説明

回転ユニット

【課題】小型化を図りつつ低コスト化を図ることができる回転ユニットを提供する。
【解決手段】車体側を構成する車体側構成フレーム21と、シート15側を構成するシート側構成フレーム22と、車体側構成フレーム21及びシート側構成フレーム22を回転自在に支持する回転軸部23とを備える。回転軸部23の取付点を車両外側OTRにオフセットする。車体側構成フレーム21及びシート側構成フレーム22を同一プレスフォーム型で成型されるパン形状の共有部材41で構成し、共有部材41に、車体側構成フレーム21としての必要機能を成立させる構造とシート側構成フレーム22としての必要機能を成立させる構造とを設定する。共有部材41の一面51を下面として車体側構成フレーム21を構成し、共有部材41の一面51を上面としてシート側構成フレーム22を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートを回転自在に支持する回転ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両には、乗降を容易とする回転シートが設けられており、この回転シートを構成するシートは、回転ユニットを介して支持されている。
【0003】
該回転ユニットは、車両側に固定される固定側フレームと、該固定側フレームに回転自在に支持された回転側フレームとによって構成されている。前記固定側フレーム及び前記回転側フレームは、フレーム構成部材によって形成されており、低コスト化が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−219691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の回転ユニットにあっては、前記フレーム構成部材が鋳物で形成されているとともに、当該フレーム構成部材に軸及び軸受け用ハウジング又は軸受けインナーレース及びアウタレースを加工する構造のため、当該フレーム構成部材が厚肉になりがちであった。
【0006】
このため、このフレーム構成部材で構成される回転ユニットが厚肉となり、設置スペースを要してしまう。
【0007】
また、厚肉で重量を有するため、前記固定側フレーム又は前記回転側フレームとして使用する際には、それぞれで不要となる部分を除去しなければならず、加工コストがかかるという問題があった。
【0008】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、小型化を図りつつ低コスト化を図ることができる回転ユニットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の回転ユニットにあっては、車体側を構成する車体側構成フレームと、シート側を構成するシート側構成フレームと、前記車体側構成フレーム及び前記シート側構成フレームを回転自在に支持する回転軸部とを備え、該回転軸部の取付点が、シート左右方向中心より車両外側にオフセットした位置に設定された回転シートに用いられる回転ユニットであって、前記車体側構成フレーム及び前記シート側構成フレームを同一プレスフォーム型で成型されるパン形状の共有部材で構成するとともに、該共有部材に、前記車体側構成フレームとしての必要機能を成立させる構造と前記シート側構成フレームとしての必要機能を成立させる構造とを設定するとともに、前記共有部材の一面を下面として前記車体側構成フレームを構成する一方、前記共有部材の一面を上面として前記シート側構成フレームを構成した。
【0010】
すなわち、車体側構成フレーム及びシート側構成フレームは、同一プレスフォーム型で成型されるパン形状の共有部材で構成されており、該共有部材には、前記車体側構成フレームとしての必要機能を成立させる構造と前記シート側構成フレームとしての必要機能を成立させる構造とが設定されている。
【0011】
このため、車体側を構成する前記車体側構成フレームと、シート側を構成する前記シート側構成フレームとにおいて、構成部品の共有化を図ることができる。
【0012】
このとき、前記車体側構成フレームと前記シート側構成フレームとは、回転軸部を介して回転自在に支持される。このため、前記車体側構成フレーム及び前記シート側構成フレームを構成する前記共有部材に、回転軸を構成する為の軸や軸受け等の形成が不要となる。
【0013】
このため、前記車体側構成フレーム及び前記シート側構成フレームを構成する前記共有部材のパン形状の形成が可能となり、鋳物で形成しなければならなかった従来と比較して、薄肉化及び軽量化が図られる。
