説明

商品処理システム

【課題】商品処理の速度を向上させると共に、商品の製造ラインのコンパクト化を図り得る商品処理システムを提供する。
【解決手段】物品を収納した容器Cを計量し、複数の処理を行う商品処理システムに関する。上流からの物品を収納した容器Cを個別に受け入れる度に複数個の前記容器Cを一時的に貯留し、かつ、全体重量Σを計量することで容器C毎の重量を演算する第1計量手段21と、前記計量後の複数の容器Cが隣接した状態で該複数の容器Cに対して処理を行う処理部25と、処理部25の上流、かつ、計量手段21もしくは処理部25の上方または下方に設けられ、容器C毎の重量に基づく印字を行う印字手段23を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を連続的に処理する商品処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、蓋材で容器をシールしてパッケージングを行い、その後、計量してラベルを貼付するシステムが提案されている(特許文献1、2参照)。
【特許文献1】特開2000−281027
【特許文献2】WO2006/111141 A1(フロントページ)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、従来のシステムでは、商品のパッケージングが行われた後、個々の商品毎に商品重量が計量される。前記商品には、当該商品の重量などを含む商品情報が印字されたラベルが貼付されたり、当該商品情報が商品のパッケージに印字される。
【0004】
しかし、従来のシステムでは、商品のパーケージングが行われた後、計量装置により個々の商品の計量が行われ、その後、該商品の商品情報の印字されたラベルの貼付やパッケージへの印字などの商品処理が行われる。そのため、計量装置の下流に、ラベル貼付機や印字装置を設置する必要があるので、商品の製造ラインが長くなり、該製造ラインのコンパクト化が難しい。
【0005】
また、容器に蓋材を溶着してシールする場合、蓋材を溶融させる必要があるので、特許文献1のシステムのように1個づつシールしていたのではシール時間が長くなる。そのため、商品処理の速度が低下する。
【0006】
したがって、本発明の主目的は、商品処理の速度を向上させると共に、商品の製造ラインのコンパクト化を図り得る商品処理システムを提供することである。
【0007】
前記目的を達成するために、本発明の商品処理システムは、物品を収納した容器を計量し、複数の処理を行う商品処理システムであって、上流からの物品を収納した容器を個別に受け入れる度に複数個の前記容器を一時的に貯留し、かつ、全体重量を計量することで容器毎の重量を演算する第1計量手段と、前記計量後の複数の容器が隣接した状態で該複数の容器に対して処理を行う処理部と、前記処理部の上流、かつ、前記第1計量手段もしくは前記処理部の上方または下方に設けられ、容器毎の重量に基づく印字を行う印字手段を備えている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、第1計量手段により容器の重量が処理前に分かるので、該容器のシールなどの処理前に印字やラベル貼付ができるから、印字手段を処理部の上流で、かつ、第1計量手段や処理部の上方または下方に設けることで、後工程にラベル貼機などを設置するのに比べ、省スペース化を図り得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明において、前記処理部が前記容器の開口部をシールして商品を生成するシール手段であってもよい。
本態様によれば、たとえば、ガス充填等の処理をシール時に行う場合などには、被計量物の重量のみの計量が可能なため、個々の被計量物の計量が正確になる。
【0010】
本発明において、前記処理部の下流に設けられ、前記処理部で処理された複数の商品が一まとめに搬入され、当該複数の商品のうちの最も下流の商品から順次排出すると共に、前記排出が行われる毎に、前記排出前の複数の商品の重量から、排出後の複数および1つの商品の重量を減算することにより個々の商品の重量の演算を行う第2計量手段を更に備えているのが好ましい。
【0011】
本態様によれば、第2計量手段により、処理後の個々の商品の重量を知ることができる。
また、処理部から複数の商品が一まとめに搬出されるので、処理能力が高くなる。
【0012】
本発明において、前記第1計量手段により演算された容器の重量と、第2計量手段により演算された商品の重量との偏差の演算を行う演算手段を更に備えているのが好ましい。
本態様によれば、容器の重量と商品の重量との偏差の演算を行うことにより、たとえば、ガス充填等の処理をシール時に行う場合などには、当該ガス充填がなされているか否かの判別を行うことができる。また、前記容器に蓋材をシールする場合などには、当該蓋材の有無の判別を行うことができる。
