回路基板ケース
【課題】本発明は、回路基板を固定する回路基板ケースに関するもので、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことが出来るものである。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、上面が開口したケース部1と、蓋部2と、ケース部内に装着される回路部3とから形成し、ケース部1内に回路部3を着脱自在とする基板着脱部7を設け、ケース部1の一側面に第1の切欠部8を設け、蓋部2には、第1の切欠部8に嵌る切欠蓋部9を備え、基板着脱部7は、突起部10と、引掛部11とから形成し、引掛部11はケース部1の一側面側に設けた一側面側引掛部12と、ケース部の一側面側に対向した他側面側に設けた他側面側引掛部13とから形成し、一側面側引掛部12は、第1の切欠部8に対向し、第1の切欠部8に指を通し、ケース部1に回路部3を取り付けおよび取り出し可能な構成とした回路基板ケース。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、上面が開口したケース部1と、蓋部2と、ケース部内に装着される回路部3とから形成し、ケース部1内に回路部3を着脱自在とする基板着脱部7を設け、ケース部1の一側面に第1の切欠部8を設け、蓋部2には、第1の切欠部8に嵌る切欠蓋部9を備え、基板着脱部7は、突起部10と、引掛部11とから形成し、引掛部11はケース部1の一側面側に設けた一側面側引掛部12と、ケース部の一側面側に対向した他側面側に設けた他側面側引掛部13とから形成し、一側面側引掛部12は、第1の切欠部8に対向し、第1の切欠部8に指を通し、ケース部1に回路部3を取り付けおよび取り出し可能な構成とした回路基板ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機に用いられる回路基板を固定する回路基板ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の回路基板ケースの構成は以下のようになっていた。
【0003】
すなわち、電気部品である部品部が載置された基板部と、ケース部に設けられかつ弾性を有する爪部と、前記基板部を前記爪部と挟持して固定するリブとからなる回路基板ケースであって、前記爪部に一体形成されかつその先端が前記爪部の先端より下方向に伸びた解除部材と、前記ケース部上における前記解除部材の真下に設けられた孔部とを備えたことを特徴とする構成となっていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平08−125357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来例における課題は、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しすることが困難な点である。
【0006】
すなわち、従来の物においては、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外す場合には、基板部の周縁部とケース部との間の隙間に指を入れ、基板部の周縁部のみを摘み、取り付けおよび取り外しを行うものであるが、基板部の周縁部とケース部との間の隙間が小さい場合には、指が入り難く、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しが困難となる。
【0007】
ここで、基板部の周縁部とケース部との間の隙間を大きくし、指が入り易くすることも可能であるが、ケース部の体積が大きくなり、結果として商品も大きくなってしまうものである。
【0008】
そこで本発明は、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そしてこの目的を達成するために本発明は、上面が開口した箱形状のケース部と、このケース部の開口を塞ぐ蓋部と、前記ケース部内に装着される回路部とから形成し、前記回路部は、平板形状の基板部と、この基板部に固定された部品部とから形成し、前記ケース部および前記蓋部には、前記ケース部と前記蓋部とを着脱自在とする着脱部を設け、前記ケース部内に前記基板部を着脱自在とする基板着脱部を設けると共に、前記ケース部の一側面に第1の切欠部を設け、前記蓋部には、前記第1の切欠部に嵌る切欠蓋部を備え、前記基板着脱部は、前記ケース部から前記基板部の下面まで延びた突起部と、前記ケース部から延び、前記ケース部の内方および外方へ撓むと共に前記基板部の上面に引っ掛かる引掛部とから形成し、前記引掛部は、前記ケース部の一側面側に設けた一側面側引掛部と、前記ケース部の一側面側に対向した他側面側に設けた他側面側引掛部とから形成し、前記一側面側引掛部は、前記第1の切欠部に対向して設け、前記第1の切欠部に指を通し、前記ケース部に前記回路部を取り付け、および取り出し可能な構成とした回路基板ケース。
【0010】
これにより初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0011】
以上のように本発明は、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことが出来るものである。
【0012】
すなわち、本発明では、ケース部の一側面に第1の切欠部を設け、基板着脱部は、ケース部から基板部の下面まで延びた突起部と、ケース部から延び、ケース部の内方および外方へ撓むと共に基板部の上面に引っ掛かる引掛部とから形成し、引掛部は、ケース部の一側面側に設けた一側面側引掛部と、ケース部の一側面側に対向した他側面側に設けた他側面側引掛部とから形成し、一側面側引掛部は、第1の切欠部に対向して設け、第1の切欠部の下端は、基板部の下面より下方に位置するように設け、第1の切欠部に指を通し、ケース部に回路部を取り付け、および取り出し可能な構成としたものである。
