説明

回動型電子機器

【課題】第1体と第2体とが2軸ヒンジ機構3を介して互いに連結された回動型電子機器において、1つのマグネットと2つの磁界センサーを用いることによって第1体に対する第2体の複数の姿勢を判別する。
【解決手段】本発明に係る回動型電子機器において、第2体には、N極41とS極42を有するマグネット4が内蔵されると共に、第1体には、N極用磁界センサー5とS極用磁界センサー6とが内蔵され、マグネット4は、磁化方向軸が第2ヒンジ軸8に対して傾斜する姿勢に設置され、S極用磁界センサー6は、前記複数の状態の中の1つの状態にて、マグネット4の磁化方向軸の延長線上であってS極42からの磁界を受ける位置に配置されると共に、N極用磁界センサー5は、他の1つの状態にて、マグネット4の磁化方向軸の延長線上であってN極41からの磁界を受ける位置に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器構成部材である第1体と第2体とが2軸ヒンジ機構を介して互いに回動可能に連結された回動型電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ビデオカメラにおいては、撮影レンズを具えた第1筐体と、ディスプレイを具えた第2筐体とが、2軸ヒンジ機構を介して互いに開閉可能に連結され、2軸ヒンジ機構は、第1筐体に連結された第1ヒンジ軸と第2筐体に連結された第2ヒンジ軸とを有し、第1筐体に対して第2筐体を第1ヒンジ軸及び/又は第2ヒンジ軸を中心として回転させることにより、第1筐体に対する第2筐体の相対姿勢が異なる4つの状態、即ち、携帯時のための第1閉状態と、前方の風景を撮影するための第1開状態と、撮影者自身を撮影するための第2開状態と、撮影した画像を見ることや撮影することが可能な第2閉状態とを設定することが出来る。
【0003】
第1閉状態では、第1筐体の側面に第2筐体のディスプレイを対向させて第2筐体が閉じられる。第1開状態では、第1筐体から第2筐体が開かれて、第2筐体のディスプレイが撮影者の方向へ向けられる。第2閉状態では、第1筐体の側面に第2筐体の背面を対向させて第2筐体が閉じられる。更に、第2開状態では第1筐体から第2筐体が開かれて、第2筐体のディスプレイが撮影レンズと同じ方向に向けられる。
【0004】
ここで、第1閉状態ではディスプレイをオフとし、第1開状態、第2閉状態及び第2開状態では、ディスプレイをオンとすると共に、第1開状態に対して第2開状態では、ディスプレイの表示方向を上下逆転させる必要がある。
【0005】
そこで従来より、ディスプレイのオン/オフ制御と、ディスプレイがオンのときの表示方向の切り換えのために、2軸ヒンジ機構に対して、第1ヒンジ軸回りの回転に応じて動作する第1のオン/オフスイッチと、第2ヒンジ軸回りの回転に応じて動作する第2のオン/オフスイッチとを配備して、2つのオン/オフスイッチのオン/オフ状態の組合せによって、第1筐体に対する第2筐体の複数の姿勢を判別することが行なわれている(特許文献1)。
【0006】
又、第2筐体に第1及び第2のマグネットを配備すると共に、第1筐体には、第1のマグネットからの磁界を検知する第1の磁界センサーと、第2のマグネットからの磁界を検知する第2の磁界センサーとを配備して、第1磁界センサーのオン/オフと第2磁界センサーのオン/オフの組合せによって、第1筐体に対する第2筐体の複数の姿勢を判別することが行なわれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−189662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、オン/オフスイッチを用いた前者の方法では、2軸ヒンジ機構に高い防水性能を与えることが困難であるため、オン/オフスイッチが水の浸入によって誤動作する虞がある。
これに対し、それぞれ2つのマグネットと磁界センサーを用いた後者の方法では、マグネットと磁界センサーをそれぞれ筐体の内部に収容することが出来るので、防水を図ることは容易であるが、2つのマグネットを装備する必要があるため、軽量化、小型化が困難となる問題がある。又、2つのマグネットの磁界が互いに干渉して、検知不良が生じる虞がある。
【0009】
そこで本発明は、1つのマグネットと2つの磁界センサーを用いることによって第1体に対する第2体の複数の姿勢を判別することが出来る回動型電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る回動型電子機器においては、第1体と第2体とが2軸ヒンジ機構(3)を介して互いに回動可能に連結され、2軸ヒンジ機構(3)は、第1体に連結された第1ヒンジ軸(7)と第2体に連結された第2ヒンジ軸(8)とを有し、第1体に対して第2体を第1ヒンジ軸(7)及び/又は第2ヒンジ軸(8)を中心として回動させることにより、第1体に対する第2体の相対姿勢が異なる複数の状態を設定することが可能である。
