説明

商品販売データ処理装置、商品販売データ処理システムおよび商品販売データ処理方法並びに商品販売データ処理プログラム

【課題】汎用性のカードを用いて買物客へのサービス向上が可能になる。
【解決手段】非接触ICカード16の記録部22に記録された商品値割引情報が非接触ICカードリーダライタ17を介して読み込まれ商品値割引情報バッファ71に記憶する。スキャナ65を介して入力された当該商品コードに対応する買上商品情報を買上商品情報バッファ72に記憶する。そして、キーボード61の小計キーを介して買上商品の入力終了が宣言されると、買上商品情報バッファ71に記憶されている当該商品コードに基づいて商品値割引情報バッファ72に当該商品コードが存在するか否かを判定する。そして、商品値割引情報バッファ72に商品値割引の対象となる買上商品の当該商品コードが存在すると、当該商品コードの買上商品について商品値割引処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、POS(Point Of Sales:販売時点情報管理)端末等の商品販売データ処理装置、商品販売データ処理システムおよび商品販売データ処理方法並びに商品販売データ処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スーパーマーケット、大型量販店などの小売業界では、商品販売の競争が激化している。そのため各企業は、他社との差別化を図るために様々な販売商品の促進対策を講じている。
【0003】
小売業界では、商品の販売促進させるために、たとえば、ダイレクトメールやデジタルチラシなどの利用が広がっている。
【0004】
また、商品の値引きやポイントサービスなどで商品の販売促進を図っている。
【0005】
また、特定の商品について値割引処理をPOS端末で行う場合には、たとえば、キーボードから値引キー、割引キー等による商品値割引処理や商品に表示されている商品コードをスキャナで入力して商品マスタファイルに設定されている値引きまたは割引率等による商品値割引処理行っている。
【0006】
また、電子クーポンを配布するためにリーダライタ装置と無線通信により電子クーポンを取得する通信装置とからなる電子クーポン配布システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1に記載の電子クーポン配布システムは、リーダライタ装置と通信装置との通信開始時に通信装置がリーダライタ装置にプロフィール情報を送信し、前記リーダライタ装置はプロフィール情報内に含まられる所定のキーワードで検索し、検索されたキーワードに対応するプロフィール項目が取得条件を満たしているプロフィール情報を送信した通信装置に対してのみ電子クーポンを送信するようになっている。
【0008】
前記電子クーポン配布システムでは、通信装置の所有者のプロフィール情報に適した電子クーポンのサービスが受けられようになっている。しかしながら、たとえば、所有者のプロフィール情報でスーパーマーケットにおいて食料品や衣料品など買上げる場合に、家族構成によって商品のサービスが限定さることがある。また、店舗カードを所持されていない買物客の場合には、商品値割引を受けられないこともある。
【0009】
本発明は、非接触ICカードの商品値割引情報を利用して買上商品の商品販売データ処理を可能とする商品販売データ処理装置、商品販売データ処理システムおよび商品販売データ処理方法並びに商品販売データ処理プログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、非接触ICカードの記録部に記録されている商品値割引情報に基づいて値引または割引の対象となる買上商品の商品販売データ処理を行う商品販売データ処理装置において、前記非接触ICカードの記録部に記録されている商品値割引情報を読み込むことが可能な非接触ICカードリーダライタと、この非接触ICカードリーダライタを介して読み込まれた前記商品値割引情報を商品値割引情報記憶部に記憶する商品値割引情報記憶手段と、商品を識別する商品コードを入力するための商品コード入力手段と、この商品コード入力手段を介して入力された当該商品コードに対応する買上商品情報を買上商品情報記憶部に記憶する買上商品情報記憶手段と、1商取引の買上商品の入力終了を宣言する商品入力締め手段と、この商品入力締め手段により買上商品の入力終了が宣言されると前記買上商品情報記憶部に記憶されている当該商品コードに基づいて前記商品値割引情報記憶部に当該商品コードが記憶されているか否かを判定する商品値割引対象判定手段と、この商品値割引対象判定手段により前記商品値割引情報記憶部に商品値割引の対象となる買上商品の当該商品コードが記憶されていると当該商品コードについて商品値割引処理を実行する商品値割引処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、非接触ICカードの記録部に商品値割引情報を記録することが可能な非接触ICカードリーダライタを有する情報端末と、前記非接触ICカードの記録部に記録されている前記商品値割引情報を読み込むことが可能な非接触ICカードリーダライタを有する商品販売データ処理装置と、を備える商品販売データ処理システムにおいて、前記情報端末は、前記非接触ICカードリーダライタを介して前記非接触ICカードの記録部に前記商品値割引情報を記録する商品値割引情報記録手段を備え、前記商品販売データ処理装置は、前記非接触ICカードの記録部に記録されている前記商品値割引情報が前記非接触ICカードリーダライタを介して読み込み商品値割引情報記憶部に記憶する商品値割引情報記憶手段と、商品を識別する当該商品コードを入力するための商品コード入力手段と、この商品コード入力手段を介して入力された買上商品の当該商品コードに対応する買上商品情報を買上商品情報記憶部に記憶する買上商品情報記憶手段と、1商取引の買上商品の入