説明

品目名管理装置及び品目名管理プログラム

【課題】商品に対応する品目名としてユーザが意図する品目名を高い確率で提示できるようにする。
【解決手段】商品別にその商品固有の情報と関連付けて複数種類の品目名情報を記憶可能な情報記憶部を設ける。通信手段を介して通信端末から商品固有の情報が入力されると、情報記憶部で記憶されている情報の中から入力された商品固有の情報と関連付けられて記憶されている品目名情報を複数種類抽出する。この抽出された品目名情報で品目名候補リストを作成する。この品目名候補リストを通信手段を介して通信端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各商品の種類を示す品目名を管理する品目名管理装置及びコンピュータを当該品目名管理装置として機能させるための品目名管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、赤外線無線,Bluetooth(登録商標),非接触ICカード等の近距離無線通信インターフェイスが携帯電話に搭載されるようになった。そこで、これを応用し、携帯電話とPOS(Point Of Sales)端末との間で無線通信を行って商取引の代金を電子的に決済する電子決済のアプリケーションソフトウェアが開発されている。ただし、商取引の明細を示すレシート(領収書)は、POS端末のプリンタによって紙媒体に印刷されて発行され、客に手渡されているのが実情である。
【0003】
そこで、レシートの情報を電子データ化し、この電子データ化されたレシート情報を携帯端末やパソコン等の通信端末を利用して客が取得可能とした電子レシートシステムが提案されている。その一例としては、POS端末にて生成された電子レシート情報を、ネットワークを介して接続されたサーバのデータベースに蓄積するとともに、この電子レシート情報を検索するためのキーとなる情報を、POS端末から客の携帯端末に近距離無線通信を利用して送信し、客はその携帯端末またはパソコンからこのキーとなる情報を使ってサーバのデータベースにアクセスし所望の電子レシート情報をダウンロードするようにしたものがある。
【0004】
このように、レシート情報を電子データ化することによって、レシート用紙の節約を図れる。また、レシートを手渡す作業を簡略化できるので、店側にとって大変有益である。また、客側にとっても、例えば家計簿を電子的に処理できるようになるので好都合である。そこで今後、電子レシートシステムの導入が進められるものと見込まれる。
【0005】
その中でも、家計簿の自動記録はその利便性から消費者に待望されている。しかしながら、通常、家計簿はレシートのデータをそのまま転記するのではない。例えば「牛肉」や「キャベツ」といった商品の買上データを家計簿に記録する場合、個々の商品名ではなく「食品」といった品目名で分類分けして記録するのが常である。このため、電子レシートが従来の紙レシートと同じ情報しか持たない場合には、分類分けの処理は手動で行わなければならず、電子化することによる利便性は限られたものになってしまう。
【0006】
これに関連して従来、店舗のPOSシステム内に商品品目固有情報を保持する手段を設ける。そして、この保持手段により保持されている商品品目固有情報を電子レシートに反映させることによって、家庭での品目名の自動入力に対応するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−154271号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来の技術においては、商品と品目名との対応が前記商品品目固有情報の保持手段内に保存されている対応だけに固定されてしまっている。このため、ユーザの意図する対応と異なる可能性が生じる。例えば、その対応付けられた品目名が世の中であまり使われない品目名であった場合、改めて自分で入力しなおす必要があり、却って多くの人に手間をかけることになる。
【0008】
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、商品に対応する品目名としてユーザが意図する品目名を高い確率で提示することができる品目名管理装置及びコンピュータを当該品目名管理装置として機能させることができる品目名管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の品目名管理装置は、商品別にその商品固有の情報と関連付けて複数種類の品目名情報を記憶可能な情報記憶部と、通信端末例えばパソコンや携帯電話等との通信を行う通信手段と、通信手段を介して通信端末から商品固有の情報が入力されると、情報記憶部で記憶されている情報の中から入力された商品固有の情報と関連付けられて記憶されている品目名情報を複数種類抽出する複数品目名抽出手段と、この複数品目名抽出手段により抽出された品目名情報で品目名候補リストを作成するリスト作成手段と、通信手段を介してリスト作成手段により作成された品目名候補リストを通信端末に送信するリスト送信手段とを備えたものである。
【0010】
本発明の品目名管理プログラムは、通信端末との通信を行う通信手段を有するとともに、商品別にその商品固有の情報と関連付けて複数種類の品目名情報を記憶可能な情報記憶部を備えたコンピュータに、通信手段を介して通信端末から商品固有の情報が入力されると、情報記憶部で記憶されている情報の中から入力された商品固有の情報と関連付けられて記憶されている品目名情報を複数種類抽出する複数品目名抽出機能と、情報記憶部から抽出された品目名情報で品目名候補リストを作成するリスト作成機能と、通信手段を介して通信端末に品目名候補リストを送信するリスト送信機能とを実現させるためのものである。
【発明の効果】
【0011】
かかる手段を講じた本発明の品目名管理装置によれば、商品に対応する品目名としてユーザが意図する品目名情報を高い確率で提示できる効果を奏する。
【0012】
また、本発明の品目名管理プログラムによれば、コンピュータを、商品に対応する品目名としてユーザが意図する品目名情報を高い確率で提示できる品目名管理装置として機能させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、店舗と、近距離無線通信インターフェイスとして非接触ICカードを実装してなる携帯端末のユーザとの間で、電子決済並びに電子レシートの受け渡しを可能にした電子レシートシステムに本発明を適用した場合である。
【0014】
図1は本実施の形態における電子レシートシステムの全体構成図である。同図において、符号1は店舗を示しており、店舗1には、決済端末としての複数台のPOS端末2と、ルータ3とが設置されている。各POS端末2とルータ3とは、店舗内LAN(Local Area Network)4によって接続されている。ルータ3は、店舗内LAN4と公衆通信網であるインターネット5とを接続するための機器である。インターネット5には、Webサーバとして動作する電子レシートサーバ6と、本発明に関わる品目名管理サーバ7とが接続されている。また、Webブラウザを実装してなる携帯電話等の携帯型通信端末8と無線通信を行う基地局9も接続されている。さらに、携帯型通信端末8と接続して相互通信を行うことが可能でありかつインターネット5を介して品目名管理サーバ7に接続可能な家計簿管理クライアントとしてのパーソナルコンピュータ(パソコン)10が存在する。
【0015】
かかる構成の電子レシートシステムにおいては、店舗1の各POS端末2でそれぞれ生成された電子レシート情報が、インターネット5を介して電子レシートサーバ6に伝送され、Web上に公開される。したがって、Webブラウザを実装してなる携帯型通信端末8等の不特定の通信端末でURL(Uniform Resource Locator)を指定することにより、Web上に公開された電子レシート情報を携帯型通信端末にダウンロードし、Webブラウザで閲覧することができる。
以下、この点を含み、本実施の形態の電子レシートシステムを構築する各部の構成について詳細に説明する。
【0016】