尚、第1体と第2体とが互いに回動可能に連結されている構成には、第1体と第2体とが互いに開閉可能に連結されている態様が含まれる。
【0011】
ここで、第2体には、1軸方向に磁化されてN極(41)とS極(42)を有するマグネット(4)が内蔵されると共に、第1体には、マグネット(4)のN極(41)から生じる磁界を検知するN極用磁界センサー(5)と、マグネット(4)のS極(42)から生じる磁界を検知するS極用磁界センサー(6)とが内蔵されている。
【0012】
マグネット(4)は、磁化方向軸が第2ヒンジ軸(8)に対して傾斜する姿勢に設置されている。S極用磁界センサー(6)は、前記複数の状態の中の1つの状態にて、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上であってS極(42)からの磁界を受ける位置に配置されると共に、N極用磁界センサー(5)は、前記1つの状態以外の他の1つの状態にて、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上であってN極(41)からの磁界を受ける位置に配置されている。
【0013】
上記回動型電子機器においては、マグネット(4)が第2ヒンジ軸(8)に対して傾斜する姿勢に設置されているため、前記1つの状態が設定されたときは、マグネット(4)のS極(42)からの磁界がS極用磁界センサー(6)に作用する様に、S極用磁界センサー(6)を配置すると共に、前記他の1つの状態が設定されたときは、マグネット(4)のN極(41)からの磁界がN極用磁界センサー(5)に作用する様に、N極用磁界センサー(5)を配置することが可能となる。
【0014】
これによって、前記1つの状態が設定されたときは、マグネット(4)のS極(42)からの磁界がS極用磁界センサー(6)に作用して、S極用磁界センサー(6)はオンとなる。このとき、N極用磁界センサー(5)は、マグネット(4)のN極(41)からの磁界を受けることなく、オフのままである。
又、前記他の1つの状態が設定されたときは、マグネット(4)のN極(41)から磁界がN極用磁界センサー(5)に作用して、N極用磁界センサー(5)はオンとなる。このとき、S極用磁界センサー(6)は、マグネット(4)のS極(42)からの磁界を受けることはなく、オフのままである。
更に他の状態が設定されたときは、N極用磁界センサー(5)及びS極用磁界センサー(6)はそれぞれマグネット(4)のN極(41)及びS極(42)からの磁界を受けることはなく、オフのままである。
【0015】
従って、N極用磁界センサー(5)のオン/オフとS極用磁界センサー(6)のオン/オフの組合せによって、第1体に対する第2体の3以上の複数の姿勢を判別することが出来る。
【0016】
又、本発明に係る回動型電子機器においては、第1体と第2体とが2軸ヒンジ機構(3)を介して互いに回動可能に連結され、2軸ヒンジ機構(3)は、第1体に連結された第1ヒンジ軸(7)と第2体に連結された第2ヒンジ軸(8)とを有し、第1体は、第1ヒンジ軸(7)と略平行に拡がる側面(12)を有する一方、第2体は、第2ヒンジ軸(8)と略平行に拡がる内面(22)と外面(23)を有し、第1体の側面(12)に対して第2体の内面(22)を対向させて閉じた第1閉状態と、第1体の側面(12)に対して第2体の外面(23)を対向させて閉じた第2閉状態と、第1体の側面(12)から第2体を略90度開いて第2体の内面(22)を第1ヒンジ軸(7)と交叉する方向へ向けた第1開状態と、第1開状態から第2体を第2ヒンジ軸回りに略180度回転させた第2開状態とを設定することが可能である。
【0017】
ここで、第2体には、1軸方向に磁化されてN極(41)とS極(42)を有するマグネット(4)が内蔵されると共に、第1体には、マグネット(4)のN極(41)から生じる磁界を検知するN極用磁界センサー(5)と、マグネット(4)のS極(42)から生じる磁界を検知するS極用磁界センサー(6)とが内蔵されている。
【0018】
マグネット(4)は、磁化方向軸が第2ヒンジ軸(8)に対して傾斜する姿勢に設置されている。S極用磁界センサー(6)は、前記第1閉状態、第1開状態、第2閉状態及び第2開状態の中の1つの状態にて、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上であってS極(42)からの磁界を受ける位置に配置されると共に、N極用磁界センサー(5)は、前記1つの状態以外の他の1つの状態にて、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上であってN極(41)からの磁界を受ける位置に配置されている。
【0019】
上記回動型電子機器の第1の具体的態様において、S極用磁界センサー(6)は、前記第1閉状態にてマグネット(4)のS極(42)からの磁界を受ける位置に配置されると共に、N極用磁界センサー(5)は、前記第2開状態にてマグネット(4)のN極(41)からの磁界を受ける位置に配置されている。