力終了を宣言する商品入力締め手段と、この商品入力締め手段により買上商品の入力終了が宣言されると前記買上商品情報記憶部に記憶されている当該商品コードに基づいて前記商品値割引情報記憶部に当該商品コードが記憶されているか否かを判定する商品値割引対象判定手段と、この商品値割引対象判定手段により前記商品値割引情報記憶部に商品値割引の対象となる買上商品の当該商品コードが記憶されていると当該商品コードについて商品値割引処理を実行する商品値割引処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、非接触ICカードの記録部に記録されている商品値割引情報に基づいて値引または割引の対象となる買上商品の商品販売データ処理を行う商品販売データ処理装置の商品販売データ処理方法において、前記非接触ICカードの記録部に記録されている前記商品値割引情報が非接触ICカードリーダライタを介して読み込むステップと、前記ステップにより読み込まれた前記商品値割引情報を記憶するステップと、商品コード入力された当該商品コードを入力するステップと、前記ステップにより入力された当該商品コードに対応する買上商品情報を買上商品情報記憶部に記憶するステップと、1商取引の買上商品の入力終了を宣言する商品入力締めステップと、前記ステップにより買上商品の入力終了が宣言されると前記買上商品情報記憶部に記憶されている当該商品コードに基づいて前記商品値割引情報記憶部に当該商品コードが記憶されているか否かを判定するステップと、前記ステップにより前記商品値割引情報記憶部に商品値割引の対象となる買上商品の当該商品コードが記憶されていると当該商品コードについて商品値割引処理を実行するステップと、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、非接触ICカードの記録部に記録されている商品値割引情報に基づいて値引または割引の対象となる買上商品の商品販売データ処理を行う商品販売データ処理プログラムにおいて、前記非接触ICカードの記録部に記録されている商品値割引情報が非接触ICカードリーダライタを介して読み込む機能と、前記機能により読み込まれた前記商品値割引情報を商品値割引情報記憶部に記憶する機能と、商品コード入力手段を介して当該商品コードを入力する機能と、前記機能により入力された当該商品コードに対応する買上商品情報を買上商品情報記憶部に記憶する機能と、1商取引の買上商品の入力終了を宣言する商品入力締め機能と、前記機能により買上商品の入力終了が宣言されると前記買上商品情報記憶部に当該商品コードが記憶されているか否かを判定する機能と、前記機能により前記商品値割引情報記憶部に商品値割引の対象となる買上商品の当該商品コードが記憶されていると当該商品コードについて商品値割引処理を実行する機能と、を実現することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、汎用性のカードを用いて商品販売の促進効果をより向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施例1に係る商品販売データシステムの全体構成の概略を示すブロック図。
【図2】同実施例1に係るストアコンピュータに形成される商品マスタファイルの主要なデータ構造を示す模式図。
【図3】同実施例1に係るストアコンピュータに形成される商品値割引ファイルの主要なデータ構造を示す模式図。
【図4】同実施例1に係る非接触ICカードの主要な構成を示す模式図。
【図5】同実施例1に係るキオスク端末の主要な構成を示すブロック図。
【図6】同実施例1に係るPOS端末の要部構成を示すブロック図。
【図7】同実施例1に係るPOS端末のRAMに形成される主要なメモリエリアを示す模式図。
【図8】同実施例1に係るキオスク端末のCPUが実行する商品値割引情報処理の主要なステップを示す構成を示すフローチャート。
【図9】同実施例1に係るPOS端末のCPUが実行する商品販売データ処理の主要なステップを示す構成を示すフローチャート。
【図10】同実施例に係るPOS端末のCPUが実行する商品値割引判定処理の主要なステップを示すフローチャート。
【図11】同実施例1に係るPOS端末の1商取引が処理されたときの買上商品情報バッファに記憶される一例を示す模式図。
【図12】同実施例1に係るキオスク端末の表示部に表示される商品値割引情報の一例を示す模式図。
【図13】同実施例1に係る1商取引において発行されるレシートの印字の一例を示す平面図。
【図14】本発明の実施例2に係るPOS端末のCPUが実行する商品販売データ処理の主要なステップを示す構成を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る商品販売データ処理システムをより明確に理解するために本明細書における商品販売データ処理システムの概要を説明する。
【0017】
はじめに、買物客は、FeliCa(登録商標)チップを内蔵した非接触ICカードを用意する。
【0018】
商品販売データ処理システムは、スーパーマーケットなどの店舗内に設置された情報端末であるキオスク端末、商品販売データ処理装置であるPOS端末およびストアコンピュータから構成されている。
【0019】
キオスク端末には、商品の値引額もしくは割引率などの商品値割引情報が記憶されている。
【0020】
買物客は、前記キオスク端末の非接触ICカードリーダライタを介して商品値割引情報を自己所有の非接触ICカードの記録部に記録する。
【0021】
つぎに、前記POS端末の非接触ICカードリーダライタを介して前記非接触ICカードの記録部に記録されている前記商品値割引情報を読み取るとともに、商品値割引情報記憶部に記憶する。
【0022】
さらに、前記POS端末の商品コード入力手段から買上商品の商品コードが入力されると、この入力商品コードに基づいて前記商品値割引情報記憶部を検索して当該商品コードが記憶されている場合には、前記商品値割引情報の値引額、割引率および新価格にしたがって買上商品の商品値割引処理が行われるようになっている。