初めに、携帯型通信端末8の要部構成を、図2のブロック図を用いて説明する。携帯型通信端末8は、制御部本体を構成するCPU11、データを一時的に記憶しておくための一時メモリ12、CPU11からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等が記録される記録部13、インターネット5を含む公衆網に接続される公衆網接続インターフェイス14、非接触ICカードを用いた近距離無線通信を行う非接触ICカードインターフェイス15、上記非接触ICカードインターフェイス15を介して送受する情報を格納するための非接触ICカードメモリ16、各種情報を表示可能な表示部17及び携帯型通信端末8を操作するための入力部18等で構成されている。
【0017】
記録部13には、Web上に公開されている各種情報(コンテンツ)を閲覧するためのWebブラウザの他、電子決済を行うための電子決済対応プログラムP1と、電子決済後に生成される電子レシートを受け取るための電子レシート対応プログラムP2とが予めインストールされている。
【0018】
次に、POS端末2の要部構成を、図3のブロック図を用いて説明する。POS端末2は、制御部本体を構成するCPU21、データを一時的に記憶しておくための一時メモリ22、CPU21からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等が記録される記録部23、店舗内LAN4に接続されるネットワークインターフェイス24、プリンタが着脱自在に接続されるプリンタインターフェイス25、非接触ICカードを用いた近距離無線通信を行う通信手段である非接触ICカードインターフェイス26、オペレータに対して各種情報を表示するためのオペレータ用表示部27、客に対して種々の情報を表示するための客用表示部28、POS端末2を操作するための入力部29等で構成されている。
【0019】
記録部23には、各種のPOS業務を実行するためのソフトウェアの他、電子決済を処理するための電子決済処理プログラムP3と、電子レシートを処理するための電子レシート処理プログラムP4とが予めインストールされている。
【0020】
次に、電子レシートサーバ6の要部構成を、図4のブロック図を用いて説明する。電子レシートサーバ6は、制御部本体を構成するCPU31、データを一時的に記憶しておくための一時メモリ32、CPU31からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等が記録される記録部33、インターネット5に接続されるネットワークインターフェイス34等で構成されている。
【0021】
記録部33には、電子レシート情報をWeb上で公開するための領域として電子レシート保管領域35が確保されている。また、各POS端末2から受け取った電子レシート情報を上記電子レシート保管領域35で保管するための電子レシート管理プログラムP5が予めインストールされている。
【0022】
次に、品目名管理サーバ7の要部構成を、図5のブロック図を用いて説明する。品目名管理サーバ7は、制御部本体を構成するCPU41、データを一時的に記憶しておくための一時メモリ42、CPU41からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータ等が記録される記録部43、インターネット5に接続されるネットワークインターフェイス44等で構成されている。
【0023】
記録部43には、電子レシートに記録された商品名に割り当てるための品目名のデータを管理するための領域として品目名データベース45が形成されている。また、当該サーバ7を本発明の品目名管理装置として機能させるための品目名管理プログラムP6が予めインストールされている。
【0024】
品目名データベース45は、図6に示すように、各商品の商品名と関連付けて、複数(N)種類の品目名情報を、それぞれ度数カウンタのカウントデータ(頻度)とともに記憶可能となっている。商品名は、「キャベツ」,「豚ばら肉」,「台所洗剤」,「赤ワイン」等のように各商品固有の情報である。品目名は、例えば「キャベツ」に対しては「食料品」や「野菜」等のように、商品の購入データを家計簿等に記録する際の分類分けとなる名称情報である。ここに、品目名データベース45は、情報記憶部を構成する。
【0025】
次に、パソコン10の要部構成を、図7のブロック図を用いて説明する。パソコン10は、制御部本体を構成するCPU51、データを一時的に記憶しておくための一時メモリ52、CPU51からの命令で読み書きが可能であり、プログラムやデータなどが記録される記録部53、インターネット5に接続されるネットワークインターフェイス54、携帯型通信端末8と接続してデータを交換するための近距離無線通信部55、ユーザによって各種データが入力される入力部56、ユーザに対して種々の情報を表示するための表示部57等で構成されている。
【0026】
記録部53には、電子レシート情報とユーザの入力に基づいて家計簿を電子的に記録するための家計簿管理プログラムP7がインストールされている。また、携帯型通信端末8から取得した電子レシートを管理するための取得レシート管理領域58と、家計簿管理プログラムP7が管理する家計簿情報を記録するための家計簿管理領域59と、各商品の商品名情報とその商品に関して家計簿で使用される品目名情報とを対応付けて記録するための品目名管理領域60とが確保されている。
【0027】
さて、携帯型通信端末8にインストールされている電子決済対応プログラムP1の要部処理手順を図8の流れ図に、電子レシート対応プログラムP2の要部処理手順を図9の流れ図にそれぞれ示す。また、POS端末2にインストールされている電子決済処理プログラムP3の要部処理手順を図10の流れ図に、電子レシート処理プログラムP4の要部処理手順を図11の流れ図にそれぞれ示す。また、電子レシートサーバ6にインストールされている電子レシート管理プログラムP5の要部処理手順を図12の流れ図に、品目名管理サーバ7にインストールされている品目名管理プログラムP6の要部処理手順を図13〜図16の流れ図にそれぞれ示す。また、パソコン10にインストールされている家計簿管理プログラムP7の要部処理手順を図17〜図18の流れ図に示す。
【0028】
以下、これらの流れ図を用いて本実施の形態の主要な動作について説明する。はじめに、携帯型通信端末8を利用して電子決済が行われた商取引に対して生成された電子レシートを商取引相手である客が取得するまでの流れについて具体的に説明する。
【0029】
先ず、電子決済を希望する客は、自己が所有する携帯型通信端末8の入力部18を操作して電子決済対応プログラムP1を起動する。そして客は、自身が買い上げる商品の販売データがPOS端末2に登録処理され、その代金の支払いがキャッシャから要求されたならば、上記携帯型通信端末8の非接触ICカードインターフェイス15を当該POS端末2の非接触ICカードインターフェイス26に近づける。
【0030】
ここで、上記電子決済対応プログラムP1が起動した携帯型通信端末8のCPU11は、非接触ICカードインターフェイス26を搭載してなるPOS端末2との通信接続を監視している(図8,ST1)。そして、携帯型通信端末8がPOS端末2に近付けられ、非接触ICカードインターフェイス26との通信接続を確認したならば、CPU11は、非接触ICカードインターフェイス15を介してPOS端末2に電子決済要求コマンドを送信する(図8,ST2)。
【0031】
POS端末2においては、電子決済処理プログラムP3が常駐している。これによりCPU21は、電子決済要求コマンドを待機している。そして、非接触ICカードインターフェイス26を介して通信接続された通信機器(この場合は携帯型通信端末8)から電子決済要求コマンドを受信すると(図10,ST31のYES)、商取引の電子決済が可能な状態にあるか否かを判断する(図10,ST32)。例えば、1商取引として売り上げる客買上データの登録途中であり、締め操作が行われていない状態では電子決済が不可能なので、電子決済要求コマンドを無視する。
【0032】
