓋部とシート状袋部とを相互にレール上を往復可能に嵌合させた接続部を示す斜視図である。
【図10】別の形態のシート状袋部と台蓋部との接続部を示す斜視面図である。
【図11】補助部材を介して台蓋部にシート状袋部が連結される接続部を示す斜視面図である。
【図12】シート状袋部と台蓋部を着脱可能とした形態を示す斜視図である。
【図13】台蓋部に直立支持片を設けた形態の斜視図である。
【図14】絞りローラを設けた形態の要部の縦断側面図である。
【図15】別態様の袋本体のシート状袋部を示す斜視図である。
【図16】別態様のシート状袋部を示す斜視図である。
【図17】別態様の台蓋部に絞出し口貫通孔を設けた形態の、(イ)が絞出し口を閉じた状態を示し、(ロ)が絞出し口を開いた状態を示す台蓋部の下方から見た要部の各縦断斜視図である。
【図18】図17とは別態様の台蓋部に絞出し口貫通孔を設けた形態の、(イ)が絞出し口を閉じた状態を示し、(ロ)が絞出し口を開いた状態を示す台蓋部の下方から見た要部の各縦断斜視図である。
【符号の説明】
【0057】
1 シート状袋部
2 台蓋部
2a 分割した台蓋部の一方
2b 分割した台蓋部の他方
3 袋本体
3a 弾発性と可撓性を備えた袋本体
4 絞出し口
5 台底部
6 縁枠部
7 接続部
8 口受け部
9 支持溝
10 突起
11 嵌合孔
12 口絞り手段
12a 口受け部対向面
12b 口受け部対向面
13a 凸条
13b 凹条
14a 凸部
14b 凹部
15a レール凸条
15b レール凹溝
16 嵌合突起
17 突起嵌合穴
18 連結部
19 嵌合突起
20 突起嵌合穴
21a 挟持面
21b 挟持面
22 補助部材
23 直立支持片
24a 絞りローラ
24b 絞りローラ
25 袋本体の折り目
26 突出型絞出し口
27 絞出し口貫通孔
28 切欠部
29 絞出し口受止段差部
30 押圧板
30a 爪掛け部
31 枢支部
32 切欠部
33 楔突起締付け斜面
34 押圧板
34a 爪掛け部
35 楔突起
35a 楔突起の先端部
35b 楔突起の締付け斜面
36 枢支部
M 流動物
W 開口幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内面の全てを無空間状態に密接可能としたシート状の袋本体の縁枠部の一箇所にシート内面を密接して閉鎖される絞出し口を備えたシート状袋部と、転倒しない幅を有する台底部の上部に前記絞出し口を下向きにして該シート状袋部を直立させて支持する台蓋部とが、前記シート状袋部の絞出し口付近の縁枠部で前記台蓋部と連結される台蓋付き絞出し容器であって、
前記台蓋部には、前記シート状袋部下部の絞出し口の周辺を挟んで該シート状袋部を直立させて支持可能とする支持溝が設けられ、該支持溝内の前記絞出し口の挿入対応部位には、前記絞出し口を両側から挟んで閉鎖可能とした口受け部が設けられて成り、前記シート状袋部に入れられた流動物を全量絞り出し可能としたことを特徴とする台蓋付き絞出し容器。
【請求項2】
請求項1に記載の台蓋付き絞出し容器において、
シート状袋部が弾発性及び可撓性を有するシート材から成り、容量を増加させる方向に附勢させて袋本体を形成したことを特徴とする台蓋付き絞出し容器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の台蓋付き絞出し容器において、
台蓋部の口受け部に、該口受け部の対向面を閉じる方向に附勢する口絞り手段を設けたことを特徴とする台蓋付き絞出し容器。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、
台蓋部の口受け部の対向面に、それぞれ対向させて嵌合可能な凹条と凸条を形成したことを特徴とする台蓋付き絞出し容器。
【請求項5】
請求項1乃至4のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、
シート状袋部の絞出し口の内部に、相互に密接するように嵌合する凹部と凸部を形成したことを特徴とする台蓋付き絞出し容器。
【請求項6】
請求項1乃至5のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、
台蓋部の口受け部の対向面に、それぞれ水平に対向させて絞りローラを一対設けたことを特徴とする台蓋付き絞出し容器。
【請求項7】
請求項1乃至6のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、