【0020】
該第1の具体的態様においては、マグネット(4)が第2ヒンジ軸(8)に対して傾斜する姿勢に設置されているため、第1閉状態が設定されたときは、マグネット(4)のS極(42)からの磁界がS極用磁界センサー(6)に作用する様に、S極用磁界センサー(6)を配置すると共に、第2開状態が設定されたときは、マグネット(4)のN極(41)から磁界がN極用磁界センサー(5)に作用する様に、N極用磁界センサー(5)を配置することが可能となる。
【0021】
これによって、第1閉状態が設定されたときは、マグネット(4)のS極(42)からの磁界がS極用磁界センサー(6)に作用して、S極用磁界センサー(6)はオンとなる。このとき、N極用磁界センサー(5)は、マグネット(4)のN極(41)からの磁界を受けることなく、オフのままである。
又、第2開状態が設定されたときは、マグネット(4)のN極(41)からの磁界がN極用磁界センサー(5)に作用して、N極用磁界センサー(5)はオンとなる。このとき、S極用磁界センサー(6)は、マグネット(4)のS極(42)からの磁界を受けることはなく、オフのままである。
更に、第1開状態や第2閉状態が設定されたときは、N極用磁界センサー(5)及びS極用磁界センサー(6)はそれぞれ、マグネット(4)のN極(41)やS極(42)からの磁界を受けることはなく、オフのままである。
【0022】
従って、N極用磁界センサー(5)のオン/オフとS極用磁界センサー(6)のオン/オフの組合せによって、第1閉状態と、第1開状態又は第2閉状態と、第2開状態とを判別することが出来る。
【0023】
上記回動型電子機器の第2の具体的態様において、S極用磁界センサー(6)は、前記第1閉状態にてマグネット(4)のS極(42)からの磁界を受ける位置に配置されると共に、N極用磁界センサー(5)は、前記第2閉状態と第2開状態にてマグネット(4)のN極(41)からの磁界を受ける位置に配置されている。
【0024】
該第2の具体的態様においては、マグネット(4)が第2ヒンジ軸(8)に対して傾斜する姿勢に設置されているため、第1閉状態が設定されたときは、マグネット(4)のS極(42)からの磁界がS極用磁界センサー(6)に作用する様に、S極用磁界センサー(6)を配置すると共に、第2閉状態と第2開状態が設定されたときは、マグネット(4)のN極(41)から磁界がN極用磁界センサー(5)に作用する様に、N極用磁界センサー(5)を配置することが可能となる。
【0025】
これによって、第1閉状態が設定されたときは、マグネット(4)のS極(42)からの磁界がS極用磁界センサー(6)に作用して、S極用磁界センサー(6)はオンとなる。このとき、N極用磁界センサー(5)は、マグネット(4)のN極(41)からの磁界を受けることなく、オフのままである。
又、第2閉状態が設定されたときは、マグネット(4)のN極(41)からの磁界がN極用磁界センサー(5)に作用して、N極用磁界センサー(5)はオンとなる。このとき、S極用磁界センサー(6)は、マグネット(4)のS極(42)からの磁界を受けることはなく、オフのままである。
又、第2開状態が設定されたときは、マグネット(4)のN極(41)からの磁界がN極用磁界センサー(5)に作用して、N極用磁界センサー(5)はオンとなる。このとき、S極用磁界センサー(6)は、マグネット(4)のS極(42)からの磁界を受けることはなく、オフのままである。
更に、第1開状態が設定されたときは、N極用磁界センサー(5)及びS極用磁界センサー(6)はそれぞれ、マグネット(4)のN極(41)やS極(42)からの磁界を受けることはなく、オフのままである。
【0026】
従って、N極用磁界センサー(5)のオン/オフとS極用磁界センサー(6)のオン/オフの組合せによって、第1閉状態と、第1開状態と、第2閉状態又は第2開状態とを判別することが出来る。
【0027】
更に具体的な態様において、第1体には、2軸ヒンジ機構(3)の第1ヒンジ軸(7)と平行若しくは45度以下の角度で交叉する光軸を有する撮影レンズ(10)が配備されると共に、第2体の内面(22)には、前記撮影レンズ(10)によって撮影された画像を表示すべきディスプレイ(21)が配備されている。
これによって、所謂縦型のビデオカメラが構成される。
【0028】
又、第1体には、2軸ヒンジ機構(3)の第1ヒンジ軸(7)と略90度の角度で交叉する光軸を有する撮影レンズ(10)が配備されると共に、第2体の内面(22)には、前記撮影レンズ(10)によって撮影された画像を表示すべきディスプレイ(21)が配備されている。
これによって、所謂横型のビデオカメラが構成される。
【0029】
そして、前記N極用磁界センサー(5)及びS極用磁界センサー(6)の検知信号に基づいて、ディスプレイ(21)のオン/オフ及び画像表示の向きが制御される。
これによって、第1体に対する第2体の位置及び姿勢に応じて、ディスプレイ(21)が隠れた状態ではディスプレイ(21)がオフとなり、ディスプレイ(21)が露出した状態では、第1体を把持したときの第2体の向きに応じて、ディスプレイ(21)に映出される画像の向きが切り換えられる。
