説明

商品情報報知システム、商品情報報知制御装置および商品情報報知ユニット

【課題】一般に広く普及することができる商品情報報知システム、商品情報報知制御装置および商品情報報知ユニットを提供する。
【解決手段】複数の商品にそれぞれ対応する表示データを保持する表示データ保持部22、音声データを保持する音声データ保持部16、前記表示データ保持部に保持される表示データを変更するための表示データ操作部20、および表示データおよび音声データを外部に送信する通信部26を有する商品情報報知制御装置2と、表示データおよび音声データを商品情報報知制御装置から受信する通信部32、34、第一の商品に関する表示データに基づいての商品に関する商品情報を表示する表示部、および音声データに基づいてアナウンスを行うアナウンス部を有する複数の商品情報報知ユニット4,6,8,10とを有することを特徴とする商品情報報知システムを用いて商品情報をアナウンスする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スーパー等の店舗における商品情報を報知する商品情報報知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパー等において商品陳列棚に棚札を取り付けて価格や商品名を表示するとともに、臨時の販売促進活動等を行う場合には売り子がその旨の案内を行っていたい。しかしながらこのように人手による販売促進活動をおこなうことは経費の高騰等を招く。また、販売の現場では、特定の商品についてテレビやインターネットを通じて充分に宣伝されているにもかかわらず、その商品の陳列箇所がわからず実売に結びつくことができないなどの問題があった。 そこで、棚札を点滅させるなどしてその表示態様を変更するとともに、棚札から音声を発生させること顧客の購買意欲を喚起させるものとして特許文献1に記載されているような価格表示装置が提案されている。
【特許文献1】特開平08−030218
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の価格表示装置では、売り場ごとや販売時間帯ごとに応じて音声ROMやマイクロカセットを交換する必要が生じ、利用するにあたり障壁が高く、広く普及するにいたっていない。
【0004】
本発明の課題は、上記に鑑み、一般に広く普及することができる商品情報報知システム、商品情報報知制御装置および商品情報報知ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本発明は、商品情報報知制御装置と複数の商品情報報知ユニットを有する商品情報報知システムを提供する。そして商品情報報知制御装置は、第一の商品および第二の商品にそれぞれ対応する表示データを保持する表示データ保持部、音声データを保持する音声データ保持部、前記表示データ保持部に保持される表示データを変更するための表示データ操作部、および表示データおよび音声データを外部に送信する通信部を有する。また、複数の商品情報報知ユニットは、第一の商品に対応する表示データおよび音声データを前記商品情報報知制御装置から受信する通信部、第一の商品に関する表示データに基づいて第一の商品に関する商品情報を表示する表示部、および音声データに基づいてアナウンスを行うアナウンス部を有する第一の商品報知ユニットと、第二の商品に対応する表示データおよび音声データを商品情報報知制御装置から受信する通信部、第二の商品に関する表示データに基づいて第二の商品に関する商品情報を表示する表示部、および音声データに基づいてアナウンスを行うアナウンス部を有する第二の商品情報報知ユニットを有する。
これによって、表示データだけでなく音声データについても商品情報報知制御装置から各商品情報報知ユニットに一括で送信することができるので、従来のように現場に出向いて各個別の価格表示装置の内容の書き換えや音声ROM等の交換を行う必要が無くなり有用である。
【0006】
本発明の具体的な特徴によれば音声データ保持部は圧縮音声データを保持するとともに、第一の商品情報報知ユニットおよび第二の商品情報報知ユニットは、それぞれ受信した圧縮音声データを復号する復号部を有することを特徴とする。
より具体的には圧縮音声データはADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation:適応的差分パルス符号変調)エンコードデータであるとともに、復号部はADPCMデコーダを有することを特徴とする。 音声データをADPCM方式で圧縮することにより音楽や声などのデータ等より豊富な表現が可能となるとともに、同一のデータを用いているものに比べより少ない容量で音声データを保存することが可能となる。
【0007】
さらに本発明の他の具体的特徴によれば、通信部は表示データおよび音声データの送受信に共通のものであることを特徴とする。 これによって表示データの通信部を共用して音声データの送信を行うことができる。
【0008】
本発明の他の特徴によれば、複数の商品にそれぞれ対応する表示データを保持する表示データ保持部と、音声データを保持する音声データ保持部と、表示データ保持部に保持される表示データを変更するための表示データ操作部と、表示データおよび音声データの送受信に共通のものであって表示データ及び音声データを外部の複数の商品情報報知ユニットに送信する通信部とを有することを特徴とする商品情報報知制御装置が提供される。
これによって表示データの通信部を共用して音声データの送信を行うことができるので、従来のように現場に出向いて各個別の価格表示装置の内容の書き換えや音声ROM等の交換を行う必要が無くなり有用である。
【0009】
上記、本発明の具体的な特徴によれば、商品情報報知制御装置の音声データ保持部はADPCMエンコードデータを保持するとともに、マイクと、マイクで取得された音声データを前記音声データ保持部に保持するために変換するADPCMエンコーダデコーダとを有する。これによって、任意のアナウンスをADPCMデータとして音声データ保持部に保持することができる。
【0010】
