回転飲食台における商品提供方法およびその装置
【課題】複数一度に注文品を提供可能とし、最短時間での提供を可能とし、同一機構にて商品供給、回収を可能とする。
【解決手段】商品を巡回搬送す巡回路１６を備えた回転飲食台において、載置台１４に各注文客のテーブル１８の特定情報が記録された識別ＩＤを配し、載置台１４を巡回路１６外周のテーブル１８側へ押出す押出機構２６を配し、識別ＩＤ情報を読取る読取手段３４を配し、てなる飲食台を複数連結配設し、各飲食台の連結部位に載置台１４の移送手段３８を配し、注文品を盛付けた載置台１４を巡回路１６上に供給し、注文客のテーブル１８へ最短時間で供給すべく移送手段３８を制御し、識別ＩＤ情報を各読取手段３６が読取り、注文客のテーブル１８を特定するものである場合にのみ、押出機構２６を作動させ、巡回路１６上から注文品が盛付けられた載置台１４をテーブル１８側へ押出し、客に注文品を提供することを特徴とする。
【解決手段】商品を巡回搬送す巡回路１６を備えた回転飲食台において、載置台１４に各注文客のテーブル１８の特定情報が記録された識別ＩＤを配し、載置台１４を巡回路１６外周のテーブル１８側へ押出す押出機構２６を配し、識別ＩＤ情報を読取る読取手段３４を配し、てなる飲食台を複数連結配設し、各飲食台の連結部位に載置台１４の移送手段３８を配し、注文品を盛付けた載置台１４を巡回路１６上に供給し、注文客のテーブル１８へ最短時間で供給すべく移送手段３８を制御し、識別ＩＤ情報を各読取手段３６が読取り、注文客のテーブル１８を特定するものである場合にのみ、押出機構２６を作動させ、巡回路１６上から注文品が盛付けられた載置台１４をテーブル１８側へ押出し、客に注文品を提供することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、飲食店、主に回転飲食台を設置した飲食店において、巡回搬送される注文品を注文客に個別に提供する商品提供方法およびその装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、飲食店、例えば回転飲食台を設置した飲食店において、商品である寿司は、商品皿上に盛付けて巡回路上を巡回搬送させている。
【０００３】
この巡回搬送されている商品とは別に個別注文品を注文客に提供する際には、注文品と表示した載置台上に注文品を盛付けた商品皿を載置させ、提供することが知られている。
【０００４】
この種の注文品を注文客へ提供する手段として、皿にＩＣタグを内装させ、このＩＣタグに注文客の座席位置情報、注文情報等を記録し、注文客の客席へ注文品が搬送された際、制御手段により巡回路に配した排出機構を作動させ、注文品を注文客に提供するもの（例えば特許文献１−３参照）、注文品を巡回路へ供給する際に、注文客の座席位置情報を制御手段に入力することにより、制御手段が巡回路の搬送速度、客席位置情報を基に注文客の客席までの到達時間を計算し、到達時間に各客席に配した排出機構あるいは注文品停止機構を作動させ、注文客に注文品を提供するもの（例えば特許文献４、５参照）があった。
【０００５】
【特許文献１】特許第３０６６３７３号公報（第２−３頁、図１、３、４）
【特許文献２】特開２００２−２１９０４３号公報（第３−５頁、図１、７、８、１１）
【特許文献３】特開２００２−２２３９２５号公報（第３−５頁、図１−４、６）
【特許文献４】特開２００２−２１９０４４号公報（第２−５頁、図１−４）
【特許文献５】特開２００４−１８７９２２号公報（第５−１０頁、図１、２、４）
【０００６】
また、巡回路を備えた飲食台を複数連結させて商品提供できるもの、および使用済商品皿を同一機構を使用して巡回路へ返却するもの、は皆無であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
従来は前記の通り、特許文献１−５においては、注文客位置、および提供時間を特定するための複雑な制御システムが不可欠となり、コストが高騰する要因となっていた。
【０００８】
また、注文品が複数一度に提供される場合については何ら開示されておらず、このため注文品を複数一度に提供することが不可能であった。
【０００９】
また、注文客のテーブル位置に応じて注文品を最短時間で提供すべく配慮が何もなされておらず、このため注文客によって注文品提供時間がバラつき、各注文客に均一なサービスを行うことができなかった。
【００１０】
本発明は、制御が極めて簡易であり、複数一度に注文品を提供可能とし、かつ最短時間での提供を可能とし、各注文客に均一な商品提供サービスができ、さらに同一機構にて商品供給、回収可能とした回転飲食台における商品提供方法および装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
本発明は、基台の上方に商品を巡回搬送させる巡回路が設けられてなる回転飲食台において、客からの注文品を盛付ける載置台に、各注文客のテーブルを特定すべく情報を記録した識別ＩＤを配し、巡回路上を巡回搬送される載置台を巡回路外周のテーブル側へ押出す押出機構を、各テーブル毎に配し、巡回路上を巡回搬送される載置台に配した識別ＩＤを読取る読取手段を、巡回路の各押出機構近部に配し、てなる飲食台を複数連結させて配し、各飲食台の連結部位に、載置台を一方の巡回路から他方の巡回路上へスムーズに案内、移送させるための移送手段を、配し、各注文客の注文品を盛付けた載置台を、巡回路上に供給し、注文客のテーブルへその注文品を最短時間で供給すべく移送手段を制御し、載置台の識別ＩＤに記録された情報を、各読取手段により読取り、読取った情報が、自己のテーブルを特定するものである場合にのみ、押出機構を作動させ、巡回路上から注文品が盛付けられた載置台をテーブル側へ押出すことにより、客に注文品を提供することを特徴とするもの、
または、テーブルに、押出機構により巡回路から押出された載置台をテーブル先端側へ搬送すべく搬送機構を、配し、次順の注文品が盛付けられた載置台が、押出機構によりテーブル側へ押出される際、既押出載置台をテーブル先端側へ搬送させ、注文品提供効率を向上させたことを特徴とするもの、
または、テーブルに、押出機構により巡回路から押出された載置台をテーブル先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台を巡回路側へ返送すべく搬送機構を、配し、巡回路から押出された載置台から注文品を取り除いた後、搬送機構を逆送させ、載置台を巡回路上へ返送させることを特徴とするもの、
または、テーブルに、押出機構により巡回路から押出された載置台をテーブル先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台を巡回路側へ返送すべく搬送機構を、配し、巡回路から押出された載置台から注文品を取り除いた後、搬送機構にて載置台を巡回路上へ返送させることを特徴とするもの、
または、各テーブル毎に報知手段を配し、注文品の到達を客に報知することを特徴とするもの、
または、各テーブル毎に注文端末を配し、注文効率を向上させたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【００１２】
本発明に係る回転飲食台における商品提供方法およびその装置によれば、巡回路上に、注文客のテーブルを特定すべく情報を記録した載置台に注文品を盛付けて供給し、注文客のテーブルへその注文品を最短時間で供給すべく移送手段を制御し、各押出機構近部に配した読取手段により自己のテーブルを特定するものである場合にのみ、押出機構により注文品の載置台をテーブル側へ押出し、注文客に注文品を提供するため、制御が極めて簡易となるばかりか、注文品を注文客に確実、かつ最短時間で提供することができる。
【００１３】
このため、注文客のテーブル位置による注文品提供時間が不均一となることがなく、各注文客に均一な商品提供サービスができる。
【００１４】
また、テーブルに、押出機構により押出された載置台をテーブル先端側へ搬送すべく搬送機構を配することにより、次順の注文品の載置台が、押出機構にてテーブル側へ押出される際、既押出載置台をテーブル先端側へ搬送させるため、強制的に供給スペースが確保され、注文品が複数一度に提供されても何ら支障なく、スムーズに提供することが可能となり、注文品提供効率を向上させることができる。
【００１５】
