説明

回収装置および画像形成装置

【課題】スクイーズローラーの鉛直方向の最下位置よりも上方で鉛直方向の下方から上方に移動する位置でスクイーズローラーに対してブレードを当接させて液体現像剤を回収する回収装置および該回収装置を装備する画像形成装置において、液体現像剤を確実に回収する。
【解決手段】スクイーズローラーの鉛直方向の位置BPSの鉛直方向の下方に回収部が配設される。この回収部は、現像剤受け部材73と回収部材74とを有している。すなわち、現像剤受け部材73が配設されて落下してくる液体現像剤を受け止めるとともにサイドフェンス731で案内しながら回収部材74の鉛直方向の上方に流動させ、さらに回収口742を介して容器741に回収する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トナーおよびキャリア液体を含む液体現像剤を、潜像担持体ドラムなどの担持体から回収する回収装置、および該回収装置を装備する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、帯電している感光体ドラムなどの潜像担持体ドラムに静電潜像を形成し、キャリア液体にトナーを分散した液体現像剤により静電潜像を顕像化してトナー像を形成し、このトナー像を中間転写体を介して用紙に転写して所定の画像を得るようにした液体現像方式の画像形成装置が実用化されている。また、この画像形成装置では、現像にて潜像像担持体ドラム上に形成されたトナー像から余分なキャリア液体を含む余剰の液体現像剤やカブリトナーを除去して回収するため、スクイーズローラーを用いた回収装置が用いられている(例えば特許文献1)。この特許文献1に記載の装置では、ドラム状の潜像担持体の回転方向に沿ってスクイーズローラーが配置されており、所定方向に回転して感光体上の帯電かぶりや余剰の液体現像剤を除去し、それらを回収部材に回収する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−185984号公報(図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記した回収装置は、潜像担持体ドラムの回転中心を通る仮想水平面よりも鉛直方向の上方で、液体現像剤で現像された像の転写処理を行う、いわゆる上部転写構造を有する画像形成装置に適用されたものである。このため、この回収装置を上記仮想水平面よりも鉛直方向の下方で液体現像剤で現像された像の転写処理を行う、いわゆる下部転写構造を有する画像形成装置にそのまま適用することは困難である。すなわち、回収装置は潜像担持体ドラムから余剰の液体現像剤などを除去したスクイーズローラーに対してブレードを当接させて回収する必要があり、特許文献1に記載の画像形成装置では鉛直方向の上方から下方に移動する位置でスクイーズローラーに対してブレードを当接させている。このため、回収される液体現像剤は鉛直方向の上方から下方に流れ、その流れを利用して所望の位置で回収することが容易となっている。これに対し、下部転写構造を有する画像形成装置では、スクイーズローラーの鉛直方向の最下位置よりも上方で鉛直方向の下方から上方に移動する位置でスクイーズローラーに対してブレードを当接させる必要があり、回収された液体現像剤は特許文献1に記載された流れと異なる流動経路をとる。したがって、このようにスクイーズローラーの鉛直方向の最下位置よりも上方で鉛直方向の下方から上方に移動する位置でスクイーズローラーに対してブレードを当接させる装置では、それに適した回収技術が必要となる。
【0005】
この発明にかかるいくつかの態様は、スクイーズローラーの鉛直方向の最下位置よりも上方で鉛直方向の下方から上方に移動する位置でスクイーズローラーに対してブレードを当接させて液体現像剤を回収する回収装置および該回収装置を装備する画像形成装置において、液体現像剤を確実に回収することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の第1の態様は、回収装置であって、トナーおよびキャリア液体を含む液体現像剤を担持した担持体と表面が接触して液体現像剤を回収するとともに担持体と接触した位置から鉛直方向の下方へ表面が移動するスクイーズローラーと、スクイーズローラーの鉛直方向の下端の位置よりも上方で、かつ鉛直方向の下方から上方に移動するスクイーズローラーの表面の位置でスクイーズローラーの表面と当接してクリーニングするブレードと、スクイーズローラーの鉛直方向の下端の位置の下方に配設されてブレードによりスクイーズローラーから除去された液体現像剤を回収する回収部と、を備えることを特徴としている。
【0007】
また、この発明の第2の態様は、画像形成装置であって、潜像が形成される潜像担持体ドラムと、トナーおよびキャリア液体を含む液体現像剤で潜像担持体ドラムに形成される潜像を現像する現像部と、表面が現像部で現像された潜像担持体ドラムと接触して液体現像剤を回収するとともに潜像担持体ドラムと接触した位置から鉛直方向の下方へ表面が移動するスクイーズローラー、スクイーズローラーの鉛直方向の下端の位置よりも上方で表面が鉛直方向の下方から上方に移動するスクイーズローラーの表面の位置でスクイーズローラーと当接してクリーニングするブレード、及びスクイーズローラーの鉛直方向の下端の位置の下方に配設されてブレードによりスクイーズローラーから除去された液体現像剤を回収する回収部を有するスクイーズ部と、を備えることを特徴としている。