【実施例1】
【0013】
以下、本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1〜図5は実施例1を示す。
商品M:
図1(a)に示すように、本商品処理システムによって生産される商品Mは、内容物(物品)が収納された上方が開口した容器Cに、たとえば、厚手のフィルムからなる蓋材2が溶着されてなる。前記蓋材2は、容器Cの上部の周囲に形成された縁部Ceに溶着されている。前記蓋材2には、前記内容物の品名や、価格、重量、製造年月日、製造元などからなる商品情報3が印字されている。なお、前記価格は商品の単位重量当たりの単価に重量が乗算されて演算される。
【0014】
全体構成:
次に、前記商品Mを生産するための商品処理システムの一例について説明する。
なお、以下の説明では、前記内容物が収納された容器Cをたとえば3個一組として、一括してシール処理を行うことにより商品Mを生産するシステムについて例示して説明する。
【0015】
図2(a)に示すように、本実施例1のシステムは、上流から下流に向って搬入コンベヤ10、第1コンベヤ(計量用のコンベヤ)11、第2コンベヤ(シール用のコンベヤ)12および搬出コンベヤ14を備えている。
【0016】
内容物が収納された容器Cは、搬入コンベヤ10によって第1コンベヤ11上に搬送される。
第1コンベヤ11は、たとえば間欠駆動されることにより、図2(a)〜(d)に示すように、搬入コンベヤ10からの容器Cを間欠的に受け入れると共に、最大3個の前記容器Cを一時的に貯留する。
【0017】
前記第1コンベヤ11の下方には、ロードセルのような第1計量部21が設けられている。第1計量部21は、該第1コンベヤ11上の複数の容器(被計量物)Cを逐次計量して計量値を図5の制御手段4に出力する。前記制御手段4は、前記計量値に基づいて、前記第1コンベヤを風袋重量として、後述する加算個別計量を行い容器Cの個々の重量の演算を行う。
【0018】
図2(d)のように、第1コンベヤ11上に一組の所定数(3個)の容器C(C1〜C3)が貯留されると、前記計量後の一組の容器C同士が隣接した状態で、図3(b)に示すように、前記一組の容器Cが間欠駆動される第2コンベヤ12上に搬送される。
第2コンベヤ12上では、シール手段25により前記隣接した状態の容器Cごとに商品情報3(図1(a))が印字された蓋材2となるフィルムFが前記一組の容器Cに対し一括してシール処理され、図4(d)に示す商品Mが生成される。
なお、前記シール処理時に被計量物の鮮度を維持するための不活性ガスが容器C内に封入される。
【0019】
前記シール後、第2コンベヤ12が間欠駆動されて、図4(a)〜(d)に示すように、高速で回転する搬出コンベヤ14に商品Mが順次排出されることにより、商品Mが所定の間隔で搬出コンベヤ14上を搬送される。
【0020】
配置手段24およびシール手段25:
図3(d)に示すように、第2コンベヤ12の上方には、容器Cの蓋材2(図1(a))となるフィルムFが巻回されたフィルムロールFR、印字手段23、配置手段24およびシール手段(処理部の一例)25が設けられている。
【0021】
第2コンベヤ12上に3個の容器Cが隣接して搬送されると、配置手段24(図5)により、前記フィルムFがフィルムロールFRから容器C上に引き出されて配置される。
【0022】
前記配置手段24により配置されるシール前の蓋材2(図1)となるフィルムFには、当該容器C毎の前記重量に関する情報を含む商品情報3(図1(a))が印字手段23により予め印字される。
【0023】
その後、シール手段25により、図1(b)に示すように、容器Cの縁部Ceに蓋材2となる前記フィルムFが溶着されると共に、該フィルムFが各容器C毎に溶断ラインCLに沿って切り離され、個々の商品Mが生成される。
【0024】
ここで、前記配置手段24およびシール手段25は、種々の装置を用いて実現することができるが、その一例として、図10(a)〜(e)に示す配置手段24およびシール手段25について例示して説明する。
図10(a)および(b)に示すように、第2コンベヤ12の上方には、配置手段24およびシール手段25が設けられている。
【0025】
配置手段24は、フィルムFを送りながら挟持する挟持ローラ60と、図10(b)の一点鎖線で示す矢印方向に間欠的に回動される挟持部24aとを備えている。
前記挟持部24aは、たとえば、スプリングを用いて常時閉方向に付勢されている。挟持部24aは、図10(b)〜(d)に示すように、フィルムFの引出時には、挟持ローラ60に挟持された該フィルムFの前端部Faを挟持する。一方、図10(e)に示すように、引出方向X1(図10(c))とは逆方向X2への帰還時には、図示しないカムによって前記フィルムFの挟持を開放する開放状態となる。