また、テーブルに、押出機構により巡回路から押出された載置台をテーブル先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台を巡回路側へ返送すべく搬送機構を配することにより、巡回路から押出された載置台から注文品を取り除いた後、搬送機構を逆送、あるいはそのまま搬送機構の搬送先端側から、載置台を巡回路上へ返送することが可能となり、使用済み載置台の回収が可能となる。
【００１６】
また、各テーブル毎に報知手段を配することにより、注文客への注文品の到達を、到達前から予告あるいは到達直前に到達を、報知することができる。
【００１７】
また、各テーブル毎に注文端末を配することにより、注文客の注文効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１８】
制御を極めて簡易とし、注文品を注文客へ確実、かつ最短時間で提供する目的を、各注文客のテーブルを特定すべく情報を記録した識別ＩＤを配した載置台と、注文品が盛付けられた載置台を押出す押出機構、載置台の識別ＩＤに記録された情報を読取る読取手段、を巡回路に配してなる飲食台を複数連結させ、各飲食台の連結部位に配した移送手段とにより、実現させた。
【実施例１】
【００１９】
本発明に係る回転飲食台における商品提供装置は、図１〜図７に示すように、以下の構成からなるものである。
【００２０】
本例において、飲食店は、平面視略Ｉ型およびＬ型の基台１２の上方に、商品、本発明においては寿司を盛付けた載置台１４を、巡回搬送させる巡回路１６が設けられ、基台１２の外周縁にはテーブル１８（Ｔ１〜Ｔ１２）が設けられてなる回転飲食台を設置した飲食店である。さらに、基台１２がＬ型のＡ基に、基台１２がＩ型のＢ基およびＣ基を並列に連結させて配してある。
【００２１】
巡回路１６は、無端チェーン２０上にクレセント型のプレート２２を多数軸支させてなる搬送路、一般にクレセントコンベアあるいはクレセントチェーンと称されるものであり、本例のクレセントコンベアは、基台１２上部において先端（図１においてＡ基は左右両側端、Ｂ基、Ｃ基は上下両側端）で逆方向に折返して巡回する複線状に配してある。
【００２２】
各載置台１４に、注文客のテーブル１８を特定すべく情報を記録した識別ＩＤ２４を配してある。
【００２３】
この識別ＩＤ２４は、ＩＤタグ、ＩＣタグと呼ばれるものであり、一般にデータキャリアとして知られており、非接触にてデータを読取りまたは書込みできる情報担体であり、後述の読取手段３６と電波により交信する。本例ではＩＣタグを採用しており、その形状はコイン型であり、載置台１４裏面の外周寄りに４個均等に配してある。
【００２４】
巡回路１６上を巡回搬送される注文品を盛付けた載置台１４を巡回路１６外周のテーブル１８（客席）側へ押出すための押出機構２６を、各テーブル１８毎に配してある。
【００２５】
本例において、巡回路１６の外周にテーブル１８が配してあるため、押出機構２６は、巡回路１６の幅方向の両側へそれぞれ載置台１４を押出す機構としてあり、ガイド２８を内側へ弾性部材等により付勢させ、このガイド２８を付勢力に抗して外側へ押出す偏心カム３０により構成し、後述の読取手段３６の読取った載置台１４の識別ＩＤ２４に記録された情報が自己のテーブル１８を特定するものである場合にのみ作動させるべく制御手段３２により制御されている。
【００２６】
巡回路１６の各押出機構２６の押出側のテーブル１８には、押出された載置台１４を載置およびテーブル１８先端側へ搬送すべく搬送機構３４を、それぞれ配してある。
【００２７】
本例において、搬送機構３４は、押出機構２６により押出された載置台１４を載置すべく高さに設置され、さらに制御手段３２により搬送制御させてある。
【００２８】
巡回路１６上を巡回搬送される載置台１４の識別ＩＤ２４に記録された情報を読取る読取手段３６を、各押出機構２６近部に配してある。
【００２９】
本例において、読取手段３６は巡回路１６の上面に配してある。
【００３０】
この読取手段３６は、ＩＤリーダーであり、押出機構２６および搬送機構３４と同様、制御手段３２に接続されている。
【００３１】
本例において、制御手段３２はコンピュータである。
【００３２】
読取手段３６が読取った情報に基づき、自己のテーブル１８を特定するものである場合にのみ、制御手段３２により、対応する押出機構２６を作動させ、注文品を盛付けた載置台１４を巡回路１６からテーブル１８側へ押出し、注文品を注文客に提供する。
【００３３】
上記構成からなる飲食台を、複数連結させて配し、各飲食台の連結部位に、載置台１４を一方の巡回路１６から連結された他方の巡回路１６へスムーズに案内、移送させるための移送手段３８を、配してある。
【００３４】
本例において、飲食台はＡ〜Ｃの３基であり、移送手段３８は前記押出機構２６と同一の機構および短尺コンベア体４０から構成され、制御手段３２により制御されている。
【００３５】
なお、図中４２は載置台１４の提供性を向上させるべく巡回路１６の商品供給領域に配した、各載置台１４間の間隔を強制的に離隔するための商品離隔機構、４４は照明器具を配したダクト、４６は透明カバー体、４８は載置台１４の有無を検出するセンサー、５０は給湯手段を示す。
【００３６】
本装置を使用して注文品を注文客に提供する方法を以下に詳述する。
【００３７】
まず、客はインターホン、注文端末（図示略）あるいは口頭により調理人または従業者に注文品を注文する。
【００３８】
次に、調理人がその注文品を調理し、注文客のテーブル１８を特定すべく情報が記録された識別ＩＤ２４の載置台１４に盛付ける。
【００３９】
この際、識別ＩＤ２４に記録された各テーブル１８（Ｔ１〜Ｔ１２）を特定すべく情報に対応した色彩を施すことにより、載置台１４を探す作業を簡略化することができる。
【００４０】
調理人は注文品がセットメニュー、および多数の場合には、専用食器５２に盛付け、この食器５２を、載置台１４に載置する（図５参照）。
【００４１】
次に、この載置台１４を巡回路１６上へ供給する。
【００４２】
次に、制御手段３２が、注文客のテーブル１８へその注文品を最短時間で供給すべく移送手段３８を制御する。
【００４３】
さらに詳述すると、図２および図７に示すように、Ａ基に配したテーブルＴ１〜Ｔ４に注文品を供給する場合には、移送手段３８を作動させることなく、注文品をＡ基の巡回路１６によりテーブルＴ１〜Ｔ４の注文客へそれぞれ供給する（図７（イ）参照）。
【００４４】
Ｂ基に配したテーブルＴ５〜Ｔ８に注文品を供給する場合には、Ａ基とＢ基間に配した移送手段３８を制御手段３２により作動させ、注文品をＡ基を経てＢ基の巡回路１６によりテーブルＴ５〜Ｔ８の注文客へそれぞれ供給する（図７（ロ）参照）。
【００４５】
Ｃ基に配したテーブルＴ９〜Ｔ１２に注文品を供給する場合には、Ａ基とＣ基間に配した移送手段３８を制御手段３２により作動させ、注文品をＡ基を経てＣ基の巡回路１６によりテーブルＴ９〜Ｔ１２の注文客へそれぞれ供給する（図７（ハ）参照）。
【００４６】
上記の如く制御することにより、各テーブルＴ１〜Ｔ１２の注文客へ、それぞれ注文品を最短時間で提供することが実現できる。
【００４７】
次に、各読取手段３６により載置台１４の識別ＩＤ２４に記録された情報を読取り、読取った情報が、自己のテーブル１８を特定する場合にのみ、対応する押出機構２６を作動させ、巡回路１６上から注文品が盛付けられた載置台１４をテーブル１８側へ押出すことにより、客に注文品を提供する。
【００４８】
このため、強制的に注文品が盛付けられた載置台１４が、注文客のテーブル１８の搬送機構３４上に、押出され、注文品を注文客へ確実に、かつ最短時間で提供することができる。
【００４９】
この際、押出機構２６による載置台１４の押出しと共に、テーブル１８の搬送機構３４を作動させることにより、押出された載置台１４のテーブル１８（搬送機構３４）への提供がよりスムーズに行われるばかりか、載置台１４の搬送機構３４からの脱落、落下が皆無となる。
【００５０】
また、次順の載置台１４が押出機構２６によりテーブル１８上へ押出される際、既押出載置台１４をテーブル１８先端側へ搬送させ、強制的に供給スペースを確保し、さらに後続の注文品の載置台１４をも複数一度に提供されても何ら支障なく、注文客へ提供することが可能となり、注文品提供効率を向上させることができる。
【００５１】