本発明の他の具体的な特徴によれば、商品情報報知制御装置は、音声データを送信すべき商品情報報知ユニットを指定するための送信先指定操作部を有する。これにより対象商品に対して的確な音声データを送信することが可能となる。
【0011】
本発明の他の具体的な特徴によれば、商品情報報知制御装置は、送信すべき音声データを選択するための選択操作部を有する。これによって所望の音声データの送信をコントロールできる。
【0012】
本発明の他の具体的な特徴によれば、商品情報報知制御装置は、通信部はPOS(Point Of Sales)システムとの通信に兼用されるとともに、POSシステムからの情報に基づいて送信すべき音声データを自動選択する制御部を有する。 通信部をPOSシステムと連動させることにより売上げに応じた音声データを商品情報報知ユニットに対して送信することができる。具体的には、POSシステムで売り切れを確認すると同時にその情報に基づいた情報を商品情報報知ユニットに送信することができるのでタイミングよくアナウンスすることができる。
【0013】
本発明の他の特徴によれば、商品に対応する表示データおよび音声データを外部から受信する通信部、表示データに基づいて商品に関する商品情報を表示する表示部、および音声データに基づいてアナウンスを行うアナウンス部を有することを特徴とする商品情報報知ユニットが提供される。
これによって、商品情報報知制御装置から送信される表示データおよび音声データを表示できるので、表示データやアナウンス内容が、表示書き換えや音声ROM等の交換なしに速やかに行える。
【0014】
上記本発明の具体的な特徴によれば、商品情報報知ユニットは通信部が受信する音声データはADPCMエンコードデータであるとともに、受信したADPCMデータをデコードするADPCMデコーダを有する。 音声データをADPCM方式で圧縮することにより音楽や声などのデータ等より豊富な表現が可能となるとともに、同一のデータを用いているものに比べより少ない容量で音声データを保存することが可能となる。
【0015】
本発明の具体的な特徴によれば、商品情報報知ユニットはアナウンス部によるアナウンスを停止させるための停止操作部を有するとともに、通信部は停止操作部が操作されたことを外部に送信することを特徴とする。 これによってアナウンスすることを商品情報報知ユニット自身のアナウンスを終了させることができると同時に、アナウンスを終了したことを商品情報報知制御装置にも知らせることができる。これは、停止操作を行った商品情報報知ユニットだけでなく、他の商品情報報知ユニットにおけるアナウンスについても停止操作に対応して変更することを可能にする。
【0016】
本発明の具体的な特徴によれば、商品情報報知ユニットは通信部がアナウンス部によるアナウンスを停止させるための指示を外部から受信するとともに、この停止信号に基づいてアナウンスを停止させる制御部を有する。 これによって他の商品情報報知制御装置におけるアナウンス停止操作等に対応して自身のアナウンスを中止することができる。
【0017】
本発明の他の具体的な特徴によれば、商品情報報知ユニットはアナウンス部によるアナウンスと連動して表示部の表示を変化させる制御部を有する。 より具体的には、制御部は前記アナウンス部によるアナウンスと連動して前記表示部の表示内容を変更する。例えば、売切れアナウンスの開始と連動して商品価格の表示を売切れ表示に変更することができる。
【0018】
本発明の他の具体的特徴によれば、制御部はアナウンス部によるアナウンスと連動して表示部の表示内容その表示態様を変化させる。例えばタイムセール開始のアナウンスに連動して連続表示態様の価格表示を点滅態様に変化させることによって他の商品情報報知ユニットに比べて目立つようにすることによって購買意欲を誘うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係る商品情報報知システムの実施例を示すブロック図であり、店舗における各売り場の商品情報を顧客に伝達するシステムに関するものである。実施例においては 商品情報報知システムは棚札システムとして構成されるとともに、商品情報報知制御装置はメインコントローラ、商品情報報知ユニットは棚札ユニットとして構成される。以下図1の図番に基づいて説明する。
本棚札システムは、メインコントローラ2と各売り場に設置されたA棚札ユニット4、B棚札ユニット6、C棚札ユニット8およびD棚札ユニット10を含む。各棚札ユニット4、6、8、10は、各売り場において商品名や価格などを表示できるとともに店舗に関する種々の情報を音声でアナウンスする機能を持つ。メインコントローラ2と各棚札ユニット4、6、8、10の間は近距離無線通信が可能となっている。
【0020】
メインコントローラ2には、マイク12が設けられており、各売り場の棚札ユニットにおいてアナウンスさせるべきメッセージを予め音声入力できる。ADPCMエンコーダ14は、入力された音声電気信号をADPCMエンコード方式にて符号化する。符号化されたADPCM音声データは音声メモリ16に記憶される。アナウンス指示操作部18は、音声メモリ16に記憶されているADPCM音声データを選択するとともに、これを、いつ、どの棚札ユニットに送信してアナウンスを実行させるかの指示を入力する。
一方棚札操作パネル20は商品名や価格など、棚札ユニットで表示させるべき内容を入力するためのものであり、入力された内容は棚札データメモリ22に保存される。
CPU24はアナウンス指示操作部18の指示に基づいて音声メモリ16から音声データを読み出し、インターフェース26を介して指示された棚札ユニットに読み出した音声データを送信する。また、CPU24は棚札操作パネル20の入力に基づいて棚札データメモリ22の表示データを各棚札ユニットで表示させるようインターフェース26を介して送信する。メモリ28にはCPU24の動作のためプログラムおよびデータが保存されているとともにプログラムの実行のために各部と授受するためのデータが一時的に記憶される。
【0021】
インターフェース26は信号ライン30によって1階送受信ユニット32および2階送受信ユニット34に接続されている。1階送受信ユニット32および2階送受信ユニット34はそれぞれ1階フロア36および2階フロア38に設置されているもので各フロアの棚札ユニットとの近距離無線通信による信号授受を担当する。