【0013】
つまり、回路部をケース部に取り付ける場合には、回路部の基板部に固定された部品部の外周に位置する基板部の周縁部を摘み、第1の切欠部に指を通し、基板部を突起部と引掛部との間に、引掛部を撓ませながら取り付ける。また、回路部をケース部から取り出す場合には、第1の切欠部に指を通し、第1の切欠部に対向して位置する一側面側引掛部をケース部の外方へ撓ませながら、基板部の周縁部に指を引っ掛け持ち上げることにより、基板着脱部から回路部を外し、基板部の周縁部を摘み、ケース部から取り出すものである。
【0014】
これらの結果により、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことが出来るものである。
【0015】
また、本発明は、基板部の周縁部とケース部の側面との間の隙間に指を入れ、基板部の周縁部のみを摘み、取り付けおよび取り外しを行うものではないので、基板部の周縁部とケース部の側面との間の隙間を大きくする必要が無く、ケース部の小型化ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態1を示す概略斜視図
【図2】同本体の概略斜視図
【図3】同本体の概略斜視図
【発明を実施するための形態】
【0017】
(実施の形態1)
以下本発明の一実施形態を添付図面を用いて説明する。
【0018】
図1、2に示すように、本実施形態の回路基板ケースは、上面が開口した箱形状のケース部1と、このケース部1の開口を塞ぐ蓋部2と、ケース部1内に装着される回路部3とから形成している。
【0019】
回路部3は、平板形状の基板部4と、この基板部4の上面に固定された部品部5とから形成している。
【0020】
ケース部1および蓋部2には、ケース部1と蓋部2とを着脱自在とする着脱部6を設けている。
【0021】
ケース部1は、ケース部1内に基板部4を着脱自在とする基板着脱部7を設けると共に、ケース部1の一側面には、略四角形状の第1の切欠部8を設けている。
【0022】
蓋部2は、蓋部2の周縁部に、この周縁部から下方に延びた略四角形状の切欠蓋部9を備えている。ケース部1に蓋部2を装着すると、この切欠蓋部9が、第1の切欠部8に嵌り、第1の切欠部8の開口を塞ぐとともに一側面側引掛部12背面に接合されるものである。
【0023】
基板着脱部7は、ケース部1の底面から上方に基板部4の下面まで延びた略平板形状の突起部10と、ケース部1の底面から上方に延び、ケース部1の内方および外方へ撓むと共に基板部4の上面に引っ掛かる引掛部11とから形成している。この引掛部11は、ケース部1の底面から上方に延びた支柱部11aと、この支柱部11aの上部から内方へ突出した爪部11bとから形成し、支柱部11aがケース部1の内方および外方へ撓み、爪部11bが基板部4の上面に引っ掛かるものである。引掛部11は、ケース部1の一側面側に設けた一側面側引掛部12と、ケース部1の一側面側に対向した他側面側に設けた他側面側引掛部13とから形成している。
【0024】
本実施形態における特徴は、一側面側引掛部12は、第1の切欠部8に対向して設け、第1の切欠部の下端は、基板部4の下面より下方に位置するように設け、第1の切欠部8に指を通し、ケース部1に回路部3を取り付け、および取り出し可能にした点である。
【0025】
つまり、回路部3をケース部1に取り付ける場合には、回路部3の基板部4に固定された部品部5の外周に位置する基板部4の周縁部を摘み、第1の切欠部8に指を通し、基板部4を突起部10と引掛部11との間に、引掛部11を撓ませながら取り付ける。また、回路部3をケース部1から取り出す場合には、第1の切欠部8に指を通し、第1の切欠部8に対向して位置する一側面側引掛部12をケース部1の外方へ撓ませながら、基板部4の周縁部に指を引っ掛け持ち上げることにより、基板着脱部7から回路部3を外し、基板部4の周縁部を摘み、ケース部1から取り出すものである。
【0026】
これらの結果により、回路部3をケース部1から部品部5を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことが出来るものである。
【0027】
すなわち、回路部3をケース部1から部品部5を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことが出来ることによって、直接回路部の部品部に触れることにより発生する部品の傾き等を抑制することができる。
【0028】
また、本発明は、基板部4の周縁部とケース部1の側面との間の隙間に指を入れ、基板部4の周縁部のみを摘み、取り付けおよび取り外しを行うものではないので、基板部4の周縁部とケース部1の側面との間の隙間を大きくする必要が無く、ケース部1の小型化ができるものである。
【0029】
また、第1の切欠部8の形状は、上部は下部に比べて開口が大きい構成としたものである。具体的には、第1の切欠部8の形状は、ケース部1の一側面側から見ると、略台形形状で、上辺の長さが下辺に比べて長い形状である。
【0030】
これにより、回路部3の基板部4に固定された部品部5の外周に位置する基板部4の周縁部を摘み、第1の切欠部8に指を通し、回路部3をケース部1に取り付ける場合に、第1の切欠部8に指が入り易いので、回路部3をケース部1から部品部5を触らずに取り付けが容易に行うことが出来るものである。
【0031】
また、一側面側引掛部12は、第1の切欠部8の一方側の周縁部寄りに設けたものである。具体的には、第1の切欠部8は略四角形状で、この第1の切欠部8の周縁部の形状は、略U字形状である。この略U字形状の周縁部で、上下方向へ延びる周縁部は、向かい合って2箇所あり、このうちの一方側の周縁部を一方側周縁部とし、他方側の周縁部を他方側周縁部とする。ここで、一側面側引掛部12と他方側周縁部との距離は、一側面側引掛部12と一方側周縁部との距離より長いものである。つまり、一側面側引掛部12と他方側周縁部との間には、指が通る空間部14が存在するものである。
