説明

商品搬出装置

【課題】縦長形状の商品を直立状態で確実に商品収納コラムからバケットに搬出することのできる商品搬出装置を提供する。
【解決手段】商品収納コラム50の前端側に位置する商品Aを、前方に傾けてバケット64内に移動させるようにしたので、縦長形状の商品Aを直立した状態でバケット64内に移動させる際に、商品Aを後方に転倒させることなく移動させることができ、商品Aを確実にバケット64に移動させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品収納コラムに収納された商品を所定の商品搬出位置に搬出可能な商品搬出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の商品搬出装置としては、互いに上下方向及び幅方向に配列され、商品を前後方向に並べて収納可能な複数の商品収納コラムと、選択された商品収納コラムに収納された商品を受容するバケットと、バケットを任意の商品収納コラムの前面側に移動させ、商品を受容したバケットを所定の商品搬出位置に移動させるバケット移動機構とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−141622号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の商品搬出装置では、商品収納コラム及びバケットに設けられたベルトコンベアなど、商品を移動させる機構を用いて商品収納コラムに収納された商品をバケットに受容させるようになっているため、縦長形状の商品が直立状態で商品収納コラムに収納されている場合、商品収納コラムからバケットに商品を移動させると不安定となり、商品が後方に転倒するなどしてバケットに確実に商品を搬出することができない。
【0004】
本発明の目的とするところは、縦長形状の商品を直立状態で確実に商品収納コラムからバケットに搬出することのできる商品搬出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は前記目的を達成するために、互いに上下方向及び幅方向に配列され、商品を前後方向に並べて収納可能な複数の商品収納コラムと、選択された商品収納コラムに収納された商品を受容するバケットと、バケットを任意の商品収納コラムの前面側に移動させ、商品を受容したバケットを所定の商品搬出位置に移動させるバケット移動機構とを備えた商品搬出装置において、商品収納コラムの前端側に位置する商品を、バケット側に傾けてバケット内に移動させる商品受容機構を備えている。
【0006】
これにより、商品収納コラムに収納された商品がバケット側に傾けられて移動することから、縦長形状の商品を直立した状態でバケット内に移動させる際に、商品が後方に転倒することなくバケット内に移動させることが可能となる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、商品を後方に転倒することなくバケット内に移動させることができるので、縦長形状の商品を直立した状態で確実にバケットに受容することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1乃至図22は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1は自動販売機の全体斜視図、図2は外扉及び操作扉を開放した状態を示す自動販売機の全体斜視図、図3は自動販売機の側面断面図、図4は商品収納コラムの要部平面図、図5は商品収納コラムの正面図、図6は商品収納コラムの要部側面断面図、図7はバケットユニットの全体斜視図、図8はバケットユニットの平面図、図9はバケットユニットの正面図、図10はバケットユニットの背面図、図11はバケットユニットの側面図、図12乃至図22は商品の搬出動作に関する動作説明図である。
【0009】
この商品搬出装置を備えた自動販売機は、前面に開口部を有する自動販売機本体10と、自動販売機本体10の開口部の幅方向一端側を開閉自在に設けられた外扉20と、自動販売機本体10の開口部の幅方向他端側を開閉自在に設けられた操作扉30とを備えている。
【0010】
自動販売機本体10は、内部を断熱性の仕切壁11によって幅方向に仕切ることにより、販売用の商品Aを収納するための商品収納庫12と販売動作に関する機器を収納するための機器収納庫13が設けられている。商品収納庫12は、内面が断熱材によって覆われている。また、機器収納庫13の下部には、販売する商品Aが搬送される商品取出部14が設けられ、商品取出部14と商品収納庫12を連通する開口部15が仕切壁11に設けられている。
【0011】
外扉20は、自動販売機本体10の幅方向一端側に回転自在に支持され、商品収納庫12の前面を開閉するようになっている。また、外扉20は、ガラスまたは合成樹脂等からなる透明板21と、透明板21の外周部に設けられた枠部材22とからなり、外部から商品収納庫12の内部が視認可能となっている。
【0012】
操作扉30は、自動販売機本体10の幅方向他端側に回転自在に支持され、機器収納庫13の前面を開閉するようになっている。また、操作扉30の前面には、硬貨投入口31、返却レバー32、金額表示部33、紙幣投入口34、商品選択部35、コイン返却口36、商品取出口37が設けられている。
【0013】
また、商品収納庫12には、上下複数段の棚40にそれぞれ幅方向に並べて配置された複数の商品収納コラム50と、商品収納コラム50に収納された商品Aを商品取出部14に搬出するための商品搬出装置としてのバケットユニット60及びユニット移動機70が設けられている。また、商品収納庫12は、図示しない冷却器と電熱ヒータによって冷却または加熱されるようになっている。更に、商品収納庫12の下部には、図示しない圧縮機、放熱器等の冷凍機器を収納するための機械室が設けられている。
【0014】
ここで、上下に並ぶ各棚40の間隔は、収納される商品Aの高さ寸法よりもやや大きい寸法となるようになっており、収納予定の商品Aと高さ寸法が異なる高さ寸法の大きい商品Aの誤収納が防止されるようになっている。また、各棚40は、前後方向の寸法が商品収納コラム50の前後方向の寸法よりも小さく形成され、商品Aを商品収納コラム50からバケットユニット60に受容するための動作空間を確保するために、各棚40の前端が商品収納コラム50の前端よりも背面側に位置している。