【実施例1】
【0023】
以下、本発明の実施例1について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施例1に係る商品販売データ処理システム11の要部構成を説明するためのすブロック図である。商品販売データ処理システム11は、複数台のキオスク端末12、複数台のPOS端末13およびストアコンピュータ14をLAN(Local Area Network)等の通信回線15によって相互通信することが可能に接続されている。
【0025】
前記各キオスク端末12および前記各POS端末13には、各買物客が所有する非接触ICカード16に各種データたとえば、商品値割引情報を読み書きが可能な非接触ICカードリーダライタ17を備えている。
【0026】
前記ストアコンピュータ14には、商品マスタファイル18、商品値割引情報ファイル19等のデータファイルを備えている。
【0027】
商品マスタファイル18には、図2に示すように、商品コード、商品名、単価、属性コード等の項目情報からなる商品情報が店舗で販売される商品数分、記憶されている。
【0028】
商品コードは、各商品に対して設定された商品固有の識別コードであって各商品には商品コードがバーコードまたは2次元コードの形態で表示されている。商品名、単価は、対応する商品コードによって特定される商品の品名、単位数量当たりの価格である。属性コードは、対応する商品コードによって特定される商品が属する商品分類のコードである。
【0029】
商品値割引情報ファイル19には、図3に示すように、商品コード、値割引フラグF、値割引情報等の項目情報からなる商品値割引情報が店舗で販売される商品の値割引の商品数だけ記憶されている。
【0030】
値割引フラグFは、1:値引額、2:割引率、3:新価格の値割引情報が示される。
【0031】
前記ストアコンピュータ14は、通信回線15を介して前記各POS端末13からの商品コードに基づく商品情報の問い合わせに対応して商品マスタファイル18を検索し、該当商品コードの商品情報が提供されるようになっている。
【0032】
また、前記ストアコンピュータ14は、商品値割引情報ファイル19の商品値割引情報の更新が発生するたびに商品値割引情報を前記各キオスク端末12へ送信し提供されるようになっている。
【0033】
図4は、前記非接触ICカード16の要部構成の一例を示すブロック図である。非接触ICカード16は、フラッシュメモリなどの半導体メモリからなるユーザエリアを有する記録部22、外部と通信してデータを送受信するための通信部23およびアンテナ24と、それらを統括的に制御する制御部25によって構成されている。
【0034】
図5は、キオスク端末12の要部構成の一例を示すブロック図である。キオスク端末12は、制御部本体として各部を制御するCPU(Central Processing Unit)31が搭載されている。そして、このCPU31には、アドレスバス、データバスなどのバスライン32を介して主記憶装置としてROM(Read Only Memory)33、RAM(Random Access Memory)34、補助記憶装置としてのHDD(Hard Disk Drive)35、時計部36、通信コントローラ37、タッチパネル38、カードリーダライタコントローラ39、非接触ICカードリードライタ17によって構成されている。
【0035】
前記ICカード非接触リードライタ17には、図示しないアンテナと通信部を内蔵している。前記ICカード非接触リードライタ17は、前記非接触ICカード16のアンテナ24および通信部23を介してユーザエリアの記録部22に商品値割引情報のデータを記録することが可能になっている。ここで、CPU31とICカード非接触リードライタ17により商品値割引情報記録手段として機能する。
【0036】
また、前記HDD35には、ストアコンピュータ14の商品値割引情報ファイル19に記憶されている商品値割引情報が通信コントローラ37を介して記憶されるようになっている。
【0037】
前記ROM33および前記HDD35には、前記非接触ICカード16のユーザエリアの記録部22に商品値割引情報を記録処理するためのプログラムが記憶されている。
【0038】
図6は、POS端末13の要部構成の一例を示すブロック図である。POS端末13には、制御部本体として各部を制御するCPU41が搭載されている。そして、このCPU41には、アドレスバス、データバスなどのバスライン42を介してプログラム等の固定的データが記憶されたROM43、商品販売データの処理をするためのメモリエリア等が形成されるRAM44、補助記憶装置としてのHDD45、現在の日付および時刻を計時する時計部46のほか通信コントローラ47、キーボードコントローラ48、第1表示コントローラ49、第2表示コントローラ50、プリントコントローラ51、スキャナコントローラ52、カードリーダライタコントローラ53、I/O(Input/Output)ポート54が接続されている。
【0039】
通信コントローラ47は、LAN等の通信回線15を介して接続される外部機器との間で行うデータ通信を制御するもので、この通信コントローラ47には、商品マスタファイル18、商品値割引情報ファイル19等を記憶管理するストアコンピュータ14が接続されている。
【0040】
キーボードコントローラ48は、キーボードの操作キーに対応したキー信号を取り込むもので、このキーボードコントローラ48には、数値データを置数するための「0」〜「9」の置数キー、この置数キーによって置数された数値データがPLU(price look up)コードであることを指令するPLUキー、数値データが乗数であることを指令する×キー、数値データのクリア当を指令するクリアキー、1商取引の小計出力を指令する小計キー、1商取引の現金締めを指令する預/現計キー等が配設されたPOS端末専用のキーボード61が接続されている。