これに対し、1商取引として売り上げる客買上データに対して入力部29に配置されている締めキーにより締め操作が行われている状態(図10,ST32のYES)では電子決済が可能なので、CPU21は、非接触ICカードインターフェイス26を介して通信機器に電子決済許諾応答信号を送信する(図10,ST33)。
【0033】
電子決済要求コマンドを送信した携帯型通信端末8のCPU11は、POS端末2からの許諾応答信号があると(図8,ST3のYES)、POS端末2のCPU21との間で非接触ICカードインターフェイス15,26を介して客買上データの電子決済処理を実行する(図8,ST4/図10,ST34)。なお、この電子決済処理としては、電子マネーのようなストアドフェア型の処理でもよいし、クレジットカードのようなポストペイド型の処理でもよい。
【0034】
POS端末2のCPU21は、電子決済処理が終了すると(図10,ST35のYES)、電子決済相手であった通信機器が電子レシート対応のものか否かを判断する(図10,ST36)。例えば、本実施の形態の電子決済対応プログラムP1がインストールされた携帯型通信端末8との間で行われた電子決済の場合には、電子レシート対応であると判断する。これに対し、他の電子決済対応プログラムがインストールされた通信機器との間で行われた電子決済の場合には、電子レシート非対応と判断する。
【0035】
電子レシート対応と判断した場合(図10,ST36のYES)には、CPU21は、電子レシート処理プログラムP4を起動する(図10,ST37)。これに対し、電子レシート非対応と判断した場合(図10,ST36のNO)には、電子レシート処理プログラムP4を起動しない。なお、電子レシート非対応と判断した場合には、CPU21は、プリンタインターフェイス25に接続されたプリンタを駆動してレシート情報を紙媒体に印刷出力するように構成するとよい。
【0036】
電子レシート処理プログラムP4が起動すると、POS端末2のCPU21は、先ず、通信機器との通信可能状態を維持させる旨のメッセージとして例えば「携帯を離さないでください」を客用表示部28に表示させる(図11,ST41)。
【0037】
次に、CPU21は、直前に電子決済として処理された客買上データに基づき電子レシート情報63(図21を参照)と簡易決済情報62(図20を参照)とを生成する(図11,ST42)。ここで、電子レシート情報63は、店名,店舗の連絡先,購入した商品の名称,単価,数量,買物額の総計(取引金額),買物客が支払った金額,お釣り,買物が行われた日時(取引日時),キャッシャの氏名,取引の通し番号(取引ID)等、既存のレシートに印刷される項目の情報であり、これらの情報を全て含んでもよいし、その一部を選択したものであってもよい。一方、簡易決済情報62は、店名,取引日時,取引ID,取引金額等、買物の概要がわかる項目の情報である。
【0038】
因みに、図19に示す内容が印刷された既存のレシート61が発行される商取引に対して生成される簡易決済情報62の一例を図20に示す。また、同取引に対して生成される電子レシート情報63の一例を図21に示す。図示するように、簡易決済情報62及び電子レシート情報63は、XML言語で記述されることが望ましい。
【0039】
次に、CPU21は、生成した電子レシート情報63に含まれる店舗名,取引日時,取引ID等のどの買物かを一意に判別できる項目の情報からハッシュ値を計算する。そして、このハッシュ値を、当該電子レシート情報63の電子レシートサーバ6における所在地に関する情報を示す電子レシートダウンロード識別情報とする(図11,ST43)。
【0040】
次にCPU21は、上記電子レシートダウンロード識別情報と電子レシート情報63とを、ルータ3経由でインターネット5上の電子レシートサーバ6に送信する(図11,ST44)。また、上記電子レシートダウンロード識別情報と簡易決済情報62とを、非接触ICカードインターフェイス26を介して携帯型通信端末8へ送信する(図11,ST45)。そして、この電子レシートダウンロード識別情報と簡易決済情報62との送信が完了したならば(図11,ST46のNO)、CPU21は、客用表示部28からメッセージを消去して(図11,ST47)、この電子レシート処理プログラムP4を終了する。
【0041】
そこで、携帯型通信端末8のCPU11は、電子決済処理を終了すると(図8,ST5のYES)、POS端末2から電子レシートダウンロード識別情報と簡易決済情報62とが送られてくるのを待機している(図8,ST6)。そして、非接触ICカードインターフェイス15を介して電子レシートダウンロード識別情報と簡易決済情報62とを受信したならば(図8,ST7のYES)、CPU11は、この電子レシートダウンロード識別情報と簡易決済情報62とを関連付けて非接触ICカードメモリ16で記憶する(図8,ST8)。しかる後、電子レシート対応プログラムP2を起動する(図8,ST9)。
【0042】
なお、電子レシート対応プログラムP2は、非接触ICカードメモリ16に電子レシートダウンロード識別情報と簡易決済情報62とが書き込まれたことを携帯型通信端末8のCPU11が認識して自動的に起動されるだけでなく、入力部18のプログラム起動操作によりユーザが任意のタイミングで起動させることも可能である。すなわち、電子決済終了直後に電子レシートをダウンロードするか否かを決定せず、複数取引の決済を終えた後にまとめて取引毎に電子レシートをダウンロードするか否かを決めることも可能としている。
【0043】
一方、電子レシートサーバ6においては、電子レシート管理プログラムP5が常駐している。これによりCPU31は、POS端末2から電子レシート情報63と電子レシートダウンロード識別情報とが送られてくるのを待機している(図12,ST51)。そして、インターネット5を介してPOS端末2から電子レシート情報63と電子レシートダウンロード識別情報とを受信したならば(図12,ST52のYES)、CPU31は、その受信した電子レシート情報63を解析し、その中に書き込まれている商品名情報(タグ<商品名>とタグ</商品名>との間に記録されている)、すなわちPOS端末2で売上登録された商品の商品名情報を取り出す。そして、これらの商品名情報をまとめた商品名リストのデータテーブル(以下、商品名リストテーブル64と称する)を作成する(図12,ST53)。
【0044】
商品名リストテーブル64の一例を図22に示す。図示するように、商品名リストテーブル64は、各商品名情報にそれぞれ対応して1種類の品目名情報を記憶可能となっている。
【0045】
商品名リストテーブル64を作成したならば、CPU31は、このテーブル64をインターネット5上の品目名管理サーバ7にネットワークインターフェイス34を介して送信して、このリストに記された商品名に対応する品目名情報を問い合わせる(図12,ST54)。
【0046】
品目名管理サーバ7においては、品目名管理プログラムP6が常駐している。これによりCPU41は、電子レシートサーバ6から品目名情報の問合せがあるのを判断している(図13,ST61)。そして、ネットワークインターフェイス44を介して電子レシートサーバ6から商品名リストテーブル64を受信したならば(図13,ST61のYES)品目名情報の問合せがあったものと認識し、図14に具体的に示す品目名検索処理を開始する。
【0047】
先ず、CPU41は、受信した商品名リストテーブル64から先頭の商品名を選択する(図14,ST71)。次に、CPU41は、その選択した商品名で品目名データベース45を検索する(図14,ST72)。そして、品目名データベース45に該当する商品名のレコードが記憶されているか否かを判断する(図14,ST73)。
【0048】
ここで、該当する商品名のレコードが記憶されていた場合(図14,ST73のYES)には、CPU41は、そのレコードの中の複数種類の品目名情報のうち頻度が最大の品目名情報、すなわち度数カウンタの値が最も大きい品目名情報を最優先の品目名情報として抽出する(図14,ST74)。なお、度数カウンタの値が最も大きい品目名情報が複数あった場合には、そのうちのいずれか1つ、例えば品目名番号1,2,…,Nの小さい方を優先して抽出する。