【発明の効果】
【0030】
本発明に係る回動型電子機器によれば、1つのマグネットと2つの磁界センサーを配備した構成によって第1体に対する第2体の複数の姿勢を判別することが出来る。従って、従来の回動型電子機器と比較して、第2体に配備すべきマグネットの数が減少し、これによって機器の小型化と軽量化が可能となると共に、検知不良の発生が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態である縦型ビデオカメラの第1開状態を後方から見た斜視図である。
【図2】図2は、該ビデオカメラを第1閉状態から第1開状態又は第2開状態へ移行させる過程の中間状態を前方から見た斜視図である。
【図3】図3は、該ビデオカメラの第1開状態を前方から見た斜視図である。
【図4】図4は、該ビデオカメラの第1閉状態を示す3面図である。
【図5】図5は、該ビデオカメラの第1開状態を示す3面図である。
【図6】図6は、該ビデオカメラの第2閉状態を示す3面図である。
【図7】図7は、該ビデオカメラの第2開状態を示す3面図である。
【図8】図8は、本発明の第2実施形態である横型ビデオカメラの第1開状態を前方から見た斜視図である。
【図9】図9は、該ビデオカメラの第1開状態を後方から見た斜視図である。
【図10】図10は、該ビデオカメラの第1閉状態を示す3面図である。
【図11】図11は、該ビデオカメラの第1開状態を示す3面図である。
【図12】図12は、該ビデオカメラの第2閉状態を示す3面図である。
【図13】図13は、該ビデオカメラの第2開状態を示す3面図である。
【図14】図14は、第1実施形態であるビデオカメラにおける状態変化に応じた画像表示の制御を説明する図表である。
【図15】図15は、第2実施形態であるビデオカメラにおける状態変化に応じた画像表示の制御を説明する図表である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明を開閉式のビデオカメラに実施した2つの実施形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
【0033】
1.第1実施形態
第1実施形態によるビデオカメラは、図1、図2及び図3に示す様に、所謂縦型のビデオカメラであって、縦長の第1筐体(1)の側部に2軸ヒンジ機構(3)を介して第2筐体(2)が開閉可能に連結されている。
2軸ヒンジ機構(3)は、前後方向に延びて第1筐体(1)に連結された第1ヒンジ軸(7)と、第1ヒンジ軸(7)と直交する方向に延びて第2筐体(2)に連結された第2ヒンジ軸(8)とを有し、第1ヒンジ軸(7)と第2ヒンジ軸(8)とは互いに直交している。
【0034】
第1筐体(1)は、第1ヒンジ軸(7)と平行な側面(12)を有し、第2筐体(2)は、第2ヒンジ軸(8)に沿って拡がる内面(22)と外面(23)を有している。
第1筐体(1)には撮影レンズ(10)や操作釦(11)が配備され、第2筐体(2)の内面(22)にはディスプレイ(21)が配備されている。
【0035】
第2筐体(2)の内部には、1軸方向に磁化されてN極(41)とS極(42)を有するマグネット(4)が、その磁化方向軸を第2ヒンジ軸(8)に対して傾斜させて配置されている。
一方、第1筐体(1)の内部には、マグネット(4)のN極(41)から生じる磁界を検知することが可能なN極用磁界センサー(5)と、マグネット(4)のS極(42)から生じる磁界を検知することが可能なS極用磁界センサー(6)とが、側面(12)に沿って第1ヒンジ軸(7)方向と第1ヒンジ軸(7)に直交する軸方向の2方向のずれを伴って配備されている。
【0036】
図2に示す様に、第2筐体(2)は、第1ヒンジ軸(7)回りに回転させることによって、矢印Aの如く第1筐体(1)に対して開閉が可能である。又、図3に示す様に、第2筐体(2)は、第1筐体(1)から90度開いた状態で第2ヒンジ軸(8)回りに正逆に回転させることにより、矢印Bに示す如く第2筐体(2)の外面(23)の向きを変えることが可能である。
これによって、図4に示す第1閉状態と、図5に示す第1開状態と、図6に示す第2閉状態と、図7に示す第2開状態とを設定することが出来る。
【0037】
図4に示す如く第1閉状態では、第2筐体(2)がその内面を第1筐体(1)の側面に対向させて閉じられている。これによって全体がコンパクトに折り畳まれると共に、第2筐体(2)のディスプレイ(21)が隠れることによって、携帯時のディスプレイ(21)の損傷を防止することが出来る。
【0038】
第1閉状態で、S極用磁界センサー(6)は、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上であって、S極(42)からの磁界を最も強く受ける位置に配置されており、S極(42)から生じる磁界によってオンとなる。
