説明

固体洗濯洗剤組成物

本発明は、(a)直鎖アルキルベンゼンスルフォネート界面活性剤、(b)アルコキシル化アルキルサルフェート界面活性剤、(c)50〜100の平均アルコキシル化度を有する0.1重量%〜10重量%のアルコキシル化アルキルアルコール、及び(d)0.001重量%〜0.5重量%のポリエチレングリコール、(e)0重量%〜5重量%のゼオライトビルダー、(f)0重量%〜5重量%のホスフェートビルダー、並びに(g)任意選択的に1つ以上の補助剤成分を含み、
アルコキシル化アルキルアルコールとポリエチレングリコールの重量比が、9:1〜1,000:1の範囲内にある、固体洗濯洗剤組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体洗濯洗剤組成物に関する。特に、本発明は、顆粒状形態又は錠剤等の他の固体形態の洗濯洗剤組成物に関し、良好な製品分配及び溶解特性に併せ良好な布地クリーニング性能を有する。
【背景技術】
【0002】
固体洗濯洗剤組成物は、広範な汚れの種類に対して非常に良好な布地クリーニング性能を有する必要がある。固体洗濯洗剤は、非常に良好な分配及び溶解特性を有する必要もある。しかしながら、その布地クリーニング性能を改良するための固体洗濯洗剤組成物のある種の改質が、その分配及び溶解特性に悪影響を及ぼす場合があり、また逆も同様にあり得るという二分する意見が存在し得る。固体洗濯洗剤組成物のクリーニング性能、分配特性及び溶解特性を同時に改良することは非常に困難である。
【0003】
アニオン性洗浄界面活性剤が、良好な布地洗浄性能を提供するために顆粒状洗濯洗剤組成物に組み込まれる。例えば、GB1408969、GB1408970、米国特許第4487710号、米国特許第5663136号及びPCT国際公開特許WO2004/041982はいずれも、アニオン性洗浄界面活性剤を含む組成物に関する。しかしながら、アニオン性洗浄界面活性剤は、当該アニオン性洗浄界面活性剤を溶液から析出させるような形で、洗浄溶液中に存在するカルシウムカチオン及びマグネシウムカチオンのような遊離カチオン類と錯体を形成することが可能であり、これは当該アニオン性洗浄界面活性剤の活性を低下させる。極端な場合は、これらの非水溶性錯体が布地に付着して、その結果、白色度の維持を低下させて、布地一体性効果(fabric integrity benefits)を低下させる場合がある。このことは、高濃度のカルシウムカチオンが存在するとき、硬水洗浄条件で洗濯洗剤組成物を使用する場合に、特に問題となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アニオン性洗浄界面活性剤が溶液から析出するような形で洗浄溶液中の遊離カチオン類と錯体を形成する傾向は、ゼオライトビルダー類及びリン酸塩ビルダー類などの、カルシウムカチオン及びマグネシウムカチオンのようなカチオン類との高い結合定数を有するビルダー類の存在によって緩和される。これらのビルダー類は、遊離カルシウム及びマグネシウムカチオン類を隔離し、これらの望ましくない錯体類の形成を軽減する。しかし、ゼオライトビルダー類は非水溶性であり、それらを洗濯洗剤組成物に組み込むと、当該洗濯洗剤組成物の溶解性が低下し、また、好ましくない残留物が布地に付着する可能性もある。加えて、高濃度のゼオライトビルダーを含む洗剤組成物は、水に接触すると、望ましくない濁った洗浄溶液を形成する。リン酸塩ビルダー類は、好ましい環境特性を持たないと言われており、しかも、例えば多くの国でのリン規制の理由から、洗濯洗剤組成物中でのそれらの使用はあまり見られなくなりつつある。
【0005】
アルキルベンゼンスルホネート及びアルキルエトキシル化スルフェート洗浄界面活性剤を含む洗剤組成物は、GB1408969、GB1408970、米国特許第4487710号及び米国特許第5663136号に記載されている。広範な水の硬度で染み除去効果を高めたとされるアニオン性洗浄界面活性剤及び非イオン性洗浄界面活性剤を含む洗剤組成物は、PCT国際公開特許2004/041982に記載されている。顆粒状洗剤と、水蒸気透過率(moisture vapour transfer rate)の低い包装システムとの組み合わせは、EP634484に記載されている。
【0006】