【0041】
第1表示コントローラ49、第2表示コントローラ50は、表示器の駆動を制御して表示データに対応する画面を表示させるもので、第1表示コントローラ50には、オペレータに対する画面を表示するために前面表示器62が接続されており、第2表示コントローラ50には、客に対する画面を表示するための客面表示器63が接続されている。
【0042】
プリントコントローラ51は、プリンタの駆動を制御して印字データをレシート用紙に印字させるもので、このプリントコントローラ51には、1商取引が成立するごとにその取引のレシート100(図13参照)をレシート用紙に印字し発行するためのプリンタ64が接続されている。
【0043】
スキャナコントローラ52は、スキャナで読み取られたデータを取り込むもので、このスキャナコントローラ52には、商品に表示された商品コードを示すバーコードあるいは2次元コード等を読み取ることが可能なスキャナ65が接続されている。ここで、商品コード入力手段として機能する。なお、商品コードは、PLUコードとしてキーボード61の置数キーとPLUキーとにより入力することも可能である。
【0044】
カードリーダライタコントローラ53は、ICカード非接触リードライタ17で読み取られたカードデータたとえば、商品値割引情報を取り込むもので、このカードリーダライタコントローラ53には、たとえば、FeliCa(登録商標)チップを内蔵した非接触ICカード16のカードデータを読み取ることが可能な非接触ICカードリードライタ17が接続されている。
【0045】
前記非接触ICカードリードライタ17は、図示しないアンテナと通信部を内蔵している。そして、非接触ICカードリードライタ17は、非接触ICカード16のアンテナ24および通信部23を介してユーザエリアを有する記録部22の商品値割引情報を読み取ることが可能になっている。ここで、CPU41と非接触ICカードリードライタ17とにより商品値割引情報読取手段として機能する。
【0046】
I/Oポート54には、CPU41からの指令によりドロワ66に対して駆動信号が出力される。ドロワ66は、現金等を収容するために設けられており、駆動信号の入力により自動的に開放動作する。また、I/Oポート54には、モードスイッチ67からの信号が入力される。
【0047】
モードスイッチ67は、「登録」、「点検」、「精算」、「設定」等の各種業務モードを選択しその実行をCPU41に指令するものである。ちなみに、「登録」とは、商品コード入力手段により買上商品の商品コードが入力されると、その入力された商品コードに基づいて買上商品情報をRAM44等の記憶部に登録処理するとともに、前記買上商品の商品名、販売点数、販売金額等を前面表示器62、客面表示器63に表示およびプリンタ64により買上商品情報をレシート用紙等に印字出力する業務である。
【0048】
POS端末13は、図7に示すように買上商品情報バッファ71、商品値割引情報バッファ72、カードフラグバッファ73および印字バッファ74がRAM44に形成している。
【0049】
買上商品情報バッファ71には、1商取引で買上される商品ごとに、商品コード、商品名、単価、販売点数、販売金額、値割引額等の各項目からなる買上商品情報が蓄積される。また、蓄積された買上商品情報の販売点数、販売金額、値割引額の各合計エリア75、76、77が形成されている。ここに、買上商品情報バッファ71は、買上商品情報記憶部として機能する。
【0050】
商品値割引情報バッファ72には、非接触ICカード16の記録部22から読み取ったカードデータである商品値割引情報が記憶される。
【0051】
カードフラグバッファ73には、非接触ICカード16を使用した買物客との1商取引であるか否かを判別するためのカードフラグCFがセットされる。ちなみに、この実施例1では、非接触ICカード16を使用した買物客との商取引であるときにはカードフラグCFは“1”にセットされるようになっている。
【0052】
また、非接触ICカード16を使用しない買物客との1商取引であるときにはカードフラグCFは“0”にリセットされるようになっている。
【0053】
印字バッファ73には、プリンタ64によって一括印字される1商取引分のレシート印字データが記憶されている。
【0054】
本実施例1の構成に係る情報端末であるキオスク端末11のCPU31は、非接触ICカード16の記録部22に商品値割引情報を記録するプログラムを構成している。
【0055】
図8は、キオスク端末12のCPU31が実行する商品値割引情報処理の要部のST(ステップ)を示すフローチャートである。
【0056】
キオスク端末12のCPU31は、ST(ステップ)11としてタッチパネル38の画面に図示しないジョブメニューを表示させる。そして、ST12としてタッチパネル38の画面の図示しない商品値割引情報をタッチ操作すると、たとえば、HDD35に記憶されている商品値割引情報を取得するとともに、図12に示すように、タッチパネル38の画面に商品値割引情報を表示させる。
【0057】
CPU31は、ST13として非接触ICカードリードライタ17を介して非接触ICカード16を検知すると、非接触ICカード16の記録部22に対して図12に示すように、商品値割引情報を記録する。ここで、キオスク端末12の商品値割引情報処理が終了する。
【0058】
つぎに、POS端末13における非接触ICカード16を用いた商品販売データ処理について説明する。
【0059】
各POS端末13のCPU41は、モードスイッチ67により「登録」モードが選択されている状態であって、図9のフローチャートに示すST(ステップ)で1商取引の商品販売データ処理を実行するようにROM43またはHDD45にプログラムされている。
【0060】