【0032】
これにより、回路部3の基板部4に固定された部品部5の外周に位置する基板部4の周縁部を摘み、第1の切欠部8に指を通し、更に、空間部14まで指を移動させるにより、基板部4を突起部10と引掛部11との間に、引掛部11を撓ませながら容易に取り付けることができる。また、回路部3をケース部1から取り出す場合には、第1の切欠部8に指を通し、第1の切欠部8に対向して位置する一側面側引掛部12をケース部1の外方へ撓ませながら、別の指を空間部14から入れ、基板部4の周縁部に指を引っ掛け持ち上げることにより、基板着脱部7から回路部3を外し、基板部4の周縁部を摘み、ケース部1から取り出すものである。
【0033】
また、一側面側引掛部12は、ケース部1の一側面側から見て、第1の切欠部8の左側の周縁部寄りに設けたものである。つまり、一側面側引掛部12と他方側周縁部との間の空間部14が、ケース部1の一側面側から見て、第1の切欠部8の右側に位置し、一側面側引掛部12が、ケース部1の一側面側から見て、第1の切欠部8の左側に位置するものである。
【0034】
一般的に日本では右利きの人が多いので、当然、ケース部に回路部の取り出しを行なう場合には、右手で行なうことが多くなり、一側面側引掛部12の上部に指を引っ掛け、一側面側引掛部12をケース部1の外方へ撓ませる動作は、人差し指より親指の方がやり易いものである。
【0035】
すなわち、回路部3をケース部1から取り出す場合には、第1の切欠部8に右手親指を通し、第1の切欠部8に対向して位置する一側面側引掛部12を右手親指でケース部1の外方へ撓ませながら、右手人差し指を空間部14から入れ、基板部4の周縁部に指を引っ掛け持ち上げることにより、基板着脱部7から回路部3を容易に外すことができる。ここで、右手親指は右手人差し指より、左側に位置するので、一側面側引掛部12が、ケース部1の一側面側から見て、第1の切欠部8の左側に位置する方が、一側面側引掛部12をケース部1の外方へ撓ませる動作がやり易いものである。
【0036】
結果として、ケース部1の一側面側から見て、第1の切欠部8の左側には一側面側引掛部12が位置し、第1の切欠部8の右側には空間部14が位置することのより、右利きの人が、回路部3をケース部1から部品部5を触らずに取り付け、および取り外しを容易に行うことが出来るものである。
【0037】
また、他側面側引掛部13は、撓まないように固定されたものである。具体的には、ケース部1の底面から上方に延びた他側面側引掛部13が、ケース部1の他側面側の側面と連結し固定されているものである。
【0038】
すなわち、他側面側引掛部13と一側面側引掛部12の両方を撓ませる構成にすると、挿入しようとした時に、作業が安定せず、無理に押し込もうとすると、こじて破損し易く、また衝撃で外れ易いが、この構成により、他側面側引掛部13は、撓まないので、基板部4を先に他側面側引掛部13に引っ掛けた後に一側面側引掛部12を撓ませて装着させる必要があるが、一側面側引掛部12だけを撓ませれば良いので作業が安定し、引っ掛け部をこじて破損させることがない。
【0039】
また、ケース部1に蓋部2を装着すると、切欠蓋部9が一側面側引掛部12背面に接合され、一側面側引掛部12が外方へ撓まなくなるので、基板部4が衝撃等で外れることを抑制することができる。
【0040】
また、着脱部6は、ケース部1の対向した両側面から外方へ延びた突起部15と、蓋部2の周縁部から突起部15と引っ掛かるケース引掛部16とから形成し、切欠蓋部9には、切欠蓋部9の周縁部からケース部1の一側面の内面に沿って延びたガイド部17を設けた構成としたものである。具体的には、着脱部6は、ケース部1の対向した両側面上部から外方へ延びた断面形状が略三角形である突起部15と、この突起部15を囲むように引っ掛かる、蓋部2の周縁部から下方向に延びた略U字形状のケース引掛部16とから形成している。そして、切欠蓋部9には、切欠蓋部9の周縁部からケース部1の一側面の内面に沿って延びた略U字形状のガイド部17を備えている。
【0041】
すなわち、ケース部1に蓋部2を装着する場合に、まず、蓋部2の切欠蓋部9に設けたガイド部17をケース部1の内面に沿わせながら、切欠蓋部9をケース部1の第1の切欠部8に上部から挿入し、更に、蓋部2のケース引掛部16と切欠蓋部9のガイド部17との間に、ケース部1の側面が入るように挿入する。これにより、ケース部1と蓋部2との位置関係が装着される位置関係となり、ケース部1に蓋部2が容易に装着できるものである。
【0042】
また、回路部の部品部は、複数の電子部品により構成され、これらの電子部品の中で重量が重い重量電子部品は、基板部におけるケース部の一側面側に位置するものである。
【0043】
これにより、基板部4をケース部1に装着する際に基板部4端面を片手でつまむ必要があるが、重量が重い重量電子部品の近傍をつまめるので安定して摘むことができ、ケース部1に基板部4を容易に装着できるものである。
【0044】
また、回路部3の基板部4は、略長方形形状で、基板部4の長辺は、ケース部1の一側面側および他側面側に位置する構成としたものである。
【0045】
すなわち、ケース部1に回路部の3取り付けを行なう場合には、基板部4の一側面側周縁部を摘み、第1の切欠部8に指を通し、突起部10と他側面側引掛部13との間に、基板部4の他側面側周縁部を挿入し、一側面側引掛部12をケース部1の外方へ撓ませながら、基板部4の他側面側周縁部を一側面側引掛部12に取り付けるものである。ここで、基板部4の長辺である基板部4の一側面側周縁部を摘むことにより、突起部10および他側面側引掛部13と指との距離が、略長方形形状の基板部4の短辺を摘む場合に比べ近くなり、ケース部1に基板部4を容易に装着できるものである。