A棚札ユニット4、B棚札ユニット6、C棚札ユニット8およびD棚札ユニット10は、それぞれ、A売り場40、B売り場42、C売り場44およびD売り場46に配置されており、それぞれの売り場における商品名や価格などの表示と種々の情報の音声アナウンスを担当する。
【0022】
信号ライン30は、POSシステム50およびレジ52にも接続されている。POSシステム50は、信号ライン30を介してレジにおける商品の動きを把握して分析する。また、POSシステム50は、信号ライン30を介してメインコントローラ2及びA売り場40などの各売り場とも情報交換しており、POSシステム50による分析結果をメインコントローラ2及び各売り場に伝達するとともに、必要に応じこれらから情報を収集する。なお、レジ52は、図1のように信号ライン30に直接接続するのに代えて、1階フロア36および2階フロア38にそれぞれ設けるようにし、1階送受信ユニット32および2階送受信ユニット34との無線交信を介して情報交換を行うようにしてもよい。
POSシステムとの連動の具体例としては、POSシステム50がレジ52からの情報等に基づいて特定の売り場の特定商品の売切れを把握したとき、その情報をメインコントローラ2及び各売り場に伝達するようにする。これによって、各売り場にて適宜売切れ情報のアナウンスを実施することができる。その詳細については後述する。
【0023】
図2は各棚札ユニットの詳細を示すブロック図である。各棚札ユニットは同一の構成なので、2階フロア38のA売り場40に設置されているA棚札ユニット4を例にとって説明する。
A棚札ユニット4の送受信ユニット102は、2階送受信ユニット34との間の無線通信によりメインコントローラ2との間で情報の授受を行う。CPU104は必要なプログラムおよびデータを保持するメモリ106に基づいて動作し、送受信ユニット102をはじめとするA棚札ユニット4内の各構成を制御する。
送受信ユニット102が受信したADPCM音声データはCPU104によって音声メモリ108に一旦保存される、そして保存されたADPCM音声データはADPCMデコーダ110によって読み出され、デジタル音声データにデコード(復号化)される。デコードされたデータはDAC(デジタルアナログ変換回路)112に入力され、アナログ音声信号に変換される。このアナログ音声信号はスピーカアンプ114を通じ増幅され、スピーカ116よりアナウンスされる。以下、DAC112、スピーカアンプ114、スピーカ116をまとめてスピーカ部と称する。
一方送受信ユニット102が受信した値段や商品名に係る棚札データは、CPU104によって表示メモリ18に保存され、適宜ドライバ120によって読み出されてLCD122に表示される。
電源124は乾電池などからなり、A棚札ユニット4内の必要箇所に電力を供給している。アナウンス停止ボタン126は、送信されたADPCMデータに基づくアナウンスがA売り場40の実情に合わないようなときに現場でアナウンスを停止できるように設けられている。設定部128はA棚札ユニット4でのアナウンスの音量や音質などが現場で設定変更できるようにするために設けられている。音声検出部130は外部からの音声を検出するためのものである。例えば近接する売り場でアナウンスが行われているときにこれを検知してCPU104に伝え、そのアナウンスが終わってから自身のアナウンスを開始するよう制御させることによって、アナウンスの重なりを防止するようなことが可能となる。売切れ報告ボタン132は、商品が売切れたときに現場からこれをメインコントローラ2に報告できるように設けられている。
【0024】
以下、図1および図2に基づいて、メインコントローラ2と各棚札ユニットによって行われる動作を説明する。まず、アナウンスに関しては、音声メモリ16から出力されるリスト中からアナウンスの内容に該当するADPCM音声データをアナウンス操作指示部18で選択する。リスト中になければ新たにマイク12からアナウンスの内容を入力する。例えば「シャツが」等の商品名、「タイムサービスです。」というようなアナウンス内容の音声を入力する。
アナウンス指示操作部18では、さらに選択したADPCM音声データをどの棚札ユニットでアナウンスするのかを指定する。この指定は、棚札ユニット毎に付与されたアドレスを指定することによって行う。
【0025】
なお、送信されるADPCM音声データには、送信先の棚札ユニットに応じ、適宜補助アナウンス音声データの削除、付加、差換え等の調整が行われる。例えばタイムサービス品がシャツであり、これが2階フロア38のA売り場40で行われていれば、シャツを担当するA棚札ユニット4自身に対しては「本商品がタイムサービスです」とのアナウンスに対応する音声データが送信される。これに対し、他の売り場、例えば1階フロア36のC売り場44のC棚札ユニット8に対しては、「2階のA売り場でシャツがタイムサービスです」とのアナウンスに対応する音声データが送信される。
このように、「タイムサービスです。」とのアナウンスの主要部分は共通であるが、その他の補助アナウンス音声データについては、売り場に応じて適宜、付加、差換え等の調整が行われる。つまり、タイムサービスにかかわる現場の売り場以外には「2階のA売り場で」および「シャツが」等、売り場と商品名を示す定型の音声データがアナウンスの主要部分に付加して送信されるが、シャツを担当している該当売り場ではこのようなアナウンスは冗長なので、「2階のA売り場で」というデータの付加は省略されるとともに、「シャツが」が「本商品が」に差換えられる。
このような売り場をコードで指定するだけで特定できる売り場名や商品名を示す定型のADPCM音声データは、事前に音声メモリ16にユニット化された状態でADPCM方式にてエンコードされて記憶されている。
【0026】
一方、棚札操作パネル20からは、商品名および値段に関する表示データが各商品に付与されたアドレスを指定して入力される。入力されたこれらのデータは一旦値札データメモリ22に蓄積されCPU24を介してインターフェースに送られ各棚札ユニットに送信される。