【0015】
各商品収納コラム50は、底板51と側板52によって商品通路50aが前後方向に延びるように設けられ、缶入り飲料、ビン入り飲料及びペットボトル等の縦長の商品Aが前後方向に並べて商品通路50aに収納されるようになっている。また、底板51の前端側には、上方に延びるように形成され、商品Aの前方への移動を規制するための商品係止部51aが設けられている。また、底板51の前端側には、バケットユニット60の後述するフォーク部材が上下方向に通過可能な切り欠き部51bが設けられている。
【0016】
各商品収納コラム50は、商品通路50aを前後方向に移動自在に設けられ、図示しないゼンマイバネ等の付勢部材によって前方に付勢された押出板53を備え、押出板53の前面側に商品Aを収納することにより商品Aに前方への付勢力を付与するようになっている。また、押出板53には、押出板53が商品通路50aの前端側に位置するときに、バケットユニット60の後述するフォーク部材が上下方向に移動可能なように切り欠き部53aが設けられている。
【0017】
各商品収納コラム50は、商品通路50aの前端側を開閉するゲート板54が側板52の前端側に上下に回転自在に連結されている。ゲート板54は、側板52から斜め上方に延びる姿勢で商品通路50aを閉鎖するようになっている。また、ゲート板54は、コイルバネ等の付勢部材によって商品通路50aを閉鎖する方向に付勢されている。更に、ゲート板54は、バケットユニット60側に設けられた後述するゲート開放部が下面に接触することにより付勢部材の付勢力に抗して上方に回転し、商品通路50aを開放するようになっている。また、ゲート板54が支持された側板52の商品通路50a側には、ゲート開放部を前後方向に案内するための案内部52aが設けられている。
【0018】
バケットユニット60は、ユニット移動機70に連結されたユニットベース61と、ユニットベース61に対して前後方向に移動自在に設けられたバケットベース62と、バケットベース62に上下方向を中心軸として回転自在に支持された回転部材63と、回転部材63に支持され、搬出する商品Aの側面を支持するためのバケット64と、バケット64の下端に上下に回転自在に支持され、搬出する商品Aの下面を支持するフォーク部材65と、フォーク部材65の回転を規制するための回転規制部材66と、バケット64内の商品Aの有無を検知するための商品検知板67と、回転規制部材66によるフォーク部材65の回転の規制を解除するための規制解除部材68とを備えている。
【0019】
ユニットベース61は、バケットベース62を前後方向に移動させるとともに、バケット64を回転させる動力となる電動モータ61aと、バケットベース62を前後方向に案内するための案内溝61bと、バケットベース62の前方への移動によって回転部材63に商品取出部14側に回転させる力を付与する凸部61cと、フォーク部材65の幅方向の移動を規制して前後方向に案内するための幅方向一対のレール61dと、商品検知板67によってオンオフされるマイクロスイッチ等の商品検知センサ61eとを有している。
【0020】
バケットベース62は、底面側の左右両端部及び幅方向一端面の上下両側がユニットベース61に設けられた案内溝61bと係合するようになっており、案内溝61bに沿って移動自在に設けられている。また、バケットベース62には、下面に幅方向に延びる溝62aが設けられており、電動モータ61aに一端部が連結されたリンク部材69の他端側が溝62aに係合するようになっている。即ち、電動モータ61aによってリンク部材69を回転させると、リンク部材69の他端側の移動によってバケットベース62が案内溝61bに沿って前後方向に移動するようになっている。バケットベース62には、バケット64の商品受容面と反対側の面が当接する曲面状に形成された当接部62bが設けられている。また、バケットベース62は、当接部62bの下方の位置から後方に延びるゲート開放部62cが設けられ、バケットベース62の後方への移動によってゲート開放部62cがゲート板54を上方に押し上げ、商品通路50aの前端側を開放するようになっている。
【0021】
回転部材63は、バケット64が前後に回転自在に連結され、幅方向の端部がバケットベース62に回転自在に連結されている。また、回転部材63は、図示しない付勢部材によってバケット64の商品受容面が後方(商品収納コラム側)に向くように付勢されている。即ち、回転部材63は、バケット64の商品受容面を後方に向けた状態でバケットベース62と共に前後方向に移動するとともに、バケットベース62がユニットベース61の前端側に移動すると、後方に延びるようにユニットベース61に設けられた凸部61cに押されて商品取出部14側に90°向きを変えるようになっている。
【0022】
バケット64は、半円筒状の曲面形状に形成された部材で、凹面側が商品受容面となっている。また、バケット64は、下端側が回転部材63に回転自在に連結されるとともに、商品受容面と反対側の面がバケットベース62の当接部62bに支持されることにより、商品受容面が斜め上方を向くようになっている。バケット64の傾斜角度は、バケットベース62の当接部62bの形状及び当接部62bが接触するバケット64の形状によって変化するようになっている。本実施形態では、バケット64が商品取出部14側に回転する際に、回転し始めはバケット64の傾斜角度が商品Aを受容するときよりも小さくなるようにし、バケット64が商品取出部14側に完全に向くと傾斜角度が商品Aを受容するときよりも大きくなるように設定されている。更に、バケット64には、商品検知板67を取り付けるための開口が幅方向中央部の上下方向に亘って設けられている。
【0023】