そして、商品販売データ処理を開始する前に、RAM44の買上商品情報バッファ71、商品値割引情報バッファ72、カードフラグバッファ73および印字バッファ74がクリアされている。
【0061】
CPU41は、まず、ST21として非接触ICカード16のカード登録されるのを待機している。
【0062】
そして、非接触ICカード16の記録部22に記録されているカードデータである商品値割引情報が非接触ICカードリードライタ17を介して読み込まれた場合には(ST21−YES)、CPU41は、ST22として前記商品値割引情報をRAM44の商品値割引情報バッファ72にセーブする(商品値割引情報記憶手段)。そして、ST23としてカードフラグCFを“1”にセットする。
【0063】
つぎに、ST24として買上商品の商品登録が行われるのを待機する。ここで、スキャナ65またはキーボード61の商品コード入力手段を介して当該商品コードが入力されると、CPU41は、ST25では、入力された商品コードでストアコンピュータ14に通信コントローラ47を介して問い合わせを行い、当該商品コードに対応して商品マスタファイル18に設定されている商品名、単価等の商品情報を読み込む。そして、この商品情報によって買上商品情報を作成し、買上商品情報バッファ71にセーブする。また、当該商品コードに対応した商品名、単価、販売点数、販売金額等の買上商品情報を前面表示器62および客面表示器63に表示させる。
【0064】
以後、CPU41は、キーボード61の小計キーが操作入力されるまで、買上商品の商品コードが入力されるごとにST24〜ST25の処理を繰り返し実行する。
【0065】
そして、CPU41は、ST26として1商取引の商品登録の入力終了を宣言する商品入力締め手段である小計キーの入力を検知した場合には、CPU41は、ST27としてカードフラグCFをチェックして商品値割引の対象か否かを判定する。ここで、カードフラグCFが“1”にセットされている場合には、商品値割引の対象の取引なので、後述するST28の商品値割引判定処理を実行する。
【0066】
これに対し、カードフラグCFが“0”にリセットされていた場合には、商品値割引判定処理を実行しない。
【0067】
その後、CPU41は、ST29として買上商品情報バッファ71の合計販売金額から合計値割引額を減算して小計金額を算出する。そして、この小計金額を前面表示器62および客面表示器63に表示させる。
【0068】
その後、CPU41は、ST30としてキーボード61の締めキーが入力されるのを待機する。
【0069】
そして、1商取引の決済を宣言する締めキーが入力されたならば、CPU41は、ST31として商品販売データ処理を行う。すなわち、図11に示すように、買上商品情報バッファ71に記憶されているすべての買上商品情報から販売点数、販売金額、値割引額の商品販売データからRAM44の各合計エリア(合計販売点数)75、(合計販売金額)76、(合計値割引額)77にそれぞれ記憶する登録処理が実行される。
【0070】
また、ST32として決済処理を行う。すなわち、たとえば、現金支払いの場合には、預かり金額と合計販売金額とから釣銭額を算出し、前面表示器62および客面表示器63に表示させる。
【0071】
つぎに、CPU41は、ST33として買上商品情報バッファ71の買上商品情報に基づいて当該商取引のレシート印字データを作成し、印字バッファ74にセーブする。そして、プリンタ64に出力して図13に示すように、レシート100を印字発行させる。さらに、I/Oポート54から駆動信号を出力してドロワ66を開放させる。
【0072】
以上で買物客との1商取引に対する商品販売データ処理を終了する。
【0073】
図10は、POS端末13のCPU41が実行する商品値割引判定処理のステップ(ST)を示すフローチャートである。
【0074】
CPU41は、商品値割引判定処理に入ると、まず、ST61として商品値割引バッファ72を検索して商品値割引情報が存在するかをチェックする。
【0075】
ここで、CPU41は、ST62として前記商品値割引情報が記憶されると判定した場合に、CPU41は、ST63として買上商品情報バッファ71に記憶されている買上商品の当該商品コードに基づいて商品値割引情報バッファ72に当該商品値割引情報の値割引対象となる当該商品コードが記憶されているか否かを判定する(商品値割引対象判定手段)。
【0076】
そして、商品値割引バッファ72に商品値割引の対象となる当該商品コードが記憶されている場合には(ST63−YES)、CPU41は、ST64としてその商品値割引情報に基づいて当該商品コードに対応した販売金額、値割引情報および値割引額等を読込む。そして、買上商品情報バッファ71に当該商品コードに対応する販売金額、値割引情報および値割引額等をセーブしたならば(商品値割引処理手段)、この値割引処理判定処理を終了する。
【0077】
なお、ST62にて商品値割引情報が記憶されていない場合、または、ST63にて値割引対象となる買上商品の当該商品コードが記憶されていない場合には、ST64の商品値割引処理を行うことなく商品値割引判定処理を終了する。
【0078】
このように構成された本実施例のPOS端末13においては、商品値割引情報バッファ72に記憶されている商品値割引情報と買上商品バッファ71に記憶された買上商品情報に基づいて買上商品の商品販売データ処理をカードフラグCF“1”にセットされた買物客との1商取引が発生した場合の作用について具体的に説明する。
【0079】
今、図3の商品値割引情報ファイル19に記憶されている商品値割引情報と、図11の買上商品情報バッファ71に記憶されている買上商品情報を基に商品A、B、Cを各1点ずつ順に買上げた買物客との1商取引について説明する。
【0080】
キャッシャ(店員)は、買物客が提示した非接触ICカード16をPOS端末13の非接触ICカードリードライタ17で読み取らせる。そうすると、図3の商品値割引情報ファイル19の商品値割引情報を商品値割引情報バッファ72に記憶する。