【0046】
また、ケース部1の側面の高さは、回路部3の高さより高く、ケース部の側面には、第2の切欠部18を設けたものである。
【0047】
これにより、ケース部1の第2の切欠部に基板部4のリード線を予め通して固定できるので、蓋部2を装着する際にリード線の噛み込みがなく、ケース部1に蓋部2を容易に装着できるものである。
【0048】
また、第2の切欠部18の形状は、上部は下部に比べて開口が大きい構成としたものである。これにより、リード線を第2の切欠部18に挿入するとき挿入しやすくなり、リード線を予め通して固定できるので、蓋部2を装着する際にリード線の噛み込みがなく、ケース部1に蓋部2を容易に装着できるものである。
【0049】
また、基板部4の周縁部の指で摘むところには、シルク印刷を行なった構成としたものである。
【0050】
これにより、基板部4のつまんでも良い位置を容易に知らせることができ、部品やパターン、半田部等の静電気に対して弱い部分を触る可能性を低減でき、組み立て時に静電気による破損を防止できるものである。
【産業上の利用可能性】
【0051】
以上のように本発明は、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことが出来るものである。
【0052】
すなわち、本発明では、ケース部の一側面に第1の切欠部を設け、基板着脱部は、ケース部から基板部の下面まで延びた突起部と、ケース部から延び、ケース部の内方および外方へ撓むと共に基板部の上面に引っ掛かる引掛部とから形成し、引掛部は、ケース部の一側面側に設けた一側面側引掛部と、ケース部の一側面側に対向した他側面側に設けた他側面側引掛部とから形成し、一側面側引掛部は、第1の切欠部に対向して設け、第1の切欠部の下端は、基板部の下面より下方に位置するように設け、第1の切欠部に指を通し、ケース部に回路部を取り付け、および取り出し可能な構成としたものである。
【0053】
つまり、回路部をケース部に取り付ける場合には、回路部の基板部に固定された部品部の外周に位置する基板部の周縁部を摘み、第1の切欠部に指を通し、基板部を突起部と引掛部との間に、引掛部を撓ませながら取り付ける。また、回路部をケース部から取り出す場合には、第1の切欠部に指を通し、第1の切欠部に対向して位置する一側面側引掛部をケース部の外方へ撓ませながら、基板部の周縁部に指を引っ掛け持ち上げることにより、基板着脱部から回路部を外し、基板部の周縁部を摘み、ケース部から取り出すものである。
【0054】
これらの結果により、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことが出来るものである。
【0055】
従って、家庭用や事務所用などの、空気調和機に用いられる回路基板を固定する回路基板ケースとして活用が期待されるものである。
【符号の説明】
【0056】
1 ケース部
2 蓋部
3 回路部
4 基板部
5 部品部
6 着脱部
7 基板着脱部
8 第1の切欠部
9 切欠蓋部
10 突起部
11 引掛部
11a 支柱部
11b 爪部
12 一側面側引掛部
13 他側面側引掛部
14 空間部
15 突起部
16 ケース引掛部
17 ガイド部
18 第2の切欠部
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機に用いられる回路基板を固定する回路基板ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の回路基板ケースの構成は以下のようになっていた。
【0003】
すなわち、電気部品である部品部が載置された基板部と、ケース部に設けられかつ弾性を有する爪部と、前記基板部を前記爪部と挟持して固定するリブとからなる回路基板ケースであって、前記爪部に一体形成されかつその先端が前記爪部の先端より下方向に伸びた解除部材と、前記ケース部上における前記解除部材の真下に設けられた孔部とを備えたことを特徴とする構成となっていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平08−125357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来例における課題は、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しすることが困難な点である。
【0006】
すなわち、従来の物においては、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外す場合には、基板部の周縁部とケース部との間の隙間に指を入れ、基板部の周縁部のみを摘み、取り付けおよび取り外しを行うものであるが、基板部の周縁部とケース部との間の隙間が小さい場合には、指が入り難く、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しが困難となる。
【0007】
ここで、基板部の周縁部とケース部との間の隙間を大きくし、指が入り易くすることも可能であるが、ケース部の体積が大きくなり、結果として商品も大きくなってしまうものである。
【0008】