フォーク部材65は、バケット64の下端側に基端側が上下方向に回転自在に連結され、互いに間隔を置いて設けられた複数の商品支持部65aが設けられている。また、フォーク部材65の下面には、フォーク部材65の幅方向の移動を規制してユニットベース61に設けられた幅方向一対のレール61dに沿ってフォーク部材65を移動させるための一対の溝65bが設けられている。フォーク部材65の上面は、通常の状態において基端側から先端側に向かって上り傾斜となっている。更に、フォーク部材65の基端側の下面には、ユニットベース61の上面に接触する接触面65cが設けられ、ユニットベース61の上面の形状によってフォーク部材65の上面の角度が変更可能となる。即ち、接触面65cが接触するユニットベース61の上面は後端側が低く形成されており、バケットベース62が後端側に位置するときにはフォーク部材65の上面の傾斜角度が小さくなり、バケットベース62が後端側以外に位置するときにはフォーク部材65の上面の傾斜角度は後端側に位置するときよりも大きくなる。
【0024】
回転規制部材66は、バケット64の商品受容面と反対側の面の下部に上下方向移動自在に設けられ、図示しない付勢部材によって下側に付勢されている。回転規制部材66は、下部側に位置している状態でフォーク部材65の基端側の端部に接触してフォーク部材65の下方への回転を規制しており、上方に移動することによりフォーク部材65の下方への回転の規制を解除するようになっている。回転規制部材66は、規制解除部材68によって上方に押し上げられるようになっている。
【0025】
商品検知板67は、バケット64の商品受容面側を上下方向に延びるように設けられ、上端側がバケット64に回転自在に支持されている。また、商品検知板67は、バケット64と同様に商品受容面の幅方向中央部が上下方向に亘って凹むように曲面形状に形成されており、バケット64に受容した商品Aを中央部側に移動させるようになっている。更に、商品検知板67は、図示しない付勢部材によって下端側がバケット64の商品受容面から離れる方向に付勢されており、商品Aを受容したときに回転するようになっている。また、ユニットベース61に設けられた商品検知センサ61eは、バケット64の商品受容面が商品取出部14側に向いている状態において、商品検知板67の上端によってオンオフされるようになっている。本実施形態では、バケット64の商品受容面が商品取出部14側に向いている状態において、バケット64が商品Aを受容しているときには、商品検知センサ61eはオフとなり、バケット64が商品Aを受容していないときには、商品検知センサ61eはオンとなる。また、商品検知板67の商品受容面の反対側の面には、上方に移動する回転規制部材66が接触する当接部67aが張り出すように設けられている。バケット64に商品Aを受容した状態で回転規制部材66が当接部67aに接触すると、商品検知板67は下端側が商品Aに向かって移動し、受容している商品Aを押し出すようになっている。
【0026】
規制解除部材68は、ユニットベース61の商品取出部14側に、斜め上方に向かって直線的に移動自在に設けられている。規制解除部材68は、バケット64の商品受容面が商品取出部14側に向いた状態で操作されると、回転規制部材66を上方に押し上げるようになっている。規制解除部材68は、商品取出部14と連通する開口部15の近傍に設けられた当接部材16がユニットベース61の商品取出部14側への水平移動によって接触することにより操作されるようになっている。また、規制解除部材68は、バケットベース62側に延びる当接部68aを有しており、バケットベース62の後方への移動の際にバケットベース62が当接部68aに接触することにより規制解除部材68を下方に下げるようになっている。
【0027】
ユニット移動機70は、商品収納庫12の前面側に設けられ、バケットユニット60を幅方向に移動させるための幅方向移動機構71と、バケットユニット60を上下方向に移動させるための上下方向移動機構72とを備え、それぞれ ベルトとプーリ、チェーンとスプロケットまたは送りねじ機構等の回転運動を直線運動に変換する図示しない機構によって構成されている。幅方向移動機構71及び上下方向移動機構72は、それぞれ電動モータによって駆動するようになっており、バケットユニット60を幅方向及び上下方向に移動させるようになっている。
【0028】
以上のように構成された自動販売機において、利用者によって所定の金銭が硬貨投入口31または紙幣投入口34から投入され、商品選択部35において所定の商品Aが選択されると、まず、所定の待機位置に位置するバケットユニット60は、ユニット移動機70によって選択された商品Aが収納された商品収納コラム50の前端側に移動する。次に、図12に示すように、電動モータ61aを駆動してユニットベース61に対してバケットベース62を後方に移動させながらフォーク部材65の商品支持部65aを下方に下げ、図13に示すように、商品収納コラム50の前端側に位置する商品Aの下方に挿入する。このとき、バケットベース62のゲート開放部62cは、図14に示すように、商品収納コラム50のゲート板54の下面に接触し、バケットベース62の後方への移動によってゲート板54を上方に回転させ、商品収納コラム50の商品通路50aの前端側を開放する。また、ゲート開放部62cは、幅方向一端側がゲート板54に接触するとともに、幅方向他端側が案内部52aに接触することにより、商品収納コラム50に対してバケットユニット60が幅方向に位置決めされる。次に、図15に示すように、ユニット移動機70によってバケットユニット60を上方に移動してフォーク部材65によって商品Aを持ち上げ、バケット64内に商品Aを受容する。このとき、フォーク部材65の上面は先端側から基端側に向かって下り傾斜を成しているので、図16に示すように、持ち上げられる商品Aは前方に傾けられて前方に移動し、バケット64内に受容される。商品Aを受容したバケットユニット60は、図17に示すように、ユニットベース61に対してバケットベース62を前方に移動させ、図18に示すように、フォーク部材65の商品支持部65aを上方に上げて商品Aをバケット64側に傾けさせる。その後、更にバケットベース62を前方に移動させると、図19に示すように、バケット64が商品取出部14側に回転する。このとき、ユニットベース61に対してバケットベース62が前方に移動すると、回転部材63がユニットベース61の凸部61cに接触して商品取出部14側に90°向きを変えることにより、バケット64が商品取出部14に向かって回転する。また、バケット64が商品取出部14側に回転する際に、バケット64は当接部62bに接触しながら回転することにより、自動販売機本体10の前端でバケット64の傾斜角度を小さくし、商品取出部14側に向いた状態でバケット64の傾斜角度を大きくする。