説明

含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造方法及び装置

本発明は、含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造方法及び装置に関するものであり、製鉄所で発生された含鉄副産物を硫黄の含量が低い良質の溶融還元鉄で製造すると共に古鉄代用として製造可能にさせたことにその目的があり、このような目的は、一端と他端に投入口と排出口を形成して水分が1〜50重量%が含有された含鉄副産物で形成された混合物の投入による成形原料で製造可能になるようにモータから駆動力の伝達を受けて回転可能に具備される回転体と、該回転体の排出口に一端が設置されて排出される成形原料の量を制御しながら移送させることができるように具備される移送用管体と、該移送用管体の他端を内側と連結させて移送されて流入される成形原料を少なくとも一つ以上設置されたバーナーのスパークで溶融させることによって溶融された溶融物が連続的に下部に流出可能になるように具備される溶解炉と、該溶解炉から排出される溶融物を収容して冷却させることによって溶融還元鉄で製造するために具備される溶融還元鉄の製造部を含んでなされた製造装置と、該製造装置を利用して溶融還元鉄を製造するための方法によって達成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造方法及び装置に関するものであり、より詳細には、製鉄所で発生した含鉄副産物のうちで湿式製鋼スラッジと製鋼ダストまたは湿式製鋼スラッジとミルスケールを混合した後、水分を含有した混合物を回転体で成形原料に成形した後、成形原料を溶解炉でバーナースパーク温度で溶融させた後冷却させることによって、硫黄の含量が低い良質の溶融還元鉄を製造するための含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、製鉄所で発生する含鉄副産物としては、高炉スラッジ、製鋼工場の製鋼スラッジ、製鋼ダスト(Dust)、熱延オイルスラッジ、 ミルスケール(Mill Scale)などがある。
【0003】
前記したスラッジと、製鋼ダスト(Dust)、そして ミルスケール(Mill Scale)らは、大部分が産業廃棄物として廃棄物再活用の工程の間で別の用途の製品の製造に使っている。
【0004】
しかし、前記高炉スラッジ、製鋼工場の製鋼スラッジ、製鋼ダスト(Dust)、熱延オイルスラッジ、ミルスケールなどはほとんど粉末状態であるか、または、多量の水分が含有されたスラッジとして単独で再活用が不可能であるところ、バインダーと混合した後別途の成形機で圧搾して団鉱形態で製造して使っている。
【0005】
前記のように団鉱形態で製造して再活用する製品としては、ダスト団鉱、SPB(Sludge Pressed Brick)、CBP(Cold Bonded Pellet)、MSP(Mill Scale Pellet)製品と、最近では団鉱形態で製造後、高炉で表面のみを還元させた製品としてHBI(Hot Briquette Iron)、DRI(Direct Reduced Iron)などがあり、このような製品ら、すなわち、前記ダスト団鉱、SPB、CBP、MSP、HBI、DRI製品らの使用用途は、高炉、電気炉で主・副原料、電気炉での冷却剤、酸化剤、古鉄代替剤などである。
【0006】
一方、前記した製鋼工場で発生される製鋼スラッジは、電気炉で酸素による精錬過程中にダストが発生し、このようなダストは湿式集塵である場合には湿式製鋼スラッジで、乾式集塵である場合には製鋼ダストで集塵されて、湿式集塵されたものとして、約60μm以上の微粒子は1次選別されて、60μm以下の微粒子が濃縮及び脱水処理後スラッジケーキで発生するようになる。
【0007】
このような湿式製鋼スラッジは、Fe、CaO成分を多量含んでいるが、微粒子であり、水分含量が高いため埋立処理が不可能であり廃棄物の再活用として乾式集塵機器から発生する前記製鋼ダスト(EP、EC、L/T Dust)とスラッジを乾燥させて粉精鉱、セメント、糖蜜などの硫黄[S]含量が高いバインダーと混合してブリケット方式で圧着させて、団鉱形態のダスト(Dust)団鉱、SPB、CBPを製造して、 ミルスケール(Mill Scale)は、バインダーと混合してMSPを製造するのに使われる。
【0008】
すなわち、湿式製鋼スラッジを利用してダスト団鉱または、SPB、CBPを製造するための従来の一般的な方法としては、湿式製鋼スラッジとバインダーを混合して一定形状のフレームを有するブリケッティング装置のフレームに混合物を満たして入れた後、前記ブリケッティング装置を駆動させることによって前記フレームに満たされた混合物を圧縮成形させて製造するようになって、また、HBI、DRI製品は圧縮成形された成形物を還元炉に投入した後、1200℃以上の炉内の温度で前記成形物の表面を固相焼結還元させて溶融還元鉄で製造するようになる。
【0009】
前記のような方法で製造された溶融還元鉄の製品は上述したところのようにダスト団鉱、CBP、SPB、MSP、HBI、DRIなどがあり、これらの成分をを測定した一例が<表1>である。
【0010】
【表1】

【0011】
しかし、前記のような湿式製鋼スラッジを主原料してダスト団鉱、CBP、SPBを製造する場合には、バインダーで使用する糖蜜、セメント、粉精鉱には有害成分である硫黄[S]含量が高くて溶銑、溶鋼製造時に品質を阻害するようになるので、業界では使用を忌避するしかない点があった。