良好な布地クリーニング性能、特に良好な油性の染みクリーニング性能、良好な白さの維持、並びに非常に良好な分配及び溶解特性を有するアニオン性洗浄界面活性剤を含む固体洗濯洗剤組成物が、依然として必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明者らは、追加的に(i)直鎖アルキルベンゼンスルフォネート界面活性剤、(ii)アルコキシル化アルキルサルフェート界面活性剤、並びに(iii)不存在、又は低レベルのゼオライトビルダー及びホスフェートビルダーを含む固体洗濯洗剤組成物中に存在するアルコキシル化アルキルアルコールとポリエチレングリコールの重量比の制御が、良好な布地クリーニング性能、並びに非常に良好な分配及び溶解特性を提供することを見い出した。
【0008】
本発明は、(a)直鎖アルキルベンゼンスルフォネート界面活性剤、(b)アルコキシル化アルキルサルフェート界面活性剤、(c)50〜100の平均アルコキシル化度を有する0.1重量%〜10重量%のアルコキシル化アルキルアルコール、(d)0.001重量%〜0.5重量%のポリエチレングリコール、(e)0重量%〜5重量%のゼオライトビルダー、(f)0重量%〜5重量%のホスフェートビルダー、及び(g)任意選択的に1つ以上の補助剤成分を含んでなり、アルコキシル化アルキルアルコールとポリエチレングリコールの重量比が、9:1〜1,000:1の範囲内にある、固体洗濯洗剤組成物を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
直鎖アルキルベンゼンスルフォネート界面活性剤
組成物は、直鎖アルキルベンゼンスルフォネート界面活性剤を含む。組成物は、通常、0.1重量%〜35重量%、好ましくは5重量%又は10重量%から、好ましくは30重量%、25重量%又は20重量%までの直鎖アルキルベンゼンスルフォネートを含む。直鎖アルキルベンゼンスルフォネートは、置換又は非置換であってよい。好ましくは、直鎖アルキルベンゼンスルフォネートは、C〜C18、好ましくはC11〜C13アルキルベンゼンスルフォネートである。
【0010】
アルコキシル化アルキルサルフェート界面活性剤
組成物は、アルコキシル化アルキルサルフェート界面活性剤を含む。アルコキシル化アルキルサルフェート界面活性剤、又は少なくともその部分は、直鎖又は分岐鎖であってよく、置換又は非置換であってよい。
【0011】
組成物は、通常、組成物の0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.5重量%、又は1重量%から、好ましくは8重量%、6重量%、又は4重量%までのアルキルアルコキシル化サルフェート界面活性剤を含む。アルキルアルコキシル化サルフェート界面活性剤は、好ましくは、1〜7、好ましくは2、又は3から、好ましくは5、又は3までの平均アルコキシル化度を有する。好ましくは、アルキルアルコキシル化サルフェート界面活性剤は、平均アルコキシル化度3を有する。アルコキシル化部分は、好ましくはメトキシ、エトキシ、プロポキシ又はブトキシで、エトキシが好ましい。
【0012】
アルコキシル化アルキルアルコキシル化サルフェート界面活性剤が分岐する場合、その時、通常、それは、C〜Cアルキル部分、好ましくはメチル、又は好ましくはエチル部分で分岐する。好ましくは、分岐アルキルアルコキシル化サルフェート界面活性剤は、C〜C18、又はC12〜C15アルキルエトキシル化サルフェート界面活性剤であり、C〜Cアルキル部分で分岐する。適した分岐アルキルアルコキシル化界面活性剤は、通常0.2〜0.8、好ましくは0.5〜0.6の平均分岐度を有する。
【0013】
アルキルアルコキシル化サルフェート界面活性剤は、好ましくは(a)アルキル鎖の1.2重量%未満が、12個未満の炭素原子の鎖長を有するアルキル鎖、(b)アルキル鎖の0重量%〜30重量%、又は5重量%〜20重量%が、12個の炭素原子の鎖長を有するアルキル鎖、(c)アルキル鎖の10重量%〜60重量%,好ましくは40重量%〜50重量%が、14個の炭素原子の鎖長を有するアルキル鎖、並びに(d)アルキル鎖の4重量%未満が、15個を超える炭素原子の鎖長を有するアルキル鎖であるようなアルキル鎖長分布を有する。
【0014】
アルコキシル化アルキルアルコール