【0008】
このように構成された発明(回収装置および画像形成装置)では、スクイーズローラーの表面が液体現像剤を担持した担持体と接触して液体現像剤を回収し、さらに当該スクイーズローラーに対してブレードがスクイーズローラーの鉛直方向の下端の位置よりも上方で鉛直方向の下方から上方に移動するスクイーズローラーの表面の位置で当接してクリーニングする。この場合、ブレードによりスクイーズローラーからクリーニング除去された液体現像剤はスクイーズローラーの鉛直方向の下端の位置に向けて逆流し、当該下端の位置から自重により鉛直方向の下方に落下する。このスクイーズローラーの鉛直方向の下方には、回収部が配設されているため、下端の位置から落下する液体現像剤は回収部に回収される。
【0009】
また、ブレードが、スクイーズローラーの回転中心を通る仮想鉛直面に対して第1の側に配設され、回収部が、ブレードの鉛直方向の下方から、スクイーズローラーの鉛直方向の下方でスクイーズローラーの下端の位置より仮想鉛直面に対して第1の側と反対側の第2の側に延設されて液体現像剤を受ける現像剤受け部材、及び現像剤受け部材で受けた液体現像剤を回収する回収部材を有するように構成してもよい。
【0010】
また、スクイーズローラーの表面を潜像担持体に対して当接もしくは離間させる当離接機構を備え、現像剤受け部材が、当離接機構がスクイーズローラーの表面を潜像担持体から離間させたとき、スクイーズローラーの鉛直方向の下端の位置の下方に配されるように構成してもよい。
【0011】
また、現像剤受け部材が、ブレードの鉛直方向の下方に配設されるとともに、現像剤受け部材のスクイーズローラーの回転軸方向の長さが、ブレードのスクイーズローラーの回転軸方向の長さよりも長くなるように構成してもよい。
【0012】
現像剤受け部材が、スクイーズローラーの回転軸方向の両端に壁部位を有するように構成してもよい。
【0013】
さらに、スクイーズローラーの回転軸方向の両端に配設された壁部位が、現像剤受け部材で受けた液体現像剤を回収部材に案内するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明にかかる回収装置の一実施形態を装備する画像形成装置を示す図。
【図2】感光体ドラムと第2スクイーズ部との配置関係を示す斜視図。
【図3】感光体ドラムと第2スクイーズ部との配置関係を示す正面図。
【図4】回収装置の一実施形態たる第2スクイーズ部の動作を示す図。
【図5】第2スクイーズ部の部分拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は本発明にかかる回収装置の一実施形態を装備した画像形成装置を示す図である。この画像形成装置は、感光体ドラム1の回転中心を通る仮想水平面HPの鉛直方向の下方で、感光体ドラム1に担持される像を1次転写部2のブランケットローラー21に転写し、さらにブランケットローラー21に転写された像を転写紙に転写する、いわゆる下部転写構造を有している。なお、図1の画像形成装置は後述するように単色のトナー像を形成して転写紙に転写するものであり、同装置を複数台、例えば4台配列してカラー印刷システムを構成することが可能である。もちろん、図1の装置は単独でモノクロの画像形成装置としても機能する。
【0016】
この画像形成装置では、感光体ドラム1は、アモルファスシリコン感光体などの感光体材料からなる感光層を表面に有している。そして、その回転軸が主走査方向(図1の紙面に対して垂直な方向)に平行もしくは略平行となるように感光体ドラム1は配置されており、図1中矢印D1の方向に所定速度で回転駆動される。
【0017】
感光体ドラム1の周囲には、感光体ドラム1表面を所定の電位に帯電させる帯電部3と、感光体ドラム1表面を画像信号に応じて露光することで静電潜像を形成する露光部4と、該静電潜像を液体現像剤で現像してトナー像を形成する現像部5と、第1スクイーズ部6と、第2スクイーズ部7と、1次転写部2のブランケットローラー21と、一次転写後の感光体ドラム1の表面をクリーニングする感光体クリーニング部8とが、それぞれこれらの順に感光体ドラム1の回転方向D1(図1では、反時計回り)に沿って配設されている。
【0018】