そこで本発明は、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そしてこの目的を達成するために本発明は、上面が開口した箱形状のケース部と、このケース部の開口を塞ぐ蓋部と、前記ケース部内に装着される回路部とから形成し、前記回路部は、平板形状の基板部と、この基板部に固定された部品部とから形成し、前記ケース部および前記蓋部には、前記ケース部と前記蓋部とを着脱自在とする着脱部を設け、前記ケース部内に前記基板部を着脱自在とする基板着脱部を設けると共に、前記ケース部の一側面に第1の切欠部を設け、前記蓋部には、前記第1の切欠部に嵌る切欠蓋部を備え、前記基板着脱部は、前記ケース部から前記基板部の下面まで延びた突起部と、前記ケース部から延び、前記ケース部の内方および外方へ撓むと共に前記基板部の上面に引っ掛かる引掛部とから形成し、前記引掛部は、前記ケース部の一側面側に設けた一側面側引掛部と、前記ケース部の一側面側に対向した他側面側に設けた他側面側引掛部とから形成し、前記一側面側引掛部は、前記第1の切欠部に対向して設け、前記第1の切欠部に指を通し、前記ケース部に前記回路部を取り付け、および取り出し可能な構成とした回路基板ケース。
【0010】
これにより初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0011】
以上のように本発明は、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことが出来るものである。
【0012】
すなわち、本発明では、ケース部の一側面に第1の切欠部を設け、基板着脱部は、ケース部から基板部の下面まで延びた突起部と、ケース部から延び、ケース部の内方および外方へ撓むと共に基板部の上面に引っ掛かる引掛部とから形成し、引掛部は、ケース部の一側面側に設けた一側面側引掛部と、ケース部の一側面側に対向した他側面側に設けた他側面側引掛部とから形成し、一側面側引掛部は、第1の切欠部に対向して設け、第1の切欠部の下端は、基板部の下面より下方に位置するように設け、第1の切欠部に指を通し、ケース部に回路部を取り付け、および取り出し可能な構成としたものである。
【0013】
つまり、回路部をケース部に取り付ける場合には、回路部の基板部に固定された部品部の外周に位置する基板部の周縁部を摘み、第1の切欠部に指を通し、基板部を突起部と引掛部との間に、引掛部を撓ませながら取り付ける。また、回路部をケース部から取り出す場合には、第1の切欠部に指を通し、第1の切欠部に対向して位置する一側面側引掛部をケース部の外方へ撓ませながら、基板部の周縁部に指を引っ掛け持ち上げることにより、基板着脱部から回路部を外し、基板部の周縁部を摘み、ケース部から取り出すものである。
【0014】
これらの結果により、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことが出来るものである。
【0015】
また、本発明は、基板部の周縁部とケース部の側面との間の隙間に指を入れ、基板部の周縁部のみを摘み、取り付けおよび取り外しを行うものではないので、基板部の周縁部とケース部の側面との間の隙間を大きくする必要が無く、ケース部の小型化ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態1を示す概略斜視図
【図2】同本体の概略斜視図
【図3】同本体の概略斜視図
【発明を実施するための形態】
【0017】
(実施の形態1)
以下本発明の一実施形態を添付図面を用いて説明する。
【0018】
図1、2に示すように、本実施形態の回路基板ケースは、上面が開口した箱形状のケース部1と、このケース部1の開口を塞ぐ蓋部2と、ケース部1内に装着される回路部3とから形成している。
【0019】
回路部3は、平板形状の基板部4と、この基板部4の上面に固定された部品部5とから形成している。
【0020】
ケース部1および蓋部2には、ケース部1と蓋部2とを着脱自在とする着脱部6を設けている。
【0021】
ケース部1は、ケース部1内に基板部4を着脱自在とする基板着脱部7を設けると共に、ケース部1の一側面には、略四角形状の第1の切欠部8を設けている。
【0022】
蓋部2は、蓋部2の周縁部に、この周縁部から下方に延びた略四角形状の切欠蓋部9を備えている。ケース部1に蓋部2を装着すると、この切欠蓋部9が、第1の切欠部8に嵌り、第1の切欠部8の開口を塞ぐとともに一側面側引掛部12背面に接合されるものである。
【0023】
基板着脱部7は、ケース部1の底面から上方に基板部4の下面まで延びた略平板形状の突起部10と、ケース部1の底面から上方に延び、ケース部1の内方および外方へ撓むと共に基板部4の上面に引っ掛かる引掛部11とから形成している。この引掛部11は、ケース部1の底面から上方に延びた支柱部11aと、この支柱部11aの上部から内方へ突出した爪部11bとから形成し、支柱部11aがケース部1の内方および外方へ撓み、爪部11bが基板部4の上面に引っ掛かるものである。引掛部11は、ケース部1の一側面側に設けた一側面側引掛部12と、ケース部1の一側面側に対向した他側面側に設けた他側面側引掛部13とから形成している。
【0024】
本実施形態における特徴は、一側面側引掛部12は、第1の切欠部8に対向して設け、第1の切欠部の下端は、基板部4の下面より下方に位置するように設け、第1の切欠部8に指を通し、ケース部1に回路部3を取り付け、および取り出し可能にした点である。
【0025】
つまり、回路部3をケース部1に取り付ける場合には、回路部3の基板部4に固定された部品部5の外周に位置する基板部4の周縁部を摘み、第1の切欠部8に指を通し、基板部4を突起部10と引掛部11との間に、引掛部11を撓ませながら取り付ける。また、回路部3をケース部1から取り出す場合には、第1の切欠部8に指を通し、第1の切欠部8に対向して位置する一側面側引掛部12をケース部1の外方へ撓ませながら、基板部4の周縁部に指を引っ掛け持ち上げることにより、基板着脱部7から回路部3を外し、基板部4の周縁部を摘み、ケース部1から取り出すものである。
【0026】
これらの結果により、回路部3をケース部1から部品部5を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことが出来るものである。