【0012】
また、前記したところのように湿式製鋼スラッジをブリケッティング装置を通じて圧縮成形した後、圧縮成形された溶融還元鉄を炉内で表面だけ固相焼結還元させるようになるので、不純物の除去が不可能で製品の成分が不良であり、強度が弱くて移送及び使用時に炉内へ投入する過程で粉化及び崩壊が発生し易く、その使用効果が著しく落ちる問題点だけではなく容易に粉化及び崩壊することによって微粉が発生して環境汚染を発生させる深刻な問題点があった。
【0013】
また、前記<表1>に示したところのように ミルスケールとバインドを混合してブリケッティング装置と炉を通じて成形されたMSPは、ミルスケールが酸化鉄(Fe2O3)状態であるので、M-Fe含量が極めて低くて製品として製造されても古鉄の代用として使用することができない問題点があった。
【0014】
そして、前記したところのように湿式製鋼スラッジと ミルスケールを主原料にして製造された製品は圧縮成形後、ブリケッティング装置を通じて固相焼結還元されて製品として製造されるので、主原料に対する不純物を除去させないで表面だけ固相還元させて還元鉄で製造されるので、不純物が含有されて良質の溶融還元鉄を得ることができないなどの問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、上述した問題点、すなわち、含鉄副産物を利用して溶融還元鉄で製造しても古鉄の代用として使用することができない問題点と、含鉄副産物を利用して製造された溶融還元鉄の使用時に発生した環境汚染に対する問題点と含鉄副産物を利用して溶融還元鉄を製造しても不純物が含有して良質の溶融還元鉄を得ることができないなどの問題点を解決できるようにすることにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前述した目的を達成するための本発明は、含鉄副産物を利用して硫黄(S)の含量が低い溶融還元鉄を製造するための装置において、一端と他端に投入口と排出口を形成して水分を1〜50重量%含有した含鉄副産物で形成された混合物の投入により成形原料が製造可能になるようにモータから駆動力の伝達を受けて回転可能に具備される回転体と、該回転体の排出口に一端が設置されて排出される成形原料の量を制御しながら移送させることができるように具備される移送用管体と、該移送用管体の他端を内側と連結させて移送されて流入される成形原料を少なくとも一つ以上設置されたバーナーのスパークで溶融させることによって溶融した溶融物が連続的に下部に排出可能になるように具備される溶解炉と、該溶解炉から排出される溶融物を収容して冷却させることによって溶融還元鉄で製造するために具備される溶融還元鉄の製造部を含んでなされる。
【0017】
また、前記溶解炉の下部には前記溶解炉で溶融されて連続的に排出される溶融物を保存して一方向に傾かせることによって浮遊した不純物を除去して、他方向に傾かせることによって不純物が除去された溶融物を排出させることができるように排出手段をさらに具備される。
【0018】
そして、前記溶解炉から発生される廃熱を利用して回転体に投入されて成形原料が製造される混合物を予加熱させるように一端と他端が前記溶解炉と回転体にそれぞれ連通可能に連結された廃熱供給手段をさらに具備される。
【0019】
また、前述した目的を達成するための第2の本発明は、含鉄副産物を利用して硫黄の含量が低く、M‐Fe含量が高い溶融還元鉄を製造するための方法において、含鉄副産物を含み水分を1〜50重量%含有して形成した混合物を製造する段階と、前記した混合物をモータから駆動力の伝達を受けて回転する回転体に投入させて成形原料を製造する段階と、前記回転体によって製造された成形原料を移送用管体を通じて溶解炉に投入する段階と、前記溶解炉に投入された成形原料を少なくとも一つ以上設置されたバーナーを利用して溶融物に溶融させる段階と、前記溶解炉を通じて溶融された溶融物を排出手段の保存槽に保存させた後、一側に傾けて浮遊した不純物を除去する段階と、前記保存槽を他側に傾けて不純物が除去された溶融物を冷却槽に投入する段階と、前記冷却槽または円形を含んだ多角形状の鋳型枠のうちで何れか一つに溶融物を保存した後、冷却水を注いで冷却することによって溶融還元鉄を製造する段階を含む方法である。
【0020】
前記溶解炉に実装されて、成形原料が投入される段階前に少なくとも一つ以上設置されたバーナーのスパークで燃焼させることによって成形原料の溶融時に酸素をとり除いて純粋鉄で還元させると共に溶解炉に投入される成形原料を燃焼熱とバーナーのスパークによって連続的に溶融させることができるように固まり形状の還元剤を予め投入しておく段階をさらに含む方法である。
【発明の効果】
【0021】
前記したところのように本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造方法及び装置によれば、水分が含有された含鉄副産物で構成された混合物から一定な大きさのペレット形態(砂利大きさ)でなされた成形原料を作って、この成形原料を1000℃溶解炉でバーナースパーク(2000℃)によって完全に溶融させて浮遊した不純物を除去した後に冷却して溶融還元鉄を製造するので、良質の溶融還元鉄を得ることができる効果がある。
【0022】