【0026】
図10(a)に示すように、前記シール手段25は、シール部61を備えている。前記シール部61には、図10(a)および(d)に示すように、容器Cの縁部CeにフィルムFを溶着するための加熱部61aと、フィルムFを溶断するための刃61bとが形成されている。
【0027】
図10(b)に示すように、開状態の挟持部24aが挟持ローラ60に挟持されているフィルムFの前端部Faに向って移動し、該前端部Faを挟持した後、図10(c)に示すように、前記引出方向X1に移動し、該フィルムFを容器Cの上方に引き出し配置する。
その後、図10(d)に示すように、シール部61が下降して、加熱部61aにより各容器Cの縁部Ceと前記フィルムFとを溶着すると共に、刃61bによりフィルムFが溶断ラインCL(図1(b))に沿って各容器Cごとに分離され、各容器CごとにフィルムFからなる蓋材2が溶着されて、図1(a)に示す該容器Cの開口部がシールされた商品Mが生成される。
【0028】
その後、図10(e)に示すように、シール部61が上昇した後、挟持部24aが帰還方向(逆方向)に移動すると、図示しないカムにより挟持部24aが開状態となる。
【0029】
なお、フィルムFへの商品情報3を各容器Cに対応する間隔で印字するために、容器Cの内容物の重量および価格が演算される度に、配置手段24が該容器Cに対応する所定の長さにフィルムFを引き出し印字を行うようにしてもよいし、フィルムFの引き出し時に該フィルムFに商品情報3を所定の間隔で印字するようにしてもよい。
【0030】
制御の構成:
図5に示すように、本システムには、該システムを制御するための前記制御手段4が設けられている。
前記制御手段4には、搬入コンベヤ10、第1コンベヤ11、第1計量部21、印字手段23、配置手段24、シール手段25、第2コンベヤ12および搬出コンベヤ14が接続されている。
【0031】
前記制御手段4は、CPU40およびメモリ50を備えている。
前記CPU40には、第1演算手段41および印字制御手段44などが設けられている。前記第1演算手段41は、加算個別計量を行う。印字制御手段44は、フィルムFに商品情報3(図1(a))の印字を行う。
【0032】
前記メモリ50には、第1重量記憶部51および商品情報記憶部53などが設けられている。第1重量記憶部51には、後述するように、シール前の全体重量Σiが記憶される。前記商品情報記憶部53には、商品ごとに、商品に関する品名、単位重量当たりの単価、容器重量などからなる商品情報が、互いに関連付けられて各商品の種別毎に予め記憶されている。
【0033】
加算個別計量:
つぎに、第1コンベヤ11上に搬送された1または複数の容器Cの個々の重量の演算を行う加算個別計量について説明する。
【0034】
1個目の容器C1の重量G1の演算;
図2(a)に示すように、第1の容器C1が第1コンベヤ11上に搬送されると、第1計量部21により当該第1の容器C1の計量値が、図5に示す制御手段4に送信される。制御手段4の第1演算手段41は、前記第1の容器C1の計量値に基づく当該第1の容器C1の重量G1を全体重量Σ1として第1重量記憶部51に記憶させる。
【0035】
2個目の容器C2の重量G2の演算;
図2(c)に示すように、次の第2の容器C2が、前記第1の容器C1に隣接するように第1コンベヤ11上に搬送されると、第1計量部21により、第1および第2の容器C1,C2の合計の計量値が、図3に示す制御手段4に送信される。
第1演算手段41は、前記第1重量記憶部51に記憶された前回の全体重量Σ1を読み出すと共に、前記第1および第2の容器C1,C2の計量値に基づく今回の全体重量Σ2から、下記の (1)式に基づいて第2の容器C2の重量G2の演算を行う。
G2=Σ2−Σ1 …(1)
但し、Σ1:前回の全体重量(G1)
Σ2:今回の全体重量(G1+G2)
【0036】
前記第1演算手段41は、前記第1および第2の容器C1,C2からなる今回の全体重量Σ2を第1重量記憶部51に上書き保存させる。
【0037】
3個目の容器C3の重量G3の演算;
図2(d)に示すように、3個目の第3の容器C3が、前記第2の容器C2に隣接するように第1コンベヤ11上に搬送されると、第1計量部21により、第1〜第3の容器C1〜C3の合計の計量値が、図3に示す制御手段4に送信される。
第1演算手段41は、前記第1重量記憶部51に記憶された前回の全体重量Σ2を読み出すと共に、前記第1〜第3の容器C1〜C3の計量値に基づく今回の全体重量Σ3から、下記の (2)式に基づいて第3の容器C3の重量G3の演算を行う。
G3=Σ3−Σ2 …(2)
但し、Σ2:前回の全体重量(G1+G2)
