説明

含水系潤滑油中の気相さび止め剤含量の管理方法

【課題】 含水系潤滑油の長期使用により、その含量が減少する含水系潤滑油中の気相さび止め剤含量を管理する方法を提供する。
【解決手段】気相さび止め剤由来のプロトン(H)に起因し、かつ気相さび止め剤以外の含水系潤滑油組成物に起因するピークと重複しないH−NMRスペクトルのピークを用いて、含水系潤滑油中の気相さび止め剤含量を定量し、気相さび止め剤の適量からの不足量を算出し、気相さび止め剤の不足量を添加することを特徴とする、含水系潤滑油への気相さび止め剤含量の管理方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、含水系潤滑油を長期間使用することを目的とした、含水系潤滑油中の気相さび止め剤含量の管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高温の熱源付近や電気スパークが生じる機器などの付近では、各種の難燃性潤滑油が使用されている。難燃性潤滑油のなかでも水−グリコール系作動液を始めとした各種の含水系潤滑油は難燃性に優れ、多くの機器に広く利用されている。その反面、含水系潤滑油には多量の水が含まれるため、機器の作動中に水が蒸発し、常時液にふれない部分(気相部)にさびが発生する欠点がある。そのため、含水系潤滑油には、気相部のさびの発生を防止を目的として、モルホリンに代表される水溶性の窒素化合物が気相さび止め剤として添加されている。
含水系潤滑油中の気相さび止め剤は、一般的に、機器等の長期間の稼動で含有量が減少し、それに伴い、油中のpHが低下する。一方で、含水系潤滑油には脂肪酸が数%程度含まれており、脂肪酸を含水系潤滑油に溶解させるために常時弱アルカリ性(pHで、9〜10程度)に保つ必要がある。
【0003】
含水系潤滑油の交換は、稼動中の機器を一旦停止して、潤滑油を抜き取り、再度新油に入れ替える作業が発生するため、多くの時間、労力、コストを必要とする。従って、含水系潤滑油の性能をより長期間にわたって維持し、長寿命化することは、含水系潤滑油を製造・供給するメーカー及びユーザーにとって、非常に重要である。
近年、含水系潤滑油を長期間にわたって維持し、長寿命化を達成するにあたり、pHや予備アルカリ度を測定し(例えば、特許文献1参照)、その測定結果を基に、pHが一定の範囲を保つように気相さび止め剤やpH調整剤(例えば、水酸化カリウムなど)を適宜添加する方法が提案された。しかしながら、pH低下の要因として、含水系潤滑油の組成物の一例として挙げられるポリアルキレングリコール等の酸化分解等に起因する有機酸の増加による影響以外に、気相さび止め剤をはじめとした、液中のアルカリ成分の飛散による消失や分解なども想定される。そのため,含水系潤滑油中のpHや予備アルカリ度のみを指標として気相さび止め剤の添加量を調整すると、場合によっては、気相さび止め剤の存在量が新油時と大きく異なってしまい、本来の性能が発揮されなくなることが想定された。
このため、含水系潤滑油中の気相さび止め剤の含量を直接定量することが望ましいが、これまで、油中の気相さび止め剤の含量を定量する方法はなかった。
【0004】
【特許文献1】特願2006−251582
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術の状況に鑑みてなされたものであり、含水系潤滑油の長期使用により、その含量が減少する含水系潤滑油中の気相さび止め剤含量を管理する方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、含水系潤滑油中の気相さび止め剤に起因するH−NMRスペクトルのピークと、気相さび止め剤以外の含水系潤滑油組成物に起因するピークとにおいて、重複しないH−NMRスペクトルのピークが存在することを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、気相さび止め剤由来のプロトン(H)に起因し、かつ気相さび止め剤以外の含水系潤滑油組成物に起因するピークと重複しないH−NMRスペクトルのピークを用いて、含水系潤滑油中の気相さび止め剤含量を定量することを特徴とする、含水系潤滑油の気相さび止め剤含量の管理方法を提供するものである。
【0008】
また、本発明は、気相さび止め剤由来のプロトン(H)に起因し、かつ気相さび止め剤以外の含水系潤滑油組成物に起因するピークと重複しないH−NMRスペクトルのピークを用いて、含水系潤滑油中の気相さび止め剤含量を定量し、気相さび止め剤の適量からの不足量を算出し、気相さび止め剤の不足量を添加することを特徴とする、含水系潤滑油の気相さび止め剤含量の管理方法を提供するものである。
また、本発明は、上記気相さび止め剤含量の管理方法において、含水系潤滑油が含水系作動液である、含水系潤滑油の気相さび止め剤含量の管理方法を提供するものである。