例えばA棚札ユニット4がメインコントローラ2から受信した表示データはCPU104によって表示メモリ18へ入力される。棚札データは表示メモリ18から液晶ドライバ120に送信され、液晶パネル122を駆動する。ここでは表示部の例を液晶表示装置として挙げたが有機EL、LED等の他の表示手段でもかまわない。
【0027】
またA売り場4にて商品が売切れた場合はアナウンス停止126ボタンを押し、今まで行っていた「本商品がタイムサービスです」や「2階のA売り場でシャツがタイムサービスです」を停止し、「売切れました」とのアナウンスに置換する。そして以後は、通常の店内アナウンスもしくはBGMを鳴らす。
なお、「売切れました。」等の定型の音声データは、上記の様にメインコントローラ2に内蔵するのではなくA各棚札ユニット4の音声メモリ108に記憶させてもよい。その場合は制御部に売切れの旨のみ伝えるようにする。
【0028】
図3は、図1のメインコントローラ2のCPU24の基本機能を示すフローチャートである。フローは、メインコントローラの起動によってスタートし、各棚札の状況のモニタおよびコントロールを行う。
フローがスタートすると、まず、ステップS2でシステムの中で休止している棚札ユニットがあるかどうかチェックし、該当する棚札ユニットがあればステップS4に進んでこれを制御対象から除外する処理をしてステップS6に移行する。休止している棚札とは、閉鎖されている売り場か、またはその棚札で案内すべき商品がない売り場に設置されているものである。休止の設定はメインコントローラ側の棚札操作パネル20でも行えるし、棚札ユニット側の設定部128でも行える。一方、システムの中に休止している棚札ユニットがない場合は直接ステップS6に移行する。
【0029】
ステップS36では、システムに加入した棚札ユニットがあるかどうかチェックし、該当する棚札ユニットがあればステップS8に進んで、それが新設された棚札ユニットであるかどうかチェックする。新設棚札ユニットであればステップS10に進み、その棚札に対して通信のためのIPアドレスを付与するとともに、ステップS12でそのIPアドレスに基づく送受信のチェックを行ってステップS14に移行する。
一方、ステップS6で加入棚札ユニットがないことが確認されたときは直接ステップS14に移行する。また、ステップS8においてシステムに加入したのが新設棚札でなかったときは、休止していた既存の棚札ユニットがシステム内に復帰したことを意味するのでステップS12に進んで送受信チェックのみを行う。既存の棚札ユニットにはIPアドレスが付与済みだからである。
【0030】
ステップS14では、電源がオフになっている棚札ユニットがあるかどうかチェックし、該当するものがあればステップS16に進んでその棚札ユニットの電源を自動的にオンするための信号を送信してステップS18に至る。一方ステップS14で電源がオフになっている棚札ユニットがないことが確認されたときは、直接ステップS18に移行する。
ステップS18では、乾電池などからなる棚札ユニットの電源124がOKかどうかのチェックを行う。電源がOKでない棚札ユニットがあれば乾電池等を交換する必要があるのでステップS20に進み、その棚札ユニットを特定して電源がNGである旨の警告表示を行ってステップS22に至る。一方ステップS18で全ての電源がOKであることが確認されたときは、直接ステップS22に移行する。
【0031】
ステップS22では、自動バックグラウンドミュージック(以下BGM)が各棚札ユニットにおいてプレイ中であるかどうかチェックし、プレイ中でなければステップS24に進んで自動BGM開始を各棚札に指示する信号を送信してステップS26に至る。一方ステップS22で既に自動BGMがプレイ中全ての電源がOKであることが確認されたときは、直接ステップS26に移行する。
【0032】
ステップS26では、アナウンスの設定や実行をコントロールするためにアナウンス支持操作部18が操作されたかどうかチェックする。そして、該当する操作が検出されればステップS28に進んでアナウンスコントロール処理を行い、ステップS29に移行する。アナウンスコントロール処理の詳細は後述する。一方ステップS26でアナウンスコントロール操作が検出されなかったときは直接ステップS29に移行する。
【0033】
ステップS29では、個々の棚札の表示を設定するために棚札操作パネル20が操作されたかどうかチェックする。そして、該当する操作が検出されればステップS30に進んで棚札表示設定処理を行い、ステップS2に戻る。一方ステップS29で棚札表示設定操作が検出されなかったときは直接ステップS2に戻る。以下、メインコントローラはステップS2からステップS30を繰り返し、システムの種々の状況に対応する。
【0034】
図4は図3のステップS28のアナウンスコントロール処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートするとステップS32において操作がアナウンス設定操作であったかどうかをチェックし、該当すればステップS34で音声メモリ16にADPCMデータとして登録されている既存のアナウンスのリストを表示する。
次いでステップS36に進み、リスト表示後所定時間内に音声データの追加録音操作がなされたかどうかチェックする。この操作はリスト中に所望のアナウンスがない場合に行われることが予想される。追加録音操作があればステップS38に進み、追加録音処理を行う。この処理はマイク12によって所望のアナウンスを録音する処理である。追加録音処理が終了するとステップS40に進み、録音した追加録音をADPCMデータに変換して音声メモリ16に追加登録し、ステップS42に移行する。このとき追加登録されたアナウンスもリスト表示に加えられる。なお、ステップS36において、リスト表示後所定時間内に音声データの追加録音操作がなされたことが検知されなければ直接ステップS42に移行する。
【0035】
ステップS42では、リスト表示されたアナウンスの中からADPCMデータを選択する操作がステップ42に至ってから所定時間内に行われたかどうかをチェックする。そして選択操作が行われればステップS44に進み、選択操作から所定時間以内にアナウンス先を指定する操作がなされたかどうかをチェックする。所定時間内に操作が行われたことが検知されるとステップS46に進み、操作どおりにアナウンス先の棚札ユニットを指定してステップS48に進む。一方、所定時間内の操作が検出されたなったときはステップS49に進み、全棚札ユニットをアナウンス送信先として自動的に指定してステップS48に移行する。