Σ3:今回の全体重量(G1+G2+G3)
【0038】
したがって、n個の容器Cを第1コンベヤ11上に貯留する場合には、下記の (3)式に基づいて加算個別計量を行い、第i番目の容器Ciの重量Giの演算を行う。
Gi=Σi−Σ(i−1) …(3)
但し、Σ(i−1):前回の全体重量
Σi:今回の全体重量
【0039】
その後、前記第1演算手段41が前記加算個別計量を繰り返し、次の組の個々の容器Cの重量の演算を行う。
【0040】
したがって、第1計量部21および第1演算手段41は、上流からの内容物を収納した容器Cを個別に受け入れる度に複数個の前記容器Cを一時的に貯留し、かつ、全体重量を計量することで容器Cごとの重量を演算する第1計量手段を構成している。
【0041】
なお、前記加算個別計量を行うタイミングとしては、たとえば、第1計量部21からの計量値が所定の閾値を越えた場合に行ってもよいし、第1コンベヤ11の上流に光センサなどのセンサを設け、容器Cの通過を検出することで行うようにしてもよい。
【0042】
内容物の重量の演算:
図5に示す前記CPU40は、前記商品情報記憶部53から当該生産を行う商品Mに対応する容器Cの容器重量を読み出し、内容物を収容した容器Cの個々の重量から、容器Cの前記容器重量を減算して内容物の重量の演算を行う。
【0043】
価格の演算:
前記CPU40は、商品情報記憶部53から当該商品Mに対応する前記単価を読み出し、演算された内容物の重量に当該単価を乗算して価格の演算を行う。
【0044】
印字制御手段44:
前記印字制御手段44は、商品情報記憶部53から読み出した商品情報に、前記CPU40によって演算された内容物の重量および価格を加えて、個々の容器Cに対応する商品情報3(図1(a))を作成し、フィルムFに印字を行う。
なお、前記商品情報3の印字は、容器Cと当該容器Cに対応する商品情報3とが一致するように、容器Cが第2コンベヤ12上に搬送される順番に所定の間隔をおいて行われる。
【0045】
商品の処理方法:
図2(a)に示すように、1番目の第1の容器C1が搬入コンベヤ10から第1コンベヤ11上に搬送されると、第1計量部21が当該第1の容器C1の計量値を図5の制御手段4に送信する。
制御手段4が第1計量部21からの計量値を受信すると、第1演算手段41が、前記第1の容器C1の計量値に基づき、該第1の容器C1の重量G1の演算を行うと共に、当該第1の容器C1の重量G1を全体重量Σ1として第1重量記憶部51に記憶させる。
【0046】
一方、CPU40は、商品情報記憶部53から当該生産を行う商品Mに対応する商品情報を読み出し、第1の容器C1の計量値G1から容器重量を減算して内容物の重量の演算を行うと共に、当該内容物の重量に単価を乗算して当該商品M1の価格の演算を行う。
印字制御手段44は、前記商品情報に当該内容物の重量および価格を加えて、当該第1の容器C1の商品情報3(図1(a))を作成し、フィルムFに印字を行う。
【0047】
その後、図2(b)に示すように、第2の容器C2が搬入コンベヤ10によって搬送され、図2(c)に示すように、第1コンベヤ11上に搬送される。第1コンベヤ11は、第2の容器C2が第1の容器C1に隣接して該第1コンベヤ11上に乗り移るように、間欠的に駆動される。
【0048】
第2の容器C2が第1コンベヤ11上に搬送され、第1および第2容器C1,C2が第1コンベヤ11上に貯留されると、第1計量部21により、第1および第2の容器C1,C2の計量値が、図5に示す制御手段4に送信される。
第1演算手段41は、第1重量記憶部51から前回の全体重量Σ1を読み出すと共に、前記第1および第2の容器C1,C2の計量値に基づく今回の全体重量Σ2に基づき、前述した加算個別計量を行い第2の容器C2の重量G2の演算を行う。
【0049】
一方、前記第1演算手段41は、前記第1および第2の容器C1,C2からなる今回の全体重量Σ2を第1重量記憶部51に上書き保存させる。
【0050】
CPU40は、前記第2の容器C2の計量値G2から前記容器重量を減算して内容物の重量の演算を行うと共に、当該内容物の重量に単価を乗算して当該商品M2の価格の演算を行う。
印字制御手段44は、前記商品情報に当該内容物の重量および価格を加えて、当該第2の容器C2の商品情報3を作成し、フィルムFに印字を行う。
【0051】
その後、図2(d)に示すように、第3の容器C3が搬入コンベヤ10によって第1コンベヤ11上に搬送される。第1コンベヤ11は、第3の容器C3が第2の容器C2に隣接して第1コンベヤ11上に乗り移るように、間欠的に駆動される。
【0052】
第3の容器C3が第1コンベヤ11上に搬送され、第1〜第3の容器C1〜C3が第1コンベヤ11上に貯留されると、第1計量部21により、第1〜第3の容器C1〜C3の計量値が、図5に示す制御手段4に送信される。