【0014】
そして、前記共有部材で下部側を構成する前記車体側構成フレームを形成する場合、当該共有部材の一面が下面として前記車体側構成フレームが構成される。一方、前記共有部材で上部側を構成する前記シート側構成フレームを形成する場合、当該共有部材の一面が上面として前記シート側構成フレームが構成される。
【0015】
このため、前記共有部材の一面に取付点を設定した場合、当該共有部材で前記車体側構成フレームを形成した際には、取付点が設定された前記一面が車体側に向けられる。また、前記共有部材で前記シート側構成フレームを形成する際には、取付点が設定された前記一面がシート側に向けられる。
【0016】
また、請求項2の回転ユニットでは、前記共有部材は、回転中心を通って当該共有部材を横断する中心軸を境に前後方向で対称形状である。
【0017】
すなわち、前記共有部材は、前記中心軸を境に前後方向で対称形状に形成されており、左座席で使用する際には当該共有部材に設定された回転軸部の取付点を左側に配置する一方、右座席で使用する際には当該共有部材に設定された回転軸部の取付点を右側に配置することが可能となる。
【0018】
これにより、左座席で使用する場合及び右座席で使用する場合において、当該共有部材は流用される。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明の請求項1の回転ユニットにあっては、車体側構成フレーム及びシート側構成フレームを構成する共有部材に回転軸を構成する為の軸や軸受け等の形成が不要であり、当該共有部材をパン形状に形成することができる。
【0020】
このため、共有部材を鋳物で形成しなければならなかった従来と比較して、薄肉化を図ることができる。これにより、構成される回転ユニットを小型化することができ、設置に要するスペース高を小さくすることができる。
【0021】
また、回転ユニットの薄型化及び幅狭化を図ることができるので、搭載車両のフロア形状やシート形状の多様化にも対応することができ、搭載可能な車両を拡大することができる。
【0022】
さらに、前記共有部材を同一プレスフォーム型で成型されるパン形状とすることで、投資および部品費を抑制することができる。これに伴って軽量化も図れるので、車両への搭載容易性を向上することができる。
【0023】
そして、共有部材が厚肉となり重量増を招く構造上、車体側構成フレーム又はシート側構成フレームとして使用する際に不要となる部分を除去しなければならなかった従来と比較して、除去加工が不要となり、低コスト化を図ることができる。
【0024】
また、除去加工により車体側構成フレームとシート側構成フレームとを使い分けしていた従来と比較して、材料の無駄を防止することができるとともに、材料の歩留まりの向上を図ることができる。
【0025】
そして、前記共有部材の一面に取付点を設定した場合、当該共有部材で前記車体側構成フレームを形成した際に、取付点が設定された前記一面を車体側へ向けることができる。また、前記共有部材で前記シート側構成フレームを形成する際には、取付点が設定された前記一面をシート側へ向けることができる。
【0026】
これにより、取付面を取り付け対象に対面させることができる。
【0027】
また、補強用のビードが前記一面側に突出するように形成された場合にあっては、前記車体側構成フレームのビードを下方へ突出させるとともに前記シート側構成フレームのビードを上方へ突出させることができる。これにより、回転時におけるビード同士の干渉を未然に防止することができる。
【0028】
また、請求項2の回転シートフレームでは、前記共有部材は前記中心軸を境に前後方向で対称形状に形成されており、左座席で使用する際には当該共有部材に設定された回転軸部の取付点を左側に配置する一方、右座席で使用する際には当該共有部材に設定された回転軸部の取付点を右側に配置することを不具合無く行うことができる。
【0029】
これにより、左座席で使用する場合及び右座席で使用する場合において、当該共有部材を流用することができ、さらなるコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】同実施の形態の共有部品を示す図である。
【図3】同実施の形態の回転ユニットを示す図で、(a)は回転前を示す図であり、(b)は回転後を示す図である。
【図4】同実施の形態の回転ユニットの利用形態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。