【0027】
すなわち、回路部3をケース部1から部品部5を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことが出来ることによって、直接回路部の部品部に触れることにより発生する部品の傾き等を抑制することができる。
【0028】
また、本発明は、基板部4の周縁部とケース部1の側面との間の隙間に指を入れ、基板部4の周縁部のみを摘み、取り付けおよび取り外しを行うものではないので、基板部4の周縁部とケース部1の側面との間の隙間を大きくする必要が無く、ケース部1の小型化ができるものである。
【0029】
また、第1の切欠部8の形状は、上部は下部に比べて開口が大きい構成としたものである。具体的には、第1の切欠部8の形状は、ケース部1の一側面側から見ると、略台形形状で、上辺の長さが下辺に比べて長い形状である。
【0030】
これにより、回路部3の基板部4に固定された部品部5の外周に位置する基板部4の周縁部を摘み、第1の切欠部8に指を通し、回路部3をケース部1に取り付ける場合に、第1の切欠部8に指が入り易いので、回路部3をケース部1から部品部5を触らずに取り付けが容易に行うことが出来るものである。
【0031】
また、一側面側引掛部12は、第1の切欠部8の一方側の周縁部寄りに設けたものである。具体的には、第1の切欠部8は略四角形状で、この第1の切欠部8の周縁部の形状は、略U字形状である。この略U字形状の周縁部で、上下方向へ延びる周縁部は、向かい合って2箇所あり、このうちの一方側の周縁部を一方側周縁部とし、他方側の周縁部を他方側周縁部とする。ここで、一側面側引掛部12と他方側周縁部との距離は、一側面側引掛部12と一方側周縁部との距離より長いものである。つまり、一側面側引掛部12と他方側周縁部との間には、指が通る空間部14が存在するものである。
【0032】
これにより、回路部3の基板部4に固定された部品部5の外周に位置する基板部4の周縁部を摘み、第1の切欠部8に指を通し、更に、空間部14まで指を移動させるにより、基板部4を突起部10と引掛部11との間に、引掛部11を撓ませながら容易に取り付けることができる。また、回路部3をケース部1から取り出す場合には、第1の切欠部8に指を通し、第1の切欠部8に対向して位置する一側面側引掛部12をケース部1の外方へ撓ませながら、別の指を空間部14から入れ、基板部4の周縁部に指を引っ掛け持ち上げることにより、基板着脱部7から回路部3を外し、基板部4の周縁部を摘み、ケース部1から取り出すものである。
【0033】
また、一側面側引掛部12は、ケース部1の一側面側から見て、第1の切欠部8の左側の周縁部寄りに設けたものである。つまり、一側面側引掛部12と他方側周縁部との間の空間部14が、ケース部1の一側面側から見て、第1の切欠部8の右側に位置し、一側面側引掛部12が、ケース部1の一側面側から見て、第1の切欠部8の左側に位置するものである。
【0034】
一般的に日本では右利きの人が多いので、当然、ケース部に回路部の取り出しを行なう場合には、右手で行なうことが多くなり、一側面側引掛部12の上部に指を引っ掛け、一側面側引掛部12をケース部1の外方へ撓ませる動作は、人差し指より親指の方がやり易いものである。
【0035】
すなわち、回路部3をケース部1から取り出す場合には、第1の切欠部8に右手親指を通し、第1の切欠部8に対向して位置する一側面側引掛部12を右手親指でケース部1の外方へ撓ませながら、右手人差し指を空間部14から入れ、基板部4の周縁部に指を引っ掛け持ち上げることにより、基板着脱部7から回路部3を容易に外すことができる。ここで、右手親指は右手人差し指より、左側に位置するので、一側面側引掛部12が、ケース部1の一側面側から見て、第1の切欠部8の左側に位置する方が、一側面側引掛部12をケース部1の外方へ撓ませる動作がやり易いものである。
【0036】
結果として、ケース部1の一側面側から見て、第1の切欠部8の左側には一側面側引掛部12が位置し、第1の切欠部8の右側には空間部14が位置することのより、右利きの人が、回路部3をケース部1から部品部5を触らずに取り付け、および取り外しを容易に行うことが出来るものである。
【0037】
また、他側面側引掛部13は、撓まないように固定されたものである。具体的には、ケース部1の底面から上方に延びた他側面側引掛部13が、ケース部1の他側面側の側面と連結し固定されているものである。
【0038】
すなわち、他側面側引掛部13と一側面側引掛部12の両方を撓ませる構成にすると、挿入しようとした時に、作業が安定せず、無理に押し込もうとすると、こじて破損し易く、また衝撃で外れ易いが、この構成により、他側面側引掛部13は、撓まないので、基板部4を先に他側面側引掛部13に引っ掛けた後に一側面側引掛部12を撓ませて装着させる必要があるが、一側面側引掛部12だけを撓ませれば良いので作業が安定し、引っ掛け部をこじて破損させることがない。
【0039】
また、ケース部1に蓋部2を装着すると、切欠蓋部9が一側面側引掛部12背面に接合され、一側面側引掛部12が外方へ撓まなくなるので、基板部4が衝撃等で外れることを抑制することができる。
【0040】
また、着脱部6は、ケース部1の対向した両側面から外方へ延びた突起部15と、蓋部2の周縁部から突起部15と引っ掛かるケース引掛部16とから形成し、切欠蓋部9には、切欠蓋部9の周縁部からケース部1の一側面の内面に沿って延びたガイド部17を設けた構成としたものである。具体的には、着脱部6は、ケース部1の対向した両側面上部から外方へ延びた断面形状が略三角形である突起部15と、この突起部15を囲むように引っ掛かる、蓋部2の周縁部から下方向に延びた略U字形状のケース引掛部16とから形成している。そして、切欠蓋部9には、切欠蓋部9の周縁部からケース部1の一側面の内面に沿って延びた略U字形状のガイド部17を備えている。