以上のように本発明によれば、移送手段３８、読取手段３６、押出機構２６、搬送機構３４を制御する制御システムにより、注文品をその注文客へ確実に、かつ最短時間で提供することができる。
【００５２】
また、各テーブル１８の搬送機構３４により、次順の注文品の載置台１４が押出機構２６によりテーブル１８上へ押出される際、既押出載置台１４をテーブル１８先端側へ搬送させ、強制的に供給スペースが確保されるため、注文品を複数一度に提供されても何ら支障なく、注文客へ提供することが可能となる。
【実施例２】
【００５３】
また、図８に本発明の別の実施例を示してある。
【００５４】
本例は、各テーブル１８毎に配した搬送機構３４を、矢印Ａの正転方向および矢印Ｂの逆転方向に切替え可能とし、注文品を取り除いた載置台１４を巡回路１６へ返送するものであり、その他の構成は実施例１と同様である。
【００５５】
また、搬送機構３４を逆送させる必要があるため、搬送機構３４には客自らが押下できる返却ボタン５４を配してある。
【００５６】
このため、客は、搬送機構３４へ押出された注文品が盛付けられた載置台１４から注文品を取除いた後、返却ボタン５４を押下すると、搬送機構３４が逆送し注文品を取り除いた載置台１４が巡回路１６上へ返送される。
【００５７】
この際、巡回路１６上の載置台１４の有無を監視し、載置台１４が無いこと、および次順の注文品がないことを確認した後、注文品を取り除いた載置台１４を搬送機構３４から巡回路１６上へ返却させるように搬送機構３４を作動制御させることが望ましい。
【００５８】
このように、客自ら搬送機構３４を操作することにより、注文品を取り除いた載置台１４を回収することができ、回収効率向上および載置台１４回収に係る人件費削減を図ることができる。
【実施例３】
【００５９】
また、図９に本発明の別の実施例を示してある。
【００６０】
本例は、各テーブル１８毎に配した搬送機構３４を平面コ字型とし、両端を巡回路１６と連結させ、注文品を取り除いた載置台１４を巡回路１６へ返送可能としたものであり、その他の構成は実施例１、２と同様である。
【００６１】
また、本例は実施例２のように搬送機構３４を逆送させる必要がないため、返却ボタン５４を省略することができる。
【００６２】
このため、搬送機構３４の矢印Ｃ側から注文品が盛付けられた載置台１４が搬送され、注文品を取除いた後、客が載置台１４を搬送機構３４上に載せることにより、搬送機構３４の矢印Ｄ側から載置台１４が巡回路１６上へ返送される。
【００６３】
この際、巡回路１６上の載置台１４の有無を監視し、載置台１４が無いことを確認した後、注文品を取り除いた載置台１４を搬送機構３４から巡回路１６上へ返却させるように搬送機構３４を作動制御させることが望ましい。
【００６４】
本例も実施例２と同様、載置台１４の回収効率向上および載置台１４回収に係る人件費削減を図ることができる。
【実施例４】
【００６５】
また、図１０に本発明の別の実施例を示してある。
【００６６】
本例は、実施例３の搬送機構３４を平面略半円型としたものであり、その他の構成、作用、効果も実施例３と同様であるため、説明は省略する。
【００６７】
本例において、搬送機構３４の矢印Ｅ側から注文品が盛付けられた載置台１４が搬送され、搬送機構３４の矢印Ｆ側から注文品を取り除いた載置台１４が巡回路１６上へ返送される。
【実施例５】
【００６８】
また、図１１に本発明の別の実施例を示してある。
【００６９】
本例は、各テーブル１８毎に、報知手段５６および注文端末５８を配し、報知効果、および注文効率を向上させるものであり、その他の構成は実施例１と同様である。
【００７０】
本例において、報知手段５６は報知文を表示する表示機能および報知音を発する音声機能を備えた機器ある。
【００７１】
また、注文端末５８はタッチパネルである。
【００７２】
本例の如く、報知手段５６を配することにより、注文品の到達を予告あるいは到達を報知するため、客は自らの注文品を確認することができ、加えて注文端末５８による注文受注効率を飛躍的に向上させ、ひいては人件費削減および売上向上を図ることができる。
【００７３】
また、テーブル１８の搬送機構３４上へ押出された載置台１４が満杯となった場合には、報知手段５６により報知することにより、注文客へ載置台１４の取出しを促すと共に、報知されても、載置台１４が取出されない場合には、押出機構２６を作動させることなく、巡回路１６上をそのまま搬送させ、次順に再び報知することにより、注文品の過剰提供を回避し、客の食事ペースを損なうこともない。
【００７４】
また、報知手段５６により注文品の到達予告をする場合には、読取手段３６を各テーブル１８の巡回路１６上流側に移設あるいは追加設置することにより、予告報知可能となる。
【００７５】
この際、各テーブル１８毎に報知手段５６の報知音を変えることにより、注文客への報知効果がより一層向上する。
【実施例６】
【００７６】
また、図１２および図１３に本発明の別の実施例を示してある。
【００７７】
本例は、巡回路１６を備えた回転飲食台を１基とし、さらに載置台１４および載置台１４と大きさが異なる皿６０を併用するものであり、その他の構成は実施例１〜５と同様である。
【００７８】
本例において、皿６０は通常のすし皿と同等物であり、裏面に円盤シート型の識別ＩＤ２４を配してある。
【００７９】
本例の使用方法は、注文品を載置台１４に盛付け、この載置台１４の識別ＩＤ２４に注文客のテーブルを特定すべく情報を記録し、巡回路１６上へ供給するとともに、注文品を皿６０に盛付け、この皿６０の識別ＩＤ２４にも注文客のテーブルを特定すべく情報を記録し、巡回路１６上へ供給する。
【００８０】
その後、制御手段３２が注文客のテーブルへその注文品を供給すべく押出機構２６を制御し、各注文客のテーブルＴ１〜Ｔ１０へ注文品を提供する。
【００８１】
このように、本例によれば、載置台１４のみならず大きさの異なる皿６０でも注文品を提供することが可能となり、使用性が極めて向上する。
【００８２】
なお、全例において、飲食台は３基連結させたもの、あるいは１基にて使用するものであるが、２基、あるいは４基以上とすることは自明である。
【００８３】
また、飲食台を１基使用する場合、単一巡回路１６を、短絡ガイド、短絡コンベア等の短絡手段により短絡させ、巡回路１６外周に配した各テーブル１８の客へ最短時間で商品を提供することは自明である。
【００８４】
また、実施例１〜５のように、載置台１４または皿６０の識別ＩＤ２４には各テーブル情報を予め記録してもよく、実施例６のように、供給する毎に注文客のテーブル情報を入力することは自由である。
【００８５】
また、押出機構２６はガイド２８、偏心カム３０によるものであるが、ロッド型エアシリンダーとすること、あるいは載置台１４をテーブル１８側へ押出す、あるいは案内することができる他の機構を採用すること、さらにその押出個所を載置台１４または皿６０の外周縁とすること、あるいは糸底部外周とすること、は自由である。
【００８６】
また、読取手段３６は、巡回路１６上面に配してあるが、巡回路１６の側方、上方、あるいは近部に設置することは自明である。
【００８７】
また、読取手段３６は、押出機構２６の作動タイムラグを解消するため、対応する押出機構２６より巡回路１６の上流側に配し、注文品の載置台１４の読取から押出機構２６の作動までの時間を十分確保することが望ましい。
【００８８】
また、移送手段３８は、押出機構２６および短尺コンベア体４０からなるものであるが、他の案内、移送手段とすることは自明である。
【００８９】
また、制御手段３２を、マイコン、マイクロプロセッサユニット（ＭＰＵ）等の処理機器とすることは自明である。
【００９０】
また、注文品は専用食器５２上に盛付けて載置台１４上に載置させるものであるが、注文品が単品の場合には直接載置台１４上に盛付けて提供することは自明である。
【００９１】
また、各テーブル１８に配した搬送機構３４を省略し、注文品の載置台１４をそのままテーブル１８上面に押出すことは自明である。
【００９２】
また、各載置台１４に配した、各テーブル１８を特定すべく情報を記録した識別ＩＤ２４は、コイン型のＩＣタグであるが、円盤型、リング型、シート型、その他形状のＩＣタグ、ＩＤタグ、情報担体とすることは自明である。
【００９３】
また、搬送機構３４の形状は平面直線型、平面コ字型、平面略半円型に限定されることはなく、他の形状とすることは自明である。
【００９４】
また、報知手段５６と注文端末５８とは別体であるが、報知機能および注文機能を兼備した一体型の機器とすることは自明である。