【0032】
図1は、本実施の形態にかかる回転ユニット1の使用状態を示す図であり、車両に設けられた回転シート2が示されている。なお、図1においては、前記回転ユニット1を助手席シートの用いた例が示されている。
【0033】
この回転シート2は、車体フロア11に固定される脚部12,12と、該脚部12,12に固定されるスライドレール13と、該スライドレール13にスライダを介してスライド自在に支持された前記回転ユニット1と、該回転ユニット1によって回転可能に支持されたシートレッグ14と、該シートレッグ14に支持されたシート15とによって構成されている。
【0034】
これにより、前記シート15は、前記車体フロア11に対して車両前後方向にスライドできるように構成されている。また、所定のスライド位置において、前記シート15が車両前方FRを向いた前向き状態と乗降口側である車両外側OTRを向いた横向き状態との間で回動できるように構成されている。
【0035】
前記回転ユニット1は、車体側である前記車体フロア11側を構成する車体側構成フレーム21と、前記シート15側を構成するシート側構成フレーム22と、前記車体側構成フレーム21及び前記シート側構成フレーム22を回転自在に支持する回転軸部23とによって構成されている。
【0036】
該回転軸部23は、円形リング状のインナレース31と、該インナレース31の外周部に設けられた円形リング状のアウタレース32とによって構成されており、前記インナレース31と前記アウタレース32との間には、複数のボールが設けられ回転自在となるように構成されている。
【0037】
前記車体側構成フレーム21及び前記シート側構成フレーム22は、図2に示すように、同一の共有部材41で構成されており、該共有部材41は、同一プレスフォーム型でプレス成型されたパン形状に形成されている。
【0038】
具体的に説明すると、前記共有部材41は、横長の長方形状に形成されており、前後方向中央部に沿って横方向に延在する中心軸42を中心として、前後方向で対称形状となるように構成されている。
【0039】
この共有部材41の前縁及び後縁には、一面51側に突出した縁部ビード52,52が、その一部に形成されており、当該共有部材41は、前後の縁部が補強されている。両縁部ビード52,52の縁には、内側に後退した後退部53,53が形成されており、取付箇所への干渉が防止されるように構成されている。
【0040】
また、前記共有部材41の前後方向中央部には、長方形状の中ビード61が前記一面51側へ突出するように膨出形成されており、該中ビード61は、前記中心軸42上に形成されている。この中ビード61は、図2中左寄りの箇所に形成されており、当該共有部材41は、その中央部であって図1中左寄りの箇所が前記中ビード61によって補強されている。
【0041】
この中ビード61の図1中右側には、前記回転軸部23用の取付部71が設定されており、該取付部71の中央部には、当該共有部材41の回転中心72を中心とした円形穴73が設けられている。前記回転中心72は、前記中心軸42上に設定されており、該中心軸42は、前記回転中心72を通って当該共有部材41を横断するように構成されている。
【0042】
前記円形穴73の外周部には、前記回転軸部23の前記インナレース31を固定するボルト挿通用のインナレース取付穴81,・・・が設けられており、前記各インナレース取付穴81,・・・の外周部には、前記回転軸部23の前記アウタレース32を固定するボルト挿通用のアウタレース取付穴82,・・・が設けられている。これらの取付穴81,・・・、82,・・・によって前記取付部71が構成されており、該取付部71は、当該共有部材41の図2中右端部に設定されている。
【0043】
この共有部品41には、前記車体側構成フレーム21としての必要機能を成立させる構造と、前記シート側構成フレーム22としての必要機能を成立させる構造とが設定されている。
【0044】
前記車体側構成フレーム21としての必要機能を成立させる構造としては、前記スライドレール13のスライダに固定するボルト挿通用のスライダ取付穴91,・・・や、前記車体側構成フレーム21に下部ストッパ92(図3参照)を固定するボルト挿通用の下部ストッパ取付穴93,・・・等が挙げられ、前記スライダ取付穴91,・・・及び前記下部ストッパ取付穴93,・・・は、前記中心軸42を境とした対称位置に設けられている。
【0045】