シート状袋部の絞出し口の近傍の縁枠部を両側から挟んで把持する補助部材を該シート状袋部の縁枠部に装着し、該補助部材を介して台蓋部の支持溝に前記シート状袋部の絞出し口の近傍の縁枠部が嵌合されるようにしたことを特徴とする台蓋付き絞出し容器。
【請求項8】
請求項1乃至7のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、
シート状袋部の絞出し口付近の縁枠部で連結される台蓋部の接続部が、シート状袋部の縁枠部と、それを挟む前記台蓋部の支持溝とに、相互に嵌合される突起と嵌合孔とが形成され、前記シート状袋部を前記嵌合孔を中心に前記シート状袋部を擺動させて、シート状袋部の絞出し口が前記台蓋部の口受け部内へ出没可能に接続されたことを特徴とする台蓋付き絞出し容器。
【請求項9】
請求項1乃至7のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、
シート状袋部の絞出し口付近の縁枠部で連結される台蓋部の接続部が、前記台蓋部の支持溝と前記シート状袋部の縁枠部との対向面に設けられたレール突条とレール受溝とで相互にスライド可能に嵌合され、前記シート状袋部の絞出し口が前記台蓋部の口受け部内へ出没可能に接続されたことを特徴とする台蓋付き絞出し容器。
【請求項10】
請求項1乃至7のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、
シート状袋部の絞出し口付近の縁枠部で連結される台蓋部の接続部が、前記台蓋部が支持溝で縦に2分割され、分割された一方と他方とが相互に嵌合される突起嵌合穴と嵌合突起とが前記シート状袋部の縁枠部を挟んでそれぞれ対向して形成され、前記両方の台蓋部を前記突起嵌合穴と嵌合突起で嵌合させ、前記シート状袋部の絞出し口が前記台蓋部の口受け部内へ出没可能にシート状袋部と接続されることを特徴とする台蓋付き絞出し容器。
【請求項11】
請求項10に記載の台蓋付き絞出し容器において、
台蓋部の分割された両方を連結する連結部を設けたことを特徴とする台蓋付き絞出し容器。
【請求項12】
請求項1乃至11のうちいずれかに記載の台蓋付き絞出し容器において、
シート状袋部の絞出し口付近の縁枠部で連結される台蓋部の接続部を、台蓋部とシート状袋部との着脱を可能とする接続部としたことを特徴とする台蓋付き絞出し容器。
【請求項13】
請求項2に記載の台蓋付き絞出し容器において、
シート状袋部の絞出し口を、細長く突出するとともに該絞出し口内の対向面を閉じる方向に附勢した突出型絞出し口を該シート状袋部に備え、
台蓋部に、前記シート状袋部の突出型絞出し口の先端が台底部から下に突き抜け可能とし、該突出型絞出し口が膨らむことを妨害しない程度の開口幅Wを有する絞出し口挿通孔を形成し、前記台底部の下から前記絞出し口挿通孔に向けて板面を開閉可能に押圧板を装着し、先端が台底部から突出した前記シート状袋部の突出型絞出し口を前記押圧板で突出型絞出し口を押し曲げて該突出型絞出し口の閉鎖を可能としたことを特徴とする台蓋付き絞出し容器。
【請求項14】
請求項2に記載の台蓋付き絞出し容器において、
シート状袋部の絞出し口を、細長く突出するとともに該絞出し口内の対向面を閉じる方向に附勢した突出型絞出し口を該シート状袋部に備え、
台蓋部に、前記シート状袋部の突出型絞出し口の先端が台底部から下に突き抜け可能とし、該突出型絞出し口が膨らむことを妨害しない程度の開口幅を有する絞出し口挿通孔を形成し、前記台底部の下から前記絞出し口挿通孔に向けて突出させた楔突起を、前記絞出し口挿通孔に出没可能とする押圧板を装着し、先端が台底部から突出した前記シート状袋部の突出型絞出し口に対して楔突起の締付け斜面で突出型絞出し口を横に押し遣るようにして該突出型絞出し口を閉鎖可能としたことを特徴とする台蓋付き絞出し容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公開番号】特開2010−95256(P2010−95256A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−264732(P2008−264732)
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【出願人】(508308684)
【Fターム(参考)】