【００９５】
また、巡回路１６はクレセントチェーンに限定されることはなく、無端チェーン、無端ベルト、その他の搬送機構を採用できることは自明である。
【００９６】
また、商品は寿司に限定されることはなく、例えばデザート類、サラダ、焼き物類、揚げ物類とすることは自由であり、その際には載置台には商品を収納、盛付けた容器を載せて提供することは自明である。
【００９７】
また、本発明の方法に使用する装置は本例に限定されることはない。
【産業上の利用可能性】
【００９８】
本発明に係る商品提供方法および装置は、飲食店に限定されることはなく、各種商品を販売する販売店においても転用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００９９】
【図１】本発明に係る商品提供装置を設置した回転飲食台を示す平面図。
【図２】同、テーブル配置を示す平面図。
【図３】載置台を示す、（イ）は斜視図、（ロ）は平面図、（ハ）は底面図。
【図４】押出機構および搬送機構を示す要部拡大平面図。
【図５】同、拡大側面図。
【図６】本装置を示す要部拡大斜視図。
【図７】商品提供方法を示す概略平面図。
【図８】実施例２を示す要部拡大平面図。
【図９】実施例３を示す要部拡大平面図。
【図１０】実施例４を示す要部拡大平面図。
【図１１】実施例５を示す要部拡大正面図。
【図１２】実施例６を示す概略平面図。
【図１３】同、要部拡大正面図。
【符号の説明】
【０１００】
１２ 基台
１４ 載置台
１６ 巡回路
１８ テーブル
２４ 識別ＩＤ
２６ 押出機構
３２ 制御手段
３４ 搬送機構
３６ 読取手段
３８ 移送手段
５６ 報知手段
５８ 注文端末
【技術分野】
【０００１】
本発明は、飲食店、主に回転飲食台を設置した飲食店において、巡回搬送される注文品を注文客に個別に提供する商品提供方法およびその装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、飲食店、例えば回転飲食台を設置した飲食店において、商品である寿司は、商品皿上に盛付けて巡回路上を巡回搬送させている。
【０００３】
この巡回搬送されている商品とは別に個別注文品を注文客に提供する際には、注文品と表示した載置台上に注文品を盛付けた商品皿を載置させ、提供することが知られている。
【０００４】
この種の注文品を注文客へ提供する手段として、皿にＩＣタグを内装させ、このＩＣタグに注文客の座席位置情報、注文情報等を記録し、注文客の客席へ注文品が搬送された際、制御手段により巡回路に配した排出機構を作動させ、注文品を注文客に提供するもの（例えば特許文献１−３参照）、注文品を巡回路へ供給する際に、注文客の座席位置情報を制御手段に入力することにより、制御手段が巡回路の搬送速度、客席位置情報を基に注文客の客席までの到達時間を計算し、到達時間に各客席に配した排出機構あるいは注文品停止機構を作動させ、注文客に注文品を提供するもの（例えば特許文献４、５参照）があった。
【０００５】
【特許文献１】特許第３０６６３７３号公報（第２−３頁、図１、３、４）
【特許文献２】特開２００２−２１９０４３号公報（第３−５頁、図１、７、８、１１）
【特許文献３】特開２００２−２２３９２５号公報（第３−５頁、図１−４、６）
【特許文献４】特開２００２−２１９０４４号公報（第２−５頁、図１−４）
【特許文献５】特開２００４−１８７９２２号公報（第５−１０頁、図１、２、４）
【０００６】
また、巡回路を備えた飲食台を複数連結させて商品提供できるもの、および使用済商品皿を同一機構を使用して巡回路へ返却するもの、は皆無であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
従来は前記の通り、特許文献１−５においては、注文客位置、および提供時間を特定するための複雑な制御システムが不可欠となり、コストが高騰する要因となっていた。
【０００８】
また、注文品が複数一度に提供される場合については何ら開示されておらず、このため注文品を複数一度に提供することが不可能であった。
【０００９】
また、注文客のテーブル位置に応じて注文品を最短時間で提供すべく配慮が何もなされておらず、このため注文客によって注文品提供時間がバラつき、各注文客に均一なサービスを行うことができなかった。
【００１０】
本発明は、制御が極めて簡易であり、複数一度に注文品を提供可能とし、かつ最短時間での提供を可能とし、各注文客に均一な商品提供サービスができ、さらに同一機構にて商品供給、回収可能とした回転飲食台における商品提供方法および装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
本発明は、基台の上方に商品を巡回搬送させる巡回路が設けられてなる回転飲食台において、客からの注文品を盛付ける載置台に、各注文客のテーブルを特定すべく情報を記録した識別ＩＤを配し、巡回路上を巡回搬送される載置台を巡回路外周のテーブル側へ押出す押出機構を、各テーブル毎に配し、巡回路上を巡回搬送される載置台に配した識別ＩＤを読取る読取手段を、巡回路の各押出機構近部に配し、てなる飲食台を複数連結させて配し、各飲食台の連結部位に、載置台を一方の巡回路から他方の巡回路上へスムーズに案内、移送させるための移送手段を、配し、各注文客の注文品を盛付けた載置台を、巡回路上に供給し、注文客のテーブルへその注文品を最短時間で供給すべく移送手段を制御し、載置台の識別ＩＤに記録された情報を、各読取手段により読取り、読取った情報が、自己のテーブルを特定するものである場合にのみ、押出機構を作動させ、巡回路上から注文品が盛付けられた載置台をテーブル側へ押出すことにより、客に注文品を提供することを特徴とするもの、
または、テーブルに、押出機構により巡回路から押出された載置台をテーブル先端側へ搬送すべく搬送機構を、配し、次順の注文品が盛付けられた載置台が、押出機構によりテーブル側へ押出される際、既押出載置台をテーブル先端側へ搬送させ、注文品提供効率を向上させたことを特徴とするもの、
または、テーブルに、押出機構により巡回路から押出された載置台をテーブル先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台を巡回路側へ返送すべく搬送機構を、配し、巡回路から押出された載置台から注文品を取り除いた後、搬送機構を逆送させ、載置台を巡回路上へ返送させることを特徴とするもの、
または、テーブルに、押出機構により巡回路から押出された載置台をテーブル先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台を巡回路側へ返送すべく搬送機構を、配し、巡回路から押出された載置台から注文品を取り除いた後、搬送機構にて載置台を巡回路上へ返送させることを特徴とするもの、
または、各テーブル毎に報知手段を配し、注文品の到達を客に報知することを特徴とするもの、
または、各テーブル毎に注文端末を配し、注文効率を向上させたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【００１２】
本発明に係る回転飲食台における商品提供方法およびその装置によれば、巡回路上に、注文客のテーブルを特定すべく情報を記録した載置台に注文品を盛付けて供給し、注文客のテーブルへその注文品を最短時間で供給すべく移送手段を制御し、各押出機構近部に配した読取手段により自己のテーブルを特定するものである場合にのみ、押出機構により注文品の載置台をテーブル側へ押出し、注文客に注文品を提供するため、制御が極めて簡易となるばかりか、注文品を注文客に確実、かつ最短時間で提供することができる。
【００１３】
このため、注文客のテーブル位置による注文品提供時間が不均一となることがなく、各注文客に均一な商品提供サービスができる。
【００１４】
また、テーブルに、押出機構により押出された載置台をテーブル先端側へ搬送すべく搬送機構を配することにより、次順の注文品の載置台が、押出機構にてテーブル側へ押出される際、既押出載置台をテーブル先端側へ搬送させるため、強制的に供給スペースが確保され、注文品が複数一度に提供されても何ら支障なく、スムーズに提供することが可能となり、注文品提供効率を向上させることができる。
【００１５】