【0081】
つぎに、POS端末13のキーボード61またはスキャナ65を操作して買物客が買い上げる商品の商品A〜Cを各1点ずつ順に各商品コードを入力する。
【0082】
そうすると、買上商品情報バッファ71には、図11に示すうちに、No.1のレコードとして商品コード(4901777137943)、商品名(商品A)、単価(98円)、販売点数(1点)の各データが記憶される。
【0083】
また、No.2のレコードとして商品コード(4901234567894)商品名(商品B)、単価(100円)、販売点数(1点)の各データが記憶される。
【0084】
No.3のレコードとして商品コード(45126420)、商品名(商品C)、単価(120円)、販売点数(1点)の各データが記憶される。
【0085】
買物客の買い上げ商品が3点すべて入力されたので、つぎに、キーボード61の小計キーが操作入力されると、カードフラグCFをチェックして“1”にセットされているので、商品値割引判定処理を行う。
【0086】
まず、No.1のレコードとして商品コード(4901777137943)で商品値割引情報バッファ72を検索して買上した商品が存在するので買上商品情報バッファ71に、販売金額(78円)、値割引フラグF(1)、値割引情報(20円値引)、値割引額(20円)のデータが追加記憶される。
【0087】
また、No.2のレコードとして商品コード(4901234567894)で商品値割引情報バッファ72を検索し、買上した商品が存在するので買上商品情報バッファ71に、販売金額(85円)、値割引フラグF(2)、値割引情報(15%割引)すなわち、単価(100)と割引率15%とを演算して値割引額に割引額(15円)のデータが追加記憶される。
【0088】
また、No.3のレコードとして商品コード(45126420)で商品値割引情報バッファ72を検索し、買上した商品が存在するので買上商品情報バッファ71に、販売金額(100円)、値割引フラグF(3)、値割引情報(20円)、値割引額に新価格が100円であるので(20円)のデータが追加記憶される。
【0089】
さらに、合計エリア75には、販売点数(3点)、合計エリア76には、合計販売金額(263円)、合計エリア77には、値割引額(55円)が算出される。
【0090】
当該1商取引の小計金額263円を算出する。さらに、前面表示器62および客面表示器63に商品A〜Cの販売点数、販売金額、小計金額の表示内容を更新する。
【0091】
キーボード61の締めキーが操作入力されると、商品販売データ処理を行う。すなわち、買上商品情報バッファ71に記憶されているすべての買上商品情報の販売点数、販売金額、値割引額をRAM44の合計エリア75〜77にそれぞれ合計する。そして、販売点数(3点)、販売金額(263円)、値割引額(55円)になる。
【0092】
また、買上商品の決済処理を行う。すなわち、現金支払いの場合には、預かり金額としてたとえば、300円と合計販売金額(263円)とから釣銭(37円)を算出し、前面表示器62および客面表示器63に表示させる。
【0093】
つぎに、買上商品情報バッファ71の買上商品情報に基づいて当該商取引のレシート印字データを作成し、印字バッファ74にセーブする。そして、プリンタ64に出力して図13に示すように、レシート100を印字発行させる。さらに、I/Oポート54から駆動信号を出力してドロワ66を開放させ、釣銭(37円)を買物客に渡し、1商取引の商品販売データ処理を終了させる。
【実施例2】
【0094】
つぎに、実施例2について図14を参照して説明する。本実施例は、図9のフローチャートを除く他は、実施例1と同じである。
【0095】
POS端末13のCPU41は、図14のフローチャートに示すST(ステップ)で各部を制御するようにROM43またはHDD45に記憶されている商品販売データ処理プログラムにより実行される。
【0096】
図14のフローチャートは、図9の前記実施例1と同一部分について同じ符号のST(ステップ)については説明を省略する。
【0097】
本実施例2においてCPU41は、ST81として実施例1のST26にて商品コード入力手段を介して入力された当該商品コードに基づいて商品値割引バッファ72を検索して当該商品コードが記憶されているか否かを判定する(商品値割引対象判定手段)。
【0098】
そして、商品値割引情報の値割引対象となる当該商品コードが記憶されていると判定された場合には(ST81−YES)、CPU41は、ST82としてカードフラグCFをチェックして商品値割引の対象か否かを判定する。ここでカードフラグCFが“1”にセットされている場合には(ST81−YES)、商品値割引の対象の取引なのでST83として商品値割引情報に基づいて当該商品コードに対応する販売金額、値割引情報および値割引額等を読込む。そして、買上商品情報バッファ71に当該商品コードに対応する販売金額、値割引情報および値割引額等をセーブしたならば(商品値割引処理手段)、つぎの、ST29に進む。
【0099】
なお、ST81にて商品値割引情報の値割引対象となる当該商品コードが記憶されていない場合およびST82のカードフラグCFが“0”にリセットされている場合には、ST83の商品値割引処理を行うことなくST29に進む。
【0100】
本発明においては、汎用性のあるFeliCa(登録商標)ICチップを搭載した非接触ICカード16を用いて商品値割引のサービスを得ることが可能になる。店舗においては、専用カードを発行することなく商品値割引のサービスを提供することが可能になる。
【0101】
また、前記各実施例では、FeliCa(登録商標)ICチップを搭載した非接触ICカード16を用いて説明したが、携帯電話端末にFeliCa(登録商標)ICチップを搭載したモバイルFeliCa(登録商標)でもよいことは勿論である。
【0102】
