説明

回転操作子

【課題】規制角度よりも大きい角度で回動可能とする。
【解決手段】回転円板4の一方の主平面の後方に回動型ボリューム22が配置され、回転軸12とほぼ平行に配置された回動中心24の回りに、突部26が回動することにより、データを生成可能である。回転円板4には、回転軸12から回転円板4の外周縁部に向かう方向に沿う貫通溝が形成されている。操作棒状部14の第1の角度位置と第2の角度位置との間における回転円板4の回転に従って、突部26が前記規制角度よりも大きい角度にわたって回動中心24の回りに回動するように回動型ボリューム22の位置が設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばTバーフェーダのように、操作部を操作することによってデータを発生する回転操作子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、上記のような回転操作子には、特許文献1に開示されているようなものがある。この技術によれば、2つのケース部材によって形成された空間内に、円板型の回転部材が回転自在に設けられ、この回転部材からケースの上方に棒状部材が突出し、この棒状部材の先端に把持部が棒状部材とT字状をなすように設けられている。この回転部材の回転に従って、一方のケース部材に設けたボリュームが回転し、データを発生する。一方のケース部材内には、上記空間内に突出するように回転規制部材が設けられ、この回転規制部材によって、回転部材の回転範囲が所定の角度に規制されている。
【0003】
【特許文献1】特開2000−69365号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この回転操作子では、回転規制部材によって回転部材の回転範囲が規制されているので、ボリュームも回転部材の回転範囲でしか回転することができない。しかし、ボリュームは、回転部材の回転範囲よりも大きく回転可能である。例えば300度回転可能であるにも拘わらず、回転規制部材によって回転部材は60度程度しか回転することができない。そのため、この回転操作子を、例えばミキサのフェーダとして使用した場合、分解能が低くなるという問題がある。
【0005】
本発明は、操作部の回転範囲を変化させることなく、ボリュームのような回動型データ生成手段の回動可能な範囲を広げた回転操作子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の回転操作子は、回転部を有している。この回転部は、本体部が互いに平行な2つの主平面を有している。本体部は、前記2つの主平面を貫通する第1の回転軸の回りに回転可能に構成され、前記本体部の外周縁部に、前記本体部への回転力が付与される回転操作部が設けられている。本体部は、前記回転操作部が第1の角度位置にある状態と、第1の角度位置と異なる第2の角度位置にある状態との間のみで回転するように規制されている。前記主平面上において第1及び第2の角度位置と前記第1の回転軸とがなす角度が180度よりも小さい規制角度である。回動型データ生成手段も設けられている。回動型データ生成手段は、前記2つの主平面のうち一方の後方に前記第1の回転軸とほぼ平行に配置された第2の回転軸の回りに、第2の回転軸から離れて第2の回転軸とほぼ平行に前記一方の主平面側に突出した突部が第2の回転軸の回りに回動する。この回動により、回動型データ生成手段はデータを生成可能である。前記回転部には、前記第1の回転軸から前記本体部の外周縁部に向かう方向に沿い、前記一方の主平面側で開口し、前記突部が侵入している溝が形成されている。前記回転操作部の第1の角度位置と第2の角度位置との間における前記回転部の回転に従って、前記突部が前記規制角度よりも大きい角度にわたって第2の回転軸の回りに回動するように前記回動型データ生成手段の位置が設定されている。
【0007】
このように構成すると、回転部が第1の角度位置と第2の角度位置との間で回転しても、回動型データ生成手段は、第1及び第2の角度位置間の規制角度よりも大きい角度で回動することができる。
【0008】