第1演算手段41は、第1重量記憶部51から前回の全体重量Σ2を読み出すと共に、前記第1〜第3の容器C1〜C3の計量値に基づく今回の全体重量Σ3に基づき、前述した加算個別計量を行い第3の容器C3の重量G3の演算を行う。
【0053】
CPU40は、前記第3の容器C3の計量値G3から前記容器重量を減算して内容物の重量の演算を行うと共に、当該内容物の重量に単価を乗算して当該商品M3の価格の演算を行う。
印字制御手段44は、前記商品情報に当該内容物の重量および価格を加えて、当該第3の容器C3の商品情報を作成し、フィルムFに印字を行う。
【0054】
その後、図3(a)に示すように、第1〜第3の容器C1〜C3が互いに隣接した状態で、第1コンベヤ11から第2コンベヤ12に搬送され、図3(b)に示すように、第2コンベヤ12上に一組の第1〜第3の容器C1〜C3が載り移る。
【0055】
前記第1〜第3の容器C1〜C3が第2コンベヤ12上に搬送されると、配置手段24(図5)が各容器Cに対応する商品情報の印字されたフィルムFを第1〜第3の容器C1〜C3上に配置する。
【0056】
図3(c)に示すように、前記フィルムFの配置後、シール手段25がシールを開始し、図1(b)に示すように、第1〜第3の容器C1〜C3の縁部Ceに前記フィルムFを溶着する(シールする)。同時に、溶断ラインCLにおいて前記フィルムFが溶断され、図3(d)に示すように、第1〜第3の商品M1〜M3が生成される。
【0057】
その後、図4(a)に示すように、第2コンベヤ12上の第1〜第3の商品M1〜M3が搬出コンベヤ14に向って互いに隣接した状態で搬送されると、第2コンベヤ12よりも高速で回転する搬出コンベヤ14によって、図4(b)〜(d)に示すように、第1〜第3の商品M1〜M3の間隔が所定の間隔に広がり、搬出コンベヤ14上を搬送される。
【0058】
一方、図3(a)〜(d)に示すように、次の一組の第4〜第6の容器C4〜C6が、順に第1コンベヤ11上に搬送され、前述した加算個別計量によって個々の重量が演算されて、各容器C4〜C6ごとに、内容物の重量および価格が演算され、フィルムFに商品情報3が印字される。
図4(a)〜(d)に示すように、前記次の一組の第4〜第6の容器C4〜C6が、シールされると共に、個々に溶断され、搬出コンベヤ14に向って搬送される。
かかる計量、印字、シールが後続の一組の容器C毎に対して繰り返し行われる。
【0059】
このように、第1計量手段を構成する第1計量部21および第1演算手段41により、容器Cの重量がシールなどの処理前に分かるので、該容器Cの処理前にフィルムFに商品情報3を印字することができるから、後工程にラベル貼機などを設置する必要がなくなり、省スペース化を実現することができる。
【実施例2】
【0060】
図6〜図9は実施例2を示す。
図6(a)に示すように、本実施例2のシステムは、上流から下流に向って搬入コンベヤ10、第1コンベヤ(第1計量用のコンベヤ)11、第2コンベヤ(シール用のコンベヤ)12、第3コンベヤ(第2計量用のコンベヤ)13および搬出コンベヤ14を備えている。
【0061】
以下、前述の実施例1と異なる部分を主に説明する。
前記第1コンベヤ11の下方には第1計量部21が設けられており、第3コンベヤ13の下方には第2計量部22が設けられている。第1コンベヤ11および第1計量部21と、第3コンベヤ13および第2計量部22とは、同じ構造の機器を採用することができる。
【0062】
図7(d)および図8(a)に示すように、第2コンベヤ12上においてシール処理された第1〜第3商品M1〜M3は、隣接した状態で第3コンベヤ13上に搬送される。なお、前記シール時において、たとえば、内容物の鮮度を維持するための不活性ガスなどが封入される。
【0063】
第3コンベヤ13は間欠駆動されて、第3コンベヤ13上の商品Mのうちの最も下流の商品Mから、第3コンベヤ13よりも高速で回転する搬出コンベヤ14上に順次排出される。前記商品Mが排出される毎に、後述する減算個別計量が行われ、排出された当該商品Mの重量が演算される。
【0064】
図9に示すように、制御手段4には、前記第3コンベヤ13および第2計量部22を含む各機器が接続されている。
制御手段4のCPU40には、第1〜第3演算手段41〜43が設けられている。
前記第1演算手段41は、前述した加算個別計量を行う。第2および第3演算手段42,43は、後述する減算個別計量および偏差の演算をそれぞれ行う。
制御手段4のメモリ50には、第1重量記憶部51、第2重量記憶部52および商品情報記憶部53などが設けられている。
【0065】
減算個別計量:
つぎに、第3コンベヤ13から搬出コンベヤ14上に排出された商品Mの個々の重量の演算を行う減算個別計量について説明する。