次に、バケット64が商品取出部14側に向いた状態において、商品Aを受容したバケットユニット60は、図20に示すように、ユニット移動機70によって上下方向及び幅方向に移動して商品搬出位置に移動する。そして、ユニット移動機70の幅方向の移動により、規制解除部材68は、図21に示すように、商品取出部14の開口部15の近傍に設けられた操作部材16と接触し、斜め上方に移動することにより回転規制部材66を上方に移動させる。これにより、フォーク部材65は、回転の規制が解除されて下方に回転し、受容した商品Aを斜め下方に搬出する。また、回転規制部材66が上方に移動する際に、回転規制部材66は、図22に示すように、商品検知板67の当接部67aに接触して商品検知板67を回転させることから、バケット64に受容した商品Aは斜め上方に押し出されて確実に商品取出部14に搬出される。商品Aを搬出したバケットユニット60は、ユニット移動機70によって所定の待機位置に移動して動作を終了する。
【0029】
このように、本実施形態の商品搬出装置によれば、商品収納コラム50の前端側に位置する商品Aを、前方に傾けてバケット64内に移動させるようにしたので、縦長形状の商品Aを直立した状態でバケット64内に移動させる際に、商品Aを後方に転倒させることなく移動させることができ、商品Aを確実にバケット64に移動させることができる。
【0030】
また、上面が商品収納コラム50側からバケット64側に向かって下り傾斜を成すようにバケット64側に設けられ、商品Aの下面を支持するためのフォーク部材65と、商品収納コラム50の前端側に設けられ、フォーク部材65の商品支持部65aが通過可能な切り欠き部51bと、ユニット移動機70とによって商品収納コラム50の前端側に位置する商品Aを前方に傾けてバケット64内に移動させるようにしたので、バケットユニット60を下方から上方に移動させることによって商品Aを前方に傾けてバケット64内に移動させることができ、複雑な機構が必要ないことから製造コストの低減を図ることができる。
【0031】
また、商品収納コラム50の前端側に上下方向に回転自在に設けられ、商品通路50aの前端側を開閉するゲート板54と、バケットベース62に商品収納コラム50側に延びるように設けられ、バケットベース62の商品収納コラム50側への移動によってゲート板54に接触して商品通路50の前端側を開放する方向にゲート板54を回転させるゲート開放部62cと、商品収納コラム50側に設けられ、ゲート板54を回転させて商品通路50aの前端側を開放する際のゲート開放部62cを前後方向に案内する案内部52aとを備えたので、バケットベース62の前後方向の移動によって商品通路50aを開放することができるとともに、商品収納コラム50に対してバケットユニット60の幅方向の位置ずれを規制して前後方向に案内することができ、商品通路50aを開放する動力を別途必要とすることなく製造コストの低減を図るとともに、容易に商品収納コラム50に対するバケットユニット60の位置決めを行うことができる。
【0032】
また、バケット64を前方に移動させることにより、フォーク部材65がバケット64側に向かって下り傾斜を成す方向に回転するようにしたので、バケット64内に受容した商品Aをよりバケット64側に倒すことができ、より安定した状態でバケット64内に商品Aを受容することができる。
【0033】
また、ユニットベース61に設けられた一対のレール61dとフォーク部材65に設けられた一対の溝65bによって、フォーク部材65を幅方向の移動を規制して前後方向に案内するようにしたので、商品収納コラム50に対してフォーク部材65を幅方向に確実に位置決めすることができ、フォーク部材65の商品支持部65aの長さ寸法を大きくすることにより外径寸法の大きい商品Aに対応することが可能となる。
【0034】
また、押出板53に、フォーク部材65の商品支持部65aの上下方向の移動を許容する切り欠き部53aを設けたので、押出板53が商品通路50aの前端側に位置するときに、フォーク部材65の商品支持部65aの押出板53との接触を防止することができ、外径寸法の小さい商品Aに対応することが可能となる。
【0035】
また、バケット64内の商品Aの有無を検知するための商品検知板67及び商品検知センサ61eを備えたので、商品Aの売り切れを検知したり、商品Aの搬出動作の不良を検知したりすることができ、所定の商品収納コラム50の商品Aが売り切れの場合に別の商品収納コラム50の商品Aを搬出したり、バケット64に商品Aを受容し損なう場合に再度搬出動作を行うことにより確実に商品Aを販売することができる。
【0036】
また、各棚40を、上下に隣り合う棚40との間隔を商品Aの高さ寸法と略同一の寸法に配置し、各棚40の前方に、商品Aをバケット64に受容するための動作に必要な空間を設けたので、収納予定である商品Aの高さ寸法よりも大きい高さ寸法の商品を誤収納することによる搬出不良を防止することが可能となる。
【0037】
図23及び図24は本発明の第2の実施形態を示すもので、図23はバケットユニット及び商品収納コラムの側面断面図、図24は商品の搬出動作に関する動作説明図である。尚、前記実施形態と同様の構成部分には同一の符号を付して示す。
【0038】
この自動販売機は、フォーク部材65の商品支持部65aの上面が略水平面の状態からバケット64側に向かって下り傾斜を成す方向に回転自在に設けられている。また、商品収納コラム50の底板51の切り欠き部51bには、バケットユニット60が下方に移動する際にフォーク部材65が接触し、フォーク部材65を回転させる当接部51cが設けられている。
【0039】
以上のように構成された自動販売機において、商品収納コラム50の前端側の商品Aをバケット64に受容する場合には、バケットユニット60を後方に移動させて商品収納コラム50の切り欠き部51bにフォーク部材65の商品支持部65aを挿入し、バケットユニット60を下方に移動させる。これにより、フォーク部材65の下面が当接部51cに当接してフォーク部材65が回転し、フォーク部材65の上面が商品Aを持ち上げながらバケット64側に傾斜することから、商品Aはバケット64側に傾けられてバケット64側に移動し、商品Aがバケット64に受容される。