また、本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造方法及び装置によれば、水分が含有された含鉄副産物で構成された混合物から一定な大きさのペレット形態(砂利大きさ)の成形原料を作って、この成形原料を1000℃溶解炉でバーナースパーク(2000℃)によって完全に溶融させて浮遊した不純物を除去した後に冷却して溶融還元鉄を製造するので、粉化及び崩壊が発生せず移送及び溶融還元鉄投入時に粉じんの発生がなく環境汚染を防止することができる効果がある。
【0023】
また、本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造方法及び装置によれば、水分が含有された含鉄副産物で構成された混合物から一定な大きさのペレット形態(砂利大きさ)でなされた成形原料を作って、この成形原料を1000℃溶解炉でバーナースパーク(2000℃)によって完全に溶融させて浮遊した不純物を除去した後に冷却して溶融還元鉄を製造するので、硫黄(S)の含量が低くなって、M-Fe含量を高めることができて溶融還元鉄を古鉄の代用として使用することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置を示した図面である。
【図2】図2は本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置の回転体によって製造した成形原料を示した図面である。
【図3】図3は本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置によって製造した硫黄の含有量が低い溶融還元鉄を示した図面である。
【図4】図4は本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置の溶解炉で溶融した不純物を除去するための状態を示した図面である。
【図5】図5は本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置の溶解炉を通じて溶融した溶融物を冷却槽に注ぐ状態を示した図面である。
【図6】図6は本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造方法を説明するための流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造方法及び装置の一実施例を挙げて詳細に説明する。
【0026】
まず、複数の図面で、同一な構成要素または部品らは可能な限り同一な参照符号を付していることに留意しなければならない。本発明の説明において、関連する公知の機能あるいは公知の構成に対する具体的な説明は、発明の要旨を曖昧にさせないようにするために略する。
【0027】
図面を説明する前に先ず、本発明の基本的な技術的思想は、含鉄副産物を利用して、溶解炉で完全に溶融させて浮遊した不純物を除去して溶融還元鉄を製造可能にすることで、硫黄(S)の含有量を低めて、M-Fe含量を高めることができて良質の溶融還元鉄を得ることができるようにすると共に完全溶融した後に冷却するようになるので、容易に粉化及び崩壊することを防止することができ、環境汚染を防止可能にしたことにあることを明らかにしておく。
【0028】
次に、図面を参照しながら上記の基本的な技術的思想を有する本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造方法及び装置の望ましい実施態様を説明する。
【0029】
図1は、本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置を示した図面である。
【0030】
図1に示すところのように本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置200は、一端と他端に投入口210aと排出口210bを形成して含鉄副産物を含んで水分を1〜50重量%含有して形成された混合物(F)の投入により成形原料(G)(図2参照)が製造可能になるようにモータ211から駆動力の伝達を受けて回転可能に具備される回転体210と、該回転体210の排出口210bに一端が設置されて排出される成形原料(G)の量を制御しながら移送させることができるように具備される移送用管体220と、該移送用管体220の他端を内側と連結させて移送されて流入される成形原料(G)を少なくとも一つ以上設置されたバーナー231のスパークで溶融させることによって溶融した溶融物(I)が連続的に下部に排出可能になるように具備される溶解炉230と、該溶解炉230から排出される溶融物(I)を収容して冷却することによって溶融還元鉄(MRI;Molten Reduced Iron)(J)(図3参照)を製造するために具備される溶融還元鉄の製造部250を含んでなされる。
【0031】
また、前記した含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置200の溶解炉230下部には前記溶解炉230で溶融されて連続的に排出される溶融物(I)を保存して一方向に傾かせることによって浮遊した不純物(H)を除去して他方向に傾かせることによって不純物が除去された溶融物を排出することができるように排出手段240がさらに具備される。
【0032】