【0066】
1個目の商品M1の重量G1の演算;
図8(a)に示すように、一組の商品M1〜M3が隣接した状態で第3コンベヤ13上に搬送されると、第2計量部22により計量された当該一組の商品M1〜M3の計量値が、図9に示す制御手段4に送信される。第2演算手段42は、前記計量値に基づく当該商品M1〜M3の重量を全体重量Σ1aとして第2重量記憶部52に記憶させる。
【0067】
その後、図8(b)に示すように、第1の商品M1が搬出コンベヤ14に搬送されて、第3コンベヤ13上から最も下流の前記第1の商品M1が移動(排出)されると、第2計量部22により計量された当該第2および第3の商品M2,M3の計量値が、図9に示す制御手段4に送信される。
第2演算手段42は、当該計量値に基づく該第2および第3の商品M2,M3の重量からなる今回の全体重量Σ2aと、前記第2重量記憶部52に記憶された前回の全体重量Σ1aから、下記の(11)式に基づいて第1の商品M1の重量G1aの演算を行う。
G1a=Σ1a−Σ2a …(11)
但し、Σ1a:前回の全体重量(M1〜M3の全体重量=G1a+Ga2+Ga3)
Σ2a:今回の全体重量(M1およびM2の全体重量=Ga2+Ga3)
【0068】
前記第2演算手段42は、前記第2および第3の商品M2,M3からなる今回の全体重量Σ2aを第2重量記憶部52に上書き保存させる。
【0069】
2個目および3個目の商品M2,M3の重量G2a,G3aの演算;
図8(c)に示すように、第2の商品M2が搬出コンベヤ14に搬送されて、第3コンベヤ13上から、前記第2の商品M2が移動されると、第2計量部22により計量された第3の商品M3の計量値が、図9に示す制御手段4に送信される。
第2演算手段42は、当該計量値に基づく今回の全体重量Σ3a(すなわち、第3の商品M3の重量G3a)と、第2重量記憶部52に記憶された前回の全体重量Σ2aから、下記の(12)式に基づいて第2の商品M2の重量G2aの演算を行う。
G2a=Σ2a−Σ3a …(12)
但し、Σ2a:前回の全体重量(M2およびM3の全体重量=Ga2+Ga3)
Σ2a:今回の全体重量(商品M3の重量G3a)
【0070】
したがって、n個の容器Cを第1コンベヤ11上に貯留する場合には、下記の(13)式に基づいて減算個別計量を行い、第i番目の商品Miaの重量Giaの演算を行う。
Gia=Σ(i−1)a−Σia …(13)
但し、Σ(i−1)a:前回の商品の全体重量
Σia:今回の商品の全体重量
【0071】
このように、第3コンベヤ13上の商品Mが順次下流の搬出コンベヤ14に排出される度に、各商品Mの重量G1a〜G3aの演算を行うことができる。
【0072】
その後、前記第2演算手段42が前記減算個別計量を繰り返し、次の組の個々の商品Mの重量の演算を行う。
【0073】
したがって、第2計量部22および第2演算手段42は、第3コンベヤ13上の商品Mを個別に排出する度に、第3コンベヤ13上に貯留した複数個の商品Mの全体重量を計量することで各商品Mごとの重量を演算する第2計量手段を構成している。
【0074】
なお、前記減算個別計量を行うタイミングとしては、たとえば、第2計量部22からの計量値の変化に基づいて行ってもよいし、第3コンベヤ13の下流に光センサなどのセンサを設け、商品Mの通過を検出することで行うようにしてもよい。
【0075】
偏差の演算:
前記第3演算手段43は、前記第1計量手段(第1計量部21および第1演算手段41)により演算された容器Cの重量Giと、第2計量手段(第2計量部22および第2演算手段42)により演算された商品Mの重量Giaとの偏差の演算を行うことにより、当該偏差に基づき蓋材2(フィルムF)の有無や、不活性ガスが確実に封入されているか否かの判別を行う。
【0076】
具体的には、第3演算手段43は、商品情報記憶部53に予め記憶された当該商品Mに対応する蓋材2の重量および不活性ガスから空気の重量を減算した重量からなる合否の基準値の範囲を読み出し、商品Miの重量Giaから容器Ciの重量Giを減算することにより、当該減算値が前記合否の基準値の範囲以内であれば、合格と判別する。一方、前記減算値が前記合否の基準値の範囲を下回るか越えた場合には、当該商品Miを不合格と判別し、たとえば、下流に設けた図示しない振り分け装置により、当該不合格の商品Miをライン外に排出する。
【0077】
その他の構成は、実施例1と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その説明を省略する。
【0078】
つぎに、本実施例2のシステムの商品の処理について説明する。
加算個別計量:
図6(a)〜(d)に示すように、一組の容器C1〜C3が次々に搬入コンベヤ10から第1コンベヤ11に搬送されると、第1演算手段41により、前述の加算個別計量が行われて、個々の容器Cの重量が計量されると共に、CPU40により当該容器Cに対応する価格が演算される。