【0049】
次に、CPU41は、この抽出した品目名情報に対応する度数カウンタを“1”だけ加算する(図14,ST75)。また、この抽出した品目名情報を、受信した商品名リストテーブル64の該当商品名に対応する品目名情報エリアに追加する(図14,ST76)。
一方、品目名データベース45に該当する商品名のレコードが記憶されていない場合(図14,ST73のNO)には、CPU41は、上記ST74〜76の処理を実行しない。
【0050】
その後、CPU41は、商品名リストテーブル64に次の商品名が存在しないか否かを判断する(図14,ST77)。そして、存在する場合にはその商品名について上記ST71〜ST76の処理を実行する。
【0051】
こうして、商品名リストテーブル64に記憶されている全ての商品名について上記ST71〜ST76の処理を実行し、ST77の処理にて次の商品名が存在しないことを確認したならば(図14,ST77のYES)、CPU41は、図23に示すように、各商品名にそれぞれ対応して最優先として選択された1つの品目名情報がセットされた商品名リストテーブル64を電子レシートサーバ6に返信して(図14,ST78)、この品目名検索処理を終了する(品目名応答手段)。
【0052】
そこで、商品名リストテーブル64を送信した電子レシートサーバ6のCPU31は、品目名管理サーバ7から当該商品名リストテーブル64が返信されてくるのを待機している。すなわち、品目名応答があるか否かを判断する(図12,ST55)。そして、ネットワークインターフェイス34を介して各商品名にそれぞれ対応して品目名情報がセットされた商品名リストテーブル64を受信したならば(図12,ST55のYES)、CPU31は、その対応の通りに元の電子レシート情報63に品目名情報を記録する(図12,ST56)。すなわち、該当する商品情報(タグ<商品>とタグ</商品>との間)内のタグ<品目名>とタグ</品目名>との間に、対応する品目名情報を書き込む。
【0053】
しかる後、CPU31は、この電子レシート情報63とともに受信した電子レシートダウンロード識別情報から当該電子レシート情報63を公開するURL(Uniform Resource Locator)を復号する(図12,ST57)。この復号は、例えば予め電子レシートサーバ6が電子レシート情報63を公開するディレクトリを保管領域35として決めておき、電子レシートダウンロード識別情報であるハッシュ値の16進数表記を電子レシート情報63のファイル名としてそのディレクトリ上に置くことで行われる。かくしてCPU31は、上記電子レシート情報63を保管領域35に保管し、不特定の通信機器からインターネット5を介して閲覧可能となるように復号したURL上で公開する(図12,ST58)。
【0054】
一方、電子レシート対応プログラムP2が起動した携帯型通信端末8においては、CPU11が以下の如く動作する。先ず、非接触ICカードメモリ16に簡易決済情報62が記憶されているか否かを判断する(図9,ST11)。そして、簡易決済情報62が少なくとも1つ記憶されていた場合(図9,ST11のYES)には、CPU11は、この簡易決済情報62を表示部17に表示させる(図9,ST12)。なお、複数の簡易決済情報が記憶されていた場合には、所定の定義、例えば最も古くに記憶された簡易決済情報を選択し、表示部17に表示させる。
【0055】
このときの画面には、簡易決済情報62に含まれる店名,買物が行われた日時,買物額の総計等、買物の概要がわかる情報のほかに、プログラムを終了させるか、電子レシートのダウンロードを実行するか、実行しないかを選択するためのボタンが表示されている。そして、プログラムの終了が指示された場合には(図9,ST13)、CPU11は、この電子レシート対応プログラムP2を終了する。
【0056】
一方、プログラムの終了が指示されたと判断されない場合(図9,ST13のNO)は、ダウンロードするか否かを判断する(図9,ST14)。ダウンロードを実行しない旨が選択された場合には(図9,ST14のNO)、CPU11は、表示部17に表示した簡易決済情報62とそれに関連付けされて記憶されている電子レシートダウンロード識別情報とを、非接触ICカードメモリ16から消去する(図9,ST23)。しかる後、非接触ICカードメモリ16に別の簡易決済情報62が記憶されているか否かを判断する(図9,ST11)。ここで、記憶されていない場合(図9,ST11のNO)には、この電子レシート対応プログラムP2を終了する。
【0057】
これに対し、ダウンロードを実行する旨が選択された場合(図9,ST14のYES)には、CPU11は、表示部17に表示した簡易決済情報92と関連付けされて記憶されている電子レシートダウンロード識別情報を基に電子レシートサーバ6にアップロードされた電子レシート情報63のURLを復号化する(図9,ST15)。そして、公衆網接続インターフェイス14を介して復号されたURLにアクセスし、そのURLで指定される領域にてダウンロード可能となっている電子レシート情報63を一時メモリ12にダウンロードする(図9,ST16)。なお、復号の方法は、電子レシートサーバ6がURLを復号したのと同じルールで行う。すなわち、電子レシート対応プログラムP2は、電子レシートサーバ6が電子レシート情報63を公開するための保管領域35であるディレクトリのURLを予め知っており、その上で、電子レシートダウンロード識別情報であるハッシュ値の16進数表記をファイル名として復号する。
【0058】
電子レシート情報63のダウンロードを完了すると、CPU11は、この電子レシート情報63を解析し、人間の読みやすい形に再構成した上で表示部17にその内容を表示させる(図9,ST17)。次いで、入力部18を介して電子レシート情報63の確認操作がされたか否かを判断する(図9,ST18)。確認操作がされたと判断がなされると(図9,ST18のYES)、CPU11は、電子レシートの保存確認画面を表示部17に表示させる(図9,ST19)。ここで、入力部18を介して電子レシートを保存するか否かを判断する(図9,ST20)。電子レシートを保存する旨が選択操作された場合(図9,ST20のYES)には、一時メモリ12に記憶していた電子レシート情報63を記録部13に転送して記録する(図9,ST21)。その後、一時メモリ12から電子レシート情報63を消去する(図9,ST22)。
【0059】
これに対し、電子レシートを保存しない旨が選択された場合には(図9,ST20)、電子レシート情報63を記録部13に転送することなく一時メモリ12から電子レシート情報63を消去する(図9,ST22)。
【0060】
その後、表示部17に表示した簡易決済情報62とそれに関連付けされて記憶されている電子レシートダウンロード識別情報とを、非接触ICカードメモリ16から消去する(図9,ST23)。しかる後、非接触ICカードメモリ16に別の簡易決済情報62が記憶されているか否かを判断する(図9,ST11)。そして、記憶されていない場合(図9,ST11のNO)には、この電子レシート対応プログラムP2を終了する。
【0061】
非接触ICカードメモリ16に別の簡易決済情報62が記憶されている場合には、CPU11は、その簡易決済情報62を表示部17に表示させる(図9,ST12)。ここで、入力部18の操作によりダウンロードの実行または非実行が選択された場合には(図9,ST14)、上記と同様の処理を実行する。また、電子レシート対応プログラムの終了が指示された場合には(図9,ST13)、この電子レシート対応プログラムP2を終了する。
かくして客は、店舗1との商取引の際に生成された電子レシートを電子レシートサーバ6から自身の携帯型通信端末8に容易にミスなく取り込むことができる。
【0062】
次に、携帯型通信端末8を用いて電子レシート情報63を取得した客が、この電子レシート情報63を家計簿管理クライアントとしてのパソコン10に転送して家計簿を電子的に記録するまでの流れについて具体的に説明する。
【0063】