帯電部3は、6個の帯電器31と帯電器気流ダクト32とを有しており、図1紙面において、感光体ドラム1の回転中心を通る仮想鉛直面VPに対して右側で、しかも感光体ドラム1の回転中心を通る仮想水平面HPに対して鉛直方向の下方に配されている。これらの帯電器31は感光体ドラム1の表面に接触しないものであり、感光体ドラム1の回転方向D1に沿って6個配列されている。帯電器31としては、例えば従来周知慣用のコロナ帯電器を用いることができる。コロナ帯電器にスコロトロン帯電器を用いた場合には、スコロトロン帯電器のチャージワイヤにはワイヤ電流が流されるとともに、グリッドには直流(DC)のグリッド帯電バイアスが印加される。このように帯電器31によるコロナ放電で感光体ドラム1が帯電されることで、感光体ドラム1の表面の電位が略均一の電位に設定される。また、帯電器気流ダクト32は帯電器31に向けて外気を導入する外気導入経路(図示省略)と、帯電器31での放電により発生する雰囲気を排気する排気経路(図示省略)とを有しており、帯電処理が行われる雰囲気を換気して雰囲気管理を行う。
【0019】
露光部4は、図1紙面において仮想鉛直面VPに対して右側で、しかも仮想水平面HP上に配されて外部装置から与えられた画像信号に応じて光ビームにより感光体ドラム1表面を露光して画像信号に対応する静電潜像を形成する。本実施形態では、この露光部4として発光素子を主走査方向(図1紙面に垂直な方向)に配列したラインヘッドを用いているが、これ以外に半導体レーザからの光ビームをポリゴンミラーにより主走査方向に走査させるもの等を用いてもよい。なお、本実施形態では、露光部4を仮想水平面HP上に配しているが、露光部4の配設位置はこれに限定されるものではなく、仮想水平面HPの鉛直方向の上方または下方に配してもよい。
【0020】
こうして形成された静電潜像に対して現像部5から液体現像剤が付与されて、静電潜像がトナーにより現像される。本実施形態では、絶縁性液体を主成分とするキャリア液体内に、着色された樹脂粒子をトナーとして概略重量比25%程度に分散させた液体現像剤を用いており、トナーは電界中を電気泳動可能なように電荷を有している。なお、この現像剤濃度については、上記25%に限定されるものではなく、10〜30%であってもよい。また、キャリア液体としては、例えばIsopar(エクソン社商標)、シリコンオイル、ノルマルパラフィンオイルなどが使用される。また、電気抵抗値は1010Ω・cm以上、望ましくは1012Ω・cm以上が好ましい。というのも、抵抗が低い場合には、トナーが電気泳動する過程で余剰な電流が流れ、移動に必要な電界が維持できない可能性があるからである。さらに、こうして調製された液体現像剤の粘度は、トナーを構成する樹脂や分散剤・荷電制御剤で左右されるが、50〜500[mPa・s]の粘度を示す液体現像剤を用いることができ、本実施形態では400[mPa・s]の液体現像剤を用いている。
【0021】
この画像形成装置の現像部5は、図1紙面において仮想鉛直面VPに対して右側で帯電部3の鉛直方向の上方に配されており、現像ローラー51と、中間塗布ローラー52と、アニロックスローラー53と、上記した液体現像剤を貯蔵する現像剤容器54と、液体現像剤に対し帯電・圧縮作用を施すトナー圧縮コロナ発生器55とを主な構成として有している。これらの主要構成のうち現像ローラー51は円筒状の部材であり、鉄等金属製の内芯の外周部に、ポリウレタンゴム、シリコンゴム、NBRなどの弾性層を設け、さらに外周部である現像ローラー表層にはPFAチューブや樹脂コーティングされたものである。この現像ローラー51は現像用モーター(図示省略)に接続され、図1紙面において時計回りD51に回転駆動されて感光体ドラム1に対してウィズ回転する。また、この現像ローラー51は図示を省略する現像バイアス発生部と電気的に接続されており、適当なタイミングで現像バイアスが印加されるように構成されている。
【0022】
また、この現像ローラー51に対して液体現像剤を供給するために中間塗布ローラー52とアニロックスローラー53とが設けられており、アニロックスローラー53から中間塗布ローラー52を介して現像ローラー51へ液体現像剤が供給される。これらのうち中間塗布ローラー52は現像ローラー51と同様に金属製内芯の外周部に弾性層を設けたものであるのに対し、アニロックスローラー53は液体現像剤を担持し易いように表面に微細且つ一様に彫刻された螺旋溝などによる凹部パターンが形成されたローラーである。もちろん、アニロックスローラー53を、現像ローラー51や中間塗布ローラー52と同様に、金属の芯金にウレタン、NBRなどのゴム層を巻き付けたものや、PFAチューブを被せたものなどを用いてもよい。これら中間塗布ローラー52およびアニロックスローラー53は上記現像用モーターに接続され、図1紙面においてそれぞれ時計回りおよび反時計回り回転される。したがって、中間塗布ローラー52は現像ローラー51に対してカウンター方向に回転し、アニロックスローラー53は中間塗布ローラー52に対してウィズ方向に回転する。このように、本実施形態では、いわゆる3ローラー構成により液体現像剤を現像剤容器54から現像ローラー51に供給しているため、液体現像剤がニップを複数回通過することで、液体現像剤を十分に練ることができ、現像ローラー51にて均一な液体現像剤の膜を形成することが可能となる。もちろん、この形態に限らず、アニロックスローラー53から直接現像ローラー51へ液体現像剤を塗布する構成(2ローラー構成)としてもよい。
【0023】