具体的には、前記第1の角度位置において前記主平面上で前記第1の回転軸を通る第1の線分と、前記第2の角度位置において前記主平面上で前記第1の回転軸を通る第2の線分とが、前記第1の回転軸を頂点として前記規制角度をなすように第1及び第2の線分を仮想し、かつ第1及び第2の線分がなす前記規制角度を二等分するように前記第1の回転軸から伸びる第3の線分を仮想し、前記回動型データ生成手段の第2の回転軸は前記第3の線分上に位置し、第1及び第2の線分を出発点及び到達点とする前記突部の回動軌跡は、全て第1及び第2の線分よりも内側に位置するように、前記回動型データ生成手段が設けられている。
【0009】
また、前記回動型データ生成手段のデータが入力される補正手段を設けることもできる。補正手段は、回動型データ生成手段からのデータを基に前記回転部の回転角度を求め、この回転角度に比例した出力を前記データの補正値として出力する。
【0010】
このように構成すれば、回動型データ生成手段の回動角と回転部の回転角とが正比例の関係になくても、正比例した関係に補正することができる。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、本発明によれば、回転操作部が限られた規制角度の範囲内でしか回転していなくても、回動型データ生成手段は、規制角度の範囲よりも大きい角度で回動可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の一実施形態の回転操作子は、図1に示すように、回転部2を有している。回転部2は、本体部、例えば回転円板4を有している。回転円板4は、対向する正面及び背面を有し、回転円板4は、ケース部材6及び8とによって形成された空間内に収容されている。回転円板4の中心には、その厚さ方向に貫通した円孔10が形成され、この円孔10には、ケース部材6の内面に形成した円柱部12が挿通されている。円柱部12は、円孔10とほぼ同一の直径を有し、ケース部材6の内面に垂直に形成されている。従って、回転円板4は、円柱部12の中心を通る第1の回転軸の回りに回転自在である。回転円板4の上部は、ケース部材6、8によって形成された空間から突出しており、この突出部分には、回転円板4の半径方向に沿って外方に向かって回転操作部、例えば操作棒状部14が形成されている。この操作棒状部14の先端には、回転円板4の厚さ方向に沿いかつ操作棒状部14に垂直に把持部16が形成されている。
【0013】
回転円板4の外周縁部には、回転規制用の係合部18a、18bが設けられている。回転規制用の係合部18aは、図1に示すように操作棒状部14が、ケース部材6の上縁に対して垂直に位置する基準状態から、所定の方向、例えば時計方向に第1の角度、例えば30度回転したときに、ケース部材6の内面に形成した回転規制用の係止部20aに接触して、それ以上回転円板4が時計方向に回転しないように構成されている。同様に、基準状態から、上記所定の方向と反対方向、例えば反時計方向に第2の角度、例えば30度回転したときに、回転規制用の係合部18bが、ケース部材6の内面に形成した回転規制用の係止部20bに接触して、それ以上回転円板4が反時計方向に回転しないように構成されている。即ち、操作棒状部14は、この実施形態では、時計方向及び反時計方向に30度の規制角度ずつ回転可能に構成されている。
【0014】
ケース部材6をその厚さ方向に貫通して形成した孔内に、回転円板4の背面側に位置するように、回動型データ生成手段、例えば回動型ボリューム22が設けられている。回動型ボリューム22は、第2の回転軸、例えば回動中心24を有し、その回動中心24より離れた位置にある突部26が回動中心24の回りに回動することによって、データを発生するものである。この回動中心24が回転円板4の円孔10の長さ方向に平行に位置し、かつ突部26も回転円板4の円孔10の長さ方向に平行に位置するように、回動型ボリューム22が配置されている。
【0015】
更に、回動型ボリューム22は、図2に示すように、操作棒状部14が時計方向に30度回転した位置にあるとき、操作棒状部14から回転円板4の中心に延長した第1の仮想線28と、操作棒状部14が反時計方向に30度回転した位置にあるとき、操作棒状部14から回転円板4の中心に延長した第2の仮想線30とを二等分するように、回転中心から回転円板4の半径方向に沿って外方に伸びた(即ち、操作棒状部14が基準位置にあるとき、回転円板4の中心からその半径方向に沿って外方に伸びた)第3の仮想線32上に、回動型ボリューム22の回動中心24が位置している。