また、前記の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置200には前記溶解炉230から発生する廃熱を利用して回転体210に投入されて成形原料(G)で製造される混合物(F)を予加熱させるように一端と他端が前記溶解炉230と回転体210にそれぞれ連通可能に連結された廃熱供給手段260がさらに具備される。
【0033】
ここで、前記した含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置200の移送用管体220は回転体210より下部に設置され、前記溶解炉230は前記溶融還元鉄の製造部250より上部に設置されることが望ましいであろう。
【0034】
以下、前記した本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置に対してより詳細に説明する前に先ず混合物について説明する。
【0035】
前記した混合物は、水分を1〜50重量%含有した含鉄副産物を単独で構成することもできてまた、前記した混合物(F)は含鉄副産物、すなわち、水分を1〜50重量%含有した含鉄副産物10〜90重量%と、還元剤1〜50重量%と、微粉のCaOである脱硫黄剤1〜50重量%を混合して構成することもできる。
【0036】
また、前記した混合物は水分を含まない含鉄副産物10〜90重量%に、水1〜50重量%と、還元剤1〜50重量%と、微粉のCaOである脱硫黄剤1〜50重量%を添加した混合物で構成することもできる。
【0037】
ここで、前記した混合物に含まれる水分は、1重量%以下である場合には、混合物が粉末状態になって原料成形がなされなくなるし、50重量%以上である場合には混合物が薄くなりすぎて回転体で成形原料として製造される時間が非常に長くなるので、前記したところのように1〜50重量%で含むことが望ましい。
【0038】
また、前記した還元剤の割合または脱硫黄剤の割合が50重量%以上になると、実収率が大幅に低下するので、前記したところのように還元剤は1〜50重量%、そして脱硫黄剤は1〜50重量%で混合することが望ましい。
【0039】
そして、前記したところのように混合物は、還元剤を一緒に混合して製造されるが、これに限定しないで、還元剤を除いて混合物を製造した後、別に還元剤を混合物と共に移送用管体220のホッパー221に投入して溶解炉230で混合物を溶融させて溶融還元鉄(J)を製造することもできる。
【0040】
前記した含鉄副産物には、一般産業現場で発生する鉄を含有した副産物または鉄鋼製造所で発生する鉄を含有した副産物がすべて含まれる。
【0041】
そして、前記した還元剤としては、コークス、石炭、木炭、重油、シリコンなどのように含鉄副産物を含んで製造された混合物と共に燃焼することによって酸素を除去することができる材料であれば使用することができる。
【0042】
以下、装置についての説明に戻る。先ず、前記した回転体210は図1に示すように投入した混合物(F)を回転させてペレット形態(砂利大きさ)を有する成形原料(G)を製造可能になるように外周面の一端には電源印可によって駆動可能に具備されるモータ211の回転部211aと連結されて回転可能に具備される。
【0043】
また、前記回転体210は回転する中にペレット形態(砂利大きさ)で製造された成形原料(G)を排出口210b側に自動排出可能になるように排出口210b側が投入口210aより下向き傾斜、すなわち、5〜10°で傾くように具備される。
【0044】
前記した移送用管体220は、前記回転体210の排出口210bを通じて排出される成形原料(G)を溶解炉230に移送させるために具備されるものであり、図1に示すように前記排出口210bに一端が近接されて、これを通じて排出される成形原料(G)を捕執するために具備されるホッパー221と、該ホッパー221の他端に一端が連結されて、他端は溶解炉230と連通可能に配管されて、前記ホッパー221と近接される位置には前記溶解炉230に移送される成形原料(G)の量を制御するために電源印加によって駆動可能な投入量調節バルブ223が内設されて具備される移送管225で構成される。
【0045】
前記溶解炉230は、移送用管体220を通じて供給される成形原料(G)を複数のバーナー231を利用して溶融させると共に溶融した溶融物を連続して排出手段240側に排出させることができるように構成される。
【0046】
すなわち、前記した溶解炉230は、前記移送用管体220の他端を内部と連通されるように外周面には連通ホール(図面符号省略)が形成されて、上部は廃熱供給手段260の一端と連結される中空の上部溶解炉232と、前記上部溶解炉232の底面と上面が結合されるが、内部は成形原料(G)を下部で捕執させることができるように上部より下部が小さな直径で形成される中空の中間部溶解炉233と、前記中間部溶解炉233の底面と上面が連結されるが、内周面には成形原料(G)を収容して並列で設置される複数のバーナー231を通じて溶融させることができるように溶融用溝(図面符号省略)が形成されて、底面には前記溶融用溝と連結された案内路234aが形成されて具備される下部溶解炉234で構成される。
【0047】
一方、前記した溶解炉230には成形原料が投入される前に少なくとも一つ以上設置されたバーナー231のスパークで燃焼されることによって、成形原料(G)溶融時に酸素をとり除いて純粋鉄に還元させると共に溶解炉230に投入される成形原料を燃焼熱とバーナー231のスパークによって連続的に溶融させることができるように固まり形状の還元剤を溶融用溝にあらかじめ保存させることもできる。