また、現像ローラー51に対してクリーニングローラー511が当接されるとともに、このクリーニングローラー511に対してローラークリーニングブレード512が当接されており、現像ローラー51のクリーニング処理を行う。すなわち、現像ローラー51の表面が感光体ドラム1と当接して現像ニップを形成している現像位置に対し、現像ローラー回転方向D51の下流側にクリーニングローラー511が現像ローラー51の表面と当接しながら図1紙面において時計回り回転される。したがって、クリーニングローラー511は現像ローラー51に対してカウンター方向に回転し、現像に寄与せずに現像ローラー51に残存する液体現像剤を除去する。また、このクリーニングローラー511の表面にローラークリーニングブレード512が当接して上記液体現像剤を掻き落として除去する。また、中間塗布ローラー52に対してクリーニングブレード521が当接されており、現像に寄与せずに中間塗布ローラー52に残存する液体現像剤を中間塗布ローラー52の表面から掻き落として除去する。なお、これらのクリーニングブレード512、521により掻き落とされた液体現像剤は現像剤容器54の回収部541に案内されて回収される。
【0024】
一方、アニロックスローラー53に対して規制部材531が当接されている。この規制部材531として、金属製あるいは表面に弾性体を被覆して構成した弾性を有する部材を用いることができるが、本実施形態にかかる規制部材531は、アニロックスローラー53の表面に当接するウレタンゴム等からなるゴム部と、該ゴム部を支持する金属等の板で構成されている。そして、規制部材531は、アニロックスローラー53によって担持搬送されてきた液体現像剤の膜厚や量などを規制調整し、現像ローラー51に供給する液体現像剤の量を調整する機能を有している。また、規制部材531により掻き取られた液体現像剤は現像剤容器54の貯蔵部542に戻される。なお、この貯蔵部542には撹拌部543が配置されており、図示省略するモーターにより回転し、貯蔵部542内で液体現像剤を撹拌する。
【0025】
上記のようにして、液体現像剤が供給された現像ローラー51は中間塗布ローラー52の表面とは逆方向に移動するように回転すると共に、感光体ドラム1の表面とは同方向に移動するように回転する。なお、トナー像を形成するため、現像ローラー51の回転方向は、その表面が感光体ドラム1の表面と同方向に移動するようにウィズ回転する必要があるが、中間塗布ローラー52に対しては、逆方向、或いは、同方向、どちらに移動する構成であってもよい。
【0026】
また、現像ローラー51の回転方向に沿ってトナー圧縮コロナ発生器55が配置されている。より詳しくは、現像位置に対し、現像ローラー回転方向D51の上流側にトナー圧縮コロナ発生器55が配置されている。このトナー圧縮コロナ発生器55は、現像ローラー51の表面のバイアスを増加させる電界印加手段であり、現像ローラー51によって搬送される液体現像剤のトナーは、このトナー圧縮コロナ発生器55と近接する位置で電界が印加され、帯電、圧縮が施される。なお、このトナー帯電、圧縮には、電解印加によるコロナ放電に代えて、接触して帯電させるコンパクションローラーを用いてもよい。
【0027】
また、このように構成された現像部5は図示しない現像器離当接機構と接続されており、装置全体を制御するコントローラーからの制御指令が現像器離当接機構に伝達されるのに応じて現像部5は感光体ドラム1上の潜像を現像する現像位置(図1の実線位置)と感光体ドラム1から離れた退避位置(図示省略)との間で往復可能となっている。したがって、現像部5が退避位置に移動して位置決めされると、その間、感光体ドラム1への新たな液体現像剤の供給は停止される。
【0028】
上記液体現像剤により静電潜像が現像される現像位置に対し、感光体ドラム1の回転方向D1の下流側では、第1スクイーズ部6が配置されるとともに、さらに第1スクイーズ部6の下流側に第2スクイーズ部7が配置されている。この実施形態では、第1スクイーズ部6のスクイーズローラー61および第2スクイーズ部7のスクイーズローラー71はいずれも図1紙面において仮想鉛直面VPに対して左側で、かつ仮想水平面HPに対して鉛直方向の上方に配されている。
【0029】
この第1スクイーズ部6には、不図示のバネにより感光体ドラム1方向に付勢されたスクイーズローラー61が設けられている。そして、スクイーズローラー61が第1スクイーズ位置で感光体ドラム1の表面と当接しながら図示しないモーターにより回転駆動されてトナー像の余剰現像剤を除去する。また、本実施形態ではスクイーズ効率を高めるために、スクイーズローラー61に対して第1スクイーズバイアス発生部(図示省略)が電気的に接続されており、適当なタイミングで第1スクイーズバイアスが印加されるように構成されている。また、スクイーズローラー61の表面に対してクリーニングブレード62が当接し、ローラー表面に付着する液体現像剤を掻き取る。そして、こうして掻き取られた液体現像剤は回収部材63に回収される。
【0030】