さらに、回動型ボリューム22の回動中心24が第3の仮想線32上にある状態において、回動型ボリューム22の突部26が回動して第1の仮想線28と第2の仮想線30との間に描く回動軌跡34が、第1の仮想線28及び第2の仮想線30からはみ出さないように、即ち、第1の仮想線28及び第2の仮想線30で規制された範囲内に全て位置するように、配置されている。この実施形態では、図2に示すように、回動軌跡34が180度の角度を持つように配置されている。この実施形態では、第3の仮想線30上における回動型ボリューム22の回動中心24の位置を例えば図3に符号24aで示すように外側に移動させると、回動軌跡34aは180度よりも広い角度範囲を持つようにすることができる。但し、回動軌跡34が全て第1及び第2の仮想線28、30で規制された範囲内に位置する必要がある。回動型ボリューム22の回動中心24の位置を符号24bで示すように回転円板4の円孔10に近づけると、回動軌跡34の角度は符号34bで示すように180度よりも狭い角度範囲を持つようになる。但し、第1の仮想線28と第2の仮想線30とがなす角度、この実施形態では60度よりも狭い角度となるまで円孔10側に近づけることは無意味である。
【0016】
この回動軌跡34上を回動型ボリューム22の突部26が移動するとき、この突部26が常に内部で接触するように、回転円板4には、その円孔10側から半径方向に沿って外方側に向かって溝、例えば貫通溝36が形成されている。貫通溝36は、具体的には、操作棒状部14を円孔10まで延長した延長線上に位置するように設けられ、回転円板4の厚さ方向に貫通している。貫通溝36は、操作棒状部14が第1の角度位置と第2の角度位置との間で回転するのに連れて、円孔10の回りに回動する。
【0017】
図2に示すように、貫通溝36が第2の角度位置に位置するとき、回動型ボリューム22の突部26は、最も反時計方向に回転して貫通溝36に接触している。この状態で、操作棒状部14を時計方向に第1の角度位置まで回転させると、その回転力Fは、回転円板4の接線方向に発生する。この回転力Fは、上記軌跡34の接線方向の分力f1と、回動中心24方向の分力f2とに分解することができ、軌跡34の接線方向の分力f1によって、突部26が軌跡34に沿って回動し、最終的には、第1の角度位置まで突部26が回動する。これによって、操作棒状部14は、60度しか回転していないにも拘わらず、回動型ボリューム22の突部26は180度回動する。従って、回動型ボリューム22を有効に利用することができる。
【0018】
なお、操作棒状部14の回転角度と回動型ボリューム22の回動角度とは正比例していない。そこで、図5に示すように、回動型ボリューム22の出力を補正手段、例えば補正回路39に供給して、正比例するように補正が行われている。
【0019】
補正回路39での補正は、以下の原理によって行われる。図6に示すように、第3の仮想線32から操作棒状部14が第1の仮想線28側に角度x回転したことにより、回動型ボリューム22が第3の仮想線32から角度y回動したとする。このとき、回動軌跡34の半径をr、回動の中心をAとし、操作棒状部14の回転の中心である円柱部12の中心をBとすると、線分ABは、第3の仮想線32と第1の仮想線28との角度が30度であるので、31/2rで表される。操作棒状部14と回動軌跡34との交点をC、この交点Cから第3の仮想線32に降ろした垂線の第3の仮想線32との交点をDとすると、線分CD、AD、BDは
CD=rsiny、
AD=rcosy
BD=AB+AD=31/2r+rcosy
で表される。従って、tanxは
tanx=CD/BD=rsiny/(31/2r+rcosy)
=siny/(cosy+31/2
で表される。よって、xは、
x=tan−1[siny/(cosy+31/2)]
で表される。これによって、回動型ボリューム22の回動角yから操作棒状部14の回転角xを知ることができる。
【0020】
この回動角yと回転角xとの関係を図7に実線で示す。これより、回動角yと回転角xとは正比例していないことが分かる。そこで、補正回路39は、予め図7の実線で示す回動角yと回転角xとの関係をテーブルとして記憶しておき、回動角yが入力されると、回転角xを読み出し、これを3倍して、補正済みの回動型ボリューム22の出力とする。これによって、図7に破線で示すように回転角xに正比例した出力が得られる。例えば回動角がy1であるとすると、これによって回転角x1が判明し、これを3倍することによって回転角x1に正比例したy2が得られる。なお、上記の説明は、第1の仮想線28側に操作棒状部14が回転する場合についてのものであるが、第2の仮想線30側に操作棒状部14が回転する場合も、同様にして補正することができる。