組成物は、組成物の0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.5重量%、1重量%、1.5重量%、又は更に2.0重量%から、好ましくは8重量%、6重量%、5重量%、4重量%、又は更に3重量%までのアルコキシル化アルキルアルコールを含む。アルコキシル化アルキルアルコールは、好ましくは50〜100、好ましくは60、70、又は80から、好ましくは90、又は80までの平均アルコキシル化度を有する。アルコキシル化アルキルアルコールは、通常、C〜C24、好ましくはC16〜C18アルキルアルコキシル化アルコールである。アルコキシル化アルキルアルコールは、好ましくはアルコキシル化タローアルキルアルコールである。アルコキシ部分は、好ましくはメトキシ、エトキシ、プロポキシ又はブトキシであり、エトキシ部分が好ましい。好ましくは、アルコキシル化アルキルアルコールは、エトキシル化タローアルキルアルコールである。
【0015】
ポリエチレングリコール
組成物は、0.001重量%〜0.5重量%、好ましくは0.1重量、又は0.5重量%から、好ましくは0.25重量%、又は0.1重量%までのポリエチレングリコールを含む。
【0016】
固体洗濯洗剤組成物
固体洗濯洗剤組成物は、(a)直鎖アルキルベンゼンスルフォネート界面活性剤、(b)アルコキシル化アルキルサルフェート界面活性剤、(c)50〜100の平均アルコキシル化度を有する0.1重量%〜10重量%のアルコキシル化アルキルアルコール、及び(d)0.001重量%〜0.5重量%のポリエチレングリコール、(e)0重量%〜5重量%のゼオライトビルダー、(f)0重量%〜5重量%のホスフェートビルダー、並びに(g)任意選択的に1つ以上の補助剤成分を含み、アルコキシル化アルキルアルコールとポリエチレングリコールの重量比が、9:1〜1,000:1の範囲内にある。
【0017】
好ましくは、アルコキシル化アルキルアルコールとポリエチレングリコールの重量比が、15:1、20:1、25:1、又は30:1から、好ましくは500:1、250:1、200:1、150:1、100:1、50:1、又は40:1までの範囲内にある。
【0018】
組成物は、0重量%〜5重量%、好ましくは4重量%、3重量%、2重量%、又は更に1重量%までのゼオライトビルダーを含む。好ましくは、組成物は、実質的にゼオライトビルダーを含まない。ゼオライトビルダーを実質的に含まないとは、通常、ゼオライトビルダーが、組成物に意図的に組み込まれていないことを意味する。典型的なゼオライトビルダーは、ゼオライトA、ゼオライトP及びゼオライトMAPである。
【0019】
組成物は、0重量%〜5重量%、好ましくは4重量%、3重量%、2重量%、又は更に1重量%までのホスフェートビルダーを含む。好ましくは、組成物は、実質的にホスフェートビルダーを含まない。ホスフェートビルダーを実質的に含まないとは、通常、ホスフェートビルダーが,組成物に意図的に組み込まれていないことを意味する。典型的なホスフェートビルダーは、トリポリリン酸ナトリウムである。
【0020】
好ましくは、直鎖アルキルベンゼンスルフォネート界面活性剤、アルコキシル化アルキルサルフェート界面活性剤、アルコキシル化アルキルアルコール及びポリエチレングリコールは、共粒子状混合物の形態であり、通常、これは、直鎖アルキルベンゼンスルフォネート界面活性剤、アルコキシル化アルキルサルフェート界面活性剤、アルコキシル化アルキルアルコール及びポリエチレングリコールが、組成物中の同じ粒子内に存在することを示す。共粒子状混合物、又は粒子は、凝集体、押出品、フレーク、ニードル、ヌードル、スプレー乾燥粒子の形態であってよい。好ましくは、共粒子状混合物、又は粒子は、凝集体の形態である。共粒子状混合物は、好ましくは400g/L〜1,500g/L、より好ましくは800g/L〜1,200g/Lの容積密度を有する。好ましくは、共粒子状混合物、又は粒子は、共粒子状混合物、又は粒子の10重量%以下が、850マイクロメートルを超える粒径を有し、及び共粒子状混合物、又は粒子の10重量%以下が、250マイクロメートル未満の粒径を有するような粒径分布を有する。
【0021】
好ましくは、組成物は、組成物の10重量%以下が、850マイクロメートルを超える粒径を有し、及び組成物の10重量%以下が、250マイクロメートル未満の粒径を有するような粒径分布を有する。