【0036】
ステップS48では、アナウンス先の棚札ユニットの中にアナウンス内容が自分自身のものである棚札ユニットがあるか否かをチェックする。以下、このようにアナウンス内容がアナウンス先として指定されている棚札ユニット自身のものであるアナウンスを「自己指定アナウンス」と称する。
自己指定アナウンスに該当するアナウンス先棚札ユニットがあったときにはステップS50に進み、補助ADPCMデータの調整を行ってステップS52に移行する。具体的には、一般の棚札ユニットで行うべきものとして「2階のA売り場でシャツがタイムサービスです」とのアナウンスが設定されたいた場合、自己指定アナウンスに該当する棚札ユニットに対しては、これを「本商品がタイムサービスです」とのアナウンスとなるよう補助ADPCMデータを調整する。つまり、「タイムサービスです」との主要部分は共通であるが、補助ADPCMデータである「2階のA売り場で」が削除されるとともに、補助ADPCMデータである「シャツが」が「本商品が」に差換えられる。
【0037】
一方、自己指定アナウンスに該当する棚札ユニットがなかったときは全てのアナウンス先棚札ユニットにおけるアナウンスは共通でよいので、直接ステップS52に移行する。
なお、ステップS32においてアナウンス設定操作がなかったとき、またはステップS42においてADPCMデータ選択操作が所定時間内に検出されなかったときもフローは直ちにステップS52に移行する。
【0038】
ステップS52では、アナウンス実行を指示する操作がステップ52に至ってから所定時間内に行われたかどうかをチェックする。そして実行操作が行われればステップS54に進み、ステップS42で選択され必要に応じステップS50で調整されたADPCMデータをステップS46またはステップS49で指定された棚札ユニットに送信し、その後ステップS56に移行する。一方、所定時間内のアナウンス実行操作が検出されなかったときは直接ステップS56に移行する。
なお、ステップS32でアナウンス設定操作が検出されずに直接ステップS52に至ったにもかかわらず、ステップS54のADPCMデータ送信が行われるケースとしては、予めアナウンス設定のみを行ってその実行が保留されていた場合が該当する。つまり、ステップS32でアナウンス設定を行ったあと、そのアナウンスの実行を指示する操作をステップS52で所定時間内に行わなかった場合である。このような場合には、ステップS42で選択され必要に応じステップS50で調整されたADPCMデータおよびステップS46またはステップS49で指定された送信先棚札ユニットの情報はメモリ28に保存されている。従ってこのような状態でアナウンス実行操作を行うと、これがアナウンスコントロール操作として図3のステップS26で検出され、図4のフローに移行して、ステップS32からステップS52に至ることができる。このようにして、予め設定して保存しておいたアナウンスを後で読み出して、所望のタイミングで実行指示することができる。
【0039】
ステップS56では、メインコントローラ2によるアナウンスの停止操作または棚札ユニットで行われたアナウンス停止操作の報告が検出されたかどうかをチェックする。そしてアナウンス停止操作またはその報告が検出されるとステップS54に進み、ステップS58に進み、アナウンス停止処理を行った上フローを終了する。その詳細は後述する。一方、アナウンス停止操作またはその報告が検出されないときは直ちにフローを終了する。
【0040】
図5は図4のステップS58におけるアナウンス停止処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートするとステップS62においてアナウンス停止操作またはその報告が棚札ユニット個別の問題であり、且つその問題が登録済のものであるかどうかのチェックが行われる。個別問題とは特定の棚札ユニットについてアナウンス停止の処理をすれば足り、他の棚札ユニットには無関係である場合を意味する。従って、このような場合にはステップS64に進み、該当する棚札ユニットについてアナウンス停止に関する処理を行ってフローを終了する。当然ながら他の棚札ユニットに対しては何の指示も行われない。なお、この場合、個別問題が登録済の既知のものであるので、ステップS64では、該当棚札ユニットに対し、現在行われているアナウンスを停止させるとともに登録済みの問題に対応して予め決められた代替アナウンス(例えば「本商品は完売いたしました」など)を行わせるなどの既定の処理を行う。
【0041】
一方、ステップS62で、登録済棚札ユニット個別問題でなかったときはステップS66に移行する。ステップS66では、アナウンス停止操作またはその報告が各棚札ユニットに共通の問題であり、且つその問題が登録済のものであるかどうかのチェックが行われる。該当する場合はステップS68に進み、棚札ユニットに係らず定型の共通アナウンスを行ってよい問題かどうかをチェックする。そして該当すればステップS70に進み、各棚札ユニットに対して現在行っているアナウンスを停止させる指示を行う。さらにステップS72で定型の代替ADPCMデータ(例えば「ただいま当店のタイムサービスは終了しました」などのアナウンスに対応)を全ての棚札ユニットに送信し、フローを終了する。
なお、この共通アナウンスは必ずしも単一のものに限るものではなく、既に登録された単純なルールに従って棚札ユニットがいくつかのグループに分類でき、そのそれぞれについて共通アナウンスが登録されているときは、共通アナウンス可能と判断する。この場合は、その分類に従っていくつかの共通アナウンスのADPCMデータを分類されたそれぞれの棚札ユニットのグループに送信する。
【0042】