また、テーブルに、押出機構により巡回路から押出された載置台をテーブル先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台を巡回路側へ返送すべく搬送機構を配することにより、巡回路から押出された載置台から注文品を取り除いた後、搬送機構を逆送、あるいはそのまま搬送機構の搬送先端側から、載置台を巡回路上へ返送することが可能となり、使用済み載置台の回収が可能となる。
【００１６】
また、各テーブル毎に報知手段を配することにより、注文客への注文品の到達を、到達前から予告あるいは到達直前に到達を、報知することができる。
【００１７】
また、各テーブル毎に注文端末を配することにより、注文客の注文効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１８】
制御を極めて簡易とし、注文品を注文客へ確実、かつ最短時間で提供する目的を、各注文客のテーブルを特定すべく情報を記録した識別ＩＤを配した載置台と、注文品が盛付けられた載置台を押出す押出機構、載置台の識別ＩＤに記録された情報を読取る読取手段、を巡回路に配してなる飲食台を複数連結させ、各飲食台の連結部位に配した移送手段とにより、実現させた。
【実施例１】
【００１９】
本発明に係る回転飲食台における商品提供装置は、図１〜図７に示すように、以下の構成からなるものである。
【００２０】
本例において、飲食店は、平面視略Ｉ型およびＬ型の基台１２の上方に、商品、本発明においては寿司を盛付けた載置台１４を、巡回搬送させる巡回路１６が設けられ、基台１２の外周縁にはテーブル１８（Ｔ１〜Ｔ１２）が設けられてなる回転飲食台を設置した飲食店である。さらに、基台１２がＬ型のＡ基に、基台１２がＩ型のＢ基およびＣ基を並列に連結させて配してある。
【００２１】
巡回路１６は、無端チェーン２０上にクレセント型のプレート２２を多数軸支させてなる搬送路、一般にクレセントコンベアあるいはクレセントチェーンと称されるものであり、本例のクレセントコンベアは、基台１２上部において先端（図１においてＡ基は左右両側端、Ｂ基、Ｃ基は上下両側端）で逆方向に折返して巡回する複線状に配してある。
【００２２】
各載置台１４に、注文客のテーブル１８を特定すべく情報を記録した識別ＩＤ２４を配してある。
【００２３】
この識別ＩＤ２４は、ＩＤタグ、ＩＣタグと呼ばれるものであり、一般にデータキャリアとして知られており、非接触にてデータを読取りまたは書込みできる情報担体であり、後述の読取手段３６と電波により交信する。本例ではＩＣタグを採用しており、その形状はコイン型であり、載置台１４裏面の外周寄りに４個均等に配してある。
【００２４】
巡回路１６上を巡回搬送される注文品を盛付けた載置台１４を巡回路１６外周のテーブル１８（客席）側へ押出すための押出機構２６を、各テーブル１８毎に配してある。
【００２５】
本例において、巡回路１６の外周にテーブル１８が配してあるため、押出機構２６は、巡回路１６の幅方向の両側へそれぞれ載置台１４を押出す機構としてあり、ガイド２８を内側へ弾性部材等により付勢させ、このガイド２８を付勢力に抗して外側へ押出す偏心カム３０により構成し、後述の読取手段３６の読取った載置台１４の識別ＩＤ２４に記録された情報が自己のテーブル１８を特定するものである場合にのみ作動させるべく制御手段３２により制御されている。
【００２６】
巡回路１６の各押出機構２６の押出側のテーブル１８には、押出された載置台１４を載置およびテーブル１８先端側へ搬送すべく搬送機構３４を、それぞれ配してある。
【００２７】
本例において、搬送機構３４は、押出機構２６により押出された載置台１４を載置すべく高さに設置され、さらに制御手段３２により搬送制御させてある。
【００２８】
巡回路１６上を巡回搬送される載置台１４の識別ＩＤ２４に記録された情報を読取る読取手段３６を、各押出機構２６近部に配してある。
【００２９】
本例において、読取手段３６は巡回路１６の上面に配してある。
【００３０】
この読取手段３６は、ＩＤリーダーであり、押出機構２６および搬送機構３４と同様、制御手段３２に接続されている。
【００３１】
本例において、制御手段３２はコンピュータである。
【００３２】
読取手段３６が読取った情報に基づき、自己のテーブル１８を特定するものである場合にのみ、制御手段３２により、対応する押出機構２６を作動させ、注文品を盛付けた載置台１４を巡回路１６からテーブル１８側へ押出し、注文品を注文客に提供する。
【００３３】
上記構成からなる飲食台を、複数連結させて配し、各飲食台の連結部位に、載置台１４を一方の巡回路１６から連結された他方の巡回路１６へスムーズに案内、移送させるための移送手段３８を、配してある。
【００３４】
本例において、飲食台はＡ〜Ｃの３基であり、移送手段３８は前記押出機構２６と同一の機構および短尺コンベア体４０から構成され、制御手段３２により制御されている。
【００３５】
なお、図中４２は載置台１４の提供性を向上させるべく巡回路１６の商品供給領域に配した、各載置台１４間の間隔を強制的に離隔するための商品離隔機構、４４は照明器具を配したダクト、４６は透明カバー体、４８は載置台１４の有無を検出するセンサー、５０は給湯手段を示す。
【００３６】
本装置を使用して注文品を注文客に提供する方法を以下に詳述する。
【００３７】
まず、客はインターホン、注文端末（図示略）あるいは口頭により調理人または従業者に注文品を注文する。
【００３８】
次に、調理人がその注文品を調理し、注文客のテーブル１８を特定すべく情報が記録された識別ＩＤ２４の載置台１４に盛付ける。
【００３９】
この際、識別ＩＤ２４に記録された各テーブル１８（Ｔ１〜Ｔ１２）を特定すべく情報に対応した色彩を施すことにより、載置台１４を探す作業を簡略化することができる。
【００４０】
調理人は注文品がセットメニュー、および多数の場合には、専用食器５２に盛付け、この食器５２を、載置台１４に載置する（図５参照）。
【００４１】
次に、この載置台１４を巡回路１６上へ供給する。
【００４２】
次に、制御手段３２が、注文客のテーブル１８へその注文品を最短時間で供給すべく移送手段３８を制御する。
【００４３】
さらに詳述すると、図２および図７に示すように、Ａ基に配したテーブルＴ１〜Ｔ４に注文品を供給する場合には、移送手段３８を作動させることなく、注文品をＡ基の巡回路１６によりテーブルＴ１〜Ｔ４の注文客へそれぞれ供給する（図７（イ）参照）。
【００４４】
Ｂ基に配したテーブルＴ５〜Ｔ８に注文品を供給する場合には、Ａ基とＢ基間に配した移送手段３８を制御手段３２により作動させ、注文品をＡ基を経てＢ基の巡回路１６によりテーブルＴ５〜Ｔ８の注文客へそれぞれ供給する（図７（ロ）参照）。
【００４５】
Ｃ基に配したテーブルＴ９〜Ｔ１２に注文品を供給する場合には、Ａ基とＣ基間に配した移送手段３８を制御手段３２により作動させ、注文品をＡ基を経てＣ基の巡回路１６によりテーブルＴ９〜Ｔ１２の注文客へそれぞれ供給する（図７（ハ）参照）。
【００４６】
上記の如く制御することにより、各テーブルＴ１〜Ｔ１２の注文客へ、それぞれ注文品を最短時間で提供することが実現できる。
【００４７】
次に、各読取手段３６により載置台１４の識別ＩＤ２４に記録された情報を読取り、読取った情報が、自己のテーブル１８を特定する場合にのみ、対応する押出機構２６を作動させ、巡回路１６上から注文品が盛付けられた載置台１４をテーブル１８側へ押出すことにより、客に注文品を提供する。
【００４８】
このため、強制的に注文品が盛付けられた載置台１４が、注文客のテーブル１８の搬送機構３４上に、押出され、注文品を注文客へ確実に、かつ最短時間で提供することができる。
【００４９】
この際、押出機構２６による載置台１４の押出しと共に、テーブル１８の搬送機構３４を作動させることにより、押出された載置台１４のテーブル１８（搬送機構３４）への提供がよりスムーズに行われるばかりか、載置台１４の搬送機構３４からの脱落、落下が皆無となる。
【００５０】
また、次順の載置台１４が押出機構２６によりテーブル１８上へ押出される際、既押出載置台１４をテーブル１８先端側へ搬送させ、強制的に供給スペースを確保し、さらに後続の注文品の載置台１４をも複数一度に提供されても何ら支障なく、注文客へ提供することが可能となり、注文品提供効率を向上させることができる。
【００５１】
以上のように本発明によれば、移送手段３８、読取手段３６、押出機構２６、搬送機構３４を制御する制御システムにより、注文品をその注文客へ確実に、かつ最短時間で提供することができる。