これに対し、N極用磁界センサー(5)は、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上からずれており、N極(41)からの磁界を殆ど受けることがないため、オフのままである。
【0039】
そこで、図14に示す様にS極用磁界センサー(6)がオン、N極用磁界センサー(5)がオフのときは、ディスプレイ(21)の画像表示をオフとする。
【0040】
図5に示す如く第1開状態では、第1閉状態から第2筐体(2)が第1ヒンジ軸(7)を中心として90度回転し、更に第2筐体(2)が第2ヒンジ軸(8)を中心として反時計回りに略90度回転することによって、第1筐体(1)を把持する撮影者側にディスプレイ(21)を向けて開かれている。これによって、撮影者はディスプレイ(21)の映像を確認しながら前方の風景を撮影することが出来る。
【0041】
第1開状態で、N極用磁界センサー(5)及びS極用磁界センサー(6)はそれぞれ、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上からずれており、N極(41)やS極(42)からの磁界を殆ど受けることがないため、オフのままである。
【0042】
そこで、図14に示す様にS極用磁界センサー(6)とN極用磁界センサー(5)が共にオフのときは、ディスプレイ(21)の画像表示をオンとする。
【0043】
図6に示す如く第2閉状態では、第2筐体(2)がその外面を第1筐体(1)の側面に対向させて閉じられている。これによって、第2筐体(2)が閉じた状態でディスプレイ(21)を露出させることが出来るので、全体をコンパクトに折り畳んだ状態で、撮影した映像をディスプレイ(21)によって見ることが出来る。
【0044】
第2閉状態で、N極用磁界センサー(5)及びS極用磁界センサー(6)はそれぞれ、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上からずれており、N極(41)やS極(42)からの磁界を殆ど受けることがないため、オフのままである。
【0045】
そこで、図14に示す様にS極用磁界センサー(6)とS極用磁界センサー(6)が共にオフのときは、ディスプレイ(21)の画像表示をオンとする。
【0046】
図7に示す如く第2開状態では、第1閉状態から第2筐体(2)が第1ヒンジ軸(7)回りに90度回転し、更に第2筐体(2)が第2ヒンジ軸(8)を中心として時計回りに略90度回転することによって、ディスプレイ(21)を撮影レンズ(10)と同じ方向に向けて開かれている。これによって、撮影者は、撮影レンズ(10)を自己の方向へ向けて、ディスプレイ(21)の映像を確認しながら、自己を撮影することが出来る。
【0047】
第2開状態で、N極用磁界センサー(5)は、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上であって、N極(41)からの磁界を最も強く受ける位置に配置されており、N極(41)から生じる磁界によってオンとなる。
これに対し、S極用磁界センサー(6)は、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上からずれており、S極(42)からの磁界を殆ど受けることがないため、オフのままである。
【0048】
そこで、図14に示す様にS極用磁界センサー(6)がオフ、S極用磁界センサー(6)がオンのときは、ディスプレイ(21)の画像表示をオンとすると共に、画像表示の向きを逆転させる。
第2開状態では、ディスプレイ(21)の向きが第1開状態とは上下逆になるので、これに応じて画像表示の向きも逆転させるのである。これによって、撮影者は正常な向きで画像を見ることが出来る。
【0049】
上記第1実施形態のビデオカメラにおいては、マグネット(4)が、その磁化方向軸を第2ヒンジ軸(8)に対して傾斜させた姿勢で第2筐体(2)に内蔵されているので、マグネット(4)が単一であったとしても、S極用磁界センサー(6)は、図4に示す第1閉状態においてマグネット(4)の磁化方向軸の延長線上に配置し、N極用磁界センサー(5)は、図7に示す第2開状態においてマグネット(4)の磁化方向軸の延長線上に配置することが可能であり、S極用磁界センサー(6)とN極用磁界センサー(5)の何れか一方がオンとなることによって第1閉状態と第2開状態とを判別することが出来る。
【0050】
従って、マグネット(4)の個数の単一化により、ビデオカメラの小型化、軽量化が実現される。又、複数のマグネットを配備することによる磁界の干渉が回避され、これによって検知不良を防止することが出来る。
【0051】
2.第2実施形態
第2実施形態によるビデオカメラは、図8及び図9に示す様に、所謂横型のビデオカメラであって、横長の第1筐体(1)の側部に2軸ヒンジ機構(3)を介して第2筐体(2)が開閉可能に連結されている。