【0079】
印字制御手段44は、商品情報記憶部53から読み出された当該商品Mの商品情報に内容物の重量および価格を加えて、当該容器Cの商品情報を作成し、フィルムFに印字を行う。
【0080】
その後、図7(a)〜(d)に示すように、第1〜第3の容器C1〜C3が互いに隣接した状態で、第1コンベヤ11から第2コンベヤ12に搬送され、各容器Cに対応する商品情報の印字されたフィルムFが第1〜第3の容器C1〜C3上に配置され、不活性ガスが封入されて、各商品M1〜M3が生成される。
【0081】
減算個別計量および偏差の演算:
その後、図8(a)に示すように、第1〜第3商品M1〜M3が隣接した状態で、第2コンベヤ12から第3コンベヤ13に搬送されると、第2計量部22が当該第1〜第3商品M1〜M3の計量値を図9の制御手段4に送信する。
制御手段4が第2計量部22からの前記計量値を受信すると、第2演算手段42が第1〜第3商品M1〜M3の重量G1aを全体重量Σ1aとして第2重量記憶部52に記憶させる。
【0082】
図8(b)に示すように、第1の商品M1が搬出コンベヤ14に搬送されて、第3コンベヤ13上から第1の商品M1が移動されると、第2計量部22により計量された第2および第3商品M2,M3の計量値が、図9に示す制御手段4に送信される。
第2演算手段42は、第2重量記憶部52から前回の全体重量Σ1aを読み出すと共に、前記第2および第3商品M2,M3の計量値に基づく今回の全体重量Σ2aに基づき、前述の減算個別計量を行い、第1の商品M1の重量G1aの演算を行う。
一方、第2演算手段42は、今回の全体重量Σ2aを第2重量記憶部52に上書き保存する。
【0083】
前記第3演算手段43は、当該第1の商品M1の重量G1aから、第1計量手段(第1計量部21および第1演算手段41)により演算された第1の容器C1の重量G1を減算し、第1の商品M1の重量G1aと第1の容器C1の重量G1との偏差の演算を行う。
【0084】
第3演算手段43は、当該偏差に基づき、蓋材2の有無や不活性ガスの封入の有無の判別を行う。第3演算手段43は、当該第1の商品M1が合格であると判別した場合には、当該第1の商品M1は下流に搬送される。一方、第3演算手段43により、当該商品M1が不合格であると判別された場合には、図示しない振り分け装置により、当該商品M1をライン外に排出させる。
【0085】
その後、図8(c)に示すように、第2の商品M2が搬出コンベヤ14に搬送されて、第3コンベヤ13上から第2の商品M2が移動されると、第2計量部22により計量された第3商品M3の計量値が、図9に示す制御手段4に送信される。
第2演算手段42は、第2重量記憶部52から前回の全体重量Σ2aを読み出すと共に、前記第3商品M3の計量値に基づく今回の全体重量Σ3aに基づき、前述の減算個別計量を行い、第2の商品M2の重量G2aの演算を行う。
【0086】
前記第3演算手段43は、当該第2の商品M2の重量G2aから、前記第1計量手段により演算された第2の容器C2の重量G2を減算し、第2の商品M2の重量G2aと第2の容器C2の重量G2との偏差の演算を行う。
第3演算手段43は、当該偏差に基づき前記判別を行い、当該商品M2が不合格であると判別された場合には、図示しない振り分け装置により、該商品M2をライン外に排出させる。
【0087】
その後、前記第3演算手段43は、前記第3の商品M3の重量G3aから、前記第1計量手段により演算された第3の容器C3の重量G3を減算し、第3の商品M3の重量G3aと第3の容器C3の重量G3との偏差の演算を行う。
第3演算手段43は、当該偏差に基づき前記判別を行い、当該商品M3が不合格であると判別された場合には、図示しない振り分け装置により、該商品M2をライン外に排出させる。
【0088】
かかる加算個別計量、印字、シールおよび減算個別計量が後続の一組の容器C(商品M)に対して繰り返し行われる。
【0089】
このように、容器Cの重量と商品Mの重量との偏差の演算を行うことにより、蓋材2の有無や、ガス充填がなされているか否かの判別を行うことができる。
【0090】
なお、前述の各実施例では、図2ないし図6に示すように、第1計量部21の上方に印字手段23を設けることとしたが、印字手段23を第1計量部21と処理部との間の上方や、処理部の上方に設けてもよい。すなわち、印字手段23はシール手段25の上流で、かつ、第1コンベヤ11の上方、第2コンベヤ12の上方または第1コンベヤ11と第2コンベヤ12との間の上方の位置に設けられてもよい。