また、第2スクイーズ部7は、本発明の「回収装置」に相当するものであり、感光体ドラム1の回転方向D1において第1スクイーズ位置の下流側の第2スクイーズ位置でスクイーズローラー71が感光体ドラム1の表面と当接しながら回転して余剰の液体現像剤を感光体ドラム1から除去する。また、本実施形態ではスクイーズ効率を高めるために、第1スクイーズ部6と同様に、スクイーズローラー71に対して第2スクイーズバイアス発生部(図示省略)が電気的に接続されており、適当なタイミングで第2スクイーズバイアスが印加されるように構成されている。また、スクイーズローラー71の表面に対してクリーニングブレード72が当接し、ローラー表面に付着する液体現像剤を掻き取ってクリーニング除去する。そして、こうして掻き取られた液体現像剤は現像剤受け部材73により感光体ドラム1から離れる方向に案内され、現像剤受け部材73の鉛直方向の下方に配置された回収部材74に回収される。なお、第2スクイーズ部7のより詳しい構成および動作については、後で詳述する。
【0031】
なお、本実施形態では2つのスクイーズ部6、7を設けているが、スクイーズ部の個数や配置などはこれに限定されるものではなく、例えば第2スクイーズ部7のみを配置してもよい。
【0032】
第1および第2スクイーズ部6、7を通過してきた感光体ドラム1には装置外部から与えられた画像信号に対応するトナー像が形成されており、一次転写位置TR1でブランケットローラー21に転写される。このブランケットローラー21を含む転写部2は、図1紙面において仮想鉛直面VPに対して左側で、かつ仮想水平面HPに対して鉛直方向の下方に配されている。この転写部2は、ブランケットローラー21と、ブランケットローラー21にキャリア液体を塗布するキャリア塗布機構22と、ブランケットローラー21のクリーニング部23と、二次転写ローラー24と、二次転写ローラー24のクリーニング部25とを有している。
【0033】
ブランケットローラー21の表面は、鉛直方向での感光体ドラム1の最下位置、つまり鉛直方向での感光体ドラム1の鉛直方向の下方で仮想鉛直面VPと交差する位置BPに対し、感光体ドラム1の回転方向D1の上流側で感光体ドラム1の表面と当接して一次転写ニップを形成している。この一次転写ニップの形成位置が一次転写位置TR1となる。また、ブランケットローラー21は図示を省略するモーターと接続されており、図1紙面において時計回りD21に回転駆動されて感光体ドラム1に対してウィズ回転する。こうして感光体ドラム1に担持されるトナー像が一次転写位置TR1でブランケットローラー21に一次転写される。
【0034】
また、ブランケットローラー21の回転方向D21における一次転写位置TR1の下流側でブランケットローラー21に対し、二次転写ローラー24が当接しながらウィズ回転して二次転写ニップを形成する。この二次転写ニップの形成位置が二次転写位置TR2となる。したがって、図示を省略する搬送部により転写紙が二次転写位置TR2に給紙されて二次転写ニップを通過することでブランケットローラー21に転写されたトナー像が転写紙に二次転写される。こうして、上記した液体現像剤を用いた像が転写紙に印刷される。
【0035】
また、ブランケットローラー21の回転方向D21において二次転写位置TR2の下流側に、キャリア塗布機構22が配置されて二次転写後のブランケットローラー21の表面にキャリア液体を塗布する。このキャリア液体の塗布処理を行うために、キャリア塗布機構22は、ブランケットローラー21に対してウィズ回転するキャリア塗布ローラー221と、キャリア液体を貯蔵するキャリア貯蔵部材222と、キャリア貯蔵部材222からキャリア液体を汲み上げてキャリア塗布ローラー221に供給するキャリア汲み上げローラー223とを有している。
【0036】
ブランケットローラー21の回転方向D21においてキャリア塗布機構22の下流側でかつ一次転写位置TR1の上流側にクリーニング部23が配置されて一次転写直前にブランケットローラー21の表面をクリーニングする。このクリーニング処理を行うために、クリーニング部23は、ブランケットローラー21に対してカウンター方向に回転するクリーニングローラー231と、クリーニングローラー231に当接してクリーニングローラー231をクリーニングするクリーニングブレード232と、クリーニングブレード232により掻き取られたトナーやキャリア液体を回収する回収部材233とを有している。
【0037】
二次転写ローラー24の回転方向において二次転写位置TR2の上流側でクリーニング部25が配置されて二次転写直前に二次転写ローラー24の表面をクリーニングする。このクリーニング処理を行うために、クリーニング部25は、二次転写ローラー24に当接して二次転写ローラー24をクリーニングするクリーニングブレード251と、クリーニングブレード251により掻き取られたトナーやキャリア液体を回収する回収部材252とを有している。
【0038】
感光体ドラム1の回転方向D1において一次転写位置TR1の下流側で、かつ帯電位置の上流側に、感光体クリーニング部8が配置されている。この感光体クリーニング部8は、クリーニングブレード81と、感光体ドラム1の最下位置BPから垂れ落ちる液体現像剤を受ける現像剤受け部材82と、現像剤受け部材に受け止められた現像剤を回収する回収部材83と、これらクリーニングブレード81、現像剤受け部材82および回収部材83を一体的に支持する支持部材84とを有している。そして、この支持部材84は回動軸85を回動中心として回動自在となっている。