【0048】
前記排出手段240は、溶解炉230を通じて溶融された溶融物を保存して一側と他側に傾くことによって不純物をとり除いて、併せて不純物(H)が除去された溶融物(I)を溶融還元鉄の製造部250側に供給させることができるように構成される。
【0049】
すなわち、前記した排出手段240は、前記溶解炉230の下部溶解炉234に形成された案内路234aと連通される覆い241によって上部が開閉可能に具備されて、溶解炉230を通じて溶融されて排出される溶融物を保存可能になるように具備される保存槽242と、該保存槽242を一側と他側に傾かせるために前記覆い241を昇、下降させることができるように前記覆い241の上面両端に一端が連結されたワイヤ243の他端をプーリー244aに巻取させて正、逆駆動可能にブラケット245に固定具備される覆い開閉用モータ244と、前記保存槽242に一端が回動ピン(図面符号省略)を介して連結されたピストン246aの他端を収容して圧縮空気の流入及び流出に対応されるように前記ピストン246aを直線往復運動させて保存槽242を図4及び図5に示されたところのように一側と他側に傾けることができるように一端はブラケット245に固定具備されるシリンダ246と、前記保存槽242を上部に安着させて前記シリンダ246の駆動に対応されるように前記保存槽242が一側と他側に傾くことができるように具備されるベース部材247で構成される。
【0050】
また、前記した排出手段240には図1に示されたところのように溶融物が保存槽242に保存される中で固まることを防止するように少なくとも一つ以上の補助バーナー248を並列で設置して構成することが望ましい。
【0051】
前記溶融還元鉄の製造部250は、排出手段240から排出された溶融物を冷却して溶融還元鉄(J)を製造できるように具備される。
【0052】
すなわち、前記した溶融還元鉄の製造部250は、前記排出手段240の保存槽242から排出された溶融物(I)を収容するための冷却槽251と、該冷却槽251に収容された溶融物(I)に供給ポンプ(図示せず)を利用して冷却水を供給噴射可能になるように具備される冷却水噴射ノズル252を有する冷却水供給配管253と、前記冷却槽251に噴射された冷却水を排出させて保存して再使用可能になるように具備されるドレン配管254及び前記ドレン配管254を通じて排水される廃冷却水を保存させるために具備される廃冷却水保存槽255で構成される。
【0053】
一方、前記した溶融還元鉄(J)は、溶融還元鉄の製造部250の冷却槽251に溶融物を収容して冷却水を通じて冷却させることによって製造できるが、これに限定するものではなくて、円形を含んだ多角形状の鋳型枠に溶融物を保存した後、冷却水を鋳型枠に注ぎ込むことによって溶融還元鉄(J)を製造することもできる。
【0054】
前述した本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置を用いて硫黄(S)の含量が低く、M-Fe含量が高い溶融還元鉄を製造する方法は以下のように説明される。
【0055】
すなわち、図6に示すように溶融還元鉄の製造方法は、水分を1〜50重量%含有した含鉄副産物で形成された混合物(F)を製造する段階(S10)と、前記混合物(F)をモータ211から駆動力の伝達を受けて回転する回転体210に投入して成形原料(G)を製造する段階(S20)と、前記回転体210によって製造した成形原料(G)を、移送用管体220を通じて溶解炉230に投入する段階(S30)と、前記溶解炉230に投入した成形原料(G)を、少なくとも一つ以上設置したバーナー231を利用して溶融物に溶融する段階(S40)と、前記溶解炉230を通じて溶融した溶融物を排出手段240の保存槽242に保存した後に一側に傾けて浮遊した不純物(H)を除去する段階(S50)と、前記保存槽242を他側に傾けて不純物(H)が除去された溶融物(I)を冷却槽251に投入する段階(S60)と、前記冷却槽251または円形を含んだ多角形状の鋳型枠のうち何れか一つに溶融物を保存した後、冷却水を注いで冷却することによって溶融還元鉄(J)を製造する段階(S70)、を含む。
【0056】
ここで、前記溶解炉230に成形原料(G)を投入する前に溶解炉230で成形原料(G)から溶融時に酸素を除去させると共に成形原料(G)が未溶解となることを防止可能になるように還元剤を予め投入する段階(S21)をさらに含んで構成される。
【実施例】
【0057】
以下では、本発明による含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置200を用いて溶融還元鉄を製造する場合には先ず、図1〜図6に示すように水分を20重量%含有した製鋼スラッジ20重量%と、ミルスケール55重量%に還元剤15重量%及び脱硫黄剤10重量%を混合して製造(S10)した混合物(F)をモータ211の駆動力の伝達を受けて回転する回転体210の投入口210aに投入する。
【0058】
前記回転体210に投入された混合物(F)は、溶解炉230と連結された廃熱供給手段260の廃熱供給管265を通じて供給される廃熱によって予加熱されながら排出口210bを通じて排出口210b側が10度の角度で下向き傾いた回転体210によって、図1に示すようにペレット形態(砂利大きさ)の成形原料(G)で製造 (図2参照)される (S20)。