携帯型通信端末8の非接触ICカードメモリ16に記憶された電子レシート情報63を利用して家計簿を電子的に記録する客は、先ず、パソコン10の入力部56を操作して家計簿管理プログラムP7を起動する。そうすると、家計簿管理プログラムP7が起動したパソコン10のCPU51は、電子レシート情報63の待受け状態になる(図17,ST101)。そして、近距離無線通信部55を介して携帯型通信端末8から電子レシート情報63を受信すると(図17,ST101のYES)、CPU51は、この電子レシート情報63を解析し、その中から取引IDと簡易決済情報を抽出してメモリ52に一時格納する(図17,ST102)。
【0064】
次に、CPU51は、既に同じ電子レシート情報63を取得済みであるかどうかを確認するために、電子レシート情報63から抽出した取引IDと同じIDが取得レシート管理領域58に存在するか否かを判定する(図17,ST103)。その結果、存在しない場合(図17,ST104のNO)には、新規取引の電子レシート情報63を取り込んだので、CPU51は、電子レシート情報63から抽出した簡易決済情報の全部または一部を表示部57に表示し、この簡易決済情報に基づく電子レシート情報63を家計簿に取り込むか否かをユーザに選択させる(図17,ST107)。
【0065】
一方、電子レシート情報63から抽出した取引IDと同じIDが取得レシート管理領域58に記録されていた場合(図17,ST104のYES)には、すでに同一の電子レシート情報63を取得しているので、その旨を表示部57に表示する(図17,ST105)。そして、新たに取得した電子レシート情報63を家計簿に反映させるか否かをユーザに選択させる。ここで、ユーザが入力部56を操作して新たに取得した電子レシート情報63を家計簿に反映させる旨を選択したことを検知した場合(図17,ST106のYES)には、CPU51は、当該電子レシート情報63から抽出した簡易決済情報の全部または一部を表示部57に表示する(図17,ST107)。そして、この簡易決済情報に基づく電子レシート情報63を家計簿に取り込むか否かをユーザに選択させる。
【0066】
ここで、ユーザが入力部56を操作して電子レシート情報63を家計簿に反映させる旨を入力したことを検知した場合(図17,ST108のYES)には、CPU51は、当該電子レシート情報63の内容を表示部57に表示する(図17,ST109)。続いて、後述する家計簿作成処理に移行する(図17,ST110)。そして、家計簿作成処理が終了したならば(図17,ST111のYES)、CPU51は、電子レシート情報63の取込みが終了した旨を表示部57に表示させて(図17,ST112)、この家計簿管理プログラムP7を終了する。
【0067】
なお、前記ST106またはST108の処理にて、ユーザが電子レシート情報63を家計簿に取り込まない旨を入力した場合には、CPU51は、電子レシート情報63の取込みを中止した旨を表示部57に表示させて(図17,ST113)、この家計簿管理プログラムP7を終了するものとなっている。
【0068】
家計簿作成処理に入ると、パソコン10のCPU51は、ユーザが家計簿で家計を整理する際に必要な品目名への商品の分類を行う。先ず、携帯型通信端末8から受信した電子レシート情報を解析して、1点目の購入商品の情報(タグ<商品>とタグ</商品>との間に記録されている)の中から商品名情報と品目名情報とを抽出する(図18,ST121)。そして、抽出した商品名情報が品目名管理領域60に存在するか否かを判定する(図18,ST122)。
【0069】
ここで、同一の商品名情報が品目名管理領域60に存在しない場合(図18,ST123のNO)には、当該商品名情報で特定される商品の品目名情報は品目名管理領域60でまだ管理されていないので、CPU51は、電子レシート情報63から抽出した品目名情報を表示部57に表示させる(図18,ST124)。そして、ユーザに当該品目名を採用するか否かの選択を促す。ここで、入力部56の操作により採用する旨が入力された場合(図18,ST125のYES)には、CPU51は、電子レシート情報63から抽出した商品名情報と品目名情報とを品目名管理領域60に対応付けて記憶する(図18,ST136)。また、この品目名情報と当該商品の価格情報とから家計簿情報を生成し、家計簿管理領域59に追加する(図18,ST137)。すなわち、電子レシート情報63から抽出した商品名情報で特定される商品に関する家計簿情報が、同電子レシート情報63から抽出した品目名情報の品目名で家計簿に電子的に記録される。
【0070】
これに対し、入力部56の操作により採用しない旨が入力された場合(図18,ST125のNO)には、CPU51は、当該商品名情報を含む品目名情報要求コマンドを生成し、このコマンドをネットワークインターフェイス54を介してインターネット5上の品目名管理サーバ7に要求する(図18,ST126)。
【0071】
品目名管理サーバ7においては、前述したように、品目名管理プログラムP6が常駐している。これによりCPU41は、外部の通信端末から品目名情報要求コマンドがあるのを判断している(図13,ST62)。そして、通信端末との通信を行う通信手段であるネットワークインターフェイス44を介して通信端末(本実施の形態ではパソコン10)から品目名情報要求コマンドを受信すると(図13,ST62のYES)、図15に具体的に示す品目名候補応答処理を開始する。
【0072】
先ず、CPU41は、受信したコマンドを解析して商品固有の情報である商品名情報を取得する。そして、この商品名情報で品目名データベース45を検索して(図15,ST81)、品目名データベース45に該当する商品名のレコードが記憶されているか否かを判断する(図15,ST82)。
【0073】
ここで、該当する商品名のレコードが記憶されていた場合(図15,ST18のYES)には、CPU41は、そのレコードの中の複数種類の品目名情報を全て抽出する(図15,ST83:複数品目名抽出手段)。そして、これら複数種類の品目名情報を対応する頻度の大きい順に並び替えてまとめた品目名候補リストのデータテーブル(以下、品目名候補リストテーブルと称する)を作成する(図15,ST84:リスト作成手段)。
【0074】
しかる後、CPU41は、この品目名候補リストテーブルを上記要求コマンド送信元の通信端末であるパソコン10にインターネット5を通じて送信して(図15,ST85:リスト送信手段)、この品目名候補応答処理を終了する。
【0075】
なお、上記要求コマンドに該当する商品名のレコードが品目名データベース45に記憶されていない場合(図15,ST82のNO)には、CPU41は、要求不可応答を上記パソコン10に返信して(図15,ST86)、この品目名候補応答処理を終了する。
【0076】
そこで、上記要求コマンドを送信したパソコン10のCPU51は、品目名管理サーバ7から品目名候補リストテーブルが送られてくるのを待機している(図18,ST127)。ここで、ネットワークインターフェイス54を介して品目名候補リストテーブルを受信したならば(図18,ST127のYES)、CPU51は、このテーブルに記憶されている全ての品目名情報を、当該商品に対する品目名の候補リストとして表示部57に表示させる(図18,ST128)。そして、この候補リストの中のいずれか1つの品目名情報が選択されるか、別途、新規の品目名情報が入力されるのを待機する(図18,ST129)。
【0077】
ここで、入力部56を介してリストの中のいずれか1つの品目名情報が選択された場合(図18,ST129のYES)には、この選択された品目名情報に採用フラグ“1”を付加する。また、ST121の処理で電子レシート情報63から抽出した品目名情報に不採用フラグ“0”を付加する。そして、この採用フラグと不採用フラグとがそれぞれ付された2種類の品目名情報と、ST121の処理で抽出した商品名情報とを含む品目名確定指令コマンドを生成し、このコマンドをインターネット5を介して品目名管理サーバ7に送信する(図18,ST130)。
【0078】