【0041】
すなわち、ケース部1に蓋部2を装着する場合に、まず、蓋部2の切欠蓋部9に設けたガイド部17をケース部1の内面に沿わせながら、切欠蓋部9をケース部1の第1の切欠部8に上部から挿入し、更に、蓋部2のケース引掛部16と切欠蓋部9のガイド部17との間に、ケース部1の側面が入るように挿入する。これにより、ケース部1と蓋部2との位置関係が装着される位置関係となり、ケース部1に蓋部2が容易に装着できるものである。
【0042】
また、回路部の部品部は、複数の電子部品により構成され、これらの電子部品の中で重量が重い重量電子部品は、基板部におけるケース部の一側面側に位置するものである。
【0043】
これにより、基板部4をケース部1に装着する際に基板部4端面を片手でつまむ必要があるが、重量が重い重量電子部品の近傍をつまめるので安定して摘むことができ、ケース部1に基板部4を容易に装着できるものである。
【0044】
また、回路部3の基板部4は、略長方形形状で、基板部4の長辺は、ケース部1の一側面側および他側面側に位置する構成としたものである。
【0045】
すなわち、ケース部1に回路部の3取り付けを行なう場合には、基板部4の一側面側周縁部を摘み、第1の切欠部8に指を通し、突起部10と他側面側引掛部13との間に、基板部4の他側面側周縁部を挿入し、一側面側引掛部12をケース部1の外方へ撓ませながら、基板部4の他側面側周縁部を一側面側引掛部12に取り付けるものである。ここで、基板部4の長辺である基板部4の一側面側周縁部を摘むことにより、突起部10および他側面側引掛部13と指との距離が、略長方形形状の基板部4の短辺を摘む場合に比べ近くなり、ケース部1に基板部4を容易に装着できるものである。
【0046】
また、ケース部1の側面の高さは、回路部3の高さより高く、ケース部の側面には、第2の切欠部18を設けたものである。
【0047】
これにより、ケース部1の第2の切欠部に基板部4のリード線を予め通して固定できるので、蓋部2を装着する際にリード線の噛み込みがなく、ケース部1に蓋部2を容易に装着できるものである。
【0048】
また、第2の切欠部18の形状は、上部は下部に比べて開口が大きい構成としたものである。これにより、リード線を第2の切欠部18に挿入するとき挿入しやすくなり、リード線を予め通して固定できるので、蓋部2を装着する際にリード線の噛み込みがなく、ケース部1に蓋部2を容易に装着できるものである。
【0049】
また、基板部4の周縁部の指で摘むところには、シルク印刷を行なった構成としたものである。
【0050】
これにより、基板部4のつまんでも良い位置を容易に知らせることができ、部品やパターン、半田部等の静電気に対して弱い部分を触る可能性を低減でき、組み立て時に静電気による破損を防止できるものである。
【産業上の利用可能性】
【0051】
以上のように本発明は、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことが出来るものである。
【0052】
すなわち、本発明では、ケース部の一側面に第1の切欠部を設け、基板着脱部は、ケース部から基板部の下面まで延びた突起部と、ケース部から延び、ケース部の内方および外方へ撓むと共に基板部の上面に引っ掛かる引掛部とから形成し、引掛部は、ケース部の一側面側に設けた一側面側引掛部と、ケース部の一側面側に対向した他側面側に設けた他側面側引掛部とから形成し、一側面側引掛部は、第1の切欠部に対向して設け、第1の切欠部の下端は、基板部の下面より下方に位置するように設け、第1の切欠部に指を通し、ケース部に回路部を取り付け、および取り出し可能な構成としたものである。
【0053】
つまり、回路部をケース部に取り付ける場合には、回路部の基板部に固定された部品部の外周に位置する基板部の周縁部を摘み、第1の切欠部に指を通し、基板部を突起部と引掛部との間に、引掛部を撓ませながら取り付ける。また、回路部をケース部から取り出す場合には、第1の切欠部に指を通し、第1の切欠部に対向して位置する一側面側引掛部をケース部の外方へ撓ませながら、基板部の周縁部に指を引っ掛け持ち上げることにより、基板着脱部から回路部を外し、基板部の周縁部を摘み、ケース部から取り出すものである。
【0054】
これらの結果により、回路部をケース部から部品部を触らずに取り付け、および取り外しが容易に行うことが出来るものである。
【0055】
従って、家庭用や事務所用などの、空気調和機に用いられる回路基板を固定する回路基板ケースとして活用が期待されるものである。
【符号の説明】
【0056】
1 ケース部
2 蓋部
3 回路部
4 基板部
5 部品部
6 着脱部
7 基板着脱部
8 第1の切欠部
9 切欠蓋部
10 突起部
11 引掛部
11a 支柱部
11b 爪部
12 一側面側引掛部
13 他側面側引掛部
14 空間部
15 突起部
16 ケース引掛部
17 ガイド部
18 第2の切欠部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面が開口した箱形状のケース部と、このケース部の開口を塞ぐ蓋部と、前記ケース部内に装着される回路部とから形成し、前記回路部は、平板形状の基板部と、この基板部に固定された部品部とから形成し、前記ケース部および前記蓋部には、前記ケース部と前記蓋部とを着脱自在とする着脱部を設け、前記ケース部内に前記基板部を着脱自在とする基板着脱部を設けると共に、前記ケース部の一側面に第1の切欠部を設け、前記蓋部には、前記第1の切欠部に嵌る切欠蓋部を備え、前記基板着脱部は、前記ケース部から前記基板部の下面まで延びた突起部と、前記ケース部から延び、前記ケース部の内方および外方へ撓むと共に前記基板部の上面に引っ掛かる引掛部とから形成し、前記引掛部は、前記ケース部の一側面側に設けた一側面側引掛部と、前記ケース部の一側面側に対向した他側面側に設けた他側面側引掛部とから形成し、前記一側面側引掛部は、前記第1の切欠部に対向して設け、前記第1の切欠部の下端は、前記基板部の下面より下方に位置するように設け、前記第1の切欠部に指を通し、前記ケース部に前記回路部を取り付け、および取り出し可能な構成とした回路基板ケース。