また、本発明は、上記気相さび止め剤含量の管理方法において、含水系潤滑油が水−グリコール系作動液である、含水系潤滑油の気相さび止め剤含量の管理方法を提供するものである。
また、本発明は、上記気相さび止め剤含量の管理方法において、気相さび止め剤が水溶性の窒素化合物である、含水系潤滑油の気相さび止め剤含量の管理方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、含水系潤滑油中の気相さび止め剤含量の定量が可能になり、気相さび止め剤含量が管理可能となる。さらに、含水系潤滑油への気相さび止め剤追添加量を管理、決定することが可能となる。ひいては、含水系潤滑油中の長寿命化が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の適用可能な気相さび止め剤は、特に限定されないが、その一例としては,モルホリン、メチルモルホリン、エチルモルホリンなどのアルキル化モルホリン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、3−アミノ−1−プロパノール、1−アミノ−2−プロパノール、3−メトキシプロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、シクロヘキシルアミン、N-メチルエタノールアミン、N-メチルジエタノールアミン、N-エチルエタノールアミン、N-エチルジエタノールアミン、N-n-ブチルエタノールアミン、N-n-ブチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ジブチルエタノールアミン、N-(β-アミノエチル)エタノールアミン、1,4−ビス(2−ヒドロキシエチル)イミダゾリン、ヒドロキシエチルピペラジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、2,6−ジメチルピペラジンなどの有機アミンおよびその誘導体、カルボン酸アルカリ金属塩などが挙げられる.

本発明の気相さび止め剤含量の管理方法に適用することができる気相さび止め剤の含有量は、新油の状態で、0.01〜10質量%、好ましくは0.05〜2質量%、より好ましくは0.1〜1.5質量%である。
本発明において、気相さび止め剤含量の適量は、気相さび止め剤の種類に応じて、また、含水系潤滑油の使用状況に応じて、上記範囲の中で選定される。
【0011】
本発明の管理方法に適用することのできる含水系潤滑油には、気相さび止め剤以外に通常含水系潤滑油に用いられる種々の添加剤を含んでいてもよい。
また、本発明の管理方法は、種々の含水系潤滑油に適用できるが、含水系作動液が好適に、水−グリコール系作動液がさらに好適に適用できる。なお、前記の水−グリコール系作動液以外に、W/O型エマルジョン作動液およびO/W型エマルジョン作動液、並びに圧延油、引抜き油、及び切削油などの各種含水系潤滑油にも適用可能である。
水−グリコール系作動液は、一般的に、水とグリコール系化合物を混合した基材に、脂肪酸およびアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物を溶解させ、不足性能を補うために、必要に応じて各種添加剤を加え、ポリアルキレングリコールに代表される水溶性ポリマーで粘度調整をしたものである。水−グリコール系作動液に、一般的に含まれる水の量は30〜50質量%程度、使用されるグリコール系化合物の一例としては,エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリメチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ジヘキシレングリコールなどのグリコール類およびこれらグリコール類のモノアルキルエーテルなどが挙げられる。脂肪酸としては、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの不飽和脂肪酸、芳香族脂肪酸、ダイマー酸などが,アルカリ/アルカリ土類金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウムが使用される。
【0012】
本発明においては、NMRスペクトルを測定するために必要とされる含水系潤滑油の試料量は、少なくてよいという特徴があり、好ましくは10〜500mg、より好ましくは50〜150mgである。これらの含水系潤滑油の試料量に対して、0.5〜0.7mLの重水による希釈割合で調製した溶液を専用のNMR測定用試料管に入れ、NMRスペクトルを測定する。