【0040】
このように、本実施形態の商品搬出装置によれば、商品支持部65aの上面が略水平面の状態からバケット64側に向かって下り傾斜を成す方向に傾斜角度を変更自在に設けられたフォーク部材65と、バケットユニット60を下方に移動させる際にフォーク部材65に下方から当接することにより商品支持部65aの上面をバケット64側に傾斜させる当接部51cとによって商品収納コラム50の前端側に位置する商品Aを前方に傾けてバケット64内に移動させるようにしたので、バケットユニット60を下方に移動させることによって商品Aを前方に傾けてバケット64内に移動させることができ、複雑な機構が必要ないことから製造コストの低減を図ることができる。
【0041】
図25及び図26は本発明の第3の実施形態を示すもので、図25はバケットユニット及び商品収納コラムの側面断面図、図26は商品の搬出動作に関する動作説明図である。尚、前記実施形態と同様の構成部分には同一の符号を付して示す。
【0042】
この自動販売機は、フォーク部材65の商品支持部65aの上面が水平面よりややバケット64側に向かって下り傾斜を成す状態からバケット64側への傾斜角度が大きくなる方向に回転自在に設けられている。また、商品収納コラム50の底板51の切り欠き部51bには、バケットユニット60が商品収納コラム50側に水平に移動する際にフォーク部材65の下面が接触し、フォーク部材65を回転させる当接部51dが設けられている。
【0043】
以上のように構成された自動販売機において、商品収納コラム50の前端側の商品Aをバケット64に受容する場合には、バケットユニット60を後方に移動させて商品収納コラム50の切り欠き部51bにフォーク部材65の商品支持部65aの先端を挿入する。これにより、フォーク部材65の下面が当接部51dに当接してフォーク部材65が回転し、フォーク部材65の上面が商品Aを持ち上げながらバケット64側へ更に傾斜することから、商品Aはバケット64側に傾けられてバケット64側に移動し、商品Aがバケット64に受容される。
【0044】
このように、本実施形態の商品搬出装置によれば、商品支持部65aの上面が水平面よりもややバケット64側に向かって下り傾斜を成す状態からバケット64側への下り傾斜の角度が大きくなる方向に傾斜角度を変更自在に設けられたフォーク部材65と、バケットユニット60を商品収納コラム50側に向かって移動させる際にフォーク部材65に下方から当接することにより商品支持部65aの上面をバケット64側に傾斜させる当接部51dとによって商品収納コラム50の前端側に位置する商品Aを前方に傾けてバケット64内に移動させるようにしたので、バケットユニット60を商品収納コラム50側に移動させることによって商品Aを前方に傾けてバケット64内に移動させることができ、複雑な機構が必要ないことから製造コストの低減を図ることができる。
【0045】
図27及び図28は本発明の第4の実施形態を示すもので、図27はバケットユニット及び商品収納コラムの側面断面図、図28は商品の搬出動作に関する動作説明図である。尚、前記実施形態と同様の構成部分には同一の符号を付して示す。
【0046】
この自動販売機は、フォーク部材65の商品支持部65aの上面がバケット64側に向かって下り傾斜を成すようになっている。また、商品収納コラム50の底板51の前端側には、上面が略水平面の状態からバケット64側に向かって下り傾斜を成す方向に回転自在に可動部55が設けられ、図示しない電動のモータやリンク機構等によって回転するようになっている。
【0047】
以上のように構成された自動販売機において、商品収納コラム50の前端側の商品Aをバケット64に受容する場合には、バケットユニット60を移動させてフォーク部材65の商品支持部65aの先端を商品収納コラム50の下方に配置し、可動部55を回転させて上面をバケット64側に傾斜させる。これにより、可動部55上の商品Aは、バケット64側に傾けられてバケット64側に移動し、商品Aがバケット64に受容される。
【0048】
このように、本実施形態の商品搬出装置によれば、商品収納コラム50の底板51の前端側に設けられ、上面が略水平面の状態からバケット64側に向かって下り傾斜を成すように傾斜角度を変更自在に設けられた可動部55によって商品収納コラム50の前端側に位置する商品Aを前方に傾けてバケット64内に移動させるようにしたので、可動部55を下方に回転させることによって商品Aを前方に傾けてバケット64内に移動させることができ、複雑な機構が必要ないことから製造コストの低減を図ることができる。
【0049】
尚、前記実施形態では、商品検知板67によってオンオフされる商品検知センサ61eをユニットベース61に設けたものを示したが、バケット64に設けるようにしても同様に、商品Aの売り切れを検知したり、商品Aの搬出動作の不良を検知したりすることができ、所定の商品収納コラム50の商品Aが売り切れの場合に別の商品収納コラム50の商品Aを搬出したり、バケット64に商品Aを受容し損なう場合に再度搬出動作行うことにより確実に商品Aを販売することができる。
【0050】
図29乃至図31は本発明の第5の実施形態を示すもので、図29はバケットユニットの側面図、図30はバケットユニットの平面図、図31はフォーク部材の商品支持部の断面図である。
【0051】
この自動販売機のバケットベース62に設けられたゲート開放部62cは、幅方向外側にゲート板54に接触する接触面62dが設けられている。接触面62dは、後端側に向かって幅方向内側に向かって斜めに延びるように形成されている。
【0052】
バケット64は、商品受容面を商品収納コラム50側に向けた状態において、バケット64の右側から商品収納コラム50側に向かって出没自在に設けられ、受容した商品Aの脱落を防止するための脱落防止板64bを有している。脱落防止板64bは、一端側がバケット64に回転自在に支持されており、図示しない付勢手段によってバケット64の右側から商品収納コラム50側に張り出した状態が保持されるようになっている。
【0053】
また、バケット64は、商品受容面を商品収納コラム50側に向けた状態において、バケット64の左側の端部から右方向に向かって突き出るように形成され、バケット64の回転時における受容した商品Aの脱落を防止するための脱落防止突起64cが設けられている。