また、前記シート側構成フレーム22としての必要機能を成立させる構造としては、前記シートレッグ14に固定するボルト挿通用のシートレッグ取付穴101,・・・や、前記シート側構成フレーム22に上部ストッパ102(図3参照)を固定するボルト挿通用の上部ストッパ取付穴103,・・・等が挙げられ、前記シートレッグ取付穴101,・・・及び前記上部ストッパ取付穴93,・・・も、前記中心軸42を境とした対称位置に設けられている。
【0046】
この一組の共有部材41,41を利用して前記回転ユニット1を形成する際には、図1及び図3に示すように、一方の共有部材41の前記一面51を下面として配置することで、前記車体側構成フレーム21を構成するとともに、前記共有部材41の前記一面51を上面として配置することで、前記シート側構成フレーム22を構成する。
【0047】
そして、前記車体側構成フレーム21の前記スライダ取付穴91,・・・に挿通されたボルトによって当該車体側構成フレーム21を前記スライドレール13のスライダに固定する。また、前記車体側構成フレーム21の前記下部ストッパ取付穴93,・・・に挿通されたボルトによって当該車体側構成フレーム21に前記下部ストッパ92を固定する。
【0048】
次に、前記シート側構成フレーム22の前記上部ストッパ取付穴103,・・・に挿通されたボルトによって当該シート側構成フレーム22に前記上部ストッパ102を固定する。また、前記シート側構成フレーム22の前記シートレッグ取付穴101,・・・に挿通されたボルトによって当該シート側構成フレーム22に前記シートレッグ14を固定する。
【0049】
そして、前記回転軸部23の前記アウタレース32のボルト挿通穴と前記車体側構成フレーム21の前記アウタレース取付穴82,・・・とを合致させ、ボルトを挿通して締結することで、前記回転軸部23の前記アウタレース32を前記車体側構成フレーム21に固定する。また、前記回転軸部23の前記インナレース31のボルト挿通穴と前記シート側構成フレーム22の前記インナレース取付穴81,・・・とを合致させ、ボルトを挿通して締結することで、前記回転軸部23の前記インナレース31を前記シート側構成フレーム22に固定する。
【0050】
この状態において、図4にも示すように、当該回転ユニット1を前記回転軸部23の取付点が車両外側OTR、すなわち左シートに適用する際には左側(111)、右シートに適用する際には右側(112)に位置するように配置してセットする。
【0051】
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記車体側構成フレーム21及び前記シート側構成フレーム22は、同一プレスフォーム型で成型されるパン形状の前記共有部材41で構成されており、該共有部材41には、前記車体側構成フレーム21としての必要機能を成立させる構造と、前記シート側構成フレーム22としての必要機能を成立させる構造とが設定されている。
【0052】
このため、車体フロア11側を構成する前記車体側構成フレーム21と、シート15側を構成する前記シート側構成フレーム22とにおいて、構成部品の共有化を図ることができる。
【0053】
このとき、前記車体側構成フレーム21と前記シート側構成フレーム22とは、ボルトオンタイプの回転軸部23を介して回転自在に支持される。このため、前記車体側構成フレーム21及び前記シート側構成フレーム22を構成する前記共有部材41に、回転軸を構成する為の軸や軸受け等の形成が不要となる。
【0054】
このため、前記車体側構成フレーム21及び前記シート側構成フレーム22を構成する前記共有部材41のパン形状の形成が可能となり、鋳物で形成しなければならなかった従来と比較して、薄肉化を図ることができる。これにより、構成される回転ユニット1を小型化することができ、設置に要するスペース高を小さくすることができる。
【0055】
また、前記回転ユニット1の薄型化及び幅狭化を図ることができるので、搭載車両のフロア11形状やシート15形状の多様化にも対応することができ、搭載可能な車両を拡大することができる。
【0056】
さらに、前記共有部材41を同一プレスフォーム型で成型されるパン形状とすることで、投資および部品費を抑制することができる。これに伴って軽量化も図れるので、車両への搭載容易性を向上することができる。
【0057】
そして、前記共有部材41が厚肉となり重量増を招く構造上、前記車体側構成フレーム21又は前記シート側構成フレーム22として使用する際に不要となる部分を除去しなければならなかった従来と比較して、除去加工が不要となり、低コスト化を図ることができる。
【0058】