【請求項2】
前記第1の切欠部の形状は、上部は下部に比べて開口が大きい構成とした請求項1に記載の回路基板ケース。
【請求項3】
前記一側面側引掛部は、前記第1の切欠部の一方側の周縁部寄りに設けた構成とした請求項1または2に記載の回路基板ケース。
【請求項4】
前記一側面側引掛部は、前記ケース部の一側面側から見て、前記第1の切欠部の左側の周縁部寄りに設けた構成とした請求項1から3のいずれかに記載の回路基板ケース。
【請求項5】
他側面側引掛部は、撓まないように固定された請求項1から4のいずれかに記載の回路基板ケース。
【請求項6】
前記着脱部は、前記ケース部の対向した両側面から外方へ延びた突起部と、前記蓋部の周縁部から前記突起部と引っ掛かる引掛部とから形成し、前記切欠蓋部には、前記切欠蓋部の周縁部から前記ケース部の前記一側面の内面に沿って延びたガイド部を設けた構成とした請求項1から5のいずれかに記載の回路基板ケース。
【請求項7】
前記回路部の前記部品部は、複数の電子部品により構成され、これらの電子部品の中で重量が重い重量電子部品は、前記基板部における前記ケース部の前記一側面側に位置する請求項1から6のいずれかに記載の回路基板ケース。
【請求項8】
前記回路部の前記基板部は、略長方形形状で、前記基板部の長辺は、前記ケース部の一側面側および他側面側に位置する構成とした請求項1から7のいずれかに記載の回路基板ケース。
【請求項9】
前記ケース部の側面の高さは、前記回路部の高さより高く、前記ケース部の側面には、第2の切欠部を設けた、請求項1から8のいずれかに記載の回路基板ケース。
【請求項10】
前記第2の切欠部の形状は、上部は下部に比べて開口が大きい構成とした請求項9に記載の回路基板ケース。
【請求項11】
前記基板部の周縁部の指で摘むところには、シルク印刷を行なった構成とした請求項1から10のいずれかに記載の回路基板ケース。
【請求項1】
上面が開口した箱形状のケース部と、このケース部の開口を塞ぐ蓋部と、前記ケース部内に装着される回路部とから形成し、前記回路部は、平板形状の基板部と、この基板部に固定された部品部とから形成し、前記ケース部および前記蓋部には、前記ケース部と前記蓋部とを着脱自在とする着脱部を設け、前記ケース部内に前記基板部を着脱自在とする基板着脱部を設けると共に、前記ケース部の一側面に第1の切欠部を設け、前記蓋部には、前記第1の切欠部に嵌る切欠蓋部を備え、前記基板着脱部は、前記ケース部から前記基板部の下面まで延びた突起部と、前記ケース部から延び、前記ケース部の内方および外方へ撓むと共に前記基板部の上面に引っ掛かる引掛部とから形成し、前記引掛部は、前記ケース部の一側面側に設けた一側面側引掛部と、前記ケース部の一側面側に対向した他側面側に設けた他側面側引掛部とから形成し、前記一側面側引掛部は、前記第1の切欠部に対向して設け、前記第1の切欠部の下端は、前記基板部の下面より下方に位置するように設け、前記第1の切欠部に指を通し、前記ケース部に前記回路部を取り付け、および取り出し可能な構成とした回路基板ケース。
【請求項2】
前記第1の切欠部の形状は、上部は下部に比べて開口が大きい構成とした請求項1に記載の回路基板ケース。
【請求項3】
前記一側面側引掛部は、前記第1の切欠部の一方側の周縁部寄りに設けた構成とした請求項1または2に記載の回路基板ケース。
【請求項4】
前記一側面側引掛部は、前記ケース部の一側面側から見て、前記第1の切欠部の左側の周縁部寄りに設けた構成とした請求項1から3のいずれかに記載の回路基板ケース。
【請求項5】
他側面側引掛部は、撓まないように固定された請求項1から4のいずれかに記載の回路基板ケース。
【請求項6】
前記着脱部は、前記ケース部の対向した両側面から外方へ延びた突起部と、前記蓋部の周縁部から前記突起部と引っ掛かる引掛部とから形成し、前記切欠蓋部には、前記切欠蓋部の周縁部から前記ケース部の前記一側面の内面に沿って延びたガイド部を設けた構成とした請求項1から5のいずれかに記載の回路基板ケース。
【請求項7】
前記回路部の前記部品部は、複数の電子部品により構成され、これらの電子部品の中で重量が重い重量電子部品は、前記基板部における前記ケース部の前記一側面側に位置する請求項1から6のいずれかに記載の回路基板ケース。
【請求項8】
前記回路部の前記基板部は、略長方形形状で、前記基板部の長辺は、前記ケース部の一側面側および他側面側に位置する構成とした請求項1から7のいずれかに記載の回路基板ケース。
【請求項9】
前記ケース部の側面の高さは、前記回路部の高さより高く、前記ケース部の側面には、第2の切欠部を設けた、請求項1から8のいずれかに記載の回路基板ケース。
【請求項10】
前記第2の切欠部の形状は、上部は下部に比べて開口が大きい構成とした請求項9に記載の回路基板ケース。
【請求項11】
前記基板部の周縁部の指で摘むところには、シルク印刷を行なった構成とした請求項1から10のいずれかに記載の回路基板ケース。
【図1】
【図2】
【図3】
【図2】
【図3】
【公開番号】特開2011−187780(P2011−187780A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−52707(P2010−52707)
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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