2軸ヒンジ機構(3)は、上下方向に延びて第1筐体(1)に連結された第1ヒンジ軸(7)と、第1ヒンジ軸(7)と直交する方向に延びて第2筐体(2)に連結された第2ヒンジ軸(8)とを有し、第1ヒンジ軸(7)と第2ヒンジ軸(8)とは互いに直交している。
【0052】
第1筐体(1)は、第1ヒンジ軸(7)と平行な側面(12)を有し、第2筐体(2)は、第2ヒンジ軸(8)に沿って拡がる内面(22)と外面(23)を有している。
第1筐体(1)には撮影レンズ(10)や操作釦(11)が配備され、第2筐体(2)の内面(22)にはディスプレイ(21)が配備されている。
【0053】
第2筐体(2)の内部には、1軸方向に磁化されてN極(41)とS極(42)を有するマグネット(4)が、その磁化方向軸を第2ヒンジ軸(8)に対して傾斜させて配置されている。
一方、第1筐体(1)の内部には、マグネット(4)のN極(41)から生じる磁界を検知することが可能なN極用磁界センサー(5)と、マグネット(4)のS極(42)から生じる磁界を検知することが可能なS極用磁界センサー(6)とが、側面(12)に沿って第1ヒンジ軸(7)方向と第1ヒンジ軸(7)に直交する軸方向の2方向のずれを伴って配備されている。
【0054】
図8に示す様に、第2筐体(2)は、第1ヒンジ軸(7)回りに回転させることによって、矢印Aの如く第1筐体(1)に対して開閉が可能である。又、図9に示す様に、第2筐体(2)は、第1筐体(1)から90度開いた状態で第2ヒンジ軸(8)回りに正逆に回転させることにより、矢印Bに示す如く第2筐体(2)の内面(22)の向きを変えることが可能である。
これによって、図10に示す第1閉状態と、図11に示す第1開状態と、図12に示す第2閉状態と、図13に示す第2開状態とを設定することが出来る。
【0055】
図10示す如く第1閉状態では、第2筐体(2)がその内面を第1筐体(1)の側面に対向させて閉じられている。これによって全体がコンパクトに折り畳まれると共に、第2筐体(2)のディスプレイ(21)が隠れることによって、携帯時のディスプレイ(21)の損傷を防止することが出来る。
【0056】
第1閉状態で、S極用磁界センサー(6)は、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上であって、S極(42)からの磁界を最も強く受ける位置に配置されており、S極(42)から生じる磁界によってオンとなる。
これに対し、N極用磁界センサー(5)は、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上からずれており、N極(41)からの磁界を殆ど受けることがないため、オフのままである。
【0057】
そこで、図15に示す様にS極用磁界センサー(6)がオン、N極用磁界センサー(5)がオフのときは、ディスプレイ(21)の画像表示をオフとする。
【0058】
図11に示す如く第1開状態では、第1閉状態から第2筐体(2)が第1ヒンジ軸(7)を中心として90度回転することによって、第1筐体(1)を把持する撮影者側にディスプレイ(21)を向けて開かれている。これによって、撮影者はディスプレイ(21)の映像を確認しながら前方の風景を撮影することが出来る。
【0059】
第1開状態で、N極用磁界センサー(5)及びS極用磁界センサー(6)はそれぞれ、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上からずれており、N極(41)やS極(42)からの磁界を殆ど受けることがないため、オフのままである。
【0060】
そこで、図15に示す様にS極用磁界センサー(6)とN極用磁界センサー(5)が共にオフのときは、ディスプレイ(21)の画像表示をオンとする。
【0061】
図12に示す如く第2閉状態では、第2筐体(2)がその外面を第1筐体(1)の側面に対向させて閉じられている。これによって、第2筐体(2)が閉じた状態でディスプレイ(21)を露出させることが出来るので、全体をコンパクトに折り畳んだ状態で、撮影した映像をディスプレイ(21)によって見ることが出来る。
【0062】
第2閉状態で、N極用磁界センサー(5)は、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上であって、N極(41)からの磁界を最も強く受ける位置に配置されており、N極(41)から生じる磁界によってオンとなる。
これに対し、S極用磁界センサー(6)は、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上からずれており、S極(42)からの磁界を殆ど受けることがないため、オフのままである。
【0063】
そこで、図15に示す様にS極用磁界センサー(6)がオフ、N極用磁界センサー(5)がオンのときは、ディスプレイ(21)の画像表示をオンとすると共に、画像表示の向きを反転させる。
第2閉状態では、ディスプレイ(21)の向きが第1開状態とは上下逆になるので、これに応じて画像表示の向きも逆転させるのである。これによって、撮影者は正常な向きで画像を見ることが出来る。