また、品目名の候補リストにはない新規の品目名情報が入力部56を介して入力された場合には、この新規の品目名情報に採用フラグ“1”を付加する。また、ST121の処理で電子レシート情報63から抽出した品目名情報に不採用フラグ“0”を付加する。そして、この採用フラグと不採用フラグとがそれぞれ付された2種類の品目名情報と、ST121の処理で抽出した商品名情報とを含む品目名確定指令コマンドを生成し、このコマンドをインターネット5を介して品目名管理サーバ7に送信する(図18,ST130)。
【0079】
しかる後、CPU51は、ST130の処理で採用フラグ“1”が付加された品目名情報を、ST121の処理で抽出した商品名情報に対する採用品目名情報として関連付けを行って、品目名管理領域60に記憶する(図18,ST136)。また、この採用品目名情報と当該商品の価格情報とから家計簿情報を生成し、家計簿管理領域59に追加する(図18,ST137)。すなわち、電子レシート情報63から抽出した商品名情報で特定される商品に関する家計簿情報が、品目名候補リストから選択した品目名情報若しくは入力部56を介して入力された新規の品目名情報の品目名で家計簿に電子的に記録される。
なお、ST127でNOと判断した場合は、電子レシートに記録された品目名を採用して、ST137の処理を行う。
【0080】
一方、抽出した商品名情報が品目名管理領域60に存在する場合(図18,ST123のYES)には、CPU51は、この品目名管理領域60において当該商品名情報と関連付けされて記憶されている品目名情報を取り出し、表示部57に表示させる(図18,ST131)。そして、ユーザに当該品目名を採用するか否かの選択を促す。
【0081】
ここで、入力部56の操作により採用しない旨が入力された場合(図18,ST132のNO)には、電子レシート情報63から抽出した品目名情報を表示部57に表示させる(図18,ST124)。そして、ユーザに当該品目名を採用するか否かの選択を促す。これ以後は、前述したST125以降の処理と同様である。
【0082】
これに対し、入力部56の操作により採用する旨が入力された場合(図18,ST132のYES)には、CPU51は、ST131の処理で品目名管理領域60から抽出した品目名情報と、ST121の処理で電子レシート情報63から抽出した品目名情報とが一致するか否かを判定する(図18,ST133)。その結果、一致する場合には(図18,ST134のYES)、受信した電子レシート情報63で使用されている品目名情報をユーザが採用するので、CPU51は、この採用品目名情報と当該商品の価格情報とから家計簿情報を生成し、家計簿管理領域59に追加する(図18,ST137)。すなわち、電子レシート情報63から抽出した商品名情報で特定される商品に関する家計簿情報が、既に品目名管理領域60にて当該商品に対応して記憶管理されている品目名情報(電子レシート情報63から抽出した品目名情報と同じ)の品目名で家計簿に電子的に記録される。
【0083】
一方、品目名情報が一致しない場合(図18,ST134のNO)には、受信した電子レシート情報63で使用されている品目名情報以外の品目名情報をユーザが採用するので、CPU51は、ST131の処理で品目名管理領域60から抽出した品目名情報に採用フラグ“1”を付加する。また、ST121の処理で電子レシート情報63から抽出した品目名情報に不採用フラグ“0”を付加する。そして、この採用フラグと不採用フラグとがそれぞれ付された2種類の品目名情報と、ST121の処理で抽出した商品名情報とを含む品目名確定指令コマンドを生成し、このコマンドをインターネット5を介して品目名管理サーバ7に送信する(図18,ST135)。
【0084】
しかる後、CPU51は、ST135の処理で採用フラグ“1”が付加された品目名情報を、ST121の処理で抽出した商品名情報に対する採用品目名情報として関連付けを行って、品目名管理領域60に記憶する(図18,ST136)。また、この採用品目名情報と当該商品の価格情報とから家計簿情報を生成し、家計簿管理領域59に追加する(図18,ST137)。すなわち、電子レシート情報63から抽出した商品名情報で特定される商品に関する家計簿情報が、既に品目名管理領域60にて当該商品に対応して記憶管理されている品目名情報(電子レシート情報63から抽出した品目名情報とは異なる)の品目名で家計簿に電子的に記録される。
【0085】
こうして、1点目の商品情報に関連する家計簿情報を家計簿管理領域59に追加したならば、CPU51は、受信した電子レシート情報63を解析して、2点目の商品情報が存在するか否かを判断する(図18,ST138)。そして、存在する場合には、この2点目の買上商品の情報の中から商品名情報と品目名情報とを抽出して、1点目と同様な処理を実行する。
【0086】
かくして、受信した電子レシート情報63に含まれる全ての商品情報について上記ST121〜138の処理を行ったならば、CPU51は、この家計簿作成処理を終了する。
【0087】
前述したように、品目名管理サーバ7においては、品目名管理プログラムP6が常駐している。これによりCPU41は、前記確定指令コマンドが入力されるのを判断している(図13,ST63)。そして、通信端末との通信を行う通信手段であるネットワークインターフェイス44を介して通信端末(本実施の形態ではパソコン10)から前記品目名確定指令コマンドを受信すると(図13,ST63のYES)、図16に具体的に示す品目名更新処理を開始する。
【0088】
先ず、受信した確定指令コマンドに含まれる商品名情報を更新対象の商品名情報と認識する。そして、この商品名情報で品目名データベース45を検索する(図16,ST91)。そして、品目名データベース45に該当する商品名のレコードが記憶されているか否かを判断する(図16,ST92)。
【0089】
ここで、該当する商品名のレコードが記憶されていた場合(図16,ST92のYES)には、CPU41は、受信コマンドの中から採用フラグが付加された品目名情報を取得する(採用品目名認識手段)。そして、該当商品名のレコードの中に、この採用フラグが付加された品目名情報と一致する品目名情報が存在するか否かを判定する(図16,ST93:品目名判定手段)。その結果、存在する場合(図16,ST94のYES)には、該当する商品名レコードの当該採用フラグが付加された品目名情報と一致する品目名情報に対応した度数カウンタを“1”だけ加算する(図16,ST97:頻度更新手段)。また、受信コマンドの中から不採用フラグが付加された品目名情報を取り出す。そして、該当商品名レコードの当該不採用フラグが付加された品目名情報と一致する品目名情報に対応した度数カウンタを“1”だけ減算する(図16,ST98)。その後、CPU41は、インターネット5を通じて接続された通信端末に更新完了応答を送信して(図16,ST99)、この品目名更新処理を終了する。
【0090】
一方、該当商品名レコードの中に、受信コマンド中の採用フラグが付加された品目名情報と一致する品目名情報が存在しない場合(図16,ST94のNO)には、新規の品目名情報が入力されたので、CPU41は、該当する商品名のレコードに新規の品目名情報を追加可能か否かを判断する(図16,ST95)。そして、追加可能の場合(図16,ST95のYES)には、この新規の品目名情報を当該レコードに追加する(図16,ST96:品目名追加手段)。
【0091】
しかる後、この追加した品目名情報に対応した度数カウンタを“1”だけ加算する(図16,ST97)。また、受信コマンドから不採用フラグが付加された品目名情報を取り出し、該当する商品名レコードの当該不採用フラグが付加された品目名情報と一致する品目名情報に対応した度数カウンタを“1”だけ減算する(図16,ST98)。その後、CPU41は、インターネット5を通じて接続された通信端末に更新完了応答を送信して(図16,ST99)、この品目名更新処理を終了する。
【0092】
なお、品目名データベース45に該当する商品名のレコードが記憶されていない場合(図16,ST92のNO)、または1レコードにN個の品目名情報が既に記憶されており新規の品目名情報を追加できない場合(図16,ST95のNO)には、CPU41は、インターネット5を通じて接続された通信端末に更新不可応答を送信し(図16,ST100)、この品目名更新処理を終了する。