【0039】
また、支持部材84にはバネ部材(図示省略)が接続されて図1紙面において反時計回りに支持部材84を付勢し、クリーニングブレード81を感光体ドラム1から離間する方向に作用している。一方、支持部材84の反感光体ドラム側(図1の右側)の端部には係合部841が突設されており、図示を省略する可動片が係合部841を上記付勢力よりも大きな応力で押し下げると、支持部材84は図1紙面において時計回りに回動させられ、これによりクリーニングブレード81は感光体ドラム側に移動してクリーニングブレード81の先端部が感光体ドラム1の最下位置BPと当接する。これにより感光体ドラム1に残留する液体現像剤がクリーニング除去される。なお、こうしてクリーニングブレード81により掻き取られた液体現像剤は感光体ドラム1の最下位置BPの鉛直方向の下方に配置された現像剤受け部材82により受け止められ、さらに現像剤受け部材82の傾斜面に沿って回収部材83の内部に流れ落ちて貯蔵される。
【0040】
次に、本発明の「回収装置」の一実施形態たる第2スクイーズ部7の詳しい構成および動作について、図1ないし図5を参照しつつ説明する。図2および図3は、それぞれ感光体ドラムと第2スクイーズ部との配置関係を示す斜視図および正面図である。また、図4は第2スクイーズ部の動作を示す図であり、図5は第2スクイーズ部の部分拡大図である。この実施形態では、第2スクイーズ部7は図1紙面において仮想鉛直面VPに対して左側に配設されているが、それらの主要構成要素のうち、スクイーズローラー71、クリーニングブレード72および現像剤受け部材73は仮想水平面HPに対して鉛直方向の上方に配設される一方、回収部材74は仮想水平面HPに対して鉛直方向の下方に固定的に配設されている。
【0041】
この実施形態では、スクイーズローラー71、クリーニングブレード72および現像剤受け部材73は次に説明する位置関係に配設されるとともに支持プレート75に支持されている。この支持プレート75は、図4に示すように、感光体ドラム1から離間した位置で回動軸76を中心に軸支されており、スクイーズローラー71、クリーニングブレード72および現像剤受け部材73を一体的に回動軸76を中心に移動させることが可能となっている。この支持プレート75はシリンダーやモーターなどの当離接機構(図示省略)と接続されており、コントローラーからの回動指令に応じて当離接機構が作動することで支持プレート75が回動軸76を中心に回動してスクイーズローラー71の周面を感光体ドラム1に対して当接および離間させる。
【0042】
当離接機構により支持プレート75が図4紙面において反時計回りに回動させられると、同図(a)に示すように、スクイーズローラー71が感光体ドラム1と当接し、感光体ドラム1の回転方向と同じ方向に回転、つまり感光体ドラム1に対してウィズ回転する。これによって余剰の液体現像剤を回収する。
【0043】
また、クリーニングブレード72は、図4紙面においてスクイーズローラー71の回転中心を通過する仮想鉛直面VP7に対して左側(本発明の「第1の側」に相当)に配設されており、スクイーズローラー71の鉛直方向の下端の位置BPS(つまり、仮想鉛直面VP7がスクイーズローラー71の鉛直方向の下方でスクイーズローラー71の周面と交差する位置)よりも鉛直方向の上方で鉛直方向の下方から上方に移動する位置でスクイーズローラー71と当接してクリーニングする。こうして、スクイーズローラー71の周面から回収される液体現像剤は、例えば図5のハッチング部分で示すように、自重によりスクイーズローラー71の表面を伝わってスクイーズローラー71の下端の位置BPSに移動し、位置BPSから鉛直方向の下方に落下する。
【0044】
このように落下する液体現像剤を感光体ドラム1や第2スクイーズ部7の周囲に飛散するのを防止しながら確実に回収するため、現像剤受け部材73は、図4および図5に示すように、クリーニングブレード72の鉛直方向の下方から、スクイーズローラー71の鉛直方向の下方で位置BPSより右側(本発明の「第2の側」に相当)に延設されている。この現像剤受け部材73は、スクイーズローラー側(例えば図2の右上側)の端部が反スクイーズローラー側(図2の左下側)の端部よりも鉛直方向に高くなっており、しかもスクイーズローラー71から離れるにしたがって鉛直方向の下方に傾斜し、回収部材74の鉛直方向の上方まで延設されている。さらに、スクイーズローラー71の回転軸方向、つまり幅方向Xでのクリーニングブレード72および現像剤受け部材73のスクイーズローラー側の端部の長さW72、W73aは、図3に示すように、
W72<W73a
となっている。このため、スクイーズローラー71の下端の位置BPSから液体現像剤が垂れて落下すると、現像剤受け部材73のスクイーズローラー側の端部で受け止められ、回収液として現像剤受け部材73の上面、つまり傾斜面に沿って流れる。
【0045】