また、ステップS68で、共通アナウンスを行ってよい問題ではないと判断されたときはステップS74に進み、個別対応処理を行う。この個別対応処理では、棚札ユニットに応じた個別のアナウンス(例えば、タイムサービス対象品の棚札ユニットについては「本商品のタイムサービスは終了しました」、同一フロアの他の棚札ユニットについては「本フロアのA売り場におけるシャツのタイムサービスは終了しました」、他のフロアの棚札ユニットについては「2階のA売り場におけるシャツのタイムサービスは終了しました」、など)を行うための処理を行う。
次いでステップS76に進み、ステップS74における個別アナウンスが定型化登録されているかどうかをチェックする。そして未だ定型化されていなければステップS78でそのADPCMデータを定型化して登録しフローを終了する。なお、ステップS76において定型化されていないアナウンスデータがない場合は直ちにフローを終了する。これらステップS76およびステップS78の意義は、ステップS66で棚札ユニットに共通の問題であると判断されたにも係らずステップS68で共通アナウンスができない旨判断されたものに対してステップS74で行われる個別処理結果を蓄積登録し、今後の同様な棚札ユニット共通問題に流用するためである。この登録によって、次回は、ステップS74の個別処理によらなくても、単純に分類された複数のグループの棚札ユニットに対しそれぞれ予め決められたいくつかの共通アナウンスを送信することができる。この場合は、上記のように、ステップS68からステップS72の経路がこれを担当する。
【0043】
ステップS66で、各棚札ユニットに共通のアナウンス停止操作またはその報告が未だ登録されていないと判断されたときはステップS80に進み、これに対するアナウンスを新規に決定してそのADPCMデータを対応する各棚札ユニットに送信すると共に、これを登録する処理を行ってフローを終了する。この登録によって、次回からその共通問題はステップS68以下の経路で処理することが可能となる。
【0044】
図6は、図2の棚札ユニット4におけるCPU104の基本機能を示すフローチャートである。フローは、棚札ユニットへの給電開始によってスタートし、まずステップS82で自身が新設の棚札ユニットであるかどうかチェックする。該当すればステップS84に進み、メインコントローラ2とのやりとりによって、自身へのIPアドレスの付与に関する処理および付与されたIPアドレスに基づく送受信チェック処理を行い、ステップS86に移行する。一方、自身が新設の棚札ユニットでないときは既に通信環境は整っているので直接ステップS86に移行する。
ステップS86では、棚札ユニット側で自身を休止状態とする操作を設定部128でおこなったかどうかをチェックする。この操作がなければステップS88に進み、自身を休止状態から加入状態とする操作を設定部128でおこなったかどうかチェックする。該当すればステップS90で加入信号をメインコントローラ2に送信してステップS92に至る。一方このような操作がなければ直接ステップS92に至る。以上から明らかなようにステップS82からステップS90までは棚札ユニットのシステムへの加入脱退に対応するために設けられているものであって、通常はフローがスタートすると直ちにステップS92に至る。
【0045】
ステップS92は自動BGM開始の指示をメインコントローラ2から受信したかどうかをチェックする。このような指示の受信があればステップS94に進み、既に音声メモリ108に保存されているBGMのADPCMデータを読出してADPCMデコーダ110でデコードする。そしてステップS96においてこれに基づき自動BGMのプレイを開始してステップS98に至る。一方、ステップS92で自動BGM開始指示を受信したことが検知されないときは直接ステップS98に移行する。通常、この場合は既にBGMのプレイが行われている。
【0046】
ステップS98では、アナウンス用のADPCMデータを受信したかどうかチェックする。受信があればステップS100に移行してアナウンス処理を行い、ステップS102に移行する。一方受信がなければ直接ステップS102に移行する。アナウンス処理の詳細は後述する。
ステップS102では、POSシステム50からのPOS信号を受信したかどうかチェックする。受信があればステップS104に移行して売切れアナウンス処理を行い、ステップS82に戻る。一方受信がなければ直接ステップS82に戻る。
なお、ステップS86で休止報告操作が検出されるとステップS106に移行し、メインコントローラ2に休止信号を送信してステップS82に戻る。
以下フローはステップS82からステップS106を繰り返し、システムへの加入脱退およびメインコントローラからの信号やデータの受信に対応する。
【0047】
図7は図6のステップS100におけるアナウンス処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートするとステップS62において、受信したADPCMデータが自己指定アナウンスか否かをチェックする。該当すれば、ステップS114で補助ADPCMデータの調整を行ってステップS116に移行する。一方、該当がなければ直接ステップS116に移行する。
なお、メインコントローラ2が図4のステップS50において各棚札それぞれについてきめ細かに補助ADPCMデータの調整を行うよう構成した場合、ステップS112およびステップS114の機能に関しては省略してもよい。また、逆に、図4においてステップS48およびステップS50を省略し、メインコントローラ2からは全ての棚札ユニットに共通のアナウンスデータを送るようにするとともに、補助ADPCMデータの調整は各棚札ユニットに任せるように構成してもよい。さらに、図4のステップS112およびステップS114の機能に関しては省略してもよい。また、図示のとおり図4のステップS48およびステップS50と図7のステップS112およびステップS114を併用する場合、前者では大まかな共通点の多い調整を行うとともに、後者では個別に細部の調整を行うようにすることができる。
【0048】
ステップS116では、受信したアナウンス用ADPCMデータをデコードする。次いで、ステップS118で自動BGMプレイを中止するかこれをアナウンス用BGMに変更する。ステップS118で実行する処理としては、自動BGMの曲自体は変更せずにその音量を絞るだけとしてもよい。本発明では、このような場合も、自動BGMの変更の一種である。さらに、曲を変更するとともに変更後の音量を絞るよう構成してもよい。