【0093】
このように本実施の形態においては、WeBサーバとして動作する品目名管理サーバ7がインターネット5に接続されている。そして、この品目名管理サーバ7には、商品別にその商品固有の情報である商品名情報と関連付けて複数種類(品目名番号1〜品目名番号N)の品目名情報を、それぞれ当該品目名情報の頻度を示す度数カウンタの情報とともに記憶可能な品目名データベース45が設けられている。
【0094】
一方、インターネット5には、各店舗1のPOS端末2で生成された電子レシート情報63を管理するための装置として電子レシートサーバ6も接続されている。そして、電子レシートサーバ6においては、インターネット5を通じてPOS端末2で生成された電子レシート情報63を受信すると、この電子レシート情報63に含まれる客購入商品の商品名に対応した品目名情報を品目名管理サーバ7に問合せる処理が実行される。
【0095】
この問合せに対し、品目名管理サーバ7においては品目名データベース45が検索され、客購入商品の商品名に対してそれぞれ設定されている複数種類の品目名情報のうち、度数カウンタの値が最も大きい品目名情報が選択される。そして、客購入商品毎に頻度が最も大きい品目名情報が電子レシートサーバ6に応答される。このとき、品目名管理サーバ7においては、応答された品目名情報に対する度数カウンタが“1”だけ加算される。
【0096】
電子レシートサーバ6においては、品目名管理サーバ7から客購入商品毎の品目名情報を受信すると、この品目名情報が該当する電子レシート情報63に追加記録される。そして、品目名情報が記録された電子レシート情報63は、電子レシート保管領域35で保管される。
【0097】
電子レシートサーバ6の電子レシート保管領域35で保管された電子レシート情報63は、該当する客が携帯する携帯電話等の携帯型通信端末8にインターネット5を通じて適時ダウンロードすることができる。そして客は、携帯型通信端末8にダウンロードした電子レシート情報63を利用して電子的に家計簿を作成することができる。
【0098】
すなわち客は、パソコン10にインストールされている家計簿管理プログラムP7を起動した後、携帯型通信端末8をパソコン10の近距離無線通信部55に近づける。そうすると、携帯型通信端末8にダウンロードされていた電子レシート情報63がパソコン10に転送され、表示部57に電子レシート情報63の内容が表示される。
【0099】
次いで、パソコン10では、電子レシート上の各購入商品に対して以下の処理が実行される。先ず、品目名管理領域60にて品目名情報が管理されていない商品名の商品については、電子レシート情報63に含まれる品目名情報が表示部57に表示される。ここで、客が入力部56を操作して、当該商品の家計簿上の分類分け名称として表示された品目名を採用する旨入力した場合には、この採用された品目名で当該商品の家計簿情報が作成され、家計簿管理領域59に追加される。この場合、当該品目名情報に対応した度数カウンタは、電子レシート情報63に当該品目名情報が記録される際に“1”だけ加算されているので、当該度数カウンタは増減されない。
【0100】
一方、客が採用しない旨入力した場合には、パソコン10から品目名管理サーバ7に品目名情報要求コマンドが送信される。これにより、品目名管理サーバ7においては、品目名データベース45が検索され、該当商品に関連付けられた複数種類の品目名情報が抽出される。そして、これらの品目名情報がセットされた品目名候補リストテーブルが作成され、パソコン10に返信される。
【0101】
パソコン10においては、品目名候補リストテーブルとして受信した全ての品目名情報が表示部57に表示される。このとき、品目名の順番は、頻度が大きい順となっている。そこで客は、入力部56を操作して採用する品目名情報を選択する。そうすると、この選択された品目名で当該商品の家計簿情報が作成され、家計簿管理領域59に追加される。
【0102】
このとき、品目名管理サーバ7においては、当該商品に関連付けられた全ての品目名情報のうち、選択された品目名情報に対応する度数カウンタが“1”だけ加算される。また、電子レシート情報63に含まれていた品目名情報に対応する度数カウンタが“1”だけ減算される。この電子レシート情報63に含まれていた当該商品の品目名情報に対応する度数カウンタは、電子レシート情報63に品目名情報を記録する際に”1”だけ加算されているので、今回、“1”だけ減算することによって、加算前の状態に戻る。
【0103】
ところで、家計簿情報が追加された商品の品目名情報は、パソコン10上の品目名管理領域60で商品名情報と対応付けて記憶管理される。そこで次に、品目名管理領域60にて品目名情報が管理されている商品名の商品については、品目名管理領域60に記憶されている品目名情報が表示部57に表示される。ここで、客が入力部56を操作して、当該商品の家計簿上の分類分け名称として表示された品目名を採用する旨入力した場合には、この採用された品目名で当該商品の家計簿情報が作成され、家計簿管理領域59に追加される。
【0104】
このとき、採用された品目名情報が電子レシート情報63にセットされた品目名情報と一致するか否かが判定される。そして一致する場合には、当該品目名情報に対応した度数カウンタは、電子レシート情報63に当該品目名情報が記録される際に“1”だけ加算されているので、当該度数カウンタは増減されない。
【0105】
一方、不一致の場合には、当該商品に関連付けられた全ての品目名情報のうち、採用された品目名情報に対応する度数カウンタが“1”だけ加算される。また、電子レシート情報63に含まれていた品目名情報に対応する度数カウンタが“1”だけ減算される。
【0106】
したがって、各品目名情報に対応して設けられた度数カウンタの値は、対応する品目名情報をユーザが電子家計簿に採用した頻度に相当する。すなわち、電子レシート情報63に記録される商品毎の品目名情報は、その商品に対して多くのユーザが採用している品目名である。
【0107】
このように本実施の形態の品目名管理サーバ7によれば、商品に関連する品目名が1種類に限定されることはない。しかも、ユーザが意図する品目名を高い確率で提示できる効果を奏する。
【0108】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
【0109】
例えば前記実施の形態では、本発明の品目名管理装置を電子レシートシステムに適用した場合を示したが、必ずしも電子レシート機能を必要とするものではない。パソコンや携帯電話等の通信端末からの商品名情報で特定される商品の品目名問合せに応答して、品目名データベース45に記憶されている複数種類の品目名情報を品目名候補リストとして返信する機能を有してさえいれば、本発明の効果を奏するものである。
【0110】
ここで、品目名データベース45を検索して品目名候補リストを作成する際に、前記実施の形態では問合せのあった商品名情報に対応する全ての品目名情報をリストに含むようにしたが、一定数の品目名情報を抽出してリストに含むようにしてもよい。この場合において、頻度の大きい順に一定数を抽出するだけでなく、例えば予め各品目名情報に任意の優先度を設定しておき、この優先度の高い順に一定数の品目名情報を抽出してリストに含むことも考えられる。
【0111】
また、前記実施の形態では、電子レシート情報63を管理するための装置を電子レシートサーバ6としたが、POS端末2であってもよい。すなわち、POS端末2において商品名リストテーブル64を作成し、これをインターネット5を通じて品目名管理サーバ7に送信し、品目名管理サーバ7においては、商品名リストテーブル64を受信すると品目名データベース45を検索して該当する商品名情報に対応して設定されている複数種類の品目名情報の中からいずれか1種類の品目名情報を選択して商品名リストテーブル64に記録し、POS端末2に返信するように構成してもよい。
【0112】