また、除去加工により車体側構成フレーム21とシート側構成フレーム22とを使い分けしていた従来と比較して、材料の無駄を防止することができるとともに、材料の歩留まりの向上を図ることができる。
【0059】
また、前記共有部材41で下部側を構成する前記車体側構成フレーム21を形成する場合、当該共有部材41の前記一面51が下面として前記車体側構成フレーム21が構成される。一方、前記共有部材41で上部側を構成する前記シート側構成フレーム22を形成する場合、当該共有部材41の前記一面51が上面として前記シート側構成フレーム22が構成される。
【0060】
このため、前記共有部材41の前記一面51を取付面として設定した場合、当該共有部材41で前記車体側構成フレーム21を形成した際に、取付点が設定された前記一面51を車体側つまり前記スライドレール13側に向けることができる。また、前記共有部材41で前記シート側構成フレーム22を形成する際には、取付点が設定された前記一面51をシート2側、つまり前記シートレッグ14へ向けることができる。
【0061】
これにより、取付面を取り付け対象に対面させることができ、作業時の組み付けミスの防止に役立つ。
【0062】
また、補強用のビード52,52,61が前記一面51側に突出するように形成された本実施の形態にあっては、前記車体側構成フレーム21の各ビード52,52,61を下方へ突出させる一方、前記シート側構成フレーム22の各ビード52,52,61を上方へ突出させることができる。
【0063】
これにより、回転時における前記車体側構成フレーム21の各ビード52,52,61と、前記シート側構成フレーム22の各ビード52,52,61同士の干渉を未然に防止することができる。
【0064】
また、前記共有部材は、前記中心軸を境に前後方向で対称形状に形成されており、左座席で使用する際には当該共有部材に設定された回転軸部の取付点を左側に配置する一方、右座席で使用する際には当該共有部材に設定された回転軸部の取付点を右側に配置することが可能となる。
【0065】
これにより、左座席で使用する場合及び右座席で使用する場合において、当該共有部材41を流用することができる。
【0066】
さらに、前記共有部材41は前記中心軸42を境に前後方向で対称形状に形成されており、左座席で使用する際には、図4中右方に示したように、当該共有部材41に設定された回転軸部23の取付点を左側に配置することができる。一方、当該回転ユニット1を右座席で使用する際には、図4中左方に示したように、当該共有部材41に設定された前記回転軸部23の取付点を右側に配置することができる。
【0067】
これにより、左座席で使用する場合及び右座席で使用する場合において、当該共有部材41を流用することができ、さらなるコストダウンを図ることができる。
【符号の説明】
【0068】
1 回転ユニット
2 回転シート
11 車体フロア
15 シート
21 車体側構成フレーム
22 シート側構成フレーム
23 回転軸部
41 共有部品
42 回転中心軸
51 一面
72 回転軸中心
81 インナレース取付穴
82 アウタレース取付穴
91 スライダ取付穴
101 シートレッグ取付穴
103 上部ストッパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側を構成する車体側構成フレームと、シート側を構成するシート側構成フレームと、前記車体側構成フレーム及び前記シート側構成フレームを回転自在に支持する回転軸部とを備え、該回転軸部の取付点が、シート左右方向中心より車両外側にオフセットした位置に設定された回転シートに用いられる回転ユニットであって、
前記車体側構成フレーム及び前記シート側構成フレームを同一プレスフォーム型で成型されるパン形状の共有部材で構成するとともに、該共有部材に、前記車体側構成フレームとしての必要機能を成立させる構造と前記シート側構成フレームとしての必要機能を成立させる構造とを設定するとともに、
前記共有部材の一面を下面として前記車体側構成フレームを構成する一方、前記共有部材の一面を上面として前記シート側構成フレームを構成したことを特徴とする回転ユニット。
【請求項2】
前記共有部材は、回転中心を通って当該共有部材を横断する中心軸を境に前後方向で対称形状であることを特徴とした請求項1記載の回転ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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