以上の後、ステップS116でデコードしたアナウンスをステップS120で開始する。そしてステップS121においてアナウンスの開始と同期して棚札表示の点滅を開始する。これによって、アナウンスの対象となっている商品をより明瞭に指定することができる。
【0049】
次いでステップS122において、アナウンス停止ボタン126によってアナウンス停止操作が行われたかどうかチェックする。操作があればステップS124に進んでメインコントローラ2にアナウンス停止の旨を報告する信号を送り、ステップS126でアナウンスを停止する。
一方、ステップS122でアナウンス停止操作が検出されないときはステップS128に進み、売切れを示すPOS信号を受信しているかどうかチェックする。そして受信があれば上記と同様にステップS124からステップS126に進む。
またステップS128においてPOS信号の受信が検出されないときはステップS130に進み、メインコントローラ2からのアナウンス停止信号を受信しているかどうかチェックする。そして受信があればステップS126に進む。この場合、メインコントローラ2からアナウンス停止が指示されているのでステップS124は経由しない。
さらに、ステップS130でアナウンス停止指示信号の受信が検出されないときはステップS122に戻り、以下ステップS122、ステップS128およびステップS130での検出がない限り、これらのステップを繰り返しながらアナウンスを継続する。
【0050】
ステップS126でアナウンスの停止が行われるとステップS132で代替アナウンスADPCMデータを受信したかどうかチェックする。受信があればステップS134に進んでこれをデコードするとともにステップS136で代替アナウンス処理を行い、ステップS137に進む。ステップS136の処理の具体的内容は、上記のステップS120、ステップS122、ステップS126およびステップS130と同様のものであり、アナウンスの開始からその継続および停止を行うものである。
【0051】
ステップS136の代替アナウンス処理が終了するとステップS137に進んで棚札の点滅を停止するとともに、ステップS138で自動BGMプレイを再開してフローを終了する。これによって棚札表示およびBGMは図6のステップS98でアナウンス信号を受信する前の状態に戻る。なお、ステップS132において代替アナウンスADPCMデータを受信していないときは代替アナウンスを経ることなくステップS137に至る。
【0052】
図8は図6のステップS104における売切れアナウンス処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートするとステップS142において、棚札表示を「売切れ」表示に変更するとともに、ステップS142で音声メモリ108に保存済みの売切れアナウンス用ADPCMデータを読出しADPCMデコーダ110でデコードする。次いで、ステップS144で自動BGMプレイを中止するかこれをアナウンス用BGMに変更する。
以上の後、ステップS142でデコードした売切れアナウンスをステップS146で開始する。そしてステップS121においてアナウンスの開始と同期して売切れ表示に変えた棚札の点滅を開始する。これによって、アナウンスの対象となっている商品の売切れをより明確に表示することができる。
【0053】
次いでステップS150において、アナウンス停止ボタン126によって売切れアナウンスの停止操作が行われたかどうかチェックする。操作があればステップS152に進んでメインコントローラ2に売切れアナウンス停止の旨を報告する信号を送り、ステップS154でアナウンスを停止する。
一方、ステップS150で売切れアナウンス停止操作が検出されないときはステップS156に進み、メインコントローラ2からの売切れアナウンス停止信号を受信しているかどうかチェックする。そして受信があればステップS154に進んで売切れアナウンスを停止する。一方、アナウンス停止信号の受信が検出されなければステップS150に戻り、以下ステップS150および、ステップS156での検出がない限り、これらのステップを繰り返しながら売切れアナウンスを継続する。
【0054】
ステップS154でアナウンスの停止が行われるとステップS158に進んで棚札の点滅を停止するとともに、ステップS160で自動BGMプレイを再開してフローを終了する。これによって棚札表示およびBGMは図6のステップS102でPOS信号を受信する前の状態に戻る。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施形態に係る商品情報報知システムの実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の各棚札ユニットの詳細を示すブロック図である。
【図3】図1のメインコントローラにおけるCPUの基本機能を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS28におけるアナウンスコントロール処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップS58におけるアナウンス停止処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図6は、図2の棚札ユニットにおけるCPU104の基本機能を示すフローチャートである。
【図7】図6のステップS100におけるアナウンス処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図6のステップS104における売切れアナウンス処理の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0056】