【００５２】
また、各テーブル１８の搬送機構３４により、次順の注文品の載置台１４が押出機構２６によりテーブル１８上へ押出される際、既押出載置台１４をテーブル１８先端側へ搬送させ、強制的に供給スペースが確保されるため、注文品を複数一度に提供されても何ら支障なく、注文客へ提供することが可能となる。
【実施例２】
【００５３】
また、図８に本発明の別の実施例を示してある。
【００５４】
本例は、各テーブル１８毎に配した搬送機構３４を、矢印Ａの正転方向および矢印Ｂの逆転方向に切替え可能とし、注文品を取り除いた載置台１４を巡回路１６へ返送するものであり、その他の構成は実施例１と同様である。
【００５５】
また、搬送機構３４を逆送させる必要があるため、搬送機構３４には客自らが押下できる返却ボタン５４を配してある。
【００５６】
このため、客は、搬送機構３４へ押出された注文品が盛付けられた載置台１４から注文品を取除いた後、返却ボタン５４を押下すると、搬送機構３４が逆送し注文品を取り除いた載置台１４が巡回路１６上へ返送される。
【００５７】
この際、巡回路１６上の載置台１４の有無を監視し、載置台１４が無いこと、および次順の注文品がないことを確認した後、注文品を取り除いた載置台１４を搬送機構３４から巡回路１６上へ返却させるように搬送機構３４を作動制御させることが望ましい。
【００５８】
このように、客自ら搬送機構３４を操作することにより、注文品を取り除いた載置台１４を回収することができ、回収効率向上および載置台１４回収に係る人件費削減を図ることができる。
【実施例３】
【００５９】
また、図９に本発明の別の実施例を示してある。
【００６０】
本例は、各テーブル１８毎に配した搬送機構３４を平面コ字型とし、両端を巡回路１６と連結させ、注文品を取り除いた載置台１４を巡回路１６へ返送可能としたものであり、その他の構成は実施例１、２と同様である。
【００６１】
また、本例は実施例２のように搬送機構３４を逆送させる必要がないため、返却ボタン５４を省略することができる。
【００６２】
このため、搬送機構３４の矢印Ｃ側から注文品が盛付けられた載置台１４が搬送され、注文品を取除いた後、客が載置台１４を搬送機構３４上に載せることにより、搬送機構３４の矢印Ｄ側から載置台１４が巡回路１６上へ返送される。
【００６３】
この際、巡回路１６上の載置台１４の有無を監視し、載置台１４が無いことを確認した後、注文品を取り除いた載置台１４を搬送機構３４から巡回路１６上へ返却させるように搬送機構３４を作動制御させることが望ましい。
【００６４】
本例も実施例２と同様、載置台１４の回収効率向上および載置台１４回収に係る人件費削減を図ることができる。
【実施例４】
【００６５】
また、図１０に本発明の別の実施例を示してある。
【００６６】
本例は、実施例３の搬送機構３４を平面略半円型としたものであり、その他の構成、作用、効果も実施例３と同様であるため、説明は省略する。
【００６７】
本例において、搬送機構３４の矢印Ｅ側から注文品が盛付けられた載置台１４が搬送され、搬送機構３４の矢印Ｆ側から注文品を取り除いた載置台１４が巡回路１６上へ返送される。
【実施例５】
【００６８】
また、図１１に本発明の別の実施例を示してある。
【００６９】
本例は、各テーブル１８毎に、報知手段５６および注文端末５８を配し、報知効果、および注文効率を向上させるものであり、その他の構成は実施例１と同様である。
【００７０】
本例において、報知手段５６は報知文を表示する表示機能および報知音を発する音声機能を備えた機器ある。
【００７１】
また、注文端末５８はタッチパネルである。
【００７２】
本例の如く、報知手段５６を配することにより、注文品の到達を予告あるいは到達を報知するため、客は自らの注文品を確認することができ、加えて注文端末５８による注文受注効率を飛躍的に向上させ、ひいては人件費削減および売上向上を図ることができる。
【００７３】
また、テーブル１８の搬送機構３４上へ押出された載置台１４が満杯となった場合には、報知手段５６により報知することにより、注文客へ載置台１４の取出しを促すと共に、報知されても、載置台１４が取出されない場合には、押出機構２６を作動させることなく、巡回路１６上をそのまま搬送させ、次順に再び報知することにより、注文品の過剰提供を回避し、客の食事ペースを損なうこともない。
【００７４】
また、報知手段５６により注文品の到達予告をする場合には、読取手段３６を各テーブル１８の巡回路１６上流側に移設あるいは追加設置することにより、予告報知可能となる。
【００７５】
この際、各テーブル１８毎に報知手段５６の報知音を変えることにより、注文客への報知効果がより一層向上する。
【実施例６】
【００７６】
また、図１２および図１３に本発明の別の実施例を示してある。
【００７７】
本例は、巡回路１６を備えた回転飲食台を１基とし、さらに載置台１４および載置台１４と大きさが異なる皿６０を併用するものであり、その他の構成は実施例１〜５と同様である。
【００７８】
本例において、皿６０は通常のすし皿と同等物であり、裏面に円盤シート型の識別ＩＤ２４を配してある。
【００７９】
本例の使用方法は、注文品を載置台１４に盛付け、この載置台１４の識別ＩＤ２４に注文客のテーブルを特定すべく情報を記録し、巡回路１６上へ供給するとともに、注文品を皿６０に盛付け、この皿６０の識別ＩＤ２４にも注文客のテーブルを特定すべく情報を記録し、巡回路１６上へ供給する。
【００８０】
その後、制御手段３２が注文客のテーブルへその注文品を供給すべく押出機構２６を制御し、各注文客のテーブルＴ１〜Ｔ１０へ注文品を提供する。
【００８１】
このように、本例によれば、載置台１４のみならず大きさの異なる皿６０でも注文品を提供することが可能となり、使用性が極めて向上する。
【００８２】
なお、全例において、飲食台は３基連結させたもの、あるいは１基にて使用するものであるが、２基、あるいは４基以上とすることは自明である。
【００８３】
また、飲食台を１基使用する場合、単一巡回路１６を、短絡ガイド、短絡コンベア等の短絡手段により短絡させ、巡回路１６外周に配した各テーブル１８の客へ最短時間で商品を提供することは自明である。
【００８４】
また、実施例１〜５のように、載置台１４または皿６０の識別ＩＤ２４には各テーブル情報を予め記録してもよく、実施例６のように、供給する毎に注文客のテーブル情報を入力することは自由である。
【００８５】
また、押出機構２６はガイド２８、偏心カム３０によるものであるが、ロッド型エアシリンダーとすること、あるいは載置台１４をテーブル１８側へ押出す、あるいは案内することができる他の機構を採用すること、さらにその押出個所を載置台１４または皿６０の外周縁とすること、あるいは糸底部外周とすること、は自由である。
【００８６】
また、読取手段３６は、巡回路１６上面に配してあるが、巡回路１６の側方、上方、あるいは近部に設置することは自明である。
【００８７】
また、読取手段３６は、押出機構２６の作動タイムラグを解消するため、対応する押出機構２６より巡回路１６の上流側に配し、注文品の載置台１４の読取から押出機構２６の作動までの時間を十分確保することが望ましい。
【００８８】
また、移送手段３８は、押出機構２６および短尺コンベア体４０からなるものであるが、他の案内、移送手段とすることは自明である。
【００８９】
また、制御手段３２を、マイコン、マイクロプロセッサユニット（ＭＰＵ）等の処理機器とすることは自明である。
【００９０】
また、注文品は専用食器５２上に盛付けて載置台１４上に載置させるものであるが、注文品が単品の場合には直接載置台１４上に盛付けて提供することは自明である。
【００９１】
また、各テーブル１８に配した搬送機構３４を省略し、注文品の載置台１４をそのままテーブル１８上面に押出すことは自明である。
【００９２】
また、各載置台１４に配した、各テーブル１８を特定すべく情報を記録した識別ＩＤ２４は、コイン型のＩＣタグであるが、円盤型、リング型、シート型、その他形状のＩＣタグ、ＩＤタグ、情報担体とすることは自明である。
【００９３】
また、搬送機構３４の形状は平面直線型、平面コ字型、平面略半円型に限定されることはなく、他の形状とすることは自明である。
【００９４】
また、報知手段５６と注文端末５８とは別体であるが、報知機能および注文機能を兼備した一体型の機器とすることは自明である。