また、第1計量部21の下方や処理部の下方、あるいは、第1計量部21と処理部との間の下方に印字手段23を設けてもよく、この場合、容器Cの底面に商品情報3(図1(a))を印字するようにしてもよい。すなわち、印字手段23はシール手段25の上流で、かつ、第1コンベヤ11の搬送面の下方、第2コンベヤ12の搬送面の下方または第1コンベヤ11の搬送面と第2コンベヤ12の搬送面との間の下方の位置に設けられてもよい。この場合、印字手段23は前記搬送面の下方から容器Cの底面に印字する。
また、フィルムFに商品情報3(図1(a))を直接印字することとしたが、商品情報3の印字されたラベルをフィルムFに貼付してもよい。
また、印字手段の位置は、処理部(シール用の第2コンベヤ)の上方、第1コンベヤの上方または第1コンベヤと第2コンベヤとの間の上方であってもよい。
また、隣り合う蓋材2が溶着された商品Mの切り離しは、溶断でもよいし、切断でもよい。さらに、容器Cと蓋材2とは、接着されてもよい。また、別途、切離手段を設けて、容器Cと蓋材2とが溶着ないし接着された後に個々の商品Mに切り離されてもよい。
【0091】
また、第1コンベヤ11、第2コンベヤ12および第3コンベヤ13は、計量およびフィルムFのシールがスムースに行える速度であれば、必ずしも間欠駆動を行うように設定しなくてもよい。
さらに、前述の説明では、容器Cの重量の演算を行う度に、フィルムFに商品情報を印字することとしたが、一組の容器Cに対応する各商品情報を所定の間隔を開けてフィルムFに一括して印字してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明は、商品処理システムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】(a)は本発明の実施例1および2によって生産される商品の一例を示す概略斜視図、(b)は3個一組の容器に蓋材を溶着した状態を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の実施例1にかかる商品処理システムによる商品の処理方法を示す工程図である。
【図3】同商品の処理方法を示す工程図である。
【図4】同商品の処理方法を示す工程図である。
【図5】同システムの機器の構成を示す構成図である。
【図6】本発明の実施例2にかかる商品処理システムによる商品の処理方法を示す工程図である。
【図7】同商品の処理方法を示す工程図である。
【図8】同商品の処理方法を示す工程図である。
【図9】同システムの機器の構成を示す構成図である。
【図10】(a)は蓋材の配置手段およびシール手段を示す一部破断した概略平面図、(b)〜(e)は蓋材の配置方法およびシール方法を示す工程図である。
【符号の説明】
【0094】
21:第1計量部(第1計量手段)
22:第2計量部(第2計量手段)
23:印字手段
25:シール手段(処理部の一例)
41:第1演算手段(第1計量手段)
42:第2演算手段(第2計量手段)
43:第3演算手段
C:容器
M:商品
Σ:全体重量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を収納した容器を計量し、複数の処理を行う商品処理システムであって、
上流からの物品を収納した容器を個別に受け入れる度に複数個の前記容器を一時的に貯留し、かつ、全体重量を計量することで容器毎の重量を演算する第1計量手段と、
前記計量後の複数の容器が隣接した状態で該複数の容器に対して処理を行う処理部と、
前記処理部の上流、かつ、前記第1計量手段もしくは前記処理部の上方または下方に設けられ、容器毎の重量に基づく印字を行う印字手段を備えた商品処理システム。
【請求項2】
前記請求項1において、前記処理部が前記容器の開口部をシールして商品を生成するシール手段である商品処理システム。
【請求項3】
請求項1もしくは2において、前記処理部の下流に設けられ、前記処理部で処理された複数の商品が一まとめに搬入され、当該複数の商品のうちの最も下流の商品から順次排出すると共に、前記排出が行われる毎に、前記排出前の複数の商品の重量から、排出後の複数および1つの商品の重量を減算することにより個々の商品の重量の演算を行う第2計量手段を更に備えた商品処理システム。
【請求項4】
請求項3において、前記第1計量手段により演算された容器の重量と、第2計量手段により演算された商品の重量との偏差の演算を行う演算手段を更に備えた商品処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−63307(P2009−63307A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−228921(P2007−228921)
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】