【0064】
図13に示す如く第2開状態では、第1閉状態から第2筐体(2)が第1ヒンジ軸(7)回りに90度回転し、更に第2筐体(2)が第2ヒンジ軸(8)を中心として180度回転することによって、ディスプレイ(21)を撮影レンズ(10)と同じ方向に向けて開かれている。これによって、撮影者は、撮影レンズ(10)を自己の方向へ向けて、ディスプレイ(21)の映像を確認しながら、自己を撮影することが出来る。
【0065】
第2開状態で、N極用磁界センサー(5)は、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上であって、N極(41)からの磁界を最も強く受ける位置に配置されており、N極(41)から生じる磁界によってオンとなる。
これに対し、S極用磁界センサー(6)は、マグネット(4)の磁化方向軸の延長線上からずれており、S極(42)からの磁界を殆ど受けることがないため、オフのままである。
【0066】
そこで、図15に示す様にS極用磁界センサー(6)がオフ、N極用磁界センサー(5)がオンのときは、ディスプレイ(21)の画像表示をオンとすると共に、画像表示の向きを逆転させる。
第2開状態では、ディスプレイ(21)の向きが第1開状態とは上下逆になるので、これに応じて画像表示の向きも逆転させるのである。これによって、撮影者は正常な向きで画像を見ることが出来る。
【0067】
上記第2実施形態のビデオカメラにおいては、マグネット(4)が、その磁化方向軸を第2ヒンジ軸(8)に対して傾斜させた姿勢で第2筐体(2)に内蔵されているので、マグネット(4)が単一であったとしても、S極用磁界センサー(6)は、図10に示す第1閉状態においてマグネット(4)の磁化方向軸の延長線上に配置し、N極用磁界センサー(5)は、図12に示す第2閉状態と図13に示す第2開状態においてマグネット(4)の磁化方向軸の延長線上に配置することが可能であり、S極用磁界センサー(6)とN極用磁界センサー(5)の何れか一方がオンとなることによって第1閉状態と第2閉状態又は第2開状態とを判別することが出来る。
【0068】
従って、マグネット(4)の個数の単一化により、ビデオカメラの小型化、軽量化が実現される。又、複数のマグネットを配備することによる磁界の干渉が回避され、これによって検知不良を防止することが出来る。
【0069】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態における第2筐体(2)内のマグネット(4)のN極(41)とS極(42)の位置を逆転させると共に、第1筐体(1)内のN極用磁界センサー(5)とS極用磁界センサー(6)の位置を入れ替えた構成においても同様の効果が得られる。
【0070】
又、上記実施形態では、第1筐体(1)にマグネット(4)を配備すると共に、第2筐体(2)にN極用磁界センサー(5)とS極用磁界センサー(6)を配備しているが、第2筐体(2)にマグネット(4)を配備すると共に、第1筐体(1)にN極用磁界センサー(5)とS極用磁界センサー(6)を配備した構成を採用することも可能である。
【0071】
本発明は、ビデオカメラに限らず、携帯電話機等の通信機器や、パーソナルコンピュータ等の情報処理機器に実施することも可能である。
更に本発明は、第1筐体(1)と第2筐体(2)からなる開閉式の電子機器に限らず、例えば第1体となる機器本体に対して、第2体となる操作レバーやアンテナ等が回動可能に連結された電子機器に実施して、操作レバーやアンテナ等の回動状態を判別することも可能である。
【符号の説明】
【0072】
(1) 第1筐体
(10) 撮影レンズ
(11) 操作釦
(12) 側面
(2) 第2筐体
(21) ディスプレイ
(22) 内面
(23) 外面
(3) 2軸ヒンジ機構
(7) 第1ヒンジ軸
(8) 第2ヒンジ軸
(4) マグネット
(41) N極
(42) S極
(5) N極用磁界センサー
(6) S極用磁界センサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1体と第2体とが2軸ヒンジ機構を介して互いに回動可能に連結され、2軸ヒンジ機構は、第1体に連結された第1ヒンジ軸と第2体に連結された第2ヒンジ軸とを有し、第1体に対して第2体を第1ヒンジ軸及び/又は第2ヒンジ軸を中心として回動させることにより、第1体に対する第2体の相対姿勢が異なる複数の状態を設定することが可能な回動型電子機器において、
第2体には、1軸方向に磁化されてN極とS極を有するマグネットが内蔵されると共に、第1体には、マグネットのN極から生じる磁界を検知するN極用磁界センサーと、マグネットのS極から生じる磁界を検知するS極用磁界センサーとが内蔵され、マグネットは、磁化方向軸が第2ヒンジ軸に対して傾斜する姿勢に設置され、S極用磁界センサーは、前記複数の状態の中の1つの状態にて、マグネットの磁化方向軸の延長線上であってS極からの磁界を受ける位置に配置されると共に、N極用磁界センサーは、前記1つの状態以外の他の1つの状態にて、マグネットの磁化方向軸の延長線上であってN極からの磁界を受ける位置に配置されていることを特徴とする回動型電子機器。