【0054】
また、バケット64は、可撓性を有する合成樹脂等からなり、下端側の幅方向両側にフォーク部材65を連結するための連結孔64dが設けられている。また、バケット64の上端側は、商品受容面が外側に広がるように曲面状に形成されている。
【0055】
フォーク部材65は、基端側の幅方向両側から外側に延びる連結軸65dが設けられ、各連結軸65dをバケット64の連結孔64dに係合させることにより、バケット64に対してフォーク部材65が連結されるようになっている。また、フォーク部材65の各商品支持部65aは、先端側が先端に向かって下り傾斜をなすように設けられ、基端側が基端に向かって下り傾斜をなすように設けられている。また、各商品支持部65aの上面の幅方向両側には、商品支持部65aの延びる方向に沿ってそれぞれ突条65eが設けられている。更に、幅方向外側に位置する商品支持部65aの一方の側面には、商品収納コラム50に収納された商品Aをバケット64に取り込む動作を行う際に、商品収納コラム50の切り欠き部51b近傍の部材に当接することによりバケット64及びフォーク部材65の位置決めを行う当接面65fが設けられている。また、フォーク部材65の各商品支持部65aの幅及び商品支持部65aと商品支持部65aとの間隔は、支持する商品Aの底面が引っ掛かることの無い寸法に形成されている。
【0056】
以上のように構成された自動販売機において、ユニットベース61に対してバケットベース62を後方に移動させてバケットユニット60のフォーク部材65を商品収納コラム50の前端側に位置する商品Aの下方に挿入するとき、ゲート開放部62cの側面に設けられた接触面62dが後端側から商品収納コラム50のゲート板54に接触し、バケットベース62の後方への移動によってゲート板54を幅方向に押して回転させ、商品収納コラム50の商品通路50aの前端側を開放する。このとき、フォーク部材65の外側に位置する商品支持部65aに設けられた当接面65fは、商品収納コラム50の切り欠き部51b近傍の部材に当接することから、商品Aの取り込む動作を行う際のバケットユニット60が正確に位置決めされると共にバケットユニット60の姿勢が保持される。また、バケット64の脱落防止板64bは、商品収納コラム50に接触して付勢手段の付勢力に抗してバケット64に収納された状態となる。
【0057】
また、バケットユニット60を上方に移動してフォーク部材65によって商品Aを持ち上げてバケット64内に商品Aを受容する際には、フォーク部材65の各商品支持部65aの上面は先端側が先端に向かって下り傾斜をなしているので、例えば円筒形状の紙製容器入りの飲料など底面が凹状に形成されている商品Aを受容するときにも、商品支持部65aの先端が商品Aに引っ掛かることはない。また、フォーク部材65の各商品支持部65aの上面は基端側が基端に向かって下り傾斜を成しているので、持ち上げられた商品Aは確実に前方に傾けられて前方に移動し、バケット64内に受容される。更に、各商品支持部65aの上面には突条65eが設けられているので、商品Aとフォーク部材65との間の接触面積が小さくなり、摩擦力が小さくなる。
【0058】
また、商品Aを受容したバケットユニット60は、ユニットベース61に対して前方に移動して、バケット64が商品取出部14側に90°回転する。このとき、バケット64は、ユニットベース61に対してバケットベース62が前方に移動すると、回転部材63がユニットベース61の凸部61cに接触することから、前方に移動しながら徐々に商品取出部14側に90°回転して向きを変える。
【0059】
また、回転して向きを変えるバケット64は、当接部62bに接触しながら回転することにより、自動販売機本体10の前端側でバケット64の傾斜角度を小さくした後、商品取出部側14に向かって回転しながら徐々に傾斜角度が大きくなる。
【0060】
また、商品Aを受容してバケット64の向きを変えたときに、電動モータ61aの端子を短絡させ、短絡ブレーキによってモータ61aの回転を停止させ、バケット64を商品取出部14側に向けて確実に停止させる。
【0061】
回転するバケット64に受容された商品Aは、バケット64が回転する力を受けてバケット64の前方または後方に飛び出すおそれがある。しかし、商品Aに前方へ飛び出す力が付与された場合に、商品Aは脱落防止板64bに接触することによりバケット64外への飛び出しが防止される。また、商品Aに後方へ飛び出す力が付与された場合に、商品Aは脱落防止突起64cに衝突してバケット64内に戻されることから、商品Aのバケット64外への飛び出しが防止される。
【0062】
バケット64が商品取出部14側に向いた状態において、商品Aを受容したバケットユニット60は、ユニット移動機70によって上下方向及び幅方向に移動して商品搬出位置に移動する。そして、バケットユニット60を幅方向に移動させることにより、バケットユニット60の規制解除部材68は、商品取出部14の開口部15の近傍に設けられた操作部材16と接触して斜め上方に移動する。また、斜め上方に移動する規制解除部材68は、回転規制部材66に接触し、回転規制部材66を斜め上方に移動させる。これにより、フォーク部材65は、回転の規制が解除されて下方に回転し、受容した商品Aを斜め下方に搬出する。このとき、規制解除部材68の凸状に形成された上端が、回転規制部材66のV字状の溝状に形成された下端に接触することから、規制解除部材68と回転規制部材66との位置関係にずれが生じた場合でも確実に規制解除部材68によって回転規制部材66が斜め上方に移動する。また、バケット64は、商品受容面の上端が外側に広がるように曲面形状に形成されていることから、斜め下方に搬出される商品Aがバケット64の上端に引っ掛かることはない。
【0063】
また、商品Aの搬出動作中に、バケットユニット60のフォーク部材65が商品収納コラム50等の自動販売機本体10内の部材に引っ掛かるなどしてフォーク部材65に所定以上の力が作用する場合には、バケット64の連結孔64d周りの部材が撓むことにより、バケット64及びフォーク部材65が破損することなく、フォーク部材65がバケット64から脱落する。
【0064】