また、上述の実施例においては、非接触ICカード16を例にとって説明しているが、本発明はこれに限らない。接触型のICカードおよびそれに対応する接触型ICカードリーダライタの組み合わせにも本発明はもちろん適用可能である。
【0103】
以上説明したように、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、実施の段階ではその趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能であるのは勿論である。
【符号の説明】
【0104】
12…キオスク端末(情報端末)、13…POS端末(商品販売データ処理装置)、16…非接触ICカード、17…非接触ICカードリーダライタ、18…商品マスタファイル、19…商品値割引情報ファイル、31、41…CPU、33、43…ROM、34、44…RAM、61…キーボード、65…スキャナ(商品コード入力手段)、71…買上商品情報バッファ(買上商品情報記憶部)、72…商品値割引情報バッファ(商品値割引情報記憶部)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0105】
【特許文献1】特開2008−186048公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触ICカードの記録部に記録されている商品値割引情報に基づいて値引または割引の対象となる買上商品の商品販売データ処理を行う商品販売データ処理装置において、
前記非接触ICカードの記録部に記録されている前記商品値割引情報を読み込むことが可能な非接触ICカードリーダライタと、
この非接触ICカードリーダライタを介して読み込まれた前記商品値割引情報を商品値割引情報記憶部に記憶する商品値割引情報記憶手段と、
商品の商品コードを入力するための商品コード入力手段と、
この商品コード入力手段を介して入力された当該商品コードに対応する買上商品情報を買上商品情報記憶部に記憶する買上商品情報記憶手段と、
1商取引の買上商品の入力終了を宣言する商品入力締め手段と、
この商品入力締め手段により買上商品の入力終了が宣言されると前記買上商品情報記憶部に記憶されている当該商品コードに基づいて前記商品値割引情報記憶部に当該商品コードが記憶されているか否かを判定する商品値割引対象判定手段と、
この商品値割引対象判定手段により前記商品値割引情報記憶部に商品値割引の対象となる買上商品の当該商品コードが記憶されていると、当該商品コードについて商品値割引処理を実行する商品値割引処理手段と、
を備えたことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項2】
非接触ICカードの記録部に記録されている商品値割引情報に基づいて値引または割引の対象となる買上商品の商品販売データ処理を行う商品販売データ処理装置において、
前記非接触ICカードの記録部に記録されている前記商品値割引情報を読み込むことが可能な非接触ICカードリーダライタと、
この非接触ICカードリーダライタを介して読み込まれた前記商品値割引情報を商品値割引情報記憶部に記憶する商品値割引情報記憶手段と、
商品を識別する商品コードを入力するための商品コード入力手段と、
この商品コード入力手段を介して入力された当該商品コードに対応する買上商品情報を買上商品情報記憶部に記憶する買上商品情報記憶手段と、
前記商品コード入力手段を介して当該商品コードが入力される毎に前記商品値割引情報記憶部に当該商品コードが記憶されているか否かを判定する商品値割引対象判定手段と、
この商品値割引対象判定手段により前記商品値割引情報記憶部に商品値割引情報の対象となる買上商品の当該商品コードが記憶されていると判定した場合には当該商品コードについて商品値割引処理を実行する商品値割引処理手段と、
を備えたことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項3】
非接触ICカードの記録部に商品値割引情報を記録することが可能な非接触ICカードリーダライタを有する情報端末と、前記非接触ICカードの記録部に記録されている前記商品値割引情報を読み込むことが可能な非接触ICカードリーダライタを有する商品販売データ処理装置と、を備える商品販売データ処理システムにおいて、
前記情報端末は、前記非接触ICカードリーダライタを介して前記非接触ICカードの記録部に前記商品値割引情報を記録する商品値割引情報記録手段を備え、
前記商品販売データ処理装置は、
前記非接触ICカードの記録部に記録されている前記商品値割引情報が前記非接触ICカードリーダライタを介して読み込み商品値割引情報記憶部に記憶する商品値割引情報記憶手段と、
商品を識別する商品コードを入力するための商品コード入力手段と、
この商品コード入力手段を介して入力された当該商品コードに対応する買上商品情報を買上商品情報記憶部に記憶する買上商品情報記憶手段と、
1商取引の買上商品の入力終了を宣言する商品入力締め手段と、
この商品入力締め手段を介して買上商品の入力終了が宣言されると前記買上商品情報記憶部に記憶されている当該商品コードに基づいて前記商品値割引情報記憶部に当該商品コードが記憶されているか否かを判定する商品値割引対象判定手段と、
この商品値割引対象判定手段により前記商品値割引情報記憶部に前記商品値割引情報の対象となる買上商品の当該商品コードが記憶されていると、当該商品コードについて商品値割引処理を実行する商品値割引処理手段と、
を備えたことを特徴とする商品販売データ処理システム。
【請求項4】
非接触ICカードの記録部に商品値割引情報を記録することが可能な非接触ICカードリーダライタを有する情報端末と、前記非接触ICカードの記録部に記録されている前記商品値割引情報を読み込むことが可能な非接触ICカードリーダライタを有する商品販売データ処理装置と、を備える商品販売データ処理システムにおいて、
前記情報端末は、前記非接触ICカードリーダライタを介して前記非接触ICカードの記録部に前記商品値割引情報を記録する商品値割引情報記録手段を備え、