【0059】
前記のように製造された成形原料(G)は、移送用管体220のホッパー221と移送管225及び溶解炉230の上部溶解炉232の内部と連通されるように連結された連結管225を通じて投入される(S30)。
【0060】
この時、前記溶解炉230の下部溶解炉234に形成された溶融用溝に予め実装された還元剤が3個で、設置されたバーナー231によって燃焼しているので、上部溶解炉232に投入される成形原料は落下中に溶融し、未溶融の成形原料はバーナー231によって完全に溶融物に溶融される(S40)。
【0061】
前記のように溶融された溶融物は、下部溶解炉234の案内路234aに沿って排出手段240の保存槽242に排出されて保存される。
【0062】
前記排出手段240の保存槽242に一定量の溶融物が保存されたら、覆い用モータ244を逆方向に駆動させて前記保存槽242を覆っている覆い241を保存槽242の上面から持ち上げた後、図4に示すように空圧シリンダ246を駆動させて保存槽242を一側方向に傾けた後、溶融時に生成した浮遊した不純物(H)を、スキーマを利用して除去させる(S50)。
【0063】
前記のように不純物が除去されれば、前記空圧シリンダ246の駆動でピストン246aが前記空圧シリンダ246から引き出されるように移動するようになれば、図5に示されたところのように前記ピストン246aの一端と連結された保存槽242の一端が押されることによって下向き傾くようになる。
【0064】
前記ピストン246aの引き出しによって保存槽242は、一端は図5に示されたところのように下向き傾くようになって、それによって保存槽242に保存した溶融物(I)は、溶融還元鉄の製造部250の冷却槽251に零れ落ちるようになる(S60)。
【0065】
前記溶融物(I)が冷却槽251で零れ落ちれば、供給ポンプを駆動させて廃冷却水保存槽255に保存された冷却水を冷却水供給管253と冷却水噴射ノズル252を通じて冷却槽251に噴射させる。
【0066】
前記冷却水が冷却槽251に保存された溶融物(I)に噴射されることによって図1に示すように凝固されながら成形体、すなわち、溶融還元鉄(J)(図3参照)が製造される(S70)。
【0067】
この時、溶融物(I)の冷却速度によって急冷させるほどサイズが小さくなって、徐冷させるほどサイズが大きくなるようになる。
【0068】
前記のように混合物を利用して溶解炉で完全に溶融させて溶融還元鉄を製造した場合、下の<表2>の組成で製造される。
【0069】
硫黄(S)の含量が低くなって、M-Fe含量を高めることができるようになる。(単位:%)
【0070】
【表2】

【0071】
すなわち、前記した<表2>のように硫黄(S)の含量が低くなって、M-Fe含量を高めることができるようになる。(単位:%)
【0072】
以上で説明した本発明は、前述した実施例及び添付された図面によって限定されるものではなくて、本発明の技術的思想を脱しない範囲内でさまざまな置き換え、変形及び変更が可能であることは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって明白であろう。
【符号の説明】
【0073】
200 溶融還元鉄の製造装置
210 回転体
220 移送用管体
230 溶解炉
240 排出手段
250 溶融還元鉄の製造部
260 廃熱供給手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
含鉄副産物を利用して硫黄(S)の含量が低い溶融還元鉄を製造するための装置において、一端と他端に投入口(210a)と排出口(210b)を形成して水分を1〜50重量%が含有した含鉄副産物で形成された混合物(F)の投入により成形原料(G)が製造可能になるように回転可能に具備される回転体(210)と、該回転体(210)の排出口(210b)に一端が設置されて排出される成形原料(G)の量を制御しながら移送させることができるように具備される移送用管体(220)と、該移送用管体(220)の他端を内側と連結させて移送されて流入される成形原料(G)を少なくとも一つ以上設置されたバーナー(231)のスパークで溶融させることによって溶融した溶融物(I)が連続的に下部に排出可能になるように具備される溶解炉(230)と、該溶解炉(230)から排出される溶融物(I)を収容して冷却することによって溶融還元鉄(J)を製造するために具備される溶融還元鉄の製造部(250)を含んでなされたことを特徴とする含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置。
【請求項2】
前記溶解炉(230)の下部には前記溶解炉(230)で溶融されて連続的に排出される溶融物(I)を保存して一方向に傾かせることによって浮遊した不純物(H)を除去して他方向に傾かせることによって不純物が除去された溶融物を排出させることができるように排出手段(240)がさらに具備されることを特徴とする請求項1に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置。
【請求項3】
前記溶解炉(230)で発生する廃熱を利用して回転体(210)に投入されて成形原料(G)で製造される混合物(F)を予加熱させるように一端と他端が前記溶解炉(230)と回転体(210)にそれぞれ連通可能に連結された廃熱供給手段(260)がさらに具備されることを特徴とする請求項1に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置。