【0021】
上記の例では、第1の仮想線28及び第2の仮想線30は、操作棒状部14から円孔10までの間に仮想し、それに基づいて回動型ボリューム22を配置したが、図4に示すように、これらを所定角度だけ時計方向または反時計方向に回転させて第1の仮想線28a、第2の仮想線30a及び第3の仮想線32aを設定し、この第3の仮想線32a上に回動型ボリューム22の回動中心24が上述した関係を維持して位置するように回動型ボリューム22を配置することもできる。
【0022】
図1に示すように、回転円板4における操作棒状部14と反対側には、歯車収容部、例えば長孔40が、回転円板14の厚さ方向に貫通して形成されている。この長孔40は、図8に示すように操作棒状部14から円孔10を通って伸びる第4の仮想線42の両側にそれぞれ等角度θをなすように形成されている。この長孔40の一方の側縁にその一方の端部から他方の端部まで、第1の歯車、例えば内歯車44が形成されている。長孔40内には、第4の仮想線42上に位置するように、第2の歯車、例えば小歯車46が配置され、内歯車44と噛み合っている。
【0023】
小歯車46の中心は、図1に示すように、ケース部材6の外部に配置された駆動手段、例えばモータ48の回転軸に結合されている。このモータ48は、図9に示すように制御部50によって制御される。この制御部50での制御は、モータ48の回転軸の回転に従って回転するようにモータ48に設けたロータリエンコーダ52のデータに基づいて行われる。即ち、ロータリエンコーダ52によって、回転円板4の回転方向を検出すると、その操作棒状部14の操作方向と反対方向に回転円板4を回転させるように行われる。これによって、ユーザは、操作抵抗を感じる。この操作抵抗は、モータ48が発生するトルクによって異なったものとなる。このトルクは、制御部50に接続され、ユーザが操作可能である設定手段、例えばトルク設定部54によって調整される。例えば、モータ48に供給する電流が多くなるように調整することによってトルクを大きくすることができ、モータ48に供給する電流が小さくなるように調整することによってトルクを小さくできる。従って、ユーザがトルク設定部54を操作することによって、ユーザの好みの操作抵抗感を得ることができる。
【0024】
内歯車44は、回転円板4の背面側にケース部材6側に突出するように設け、これに小歯車46が噛み合うように構成することもできるが、この場合、回転操作子の厚さが増加する。しかし、長孔40内に内歯車44を設け、長孔40内で小歯車46が内歯車44に噛み合っているので、回転操作子を薄型にすることができる。
【0025】
例えば内歯車44や小歯車46を使用せずに、回転円板4の中心にモータの回転軸を結合して、回転円板4を回転させることも考えられる。この場合、回転円板4をモータで直接に回転させるため、回転円板4に付与されるトルクは、回転軸の半径とモータの力とによって決まる。一方、この実施形態のように、内歯車44を回転円板4の中心から離れた位置に設け、内歯車44に噛み合っている小歯車46をモータ48によって回転させる構成とすると、回転円板4に付与されるトルクは、回転円板4の中心からモータ48の回転軸の中心までの距離とモータ48が発生する力との積で決まる。従って、同じトルクを発生させることを考えた場合、回転円板44を直接に回転させている場合と比較して、内歯車44を回転円板4の中心から離れた位置に設けて小歯車46を噛み合わせて、小歯車46をモータ48で回転させる構成の方が、モータが発生する力は小さくすみ、モータ48を小型化することができる。
【0026】
上記の実施形態では、把持部16を設けてTバー型の回転操作子としたが、把持部16を除去して、ジョイスティック型の回転操作子とすることもできる。
【0027】
また、例えば基準位置から第1の角度位置及び第2の角度位置に向かって予め定めた角度まで回転円板4が回転するごとに、操作抵抗感をユーザに感じさせるために発生していたトルクよりも大きなトルクを発生させて、回転操作子のクリック操作感をユーザが感じるようにすることもできる。
【0028】