【0022】
補助剤成分
組成物は任意選択的に1つ以上の補助成分を含む。補助剤成分は、通常、その他のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、双極性界面活性剤、その他のビルダー類、高分子ポリカルボキシレート等の高分子コビルダー類、漂白剤、その他の向水性物質類、キレート剤、酵素類、耐再析出ポリマー類、汚れ放出ポリマー類、高分子汚れ分散及び/又は汚れ懸濁剤、移染防止剤、布地保全剤、蛍光増白剤、泡抑制剤、柔軟仕上げ剤、凝集剤、カチオン性布地柔軟化成分、香料類及びこれらの組み合わせから成る群から選択される。
【0023】
適した補助剤成分は、アルキルアルコキシル化サルフェート界面活性剤及び直鎖アルキルベンゼンスルフォネート界面活性剤ではない、他のアニオン性界面活性剤であってよい。適した他のアニオン性界面活性剤は、分岐状又は直鎖C〜C18アルキルサルフェート界面活性剤である。特に適した他のアニオン性界面活性剤は、メチル分岐状C〜C18アルキルサルフェート界面活性剤である。
【0024】
適した補助剤成分は、高分子ポリカルボキシレートである。適した高分子ポリカルボキシレートは、マレイン酸及びアクリル酸のコポリマーであり、通常、5,000Da〜10,000Da又は50,000Da〜90,000Daの重量平均分子量を有する。好ましくは、マレイン酸とアクリル酸のモル比は、0.25:1〜0.35:1、又は1:1〜0.5:1の範囲内にある。
【0025】
組成物は、好ましくは炭酸塩源、好ましくは炭酸ナトリウム及び/又は重炭酸ナトリウムを含む。組成物は、好ましくは硫酸ナトリウムを含む。炭酸ナトリウムと硫酸ナトリウムの重量比は、好ましくは0.1:1〜1.5:1、より好ましくは0.2、0.3、又は0.4から、より好ましくは1.2:1、1:1、0.8:1、又は0.6:1までである。
【0026】
適した補助剤成分は、アルコキシル化アルキルアルコールではない、他の向水性物質であってよい。適した向水性物質としては、クメン硫酸ナトリウム、トルエン硫酸ナトリウム及びキシレン硫酸ナトリウムが挙げられる。
【実施例】
【0027】
実施例1
【表1】

【0028】
1.2アグロメレーション方法
上記アニオン性界面活性剤凝集体(実施例1.1に記載)が、下記の方法により調製される。
【0029】
TAE80、ポリエチレングリコール、コポリマー及びLAS及びAESを含む水性アニオン性界面活性剤ペーストが、二軸スクリュー押出成形機に導入され、ロディゲ(Lodige)CBミキサー内に押出される。硫酸ナトリウム及び炭酸ナトリウムを含む乾燥材料が、ロディゲCBミキサー内に導入され、TAE80、ポリエチレングリコール、コポリマー及びアニオン性界面活性剤ペーストと混合され、混合物を形成する。次に、混合物が、ロディゲKMミキサー内に移動され、水が、KMミキサー内にスプレーされ、混合物が疑集され、中間疑集体を形成する。ロディゲKMミキサーを出た中間疑集体が、ふるいを通過し、5ミリメートルを超える粒径を有する中間疑集体が、中間疑集体の残りから除去され、ロディゲCBミキサーに循環される。中間疑集体の残りの部分が、流動床乾燥機及び次に流動床冷却機に移動される。非常に小さい粒径(すなわち、250マイクロメートル未満の粒径を有する微細物)を有する中間疑集体が、流動床排気システムにより洗い落とされ、そこでそれらが集められ、CBミキサーに循環される。流動床冷却機を出た中間疑集体の残りの部分は、ふるいを通過し、850マイクロメートルを超える粒径を有する中間疑集体は、中間疑集体の残りから除去され、粉砕機を通過し、そこでそれらは、より小さい粒径を有する粒子に粉砕され、それから流動床乾燥機に循環される。中間疑集体の残りの部分が集められ、それは、本発明に使用するのに適している。この残りの部分は、上記処方(実施例1.1)を有するアニオン性界面活性剤疑集体である。
【0030】
【表2】

【0031】
1.4完成品プロセス
上記アニオン性界面活性剤疑集体(実施例1.1に記載)を、重炭酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、疎水性シリカ及び乾燥添加香料を含む固体材料と混合する。次に、この混合物にスプレー吹きつけ香料とオレンジ染料(液体形態)が、スプレー吹きつけされ、より詳細を上記(実施例1.3)した固体洗濯洗剤組成物を得る。