【００９５】
また、巡回路１６はクレセントチェーンに限定されることはなく、無端チェーン、無端ベルト、その他の搬送機構を採用できることは自明である。
【００９６】
また、商品は寿司に限定されることはなく、例えばデザート類、サラダ、焼き物類、揚げ物類とすることは自由であり、その際には載置台には商品を収納、盛付けた容器を載せて提供することは自明である。
【００９７】
また、本発明の方法に使用する装置は本例に限定されることはない。
【産業上の利用可能性】
【００９８】
本発明に係る商品提供方法および装置は、飲食店に限定されることはなく、各種商品を販売する販売店においても転用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００９９】
【図１】本発明に係る商品提供装置を設置した回転飲食台を示す平面図。
【図２】同、テーブル配置を示す平面図。
【図３】載置台を示す、（イ）は斜視図、（ロ）は平面図、（ハ）は底面図。
【図４】押出機構および搬送機構を示す要部拡大平面図。
【図５】同、拡大側面図。
【図６】本装置を示す要部拡大斜視図。
【図７】商品提供方法を示す概略平面図。
【図８】実施例２を示す要部拡大平面図。
【図９】実施例３を示す要部拡大平面図。
【図１０】実施例４を示す要部拡大平面図。
【図１１】実施例５を示す要部拡大正面図。
【図１２】実施例６を示す概略平面図。
【図１３】同、要部拡大正面図。
【符号の説明】
【０１００】
１２ 基台
１４ 載置台
１６ 巡回路
１８ テーブル
２４ 識別ＩＤ
２６ 押出機構
３２ 制御手段
３４ 搬送機構
３６ 読取手段
３８ 移送手段
５６ 報知手段
５８ 注文端末
【特許請求の範囲】
【請求項１】
基台(12)の上方に商品を巡回搬送させる巡回路(16)が設けられてなる回転飲食台において、
客からの注文品を盛付ける載置台(14)に、各注文客のテーブル(18)を特定すべく情報を記録した識別ＩＤ(24)を配し、
巡回路(16)上を巡回搬送される載置台(14)を巡回路(16)外周のテーブル(18)側へ押出す押出機構(26)を、各テーブル(18)毎に配し、
巡回路(16)上を巡回搬送される載置台(14)の識別ＩＤ(24)に記録された情報を読取る読取手段(36)を、巡回路(16)の各押出機構(26)近部に配し、
てなる飲食台を複数連結させて配し、
各飲食台の連結部位に、載置台(14)を一方の巡回路(16)から他方の巡回路(16)上へスムーズに案内、移送させるための移送手段(38)を、配し、
各注文客の注文品を盛付けた載置台(14)を、巡回路(16)上に供給し、
注文客のテーブル(18)へその注文品を最短時間で供給すべく移送手段(38)を制御し、
載置台(14)の識別ＩＤ(24)に記録された情報を、各読取手段(36)により読取り、読取った情報が、自己のテーブル(18)を特定するものである場合にのみ、押出機構(26)を作動させ、巡回路(16)上から注文品が盛付けられた載置台(14)をテーブル(18)側へ押出すことにより、
客に注文品を提供することを特徴とする回転飲食台における商品提供方法。
【請求項２】
テーブル(18)に、押出機構(26)により巡回路(16)から押出された載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送すべく搬送機構(34)を、配し、
次順の注文品が盛付けられた載置台(14)が、押出機構(26)によりテーブル(18)側へ押出される際、既押出載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送させ、注文品提供効率を向上させたことを特徴とする請求項１記載の回転飲食台における商品提供方法。
【請求項３】
テーブル(18)に、押出機構(26)により巡回路(16)から押出された載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台(14)を巡回路(16)側へ返送すべく搬送機構(34)を、配し、
巡回路(16)から押出された載置台(14)から注文品を取り除いた後、搬送機構(34)を逆送させ、載置台(14)を巡回路(16)上へ返送させることにより、使用済み載置台(14)を回収可能としたことを特徴とする請求項１記載の回転飲食台における商品提供方法。
【請求項４】
テーブル(18)に、押出機構(26)により巡回路(16)から押出された載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台(14)を巡回路(16)側へ返送すべく搬送機構(34)を、配し、
巡回路(16)から押出された載置台(14)から注文品を取り除いた後、搬送機構(34)にて載置台(14)を巡回路(16)上へ返送させることにより、使用済み載置台(14)を回収可能としたことを特徴とする請求項１記載の回転飲食台における商品提供方法。
【請求項５】
各テーブル(18)毎に報知手段(56)を配し、注文品の到達を客に報知することを特徴とする請求項１、請求項２、請求項３または請求項４記載の回転飲食台における商品提供方法。
【請求項６】
各テーブル(18)毎に注文端末(58)を配し、注文効率を向上させたことを特徴とする請求項１、請求項２、請求項３、請求項４または請求項５記載の回転飲食台における商品提供方法。
【請求項７】
基台(12)の上方に商品を巡回搬送させる巡回路(16)が設けられてなる回転飲食台において、
客からの注文品を盛付ける載置台(14)に、各注文客のテーブル(18)を特定すべく情報を記録した識別ＩＤ(24)を配し、
巡回路(16)上を巡回搬送される載置台(14)を巡回路(16)外周のテーブル(18)側へ押出す押出機構(26)を、各テーブル(18)毎に配し、
巡回路(16)上を巡回搬送される載置台(14)の識別ＩＤ(24)に記録された情報を読取る読取手段(36)を巡回路(16)の各押出機構(26)毎に配し、
てなる飲食台を複数連結させ、
各飲食台の連結部位に、載置台(14)を一方の巡回路(16)から他方の巡回路(16)上へスムーズに案内、移送させるための移送手段(38)を、配し、
注文客のテーブル(18)へその注文品を最短時間で供給すべく移送手段(38)を制御し、かつ読取手段(36)が読取った識別ＩＤ(24)に記録された情報と各テーブル(18)を特定する情報とを照合し、合致した場合に、押出機構(26)を作動させるための制御手段(32)を、配したことを特徴とする回転飲食台における商品提供装置。
【請求項８】
テーブル(18)に、押出機構(26)により巡回路(16)から押出された載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送すべく搬送機構(34)を、配し、
次順の注文品が盛付けられた載置台(14)が、押出機構(26)によりテーブル(18)側へ押出される際、既押出載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送させ、注文品提供効率を向上させたことを特徴とする請求項７記載の回転飲食台における商品提供装置。
【請求項９】
テーブル(18)に、押出機構(26)により巡回路(16)から押出された載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台(14)を巡回路(16)側へ返送すべく搬送機構(34)を、配し、
巡回路(16)から押出された載置台(14)から注文品を取り除いた後、搬送機構(34)を逆送させ、載置台(14)を巡回路(16)上へ返送させることにより、使用済み載置台(14)を回収可能としたことを特徴とする請求項７記載の回転飲食台における商品提供装置。
【請求項１０】
テーブル(18)に、押出機構(26)により巡回路(16)から押出された載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台(14)を巡回路(16)側へ返送すべく搬送機構(34)を、配し、
巡回路(16)から押出された載置台(14)から注文品を取り除いた後、搬送機構(34)にて載置台(14)を巡回路(16)上へ返送させることにより、使用済み載置台(14)を回収可能としたことを特徴とする請求項７記載の回転飲食台における商品提供装置。
【請求項１１】