上記の実施形態では、貫通溝36を形成したが、突部26が挿入可能であって、かつ突部26が接触した回転円板4の半径方向に伸びた凹所であればよく、回転円板4の厚さ方向に貫通している必要性はない。また、回動型ボリューム22は、ケース部材6に貫通孔を設け、その孔内に収容したが、ケース部材6の内面側であって回転部材4の背面側に配置することもできる。また、回転円板4の厚さ方向に貫通した長孔40を設けたが、これは貫通している必要はなく、例えば回転円板4の正面側において長孔40が閉じられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の1実施形態の回転操作子の組み立て図である。
【図2】図1の回転操作子における操作棒状部の回転角度よりもボリュームの回転角度を大きくする原理説明図である。
【図3】図1の回転操作子におけるボリュームの設置位置の説明図である。
【図4】図1の回転操作子の変形例の説明図である。
【図5】図1の回転操作子における回動型ボリューム22の出力補正用回路のブロック図である。
【図6】図5の補正の原理説明図である。
【図7】回動型ボリュームの回動角と操作棒状部の回転角との関係を示す図である。
【図8】図1の回転操作子における操作抵抗を生成する機械構成の説明図である。
【図9】図1の回転操作子における操作抵抗を生成するための構成のブロック図である。
【符号の説明】
【0030】
2 回転部
4 回転円板(本体部)
14 操作棒状部(回転操作部)
22 回動型ボリューム(回動型データ生成手段)
26 突部
36 貫通溝(溝)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部が互いに平行な2つの主平面を有し、前記本体部は、前記2つの主平面を貫通する第1の回転軸の回りに回転可能に構成され、前記本体部の外周縁部に、前記本体部への回転力が付与される回転操作部が設けられ、前記本体部は、前記回転操作部が第1の角度位置にある状態と、第1の角度位置と異なる第2の角度位置にある状態との間のみで回転するように規制され、前記主平面上において第1及び第2の角度位置と前記第1の回転軸とがなす角度が180度よりも小さい規制角度である回転部と、
前記2つの主平面のうち一方の後方に前記第1の回転軸とほぼ平行に配置された第2の回転軸の回りに、第2の回転軸から離れて第2の回転軸とほぼ平行に前記一方の主平面側に突出した突部が第2の回転軸の回りに回動することにより、データを生成可能である回動型データ生成手段とを、
具備し、前記回転部には、前記第1の回転軸から前記本体部の外周縁部に向かう方向に沿い、前記一方の主平面側で開口し、前記突部が侵入している溝が形成され、
前記回転操作部の第1の角度位置と第2の角度位置との間における前記回転部の回転に従って、前記突部が前記規制角度よりも大きい角度にわたって第2の回転軸の回りに回動するように前記回動型データ生成手段の位置が設定されている回転操作子。
【請求項2】
請求項1記載の回転操作子において、前記第1の角度位置において前記主平面上で前記第1の回転軸を通る第1の線分と、前記第2の角度位置において前記主平面上で前記第1の回転軸を通る第2の線分とが、前記第1の回転軸を頂点として前記規制角度をなすように第1及び第2の線分を仮想し、かつ第1及び第2の線分がなす前記規制角度を二等分するように前記第1の回転軸から伸びる第3の線分を仮想し、前記回動型データ生成手段の第2の回転軸は前記第3の線分上に位置し、第1及び第2の線分を出発点及び到達点とする前記突部の回動軌跡は、全て第1及び第2の線分よりも内側に位置するように、前記回動型データ生成手段が設けられている回転操作子。
【請求項3】
請求項1記載の回転操作子において、前記回動型データ生成手段のデータが入力され、このデータを基に前記回転部の回転角度を求め、この回転角度に比例した出力を前記データの補正値として出力する補正手段を有する回転操作子。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2010−80500(P2010−80500A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−244141(P2008−244141)
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【出願人】(000116068)ローランド株式会社 (175)
【Fターム(参考)】