また、この現像剤受け部材73では、図2に示すように、幅方向Xの両端側でサイドフェンス(壁部位)731が鉛直方向の上方に立設されている。しかも、各サイドフェンス731は現像剤受け部材73の反スクイーズローラー側(同図の左下側)の端部に向かって延設されており、液体現像剤を回収部材74の鉛直方向の上方に案内する。したがって、現像剤受け部材73で回収した液体現像剤(回収液)が第2スクイーズ部7の外部に垂れることなく、現像剤受け部材73の反スクイーズローラー側端部から回収部材74に滴下される。
【0046】
この回収部材74は液体現像剤を貯留する容器741を有しており、この容器741の鉛直方向の上方には回収口742が設けられている。そして、この回収口742の鉛直方向の上方に現像剤受け部材73の反スクイーズローラー側端部が位置するように、容器741は配設されている。このため、現像剤受け部材73の反スクイーズローラー側端部から滴下される液体現像剤が回収部材74に確実に回収される。また、容器741の内部には、図3に示すように、オーガ(回収スクリュー)743によってスクイーズローラー71の回転軸方向Xと平行な一方向Xに搬送され、回収部541の側面に開口された搬送穴(図示省略)から流出される。
【0047】
さらに、図2および図3に示すように幅方向Xでの両サイドフェンス731の間隔は反スクイーズローラー側に向かうにしたがって狭くなっており、反スクイーズローラー側端部の幅方向Xの長さW73bはスクイーズローラー側端部の幅方向Xの長さW73aよりも狭くなっている。したがって、現像剤受け部材73で回収した液体現像剤が広がることなく、効率的に回収することができる。また、回収路の幅方向Xについて短縮することができ、回収部材74のコンパクト化を図ることができる。しかも、現像剤受け部材73の反スクイーズローラー側端部は、図2に示すように、回収部材74から液体現像剤を搬送する方向Xの下流側に位置している。このように搬送経路が搬送方向X側にシフトして配設されているため、搬送経路の長さを短縮することができる。
【0048】
以上のように、この実施形態では、ブランケットローラー21を感光体ドラム1の回転中心を通る仮想水平面HPの鉛直方向の下方に配置した、いわゆる下部転写構造を採用しているため、転写紙の上面にトナー像が転写され、画像面を上にした状態のまま転写紙を搬送することとなる。したがって、トナー像を安定して形成することができ、また画像面に触れることなく転写紙を搬送することができるというメリットがある。その反面、第2スクイーズ部7では、図5に示すように、クリーニングブレード72はスクイーズローラー71の鉛直方向の下端の位置BPSよりも上方でスクイーズローラー71の表面が鉛直方向の下方から上方に移動する位置で当接してスクイーズローラー71をクリーニングする。したがって、このクリーニングによってスクイーズローラー71の表面から剥離された液体現像剤はスクイーズローラー71の表面を伝って位置BPSに向けて逆流し、当該位置BPSから自重により鉛直方向の下方に落下する。そこで、本実施形態では、この位置BPSの鉛直方向の下方に現像剤受け部材73が配設されて落下してくる液体現像剤を受け止めるとともにサイドフェンス731で案内しながら回収部材74の鉛直方向の上方に流動させ、さらに回収口742を介して容器741に回収している。このように現像剤受け部材73および回収部材74が本発明の「回収部」として機能してスクイーズローラー71の下端の位置BPSから落下する液体現像剤を回収液として確実に回収することができる。
【0049】
また、上記実施形態では、クリーニングブレード72が仮想鉛直面VP7に対して図4や図5紙面における左側(第1の側)に配設されるのに対し、現像剤受け部材73がクリーニングブレード72の鉛直方向の下方からスクイーズローラー71の下端の位置BPSより仮想鉛直面VP7に対して図4や図5紙面における右側(第2の側)に延設されている。このため、スクイーズローラー71の鉛直方向の下端の位置BPSから落下する液体現像剤を現像剤受け部材73により確実に受け止めて回収することができる。また、クリーニングブレード72から液体現像剤が直接落下したとしても、当該液体現像剤を現像剤受け部材73で受け止めて回収することができる。特に、図4に示すように、仮想鉛直面VP7が感光体ドラム1から離間するようにスクイーズローラー71が配設されているため、上記のように現像剤受け部材73を位置BPSよりも感光体ドラム1側に延設することができ、上記作用効果を達成する上で好適なものとなっている。
【0050】
さらに、上記実施形態では、当離接機構により支持プレート75が図4紙面において時計回りに回動させられると、同図(b)に示すように、スクイーズローラー71が感光体ドラム1から離間するが、この離間状態においても、回収部(現像剤受け部材73および回収部材74)はスクイーズローラー71の鉛直方向の下端の位置BPSの下方に位置している。このため、当接状態の場合(同図(a))と同様に、スクイーズローラー71の鉛直方向の下端の位置BPSから落下する液体現像剤を現像剤受け部材73により確実に受け止め、回収部材74に回収することができる。