【請求項4】
前記溶解炉(230)に実装されて成形原料が投入される前に少なくとも一つ以上設置されたバーナー(231)のスパークで燃焼されることによって成形原料(G)溶融時に酸素をとり除いて純粋鉄で還元させると共に溶解炉(230)に投入される成形原料を燃焼熱とバーナー(231)のスパークによって連続的に溶融させることができるように固まり形状の還元剤が具備されることを特徴とする請求項1に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置。
【請求項5】
前記混合物(F)は、水分を1〜50重量%が含有した含鉄副産物10〜90重量%に還元剤1〜50重量%と、微粉のCaOである脱硫黄剤1〜50重量%をさらに添加してなされるか、または水分を含まない含鉄副産物10〜90重量%と、水1〜50重量%と、還元剤1〜50重量%と、微粉のCaOである脱硫黄剤1〜50重量%を混合してなされることを特徴とする請求項1に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置。
【請求項6】
前記成形原料(G)は、混合物(F)に還元剤を一緒に混合して製造するか、または還元剤が除かれた混合物と共に別に還元剤を移送用管体(220)のホッパー(221)に投入することを特徴とする請求項1に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置。
【請求項7】
前記回転体(210)は、混合物(F)を回転する中に一定な大きさを有する成形原料(G)を製造できるように外周面の一端には電源印加によって駆動可能に具備されるモータ(211)の回転部(211a)と連結されて回転可能に具備されるが、回転する中に製造された成形原料(G)を排出口(210b)側に自動排出可能になるように排出口(210b)側が投入口(210a)より5〜10゜で下向き傾くように具備されることを特徴とする請求項1に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置。
【請求項8】
前記移送用管体(220)は、前記排出口(210b)に一端が近接されて、これを通じて排出される成形原料(G)を捕執するために具備されるホッパー(221)と、該ホッパー(221)の他端に一端が連結されて、他端は溶解炉(230)と連通可能に配管されるが、前記ホッパー(221)と近接される位置には前記溶解炉(230)に移送される成形原料(G)の量を制御するために電源印加によって駆動可能な投入量調節バルブ(223)が内設されて具備される移送管(225)で構成されることを特徴とする請求項1に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置。
【請求項9】
前記溶解炉(230)は、移送用管体(220)の他端を内部と連通されるように外周面には連通ホールが形成されて、上部は廃熱供給手段(260)の一端と連結される中空の上部溶解炉(232)と、前記上部溶解炉(232)の底面と上面が結合されるが、内部は成形原料を下部に捕執させることができるように上部より下部がさらに小さな直径で形成されて具備される中空の中間部溶解炉(233)と、前記中間部溶解炉(233)の底面と上面が連結されるが、内周面には成形原料を収容して並列に少なくとも一つ以上で設置されたバーナー(231)を通じて溶融させることができるように溶融用溝が形成されて、底面には前記溶融用溝と連結された案内路(234a)が形成されて具備される下部溶解炉(234)で構成されることを特徴とする請求項1に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置。
【請求項10】
前記溶融還元鉄の製造部(250)は、溶解炉(230)から流出される溶融物を収容して冷却させるように具備される冷却槽(251)と、該冷却槽(251)に収容された溶融物(I)に供給ポンプを利用して供給される冷却水が噴射可能になるように具備される冷却水噴射ノズル(252)を有する冷却水供給配管(253)と、前記冷却槽(251)に噴射された冷却水を排出させて保存して再使用可能になるように具備されるドレン配管(254)及び前記ドレン配管(254)を通じて排水される廃冷却水を保存させるために具備される廃冷却水保存槽(255)で構成されるか、または溶解炉(230)から排出される溶融物を、円形を含んだ多角形状の鋳型枠に保存した後、冷却水を鋳型枠に注いで冷却させることによって溶融還元鉄で製造可能になるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置。
【請求項11】