NMRを測定する条件は、NMR装置の磁場強度に依存するため一概にはいえないが、観測周波数を1プロトン(H)核に合わせ、測定結果のS/Nが最も良くなる条件を選択すればよい。すなわち、通常はパルス幅を15°〜60°、パルスの待ち時間を1秒以上、積算回数を4回以上、パルスシークエンスをシングルパルス−ホモゲートデカップリング(HMG)とすることが望ましい。さらには、パルス幅を30°〜60°、パルスの待ち時間を5秒以上、積算回数を8回以上とすることが望ましい。なお、化学シフトの基準には、内部標準としてTSP(3-(Tri
methylsilyl)-Propionic acid-D4, sodium salt)を用いることが適当である。
本発明においてNMRスペクトルを表記する場合は、基準に対して化学シフトが増加する方向を「低磁場側」、化学シフトが減少する方向を「高磁場側」として示す。
【0013】
測定したH−NMRスペクトルにおいて、検出された該気相さび止め剤由来のプロトンに起因する複数のピークのなかから、気相さび止め剤以外の含水系潤滑油由来のプロトンに起因するピークと重複しないピークを選抜する。
つぎに、既知量の該気相さび止め剤を添加した含水系潤滑油のH− NMRスペクトル測定を行い、横軸(X軸)に気相さび止め剤の存在量(質量パーセント)、縦軸(Y軸)に各試料における選抜した該気相さび止め剤由来のH−NMRスペクトルのピーク面積(S)、または、該気相さび止め剤由来のH−NMRスペクトルのピーク面積(S)と内部標準であるTSPのピーク面積(S)との相対比(=S/S)をプロットした検量線を作成する。前記において、前者は絶対検量線法を、後者は内部標準法を示しており、本定量においては後者が好ましい。
なお、内部標準は、別途、気相さび止め剤由来のプロトンのピーク、かつ気相さび止め剤以外の含水系潤滑油のプロトンのピークと重複しないピークを有する水溶性化合物を使用してもよい。
作成した検量線から、該気相さび止め剤の存在量(X)とNMRスペクトルのピーク面積値、好ましくは該ピークと内部標準ピーク面積値の相対比(Y)との間の相関式を得る。
検量線の作成には、通常2点以上の試料を用いて行う。使用する試料には、気相さび止め剤の含有量以外の組成が評価対象となる油と同一組成の新油を用いる。最後に、評価対象となる未知量の該気相さび止め剤を含む含水系潤滑油のH−NMRスペクトル測定を上記と同様に行う。得られたH−NMRスペクトルから、該気相さび止め剤のピーク面積値、好ましくは該ピークと内部標準のピーク面積値の相対比(Y)を算出する。この値を上式(Y=aX)に代入することで、含水系潤滑油中の該気相さび止め剤の存在量(X)が得られる。
なお、内部標準法においては、検量線を作成せずとも、定法に従って、添加した内部標準量、内部標準のピーク面積値、及び気相さび止め剤のピーク面積値より、気相さび止め剤含量を定量することも可能である。
【実施例】
【0014】
次に、本発明の実施例によりさらに具体的に説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら制限されるものではない。実施例において使用する含水系潤滑油組成物を以下に示す。
新油Aは、気相さび止め剤(モルホリン)を0.1〜1.5質量%の範囲の中の適量を含有しているものであり、新油B及び新油Cは、新油Aにおける気相さび止め剤の配合量のみを変化させたものである。使用油D,Eは、新油Aを用いて、油圧ポンプの評価試験を行い、所定の試験時間後にポンプ内より抜き出した作動液である。なお、使用油Dと使用油Eでは、使用油Eの方が使用油Dに比べて試験時間が長い。使用油Fは、実際に新油Aを用いて数年間駆動している油圧装置より抜き出した実機使用液である。
【0015】
<油圧ポンプ試験>
試験ポンプ;油研工業社製PV−2R1‐25
設定圧力:13.8MPa
試験温度:45℃
試験時間:使用油D < 使用油E
油量:30L
【0016】
市販水−グリコール型作動液A (新油A)
ジプロピレングリコール 約50質量%
水分 40質量%
含有気相さび止め剤 モルホリン
pH(@25℃) 10.3
予備アルカリ度 19.0
動粘度(@40℃) 48.0mm/sec
【0017】
3〜5mL容量のガラス製試料瓶に、市販水−グリコール型作動液A(新油A)を100mg採取し、その中にTSPを0.05mass%含有した重水を0.6mL添加する。蓋をした後、手で軽く振とうし試料を希釈させた後、溶液をNMR試料管に移す。
NMR試料管をNMR測定装置に導入した後、以下の条件でH−NMR測定を実施した。新油B、新油C、使用油D、使用油E,使用油Fについても同じ操作を行った。
測定装置:日本電子製 ECX−400核磁気共鳴装置
共鳴周波数:400MHz
1プロトンの観測範囲:6000Hz(15ppm)
パルス幅:45°
パルスシークエンス:シングルパルス−ホモゲートデカップリング
(照射モード:Presaturation, アテネーション:60dB, オフセット:4.6724 ppm)