【0032】
実施例2
硫酸ナトリウムの一部が、ロディゲKMミキサー、更にロディゲCBミキサーに添加されること以外は、実施例1と同じようにする。
【0033】
実施例3
疑集体が、37重量%の硫酸ナトリウム(40重量%の代わりに)及び3重量%のゼオライトを含むこと以外は、実施例1における場合と同じようにする。ゼオライトAが、2マイクロメートル〜25マイクロメートルの重量平均粒子サイズを有する微粒子形態で流動床乾燥機に添加される。
【0034】
実施例4
固体洗濯洗剤組成物が、76重量%のアニオン性界面活性剤疑集体(実施例1.1に記載)及び2重量%のゼオライトAを含むこと以外は、実施例1における場合と同じようにする。ゼオライトAは、2マイクロメートル〜25マイクロメートルの平均粒子サイズを有する微粒子形態であり、アニオン性界面活性剤疑集体に重炭酸ナトリウム等の他の乾燥添加材料と一緒に完成品プロセスで添加される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体洗濯洗剤組成物であって、
(a)直鎖アルキルベンゼンスルフォネート界面活性剤と、
(b)1〜7の平均アルコキシル化度を有するアルコキシル化アルキルサルフェート界面活性剤と、
(c)50〜100の平均アルコキシル化度を有する0.1重量%〜10重量%のアルコキシル化アルキルアルコールと、及び
(d)0.001重量%〜0.5重量%のポリエチレングリコールと、
(e)0重量%〜5重量%のゼオライトビルダーと、
(f)0重量%〜5重量%のホスフェートビルダーと、並びに
(g)任意選択的に1つ以上の補助剤成分とを含んでなり、
前記アルコキシル化アルキルアルコールと前記ポリエチレングリコールの重量比が、9:1〜1,000:1の範囲内にある、固体洗濯洗剤組成物。
【請求項2】
前記アルコキシル化アルキルアルコールが、エトキシル化タローアルキルアルコールである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記アルコキシル化アルキルサルフェート界面活性剤が、エトキシル化C12〜C15アルキルサルフェートである、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物が、50〜100の平均アルコキシル化度を有する1重量%〜5重量%のアルコキシル化アルキルアルコールを含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記組成物が、0.01重量%〜0.1重量%のポリエチレングリコールを含んでなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記アルコキシル化アルキルアルコールと前記ポリエチレングリコールの重量比が、30:1〜100:1の範囲内にある、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記直鎖アルキルベンゼンスルフォネート界面活性剤、前記アルコキシル化アルキルサルフェート界面活性剤、前記アルコキシル化アルキルアルコール及び前記ポリエチレングリコールが、共粒子状混合物の形態、好ましくは凝集体の形態である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物が、炭酸ナトリウム及び硫酸ナトリウムを含み、並びに炭酸ナトリウムと硫酸ナトリウムの重量比が、0.1:1〜1.5:1の範囲内にある、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。

【公表番号】特表2008−527115(P2008−527115A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−550591(P2007−550591)
【出願日】平成18年2月3日(2006.2.3)
【国際出願番号】PCT/US2006/003855
【国際公開番号】WO2006/088666
【国際公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】