前記排出手段(240)は、溶解炉(230)の下部溶解炉(234)に形成された案内路(234a)と連通される覆い(241)によって上部が開閉可能に具備されて溶解炉(230)を通じて溶融されて排出される不純物を含んだ溶融物を保存可能になるように具備される保存槽(242)と、該保存槽(242)を一側と他側に傾かせるために前記覆い(241)を昇、下降させることができるように前記覆い(241)の上面両端に一端が連結されたワイヤ(243)の他端をプーリー(244a)に巻取させて、正、逆駆動可能にブラケット(245)に固定具備される覆い開閉用モータ(244)と、前記保存槽(242)に一端が回動ピンを媒介で連結されたピストン(246a)の他端を収容して圧縮空気の流入及び流出に対応されるように前記ピストン(246a)を直線往復運動させて保存槽(242)を一側と他側に傾けることができるように一端はブラケット(245)に固定具備されるシリンダ(246)と、前記保存槽(242)を上部に安着させて前記シリンダ(246)の駆動に対応されるように前記保存槽(242)が一側と他側に傾くことができるように具備されるベース部材(247)でなされることを特徴とする請求項2に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置。
【請求項12】
前記排出手段(240)には、不純物(H)が含まれた溶融物(I)が保存される中で固まることを防止するように少なくとも一つ以上の補助バーナー(248)がさらに具備されたことを特徴とする請求項11に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置。
【請求項13】
前記廃熱供給手段(260)は、前記溶解炉(230)と連通可能に一端が連結される廃熱供給用連結管(261)と、前記廃熱供給用連結管(261)の他端に一端が連結されて、他端は前記回転体(210)と連通可能に配管されて廃熱を供給可能になるように配管途中に電源印加によって駆動可能な廃熱供給用ファン(263)が内設されて具備される廃熱供給管(265)で構成されたことを特徴とする請求項3に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造装置。
【請求項14】
含鉄副産物を利用して硫黄の含量が低く、M−Fe含量が高い溶融還元鉄を製造するための方法において、水分が1〜50重量%が含有された含鉄副産物で形成された混合物(F)を製造する段階(S10)と、前記した混合物(F)をモータ211から駆動力の伝達を受けて回転する回転体210に投入させて成形原料(G)で製造する段階(S20)と、前記回転体210によって製造された成形原料(G)を移送用管体220を通じて溶解炉230に投入される段階(S30)と、前記溶解炉230に投入された成形原料(G)を少なくとも一つ以上設置されたバーナー231を利用して溶融物に溶融させる段階(S40)と、前記溶解炉230を通じて溶融された溶融物を排出手段240の保存槽242に保存させた後一側に傾けて浮遊された不純物(H)を除去する段階(S50)と、前記保存槽242を他側に傾けて不純物(H)が除去された溶融物(I)を冷却槽251に投入させる段階(S60)と、前記冷却槽251または円形を含んだ多角形状の鋳型枠のうちで何れか一つに溶融物を保存した後、冷却水を注いで冷却させることによって溶融還元鉄(J)に製造する段階(S70)を含んでなされることを特徴とする含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造方法。
【請求項15】
前記溶解炉230に実装されて成形原料が投入される段階(S30)前に少なくとも一つ以上設置されたバーナー231のスパークで燃焼されることによって成形原料(G)溶融時に酸素をとり除いて純粋鉄に還元させると共に溶解炉230に投入される成形原料を燃焼熱とバーナー231のスパークによって連続的に溶融させることができるように固まり形状の還元剤を予め投入させる段階(S21)をさらに含んでなされることを特徴とする請求項14に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造方法。
【請求項16】
前記した混合物(F)は、水分が1〜50重量%が含有された含鉄副産物10〜90重量%に還元剤1〜50重量%と、微粉のCaOである脱硫黄剤1〜50%が添加されてなされるか、または水分が含有されていない含鉄副産物10〜90重量%と、水1〜50重量%と、還元剤1〜50重量%と、微粉のCaOである脱硫黄剤1〜50%を混合してなされることを特徴とする請求項14に記載の含鉄副産物を利用した溶融還元鉄の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−515853(P2013−515853A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545825(P2012−545825)
【出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際出願番号】PCT/KR2009/007800
【国際公開番号】WO2011/078429
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(512165156)
【氏名又は名称原語表記】SON, Ikbu
【住所又は居所原語表記】22−106, Maehwa Apt., Geumho−dong, Gwangyang−si, Jeollanam−do 545−090(KR)
【出願人】(512223674)
【氏名又は名称原語表記】SON, Ick Cheon
【住所又は居所原語表記】102−902, Brown Stone Apt., Gwangyeong−dong, Gwangyang−si, Jeollanam−do 545−750(KR)
【Fターム(参考)】