前記商品販売データ処理装置は、
前記非接触ICカードの記録部に記録されている前記商品値割引情報を読み込むことが可能な非接触ICカードリーダライタと、
この非接触ICカードリーダライを介して読み込まれた前記商品値割引情報を商品値割引情報記憶部に記憶する商品値割引情報記憶手段と、
商品を識別する商品コードを入力するための商品コード入力手段と、
この商品コード入力手段を介して入力された当該商品コードに対応する買上商品情報を買上商品情報記憶部に記憶する買上商品情報記憶手段と、
前記商品コード入力手段を介して当該商品コードが入力される毎に前記商品値割引情報記憶部に当該商品コードが記憶されているか否かを判定する商品値割引対象判定手段と、
この商品値割引対象判定手段により前記商品値割引情報記憶部に商品値割引情報の対象となる買上商品の当該商品コードが記憶されていると判定した場合には当該商品コードについて商品値割引処理を実行する商品値割引処理手段と、
を備えたことを特徴とする商品販売データ処理システム。
【請求項5】
非接触ICカードの記録部に記録されている商品値割引情報に基づいて値引または割引の対象となる買上商品の商品販売データ処理を実行する商品販売データ処理装置の商品販売データ処理方法において、
前記非接触ICカードの記録部に記録されている前記商品値割引情報が非接触ICカードリーダライタを介して読み込むステップと、
前記ステップにより読み込まれた前記商品値割引情報を商品値割引情報記憶部に記憶するステップと、
商品コード入力手段を介して当該商品コードを入力するステップと、
前記ステップにより入力された当該商品コードに対応する買上商品情報を記憶するステップと、
1商取引の買上商品の入力終了を宣言する商品入力締めステップと、
前記ステップにより買上商品の入力終了が宣言されると前記買上商品情報記憶部に記憶されている当該商品コードに基づいて前記商品値割引情報記憶部に当該商品コードが記憶されているか否かを判定するステップと、
前記ステップにより前記商品値割引情報記憶部に商品値割引の対象となる買上商品の当該商品コードが記憶されていると当該商品コードについて商品値割引処理を実行するステップと、
を含むことを特徴とする商品販売データ処理方法。
【請求項6】
非接触ICカードの記録部に記録されている商品値割引情報に基づいて値引または割引の対象となる買上商品の商品販売データ処理を実行する商品販売データ処理装置の商品販売データ処理方法において、
前記非接触ICカードの記録部に記録されている前記商品値割引情報が非接触ICカードリーダライタを介して読み込むステップと、
前記ステップにより読み込まれた前記商品値割引情報を記憶するステップと、
商品コード入力手段を介して当該商品コードを入力するステップと、
前記ステップにより入力された当該商品コードに対応する買上商品情報を記憶するステップと、
前記商品コード入力手段を介して当該商品コードが入力される毎に前記商品値割引情報記憶部に当該商品コードが記憶されているか否かを判定するステップと、
前記ステップにより前記商品値割引情報記憶部に商品値割引情報の対象となる買上商品の当該商品コードが記憶されていると当該商品コードについて商品値割引処理を実行するステップと、
を含むことを特徴とする商品販売データ処理方法。
【請求項7】
非接触ICカードの記録部に記録されている商品値割引情報に基づいて値引または割引の対象となる買上商品の商品販売データ処理を実行する商品販売データ処理プログラムにおいて、
前記非接触ICカードに記録されている商品値割引情報が非接触ICカードリーダライタを介して読み込む機能と、
前記機能により読み込まれた前記商品値割引情報を商品値割引情報記憶部に記憶する機能と、
商品コード入力手段を介して当該商品コードを入力する機能と、
前記機能により入力された当該商品コードに対応する買上商品情報を買上商品情報記憶部に記憶する機能と、
1商取引の買上商品の入力終了を宣言する商品入力締め機能と、
前記機能により買上商品の入力終了が宣言されると前記買上商品情報記憶部に記憶されている当該商品コードに基づいて前記商品値割引情報記憶部に当該商品コードが記憶されているか否かを判定する機能と、
前記機能により前記商品値割引情報記憶部に商品値割引の対象となる買上商品の当該商品コードが記憶されていると当該商品コードについて商品値割引処理を実行する機能と、
を実現することを特徴とする商品販売データ処理プログラム。
【請求項8】
非接触ICカードの記録部に記録されている商品値割引情報に基づいて値引または割引の対象となる買上商品の商品販売データ処理を実行する商品販売データ処理プログラムにおいて、
前記非接触ICカードの記録部に記録されている前記商品値割引情報が非接触ICカードリーダライタを介して読み込む機能と、
前記機能により読み込まれた前記商品値割引情報を商品値割引情報記憶部に記憶する機能と、
商品コード入力手段を介して当該商品コードを入力する機能と、
前記機能により入力された当該商品コードに対応する買上商品情報を買上商品情報記憶部に記憶する機能と、
前記商品コード入力手段を介して当該商品コードが入力される毎に前記買上商品情報記憶部に当該商品コードが記憶されているか否かを判定する機能と、
前記機能により前記商品値割引情報記憶部に商品値割引の対象となる買上商品の当該商品コードが記憶されていると当該商品コードについて商品値割引処理を実行する機能と、
を実現することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−123559(P2011−123559A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−278765(P2009−278765)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】