このように、本実施形態の商品搬出装置によれば、フォーク部材65の各商品支持部65aの先端側を、先端に向かって下り傾斜をなすように形成したので、例えば円筒形状の紙製容器入りの飲料など底面が凹状に形成されている商品Aを受容する際に、商品支持部65aの先端が商品Aの底面に引っ掛かることを防止することができ、商品Aの搬出不良の発生の低減を図ることが可能となる。
【0065】
また、フォーク部材65の各商品支持部65aの基端側を、基端に向かって下り傾斜をなすように形成したので、フォーク部材65で持ち上げた商品Aを傾斜によって滑らせてバケット64側に移動させることができ、商品Aを確実にバケット64内に受容することが可能となる。
【0066】
また、各商品支持部65aの上面に、商品支持部65aに沿って延びる突条65eを設けたので、商品Aとフォーク部材65との間の接触面積を小さくすることによって摩擦力を小さくすることができ、フォーク部材65上の商品Aを確実に滑らせることが可能となる。
【0067】
また、フォーク部材65の幅方向外側に位置する商品支持部65aの側面に、商品収納コラム50に対してバケットユニット60を位置決めするための当接面65fを設けたので、商品Aを取り込む動作を行う際のバケットユニット60を正確に位置決めすることができると共にバケットユニット60の姿勢を保持することができ、商品Aの搬出不良の発生の低減を図ることが可能となる。
【0068】
また、バケット64を、可撓性を有する部材によって形成し、バケット64とフォーク部材65を、フォーク部材65に対する所定以上の力の作用によって互いに分離可能に連結したので、フォーク部材65が商品収納コラム50等の自動販売機本体10内の部材に引っ掛かるなどしてフォーク部材65に所定以上の力が作用する場合には、バケット64の連結孔64d周りの部材が撓むことにより、バケット64に対してフォーク部材65を脱落させることができ、バケット64及びフォーク部材65の破損を防止することが可能となる。
【0069】
また、ゲート開放部62cの幅方向側面に、バケット64の商品収納コラム50側への移動によってゲート板54に接触してゲート板54を回転させる接触面62dを設けたので、接触面62dによってゲート板54を幅方向に押して回転させることができ、商品収納コラム50の前端側に位置する商品Aがゲート板54にもたれかかる場合にも、ゲート板54を開放することが可能となる。
【0070】
尚、前記第5の実施形態では、各商品支持部65aの上面の幅方向両側に、商品支持部65aの延びる方向に沿ってそれぞれ突条65eが設けられたものを示したが、各商品収納部65aの上面の幅方向中央部に1つの突条65eを設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す自動販売機の全体斜視図
【図2】外扉及び操作扉を開放した状態を示す自動販売機の全体斜視図
【図3】自動販売機の側面断面図
【図4】商品収納コラムの要部平面図
【図5】商品収納コラムの正面図
【図6】商品収納コラムの要部側面断面図
【図7】バケットユニットの全体斜視図
【図8】バケットユニットの平面図
【図9】バケットユニットの正面図
【図10】バケットユニットの背面図
【図11】バケットユニットの側面図
【図12】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図13】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図14】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図15】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図16】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図17】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図18】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図19】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図20】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図21】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図22】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図23】本発明の第2の実施形態を示すバケットユニット及び商品収納コラムの側面断面図
【図24】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図25】本発明の第3の実施形態を示すバケットユニット及び商品収納コラムの側面断面図
【図26】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図27】本発明の第4の実施形態を示すバケットユニット及び商品収納コラムの側面断面図
【図28】商品の搬出動作に関する動作説明図
【図29】本発明の第5の実施形態を示すバケットユニットの側面図
【図30】バケットユニットの平面図
【図31】フォーク部材の商品支持部の断面図
【符号の説明】
【0072】
40…棚、50…商品収納コラム、50a…商品通路、51…底板、51b…切り欠き部、51c…当接部、51d…当接部、52…側板、52a…案内部、53…押出板、53a…切り欠き部、54…ゲート板、55…可動部、60…バケットユニット、61…ユニットベース、61d…レール、61e…商品検知センサ、62…バケットベース、62c…ゲート開放部、62d…接触面、63…回転部材、64…バケット、64d…連結孔、65…フォーク部材、65a…商品支持部、65b…溝、65c…接触面、65d…連結軸、65e…突条、65f…当接面、66…回転規制部材、67…商品検知板、68…規制解除部材、70…ユニット移動機、A…商品。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに上下方向及び幅方向に配列され、商品を前後方向に並べて収納可能な複数の商品収納コラムと、選択された商品収納コラムに収納された商品を受容するバケットと、バケットを任意の商品収納コラムの前面側に移動させ、商品を受容したバケットを所定の商品搬出位置に移動させるバケット移動機構とを備えた商品搬出装置において、