【0051】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、回収部材74を仮想水平面HPに対して鉛直方向の下方に配設されているが、仮想水平面HP上または仮想水平面HPに対して鉛直方向の上方に配設してもよい。
【0052】
また、上記実施形態では、第2スクイーズ部7のスクイーズローラー71が仮想水平面HPに対して鉛直方向の上方で感光体ドラム1と当接するように第2スクイーズ部7が構成されているが、スクイーズローラー71が仮想水平面HPまたは鉛直方向の下方で感光体ドラム1と当接するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0053】
1…感光体ドラム(担持体、潜像担持体)、 7…第2スクイーズ部(回収装置)、 71…スクイーズローラー、 72…クリーニングブレード、 73…現像剤受け部材(回収部)、 74…回収部材(回収部)、 731…サイドフェンス(壁部位)、 741…容器、 742…回収口、 BPS…(スクイーズローラーの鉛直方向の)下端の位置、 VP7…(スクイーズローラーの回転中心を通過する)仮想鉛直面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナーおよびキャリア液体を含む液体現像剤を担持した担持体と表面が接触して前記液体現像剤を回収するとともに前記担持体と接触した位置から鉛直方向の下方へ前記表面が移動するスクイーズローラーと、
前記スクイーズローラーの鉛直方向の下端の位置よりも上方で、かつ鉛直方向の下方から上方に移動する前記スクイーズローラーの前記表面の位置で前記スクイーズローラーの前記表面と当接してクリーニングするブレードと、
前記スクイーズローラーの鉛直方向の前記下端の位置の下方に配設されて前記ブレードにより前記スクイーズローラーから除去された液体現像剤を回収する回収部と、
を備えることを特徴とする回収装置。
【請求項2】
潜像が形成される潜像担持体ドラムと、
トナーおよびキャリア液体を含む液体現像剤で前記潜像担持体ドラムに形成される前記潜像を現像する現像部と、
表面が前記現像部で現像された前記潜像担持体ドラムと接触して前記液体現像剤を回収するとともに前記潜像担持体ドラムと接触した位置から鉛直方向の下方へ前記表面が移動するスクイーズローラー、前記スクイーズローラーの鉛直方向の下端の位置よりも上方で前記表面が前記鉛直方向の下方から上方に移動する前記スクイーズローラーの前記表面の位置で前記スクイーズローラーと当接してクリーニングするブレード、及び前記スクイーズローラーの鉛直方向の前記下端の位置の下方に配設されて前記ブレードにより前記スクイーズローラーから除去された液体現像剤を回収する回収部を有するスクイーズ部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記ブレードは、前記スクイーズローラーの回転中心を通る仮想鉛直面に対して第1の側に配設され、
前記回収部は、前記ブレードの鉛直方向の下方から、前記スクイーズローラーの鉛直方向の下方で前記スクイーズローラーの前記下端の位置より前記仮想鉛直面に対して前記第1の側と反対側の第2の側に延設されて液体現像剤を受ける現像剤受け部材、及び前記現像剤受け部材で受けた液体現像剤を回収する回収部材を有する請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記スクイーズローラーの前記表面を前記潜像担持体に対して当接もしくは離間させる当離接機構を備え、
前記現像剤受け部材は、前記当離接機構が前記スクイーズローラーの表面を前記潜像担持体から離間させたとき、前記スクイーズローラーの鉛直方向の前記下端の位置の下方に配される請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記現像剤受け部材は、前記ブレードの鉛直方向の下方に配設されるとともに、前記現像剤受け部材の前記スクイーズローラーの回転軸方向の長さは、前記ブレードの前記スクイーズローラーの回転軸方向の長さよりも長い請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記現像剤受け部材は、前記スクイーズローラーの回転軸方向の両端に壁部位を有する請求項3ないし5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記スクイーズローラーの回転軸方向の両端に配設された壁部位は、前記現像剤受け部材で受けた液体現像剤を前記回収部材に案内する請求項6に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−230186(P2012−230186A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−97338(P2011−97338)
【出願日】平成23年4月25日(2011.4.25)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】