パルスの繰り返し時間:7sec
積算回数:16回
レシーバーゲイン:50
測定に要する時間: 約2分30秒
【0018】
このようにして得られた新油AのH−NMRスペクトルを図1に示す。また、図2には、モルホリンを重水で2mass%に希釈した溶液のH−NMRスペクトルを示す。モルホリンは、重水中では図2に示すように2.85ppm及び3.75ppm付近にピークが出現する。しかし、図1に示すように、3.75ppm付近のピークは、モルホリン以外の含水系潤滑油組成物由来に起因するピークと重複するため、使用できない。そのため、この定量方法では2.85ppm付近のピークを使用した。
【0019】
新油A,新油B,新油Cについて、それぞれ2.85ppm付近のモルホリンのピーク、0ppm付近のTSPのピーク面積値を算出し、この値からTSPのピーク面積(値2)に対するモルホリンのピーク面積(値1)の相対比(=
値1/値2)を算出した。X軸に、モルホリン濃度(新油Aを100としたときの相対濃度)、Y軸に上記ピーク面積値の相対比をプロットし、最小二乗法により相関式(Y=0.0078X,
相関係数 = 0.999)を得た。
【0020】
使用油D、E、Fについては、まず上記と同様にしてピーク面積の相対比(Y=0.69,Y=0.65,Y=0.13)を算出した。つぎに、算出した値を上記で得られた検量線(Y=0.0078X)に代入し、使用油D、使用油E、使用油F中のモルホリン量(X=88,X=84,X=17)を算出した。得られた結果を、表1に示す。
【0021】






【表1】

【0022】
表1の結果について、使用油Eにおける気相さび止め剤の量は、試験時間の短い使用油Dに比べて少なくなっていることが分かった。更に、実機使用油である使用油Fでは、模擬試験油である使用油D,Eと比べて大きく減少していることが分かった。このように、本発明を用いることにより、種々の劣化条件下における含水系潤滑油中の気相さび止め剤の含量を短時間でかつ正確に定量でき、それにより気相さび止め剤含量の管理を行うことができた。
また、長期使用後の含水系潤滑油の使用油中の気相さび止め剤含量が定量できることにより、新油中の気相さび止め剤含量(適量)との差(不足量)が算出できることから、気相さび止め剤含量の不足量を添加し、含水系潤滑油の気相さび止め剤含量を管理することができた。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、新油AのH−NMRスペクトル(化学シフト値:−0.5〜4ppm)を示したものである。
【図2】図2は、2.0質量% モルホリン重水溶液のH−NMRスペクトル(化学シフト値:−0.5〜4ppm)を示したものである。
【図3】図3は、モルホリン濃度(新油Aを100としたときの相対濃度)とH−NMRピークの相対比との相関図を示したものである。
【図4】図4は、使用油DのH−NMRスペクトル(化学シフト値:−0.5〜4ppm)を示したものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
気相さび止め剤由来のプロトン(H)に起因し、かつ気相さび止め剤以外の含水系潤滑油組成物に起因するピークと重複しないH−NMRスペクトルのピークを用いて、含水系潤滑油中の気相さび止め剤含量を定量することを特徴とする、含水系潤滑油の気相さび止め剤含量の管理方法。
【請求項2】
気相さび止め剤由来のプロトン(H)に起因し、かつ気相さび止め剤以外の含水系潤滑油組成物に起因するピークと重複しないH−NMRスペクトルのピークを用いて、含水系潤滑油中の気相さび止め剤含量を定量し、気相さび止め剤の適量からの不足量を算出し、気相さび止め剤の不足量を添加することを特徴とする、含水系潤滑油の気相さび止め剤含量の管理方法。
【請求項3】
含水系潤滑油が含水系作動液である請求項1又は2に記載の含水系潤滑油の気相さび止め剤含量の管理方法。
【請求項4】
含水系潤滑油が水−グリコール系作動液である請求項1〜3のいずれか1項に記載の含水系潤滑油の気相さび止め剤含量の管理方法。
【請求項5】
気相さび止め剤が水溶性の窒素化合物である請求項1〜4のいずれか1項に記載の含水系潤滑油の気相さび止め剤含量の管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−40813(P2009−40813A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−204758(P2007−204758)
【出願日】平成19年8月6日(2007.8.6)
【出願人】(000105567)コスモ石油株式会社 (443)
【出願人】(398053147)コスモ石油ルブリカンツ株式会社 (123)
【Fターム(参考)】