商品収納コラムの前端側に位置する商品を、バケット側に傾けてバケット内に移動させる商品受容機構を備えた
ことを特徴とする商品搬出装置。
【請求項2】
前記商品受容機構を、上面が商品収納コラム側からバケット側に向かって下り傾斜を成すようにバケット側に設けられ、商品の下面を支持する商品支持部と、商品収納コラムの前端側に設けられ、商品支持部が上下方向に通過する切り欠きと、バケットを上下方向に移動させるバケット移動機構とから構成した
ことを特徴とする請求項1記載の商品搬出装置。
【請求項3】
前記商品受容機構を、上面が略水平面の状態からバケット側に向かって下り傾斜を成す方向に傾斜角度を変更自在にバケットに設けられ、商品の下面を支持する商品支持部と、商品収納コラムの前端側に設けられ、バケットを下方に移動させる際に商品支持部に下方から当接することにより商品支持部の上面をバケット側に傾斜させる当接部と、バケットを上下方向に移動させるバケット移動機構とから構成した
ことを特徴とする請求項1記載の商品搬出装置。
【請求項4】
前記商品受容機構を、上面が水平面よりもややバケット側に向かって下り傾斜を成す状態からバケット側への下り傾斜の角度が大きくなる方向に傾斜角度を変更自在にバケットに設けられ、商品の下面を支持する商品支持部と、商品収納コラムの前端側に設けられ、商品収納コラム側に移動するバケットの商品支持部の下面に当接することにより商品支持部の上面をバケット側に傾斜させる当接部と、バケットを前後方向に移動させるバケット移動機構とから構成した
ことを特徴とする請求項1記載の商品搬出装置。
【請求項5】
前記商品受容機構を、商品収納コラムの底部の前端側に設けられ、上面が略水平の状態からバケット側に向かって下り傾斜を成すように傾斜角度を変更自在に設けられた可動部から構成した
ことを特徴とする請求項1記載の商品搬出装置。
【請求項6】
前記商品収納コラムの前端側に上下方向に回転自在に設けられ、商品通路の前端側を開閉するゲート部材と、
バケット側に商品収納コラム側に向かって延びるように設けられ、バケットの商品収納コラム側への移動によってゲート部材に接触して商品通路の前端側を開放する方向にゲート部材を回転させるゲート開放部と、
商品収納コラム側に設けられ、ゲート部材を回転させて商品通路の前端側を開放する際のゲート開放部を前後方向に案内する案内部とを備えた
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の商品搬出装置。
【請求項7】
前記ゲート開放部の側面に、バケットの商品収納コラム側への移動によってゲート部材が接触する接触面を設けた
ことを特徴とする請求項6記載の商品搬出装置。
【請求項8】
前記バケットを前方に移動させることにより、商品支持部の上面のバケット側への下り傾斜の角度が大きくなるように構成した
ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載の商品搬出装置。
【請求項9】
前記商品受容機構に、商品支持部の幅方向の移動を規制して前後方向に案内する位置決め手段を設けた
ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載の商品搬出装置。
【請求項10】
商品収納コラムの商品通路を移動可能に設けられ、商品通路に並べられた商品を背面側から前方に向かって移動させる力を付与する押出部材を備え、
押出部材に、商品支持部の上下方向の移動を許容する切り欠きを設けた
ことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項記載の商品搬出装置。
【請求項11】
前記バケットに、商品の有無を検知する商品検知手段を設けた
ことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項記載の商品搬出装置。
【請求項12】
幅方向に複数の商品収納コラムを載置可能に設けられ、互いに上下方向に配置された複数の棚を備え、
各棚を、上下に隣り合う棚との間隔を商品の高さ寸法と略同一の寸法に配置し、
各棚の前方に、商品をバケットに受容するための動作に必要な空間を設けた
ことを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項記載の商品搬出装置。
【請求項13】
前記商品支持部の上面の商品収納コラム側を、商品収納コラム側に向かって下り傾斜をなすように形成した
ことを特徴とする請求項2乃至12の何れか1項記載の商品搬出装置。
【請求項14】
前記商品支持部の上面のバケット側を、バケット側に向かって下り傾斜をなすように形成した
ことを特徴とする請求項2乃至13の何れか1項記載の商品搬出装置。
【請求項15】
前記商品支持部の上面に、商品が移動する方向に延びる突条を設けた
ことを特徴とする請求項2乃至14の何れか1項記載の商品搬出装置。
【請求項16】
前記商品支持部の側面に、商品収納コラムに対してバケットを位置決めするガイド部を設けた
ことを特徴とする請求項2乃至15の何れか1項記載の商品搬出装置。
【請求項17】
前記バケット及び商品支持部の少なくとも一方を、可撓性を有する部材によって形成し、
バケットと商品支持部を、商品支持部に対する所定以上の力の作用によって互いに分離可能に連結した
ことを特徴とする請求項2乃至16の何れか1項記載の商品搬出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2008−310810(P2008−310810A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−128545(P2008−128545)
【出願日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(000001845)サンデン株式会社 (1,791)
【Fターム(参考)】