ところで、本実施の形態では装置(品目名管理サーバ7)の内部に発明を実施する機能(品目名管理プログラムP6等によって実現される機能)が予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様の機能をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0113】
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本発明の一実施の形態である電子レシートシステムの全体構成を示す模式図。
【図2】同実施の形態で使用する携帯型通信端末の要部構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態で使用するPOS端末の要部構成を示すブロック図。
【図4】同実施の形態で使用する電子レシートサーバの要部構成を示すブロック図。
【図5】同実施の形態で使用する品目名管理サーバの要部構成を示すブロック図。
【図6】同実施の形態において品目名管理サーバが有する品目名データベースのデータ構造を示す模式図。
【図7】同実施の形態で使用するパソコンの要部構成を示すブロック図。
【図8】同実施の形態において携帯型通信端末にインストールされる電子決済対応プログラムの要部処理手順を示す流れ図。
【図9】同実施の形態において携帯型通信端末にインストールされる電子レシート対応プログラムの要部処理手順を示す流れ図。
【図10】同実施の形態においてPOS端末にインストールされる電子決済処理プログラムの要部処理手順を示す流れ図。
【図11】同実施の形態においてPOS端末にインストールされる電子レシート処理プログラムの要部処理手順を示す流れ図。
【図12】同実施の形態において電子レシートサーバにインストールされる電子レシート管理プログラムの要部処理手順を示す流れ図。
【図13】同実施の形態において品目名管理サーバにインストールされる品目名管理プログラムの要部処理手順を示す流れ図。
【図14】図13における品目名検索処理の要部手順を示す流れ図。
【図15】図13における品目名候補応答処理の要部手順を示す流れ図。
【図16】図13における品目名更新処理の要部手順を示す流れ図。
【図17】同実施の形態においてパソコンにインストールされる家計簿管理プログラムの要部処理手順を示す流れ図。
【図18】図17における家計簿作成処理の要部手順を示す流れ図。
【図19】買上レシートの一例を示す模式図。
【図20】簡易決済情報の一例を示す模式図。
【図21】電子レシート情報の一例を示す模式図。
【図22】電子レシートサーバから品目名管理リーバに送信される商品名リストテーブルの一例を示す模式図。
【図23】品目名管理リーバから電子レシートサーバに返信される商品名リストテーブルの一例を示す模式図。
【符号の説明】
【0115】
2…POS端末、3…ルータ、5…インターネット、6…電子レシートサーバ、7…品目名管理サーバ、9…携帯型通信端末、10…パソコン、11,21,31,41,51…CPU、15,26…非接触ICカードインターフェイス、16…非接触ICカードメモリ、35…電子レシート保管領域、45…品目名データベース、58…取得レシート管理領域、59…家計簿管理領域、60…品目名管理領域、P1…電子決済対応プログラム、P2…電子レシート対応プログラム、P3…電子決済処理プログラム、P4…電子レシート処理プログラム、P5…電子レシート管理プログラム、P6…品目名管理プログラム、P7…家計簿管理プログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品別にその商品固有の情報と関連付けて複数種類の品目名情報を記憶可能な情報記憶部と、
通信端末との通信を行う通信手段と、
前記通信手段を介して前記通信端末から前記商品固有の情報が入力されると、前記情報記憶部で記憶されている情報の中から前記入力された商品固有の情報と関連付けられて記憶されている品目名情報を複数種類抽出する複数品目名抽出手段と、
この複数品目名抽出手段により抽出された品目名情報で品目名候補リストを作成するリスト作成手段と、
前記通信手段を介して前記リスト作成手段により作成された前記品目名候補リストを前記通信端末に送信するリスト送信手段と、
を具備したことを特徴とする品目名管理装置。
【請求項2】
前記情報記憶部は、商品別にその商品固有の情報と関連付けて複数種類の品目名情報をそれぞれ頻度とともに記憶可能であり、
前記リスト送信手段により前記通信端末に送信された前記品目名候補リストの中から当該通信端末で採用された品目名を認識する採用品目名認識手段と、
この採用品目名認識手段により前記通信端末で採用された品目名として認識された品目名情報に対応した前記頻度を加算更新する頻度更新手段と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の品目名管理装置。
【請求項3】
前記品目名リスト作成手段は、前記複数品目名抽出手段により抽出された複数種類の品目名情報を対応する頻度の順に並べ替えて品目名候補リストを作成する手段であることを特徴とする請求項2記載の品目名管理装置。
【請求項4】
前記採用品目名認識手段により前記通信端末で採用された品目名として認識された品目名情報が前記情報記憶部で記憶されていない新規の品目名情報か否かを判定する品目名判定手段と、
この品目名判定手段により新規の品目名情報であると判定されると、前記情報記憶部にその新規の品目名情報を該当する商品固有の情報と関連付けて追加する品目名追加手段と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項2記載の品目名管理装置。
【請求項5】
電子レシート管理機能を有する装置と接続可能であり、
前記電子レシート管理機能を有する装置から商品に対する品目名情報の問合せがあると、前記情報記憶部を検索して当該商品固有の情報と関連付けて記憶されている複数種類の品目名情報の中から頻度が最大の品目名情報を選択して応答する品目名応答手段、
をさらに具備したことを特徴とする請求項2記載の品目名管理装置。
【請求項6】
通信端末との通信を行う通信手段を有するとともに、商品別にその商品固有の情報と関連付けて複数種類の品目名情報を記憶可能な情報記憶部を備えたコンピュータに、
前記通信手段を介して前記通信端末から前記商品固有の情報が入力されると、前記情報記憶部で記憶されている情報の中から前記入力された商品固有の情報と関連付けられて記憶されている品目名情報を複数種類抽出する複数品目名抽出機能と、
前記情報記憶部から抽出された品目名情報で品目名候補リストを作成するリスト作成機能と、
前記通信手段を介して前記通信端末に前記品目名候補リストを送信するリスト送信機能と、
を実現させるための品目名管理プログラム。
【請求項7】
通信端末との通信を行う通信手段を有するとともに、商品別にその商品固有の情報と関連付けて複数種類の品目名情報をそれぞれ頻度とともに記憶可能な情報記憶部を備えたコンピュータに、
前記通信手段を介して前記通信端末から前記商品固有の情報が入力されると、前記情報記憶部で記憶されている情報の中から前記入力された商品固有の情報と関連付けられて記憶されている品目名情報を複数種類抽出する複数品目名抽出機能と、
前記情報記憶部から抽出された品目名情報で品目名候補リストを作成するリスト作成機能と、
前記通信手段を介して前記通信端末に前記品目名候補リストを送信するリスト送信機能と、
前記通信端末に送信された前記品目名候補リストの中から当該通信端末で採用された品目名情報を認識する採用品目名認識機能と、
前記通信端末で採用された品目名として認識された品目名情報に対応した前記頻度を加算更新する頻度更新機能と、
を実現させるための品目名管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2007−316748(P2007−316748A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−143073(P2006−143073)
【出願日】平成18年5月23日(2006.5.23)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】