【請求項2】
第1体と第2体とが2軸ヒンジ機構を介して互いに回動可能に連結され、2軸ヒンジ機構は、第1体に連結された第1ヒンジ軸と第2体に連結された第2ヒンジ軸とを有し、第1体は、第1ヒンジ軸と略平行に拡がる側面を有する一方、第2体は、第2ヒンジ軸と略平行に拡がる内面と外面を有し、第1体の側面に対して第2体の内面を対向させて閉じた第1閉状態と、第1体の側面に対して第2体の外面を対向させて閉じた第2閉状態と、第1体の側面から第2体を開いて第2体の内面を第1ヒンジ軸と交叉する方向へ向けた第1開状態と、第1開状態から第2体を第2ヒンジ軸回りに略180度回転させた第2開状態とを設定することが可能な回動型電子機器において、
第2体には、1軸方向に磁化されてN極とS極を有するマグネットが内蔵されると共に、第1体には、マグネットのN極から生じる磁界を検知するN極用磁界センサーと、マグネットのS極から生じる磁界を検知するS極用磁界センサーとが内蔵され、マグネットは、磁化方向軸が第2ヒンジ軸に対して傾斜する姿勢に設置され、S極用磁界センサーは、前記第1閉状態、第1開状態、第2閉状態及び第2開状態の中の1つの状態にて、マグネットの磁化方向軸の延長線上であってS極からの磁界を受ける位置に配置されると共に、N極用磁界センサーは、前記1つの状態以外の他の1つの状態にて、マグネットの磁化方向軸の延長線上であってS極からの磁界を受ける位置に配置されていることを特徴とする回動型電子機器。
【請求項3】
第1体と第2体とが2軸ヒンジ機構を介して互いに回動可能に連結され、2軸ヒンジ機構は、第1体に連結された第1ヒンジ軸と第2体に連結された第2ヒンジ軸とを有し、第1体は、第1ヒンジ軸と略平行に拡がる側面を有する一方、第2体は、第2ヒンジ軸と略平行に拡がる内面と外面を有し、第1体の側面に対して第2体の内面を対向させて閉じた第1閉状態と、第1体の側面に対して第2体の外面を対向させて閉じた第2閉状態と、第1体の側面から第2体を開いて第2体の内面を第1ヒンジ軸と交叉する方向へ向けた第1開状態と、第1開状態から第2体を第2ヒンジ軸回りに略180度回転させた第2開状態とを設定することが可能な回動型電子機器において、
第1体には、1軸方向に磁化されてN極とS極を有するマグネットが内蔵されると共に、第2体には、マグネットのN極から生じる磁界を検知するN極用磁界センサーと、マグネットのS極から生じる磁界を検知するS極用磁界センサーとが内蔵され、マグネットは、磁化方向軸が第2ヒンジ軸に対して傾斜する姿勢に設置され、S極用磁界センサーは、前記第1閉状態、第1開状態、第2閉状態及び第2開状態の中の1つの状態にて、マグネットの磁化方向軸の延長線上であってS極からの磁界を受ける位置に配置されると共に、N極用磁界センサーは、前記1つの状態以外の他の1つの状態にて、マグネットの磁化方向軸の延長線上であってS極からの磁界を受ける位置に配置されていることを特徴とする回動型電子機器。
【請求項4】
S極用磁界センサーは、前記第1閉状態にてマグネットのS極からの磁界を受ける位置に配置されると共に、N極用磁界センサーは、前記第2開状態にてマグネットのN極からの磁界を受ける位置に配置されている請求項2又は請求項3に記載の回動型電子機器。
【請求項5】
S極用磁界センサーは、前記第1閉状態にてマグネットのS極からの磁界を受ける位置に配置されると共に、N極用磁界センサーは、前記第2閉状態と第2開状態にてマグネットのN極からの磁界を受ける位置に配置されている請求項2又は請求項3に記載の回動型電子機器。
【請求項6】
第1体には、2軸ヒンジ機構の第1ヒンジ軸と平行若しくは45度以下の角度で交叉する光軸を有する撮影レンズが配備されると共に、第2体の内面には、前記撮影レンズによって撮影された画像を表示すべきディスプレイが配備されている請求項2、請求項3又は請求項4に記載の回動型電子機器。
【請求項7】
第1体には、2軸ヒンジ機構の第1ヒンジ軸と略90度の角度で交叉する光軸を有する撮影レンズが配備されると共に、第2体の内面には、前記撮影レンズによって撮影された画像を表示すべきディスプレイが配備されている請求項2、請求項3又は請求項5に記載の回動型電子機器。
【請求項8】
前記N極用磁界センサー及びS極用磁界センサーの検知信号に基づいて、ディスプレイのオン/オフ及び画像表示の向きが制御される請求項6又は請求項7に記載の回動型電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−51535(P2013−51535A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−188081(P2011−188081)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】