2 商品情報報知制御装置 22 表示データ保持部 16 音声データ保持部 20 表示データ操作部 26 通信部 4、6、8、10 商品情報報知ユニット 102 通信部 122 表示部 116 アナウンス部 50 POSシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の商品および第二の商品にそれぞれ対応する表示データを保持する表示データ保持部、音声データを保持する音声データ保持部、前記表示データ保持部に保持される表示データを変更するための表示データ操作部、および表示データおよび音声データを外部に送信する通信部を有する商品情報報知制御装置と、
第一の商品に対応する表示データおよび音声データを前記商品情報報知制御装置から受信する通信部、第一の商品に関する表示データに基づいて第一の商品に関する商品情報を表示する表示部、および音声データに基づいてアナウンスを行うアナウンス部を有する第一の商品情報報知ユニットと、
第二の商品に対応する表示データおよび音声データを前記商品情報報知制御装置から受信する通信部、第二の商品に関する表示データに基づいて第二の商品に関する商品情報を表示する表示部、および音声データに基づいてアナウンスを行うアナウンス部を有する第二の商品情報報知ユニットとを有することを特徴とする商品情報報知システム。
【請求項2】
前記音声データ保持部は圧縮音声データを保持するとともに、前記第一の商品情報報知ユニットおよび前記第二の商品情報報知ユニットは、それぞれ受信した圧縮音声データを復号する復号部を有することを特徴とする請求項1記載の商品情報報知システム。
【請求項3】
圧縮音声データはADPCMエンコードデータであるとともに、前記復号部はADPCMデコーダを有することを特徴とする請求項2記載の商品情報報知システム。
【請求項4】
前記通信部は表示データおよび音声データの送受信に共通のものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の商品情報報知システム。
【請求項5】
複数の商品にそれぞれ対応する表示データを保持する表示データ保持部と、
音声データを保持する音声データ保持部と、
前記表示データ保持部に保持される表示データを変更するための表示データ操作部と、
表示データおよび音声データの送受信に共通のものであって表示データ及び音声データを外部の複数の商品情報報知ユニットに送信する通信部とを有することを特徴とする商品情報報知制御装置。
【請求項6】
前記音声データ保持部はADPCMエンコードデータを保持するとともに、マイクと、前記マイクで取得された音声データを前記音声データ保持部に保持するために変換するADPCMエンコーダデコーダとを有することを特徴とする請求項5記載の商品情報報知制御装置。
【請求項7】
音声データを送信すべき商品情報報知ユニットを指定するための送信先指定操作部を有することを特徴とする請求項5または6記載の商品情報報知制御装置。
【請求項8】
送信すべき音声データを選択するための選択操作部を有することを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の商品情報報知制御装置。
【請求項9】
前記通信部はPOSシステムとの通信に兼用されるとともに、POSシステムからの情報に基づいて送信すべき音声データを自動選択する制御部を有することを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載の商品情報報知制御装置。
【請求項10】
商品に対応する表示データおよび音声データを外部から受信する通信部、表示データに基づいて商品に関する商品情報を表示する表示部、および音声データに基づいてアナウンスを行うアナウンス部を有することを特徴とする商品情報報知ユニット。
【請求項11】
前記通信部が受信する音声データはADPCMエンコードデータであるとともに、受信したADPCMデータをデコードするADPCMデコーダを有することを特徴とする請求項10記載の商品情報報知ユニット。
【請求項12】
前記アナウンス部によるアナウンスを停止させるための停止操作部を有するとともに、前記通信部は前記停止操作部が操作されたことを外部に送信することを特徴とする請求項10または11記載の商品情報報知ユニット。
【請求項13】
前記通信部は前記アナウンス部によるアナウンスを停止させるための指示を外部から受信するとともに、この停止信号に基づいてアナウンスを停止させる制御部を有することを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載の商品情報報知ユニット。
【請求項14】
前記アナウンス部によるアナウンスと連動して前記表示部の表示を変化させる制御部を有することを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載の商品情報報知ユニット。
【請求項15】
前記制御部は前記アナウンス部によるアナウンスと連動して前記表示部の表示内容を変更することを特徴とする請求項14記載の商品情報報知ユニット。
【請求項16】
前記制御部は前記アナウンス部によるアナウンスと連動して前記表示部の表示内容を商品情報から売切れ情報に変更することを特徴とする請求項15記載の商品情報報知ユニット。
【請求項17】
前記制御部は前記アナウンス部によるアナウンスと連動して前記表示部の表示態様を変化させることを特徴とする請求項15または16記載の商品情報報知ユニット。
【請求項18】
前記制御部は前記アナウンス部によるアナウンスと連動して前記表示部の表示内容は変更せずにその表示態様を変化させることを特徴とする請求項14記載の商品情報報知ユニット。
【請求項19】
前記制御部は前記アナウンス部によるアナウンスと連動して前記表示部の表示態様を連続表示態様から点滅表示態様に変化させることを特徴とする請求項17または請求項18記載の商品情報報知ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−58544(P2009−58544A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−223205(P2007−223205)
【出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【出願人】(000116024)ローム株式会社 (3,539)
【Fターム(参考)】