各テーブル(18)毎に報知手段(56)を配し、注文品の到達を客に報知することを特徴とする請求項７、請求項８、請求項９または請求項１０記載の回転飲食台における商品提供装置。
【請求項１２】
各テーブル(18)毎に注文端末(58)を配し、注文効率を向上させたことを特徴とする請求項７、請求項８、請求項９、請求項１０または請求項１１記載の回転飲食台における商品提供装置。
【請求項１】
基台(12)の上方に商品を巡回搬送させる巡回路(16)が設けられてなる回転飲食台において、
客からの注文品を盛付ける載置台(14)に、各注文客のテーブル(18)を特定すべく情報を記録した識別ＩＤ(24)を配し、
巡回路(16)上を巡回搬送される載置台(14)を巡回路(16)外周のテーブル(18)側へ押出す押出機構(26)を、各テーブル(18)毎に配し、
巡回路(16)上を巡回搬送される載置台(14)の識別ＩＤ(24)に記録された情報を読取る読取手段(36)を、巡回路(16)の各押出機構(26)近部に配し、
てなる飲食台を複数連結させて配し、
各飲食台の連結部位に、載置台(14)を一方の巡回路(16)から他方の巡回路(16)上へスムーズに案内、移送させるための移送手段(38)を、配し、
各注文客の注文品を盛付けた載置台(14)を、巡回路(16)上に供給し、
注文客のテーブル(18)へその注文品を最短時間で供給すべく移送手段(38)を制御し、
載置台(14)の識別ＩＤ(24)に記録された情報を、各読取手段(36)により読取り、読取った情報が、自己のテーブル(18)を特定するものである場合にのみ、押出機構(26)を作動させ、巡回路(16)上から注文品が盛付けられた載置台(14)をテーブル(18)側へ押出すことにより、
客に注文品を提供することを特徴とする回転飲食台における商品提供方法。
【請求項２】
テーブル(18)に、押出機構(26)により巡回路(16)から押出された載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送すべく搬送機構(34)を、配し、
次順の注文品が盛付けられた載置台(14)が、押出機構(26)によりテーブル(18)側へ押出される際、既押出載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送させ、注文品提供効率を向上させたことを特徴とする請求項１記載の回転飲食台における商品提供方法。
【請求項３】
テーブル(18)に、押出機構(26)により巡回路(16)から押出された載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台(14)を巡回路(16)側へ返送すべく搬送機構(34)を、配し、
巡回路(16)から押出された載置台(14)から注文品を取り除いた後、搬送機構(34)を逆送させ、載置台(14)を巡回路(16)上へ返送させることにより、使用済み載置台(14)を回収可能としたことを特徴とする請求項１記載の回転飲食台における商品提供方法。
【請求項４】
テーブル(18)に、押出機構(26)により巡回路(16)から押出された載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台(14)を巡回路(16)側へ返送すべく搬送機構(34)を、配し、
巡回路(16)から押出された載置台(14)から注文品を取り除いた後、搬送機構(34)にて載置台(14)を巡回路(16)上へ返送させることにより、使用済み載置台(14)を回収可能としたことを特徴とする請求項１記載の回転飲食台における商品提供方法。
【請求項５】
各テーブル(18)毎に報知手段(56)を配し、注文品の到達を客に報知することを特徴とする請求項１、請求項２、請求項３または請求項４記載の回転飲食台における商品提供方法。
【請求項６】
各テーブル(18)毎に注文端末(58)を配し、注文効率を向上させたことを特徴とする請求項１、請求項２、請求項３、請求項４または請求項５記載の回転飲食台における商品提供方法。
【請求項７】
基台(12)の上方に商品を巡回搬送させる巡回路(16)が設けられてなる回転飲食台において、
客からの注文品を盛付ける載置台(14)に、各注文客のテーブル(18)を特定すべく情報を記録した識別ＩＤ(24)を配し、
巡回路(16)上を巡回搬送される載置台(14)を巡回路(16)外周のテーブル(18)側へ押出す押出機構(26)を、各テーブル(18)毎に配し、
巡回路(16)上を巡回搬送される載置台(14)の識別ＩＤ(24)に記録された情報を読取る読取手段(36)を巡回路(16)の各押出機構(26)毎に配し、
てなる飲食台を複数連結させ、
各飲食台の連結部位に、載置台(14)を一方の巡回路(16)から他方の巡回路(16)上へスムーズに案内、移送させるための移送手段(38)を、配し、
注文客のテーブル(18)へその注文品を最短時間で供給すべく移送手段(38)を制御し、かつ読取手段(36)が読取った識別ＩＤ(24)に記録された情報と各テーブル(18)を特定する情報とを照合し、合致した場合に、押出機構(26)を作動させるための制御手段(32)を、配したことを特徴とする回転飲食台における商品提供装置。
【請求項８】
テーブル(18)に、押出機構(26)により巡回路(16)から押出された載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送すべく搬送機構(34)を、配し、
次順の注文品が盛付けられた載置台(14)が、押出機構(26)によりテーブル(18)側へ押出される際、既押出載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送させ、注文品提供効率を向上させたことを特徴とする請求項７記載の回転飲食台における商品提供装置。
【請求項９】
テーブル(18)に、押出機構(26)により巡回路(16)から押出された載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台(14)を巡回路(16)側へ返送すべく搬送機構(34)を、配し、
巡回路(16)から押出された載置台(14)から注文品を取り除いた後、搬送機構(34)を逆送させ、載置台(14)を巡回路(16)上へ返送させることにより、使用済み載置台(14)を回収可能としたことを特徴とする請求項７記載の回転飲食台における商品提供装置。
【請求項１０】
テーブル(18)に、押出機構(26)により巡回路(16)から押出された載置台(14)をテーブル(18)先端側へ搬送し、注文品を取り除いた載置台(14)を巡回路(16)側へ返送すべく搬送機構(34)を、配し、
巡回路(16)から押出された載置台(14)から注文品を取り除いた後、搬送機構(34)にて載置台(14)を巡回路(16)上へ返送させることにより、使用済み載置台(14)を回収可能としたことを特徴とする請求項７記載の回転飲食台における商品提供装置。
【請求項１１】
各テーブル(18)毎に報知手段(56)を配し、注文品の到達を客に報知することを特徴とする請求項７、請求項８、請求項９または請求項１０記載の回転飲食台における商品提供装置。
【請求項１２】
各テーブル(18)毎に注文端末(58)を配し、注文効率を向上させたことを特徴とする請求項７、請求項８、請求項９、請求項１０または請求項１１記載の回転飲食台における商品提供装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【公開番号】特開２００８−７９６２４（Ｐ２００８−７９６２４Ａ）
【公開日】平成２０年４月１０日（２００８．４．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−２５０１６５（Ｐ２００６−２５０１６５）
【出願日】平成１８年９月１５日（２００６．９．１５）
【出願人】（０００２２８４７５）日本クレセント株式会社 (19)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年４月１０日（２００８．４．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年９月１５日（２００６．９．１５）
【出願人】（０００２２８４７５）日本クレセント株式会社 (19)
【Ｆターム（参考）】
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